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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024083633
(43)【公開日】2024-06-21
(54)【発明の名称】配管構造及びカバー
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/12 20060101AFI20240614BHJP
   E03C 1/122 20060101ALI20240614BHJP
【FI】
E03C1/12 E
E03C1/122 Z
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024069392
(22)【出願日】2024-04-22
(62)【分割の表示】P 2020044747の分割
【原出願日】2020-03-13
(31)【優先権主張番号】P 2019046000
(32)【優先日】2019-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000002174
【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100152272
【弁理士】
【氏名又は名称】川越 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(74)【代理人】
【識別番号】100188592
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 洋
(72)【発明者】
【氏名】木村 英治
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 総
(72)【発明者】
【氏名】渕上 斉太
(72)【発明者】
【氏名】徳丸 武司
(57)【要約】
【課題】集合継手に設けられ火災時に膨張する熱膨張部材を支持できる配管構造を提供する。
【解決手段】配管構造1は、集合継手10と、集合継手10に設けられた熱膨張部材と、熱膨張部材に対応して設けられた吸音材21bと、を備え、吸音材21bは、密度が70kg/m超のフェルトである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
集合継手と、
前記集合継手に設けられた熱膨張部材と、
前記熱膨張部材に対応して設けられた吸音材と、
を備え、
前記吸音材は、密度が70kg/m超のフェルトである配管構造。
【請求項2】
前記フェルトは環状に形成され、
前記熱膨張部材は、前記フェルトの径方向の内側に配置されている請求項1に記載の配管構造。
【請求項3】
前記フェルトの厚みは、3mm以上20mm以下である請求項1又は2に記載の配管構造。
【請求項4】
前記フェルトは、マッフル炉で400℃、1時間加熱した後の質量減少率が80%以下である請求項1から3のいずれか一項に記載の配管構造。
【請求項5】
前記フェルトはニードルフェルトである請求項1から4のいずれか一項に記載の配管構造。
【請求項6】
熱膨張部材が設けられた集合継手の外周面を囲うように配置されて用いられるカバーであって、
前記熱膨張部材に対応して設けられた吸音材を備え、
前記吸音材は、密度が70kg/m超のフェルトであるカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管構造及びカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、樹脂製の集合継手を備える配管構造において、火災時に耐火性を発現させる方法が提示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の配管構造では、集合継手の外周面には熱膨張部材が設けられている。熱膨張部材は、床スラブの貫通孔に充填されたモルタルと集合継手との間に介在している。火災時には、熱によって熱膨張部材が径方向の内方に膨張して集合継手を押し潰し、排水経路が閉塞される。このため、配管構造は、火災時に火災、煙等が流通しないように管路を遮断できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014-098305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
集合住宅等、静寂性を求められる建築物に配管構造を使用する場合は、配管構造に遮音対策を施す必要がある。遮音対策には、一般的に吸音材及び遮音材を備えたカバーが用いられる。カバーは、集合継手に巻き付けられ等する。床スラブに埋設される部分の吸音材には、耐火性に優れるグラスウール(GW)が用いられる場合がある。
集合継手では、床スラブに埋設された部分の胴体径が大きくなるため、建築物の下階で火災が発生したときの熱気が上階に通りやすい。このため、配管構造において、耐火性を確保することが重要である。
【0006】
しかしながら、特許文献1の配管構造及びカバーでは、火災時において吸音材が自身の形状を保持できなく、火災の熱により膨張する熱膨張部材を支持できないという問題がある。
【0007】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、集合継手に設けられ火災時に膨張する熱膨張部材を支持できる配管構造及びカバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の配管構造は、集合継手と、前記集合継手に設けられた熱膨張部材と、前記熱膨張部材に対応して設けられた吸音材と、を備え、前記吸音材は、密度が70kg/m超のフェルトであることを特徴としている。
また、本発明のカバーは、膨張部材が設けられた集合継手の外周面を囲うように配置されて用いられるカバーであって、前記熱膨張部材に対応して設けられた吸音材を備え、前記吸音材は、密度が70kg/m超のフェルトであることを特徴としている。
【0009】
これらの発明によれば、吸音材は密度が70kg/m超のフェルトであるため、耐火性を有する。従って、例えば、フェルトが環状に形成され、熱膨張部材がフェルトの径方向の内側に配置されている場合等には、フェルトが火災時において自身の形状を保持し、集合継手に設けられ火災時に膨張する熱膨張部材を、フェルトが配置されている側である径方向の外側に膨張し難いように支持することができる。
これにより、フェルトの径方向の内側に配置された熱膨張部材は、火災時にフェルトが配置されている側とは反対側である径方向の内側に膨張し、集合継手内を通して火災が上方に延焼するのを抑えることができる。
【0010】
また、上記の配管構造において、前記フェルトは環状に形成され、前記熱膨張部材は、前記フェルトの径方向の内側に配置されていてもよい。
この発明によれば、火災時に熱膨張部材を、フェルトとは反対側である径方向の内側により確実に膨張させることができる。
【0011】
また、上記の配管構造において、前記フェルトの厚みは、3mm以上20mm以下であってもよい。
この発明によれば、フェルトの吸音性を維持しつつ、フェルトを床スラブ内に配置しやすくすることができる。
【0012】
また、上記の配管構造において、前記フェルトは、マッフル炉で400℃、1時間加熱した後の質量減少率が80%以下であってもよい。
この発明によれば、フェルトの耐火性を高めることができる。
【0013】
また、上記の配管構造において、前記フェルトはニードルフェルトであってもよい。
この発明によれば、フェルトの密度が高くなり、火災時においてフェルトの形状をより確実に保持することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の配管構造及びカバーによれば、集合継手に設けられ火災時に膨張する熱膨張部材を支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態の配管構造の一部を破断した正面図である。
図2】同配管構造の集合継手の正面図である。
図3】同配管構造の吸音シートを展開した状態の平面図である。
図4】同配管構造の遮音シートを展開した状態の平面図である。
図5】同吸音シートの端部同士を接着テープにより貼り合わせた状態を示す背面図である。
図6】本発明の他の実施形態の配管構造の一部を破断した正面図である。
図7】ルツボに入れたニードルフェルトの燃焼前の外観を示す写真である。
図8】ルツボに入れたサーマルフェルトの燃焼前の外観を示す写真である。
図9】ルツボに入れたニードルフェルトの燃焼後の外観を示す写真である。
図10】ルツボに入れたサーマルフェルトの燃焼後の外観を示す写真である。
図11】マッフル炉内の温度に対するフェルトの質量減少率の関係を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る配管構造の一実施形態を、図1から図11を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態の配管構造1は、多層建築物(建築物)101に用いられる。多層建築物101では、上下方向に複数の層102が重ねて配置されている。複数の層102の間は、床スラブ103により仕切られている。床スラブ103には、上下方向に貫通する貫通孔103aが形成されている。
【0017】
配管構造1は、集合継手10と、本実施形態のカバー20と、を備えている。
図1及び図2に示すように、集合継手10は、上部接続管11と、上部接続管11に接続された下部接続管12と、を備えている。上部接続管11は、第1の縦管P1に接続可能な縦管接続部13と、縦管接続部13の側面に突設されて横管P3を接続可能な横管接続部14と、を有している。
上部接続管11の上端部に第1の縦管P1が接続される。
【0018】
以下の説明において、縦管接続部13の中心軸線Oに沿う方向を軸方向といい、軸方向に沿う縦管接続部13の上部接続管11側を上方、下部接続管12側を下方という。また、軸方向から見た平面視で、中心軸線Oと直交する方向を径方向といい、軸方向から見た平面視で中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
【0019】
縦管接続部13の上端部には、径方向の外側に向けて突出するリブ19が複数形成されている。図示の例では、リブ19は軸方向に互いに間隔をあけて3つ配置されているとともに、周方向に互いに間隔をあけて4組配置されている。
4組のリブ19は、周方向に互いに等間隔に配置されている。リブ19の径方向の大きさは、後述する吸音シート21(第1片21a)の径方向の厚みよりも小さい。
集合継手10を多層建築物101に施工する際に、支持金具(図示せず)がリブ19に対して径方向の外側から当接することで、集合継手10が保持される。
【0020】
横管接続部14は、縦管接続部13の周壁から径方向の外側に向けて延びている。図示の例では横管接続部14は3つ配置されている。
3つの横管接続部14のうちの2つが中心軸線Oを径方向に挟む位置に各別に配置されている。残りの横管接続部14は、径方向のうち、前記2つの横管接続部14それぞれが延びる方向と、平面視で90°をなす方向に延びている。なお、横管接続部14はこのような態様に限られず、横管接続部14の数量及び延びる方向は、任意に変更することができる。
図2に示すように、横管接続部14における径方向の外端部には、横管P3が各別に接続される接続管15が取付けられている。接続管15の外径は、横管接続部14の外径よりも大きい。
【0021】
集合継手10における上部接続管11及び下部接続管12を、透明にしてもよい。これにより、上部接続管11及び下部接続管12の接続状態を視認することができる。また、集合継手10に非熱膨張黒鉛や水酸化マグネシウム等の難燃剤を配合してもよい。
【0022】
下部接続管12は、上方よりも下方が縮径された管状をなしている。下部接続管12は、下部接続管12の上端部に位置し、上部接続管11の下方に接続される接続管部16と、接続管部16の下方に接続されるとともに、下方に向かうに従い漸次、縮径する傾斜管部17と、傾斜管部17の下端部に接続されるとともに、第2の縦管P2が接続される下側管部18と、を備えている。
【0023】
接続管部16の外径は、上部接続管11の縦管接続部13の外径と同等である。傾斜管部17の下端部における外径は、接続管部16の外径よりも小さい。傾斜管部17の軸方向の大きさは、接続管部16の軸方向の大きさよりも大きい。
【0024】
接続管部16は、ポリ塩化ビニル系樹脂と熱膨張性黒鉛(熱膨張部材)とを含有する樹脂組成物を含有する。すなわち、接続管部16は、樹脂組成物を成形することによって作製される。通常、接続管部16は、樹脂組成物を押出成形することによって作製される。熱膨張性黒鉛は、集合継手10の接続管部16に設けられている。なお、熱膨張部材は熱膨張性黒鉛に限定されず、火災時の熱により膨張する部材であればよい。
接続管部16は、接続管部16の全体が樹脂組成物からなる単層構造でもよいし、複数の層からなる複層構造でもよい。接続管部16が複層構造の場合、いずれかの層が樹脂組成物から形成されていればよい。例えば、接続管部16が、表層と中間層と内層とからなる3層構造である場合には、中間層が樹脂組成物から形成されたものが挙げられる。表層、中間層、及び内層は、吸熱剤を含有していてもよい。
【0025】
中間層は熱膨張性黒鉛を含有するため、黒色を呈する。そのため、表層と内層は黒色以外の着色剤を含有させ、中間層と区別可能にしておくことが好ましい。
表層及び内層の厚みとしては、それぞれ0.3mm以上3.0mm以下であることが好ましく、0.6mm以上1.5mm以下がより好ましい。表層及び内層である被覆層の厚みが0.3mm以上であれば、接続管部16の管としての機械的強度を充分に確保できる。被覆層の厚みが3.0mm以下であれば、接続管部16の耐火性の低下を抑制できる。 また、接続管部16は、JIS K6741、硬質ポリ塩化ビニル管に記載の性能を満たすものであることが好ましい。
【0026】
なお、接続管部16は、熱膨張性黒鉛を含まないポリ塩化ビニル系樹脂で形成されていてもよい。この場合、熱膨張性黒鉛を含有する樹脂製のシート状の耐火材(以下、耐火シートともいう)を、横管接続部14の下端から下側管部18の上端との間の集合継手10の外面に取り付けることができる。なお、耐火シートとしては軟質の形状保持性のないシート状に限らず、半円筒形や円筒形等に予め賦形され、その形状を保持できる強度を備えたシートであってもよい。
【0027】
下側管部18の外径は、接続管部16の外径よりも小さく、かつ傾斜管部17における下端部の外径よりも大きい。下側管部18の軸方向の大きさは、接続管部16の軸方向の大きさよりも小さい。下側管部18の内側に、第2の縦管P2が下方から嵌合されることにより、第2の縦管P2が下部接続管12に接続される。
【0028】
上部接続管11及び下部接続管12は、それぞれ塩化ビニル等の樹脂を用いて射出成形により形成されている。上部接続管11及び下部接続管12は、接着材等により互いに接続されている。
なお、本実施形態では、集合継手10を上部接続管11及び下部接続管12という2つの部材で構成したが、集合継手を3つ以上の部材で構成してもよい。
【0029】
図1に示すように、カバー20は、集合継手10の外周面を囲うように配置されて用いられる。本実施形態では、カバー20は、集合継手10の外周面に巻き付けて用いられている。
カバー20は、集合継手10に径方向の外側から巻き付けられて集合継手10の上部を覆う吸音シート21と、吸音シート21を覆う遮音シート22と、を有している。吸音シート21及び遮音シート22は、それぞれ可撓性を有している。
【0030】
図3に示すように、吸音シート21は、縦管接続部13に巻き付けられる前の展開した状態で矩形状を呈している。
吸音シート21は、正面視で縦方向よりも横方向(長辺方向)に長い矩形状を呈している。吸音シート21は、縦方向が集合継手10の軸方向と一致するように、集合継手10に取付けられる。
吸音シート21は、縦方向の一方側(上方)に配置された第1片21aと、縦方向の他方側(下方)に配置された第2片(吸音材)21bと、を備えている。
第1片21aの縦方向の長さ、及び上部接続管11の縦管接続部13の軸方向の長さは、互いに同程度である。第2片21bの縦方向の長さ、及び接続管部16の軸方向の長さは、互いに同程度である。
【0031】
第1片21aは、例えばニードルフェルト等のフェルトで形成されている。第1片21aは、密度が30kg/m以上200kg/m以下であることが好ましく、50kg/m以上150kg/m以下であることがより好ましく、80kg/m以上120kg/m以下であることがさらに好ましい。第1片21aの密度が30kg/m以上であると、吸音シート21の形状を保持しやすい。第1片21aの密度が200kg/m以下であると、吸音シート21の防振性をより高められ、排水時の固体伝搬音の発生を抑制しやすい。
第1片21aは、厚みが3mm以上20mm以下であることが好ましく、4mm以上15mm以下であることがより好ましく、5mm以上10mm以下であることがさらに好ましい。第1片21aの厚みが3mm以上であると、吸音シート21の吸音性をより高められる。第1片21aの厚みが20mm以下であると、吸音シート21を集合継手10により巻き付けやすい。第1片21aは、例えば、密度が100kg/mであり、厚みが10mmであることが好ましい。
【0032】
第2片21bは、例えばニードルフェルト等のフェルトで形成されている。第2片21bは、密度が70kg/mより大きく、75kg/m以上200kg/m未満であることが好ましく、80kg/m以上150kg/m以下であることがより好ましく、85kg/m以上150kg/m以下であることがさらに好ましい。第2片21bの密度が70kg/mより大きいと、第2片21bは耐火性により優れる。第2片21bの密度が200kg/m未満であると、吸音材の防振性をより高められ、排水時の固体伝搬音の発生を抑制しやすい。
第2片21bは、厚みが3mm以上20mm以下であることが好ましく、4mm以上15mm以下であることがより好ましく、5mm以上10mm以下であることがさらに好ましい。第2片21bの厚みが3mm以上であると、吸音材の吸音性をより高められる。第2片21bの厚みが20mm以下であると、吸音材を接続管部16により巻き付けやすい。
本明細書において、フェルトの密度は、JIS A 9521:2014(建築用断熱材)の6.7.1(人造鉱物繊維断熱材の密度測定)に記載の試験方法に準じて測定される。なお、試験片の原寸は吸音シート21の全体とし、密度測定を行う試験片は、原寸の周辺部から10mm以上内側の中央部分から100mm角の正方形に切り取ったものとする。
【0033】
フェルトを構成する繊維材料としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル繊維、アクリロニトリルやアクリロニトリル-塩化ビニル共重合樹脂等のアクリル繊維、ナイロンやアラミド等のポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、レーヨン繊維、ポリイミド繊維等の合成繊維や、羊毛等が挙げられる。フェルトが複数の繊維材料で構成されている場合、耐熱性や強度の観点から、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアミド繊維のいずれかが主成分であることが好ましい。ここで、主成分であるとは、最も質量が大きく、かつ、フェルトを構成する繊維材料の総質量に対して、その成分の質量が35質量%以上であることをいう。
【0034】
フェルトは、マッフル炉で400℃、1時間加熱して燃焼させる加熱試験による質量減少率が80%以下であることが好ましい。フェルトの質量減少率が80%以下であると、フェルトは耐火性に優れる。フェルトの質量減少率は、燃焼前のフェルトの質量をW1、加熱に用いるルツボの質量をW2、燃焼後のフェルトとルツボの質量の合計をW3、燃焼後のフェルトの質量をW4として、下記式により求められる。
質量減少率(%)=(W1-W4)/W1×100=(W1-(W3-W2))/W1×100
なお、マッフル炉とは、熱源あるいは発熱体と焼成室との間に、熱伝導性のよい耐火物による隔壁(マッフル)を取り付けた炉のことをいう。間接炎式炉ともいう。
【0035】
第1片21aには、横管接続部14が嵌合される第1嵌合口24が形成されている。
図示の例では、第1嵌合口24は、横方向に互いに間隔をあけて3つ配置されている。
【0036】
第1嵌合口24は、平面視で楕円状をなし、第1嵌合口24の長軸方向が縦方向と一致し、短軸方向が横方向と一致するように配置されている。
そして第1嵌合口24は、横管接続部14が挿通されることにより、横方向に広げられて真円形状を呈する。第1嵌合口24の形状としてはこのような態様に限られず、例えば長円状や、ひし形状等であってもよい。
【0037】
第1片21aには、縦管接続部13のリブ19が内側に配置される窓21Aが形成されている。窓21Aは横方向に互いに間隔をあけて複数配置されている。図示の例では、3つの窓21Aが配置されている。窓21Aは正面視で縦方向よりも横方向に長い矩形状を呈している。窓21Aは、第1片21aのうち、第1嵌合口24の上方に位置する部分に各別に配置されている。
【0038】
第1片21aにはまた、縦管接続部13のリブ19が内側に配置される開口部21Bが形成されている。開口部21Bは、第1片21aの横方向の両端部に一対配置されている。一対の開口部21Bは、横方向の外側に向けて開口している。
開口部21Bは、平面視で縦方向よりも横方向に長い矩形状を呈している。開口部21Bの縦方向の位置は、窓21Aの縦方向の位置と一致している。吸音シート21の両端部が重ねられた状態で、一対の開口部21Bの内側にはリブ19が配置される。
【0039】
図4に示すように、遮音シート22は、平面視で縦方向よりも横方向(長辺方向)に長い矩形帯状を呈している。遮音シート22は、縦方向が集合継手10の軸方向と一致するように、集合継手10に取付けられる。
遮音シート22は、縦方向の一方側に配置された第1片22aと、縦方向の他方側に配置された第2片22bと、を備えている。
第1片22aの縦方向の長さ、及び上部接続管11の縦管接続部13の軸方向の長さは、互いに同程度である。第2片22bの縦方向の長さ、及び下部接続管12の接続管部16の軸方向の長さは、互いに同程度である。
【0040】
第1片22a及び第2片22bは、例えばそれぞれオレフィン系の材料で形成されている。すなわち、第1片22a及び第2片22bは、例えば基材樹脂100重量部に対して、無機フィラーを300~3000重量部含有する樹脂組成物により形成されている。この基材樹脂として、オレフィン系樹脂を採用することができる。
【0041】
無機フィラーとしては、例えば、シリカ、珪藻土、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化錫、酸化アンチモン、フェライト類、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸バリウム、ドーンナイト、ハイドロタルサイト、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、石膏繊維、ケイ酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナイト、活性白土、セピオライト、イモゴライト、セリサイト、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリカ系バルン、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、炭素バルン、木炭粉末、各種金属粉、チタン酸カリウム、硫酸マグネシウム、チタン酸ジルコン酸鉛、アルミニウムボレート、硫化モリブデン、炭化ケイ素、ステンレス繊維、ホウ酸亜鉛、各種磁性粉、スラグ繊維、フライアッシュ、脱水汚泥等が挙げられる。
これらのうち、重量とコストのバランスから、無機フィラーとして炭酸カルシウム、硫酸バリウムを用いることが好ましい。なお、これらは、単独で無機フィラーとして用いてもよいし、2種以上を混合して無機フィラーとして用いてもよい。
【0042】
なお、遮音シート22の第2片をオレフィン系の材料で射出成形により形成し、集合継手10に巻き付けた第1片22aに第2片を接着剤等で接続してもよい。
【0043】
第1片22aには、横管接続部14が嵌合される第2嵌合口25が形成されている。図示の例では、第2嵌合口25は、横方向に互いに間隔をあけて3つ配置されている。
第2嵌合口25は、正面視で楕円状をなし、長軸方向が縦方向と一致し、短軸方向が横方向と一致している。
そして第2嵌合口25は、横管接続部14が挿通されることにより、横方向に広げられて真円形状を呈する。第2嵌合口25の形状としてはこのような態様に限られず、例えば長円状や、ひし形状等であってもよい。
【0044】
遮音シート22のうち、縦方向の両端縁には、正面視で三角形状をなす切欠き22Aが一対形成されている。一対の切欠き22Aは、横方向に間隔をあけて2組配置されている。切欠き22Aは遮音シート22の横方向の両端部を重ね合わせる際に、位置合わせとして用いられる。切欠き22Aの形状としては三角形状に限られず、任意に変更することができる。
【0045】
遮音シート22の引張弾性率は5~500kg/cmであることが好ましい。集合継手10に遮音シート22を巻き付けることが容易であるためである。遮音シート22の引張弾性率が100kg/cm程度であると、遮音シート22が柔らかすぎず、硬すぎず巻きやすい。
なお、遮音シート22の片面または両面に、合成繊維不織布やガラス繊維不織布等の表面材を積層してもよい。
【0046】
遮音シート22を吸音シート21の径方向の外側に巻き付ける際には、第2嵌合口25が拡がるように遮音シート22を弾性変形させながら、横管接続部14が第2嵌合口25に挿入されて嵌合される。このため、遮音シート22の弾性復元力により、第2嵌合口25の内周縁部が、横管接続部14の外周面に密に当接している。
【0047】
遮音シート22の横方向の両端部同士は、縦管接続部13の側面のうち、横管接続部14が突設されていない部分で互いに接続される。
集合継手10に巻かれた吸音シート21の第1片21a及び第2片21b、遮音シート22の第1片22a及び第2片22bは、それぞれ環状に形成されている。
図5に示すように、遮音シート22の横方向の両端部同士は、2組の切欠き22A同士を重ねるように、径方向に互いに重ね合わされた状態で、接着テープ40により固定される。図示の例では、接着テープ40の横方向の大きさは、2組の開口部21B同士の間の横方向の間隔と同等である。
【0048】
接着テープ40としては、例えば接着性及び止水性のあるブチルゴムテープ等を用いることができる。
なお、遮音シート22の両端部同士は、接着テープ40に代えて、接着剤により互いに接続されてもよい。また、遮音シート22の両端部に設けられたファスナーや面ファスナー等により、遮音シート22の両端部が着脱可能に接続されてもよい。
【0049】
図1に示すように、上部接続管11の縦管接続部13の径方向の外側は吸音シート21の第1片21aにより覆われている。第1片21aの径方向の外側は、遮音シート22の第1片22aにより覆われている。
下部接続管12の接続管部16の径方向の外側は、吸音シート21の第2片21bにより覆われている。第2片21bは、軸方向の位置が接続管部16の軸方向の位置に一致するように(対応するように)配置されている。第2片21bの径方向の外側は、遮音シート22の第2片22bにより覆われている。
縦管接続部13は、第1片21a及び第1片22aの径方向の内側に配置されている。接続管部16は、第2片21b及び第2片22bの径方向の内側に配置されている。
【0050】
集合継手10及びカバー20の一部は、多層建築物101の床スラブ103内に埋設されている。より詳しくは、集合継手10における軸方向の中間部、及びカバー20の下端部は、床スラブ103の貫通孔103a内に配置されている。
床スラブ103における貫通孔103aの開口周縁部とカバー20との間には、モルタル104が充填されている。
【0051】
本発明に係る配管構造は、図6に示すように、傾斜管部17及び下側管部18を覆うカバー20’を備える配管構造2であってもよい。配管構造2は、上述した実施形態の配管構造1のカバー20に代えてカバー20’を備える。カバー20’は、集合継手10の上部接続管11及び下部接続管12の外周面を囲うように配置されて用いられる。カバー20’は、集合継手10に径方向の外側から巻き付けられて集合継手10の全体を覆う吸音シート21’と、吸音シート21’を覆う遮音シート22’と、を有している。吸音シート21’は、縦管接続部13の外周面を囲うように配置された第1片21aと、接続管部16の外周面を囲うように配置された第2片21bと、傾斜管部17及び下側管部18の外周面を囲うように配置された第3片21cと、を備えている。
第3片21cの縦方向の長さは、傾斜管部17の軸方向の傾斜面に沿う長さと下側管部18の軸方向の長さとの合計の長さと同程度である。第3片21cは、例えばフェルトで形成されている。第3片21cのフェルトの材質は、第2片21bのフェルトの材質と同様である。第3片21cの密度は、第2片21bの密度と同様である。
【0052】
遮音シート22’は、吸音シート21’の第1片21aの外周面を囲うように配置された第1片22aと、吸音シート21’の第2片21bの外周面を囲うように配置された第2片22bと、吸音シート21’の第3片21cの外周面を囲うように配置された第3片22cと、を備えている。
遮音シート22’の第3片22cの縦方向の長さは、吸音シート21’の第3片21cの縦方向の長さと同程度である。遮音シート22’の第3片22cは、例えば、オレフィン系の材料で形成されている。遮音シート22’の第3片22cの材質は、遮音シート22’の第1片22aの材質又は遮音シート22’の第2片22bの材質と同様である。
遮音シート22’の引張弾性率は、遮音シート22の引張弾性率と同様である。
【0053】
図6に示すように、下部接続管12の傾斜管部17の径方向の外側は、吸音シート21’の第3片21cにより覆われている。下部接続管12の下側管部18の径方向の外側は、吸音シート21’の第3片21cにより覆われている。吸音シート21’の第3片21cの径方向の外側は、遮音シート22’の第3片22cにより覆われている。
傾斜管部17は、吸音シート21’の第3片21c及び遮音シート22’の第3片22cの径方向の内側に配置されている。下側管部18は、吸音シート21’の第3片21c及び遮音シート22’の第3片22cの径方向の内側に配置されている。
【0054】
〔実験1〕
ここで、配管構造の耐火性を評価した結果について説明する。表1に示すサンプル1からサンプル6の配管構造を用意した。
【0055】
【表1】
【0056】
サンプル1からサンプル5の配管構造では、吸音シートの第2片をニードルフェルトで形成した。サンプル6の配管構造では、吸音シートの第2片をサーマルフェルトで形成した。
【0057】
なお、一般的に、サーマルフェルトを加熱固化させるために、サーマルフェルトには、約110℃で溶融するサーマルボンドが添加されている。例えば、サーマルボンドは共重合ポリエステルである。例えば、サーマルフェルトには、ポリエチレンテレフタレートが35%(質量%)~45%、アクリル繊維が10%~20%、ウール・レーヨンが25%~35%、サーマルボンドが20%~30%含まれている。
サーマルフェルトを製造する際には、融点の異なる繊維を混合させ、低融点の繊維を、熱風乾燥等により軟化・溶融させることにより、繊維同士を接着させている。このため、サーマルフェルトの密度は、比較的低くなる。
耐火試験時にサーマルボンドが溶け落ちることにより、サーマルフェルトは床スラブ内で集合継手を保持し難くなっていると考えられる。
【0058】
一方で、ニードルフェルトには、サーマルボンドが添加されていない。例えば、ニードルフェルトには、ポリエチレンテレフタレートが40%~50%、アクリル繊維が35%~45%、ウール・レーヨンが10%~20%含まれている。
ニードルフェルトを製造する際には、トゲの付いた針をニードルフェルトに刺し込み、機械的に繊維を交絡させている。このため、ニードルフェルトの密度は、比較的高くなる。
【0059】
サンプル1の配管構造では、フェルトの密度は100kg/mであった。同様に、サンプル2から6の配管構造では、フェルトの密度は、それぞれ80kg/m、150kg/m、100kg/m、70kg/m、50kg/mであった。
サンプル1の配管構造では、フェルトの厚みは5mmであった。同様に、サンプル2から6の配管構造では、フェルトの厚みは、それぞれ5mm、5mm、3mm、5mm、5mmであった。
なお、遮音シートの第2片は、オレフィン系の材料で射出成形により形成されたものとした。この第2片の厚みを3mmとした。
【0060】
以上のように構成されたサンプル1からサンプル6の配管構造を用いて、ISO 834-11:2014の規定に基づいて耐火試験を行った。サンプル1の耐火時間は、80分であった。同様に、サンプル2から6の配管構造では、耐火時間は、それぞれ70分、90分、60分、55分、55分であった。なお、配管構造の耐火時間が60分以上であると、耐火性の評価が合格(○)となり、配管構造の耐火時間が60分未満であると、耐火性の評価が不合格(×)となる。
耐火試験の結果から、サンプル1から4の配管構造では耐火性の評価が合格となって配管構造が実施例となり、サンプル5及び6の配管構造では耐火性の評価が不合格となって配管構造が比較例となることが分かった。
【0061】
〔実験2〕
ニードルフェルト(密度100kg/m)及びサーマルフェルト(密度40kg/m)を用いて、マッフル炉で加熱試験を行った。ルツボに入れたニードルフェルト、サーマルフェルの外観の写真を、図7図8にそれぞれ示す。
表2に示すように、燃焼前のニードルフェルト、サーマルフェルトの質量(W1)は、それぞれ0.6805g、0.3645gであった。
【0062】
【表2】
【0063】
ニードルフェルト及びサーマルフェルトを、内部の温度が400℃のマッフル炉内で1時間加熱して燃焼させた。ルツボに入れたニードルフェルト、サーマルフェルの燃焼後の外観の写真を、図9図10にそれぞれ示す。
【0064】
表2に示すように、ニードルフェルト、サーマルフェルトの加熱に用いたルツボの質量(W2)は、それぞれ19.7079g、19.6003gであった。なお、ニードルフェルト、サーマルフェルトは、ルツボに入れられ、さらにルツボに蓋をした状態で加熱される。これにより、耐火試験の条件に基づいて、各フェルトが不完全燃焼する。
燃焼後のニードルフェルト、サーマルフェルト(残さ)及びルツボの質量の合計(W3)は、それぞれ19.8686g、19.6635gであった。
燃焼後のニードルフェルト、サーマルフェルトの質量(W4)は、(W3-W2)の式により、それぞれ0.1607g、0.0632gであった。
燃焼(マッフル炉の加熱)後のニードルフェルト、サーマルフェルトの質量減少率(R)は、(W1-W4)/W1の式により、それぞれ76.4%、82.7%であった。
【0065】
マッフル炉内の温度を、200℃、300℃、500℃に変化させて、同様の実験を行った。実験結果を、表3及び図11に示す。
【0066】
【表3】
【0067】
マッフル炉内の温度が200℃の場合では、ニードルフェルトの質量減少率は0.4%であり、サーマルフェルトの質量減少率は0.3%であった。マッフル炉内の温度が300℃の場合では、ニードルフェルトの質量減少率は13.4%であり、サーマルフェルトの質量減少率は13.7%であった。マッフル炉内の温度が500℃の場合では、ニードルフェルトの質量減少率は91.5%であり、サーマルフェルトの質量減少率は98.5%であった。
なお、マッフル炉内の温度が0℃の場合のニードルフェルトの質量減少率は、0%である。
【0068】
図11において、横軸はマッフル炉内の温度(℃)を表し、縦軸はニードルフェルト、サーマルフェルトの質量減少率(%)を表す。白抜きの丸印及び実線で示された線L1はニードルフェルトの結果を表し、白抜きの三角印及び点線で示された線L2はサーマルフェルトの結果を表す。ニードルフェルト及びサーマルフェルトのいずれの場合でも、マッフル炉内の温度が高くなるのに従い、質量減少率が大きくなる。マッフル炉内の温度が同じ場合には、ニードルフェルトの質量減少率は、サーマルフェルトの質量減少率以下である。
【0069】
以上説明したように、本実施形態の配管構造1及びカバー20によれば、吸音シート21の第2片21bは、密度が80kg/m以上のニードルフェルトであるため、耐火性を有する。第2片21bが環状に形成され、接続管部16(熱膨張部材)が第2片21bの径方向の内側に配置されているため、第2片21bが火災時において自身の形状を保持し、集合継手10に設けられ火災時に膨張する接続管部16を、吸音シート21が配置されている側である径方向の外側に膨張し難いように支持することができる。これにより、第2片21bの径方向の内側に配置された接続管部16は、火災時に吸音シート21が配置されている側とは反対側である径方向の内側に膨張し、集合継手10内を通して火災が上方に延焼するのを抑えることができる。
第2片21bの密度が150kg/m以下であることにより、第2片21bの防振性を確保することができる。これにより、吸音シート21のうち床スラブ103に埋設される部分の振動伝搬が大きくなり、排水時の固体伝搬音が発生しやすくなるという問題を生じ難くすることができる。
【0070】
第2片21bは環状に形成され、接続管部16は第2片21bの径方向の内側に配置されている。従って、火災時に接続管部16を、第2片21bとは反対側である径方向の内側により確実に膨張させることができる。
第2片21bの厚みは、3mm以上20mm以下である。このため、第2片21bの吸音性を維持しつつ、第2片21bを床スラブ103の貫通孔103a内に配置しやすくすることができる。
【0071】
フェルトは、ニードルフェルトである。従って、フェルトの密度が高くなり、火災時においてフェルトの形状をより確実に保持することができる。
【0072】
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。
例えば、前記実施形態では、第2片21bの厚みは、3mm未満や、20mmを超えてもよい。
熱膨張部材は集合継手10の接続管部16に設けられているとしたが、例えば熱膨張部材はシート状に形成され、集合継手10の外周面に巻き付けられてもよい。
【符号の説明】
【0073】
1 配管構造
10 集合継手
20 カバー
21b 第2片(吸音材)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11