IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日立マクセル株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-情報処理端末 図1
  • 特開-情報処理端末 図2
  • 特開-情報処理端末 図3
  • 特開-情報処理端末 図4
  • 特開-情報処理端末 図5
  • 特開-情報処理端末 図6
  • 特開-情報処理端末 図7
  • 特開-情報処理端末 図8
  • 特開-情報処理端末 図9
  • 特開-情報処理端末 図10
  • 特開-情報処理端末 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024083431
(43)【公開日】2024-06-21
(54)【発明の名称】情報処理端末
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/488 20110101AFI20240614BHJP
   H04N 21/442 20110101ALI20240614BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20240614BHJP
   H04L 67/2869 20220101ALI20240614BHJP
【FI】
H04N21/488
H04N21/442
G06Q30/06
H04L67/2869
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024059841
(22)【出願日】2024-04-03
(62)【分割の表示】P 2022514904の分割
【原出願日】2020-04-14
(71)【出願人】
【識別番号】000005810
【氏名又は名称】マクセル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】秋山 仁
(72)【発明者】
【氏名】吉澤 和彦
(57)【要約】
【課題】ユーザに不要な負担をかけることなく、高画質コンテンツを所望期間継続して視聴可能な技術を提供する。
【解決手段】契約している通信回線を用いて、外部サーバに保存されているコンテンツを視聴する情報処理端末であって、通信回線の高速回線を用いて通信されるデータ量を管理する通信データ量管理部と、表示を制御する表示制御部と、を備え、通信データ量管理部は、コンテンツの視聴に必要なデータ量が、契約しているデータ量の残りのデータ量である残りデータ量を超える可能性がある場合、予め定めた条件で、高速回線の所定のデータ量を追加購入する際の金額を購入金額として算出し、表示制御部は、算出した前記購入金額を表示する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
契約している通信回線を用いて、外部サーバに保存されているコンテンツを視聴する情報処理端末であって、
前記通信回線の高速回線を用いて通信されるデータ量を管理する通信データ量管理部と、
表示を制御する表示制御部と、を備え、
前記通信データ量管理部は、前記コンテンツの視聴に必要なデータ量が、契約しているデータ量の残りのデータ量である残りデータ量を超える可能性がある場合、予め定めた条件で、前記高速回線の所定のデータ量を追加購入する際に必要な情報である必要情報を取得し、
前記表示制御部は、前記必要情報を表示すること
を特徴とする情報処理端末。
【請求項2】
請求項1記載の情報処理端末であって、
前記コンテンツを取得し、再生するコンテンツ管理部をさらに備え、
前記コンテンツ管理部は、前記外部サーバにコンテンツを要求する際、当該コンテンツの配信開始に先立ち、当該コンテンツの全データ量を必要データ量として取得し、
前記通信データ量管理部は、前記残りデータ量が前記必要データ量未満の場合、前記必要データ量と前記残りデータ量との差のデータ量を不足データ量として算出し、当該不足データ量を追加購入する際に必要な情報を前記必要情報とすること
を特徴とする情報処理端末。
【請求項3】
請求項1記載の情報処理端末であって、
前記コンテンツを取得し、再生するコンテンツ管理部をさらに備え、
前記通信データ量管理部は、所定の間隔で、前記残りデータ量を取得し、当該残りデータ量が予め定めた残量閾値以下の場合、前記コンテンツの未再生分のデータ量を取得する未再生データ量取得信号を出力し、
前記コンテンツ管理部は、前記未再生データ量取得信号を受信すると、視聴中の前記コンテンツの未再生分のデータ量を必要データ量として算出し、
前記通信データ量管理部は、最新の前記残りデータ量が前記必要データ量未満の場合、前記必要データ量と前記残りデータ量との差のデータ量を不足データ量として算出し、当該不足データ量を追加購入する際に必要な情報を前記必要情報とすること
を特徴とする情報処理端末。
【請求項4】
請求項1記載の情報処理端末であって、
前記コンテンツを取得し、再生するコンテンツ管理部をさらに備え、
前記通信データ量管理部は、所定の間隔で、前記残りデータ量を取得し、当該残りデータ量が予め定めた残量閾値以下の場合、前記コンテンツ管理部に算出指示通知を出力し、
前記コンテンツ管理部は、前記算出指示通知を受信すると、視聴中の前記コンテンツの平均伝送レートを算出し、
前記通信データ量管理部は、前記平均伝送レートを用い、予め定めた条件毎に、前記高速回線の所定のデータ量を追加購入する際に必要な情報を前記必要情報としてそれぞれ取得し、
前記表示制御部は、前記必要情報を、前記条件に対応づけて、それぞれ表示すること
を特徴とする情報処理端末。
【請求項5】
請求項4記載の情報処理端末であって、
前記予め定めた条件は、視聴時間であり、
前記通信データ量管理部は、前記平均伝送レートを用いて、各前記視聴時間について、当該視聴時間の視聴に必要な前記高速回線のデータ量を算出し、当該データ量を追加購入する際に必要な情報を前記必要情報として取得すること
を特徴とする情報処理端末。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項記載の情報処理端末であって、
前記追加購入する際に必要な前記情報は金額であり、前記必要情報は、購入金額であること
を特徴とする情報処理端末。
【請求項7】
請求項6記載の情報処理端末であって、
前記通信データ量管理部は、前記高速回線のデータ量の追加購入単価を、当該通信回線を管理する事業者の装置に問い合わせ、回答に基づいて前記購入金額を算出すること
を特徴とする情報処理端末。
【請求項8】
請求項6記載の情報処理端末であって、
前記高速回線のデータ量の追加購入単価を、予め通信契約データベースとして保持し、
前記通信データ量管理部は、前記通信契約データベースを参照し、前記購入金額を算出すること
を特徴とする情報処理端末。
【請求項9】
請求項1記載の情報処理端末であって、
前記表示制御部は、前記必要情報の表示とともに、購入の意思を受け付ける受付ボタンを表示し、
前記通信データ量管理部は、前記受付ボタンを介して購入の意思を受け付けた場合、当該通信回線を管理する事業者に向けて追加購入要求を送信すること
を特徴とする情報処理端末。
【請求項10】
請求項1記載の情報処理端末であって、
前記表示制御部は、前記必要情報の表示とともに、購入の意思を受け付ける受付ボタンを表示し、
前記表示制御部は、前記受付ボタンを介して購入しない意思を受け付けた場合、警告表示を行うこと
を特徴とする情報処理端末。
【請求項11】
請求項10記載の情報処理端末であって、
前記通信データ量管理部は、前記警告表示がなされた後、前記高速回線のデータ量の使用状況を監視し、契約しているデータ量を満量使い切った場合、使い切ったことを示す満量使用信号を前記表示制御部に出力し、
前記表示制御部は、前記満量使用信号を受信した場合、前記契約しているデータ量を使い切ったことを示すメッセージを出力すること
を特徴とする情報処理端末。
【請求項12】
請求項1記載の情報処理端末であって、
前記コンテンツを取得し、再生するコンテンツ管理部をさらに備え、
前記コンテンツ管理部は、前記外部サーバにコンテンツを要求する際、当該コンテンツの配信開始に先立ち、当該コンテンツの再生に必要な帯域を示す必要帯域を取得し、
前記通信データ量管理部は、前記コンテンツの視聴に必要なデータ量が前記残りデータ量を超える可能性がある場合であっても、前記必要帯域が、前記契約しているデータ量を使い切った後の低速回線の帯域以下である場合、前記必要情報の取得を行わないこと
を特徴とする情報処理端末。
【請求項13】
請求項4または5記載の情報処理端末であって、
前記コンテンツ管理部は、前記表示制御部が前記必要情報を表示している間、前記コンテンツの再生を停止させること
を特徴とする情報処理端末。
【請求項14】
契約している通信回線を用いて、外部サーバに保存されているコンテンツを視聴する情報処理端末に、
前記コンテンツの視聴に必要なデータ量が、前記通信回線の高速回線を用いて通信されるデータ量であって契約しているデータ量を超える可能性がある場合、予め定めた条件で、前記高速回線の所定のデータ量を追加購入する際に必要な情報である必要情報を取得させる手順、
取得した前記情報を表示させる手順
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信容量の管理技術に関する。特に、コンテンツ視聴時の通信容量管理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
スマホ等の移動通信端末では、契約単位期間(例えば、一月)毎に、高速回線の通信データ量に制限を設けた契約を、通信事業者(キャリア)と行い、提供される通信サービスを利用する場合がある。このような契約では、データ量が限度に達すると、以降は、契約単位期間終了まで低速回線で利用することとなる。
【0003】
高画質コンテンツを視聴している途中で、データ量が限度に達すると、低速回線での視聴に切り替わり、視聴中のコンテンツが視聴不可、もしくは低画質に切り替わる。この時点で高速回線のデータ量を追加購入するためには、キャリアに追加購入を申し込む必要がある。一般に、コンテンツを提供するコンテンツ事業者とキャリアとは異なるため、別途キャリアのアプリ/Webページに切り替える必要があり、ユーザの利便性が下がる。
【0004】
データ量に制限がある無線通信回線を介して通信を行う際に、ユーザが意識的な操作をすることなしにデータ量や残高の不足を解消することができる通信容量管理装置がある。例えば、特許文献1には、「通信容量に制限がある無線通信回線についての通信容量を管理する通信容量管理装置において、追加購入処理部は、使用期限付きの通信容量の追加購入についての処理を行う。残りデータ量管理部は、追加購入された使用期限付きの通信容量である追加購入通信容量を含む、通信容量の残量の管理を行う。購入内容特定部は、追加購入通信容量を特定する。購入条件判定部は、追加購入通信容量を購入する条件を満足するか否かを判定する。そして、追加購入通信容量を購入する条件を満足すると判定した場合に、追加購入処理部は、追加購入通信容量の購入処理を行う(要約抜粋)」通信容量管理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2016-40673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、契約したデータ量の残量しか考慮されていない。すなわち、コンテンツのデータ量や再生状態までは考慮されていない。例えば、コンテンツの大部分を再生済みであり、残りコンテンツ再生に必要なデータ量が少ない場合であっても、契約したデータ量の残量が予め定めた購入条件を満足した場合、追加購入されてしまい、ユーザに不要な負担をかけることがある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ユーザに不要な負担をかけることなく、高画質コンテンツを所望期間継続して視聴可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、契約している通信回線を用いて、外部サーバに保存されているコンテンツを視聴する情報処理端末であって、前記通信回線の高速回線を用いて通信されるデータ量を管理する通信データ量管理部と、表示を制御する表示制御部と、を備え、前記通信データ量管理部は、前記コンテンツの視聴に必要なデータ量が、契約しているデータ量の残りのデータ量である残りデータ量を超える可能性がある場合、予め定めた条件で、前記高速回線の所定のデータ量を追加購入する際に必要な情報である必要情報を取得し、前記表示制御部は、前記必要情報を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザの負担を増加させることなく、高画質コンテンツを所望期間継続して視聴可能な技術を提供できる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第一実施形態の通信システムの概要を説明するための説明図である。
図2】第一実施形態の情報処理端末のハードウェア構成図である。
図3】(a)および(b)は、第一実施形態の情報処理端末の外観図である。
図4】(a)は、第一実施形態の情報処理端末の機能ブロック図であり、(b)は、第一実施形態のコンテンツ属性情報データベースの一例を、(c)は、第一実施形態の通信契約データベースの一例を、それぞれ説明するための説明図である。
図5】第一実施形態の通信データ量管理処理のフローチャートである。
図6】(a)および(b)は、第一実施形態のディスプレイへの表示例をそれぞれ説明するための説明図である。
図7】第一実施形態の変形例の通信データ量管理処理のフローチャートである。
図8】第二実施形態の通信データ量管理処理のフローチャートである。
図9】(a)および(b)は、第二実施形態のディスプレイへの表示例をそれぞれ説明するための説明図である。
図10】第三実施形態の通信データ量管理処理のフローチャートである。
図11】第三実施形態のディスプレイへの表示例をそれぞれ説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。なお、図中で用いる符号は同一符号のものは同一機能や処理を示すものである。
【0012】
<<第一実施形態>>
本実施形態では、視聴予定のコンテンツの視聴に必要なデータ量に応じて、契約している高速回線で伝送可能なデータ量が通信回線側の制限事項として不足するか否かを判別する。そして、不足する場合、追加購入する。以下、通信回線の高速回線を用いて伝送(通信)されるデータ量を、単に、高速回線のデータ量と呼ぶ。
【0013】
例えば、情報処理端末のユーザは、一月単位で高速回線のデータ量に制限のある回線契約を、通信サービスを提供する通信事業者(キャリア)と交わし、その通信サービスを利用する。本実施形態では、コンテンツを提供する事業者(以下、「コンテンツ事業者」と呼ぶ)が提供する高画質コンテンツの全データ量と、その時点での契約した高速回線のデータ量の残量(残りデータ量)とを比較し、高速回線の残りデータ量が前記コンテンツの必要データ量未満の場合、両者の差である高速回線の不足データ量および当該不足データ量を得るために必要な情報、例えば、購入金額を算出し、算出した必要情報を提示する。以下、本実施形態では、必要情報として購入金額を算出する場合を例にあげて説明する。
【0014】
まず、本実施形態の通信システムの全体構成の概要を説明する。図1は、本実施形態の通信システム900の概要の説明図である。
【0015】
本実施形態の通信システム900は、情報処理端末100と、キャリア側装置300と、コンテンツサーバ400と、基地局510と、を備える。基地局510と、キャリア側装置300と、コンテンツサーバ400とは、ネットワーク500に接続され、ネットワーク500を介して、互いにデータを送受信可能である。なお、ここでは、情報処理端末100、キャリア側装置300、コンテンツサーバ400および基地局510は、それぞれ1つの場合を例示するが、いずれも、その数は問わない。
【0016】
キャリア側装置300は、キャリアが管理する情報処理装置である。本実施形態の処理に係る構成として、例えば、通信経路課金管理装置310と、通信経路データ量管理装置320と、通信経路制御装置330と、契約情報管理装置340と、を備える。
【0017】
契約情報管理装置340は、通信サービスを契約しているユーザの情報を管理する。管理される情報は、例えば、ユーザを特定する情報(ユーザID)、回線の識別情報(回線番号)、契約内容等である。
【0018】
通信経路制御装置330は、通信経路を制御する。情報処理端末100から基地局510に送信されたデータは、基地局510からキャリア側装置300の通信経路制御装置330へ転送される。通信経路制御装置330は、契約の範囲内であれば、当該データを、所定の速度(高速回線)でネットワーク500へ出力する。また、ネットワーク500から入力されたデータが、契約の範囲内であれば、基地局510を介して、当該データを高速回線で、情報処理端末100へ転送する。なお、契約範囲を超えている場合は、通信速度を低下させ、データの転送を行う。
【0019】
通信経路データ量管理装置320は、ユーザ毎の高速回線の容量の残量を管理する。通信経路制御装置330が転送するデータの転送量を取得し、契約情報管理装置340を参照して、ユーザ毎に、その残りデータ量を管理する。
【0020】
通信経路課金管理装置310は、ユーザ毎の課金を管理する。通信経路データ量管理装置320は、通信経路データ量管理装置320および通信経路制御装置330からの情報に基づき、契約情報管理装置340を参照し、この管理を実現する。
【0021】
コンテンツサーバ400は、コンテンツ事業者が管理するサーバであって、ユーザに提供するコンテンツを管理する。本実施形態に係る構成として、コンテンツライブラリ410と、コンテンツ課金管理装置420と、コンテンツ送信管理装置430とを備える。
【0022】
コンテンツライブラリ410は、提供可能なコンテンツを格納する。各コンテンツは、その属性データに対応づけて管理される。属性データは、例えば、全データ量、視聴料金等を含む。コンテンツ課金管理装置420は、ユーザ毎の課金を管理する。コンテンツ送信管理装置430は、ユーザからの要求に応じて、管理するコンテンツをユーザに提供する。
【0023】
コンテンツサーバ400は、後述する情報処理端末100から購入要求を受信すると、購入要求で特定されるコンテンツに対応づけてコンテンツライブラリ410に記憶されるコンテンツ属性情報271を、要求元の情報処理端末100に送信する。コンテンツ属性情報271には、コンテンツの全データ量が含まれる。その後、コンテンツの送信を開始する。
【0024】
ネットワーク500は、例えば、WAN(Wide Area Network)、インターネット等である。
【0025】
[情報処理端末のハードウェア構成]
まず、本実施形態の情報処理端末100のハードウェア構成を説明する。本実施形態の情報処理端末100は、キャリアが提供する通信回線を用いて、コンテンツ事業者が提供するコンテンツを視聴可能な情報処理装置であり、例えば、スマートフォン(Smart Phone)、PC(Personal Computer)、タブレット、HMD(Head Mount Display)等である。
【0026】
図2は、本実施形態の情報処理端末100のハードウェア構成図である。本図に示すように、本実施形態の情報処理端末100は、メインプロセッサ101と、システムバス102と、記憶装置110と、操作受付装置120と、画像処理装置130と、音声処理装置140と、センサ150と、通信装置160と、拡張インタフェース(I/F)部170と、タイマ180と、を備える。
【0027】
メインプロセッサ101は、所定のプログラムに従って情報処理端末100全体を制御する主制御部である。メインプロセッサ101は、CPU(Centoral Processor Unit)またはマイクロプロセッサユニット(MPU)で実現される。メインプロセッサ101は、タイマ180が計測し、出力するクロック信号に従って、処理を行う。
【0028】
システムバス102は、メインプロセッサ101と情報処理端末100内の各部との間でデータ送受信を行うためのデータ通信路である。
【0029】
記憶装置110は、RAM103とストレージ装置104とを備える。
【0030】
RAM103は、基本動作プログラムやその他のアプリケーションプログラム実行時のプログラム領域である。また、RAM103は、各種アプリケーションプログラム実行時に、必要に応じてデータを一時的に保持する一時記憶領域である。RAM103は、メインプロセッサ101と一体構成であっても良い。
【0031】
ストレージ装置104は、情報処理端末100の各動作設定値や情報処理端末100の使用者の情報等を記憶する。ストレージ装置104は、情報処理端末100で撮影した静止画像データや動画像データ等を記憶してもよい。また、情報処理端末100は、アプリケーションサーバから、インターネットを介して、新規アプリケーションプログラムをダウンロードすることにより、機能拡張が可能であるものとする。この際、ダウンロードした新規アプリケーションプログラムは、ストレージ装置104に記憶される。メインプロセッサ101が、ストレージ装置104に記憶された新規アプリケーションプログラムをRAM103に展開し、実行することにより、情報処理端末100は、多種の機能を実現できる。
【0032】
ストレージ装置104は、情報処理端末100に電源が供給されていない状態であっても記憶している情報を保持する必要がある。したがって、ストレージ装置104には、例えばフラッシュROMやSSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disc Drive)等のデバイスが用いられる。
【0033】
操作受付装置120は、情報処理端末100に対する操作指示の入力を受け付ける。本実施形態では、電源キー、音量キー、ホームキー等の操作キー121を備える。また、情報処理端末100が、情報処理端末100の場合、タッチパッドによる操作指示を受け付けるタッチセンサ122を備える。また、情報処理端末100が、スマートフォン100S(後述参照)の場合、ディスプレイ131に重ねて配置されるタッチパネル123、を備える。なお、本実施形態の情報処理端末100は、必ずしも、これらの全ての操作受付装置120を備えなくてもよい。
【0034】
なお、スマートフォン100Sの場合、後述の拡張インタフェース部170に接続したキーボード等を介して指示の入力を受け付けてもよい。また、有線通信または無線通信により接続された別体の情報処理端末機器を介して情報処理端末100の操作を受け付けてもよい。
【0035】
画像処理装置130は、イメージ(ビデオ)プロセッサであり、ディスプレイ131と、画像信号処理部132と、第一画像取得部133と、第二画像取得部134と、を備える。
【0036】
ディスプレイ131は、例えば液晶パネル等の表示デバイス(ディスプレイ)であり、後述する画像信号処理部132で処理された画像データを情報処理端末100の使用者に提示する。情報処理端末100が情報処理端末100の場合、ディスプレイ131は、透過型ディスプレイであってもよい。
【0037】
画像信号処理部132は、第一画像取得部133および第二画像取得部134から入力された画像を処理する、イメージ(ビデオ)シグナルプロセッサである。また、画像信号処理部132は、メインプロセッサ101等により作成したオブジェクトを入力画像に重畳してディスプレイ131に出力する。
【0038】
第一画像取得部133は、情報処理端末100の周囲の画像を取得する。情報処理端末100であれば、外部カメラである。スマートフォン100Sであれば、背面カメラ(アウトカメラ)である。
【0039】
第二画像取得部134は、第一画像取得部133とは異なる領域の画像を取得する。例えば、ユーザの眼を撮影する。情報処理端末100であれば、内部カメラ(視線検出用カメラ)であり、スマートフォン100Sであれば、前面カメラ(インカメラ)である。なお、本実施形態では、第二画像取得部134は、後述する視線特定部とともに、視線検出センサとして機能する。
【0040】
音声処理装置140は、音声を処理するオーディオプロセッサである。音声出力部141と、音声信号処理部142と、音声入力部143と、を備える。音声出力部141は、スピーカであり、音声信号処理部142で処理した音声信号を外部に出力する。音声信号処理部142は、オーディオシグナルプロセッサである。音声入力部143はマイクであり、ユーザの声などを音声データに変換して入力する。
【0041】
センサ150は、情報処理端末100の状態を検出するためのセンサ群である。本実施形態では、GPS(Global Positioning System)受信部151と、ジャイロセンサ152と、地磁気センサ153と、加速度センサ154と、距離センサ155とを備える。これらのセンサ群により、情報処理端末100の位置、動き、傾き、方角等を検出する。また、距離センサ155は、深度センサであり、情報処理端末100から対象物までの距離情報を取得する。なお、その他のセンサを、さらに、備えていても良い。
【0042】
通信装置160は、通信処理を行うコミュニケーションプロセッサである。LAN(Local Area Network)通信部161、電話網通信部162と、BT(Bluetooth(登録商標))通信部163と、を備える。LAN通信部161はインターネットの無線通信用アクセスポイントと無線通信により接続してデータの送受信を行う。電話網通信部162は移動体電話通信網の基地局との無線通信により、電話通信(通話)およびデータの送受信を行う。BT通信部163は、Bluetooth規格により外部装置と通信を行うためのインタフェースである。LAN通信部161、電話網通信部162、BT通信部163は、それぞれ符号化回路や復号回路、アンテナ等を備える。通信装置160は、さらに、赤外線通信部等を備えていても良い。
【0043】
拡張インタフェース部170は、情報処理端末100の機能を拡張するためのインタフェース群であり、本実施形態では、充電端子、映像/音声インタフェース、USB(Universal Serial Bus)インタフェース、メモリインタフェース等を備える。映像/音声インタフェースは、外部映像/音声出力機器からの映像信号/音声信号の入力、外部映像/音声入力機器への映像信号/音声信号の出力、等を行う。USBインタフェースはキーボードやその他のUSB機器の接続を行う。メモリインタフェースはメモリカードやその他のメモリ媒体を接続してデータの送受信を行う。
【0044】
なお、図2に示す情報処理端末100の構成例は、本実施形態に必須ではない構成も多数含んでいるが、これらが備えられていない構成であっても本実施形態の効果を損なうことはない。
【0045】
[外観図]
情報処理端末100が、スマートフォン100Sである場合の、外観を説明する。図3(a)は、スマートフォン100Sの前面(正面)図、図3(b)は、背面図である。上記ハードウェア構成図で説明した構成の配置を説明する。
【0046】
スマートフォン100Sは、スマートフォン100Sの各部を内部に納めるケース109Sを備える。なお、以下の説明において、上下方向、左右方向は、図示する通りである。
【0047】
ディスプレイ131は、ケース109Sの前面中央に配置される。なお、スマートフォン100Sの場合、ディスプレイ131とタッチパネル123とを兼ねるタッチスクリーン127が配置される。
【0048】
第一画像取得部133(背面カメラ/アウトカメラ)は、ケース109Sの背面に配置される。第二画像取得部134(前面カメラ/インカメラ)は、ケース109Sの前面に配置される。第二画像取得部134は、前面のディスプレイ131の上方に配置される。
【0049】
また、音声出力部141は、例えば、ケース109Sの前面の、ディスプレイ131の上方中央および背面下部に配置される。ケース109Sの前面上部に配置される音声出力部141Mは、モノラルスピーカであって、音声通話時に使用される。ケース109Sの背面下部に配置される音声出力部141Sは、ステレオスピーカであって、動画再生時等に使用される。さらに、音声入力部143は、例えば、ケース109Sの下面に配置される。
【0050】
また、距離センサ155は、ケース109Sの背面、例えば、第一画像取得部133横に配置される。
【0051】
その他、操作キー121として、例えば、電源スイッチ121Pがケース109Sの上面に配置される。また、拡張インタフェース部170としてUSB端子170Uがケース109Sの下面に配置される。さらに、ケース109Sの背面に配置される指紋センサ124、ケース109Sの前面、ディスプレイ131上方に配置されるLED125等を備えていてもよい。
【0052】
[情報処理端末の機能構成]
次に、本実施形態の情報処理端末100の機能構成を説明する。ここでは、本実施形態に関連する構成のみ抽出し、説明する。
【0053】
本実施形態の情報処理端末100は、図4(a)に示すように、コンテンツ管理部210と、通信データ量管理部220と、表示制御部230と、を備える。また、コンテンツ属性情報データベース(DB)270と、通信契約データベース(DB)280とを備える。
【0054】
コンテンツ属性情報データベース270には、ユーザが視聴するコンテンツに付随する、コンテンツ属性情報271が記憶される。コンテンツ属性情報271は、コンテンツサーバ400からコンテンツの送信に先立ち、送信される。コンテンツ属性情報271は、例えば、図4(b)に示すように、コンテンツを特定する情報であるコンテンツID272と、コンテンツの全データ量を示す全データ量273と、コンテンツの必要伝送速度(必要帯域)274と、が含まれる。その他、コンテンツのタイトル275やコンテンツの種別(動画、静止画)276等が含まれていてもよい。
【0055】
コンテンツ管理部210は、コンテンツを管理する。例えば、コンテンツの購入、再生を管理する。コンテンツの購入時は、ユーザからの指示に従って、コンテンツ事業者に向けてコンテンツを購入する要求である購入要求を送信する。購入要求に応じて、コンテンツに先立って受信するコンテンツ属性情報271からコンテンツの全データ量を取得する。そして、必要データ量として通信データ量管理部220に通知する。
【0056】
通信データ量管理部220は、キャリアと契約している通信回線の高速回線を用いて通信されるデータ量を管理する。本実施形態では、現時点での残りデータ量を管理する。また、コンテンツ管理部210から必要データ量を取得すると、残りデータ量と比較する。残りデータ量が必要データ量未満であり、残りデータ量が不足する場合は、不足分の購入金額を算出する。
【0057】
本実施形態では、通信データ量管理部220は、ユーザがキャリアと契約する回線契約情報281を管理する。通信契約データベース280には、ユーザがキャリアと契約する回線契約情報281が管理される。管理される回線契約情報281には、例えば、図4(c)に示すように、ユーザが使用する情報処理端末100を特定する端末ID282、契約データ量283が含まれる。なお、低速帯域284および追加購入金額285がさらに管理されていてよい。低速帯域284は、契約単位期間内に契約データ量283を越えた場合に移行する低速回線の伝送速度である。また、追加購入金額285は、高速回線を追加購入する際の単位データ量当たりの金額、すなわち、追加購入単価である。さらに、追加購入するデータ量によって単位データ量当たりの金額が異なる契約がキャリアにより提供されている場合は、複数の追加購入金額285が管理されていてよい。
【0058】
残りデータ量については、通信データ量管理部220は、高速回線の使用状況(データ伝送量)を監視し、使用されるごとに残りデータ量を更新する。また、購入金額については、回線契約情報281に、追加購入金額285が管理されていない場合は、キャリア側装置300の通信経路課金管理装置310に対し、問い合わせることにより、取得する。
【0059】
表示制御部230は、情報処理端末100のディスプレイ131への表示を制御する。本実施形態では、コンテンツ、メニュー、コンテンツ購入要求の入力受付画面、追加購入の指示受付画面等の情報を表示し、必要に応じて、指示を受け付ける。
【0060】
[通信データ量管理処理]
次に、本実施形態の情報処理端末100による、通信データ量管理処理の流れを説明する。図5は、本実施形態の通信データ量管理処理の処理フローである。本処理は、ユーザからコンテンツ購入の指示を受け付けたことを契機に開始される。
【0061】
コンテンツ管理部210は、コンテンツを購入する(ステップS1101)。ここでは、コンテンツ管理部210は、購入要求をコンテンツサーバ400に送信し、折り返し、コンテンツ属性情報271を受信する。
【0062】
なお、このとき、表示制御部230によりディスプレイ131に表示される表示例を図6(a)に示す。なお、ディスプレイ131の表示領域は、コンテンツ表示領域610と、再生量表示領域620と、その他表示領域630と、を備える。
【0063】
この時点では、コンテンツ表示領域610には、ユーザからの表示開始の指示を受け付ける開始指示表示611が、再生量表示領域620には、再生位置スライドバー621が、少なくとも表示される。
【0064】
コンテンツ管理部210は、コンテンツ属性情報271内のコンテンツの全データ量273を取得する(ステップS1102)。そして、通信データ量管理部220に、必要データ量として通知する。
【0065】
次に、通信データ量管理部220は、コンテンツ管理部210からコンテンツの必要データ量の情報を得ると、現時点での高速回線の残りデータ量を取得する(ステップS1103)。
【0066】
そして、通信データ量管理部220は、必要データ量と残りデータ量とを比較し、必要データ量が残りデータ量より大きいか否かを判別する(ステップS1104)。
【0067】
必要データ量が残りデータ量以下である場合(S1104;No)、そのまま処理を終了する。
【0068】
一方、必要データ量が残りデータ量より大きい場合(S1104;Yes)、通信データ量管理部220は、不足データ量の購入額を算出する(ステップS1105)。ここでは、まず、通信データ量管理部220は、不足データ量を算出する。不足データ量は、必要データ量と残りデータ量との差である。そして、不足データ量の購入額を、キャリア側装置300の通信経路課金管理装置310に問い合わせる。問い合わせに応じて購入額の情報を受け取ると、通信データ量管理部220は、表示制御部230に通知する。
【0069】
なお、高速回線の追加購入単位が予め定められている場合、不足データ量を超える最小単位のデータ量を購入データ量とし、その購入額を算出する。例えば、不足データ量が180MBであり、最小購入単位が100MBである場合は、購入データ量は200MBとする。
【0070】
表示制御部230は、不足データ量の購入額を表示する(ステップS1106)。表示制御部230は、購入額の情報と、予め記憶装置110に記憶されたデータを用いてメッセージを作成し、表示させる。
【0071】
このとき、ディスプレイ131に表示される表示例を、図6(b)に示す。本図に示すように、その他表示領域630に作成したメッセージを表示させる。メッセージには、購入金額を示す情報が含まれる。このとき、表示制御部230は、購入するかしないかの意思を受け付けるボタンを併せて表示させ、ユーザによる選択を待つ(ステップS1107)。なお、本図においては、購入する意思を受け付けるボタンとして「はい」ボタン631を、購入しない意思を受け付けるボタンとして「いいえ」ボタン632が表示される場合を例示する。なお、メッセージには、さらに、不足データ量に対応する再生時間を含めてもよい。また、メッセージには、必ずしも購入金額が含まれなくてもよい。また、不足データ量の購入金額を算出したとても、金額に関する情報を表示しなくてもよい。
【0072】
通信データ量管理部220は、ユーザから購入する意思を受け付けると(S1107;Yes)、追加購入処理を行い(ステップS1108)、処理を終了する。
【0073】
なお、追加購入処理では、通信データ量管理部220は、キャリア側装置300に追加購入要求を送信する。キャリア側装置300側では、送信元の情報処理端末100が使用している通信回線に関し、通信経路データ量管理装置320が新規購入分の高速回路を使用可能とし、通信経路制御装置330が通信経路を制御する。また、通信経路課金管理装置310は、当該通信回線の登録ユーザに対し、新規購入分の課金を追加記録する。
【0074】
一方、ユーザから購入しないとの意思を受け付けると(S1107;No)、表示制御部230は、警告表示を行う(ステップS1111)。警告表示は、高速回線の残りデータ量が少なく、限度量まで使用した後は、低速回線での視聴になることをユーザに通知する表示である。例えば、警告表示に用いるメッセージ等のデータは、予め記憶装置110に格納しておく。
【0075】
その後、通信データ量管理部220は、高速回線の使用状況の監視を続け、満量使用したことを検出すると(ステップS1112)、表示制御部230に通知する。例えば、使い切ったことを示す満量使用信号を表示制御部230に出力する。
【0076】
表示制御部230は、満量使用信号を受信すると、画質低下表示を行い(ステップS1113)、処理を終了する。画質低下表示は、以後の表示は低画質となることを示す表示である。本表示に必要なデータ、メッセージ等は、予め記憶装置110に格納しておく。
【0077】
以上説明したように、本実施形態の情報処理端末100は、契約している通信回線を用いて、外部サーバであるコンテンツサーバ400に保存されているコンテンツを視聴する情報処理端末100であり、通信回線の高速回線を用いて通信されるデータ量を管理する通信データ量管理部220と、表示を制御する表示制御部230と、を備える。通信データ量管理部220は、コンテンツの視聴に必要なデータ量が、契約しているデータ量の残りのデータ量である残りデータ量を超える可能性がある場合、予め定めた条件で、不足分の高速回線の所定のデータ量を追加購入際の金額を購入金額として算出し、表示制御部230は、算出した購入金額を表示する。
【0078】
また、本実施形態の情報処理端末100は、コンテンツを取得し、再生するコンテンツ管理部210をさらに備える。コンテンツ管理部210は、外部サーバであるコンテンツサーバ400にコンテンツを要求する際、当該コンテンツの配信開始に先立ち、当該コンテンツの全データ量を示すデータ量データを含むコンテンツ属性情報271を取得し、その中の全データ量273を必要データ量として抽出する。また、通信データ量管理部220は、高速回線の残りデータ量が必要データ量未満の場合、その必要データ量と残りデータ量との差のデータ量を不足データ量として算出するとともに、算出した不足データ量を購入する際の金額を購入金額として算出する。
【0079】
このように、本実施形態の情報処理端末100によれば、コンテンツの必要データ量に応じて、契約している回線が不足するか否かを判別し、不足する場合、追加の購入を促す。また、追加の購入を、ユーザがコンテンツを視聴しようとして操作する情報処理端末100上で、コンテンツの視聴開始前に行うことができる。したがって、高速回線のデータ量の追加購入が、視聴したいコンテンツに応じて、必要最小限で済む。また、わざわざ回線購入のアプリケーションを起動させる必要もない。したがって、ユーザの負担を増加させることなく、高画質コンテンツを所望期間継続して視聴可能となる。
【0080】
<変形例1>
なお、上記実施形態では、高速回線の不足データ量の購入額を取得する際、キャリア側装置300に問い合わせている。しかしながら、この手法に限定されない。
【0081】
例えば、回線契約情報281に、追加購入金額285が含まれる場合、通信データ量管理部220は、この追加購入金額285を用いて不足データ量の購入額を算出する。
【0082】
これにより、問い合わせのために、通信回線を用いることなく、処理を行うことができる。
【0083】
<変形例2>
また、上記実施形態では、通信データ量管理部220が、高速回線の使用量を監視し、予め保持する高速回線の限度量と比較することにより、残りデータ量を算出している。しかしながら、残りデータ量の取得は、これに限定されない。
【0084】
例えば、キャリア側装置300に問い合わせ、残りデータ量を取得してもよい。すなわち、通信経路データ量管理装置320から、その時点の、契約回線の残りデータ量を取得する。この手法により、より精度よく残りデータ量を取得できる。例えば、家族等の複数人で契約データ量をシェアするといった契約をしている場合等は、この手法を用いる。
【0085】
<変形例3>
また、契約している高速回線のデータ量が不足すると判別された際、視聴予定のコンテンツの必要伝送速度に応じて処理を変えてもよい。すなわち、必要伝送速度が低速回線の伝送速度より低い場合は、高速回線のデータ量の新規購入を薦めなくてもよい。
【0086】
この場合の通信データ量管理処理の流れを、図7に示す。本変形例の処理の流れは、基本的に第一実施形態の通信データ量管理処理の流れと同じである。ここでは、異なる処理に主眼をおいて説明する。
【0087】
この場合、ステップS1104の判別において、必要データ量が残りデータ量より大きいと判別された際(S1104;Yes)、不足データ量の購入額の算出(S1105)の前に、視聴予定のコンテンツの必要伝送速度と、低速回線の伝送速度とを比較する。
【0088】
具体的には、まず、コンテンツ管理部210は、コンテンツ属性情報271を参照し、コンテンツの必要帯域を取得する(ステップS1201)。
【0089】
次に、通信データ量管理部220は、低速回線の伝送速度(低速帯域)を取得する(ステップS1202)。低速帯域は、回線契約情報281に管理されている場合は、回線契約情報281から取得する。管理されていない場合は、キャリア側装置300に問い合わせて取得する。
【0090】
そして、通信データ量管理部220は、コンテンツの必要伝送速度と、低速回線の伝送速度とを比較し、必要伝送速度が低速回線の伝送速度より大きいか否かを判別する(ステップS1203)。
【0091】
必要帯域が低速帯域以下の場合(S1203;Yes)、そのまま処理を終了する。
【0092】
一方、必要帯域が低速帯域より大きい場合(S1203;No)、上記ステップS1105へ移行する。以後の処理は、上記実施形態と同様である。
【0093】
このように、本変形例によれば、通信データ量管理部220は、高速回線が不足する場合であっても、必要帯域が、契約している低速回線の帯域以下である場合、前記不足分の購入金額の算出を行わない。これにより、低速回線であっても十分なコンテンツの再生にあたり、不要に高速回線のデータ量を追加購入させることを避けることができる。すなわち、必要なときのみ、ユーザに高速回線のデータ量の追加購入を提案でき、より、ユーザフレンドリな通信容量管理技術を提供できる。
【0094】
<<第二実施形態>>
次に、本発明の第二実施形態を説明する。本実施形態では、コンテンツ視聴中に、通信回線を使用する他のアプリケーションプログラムが使用することによる、通信回線のデータ量減も考慮する。
【0095】
本実施形態の通信システム900の構成は、第一実施形態と同じである。また、キャリア側装置300、コンテンツサーバ400の構成も第一実施形態と同じである。情報処理端末100のハードウェア構成および機能ブロックも基本的に第一実施形態と同じである。ただし、コンテンツ管理部210、通信データ量管理部220の機能が一部異なる。
【0096】
以下、本実施形態について、第一実施形態と異なる点に主眼をおいて説明する。
【0097】
本実施形態の通信データ量管理部220は、契約した高速回線の残りデータ量が予め定めた値以下となってから、第一実施形態同様、コンテンツを全て視聴可能か判別する。
【0098】
具体的には、本実施形の通信データ量管理部220は、所定の時間間隔で、契約した高速回線の残りデータ量を取得する。そして、取得するごとに、予め定めた残りデータ量の閾値(残量閾値Trc)と比較する。そして、残りデータ量が残量閾値Trc以下となった場合、コンテンツの未再生分のデータ量(未再生データ量)と比較する。通信データ量管理部220は、残りデータ量が残量閾値Trc以下となった場合、コンテンツ管理部210に未再生データ量を確認するよう未再生データ量確認信号を出力する。
【0099】
コンテンツ管理部210は、通信データ量管理部220から未再生データ量確認信号を受信すると、その時点のコンテンツの未再生データ量を必要データ量として取得し、通信データ量管理部220に通知する。
【0100】
具体的には、コンテンツ管理部210は、コンテンツの再生を監視し、所定の間隔で、再生データ量を取得する。そして、取得するごとに、最初に取得したコンテンツ属性情報271の全データ量273から除算し、未再生データ量を算出する。なお、所定の間隔は時間に限らない。受信したデータ量等であってもよい。
【0101】
以下、本実施形態の情報処理端末100による、通信データ量管理処理の流れを説明する。図8は、本実施形態の通信データ量管理処理の処理フローである。本処理も、ユーザからコンテンツ購入の指示を受け付けたことを契機に開始される。
【0102】
コンテンツ管理部210は、コンテンツを購入する(ステップS2101)。第一実施形態同様、コンテンツ管理部210は、購入要求をコンテンツサーバ400に送信し、折り返し、コンテンツ属性情報271を受信する。そして、本実施形態では、情報処理端末100は、コンテンツの再生を開始する。なお、コンテンツ属性情報271は、コンテンツ送信と同時に送信されてもよいし、コンテンツ送信中に送信されてもよい。
【0103】
なお、このとき、表示制御部230によりディスプレイ131に表示される表示例を図9(a)に示す。本実施形態では、この時点では、コンテンツの再生が開始されているため、コンテンツ表示領域610には、コンテンツが表示される。
【0104】
通信データ量管理部220は、所定の時間間隔で、高速回線の残りデータ量を取得する(ステップS2102)。そして、取得した残りデータ量を、予め定めた残量閾値Trcと比較し、残りデータ量が残量閾値Trc以下であるか否かを判別する(ステップS2103)。
【0105】
残りデータ量が残量閾値Trcより大きい場合(S2103;No)、ステップS2102へ戻り、処理を繰り返す。
【0106】
一方、残りデータ量が残量閾値Trc以下である場合(S2103;Yes)、コンテンツ管理部210にコンテンツの未再生データ量を取得するよう通知する未再生データ量取得信号を出力する。それを受け、コンテンツ管理部210は、その時点の未再生データ量を、必要データ量として取得する(ステップS2104)。
【0107】
以降の処理は、第一実施形態のS1104~S1108、S1111~S1113と同じである。
【0108】
ただし、本実施形態では、S1104で必要データ量が、残りデータ量以下である場合(S1104;No)、ステップS2102へ戻る。本実施形態では、上述したように、本実施形態では、コンテンツ視聴中に、通信回線を使用する他のアプリケーションプログラムの稼働も考慮する。したがって、次の確認タイミングまので間に、他のアプリケーションで高速回線のデータ量が使用されることにより、残りデータ量が変わる。また、コンテンツの再生も進み、必要データ量も変わる。これらを鑑み、次の確認タイミングで、これらの最新値で比較するためである。
【0109】
また、追加購入(S1108)後も、視聴が終了(ステップS2105)しない限り、ステップS2102へ戻り、処理を繰り返す。新たに追加購入したとしても、他のアプリケーションで高速回線のデータ量が使用されることにより、ステップS1105で算出した不足データ量以上のデータ量が必要となる可能性があるためである。
【0110】
なお、本実施形態では、ステップS1106において、表示制御部230が、不足データ量の購入額を表示している間、コンテンツ管理部210は、コンテンツの再生を一時停止させてもよい。そして、購入を受け付けた場合、または、購入をしないとの指示を受け付けて警告表示を行った後、自動的にコンテンツの再生を再開させるよう構成してもよい。
【0111】
ステップS1106において、ディスプレイ131に表示される表示例を、図9(b)に示す。その他表示領域630に作成したメッセージを表示させるとともに、購入するかしないかの意思を受け付けるボタンを併せて表示させ、ユーザによる選択を待つ点は第一実施形態と同じである。
【0112】
ただし、本実施形態では、表示されるメッセージが第一実施形態とは異なる。本実施形態では、メッセージに、購入金額を示す情報とともに、未再生データ量に対応する再生時間の情報が含まれる。
【0113】
また、本実施形態では、既にコンテンツの再生が開始されているため、コンテンツ表示領域610にはコンテンツが表示される。また、再生位置スライドバー621は、再生した量が把握可能な態様で表示される。
【0114】
以上説明したように、本実施形態の情報処理端末100では、通信データ量管理部220は、所定の時間間隔で、契約している高速回線の残りデータ量を取得し、当該残りデータ量が予め定めた残量閾値Trc以下の場合、コンテンツの未再生データ量を取得する未再生データ量取得信号をコンテンツ管理部210に出力する。それを受けたコンテンツ管理部210は、視聴中のコンテンツの未再生データ量を必要データ量として算出する。そして、通信データ量管理部220は、高速回線の最新の残りデータ量が必要データ量未満の場合、高速回線の不足データ量を算出し、当該不足データ量を購入する際の金額を購入金額として算出する。
【0115】
このように、本実施形態の情報処理端末100によれば、第一実施形態同様、コンテンツの未再生データ量に応じて、契約している回線が不足するか否かを判別し、不足する場合、追加の購入を促す。このとき、他のアプリケーションプログラムによる通信回線の使用も考慮される。
【0116】
したがって、本実施形態によれば、第一実施形態の効果に加え、さらに、より高い精度で高速回線の不足データ量量を算出できるため、高画質コンテンツの視聴を継続させつつ、ユーザの負担をさらに抑えることができる。
【0117】
なお、本実施形態は、変形例1~変形例3と組み合わせてもよい。
【0118】
<<第三実施形態>>
次に、本発明の第三実施形態を説明する。第一実施形態は、総データ量が既知のコンテンツを視聴する場合を対象としている。一方、本実施形態では、総データ量が不明なコンテンツの視聴を対象とする。例えば、終了時刻が予め定まっていないスポーツ中継等のコンテンツである。
【0119】
本実施形態の通信システム900の構成は、第一実施形態と同じである。また、キャリア側装置300、コンテンツサーバ400の構成も第一実施形態と同じである。情報処理端末100のハードウェア構成および機能ブロックも基本的に第一実施形態と同じである。ただし、コンテンツ管理部210、通信データ量管理部220の機能が一部異なる。
【0120】
本実施形態では、第二実施形態同様、通信データ量管理部220は、所定の時間間隔で高速回線の残りデータ量を確認する。ただし、本実施形態では、残りデータ量が残量閾値Trc以下となった場合、コンテンツ管理部210にコンテンツの平均伝送レートを算出するよう指示を出す。
【0121】
また、本実施形態の通信データ量管理部220は、コンテンツの平均伝送レートを用い、その後の購入金額を算出し、ユーザに提示する。本実施形態では、このとき、複数の、それぞれ異なる条件で購入金額を算出し、提示してもよい。複数の条件は、例えば、今後の異なる視聴時間等である。
【0122】
コンテンツ管理部210は、その時点までのコンテンツの平均伝送レートを算出する。例えば、その時点までの視聴データ量を、視聴期間で除算することにより得る。そして、算出した平均伝送レートを、通信データ量管理部220に出力する。
【0123】
以下、本実施形態の情報処理端末100による通信データ量管理処理の流れを説明する。図10は、本実施形態の通信データ量管理処理の処理フローである。本処理も、ユーザがコンテンツ購入の指示を受け付けたことを契機に開始される。
【0124】
以下、本実施形態の通信データ量管理処理の流れを、第二実施形態と異なる処理に主眼をおいて説明する。
【0125】
コンテンツ管理部210は、コンテンツを購入する(ステップS2101)。
【0126】
通信データ量管理部220は、所定の時間間隔で、高速回線の残りデータ量を取得する(ステップS2102)。そして、取得した残りデータ量を、予め定めた残量閾値Trcと比較し、残りデータ量が残量閾値Trc以下であるか否かを判別する(ステップS2103)。
【0127】
残りデータ量が残量閾値Trcより大きい場合(S2103;No)、ステップS2102へ戻り、処理を繰り返す。
【0128】
一方、残りデータ量が残量閾値Trc以下である場合(S2103;Yes)、コンテンツ管理部210にコンテンツの平均伝送レートを算出するよう算出指示通知を通知する。算出指示通知を受け、コンテンツ管理部210は、その時点までの伝送レートの平均を算出し、コンテンツの平均伝送レートAAを得(ステップS3101)、通信データ量管理部220に出力する。
【0129】
通信データ量管理部220は、平均伝送レートAAを用い、予め定めた視聴条件ごとの購入金額を算出する(ステップS3102)。本実施形態では、例えば、複数の視聴時間それぞれの購入金額を算出する。例えば、単位時間あたりの購入単価をBBとすると、T1時間、視聴する場合の購入金額は、AA×T1×BBで算出できる。
【0130】
表示制御部230は、算出した購入金額を表示する(ステップS3103)。以後の処理は、第二実施形態と同様である。なお、ステップS1108での追加購入は、ステップS1107で選択された条件での購入である。
【0131】
ステップS3103において、ディスプレイ131に表示される表示例を、図11に示す。表示は、基本的に第二実施形態と同様である。しかし、本実施形態では、その他表示領域630に表示するメッセージと、意思受付ボタンが異なる。また、視聴中のコンテンツの全データ量が不明であるため、表示制御部230は、再生量表示領域620には、その時点までの視聴量が把握可能な情報、例えば、視聴時間を表示する。
【0132】
ここでは、10分、20分、60分の3種類の視聴条件(視聴時間)毎の購入金額を算出した場合の例を示す。各条件と購入しない意思とをそれぞれ選択可能な態様で表示させる。各条件を選択するボタン633には、条件(視聴時間)と、その購入金額とを表示する。
【0133】
なお、本実施形態においても、ステップS3103において、表示制御部230が、条件毎の購入額を表示している間、第二実施形態同様、コンテンツ管理部210は、コンテンツの再生を一時停止させてもよい。そして、購入を受け付けた場合、または、購入をしないとの指示を受け付けて警告表示を行った後、自動的にコンテンツの再生を再開させるよう構成してもよい。
【0134】
以上説明したように、本実施形態の情報処理端末100では、通信データ量管理部220は、所定の時間間隔で、高速回線の残りデータ量を取得し、当該残りデータ量が予め定めた残量閾値以下の場合、コンテンツ管理部210に対し、算出指示通知を出力し、コンテンツ管理部210は、それを受け、視聴中のコンテンツの平均伝送レートを算出する。その後、通信データ量管理部220は、その平均伝送レートを用い、予め定めた条件毎の、高速回線の必要データ量を購入する際の金額を、購入金額としてそれぞれ算出し、表示制御部は、購入金額を、各条件に対応づけて、それぞれ表示する。
【0135】
このように、本実施形態の情報処理端末100によれば、全データ量のわからないコンテンツの視聴時においても、契約している回線が不足しそうになった場合、追加の購入を促す。このとき、複数の条件、例えば、視聴時間毎に追加購入量を選べるようにする。したがって、本実施形態によれば、第一実施形態、第二実施形態同様、したがって、高速回線のデータ量追加購入が、視聴したいコンテンツに応じて、必要最小限で済む。また、わざわざ回線購入のアプリケーションを起動させる必要もない。したがって、ユーザの負担を増加させることなく、高画質コンテンツを所望期間継続して視聴可能となる。
【0136】
なお、本実施形態は、変形例1~変形例3と組み合わせてもよい。
【0137】
<変形例4>
なお、上記各実施形態では、購入の可否を問うた後、非購入の意思を受けつけた場合、ステップS1111~S1113の処理を行い、警告等をしている。しかしながら、これらの処理は行わなくてもよい。警告表示のみ、画質低下表示のみであってもよい。
【0138】
本発明は上記した実施形態および変形例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態および変形例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態または変形例の構成の一部を他の実施形態や変形例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態または変形例の構成に他の実施形態または変形例の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態または変形例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0139】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ部や、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0140】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0141】
100:情報処理端末、100S:スマートフォン、101:メインプロセッサ、102:システムバス、103:RAM、104:ストレージ装置、109S:ケース、110:記憶装置、120:操作受付装置、121:操作キー、121P:電源スイッチ、122:タッチセンサ、123:タッチパネル、124:指紋センサ、125:LED、127:タッチスクリーン、130:画像処理装置、131:ディスプレイ、132:画像信号処理部、133:第一画像取得部、134:第二画像取得部、140:音声処理装置、141:音声出力部、141M:音声出力部、141S:音声出力部、142:音声信号処理部、143:音声入力部、150:センサ、151:受信部、152:ジャイロセンサ、153:地磁気センサ、154:加速度センサ、155:距離センサ、160:通信装置、161:LAN通信部、162:電話網通信部、163:BT通信部、170:拡張インタフェース部、170U:USB端子、180:タイマ、
210:コンテンツ管理部、220:通信データ量管理部、230:表示制御部、270:コンテンツ属性情報データベース、271:コンテンツ属性情報、272:コンテンツID、273:全データ量、274:必要帯域、275:タイトル、276:種別、280:通信契約データベース、281:回線契約情報、282:端末ID、283:契約データ量、284:低速帯域、285:追加購入金額、
300:キャリア側装置、310:通信経路課金管理装置、320:通信経路データ量管理装置、330:通信経路制御装置、340:契約情報管理装置、
400:コンテンツサーバ、410:コンテンツライブラリ、420:コンテンツ課金管理装置、430:コンテンツ送信管理装置、
500:ネットワーク、510:基地局、
610:コンテンツ表示領域、611:開始指示表示、620:再生量表示領域、621:再生位置スライドバー、630:他表示領域、631:「はい」ボタン、632:「いいえ」ボタン、633:選択ボタン、
900:通信システム、
Trc:残量閾値
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-04-15
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明は、契約している通信回線を用いて、外部サーバからライブ配信されるコンテンツを視聴する情報処理端末であって、前記通信回線の高速回線を用いて通信されるデータ量を管理する通信データ量管理部と、前記コンテンツを取得し、再生するコンテンツ管理部と、表示を制御する表示制御部と、を備え、前記通信データ量管理部は、契約しているデータ量の残りのデータ量である残りデータ量が予め定めた残量閾値以下の場合、複数の予め定めた条件に対応する前記高速回線の所要データ量を追加購入する際に必要な情報である必要情報を前記複数の予め定めた条件毎に取得し、前記表示制御部は、前記コンテンツの視聴経過時間を表示するとともに、前記必要情報を、前記複数の予め定めた条件毎に対応づけて、それぞれ表示するように制御することを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
通信経路課金管理装置310は、ユーザ毎の課金を管理する。通信経路課金管理装置310は、通信経路データ量管理装置320および通信経路制御装置330からの情報に基づき、契約情報管理装置340を参照し、この管理を実現する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
契約している通信回線を用いて、外部サーバからライブ配信されるコンテンツを視聴する情報処理端末であって、
前記通信回線の高速回線を用いて通信されるデータ量を管理する通信データ量管理部と、
前記コンテンツを取得し、再生するコンテンツ管理部と、
表示を制御する表示制御部と、
を備え、
前記通信データ量管理部は、契約しているデータ量の残りのデータ量である残りデータ量が予め定めた残量閾値以下の場合、複数の予め定めた条件に対応する前記高速回線の所要データ量を追加購入する際に必要な情報である必要情報を前記複数の予め定めた条件毎に取得し、
前記表示制御部は、前記コンテンツの視聴経過時間を表示するとともに、前記必要情報を、前記複数の予め定めた条件毎に対応づけて、それぞれ表示するように制御すること
を特徴とする情報処理端末。
【請求項2】
請求項1記載の情報処理端末であって、
前記予め定めた条件は、視聴追加時間であり、
前記コンテンツ管理部は、視聴中の前記コンテンツの平均伝送レートを算出し、
前記通信データ量管理部は、前記平均伝送レートを用いて、前記視聴追加時間について、当該視聴追加時間の視聴に必要な前記高速回線のデータ量を算出し、当該データ量を追加購入する際に必要な情報を前記必要情報として取得すること
を特徴とする情報処理端末。
【請求項3】
請求項1又は2記載の情報処理端末であって、
前記追加購入する際に必要な前記情報は金額であり、前記必要情報は、購入金額であること
を特徴とする情報処理端末。
【請求項4】
請求項記載の情報処理端末であって、
前記通信データ量管理部は、前記高速回線のデータ量の追加購入単価を、当該通信回線を管理する事業者の装置に問い合わせ、回答に基づいて前記購入金額を算出すること
を特徴とする情報処理端末。
【請求項5】
請求項記載の情報処理端末であって、
前記高速回線のデータ量の追加購入単価を、予め通信契約データベースとして保持し、
前記通信データ量管理部は、前記通信契約データベースを参照し、前記購入金額を算出すること
を特徴とする情報処理端末。
【請求項6】
請求項記載の情報処理端末であって、
前記表示制御部は、前記必要情報の表示とともに、購入の意思を受け付ける受付ボタンを表示するように制御し、
前記通信データ量管理部は、前記受付ボタンを介して購入の意思を受け付けた場合、当該通信回線を管理する事業者に向けて追加購入要求を送信すること
を特徴とする情報処理端末。
【請求項7】
請求項記載の情報処理端末であって、
前記表示制御部は、前記必要情報の表示とともに、購入の意思を受け付ける受付ボタンを表示するように制御し、
前記表示制御部は、前記受付ボタンを介して購入しない意思を受け付けた場合、警告表示を行うこと
を特徴とする情報処理端末。
【請求項8】
請求項記載の情報処理端末であって、
記通信データ量管理部は、前記警告表示がなされた後、前記高速回線のデータ量の使用状況を監視し、契約しているデータ量を満量使い切った場合、使い切ったことを示す満量使用信号を前記表示制御部に出力し、
前記表示制御部は、前記満量使用信号を受信した場合、前記契約しているデータ量を使い切ったことを示すメッセージを出力すること
を特徴とする情報処理端末。
【請求項9】
請求項記載の情報処理端末であって、
前記コンテンツ管理部は、前記外部サーバにコンテンツを要求する際、当該コンテンツの配信開始に先立ち、当該コンテンツの再生に必要な帯域を示す必要帯域を取得し、
前記通信データ量管理部は、前記コンテンツの視聴に必要なデータ量が前記残りデータ量を超える可能性がある場合であっても、前記必要帯域が、前記契約しているデータ量を使い切った後の低速回線の帯域以下である場合、前記必要情報の取得を行わないこと
を特徴とする情報処理端末。
【請求項10】
請求項1記載の情報処理端末であって、
前記コンテンツ管理部は、前記表示制御部が前記必要情報を表示している間、前記コンテンツの再生を停止させること
を特徴とする情報処理端末。