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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024083281
(43)【公開日】2024-06-20
(54)【発明の名称】可撓性グロメットアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   F16B 5/07 20060101AFI20240613BHJP
【FI】
F16B5/07 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023205836
(22)【出願日】2023-12-06
(31)【優先権主張番号】18/063,461
(32)【優先日】2022-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】クリスティ, スティーヴン
【テーマコード(参考)】
3J001
【Fターム(参考)】
3J001FA02
3J001GA06
3J001GB03
3J001JD25
3J001KA24
3J001KB05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】湾曲したパネルに適合するように、折り曲がることができる可撓性グロメットアセンブリを提供する。
【解決手段】可撓性グロメットアセンブリ(100)は、第1のグロメット体(102)及び第2のグロメット体(104)を含む。第1のグロメット体(102)は、第1のヒンジ領域(126)を画定する第1の多関節セグメント(124)を含む。第2のグロメット体(104)は、第2のヒンジ領域(136)を画定する第2の多関節セグメント(134)を含む。第1の及び第2のグロメット体(102、104)は、第1の及び第2のグロメット体(102、104)が、それらの各々の第1の及び第2のヒンジ領域(126、136)で折れ曲がり、パネルの湾曲部に適合するように、パネルの開口に協働して連結するように構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性グロメットアセンブリ(100)であって、
第1のヒンジ領域(126)を画定する第1の多関節セグメント(124)を備えた第1のグロメット体(102)、及び
第2のヒンジ領域(136)を画定する第2の多関節セグメント(134)を備えた第2のグロメット体(104)
を備え、前記第1の及び第2のグロメット体(102、104)が、それらの各々の第1のヒンジ領域及び第2のヒンジ領域(126、136)で折れ曲がり、パネル(110、400)の湾曲部に適合するように、前記第1の及び前記第2のグロメット体(102、104)が、前記パネル(110、400)の開口(118、404)に協働して連結するように構成されている、可撓性グロメットアセンブリ(100)。
【請求項2】
前記第1の及び第2のグロメット体(102、104)が長方形であり、前記第1の及び前記第2のヒンジ領域(126、136)が、前記第1の及び第2のグロメット体(102、104)のそれぞれの横方向の長さに沿って、前記第1の及び第2のグロメット体(102、104)のそれぞれの中間セクション(131、141)に配置されている、請求項1に記載の可撓性グロメットアセンブリ(100)。
【請求項3】
前記第1のグロメット体(102)が、前記開口(118、404)と位置合わせされる通路(122)を画定し、前記第1のヒンジ領域(126)が、前記第1の多関節セグメント(124)の第1のセット(128)及び前記第1の多関節セグメント(124)の第2のセット(130)によって画定され、前記第1の及び前記第2のセット(128、130)が、前記通路(122)の両側に配置されている、請求項1に記載の可撓性グロメットアセンブリ(100)。
【請求項4】
前記第1のグロメット体(102)がラッチフィーチャ(120)を含み、前記ラッチフィーチャ(120)は、前記パネル(110、400)の前記開口(118、404)を通って延在して、前記第2のグロメット体(104)に連結し、それにより、前記第1のグロメット体(102)が、前記パネル(110、400)の両側(112、114)に沿って、前記第2のグロメット体(104)に固定される、請求項1に記載の可撓性グロメットアセンブリ(100)。
【請求項5】
前記第1のヒンジ領域(126)が、前記第1のグロメット体(102)の横方向の長さ(244)に沿って、前記ラッチフィーチャ(120、150)間に配置されている、請求項4に記載の可撓性グロメットアセンブリ(100)。
【請求項6】
前記第2のグロメット体(104)が、前記パネル(110、400)の前記開口(118、404)と位置合わせされる第2の通路(132)を画定し、前記第1のグロメット体(102)の前記ラッチフィーチャ(120、150)が、前記第2の通路(132)を通って延在して、前記第2のグロメット体(104)の外側(148)に接触し、それにより、前記第1のグロメット体(102)が前記第2のグロメット体(104)に固定される、請求項4に記載の可撓性グロメットアセンブリ(100)。
【請求項7】
前記第1のグロメット体(102)が、基部(218)、及び前記基部(218)から延在するフランジ(220)を備え、前記基部(218)が、前記パネル(110、400)の前記開口(118、404)と位置合わせされる通路(122)を画定し、前記第1の多関節セグメント(124)の各々が、部分的に前記基部(218)によって、かつ部分的に前記フランジ(220)によって画定されている、請求項1に記載の可撓性グロメットアセンブリ(100)。
【請求項8】
前記第1の多関節セグメント(124)が、前記フランジ(220、308)の厚さを通るスリット(240)、及び前記基部(218)における切り欠き(242)によって互いから分離され、各切り欠き(242)が、1つの対応するスリット(240)に流体接続されている、請求項7に記載の可撓性グロメットアセンブリ(100)。
【請求項9】
前記第1の多関節セグメント(124)及び前記第2の多関節セグメント(134)がT字形状である、請求項1に記載の可撓性グロメットアセンブリ(100)。
【請求項10】
前記第1のグロメット体(102)が、前記第1のグロメット体(102)における通路(122)の外周に沿って延在する固体材料の連続的なストリップ(244)を含み、前記第1の多関節セグメント(124)が、連続的なストリップ(244)に接合されている、請求項1に記載の可撓性グロメットアセンブリ(100)。
【請求項11】
前記第2のグロメット体(104)が、前記パネル(110、400)の前記開口(118、404)内に延在する第2のラッチフィーチャ(150)を含み、前記第2のラッチフィーチャ(150)が、前記パネル(110、400)の第1の側(112、402)に接触するように構成されている、請求項1に記載の可撓性グロメットアセンブリ(100)。
【請求項12】
湾曲したパネル(400)を含む内部キャビン(401)であって、前記湾曲したパネル(400)が、それを貫通する開口(404)を画定する、内部キャビン(401)、並びに
前記湾曲したパネル(400)上に設置された可撓性グロメットアセンブリ(100)であって、当該可撓性グロメットアセンブリ(100)が、第1のグロメット体(102)及び第2のグロメット体(104)を備え、前記第1のグロメット体(102)が、第1のヒンジ領域(126)を画定する第1の多関節セグメント(124)を含み、前記第2のグロメット体(104)が、第2のヒンジ領域(136)を画定する第2の多関節セグメント(134)を含み、前記第1の及び第2のグロメット体(102、104)が、それらの各々の第1の及び第2のヒンジ領域(126、136)で折れ曲がり、前記湾曲したパネル(400)の湾曲部に適合するように、前記第1の及び第2のグロメット体(102、104)が、前記湾曲したパネル(400)の前記開口(404)に協働して連結するように構成されている、可撓性グロメットアセンブリ(100)
を備えている航空機(403)。
【請求項13】
前記第1の多関節セグメント(124)が、前記湾曲したパネル(400)の第1の側(402)に沿って前記開口(404)を画定する前記湾曲したパネル(400)の第1の縁に接触し、前記第2の多関節セグメント(134)が、前記湾曲したパネル(400)の第2の側(410)に沿って前記開口(404)を画定する前記湾曲したパネル(400)の第2の縁に接触する、請求項12に記載の航空機(403)。
【請求項14】
前記第1の多関節セグメント(124)及び前記第2の多関節セグメント(134)がT字形状である、請求項12に記載の航空機(403)。
【請求項15】
前記第1のグロメット体(102)が、前記第1のグロメット体(102)における通路(122)の外周に沿って延在する固体材料の連続的なストリップ(244)を含み、前記第1の多関節セグメント(124)が、前記連続的なストリップ(244)に接合されている、請求項12に記載の航空機(403)。
【請求項16】
前記第1のグロメット体(102)が、基部(218、306)、及び前記基部(218、306)から延在するフランジ(220、308)を備え、前記基部(218、306)が、 前記パネル(110、400)の前記開口(118、404)と位置合わせされる通路(122、132)を画定し、前記第1の多関節セグメント(124)の各々が、部分的に前記基部(218)によって、かつ部分的に前記フランジ(220、308)によって画定されている、請求項12に記載の航空機(403)。
【請求項17】
前記第1の多関節セグメント(124)が、前記フランジ(220)の厚さを通るスリット(240)、及び前記基部(218)における切り欠き(242)によって互いから分離され、各切り欠き(242)が、1つの対応するスリット(240)に流体接続されている、請求項16に記載の航空機(403)。
【請求項18】
パネル(110、400)上に可撓性グロメットアセンブリ(100)を設置する方法であって、
パネル(110、400)を通って延在する開口(118、404)において、前記パネル(110、400)の第1の側(112、402)に沿って第1のグロメット体(102)を位置付けすることであって、当該第1のグロメット体(102)が、第1のヒンジ領域(126)を画定する第1の多関節セグメント(124)を備えている、第1のグロメット体(102)を位置付けすることと、
前記開口(118、404)において、前記パネル(110、400)の第2の側(114、410)に沿って第2のグロメット体(104)を位置付けすることであって、前記第2の側(114、410)が前記第1の側(112、402)の反対側にあり、当該第2のグロメット体(104)が、第2のヒンジ領域(136)を画定する第2の多関節セグメント(134)を備えている、第2のグロメット体(104)を位置付けすることと、
前記第1の及び第2のグロメット体(102、104)が、それらの各々の第1の及び第2のヒンジ領域(126、136)で折れ曲がり、前記パネル(110、400)の湾曲部に適合するように、前記開口(404)を通して前記第1のグロメット体(102)と前記第2のグロメット体(104)とを共に連結することと
を含む方法。
【請求項19】
前記第1のグロメット体(102)がラッチフィーチャ(120)を備え、前記第1のヒンジ領域(126)が前記ラッチフィーチャ(120)間に配置され、前記前記第1のグロメット体(102)と前記第2のグロメット体(104)とを共に連結することが、前記第1のグロメット体(102)が前記パネル(110、400)に向かって移動するにつれて、前記第1のグロメット体(102)を前記第1のヒンジ領域(126)で屈曲させ、前記ラッチフィーチャ(120、150)を互いに近付け、前記パネル(110、400)の縁(116)を通過させることを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
1つ又は複数のワイヤ(412)を、前記第1の及び第2のグロメット体(102、104)における通路(122、132)を通して、かつ前記パネル(110、400)の前記開口(118、404)を通して通すことをさらに含み、前記第1の及び第2のグロメット体(102、104)は、前記1つ又は複数のワイヤ(412)を、前記開口(118、404)における前記パネル(110、400)の縁(116)に接触することから保護する、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示の実施形態は、概して、パネルに連結されるグロメットであって、パネルを貫通する1つ又は複数の物体を囲むグロメットに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]グロメットは、パネルの開口に設置され、開口のパネル縁と開口を通る1つ又は複数の物体との間の界面を保護する。典型的に、グロメットは、パネル縁の荒いテクスチャに沿った摩擦による損傷からワイヤやワイヤハーネスを保護するために使用される。一部の産業及び用途では、パネルに電気ワイヤを通すときにグロメットを使用する必要がある。周知のスナップグロメットは、パネルを挟むように互いに噛み合う2つの部分を含んでおり、平坦なパネル向けに設計されているが、パネルが湾曲しているとうまく機能しない場合がある。例えば、周知のスナップグロメットの2つの部分は、ラッチングフィーチャが正常に位置合わせされないために、湾曲したパネル上で互いに連結できないことがある。周知のスナップグロメットが湾曲したパネルに連結可能であっても、スナップグロメットが湾曲輪郭に適合せず、結果としてスナップグロメットの目的が達成されない。例えば、凹状表面に沿って、スナップグロメットがパネル縁から分離してしまう場合があり、これにより、ワイヤが荒面のパネル縁とこすれ合ってしまう。
【0003】
[0003]グロメットを湾曲したパネルに設置する従来の工程では、スナップグロメットが使用されるよりも、グロメットが所定位置に接着された。例えば、機械工は、グロメットを測定して、所定のサイズに切断し、そのグロメットを湾曲したパネルに接着する場合がある。組み立てに要する時間や硬化時間を考えると、この工程は多大な時間を必要とする。接着剤を使うと汚くなる場合もあり、さらに洗浄ステップが必要となる。
【発明の概要】
【0004】
[0004]平坦なパネル及び湾曲したパネルに広く適用可能な可撓性スナップグロメットアセンブリが必要とされている一方で、パネル開口を通って延在する物体を確実にかつ十分に保護することが必要とされている。
【0005】
[0005]これらの必要を考慮して、本開示の特定の実施形態は、第1のグロメット体及び第2のグロメット体を含む可撓性グロメットアセンブリを提供する。第1のグロメット体は、第1のヒンジ領域を画定する第1の多関節セグメントを含む。第2のグロメット体は、第2のヒンジ領域を画定する第2の多関節セグメントを含む。第1の及び第2のグロメット体は、第1の及び第2のグロメット体が、それらの各々の第1の及び第2のヒンジ領域で折れ曲がり、パネルの湾曲部に適合するように、パネルの開口に協働して連結するように構成されている。
【0006】
[0006]本開示の特定の実施形態は、内部キャビン及び可撓性グロメットアセンブリを含む航空機を提供する。内部キャビンは、湾曲したパネルを含み、湾曲したパネルは、それを貫通する開口を画定する。可撓性グロメットアセンブリが湾曲したパネル上に設置される。可撓性グロメットアセンブリは、第1のグロメット体及び第2のグロメット体を含む。第1のグロメット体は、第1のヒンジ領域を画定する第1の多関節セグメントを含み、第2のグロメット体は、第2のヒンジ領域を画定する第2の多関節セグメントを含む。第1の及び第2のグロメット体は、第1の及び第2のグロメット体が、それらの各々の第1の及び第2のヒンジ領域で折れ曲がり、湾曲したパネルの湾曲部に適合するように、湾曲したパネルの開口に協働して連結するように構成されている。
【0007】
[0007]本開示の特定の実施形態は、パネル上に可撓性グロメットアセンブリを設置する方法を提供する。当該方法は、パネルを通って延在する開口において、パネルの第1の側に沿って第1のグロメット体を位置付けすることと、開口において、パネルの第2の側に沿って第2のグロメット体を位置付けすることとを含む。第2の側は、第1の側の反対側である。第1のグロメット体は、第1のヒンジ領域を画定する第1の多関節セグメントを含む。第2のグロメット体は、第2のヒンジ領域を画定する第2の多関節セグメントを含む。当該方法は、第1の及び第2のグロメット体が、それらの各々の第1の及び第2のヒンジ領域で折れ曲がり、パネルの湾曲部に適合するように、開口を通して第1のグロメット体と第2のグロメット体とを共に連結することを含む。
【0008】
[0008]本開示の上記の特徴、態様、及び利点、及びその他の特徴、態様、及び利点は、添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読むことで、より良く理解される。図面全体を通して、同様の特徴は同様の部分を表わしている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態に係る可撓性グロメットアセンブリの等角図である。
図2】パネル上に設置された可撓性グロメットアセンブリの平面図である。
図3図1及び図2に示す可撓性グロメットアセンブリの第1のグロメット体の等角図である。
図4図1から図3に示す第1のグロメット体の平面図である。
図5図4の第1のグロメット体の一部の拡大図であり、可撓性ヒンジ領域を示す。
図6図1から図5に示す実施形態に係る、第1のグロメット体の嵌合縁の立面図である。
図7図1から図6に示す第1のグロメット体の外側縁の立面図である。
図8】折り曲がった状態の第1のグロメット体の平面図である。
図9図1及び図2に示す可撓性グロメットアセンブリの第2のグロメット体の外側縁の等角図である。
図10図1図2、及び図9に示す第2のグロメット体の嵌合縁の等角図である。
図11】例示的な用途による、パネルの前側に設置された可撓性グロメットアセンブリの等角図である。
図12図11の例示的な用途による、パネルの裏側を示す等角図である。
図13】一実施形態に係る、パネル上に可撓性グロメットアセンブリを設置する方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0022]上記の概要、及び特定の実施形態の下記の詳細説明は、添付の図面を参照して読むことにより、より深く理解されるであろう。本明細書で使用される場合、「1つの(a又はan)」という語に続く、単数形で記載された要素又はステップは、複数形の要素又はステップを必ずしも除外するものではないと理解すべきである。さらに、「一実施形態/1つの実施形態(one embodiment)」への言及は、追加の実施形態の存在を除外すると解釈されることを意図しておらず、かかる追加の実施形態も、記載されている特徴を包含する。さらに、特定の条件を有する1つ又は複数の要素を「備える(comprising)」又は「有する(having)」実施形態は、そうではないと明示的に述べられていない限り、かかる条件を有しない追加の要素を含み得る。
【0011】
[0023]本開示の実施例は、可撓性グロメットアセンブリ(flexible grommet Assembly)が設置される湾曲したパネルに適合するように、折り曲がることができる可撓性グロメットアセンブリを提供する。例えば、可撓性グロメットアセンブリは、その第1のグロメット及び第2のグロメットのそれぞれの本体の中に一体型可撓性ヒンジを含む。ヒンジは、グロメットアセンブリをカスタマイズせずに、可撓性グロメットアセンブリを平板パネル、及び(例えば、凹状の又は凸状の)湾曲したパネルに設置することを可能にする。例えば、グロメットアセンブリを湾曲したパネルに噛み合わせると、可撓性ヒンジによって、第1の及び第2のグロメット体が、パネルの輪郭に沿って適合し、パネル開口の縁との接触を保つことが可能になる。パネル縁との近接を保つことにより、第1の及び第2のグロメット体は、パネル開口を通過するワイヤなどの1つ又は複数の物体をパネル縁との摩擦に起因する損傷から保護する。可撓性グロメットアセンブリは、パネルの両側から第1のグロメット体と第2のグロメット体とを共に噛み合わせることで、迅速に設置できるように設計されている。可撓性グロメットアセンブリは、カスタム化されたグロメットを湾曲したパネル上に設置することに関連する難点(グロメットを測定や切削したり、所定位置に接着したりすることに起因する労力、コスト、安全リスク、及び/又は洗浄を含む)を回避することができる。湾曲したパネル上への本明細書に係る可撓性グロメットアセンブリの設置は、切削や接着を伴う周知の工程に比べて、実質的により迅速、容易、安価、清浄、及び/又は安全であり得る。本明細書に記載された湾曲したパネルは、ワイヤ及び/又は他の物体を受け入れるための開口又は通過窓を囲みかつ画定するパネルの非平坦なセクションのことを指す。
【0012】
[0024]図1は、一実施形態に係る可撓性グロメットアセンブリ100の等角図である。可撓性グロメットアセンブリ100は、第1のグロメット体102及び第2のグロメット体104を含む。第1の及び第2のグロメット体102、104は、互いに協働して連結し、パネルの開口に取り付けられるように、補完的なフィーチャにより設計された、離散的かつ別々の構成要素である。図1は、連結された状態のグロメット体102、104を示す。グロメット体102、104は、パネル開口を通して互いに連結するように設計されている。
【0013】
[0025]図2は、パネル110上に設定された可撓性グロメットアセンブリ100の平面図である。可撓性グロメットアセンブリ100の視認を遮ることを避けるために、図2ではパネル110が断面で示されている。パネル110は、第1の側112、及び第1の側112の反対側の第2の側114を有する。パネル110は、単一構成であってもよいし、又は複合材であってもよい。パネル110は、開口118を画定する縁116を含む。開口118は、第1の側112から第2の側114へ、パネル110の厚さを通して延在する。図2に示すパネル110のセクションは、平坦である。上述のように、可撓性グロメットアセンブリ100は、湾曲したパネルセクションに適合するように、必要に応じて、折れ曲がり、屈曲するように設計されている。第1の及び第2のグロメット体102、104は、パネル110に設置されると、図1に示すように連結状態にあり、パネル110を挟み込む。グロメット体102、104の一部は、開口118を通して延在し、それぞれ対向するグロメット体102、104に係合し、固定する。以下の説明は、図1及び図2の両方に言及する。
【0014】
[0026]第1のグロメット体102は、第1のラッチフィーチャ120を含み、第1の通路122(例えば、グロメット開口)を画定する。第1の通路122は、設置時にパネル110の開口118と位置合わせされ、ワイヤ及び/又は他の物体を受容する。例示的な実施形態では、第1のグロメット体102は、ボックス形状であり、第1の通路122は、ボックス形状の第1のグロメット体102によって枠囲みされている。図2では、第1の通路122は、第1のグロメット体102の上部セグメントによって視認が遮られている。 第1のラッチフィーチャ120は、パネル110の開口118を通して延在し、第2のグロメット体104に連結し、可撓性グロメットアセンブリ100をパネル110上に固定するように設計されている。例えば、第1のラッチフィーチャ120は、第1の及び第2のグロメット体102、104が互いから引き離されることを防ぎ、グロメット体102、104の両方をそれらの間に挟み込まれたパネル110に固定する。
【0015】
[0027]第1のグロメット体102は、第1の可撓性ヒンジ領域126を集合的に表す第1の多関節セグメント124を含む。一実施形態では、多関節セグメント124は、第1のグロメット体102に沿った負の空間によって形成された、第1のグロメット体102の一体化された部分である。例えば、多関節セグメント124は、第1のグロメット体102が形成された後に第1のグロメット体102に取り付けられる離散的な要素ではない場合がある。多関節セグメント124は、第1のグロメット体102の他の部分と同時に形成されるように、第1のグロメット体102を製造する製造プロセスの間に生得的に形成され得る。負の空間には、スリット、穴(ここでは切り欠きと呼ばれる)、及び/又は同等物が含まれ得る。第1の可撓性ヒンジ領域126は、一列に並んだ複数の多関節セグメント124を含む。列の多関節セグメント124が画定され、負の空間によって互いから分離される。一実施形態では、図3図6、及び図7でより詳細に示されるように、第1の可撓性ヒンジ領域126は、第1の多関節セグメント124の第1のセット128及び第1の多関節セグメント124の第2のセット130を含む。第1の及び第2のセット128、130は、通路122の両側に配置されている。図1の例示的な配向を見ると、第1のセット128は、通路122の上方にあり、第2のセット130は通路122の下方にある。第1の及び第2のセット128、130の各々が一列に配置されている。2つの列は互いに平行であり得る。第1のセット128は、第1のグロメット体102の横方向の長さに沿って、第2のセット130と横方向に位置合わせされる。一実施例では、第1の及び第2のセット128、130は、可撓性ヒンジ領域126が中間セクション131に配置されるように、横方向の長さに沿って第1のグロメット体102の中間セクション131に配置される。
【0016】
[0028]第2のグロメット体104は、設置時にパネル110の開口118に位置合わせされる第2の通路132(例えば、グロメット開口)を画定し、ワイヤ及び/又は他の物体を受容する。例示的な実施形態では、第2のグロメット体104は、ボックス形状であり、第2の通路132は、ボックス形状の第2のグロメット体104によって枠囲みされている。図2では、第2の通路132は、第2のグロメット体104の上部セグメントによって視認が遮られている。
【0017】
[0029]第2のグロメット体104は、第2の可撓性ヒンジ領域136を集合的に表す第2の多関節セグメント134を含む。可撓性グロメットアセンブリ100の第1の及び第2の可撓性ヒンジ領域126、136は、パネル110の、もしあれば、輪郭に適合するように折り曲がるよう設計されている。パネル110が平坦である例示的な実施形態では、可撓性ヒンジ領域126、136は平坦(例えば、線形)である。パネル110が湾曲している場合、第1の及び第2のグロメット体102、104が可撓性ヒンジ領域126、136に沿って屈曲することにより、グロメット体102、104は、開口118の外周全体にわたってパネル110の縁116との接触を保つか、又は縁116と少なくとも近接(例えば、1mm又は2mm以内)を保つ。パネル110が平坦であるか又は湾曲しているかに関わらず、可撓性グロメットアセンブリ100は、開口118を通して延在するワイヤ又は他の物体を、荒削りのパネル110の縁116との摩擦から保護することが可能である。図1及び図2に示すように、第1の及び第2のグロメット体102、104が共に連結されている場合、第1の及び第2の可撓性ヒンジ領域126、136は、横方向に位置合わせされ得る。可撓性ヒンジ領域126、136によって、可撓性グロメットアセンブリ100が、中央軸144で2方向に折れ曲がることが可能となる。可撓性ヒンジ領域126、136は、他の面積においても可撓性の向上をもたらすことができる。例えば、可撓性ヒンジ領域126、136は、中央軸144に対して垂直な横軸で可撓性グロメットアセンブリ100のねじりを支持し得る。
【0018】
[0030]多関節セグメント134は、第2のグロメット体104に沿った負の空間の存在によって形成された第2のグロメット体104の一体化された部分であり得る。例えば、多関節セグメント134は、第2のグロメット体104が形成された後に第2のグロメット体104に取り付けられる離散的な要素ではない場合がある。多関節セグメント134は、第2のグロメット体104の他の部分と同時に形成されるように、第2のグロメット体104を製造する製造プロセスの間に生得的に形成され得る。負の空間は、スリット、切り欠き、及び/又は同等物を含み得る。第2の可撓性ヒンジ領域136は、一列に並んだ複数の多関節セグメント134を含む。列の多関節セグメント134が画定され、負の空間によって互いから分離される。図2に示すように、第1のグロメット体102の第1の多関節セグメント124及び第2のグロメット体104の第2の多関節セグメント134は、T字形状であり得る。
【0019】
[0031]一実施形態では、図8及び図9でより詳細に示されるように、第2の可撓性ヒンジ領域136は、第2の多関節セグメント134の第1のセット138及び第2の多関節セグメント134の第2のセット140を含む。第1の及び第2のセット138、140は、通路132の両側に配置されている。図1の例示的な配向を見ると、第1のセット138は、通路132の上方にあり、第2のセット140は通路132の下方にある。第1の及び第2のセット138、140の各々が一列に配置されている。2つの列は互いに平行であり得る。第1のセット138は、第2のグロメット体104の横方向の長さに沿って、第2のセット140と横方向に位置合わせされる。一実施例では、第1の及び第2のセット138、140は、可撓性ヒンジ領域136が中間セクション141に配置されるように、横方向の長さに沿って第2のグロメット体104の中間セクション141に配置される。
【0020】
[0032]例示的な実施形態では、連結状態にある場合、第1のグロメット体102のラッチフィーチャ120は、パネル110の開口118を通して延在し、第2のグロメット体104に連結して、可撓性グロメットアセンブリ100をパネル110上に固定する。図2の第1のグロメット体102は、概して、パネル110の第1の側112と位置合わせされる。第1のグロメット体102の一部は、第1の側112に当接し得る。ラッチフィーチャ120は、パネル110の第2の側114を越えて突出し得る。ラッチフィーチャ120は、フック形状であり得、概して、連結状態で第2のグロメット体104の外側148と重なり合い、接触するタブ146を備える。任意選択的に、タブ146は、第2のグロメット体104の外側148に接触することに加えて、又は接触することの代わりに、パネル110の第2の側114に接触し得る。ここでは、第1のグロメット体102を雄のグロメット体102と呼んでもよく、第2のグロメット体104を雌のグロメット体104と呼んでもよい。なぜなら、第1のラッチフィーチャ120が、第2の又は雌のグロメット体104に固定されるからである。
【0021】
[0033]一実施形態では、第2の(例えば、雌の)グロメット体104は、第2のラッチフィーチャ150を含む。第2のラッチフィーチャ150は、パネル110の第2の側114と概して位置合わせされる第2のグロメット体104から、パネル110の開口118を通って延在し得る。第2のラッチフィーチャ150は、パネル110の第1の側112に接触し得る。例示的な実施形態では、第2のラッチフィーチャ150は、第2のグロメット体104をパネル110に固定し、第1のラッチフィーチャ120は、第1のグロメット体102を第2のグロメット体104に固定する。第1のグロメット体102の第1のラッチフィーチャ120は、第2のグロメット体104の第2のラッチフィーチャ150とは異なる形状及び/又はサイズを有し得る。例えば、第1のラッチフィーチャ120は、第2のラッチフィーチャ150より大きい場合がある。第1の代替的な実施形態では、第2のラッチフィーチャ150は、第1のグロメット体102に接触し、係止し得る。第2の代替的な実施形態では、第2のグロメット体104は、ラッチフィーチャがない。例えば、ラッチフィーチャ120と第2のグロメット体104との係合により、2つのグロメット体102、104を連結した状態でパネル110上に固定することができる。
【0022】
[0034]図3は、図1及び図2に示す可撓性グロメットアセンブリ100の第1の(例えば、雄の)グロメット体102の等角図である。第1のグロメット体102は、第1の横方向縁202から(第1の横方向縁202の反対側の)第2の横方向縁204へ横方向の長さに延在する。例示的な実施形態では、第1のグロメット体102は、長方形形状を有する。第1のグロメット体102の横方向長さは、第1のグロメット体102の最大面積である。例えば、横方向長さは、第1のグロメット体102の上縁206から底縁208まで、第1のグロメット体102の高さより大きい。ここで上縁から底縁を参照するのは、特定を目的としているに過ぎず、パネル110に対する第1のグロメット体102の特定の配向が必要とされているわけではない。さらに、横方向長さは、第1のグロメット体102の嵌合縁210から外側縁212までの第1のグロメット体102の深さより大きい。設置時に嵌合縁210はパネル110及び/又は第2のグロメット体104と接し、外側縁212は、パネル110の反対側に向く。第1のグロメット体102によって画定された通路122は、長方形であり得る。通路122の第1の横方向縁214と通路122の第2の横方向縁216との間の横方向長さは、通路122の最大寸法であり得る。例えば、通路122は、矩形、楕円形、長円形などであってもよい。他の実施形態では、通路122は、円形、四角形、又は他の非楕円形状であってもよい。
【0023】
[0035]一実施形態では、第1のグロメット体102は、基部218及びフランジ220を含む。基部218は、通路122の外周を画定する内側222を有する。内側222は、比較的狭い/薄い場合がある。フランジ220は、基部218の外側226から延在する。外側226は、内側222の反対側にある。基部218は、嵌合側228、及び嵌合側228の反対側の取付側230を有する。フランジ220は、取付側230上に取り付けられ得る。フランジ220は、薄いパネルであり得る。設置時に、フランジ220は、図2に示すパネル110の第1の側112と重なり得る。第1のグロメット体102がパネル110の開口118から落ちることを防ぐために、フランジ220は第1の側112に当接することができる。第1のグロメット体102のラッチフィーチャ120は、基部218の嵌合側228から突出し得る。フランジ220は、任意選択的に、第1のフランジ部分220A、及び通路122の反対側に配置された第2のフランジ部分220Bに区分けされ得る。代替的に、フランジ220が、通路122の外周全体の周りに連続的に延在してもよい。
【0024】
[0036]一実施例では、第1のグロメット体102は、互いから横方向に離隔された2つのラッチフィーチャ120を含む。例えば、通路122は、2つのラッチフィーチャ120の間に配置され得る。可撓性ヒンジ領域126は、長さに沿ってラッチフィーチャ120から離隔され得る。例えば、可撓性ヒンジ領域126は、2つのラッチフィーチャ120の間に配置され得る。可撓性ヒンジ領域126を含む中間セクション131は、第1のグロメット体102の第1の縁セグメント232と第2の縁セグメント234との間に配置され得る。第1の縁セグメント232は、ラッチフィーチャ120の第1の(例えば、左側の)ラッチフィーチャ120を含み、通路122の第1の横方向縁214を画定する。第2の縁セグメント234は、ラッチフィーチャ120の第2の(例えば、右側の)ラッチフィーチャ120Bを含み、通路122の第2の横方向縁216を画定する。可撓性ヒンジ126の多関節セグメント124によって、第1のグロメット体102が、第1のグロメット体102の中央軸236で2つの方向に折れ曲がることが可能となる。中央軸236は、第1のグロメット体102の高さに沿って延在し得る。
【0025】
[0037]図4は、図1から図3に示す第1のグロメット体102の平面図である。図5は、図4の第1のグロメット体102の一部の拡大図であり、可撓性ヒンジ領域126を示す。一実施形態では、多関節セグメント124は、基部218及びフランジ220によって画定される。例えば、各多関節セグメント124の第1の部分がフランジ220によって画定され、第2の部分が基部218によって画定される。例示的な実施形態では、多関節セグメント124は、スリット240及び切り欠き242(例えば、孔)によって互いから分離されている。スリット240は、フランジ220の厚さを通して延在する。スリット240は、第1のグロメット体102の外側縁212に沿って開いている。切り欠き242は、基部218を通して画定される。例えば、切り欠き242は、外側226から内側222へ基部218を通して延在する。各切り欠き242は、複数のスリット240のうちの1つの対応するスリット240に流体接続され得る。一実施例では、多関節セグメント124はT字形状であり、スリット240及び切り欠き242は、多関節セグメント124間の反転したT字形状の負の空間を画定する。
【0026】
[0038]一実施形態では、基部218の嵌合側228は、通路122の周囲に延在する固体材料の連続的なストリップ(例えば、長さ)244によって画定される。可撓性ヒンジ領域126のT字形状の多関節セグメント124は、連続的なストリップ244が取り付けられる。例えば、各多関節セグメント124は、広い部分246及び狭い部分248を含み得る。広い部分246は、狭い部分248より横方向長さが大きい。狭い部分248は、基部218の広い部分246と連続的なストリップ244との間に配置される。多関節セグメント124は、広い部分246が狭い部分248を介して連続的なストリップ244に接続されるように、片持ちされ得る。連続的なストリップ244は、すべての多関節セグメント124が接続される可撓性ジョイントを画定し得る。列の中の多関節セグメント124の広い部分246は、スリット240によって分離されている。列の中の多関節セグメント124の狭い部分248は、切り欠き242によって分離されている。一実施形態では、狭い部分248は、基部218の一部である。広い部分246は、基部218及びフランジ220の両方によって画定され得る。一実施形態では、パネル110に設置されたとき、基部218の嵌合側228が、パネル110の開口118内へ少なくとも部分的に延在し、フランジ220が開口118の外側に留まっていてもよい。
【0027】
[0039]図6は、図1から図5に示す実施形態に係る、第1のグロメット体102の嵌合縁210の立面図である。図7は、図1から図6に示す第1のグロメット体102の外側縁212の立面図である。これらの立面図は、スリット240が、通路122の両側で、多関節セグメント124第1の及び第2のセット138、140の両方に沿って、フランジ220の厚さを通して完全に延在することを示している。スリット240は、線形で互いに平行であってもよい。例えば、スリット240は、第1のグロメット体102の横方向長さに対して垂直であってもよい。スリット240は、図6に示す基部218の固形の連続的なストリップ244によって示されているように、基部218の厚さ全体を通して延在しない場合がある。
【0028】
[0040]図8は、折り曲がった状態の第1のグロメット体102の平面図である。第1のグロメット体102は、可撓性ヒンジ領域126に沿って屈曲する。図示の折れ曲がった状態では、2つのラッチフィーチャ120は、第1のグロメット体102が図4に示す折れ曲がっていない状態にある場合に比べて、互いにより近づいている。機械工又は又は他のオペレータは、設置作業の間、図8の折れ曲がった状態まで第1のグロメット体102を曲げることができる。例えば、機械工は、第1のグロメット体102がパネル110の開口118内に向かって移動するにつれて、2つの横方向縁202、204を互いに押し付けることができる。ラッチフィーチャ120同士をより近付けることにより、ラッチフィーチャ120がパネル110の縁116を通過して、第2のグロメット体104の通路132を通ることが可能となる。機械工が圧縮力を解放すると、第1のグロメット体102は、折れ曲がっていない状態に弾性的に戻ることができる。ラッチフィーチャ120が互いからさらに離れ、折れ曲がっていない状態へと再び配向される際に、ラッチフィーチャ120のタブ146が、第2のグロメット体104の外側148に沿って所定位置へ移動し、2つのグロメット体102、104が連結状態に固定され得る。
【0029】
[0041]図9は、図1及び図2に示す第2のグロメット体104の外側縁302の等角図である。設置時に、外側縁302は、パネル110から離れる方向に向く。図10は、図1図2、及び図9に示す第2のグロメット体104の嵌合縁304の等角図である。設置時に、嵌合縁304は、パネル110の開口118内に少なくとも部分的に延在し得る。第2のグロメット体104は、基部(例えば、第2の基部)306及びフランジ(例えば、第2のフランジ)308を含み得る。基部306は、第2の通路132を画定する内側310を有する。フランジ308は、基部306の外側312から延在する。フランジ308は、設置時に第2のグロメット体104が開口118から落下することを防ぐために、パネル110の第2の側114に接触し得る。任意選択的に、フランジ308は、外側148に沿ってランディングパッド314を含み得る。ランディングパッド314は、可撓性グロメットアセンブリ100が組み立てられるときに、ラッチフィーチャ120のタブ146を受容するように寸法形成かつ位置付けされた窪み又は戻り止めである。
【0030】
[0042]第2の可撓性ヒンジ領域136は、第1のグロメット体102の第1の可撓性ヒンジ領域126と類似し得る。例えば、可撓性ヒンジ領域136の多関節セグメント134は、基部306及びフランジ308によって画定され得る。多関節セグメント134は、スリット316及び切り欠き318によって離隔され得る。切り欠き318は、外側312から内側310へ基部306を通して延在する。スリット316は、フランジ308の厚さを通して延在する。各スリット316は、1つの対応する切り欠き318に流体接続され得る。第2の多関節セグメント134は、T字形状であり得る。第2のグロメット体104のラッチフィーチャ150は、基部306の嵌合側320から延在し得る。基部306は、ラッチフィーチャ150とフランジ308との間に存在し得る。ラッチフィーチャ150は、図2に示すように、パネル110の第1の側112と重なり合い、任意選択的に接触するように設計され得る。設置作業時に、機械工又はオペレータは、図8に示す第1のグロメット体102と同様に、可撓性ヒンジ領域136で第2のグロメット体104を屈曲させ、ラッチフィーチャ150がパネル110の縁116を通過することを可能にする。第2のグロメット体104が元に戻ると、ラッチフィーチャ150は、パネル110の第1の側112に沿って所定位置へ移動し、第2のグロメット体104をパネル110に固定し得る。
【0031】
[0043]図11は、例示的な実施例に従って、航空機403の内部キャビン401内に設置された可撓性グロメットアセンブリ100の等角図です。内部キャビン401は、客室、ギャレー、化粧室、コックピットなどであってもよい。内部キャビン401は、パネル400を含む。パネル400は、キャビンの天井から垂れ下がるヘッダパネルであってもよい。例示的な実施形態では、パネル400は湾曲している。可撓性グロメットアセンブリ100は、パネル400の開口404においてパネル400に設置される。ベゼル406が、パネル400の前側402に取り付けられ、可撓性グロメットアセンブリ100及び開口404を囲む。ベゼル406が、標識、光、及び/又は同等物の構成要素であり得る。例えば、ベゼル406は、光る標識(例えば、照射された出口標識、化粧室標識、シートベルト標識等)の一部であってもよい。
【0032】
[0044]図12は、図11の例示的な用途に係る内部キャビン401におけるパネル400の裏側410を示す等角図である。1つ又は複数のワイヤ412が、パネル400の向こうの領域から、開口404を経て、可撓性グロメットアセンブリ100からパネル400の前側402へ通され得る。ワイヤ412は、ベゼル406を備えたデバイスに電気的に接続して、電力及び/又は制御信号をデバイスに供給し得る。可撓性グロメットアセンブリ100は、開口404を形成するパネル400の縁に対する摩擦、ピンチング、及び/又はバリ取りに起因する損傷からワイヤ412を保護することができる。パネル400の縁は仕上がり加工がまだ施されてないことがあり、縁の鋭利又は鋸歯状の部分がワイヤ412に損傷を与える場合がある。
【0033】
[0045]ここに記載された可撓性グロメットアセンブリ100は、様々な異なる用途のために使用することができる。例えば、可撓性グロメットアセンブリ100は、他のタイプのビークル(例えば、鉄道車両、道路車両、船舶、及び/又は同等物)のパネルに設置されてもよい。可撓性グロメットアセンブリ100は、建物内の配線保護等の非ビークル用途にも使用できる。
【0034】
[0046]図13は、実施形態に係る可撓性グロメットアセンブリ100を設置する方法のフロー図500である。当該方法は、任意選択的に、図示のステップより少なくとも1つの追加のステップ、図示のステップより少なくとも1つの少ないステップ、及び/又は図13に示す少なくとも1つの異なるステップを含んでもよい。ステップ502では、第1のグロメット体102が、パネル110を通して延在する開口118において、パネル110の第1の側112に沿って位置付けされている。第1のグロメット体102は、第1のヒンジ領域126を画定する第1の多関節セグメント124を含む。ステップ504では、第2のグロメット体104が、開口118においてパネル110の第2の側114に沿って位置付けされている。第2のグロメット体104は、ヒンジ領域136を画定する第2の多関節セグメント134を含む。
【0035】
[0047]ステップ506では、グロメット体102、104がパネル110を挟み込むように、第1の及び第2のグロメット体102、104が開口118を通して連結される。連結時に、第1の及び第2のグロメット体102、104が、それぞれの第1のヒンジ領域及び第2のヒンジ領域126、136で折れ曲がり、パネル110の輪郭に適合する。第1のグロメット体102は、ラッチフィーチャ120を含み得る。第1のヒンジ領域126が、ラッチフィーチャ120間に配置され得る。連結ステップは、第1のグロメット体102がパネル110に向かって移動するにつれて、第1のグロメット体102を第1のヒンジ領域126で屈曲させ、ラッチフィーチャ120を互いに近付け、パネル110の縁116を通過させることを含み得る。圧縮されていない状態又は折り曲がっていない状態に戻ると、ラッチフィーチャ120は、第2のグロメット体104の一部の背後で重なり、所定位置に係止される。可撓性グロメットアセンブリ100は、可撓性ヒンジ領域126、136に起因して、パネル110の任意の輪郭に生得的に適合し得る。
【0036】
[0048]当該方法は、任意選択的に、第1の及び第2のグロメット体102、104の通路122、132を通して、かつ、パネル110の開口118を通して、1つ又は複数のワイヤ412を通すことを含み得る。第1の及び第2のグロメット体102、104は、1つ又は複数のワイヤ412を、開口118におけるパネル110の1つ又は複数の縁116に接触することから保護することができる。
【0037】
[0049]一実施形態では、第1の及び第2のグロメット体102、104は、付加加工(additive manufacturing)を介して形成され得る。例えば、第1のグロメット体102は、ビルドプランに従って層ごとに源材料を連続的に溶解することによって、形成され得る。さらに、付加加工を用いて、第1の及び第2のグロメット体102、104の各々の多関節セグメント124、134を画定することができる。例えば、多関節セグメント124、134間に間隙が生じる状態で、多関節セグメント124、134の形状となるように源材料を選択的に溶解することができる。間隙は、スリット240、316及び切り欠き242、318を表し得る。グロメット体102、104を付加製造することにより、グロメット体102、104及び多関節セグメント124、134の全体的形状を単一ビルド工程中に形成することができる。さらに、多関節セグメント124、134を形成するために、従来の工程(例えば、鋳造、後続のエッチング又はその他の材料の抽出)によって、多関節セグメント124、134の込み入った細部を実現することは困難であり得る。第1の及び第2のグロメット体102、104は、プラスチック材料、可撓性金属材料、又は同等物から構成され得る。代替的な実施形態では、第1の及び第2のグロメット体102、104は、射出成型を介して形成され得る。
【0038】
[0050]条項1:
可撓性グロメットアセンブリであって、
第1のヒンジ領域を画定する第1の多関節セグメントを備えた第1のグロメット体、及び
第2のヒンジ領域を画定する第2の多関節セグメントを備えた第2のグロメット体
を備え、前記第1の及び第2のグロメット体が、それらの各々の第1のヒンジ領域及び第2のヒンジ領域で折れ曲がり、パネルの湾曲部に適合するように、前記第1の及び前記第2のグロメット体が、前記パネルの開口に協働して連結するように構成されている、可撓性グロメットアセンブリ。
【0039】
[0051]条項2:
前記第1の及び第2のグロメット体が長方形であり、前記第1の及び前記第2のヒンジ領域が、前記第1の及び第2のグロメット体のそれぞれの横方向の長さに沿って、前記第1の及び第2のグロメット体のそれぞれの中間セクションに配置されている、条項1に記載の可撓性グロメットアセンブリ。
【0040】
[0052]条項3:
前記第1のグロメット体が、前記開口と位置合わせされる通路を画定し、前記第1のヒンジ領域が、前記第1の多関節セグメントの第1のセット及び前記第1の多関節セグメントの第2のセットによって画定され、前記第1の及び前記第2のセットが、前記通路の両側に配置されている、条項1又は2に記載の可撓性グロメットアセンブリ。
【0041】
[0053]条項4:
前記第1のグロメット体がラッチフィーチャを含み、前記ラッチフィーチャは、前記パネルの前記開口を通って延在して、前記第2のグロメット体に連結し、それにより、前記第1のグロメット体が、前記パネルの両側に沿って、前記第2のグロメット体に固定される、条項1から3のいずれかに記載の可撓性グロメットアセンブリ。
【0042】
[0054]条項5:
前記第1のヒンジ領域が、前記第1のグロメット体の横方向の長さに沿って、前記ラッチフィーチャ間に配置されている、条項4に記載の可撓性グロメットアセンブリ。
【0043】
[0055]条項6:
前記第2のグロメット体が、前記パネルの前記開口と位置合わせされる第2の通路を画定し、前記第1のグロメット体の前記ラッチフィーチャが、前記第2の通路を通って延在して、前記第2のグロメット体の外側に接触し、それにより、前記第1のグロメット体が前記第2のグロメット体に固定される、条項4又は5に記載の可撓性グロメットアセンブリ。
【0044】
[0056]条項7:
前記第1のグロメット体が、基部及び前記基部から延在するフランジを備え、前記基部が、前記パネルの前記開口と位置合わせされる通路を画定し、前記第1の多関節セグメントの各々が、部分的に前記基部によって、かつ部分的に前記フランジによって画定されている、条項1から6のいずれか一項に記載の可撓性グロメットアセンブリ。
【0045】
[0057]条項8:
前記第1の多関節セグメントが、前記フランジの厚さを通るスリット、及び前記基部における切り欠きによって互いから分離され、各切り欠きが、1つの対応するスリットに流体接続されている、条項7に記載の可撓性グロメットアセンブリ。
【0046】
[0058]条項9:
前記第1の多関節セグメント及び前記第2の多関節セグメントがT字形状である、条項1から8のいずれか一項に記載の可撓性グロメットアセンブリ。
【0047】
[0059]条項10:
前記第1のグロメット体が、前記第1のグロメット体における通路の外周に沿って延在する固体材料の連続的なストリップを含み、前記第1の多関節セグメントが、前記連続的なストリップに接合されている、条項1から9のいずれか一項に記載の可撓性グロメットアセンブリ。
【0048】
[0060]条項11:
前記第2のグロメット体が、前記パネルの前記開口内に延在する第2のラッチフィーチャを含み、前記第2のラッチフィーチャが、前記パネルの第1の側に接触するように構成されている、条項1から10のいずれか一項に記載の可撓性グロメットアセンブリ。
【0049】
[0061]条項12:
湾曲したパネルを含む内部キャビンであって、前記湾曲したパネルが、それを貫通する開口を画定する、内部キャビン、並びに
前記湾曲したパネル上に設置された可撓性グロメットアセンブリであって、当該可撓性グロメットアセンブリが、第1のグロメット体及び第2のグロメット体を備え、前記第1のグロメット体が、第1のヒンジ領域を画定する第1の多関節セグメントを含み、前記第2のグロメット体が、第2のヒンジ領域を画定する第2の多関節セグメントを含み、前記第1の及び第2のグロメット体が、それらの各々の第1の及び第2のヒンジ領域で折れ曲がり、前記湾曲したパネルの湾曲部に適合するように、前記第1の及び第2のグロメット体が、前記湾曲したパネルの前記開口に協働して連結するように構成されている、可撓性グロメットアセンブリ
を備えている航空機。
【0050】
[0062]条項13:
前記第1の多関節セグメントが、前記湾曲したパネルの第1の側に沿って前記開口を画定する前記湾曲したパネルの第1の縁に接触し、前記第2の多関節セグメントが、前記湾曲したパネルの第2の側に沿って前記開口を画定する前記湾曲したパネルの第2の縁に接触する、条項12に記載の航空機。
【0051】
[0063]条項14:
前記第1の多関節セグメント及び前記第2の多関節セグメントがT字形状である、条項12又は13に記載の航空機。
【0052】
[0064]条項15:
前記第1のグロメット体が、前記第1のグロメット体における通路の外周に沿って延在する固体材料の連続的なストリップを含み、前記第1の多関節セグメントが、前記連続的なストリップに接合されている、条項12から14のいずれか一項に記載の航空機。
【0053】
[0065]条項16:
前記第1のグロメット体が、基部及び前記基部から延在するフランジを備え、前記基部が、 前記パネルの前記開口と位置合わせされる通路を画定し、前記第1の多関節セグメントの各々が、部分的に前記基部によって、かつ部分的に前記フランジによって画定されている、条項12から15のいずれか一項に記載の航空機。
【0054】
[0066]条項17:
前記第1の多関節セグメントが、前記フランジの厚さを通るスリット、及び前記基部における切り欠きによって互いから分離され、各切り欠きが、1つの対応するスリットに流体接続されている、条項16に記載の航空機。
【0055】
[0067]条項18:
パネル上に可撓性グロメットアセンブリを設置する方法であって、
パネルを通って延在する開口において、前記パネルの第1の側に沿って第1のグロメット体を位置付けすることであって、当該第1のグロメット体が、第1のヒンジ領域を画定する第1の多関節セグメントを備えている、第1のグロメット体を位置付けすることと、
前記開口において、前記パネルの第2の側に沿って第2のグロメット体を位置付けすることであって、前記第2の側が前記第1の側の反対側にあり、当該第2のグロメット体が、第2のヒンジ領域を画定する第2の多関節セグメントを備えている、第2のグロメット体を位置付けすることと、
前記第1の及び第2のグロメット体が、それらの各々の第1の及び第2のヒンジ領域で折れ曲がり、前記パネルの湾曲部に適合するように、前記開口を通して前記第1のグロメット体と前記第2のグロメット体とを共に連結することと
を含む方法。
【0056】
[0068]条項19:
前記第1のグロメット体がラッチフィーチャを備え、前記第1のヒンジ領域が前記ラッチフィーチャ間に配置され、前記第1のグロメット体と前記第2のグロメット体とを共に連結することが、前記第1のグロメット体が前記パネルに向かって移動するにつれて、前記第1のグロメット体を前記第1のヒンジ領域で屈曲させ、前記ラッチフィーチャを互いに近付け、前記パネルの縁を通過させることを含む、条項18に記載の方法。
【0057】
[0069]条項20:
1つ又は複数のワイヤを、前記第1の及び第2のグロメット体における通路を通して、かつ前記パネルの前記開口を通して通すことをさらに含み、前記第1の及び第2のグロメット体は、前記1つ又は複数のワイヤを、前記開口における前記パネルの縁に接触することから保護する、条項18又は19に記載の方法。
【0058】
[0070]本開示の実施形態を説明するために、上部、底部、下方、中央、横方向、水平、垂直、前方などの空間及び方向に関する様々な用語が使用される場合があるが、かかる用語は図面に示す向きに関して使用されているにすぎないことを理解されたい。これらの向きを反転、回転、又はその他の方法で変更してもよく、その結果、上部が下部となったり、下部が上部となったり、水平が垂直となったりする。
【0059】
[0071]本明細書では、タスク又は操作を実行する「よう構成/設定され(configured to)」た構造体、制限体、又は要素は、そのタスク又は操作に対応するように特に構造的に、形成、構築、又は適合されている。分かりやすくするため、かつ誤解を避けるためにいうと、タスク又は動作を実行するために改変可能であるだけの対象物は、本明細書における、タスク又は操作を実行する「よう構成/設定」されているものではない。
【0060】
[0072]上記の説明は、限定ではなく例示を意図するものであると理解すべきである。例えば、上述した実施形態(及び/又はそれらの態様)を互いに組み合わせて使用することができる。加えて、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの改変を加えて、特定の状況又は材料を本開示の様々な実施形態の教示に適合させることができる。本明細書に記載された材料の寸法及び種類は、本開示の様々な実施形態のパラメータを定義することを意図しているが、これらの実施形態は、決して限定的なものではなく、例示的な実施形態である。上述の記載を見返せば、当業者には他の多くの実施形態が明らかになるであろう。したがって、本開示の様々な実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照するとともに、かかる特許請求の範囲の権利が及ぶ均等物の全範囲を参照して決定されるべきである。添付の特許請求の範囲及び本明細書の発明を実施するための形態では、「含む(including)」及び「そこで(in which)」という語は、それぞれ、「備える(comprising)」及び「そこで(wherein)」という語の平易な英語の同義語として使用されている。さらに、「第1の(first)」、「第2の(第2の)」、及び「第3の(third)」などの語は、単に符号として使用されており、それらの対象物に数的要件を課すことを意図するものではない。さらに、以下の特許請求の範囲の限定は、ミーンズ・プラス・ファンクション形式で記述されておらず、かかる特許請求の範囲の限定が、「~のための手段(means for)」という言い回しと、その後にさらなる構造を欠く機能の記載とを明示的に使用しない限り、又は使用するまで、米国特許法第112条(f)に基づいて解釈されることを意図するものではない。
【0061】
[0073]ここに記載した説明は、実施例を用いて、ベストモードを含む本開示の様々な実施形態を開示するとともに、当業者が、任意の装置又はシステムの製作及び使用、並びに任意の組み込まれた方法の実行を含め、本開示の様々な実施形態を実行することを可能にしている。本開示の様々な実施形態の特許性の範囲は、特許請求の範囲によって規定されるものであり、当業者が想起するその他の実施例を含み得る。かかる他の実施例は、実施例が特許請求の範囲の文言と相違しない構造要素を有する場合、又は、実施例が特許請求の範囲の文言とごくわずかな相違しかない同等の構造要素を含む場合、特許請求の範囲内であることが意図される。
図1
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【外国語明細書】