(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024083269
(43)【公開日】2024-06-20
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/336 20060101AFI20240613BHJP
【FI】
H01L29/78 301X
H01L29/78 301B
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023204544
(22)【出願日】2023-12-04
(31)【優先権主張番号】10-2022-0171654
(32)【優先日】2022-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】申 東石
(72)【発明者】
【氏名】金 正澤
(72)【発明者】
【氏名】劉 賢▲くわん▼
(72)【発明者】
【氏名】金 錫勳
(72)【発明者】
【氏名】朴 判貴
(72)【発明者】
【氏名】鄭 ▲そ▼珍
(72)【発明者】
【氏名】趙 南奎
【テーマコード(参考)】
5F140
【Fターム(参考)】
5F140AA21
5F140AC01
5F140AC36
5F140BA01
5F140BA03
5F140BA06
5F140BA09
5F140BB01
5F140BB05
5F140BD11
5F140BD17
5F140BF05
5F140BF07
5F140BF10
5F140BG04
5F140BG09
5F140BG12
5F140BG14
5F140BH02
5F140BH05
5F140BH06
5F140BH08
5F140BH27
5F140BJ08
5F140BJ15
5F140BJ20
5F140BJ27
5F140BK09
5F140BK18
5F140CB04
5F140CC03
(57)【要約】
【課題】 素子性能および信頼性を改善できる半導体装置を提供する。
【解決手段】 半導体装置は、第1方向に延びた活性パターン、活性パターン上で第1方向に離隔して配置され、第2方向に延びたゲート電極とゲート電極の側壁上のゲートスペーサを含む複数のゲート構造体、および隣接するゲート構造体の間に配置され、半導体ライナ膜と半導体ライナ膜上の半導体充填膜を含むソース/ドレインパターンを含み、半導体ライナ膜および半導体充填膜はそれぞれ同じ化合物半導体物質を含み、半導体充填膜は活性パターンの上面より第3方向に突出した上部を含み、半導体充填膜の上部の第1方向への最大幅は、活性パターンの上面での半導体充填膜の第1方向への幅より大きく、半導体ライナ膜は活性パターンと接触する外側面と、半導体充填膜に向かう内側面を含み、平面視したときに、半導体ライナ膜の内側面は凹んだ領域を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に延びた活性パターン;
前記活性パターン上で前記第1方向に離隔して配置され、第2方向に延びたゲート電極と前記ゲート電極の側壁上のゲートスペーサを含む複数のゲート構造体;および
隣接する前記ゲート構造体の間に配置され、半導体ライナ膜と前記半導体ライナ膜上の半導体充填膜を含むソース/ドレインパターンを含み、
前記半導体ライナ膜および前記半導体充填膜はそれぞれ同じ化合物半導体物質を含み、
前記半導体充填膜は前記活性パターンの上面より第3方向に突出した上部を含み、
前記半導体充填膜の前記上部の前記第1方向への最大幅は、前記活性パターンの上面での前記半導体充填膜の前記第1方向への幅より大きく、
前記半導体ライナ膜は前記活性パターンと接触する外側面と、前記半導体充填膜に向かう内側面を含み、
平面視したときに、前記半導体ライナ膜の前記内側面は凹んだ領域を含む、半導体装置。
【請求項2】
前記ゲートスペーサは第1スペーサと第2スペーサを含み、
前記第1スペーサは前記ゲート電極と前記第2スペーサの間に配置され、
前記第1スペーサは前記ゲート電極の側壁に沿って前記第2方向に延びた延在部と、前記第1スペーサの前記延在部から前記第1方向に突出した突出部を含み、
前記半導体充填膜の前記上部は前記第1スペーサの前記突出部と前記第3方向に重なる、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第2スペーサの一部は前記ソース/ドレインパターンの上面に沿って延びる、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記ソース/ドレインパターン上に配置され、前記ゲートスペーサの側壁に沿って延びたソース/ドレインエッチング停止膜をさらに含み、
前記ソース/ドレインエッチング停止膜は前記第2スペーサと接触する、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項5】
平面視したときに、前記半導体ライナ膜の一部は前記第1スペーサより前記半導体充填膜に向かって前記第1方向に突出している、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記ゲートスペーサは前記ゲート電極に向かって前記第2方向に延びた内側壁と、前記ゲートスペーサの前記内側壁と連結されて前記第1方向に延びた連結側壁を含み、
前記半導体ライナ膜は前記ゲートスペーサの前記連結側壁と接触し、
平面視したときに、前記半導体ライナ膜の前記内側面は前記ゲートスペーサの前記連結側壁と接触する第1地点と、中心地点と、前記第1地点と前記中心地点の間の第2地点を含み、
前記第2地点は前記ゲートスペーサの前記内側壁と前記第1方向に第1距離だけ離隔し、
前記第1地点は前記ゲートスペーサの前記内側壁と前記第1方向に前記第1距離と異なる第2距離だけ離隔し、
前記中心地点は前記ゲートスペーサの前記内側壁と前記第1方向に前記第1距離と異なる第3距離だけ離隔している、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第1距離は前記第2距離および前記第3距離より大きい、請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第1距離は前記第2距離および前記第3距離より小さい、請求項6に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第1距離は前記第2距離より小さく、前記第3距離より大きい、請求項6に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記ソース/ドレインパターンは前記半導体ライナ膜および前記半導体充填膜の間に配置された半導体挿入膜をさらに含み、
前記半導体ライナ膜、前記半導体充填膜および前記半導体挿入膜はそれぞれシリコン-ゲルマニウムを含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記ソース/ドレインパターンは前記半導体充填膜上に配置される半導体キャッピング膜をさらに含み、
前記半導体キャッピング膜は前記半導体充填膜と接触し、前記半導体ライナ膜と接触せず、
前記半導体ライナ膜、前記半導体充填膜および前記半導体キャッピング膜はそれぞれシリコン-ゲルマニウムを含み、
前記半導体キャッピング膜のゲルマニウムの分率は前記半導体充填膜のゲルマニウムの分率より小さい、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項12】
前記活性パターンは前記第1方向に延びた下部パターンと、前記下部パターンと前記第3方向に離隔した複数のシートパターンを含み、
前記半導体ライナ膜は前記下部パターンおよび前記シートパターンと接触する、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項13】
第1方向に延びた活性パターン;
前記活性パターン上で前記第1方向に離隔して配置され、第2方向に延びたゲート電極と前記ゲート電極の側壁上のゲートスペーサを含む複数のゲート構造体;および
隣接する前記ゲート構造体の間に配置され、半導体ライナ膜と前記半導体ライナ膜上の半導体充填膜を含むソース/ドレインパターンを含み、
前記半導体ライナ膜および前記半導体充填膜はそれぞれ同じ化合物半導体物質を含み、
前記ゲートスペーサは前記ゲート電極の側壁に沿って前記第2方向に延びた延在部と、前記ゲートスペーサの前記延在部から前記第1方向に突出した突出部を含み、
前記ゲートスペーサは前記ゲート電極に向かって前記第2方向に延びた内側壁と、前記ゲートスペーサの前記内側壁と連結されて前記第1方向に延びた連結側壁を含み、
前記半導体ライナ膜は前記活性パターンと接触する外側面と、前記半導体充填膜に向かう内側面を含み、
平面視したときに、前記半導体ライナ膜の前記内側面は前記ゲートスペーサの前記内側壁から前記第1方向に最も遠い位置にある離隔地点を含み、
前記離隔地点が前記ゲートスペーサの前記内側壁と前記第1方向に離隔した距離は、前記ゲートスペーサの前記突出部の終端が前記ゲートスペーサの前記内側壁と前記第1方向に離隔した距離より大きく、
前記半導体ライナ膜の前記内側面は凹んだ領域を含む、半導体装置。
【請求項14】
平面視したときに、前記ゲートスペーサの前記連結側壁の全体が前記活性パターンおよび前記半導体ライナ膜と接触する、請求項13に記載の半導体装置。
【請求項15】
前記半導体充填膜は前記活性パターンの上面より第3方向に突出した上部を含み、
前記半導体充填膜の前記上部の少なくとも一部で、前記半導体充填膜の前記第1方向への幅は前記活性パターンの上面から離れるに従って増加する、請求項13に記載の半導体装置。
【請求項16】
前記ゲートスペーサは第1スペーサと第2スペーサを含み、
前記第1スペーサは前記ゲート電極と前記第2スペーサの間に配置され、
前記延在部と前記突出部は前記第1スペーサの一部であり、
前記第2スペーサは前記ゲート電極の側壁および前記ソース/ドレインパターンの上面に沿って延びる、請求項15に記載の半導体装置。
【請求項17】
平面視したときに、前記半導体ライナ膜の前記内側面は前記凹んだ領域の両側に位置する膨らんだ領域を含む、請求項13に記載の半導体装置。
【請求項18】
第1方向に延びた活性パターン;
前記活性パターン上で前記第1方向に離隔して配置され、第2方向に延びたゲート電極と前記ゲート電極の側壁上のゲートスペーサを含む複数のゲート構造体;
隣接する前記ゲート構造体の間に配置され、半導体ライナ膜と前記半導体ライナ膜上の半導体充填膜を含むソース/ドレインパターン;および
前記ソース/ドレインパターン上に配置され、前記ゲートスペーサの側壁に沿って延びたソース/ドレインエッチング停止膜を含み、
前記半導体ライナ膜および前記半導体充填膜はシリコン-ゲルマニウムを含み、
前記ゲートスペーサは第1スペーサと第2スペーサを含み、
前記第2スペーサは前記第1スペーサおよび前記ソース/ドレインエッチング停止膜の間に配置され、
前記第2スペーサは前記ゲート電極の側壁および前記ソース/ドレインパターンの上面に沿って延び、
前記ゲート電極の側壁上での前記第2スペーサの厚さは前記ソース/ドレインパターンの上面での前記第2スペーサの厚さより大きいか同じであり、
前記半導体ライナ膜は前記活性パターンと接触する外側面と、前記半導体充填膜に向かう内側面を含み、
平面視したときに、前記半導体ライナ膜の前記内側面は凹んだ領域を含む、半導体装置。
【請求項19】
前記第1スペーサは前記ゲート電極の側壁に沿って前記第2方向に延びた延在部と、前記第1スペーサの前記延在部から前記第1方向に突出した突出部を含み、
前記半導体充填膜は前記活性パターンの上面より第3方向に突出した上部を含み、
前記半導体充填膜の前記上部は前記第1スペーサの前記突出部と前記第3方向に重なる、請求項18に記載の半導体装置。
【請求項20】
平面視したときに、前記半導体ライナ膜の前記内側面は前記凹んだ領域の両側に位置する膨らんだ領域を含む、請求項18に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置の密度を高めるためのスケーリング(scaling)技術の一つとして、基板上にフィン(fin)またはナノワイヤ(nanowire)形状の多チャネルアクティブパターン(またはシリコンボディ)を形成し、多チャネルアクティブパターンの表面の上にゲートを形成するマルチゲートトランジスタ(multi gate transistor)が提案された。
【0003】
このようなマルチゲートトランジスタは3次元のチャネルを用いるので、スケーリングすることが容易である。また、マルチゲートトランジスタのゲート長さを増加させなくても、電流制御能力を向上させることができる。のみならず、ドレイン電圧によってチャネル領域の電位が影響を受ける短チャネル効果(short channel effect,SCE)を効果的に抑制することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、素子性能および信頼性を改善できる半導体装置を提供することにある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための本発明の半導体装置の一態様(aspect)は、第1方向に延びた活性パターン、活性パターン上で第1方向に離隔して配置され、第2方向に延びたゲート電極とゲート電極の側壁上のゲートスペーサを含む複数のゲート構造体、および隣接するゲート構造体の間に配置され、半導体ライナ膜と半導体ライナ膜上の半導体充填膜を含むソース/ドレインパターンを含み、半導体ライナ膜および半導体充填膜はそれぞれ同じ化合物半導体物質を含み、半導体充填膜は活性パターンの上面より第3方向に突出した上部を含み、半導体充填膜の上部の第1方向への最大幅は、活性パターンの上面での半導体充填膜の第1方向への幅より大きく、半導体ライナ膜は活性パターンと接触する外側面と、半導体充填膜に向かう内側面を含み、平面視したときに、半導体ライナ膜の内側面は凹んだ領域を含む。
【0007】
前記課題を解決するための本発明の半導体装置の他の態様は、第1方向に延びた活性パターン、活性パターン上で第1方向に離隔して配置され、第2方向に延びたゲート電極とゲート電極の側壁上のゲートスペーサを含む複数のゲート構造体、および隣接するゲート構造体の間に配置され、半導体ライナ膜と半導体ライナ膜上の半導体充填膜を含むソース/ドレインパターンを含み、半導体ライナ膜および半導体充填膜はそれぞれ同じ化合物半導体物質を含み、ゲートスペーサはゲート電極の側壁に沿って第2方向に延びた延在部と、ゲートスペーサの延在部から第1方向に突出した突出部を含み、ゲートスペーサはゲート電極に向かって第2方向に延びた内側壁と、ゲートスペーサの内側壁と連結されて第1方向に延びた連結側壁を含み、半導体ライナ膜は活性パターンと接触する外側面と、半導体充填膜に向かう内側面を含み、平面視したときに、半導体ライナ膜の内側面はゲートスペーサの内側壁から第1方向に最も遠い位置にある離隔地点を含み、離隔地点がゲートスペーサの内側壁と第1方向に離隔した距離はゲートスペーサの突出部の終端がゲートスペーサの内側壁と第1方向に離隔した距離より大きく、半導体ライナ膜の内側面は凹んだ領域を含む。
【0008】
前記課題を解決するための本発明の半導体装置の他の態様は、第1方向に延びた活性パターン、活性パターン上で第1方向に離隔して配置され、第2方向に延びたゲート電極とゲート電極の側壁上のゲートスペーサを含む複数のゲート構造体、隣接するゲート構造体の間に配置され、半導体ライナ膜と半導体ライナ膜上の半導体充填膜を含むソース/ドレインパターン、およびソース/ドレインパターン上に配置され、ゲートスペーサの側壁に沿って延びたソース/ドレインエッチング停止膜を含み、半導体ライナ膜および半導体充填膜はシリコン-ゲルマニウムを含み、ゲートスペーサは第1スペーサと第2スペーサを含み、第2スペーサは第1スペーサおよびソース/ドレインエッチング停止膜の間に配置され、第2スペーサはゲート電極の側壁およびソース/ドレインパターンの上面に沿って延び、ゲート電極の側壁上で第2スペーサの厚さはソース/ドレインパターンの上面で第2スペーサの厚さより大きいか同じであり、半導体ライナ膜は活性パターンと接触する外側面と、半導体充填膜に向かう内側面を含み、平面視したときに、半導体ライナ膜の内側面は凹んだ領域を含む。
【0009】
本発明のその他具体的な内容は詳細な説明および図面に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための例示的な平面図である。
【
図2】
図1のA-Aに沿って切断した断面図である。
【
図3】
図1のB-Bに沿って切断した断面図である。
【
図4】
図2の第1シートパターンの形状を説明するための図である。
【
図5】
図2のC-Cに沿って切断して上から見た平面図である。
【
図6】
図2のD-Dに沿って切断して上から見た平面図である。
【
図12】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図13】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図14】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図15】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図16】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図17】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図18】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図19】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図20】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図21】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図22】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図23】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図24】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図25】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図26】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図27】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図28】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図29】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図30】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図31】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図32】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図33】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図34】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図35】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図36】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図37】いくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
【
図38】いくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図39】いくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図40】いくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図41】いくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図42】いくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図43】いくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図44】いくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図45】いくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図46】いくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図47】いくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図48】いくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図49】いくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図50】いくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図51】いくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図52】いくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図53】いくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図54】いくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための中間段階図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書で、第1、第2などが多様な素子や構成要素を叙述するために使われるが、これらの素子や構成要素はこれらの用語によって制限されないのはもちろんである。これらの用語は単に一つの素子や構成要素を他の素子や構成要素と区別するために使用する。したがって、以下で言及する第1素子や構成要素は本発明の技術的思想内で第2素子や構成要素であり得ることはもちろんである。
【0012】
いくつかの実施形態による半導体装置に関する図面では、例示的に、フィン型パターン形状のチャネル領域を含むフィン型トランジスタ(FinFET)、ナノワイヤまたはナノシートを含むトランジスタまたはMBCFETTM(Multi-Bridge Channel Field Effect Transistor)を示したが、これに制限されるものではない。
【0013】
いくつかの実施形態による半導体装置は、トンネリングトランジスタ(tunneling FET)、または3次元(3D)トランジスタを含み得る。いくつかの実施形態による半導体装置は、2次元物質をベースとするトランジスタ(2D material based FETs)およびそのヘテロ構造(heterostructure)を含み得る。いくつかの実施形態による半導体装置は、バイポーラ接合(bipolar junction)トランジスタ、横型二重拡散トランジスタ(LDMOS)などを含むこともできる。
【0014】
図1~
図11を参照して、いくつかの実施形態による半導体装置について説明する。
【0015】
図1はいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための例示的な平面図である。
図2および
図3は
図1のA-AおよびB-Bに沿って切断した断面図である。
図4は
図2の第1シートパターンの形状を説明するための図である。
図5は
図2のC-Cに沿って切断して上から見た平面図である。
図6は
図2のD-Dに沿って切断して上から見た平面図である。
図7および
図8は
図2のP領域を拡大して示す図である。
図9~
図11は
図2のQ部分を拡大して示す図である。
【0016】
参考までに、
図1は第1ゲート絶縁膜130、ソース/ドレインエッチング停止膜185、層間絶縁膜190,191、配線構造体205などを除いて簡略に示した。
【0017】
図1~
図11を参照すると、いくつかの実施形態による半導体装置は、第1活性パターンAP1と、複数の第1ゲート構造体GS1と、第1ソース/ドレインパターン150を含み得る。
【0018】
基板100はバルクシリコンまたはSOI(silicon-on-insulator)であり得る。これとは異なり、基板100はシリコン基板であり得、または他の物質、例えば、シリコンゲルマニウム、SGOI(silicon germanium on insulator)、アンチモン化インジウム、鉛テルル化合物、インジウム砒素、インジウムリン化物、ガリウム砒素またはアンチモン化ガリウムを含み得るが、これに限定されるものではない。
【0019】
第1活性パターンAP1は基板100上に配置される。第1活性パターンAP1は第1方向D1に長く延び得る。一例として、第1活性パターンAP1はPMOSが形成される領域に配置され得る。他の例として、第1活性パターンAP1はNMOSが形成される領域に配置され得る。以下では、第1活性パターンAP1はPMOSが形成される領域に配置される場合を説明する。
【0020】
第1活性パターンAP1は多チャネル活性パターンであり得る。第1活性パターンAP1は第1下部パターンBP1と、複数の第1シートパターンNS1を含み得る。第1下部パターンBP1は基板100から突出し得る。第1下部パターンBP1は第1方向D1に長く延び得る。
【0021】
複数の第1シートパターンNS1は第1下部パターンの上面BP1_US上に配置される。複数の第1シートパターンNS1は第1下部パターンBP1と第3方向D3に離隔し得る。それぞれの第1シートパターンNS1は第3方向D3に離隔し得る。
【0022】
それぞれの第1シートパターンNS1は上面NS1_USと、下面NS1_BSを含み得る。第1シートパターンの上面NS1_USは第1シートパターンの下面NS1_BSと第3方向D3に対向(opposite)する面である。それぞれの第1シートパターンNS1は第1方向D1に対向する第1側壁NS1_SW1と、第2方向D2に対向する第2側壁NS1_SW2を含み得る。第3方向D3は第1方向D1および第2方向D2と交差する方向であり得る。例えば、第3方向D3は基板100の厚さ方向であり得る。第1方向D1は第2方向D2と交差する方向であり得る。
【0023】
第1シートパターンの上面NS1_USおよび第1シートパターンの下面NS1_BSは、第1シートパターンの第1側壁NS1_SW1と、第1シートパターンの第2側壁NS1_SW2により連結され得る。第1シートパターンの第1側壁NS1_SW1は後述する第1ソース/ドレインパターン150と連結され、接触する。第1シートパターンの第1側壁NS1_SW1は第1シートパターンNS1の終端を含み得る。例えば、第1シートパターンNS1の終端は、第1シートパターンの上面NS1_USおよび第1シートパターンの下面NS1_BSの間の中心ラインに位置し得るが、これに制限されるものではない。
【0024】
第1活性パターンの上面AP1_USは複数の第1シートパターンNS1のうち最上部に配置された第1シートパターンの上面であり得る。第1シートパターンNS1は第3方向D3に3個が配置される場合を示したが、説明の便宜のためであり、これに制限されるものではない。
【0025】
第1下部パターンBP1は基板100の一部をエッチングして形成されたものであってもよいし、基板100から成長したエピ層(epitaxial layer)を含んでもよい。第1下部パターンBP1は元素半導体物質であるシリコンまたはゲルマニウムを含み得る。また、第1下部パターンBP1は化合物半導体を含み得、例えば、IV-IV族化合物半導体またはIII-V族化合物半導体を含み得る。
【0026】
IV-IV族化合物半導体は、例えば、炭素(C)、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、スズ(Sn)のうち少なくとも2個以上を含む二元系化合物(binary compound)、三元系化合物(ternary compound)またはこれらにIV族元素がドープされた化合物であり得る。
【0027】
III-V族化合物半導体は例えば、III族元素としてアルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)およびインジウム(In)のうち少なくとも一つとV族元素であるリン(P)、砒素(As)およびアンチモニウム(Sb)のうちの一つが結合されて形成される二元系化合物、三元系化合物または四元系化合物のうちの一つであり得る。
【0028】
第1シートパターンNS1は元素半導体物質であるシリコンまたはゲルマニウム、IV-IV族化合物半導体またはIII-V族化合物半導体のうちの一つを含み得る。それぞれの第1シートパターンNS1は第1下部パターンBP1と同じ物質を含むこともでき、第1下部パターンBP1と異なる物質を含むこともできる。
【0029】
いくつかの実施形態による半導体装置で、第1下部パターンBP1はシリコンを含むシリコン下部パターンであり、第1シートパターンNS1はシリコンを含むシリコンシートパターンであり得る。
【0030】
第1シートパターンNS1の第2方向D2への幅は第1下部パターンBP1の第2方向D2への幅に比例して大きくなるかまたは小さくなる。一例として、第3方向D3に積層された第1シートパターンNS1の第2方向D2への幅は、同一に示したが、説明の便宜のためであり、これに制限されるものではない。図示とは異なり、第1下部パターンBP1から遠くなるに従って、第3方向D3に積層された第1シートパターンNS1の第2方向D2への幅は小さくなる。
【0031】
フィールド絶縁膜105は基板100上に形成される。フィールド絶縁膜105は第1下部パターンBP1の側壁上に配置される。フィールド絶縁膜105は第1下部パターンの上面BP1_US上に配置されない。
【0032】
一例として、フィールド絶縁膜105は第1下部パターンBP1の側壁を全体的に覆い得る。図示とは異なり、フィールド絶縁膜105は第1下部パターンBP1の側壁の一部を覆い得る。このような場合、第1下部パターンBP1の一部はフィールド絶縁膜105の上面より第3方向D3に突出し得る。
【0033】
それぞれの第1シートパターンNS1はフィールド絶縁膜105の上面より高く配置される。フィールド絶縁膜105は例えば、酸化膜、窒化膜、酸窒化膜またはこれらの組み合わせ膜を含み得る。フィールド絶縁膜105は単一膜である場合を示したが、説明の便宜のためであり、これに制限されるものではない。
【0034】
複数の第1ゲート構造体GS1は基板100上に配置される。それぞれの第1ゲート構造体GS1は第2方向D2に延び得る。第1ゲート構造体GS1は第1方向D1に離隔して配置される。第1ゲート構造体GS1は互いに第1方向D1に隣接し得る。例えば、第1ゲート構造体GS1は第1方向D1に第1ソース/ドレインパターン150の両側に配置される。
【0035】
第1ゲート構造体GS1は第1活性パターンAP1上に配置される。第1ゲート構造体GS1は第1活性パターンAP1と交差し得る。第1ゲート構造体GS1は第1下部パターンBP1と交差し得る。第1ゲート構造体GS1はそれぞれの第1シートパターンNS1を囲み得る。第1ゲート構造体GS1は例えば、第1ゲート電極120、第1ゲート絶縁膜130、第1ゲートスペーサ140および第1ゲートキャッピングパターン145を含み得る。
【0036】
第1ゲート構造体GS1は第3方向D3に隣接した第1シートパターンNS1の間と、第1下部パターンBP1および第1シートパターンNS1の間に配置された複数のインナー(inner)ゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1を含み得る。インナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1は、第1下部パターンの上面BP1_USおよび第1最下部シートパターンの下面NS1_BSの間と、第3方向D3に対向する第1シートパターンの上面NS1_USおよび第1シートパターンの下面NS1_BSの間に配置される。例えば、インナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1の個数は第1シートパターンNS1の個数と同一であり得る。
【0037】
インナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1は、第1下部パターンの上面BP1_US、第1シートパターンの上面NS1_USおよび第1シートパターンの下面NS1_BSと接触する。
【0038】
インナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1は、後述する第1ソース/ドレインパターン150と直接接触し得る。第1ゲート構造体GS1は第1インナーゲート構造体INT1_GS1と、第2インナーゲート構造体INT2_GS1と、第3インナーゲート構造体INT3_GS1を含み得る。第1インナーゲート構造体INT1_GS1と、第2インナーゲート構造体INT2_GS1と、第3インナーゲート構造体INT3_GS1は第1下部パターンBP1上に順次配置される。
【0039】
第3インナーゲート構造体INT3_GS1は第1下部パターンBP1と、第1シートパターンNS1の間に配置される。第3インナーゲート構造体INT3_GS1はインナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1のうち最下部に配置される。第3インナーゲート構造体INT3_GS1は最下部インナーゲート構造体であり得る。
【0040】
第1インナーゲート構造体INT1_GS1および第2インナーゲート構造体INT2_GS1は、第3方向D3に隣接する第1シートパターンNS1の間に配置される。第1インナーゲート構造体INT1_GS1はインナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1のうち最上部に配置される。第1インナーゲート構造体INT1_GS1は最上部インナーゲート構造体であり得る。第2インナーゲート構造体INT2_GS1は、第1インナーゲート構造体INT1_GS1と第3インナーゲート構造体INT3_GS1の間に配置される。
【0041】
インナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1は、隣接した第1シートパターンNS1の間と、第1下部パターンBP1および第1シートパターンNS1の間に配置された第1ゲート電極120および第1ゲート絶縁膜130を含む。
【0042】
一例として、第1インナーゲート構造体INT1_GS1の第1方向D1への幅は、第2インナーゲート構造体INT2_GS1の第1方向D1への幅と同一であり得る。第3インナーゲート構造体INT3_GS1の第1方向D1への幅は、第2インナーゲート構造体INT2_GS1の第1方向D1への幅と同一であり得る。
【0043】
他の例として、第3インナーゲート構造体INT3_GS1の第1方向D1への幅は、第2インナーゲート構造体INT2_GS1の第1方向D1への幅より大きくてもよい。第1インナーゲート構造体INT1_GS1の第1方向D1への幅は第2インナーゲート構造体INT2_GS1の第1方向D1への幅と同一であり得る。
【0044】
第2インナーゲート構造体INT2_GS1を例に挙げると、第2インナーゲート構造体INT2_GS1の幅は第3方向D3に対向する第1シートパターンの上面NS1_USおよび第1シートパターンの下面NS1_BSの間の中間で測定し得る。
【0045】
参考までに、第2インナーゲート構造体INT2_GS1のレベルでの平面図を
図5に示した。第1シートパターンNS1のうち第1下部パターンBP1に最も隣接した第1最下部シートパターン(NS1)のレベルでの平面図を
図6に示した。図面に示していないが、第1ソース/ドレインコンタクト180が形成された部分を除けば、他のインナーゲート構造体INT1_GS1,INT3_GS1のレベルでの平面図も
図5と類似し得る。図面に示していないが、第1ソース/ドレインコンタクト180が形成された部分を除けば、他の第1シートパターンNS1のレベルでの平面図も
図6と類似し得る。
【0046】
第1ゲート電極120は第1下部パターンBP1上に配置される。第1ゲート電極120は第1下部パターンBP1と交差し得る。第1ゲート電極120は第1シートパターンNS1を囲み得る。第1ゲート電極120の一部は隣接した第1シートパターンNS1の間と、第1下部パターンBP1および第1シートパターンNS1の間に配置される。
【0047】
第1ゲート電極120は金属、金属合金、導電性金属窒化物、金属シリサイド、ドープされた半導体物質、導電性金属酸化物および導電性金属酸窒化物のうち少なくとも一つを含み得る。第1ゲート電極120は例えば、チタン窒化物(TiN)、タンタル炭化物(TaC)、タンタル窒化物(TaN)、チタンシリコン窒化物(TiSiN)、タンタルシリコン窒化物(TaSiN)、タンタルチタン窒化物(TaTiN)、チタンアルミニウム窒化物(TiAlN)、タンタルアルミニウム窒化物(TaAlN)、タングステン窒化物(WN)、ルテニウム(Ru)、チタンアルミニウム(TiAl)、チタンアルミニウム炭窒化物(TiAlC-N)、チタンアルミニウム炭化物(TiAlC)、チタン炭化物(TiC)、タンタル炭窒化物(TaCN)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、コバルト(Co)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、ニッケル白金(Ni-Pt)、ニオブ(Nb)、ニオブ窒化物(NbN)、ニオブ炭化物(NbC)、モリブデン(Mo)、モリブデン窒化物(MoN)、モリブデン炭化物(MoC)、タングステン炭化物(WC)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、イリジウム(Ir)、オスミウム(Os)、銀(Ag)、金(Au)、亜鉛(Zn)、バナジウム(V)およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。導電性金属酸化物および導電性金属酸窒化物は上述した物質が酸化した形態を含み得るが、これに制限されるものではない。
【0048】
第1ゲート電極120は後述する第1ソース/ドレインパターン150の両側に配置される。第1ゲート構造体GS1は第1ソース/ドレインパターン150の第1方向D1に両側に配置される。
【0049】
一例として、第1ソース/ドレインパターン150の両側に配置された第1ゲート電極120がすべてトランジスタのゲートとして使用される通常のゲート電極であり得る。他の例として、第1ソース/ドレインパターン150の一側に配置された第1ゲート電極120はトランジスタのゲートとして使用されるが、第1ソース/ドレインパターン150の他側に配置された第1ゲート電極120はダミーゲート電極であり得る。
【0050】
第1ゲート絶縁膜130はフィールド絶縁膜105の上面、第1下部パターンの上面BP1_USに沿って延び得る。第1ゲート絶縁膜130は複数の第1シートパターンNS1を囲み得る。第1ゲート絶縁膜130は第1シートパターンNS1の周囲に沿って配置される。第1ゲート電極120は第1ゲート絶縁膜130上に配置される。第1ゲート絶縁膜130は第1ゲート電極120および第1シートパターンNS1の間に配置される。第1ゲート絶縁膜130の一部は第3方向D3に隣接した第1シートパターンNS1の間と、第1下部パターンBP1および第1シートパターンNS1の間に配置される。
【0051】
第1ゲート絶縁膜130はシリコン酸化物、シリコン-ゲルマニウム酸化物、ゲルマニウム酸化物、シリコン酸窒化物、シリコン窒化物、またはシリコン酸化物より誘電率が大きい高誘電率物質を含み得る。高誘電率物質は例えば、ホウ素窒化物(boron nitride)、ハフニウム酸化物(hafnium oxide)、ハフニウムシリコン酸化物(hafnium silicon oxide)、ハフニウムアルミニウム酸化物(hafnium aluminum oxide)、ランタン酸化物(lanthanum oxide)、ランタンアルミニウム酸化物(lanthanum aluminum oxide)、ジルコニウム酸化物(zirconium oxide)、ジルコニウムシリコン酸化物(zirconium silicon oxide)、タンタル酸化物(tantalum oxide)、チタン酸化物(titanium oxide)、バリウムストロンチウムチタン酸化物(barium strontium titanium oxide)、バリウムチタン酸化物(barium titanium oxide)、ストロンチウムチタン酸化物(strontium titanium oxide)、イットリウム酸化物(yttrium oxide)、アルミニウム酸化物(aluminum oxide)、鉛スカンジウムタンタル酸化物(lead scandium tantalum oxide)、または鉛亜鉛ニオブ酸塩(lead zinc niobate)のうち一つ以上を含み得る。
【0052】
第1ゲート絶縁膜130は単一膜で示したが、説明の便宜のためであり、これに制限されるものではない。第1ゲート絶縁膜130は複数の膜を含み得る。第1ゲート絶縁膜130は第1シートパターンNS1と第1ゲート電極120の間に配置された界面膜(interfacial layer)および高誘電率絶縁膜を含むこともできる。
【0053】
いくつかの実施形態による半導体装置は、ネガティブキャパシタ(Negative Capacitor)を利用したNC(Negative Capacitance)FETを含み得る。例えば、第1ゲート絶縁膜130は強誘電体特性を有する強誘電体物質膜と、常誘電体特性を有する常誘電体物質膜を含み得る。
【0054】
強誘電体物質膜は負のキャパシタンスを有することができ、常誘電体物質膜は正のキャパシタンスを有することができる。例えば、二個以上のキャパシタが直列連結され、それぞれのキャパシタのキャパシタンスが正の値を有する場合、全体キャパシタンスはそれぞれの個別キャパシタのキャパシタンスより減少する。反面、直列連結された二個以上のキャパシタのキャパシタンスのうち少なくとも一つが負の値を有する場合、全体キャパシタンスは正の値を有してそれぞれの個別キャパシタンスの絶対値より大きい。
【0055】
負のキャパシタンスを有する強誘電体物質膜と、正のキャパシタンスを有する常誘電体物質膜が直列に連結される場合、直列に連結された強誘電体物質膜および常誘電体物質膜の全体的なキャパシタンス値は増加し得る。全体的なキャパシタンス値が増加することを用いて、強誘電体物質膜を含むトランジスタは常温で60mV/decade未満のサブスレッショルドスイング(subthreshold swing(SS))を有することができる。
【0056】
強誘電体物質膜は強誘電体特性を有することができる。強誘電体物質膜は、例えば、ハフニウム酸化物(hafnium oxide)、ハフニウムジルコニウム酸化物(hafnium zirconium oxide)、バリウムストロンチウムチタン酸化物(barium strontium titanium oxide)、バリウムチタン酸化物(barium titanium oxide)および鉛ジルコニウムチタン酸化物(lead zirconium titanium oxide)のうち少なくとも一つを含み得る。ここで、一例として、ハフニウムジルコニウム酸化物(hafnium zirconium oxide)はハフニウム酸化物(hafnium oxide)にジルコニウム(Zr)がドープされた物質であり得る。他の例として、ハフニウムジルコニウム酸化物(hafnium zirconium oxide)はハフニウム(Hf)とジルコニウム(Zr)と酸素(O)の化合物であり得る。
【0057】
強誘電体物質膜はドープされたドーパントをさらに含み得る。例えば、ドーパントは、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、ニオブ(Nb)、ランタン(La)、イットリウム(Y)、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、カルシウム(Ca)、セリウム(Ce)、ジスプロシウム(Dy)、エルビウム(Er)、ガドリニウム(Gd)、ゲルマニウム(Ge)、スカンジウム(Sc)、ストロンチウム(Sr)およびスズ(Sn)のうち少なくとも一つを含み得る。強誘電体物質膜がどの強誘電体物質を含むかによって、強誘電体物質膜に含まれたドーパントの種類は変わり得る。
【0058】
強誘電体物質膜がハフニウム酸化物を含む場合、強誘電体物質膜に含まれたドーパントは例えば、ガドリニウム(Gd)、シリコン(Si)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)およびイットリウム(Y)のうち少なくとも一つを含み得る。
【0059】
ドーパントがアルミニウム(Al)の場合、強誘電体物質膜は3~8at%(atomic %)のアルミニウムを含み得る。ここで、ドーパントの割合はハフニウムおよびアルミニウムの合計に対するアルミニウムの割合であり得る。
【0060】
ドーパントがシリコン(Si)の場合、強誘電体物質膜は2~10at%のシリコンを含み得る。ドーパントがイットリウム(Y)の場合、強誘電体物質膜は2~10at%のイットリウムを含み得る。ドーパントがガドリニウム(Gd)の場合、強誘電体物質膜は1~7at%のガドリニウムを含み得る。ドーパントがジルコニウム(Zr)の場合、強誘電体物質膜は50~80at%のジルコニウムを含み得る。
【0061】
常誘電体物質膜は常誘電体特性を有することができる。常誘電体物質膜は例えば、シリコン酸化物(silicon oxide)および高誘電率を有する金属酸化物のうち少なくとも一つを含み得る。常誘電体物質膜に含まれた金属酸化物は、例えば、ハフニウム酸化物(hafnium oxide)、ジルコニウム酸化物(zirconium oxide)およびアルミニウム酸化物(aluminum oxide)のうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0062】
強誘電体物質膜および常誘電体物質膜は同じ物質を含み得る。強誘電体物質膜は強誘電体特性を有するが、常誘電体物質膜は強誘電体特性を有しないとし得る。例えば、強誘電体物質膜および常誘電体物質膜がハフニウム酸化物を含む場合、強誘電体物質膜に含まれたハフニウム酸化物の結晶構造は常誘電体物質膜に含まれたハフニウム酸化物の結晶構造と異なる。
【0063】
強誘電体物質膜は強誘電体特性を有する厚さを有することができる。強誘電体物質膜の厚さは例えば、0.5~10nmであり得るが、これに制限されるものではない。それぞれの強誘電体物質ごとに強誘電体特性を示す臨界厚さが変わり得るので、強誘電体物質膜の厚さは強誘電体物質に応じて変わり得る。
【0064】
一例として、第1ゲート絶縁膜130は一つの強誘電体物質膜を含み得る。他の例として、第1ゲート絶縁膜130は互いに離隔した複数の強誘電体物質膜を含み得る。第1ゲート絶縁膜130は複数の強誘電体物質膜と、複数の常誘電体物質膜が交互に積層された積層膜構造を有することができる。
【0065】
第1ゲートスペーサ140は第1ゲート電極の側壁120SW上に配置される。第1ゲートスペーサ140は第1下部パターンBP1および第1シートパターンNS1の間と、第3方向D3に隣接する第1シートパターンNS1の間に配置されない。
【0066】
第1ゲートスペーサ140は第1スペーサ膜141と、第2スペーサ膜142を含み得る。第2スペーサ膜142は第1スペーサ膜141上に配置される。第1スペーサ膜141は第1ゲート電極120と第2スペーサ膜142の間に配置される。第1スペーサ膜141は第1ゲート絶縁膜130および第2スペーサ膜142と接触し得る。
【0067】
第1スペーサ膜141は延在部141EXと、突出部141PRを含み得る。第1スペーサ膜の延在部141EXは第1ゲート電極の側壁120SWに沿って第2方向D2に延び得る。
【0068】
第1スペーサ膜の突出部141PRは第1スペーサ膜の延在部141EXから第1方向D1に突出し得る。第1スペーサ膜の突出部141PRは第1スペーサ膜の延在部141EXから最も遠い位置にある終端141PR_TPを含み得る。第1スペーサ膜の突出部の終端141PR_TPは第1ゲート電極の側壁120SWから最も遠い位置にある地点である。
【0069】
図2のように断面視したときに、第1スペーサ膜141は例えば、L字形状を有することができる。
図5および
図6のように平面視したときに、第1スペーサ膜141は例えば、L字形状を有することができる。
【0070】
第1ゲートスペーサ140は内側壁140ISWと、連結側壁140CSWと、外側壁140OSWを含み得る。第1ゲートスペーサの内側壁140ISWは第2方向D2に延びた第1ゲート電極の側壁120SWに向かう。第1ゲートスペーサの内側壁140ISWは第2方向D2に延び得る。
【0071】
第1ゲートスペーサの外側壁140OSWは第2方向D2に延び得る。第1ゲートスペーサの外側壁140OSWは第1ゲートスペーサの内側壁140ISWと第1方向D1で反対となる。第1ゲートスペーサの連結側壁140CSWは第1ゲートスペーサの内側壁140ISWと連結される。第1ゲートスペーサの連結側壁140CSWは第1方向D1に延び得る。例えば、
図2および
図7のように断面視したときに、第1ゲートスペーサの連結側壁140CSWは第1ゲートスペーサの外側壁140OSWと連結されない。
図5および
図6のように平面視したときに、第1ゲートスペーサの連結側壁140CSWは第1ゲートスペーサの外側壁140OSWと連結されない。
【0072】
第2スペーサ膜142は第1ゲート電極の側壁120SWに沿って延び得る。
図2および
図7のように断面視したときに、第2スペーサ膜142の一部は第1ソース/ドレインパターンの上面150USに沿って延び得る。第1ゲート電極の側壁120SW上で、第1スペーサ膜141は第2スペーサ膜142と第1ゲート電極120の間に配置される。第1ソース/ドレインパターンの上面150US上で、第1スペーサ膜141は第2スペーサ膜142と第1ソース/ドレインパターン150の間に配置されない。例えば、第2スペーサ膜142は第1ソース/ドレインパターンの上面150USと接触し得る。
【0073】
第1ゲート電極の側壁120SW上での第2スペーサ膜142の厚さt12は、第1ソース/ドレインパターンの上面150US上での第2スペーサ膜142の厚さt11より大きいか同じであり得る。例えば、第1ゲート電極の側壁120SW上での第2スペーサ膜142の厚さt12は第1ソース/ドレインパターンの上面150US上での第2スペーサ膜142の厚さt11より大きい。
【0074】
第1ゲート絶縁膜130は第1ゲートスペーサの内側壁140ISWに沿って延び得る。第1ゲート絶縁膜130は第1ゲートスペーサの内側壁140ISWと接触し得る。
【0075】
第1スペーサ膜141は第1ゲートスペーサの内側壁140ISWを含む。第1ゲートスペーサの内側壁140ISW全体が第1スペーサ膜141により定義される。第1ゲートスペーサの内側壁140ISW全体は第1スペーサ膜の延在部141EXにより定義される。
【0076】
第1スペーサ膜141は第1ゲートスペーサの連結側壁140CSWを含む。第1ゲートスペーサの連結側壁140CSWの少なくとも一部は第1スペーサ膜141により定義される。例えば、第1ゲートスペーサの連結側壁140CSW全体が第1スペーサ膜141により定義される。第1ゲートスペーサの連結側壁140CSWは第1スペーサ膜の突出部141PRにより定義される。
【0077】
第1スペーサ膜141および第2スペーサ膜142は互いに異なる絶縁物質を含み得る。第1スペーサ膜141および第2スペーサ膜142は、それぞれ例えば、シリコン窒化物(SiN)、シリコン酸窒化物(SiON)、シリコン酸化物(SiO2)、シリコン酸炭窒化物(SiOCN)、シリコンホウ素窒化物(SiBN)、シリコン酸ホウ素窒化物(SiOBN)、シリコン酸炭化物(SiOC)のうち少なくとも一つを含み得る。第2スペーサ膜142の誘電率は第1スペーサ膜141の誘電率より小さくてもよいが、これに制限されるものではない。
【0078】
第1ゲートキャッピングパターン145は第1ゲート電極120および第1ゲートスペーサ140上に配置される。第1ゲートキャッピングパターン145の上面は第1層間絶縁膜190の上面と同一平面に置かれ得るが、これに制限されるものではない。図示とは異なり、第1ゲートキャッピングパターン145は第1ゲートスペーサ140の間に配置されてもよい。
【0079】
第1ゲートキャッピングパターン145は例えば、シリコン窒化物(SiN)、シリコン酸窒化物(SiON)、シリコン炭窒化物(SiCN)、シリコン酸炭窒化物(SiOCN)およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得る。第1ゲートキャッピングパターン145は第1層間絶縁膜190に対するエッチング選択比を有する物質を含み得る。
【0080】
第1ソース/ドレインパターン150は第1活性パターンAP1上に配置される。第1ソース/ドレインパターン150は第1下部パターンBP1上に配置される。第1ソース/ドレインパターン150は第1シートパターンNS1と連結される。
【0081】
第1ソース/ドレインパターン150は第1ゲート構造体GS1の側面に配置される。第1ソース/ドレインパターン150は第1方向D1に隣接する第1ゲート構造体GS1の間に配置される。例えば、第1ソース/ドレインパターン150は第1ゲート構造体GS1の両側に配置される。図示とは異なり、第1ソース/ドレインパターン150は第1ゲート構造体GS1の一側に配置され、第1ゲート構造体GS1の他側には配置されなくてもよい。
【0082】
第1ソース/ドレインパターン150は第1シートパターンNS1をチャネル領域として使用するトランジスタのソース/ドレインに含まれ得る。
【0083】
第1ソース/ドレインパターン150は第1ソース/ドレインリセス150R内に配置される。第1ソース/ドレインリセス150Rは第3方向D3に延びる。第1ソース/ドレインリセス150Rは第1方向D1に隣接した第1ゲート構造体GS1の間に定義される。
【0084】
第1ソース/ドレインリセス150Rの底面は第1下部パターンBP1により定義される。第1ソース/ドレインリセス150Rの側壁は第1シートパターンNS1およびインナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1により定義される。インナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1は、第1ソース/ドレインリセス150Rの側壁の一部を定義する。
図5および
図6において、第1ソース/ドレインリセス150Rは第1ゲートスペーサの連結側壁140CSWを含む。
【0085】
インナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1は、第1シートパターンの下面NS1_BSに向かう上面を含み得る。インナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1は、第1シートパターンの上面NS1_USまたは第1下部パターンの上面BP1_USに向かう下面を含む。インナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1は、インナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1の上面およびインナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1の下面を連結する側壁を含む。インナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1の側壁は第1ソース/ドレインリセス150Rの側壁の一部を定義する。
【0086】
最下部に配置された第1シートパターンNS1と、第1下部パターンBP1の間で、第1ゲート絶縁膜130と第1下部パターンBP1の間の境界は第1下部パターンの上面BP1_USであり得る。第1下部パターンの上面BP1_USは第3インナーゲート構造体INT3_GS1と第1下部パターンBP1の間の境界であり得る。
【0087】
第1ソース/ドレインリセスの幅拡張領域150R_ERは第3方向D3に隣接した第1シートパターンNS1の間に定義される。第1ソース/ドレインリセスの幅拡張領域150R_ERは第1下部パターンBP1と第1シートパターンNS1の間に定義される。第1ソース/ドレインリセスの幅拡張領域150R_ERは第3方向D3に隣接した第1シートパターンNS1の間に延び得る。第1ソース/ドレインリセスの幅拡張領域150R_ERは第1方向D1に隣接したインナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1の間に定義される。
【0088】
第1下部パターンの上面BP1_USから遠くなるに従って、それぞれの第1ソース/ドレインリセスの幅拡張領域150R_ERは第1方向D1への幅が増加する部分と、第1方向D1への幅が減少する部分を含み得る。例えば、第1下部パターンの上面BP1_USから遠くなるに従って、第1ソース/ドレインリセスの幅拡張領域150R_ERの幅は増加した後に減少し得る。
【0089】
それぞれの第1ソース/ドレインリセスの幅拡張領域150R_ERで、第1ソース/ドレインリセスの幅拡張領域150R_ERの幅が最大である地点は、第1シートパターンNS1および第1下部パターンBP1の間、または第3方向D3に隣接した第1シートパターンNS1の間に位置する。
【0090】
第1ソース/ドレインパターン150は第1シートパターンNS1および第1下部パターンBP1と接触し得る。第1ソース/ドレインパターン150の一部は第1ゲートスペーサの連結側壁140CSWと接触し得る。インナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1の第1ゲート絶縁膜130は第1ソース/ドレインパターン150と接触し得る。
【0091】
第1ソース/ドレインパターン150はエピタキシャルパターンを含み得る。第1ソース/ドレインパターン150は半導体物質を含む。第1ソース/ドレインパターン150は半導体ライナ膜151と、半導体充填膜152を含み得る。
【0092】
半導体ライナ膜151は第1ソース/ドレインリセス150Rに沿って連続して形成される。半導体ライナ膜151は第1ソース/ドレインリセス150Rの側壁および第1ソース/ドレインリセス150Rの底面に沿って形成される。第1シートパターンNS1により定義された第1ソース/ドレインリセス150Rに沿って形成された半導体ライナ膜151はインナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1により定義された第1ソース/ドレインリセス150Rに沿って形成された半導体ライナ膜151と直接連結される。
【0093】
半導体ライナ膜151は第1活性パターンAP1およびインナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1と接触し得る。半導体ライナ膜151は第1ゲート絶縁膜130、第1シートパターンNS1および第1下部パターンBP1と接触する。半導体ライナ膜151は第1ゲートスペーサ140と接触し得る。半導体ライナ膜151は第1ゲートスペーサの連結側壁140CSWと接触する。
【0094】
半導体ライナ膜151は外側面151OSWと、内側面151ISWを含み得る。半導体ライナ膜の外側面151OSWは第1活性パターンAP1およびインナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1と接触し得る。半導体ライナ膜の外側面151OSWは第1ゲート絶縁膜130、第1シートパターンNS1および第1下部パターンBP1と接触する。半導体ライナ膜の外側面151OSWは第1シートパターンの第1側壁NS1_SW1と直接連結される。半導体ライナ膜の外側面151OSWは第1ソース/ドレインリセス150Rのプロファイルを示し得る。
【0095】
半導体ライナ膜の内側面151ISWは半導体ライナ膜の外側面151OSWと反対になる面であり得る。半導体ライナ膜の内側面151ISWは半導体充填膜152に向かう面であり得る。
【0096】
図5および
図6のように平面視したときに、半導体ライナ膜の内側面151ISWは凹んだ領域151ISW_CVと膨らんだ領域151ISW_CX1,151ISW_CX2を含み得る。半導体ライナ膜の内側面151ISWで、凹んだ領域151ISW_CVは第1膨らんだ領域151ISW_CX1および第2膨らんだ領域151ISW_CX2の間に位置し得る。凹んだ領域151ISW_CVおよび膨らんだ領域151ISW_CX1,151ISW_CX2は曲面で示したが、これに制限されるものではない。凹んだ領域151ISW_CVおよび膨らんだ領域151ISW_CX1,151ISW_CX2のうち少なくとも一つは半導体物質の結晶面が露呈する平面の形を含み得る。
【0097】
図5および
図6において、半導体ライナ膜の内側面151ISWは第1地点PS1と、第2地点PS2と、第3地点PS3を含み得る。半導体ライナ膜の内側面151ISWの第1地点PS1は半導体ライナ膜の内側面151ISWが第1ゲートスペーサの連結側壁140CSWと接触する地点とし得る。半導体ライナ膜の内側面151ISWの第3地点PS3は半導体ライナ膜の内側面151ISWの中心地点とし得る。半導体ライナ膜の内側面151ISWの第3地点PS3は半導体ライナ膜151の第2方向D2への中央に位置し得る。半導体ライナ膜の内側面151ISWの第2地点PS2は半導体ライナ膜の内側面151ISWの第1地点PS1と、半導体ライナ膜の内側面151ISWの第3地点PS3の間に位置する。
【0098】
半導体ライナ膜の内側面151ISWの第1地点PS1は第1ゲートスペーサの内側壁140ISWから第1方向D1に第1距離L11だけ離隔し得る。第1距離L11は第1地点PS1が第1ゲートスペーサの内側壁140ISWまたは第1ゲートスペーサの内側壁140ISWの延長線から第1方向D1に離隔した距離とし得る。第1ゲートスペーサの内側壁140ISWの延長線は第1ゲートスペーサの内側壁140ISWを第2方向D2に延長させた仮想の線とし得る。
【0099】
半導体ライナ膜の内側面151ISWの第2地点PS2は第1ゲートスペーサの内側壁140ISWから第1方向D1に第2距離L12だけ離隔し得る。半導体ライナ膜の内側面151ISWの第3地点PS3は第1ゲートスペーサの内側壁140ISWから第1方向D1に第3距離L13だけ離隔し得る。第1スペーサ膜の突出部の終端141PR_TPは第1ゲートスペーサの内側壁140ISWから第1方向D1に第4距離L14だけ離隔し得る。
【0100】
第1距離L11は第2距離L12と異なるとし得る。第3距離L13は第2距離L12と異なるとし得る。例えば、第1距離L11は第2距離L12より小さいとし得る。第3距離L13は第2距離L12より小さいとし得る。
図5および
図6において、半導体ライナ膜の内側面151ISWの第2地点PS2は、半導体ライナ膜の内側面151ISWの膨らんだ領域151ISW_CX1,151ISW_CX2に位置し得る。
【0101】
図5および
図6において、半導体ライナ膜の内側面151ISWは、第1ゲートスペーサの内側壁140ISWから第1方向D1に最も遠い位置にある離隔地点151ISW_SPを含み得る。例えば、半導体ライナ膜の内側面151ISWの第2地点PS2は半導体ライナ膜の内側面151ISWの離隔地点151ISW_SPであり得る。
【0102】
第4距離L14は第1距離L11より大きいとし得る。平面視したときに、半導体ライナ膜151は第1スペーサ膜の突出部の終端141PR_TPまで延びない。
【0103】
半導体ライナ膜151の一部は第1スペーサ膜141より半導体充填膜152に向かって第1方向D1に突出し得る。半導体ライナ膜151は半導体ライナ膜の突出部151PRを含み得る。半導体ライナ膜の突出部151PRは半導体ライナ膜151の第1スペーサ膜の突出部の終端141PR_TPより半導体充填膜152に向かって突出した部分とし得る。半導体ライナ膜の内側面151ISWの離隔地点151ISW_SPが第1ゲートスペーサの内側壁140ISWと第1方向D1に離隔した距離L12は第4距離L14より大きいとし得る。
【0104】
図2、
図5および
図6において、第1シートパターンの第1側壁NS1_SW1と接触する半導体ライナ膜151の第1方向D1への厚さはインナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1と接触する半導体ライナ膜151の第1方向D1への厚さより小さい場合を示したが、これに制限されるものではない。
【0105】
図2および
図9において、半導体ライナ膜151はインナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1の側壁全体と接触し得る。
【0106】
図2および
図10において、インナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1と半導体ライナ膜151の間に、半導体残余(residue)パターンSP_Rが配置される。半導体残余パターンSP_Rは第1シートパターンNS1と接触し得る。半導体残余パターンSP_Rは半導体ライナ膜の外側面151OSWおよびインナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1の側壁と接触し得る。
【0107】
半導体残余パターンSP_Rは例えば、シリコン-ゲルマニウムを含み得る。半導体ライナ膜151がシリコン-ゲルマニウムを含む場合、半導体残余パターンSP_Rのゲルマニウムの分率は半導体ライナ膜151のゲルマニウム分率より大きい。半導体残余パターンSP_Rは犠牲パターン(
図38のSC_L)除去後に残った残渣とし得る。
【0108】
図2および
図11において、インナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1と半導体ライナ膜151の間に、インナーゲートエアギャップINT_AGが配置される。インナーゲートエアギャップINT_AGは半導体ライナ膜151と、インナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1の第1ゲート絶縁膜130の間に配置される。インナーゲートエアギャップINT_AGは半導体ライナ膜151と、第1シートパターンNS1と、インナーゲート構造体INT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1の間に定義される。
【0109】
図面に示していないが、第1ゲート絶縁膜130が界面膜(interfacial layer)と、高誘電率絶縁膜を含む場合、界面膜はインナーゲートエアギャップINT_AGと接触する半導体ライナ膜151上に形成されることができる。
【0110】
半導体ライナ膜151は例えば、シリコン-ゲルマニウムを含み得る。半導体ライナ膜151はシリコン-ゲルマニウム膜を含み得る。半導体ライナ膜151はドープされたp型の不純物を含み得る。例えば、p型の不純物はホウ素(B)およびガリウム(Ga)のうちの一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0111】
半導体充填膜152は半導体ライナ膜151上に配置される。半導体充填膜152は半導体ライナ膜151と接触し得る。
図2において、半導体充填膜152は第1ソース/ドレインリセス150Rの残部を充填することができる。例えば、半導体充填膜の上面152USは第1ソース/ドレインパターンの上面150USであり得る。
【0112】
半導体充填膜152は半導体ライナ膜の内側面151ISW上に配置される。例えば、半導体ライナ膜の内側面151ISW全体が半導体充填膜152と接触し得る。
【0113】
図2および
図7において、半導体充填膜152は第1活性パターンの上面AP1_USを基準として上部152UPおよび下部152BPに区分される。半導体充填膜152は第1活性パターンの上面AP1_USより第3方向D3に突出した半導体充填膜の上部152UPを含み得る。
【0114】
半導体充填膜の上部152UPは上部ファセット面152UP_FCを含み得る。上部ファセット面152UP_FCは半導体物質の結晶面であり得、第1スペーサ膜の突出部141PRの上面に対して傾斜を有する傾斜面であり得る。第1スペーサ膜の突出部141PRは第1活性パターンの上面AP1_USに向かう下面を含み得る。第1スペーサ膜の突出部141PRの上面は第1スペーサ膜の突出部141PRの下面と第3方向D3で反対となる。
【0115】
半導体充填膜の上部152UPの上部ファセット面152UP_FCは第1スペーサ膜の突出部の終端141PR_TPから延び得る。半導体充填膜の上面152USは半導体充填膜の上部152UPの上部ファセット面152UP_FCを含まない。
【0116】
いくつかの実施形態による半導体装置で、半導体充填膜の上部152UPは第1スペーサ膜の突出部141PRと第3方向D3に重なる。半導体充填膜の上部152UPの第1方向D1への最大幅W12は、第1活性パターンの上面AP1_USでの半導体充填膜152の第1方向D1への幅W11より大きい。半導体充填膜の上部152UPの上部ファセット面152UP_FCの終端の部分で、半導体充填膜の上部152UPは第1方向D1への最大幅W12を有することができる。
【0117】
半導体充填膜の上部152UPは第1活性パターンの上面AP1_USから遠くなるに従って第1方向D1への幅が増加する部分を含み得る。半導体充填膜の上部152UPの少なくとも一部で、半導体充填膜152の第1方向D1への幅は第1活性パターンの上面AP1_USから離れるに従って増加し得る。
【0118】
半導体充填膜の上部152UPは第1スペーサ膜の延在部141EXと接触しないとし得る。充填膜の上部152UPと第1スペーサ膜の延在部141EXの間に、第2スペーサ膜142が配置される。
【0119】
図7において、第2スペーサ膜142は半導体充填膜の上部152UPと第1スペーサ膜の突出部141PR_TPの間の空間をすべて埋め得る。
【0120】
図8において、半導体充填膜の上部152UPと第1スペーサ膜の突出部141PR_TPの間の空間に、スペーサエアギャップ142_AGが配置される。
【0121】
半導体充填膜152は例えば、シリコン-ゲルマニウムを含み得る。半導体充填膜152はシリコン-ゲルマニウム膜を含み得る。半導体充填膜152はドープされたp型の不純物を含み得る。半導体ライナ膜151のゲルマニウムの分率は半導体充填膜152のゲルマニウムの分率より小さい。
【0122】
ソース/ドレインエッチング停止膜185は第1ソース/ドレインパターン150上に配置される。ソース/ドレインエッチング停止膜185は第1ゲートスペーサの外側壁140OSWに沿って延び得る。図面に示していないが、ソース/ドレインエッチング停止膜185はフィールド絶縁膜105の上面上に配置される。
【0123】
ソース/ドレインエッチング停止膜185は第2スペーサ膜142と接触し得る。第2スペーサ膜142はソース/ドレインエッチング停止膜185と第1スペーサ膜141の間に配置される。ソース/ドレインエッチング停止膜185は第1ゲートキャッピングパターン145の側壁に沿って延び得る。
【0124】
ソース/ドレインエッチング停止膜185は後述する第1層間絶縁膜190に対してエッチング選択比を有する物質を含み得る。ソース/ドレインエッチング停止膜185は例えば、シリコン窒化物(SiN)、シリコン酸窒化物(SiON)、シリコン酸炭窒化物(SiOCN)、シリコンホウ素窒化物(SiBN)、シリコン酸ホウ素窒化物(SiOBN)、シリコン酸炭化物(SiOC)およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得る。
【0125】
第1層間絶縁膜190はソース/ドレインエッチング停止膜185上に配置される。第1層間絶縁膜190は第1ソース/ドレインパターン150上に配置される。第1層間絶縁膜190は第1ゲートキャッピングパターン145の上面を覆わない。例えば、第1層間絶縁膜190の上面は第1ゲートキャッピングパターン145の上面と同一平面に置かれ得る。
【0126】
第1層間絶縁膜190は例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物および低誘電率物質のうち少なくとも一つを含み得る。低誘電率物質は、例えば、Fluorinated TetraEthylOrthoSilicate(FTEOS)、Hydrogen SilsesQuioxane(HSQ)、Bis-benzoCycloButene(BCB)、TetraMethylOrthoSilicate(TMOS)、OctaMethylCycloTetraSiloxane(OMCTS)、HexaMethylDiSiloxane(HMDS)、TriMethylSilyl Borate(TMSB)、DiAcetoxyDitertiaryButoSiloxane(DADBS)、TriMethylSilil Phosphate(TMSP)、PolyTetraFluoroEthylene(PTFE)、TOSZ(Tonen SilaZen)、FSG(Fluoride Silicate Glass)、polypropylene oxideのようなpolyimide nanofoams、CDO(Carbon Doped silicon Oxide)、OSG(Organo Silicate Glass)、SiLK、Amorphous Fluorinated Carbon、silica aerogels、silica xerogels、mesoporous silicaまたはこれらの組み合わせを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0127】
第1ソース/ドレインコンタクト180は第1ソース/ドレインパターン150上に配置される。第1ソース/ドレインコンタクト180は第1ソース/ドレインパターン150と連結される。第1ソース/ドレインコンタクト180は第1層間絶縁膜190、ソース/ドレインエッチング停止膜185および第2スペーサ膜142を通過して第1ソース/ドレインパターン150と連結され得る。
【0128】
図2のように断面視したときに、第1ソース/ドレインコンタクト180はソース/ドレインエッチング停止膜185のうち第1ゲート構造体GS1の側壁に沿って延びた部分と接触しない場合が示されたが、これに制限されるものではない。図示とは異なり、一例として、第1ソース/ドレインコンタクト180はソース/ドレインエッチング停止膜185のち第1ゲート構造体GS1の側壁に沿って延びた部分と接触し得る。他の例として、第1ソース/ドレインコンタクト180は第1ゲートキャッピングパターン145と接触し得る。
【0129】
第1ソース/ドレインコンタクト180と第1ソース/ドレインパターン150の間に、第1金属シリサイド膜155がさらに配置される。
【0130】
第1ソース/ドレインコンタクト180は単一膜で示したが、説明の便宜のためであり、これに制限されるものではない。第1ソース/ドレインコンタクト180は例えば、金属、金属合金、導電性金属窒化物、導電性金属炭化物、導電性金属酸化物、導電性金属炭窒化物および2次元物質(Two-dimensional(2D) material)のうち少なくとも一つを含み得る。
【0131】
第2層間絶縁膜191は第1層間絶縁膜190上に配置される。第2層間絶縁膜191は例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物および低誘電率物質のうち少なくとも一つを含み得る。
【0132】
配線構造体205は第2層間絶縁膜191内に配置される。配線構造体205は第1ソース/ドレインコンタクト180と連結され得る。配線構造体205は配線ライン207と、配線ビア206を含み得る。
【0133】
配線ライン207および配線ビア206は互いに区分される場合を示したが、説明の便宜のためであり、これに制限されるものではない。すなわち、一例として、配線ビア206を形成した後、配線ライン207が形成されることができる。他の例として、配線ビア206および配線ライン207は同時に形成されることができる。
【0134】
配線ライン207および配線ビア206はそれぞれ単一膜で示したが、説明の便宜のためであり、これに制限されるものではない。配線ライン207および配線ビア206は、それぞれ例えば、金属、金属合金、導電性金属窒化物、導電性金属炭化物、導電性金属酸化物、導電性金属炭窒化物および2次元物質(Two-dimensional(2D) material)のうち少なくとも一つを含み得る。
【0135】
例えば、配線構造体205と連結される部分の第1ソース/ドレインコンタクト180の上面は配線構造体205と連結されない部分の第1ソース/ドレインコンタクト180の上面と同一平面に置かれ得る。
【0136】
図12~
図14はそれぞれいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。説明の便宜上、
図1~
図11を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
【0137】
【0138】
図12を参照すると、いくつかの実施形態による半導体装置で、半導体充填膜の上部152UPは上部ファセット面(
図7の152UP_FC)を含まない。
【0139】
半導体充填膜の上部152UPは第1スペーサ膜の突出部141PRの上面の一部と接触する。第1スペーサ膜の突出部141PRの上面で、半導体充填膜の上部152UPは第1方向D1への最大幅W12を有することができる。例えば、半導体充填膜の上部152UPはキノコ状を有することができる。
【0140】
図13を参照すると、いくつかの実施形態による半導体装置で、第1ゲート電極の側壁120SW上での第2スペーサ膜142の厚さt12は第1ソース/ドレインパターンの上面150US上での第2スペーサ膜142の厚さt11と同じであり得る。
【0141】
図14を参照すると、いくつかの実施形態による半導体装置で、半導体充填膜の上部152UPは第1スペーサ膜の延在部141EXと接触し得る。
【0142】
また、第1ゲート電極の側壁120SW上での第2スペーサ膜142の厚さt12は第1ソース/ドレインパターンの上面150US上での第2スペーサ膜142の厚さt11と同じであり得る。
【0143】
図面に示していないが、
図12の図示と同様の形状を有する半導体充填膜の上部152UPも第1スペーサ膜の延在部141EXと接触し得る。
【0144】
図15および
図16はいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
図17および
図18はいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。
図19および
図20はいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。説明の便宜上、
図1~
図11を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
【0145】
【0146】
図15および
図16を参照すると、いくつかの実施形態による半導体装置で、半導体ライナ膜の内側面151ISWは凹んだ領域151ISW_CV1,151ISW_CV2と膨らんだ領域151ISW_CXを含み得る。
【0147】
半導体ライナ膜の内側面151ISWで、膨らんだ領域151ISW_CXは第1凹んだ領域151ISW_CV1および第2凹んだ領域151ISW_CV2の間に位置し得る。
【0148】
第1距離L11は第2距離L12より大きいとし得る。第3距離L13は第2距離L12より大きいとし得る。
図15および
図16において、半導体ライナ膜の内側面151ISWの第3地点PS3は、半導体ライナ膜の内側面151ISWの膨らんだ領域151ISW_CXに位置し得る。半導体ライナ膜の内側面151ISWの第3地点PS3は半導体ライナ膜の内側面151ISWの離隔地点151ISW_SPであり得る。
【0149】
半導体ライナ膜151の一部は第1スペーサ膜の突出部の終端141PR_TPより半導体充填膜152に向かって第1方向D1に突出し得る。例えば、半導体ライナ膜の内側面151ISWの離隔地点151ISW_SPが第1ゲートスペーサの内側壁140ISWと第1方向D1に離隔した距離L13は第4距離L14より大きいとし得る。
【0150】
図示とは異なり、半導体ライナ膜151の一部は第1スペーサ膜の突出部の終端141PR_TPより半導体充填膜152に向かって第1方向D1に突出しなくてもよい。一例として、半導体ライナ膜の内側面151ISWの離隔地点151ISW_SPが第1ゲートスペーサの内側壁140ISWと第1方向D1に離隔した距離L13は第4距離L14より小さいか同じであり得る。他の例として、半導体ライナ膜の内側面151ISWの離隔地点151ISW_SPは半導体ライナ膜の内側面151ISWの第1地点PS1であり得る。
【0151】
図17および
図18を参照すると、いくつかの実施形態による半導体装置で、半導体ライナ膜の内側面151ISWは凹んだ領域151ISW_CVのみ含み、膨らんだ領域は含まなくてもよい。
【0152】
第1距離L11は第2距離L12より大きいとし得る。第3距離L13は第2距離L12より小さいとし得る。半導体ライナ膜の内側面151ISWの第1地点PS3は半導体ライナ膜の内側面151ISWの離隔地点151ISW_SPであり得る。
【0153】
半導体ライナ膜151の一部は第1スペーサ膜の突出部の終端141PR_TPより半導体充填膜152に向かって第1方向D1に突出しないとし得る。
【0154】
図19および
図20を参照すると、いくつかの実施形態による半導体装置で、第4距離L14は第1距離L11と同一である。
【0155】
平面視したときに、半導体ライナ膜151は第1スペーサ膜の突出部の終端141PR_TPまで延び得る。
【0156】
図20のように第1シートパターンNS1に沿って切断した平面視において、第1スペーサ膜141により定義された第1ゲートスペーサの連結側壁140CSW全体が半導体ライナ膜151および第1活性パターンAP1に含まれた第1シートパターンNS1と接触し得る。
【0157】
図21~
図23はいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。説明の便宜上、
図1~
図11を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
【0158】
【0159】
図21~
図23を参照すると、いくつかの実施形態による半導体装置で、第1ソース/ドレインパターン150は半導体充填膜152上に配置された半導体キャッピング膜153をさらに含み得る。
【0160】
半導体キャッピング膜153は半導体充填膜152と接触する。半導体キャッピング膜153は半導体ライナ膜151と接触しない。半導体キャッピング膜153は第1ソース/ドレインパターンの上面150USを含む。
【0161】
半導体キャッピング膜153のゲルマニウムの分率は半導体充填膜152のゲルマニウムの分率より小さい。一例として、半導体キャッピング膜153はシリコン-ゲルマニウムを含み得る。半導体キャッピング膜153はシリコン-ゲルマニウム膜を含み得る。他の例として、半導体キャッピング膜153はシリコンを含み得る。半導体キャッピング膜153はシリコン膜を含み得る。
【0162】
半導体キャッピング膜153は半導体充填膜の上面152USに沿って延び得る。半導体キャッピング膜153は半導体充填膜の上面152USと接触し得る。
【0163】
図22において、半導体キャッピング膜153は半導体充填膜の上部152UPの上部ファセット面152UP_FCに沿って延びない。半導体キャッピング膜153は半導体充填膜の上部152UPの上部ファセット面152UP_FCを覆わない。
【0164】
図23において、半導体キャッピング膜153は半導体充填膜の上部152UPの上部ファセット面152UP_FCに沿って延びる。半導体キャッピング膜153は半導体充填膜の上部152UPの上部ファセット面152UP_FCを覆い得る。
【0165】
図24~
図26はそれぞれいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。説明の便宜上、
図1~
図11を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
【0166】
図24を参照すると、いくつかの実施形態による半導体装置で、第1ソース/ドレインパターン150は半導体ライナ膜151および半導体充填膜152の間に配置された第1半導体挿入膜154をさらに含み得る。
【0167】
第1半導体挿入膜154は半導体ライナ膜151上に配置される。第1半導体挿入膜154は半導体ライナ膜151と接触する。
【0168】
第1半導体挿入膜154はシリコン-ゲルマニウムを含み得る。第1半導体挿入膜154はシリコン-ゲルマニウム膜を含み得る。第1半導体挿入膜154はドープされたp型不純物を含み得る。
【0169】
第1半導体挿入膜154のゲルマニウムの分率は半導体充填膜152のゲルマニウムの分率より小さい。一例として、第1半導体挿入膜154のゲルマニウムの分率は半導体ライナ膜151のゲルマニウムの分率より大きい。他の例として、第1半導体挿入膜154のゲルマニウムの分率は半導体ライナ膜151のゲルマニウムの分率より小さい。
【0170】
図25を参照すると、いくつかの実施形態による半導体装置で、第1ソース/ドレインパターン150は、半導体ライナ膜151および半導体充填膜152の間に配置された第1半導体挿入膜154および第2半導体挿入膜156をさらに含み得る。
【0171】
第2半導体挿入膜156は半導体ライナ膜151と第1半導体挿入膜154の間に配置される。第1半導体挿入膜154は第2半導体挿入膜156と半導体充填膜152の間に配置される。
【0172】
第1半導体挿入膜154および第2半導体挿入膜156はドープされたp型不純物を含むシリコン-ゲルマニウム膜を含み得る。第2半導体挿入膜156のゲルマニウムの分率は第1半導体挿入膜154のゲルマニウムの分率および半導体ライナ膜151のゲルマニウムの分率より小さい。第1半導体挿入膜154のゲルマニウムの分率は半導体ライナ膜151のゲルマニウムの分率より大きく、半導体充填膜152のゲルマニウムの分率より小さい。
【0173】
図26を参照すると、いくつかの実施形態による半導体装置で、第1ゲートキャッピングパターン145はソース/ドレインエッチング停止膜185上に配置される。
【0174】
ソース/ドレインエッチング停止膜185は第1ゲートキャッピングパターン145の側壁に沿って延びない。断面視したときに、第1活性パターンの上面AP1_USを基準として、第1ゲートキャッピングパターン145の上面はソース/ドレインエッチング停止膜185の最上部より高くてもよい。
【0175】
図27~
図29はいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。説明の便宜上、
図1~
図11を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
【0176】
参考までに、
図28は
図27のC-Cに沿って切断して上から見た平面図である。
図29は
図27のD-Dに沿って切断して上から見た平面図である。
【0177】
図27~
図29を参照すると、いくつかの実施形態による半導体装置で、第2スペーサ膜142は第1ソース/ドレインパターンの上面150USに沿って延びない。
【0178】
第1ソース/ドレインパターンの上面150USに沿って延びたソース/ドレインエッチング停止膜185は第1ソース/ドレインパターンの上面150USと接触し得る。第1ゲートスペーサの連結側壁140CSWは第1ゲートスペーサの外側壁140OSWと連結される。
【0179】
半導体充填膜152は第1スペーサ膜の突出部141PRと第3方向D3に重ならない。
図27のように断面視したときに、半導体充填膜152は第2スペーサ膜142により定義された第1ゲートスペーサの外側壁140OSWの一部と接触し得る。第1活性パターンの上面AP1_USより第3方向D3に突出した半導体充填膜152の上部で、半導体充填膜152は第1活性パターンの上面AP1_USから遠くなるに従って第1方向D1への幅が増加する部分を含まなくてもよい。
【0180】
図30~
図32はそれぞれいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。説明の便宜上、
図1~
図11を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
【0181】
図30を参照すると、いくつかの実施形態による半導体装置で、第1ソース/ドレインリセス150Rは複数の幅拡張領域(
図2の150R_ER)を含まない。
【0182】
第1ソース/ドレインリセス150Rの側壁は波状(wavy)な形状を有さなくてもよい。第1ソース/ドレインリセス150Rの側壁の上部は第1下部パターンBP1から遠くなるに従って第1方向D1への幅が減少し得る。
【0183】
図31を参照すると、いくつかの実施形態による半導体装置で、配線構造体205と連結されない部分の第1ソース/ドレインコンタクト180の上面は第1ゲートキャッピングパターン145の上面より低い。
【0184】
配線構造体205と連結される部分の第1ソース/ドレインコンタクト180の上面は配線構造体205と連結されない部分の第1ソース/ドレインコンタクト180の上面より高い。
【0185】
図32を参照すると、いくつかの実施形態による半導体装置で、第1ソース/ドレインコンタクト180は下部ソース/ドレインコンタクト181と、上部ソース/ドレインコンタクト182を含む。
【0186】
上部ソース/ドレインコンタクト182は配線構造体205と連結される部分に配置される。反面、上部ソース/ドレインコンタクト182は配線構造体205と連結されない部分に配置されなくてもよい。
【0187】
配線ライン207は配線ビア(
図2の206)なしに第1ソース/ドレインコンタクト180と連結され得る。配線構造体205は配線ビア(
図2の206)を含まなくてもよい。
【0188】
下部ソース/ドレインコンタクト181と、上部ソース/ドレインコンタクト182はそれぞれ各単一膜で示したが、説明の便宜のためであり、これに制限されるものではない。下部ソース/ドレインコンタクト181と、上部ソース/ドレインコンタクト182は、それぞれ例えば、金属、金属合金、導電性金属窒化物、導電性金属炭化物、導電性金属酸化物、導電性金属炭窒化物および2次元物質(Two-dimensional(2D) material)のうち少なくとも一つを含み得る。
【0189】
図33および
図34はいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。説明の便宜上、
図1~
図11を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
【0190】
図33および
図34を参照すると、いくつかの実施形態による半導体装置で、第1活性パターンAP1はフィールド絶縁膜105の上面より上に突出したフィン型パターンであり得る。
【0191】
第1ゲート構造体GS1はインナーゲート構造体(
図2のINT1_GS1,INT2_GS1,INT3_GS1)を含まない。
【0192】
図35~
図37はいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための図である。参考までに、
図35はいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための例示的な平面図である。
図36および
図37は
図35のE-Eに沿って切断した断面図である。
【0193】
また、
図35のA-Aに沿って切断した断面図は
図2、
図21、
図24~
図27のうち一つと同一であり得る。さらに、
図35の第1領域Iに関する説明は
図1~
図29を用いて説明した内容と実質的に同様であり得る。したがって、以下の説明は
図35の第2領域IIに関する内容を中心に説明する。
【0194】
図35~
図37を参照すると、いくつかの実施形態による半導体装置は、第1活性パターンAP1と、複数の第1ゲート構造体GS1と、第1ソース/ドレインパターン150と、第2活性パターンAP2と、複数の第2ゲート構造体GS2と、第2ソース/ドレインパターン250を含み得る。
【0195】
基板100は第1領域Iおよび第2領域IIを含み得る。第1領域IはPMOSが形成される領域であり、第2領域IIはNMOSが形成される領域であり得る。
【0196】
第1活性パターンAP1と、複数の第1ゲート構造体GS1と、第1ソース/ドレインパターン150は基板100の第1領域Iに配置される。第2活性パターンAP2と、複数の第2ゲート構造体GS2と、第2ソース/ドレインパターン250は基板100の第2領域IIに配置される。
【0197】
第2活性パターンAP2は第2下部パターンBP2と、複数の第2シートパターンNS2を含み得る。複数の第2シートパターンNS2は第2下部パターンの上面BP2_US上に配置される。第2シートパターンNS2は第3方向D3に対向する上面NS2_USおよび下面NS2_BSを含む。第2活性パターンの上面AP2_USは複数の第2シートパターンNS2の最上部に配置された第2シートパターンの上面であり得る。第2下部パターンBP2および第2シートパターンNS2は、それぞれ元素半導体物質であるシリコンまたはゲルマニウム、IV-IV族化合物半導体またはIII-V族化合物半導体のうちの一つを含み得る。いくつかの実施形態による半導体装置で、第2下部パターンBP2はシリコンを含むシリコン下部パターンであり、第2シートパターンNS2はシリコンを含むシリコンシートパターンであり得る。
【0198】
複数の第2ゲート構造体GS2は基板100上に配置される。第2ゲート構造体GS2は第2活性パターンAP2上に配置される。第2ゲート構造体GS2は第2活性パターンAP2と交差し得る。第2ゲート構造体GS2は第2下部パターンBP2と交差し得る。第2ゲート構造体GS2はそれぞれの第2シートパターンNS2を囲み得る。第2ゲート構造体GS2は第3方向D3に隣接した第2シートパターンNS2の間と、第2下部パターンBP2と第2シートパターンNS2の間に配置された複数のインナーゲート構造体INT1_GS2,INT2_GS2,INT3_GS2を含み得る。第2ゲート構造体GS2は例えば、第2ゲート電極220、第2ゲート絶縁膜230、第2ゲートスペーサ240および第2ゲートキャッピングパターン345を含み得る。
【0199】
第2ゲートスペーサ240は第2ゲート電極の側壁220SW上に配置される。第2ゲートスペーサ240は第3スペーサ膜241と、第4スペーサ膜242を含み得る。第4スペーサ膜242は第3スペーサ膜241上に配置される。第3スペーサ膜241は第2ゲート電極220と第4スペーサ膜242の間に配置される。
【0200】
図35のように断面視したときに、第3スペーサ膜341は例えば、L字形状を有することができる。第4スペーサ膜242は第2ゲート電極の側壁220SWに沿って延び得る。第4スペーサ膜242は第2ソース/ドレインパターンの上面250USに沿って延びない。
【0201】
図36において、第2ゲートスペーサ240は複数のインナーゲート構造体INT1_GS2,INT2_GS2,INT3_GS2と、第2ソース/ドレインパターン250の間に配置されない。インナーゲート構造体INT1_GS2,INT2_GS2,INT3_GS2に含まれた第2ゲート絶縁膜230は第2ソース/ドレインパターン250と接触し得る。
【0202】
図37において、第2ゲート構造体GS2はインナースペーサ240_INを含み得る。インナースペーサ240_INは第3方向D3に隣接した第2シートパターンNS2の間と、第2下部パターンBP2と第2シートパターンNS2の間に配置される。インナースペーサ240_INはインナーゲート構造体INT1_GS2,INT2_GS2,INT3_GS2に含まれた第2ゲート絶縁膜230と接触し得る。インナースペーサ240_INは第2ソース/ドレインリセス250Rの一部を定義する。
【0203】
第2ソース/ドレインパターン250は第2活性パターンAP2上に配置される。第2ソース/ドレインパターン250は第2下部パターンBP2上に形成される。第2ソース/ドレインパターン250は第2シートパターンNS2と連結され得る。第2ソース/ドレインパターン250は第2シートパターンNS2をチャネル領域として使用するトランジスタのソース/ドレインに含まれ得る。
【0204】
第2ソース/ドレインパターン250は第2ソース/ドレインリセス250R内に配置される。第2ソース/ドレインリセス250Rの底面は第2下部パターンBP2により定義される。第2ソース/ドレインリセス250Rの側壁は第2シートパターンNS2および第2ゲート構造体GS2により定義される。
【0205】
第2ソース/ドレインパターン250はエピタキシャルパターンを含み得る。第2ソース/ドレインパターン250は例えば、元素半導体物質であるシリコンまたはゲルマニウムを含み得る。また、第2ソース/ドレインパターン250は例えば、炭素(C)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、スズ(Sn)のうち少なくとも2個以上を含む二元系化合物(binary compound)、三元系化合物(ternary compound)またはこれらにIV族元素がドープされた化合物を含み得る。例えば、第2ソース/ドレインパターン250はシリコン、シリコン-ゲルマニウム、シリコンカーバイドなどを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0206】
第2ソース/ドレインパターン250は半導体物質にドープされた不純物を含み得る。例えば、第2ソース/ドレインパターン250はn型不純物を含み得る。ドープされた不純物はリン(P)、砒素(As)、アンチモン(Sb)およびビスマス(Bi)のうち少なくとも一つを含み得る。
【0207】
図36において、第2ソース/ドレインリセス250Rは複数の幅拡張領域250R_ERを含み得る。
【0208】
図37において、第2ソース/ドレインリセス250Rは複数の幅拡張領域250R_ERを含まない。
【0209】
第2ソース/ドレインコンタクト280は第2ソース/ドレインパターン250上に配置される。第2ソース/ドレインコンタクト280は第2ソース/ドレインパターン250と連結される。第2ソース/ドレインコンタクト280と第2ソース/ドレインパターン250の間に、第2金属シリサイド膜255がさらに配置される。
【0210】
【0211】
図38を参照すると、基板100上に、第1下部パターンBP1および上部パターン構造体U_APが形成される。
【0212】
第1下部パターンBP1は第1方向D1に延びる。上部パターン構造体U_APは第1下部パターンBP1上に配置される。上部パターン構造体U_APは第1下部パターンBP1上に交互に積層された犠牲パターンSC_Lと、アクティブパターンACT_Lを含み得る。例えば、犠牲パターンSC_Lはシリコン-ゲルマニウム膜を含み得る。アクティブパターンACT_Lはシリコン膜を含み得る。犠牲パターンSC_Lのゲルマニウムの分率は
図2の半導体ライナ膜151のゲルマニウムの分率より大きい。
【0213】
次に、上部パターン構造体U_AP上に、第2方向D2に延びたダミーゲート構造体が形成される。ダミーゲート構造体はダミーゲート絶縁膜130p、ダミーゲート電極120pおよびダミーゲートキャッピング膜120_HMを含み得る。ダミーゲート絶縁膜130pは例えば、シリコン酸化物を含み得るが、これに制限されるものではない。ダミーゲート電極120pは例えば、ポリシリコンを含み得るが、これに制限されるものではない。ダミーゲートキャッピング膜120_HMは例えば、シリコン窒化物を含み得るが、これに制限されるものではない。
【0214】
図38および
図39を参照すると、ダミーゲートスペーサ140pはダミーゲート電極120pの側壁上に形成されることができる。
【0215】
ダミーゲートスペーサ140pは第1ダミースペーサ膜141pと、第2ダミースペーサ膜142pを含み得る。第1ダミー絶縁膜および第2ダミー絶縁膜を上部パターン構造体U_APのプロファイルおよびダミーゲート電極120pのプロファイルに従って順次形成する。次に、第1ダミー絶縁膜および第2ダミー絶縁膜は異方性エッチング(anisotropic etching)工程によってエッチングされ得る。これにより、第1ダミースペーサ膜141pと、第2ダミースペーサ膜142pが形成される。
【0216】
第1ダミースペーサ膜141pはダミーゲート電極120pの側壁に沿って延びた延在部と、第1ダミースペーサ膜141pの延在部から第1方向D1に突出した突出部を含み得る。断面視したときに、第2ダミースペーサ膜142pは第1ダミースペーサ膜141pの突出部上に形成される。
【0217】
ダミーゲートスペーサ140pおよびダミーゲート電極120pをマスクとして用いて、上部パターン構造体U_AP内に第1ソース/ドレインリセス150Rが形成される。
【0218】
第1ソース/ドレインリセス150Rの一部は第1下部パターンBP1内に形成される。
【0219】
図40を参照すると、第1ソース/ドレインリセス150Rにより露出した犠牲パターンSC_Lの一部が除去されることができる。
【0220】
これにより、複数の第1ソース/ドレインリセスの幅拡張領域150R_ERが形成される。第1ソース/ドレインリセス150Rは第1ソース/ドレインリセスの幅拡張領域150R_ERを含み得る。
【0221】
図39および
図40で、第1ソース/ドレインリセス150Rは、ダミーゲートスペーサ140pの連結側壁(
図42の140CSW)の少なくとも一部を露出させることができる。
【0222】
図40に示す第1ソース/ドレインリセス150Rの形状を用いて、後に行われる製造工程を説明する。
【0223】
図40および
図41を参照すると、プレ(pre)半導体ライナ膜151pが第1ソース/ドレインリセス150Rのプロファイルに従って形成される。
【0224】
プレ半導体ライナ膜151pは外側面151OSWと、内側面151ISWを含み得る。プレ半導体ライナ膜の外側面151OSWは犠牲パターンSC_LおよびアクティブパターンACT_Lと直接接触し得る。プレ半導体ライナ膜の内側面151ISWはファセット面と、ファセット面を連結する連結面を含み得る。プレ半導体ライナ膜の内側面151ISWのファセット面はダミーゲートスペーサの連結側壁140CSWから延び得る。
【0225】
プレ半導体ライナ膜151pの内側面151ISWの少なくとも一部は第1ダミースペーサ膜141pの終端より突出する。第1ダミースペーサ膜141pの終端はダミーゲート電極120pの側壁から最も遠い位置にある地点である。プレ半導体ライナ膜151pの一部が第1ダミースペーサ膜141pの終端より第1方向D1に突出するように形成することによって、プレ半導体ライナ膜151pがダミーゲートスペーサの連結側壁140CSWと接触する厚さが平面視したときに増加する。
【0226】
プレ半導体ライナ膜151pはダミーゲートスペーサの連結側壁140CSWに沿って第1ダミースペーサ膜141pの終端より延びない場合を示したが、これに制限されるものではない。
【0227】
図44~
図46を参照すると、トリミング(trimming)工程50により、プレ半導体ライナ膜151pの一部を除去し、半導体ライナ膜151が第1ソース/ドレインリセス150Rのプロファイルに従って形成される。
【0228】
トリミング工程50は例えば、乾式エッチング工程または湿式エッチング工程のうち少なくとも一つを含み得る。トリミング工程50により、半導体ライナ膜の内側面151ISWは凹んだ領域を含み得る。
【0229】
トリミング工程50により、プレ半導体ライナ膜151pの一部を除去しても、ダミーゲートスペーサの連結側壁140CSWと接触する半導体ライナ膜151は厚く維持することができる。
【0230】
図54で犠牲パターンSC_Lを除去する間、犠牲パターンSC_Lを除去するエッチング液(etchant)が第1ゲートスペーサの連結側壁(
図51の140CSW)付近を介して浸透し得る。浸透したエッチング液は半導体充填膜152をエッチングして、半導体装置の信頼性および性能が低下し得る。
【0231】
しかし、半導体ライナ膜151が第1ゲートスペーサの連結側壁140CSWと境界で厚く維持されることができる。これにより、犠牲パターンSC_Lを除去する間、犠牲パターンSC_Lを除去するエッチング液が第1ゲートスペーサの連結側壁(
図51の140CSW)付近を介して浸透することを防止することができる。
【0232】
プレ半導体ライナ膜151pに対するトリミング工程50が行われる間、第2ダミースペーサ膜142pの少なくとも一部は除去されることができる。図示とは異なり、プレ半導体ライナ膜151pに対するトリミング工程50が行われる間、第2ダミースペーサ膜142pは除去されなくてもよい。
【0233】
図47~
図49を参照すると、半導体充填膜152は半導体ライナ膜151上に形成される。これにより、第1ソース/ドレインパターン150が第1ソース/ドレインリセス150R内に形成される。
【0234】
図47のように断面視したときに、半導体充填膜152の一部は第1ダミースペーサ膜141pの突出部と第3方向D3に重なり得る。
図48および
図49のように平面視したときに、半導体充填膜152の一部は第1ダミースペーサ膜141pの突出部と第2方向D2に重なり得る。
【0235】
図50~
図52を参照すると、第3ダミースペーサ膜142p_Rが第1ソース/ドレインパターン150上に形成される。
【0236】
第3ダミースペーサ膜142p_Rはダミーゲート電極120pの側壁およびダミーゲートキャッピング膜120_HMの上面に沿って形成される。第3ダミースペーサ膜142p_Rは第2ダミースペーサ膜142pと同じ物質を含む。ダミーゲートスペーサ140pは第3ダミースペーサ膜142p_Rを含む。第3ダミースペーサ膜142p_Rが形成されることによって、ダミーゲートスペーサの外側壁140OSWが定義される。
【0237】
上述した内容とは異なり、プレ半導体ライナ膜151pに対するトリミング工程50が行われる間、第2ダミースペーサ膜142pが除去されない場合、第3ダミースペーサ膜142p_Rは形成されなくてもよい。
【0238】
図50および
図53を参照すると、ダミーゲートスペーサ140p上にソース/ドレインエッチング停止膜185および第1層間絶縁膜190が順次形成される。次に、第1層間絶縁膜190の一部と、ソース/ドレインエッチング停止膜185の一部と、ダミーゲートキャッピング膜120_HMを除去して、ダミーゲート電極120pの上面が露出する。
【0239】
ダミーゲート電極120pの上面が露出する間、第1ゲートスペーサ140が形成される。第1ダミースペーサ膜141pは第1スペーサ膜141になる。第2ダミースペーサ膜142pおよび第3ダミースペーサ膜142p_Rは第2スペーサ膜142になる。
【0240】
図53および
図54を参照すると、ダミーゲート絶縁膜130p、ダミーゲート電極120pを除去して、第1ゲートスペーサ140の間の上部パターン構造体U_APが露出し得る。
【0241】
次に、犠牲パターンSC_Lを除去して、第1シートパターンNS1が形成される。これにより、第1ゲートスペーサ140の間に、第1ゲートトレンチ120tが形成される。また、第1下部パターンBP1および第1シートパターンNS1を含む第1活性パターンAP1が形成される。
【0242】
次に、
図2を参照すると、第1ゲートトレンチ120t内に第1ゲート絶縁膜130および第1ゲート電極120が形成される。また、第1ゲートキャッピングパターン145が形成される。
【0243】
以上、添付する図面を参照して本発明の実施形態について説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更せず、他の具体的な形態で実施できることを理解することができる。したがって、上記一実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0244】
120 ゲート電極
130 ゲート絶縁膜
140 ゲートスペーサ
141 第1スペーサ膜
142 第2スペーサ膜
150 ソース/ドレインパターン
151 半導体ライナ膜
152 半導体充填膜
153 半導体キャッピング膜
154 半導体挿入膜
AP 活性パターン
BP 下部パターン
NS シートパターン
GS ゲート構造体