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  • 特開-劣化推定装置 図1
  • 特開-劣化推定装置 図2A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024083789
(43)【公開日】2024-06-24
(54)【発明の名称】劣化推定装置
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/392 20190101AFI20240617BHJP
   G01R 31/382 20190101ALI20240617BHJP
   G01R 31/385 20190101ALI20240617BHJP
   G01R 31/387 20190101ALI20240617BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20240617BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20240617BHJP
   B60R 16/04 20060101ALI20240617BHJP
【FI】
G01R31/392
G01R31/382
G01R31/385
G01R31/387
H01M10/48 P
H01M10/48 301
H02J7/00 Y
H02J7/00 P
B60R16/04 W
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022197802
(22)【出願日】2022-12-12
(71)【出願人】
【識別番号】000000170
【氏名又は名称】いすゞ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小川 誠
(72)【発明者】
【氏名】尾▲崎▼ 将
(72)【発明者】
【氏名】加藤 晃太
(72)【発明者】
【氏名】西村 怜馬
【テーマコード(参考)】
2G216
5G503
5H030
【Fターム(参考)】
2G216AB01
2G216BA01
2G216BA21
2G216BA22
2G216BA34
2G216BA61
2G216BA63
2G216CB35
5G503BB01
5G503EA08
5G503FA06
5H030AS08
5H030FF22
5H030FF41
5H030FF42
5H030FF43
5H030FF44
5H030FF52
(57)【要約】
【課題】多くの試験を行うことなくバッテリの劣化の要因を明確にすること。
【解決手段】車両に搭載されるバッテリBTの劣化を推定する劣化推定装置3は、バッテリBTの使用状態を示すパラメータ及び容量維持率のデータを蓄積する蓄積部32と、蓄積部32に蓄積されているデータに基づいてパラメータと容量維持率との相関関係を示す曲線を求める演算部31と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されるバッテリの劣化を推定する劣化推定装置であって、
前記バッテリの使用状態を示すパラメータ及び容量維持率のデータを蓄積する蓄積部と、
前記蓄積部に蓄積されている前記データに基づいて前記パラメータと前記容量維持率との相関関係を示す曲線を求める演算部と、
を有することを特徴とする劣化推定装置。
【請求項2】
前記パラメータは、
前記バッテリの充放電電流又は充放電電力の所定範囲毎の出現頻度の積算値である、
ことを特徴とする請求項1記載の劣化推定装置。
【請求項3】
前記パラメータは、
前記バッテリの温度又は充電状態のデータを含み、
前記演算部は、
前記温度毎又は前記充電状態毎に前記曲線を求める、
ことを特徴とする請求項2記載の劣化推定装置。
【請求項4】
前記演算部は、
前記バッテリの使用開始時からの経過時間に対する駆動時間又は駆動停止時間の割合を求め、求めた前記割合と前記曲線との相関関係を求める、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の劣化推定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両に搭載されるバッテリの劣化を推定する劣化推定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
バッテリの劣化には、バッテリの充放電電流、充放電電力、温度及び充電状態(SOC)が大きく影響する。このため、従来は、複数の充放電電流値(充放電レート)、複数の温度及び複数の充放電深度(SOCの使用範囲)において充放電サイクル試験を実施することにより、劣化の要因を分離して明らかにしている(例えば、特許文献1)。
【0003】
このような従来の充放電サイクル試験は、周期的に容量等の特性計測を行うため等の理由による中断はあるものの、一定の充放電電流又は充放電電力と、一定の温度と、において繰り返し連続して行われる。また、従来は、充放電サイクル試験とは別に、SOCの使用範囲、温度、充放電電力及び充放電電流の条件をいくつも変えた試験を行うと共に、条件を変える毎に異なるバッテリを準備している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-074257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来においては、バッテリの劣化の要因を明確にするためには、バッテリの劣化に対する影響度及び依存度の大きい充放電電流又は充放電電力、温度及び電圧(SOCの範囲)の条件を細かく設定して多くの試験を行う必要があるという課題を有する。
【0006】
本開示の目的は、多くの試験を行うことなくバッテリの劣化の要因を明確にすることができる劣化推定装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る劣化推定装置は、車両に搭載されるバッテリの劣化を推定する劣化推定装置であって、前記バッテリの使用状態を示すパラメータ及び容量維持率のデータを蓄積する蓄積部と、前記蓄積部に蓄積されている前記データに基づいて前記パラメータと前記容量維持率との相関関係を示す曲線を求める演算部と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、多くの試験を行うことなくバッテリの劣化の要因を明確にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施の形態1に係る劣化推定装置の構成を示すブロック図
図2A】本発明の実施の形態1に係る劣化推定装置に蓄積されるバッテリの充放電電力と経過時間との関係を示す図
図2B】本発明の実施の形態1に係る劣化推定装置によって求められるバッテリの充放電電力の所定範囲毎の出現頻度の積算値を示す図
図3】本発明の実施の形態1に係る劣化推定装置によって求めるSOHと充放電電力の出現頻度の積算値との相関関係を示す曲線を示す図
図4】本発明の実施の形態1に係る劣化推定装置によって推定されるバッテリの劣化におけるバッテリの温度による影響を示す図
図5】本発明の実施の形態1に係る劣化推定装置に蓄積されるテーブルの一例を示す図
図6】本発明の実施の形態2に係る車載装置の構成を示すブロック図
図7】本発明の実施の形態2に係る劣化推定装置の構成を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下に説明する実施の形態は一例であり、本開示はこの実施の形態に限定されるものではない。なお、既に周知な事項の詳細な説明や、実質的に同一の構成に対する重複説明等は、適宜省略する場合がある。
【0011】
(実施の形態1)
<劣化推定装置の構成>
本発明の実施の形態1に係る劣化推定装置3の構成について、図1を参照しながら、詳細に説明する。
【0012】
劣化推定装置3は、図示しない車両に搭載され、バッテリBTの劣化を推定する。劣化推定装置3は、車両情報を収集するVCU(Vehicle Control Unit;車両制御ユニット)1及びバッテリBTのバッテリ情報を収集するBMS(Battery management system;バッテリマネジメントシステム)2と接続している。
【0013】
ここで、車両情報は、経過時間、及びバッテリBTの駆動時間又は駆動停止時間の情報である。バッテリ情報は、バッテリBTの容量維持率(State of Health;SOH)、バッテリBTの充電状態(State of Charge;SOC)、バッテリBTの充放電電流、バッテリBTの充放電電力、及びバッテリBTの温度の情報である。容量維持率は、バッテリBTにおいて新品時の容量に対して維持できている容量を表しており、バッテリBTの現在の容量を新品時の容量で除算することにより求められる。
【0014】
劣化推定装置3は、演算部31と、蓄積部32と、送信部33と、を有している。
【0015】
演算部31は、バッテリBTの実運用時及び過渡運転時において、VCU1より入力される車両情報及びBMS2より入力されるバッテリ情報のデータを蓄積部32に蓄積させる。ここで、実運用時とは、バッテリBTが電力を出し入れできる(稼働できる)状態の時である。また、過渡運転時とは、バッテリBTが充放電している状態の時である。
【0016】
演算部31は、蓄積部32に蓄積されているデータに基づいて、バッテリBTの使用状態を示すパラメータと容量維持率との相関関係を示す曲線を求める。具体的には、演算部31は、バッテリBTの使用状態を示すパラメータとしてバッテリBTの充放電電流又は充放電電力の所定範囲毎の出現頻度の積算値を求めて蓄積部32に蓄積させる。演算部31は、蓄積部32に蓄積させたバッテリBTの充放電電流又は充放電電力の所定範囲毎の出現頻度の積算値と容量維持率との相関関係を示す曲線(以下、「劣化曲線」と記載する)を求める。演算部31は、バッテリBTの温度毎又は充電状態毎に劣化曲線を求める。
【0017】
ここで、バッテリBTの充放電電流又は充放電電力の所定範囲毎の出現頻度の積算値、温度及び充電状態は、バッテリBTの使用状態を示すパラメータである。
【0018】
演算部31は、蓄積部32に蓄積されている車両情報及びバッテリ情報に基づいて、バッテリBTの使用開始時からの経過時間に対する駆動時間又駆動停止時間の割合を求め、求めた割合と劣化曲線との相関関係を求める。
【0019】
演算部31は、求めた劣化曲線のデータ、及びバッテリBTの経過時間に対する駆動時間又駆動停止時間の割合と劣化曲線との相関関係のデータを、送信部33に出力すると共に蓄積部32に蓄積させる。
【0020】
蓄積部32は、演算部31により書き込まれた車両情報、バッテリ情報、劣化曲線、劣化曲線を求める際に使用するバッテリBTの使用状態を示すパラメータ、及びバッテリBTの経過時間に対する駆動時間又駆動停止時間の割合と劣化曲線との相関関係のデータを蓄積する。
【0021】
送信部33は、演算部31より入力される劣化曲線、及びバッテリBTの経過時間に対する駆動時間又駆動停止時間の割合と劣化曲線との相関関係のデータを図示しない表示装置に送信する。
【0022】
<劣化推定装置の動作>
本発明の実施の形態1に係る劣化推定装置3の動作について、図2Aから図5を参照しながら、詳細に説明する。図3では、バッテリBTの使用状態を示すパラメータとしてバッテリBTの充放電電力の所定範囲毎の出現頻度の積算値を用いる場合を一例として示している。
【0023】
まず、演算部31は、VCU1より入力される車両情報及びBMS2より入力されるバッテリ情報のデータを蓄積部32に蓄積させる。
【0024】
具体的には、演算部31は、VCU1より入力される経過時間及びBMS2より入力されるバッテリBTの充放電電力のデータに基づいて、例えば図2Aに示すように、バッテリBTの1秒経過する毎の充放電電力のデータを蓄積部32に蓄積させる。そして、演算部31は、図2Bに示すように、蓄積部32に蓄積させた充放電電力の所定範囲毎の出現頻度の積算値を求める。図2A及び図2Bの場合には、充電電力を+にすると共に放電電力を-にしている。また、所定範囲は、ここでは2Wを例示する。また、演算部31は、バッテリBTの温度及びバッテリBTの容量維持率のデータを蓄積部32に蓄積させる。
【0025】
次に、演算部31は、蓄積部32に蓄積させたバッテリBTの温度、バッテリBTの容量維持率、及び求めた充放電電力の所定範囲毎の出現頻度の積算値のデータに基づいて、バッテリBTの充放電電力の所定範囲毎の出現頻度の積算値と、バッテリBTの容量維持率と、をバッテリBTの温度毎に対応付けたテーブル(以下、「第1のテーブル」と記載する)を作成して蓄積部32に蓄積させる。また、演算部31は、蓄積部32に蓄積させたバッテリBTの温度、バッテリBTの充電状態、及び求めた充放電電力の所定範囲毎の出現頻度の積算値のデータに基づいて、例えば図5に示すように、バッテリBTの充電状態と、充放電電力の所定範囲毎の出現頻度の積算値と、をバッテリBTの温度毎に対応付けたテーブル(以下、「第2のテーブル」と記載する)を作成して蓄積部32に蓄積させる。第2テーブルにおける所定範囲は、図5では20Wを例示する。
【0026】
次に、演算部31は、蓄積部32に蓄積されている第1のテーブルに基づいて、図3に示すように、バッテリBTの充放電電力の所定範囲毎の出現頻度の積算値と、バッテリBTの容量維持率と、の相関関係を示す劣化曲線を求める。この際に、演算部31は、バッテリBTの温度毎に劣化曲線を求める。図3において、劣化曲線L1は、室温における劣化曲線である。また、劣化曲線L2は、室温よりも高温度における劣化曲線である。図3に示す劣化曲線は、バッテリBTの充放電電力の所定範囲毎の出現頻度の積算値が大きいほどバッテリBTの容量維持率が小さくなる相関関係を有している。
【0027】
また、演算部31は、蓄積部32に蓄積されている第2のテーブルに基づいて、バッテリBTの充電状態毎の劣化曲線を求める。
【0028】
ここで、電気自動車は、色々な使われ方をする一つのバッテリによって駆動される。このような電気自動車の駆動用のバッテリは、大電流を流したり小電流を流したり、又は朝等の寒い中で使用されたり昼等の暑い中で使用されたりするため、画一的な条件ではなく複数の過渡的に変化する条件で使用される。また、電気自動車の駆動用のバッテリBTは、連続して駆動せずに、1日において充放電のない時間が長い場合がある。
【0029】
このようなバッテリBTの内部の状態変化は、連続して駆動している場合と異なる劣化の振る舞いをする。これに対して、演算部31は、蓄積部32に蓄積されている車両情報及びバッテリ情報に基づいて、バッテリBTの使用開始時からの経過時間に対する駆動時間又駆動停止時間の割合を求め、求めた割合と劣化曲線との相関関係を求める。
【0030】
これにより、画一的な条件ではなく複数の過渡的に変化する条件で使用されるバッテリBTの劣化を、劣化曲線を用いて精度よく推定することができる。
【0031】
因みに、バッテリBTの劣化に大きな影響を及ぼす要因としてバッテリBTの温度に着目した場合に、劣化係数と温度との相関関係は図4に示すような曲線となる。なお、図4の縦軸の劣化係数は、例えば重回帰分析において用いられる係数である。この際に、劣化曲線の傾きにより、図4に破線で示す変曲点Q1及びQ2を把握することができるため、変曲点Q1近傍及び変曲点Q2近傍における温度の条件を細かく設定して劣化曲線を求めることができる。
【0032】
上記より、劣化曲線を参照することにより劣化の要因を明確化できるため、従来に比べて、充放電サイクル試験等の試験回数を必要最小限にすることができる。また、劣化の要因を明確化できることにより、劣化抑制のための運転又はバッテリBTの使い方に役立てることができ、バッテリBTの寿命を長くすることができる。
【0033】
このように、本実施の形態によれば、バッテリBTの使用状態を示すパラメータ及び容量維持率のデータを蓄積する蓄積部32と、蓄積部32に蓄積されているデータに基づいてパラメータの算出値と容量維持率との相関関係を示す曲線を求める演算部31と、を有することにより、多くの試験を行うことなくバッテリBTの劣化の要因を明確にすることができる。
【0034】
(実施の形態2)
<劣化推定装置の構成>
本発明の実施の形態2に係る劣化推定装置6の構成について、図6及び図7を参照しながら、詳細に説明する。
【0035】
なお、図6及び図7において図1と同一構成である部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0036】
劣化推定装置6は、車載装置4と無線回線又は有線回転によって接続しており、バッテリBTの劣化を推定する。ここで、車載装置4は、図示しない車両に搭載され、VCU1と、BMS2と、送信部5と、を備えている。送信部5は、VCU1より入力される車両情報及びBMS2より入力されるバッテリ情報のデータを劣化推定装置6に送信する。
【0037】
劣化推定装置6は、車載装置4が搭載されている車両の外部に設けられ、受信部7と、演算部31と、蓄積部32と、送信部33と、を有している。
【0038】
受信部7は、車載装置4の送信部5より送信されたデータを受信して演算部31に出力する。
【0039】
演算部31は、受信部7より入力される車両情報及びバッテリ情報のデータを蓄積部32に蓄積させる。
【0040】
なお、劣化推定装置6の動作は劣化推定装置3の動作と同一動作であるので、その説明を省略する。
【0041】
このように、本実施の形態によれば、上記の実施の形態1の効果と同一の効果を得ることができる。
【0042】
なお、本発明は、部材の種類、配置、個数等は前述の実施の形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
【0043】
具体的には、バッテリBTの使用状態を示すパラメータをバッテリBTの充放電電力の所定範囲毎の出現頻度の積算値、バッテリBTの温度及びバッテリBTの充電状態にしたが、これに限らず、充放電サイクル数等をバッテリBTの使用状態を示すパラメータに含めてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本開示は、車両に搭載されるバッテリの劣化を推定する劣化推定装置に好適である。
【符号の説明】
【0045】
1 VCU
2 BMS
3 劣化推定装置
4 車載装置
5 送信部
6 劣化推定装置
7 受信部
31 演算部
32 蓄積部
33 送信部
BT バッテリ
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-01-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されるバッテリの劣化を推定する劣化推定装置であって、
前記バッテリの使用状態を示すパラメータ及び容量維持率のデータを蓄積する蓄積部と、
前記蓄積部に蓄積されている前記データに基づいて前記バッテリの劣化曲線を求める演算部と、
を有し、
前記蓄積部は、前記バッテリの実運用時及び過渡運転時において、逐次的に、前記バッテリの充放電電力に係る積算値の情報と、前記バッテリの温度の情報と、前記バッテリの前記容量維持率の情報と、を関連付けて、前記データとして蓄積し、
前記演算部は、前記充放電電力の積算値が累積するに伴って低下する前記容量維持率に係る前記劣化曲線を、前記温度に依拠して変化する程度が識別可能な態様で提示する
ことを特徴とする劣化推定装置。