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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024083687
(43)【公開日】2024-06-24
(54)【発明の名称】飲料生成装置
(51)【国際特許分類】
   A47J 31/44 20060101AFI20240617BHJP
   A47J 31/00 20060101ALI20240617BHJP
   B67D 1/08 20060101ALI20240617BHJP
【FI】
A47J31/44 120
A47J31/00 307
B67D1/08 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022197625
(22)【出願日】2022-12-12
(71)【出願人】
【識別番号】518276162
【氏名又は名称】株式会社New Innovations
(74)【代理人】
【識別番号】100127306
【弁理士】
【氏名又は名称】野中 剛
(72)【発明者】
【氏名】中尾 渓人
【テーマコード(参考)】
3E082
4B104
【Fターム(参考)】
3E082AA02
3E082BB01
3E082CC03
3E082DD01
4B104AA11
4B104BA64
4B104BA68
4B104BA90
4B104DA29
4B104DA51
4B104EA30
(57)【要約】
【課題】 材料の適量供給が可能な飲料生成装置などを提供する。
【解決手段】 飲料生成装置1は、ボトル25に投入する液体を保管する液体容器43と、前記ボトル25の上方から、前記液体を投入する液体投入部49と、を備える。前記液体投入部49に前記液体の供給を行う液送ポンプ45と前記液送ポンプとは別のポンプ45bの少なくとも一方は、前記液体投入部49を介した前記液体の投入完了後に、所定の時間の間、前記液体の供給を行う時と逆方向に前記液体を移動させる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボトルに投入する液体を保管する液体容器と、
前記ボトルの上方から、前記液体を投入する液体投入部と、を備え、
前記液体投入部に前記液体の供給を行う液送ポンプと前記液送ポンプとは別のポンプの少なくとも一方は、前記液体投入部を介した前記液体の投入完了後に、所定の時間の間、前記液体の供給を行う時と逆方向に前記液体を移動させる、飲料生成装置。
【請求項2】
前記飲料生成装置は、前記液送ポンプを備え、
前記液送ポンプのモーターは、前記逆方向に前記液体を移動させるために、0.3~0.4秒の間、前記液体の供給を行う時と逆方向に回転する、請求項1に記載の飲料生成装置。
【請求項3】
前記飲料生成装置は、制御部と、単位体積を供給するのに前記液送ポンプを稼働させるポンプ稼働時間を記録する記録部を備え、
前記ポンプ稼働時間の間、前記液送ポンプを稼働させることにより、排出された前記液体の体積と、前記単位体積との比に基づいて、前記制御部は、前記ポンプ稼働時間を調整する、請求項2に記載の飲料生成装置。
【請求項4】
前記記録部は、前記液体の投入を行う時の、前記モーターの電流値の平均電流値を記録し、
前記制御部は、前記モーターの電流値が前記平均電流値に近づくように、前記モーターの回転数を調整する、請求項3に記載の飲料生成装置。
【請求項5】
前記飲料生成装置は、出力部を更に備え、
前記制御部は、前記モーターの電流値が、前記平均電流値よりも第1割合以上に大きい若しくは小さい場合に、前記液送ポンプを停止し、前記出力部に警告を出力させる、請求項4に記載の飲料生成装置。
【請求項6】
前記飲料生成装置は、前記ボトルの上方から、粉体若しくは粒体を投入する固体投入部を更に備え、
前記固体投入部は、前記粒体を投入する粒体投入部を有し、
前記粒体投入部は、螺旋部分の回転により、前記粒体を移動させる粒体移動螺旋部と、前記粒体移動螺旋部に回転力を供給する粒体移動動力提供部とを有し、
前記粒体移動動力提供部は、前記粉体移動螺旋部の回転数と前記粉体移動動力供給部に流れる電流値の両方で単位時間あたりの変化割合が所定の閾値を超えた場合に、停止と逆回転と正回転を行う、請求項1に記載の飲料生成装置。
【請求項7】
ボトルに投入する液体を保管する液体容器と、前記ボトルの上方から、前記液体を投入する液体投入部とを備えた飲料生成装置における飲料生成方法であって、
前記液体投入部を介した前記液体の投入を行う液体投入工程と、
前記液体投入部に前記液体の供給を行う液送ポンプと前記液送ポンプとは別のポンプの少なくとも一方が、前記液体投入部を介した前記液体の投入完了後に、所定の時間の間、前記液体の供給を行う時と逆方向に前記液体を移動させる逆流動作工程とを備える、飲料生成方法。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1のように、飲料生成装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-63818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、液体などの適量供給が十分に考慮されていない。
【0005】
したがって本発明の目的は、材料の適量供給が可能な飲料生成装置などを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る飲料生成装置は、ボトルに投入する液体を保管する液体容器と、前記ボトルの上方から、前記液体を投入する液体投入部と、を備える。
前記液体投入部に前記液体の供給を行う液送ポンプと前記液送ポンプとは別のポンプの少なくとも一方は、前記液体投入部を介した前記液体の投入完了後に、所定の時間の間、前記液体の供給を行う時と逆方向に前記液体を移動させる。
【0007】
液体の抽出直後、液体投入部の先端部にある液体が、逆流動作により、吸い上げられて、落下せずに留めることができ、液体などの材料の適量供給が容易になる。
【0008】
好ましくは、前記飲料生成装置は、前記液送ポンプを備える。
前記液送ポンプのモーターは、前記逆方向に前記液体を移動させるために、0.3~0.4秒の間、前記液体の供給を行う時と逆方向に回転する。
【0009】
さらに好ましくは、前記飲料生成装置は、制御部と、単位体積を供給するのに前記液送ポンプを稼働させるポンプ稼働時間を記録する記録部を備える。
前記ポンプ稼働時間の間、前記液送ポンプを稼働させることにより、排出された前記液体の体積と、前記単位体積との比に基づいて、前記制御部は、前記ポンプ稼働時間を調整する。
【0010】
液送ポンプなどの劣化などに応じて、液体投入部から排出される液体の量の調整を行うことが可能になる。
【0011】
さらに好ましくは、前記記録部は、前記液体の投入を行う時の、前記モーターの電流値の平均電流値を記録する。
前記制御部は、前記モーターの電流値が前記平均電流値に近づくように、前記モーターの回転数を調整する。
【0012】
電流値を一定値(平均電流値)に調整することで、負荷に応じたモーターの駆動量が調整され、適量の液体供給が行いやすくなる。
【0013】
さらに好ましくは、前記飲料生成装置は、出力部を更に備える。
前記制御部は、前記モーターの電流値が、前記平均電流値よりも第1割合以上に大きい若しくは小さい場合に、前記液送ポンプを停止し、前記出力部に警告を出力させる。
【0014】
電流値の調整では、適量の液体供給が十分に行えない状況下では、運転を停止し、使用者に適量の液体供給が十分に行えない旨を知らせることで、不具合を視認しやすく出来る。
【0015】
また、好ましくは、前記飲料生成装置は、前記ボトルの上方から、粉体若しくは粒体を投入する固体投入部を更に備える。
前記固体投入部は、前記粒体を投入する粒体投入部を有する。
前記粒体投入部は、螺旋部分の回転により、前記粒体を移動させる粒体移動螺旋部と、前記粒体移動螺旋部に回転力を供給する粒体移動動力提供部とを有する。
前記粒体移動動力提供部は、前記粉体移動螺旋部の回転数と前記粉体移動動力供給部に流れる電流値の両方で単位時間あたりの変化割合が所定の閾値を超えた場合に、停止と逆回転と正回転を行う。
【0016】
回転数と電流値に急激な変化が生じた場合、すなわち、負荷が大きい場合に、停止や逆回転を行い、その後に再び正回転を行うことにより、粒体が粒体移動螺旋部若しくは粒体ケースに引っかかって粉砕されてしまうのを防止出来る。
【0017】
本発明に係る、ボトルに投入する液体を保管する液体容器と、前記ボトルの上方から、前記液体を投入する液体投入部とを備えた飲料生成装置における飲料生成方法は、前記液体投入部を介した前記液体の投入を行う液体投入工程と、前記液体投入部に前記液体の供給を行う液送ポンプと前記液送ポンプとは別のポンプの少なくとも一方が、前記液体投入部を介した前記液体の投入完了後に、所定の時間の間、前記液体の供給を行う時と逆方向に前記液体を移動させる逆流動作工程とを備える。
【発明の効果】
【0018】
以上のように本発明によれば、材料の適量供給が可能な飲料生成装置などを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】第1実施形態における飲料生成装置の各部材を示す構成図である。
図2】第1実施形態における飲料生成装置の外観を示す斜視図である。
図3】第1実施形態におけるスタンドとミキサー制御部と制御部の構成を示す図である。
図4】第1実施形態における飲料生成装置の蓋退避工程を示す斜視図である。
図5】第1実施形態における飲料生成装置の液体投入部接近工程を示す斜視図である。
図6】第1実施形態における飲料生成装置の液体投入工程を示す斜視図である。
図7】第1実施形態における飲料生成装置の蓋閉め工程を示す斜視図である。
図8】第1実施形態における固体投入部の分解斜視図である。
図9】第1実施形態における定量保持部が第1位置にある時の固体投入部の斜視図である。
図10】第1実施形態における定量保持部が第2位置にある時の固体投入部の斜視図である。
図11】第2実施形態における飲料生成装置の各部材を示す構成図である。
図12】第2実施形態におけるスタンドとミキサー制御部と制御部の構成を示す図である。
図13】第3実施形態における飲料生成装置の蓋退避工程を示す斜視図である。
図14】第4実施形態における飲料生成装置の各部材を示す構成図である。
図15】第5実施形態における飲料生成装置の各部材を示す構成図である。
図16】第6、第7実施形態における飲料生成装置の各部材を示す構成図である。
図17】第6、第7実施形態における飲料生成装置の外観を示す斜視図である。
図18】第6~第11実施形態における飲料生成装置の外観と内部構造を示す斜視図である。
図19】第6~第11実施形態における飲料生成装置の内部構造を示す斜視図である。
図20】第8実施形態におけるスタンドとミキサー制御部と伝達部の斜視図である。
図21】第9実施形態における粉体投入部の分解斜視図である。
図22】第9実施形態における粉体投入部の斜視図である。
図23】第9実施形態における粒体投入部の斜視図である。
図24】第10実施形態における蓋を吸引する前の蓋移動装置(吸引装置)と蓋の斜視図である。
図25】第10実施形態における蓋を吸引した後の蓋移動装置(吸引装置)と蓋の斜視図である。
図26】第11実施形態における液体投入部の分解斜視図である。
図27】第11実施形態における液体投入部の斜視図である。
図28】第12実施形態における飲料生成装置の各部材を示す構成図である。
図29】第13実施形態における飲料生成装置の各部材を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、第1実施形態について、図を用いて説明する(図1図7参照)。
なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用される。また、各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが出来る。
【0021】
第1実施形態における飲料生成装置1は、筐体3、操作部11、制御部13、ミキサー制御部21、スタンド23、ボトル25、開閉制御部31、蓋移動装置33、蓋35、液体供給制御部41、液体容器43、液送ポンプ45、液送チューブ46、液体投入部移動装置47、液体投入部49、固体供給制御部51、固体投入部移動装置53、固体投入部55を備える(図1参照)。
スタンド23と、ボトル25と、蓋35が、ボトル25に投入された材料を粉砕及び攪拌して所定の飲料を生成するミキサーを構成する。
【0022】
なお、飲料生成装置1の内部の構造を説明するため、図4図7では、筐体3の側壁の図示を省略している。
【0023】
(筐体3)
筐体3は、操作部11、制御部13、ミキサー制御部21、スタンド23、ボトル25、開閉制御部31、蓋移動装置33、蓋35、液体供給制御部41、液体容器43、液送ポンプ45、液送チューブ46、液体投入部移動装置47、液体投入部49、固体供給制御部51、固体投入部移動装置53、固体投入部55を収納する。
筐体3の側面(例えば、前面)には、ボトル25と蓋35を出し入れするための開閉扉(第1扉3a)が設けられる。
また、液体容器43の内容物(液体)の補充、固体投入部55の内容物(固体、粉体)の補充のため、当該開閉扉を介して、液体容器43及び固体投入部55が出し入れされてもよい。
【0024】
ただし、液体容器43及び固体投入部55の出し入れは、筐体3に設けられた他の開閉扉(第2扉3b、第3扉3c)を介して行われてもよい。
なお、ボトル25と蓋35を出し入れするための第1扉3a、液体容器43などの出し入れをするための第2扉3b、固体投入部55などの出し入れをするための第3扉3cの位置は、図2のものに限らない。
また、1つの扉が、第1扉3aと第2扉3bと第3扉3cのうちの2つ若しくは3つを兼ねる形態であってもよい。
図2は、第1扉3aと第3扉3cが透明な板で構成され、第2扉3bが非透明な板で構成される例を示す。
【0025】
(操作部11)
操作部11は、飲料生成装置1で生成する飲料の種類、容量の少なくとも一方を選択するために使用される。
操作部11は、筐体3の側面(例えば、前面)に設けられる。
操作部11は、複数の選択ボタンを有する。
第1実施形態では、操作部11は、複数の選択ボタンとして、第1ボタン11a、第2ボタン11b、第3ボタン11c、第4ボタン11dを有する(図3参照)。
ただし、操作部11の第1ボタン11a~第4ボタン11dは、表示装置上のタッチパネルで構成されてもよい。
【0026】
(制御部13)
制御部13は、操作部11の操作状態に応じて、ミキサー制御部21、開閉制御部31、液体供給制御部41、固体供給制御部51を制御する。すなわち、制御部13は、ミキサー制御部21、開閉制御部31、液体供給制御部41、固体供給制御部51に対して制御信号を送信する。また、制御部13には、記録装置(記録部)13aが設けられる。
【0027】
記録装置13aは、生成する飲料に対応する材料の種類及び量に関する情報を記録する。例えば、第1実施形態では、記録装置13aは、第1の飲料を大容量で生成するための液体と固体の種類と量に関する情報、第1の飲料を小容量で生成するための液体と固体の種類と量に関する情報、第2の飲料を大容量で生成するための液体と固体の種類と量に関する情報、及び第2の飲料を小容量で生成するための液体と固体の種類と量に関する情報を記録する。
【0028】
また、記録装置13aは、液体それぞれについて、単位体積(若しくは単位重量)を供給するのに液送ポンプ45を稼働させる時間(ポンプ稼働時間vt)、液送ポンプ45のモーター45aの電流値の平均(平均電流値va)を記録する。
ポンプ稼働時間vtは、後述する液送ポンプ45の動作補正制御に用いられる。
【0029】
具体的には、液体供給制御部41が、液体容器43から液体投入部49を介してボトル25に液体を供給する時に、第1時間t1(例えば、t1=1秒)ごとの液送ポンプ45のモーター45aの電流値を測定し、過去n回分(例えば、n=1000回)の平均値を平均電流値vaとして、記録装置13aに記録する。すなわち、測定するたびに、平均電流値vaが更新される。
また、測定値が平均電流値vaに近づくように、液体供給制御部41は、液送ポンプ45のモーター45aの回転数を制御する。
例えば、測定値が平均電流値vaよりも大きい場合には、液体供給制御部41は、液送ポンプ45のモーター45aの回転数を所定割合rth(例えば、rth=5%)下げる。
また、測定値が平均電流値vaよりも小さい場合には、液体供給制御部41は、液送ポンプ45のモーター45aの回転数を所定割合rthだけ上げる。
【0030】
(電流値を平均電流値vaに近づけることの効果)
電流値を一定値(平均電流値va)に調整することで、負荷に応じたモーター45aの駆動量が調整され、適量の液体供給が行いやすくなる。
【0031】
ただし、測定値が平均電流値vaよりも第1割合vr1(例えば、vr=10%)以上に大きい若しくは小さい場合は、当該測定値は、平均電流値vaの計算に用いられない。
また、この場合、制御部13は運転を停止し、操作部11の表示装置上などで警告表示を行う。
例えば、液送チューブ46に材料が詰まって流れにくくなっている場合には、負荷が大きく、測定値は、平均電流値vaよりも第1割合vr1以上に大きくなる。
また、液体容器43の液体が空になっていて、液送ポンプ45のモーター45aが空転している場合には、負荷が小さく、測定値は、平均電流値vaよりも第1割合vr1以上に小さくなる。
【0032】
(オフ制御を行うことの効果)
電流値の調整では、適量の液体供給が十分に行えない状況下では、運転を停止し、使用者に適量の液体供給が十分に行えない旨を知らせることで、不具合を視認しやすく出来る。
【0033】
このため、外部機器との通信が遮断された状態であっても、内部に記録した情報に基づいて、第1の飲料などを生成することが可能になる。
これらの情報は、外部のサーバーからネットワークを介してダウンロードされてもよいし、操作部11などを介して手動で設定されてもよい。また、記録装置13aに記録されていない飲料を生成するための液体と固体の種類と量に関する情報が、操作部11などを介して手動で設定されてもよい。
【0034】
第1ボタン11aが操作されると、制御部13は、記録装置13aに記録された情報に基づいて、第1の飲料を大容量で生成するための動作制御を行う。
第2ボタン11bが操作されると、制御部13は、記録装置13aに記録された情報に基づいて、第1の飲料を小容量で生成するための動作制御を行う。
第3ボタン11cが操作されると、制御部13は、記録装置13aに記録された情報に基づいて、第2の飲料を大容量で生成するための動作制御を行う。
第4ボタン11dが操作されると、制御部13は、記録装置13aに記録された情報に基づいて、第2の飲料を小容量で生成するための動作制御を行う。
【0035】
なお、操作部11のボタンの数は、これに限るものではない。
例えば、特定の原料(例えば、シロップ)を多めに含む、第1の飲料を大容量で生成するためのボタン、特定の原料(例えば、ミルク)を少なめに含む、第2の飲料を小容量で生成するためのボタンなどが設けられてもよい。
【0036】
また、第1実施形態では、制御部13が、ミキサー制御部21、開閉制御部31、液体供給制御部41、固体供給制御部51が別体で構成される例を示すが、1つの制御部13が、ミキサー制御部21、開閉制御部31、液体供給制御部41、固体供給制御部51の少なくとも1つと一体的に構成されてもよい。
【0037】
(ミキサー制御部21)
ミキサー制御部21は、制御部13からの制御信号に基づいて、スタンド23の動作制御を行う。
具体的には、ミキサー制御部21は、操作部11の操作状態に応じて、スタンド23の操作ボタン(第1操作ボタン23a~第4操作ボタン23d)を操作する、制御ボタン(第1制御ボタン21a~第4制御ボタン21d)を有する。
第1ボタン11aが操作されると、第1制御ボタン21aが駆動し、スタンド23の第1操作ボタン23aを押下する。
第2ボタン11bが操作されると、第2制御ボタン21bが駆動し、スタンド23の第2操作ボタン23bを押下する。
第3ボタン11cが操作されると、第3制御ボタン21cが駆動し、スタンド23の第3操作ボタン23cを押下する。
第4ボタン11dが操作されると、第4制御ボタン21dが駆動し、スタンド23の第4操作ボタン23dを押下する。
【0038】
(スタンド23)
スタンド23は、着脱可能な状態でボトル25を保持する。
スタンド23は、モーターを内蔵し、当該モーターの回転力によりボトル25の内部のカッターを回転させる。
スタンド23は、生成する飲料に応じた回転速度、調理時間を選択するための操作ボタン(第1操作ボタン23a~第4操作ボタン23d)を有する。
第1実施形態では、第1操作ボタン23aは、第1の飲料を大容量で生成するための回転速度と調理時間に対応する。
第2操作ボタン23bは、第1の飲料を小容量で生成するための回転速度と調理時間に対応する。
第3操作ボタン23cは、第2の飲料を大容量で生成するための回転速度と調理時間に対応する。
第4操作ボタン23dは、第2の飲料を小容量で生成するための回転速度と調理時間に対応する。
【0039】
なお、第1実施形態では、第1操作ボタン23aが第1ボタン11aに対応し、第2操作ボタン23bが第2ボタン11bに対応し、第3操作ボタン23cが第3ボタン11cに対応し、第4操作ボタン23dが第4ボタン11dに対応する例を説明した。
しかしながら、第1の飲料と第2の飲料で、モーターの回転速度及び調理時間が共通する場合には、スタンド23の操作ボタンの1つが、操作部11の複数のボタンに対応してもよい。例えば、第1操作ボタン23aが第1ボタン11aと第3ボタン11cに対応し、第2操作ボタン23bが第2ボタン11bと第4ボタン11dに対応する形態が考えられる。
【0040】
(ボトル25)
ボトル25は、カッターを内蔵する。
ボトル25が、スタンド23に載置され、第1操作ボタン23a~第4操作ボタン23dのいずれかが操作された時に、スタンド23のモーターの回転力がボトル25のカッターに伝達される。当該カッターの回転により、ボトル25の内部の具材(材料)が粉砕されたり攪拌されたりする。
【0041】
(開閉制御部31)
開閉制御部31は、制御部13からの制御信号に基づいて、蓋移動装置33の動作制御を行う。
具体的には、ボトル25に液体と固体の少なくとも一方を投入する時は、蓋35がボトル25の上方から外れるように蓋移動装置33を動作させる(図4図6参照)。
ボトル25の内容物を調理(粉砕若しくは攪拌)する時は、蓋35がボトル25の上方に位置し、ボトル25に固定されるように蓋移動装置33を動作させる(図7参照)。
【0042】
(蓋移動装置33)
蓋移動装置(蓋開閉部)33は、少なくとも、蓋35がボトル25の上方とボトル25の上方から外れた位置とに移動可能な状態で、蓋35を保持する。
ただし、蓋移動装置33は、調理後は、蓋35を保持した状態を解除し、蓋35から離れた状態になる。
なお、蓋移動装置33は、調理後だけでなく、調理中も、蓋35を保持した状態を解除し、蓋35から離れた状態になってもよい。
【0043】
蓋移動装置33は、断面が略コの字(溝型)形状を有する蓋保持部33aを有する。
蓋保持部33aの溝型は、上面33a1と下面33a2と縦面(接続面)33a3で構成される。
上面33a1は、蓋35をボトル25の上方に位置させた状態で、下面33a2よりも上方に位置する。
上面33a1は、上面33a1が下面33a2よりも下方に位置した時に、蓋35が落ちないように保持する。
下面33a2は、下面33a2が上面33a1よりも下方に位置した時に、蓋35が落ちないように保持する。
縦面33a3は、上面33a1と下面33a2の間で、上面33a1と下面33a2と接続する。
上面33a1の縦面33a3から延びる方向の幅は、下面33a2の縦面33a3から延びる方向の幅よりも狭い。
この場合、蓋35をボトル25の上方に位置し、上下逆さまにしない状態で、蓋保持部33aに取り付けしやすくなる。
【0044】
(蓋35)
蓋35は、着脱可能な状態でボトル25の上部開口を閉じる。
第1実施形態では、ボトル25のスタンド23への載置は、蓋35がボトル25に取り付けられない状態で行われる。この場合、蓋35は、蓋移動装置33の蓋保持部33aに取り付けられる。ただし、ボトル25のスタンド23への載置は、蓋35がボトル25に取り付けられた状態で行われてもよい。
【0045】
(液体供給制御部41)
液体供給制御部41は、制御部13からの制御信号に基づいて、液送ポンプ45及び液体投入部移動装置47の動作制御を行う。
具体的には、液体供給制御部41は、操作部11の操作状態に応じて、以下に示すような液送ポンプ45の動作を行わせる。液体供給制御部41は、液送ポンプ45のうち操作部11の操作状態に対応するものを動作させる。液体供給制御部41は、液体容器43のうち操作部11の操作状態に対応するものに含まれる液体を、液体投入部49を介して、ボトル25に供給させる。
また、液体投入部49を介した液体のボトル25への供給を行う時に、液体供給制御部41は、液体投入部49の液体容器43からの液体が排出される液体排出口がボトル25の上方に位置するように液体投入部移動装置47を動作させる。
また、液体投入部49を介した液体のボトル25への供給を行わない時に、液体供給制御部41は、液体投入部49がボトル25の上方から外れるように液体投入部移動装置47を動作させる。
【0046】
(液体投入完了後の逆流制御)
液体投入部49を介した液体のボトル25への供給(液体投入工程)が完了した後に、液体供給制御部41は、液送ポンプ45を駆動し、液送チューブ46及び液体投入部49に残る液体を、当該液体の供給を行う時と逆方向に移動させる(逆流動作工程)。
なお、液体供給完了後の逆流制御用のポンプとして、液送ポンプ45とは別のポンプ(補助ポンプ45b)が用いられてもよい。
【0047】
(液体容器43)
液体容器43は、材料のうち、ボトル25に投入する液体を保管する容器である。
液体容器43は、ボトル25で生成する飲料に必要な材料に応じて、複数種類設けられる。
【0048】
(液送ポンプ45)
液送ポンプ45は、液体容器43の液体を吸い上げて、液体投入部49を介して、ボトル25に投入させるポンプである。
液送ポンプ45は、液体容器43の容器の数に応じて、複数設けられる。
【0049】
(液送チューブ46)
液送チューブ46は、可撓性チューブで構成される。
液送ポンプ45と液体容器43、及び液送ポンプ45と液体投入部49は、液送チューブ46を介して連通する。
【0050】
(液体投入部移動装置47)
液体投入部移動装置(腕部)47は、少なくとも、液体投入部49がボトル25の上方とボトル25の上方から外れた位置とに移動可能な状態で、液体投入部49を保持する。
【0051】
(液体投入部49)
液体投入部49は、ノズル49aなど、液体容器43の液体をボトル25に投入するパイプ状の機械部品である。
第1実施形態では、6つの液体投入部49が設けられる例を示す。
【0052】
(液送ポンプ45の応用例)
第1実施形態では、液体容器43と液送ポンプ45と液体投入部49が離れた場所に位置し、液送チューブ46を介して、これらが連通する、また、液送ポンプ45が電動で駆動する例を説明した。
しかしながら、液体容器43と液送ポンプ45と液体投入部49の構成は、これに限るものではない。
例えば、液体容器43に取り付けられ、上端部を押下することで液体容器43の内部の液体を排出させる液送ポンプ45を含む構成が考えられる。
この場合、液送ポンプ45に取り付けられ液体容器43の底部まで延びるホースが液送チューブ46として機能し、液送ポンプ45の先端部(ノズル49aがある部分)が液体投入部49として機能する。また、液体投入部移動装置47は、液体容器43と液送ポンプ45と液体投入部49を移動可能な状態で保持し、液体投入部49の液体排出口がボトル25の上方に位置した状態で、液送ポンプ45の上端部を押下する。液送ポンプ45の上端部の押下は、液体供給制御部41によって制御される電動ボタンなどで行われる。
【0053】
また、この場合には、液送ポンプ45とは別のポンプ(補助ポンプ45b)が設けられ、液体投入部49を介した液体のボトル25への供給が完了した後に、液体供給制御部41は、当該別のポンプを駆動し、液送チューブ46及び液体投入部49に残る液体を、当該液体の供給を行う時と逆方向に移動させる。
【0054】
(液体容器43の応用例)
第1実施形態では、ボトル25よりも低い位置に液体容器43が設けられる例を説明した。
しかしながら、ボトル25よりも高い位置に液体容器43が設けられてもよい。
この場合には、液送ポンプ45を省略し、重力により液体容器43から液送チューブ46などを介してボトル25に液体が投下されてもよい。ただし、ボトル25への液体の投下を制御する弁が液体容器43の排出口などに設けられ、液体供給制御部41によって動作制御される。
また、この場合でも、液体投入工程の後に、補助ポンプ45bを使って、逆流動作工程が行われる。
【0055】
(固体供給制御部51)
固体供給制御部51は、制御部13からの制御信号に基づいて、固体投入部移動装置53及び固体投入部55の動作制御を行う。
具体的には、固体供給制御部51は、操作部11の操作状態に応じて、以下に示すような固体投入部移動装置53の回転、及び固体投入部55からの固体の供給を行わせる。固体供給制御部51は、固体投入部55のうち操作部11の操作状態に対応するものの内部の固体(粉体若しくは粒体)が排出される固体排出口がボトル25の上方に位置するように、固体投入部移動装置53を回転させる。また、固体供給制御部51は、固体投入部55のうち操作部11の操作状態に対応するものに含まれる粉体若しくは粒体を、ボトル25に供給させる。
【0056】
1つの飲料を生成するために、複数の固体投入部55の粉体若しくは粒体を投入する場合には、当該複数の固体投入部55から順次、粉体若しくは粒体をボトル25に供給させる。
例えば、1つの飲料を生成するために、2つの固体投入部55の粉体若しくは粒体を投入する場合には、第1の固体投入部55aの固体排出口がボトル25の上方に位置するように固体投入部移動装置53を回転させ、第1の固体投入部55aの固体排出口から第1の固体投入部55aに含まれる粉体若しくは粒体を、ボトル25に供給させる。その後、第2の固体投入部55bの固体排出口がボトル25の上方に位置するように固体投入部移動装置53を回転させ、第2の固体投入部55bの固体排出口から第2の固体投入部55bに含まれる粉体若しくは粒体を、ボトル25に供給させる。
なお、第1実施形態では、2つの固体投入部55(第1の固体投入部55a、第2の固体投入部55b)が設けられる例を示すが、固体投入部55の数は2に限るものではない。
【0057】
(固体投入部移動装置53)
固体投入部移動装置(ターンテーブル)53は、少なくとも、固体投入部55のそれぞれについて、当該固体投入部55の固体排出口がボトル25の上方とボトル25の上方から外れた位置とに、移動可能な状態で、固体投入部55を保持する。
【0058】
(固体投入部55)
固体投入部55は、材料のうち、ボトル25に投入する粉体若しくは粒体を保管し、固体排出口から下方に当該粉体若しくは粒体を排出させる供給装置である。
固体投入部55は、直線移動により粉体若しくは粒体を押し出すことで、固体排出口から粉体若しくは粒体を排出するものであってもよいし、回転により粉体若しくは粒体が固体排出口から排出されるものであってもよい。
固体投入部55を介して投入される固体には氷が含まれてもよい。
ただし、スタンド23の周囲に別途製氷機を設け、当該製氷機からボトル25に氷を供給する形態であってもよい。
この場合、操作部11の操作状態に応じて、当該製氷機からボトル25に投入される氷の量が調整される。
【0059】
(固体投入部55の具体例)
例えば、固体投入部55は、図8図10に示すように、シューター56、通路部57、定量保持部58、保持部移動装置59を有する。
図8図10は、内部の構造を分かりやすく説明するため、第2排出口57bなど外部から見えない部分の一部を点線若しくは破線で示す。
ただし、固体投入部55の構成は、図8図10に示す構成のものに限られない。
【0060】
(シューター56)
シューター56は、粉体若しくは粒体を保持する容器で、上方に第1投入口56a、下方に第1投入口56aと連通する第1排出口56bを有する。シューター56は、上下方向に貫通した略台形柱形状で、第1投入口56aが第1排出口56bよりも大きくなるように斜面形状を有する。
【0061】
(通路部57)
通路部57は、水平方向に貫通した略直方体形状を有する。
通路部57の上方にはシューター56が取り付けられる。
通路部57の上面でシューター56の第1排出口56bと対向する位置には、第2投入口57aが設けられ、通路部57の下面には、第2排出口57bが設けられる。
第2排出口57bは、上下方向で第2投入口57aと重ならず、第2投入口57aよりも先端部に設けられる。
第2排出口57bは、後述する固体投入部接近工程で、ボトル25の上方に位置する。
シューター56と通路部57は別体で構成されてもよいし、一体で構成されてもよい。
【0062】
(定量保持部58)
定量保持部58は、通路部57の内部に摺動可能な状態で保持される。
すなわち、定量保持部58は、第1位置と第2位置とに移動可能である。
定量保持部58は、上下方向に貫通した略直方体形状を有する。
定量保持部58の上面には、第3投入口58aが設けられ、定量保持部58の下面には、第3投入口58aと連通する第3排出口58bが設けられる。
定量保持部58の第3投入口58aと第3排出口58bの間の略直方体形状の孔58cの体積は、1回の粉体投入(後述する粉体投入工程)で、ボトル25に投入するために必要な粉体若しくは粒体の体積と略同じになるように、定量保持部58の孔58cの形状及び寸法が決定される。
【0063】
(シューター56と定量保持部58とで固体排出を行うことの効果)
定量保持部58の孔58cに一定量の粉体若しくは粒体が充填されるので、定量保持部58が第1位置にある時に粉体若しくは粒体の充填を行い、第2位置にある時に充填された粉体若しくは粒体の排出が行われる。このため、孔58cの大きさに応じて所定量の粉体若しくは粒体をボトル25に投入することが可能になる。
【0064】
また、ボトル25に投入する粉体若しくは粒体の種類及び投入量に応じて、孔58cの大きさが異なる複数種類の定量保持部58が設けられる。
これにより、シューター56と通路部57と保持部移動装置59は同じもので、定量保持部58だけが異なる孔58cのものを複数用意することで、様々な投入量の粉体若しくは粒体をボトル25に投入することが可能になる。
【0065】
(保持部移動装置59)
保持部移動装置59は、通路部57の内部に保持される。
保持部移動装置59は、定量保持部58を、第1位置と第2位置との間で移動させる。
すなわち、保持部移動装置59は、定量保持部58を通路部57が延びる方向に押したり引いたりするアクチュエータなどを有する。
保持部移動装置59による、定量保持部58を押す動作と、定量保持部58を引く動作は、当該アクチュエータの電気的な動作に基づく。ただし、保持部移動装置59による、定量保持部58を押す動作と、定量保持部58を引く動作は、の少なくとも一方は、バネなどの弾性部材による付勢力に基づいてもよい。
【0066】
(定量保持部58の動作)
定量保持部58が第1位置にある時、第3投入口58aは、第1排出口56b及び第2投入口57aと対向し、第3排出口58bは、通路部57の下面の内壁と対向する(図9参照)。
シューター56に収納されている粉体若しくは粒体の少なくとも一部は、第1排出口56bと第2投入口57aと第3投入口58aを介して、定量保持部58の孔58cに投下される。
すなわち、定量保持部58が第1位置にある時に、定量保持部58は、シューター56から粉体若しくは粒体の供給を受ける。
第3排出口58bは、通路部57の下面の内壁で塞がれている。このため、孔58cに投下された粉体若しくは粒体は、孔58cから下方には排出されない。
【0067】
定量保持部58が第2位置にある時、第3投入口58aは、通路部57の上面の内壁と対向し、第3排出口58bは、第2排出口57bと対向する(図10参照)。
第3投入口58aは、通路部57の上面の内壁で塞がれている。このため、シューター56に収納されている粉体若しくは粒体は、孔58cに投下されない。
孔58cに投下された粉体若しくは粒体は、第3排出口58bと第2排出口57bを介して、下方にあるボトル25に投下される。
すなわち、定量保持部58が第2位置にある時に、定量保持部58は、定量保持部58に貯めた粉体若しくは粒体のボトル25への投入のために、粉体若しくは粒体の排出を行う。
【0068】
なお、材料のうち液体の全てが液体投入部49を介して、ボトル25に投入され、材料のうち粉体若しくは粒体の全てが固体投入部55を介して、ボトル25に投入されてもよいが、材料の少なくとも一部(ミルク、氷など)が、ボトル25をスタンド23に載置する前段階で、使用者による手動でボトル25に投入されてもよい。
【0069】
(飲料生成手順)
次に、飲料を生成する手順(飲料生成方法)について説明する。
予め、液体容器43には、所定の液体が充填され、固体投入部55には所定の粉体若しくは粒体が充填されている。
固体投入部55の定量保持部58は第1位置に配置され、シューター56から投下された粉体若しくは粒体が孔58cに充填されている。
まず、蓋35がボトル25に取り付けられない状態で、ボトル25がスタンド23に載置される。
蓋35は、蓋移動装置33の蓋保持部33aに取り付けられる。
ボトル25には、材料は投入されていない。ただし、材料の一部が使用者による手動で投入された状態のボトル25が、スタンド23に載置されてもよい。
【0070】
次に、使用者により操作部11の第1ボタン11a~第4ボタン11dのいずれかが操作される(ボタン操作工程)。
第1ボタン11aが操作されると、第1ボタン11aに対応する飲料(第1の飲料)を大容量で生成するための動作が開始される。
第2ボタン11bが操作されると、第2ボタン11bに対応する飲料(第1の飲料)を小容量で生成するための動作が開始される。
第3ボタン11cが操作されると、第3ボタン11cに対応する飲料(第2の飲料)を大容量で生成するための動作が開始される。
第4ボタン11dが操作されると、第4ボタン11dに対応する飲料(第2の飲料)を小容量で生成するための動作が開始される。
【0071】
ボタン操作工程の後であって、後述する液体投入工程の前に、開閉制御部31は、蓋移動装置33に、蓋35を保持させ、蓋35をボトル25の上方から外れた位置に移動させる(図4参照、蓋退避工程)。
【0072】
蓋35の移動完了後、液体供給制御部41は、液体投入部49の液体排出口がボトル25の上方に位置するように、液体投入部移動装置47を移動させる(図5参照、液体投入部接近工程)。
【0073】
また、固体供給制御部51は、固体投入部55のうち、操作部11の操作状態に対応するもの(例えば、第1の固体投入部55a)の固体排出口(例えば、第1の固体投入部55aの通路部57の第2排出口57b)がボトル25の上方に位置するように、固体投入部移動装置53を回転させる(固体投入部接近工程)。
【0074】
液体供給制御部41は、液送ポンプ45のうち、操作部11の操作状態に対応するものを動作させる。これにより、液体容器43のうち、操作部11の操作状態に対応するものから液体が抽出され、液体投入部49を介して、ボトル25に供給される(図6参照、液体投入工程)。
なお、液体の供給を行った液送ポンプ45は、液体の供給完了直後に、逆流動作を第2時間t2(例えば、t2=0.3~0.4秒)だけ行う。逆流動作では、液送ポンプ45のモーター45aが所定時間ptだけ逆回転し、供給時と逆方向(液体投入部49からボトル25に流れる方向)に液体を移動させる(逆流動作工程)。
液体をボトル25に供給する必要が無い場合には、液体投入部接近工程と液体投入工程は省略される。
【0075】
また、固体供給制御部51は、固体投入部55のうち、固体排出口がボトル25の上方に位置するものを動作させ、当該固体投入部55の固体排出口から粉体若しくは粒体が、ボトル25に供給される(粉体若しくは粒体投入工程)。
例えば、第1の固体投入部55aの定量保持部58は保持部移動装置59によって第1位置から第2位置に移動せしめられる。これにより、第1の固体投入部55aの定量保持部58の孔58cに充填された粉体若しくは粒体は、第3排出口58bと第2排出口57bを介して排出され、ボトル25に投入される。
第2位置に移動してから第3時間t3(例えば、t3=1秒)経過した後、定量保持部58は保持部移動装置59によって第2位置から第1位置に移動せしめられる。これにより、孔58cには、シューター56からの粉体若しくは粒体の再充填が行われる。第3時間t3は、少なくとも、孔58cに充填された粉体若しくは粒体の全てが第3排出口58bを介して排出されるのに必要な時間を有する。
ボトル25に供給する粉体若しくは粒体が複数ある場合には、固体投入部接近工程と粉体若しくは粒体投入工程が複数回行われる。
粒体と粉体をボトル25に供給する必要が無い場合には、固体投入部接近工程と粉体若しくは粒体投入工程は省略される。
【0076】
粉体若しくは粒体投入工程の後であって、後述する蓋閉め工程の前に、液体供給制御部41は、液体投入部49の液体排出口がボトル25の上方から外れるように、液体投入部移動装置47を移動させる(液体投入部退避工程)。
なお、固体投入部55の固体排出口がボトル25の上方から外れるように、固体投入部移動装置53を回転させてもよい。
液体投入部移動装置47の移動完了後、開閉制御部31は、蓋移動装置33に、蓋35をボトル25の上方に移動させ、蓋35を閉じる(図7参照、蓋閉め工程)。
蓋閉め工程の後、蓋保持部33aは、蓋35を保持した状態を解除し、蓋移動装置33は、蓋保持部33aをボトル25の上方から外れた位置に移動させてもよい(蓋保持部退避工程)。また、蓋閉め工程の後、後述するモーター停止工程まで、蓋保持部33aは、蓋35がボトル25から外れないように、蓋35を保持した状態を維持してもよい。
【0077】
蓋35がボトル25に取り付けられた後、ミキサー制御部21は、第1ボタン11a~第4ボタン11dのうち、ボタン操作工程で操作したものに対応して、第1制御ボタン21a~第4制御ボタン21dのいずれかを動作させる。
これにより、第1ボタン11a~第4ボタン11dのうち、ボタン操作工程で操作したものに対応して、スタンド23の第1操作ボタン23a~第4操作ボタン23dのいずれかが押下され、押下した操作ボタンに対応してスタンド23のモーターが回転する(スタンド操作工程)。
モーターの回転により、ボトル25のカッターが回転し、ボトル25の内部の材料が粉砕されたり攪拌されたりする。
【0078】
第4時間t4(例えば、t4=30秒)経過後、ボトル25の内部には、第1ボタン11a~第4ボタン11dのうち、ボタン操作工程で選択されたものに対応する飲料が生成され、スタンド23のモーターが停止する(モーター停止工程)。
【0079】
使用者は、スタンド23からボトル25を取り外し、筐体3の外部にボトル25と蓋35を取り出し、ボトル25の内部に生成された飲料を所定のカップに移し替える。
【0080】
(液体の投入などの動作制御を行うことの効果)
使用者が、ボトル25をスタンド23に載置し、操作部11の操作などをするだけで、生成する飲料の材料となる液体などのボトル25への投入などの動作制御が行われ、複数の材料を混ぜて生成される飲料を提供することが可能になる。
【0081】
(移動装置を設けることの効果)
移動装置(蓋移動装置33、液体投入部移動装置47、固体投入部移動装置53)により、ボトル25の上方に位置させる部材(蓋35、液体投入部49、固体投入部55)を入れ替え、ボトル25の上方の空間を有効に活用することが可能になる。
【0082】
(逆流動作を行うことの効果)
液体の抽出直後、液体投入部49の先端部(ノズル49aがある部分)にある液体が、逆流動作により、吸い上げられて、落下せずに、液送チューブ46の内部に留めることができ、液体などの材料の適量供給が容易になる。
【0083】
(外部機器との連携)
次に第2実施形態について説明する(図11図12参照)。
第2実施形態では、飲料生成装置1は、外部機器連携部を備える。
外部機器連携部は、通信装置14aを有する。
通信装置14aは、レジスター70など外部の機器から、飲料生成装置1で生成する飲料の注文情報を受信する(受信工程)。操作部11は、通信装置14aで受信した注文情報に基づいて、次に飲料生成装置1で生成する飲料に関する情報を出力する。
具体的には、操作部11は、第1ボタン11aの近傍に第1出力部12aを有し、第2ボタン11bの近傍に第2出力部12bを有し、第3ボタン11cの近傍に第3出力部12cを有し、第4ボタン11dの近傍に第4出力部12dを有する。
【0084】
外部の機器から送信された当該注文情報に基づいて、第1出力部12a~第4出力部12dのうち、次に飲料生成装置1で生成する飲料に対応する操作部11のボタンに対応するものが点灯する。
例えば、次に飲料生成装置1で生成する飲料が第1の飲料で大容量のものである場合には、第1ボタン11aに対応する第1出力部12aが点灯する。
【0085】
(次に生成する飲料の情報を出力することの効果)
使用者がレジスター70など外部の機器を介して受けた注文の順序に合わせて、飲料生成装置1の操作部11を操作することが容易になる。
【0086】
また、第2実施形態では、ボトル25の内部に投入された材料に関する情報を取得するセンサー80が、スタンド23の周囲に設けられる。また、第5出力部12eが操作部11などに設けられる。
センサー80は、温度、色、ボトル25の重量などを検知する。
制御部13は、センサー80で検知した情報に基づいて、ボトル25に投入された材料の種類と量から生成可能な飲料の種類と量を特定し、操作部11を介して選択された飲料の種類と量と一致するか否かを判断する。
一致しない場合には、制御部13は、第5出力部12eを介して、音声又は映像で「ボトル25に投入された材料から生成される飲料の種類と量に関する情報」を出力させる。
【0087】
(投入された材料などを特定することの効果)
当該判断は、操作部11の第1ボタン11a~第4ボタン11dが操作された後に行われる。
これにより、ボトル25に使用者が手動で投入した材料が、操作部11を介して選択され飲料の種類及び量に対応した正しいものであるか否かを使用者などに知らせることが可能になる。
また、当該判断は、液体投入部49を介して液体が投入された後、固体投入部55を介して固体または粉体が投入された後に行われる。
これにより、液体投入部49を介して投入された液体、固体投入部55を介して投入された粉体若しくは粒体が、操作部11を介して選択された飲料の種類及び量に対応した正しいものであるか否かを使用者などに知らせることが可能になる。
【0088】
なお、センサー80は、ボトル25の内部に投入された材料を特定する目的以外に使用されてもよい。
例えば、センサー80は、ボトル25が正しくスタンド23に載置されたか否かを検知したり、蓋閉め工程で蓋35がボトル25に正しく取り付けられたか否かを検知したり、液体投入部49が液体投入部接近工程でボトル25の上方に移動したか否かを検知したり、液体投入部49が液体投入部退避工程で所定の場所に移動したか否かを検知したり、液体容器43の液体の残量を検知したり、固体投入部55の粉体若しくは粒体の残量を検知したりする。
【0089】
(上面33a1と下面33a2の幅の応用例)
次に、第3実施形態について説明する(図13参照)。
第1実施形態では、蓋保持部33aの上面33a1の幅は、下面33a2の幅よりも狭い例を説明したが、上面33a1の幅が下面33a2の幅よりも広いものであってもよい。
この場合、蓋35をボトル25から離して上下逆さまにした状態で、蓋保持部33aに取り付けやすくなる。
【0090】
(洗浄水供給の応用例)
次に、第4実施形態について説明する(図14参照)。
第1実施形態では、液送ポンプ45は、飲料用の液体容器43の液体だけを汲み上げる例を説明したが、更に、洗浄用の洗浄水容器44の液体(洗浄水)を汲み上げてもよい。
この場合、液送ポンプ45は、汲み上げる液体を液体容器43と洗浄水容器44とで切り替える。
洗浄水は、液送ポンプ45から液送チューブ46を介して、液体投入部49を通る際に、液送チューブ46、及び液体投入部49の内部を洗浄する。
洗浄後の洗浄水を貯めるため、廃液容器48が設けられる。
スタンド23に載置されたボトル25に液体を供給する場合は、第1実施形態と同様である。
液体投入部49などを洗浄する、すなわち液体投入部49に洗浄水を流す場合は、液体投入部移動装置47は、液体投入部49の液体排出口を、ボトル25の上方から外れた位置であって、廃液容器48の上方に位置させる。液送ポンプ45は、洗浄水容器44から洗浄水を汲み上げ、液送チューブ46及び液体投入部49の内部を通り、廃液容器48に排出される。
例えば、液体投入部49などの洗浄は、後述する蓋閉め工程、スタンド操作工程、モーター停止工程の間に行われる。
【0091】
廃液容器48の近傍には、センサー80の一つが設けられ、廃液容器48に貯まった液体の量を検出する。
廃液容器48に貯まった液体の量に関する情報に基づいて、制御部13は、操作部11の第5出力部12eを介して、音声又は映像で、「廃液容器48の内部の液体の廃棄などを促す情報」を出力させる。
【0092】
(ボトル25を移動させる応用例)
次に、第5実施形態について説明する(図15参照)。
第1実施形態では、液体投入部移動装置47を使って液体投入部49を移動させ、固体投入部移動装置53を使って固体投入部55を移動させる例を説明したが、ボトル25を移動させてもよい。
この場合、ボトル移動装置22が設けられる。
第5実施形態のボトル移動装置22は、ボトル25を保持し、液体投入部49の液体排出口の下方に位置するようにボトル25を移動させたり、固体投入部55の固体排出口の下方に位置するようにボトル25を移動させたりする。また、ボトル移動装置22は、液体投入工程と粉体若しくは粒体投入工程の後であって、蓋閉め工程の前に、ボトル25をスタンド23の上方に位置させたりする(ボトル移動工程)。
第5実施形態では、液体投入部移動装置47及び固体投入部移動装置53が省略される。
【0093】
液体投入部49及び固体投入部55の移動に代えて、ボトル25を移動させるため、材料をボトル25に投入させる経路を短く出来る。
また、液送ポンプ45が液体容器43に取り付けられ、上端部を押下することで液体容器43の内部の液体を排出させるものであって、液送ポンプ45から液体容器43の底部に延びるホースが液送チューブ46として機能し、液送ポンプ45の先端部が液体投入部49として機能するものあれば、既存の液体容器43と液送ポンプ45と液送チューブ46と液体投入部49のセットを活用出来るため、材料が他の機械に触れる可能性を低く出来る。
この場合、ボトル移動装置22若しくは押下装置(不図示)など飲料生成装置1に含まれる装置は、ボトル25が液体投入部49の液体排出口の下方に位置した状態で、液送ポンプ45の上端部を押下する。
【0094】
(液体投入部49と固体投入部55を一度に移動させる応用例)
次に、第6実施形態について説明する(図16図19参照)。
第1実施形態では、液体投入部移動装置47と固体投入部移動装置53が別体で構成され、液体投入部49と固体投入部55が別々に移動する例を説明した。
しかしながら、液体投入部移動装置47と固体投入部移動装置53が一体で構成され、液体投入部49と固体投入部55が一緒に移動してもよい。
第6実施形態では、液体投入部49と固体投入部55が、水平方向の1つ(2つのスタンド23が並ぶ方向)に移動するように、移動装置(液体投入部移動装置47と固体投入部移動装置53)が構成される。
液体投入部49と固体投入部55の移動を一度の動作で行うことが可能になる。
また、液体投入部49の複数のノズル49aの先端部、及び複数の固体投入部55のそれぞれの排出口が、1つの領域(投入領域60)を向くように、液体投入部49などが配置される。
移動装置(液体投入部移動装置47と固体投入部移動装置53)は、投入領域60が、スタンド23の上方に位置する状態と、スタンド23の上方から外れた状態とが切り替え可能な状態で、液体投入部49と固体投入部55を移動させる。
【0095】
なお、飲料生成装置1の内部の構造を説明するため、図18図19では、筐体3の側壁の一部の図示を省略している。
【0096】
(液体投入部49と固体投入部55を一体的に移動させることの効果)
液体などの投入対象のボトル25を保持するスタンド23の上方に、当該1つの領域(投入領域60)が位置するように、移動装置(液体投入部移動装置47と固体投入部移動装置53)を移動させることで、液体と固体(粉体と粒体)を同時期にボトル25に投入することが可能になる。
【0097】
(スタンド23を複数設ける応用例)
次に、第7実施形態について説明する(図16図19参照)。
第1実施形態では、スタンド23が1つだけ設けられる例を説明した。
しかしながら、スタンド23が複数設けられてもよい。
第7実施形態では、スタンド23が2つ設けられる例を示す。
【0098】
(スタンド23などを複数設けることの効果)
一方のスタンド23に載置したボトル25に液体などの投入を行いながら、他方のスタンド23に載置したボトル25で調理(粉砕若しくは攪拌)を行うことが可能になる。
【0099】
(第1制御ボタン21aなどの動作方向の応用例)
次に、第8実施形態について説明する(図19図20参照)。
第1実施形態では、第1操作ボタン23a~第4操作ボタン23dがスタンド23の側面に設けられ、第1制御ボタン21a~第4制御ボタン21dが、第1操作ボタン23a~第4操作ボタン23dを押下する例を説明した。
しかしながら、第1制御ボタン21a~第4制御ボタン21dと、第1操作ボタン23a~第4操作ボタン23dの間に、伝達部24(第1梃子24a~第4梃子24d)が設けられてもよい。
【0100】
伝達部24は、第1梃子24a~第4梃子24dを有する。
伝達部24のそれぞれは、制御ボタンにより押下され、制御ボタンにより押下される方向(上下方向)とは別の方向(水平方向)に制御ボタンを押す。
【0101】
第1梃子24aは側方から見て、水平方向に延びる領域と上下方向に延びる領域を含む略L字形状を有する。
第1梃子24aの水平方向に延びる領域は、力点として機能する領域を有する。第1梃子24aの力点として機能する領域は、第1制御ボタン21aと対向する。
第1梃子24aの上下方向に延びる領域は、作用点として機能する領域を有する。第1梃子24aの作用点として機能する領域は、第1操作ボタン23aと対向する。
第1梃子24aの水平方向に延びる領域と、第1梃子24aの上下方向に延びる領域の接続点は、第1梃子24aの梃子の支点として機能する。
第1梃子24aの力点として機能する領域と支点として機能する領域の距離は、第1梃子24aの作用点として機能する領域と支点として機能する領域の距離よりも長い。
第1制御ボタン21aは、上下方向で、第1梃子24aの力点として機能する領域を押す。
第1梃子24aは、支点を中心に回転し、第1梃子24aの作用点は、水平方向で、第1操作ボタン23aを押す。
【0102】
第2梃子24bは側方から見て、水平方向に延びる領域と上下方向に延びる領域を含む略L字形状を有する。
第2梃子24bの水平方向に延びる領域は、力点として機能する領域を有する。第2梃子24bの力点として機能する領域は、第2制御ボタン21bと対向する。
第2梃子24bの上下方向に延びる領域は、作用点として機能する領域を有する。第2梃子24bの作用点として機能する領域は、第2操作ボタン23bと対向する。
第2梃子24bの水平方向に延びる領域と、第2梃子24bの上下方向に延びる領域の接続点は、第2梃子24bの梃子の支点として機能する。
第2梃子24bの力点として機能する領域と支点として機能する領域の距離は、第2梃子24bの作用点として機能する領域と支点として機能する領域の距離よりも長い。
第2制御ボタン21bは、上下方向で、第2梃子24bの力点として機能する領域を押す。
第2梃子24bは、支点を中心に回転し、第2梃子24bの作用点は、水平方向で、第2操作ボタン23bを押す。
【0103】
第3梃子24cは側方から見て、水平方向に延びる領域と上下方向に延びる領域を含む略L字形状を有する。
第3梃子24cの水平方向に延びる領域は、力点として機能する領域を有する。第3梃子24cの力点として機能する領域は、第3制御ボタン21cと対向する。
第3梃子24cの上下方向に延びる領域は、作用点として機能する領域を有する。第3梃子24cの作用点として機能する領域は、第3操作ボタン23cと対向する。
第3梃子24cの水平方向に延びる領域と、第3梃子24cの上下方向に延びる領域の接続点は、第3梃子24cの梃子の支点として機能する。
第3梃子24cの力点として機能する領域と支点として機能する領域の距離は、第3梃子24cの作用点として機能する領域と支点として機能する領域の距離よりも長い。
第3制御ボタン21cは、上下方向で、第3梃子24cの力点として機能する領域を押す。
第3梃子24cは、支点を中心に回転し、第3梃子24cの作用点は、水平方向で、第3操作ボタン23cを押す。
【0104】
第4梃子24dは側方から見て、水平方向に延びる領域と上下方向に延びる領域を含む略L字形状を有する。
第4梃子24dの水平方向に延びる領域は、力点として機能する領域を有する。第4梃子24dの力点として機能する領域は、第4制御ボタン21dと対向する。
第4梃子24dの上下方向に延びる領域は、作用点として機能する領域を有する。第4梃子24dの作用点として機能する領域は、第4操作ボタン23dと対向する。
第4梃子24dの水平方向に延びる領域と、第4梃子24dの上下方向に延びる領域の接続点は、第4梃子24dの梃子の支点として機能する。
第4梃子24dの力点として機能する領域と支点として機能する領域の距離は、第4梃子24dの作用点として機能する領域と支点として機能する領域の距離よりも長い。
第4制御ボタン21dは、上下方向で、第4梃子24dの力点として機能する領域を押す。
第4梃子24dは、支点を中心に回転し、第4梃子24dの作用点は、水平方向で、第4操作ボタン23dを押す。
【0105】
(伝達部24を使って、力を加える方向を変換することの効果)
伝達部24は、異なる方向(上下方向)に押す力を、水平方向に押す力に変換する。
このため、伝達部24を設けない形態に比べて、飲料生成装置1の操作ボタンを押す方向(水平方向)の寸法を短くすることが可能になる。
【0106】
(伝達部24の梃子を使って、力を加える方向を変換することの効果)
伝達部24の梃子により、より少ない力で操作ボタンを押下することが可能になる。
【0107】
(固体投入部55の応用例)
次に、第9実施形態について説明する(図18図19図21図23参照)。
第1実施形態では、同じ形状の固体投入部55が2つ設けられる例を説明した。
しかしながら、固体投入部55は、異なる形状のものが設けられてもよい。
第9実施形態の固体投入部55は、粉体投入部551と粒体投入部552を有する。
粉体投入部551は、粒子が細かい固体(粉体)を投入するために用いられ、粒体投入部552は、粉体投入部551で用いる粉体よりも、粒子が粗い固体(粒体)を投入するために用いられる。
図22図23は、内部の構造を分かりやすく説明するため、粉体移動螺旋部551cなど外部から見えない部分の一部を点線で示す。
【0108】
(粉体投入部551)
粉体投入部551は、粉体ケース551a、粉体排出口551b、粉体移動螺旋部551c、粉体攪拌部551e、粉体移動動力提供部551dを有する(図21図22参照)。
粉体ケース551aは、抹茶パウダーなど粉体を収容する。粉体ケース551aの側面の下部には、粉体排出口551bが設けられる。
粉体移動螺旋部551cは、粉体ケース551aの内側の下部に設けられ、粉体移動螺旋部551cの螺旋部分の回転により、粉体を粉体排出口551bがある方向に移動させる。
粉体移動動力提供部551dは、粉体移動螺旋部551cに回転力を供給する。
粉体移動動力提供部551dには、ゴムなどの弾性体で構成された接触部551d1が設けられる。接触部551d1には、粉体移動螺旋部551cの回転軸の後端部が嵌め込まれる凹部551d2が設けられる。
凹部551d2の断面は、粉体移動螺旋部551cの回転軸の後端部の断面と略同じ形状を有する。粉体移動螺旋部551cの回転軸の後端部が、位置合わせ出来ていない状態で、凹部551d2に挿入された場合には、粉体移動螺旋部551cの回転軸の後端部は、凹部551d2に嵌合せず、接触部551d1が変形した状態になる。ただし、粉体移動螺旋部551cの回転軸と粉体移動動力提供部551dの回転軸が同一直線上にあれば、粉体移動動力提供部551dを回転させることで、粉体移動螺旋部551cの回転軸の後端部は、凹部551d2に嵌合し、位置合わせが完了する。位置合わせ完了後は、粉体移動動力提供部551dの回転力が粉体移動螺旋部551cに伝達される。
【0109】
(弾性体の接触部551d1を設けたことの効果)
粉体移動動力提供部551dと粉体移動螺旋部551cとの嵌合がしっかりと出来ていない状態でも、粉体移動動力提供部551dを回転させることで、嵌合された状態になり得る。また、嵌合が出来ていない状態でも、接触部551d1が弾性体で構成されるので、接触部551d1は弾性変形するだけで破損しない。このため、簡単に粉体移動動力提供部551dと粉体移動螺旋部551cの連結を行える。
【0110】
粉体攪拌部551eは、板バネなどの弾性部材551e1が粉体移動螺旋部551cの螺旋部分に接し、当該螺旋部分の回転により、弾性部材551e1と粉体移動螺旋部551cの螺旋部分との接触箇所が変位し、弾性部材551e1が上方向に持ち上げられる。弾性部材551e1は、付勢力により再び粉体移動螺旋部551cの螺旋部分に接する位置に戻る。
【0111】
(粉体移動螺旋部551cに接する弾性部材551e1を設けたことの効果)
弾性部材551e1が持ち上がる時、及び粉体移動螺旋部551cの螺旋部分に接する位置に戻る時に、弾性部材551e1及び弾性部材551e1から延びる攪拌腕部551e2が周囲の粉体を攪拌する。
【0112】
粉体攪拌部551eは、平歯車など、粉体移動螺旋部551cの螺旋部分の動きに合わせて回転する部材で構成されてもよい。当該部材が回転することにより、粉体攪拌部551eの周囲の粉体が攪拌される。
また、当該回転部材の歯車の先端などに弾性部材551e1が取り付けられてもよい。この場合、弾性部材551e1が撓んだ状態を解消する際の大きな動きにより、粉体の攪拌がより効果的に行われる。
【0113】
(粒体投入部552)
粒体投入部552は、粒体ケース552a、粒体排出口552b、粒体移動螺旋部552c、粒体移動動力提供部552dを有する(図23参照)。
粒体ケース552aは、チョコチップなど粒体を収容する。粒体ケース552aの側面の下部には、粒体排出口552bが設けられる。
粒体移動螺旋部552cは、粒体ケース552aの内側の下部に設けられ、粒体移動螺旋部552cの螺旋部分の回転により、粒体を粒体排出口552bがある方向に移動させる。
粒体移動動力提供部552dは、粒体移動螺旋部552cに回転力を供給する。
【0114】
粒体移動動力提供部552dは、粒体移動螺旋部552cを回転させる際の負荷が所定量を超えた場合に、停止と逆回転と正回転を行う。
具体的には、固体供給制御部51は、粉体移動螺旋部552cの回転数、粉体移動動力供給部552dのモーターに流れる電流値を検知し、回転数と電流値の両方で急激な変化が生じた時(単位時間あたりの変化割合が所定の閾値を超えた時)、負荷が所定量を超えていると判断する。
【0115】
(負荷に応じて逆回転制御を行うことの効果)
回転数と電流値に急激な変化が生じた場合、すなわち、負荷が大きい場合に、停止や逆回転を行い、その後に再び正回転を行うことにより、粒体が粒体移動螺旋部552c若しくは粒体ケース552aに引っかかって粉砕されてしまうのを防止出来る。
【0116】
(回転量の設定)
記録装置13aは、単位重量あたりの粉体移動動力提供部551dの回転量(第1回転量rv1)、粒体移動動力提供部552dの回転量(第2回転量rv2)を記録する。
例えば、粉体を1グラムだけ粉体排出口551bから排出させるために、粉体移動動力提供部551dを5回転させる場合には、第1回転量rv1が5であるとする。
第1の飲料を大容量で生成するために、粉体を2グラムだけ粉体排出口551bから排出させる場合には、粉体移動動力提供部551dを10回転させる。
【0117】
(粉体投入部551の動作補正制御)
飲料生成装置1の設置時、若しくは第5時間t5(例えば、t5=10日)ごとに、粉体投入部551の動作補正制御、すなわち第1回転量rv1の調整が行われるのが望ましい。
粉体投入部551の動作補正制御では、粉体ケース551aに粉体が充填された状態で、粉体移動動力提供部551dを第1回転量rv1だけ回転させ、粉体移動螺旋部551cが粉体を粉体排出口551bから排出させる。
粉体排出口551bから排出された粉体の重量を計測する。当該計測にはセンサー80が用いられてもよいし、他の重量計測装置が用いられてもよい。
計測した重量と単位重量との比に基づいて、第1回転量rv1が補正される。
計測した重量が、単位重量の2倍である場合には、粉体の排出量が多いとして、第1回転量rv1が補正前の値の1/2に補正される(補正前のrv1=5に対して、補正後のrv1=2.5)。
計測した重量が、単位重量の1/3である場合には、粉体の排出量が少ないとして、第1回転量rv1が補正前の値の3倍に補正される(補正前のrv1=5に対して、補正後のrv1=15)。
計測した重量に関する情報は、使用者により第5出力部12eなどを介して入力され、制御部13は、当該計測した重量に関する情報に基づいて、第1回転量rv1を調整する。
センサー80が当該計測を行う場合には、第5出力部12eなどを介した入力を行わずに、センサー80で得られた情報(当該計測した重量に関する情報)に基づいて、制御部13が第1回転量rv1を調整してもよい。
これにより、粉体投入部551の個体差などに応じて、粉体投入部551から排出される粉体の量の調整を行うことが可能になる。
【0118】
また、第5時間t5よりも短い第6時間t6(例えば、t6=3時間)ごとに、更なる動作補正制御、すなわち第1回転量rv1の微調整が行われるのが望ましい。
具体的には、気温、湿度、粉体ケース551aに充填された粉体の量などに基づいて、更なる動作補正制御が行われる。
気温と湿度に関する情報は、センサー80で計測されてもよいし、他の計測装置で計測されてもよい。
例えば、湿度が高い場合、粉体ケース551aに充填された粉体の量が多い場合には、粉体が固まって排出されにくいため、第1回転量rv1が微調整前の値よりも大きい値に設定される。
これにより、周囲の状況などに応じて、粉体投入部551から排出される粉体の量の微調整を行うことが可能になる。
【0119】
(粒体投入部552の動作補正制御)
同様に、飲料生成装置1の設置時、若しくは第5時間t5ごとに、粒体投入部552の動作補正制御、すなわち第2回転量rv2の調整が行われるのが望ましい。
また、第6時間t6ごとに、更なる動作補正制御、すなわち第2回転量rv2の微調整が行われるのが望ましい。
【0120】
すなわち、単位重量に対応した回転量(第1回転量rv1、第2回転量rv2)で移動動力提供部(粉体移動動力提供部551d、粒体移動動力提供部552d)を回転させることにより、排出された粉体若しくは粒体の重量(実際の重量)と、単位重量との比に基づいて、制御部13は、当該回転量(第1回転量rv1、第2回転量rv2)を調整する。
固体投入部55のケース(粉体ケース551a、粒体ケース552a)に収容されている粉体若しくは粒体の量と、当該ケースの周囲の気温と、当該ケースの周囲の湿度の少なくとも1つに関する情報に基づいて、制御部13は、当該回転量(第1回転量rv1、第2回転量rv2)を調整する。
【0121】
(液送ポンプ45の動作補正制御)
飲料生成装置1の設置時、若しくは第5時間t5(例えば、t5=10日)ごとに、液送ポンプ45の動作補正制御、すなわちポンプ稼働時間vtの調整が行われるのが望ましい。
液送ポンプ45の動作補正制御では、液体容器43に液体が充填された状態で、液送ポンプ45をポンプ稼働時間vtだけ稼働させ、液体を液体投入部49から排出させる。
液体投入部49から排出された液体の体積を計測する。当該計測にはセンサー80が用いられてもよいし、他の体積計測装置が用いられてもよい。
計測した体積と単位体積との比に基づいて、ポンプ稼働時間vtが補正される。
計測した体積が、単位体積の2倍である場合には、液体の排出量が多いとして、ポンプ稼働時間vtが補正前の値の1/2に補正される。
計測した体積が、単位体積の1/3である場合には、液体の排出量が少ないとして、ポンプ稼働時間vtが補正前の値の3倍に補正される。
計測した体積に関する情報は、使用者により第5出力部12eなどを介して入力され、制御部13は、当該計測した体積に関する情報に基づいて、ポンプ稼働時間vtを調整する。
センサー80が当該計測を行う場合には、第5出力部12eなどを介した入力を行わずに、センサー80で得られた情報(当該計測した体積に関する情報)に基づいて、制御部13がポンプ稼働時間vtを調整してもよい。
【0122】
(液送ポンプ45の動作補正制御を行うことの効果)
液送ポンプ45及び液送チューブ46の劣化などに応じて、液体投入部49から排出される液体の量の調整を行うことが可能になる。
【0123】
(蓋移動装置33の応用例)
次に、第10実施形態について説明する(図18図19図24図25参照)。
第1実施形態では、蓋移動装置33の溝型形状部分が、蓋35の縁を保持する例を説明した。
しかしながら、蓋移動装置33が蓋35を保持する形態は、これに限るものではない。
例えば、蓋移動装置33は、真空ポンプによる吸引で蓋35を保持してもよい。
この場合、蓋移動装置33は、蓋35の吸引装置を有する。
蓋35の吸引装置は、1つだけで構成されてもよいが、複数設けられてもよい。
また、複数の吸引装置のうち、全てではなくて1以上の吸引装置を使って蓋35を保持可能であるように構成されるのが望ましい。
例えば、第10実施形態では、蓋35の吸引装置が4つ設けられ、そのうちの1つ若しくは2つ若しくは3つを使って蓋35を保持することが出来るように構成される。
【0124】
(吸引装置を複数用いることの効果)
蓋35が濡れていて、複数の吸引装置のうち、いくつかのの吸引装置では十分に吸引が行えない場合でも、他の吸引装置で蓋35の保持を維持することが可能になる。
【0125】
(液体投入部49の応用例)
次に、第11実施形態について説明する(図18図19図26図27参照)。
液体投入部49は、ノズル49aの他に、ノズル保持部49b、座金49c、ネジ49dを有してもよい。
ノズル保持部49bは、ノズル49aの先端部が通る孔を有し、ノズル49aを保持する。
ノズル保持部49bは、液体投入部移動装置47と固体投入部移動装置53が一体で構成されたものに保持される。
座金49cは、ノズル49aの先端部が通る孔を有する板状部材で構成され、ノズル保持部49bに取り付けられる。
ネジ49dは、座金49cとノズル保持部49bを、液体投入部移動装置47と固体投入部移動装置53が一体で構成されたものに固定するために使用される。
【0126】
(外部機器との連携の応用例1)
次に、第12実施形態について説明する(図28参照)。
第2実施形態では、外部機器連携部が通信装置14aを有し、通信装置14aが、外部の機器からの飲料生成装置1で生成する飲料の注文情報を受信し、操作部11が、次に飲料生成装置1で生成する飲料に関する情報を出力する例を説明した。
しかしながら、外部機器連携部がスキャナーなどの読み取り装置14bを有し、読み取り装置14bが、外部の機器によって出力されたものを読み取る(読み取り工程を実行する)形態であってもよい。
当該外部の機器によって出力されたものは、レジスター70などで印字されたバーコードを含む紙媒体、携帯端末などに表示された画像などで構成される。当該バーコードには、飲料生成装置1で生成する飲料の注文情報が含まれる。
具体的には、読み取り装置14bが読み取った情報に含まれる当該注文情報に基づいて、第1出力部12a~第4出力部12dのうち、次に飲料生成装置1で生成する飲料に対応する操作部11のボタンに対応するものが点灯する。スタンド23が複数設けられている場合には、液体投入などを行うボトル25が載置されたスタンド23に対応する第1出力部12aなどが点灯する。
ただし、第1出力部12a~第4出力部12dのいずれかの点灯に加えて/代えて、制御部13は、第5出力部12eを介して、音声又は映像で「次に飲料生成装置1で生成する飲料に関する情報」を出力させてもよい。また、第5出力部12eが表示装置上のタッチパネルで構成される場合には、使用者が第5出力部12eに表示された「確認ボタン」をタッチした時に、スタンド23に載置されたボトル25への液体投入などの動作が開始されてもよい。
【0127】
(読み取り装置14bを設けることの効果)
レジスター70など外部の機器で出力されたもののバーコードなどから、次に生成する飲料の種類などの注文情報を読み取ることで、次に飲料生成装置1で生成する飲料の設定の間違えを生じにくく出来る。
【0128】
(液体投入部49と固体投入部55を複数セット設ける応用例)
次に、第13実施形態について説明する。
第1実施形態では、液体投入部49と固体投入部55が1セット設けられる例を説明した。
しかしながら、液体投入部49と固体投入部55が複数セット設けられてもよい(図29参照)。
【0129】
(外部機器との連携の応用例3)
次に、第14実施形態について説明する。
第2実施形態では、通信装置14aが、飲料生成装置1で生成する飲料の注文情報を受信し、当該注文情報に基づいて、操作部11が次に生成する飲料に関する情報を出力し、使用者が操作部11を操作した後に、スタンド23に載置されたボトル25への液体投入などが行われる例を説明した。
すなわち、第2実施形態では、通信装置14aで受信した注文情報と、操作部11の操作状態とに基づいて、投入工程が実行される。また、受信工程と操作工程の後であって、投入工程の前に、蓋退避工程が実行される。
【0130】
また、第12実施形態では、読み取り装置14bが、飲料生成装置1で生成する飲料の注文情報を読み取りし、当該注文情報に基づいて、操作部11が次に生成する飲料に関する情報を出力し、使用者が操作部11を操作した後に、スタンド23に載置されたボトル25への液体投入などが行われる例を説明した。
すなわち、第12実施形態では、読み取り装置14bで読み取りした注文情報と、操作部11の操作状態とに基づいて、投入工程が実行される。また、読み取り工程と操作工程の後であって、投入工程の前に、蓋退避工程が実行される。
【0131】
しかしながら、当該次に生成する飲料に関する情報の出力、使用者による操作部11の操作などを省略してもよい。
第14実施形態では、通信装置14aが、外部の機器から当該注文情報を受信した時、若しくは、読み取り装置14bが、当該注文情報を含む印字物などを読み取った時であって、スタンド23に空のボトル25が載置されている場合に、スタンド23に載置されたボトル25への液体投入などが行われる。
すなわち、第14実施形態では、通信装置14aで受信した、若しくは、読み取り装置14bで読み取りした、注文情報に基づいて、投入工程が実行される。また、受信工程若しくは読み取り工程の後であって、投入工程の前に、蓋退避工程が実行される。この場合、制御部13は、センサー80で検知した情報に基づいて、スタンド23に空のボトルが載置されているか否かの判断を行う。
【0132】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲及び要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0133】
1 飲料生成装置
3 筐体
3a 第1扉
3b 第2扉
3c 第3扉
11 操作部
11a 第1ボタン
11b 第2ボタン
11c 第3ボタン
11d 第4ボタン
12a 第1出力部
12b 第2出力部
12c 第3出力部
12d 第4出力部
12e 第5出力部
13 制御部
13a 記録装置
14a 通信装置
14b 読み取り装置
21 ミキサー制御部
21a 第1制御ボタン
21b 第2制御ボタン
21c 第3制御ボタン
21d 第4制御ボタン
22 ボトル移動装置
23 スタンド
23a 第1操作ボタン
23b 第2操作ボタン
23c 第3操作ボタン
23d 第4操作ボタン
24 伝達部
24a 第1梃子
24b 第2梃子
24c 第3梃子
24d 第4梃子
25 ボトル
31 開閉制御部
33 蓋移動装置
33a 蓋保持部
33a1 上面
33a2 下面
33a3 縦面(接続面)
35 蓋
41 液体供給制御部
43 液体容器
44 洗浄水容器
45 液送ポンプ
45a 液送ポンプのモーター
45b 補助ポンプ
46 液送チューブ
47 液体投入部移動装置
48 廃液容器
49 液体投入部
49a ノズル
49b ノズル保持部
49c 座金
49d ネジ
51 固体供給制御部
53 固体投入部移動装置
55 固体投入部
55a 第1の固体投入部
55b 第2の固体投入部
551 粉体投入部
551a 粉体ケース
551b 粉体排出口
551c 粉体移動螺旋部
551d 粉体移動動力提供部
551e 粉体攪拌部
551e1 弾性部材
551e2 攪拌腕部
552 粒体投入部
552a 粒体ケース
552b 粒体排出口
552c 粒体移動螺旋部
552d 粒体移動動力提供部
56 シューター
56a 第1投入口
56b 第1排出口
57 通路部
57a 第2投入口
57b 第2排出口
58 定量保持部(保持部)
58a 第3投入口
58b 第3排出口
58c 孔
59 保持部移動装置
60 投入領域
70 レジスター
80 センサー
rth 液送ポンプのモーターの回転数を上げる割合若しくは下げる割合
rv1 第1回転量
rv2 第2回転量
t1 第1時間(電流測定の時間間隔)
t2 第2時間(逆流動作時間)
t3 第3時間(定量保持部が第2位置に留まる時間)
t4 第4時間(モーターの回転時間)
t5 第5時間(第1回転量及び第2回転量の調整の時間間隔)
t6 第6時間(第1回転量及び第2回転量の微調整の時間間隔)
vr1 第1割合vr1
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