(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024083297
(43)【公開日】2024-06-20
(54)【発明の名称】遠心分離機ロータのためのアダプタ並びに対応するキット及び方法
(51)【国際特許分類】
B04B 5/02 20060101AFI20240613BHJP
C12M 1/00 20060101ALN20240613BHJP
C12Q 1/686 20180101ALN20240613BHJP
【FI】
B04B5/02 Z
C12M1/00 A
C12Q1/686 Z
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023207411
(22)【出願日】2023-12-08
(31)【優先権主張番号】22212342.4
(32)【優先日】2022-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】523461461
【氏名又は名称】サーモ エレクトロン エルイーディー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】ノーマン バルハウゼ
【テーマコード(参考)】
4B029
4B063
4D057
【Fターム(参考)】
4B029AA11
4B029BB20
4B029GA02
4B063QA01
4B063QA13
4B063QA18
4B063QQ42
4B063QR08
4B063QR32
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4B063QX01
4D057AA03
4D057AB01
4D057AC01
4D057AC05
4D057AD01
4D057AE11
4D057BA21
(57)【要約】
【課題】遠心分離機ロータのためのアダプタを提供する。
【解決手段】アダプタは、各々が第1の直径を有し、各孔が第1の試料容器を受容するための列に配置された複数の孔を含む本体と、本体から延びる一次突出部とを含む。一次突出部は、第2の直径を有し、一次突出部は、遠心分離機ロータのロータ孔内に受容されるためのものである。ロータ孔は、第2の試料容器を受容するためのものである。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠心分離機ロータのためのアダプタであって、前記アダプタは、
各孔が第1の直径を有し、各孔が第1の試料容器を受容するための、一列に配置された複数の孔を含む本体と、
前記本体から延びる一次突出部であって、前記一次突出部は、第2の直径を有し、前記一次突出部は、遠心分離機ロータのロータ孔内に受容されるためのものであり、前記ロータ孔は、第2の試料容器を受容するためのものである、一次突出部と、を含む、アダプタ。
【請求項2】
前記複数の孔は、3つ以上の孔、好ましくは5つ以上の孔、より好ましくは8つ以上の孔を含む、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項3】
前記第2の直径は、前記第1の直径よりも大きい、請求項1又は2に記載のアダプタ。
【請求項4】
前記本体は、前記一次突出部に対して横方向に延び、
好ましくは、前記本体は、前記一次突出部に対して垂直に延びる、請求項1~3のいずれか一項に記載のアダプタ。
【請求項5】
前記第1の直径は、PCR管の外径に対応する、請求項1~4のいずれか一項に記載のアダプタ。
【請求項6】
前記第2の直径が、0.5ミリリットル~2ミリリットルの試料容器の外径に対応する、請求項1~5のいずれか一項に記載のアダプタ。
【請求項7】
前記一次突出部は、円筒状の突出部として形成され、
好ましくは、その遠位端にドーム状表面を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載のアダプタ。
【請求項8】
前記一次突出部を含む複数の一次突出部を備え、各一次突出部は、遠心分離機ロータのロータ孔内に受容され、円弧のセグメント上に配置されるためのものであり、
好ましくは、前記複数の一次突出部は、2つの一次突出部を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のアダプタ。
【請求項9】
前記遠心分離機ロータの更なるロータ孔内にそれぞれ受容されるための1つ以上の二次突出部を更に備える、請求項1~8のいずれか一項に記載のアダプタ。
【請求項10】
各二次突出部は、
a.前記一次突出部に対して傾斜している、及び/又は
b.その遠位端に向かってテーパ状であり、及び/又は
c.前記一次突出部よりも短い、請求項9に記載のアダプタ。
【請求項11】
2つの二次突出部を備え、中央に前記一次突出部が配置され、請求項9又は10に記載のアダプタ。
【請求項12】
ロータキットであって、
複数のロータ孔を含む遠心分離機ロータと、
請求項1に記載のアダプタと、を含む、ロータキット。
【請求項13】
遠心分離機キットであって、
遠心分離機と
複数のロータ孔を含む遠心分離機ロータと、
請求項1に記載のアダプタと、を含む、ロータキット。
【請求項14】
複数のロータ孔を備える遠心分離機ロータを適合させる方法であって、前記方法は、
請求項1に記載のアダプタを準備するステップと、
前記一次突出部を前記複数のロータ孔のうちの1つのロータ孔内に挿入するステップと、を含む、方法。
【請求項15】
遠心分離機において試料容器を処理する方法であって、前記遠心分離機は、複数のロータ孔を備える遠心分離機ロータを備え、前記方法は、
請求項1に記載のアダプタを準備するステップと、
前記一次突出部を前記複数のロータ孔のうちの1つのロータ孔に挿入するステップと、
前記試料容器を前記アダプタの前記孔に挿入するステップと、
前記遠心分離機を動作させて前記遠心分離機ロータを回転させるステップと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本明細書は、遠心分離機ロータのためのアダプタ、並びにこのアダプタを組み込むロータキット及び遠心分離機キットに関する。本明細書はまた、遠心分離機ロータを適合させ、試料容器を処理する対応する方法に関する。
【0002】
遠心分離機の使用はよく知られており、遠心分離機のロータ(ロータとも呼ばれる)は、試料の成分を分離する速度で回転される。
【0003】
試料は、サイズを変えることができる試料容器内に提供される。特定のロータは、典型的には、複数のロータ孔内に1つ以上の試料容器サイズを受容し、他の試料容器サイズを受容しないようにサイズ決定されるであろう。したがって、遠心分離機用のロータは、遠心分離される試料容器のサイズに基づいて、スイッチを入れたり切ったりすることができる。
【0004】
遠心分離機自体は、それらのサイズ及びそれらが受容することが意図される試料容器のサイズに基づいて分類され得る。これは、例えば、それらが適合するロータに基づくことができる。例えば、「マイクロリットル」遠心分離機は、マイクロリットル管、例えば、0.1ml~2.0ml、特に、0.2mlの管を処理するようにサイズ決定及び配列されてもよい。一方、「汎用」遠心分離機は、5ml、10ml、15ml、及び最大250ml又は500ml等のより大きい管サイズに使用されてもよい。遠心分離機は、追加的に又は代替的に、それらの最適化された動作速度に基づいて分類されてもよい。例えば、「超遠心」は、150,000rpm程度の回転を生成するために提供されてもよい。
【0005】
図3に示すようなアダプタは、ロータのロータ孔を適合させて、ロータ孔とは異なるサイズの試料容器を収容するために使用されてきた。しかしながら、各ロータ孔に対してアダプタが必要であり、これは、これが特に効率的なシステムではないことを意味する。
【0006】
近年、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)は、DNA試料のコピーを作製するための既知の方法となっている。これは、少量のDNA試料が採取されることを可能にし、次いで、これは、十分に大量のDNA試料が試験のために利用可能になるまでコピーされる。典型的には、PCRは、
図1に示されるようなストリップで提供される特別なPCR管を用いて行われる。個々のPCR管は、このストリップにおいて直線状に配置される。
【0007】
典型的なロータでは、試料容器を受容するロータ孔は、ロータの中心を中心とする円形パターンで配置される。これは、ロータ孔が直線状に配置されていないことを意味する。結果として、そのような従来のロータは、PCRストリップに適していない。
【0008】
その代わりに、
図2に示すような特別に設計されたPCRロータが使用されている。このようなPCRロータのロータ孔は、PCRストリップを受容するように直線状に配置されている。再び、これは、遠心分離機をPCRストリップと共に使用するために、遠心分離機のロータが交換される必要があることを意味する。
【0009】
更に、
図3に示されるようなアダプタは、従来のロータの各ロータ孔がそのようなアダプタを備えていたとしても、アダプタは、従来のロータの円形配置を維持するので直線に配置されないので、これを解決しない。その結果、従来のロータは、PCRストリップと共に使用するように容易に適合させることができない。
【0010】
実際には、これは、ロータの定期的な交換が非効率的であるため、多くのユーザが複数の遠心分離機(1つはPCR用、1つは他の操作用)を有することにつながる。
【0011】
したがって、改良されたアダプタが必要とされている。
【発明の概要】
【0012】
遠心分離機ロータ用のアダプタが、請求項1に従って提供される。このアダプタは、遠心分離機ロータが、異なる試料容器、特に、PCRストリップなどのストリップに配置された試料容器に適したものに容易に適合されることを可能にする。
【0013】
複数の孔は、3つ以上の孔、好ましくは8つ以上の孔、より好ましくは8つ以上の孔を含んでもよい。特定の例では、複数の孔は、正確に8個の孔又は正確に12個の孔であってもよい。これにより、適切な数の試料容器をアダプタと共に使用することが可能になる。これは、特定のタイプに対するストリップ内の試料容器の典型的な数に対応し得る。
【0014】
第2の直径は、第1の直径より大きくてもよい。これにより、アダプタは、より小さなPCR容器がより大きな試料容器用のロータと共に使用されるなど、より小さな試料容器がロータと共に使用されるように変換することができる。
【0015】
本体は、一次突出部に対して横方向に延びてもよい。好ましくは、本体は、一次突出部に対して垂直に延びることができる。これは、特に、ストリップ内の試料容器を処理するための直線を確立する際に、アダプタにとって効果的な形状である。
【0016】
第1の直径は、PCR管の外径に対応し得る。アダプタは、意図された試料容器としてのPCR管、特にPCRストリップに特に有用である。
【0017】
第2の直径は、0.5ミリリットル(0.5mL)~2ミリリットル(2mL)の試料容器、又は3ミリリットル(3mL)の試料容器に対応し得る。これは、本アダプタを使用して適合され得るロータ内の試料容器のための一般的なサイズである。
【0018】
一次突出部は、円筒形突出部として形成されてもよい。これは、一般に、ロータと共に使用されることが意図された試料容器の形状に対応することができる。
【0019】
一次突出部は、その遠位端にドーム状表面を有してもよい。これは更に、概して、ロータと共に使用されることが意図される試料容器の形状に対応することができる。
【0020】
アダプタは、一次突出部を含む複数の一次突出部を備えてもよく、各一次突出部は、遠心分離機ロータのロータ孔内に受容され、円弧のセグメント上に配置される。複数の一次突出部は、アダプタの安全性を向上させることができる。ロータのロータ孔の円形配置に対応し得る円弧上に一次突出部を有することは、一次突出部がこの円形配置において対応するロータ孔に完全に係合することができることを意味する。
【0021】
複数の一次突出部は、2つの一次突出部を含んでもよい。それは、正確に2つの一次突出部であってもよい。2つの一次突出部は、特に確実なアダプタをもたらすことができる。例えば、本体のいずれかの端に一次突出部を有する。
【0022】
アダプタは、各々が遠心分離機ロータの更なるロータ孔内にそれぞれ受容されるための1つ以上の二次突出部を更に備えてもよい。二次突出部は、アダプタをロータに固定するのを助けることができる。
【0023】
各二次突出部は、(各)一次突出部に対して角度を付けられてもよい。角度を付けられた二次突出部は、アダプタの本体に対してある角度でロータ孔と係合することを可能にする。
【0024】
各二次突出部は、その遠位端に向かってテーパ状であってもよい。この先細りは、二次突出部が、それらの長さに沿ってロータ孔の壁に接触するように成形され得ることを意味し得る。
【0025】
各二次突出部は、(各)一次突出部より短くてもよい。二次突出部は、一次突出部に二次支持を提供しているので、対応する孔内に完全に延びる必要はない。
【0026】
アダプタは、2つの二次突出部を備えてもよく、一次突出部は中心に配置される。これは、アダプタにとって特に安定した配置である。
【0027】
請求項12によれば、ロータキットが提供される。これは、遠心分離機と共に使用することができ、遠心分離機を異なる試料容器に容易に適合させることができるロータキットである。ロータ孔は、0.5ミリリットル(0.5mL)~2ミリリットル(2mL)の試料容器、又は3ミリリットル(3mL)の試料容器を受容するようにサイズ決定及び構成されてもよい。
【0028】
遠心分離キットが、請求項13に従って提供される。これは、遠心分離機を異なる試料容器に容易に適合させることができる遠心分離機キットである。ロータ孔は、0.5ミリリットル(0.5mL)~2ミリリットル(2mL)の試料容器、又は3ミリリットル(3mL)の試料容器を受容するようにサイズ決定及び構成されてもよい。
【0029】
複数のロータ孔を備える遠心分離機ロータを適合させる方法が、請求項14に従って提供される。この方法は、遠心分離機のロータを異なる試料容器に迅速かつ効果的に適合させる。ロータ孔は、0.5ミリリットル(0.5mL)~2ミリリットル(2mL)の試料容器、又は3ミリリットル(3mL)の試料容器を受容するようにサイズ決定及び構成されてもよい。
【0030】
遠心分離機において試料容器を処理する方法であって、遠心分離機が、複数のロータ孔を備える遠心分離機ロータを備える、方法が、請求項15によって提供される。この方法は、そうでなければロータのロータ孔に嵌合し得ない試料容器が遠心分離機で遠心分離されることを可能にする。ロータ孔は、0.5ミリリットル(0.5mL)~2ミリリットル(2mL)の試料容器、又は3ミリリットル(3mL)の試料容器を受容するようにサイズ決定及び構成されてもよい。
本明細書は、単なる例として、添付の図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図2】PCRストリップのための遠心分離機ロータの斜視図を示す。
【
図3】遠心分離機ロータ用の既知のアダプタの斜視図を示す。
【
図4】遠心分離機ロータのためのアダプタの斜視図を示す。
【
図5】
図4の4つのアダプタが挿入された遠心分離機ロータの斜視図を示す。
【
図6】挿入された
図4のアダプタを有する部分的に透明な遠心分離機ロータの斜視図を示す。
【
図7】
図6の部分的に透明な遠心分離機ロータ及びアダプタの拡大斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0032】
上で簡単に論じたように、遠心分離機は、試料容器(したがって流体)を高速でスピン/回転させることによって試料容器内の流体の成分を分離するために使用される。もちろん、流体中に固体成分が存在してもよく、例えば懸濁状態であってもよく、又は流体中に溶解していてもよい。遠心分離機は、回転する構成要素であるロータを備える。ロータは、ロータの中心の周りに概ね円形に配置された複数のロータ孔を含む。ロータは、使用時に、この中心の周りを回転する。特定の例では、ロータは、ロータの中心の周りに同心円状に配置されたロータ孔の1つ以上の層を含むことができる。
【0033】
ロータのロータ孔は、特定の試料容器サイズに合わせてサイズ決めされ、他の試料容器は、そのロータと共に使用するのに適していない。これは、異なる試料容器サイズ間で切り替えるために、ロータの交換又はアダプタの使用のいずれかを必要とする。
図3は、より小さい試料容器を受容するようにロータ孔を修正するために使用されるアダプタ500の例を示す。このアダプタ500は外面54を含む。外面54は、概して、ロータ孔によって受容されるように意図された試料容器に対応する。例えば、外面54は、意図された試料容器と同じ直径を有してもよい。アダプタ500は更にアダプタ孔52を含む。アダプタ孔52は、アダプタ500が挿入されるロータ孔よりも小さくてもよい。その結果、異なる試料容器をアダプタ孔52に挿入することができる。
【0034】
この意味で、アダプタ500は、遠心分離機におけるロータの交換を必要とすることなく、ロータが異なる試料容器と共に使用されることを可能にする。しかしながら、そのようなアダプタは、ロータ上のロータ孔の物理的配置によって依然として制約される。これは、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)などの特定のタイプの試料容器を使用する新しい技術で特に問題である。
【0035】
図1は、PCR試料容器(又は管)44のストリップ400を示す。このストリップ400は、一般に、PCRストリップ400と呼ばれ得る。PCRストリップ400は、1つ以上の接続部45によって互いに接合された複数のPCR管44を含む。接続部45は、PCR管44と一体であってもよいし、別体であってもよい。各PCR管45は、例えば0.1mL又は0.2mLの標準体積を有してもよい。PCRストリップ400は、任意の数のPCR管44を有することができる。特定の例において、PCRストリップ400は、8本のPCR管44又は12本のPCR管44から形成されてもよい。ユーザがPCRストリップ400を必要な数のPCR管44に切断することも一般的であり、したがって、使用中のPCRストリップ400は、任意の数のPCR管44を有することができる。管44は、ほぼ直線状に配置されている。
【0036】
PCRの一部として、これらのPCRストリップ400は、典型的には、例えば混合後及び/又は1回以上のPCRサイクル後に遠心分離される。
図2は、遠心分離機のためのPCRロータ300を示す。このPCRロータ300は、PCRストリップ400を受容するために使用され得、次いで、PCRストリップ400を遠心分離するために回転され得る。
図2から分かるように、上述した従来のロータの配置とは対照的に、ロータ孔32は列をなして配置されている。すなわち、従来のロータの円形配置ではない。このような円形配置は、例えば、
図6に見ることができる。
【0037】
集合的に、ロータ孔32の複数の列をPCRロータ32上に設けることができ、PCRロータ32の中心を中心とする正方形を効果的に画定する。
図2に示されるように、列は、この正方形の角までずっと延びていなくてもよいが、正方形を画定するように概念的に延びることができる。特定の例では、例えば、それぞれがPCRロータ32の中心を中心とすることができる複数の正方形を画定するために、ロータ孔32の複数の列を設けることができる。
【0038】
図2は、8つのロータ孔32を有する各列を示している。しかしながら、例えば12個のロータ孔32を含む任意の数のロータ孔32を一列に使用することができる。
【0039】
このPCRロータ300を使用するために、従来のロータを遠心分離機から切り替えなければならないか、又は実際に一般的に起こるように、常にPCRロータ300が設置されている特定のPCR遠心分離機が使用される。
図3に示されるようなアダプタ500を組み込んだとしても、遠心分離機の標準的なロータは、そのようなPCRストリップ400を受容するのに適していない。上述したように、遠心分離機のロータ孔は、ロータの中心を中心とする円に配置される。この配置は、アダプタ500が挿入されたときに維持される。この円形配置では、PCR管44の直線ストリップ400を受容することができない。
【0040】
これに対処するために、
図4に示されるような遠心分離機ロータのためのアダプタ100が提供され得る。
図4は、アダプタ100を単独で示し、
図5~
図7は、遠心分離機ロータ200内に受容されたアダプタ100を示す。
【0041】
アダプタ100は、アダプタ本体11を備える。この本体11は、例えば細長いブロックの形態で、概して細長いものであってもよい。本体11は、長手方向に細長くすることができる。この本体11には、複数のアダプタ孔12が形成されている。アダプタ孔12は、穿孔又は機械加工を含む任意の適切な手段によって本体11に形成されてもよく、又は本体11は、これらの孔12を組み込むように成形されてもよい。特定の例では、本体11は、それぞれが異なる方向に細長い、第1及び第2の細長い部分を含むことができる。例えば、第1の細長い部分は、第2の細長い部分に対して横方向又は縦方向であってもよい。
【0042】
本体11は、任意の数の孔12を含むことができる。例えば、これは、3つ以上の孔12、5つ以上の孔12、又は8つ以上の孔12であってもよい。特定の例では、本体11は、正確に8個の孔12又は12個の孔12を有することができる。これは、アダプタ100によって受容される試料容器の典型的な数に対応し得る。
【0043】
孔12の各々は、第1の直径を有する。すなわち、孔12の内壁間の第1の距離である。特定の例では、孔12は、その深さに沿って変化する直径を有してもよい。例えば、孔12は、その開口部から離れる方向にテーパ状であってもよい。そのような例では、第1の直径は、任意の好適な点、例えば、孔12の開口部において画定されてもよい。
【0044】
各孔12は、第1の試料容器を受容するのに適している。特定の例では、第1の試料容器は、PCRストリップ400内のPCR管44などのPCR管44であってもよい。すなわち、孔12は、第1の試料容器の外形及び/又はサイズに対応するように成形され得る。言い換えれば、第1の直径は、第1の試料容器の外径と概ね同じであってもよい。当然ながら、第1の試料容器が挿入及び/又は除去されることを可能にするいくらかの余裕があり得、したがって、第1の直径は、例えば、外径の10%以下等の少量だけ、第1の試料容器の外径よりも大きくあり得る。
【0045】
孔12は一列に配置されている。すなわち、孔12は、アダプタ100上に略直線状に配置されてもよい。各孔12の中心が画定されてもよく、各中心はこの直線上にある。この直線は、本体11が細長い方向と同じ方向に延びていてもよい。列は、第1の方向に延びることができる。この第1の方向は、本体11の長手方向に対応することもできる。
【0046】
アダプタ100は、一次突出部14を備える。一次突出部14は、アダプタ本体11から離れる方向に延びる。これは、例えば、第1の方向を概ね横断する第2の方向であってもよい。特定の例において、第2の方向は、第1の方向に対して垂直であってもよい。本体11は、一次突出部14に対して横方向に延びることができる。特定の例において、本体11は、一次突出部14に対して垂直に延びることができる。実際には、本体11及び一次突出部14は、側面図において「T」字形状を形成することができる。一次突出部14の近位端は、本体11において識別され得、一次突出部14の遠位端は、本体11から離れている。
【0047】
一次突出部14は第2の直径を有する。この第2の直径は、特定の例では、孔12の第1の直径よりも大きくてもよい。あるいは、第2の直径は、第1の直径と同じであってもよいし、それより小さくてもよい。
【0048】
一次突出部14は、
図5及び
図6に示すような遠心分離機ロータ200のロータ孔22内に受容されるのに適している。これは、例えば、ロータ孔22が円形パターンで配置された従来の遠心分離機ロータ200であってもよい。ロータ孔22は、アダプタ100内に受容された第1の試料容器とは異なるサイズ/形状/配置の第2の試料容器を受容するように構成されてもよい。一次突出部14は、これらの第2の試料容器に対応するように成形及び/又はサイズ決定されてもよい。例えば、一次突出部14の第2の直径は、ロータ孔22が受容するように意図されているこれらの第2の試料容器の外径と概ね同じであってもよい。
【0049】
一次突出部14は、使用時にロータ孔22の容積の大部分、例えばロータ孔22の50%を超えて、又はロータ孔22の75%を超えて延びることができる。
図6は、ロータ孔22に受容された一次突出部14を示しており、一次突出部14はロータ孔22を実質的に満たしている。
【0050】
特定の例では、第2の試料容器は、0.5mL~2mLの試料容器、又は3mLの試料容器であってもよく、一次突出部14は、それに応じた形状及びサイズであってもよい。すなわち、一次突出部14の外径は、一般に、0.5mL~2mLの試料容器、又は3mLの試料容器と同じであってもよい。
【0051】
一般に、一次突出部14は、略円筒形の突出部として成形されてもよい。一次突出部14は、その長さに沿って概ね同じ直径を有してもよく、又は変化してもよい。これは、ロータ孔22が受容されるロータ孔22の形状に基づいて選択することができる。一次突出部14は、その遠位端にドーム状表面を更に備えてもよい。このドーム状表面は、例えば、半球であってもよい。
【0052】
図4は、単一の一次突出部14(及び以下で説明する追加の二次突出部16)を有するアダプタ100を示すが、複数の一次突出部14があってもよいことも予想される。これらの一次突出部14の各々は、遠心分離機ロータ200のロータ孔22内に受容されるように構成されてもよい。例えば、各一次突出部14は、円弧のセグメント上に配置されてもよい。したがって、これは、各一次突出部14が、円形配置で配置される対応するロータ孔22内に受容されることを可能にすることができる。これは、一次突出部14のうちの1つ以上が、互いに対して角度を付けられることを必要とし得る。各追加の一次突出部14は、
図4の一次突出部14に関連して上述したようなものであってもよい。
【0053】
特定の例では、正確に2つの一次突出部14があってもよい。例えば、これら2つの一次突出部14は、本体11の対向する端に配置されてもよい。これは、単一の一次突出部14が本体11の長手方向中心に設けられている
図4とは対照的である。更なる例では、本体11の長手方向中心に一次突出部11が存在してもよく、本体11の各端に1つずつなど、他の位置に更なる一次突出部11が存在してもよい。
【0054】
このようなアダプタ100を用いて、
図5及び
図6に示すような従来のロータ200内に配置することができる。これにより、従来のロータ200は、PCR容器44及びPCRストリップ400などの第1の試料容器を受容するように適合される。アダプタ100は、いくつかの例では、より小さい試料容器などの異なるサイズの試料容器を収容するために使用されてもよいが、アダプタ100は、試料容器の異なる形状(すなわち外形)、及び/又はPCRストリップ400のストリップ構成又は任意の他の構成などの異なる構成を収容するために使用され得ることも予想される。
【0055】
図5に示すように、複数のアダプタ100がロータ200に挿入されてもよい。複数のアダプタ100は、ロータ200に対して回転対称に配置されてもよい。例えば、
図5は、4回回転対称で配置された4つのロータを示す。この意味で、
図5のアダプタ100を組み込んだロータ200は、
図2のPCRロータ300とほぼ同様であることが分かり得る。
【0056】
上述した一次突出部14に加えて、又はその代わりに、アダプタ100は、1つ以上の二次突出部16を更に備えてもよい。二次突出部16は、本体100から離れて延びてもよい。
図4は、一次突出部14及び二次突出部16の両方を有するアダプタ100を示しているが、これは必ずしもそうである必要はなく、二次突出部16のみを有する例も考慮される。当然ながら、そのような例では、二次突出部16は、名目上「一次突出部」として識別され得る。すなわち、上述したような一次突出部14は、公称二次突出部16に関連して説明した特性のいずれかを有することができる。
【0057】
二次突出部16の各々は、遠心分離機ロータ200のロータ孔22内に受容されるのに適している。それは、一次突出部14が受容されるロータ孔22に対する更なるロータ孔22であってもよい。二次突出部16は、一次突出部14と略直線上に配置されてもよい。例えば、各二次突出部の中心は、一次突出部14の中心に沿った直線上に配置されてもよい。この中心は、二次突出部16又は一次突出部16が本体11から延びる点に画定されてもよい。
【0058】
図4は、2つの二次突出部16を含む特定の例示的なアダプタ100を示す。これらの二次突出部16は、アダプタ100の本体11の両側の端に配置され、一次突出部14は、本体11の長手方向中心にある。
【0059】
しかしながら、複数の一次突出部14及び/又は単一の二次突出部16を有する配置を含む、一次突出部14及び二次突出部16の任意の他の配置も考慮される。
【0060】
二次突出部16は、アダプタ100の本体11に対してある角度であってもよい更なるロータ孔22と係合するように成形されてもよい。これは、
図6に示すように、一次突出部16がそのロータ孔22と略平行に係合する場合に特に関連し得る。これに対応するために、二次突出部16は、一次突出部14に対して角度を付けられてもよい。これがどのように機能するかの例を
図7に示す。この角度の結果として、二次突出部16は、本体11に対して垂直でないロータ孔22と効果的に係合することができる。
【0061】
二次突出部16の角度は、アダプタ100が使用されることが意図されるロータ200に基づいて選択されてもよい。
【0062】
二次突出部16は、本体11における近位端と、本体11から離れた遠位端とを有してもよい。二次突出部16は、この遠位端に向かってテーパを有してもよい。すなわち、二次突出部16は、遠位端に向かって先細になっていてもよい。これは、二次突出部16が遠位端に向かって直径を減少させることができることを意味する。近位端において、二次突出部16は、ロータ孔22の内径に概ね対応する外径を有することができる。更に、各二次突出部16は、一次突出部14よりも短くてもよい。
【0063】
二次突出部14は、ロータ孔22の開口部の直径全体にわたってもよく、次いで、
図7に示されるように、その内側の側面のうちの1つに沿ってある点まで先細になっていてもよい。この意味で、二次突出部16は、アダプタ100をロータ200内に配置して支持するのを助けることができる。
図6及び
図7は、一次突出部14及び二次突出部16の両方を使用する特定の例示的なアダプタ100が、ロータ200内にどのように配置され得るかを示す。
【0064】
更なる例では、ロータ100は、三次突出部などの1つ以上の更なる突出部を備えることができる。これらの三次突出部は、ロータ200の1つ以上のロータ孔22に係合する任意の適切な形状をとることができる。これらの三次突出部は、上述した一次突出部14及び/又は二次突出部16と概ね同一又は同様であってもよい。
【0065】
特定の例では、ロータキットも提供され得る。これは、上述のような遠心分離機ロータ200及びアダプタ100(又は任意の他の好適なアダプタ)の両方の形態をとることができる。遠心分離機ロータ200は、複数のロータ孔22を含み、ロータ孔22は、例えば円形配置で配置されてもよい。アダプタ100の一次突出部16及び/又は二次突出部14は、特定のロータ200及びロータ孔22に対応するようにサイズ決定及び成形され、それによって、ロータ200が多数の異なる試料容器に容易に使用されることを可能にするロータキットを提供してもよい。
【0066】
このロータキットのアダプタ100は、一般に、それぞれが第1の直径を有し、各孔12が第1の試料容器を受容するための、列に配置された複数の孔12を備える本体11と、本体11から延び、第1の直径よりも大きい第2の直径を有し、遠心分離機ロータ200のロータ孔22(キットの遠心分離機ロータ200のロータ孔22など)に受容され、ロータ孔22が第2の試料容器を受容するための一次突出部14とを備えることができる。このアダプタ100は更に、本明細書で論じられる修正のいずれかを備えてもよい。
【0067】
更なる例において、遠心分離機はまた、このロータキットと共に提供され得、それによって、遠心分離機キットを形成する。これは更に、遠心分離機を組み込んで、多数の異なる試料容器に容易に使用することができる遠心分離機キットを提供する。
【0068】
この遠心分離キットのアダプタ100は、一般に、それぞれが第1の直径を有し、各孔12が第1の試料容器を受容するための、列に配置された複数の孔12を備える本体11と、本体11から延び、第1の直径よりも大きい第2の直径を有し、遠心分離ロータ200のロータ孔22(キットの遠心分離ロータ200のロータ孔22など)に受容され、ロータ孔22が第2の試料容器を受容するための一次突出部14とを備えることができる。このアダプタ100は更に、本明細書で論じられる修正のいずれかを備えてもよい。
【0069】
本明細書に説明されるアダプタ100(又は任意の他の好適なアダプタ)はまた、遠心分離機ロータ200を適合させる方法において使用されることができる。遠心分離機ロータ200は、1つ以上、好ましくは複数のロータ孔22を有する。適切なアダプタ100が提供される。次に、アダプタ100の一次突出部14が、ロータ200の複数のロータ孔22のうちの1つのロータ孔22に挿入される。
【0070】
この方法のアダプタ100は、一般に、それぞれが第1の直径を有し、各孔12が第1の試料容器を受容するための、列に配置された複数の孔12を備える本体11と、本体11から延び、第1の直径よりも大きい第2の直径を有し、遠心分離機ロータ200のロータ孔22(キットの遠心分離機ロータ200のロータ孔22など)内に受容され、ロータ孔22が第2の試料容器を受容するための一次突出部14とを備えることができる。このアダプタ100は更に、本明細書で論じられる修正のいずれかを備えてもよい。
【0071】
本明細書で説明されるアダプタ100(又は任意の他の好適なアダプタ)はまた、遠心分離機において試料容器を処理する方法において使用されることができ、遠心分離機は、1つ以上の、好ましくは複数のロータ孔22を備える遠心分離機ロータ200を備える。適切なアダプタ100が提供される。次に、アダプタ100の一次突出部14が、ロータ200の複数のロータ孔22のうちの1つのロータ孔22に挿入される。試料容器は、アダプタ100のアダプタ孔12に挿入される。この試料容器は、例えば、PCRストリップ400内にあり得るPCR管44であり得る。次に、遠心分離機を作動させてロータ200を回転させ、それによって試料容器を遠心分離する。
【0072】
この場合も、この方法のアダプタ100は、一般に、それぞれが第1の直径を有し、各孔12が第1の試料容器を受容するための、列に配置された複数の孔12を備える本体11と、本体11から延び、第1の直径よりも大きい第2の直径を有し、遠心分離機ロータ200のロータ孔22(キットの遠心分離機ロータ200のロータ孔22など)に受容され、ロータ孔22が第2の試料容器を受容するための一次突出部14とを備えることができる。このアダプタ100は更に、本明細書で論じられる修正のいずれかを備えてもよい。
【0073】
このようにして、遠心分離機ロータ200のためのアダプタ100及び対応する方法が提供される。
【0074】
本明細書に開示される各特徴は、別段の指定のない限り、同一、同等、又は類似の目的を果たす代替的な特徴によって置き換えられ得る。したがって、別段の指定のない限り、開示される各特徴は、一般的な一連の同等又は類似の特徴の単なる一例である。
【0075】
特許請求の範囲内を含む、本明細書において使用される場合、文脈が別様に示さない限り、本明細書における用語の単数形は、複数形を含むものとして解釈され、文脈により可能な場合、その逆も同様である。例えば、特に文脈が示さない限り、特許請求の範囲内を含む本明細書における単数形の指示語、例えば、「a」又は「an」などは、「1つ以上」を意味する。本開示の説明及び特許請求の範囲を通じて、語「備える(comprise)」、「含む」(including)、「有する(having)」、及び「包含する(contain)」、並びに語の変形、例えば「備えている(comprising)」及び「備える(comprises)」又は同様のものは、説明されている特性が、追随する追加の特性を含み、他の構成要素の存在を排除するとは意図されない(及び排除しない)ことを意味する。
【0076】
本明細書において提供されるありとあらゆる例、又は例示的な文言(「例えば(for instance)」、「~など(such as)」、「例えば(for example)」、及び同様の文言)の使用は、単に、発明をより良く例示することを意図され、特に特許請求されない限り、本開示の範囲への限定を示すものではない。本明細書におけるいずれの文言も、本開示の実施に不可欠なものとして主張されていないいかなる要素も示すものとして解釈されるべきではない。
【0077】
本明細書に記載された任意のステップは、異なるように記載されていない限り、又は文脈により別の意味が必要とされない限り、任意の順序で、又は同時に実行され得る。更に、あるステップがあるステップの後に実行されると説明されている場合、これは、介在ステップが実行されていることを排除するものではない。
【0078】
本明細書で開示される態様及び/又は特徴の全ては、そのような特徴及び/又はステップの少なくともいくつかが相互に排他的である組み合わせを除いて、任意の組み合わせで組み合わせることができる。特に、本開示の好ましい特徴は、本開示の全ての態様及び実施形態に適用可能であり、任意の組み合わせで使用され得る。同様に、必須ではない組み合わせで記載された特徴は、(組み合わせではなく)別々に使用され得る。
【0079】
更に、態様及び実施形態は、主に物理的装置を参照して説明されているが、本開示は、そのような装置を製造及び使用する方法も提供する。例えば、本明細書に記載される装置のいずれかを製造する方法が提供され、本明細書に記載される装置を使用する方法も提供される。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠心分離機ロータのためのアダプタであって、前記アダプタは、
各孔が第1の直径を有し、各孔が第1の試料容器を受容するための、一列に配置された複数の孔を含む本体と、
前記本体から延びる一次突出部であって、前記一次突出部は、第2の直径を有し、前記一次突出部は、遠心分離機ロータのロータ孔内に受容されるためのものであり、前記ロータ孔は、第2の試料容器を受容するためのものである、一次突出部と、を含む、アダプタ。
【請求項2】
前記複数の孔は、3つ以上の孔、好ましくは5つ以上の孔、より好ましくは8つ以上の孔を含む、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項3】
前記第2の直径は、前記第1の直径よりも大きい、請求項1又は2に記載のアダプタ。
【請求項4】
前記本体は、前記一次突出部に対して横方向に延び、
好ましくは、前記本体は、前記一次突出部に対して垂直に延びる、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項5】
前記第1の直径は、PCR管の外径に対応する、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項6】
前記第2の直径が、0.5ミリリットル~2ミリリットルの試料容器の外径に対応する、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項7】
前記一次突出部は、円筒状の突出部として形成され、
好ましくは、その遠位端にドーム状表面を有する、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項8】
前記一次突出部を含む複数の一次突出部を備え、各一次突出部は、遠心分離機ロータのロータ孔内に受容され、円弧のセグメント上に配置されるためのものであり、
好ましくは、前記複数の一次突出部は、2つの一次突出部を含む、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項9】
前記遠心分離機ロータの更なるロータ孔内にそれぞれ受容されるための1つ以上の二次突出部を更に備える、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項10】
各二次突出部は、
a.前記一次突出部に対して傾斜している、及び/又は
b.その遠位端に向かってテーパ状であり、及び/又は
c.前記一次突出部よりも短い、請求項9に記載のアダプタ。
【請求項11】
2つの二次突出部を備え、中央に前記一次突出部が配置され、請求項9又は10に記載のアダプタ。
【請求項12】
ロータキットであって、
複数のロータ孔を含む遠心分離機ロータと、
請求項1に記載のアダプタと、を含む、ロータキット。
【請求項13】
遠心分離機キットであって、
遠心分離機と
複数のロータ孔を含む遠心分離機ロータと、
請求項1に記載のアダプタと、を含む、ロータキット。
【請求項14】
複数のロータ孔を備える遠心分離機ロータを適合させる方法であって、前記方法は、
請求項1に記載のアダプタを準備するステップと、
前記一次突出部を前記複数のロータ孔のうちの1つのロータ孔内に挿入するステップと、を含む、方法。
【請求項15】
遠心分離機において試料容器を処理する方法であって、前記遠心分離機は、複数のロータ孔を備える遠心分離機ロータを備え、前記方法は、
請求項1に記載のアダプタを準備するステップと、
前記一次突出部を前記複数のロータ孔のうちの1つのロータ孔に挿入するステップと、
前記試料容器を前記アダプタの前記孔に挿入するステップと、
前記遠心分離機を動作させて前記遠心分離機ロータを回転させるステップと、を含む、方法。
【外国語明細書】