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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024083664
(43)【公開日】2024-06-24
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H03K 17/08 20060101AFI20240617BHJP
   G05F 1/567 20060101ALI20240617BHJP
   H02H 5/04 20060101ALI20240617BHJP
【FI】
H03K17/08 C
G05F1/567
H02H5/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022197593
(22)【出願日】2022-12-12
(71)【出願人】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161562
【弁理士】
【氏名又は名称】阪本 朗
(72)【発明者】
【氏名】堀 眞聡
(72)【発明者】
【氏名】磯部 太輔
【テーマコード(参考)】
5H420
5J055
【Fターム(参考)】
5H420BB04
5H420BB13
5H420CC02
5H420DD02
5H420EA12
5H420EB01
5H420EB37
5H420FF14
5H420GG01
5H420LL07
5H420NA17
5H420NA27
5H420NC02
5H420NE23
5J055AX08
5J055AX53
5J055BX16
5J055CX07
5J055DX13
5J055DX22
5J055DX53
5J055EY12
5J055EY21
(57)【要約】
【課題】加熱温度検出における複数のしきい値設定に対応する。
【解決手段】
過熱温度検出装置付き半導体装置は、基準電圧生成部と、温度検出部と、これらの出力電圧が入力される比較部から構成され、前記基準電圧生成部は、定電流源と、前記定電流源電流が入力されるカレントミラー回路と、前記電流調整部の出力より基準電圧を生成する基準電圧生成素子を有し、前記カレントミラー回路は、定電流源に接続された第1のPMOSと基準電圧生成素子と接続された第2のPMOSと、第2のPMOSと互いに並列接続された1つもしくは複数のPMOSから構成され、前記1つもしくは複数のPMOSはスイッチと直列に接続され、前記1つもしくは複数のPMOSは、外部入力値に応じて1つもしくは複数のスイッチを切り替える事によって、前記第1のPMOSと並列接続する数を変える事が出来る接続切替部を更に有する、温度検出回路を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基準電圧生成部と、温度検出部と、前記基準電圧生成部から出力させる基準電圧および前記温度検出部の出力電圧が入力される比較部とを備え、
前記基準電圧生成部は、定電流源と、前記定電流源電流が入力される電流調整部と、
前記電流調整部の出力より前記基準電圧を生成する基準電圧生成素子を有し、
前記電流調整部は、ミラー比を変更する入力信号を受信する入力端子を有したカレントミラー回路を含む、
温度検出回路を有する半導体装置。
【請求項2】
前記電流調整部は、前記定電流源と直列に接続された第1のPMOSと、
前記基準電圧生成素子と直列接続された第2のPMOSと、
前記第2のPMOSと互いに並列かつ前記基準電圧生成素子とおのおの直列に接続された1つもしくは複数のPMOSと、
前記1つもしくは複数のPMOSのおのおのと直列に接続された、前記入力端子より入力される入力信号によって動作する1つもしくは複数のスイッチをさらに備え、
前記第1、第2および1つもしくは複数のPMOSのゲートは、前記第1のPMOSのソースに接続された、
請求項2に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記1つもしくは複数のPMOSおよび前記1つもしくは複数のスイッチは、
前記複数のスイッチそれぞれのゲート端子に、おのおの閾値の異なるインバータの出力端子が接続されている、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記温度検出部の温度検出素子はダイオードである、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記基準電圧生成素子は、高電位側がドレインおよびゲート、低電位側がソースのMOSである、請求項1に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パワー半導体素子を用いたスイッチ素子と、スイッチ素子の駆動回路およびその周辺の保護回路等を1チップ化したIPS(Intelligent Power Switch)と呼ばれる半導体装置の開発が進んでいる。
【0003】
IPSは、例えば、トランスミッション、エンジンおよびブレーキなどの車両電装システムに広く利用されており、小型化、高性能化および高信頼性に応える製品が要望されている。
【0004】
図5は従来の温度検出回路付きIPSの構成の一例を示す図である。ハイサイドIPSの出力段周辺の概略回路構成を示している。温度検出回路付きIPS100は、入力端子IN、出力端子OUT、電源端子VTおよび接地端子GNDを備える。
【0005】
入力端子INにはマイコン40が接続されて、マイコン40から出力されるパルス状の制御信号が入力される。出力端子OUTには負荷Lが接続される。電源端子VTには電源電圧VCCが接続され、接地端子GNDにはグランド(GND)が接続される。
【0006】
温度検出回路付きIPS100は、出力素子M0、論理回路1、ゲートドライバ2および温度検出回路30を備える。出力素子M0は、負荷Lを駆動するパワー半導体素子であり、図5の例ではNチャネルのMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)が使用されている。
【0007】
論理回路1は、入力端子INを通じてマイコン40から送信された制御信号を受信して出力素子M0をオンまたはオフさせる論理信号を生成する。ゲートドライバ2は、論理回路1から出力された論理信号にもとづいて、出力素子M0をオンまたはオフする駆動信号を生成して出力素子M0のゲートに印加する。
【0008】
温度検出回路30は、出力素子M0のオン時において、出力素子M0近辺で異常な高温が発生したことを検出すると、過熱が生じていることを示す過熱検出信号を論理回路1に送信して、出力素子M0をオフさせる。
【0009】
半導体装置は動作する最大温度が定義されており、当該温度を超えた状態で使用した場合、装置の故障および周囲機器の故障を引き起こす危険性がある。従って、温度検出回路をはじめとする保護機能が搭載されている。
【0010】
関連技術としては、ダイオードの順方向電圧降下の負の温度特性を利用し、ダイオードの電圧降下と基準電位とをコンパレータにて比較し、ダイオードの電圧降下が基準電位を下回ったことを以て温度しきい値超過を判別する技術が提案されている(特許文献1)。また、充電制御回路のシャットダウンの設定温度をユーザーの任意に変えるために、並列接続されたトランジスタと、それらと直列接続されたヒューズを溶断する事によって、カレントミラー比を変更する技術、および過熱保護温度およびその判断基準となる基準電位をユーザーの任意で変えられる技術が提案されている(特許文献2)。また、可変利得増幅回路の基準電圧生成回路を、MOSの並列接続をスイッチで変えることによってカレントミラー比を変更できるようにした技術が提案されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2005-100295
【特許文献2】特開2009-232550
【特許文献3】特開平11-340760
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
特許文献1に記載の半導体装置の温度しきい値は固定であるため、複数の顧客の多様な設計思想による多様な要求に応えるためには、顧客要求ごとに過熱検出温度のしきい値の異なる複数種の温度検出回路を用意する必要がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、その目的は、過熱保護のしきい値を容易に変更することができる半導体装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、温度検出回路およびこれを搭載した半導体装置が提供される。半導体装置は、基準電圧生成部と、温度検出部と、前記基準電圧生成部から出力させる基準電圧および前記温度検出部の出力電圧が入力される比較部とを備え、前記基準電圧生成部は、定電流源と、前記定電流源電流が入力される電流調整部と、前記電流調整部の出力より前記基準電圧を生成する基準電圧生成素子を有し、前記電流調整部は、ミラー比を変更する入力信号を受信する入力端子を有したカレントミラー回路を含む、温度検出回路を有する。また前記温度検出部は、前記定電流源と直列に接続された第1のPMOSと、前記基準電圧生成素子と直列接続された第2のPMOSと、互いに並列かつ前記基準電圧生成素子とおのおの直列に接続された1つもしくは複数のPMOSと、前記1つもしくは複数のPMOSのおのおのと直列に接続された前記入力端子より入力される入力信号によって動作する1つもしくは複数のスイッチをさらに備え、前記第1、第2および1つもしくは複数のPMOSのゲートは、前記第1のPMOSのソースに接続されている。また前記半導体装置は、前記1つもしくは複数のスイッチは、それぞれの入力端子に、おのおの閾値の異なるインバータの出力端子が接続されている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、過熱保護のしきい値を容易に変更することができる半導体装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の温度検出回路付きIPSの一例を説明する図である。
図2】本発明の温度検出回路の一例を説明する図である。
図3】本発明の環境温度と温度検出素子の電圧降下の関係を示す図である。
図4】本発明の温度検出回路の一例を説明する図である。
図5】従来技術の温度検出回路付きIPSの一例を説明する図である。
図6】従来技術の温度検出回路の一例を説明する図である。
図7】従来技術の環境温度と温度検出素子の電圧降下の関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
図6は従来技術の温度検出回路の構成の一例を示す図である。温度検出回路30は、PチャネルのMOSFETであるPMOSトランジスタM1、・・・、M4、M5、M6、NMOSトランジスタM7、M8、定電流源IR1および温度検出素子D1、基準電圧生成素子D2を備える。
【0018】
構成素子の接続関係について、PMOSトランジスタM1のソースは、PMOSトランジスタM1のバックゲート(ボディ)、電源端子VT、PMOSトランジスタM2のバックゲートおよびソース、PMOSトランジスタM3のバックゲートおよびソース、PMOSトランジスタM4のバックゲートおよびソース、PMOSトランジスタM5のバックゲートおよびPMOSトランジスタM6のバックゲートに接続される。
【0019】
PMOSトランジスタM1のドレインは、定電流源IR1の入力端、PMOSトランジスタM1のゲート、PMOSトランジスタM2のゲート、PMOSトランジスタM3のゲートおよびPMOSトランジスタM4のゲートに接続される。
【0020】
PMOSトランジスタM2のドレインは、基準電圧生成素子D2の高電位側およびゲートと、PMOSトランジスタM5のゲートに接続される。
【0021】
PMOSトランジスタM3のドレインは、PMOSトランジスタM5のソースおよびPMOSトランジスタM7のソースに接続される。
【0022】
PMOSトランジスタM4のドレインは、PMOSトランジスタM6のゲートおよび温度検出素子D1の高電位側に接続される。
【0023】
定電流源IR1の出力端は、基準電圧生成素子D2の低電位側、NMOSトランジスタM7のソースおよびバックゲート、NMOSトランジスタM8のソースおよびバックゲート、温度検出素子D1の低電位側、および接地端子GNDに接続される。
【0024】
PMOSトランジスタM5のドレインは、NMOSトランジスタM7のゲートおよびドレイン、NMOSトランジスタM8のゲートに接続される。
【0025】
PMOSトランジスタM6のドレインは、NMOSトランジスタM8のドレインに接続される。
【0026】
なお、過熱の検出結果を表す過熱検出信号s1は、PMOSトランジスタM6のドレインとNMOSトランジスタM8のドレインとの接続ノードから出力される。
【0027】
また、PMOSトランジスタM1およびM2でカレントミラーが形成され、カレントミラーと定電流源IR1と基準電圧生成素子D2で基準電圧生成部が形成され、PMOSトランジスタM3、M5、M6と、NMOSトランジスタM7、M8で比較部が形成され、PMOSトランジスタM4と温度検出素子D1で温度検出部が形成される。
【0028】
ここで、温度検出素子D1はダイオード等の負の温度特性を持つ素子である場合、環境温度と温度検出素子D1の電圧降下との関係は図7に示される通り、環境温度が上がる程温度検出素子D1の電圧降下は下がり、基準電圧生成部で生成された基準電圧を下回ると、周囲温度が過熱検出温度しきい値を超えたものとみなし、過熱検出信号s1は過熱が生じた信号を発する。
【0029】
また、基準電圧生成素子D2は、高電位側をゲートおよびドレイン、低電位側をソースに接続したNMOSトランジスタであってよく、この場合、基準電圧生成素子D2はバイアスを加えられた事による、ドレイン-ソース間の電圧を用いて比較部への出力すなわちM5のゲート電位を一定に保つ。
【0030】
図1は本発明における温度検出回路付きIPSの構成の一例を示す図である。温度検出回路付きIPS10は、温度検出回路30の代わりに温度検出回路3を備え、第二入力端子IN2をさらに備える。これ以外の構造は従来の温度検出回路付きIPSと同様である。
【0031】
入力端子INおよび第二入力端子IN2にはマイコン4が接続されて、第二入力端子IN2にはマイコン4から出力される過熱検出温度しきい値設定のための第二の制御信号が入力される。
【0032】
図2は本発明における温度検出回路3の構成の一例を示す図である。温度検出回路3aはPMOSトランジスタM2と並列に接続されたPMOSトランジスタM2aおよびスイッチSWaと、スイッチSWaを制御する第二の制御信号を入力する第二入力端子IN2を備える。これ以外の構成は従来技術の温度検出回路30と同様である。
【0033】
PMOSトランジスタM2aのゲートはPMOSトランジスタM1~M4のゲートに接続され、PMOSトランジスタM2aのドレインはPMOSトランジスタM2のドレインに接続され、PMOSトランジスタM2aのバックゲートはPMOSトランジスタM1~M4のバックゲートおよび電源端子VTに接続され、PMOSトランジスタM2aのソースはスイッチSWaの低電位側に接続され、PMOSトランジスタM2aのバックゲートはグランドに接続される。PMOSトランジスタM1、M2、M2aで基準温度生成部のカレントミラーを形成する。ここで、PMOSトランジスタM1が第1のPMOSに相当し、PMOSトランジスタM2およびM2aが複数のPMOSに相当し、スイッチSWaが1つもしくは複数のスイッチに相当し、PMOSトランジスタM1、M2、M2aおよびスイッチSWaで電流調整部を形成する。
【0034】
スイッチSWaの高電位側はPMOSトランジスタM1~M4のソースおよび電源端子VTに接続される。スイッチSWaは一例ではソースを高電位側、ドレインを低電位側に接続するPMOSトランジスタであり、この場合スイッチSWaのゲートは第二入力端子IN2に接続される。
【0035】
第二入力端子IN2より高電位が入力された場合、スイッチSWaはオンとなり、PMOSトランジスタM2aはPMOSトランジスタM2と並列に接続される。また第二入力端子IN2より低電位が入力された場合、スイッチSWaはオフとなり、PMOSトランジスタM2aは回路より切り離される。その結果、基準電圧生成部の出力電位は、第二の制御信号が高電位であれば高くなり、低電位であれば低くなる。
【0036】
ここで、温度検出素子D1はダイオード等の負の温度特性を持つ素子である場合、環境温度と温度検出素子D1の電圧降下との関係は図3に示される通りである。図7と同様に、環境温度が上がる程温度検出素子D1の電圧降下は下がり、基準電圧生成部で生成された基準電圧を下回ると、周囲温度が過熱検出温度しきい値を超えたものとみなし、過熱検出信号s1は過熱が生じた信号を発するが、基準電圧生成部で生成する基準電圧を変えることによって、過熱検出温度しきい値を変える事ができる。
【0037】
図4は本発明における温度検出回路3bの構成の一例を示す図である。温度検出回路3bはPMOSトランジスタM2およびM2aと並列に接続されたPMOSトランジスタM2bおよびスイッチSWbと、インバータINVaおよびINVbを備える。これ以外の構成は温度検出回路30aと同様である。
【0038】
PMOSトランジスタM2bのゲートはPMOSトランジスタM1~M4およびM2aのゲートに接続され、PMOSトランジスタM2bのドレインはPMOSトランジスタM2およびM2aのドレインに接続され、PMOSトランジスタM2bのバックゲートはPMOSトランジスタM1~M4およびM2aのバックゲートと電源端子VTに接続され、PMOSトランジスタM2bのソースはスイッチSWbの低電位側に接続され、PMOSトランジスタM2bのバックゲートはグランドに接続される。PMOSトランジスタM1、M2、M2a、M2bで基準温度生成部のカレントミラーを形成する。ここで、PMOSトランジスタM2、M2aおよびM2bが複数のPMOSに相当し、スイッチSWaおよびSwbが1つもしくは複数のスイッチに相当し、PMOSトランジスタM1、M2、M2a、M2bおよびスイッチSWa、SWbで電流調整部を形成する。
【0039】
スイッチSWbの高電位側はPMOSトランジスタM1~M4のソースおよび電源端子VTに接続される。スイッチSWbは一例ではソースを高電位側、ドレインを低電位側に接続するPMOSトランジスタであり、この場合スイッチSWbのゲートはインバータINVaの出力側に接続される。またスイッチSWaのゲートはインバータINVaの出力側に接続され、インバータINVaおよびINVbの入力側は第二入力端子IN2に接続される。
【0040】
ここでインバータINVbのしきい値はINVaのしきい値と異なる。以降はINVbのしきい値がINVaのしきい値より高い場合を想定して説明する。
【0041】
第二入力端子IN2より低電位が入力された場合、インバータINVaおよびINVbより高電位が出力され、スイッチSWaおよびSWbはオンとなり、PMOSトランジスタM2aおよびM2bはPMOSトランジスタM2と並列に接続される。また第二入力端子IN2より中程度の電位が入力された場合、インバータINVaより低電位、INVbより高電位が出力され、スイッチSWaはオフとなるがSWbはオンとなり、PMOSトランジスタM2bのみがPMOSトランジスタM2と並列に接続される。第二入力端子IN2より高電位が入力された場合、インバータINVaおよびINVbより低電位が出力され、スイッチSWaおよびSWbはオフとなり、PMOSトランジスタM2aおよびM2bは回路より切り離される。その結果、基準電圧生成部の出力電位は、第二の制御信号が低電位であるほど三段階で高くなる。
【0042】
同様に、複数のPMOS、1つまたは複数のインバータおよび1つまたは複数のスイッチの段数を変えることによって、第二の制御信号の電位の高低に応じて複数段に基準電圧生成部の出力電位を変えることができる。
【符号の説明】
【0043】
1 論理回路
2 ゲートドライバ
3,3a、3b 温度検出回路
4 マイコン
M0 出力素子
IN 入力端子
IN2 第二入力端子
VT 電源端子
OUT 出力端子
GND グランド
L 負荷
VCC 電源
10 温度検出回路付きIPS
M1~M4、M2a、M2b、M5、M6 PMOSトランジスタ
M7、M8 NMOSトランジスタ
IR1 定電流源
D1 温度検出素子
D2 基準電圧生成素子
SWa、SWb スイッチ
INVa、INVb インバータ
s1 過熱検出信号

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7