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特開2024-83338自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024083338
(43)【公開日】2024-06-21
(54)【発明の名称】自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置
(51)【国際特許分類】
   B60T 7/02 20060101AFI20240614BHJP
   B62J 45/41 20200101ALI20240614BHJP
   B62K 19/38 20060101ALI20240614BHJP
   B62K 23/06 20060101ALI20240614BHJP
【FI】
B60T7/02 D
B62J45/41
B62K19/38
B62K23/06
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023057107
(22)【出願日】2023-03-31
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-06-13
(31)【優先権主張番号】2022115481691
(32)【優先日】2022-12-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519372375
【氏名又は名称】梅州市明眸電子科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】MEIZHOU FRII LENS ELECTRONIC TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】ROOM 502 FLOOR 5 NO.427 XIANZI ROAD (CHINA MERCHANTS TOWER),MEIXIAN DISTRICT,MEIZHOU CITY,GD,P.R.CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】徐碩彦
(72)【発明者】
【氏名】徐碩志
(72)【発明者】
【氏名】徐道政
【テーマコード(参考)】
3D013
3D124
3D212
【Fターム(参考)】
3D013CJ01
3D124AA13
3D124BB01
3D124BB17
3D124CC16
3D124DD44
3D124DD52
3D212BM05
(57)【要約】
【課題】本発明は、構造がコンパクトで検知が正確で自己適応して伸縮可能な、自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置を提供し、車両のブレーキ警告トリガに用いる。
【解決手段】本発明は自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置を開示し、ブレーキ警告装置の技術分野に属する。技術的要点は、ブレーキレバーの側方に設置されたブレーキハンドルベース又はハンドル上の取付台を備え、取付台のブレーキレバーと対向する側に第1取付貫通孔が設けられ、第1取付貫通孔の開口部に自己適応弾性延伸ユニットが設けられ、自己適応弾性延伸ユニットにブレーキレバーと対向する感応型センサが設けられ、ブレーキレバーがハンドルに向かって移動しブレーキ動作が行われると、感応型センサはブレーキレバーで反射して戻る光線の強度が強くなったこと又は反射時間が短くなったことを検知し、マイクロコントロールモジュールにブレーキ信号を送信する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブレーキレバーの側方に設置されたブレーキハンドルベース又はハンドルに設けられる取付台(1)を備え、取付台(1)内に電源モジュール(2)及びマイクロコントロールモジュール(3)が設けられ、マイクロコントロールモジュール(3)は無線信号送信モジュールを介して外部の警告灯に無線接続され、電源モジュール(2)はマイクロコントロールモジュール(3)に接続される、自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置であって、
前記取付台(1)のブレーキレバーと対向する側に第1取付貫通孔(1a)が設けられ、第1取付貫通孔(1a)の開口部に自己適応弾性延伸ユニット(4)が設けられ、自己適応弾性延伸ユニット(4)に、ブレーキレバーと対向する感応型センサ(5)が設けられ、
初期状態において、感応型センサ(5)とブレーキレバーとの間の距離は0.5~5cmであり、ブレーキレバーがハンドルに向かって移動してブレーキ動作が行われると、感応型センサ(5)は、ブレーキレバーで反射して戻る光線の強度が強くなったこと、又は光線が反射して戻る時間が短くなったことを検知し、マイクロコントロールモジュール(3)にブレーキ信号を送信し、感応端にブレーキレバーが接触すると、自己適応弾性延伸ユニット(4)が対応して収縮する、
ことを特徴とする、自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置。
【請求項2】
前記ブレーキレバーに、感応型センサ(5)と組み合わされる反射補強部材(6)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置。
【請求項3】
前記取付台(1)内の空洞は、水平に設けられた主空洞体(1b)と、主空洞体(1b)と一体成形され互いに連通する副空洞体(1c)とで構成され、主空洞体(1b)と副空洞体(1c)とはL字状につながり、主空洞体(1b)と副空洞体(1c)とがつながって形成される段差の箇所にクイックリリースパイプクランプ(1d)が設けられ、前記第1取付貫通孔(1a)は副空洞体(1c)の下端付近に位置してブレーキレバーと対向していることを特徴とする、請求項1に記載の自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置。
【請求項4】
前記自己適応弾性延伸ユニット(4)は、第1取付貫通孔(1a)内に嵌め込まれ且つ片側が開口した延伸筒(4a)を備え、延伸筒(4a)内の底部にブレーキレバーに向いた第2取付貫通孔(4b)が設けられ、第2取付貫通孔(4b)内には保護レンズ(4c)が設けられ、前記感応型センサ(5)は延伸筒(4a)内に位置し、延伸筒(4a)と取付台(1)の内壁との間に、延伸筒(4a)の軸方向に引張バネ(4d)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置。
【請求項5】
前記第1取付貫通孔(1a)と延伸筒(4a)との間に、延伸筒(4a)とブレーキレバーとの初期の距離を調節するための軸方向調節ユニットが設けられることを特徴とする、請求項4に記載の自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置。
【請求項6】
前記軸方向調節ユニットは、第1取付貫通孔(1a)内に固定され且つ雌ネジの付いたノブベース(7)と、ノブベース(7)にネジ接続され且つ片側が開口したノブ調節筒(8)とで構成され、前記ノブ調節筒(8)内の底部には、ブレーキレバーに向いた第3取付貫通孔(8a)が設けられ、前記延伸筒(4a)は第3取付貫通孔(8a)内に摺動可能に嵌着されることを特徴とする、請求項5に記載の自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置。
【請求項7】
前記軸方向調節ユニットは、第1取付貫通孔(1a)内に摺動可能に嵌着され且つ片側が開口した調節筒(9)と、取付台(1)に設けられ且つ調節筒(9)と組み合わされる位置決めネジ(10)とで構成され、
調節筒(9)を所定の距離に調節した後、位置決めネジ(10)によって調節筒(9)が固定される、
ことを特徴とする、請求項5に記載の自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置。
【請求項8】
初期状態において、感応型センサ(5)とブレーキレバーとの間の距離は0.8~2cmであることを特徴とする、請求項1に記載の自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブレーキ警告トリガ装置に関するものであり、より具体的には、特に自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ブレーキは乗車の安全を保障する重要な項目のひとつであり、良好なブレーキシステムは、乗車時の人身の安全を効果的に向上させることができる。スマートブレーキシステムがブレーキランプを制御する方法は、現在、国内外において、主に以下の2種類がある。
【0003】
(1)ブレーキ信号トリガ装置をブレーキワイヤの一端に取り付け、ブレーキワイヤの動作を検知して自動的にブレーキ信号を発信し、点灯させる。この方法では、一般的にブレーキ信号トリガ装置がブレーキワイヤと接触しなければならないため、構造が複雑になるという欠点があり、故障率が高い。
【0004】
(2)加速度センサの方法を用いてブレーキを検知する。ただしこの方法は、上り坂では車両速度が低下するために誤判断が生じやすく、精度が高くないという欠点がある。
上記の課題にもとづき、出願人は、ブレーキレバーとハンドルとの間に取り付けて、バネによってトリガするトリガ装置を過去に提案した。このトリガ方法は、自動的に点灯をトリガできるだけでなく、ブレーキレバーに取り付けてブレーキレバーが動いたときにのみ点灯をトリガするものであり、トリガが正確で、構造が簡単であり、コストが安いという利点を有するものであった。しかし実際に使用してみると、バネが露出しているために、外力の影響を受けて破損しやすいことが分かった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、上記の従来技術の欠点に対して、構造がコンパクトで、検知が正確であり、さらに自己適応して伸縮することができる、自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の技術的解決手段は以下のように実現される。ブレーキレバーの側方に設置されたブレーキハンドルベース又はハンドルに設けられる取付台を備え、取付台内に電源モジュール及びマイクロコントロールモジュールが設けられ、マイクロコントロールモジュールは無線信号送信モジュールを介して外部の警告灯に無線接続され、電源モジュールはマイクロコントロールモジュールに接続される、自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置であって、前記取付台のブレーキレバーと対向する側に第1取付貫通孔が設けられ、第1取付貫通孔の開口部に自己適応弾性延伸ユニットが設けられ、自己適応弾性延伸ユニットに、ブレーキレバーと対向する感応型センサが設けられる。
初期状態において、感応型センサとブレーキレバーとの間の距離は0.5~5cmであり、ブレーキレバーがハンドルに向かって移動してブレーキ動作が行われると、感応型センサは、ブレーキレバーで反射して戻る光線の強度が強くなったこと、又は光線が反射して戻る時間が短くなったことを検知し、マイクロコントロールモジュールにブレーキ信号を送信し、感応端にブレーキレバーが接触すると、自己適応弾性延伸ユニットは、それに応じて収縮する。
【0007】
上記の自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置において、前記ブレーキレバーに、感応型センサと組み合わされる反射補強部材が設けられる。
【0008】
上記の自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置において、前記取付台内の空洞は、水平に設けられた主空洞体と、主空洞体と一体成形され互いに連通する副空洞体とで構成され、主空洞体と副空洞体とはL字状につながり、主空洞体と副空洞体とがつながって形成される段差の箇所にクイックリリースパイプクランプが設けられ、前記第1取付貫通孔は副空洞体の下端付近に位置してブレーキレバーと対向している。
【0009】
上記の自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置において、前記自己適応弾性延伸ユニットは、第1取付貫通孔内に嵌め込まれ且つ片側が開口した延伸筒を備え、延伸筒内の底部にブレーキレバーに向いた第2取付貫通孔が設けられ、第2取付貫通孔内には保護レンズが設けられ、前記感応型センサは延伸筒内に位置し、延伸筒と取付台の内壁との間に、延伸筒の軸方向に沿って引張バネが設けられる。
【0010】
上記の自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置において、前記第1取付貫通孔と延伸筒との間に、延伸筒とブレーキレバーとの初期の距離を調節するための軸方向調節ユニットが設けられる。
【0011】
上記の自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置において、前記軸方向調節ユニットは、第1取付貫通孔内に固定され且つ雌ネジの付いたノブベースと、ノブベースにネジ接続され且つ片側が開口したノブ調節筒とで構成され、前記ノブ調節筒内の底部には、ブレーキレバーに向いた第3取付貫通孔が設けられ、前記延伸筒は第3取付貫通孔内に摺動可能に嵌着される。
【0012】
上記の自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置において、前記軸方向調節ユニットは、第1取付貫通孔内に摺動可能に嵌着され且つ片側が開口した調節筒と、取付台に設けられ且つ調節筒と組み合わされる位置決めネジとで構成され、調節筒を所定の距離に調節した後、位置決めネジによって調節筒が固定される。
【0013】
上記の自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置において、初期状態において、感応型センサとブレーキレバーとの間の距離は0.8~2cmである。
【発明の効果】
【0014】
本発明が上記の構造を採用した後は、ブレーキレバーの側方のブレーキハンドルベース又はハンドルに取付台を設けることにより、取付台にブレーキレバーと対向する感応型センサを設置し、ブレーキレバーが動作する時に反射して戻る光線の強度が強くなる、又は光線が反射して戻る時間が短くなることによって、ブレーキ動作を識別してブレーキ信号を送信する。さらに、巧みに設計された自己適応弾性延伸ユニットに感応型センサを取り付けることにより、感応型センサをよりブレーキレバーに近づけることができる。実験を通じて、感応型センサとブレーキレバーとの間の距離を0.5~5cm以内に制御することで、外部からの干渉を効果的に低減できるだけでなく、ブレーキ動作をより正確に検知することもでき、しかも、取付台とブレーキレバーとの間にトリガコネクタがないため、外力によるダメージを受けにくく、効果的に耐用年数を延ばすことができると分かった。
【図面の簡単な説明】
【0015】
以下では、図中の実施例とあわせて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明を限定するものではない。
図1図1は、本発明の実施例1の斜視構造概略図である。
図2図2は、本発明の実施例1の内部構造概略図である。
図3図3は、図2のAの部分の拡大概略図である。
図4図4は、本発明の実施例1の使用状態の概略図である。
図5図5は、本発明の実施例2の内部構造概略図である。
図6図6は、図5のBの部分の拡大概略図である。
図7図7は、本発明の実施例3の内部構造概略図である。
図8図8は、図7のCの部分の拡大概略図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例0016】
図1図4に示すように、本発明の自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置は、ブレーキレバーの側方に設置されたブレーキハンドルベース又はハンドルに設けられる取付台1を備え、取付台1内に電源モジュール2及びマイクロコントロールモジュール3が設けられ、マイクロコントロールモジュール3は、該マイクロコントロールモジュール3に集積された無線信号送信モジュールを介して、対応する無線信号受信モジュールが接続された外部の警告灯に無線接続される。電源モジュール2はマイクロコントロールモジュール3に接続される。
【0017】
前記取付台1のブレーキレバーと対向する側に第1取付貫通孔1aが設けられ、第1取付貫通孔1aの開口部に自己適応弾性延伸ユニット4が設けられ、自己適応弾性延伸ユニット4に、ブレーキレバーと対向する感応型センサ5が設けられる。感応型センサは好ましくは赤外線近接センサ又はレーザ反射型近接センサであり、当然ながら、磁気誘導センサを用いることもできる。感応型センサは、当分野で公知の方法により取付台に取り付けることができるが、その取付方法は本発明が保護を求める技術的事項ではないため、ここでは説明を省略する。
【0018】
初期状態において、感応型センサ5とブレーキレバーとの間の距離は0.5~5cmであり、実験の結果から、最適な距離は0.8~2cmである。この距離における感応型センサの有効検知率は95%以上である。ブレーキレバーがハンドルに向かって移動してブレーキ動作が行われると、感応型センサ5は、ブレーキレバーで反射して戻る光線の強度が強くなったこと、又は光線が反射して戻る時間が短くなったことを検知し、マイクロコントロールモジュール3にブレーキ信号を送信し、感応型センサ5が位置する感応端にブレーキレバーが接触すると、自己適応弾性延伸ユニット4は、それに応じて収縮する。
【0019】
自己適応弾性延伸ユニットにより、感応型センサ5とブレーキレバーとの間の距離を可能な限り短くすることができ、それにより外部からの干渉を避ける。同時に、自己適応弾性延伸ユニットは伸縮機能を有するため、ブレーキ時にブレーキレバーが感応端に接触しても、収縮することができ、ブレーキへの影響を回避するとともに、感応端に衝突して破損するのを避けることができる。
【0020】
本実施例では、前記自己適応弾性延伸ユニット4は、第1取付貫通孔1a内に嵌め込まれ且つ片側が開口した延伸筒4aを備え、延伸筒4a内の底部にブレーキレバーに向いた第2取付貫通孔4bが設けられ、第2取付貫通孔4b内には保護レンズ4cが設けられ、前記感応型センサ5が延伸筒4a内に位置し、延伸筒4aと取付台1の内壁との間に、延伸筒4aの軸方向に引張バネ4dが設けられる。
【0021】
当然ながら、延伸筒がスムーズに伸縮できるように、第1取付貫通孔にガイドスリーブを設けることができる。それにより、延伸筒との接触が増えてスムーズに収縮させることができるが、これも当業者が容易に想到できることである。
【0022】
また、取付台1の表面に、マイクロコントロールモジュールに接続されるターンランプボタン11が設けられ、方向変換が必要な場合には、前もって点灯操作を行うことができる。それにより乗車時の安全性を向上させる。
【0023】
好ましくは、前記ブレーキレバーに、感応型センサ5と組み合わされる反射補強部材6を設ける。ブレーキハンドルが特殊な色で、対応する感応型センサの反射光線に不利になる、又は、反射光線に影響を及ぼす場合は、該反射補強部材を用いることができる。反射補強部材は、ブレーキレバーに直接嵌着できることが好ましく、且つ白色又は赤色等の、光線が反射しやすい色の弾性軟質ゴムスリーブであることが好ましい。
【0024】
さらに好ましくは、前記取付台1内の空洞は、水平に設けられた主空洞体1bと、主空洞体1bと一体成形され互いに連通する副空洞体1cとで構成され、主空洞体1bと副空洞体1cとはL字状につながり、主空洞体1bと副空洞体1cとがつながって形成される段差の箇所にクイックリリースパイプクランプ1dが設けられる。前記第1取付貫通孔1aは、副空洞体1cの下端付近に位置してブレーキレバーと対向している。このようなコンパクトな取付台の構造は、感応型センサの取り付けに有益であるだけでなく、感応型センサをブレーキレバーと対向させやすく、また、ブレーキハンドルベース又はハンドルに固定させやすい。
【0025】
使用にあたっては、取付台をブレーキハンドルベース又はハンドルに取り付け、取付台上の感応型センサをブレーキレバーと対向させればよい。ブレーキレバーがブレーキ動作を実行すると、ブレーキレバーの移動によって、ブレーキレバーと感応型センサとの間の距離が短くなり、それにより、感応型センサ5は、ブレーキレバーで反射して戻る光線の強度が強くなったこと、又は光線が反射して戻る時間が短くなったことを検知し、マイクロコントロールモジュール3にブレーキ信号を送信する。そして、マイクロコントロールモジュールは、無線信号送信モジュールを介して、ブレーキ信号を外部の無線信号受信モジュールに送信する。無線信号受信モジュールは、制御MCUと、制御MCUに接続された電池及び無線信号受信器で構成され、制御MCUはさらにターンランプ及びブレーキランプにそれぞれ接続される。無線信号受信器は、無線信号送信モジュールが送信したブレーキ信号又はターン信号を受信するとともに、制御MCUによって、対応するターンランプ又はブレーキランプの点灯を制御する。上記の無線通信、点灯を実行する方法、及び接続構造は従来技術であり、本発明が保護を求める技術的事項ではないため、ここでは説明を省略する。
【0026】
急ブレーキの際に、ブレーキレバーを強く握り最大角度回転させることで、ブレーキレバーが感応端に接触してしまっても、延伸筒は内に向かって自己適応的に収縮することができる。
【実施例0027】
図5及び図6に示すように、本発明の自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置の構造は、実施例1と基本的に同じであり、異なる点は、前記第1取付貫通孔1aと延伸筒4aとの間に、延伸筒4aとブレーキレバーとの初期の距離を調節するための軸方向調節ユニットが設けられることである。軸方向調節ユニットは、感応型センサとブレーキレバーとの間の距離を予め調節しておくことができる。このような構造によって、該トリガ装置は、ブレーキレバーとハンドルとの間の距離が異なる様々な車両に共通して使用することができる。
【0028】
本実施例において、前記軸方向調節ユニットは、第1取付貫通孔1a内に固定され且つ雌ネジの付いたノブベース7と、ノブベース7にネジ接続され且つ片側が開口したノブ調節筒8とで構成され、前記ノブ調節筒8内の底部には、ブレーキレバーに向いた第3取付貫通孔8aが設けられ、前記延伸筒4aは第3取付貫通孔8a内に摺動可能に嵌着される。
【0029】
本実施例の取付方法は実施例1と同じであり、取り付け完了後、ブレーキレバーとハンドルとの間の距離に応じて、軸方向調節ユニットによって感応型センサとブレーキレバーとの距離を調節すれば、支障なく使用することができる。
【実施例0030】
図7及び図8に示すように、本発明の自己適応構造を有する感応型ブレーキ警告トリガ装置の構造は、実施例1と基本的に同じであり、異なる点は以下のとおりである。すなわち、前記軸方向調節ユニットは、第1取付貫通孔1a内に摺動可能に嵌着され且つ片側が開口した調節筒9と、取付台1に設けられ且つ調節筒9と組み合わされる位置決めネジ10とで構成され、調節筒9を所定の距離に調節した後、位置決めネジ10によって調節筒9が固定される。
【0031】
このような構造の利点は、微調整が完了した後に、第1位置決めネジによって調節筒を固定することによって、外力により軸方向に予期せぬ変位が生じ、さらには検知の精度に影響が及ぶのを回避できることである。また、構造が簡単で低コストであるという利点を有する。
【0032】
以上に挙げた実施例は本発明の好ましい実施形態であって、本発明を説明するためのものにすぎず、本発明をいかなる形式にも限定するものではなく、当業者が、本発明が提供する技術的特徴から逸脱しない範囲で、本発明が開示する技術的内容を利用して部分的な変更又は修飾を行った等価の実施例は、本発明の技術的特徴から逸脱しない範囲であれば、いずれも本発明の技術的特徴の範囲内に属する。
【符号の説明】
【0033】
1 取付台
1 第1取付貫通孔
1b 主空洞体
1c 副空洞体
1d クイックリリースパイプクランプ
1e 段差貫通孔
2 電源モジュール
3 マイクロコントロールモジュール
4 自己適応弾性延伸ユニット
4a 延伸筒
4b 第2取付貫通孔
4c 保護レンズ
4d 引張バネ
5 感応型センサ
6 反射補強部材
7 ノブベース
8 ノブ調節筒
8a 第3取付貫通孔
9 調節筒
10 位置決めネジ
11 ターンランプボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8