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特開2024-83802抵抗変化メモリの書き込み回路および抵抗変化メモリの書き込み方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024083802
(43)【公開日】2024-06-24
(54)【発明の名称】抵抗変化メモリの書き込み回路および抵抗変化メモリの書き込み方法
(51)【国際特許分類】
   G11C 13/00 20060101AFI20240617BHJP
【FI】
G11C13/00 462
G11C13/00 270J
G11C13/00 480B
G11C13/00 480D
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022197832
(22)【出願日】2022-12-12
(71)【出願人】
【識別番号】520233375
【氏名又は名称】富士通セミコンダクターメモリソリューション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】田村 哲朗
(57)【要約】
【課題】抵抗変化素子の抵抗値を書き換える書き込み動作を、消費電力を増大させることなく精度よく行う。
【解決手段】書き込み回路は、抵抗値が固定の参照抵抗素子とシャント回路とを有する。シャント回路は、抵抗変化素子に接続されるソース線と、参照抵抗素子に接続される参照ソース線と電流入力端子が接続されたカレントミラー回路を含み、抵抗変化素子を高抵抗化する書き込み動作において、ソース線の電圧が参照ソース線の電圧より低いとき、ソース線から電流を引き込まず、ソース線から抵抗変化素子に流れる電流により抵抗変化素子が高抵抗化し、ソース線の電圧が参照ソース線の電圧より高くなったとき、ソース線から電流を引き込む。これにより、抵抗変化素子の書き込み動作を消費電力を増大させることなく精度よく行うことができるため、抵抗変化メモリが搭載されるシステムの信頼性を向上することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソース線とビット線との間に接続された抵抗変化素子を有する抵抗変化メモリの書き込み回路であって、
参照ソース線と参照ビット線との間に接続され、抵抗値が固定の参照抵抗素子と、
一対の電流入力端子が前記ソース線と前記参照ソース線とにそれぞれ接続されたカレントミラー回路を含み、前記抵抗変化素子を高抵抗化する書き込み動作において、前記ソース線の電圧が前記参照ソース線の電圧より低いとき、前記ソース線から電流を引き込まず、前記ソース線から前記抵抗変化素子に流れる電流により前記抵抗変化素子が高抵抗化し、前記ソース線の電圧が前記参照ソース線の電圧より高くなったとき、前記ソース線から電流を引き込むシャント回路と、を有する
抵抗変化メモリの書き込み回路。
【請求項2】
前記カレントミラー回路は、
ソースが前記ソース線に接続された第1極性の第1トランジスタと、
ソースが前記参照ソース線に接続され、ゲートおよびドレインが前記第1トランジスタのゲートに接続された第1極性の第2トランジスタと、
ドレインとゲートとが前記第1トランジスタのドレインに接続され、ソースが低電圧線に接続された第2極性の第3トランジスタと、
ドレインが前記第2トランジスタのドレインに接続され、ゲートが前記第3トランジスタのゲートに接続され、ソースが前記低電圧線に接続された第2極性の第4トランジスタと、を有する
請求項1に記載の抵抗変化メモリの書き込み回路。
【請求項3】
高電圧が供給される高電圧線と前記ソース線との間に接続された第1極性の第5トランジスタと、
前記高電圧線と前記参照ソース線との間に接続された第1極性の第6トランジスタと、
前記第1トランジスタのゲート電圧のハイレベルからロウレベルへの遷移を検知する検知部と、
前記検知部が前記ゲート電圧のロウレベルへの遷移を検知する前に前記第5トランジスタおよび前記第6トランジスタのゲートに前記第5トランジスタおよび前記第6トランジスタをオンさせる電圧を印加し、前記検知部が前記ロウレベルを検知したことに基づいて前記第5トランジスタおよび前記第6トランジスタのゲートに前記高電圧を印加する電圧印加部と、を有する
請求項2に記載の抵抗変化メモリの書き込み回路。
【請求項4】
前記抵抗変化素子と前記ビット線との間に接続された第1転送トランジスタと、
前記参照抵抗素子と前記参照ビット線との間に接続された第2転送トランジスタと、
前記第1転送トランジスタのゲートに供給される制御信号をゲートで受け、前記第1転送トランジスタがオフするときにオフする第2極性の第7トランジスタと、
前記制御信号をゲートで受け、前記第1転送トランジスタがオフするときにオフする第2極性の第8トランジスタと、を有し、
前記第3トランジスタのソースは、前記第7トランジスタを介して前記低電圧線に接続され、
前記第4トランジスタのソースは、前記第8トランジスタを介して前記低電圧線に接続される
請求項2または請求項3に記載の抵抗変化メモリの書き込み回路。
【請求項5】
前記ソース線および前記参照ソース線にそれぞれ電流を供給する電流供給部と、
前記書き込み動作において、前記ソース線の電圧が前記参照ソース線の電圧より低いことが前記シャント回路により検知されている間、前記電流供給部を制御して前記ソース線および前記参照ソース線に電流を供給させ、前記ソース線の電圧が前記参照ソース線の電圧より高くなったことが前記シャント回路により検知されたとき、前記電流供給部を制御して前記ソース線および前記参照ソース線への電流の供給を遮断させる電流制御部と、を有する
請求項1に記載の抵抗変化メモリの書き込み回路。
【請求項6】
ソース線とビット線との間に接続された抵抗変化素子と、参照ソース線と参照ビット線との間に接続され、抵抗値が固定の参照抵抗素子と、を有する抵抗変化メモリの書き込み方法であって、
一対の電流入力端子が前記ソース線と前記参照ソース線とにそれぞれ接続されたカレントミラー回路を含むシャント回路が、前記抵抗変化素子を高抵抗化する書き込み動作において、前記ソース線の電圧が前記参照ソース線の電圧より低いとき、前記ソース線から電流を引き込まず、前記ソース線から前記抵抗変化素子に流れる電流により前記抵抗変化素子が高抵抗化し、前記ソース線の電圧が前記参照ソース線の電圧より高くなったとき、前記ソース線から電流を引き込む
抵抗変化メモリの書き込み方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抵抗変化メモリの書き込み回路および抵抗変化メモリの書き込み方法に関する。
【背景技術】
【0002】
抵抗値に応じてデータを記憶するメモリセルを有する半導体記憶装置として、抵抗変化メモリ(ReRAM;Resistive Random Access Memory)が知られている。抵抗変化メモリのメモリセルは、一対の電極間に挟まれた金属酸化物を含む抵抗変化素子を有する。抵抗変化素子の抵抗値は、抵抗変化素子に印加される電圧の極性に応じて変化する。そして、抵抗値に応じて抵抗変化素子に流れる電流に基づいて、メモリセルに記憶されたデータの論理が判定される。
【0003】
抵抗変化素子を低抵抗状態から高抵抗状態に変化させる消去動作において、定電流源から出力するリセット電流をカレントミラー回路を利用してビット線にコピーし、メモリセルに供給する手法が知られている。この際、初期リセット電流および後期リセット電流をそれぞれ出力する定電流源を順次動作させることで、高抵抗化後に抵抗変化素子に流れる電流が抑制される(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
選択したビット線に接続される非選択のメモリセルに起因するリーク電流を考慮して、消去用の電流にリーク電流分を加算した定電流をカレントミラー回路を利用してビット線にコピーし、メモリセルに供給する手法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
抵抗変化素子の抵抗状態を書き換える書き込み動作時に、抵抗変化素子に電流を供給するソース線の電圧と参照抵抗素子に電流を供給する参照ソース線の電圧とをオペアンプ等で比較し、書き込み動作の終了を検知する手法が知られている。また、縦続接続したカレントミラー回路を電源線と抵抗変化素子および参照抵抗素子との間に接続し、抵抗変化素子のソース線の電流と参照抵抗素子の参照ソース線の電流とが互いに等しくなるように制御する手法が知られている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2018-195365号公報
【特許文献2】特開2012-203946号公報
【特許文献3】特開2022-050302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
抵抗変化素子の書き込み動作の終了をオペアンプ等で検知する場合、検知精度を高くするほど回路規模が大きくなり、消費電力が増加する。また、縦続接続したカレントミラー回路を電源線と抵抗変化素子および参照抵抗素子との間に接続する場合、カレントミラー回路による電圧降下分だけ電源電圧を高くしなくてはならない。電源電圧を高くするために昇圧回路を設ける場合、消費電力は増加する。
【0008】
1つの側面では、本発明は、抵抗変化素子の抵抗値を書き換える書き込み動作を、消費電力を増大させることなく精度よく行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一つの観点によれば、抵抗変化メモリの書き込み回路は、ソース線とビット線との間に接続された抵抗変化素子を有する抵抗変化メモリの書き込み回路であって、参照ソース線と参照ビット線との間に接続され、抵抗値が固定の参照抵抗素子と、一対の電流入力端子が前記ソース線と前記参照ソース線とにそれぞれ接続されたカレントミラー回路を含み、前記抵抗変化素子を高抵抗化する書き込み動作において、前記ソース線の電圧が前記参照ソース線の電圧より低いとき、前記ソース線から電流を引き込まず、前記ソース線から前記抵抗変化素子に流れる電流により前記抵抗変化素子が高抵抗化し、前記ソース線の電圧が前記参照ソース線の電圧より高くなったとき、前記ソース線から電流を引き込むシャント回路と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
抵抗変化素子の抵抗値を書き換える書き込み動作を、消費電力を増大させることなく精度よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】一実施形態における抵抗変化メモリの書き込み回路の一例を示す回路図である。
図2図1の書き込み回路が搭載される抵抗変化メモリの一例を示すブロック図である。
図3図1のメモリセルの抵抗変化素子の電流電圧特性の一例を示す特性図である。
図4図1の書き込み回路によるメモリセルのリセット書き込み動作の一例を示すタイミング図である。
図5】リセット書き込み動作における過剰リセットの一例を示すタイミング図である。
図6】別の実施形態における抵抗変化メモリの書き込み回路の一例を示す回路図である。
図7図6の書き込み回路によるメモリセルのリセット書き込み動作の一例を示すタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して実施形態が説明される。
【0013】
図1は、一実施形態における抵抗変化メモリの書き込み回路の一例を示す。図1等では、ゲートに丸印が付いたトランジスタは、pチャネルMOSトランジスタを示す。ゲートに丸印が付いていないトランジスタは、nチャネルMOSトランジスタを示す。pチャネルMOSトランジスタは、第1極性のトランジスタの一例であり、nチャネルMOSトランジスタは、第2極性のトランジスタの一例である。以下では、pチャネルMOSトランジスタおよびnチャネルMOSトランジスタは、トランジスタとも称される。
【0014】
図1に示す抵抗変化メモリ100は、メモリセルMCおよび書き込み回路110を有する。メモリセルMCは、抵抗値を低抵抗状態または高抵抗状態に変化可能な抵抗変化素子MRと、ノードBEを介して抵抗変化素子MRに接続される転送トランジスタN1とを有する。書き込み回路110は、トランジスタP1、P2、参照抵抗素子RR、転送トランジスタN2およびカレントミラー回路CMを有する。トランジスタP1は、第5トランジスタの一例である。トランジスタP2は、第6トランジスタの一例である。トランジスタP1、P2は、電流供給部の一例である。転送トランジスタN1は、第1転送トランジスタの一例である。転送トランジスタN2は、第2転送トランジスタの一例である。
【0015】
書き込み回路110は、メモリセルMCに配置されるセル抵抗MRの抵抗値を低抵抗状態から高抵抗状態に設定するリセット書き込み動作で使用される。以下では、抵抗変化素子MRは、セル抵抗MRとも称され、参照抵抗素子RRは、参照抵抗RRとも称される。
【0016】
カレントミラー回路CMは、トランジスタP3、P4、N3、N4を有する。例えば、トランジスタP1、P2は、互いに同じサイズを有し、トランジスタN1、N2は、互いに同じサイズを有する。例えば、トランジスタP3、P4は、互いに同じサイズを有し、トランジスタN3、N4は、互いに同じサイズを有する。
【0017】
カレントミラー回路CMは、ソース線SLの電圧検知回路およびソース線SLから電流を引き込むシャント回路として機能する。トランジスタP3は、第1トランジスタの一例である。トランジスタP4は、第2トランジスタの一例である。トランジスタN3は、第3トランジスタの一例である。トランジスタN4は、第4トランジスタの一例である。
【0018】
後述するように、カレントミラー回路CMは、4つのトランジスタP3、P4、N3、N4を使用して、セル抵抗MRが高抵抗化したことを検知し、ソース線SLに流れる電流を引き込むことで、セル抵抗MRに電流が流れることを抑制する。このため、ソース線SLの電圧を比較するオペアンプ等の検知回路によりセル抵抗MRの高抵抗化を検知する場合に比べて、リセット書き込み動作時の動作電流を小さくすることができ、セル抵抗MRの高抵抗化を高速に検知することができる。また、カレントミラー回路CMは、回路規模が大きいオペアンプ等の検知回路に比べて、回路特性の合わせ込みの精度を高くすることができ、セル抵抗MRの高抵抗化の検知精度を高くすることができる。
【0019】
トランジスタP1、P2のソースは、電源線VDDに接続され、トランジスタP1、P2のゲートは、バイアス電圧線b1に接続される。トランジスタP1のドレインは、ソース線SLに接続され、トランジスタP2のドレインは、参照ソース線RSLに接続される。電源線VDDは、高電圧線の一例であり、電源線VDDに供給される電源電圧VDDは、高電圧の一例である。
【0020】
バイアス電圧線b1は、メモリセルMCに配置されるセル抵抗MRの抵抗値を低抵抗状態から高抵抗状態に設定するリセット書き込み動作において、トランジスタP1、P2をそれぞれオンさせる電圧に設定される。換言すれば、バイアス電圧線b1は、リセット書き込み動作において、電源線VDDからソース線SLおよび参照ソース線RSLにリセット動作に必要な電流を供給する電圧に設定される。バイアス電圧線b1は、リセット書き込み動作を実行しない期間、例えば、トランジスタP1、P2をオフさせる電源電圧VDDに設定される。
【0021】
メモリセルMCのセル抵抗MRおよび転送トランジスタN1は、ソース線SLとビット線BLとの間に直列に接続される。転送トランジスタN1のゲートは、ワード線WLに接続される。ワード線WLに供給されるワード線信号WLは、制御信号の一例である。参照抵抗素子RRおよび転送トランジスタN2は、参照ソース線RSLと参照ビット線RBLとの間に直列に接続される。転送トランジスタN2のゲートは、参照ワード線RWLに接続される。例えば、ビット線BLおよび参照ビット線RBLは、リセット書き込み動作中、接地線VSSに接続される。接地線VSSは、低電圧線の一例である。
【0022】
リセット書き込み動作は、セル抵抗MRのソース線SL側からビット線BL側にセル電流ICELLを流すことで実行される。なお、セル抵抗MRの抵抗値を高抵抗状態から低抵抗状態に設定する動作は、セット書き込み動作と称される。セット書き込み動作は、セル抵抗MRのビット線BL側からソース線SL側にセル電流を流すことで実行される。例えば、セット書き込み動作では、ビット線BLは電源線VDDに接続され、ソース線SLは接地線VSSに接続される。
【0023】
カレントミラー回路CMにおいて、トランジスタP3のソースは、電流入力端子としてソース線SLに接続され、トランジスタP3のドレインは、トランジスタN3のドレインに接続される。トランジスタP3のゲートは、ノードgpを介してトランジスタP4のゲートおよびドレインに接続される。トランジスタP4のソースは、電流入力端子として参照ソース線RSLに接続され、トランジスタP4のドレインは、トランジスタN4のドレインに接続される。
【0024】
トランジスタN3のドレインは、トランジスタN3、N4のゲートに接続される。トランジスタN3、N4のソースは、接地線VSSに接続される。そして、カレントミラー回路CMは、縦続カレントミラー回路として動作する。カレントミラー回路CMは、リセット書き込み動作の開始時および終了時に、トランジスタP3のドレインを介してソース線SLから接地線VSSに電流ICMを流す。なお、カレントミラー回路CMは、リセット書き込み動作が実行されない期間、電流ICMが流れることを抑止するスイッチ等を有してもよい。
【0025】
図2は、図1の書き込み回路110が搭載される抵抗変化メモリ100の一例を示す。図1と同様の要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図2において、信号線に付した符号"/"は、信号線が複数本(例えば、複数ビット)あることを示す。図2に示す抵抗変化メモリ100は、動作制御回路10、アドレスバッファ20およびメモリコア30を有する。メモリコア30は、ローデコーダ40、メモリセルアレイ50、センスアンプ部60、ライトアンプ部70、コラムデコーダ80およびデータ入出力回路90を有する。
【0026】
抵抗変化メモリ100は、例えば、半導体チップの形態でもよく、半導体チップ内に搭載される回路の形態でもよい。矩形の枠上に示す二重の四角印は、外部端子を示す。なお、外部端子は、半導体チップの外周部に設けられるパッドでもよく、半導体チップの裏面側に設けられるバンプでもよい。
【0027】
動作制御回路10は、外部端子に供給されるチップセレクト信号、書き込みコマンド信号、読み出しコマンド信号等の制御信号CNTを受信し、受信した制御信号CNTに応じてメモリコア30を動作させる各種制御信号を出力する。
【0028】
アドレスバッファ20は、アドレス端子に供給されるアドレス信号ADを受信し、受信したアドレス信号ADをローデコーダ40およびコラムデコーダ80に出力する。アドレス信号ADが、ロウアドレス信号とコラムアドレス信号を含む場合、ロウアドレス信号は、ローデコーダ40に出力され、コラムアドレス信号は、コラムデコーダ80に出力される。
【0029】
ローデコーダ40は、アドレス信号ADをデコードし、ワード線WLおよび図1に示した参照ワード線RWLをハイレベルに駆動する。コラムデコーダ80は、アドレス信号ADをデコードし、デコードしたアドレス信号ADに応じて、メモリセルアレイ50とデータ入出力回路90との接続を制御する。
【0030】
メモリセルアレイ50は、図2の縦方向および横方向にマトリックス状に配置された複数のメモリセルMCを有する。また、メモリセルアレイ50は、図2の縦方向に沿って配線され、横方向に配列された複数ペアのビット線BLおよびソース線SLを有する。さらに、メモリセルアレイ50は、図2の横方向に沿って配線され、縦方向に配列された複数のワード線WLを有する。
【0031】
縦方向に並ぶ複数のメモリセルMCは、共通のビット線BLと共通のソース線SLとに接続される。横方向に並ぶ複数のメモリセルMCは、共通のワード線WLに接続される。
【0032】
センスアンプ部60は、ソース線SLにそれぞれ接続された複数のセンスアンプSAを有する。ライトアンプ部70は、ビット線BLおよびソース線SLのペアにそれぞれ接続された複数のライトアンプWAを有する。例えば、図1に示した書き込み回路110は、各ライトアンプWAに搭載される。
【0033】
データ入出力回路90は、データ端子DTで受信する書き込みデータをコラムデコーダ80に出力し、コラムデコーダ80から出力される読み出しデータをデータ端子DTに出力する。例えば、抵抗変化メモリ100は、64ビットのデータ端子DTを有し、データ端子DT毎にメモリセルアレイ50を有してもよい。
【0034】
図3は、図1のメモリセルMCのセル抵抗MRの電流電圧特性の一例を示す。セル抵抗MRの電流電圧特性は、いわゆるヒステリシスループを示す。図3では、ビット線BLの電圧は符号VBLで示され、ソース線SLの電圧は符号VSLで示される。
【0035】
リセット書き込み動作において、セル抵抗MRのビット線BL側を基準にしてソース線SL側にリセット電圧VRESETが印加されるとき、セル抵抗MRは、低抵抗状態から高抵抗状態に遷移する。また、セット書き込み動作において、セル抵抗MRのソース線SL側を基準にしてビット線BL側にセット電圧VSETが印加されるとき、セル抵抗MRは、高抵抗状態から低抵抗状態に遷移する。
【0036】
高抵抗状態(RESET)に設定されたセル抵抗MRの読み出し動作において、ビット線BL側を基準にしてソース線SL側に読み出し電圧Vreadが印加された場合、参照電流Irefより小さい読み出し電流Ireadが流れる。低抵抗状態(SET)に設定されたセル抵抗MRの読み出し動作において、ビット線BL側を基準にしてソース線SL側に読み出し電圧Vreadが印加された場合、参照電流Irefより大きい読み出し電流Ireadが流れる。そして、図2のセンスアンプSAにより読み出し電流Ireadと参照電流Irefとを比較することで、セル抵抗MRの抵抗値に応じてメモリセルMCに記憶されたデータの論理を判定することができる。
【0037】
図4は、図1の書き込み回路110によるメモリセルMCのリセット書き込み動作の一例を示す。すなわち、図4は、抵抗変化メモリ100の書き込み方法の一例を示す。図4では、各信号線WL、SL、RSL、電圧線b1およびノードgpの電圧は、それぞれ符号VWL、VSL、VRSL、Vb1およびVgpで示される。セル抵抗MRおよび参照抵抗RRに流れる電流は、それぞれ符号ICELL、IREFで示され、カレントミラー回路CMを流れる電流は、符号ICMで示される。
【0038】
リセット書き込み動作の開始時、セル抵抗MRは低抵抗状態である。リセット書き込み動作において、バイアス電圧Vb1は、セル抵抗MRを低抵抗状態から高抵抗状態に遷移させる電流をトランジスタP1からソース線SLに十分に流すことができる電圧に設定される(図4(a))。ソース線SLおよび参照ソース線RSLは、バイアス電圧Vb1によりオンするトランジスタP1、P2から供給される電流に応じた電圧VSL、VRSLにそれぞれ設定される(図4(b))。
【0039】
ワード線WLの電圧VWLがロウレベル(VSS)の間、セル電流ICELLおよび参照電流IREFは流れない(図4(c))。このため、ワード線WLの電圧VWLがロウレベルの間にバイアス電圧Vb1に応じてソース線SLおよび参照ソース線RSLに流れる電流は、電流ICMとしてカレントミラー回路CMに流れる(図4(d))。カレントミラー回路CMのノードgpの電圧Vgpは、電流ICMに応じた電圧に設定される(図4(e))。
【0040】
ワード線WLおよび参照ワード線RWLがロウレベルからハイレベル(VPP)に変化すると、転送トランジスタN1、N2がオンする。例えば、電圧VPPは、電源電圧VDDより転送トランジスタN1、N2の閾値電圧だけ高い電圧である。ソース線SLは、セル抵抗MRおよびトランジスタN1を介して接地線VSSに接続される。参照ソース線RSLは、参照抵抗RRおよびトランジスタN2を介して接地線VSSに接続される。これにより、セル抵抗MRにセル電流ICELLが流れ、参照抵抗RRに参照電流IREFが流れ始める。
【0041】
リセット書き込み動作の開始前、セル抵抗MRの抵抗値は、参照抵抗RRの抵抗値より低いため、リセット書き込み動作の開始後、セル電流ICELLは、参照電流IREFに比べて大きくなる(図4(f))。このため、ソース線SLの電圧VSLは、参照ソース線RSLの電圧VRSLより低くなる(図4(g))。
【0042】
参照抵抗RRは、抵抗値が固定のため、一定の参照電流IREFを流す(図4(h))。セル抵抗MRに電流ICELLが流れることによりセル抵抗MRの抵抗値が高くなるにしたがい、電流ICELLは減少していき、ソース線SLの電圧VSLは高くなっていく(図4(i)、(j))。
【0043】
電圧VSLが電圧VRSLより低い間、トランジスタP3、P4のゲート電圧であるノードgpの電圧Vgpは、電源電圧VDDに近い電圧に設定されるため、カレントミラー回路CMに電流ICMは流れない(図4(k)、(l))。リセット書き込み動作中にカレントミラー回路CMに電流ICMが流れる期間を短くできるため、例えば、オペアンプ等の検知回路により書き込みの終了を検知する場合に比べて、リセット書き込み動作の消費電力を小さくすることができる。
【0044】
セル抵抗MRが高抵抗状態になり、セル抵抗MRの抵抗値がわずかでも参照抵抗RRの抵抗値より低くなると、セル電流ICELLは参照電流IREFより小さくなり、ソース線SLの電圧VSLは、参照ソース線RSLの電圧VRSLよりわずかに高くなる。これにより、カレントミラー回路CMに電流ICMが流れ始め、ノードgpの電圧Vgpが下がり始める(図4(m)、(n))。
【0045】
カレントミラー回路CMにおいて、トランジスタP3のドレインに電流ICMが流れ、トランジスタP4のドレインに電流ICMのミラー電流が流れることにより、セル電流ICELLおよび参照電流IREFは、ほとんど流れなくなる(図4(o))。このため、ソース線SLの電圧VSLおよび参照ソース線RSLの電圧VRSLは、カレントミラー回路CMの電流ICMの大きさに応じた値に設定される(図4(p))。そして、図2のライトアンプWAは、ノードgpの電圧Vgpが接地電圧VSSまで低下したことに基づいてリセット書き込み動作の終了を判定する。
【0046】
図5は、リセット書き込み動作における過剰リセットの一例を示す。なお、図5に示すリセット書き込み動作では、セル抵抗MRに書き込み回路110は接続されず、ソース線SLの電圧VSLは、一定であるとする。
【0047】
セル抵抗MRを高抵抗化するリセット書き込み動作時、セル抵抗MRに流れるセル電流ICELLは、ワード線WLの電圧VWLの高レベルへの変化とともに増加し、セル抵抗MRの抵抗値が高くなるのにしたがって減少していく(図5(a)、(b))。
【0048】
セル電流ICELLが減少すると、転送トランジスタN1およびメモリセルMCの配線抵抗における電圧降下量が減少し、ノードBEの電圧VBEがソース線SLの電圧VSLに対して低下する。すなわち、セル抵抗MRの両端(ソース線SLとノードBE間)に掛かる電圧VREが増加する(図5(c))。書き込み完了のタイミングを過ぎてもソース線SLの電圧VSLが印加される場合、電圧VSLの印加期間が過剰電圧の印加期間となる(図5(d))。
【0049】
例えば、図2に示したメモリセルアレイ50に配置される複数のセル抵抗MRは、素子特性にばらつきがある。低電圧の印加により高抵抗化する特性を有するセル抵抗MRは、標準的なセル抵抗MRに比べて短時間で高抵抗化し、過剰な電圧(ストレス)が掛かりやすい。このため、低電圧の印加により高抵抗化するセル抵抗MRは、リセット書き込み動作を繰り返すことで素子特性が劣化するおそれがある。
【0050】
セル抵抗MRの素子特性が劣化した場合、セット書き込み動作およびリセット書き込み動作により、セル抵抗MRを所望の抵抗値にそれぞれ設定することが困難になる場合がある。この実施形態では、セル抵抗MRの特性の劣化を抑制するために、図1の書き込み回路110は、リセット書き込み動作においてセル抵抗MRが高抵抗化したことを検出する。そして、書き込み回路110は、セル抵抗MRへの電流の供給を停止し、リセット書き込み動作を終了する。これにより、セル抵抗MRに過剰な電圧が掛かることを抑制することができ、抵抗変化メモリ100の信頼性が低下することを抑制することができる。
【0051】
以上、この実施形態では、リセット書き込み動作において、書き込み回路110は、セル抵抗MRの抵抗値が参照抵抗RRの抵抗値より低い間、カレントミラー回路CMに電流ICMを流さない。このため、オペアンプ等の検知回路により書き込みの終了を検知する場合に比べて、リセット書き込み動作の消費電力を小さくすることができる。また、書き込みの終了の検知を回路規模が小さいカレントミラー回路CMで行うため、オペアンプ等の検知回路に比べて、セル抵抗MRが高抵抗化したことを高速に検知することができ、セル抵抗MRの高抵抗化の検知精度を高くすることができる。
【0052】
カレントミラー回路CMは、セル抵抗MRおよび参照抵抗RRの電源線VDD側に直列に接続されるのではなく、セル抵抗MRおよび参照抵抗RRと並列に接続される。このため、カレントミラー回路CMによる電圧降下を考慮して電源電圧VDDを高くしなくてもよい。この結果、電源電圧を高くする昇圧回路等を設ける場合に比べて、消費電力の増加を抑制することができる。
【0053】
以上より、書き込み回路110は、抵抗変化素子の抵抗値を低抵抗状態から高抵抗状態に書き換える書き込み動作を、消費電力を増大させることなく精度よく行うことができる。これにより、セル抵抗MRの高抵抗化後にセル抵抗MRに過剰な電流が流れることを抑制することができ、セル抵抗MRの特性の劣化を抑制して抵抗変化メモリ100の信頼性の低下を抑制することができる。この結果、抵抗変化メモリ100が搭載されるシステムの信頼性を向上することができる。
【0054】
カレントミラー回路CMにより、セル抵抗MRが高抵抗化された後にセル抵抗MRに電流が流れることを抑制することができるため、図5で説明したように、セル抵抗MRの高抵抗化後にセル抵抗MRに過剰な電流が流れることを抑制することができる。この結果、過剰電流によるセル抵抗MRの特性の劣化を抑制することができ、抵抗変化メモリ100の信頼性が低下することを抑制することができる。
【0055】
図6は、別の実施形態における抵抗変化メモリの書き込み回路の一例を示す。図1と同様の要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図6に示す書き込み回路110Aは、図1の書き込み回路110に、トランジスタN5、N6、インバータIV、ラッチLTおよびセレクタSELを追加している。書き込み回路110Aは、図2の抵抗変化メモリ100のライトアンプWAに、書き込み回路110の代わりに配置される。
【0056】
トランジスタは、トランジスタN3のソースと接地電圧VSSとの間に接続される。トランジスタN6は、トランジスタN4のソースと接地電圧VSSとの間に接続される。トランジスタN5、N6のゲートは、ワード線WLに接続される。トランジスタN5は、第7トランジスタの一例である。トランジスタN6は、第8トランジスタの一例である。
【0057】
インバータIVの入力は、ノードgpに接続され、インバータIVの出力はラッチのセット端子Sに接続される。ラッチLTは、セット端子Sでハイレベルを受けたときにセレクタSELにハイレベルを出力し、リセット端子Rでハイレベルのリセット信号RSTを受けたときにセレクタSELにロウレベルを出力する。例えば、リセット信号RSTは、図2の動作制御回路10により生成され、リセット書き込み動作が開始される前に、一時的にロウレベルからハイレベルに設定される。
【0058】
セレクタSELは、バイアス電圧線b0に接続された入力端子0と、電源線VDDに接続された入力端子1と、バイアス電圧線b1に接続された出力端子とを有する。セレクタSELは、ラッチLTからロウレベルを受けている間、バイアス電圧線b0に供給されるバイアス電圧Vb0をバイアス電圧線b1に出力する。セレクタSELは、ラッチLTからハイレベルを受けている間、電源電圧VDDをバイアス電圧線b1に出力する。
【0059】
インバータIVおよびラッチLTは、リセット書き込み動作において、カレントミラー回路CMのノードgpの電圧Vgpが接地電圧VSS(0V)になったことを検知する。セレクタSELは、電圧Vgpが接地電圧VSSになったことがインバータIVおよびラッチLTにより検知されたことに基づいて、バイアス電圧線b1のバイアス電圧Vb1をバイアス電圧Vb0から電源電圧VDDに切り替える。
【0060】
インバータIV、ラッチLTおよびセレクタSELは、電流制御部の一例である。また、インバータIVおよびラッチLTは、電圧Vgpのハイレベルからロウレベルへの遷移を検知する検知部の一例である。セレクタSELは、電圧Vgpのハイレベルからロウレベルへの遷移が検知されたことに基づいてトランジスタP1、P2のゲートに電源電圧VDDを印加する電圧印加部の一例である。
【0061】
図7は、図6の書き込み回路110AによるメモリセルMCのリセット書き込み動作の一例を示す。すなわち、図7は、抵抗変化メモリ100の書き込み方法の一例を示す。図4と同様の動作については、詳細な説明は省略する。ワード線WLの電圧VWL、参照ワード線RWLの電圧VRWL、電流ICELLおよび参照電流IREFの波形は、図4と同様である。
【0062】
カレントミラー回路CMは、ワード線WLがロウレベルの期間に動作しないため、ノードgpの電圧Vgpはハイレベル(電源電圧VDD)に設定され、電流ICMは流れない(図7(a)、(b))。ワード線WLのハイレベル(VPP)への変化により、カレントミラー回路CMが一時的に動作するため、電流ICMが一時的に流れるが、電圧VSLが電圧VRSLより低くなるため、電流ICMは、すぐに流れなくなる(図7(c))。
【0063】
この実施形態では、セル抵抗MRが高抵抗状態になり、ノードgpの電圧Vgpがロウレベル(接地電圧VSS)まで低下したとき(図7(d))、ラッチLTがセットされ、ラッチLTは、セレクタSELにハイレベルを出力する。セレクタSELは、ラッチLTからのハイレベルを受けて電源電圧VDDを選択する。これにより、バイアス電圧線b1のバイアス電圧線Vb1は、バイアス電圧Vb0から電源電圧VDDに切り替わる(図7(e))。
【0064】
バイアス電圧b1(=VDD)をゲートで受けるトランジスタP1、P2は遮断され、ソース線SLの電圧VSLおよび参照ソース線RSLの電圧VRSLは、接地電圧VSSまで低下する(図7(f))。ソース線SLの電圧VSLの低下により、カレントミラー回路CMの電流ICMは、ゼロになる(図7(g))。そして、リセット書き込み動作が完了する。
【0065】
以上、この実施形態においても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。例えば、リセット書き込み動作において、セル抵抗MRが高抵抗化するまでの間、カレントミラー回路CMに電流ICMを流さないことで、リセット書き込み動作の消費電力を小さくすることができる。書き込みの終了の検知をカレントミラー回路CMで行うことで、セル抵抗MRの高抵抗化を精度よく高速に検知することができる。セル抵抗MRの高抵抗化後にセル抵抗MRに過剰な電流が流れることを抑制することができ、セル抵抗MRの特性の劣化を抑制して抵抗変化メモリ100の信頼性の低下を抑制することができる。この結果、抵抗変化メモリ100が搭載されるシステムの信頼性を向上することができる。
【0066】
さらに、この実施形態では、リセット書き込み動作において、ワード線WLのロウレベル期間にトランジスタN5、N6を遮断することで、カレントミラー回路CMに電流ICMが流れることを抑制することができる。また、セル抵抗MRの高抵抗化が検出された後に、トランジスタP1、P2を遮断することで、カレントミラー回路CMに電流ICMが流れることを抑制することができる。このため、リセット書き込み動作の消費電力をさらに小さくすることができる。
【0067】
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
【符号の説明】
【0068】
10 動作制御回路
20 アドレスバッファ
30 メモリコア
40 ローデコーダ
50 メモリセルアレイ
60 センスアンプ部
70 ライトアンプ部
80 コラムデコーダ
90 データ入出力回路
100 抵抗変化メモリ
110、110A 書き込み回路
b1 バイアス電圧線
BL ビット線
CM カレントミラー回路
gp ノード
ICELL セル電流
ICM 電流
IREF 参照電流
MC メモリセル
MR セル抵抗(抵抗変化素子)
N1、N2 転送トランジスタ
N3、N4 トランジスタ
P1、P2、P3、P4 トランジスタ
RBL 参照ビット線
RR 参照抵抗
RSL 参照ソース線
RVSL 電圧
RWL 参照ワード線
SA センスアンプ
SL ソース線
Vb0、Vb1 バイアス電圧
VBE、Vgp、VRE、VRSL、VRWL、VSL、VWL、 電圧
WA ライトアンプ
WL ワード線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7