(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024083528
(43)【公開日】2024-06-21
(54)【発明の名称】梱包具
(51)【国際特許分類】
B65D 5/10 20060101AFI20240614BHJP
【FI】
B65D5/10 Z
B65D5/10 C
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024063117
(22)【出願日】2024-04-10
(62)【分割の表示】P 2020034019の分割
【原出願日】2020-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】514037549
【氏名又は名称】大洋紙業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】金丸 正明
(57)【要約】
【課題】蓋面が沈み込むことを抑制することができる梱包具を提供する。
【解決手段】梱包具100は、第1側部110aと、第2側部110bと、第3側部110cと、内フラップ120a、120bと、第1外フラップ130aと、第2外フラップ130bとを備える。第1外フラップ130aは、第2側部110bに接続する。第2外フラップ130bは、第3側部110cに接続する。第1外フラップ130aは、第1本体部131aと、突出部132aとを有する。突出部132aは、第1本体部131aから突出する。第2外フラップ130bは、第2本体部131bと、挿入部132bと、規制部133bとを有する。挿入部132bには、突出部132aの少なくとも一部が挿入される。規制部133bは、第2本体部131bに接続する。規制部133bは、挿入部132bに挿入された突出部132aの動きを規制する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1側部と、
前記第1側部の一方側に接続する第2側部と、
前記第1側部の他方側に接続する第3側部と、
前記第1側部に接続する内フラップと、
前記第2側部に接続する第1天面外フラップと、
前記第3側部に接続する第2天面外フラップと
を備え、
前記第1天面外フラップは、
第1本体部と、
前記第1本体部から突出する突出部と
を有し、
前記第2天面外フラップは、
第2本体部と、
前記突出部の少なくとも一部が挿入される挿入部と、
前記第2本体部に接続し、前記挿入部に挿入された前記突出部の動きを規制する規制部と
を有し、
前記第1天面外フラップは、前記第1天面外フラップが内側に折り曲げられることに伴って、前記突出部の先端の下面の少なくとも一部が前記第2本体部の上面と接触した状態から、前記突出部の先端が前記挿入部を通過し、前記突出部の少なくとも一部が前記挿入部に挿入されることによって、前記突出部の先端の上面の少なくとも一部が前記第2本体部の下面と接触した状態へと変化するように構成されている、梱包具。
【請求項2】
第1側部と、
前記第1側部の一方側に接続する第2側部と、
前記第1側部の他方側に接続する第3側部と、
前記第1側部に接続する内フラップと、
前記第2側部に接続する第1天面外フラップと、
前記第3側部に接続する第2天面外フラップと
を備え、
前記第1天面外フラップは、
第1本体部と、
前記第1本体部から突出する突出部と
を有し、
前記第2天面外フラップは、
第2本体部と、
前記突出部の少なくとも一部が挿入される挿入部と、
前記第2本体部に接続し、前記挿入部に挿入された前記突出部の動きを規制する規制部と
を有し、
前記突出部は、少なくとも一部が前記第2天面外フラップの下面と接触し、少なくとも一部が露出している、
梱包具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梱包具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、物品を梱包するために段ボール箱のような梱包具が用いられている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の梱包具(梱包箱)では、内フラップの1つとなる天井片に差込片が設けられている。特許文献1に記載の梱包具(梱包箱)では、差込片を差込孔に差し込むことによって、梱包具は組立てられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の梱包具では、蓋面(天井片)が沈み込む可能性がある。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は蓋面が沈み込むことを抑制することができる梱包具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る梱包具は、第1側部と、第2側部と、第3側部と、内フラップと、第1外フラップと、第2外フラップとを備える。前記第2側部は、前記第1側部の一方側に接続する。前記第3側部は、前記第1側部の他方側に接続する。前記内フラップは、前記第1側部に接続する。前記第1外フラップは、前記第2側部に接続する。前記第2外フラップは、前記第3側部に接続する。前記第1外フラップは、第1本体部と、突出部とを有する。前記突出部は、第1本体部から突出する。前記第2外フラップは、第2本体部と、挿入部と、規制部とを有する。前記挿入部には、前記突出部が挿入される。前記規制部は、前記第2本体部に接続する。前記規制部は、前記挿入部に挿入された前記突出部の動きを規制する。
【0007】
ある実施形態において、前記規制部は、前記第2本体部から突出している。
【0008】
ある実施形態において、前記挿入部は、開口である。前記開口は、前記第2本体部と前記規制部とによって規定される。
【0009】
ある実施形態において、前記挿入部は、切欠きである。前記切欠きは、前記第2本体部と前記規制部とによって規定される。
【0010】
ある実施形態において、前記突出部は、基端部と、先端部とを有する。前記基端部は、前記第1本体部に接続する。前記先端部は、前記基端部よりも前記第1本体部から離れた位置に位置する。前記突出部は、前記基端部から前記先端部に向けて突出している。前記挿入部は、凹部を有する。前記凹部は、前記第2本体部に対して凹んでいる。前記凹部は、前記先端部と前記基端部との間に位置する。
【0011】
ある実施形態において、前記内フラップには、前記内フラップのうち前記規制部が重なる位置に切欠部が形成されている。
【0012】
ある実施形態において、前記規制部は、前記第2本体部に対して折り曲げられている。前記規制部は、前記切欠部に挿入される。
【0013】
ある実施形態において、前記規制部は、前記内フラップに支持されている。
【0014】
ある実施形態において、前記内フラップには、差込部が形成されている。前記第1外フラップは、第1突起部をさらに有する。前記第1突起部は、前記第1本体部から突起する。前記第2外フラップは、第2突起部をさらに有する。前記第2突起部は、前記第2本体部から突起する。前記第1突起部および前記第2突起部は、前記差込部に差し込まれる。
【0015】
ある実施形態において、前記第1外フラップは、追加突出部をさらに有する。前記追加突出部は、前記第1本体部から突出する。前記第2外フラップは、前記内フラップと前記追加突出部との間に位置する。
【0016】
前記内フラップの一方の端部は、前記第1側部と前記第2側部との境界と一直線上に位置する。前記内フラップの他方の端部は、前記第1側部と前記第3側部との境界と一直線上に位置する。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る梱包具によれば、蓋面が沈み込む可能性を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】(a)および(b)は、本発明の実施形態1に係る梱包具の斜視図である。
【
図2】(a)および(b)は、梱包具の組立方法を示す斜視図である。
【
図3】(a)および(b)は、梱包具の組立方法を示す斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態1に係る梱包具の展開図である。
【
図5】(a)は、突出部の近傍の拡大図である。(b)は、挿入部および規制部の近傍の拡大図である。
【
図6】本発明の実施形態1に係る梱包具の上面図である。
【
図7】(a)および(b)は、本発明の実施形態2に係る梱包具の斜視図である。
【
図8】本発明の実施形態2に係る梱包具の展開図である。
【
図9】本発明の実施形態2に係る梱包具の上面図である。
【
図10】(a)および(b)は、本発明の実施形態3に係る梱包具の斜視図である。
【
図11】(a)および(b)は、本発明の実施形態3に係る梱包具の斜視図である。
【
図12】(a)および(b)は、本発明の実施形態3に係る梱包具の斜視図である。
【
図13】(a)および(b)は、本発明の実施形態3に係る梱包具の斜視図である。
【
図14】(a)および(b)は、本発明の実施形態3に係る梱包具の斜視図である。
【
図15】本発明の実施形態3に係る梱包具の展開図である。
【
図16】(a)は、第1突起部の近傍の拡大図である。(b)は、差込部の近傍の拡大図である。
【
図17】本発明の実施形態4に係る梱包具の展開図である。
【
図19】挿入部および規制部の近傍の拡大図である。
【
図20】(a)および(b)は、本発明の実施形態6に係る梱包具の斜視図である。
【
図21】(a)および(b)は、梱包具の組立方法を示す斜視図である。
【
図22】(a)および(b)は、梱包具の組立方法を示す斜視図である。
【
図23】本発明の実施形態6に係る梱包具の展開図である。
【
図24】(a)は、
図23に示す梱包具の展開図の拡大図である。(b)は、
図4に示す梱包具の展開図の拡大図である。
【
図25】(a)は、
図23に示す梱包具の展開図の拡大図である。(b)は、
図4に示す梱包具の展開図の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0020】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0021】
[実施形態1]
図1(a)および
図1(b)を参照して、本発明の実施形態1に係る梱包具100について説明する。
図1(a)および
図1(b)は、本発明の実施形態1に係る梱包具100の斜視図である。
図1(a)は、第1外フラップ130aと、第2外フラップ130bとが閉じた状態を示している。
図1(b)は、第1外フラップ130aと、第2外フラップ130bとが開いた状態を示している。
【0022】
以下の説明において、
図1に示す座標のX軸方向を左右方向(原点から見てX軸で正となる方向が右方向)、Y軸方向を前後方向(原点から見てY軸で正となる方向が後方向)、Z軸方向(XY平面に垂直な方向)を上下方向(原点から見てZ軸で正となる方向が上方向)ということがある。
【0023】
図1(a)に示すように、梱包具100は、第1側部110aと、第2側部110bと、第3側部110cと、第4側部110dと、内フラップ120aと、内フラップ120bと、第1外フラップ130aと、第2外フラップ130bと、底部140とを備える。梱包具100は、物品を梱包可能である。梱包具100は、例えば、段ボール製である。梱包具100は、直方体状である。
【0024】
第1側部110aと、第2側部110bと、第3側部110cと、第4側部110dとは、矩形状である。第1側部110aと第4側部110dとは、対向している。第2側部110bと第3側部110cとは、対向している。
【0025】
第2側部110bは、第1側部110aの一方側に接続する。詳しくは、第2側部110bは、第1側部110aの+X方向側に接続する。第3側部110cは、第1側部110aの他方側に接続する。詳しくは、第3側部110cは、第1側部110aの-X方向側に接続する。
【0026】
第2側部110bは、第4側部110dの一方側に接続する。詳しくは、第2側部110bは、第4側部110dの+X方向側に接続する。第3側部110cは、第4側部110dの他方側に接続する。詳しくは、第3側部110cは、第4側部110dの-X方向側に接続する。
【0027】
内フラップ120aと、内フラップ120bとは、矩形状である。内フラップ120aは、第1側部110aに接続する。内フラップ120bは、第4側部110dに接続する。内フラップ120aは、第1側部110aに対して、内側に折り曲げられる。詳しくは、内フラップ120aは、第1側部110aに対して、+Y方向側に折り曲げられる。内フラップ120bは、第4側部110dに対して、内側に折り曲げられる。詳しくは、内フラップ120bは、第4側部110dに対して、-Y方向側に折り曲げられる。
【0028】
第1外フラップ130aと、第2外フラップ130bとは、矩形状である。第1外フラップ130aは、第2側部110bに接続する。第2外フラップ130bは、第3側部110cに接続する。第1外フラップ130aは、第2側部110bに対して、内側に折り曲げられる。詳しくは、第1外フラップ130aは、第2側部110bに対して、-X方向側に折り曲げられる。第2外フラップ130bは、第3側部110cに対して、内側に折り曲げられる。詳しくは、第2外フラップ130bは、第3側部110cに対して、+X方向側に折り曲げられる。
【0029】
底部140は、第1側部110aと、第2側部110bと、第3側部110cと、第4側部110dと接続している。
【0030】
図1(b)に示すように、第1外フラップ130aは、第1本体部131aと、突出部132aとを有する。
【0031】
第1本体部131aは、第2側部110bに接続する。第1本体部131aは、矩形状である。
【0032】
突出部132aは、第1本体部131aから突出する。突出部132aのY軸方向に沿った長さは、第1本体部131aのY軸方向に沿った長さよりも短い。突出部132aのZ軸方向に沿った長さは、第1本体部131aのZ軸方向に沿った長さよりも短い。
【0033】
第2外フラップ130bは、第2本体部131bと、挿入部132bと、規制部133bとを有する。
【0034】
第2本体部131bは、第3側部110cに接続する。第2本体部131bは、矩形状である。
【0035】
挿入部132bは、本実施形態では開口である。開口は、第2本体部131bと規制部133bとによって規定される。詳しくは、開口は、第2本体部131bと規制部133bとによって囲まれている。挿入部132bには、突出部132aが挿入される。突出部132aが、挿入部132bに挿入されることによって、第1外フラップ130aと第2外フラップ130bとが互いに固定される。その結果、第1外フラップ130aと、第2外フラップ130bとが閉じられる。
【0036】
規制部133bは、第2本体部131bに接続する。本実施形態では、規制部133bは、第2本体部131bから突出する。規制部133bは、挿入部132bに挿入された突出部132aの動きを規制する。詳しくは、規制部133bは、突出部132aが下側(-Z方向側)に動くことを規制する。
【0037】
図1(a)および
図2(a)~
図3(b)を参照して、梱包具100の組立方法について説明する。
図2(a)、
図2(b)、
図3(a)および
図3(b)は、梱包具100の組立方法を示す斜視図である。
【0038】
図2(a)に示す状態から、
図2(b)に示すように、内フラップ120aを、+Y方向側に折り曲げる。また、内フラップ120bを、-Y方向側に折り曲げる。
【0039】
次に、
図3(a)に示すように、第2外フラップ130bを、+X方向側に折り曲げる。
【0040】
次に、
図3(b)に示すように、第1外フラップ130aを、-X方向側に折り曲げる。詳しくは、下側(-Z方向側)に向けて突出部132aを挿入部132bへ押し込むように、第1外フラップ130aを、-X方向側に折り曲げる。その結果、突出部132aの先端が挿入部132bを通過し、突出部132aが挿入部132bに挿入される。
【0041】
次に、押し込まれた状態が解除されると、段ボールの復元力によって突出部132aが上側(+Z方向側)に持ち上がる。その結果、
図1(a)に示すように、第1外フラップ130aと第2外フラップ130bとが互いに固定される。
【0042】
図4を参照して、本発明の実施形態1に係る梱包具100についてさらに説明する。
図4は、本発明の実施形態1に係る梱包具100の展開図である。
【0043】
長さd1は、第3側部110cと第2本体部131bとの境界から、挿入部132bまでの長さを示す。長さd2は、第3側部110cと第2本体部131bとの境界から、第2本体部131bの端縁までの長さを示す。
【0044】
図4に示すように、梱包具100は、糊代部170をさらに備える。糊代部170は、第3側部110cに接続する。糊代部170は、第4側部110dに接着する。
【0045】
底部140は、第1底部140aと、第2底部140bと、第3底部140cと、第4底部140dとを含む。第1底部140aは、第1接着部142aを有する。第2底部140bは、第2接着部142bを有する。第1底部140aと第3底部140cとは、第1接着部142aにおいて接着される。第2底部140bと第4底部140dとは、第2接着部142bにおいて接着される。したがって、第1底部140aの移動に連動して第3底部140cが移動する。また、第2底部140bの移動に連動して第4底部140dが移動する。その結果、梱包具100の底部140を容易に組み立てることができる。
【0046】
長さd1は、長さd2よりも短い。したがって、挿入部132bの第2本体部131b側の端縁は、第2本体部131bの端縁よりも凹んだ位置に位置する。
【0047】
図5(a)および
図5(b)を参照して、突出部132a、挿入部132bおよび規制部133bについて説明する。
図5(a)は、突出部132aの近傍の拡大図である。
図5(b)は、挿入部132bおよび規制部133bの近傍の拡大図である。
【0048】
図5(a)において、長さd11は、突出部132aのX軸方向に沿った長さを示す。
図5(b)において、長さd12は、挿入部132bのX軸方向に沿った長さを示す。
図5(b)において、長さd13は、規制部133bのX軸方向に沿った長さを示す。
【0049】
図5(a)に示すように、突出部132aは、基端部1322aと、先端部1324aとを有する。基端部1322aは、第1本体部131aに接続する。先端部1324aは、基端部1322aよりも第1本体部131aから離れた位置に位置する。突出部132aは、基端部1322aから先端部1324aに向けて突出している。
【0050】
図5(b)に示すように、挿入部132bは、凹部1322bを有する。凹部1322bは、第2本体部131bに対して凹んでいる。
【0051】
規制部133bは、本体部1331と、本体部1332と、連絡部1333とを有する。本体部1331と、本体部1332との各々は、第2本体部131bから突出する。連絡部1333は、本体部1331と、本体部1332とを連絡する。規制部133bは、連絡部1333において、突出部132aの動きを規制する。
【0052】
図5(a)および
図5(b)に示すように、突出部132aのX軸方向に沿った長さd11は、挿入部132bのX軸方向に沿った長さd12と略同一である。本実施形態では、長さd11は、長さd12よりも僅かに短い。したがって、突出部132aは、挿入部132bに挿入可能である。
【0053】
規制部133bのX軸方向に沿った長さd13は、突出部132aのX軸方向に沿った長さd11および挿入部132bのX軸方向に沿った長さd12よりも長い。
【0054】
図3(b)および
図6を参照して、本発明の実施形態1に係る梱包具100についてさらに説明する。
図6は、本発明の実施形態1に係る梱包具100の上面図である。
【0055】
図6に示すように、規制部133bは、内フラップ120aおよび内フラップ120bに支持されている。詳しくは、規制部133bの本体部1331は、内フラップ120aに支持されている。また、規制部133bの本体部1332は、内フラップ120bに支持されている。
【0056】
突出部132aが挿入部132bに挿入された状態において、挿入部132bの凹部1322bは、突出部132aの先端部1324aと突出部132aの基端部1322aとの間に位置する。
【0057】
本実施形態では、凹部1322bは、基端部1322aよりも-X方向側に位置する。すなわち、凹部1322bは、基端部1322aよりも第2外フラップ130b側に位置する。したがって、
図3(b)に示すように、突出部132aを挿入部132bに挿入する際に、突出部132aを挿入部132bに容易に挿入することができる。
【0058】
また、本実施形態では、先端部1324aは、凹部1322bよりも-X方向側に位置する。したがって、
図3(b)に示すように、突出部132aを挿入部132bに挿入した場合、先端部1324aが内フラップ120aおよび内フラップ120bと第2外フラップ130bとの間に配置される。したがって、先端部1324aが第2外フラップ130bに固定される。その結果、第1外フラップ130aと第2外フラップ130bとが互いに固定される。したがって、梱包具100を容易に組み立てることができる。
【0059】
以上、
図1~
図6を参照して説明したように、第2外フラップ130bは、規制部133bを備える。規制部133bは、挿入部132bに挿入された突出部132aの動きを規制する。したがって、蓋面(第1外フラップ130aおよび第2外フラップ130b)が沈み込むことを抑制することができる。
【0060】
また、凹部1322bは、先端部1324aと基端部1322aとの間に位置する。したがって、突出部132aを挿入部132bに挿入する際に、突出部132aを挿入部132bに容易に挿入することができる。
【0061】
また、規制部133bは、内フラップ120aおよび内フラップ120bに支持されている。したがって、蓋面(第1外フラップ130aおよび第2外フラップ130b)が沈み込むことを抑制することができる。
【0062】
[実施形態2]
図7(a)および
図7(b)を参照して、本発明の実施形態2に係る梱包具100について説明する。
図7(a)および
図7(b)は、本発明の実施形態2に係る梱包具100の斜視図である。
図7(a)は、第1外フラップ130aと、第2外フラップ130bとが閉じた状態を示している。
図7(b)は、第1外フラップ130aと、第2外フラップ130bとが開いた状態を示している。内フラップ120aが切欠部121aを有する点と、内フラップ120bが切欠部121bを有する点とで、実施形態2に係る梱包具100は、実施形態1に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態2が実施形態1と異なる点を主に説明する。
【0063】
図7(b)に示すように、内フラップ120aには、切欠部121aが形成されている。内フラップ120bには、切欠部121bが形成されている。切欠部121aおよび切欠部121bは台形状である。
【0064】
図8を参照して、本発明の実施形態2に係る梱包具100についてさらに説明する。
図8は、本発明の実施形態2に係る梱包具100の展開図である。
【0065】
図8に示すように、切欠部121aは、X軸方向において、内フラップ120aの中央に形成される。切欠部121bは、X軸方向において、内フラップ120bの中央に形成される。
【0066】
図9を参照して、本発明の実施形態2に係る梱包具100についてさらに説明する。
図9は、本発明の実施形態2に係る梱包具100の上面図である。
【0067】
図9に示すように、切欠部121aは、内フラップ120aおよび内フラップ120bのうち、規制部133bが重ならない位置に形成される。同様に、切欠部121bは、内フラップ120aおよび内フラップ120bのうち、規制部133bが重なる位置に形成される。したがって、突出部132aを挿入部132bへ押し込んで、突出部132aを挿入部132bに挿入する際に、内フラップ120aおよび内フラップ120bによって押し返される力を低減することができる。その結果、突出部132aを挿入部132bへ押し込んで、突出部132aを挿入部132bに容易に挿入することができる。
【0068】
本実施形態では、規制部133bと、内フラップ120aおよび内フラップ120bとは接触していない。なお、規制部133bと、内フラップ120aおよび内フラップ120bとが一部接触していてもよい。
【0069】
[実施形態3]
図10(a)および
図10(b)を参照して、本発明の実施形態3に係る梱包具100について説明する。
図10(a)および
図10(b)は、本発明の実施形態3に係る梱包具100の斜視図である。
図10(a)は、第1外フラップ130aと、第2外フラップ130bとが閉じた状態を示している。
図10(b)は、第1外フラップ130aと、第2外フラップ130bとが開いた状態を示している。内フラップ120aに、差込部122aが形成されている点と、内フラップ120bに、差込部122bが形成されている点と、第1外フラップ130aが、第1本体部131aから突起する第1突起部134aおよび第1突起部135aをさらに有することと、第2外フラップ130bが、第2本体部131bから突起する第2突起部134bおよび135bをさらに有する点とで、実施形態3に係る梱包具100は、実施形態3に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態3が実施形態2と異なる点を主に説明する。
【0070】
図10(b)に示すように、内フラップ120aには、差込部122aが形成されている。内フラップ120bには、差込部122bが形成されている。差込部122aおよび差込部122bの各々は、矩形状である。
【0071】
第1外フラップ130aは、第1突起部134aと、第1突起部135aとをさらに有する。第1突起部134aは、第1本体部131aから突起する。第1突起部135aは、第1本体部131aから突起する。第1突起部134aは、Y軸方向において、第1本体部131aの-Y方向側の端部に位置する。第1突起部135aは、Y軸方向において、第1本体部131aの+Y方向側の端部に位置する。
【0072】
第2外フラップ130bは、第2突起部134bと、第2突起部135bとをさらに有する。第2突起部134bは、第2本体部131bから突起する。第2突起部135bは、第2本体部131bから突起する。第2突起部134bは、Y軸方向において、第2本体部131bの-Y方向側の端部に位置する。第2突起部135bは、Y軸方向において、第2本体部131bの+Y方向側の端部に位置する。
【0073】
第1突起部134aは、差込部122aに差し込まれる。その結果、第1外フラップ130aは、内フラップ120aに固定される。第1突起部135aは、差込部122bに差し込まれる。その結果、第1外フラップ130aは、内フラップ120bに固定される。
【0074】
第2突起部134bは、差込部122aに差し込まれる。その結果、第2外フラップ130bは、内フラップ120aに固定される。第2突起部135bは、差込部122bに差し込まれる。その結果、第2外フラップ130bは、内フラップ120bに固定される。
【0075】
このように、第1突起部134aが差込部122aに差し込まれ、第1突起部135aが差込部122bに差し込まれることによって、第1外フラップ130aは、内フラップ120aおよび内フラップ120bに固定される。
【0076】
また、第2突起部134bが差込部122aに差し込まれ、第2突起部135bが差込部122bに差し込まれることによって、第2外フラップ130bは、内フラップ120aおよび内フラップ120bに固定される。
【0077】
図11(a)~
図14(b)を参照して、梱包具100の組立方法について説明する。
図11(a)~
図14(b)は、梱包具100の組立方法を示す斜視図である。
【0078】
図11(a)に示す状態から、
図11(b)に示すように、内フラップ120aを、+Y方向側に折り曲げる。また、内フラップ120bを、-Y方向側に折り曲げる。
【0079】
次に、
図12(a)に示すように、第2突起部134bと第2突起部135bとを+X方向側に折り曲げる。
【0080】
次に、
図12(b)に示すように、第2外フラップ130bを、+X方向側に折り曲げる。その結果、第2突起部134bが、差込部122aに差し込まれる。また、第2突起部135bが、差込部122bに差し込まれる。その結果、第2外フラップ130bは、内フラップ120aおよび内フラップ120bに固定される。
【0081】
次に、
図13(a)に示すように、第1突起部134aと第1突起部135aとを-X方向側に折り曲げる。
【0082】
次に、
図13(b)に示すように、第1外フラップ130aを、-X方向側に折り曲げる。その結果、第1突起部134aが、差込部122aに差し込まれる。また、第1突起部135aが、差込部122bに差し込まれる。その結果、第2外フラップ130bは、内フラップ120aおよび内フラップ120bに固定される。
【0083】
次に、
図14(a)に示すように、下側(-Z方向側)に向けて突出部132aを挿入部132bへ押し込む。その結果、突出部132aの先端が挿入部132bを通過し、突出部132aが挿入部132bに挿入される。
【0084】
次に、押し込まれた状態が解除されると、段ボールの復元力によって突出部132aが上側(+Z方向側)に持ち上がる。その結果、
図14(b)に示すように、第1外フラップ130aと第2外フラップ130bとが互いに固定される。
【0085】
図15を参照して、本発明の実施形態3に係る梱包具100についてさらに説明する。
図15は、本発明の実施形態3に係る梱包具100の展開図である。
【0086】
図15に示すように、本実施形態では、糊代部170は、第1糊代部170aと、第2糊代部170bとを有する。第1糊代部170aは、第2側部110bに接続する。第2糊代部170bは、第1糊代部170aに接続する。糊代部170は、第1側部110aおよび内フラップ120aに接着する。詳しくは、第1糊代部170aは、第1側部110aに接着する。第2側部110bは、内フラップ120aに接着する。
【0087】
図16(a)および
図16(b)を参照して、第2突起部134bおよび差込部122aについて説明する。
図16(a)は、第2突起部134bの近傍の拡大図である。
図16(b)は、差込部122aの近傍の拡大図である。なお、第1突起部134a、第1突起部135aおよび第2突起部135bは、第2突起部134bと同様の構成を有するため説明を省略する。また、差込部122bは、差込部122aと同様の構成を有するため説明を省略する。
【0088】
図16(a)において、長さd21は、本体部1342のZ軸方向に沿った長さを示す。長さd22は、張出部1343のZ軸方向に沿った長さを示す。長さd23は、長さd21と長さd22との和を示す。
図16(b)において、長さd24は、差込口1222のZ軸方向に沿った長さを示す。長さd25は、切込1224のZ軸方向に沿った長さを示す。長さd26は、長さd24と長さd25との和を示す。
【0089】
図16(a)に示すように、第2突起部134bは、本体部1342と、張出部1343とを有する。本体部1342は、一部の角が丸みを有する略矩形状である。本体部1342は、第2外フラップ130bに接続する。本体部1342は、第2外フラップ130bから+X方向側に突起する。張出部1343は、略三角形状である。張出部1343は、本体部1342に接続する。張出部1343は、本体部1342から-Z方向側に張り出している。
【0090】
図16(b)に示すように、差込部122aは、差込口1222と、切込1224とを有する。差込口1222は、矩形状である。切込1224は、差込口1222から延びる。切込1224は、Z軸方向に沿って延びている。
【0091】
長さd21は、長さd24よりも短い。したがって、本体部1342を差込口1222に容易に差し込むことができる。また、長さd23は、長さd24よりも長く、長さd26よりも短い。したがって、第2突起部134bを差込部122aに差し込んだ場合、張出部1343の少なくとも一部は、切込1224に差し込まれる。したがって、第2突起部134bを差込部122aに差し込む際は容易に差し込むことができる。さらに、第2突起部134bが差込部122aに差し込まれた状態から、第2突起部134bが抜けることを抑制することができる。
【0092】
以上、
図10~
図16を参照して説明したように、第1突起部(第1突起部134aおよび第1突起部135a)および第2突起部(第2突起部134bおよび第2突起部135b)は、差込部(差込部122aおよび差込部122b)に差し込まれる。したがって、第1外フラップ130aおよび第2外フラップ130bは、内フラップ120aおよび内フラップ120bに固定される。その結果、第1外フラップ130aおよび第2外フラップ130bの端部に隙間が生じることを抑制することができる。
【0093】
[実施形態4]
図17および
図18を参照して、本発明の実施形態4に係る梱包具100について説明する。
図17は、本発明の実施形態4に係る梱包具100の展開図である。
図18は、梱包具100の組立方法を示す斜視図である。
図18は、実施形態3における梱包具100の組立方法を示す
図12(b)に対応する状態を示している。規制部133bが、第2本体部131bに対して折り曲げられている点で、実施形態4に係る梱包具100は、実施形態3に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態4が実施形態3と異なる点を主に説明する。
【0094】
図17に示すように、第2外フラップ130bは、折曲線136bをさらに備える。折曲線136bは、X軸に沿って延びている。
【0095】
図18に示すように、規制部133bは、第2本体部131bに対して折り曲げられている。規制部133bは、切欠部121aおよび切欠部121bに挿入される。本実施形態では、規制部133bは、規制部133bのうち挿入部132bの縁に対応する部分において、突出部132aの動きを規制する。
【0096】
[実施形態5]
図19を参照して、本発明の実施形態4に係る梱包具100について説明する。
図19は、挿入部132bおよび規制部133bの近傍の拡大図である。挿入部132bが、切欠きである点で実施形態5に係る梱包具100は、実施形態1~4に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態5が実施形態1~4と異なる点を主に説明する。
【0097】
図19に示すように、規制部133bは、本体部1331と、本体部1332と、張出部1334と、張出部1335とを有する。本体部1331と、本体部1332との各々は、第2本体部131bから突出する。張出部1334は、本体部1331から-X方向側に張り出している。張出部1335は、本体部1331から+X方向側に張り出している。張出部1334と張出部1335とは、矩形状である。張出部1334の端部と、張出部1335の端部とは、互いに対向している。本実施形態では、挿入部132bは、切欠きである。切欠きは、第2本体部131bと規制部133bとによって規定される。
【0098】
[実施形態6]
図20(a)および
図20(b)を参照して、本発明の実施形態6に係る梱包具100について説明する。
図20(a)および
図20(b)は、本発明の実施形態6に係る梱包具100の斜視図である。
図20(a)は、内フラップ120aと、内フラップ120bと、第1外フラップ130aと、第2外フラップ130bとが閉じた状態を示している。
図20(b)は、内フラップ120aと、内フラップ120bと、第1外フラップ130aと、第2外フラップ130bとが開いた状態を示している。第1外フラップ130aが追加突出部138を有する点と、規制部133bが第2本体部131bから突出していない点とで、実施形態6に係る梱包具100は、実施形態1に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態6が実施形態1と異なる点を主に説明する。
【0099】
図20(a)および
図20(b)に示すように、第1外フラップ130aは、第1本体部131aと、突出部132aとに加えて、一対の追加突出部138をさらに有する。
【0100】
図20(b)に示すように、一対の追加突出部138の各々は、第1本体部131aから突出する。一対の追加突出部138の各々のY軸方向に沿った長さは、第1本体部131aのY軸方向に沿った長さよりも短い。一対の追加突出部138の各々のZ軸方向に沿った長さは、第1本体部131aのZ軸方向に沿った長さよりも短い。本実施形態では、一対の追加突出部138の各々のZ軸方向に沿った長さは、突出部132aのZ軸方向に沿った長さと同じである。
【0101】
第2外フラップ130bは、内フラップ120aと追加突出部138との間に位置する。すなわち、第2外フラップ130bは、内フラップ120aと追加突出部138とに挟まれている。したがって、第2外フラップ130bが浮き上がることを抑制することができる。特に、横方向(X軸方向)から力を加えられた場合であっても、追加突出部138によって、第2外フラップ130bが押さえられるため、第2外フラップ130bが浮き上がることを抑制することができる。また、追加突出部138は、第2外フラップ130bの上面と当接する。したがって、第2外フラップ130bが浮き上がることをさらに抑制することができる。
【0102】
本実施形態では、規制部133bが第2本体部131bから突出していない。本実施形態では、第2外フラップ130bの先端は、直線状である。
【0103】
【0104】
図21(a)に示す状態から、
図21(b)に示すように、内フラップ120aを、+Y方向側に折り曲げる。また、内フラップ120bを、-Y方向側に折り曲げる。
【0105】
次に、
図22(a)に示すように、第2外フラップ130bを、+X方向側に折り曲げる。
【0106】
次に、
図22(b)に示すように、第1外フラップ130aを、-X方向側に折り曲げる。詳しくは、下側(-Z方向側)に向けて突出部132aを挿入部132bへ押し込むように、第1外フラップ130aを、-X方向側に折り曲げる。その結果、突出部132aの先端が挿入部132bを通過し、突出部132aが挿入部132bに挿入される。
【0107】
次に、押し込まれた状態が解除されると、段ボールの復元力によって突出部132aが上側(+Z方向側)に持ち上がる。その結果、
図20(a)に示すように、第1外フラップ130aと第2外フラップ130bとが互いに固定される。本実施形態では、第2外フラップ130bは、内フラップ120aと追加突出部138との間に位置する。すなわち、第2外フラップ130bは、内フラップ120aと追加突出部138とに挟まれている。したがって、第2外フラップ130bが浮き上がることを抑制することができる。
【0108】
図23~
図25を参照して、本発明の実施形態6に係る梱包具100についてさらに説明する。
図23は、本発明の実施形態6に係る梱包具100の展開図である。
図24(a)および
図25(a)は、
図23に示す梱包具100の展開図の拡大図である。
図24(b)および
図25(b)は、
図4に示す梱包具100の展開図の拡大図である。
【0109】
図23に示すように、梱包具100は、折曲線181と、折曲線182と、折曲線183と、折曲線184とをさらに備える。折曲線181は、第1側部110aと第2側部110bとの境界に位置する。折曲線182は、第1側部110aと第3側部110cとの境界に位置する。折曲線183は、第1側部110aと内フラップ120aとの境界に位置する。折曲線184は、第2側部110bと第1外フラップ130aとの境界に位置する。折曲線185は、第3側部110cと第2外フラップ130bとの境界に位置する。折曲線181は、「第1側部110aと第2側部110bとの境界」の一例である。折曲線182は、「第1側部110aと第3側部110cとの境界」の一例である。
【0110】
図24(a)に示すように、実施形態6に係る梱包具100では、内フラップ120aの一方の端部127は、折曲線181と一直線上に位置する。すなわち、内フラップ120aの一方の端部127は、第1側部110aと第2側部110bとの境界と一直線上に位置する。
【0111】
一方、
図24(b)に示すように、実施形態1に係る梱包具100では、内フラップ120aの一方の端部127は、折曲線181とずれた位置に位置する。すなわち、内フラップ120aの一方の端部127は、第1側部110aと第2側部110bとの境界とずれた位置に位置する。
【0112】
図24(a)に示すように、実施形態6に係る梱包具100では、内フラップ120aの一方の端部127は、第1側部110aと第2側部110bとの境界と一直線上に位置する。したがって、
図20(a)に示すように梱包具100が組み立てられた状態において、
図24(b)に示す実施形態1に係る梱包具100と比べて、内フラップ120aの一方の端部127と第2側部111bとの隙間を小さくすることができる。その結果、横方向(X軸方向)から力を加えられた場合に、第1外フラップ130aの先端と、第2外フラップ130bとの先端が浮き上がることを抑制することができる。
【0113】
図25(a)に示すように、実施形態6に係る梱包具100では、内フラップ120aの他方の端部129は、折曲線182と一直線上に位置する。すなわち、内フラップ120aの他方の端部129は、第1側部110aと第3側部110cとの境界と一直線上に位置する。
【0114】
一方、
図25(b)に示すように、実施形態6に係る梱包具100では、内フラップ120aの他方の端部129は、折曲線182とずれた位置に位置する。すなわち、内フラップ120aの他方の端部129は、第1側部110aと第3側部110cとの境界とずれた位置に位置する。
【0115】
図25(a)に示すように、実施形態6に係る梱包具100では、内フラップ120aの他方の端部129は、第1側部110aと第3側部110cとの境界と一直線上に位置する。したがって、
図20(a)に示すように梱包具100が組み立てられた状態において、
図25(b)に示す実施形態1に係る梱包具100と比べて、内フラップ120aの他方の端部129と第3側部110cとの隙間を小さくすることができる。その結果、横方向(X軸方向)から力を加えられた場合に、第1外フラップ130aの先端と、第2外フラップ130bとの先端が浮き上がることを抑制することができる。
【0116】
以上、
図20~
図25を参照して説明したように、第1外フラップ130aは、第1本体部131aから突出する追加突出部138をさらに有する。第2外フラップ130bは、内フラップ120a、120bと追加突出部138との間に位置する。したがって、第2外フラップ130bが浮き上がることを抑制することができる。特に、横方向(X軸方向)から力を加えられた場合であっても、追加突出部138によって、第2外フラップ130bが押さえられるため、第2外フラップ130bが浮き上がることを抑制することができる。
【0117】
また、内フラップ120aの一方の端部127は、第1側部110aと第2側部110bとの境界(折曲線181)と一直線上に位置する。したがって、梱包具100が組み立てられた状態において、内フラップ120aの一方の端部127と第2側部111bとの隙間を小さくすることができる。その結果、横方向(X軸方向)から力を加えられた場合に、第1外フラップ130aの先端と、第2外フラップ130bとの先端が浮き上がることを抑制することができる。
【0118】
また、内フラップ120aの他方の端部129は、第1側部110aと第3側部110cとの境界(折曲線182)と一直線上に位置する。したがって、梱包具100が組み立てられた状態において、内フラップ120aの他方の端部129と第3側部111cとの隙間を小さくすることができる。その結果、横方向(X軸方向)から力を加えられた場合に、第1外フラップ130aの先端と、第2外フラップ130bとの先端が浮き上がることを抑制することができる。
【0119】
以上、図面(
図1~
図25)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)~(2))。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0120】
(1)
図1~
図25を参照して説明した梱包具100は、段ボール製であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、梱包具100は、段ボールのほか、厚紙類を用いてもよい。また、梱包具100は、紙製に限らず、ポリエチレンまたはゴムのような樹脂製であってもよい。
【0121】
(2)
図1~
図25を参照して説明した梱包具100は、直方体状であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、梱包具100は、三角柱状であってもよい。
【符号の説明】
【0122】
100 梱包具
110a 第1側部
110b 第2側部
110c 第3側部
120a 内フラップ
120b 内フラップ
121a、121b 切欠部
122a、122b 差込部
130a 第1外フラップ
130b 第2外フラップ
131a 第1本体部
131b 第2本体部
132a 突出部
132b 挿入部
133b 規制部
134a、135a 第1突起部
134b、135b 第2突起部
138 追加突出部
1322a 基端部
1322b 凹部
1324a 先端部