(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024083881
(43)【公開日】2024-06-24
(54)【発明の名称】ドライバドリルのアクセサリ
(51)【国際特許分類】
B25F 3/00 20060101AFI20240617BHJP
B25B 21/00 20060101ALI20240617BHJP
B23B 45/02 20060101ALI20240617BHJP
【FI】
B25F3/00 Z
B25B21/00 H
B23B45/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022197957
(22)【出願日】2022-12-12
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王 豪豪
(72)【発明者】
【氏名】杜 金沙
(72)【発明者】
【氏名】楊 威
(72)【発明者】
【氏名】荒木 裕太
【テーマコード(参考)】
3C036
3C064
【Fターム(参考)】
3C036EE19
3C036KK00
3C064AA01
3C064AA02
3C064AA03
3C064AB02
3C064AC02
3C064AD01
3C064BA13
3C064BB32
3C064CA53
3C064CB11
3C064CB17
3C064CB19
3C064CB62
3C064CB71
(57)【要約】
【課題】ドライバドリルとアクセサリとをを操作性良く着脱すること。
【解決手段】モータ及びモータによって回転されるスピンドルを有するドライバドリルのアクセサリは、スピンドルの周囲に配置される内側スリーブと、内側スリーブとスピンドルとをロックするロック部材と、内側スリーブの周囲に配置され、ロック部材の移動を阻止する阻止位置とロック部材の移動を許容する許容位置とに移動可能な外側スリーブと、を備える。内側スリーブに、ドライバドリルとの相対回転を抑制するストッパ部が設けられる。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータ及び前記モータによって回転されるスピンドルを有するドライバドリルのアクセサリであって、
前記スピンドルの周囲に配置される内側スリーブと、
前記内側スリーブと前記スピンドルとをロックするロック部材と、
前記内側スリーブの周囲に配置され、前記ロック部材の移動を阻止する阻止位置と前記ロック部材の移動を許容する許容位置とに移動可能な外側スリーブと、を備え、
前記内側スリーブに、前記ドライバドリルとの相対回転を抑制するストッパ部が設けられる、
ドライバドリルのアクセサリ。
【請求項2】
前記ストッパ部は、前記内側スリーブの後面から後方に突出し、前記ドライバドリルに設けられている凹部に挿入される凸部を含む、
請求項1に記載のドライバドリルのアクセサリ。
【請求項3】
前記ロック部材は、前記内側スリーブに形成されたボール孔及び前記スピンドルに設けられたボール溝に配置されるボールを含む、
請求項1に記載のドライバドリルのアクセサリ。
【請求項4】
前記ロック部材は、前記内側スリーブに形成されたばね孔及び前記スピンドルに設けられたばね溝に配置されるリーフスプリングを含む、
請求項1に記載のドライバドリルのアクセサリ。
【請求項5】
前記外側スリーブは、前記内側スリーブに対して前後方向に移動することによって、前記阻止位置と前記許容位置とに移動する、
請求項1に記載のドライバドリルのアクセサリ。
【請求項6】
前記外側スリーブが前記阻止位置に移動するように弾性力を発生するコイルスプリングを備える、
請求項5に記載のドライバドリルのアクセサリ。
【請求項7】
前記外側スリーブは、前記内側スリーブに対して回転することによって、前記阻止位置と前記許容位置とに移動する、
請求項1に記載のドライバドリルのアクセサリ。
【請求項8】
前記外側スリーブが前記阻止位置に移動するように弾性力を発生するトーションスプリングを備える、
請求項7に記載のドライバドリルのアクセサリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、ドライバドリルのアクセサリに関する。
【背景技術】
【0002】
ドライバドリルのアクセサリに係る技術分野において、特許文献1に開示されているようなアクセサリが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ドライバドリルとアクセサリとを操作性良く着脱できる技術が要望される。
【0005】
本明細書で開示する技術は、ドライバドリルとアクセサリとを操作性良く着脱することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、ドライバドリルのアクセサリを開示する。ドライバドリルのアクセサリは、モータ及びモータによって回転されるスピンドルを有してもよい。アクセサリは、スピンドルの周囲に配置される内側スリーブと、内側スリーブとスピンドルとをロックするロック部材と、内側スリーブの周囲に配置され、ロック部材の移動を阻止する阻止位置とロック部材の移動を許容する許容位置とに移動可能な外側スリーブと、を備えてもよい。内側スリーブに、ドライバドリルとの相対回転を抑制するストッパ部が設けられてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本明細書で開示する技術によれば、ドライバドリルとアクセサリとが操作性良く着脱される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係るアクセサリが装着されたドライバドリルを示す前方からの斜視図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルの前端部から外されたアクセサリを示す前方からの斜視図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係るアクセサリを示す後方からの斜視図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルの前端部に装着されたアクセサリを示す後方からの斜視断面図である。
【
図5】
図5は、第1実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルの前端部に装着されたアクセサリを示す縦断面図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルの前端部に装着されたアクセサリを示す平断面図である。
【
図7】
図7は、第1実施形態に係るアクセサリの内側スリーブを示す後方からの斜視図である。
【
図8】
図8は、第1実施形態に係るドライバドリルの前端部及び外側スリーブが許容位置に移動されたアクセサリを示す後方からの斜視断面図である。
【
図9】
図9は、第1実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルから外されたアクセサリを示す後方からの斜視断面図である。
【
図10】
図10は、第2実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルの前端部から外されたアクセサリを示す前方からの斜視図である。
【
図11】
図11は、第2実施形態に係るアクセサリを示す後方からの斜視図である。
【
図12】
図12は、第2実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルの前端部に装着されたアクセサリを示す後方からの斜視断面図である。
【
図13】
図13は、第2実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルの前端部に装着されたアクセサリを示す縦断面図である。
【
図14】
図14は、第2実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルの前端部に装着されたアクセサリを示す平断面図である。
【
図15】
図15は、第2実施形態に係るアクセサリのリーフスプリングを示す前方からの斜視図である。
【
図16】
図16は、第2実施形態に係るドライバドリルの前端部及び外側スリーブが許容位置に移動されたアクセサリを示す後方からの斜視断面図である。
【
図17】
図17は、第2実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルから外されたアクセサリを示す後方からの斜視断面図である。
【
図18】
図18は、第3実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルの前端部から外されたアクセサリを示す前方からの斜視図である。
【
図19】
図19は、第3実施形態に係るアクセサリを示す後方からの斜視図である。
【
図20】
図20は、第3実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルの前端部に装着されたアクセサリを示す後方からの斜視断面図である。
【
図21】
図21は、第3実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルの前端部に装着されたアクセサリを示す縦断面図である。
【
図22】
図22は、第3実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルの前端部に装着されたアクセサリを示す平断面図である。
【
図23】
図23は、第3実施形態に係るアクセサリの外側スリーブを示す前方からの斜視図である。
【
図24】
図24は、第3実施形態に係るドライバドリルの前端部及び外側スリーブが許容位置に移動されたアクセサリを示す後方からの斜視断面図である。
【
図25】
図25は、第3実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルから外されたアクセサリを示す後方からの斜視断面図である。
【
図26】
図26は、第4実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルの前端部から外されたアクセサリを示す前方からの斜視図である。
【
図27】
図27は、第4実施形態に係るアクセサリを示す後方からの斜視図である。
【
図28】
図28は、第4実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルの前端部に装着されたアクセサリを示す後方からの斜視断面図である。
【
図29】
図29は、第4実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルの前端部に装着されたアクセサリを示す縦断面図である。
【
図30】
図30は、第4実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルの前端部に装着されたアクセサリを示す平断面図である。
【
図31】
図31は、第4実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルの前端部に装着されたアクセサリを示す平断面図である。
【
図32】
図32は、第4実施形態に係るアクセサリの外側スリーブを示す前方からの斜視図である。
【
図33】
図33は、第4実施形態に係るドライバドリルの前端部及び外側スリーブが許容位置に移動されたアクセサリを示す後方からの斜視断面図である。
【
図34】
図34は、第4実施形態に係るドライバドリルの前端部及び外側スリーブが許容位置に移動されたアクセサリを示す平断面図である。
【
図35】
図35は、第4実施形態に係るドライバドリルの前端部及び外側スリーブが許容位置に移動されたアクセサリを示す平断面図である。
【
図36】
図36は、第4実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルから外されたアクセサリを示す後方からの斜視断面図である。
【
図37】
図37は、第4実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルから外されたアクセサリを示す平断面図である。
【
図38】
図38は、第4実施形態に係るドライバドリルの前端部及びドライバドリルから外されたアクセサリを示す平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ドライバドリルのアクセサリは、モータ及びモータによって回転されるスピンドルを有してもよい。アクセサリは、スピンドルの周囲に配置される内側スリーブと、内側スリーブとスピンドルとをロックするロック部材と、内側スリーブの周囲に配置され、ロック部材の移動を阻止する阻止位置とロック部材の移動を許容する許容位置とに移動可能な外側スリーブと、を備えてもよい。内側スリーブに、ドライバドリルとの相対回転を抑制するストッパ部が設けられてもよい。
【0010】
上記の構成では、ドライバドリルとの回転止め部であるストッパ部が内側スリーブに設けられるので、ドライバドリルとアクセサリとが操作性良く着脱される。
【0011】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ストッパ部は、内側スリーブの後面から後方に突出し、ドライバドリルに設けられている凹部に挿入される凸部を含んでもよい。
【0012】
上記の構成では、ドライバドリルとアクセサリとの相対回転が抑制される。
【0013】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ロック部材は、内側スリーブに形成されたボール孔及びスピンドルに設けられたボール溝に配置されるボールを含んでもよい。
【0014】
上記の構成では、ボールの一部がボール溝に配置された状態でボールの移動が阻止されることにより、内側スリーブとスピンドルとがロックされる。ボールがボール溝から外れるようにボールの移動が許容されることにより、内側スリーブとスピンドルとのロックが解除される。
【0015】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ロック部材は、内側スリーブに形成されたばね孔及びスピンドルに設けられたばね溝に配置されるリーフスプリングを含んでもよい。
【0016】
上記の構成では、リーフスプリングの弾性変形部がばね溝に配置された状態で弾性変形部の移動が阻止されることにより、内側スリーブとスピンドルとがロックされる。リーフスプリングがばね溝から外れるように弾性変形部の移動が許容されることにより、内側スリーブとスピンドルとのロックが解除される。
【0017】
1つ又はそれ以上の実施形態において、外側スリーブは、内側スリーブに対して前後方向に移動することによって、阻止位置と許容位置とに移動してもよい。
【0018】
上記の構成では、外側スリーブが前後方向に移動するように操作されることにより、内側スリーブとスピンドルとのロックとロック解除とが切り換えられる。
【0019】
1つ又はそれ以上の実施形態において、アクセサリは、外側スリーブが阻止位置に移動するように弾性力を発生するコイルスプリングを備えてもよい。
【0020】
上記の構成では、外側スリーブに作業者からの外力が作用されない場合、コイルスプリングの弾性力により外側スリーブが阻止位置に移動され、内側スリーブとスピンドルとがロックされる。
【0021】
1つ又はそれ以上の実施形態において、外側スリーブは、内側スリーブに対して回転することによって、阻止位置と許容位置とに移動してもよい。
【0022】
上記の構成では、外側スリーブが回転するように操作されることにより、内側スリーブとスピンドルとのロックとロック解除とが切り換えられる。
【0023】
1つ又はそれ以上の実施形態において、アクセサリは、外側スリーブが阻止位置に移動するように弾性力を発生するトーションスプリングを備えてもよい。
【0024】
上記の構成では、外側スリーブに作業者からの外力が作用されない場合、トーションスプリングの弾性力により外側スリーブが阻止位置に移動され、内側スリーブとスピンドルとがロックされる。
【0025】
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0026】
実施形態においては、左、右、前、後、上、及び下の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、ドライバドリル1の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。
【0027】
ドライバドリル1は、モータ5を有する。実施形態において、モータ5の回転軸AXと平行な方向を適宜、軸方向、と称し、回転軸AXの周囲を周回する方向を適宜、周方向又は回転方向、と称し、回転軸AXの放射方向を適宜、径方向、と称する。
【0028】
実施形態において、回転軸AXは、前後方向に延びる。軸方向と前後方向とは一致する。軸方向一方側は、前方であり、軸方向他方側は、後方である。また、径方向において、回転軸AXに近い位置又は接近する方向を適宜、径方向内側、と称し、回転軸AXから遠い位置又は離隔する方向を適宜、径方向外側、と称する。
【0029】
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係るアクセサリ50が装着されたドライバドリル1を示す前方からの斜視図である。
図2は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1の前端部から外されたアクセサリ50を示す前方からの斜視図である。
図3は、本実施形態に係るアクセサリ50を示す後方からの斜視図である。
図4は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1の前端部に装着されたアクセサリ50を示す後方からの斜視断面図である。
図5は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1の前端部に装着されたアクセサリ50を示す縦断面図である。
図6は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1の前端部に装着されたアクセサリ50を示す平断面図である。
図6は、
図5のA-A線断面矢視図に相当する。
【0030】
図1、
図2、
図3、
図4、
図5、及び
図6に示すように、ドライバドリル1は、ハウジング2と、スピンドルケース3と、バッテリ装着部4と、モータ5と、動力伝達機構6と、スピンドル7と、トリガスイッチ8と、正逆転切換スイッチ9と、速度切換スイッチ10と、モード切換リング11とを備える。
【0031】
ハウジング2は、合成樹脂製である。本実施形態において、ハウジング2は、ナイロン製である。ハウジング2は、左ハウジング2Lと、右ハウジング2Rとを含む。左ハウジング2Lと右ハウジング2Rとは、複数のねじ2Sにより固定される。左ハウジング2Lと右ハウジング2Rとが固定されることにより、ハウジング2が形成される。
【0032】
ハウジング2は、モータ収容部13と、グリップ部14と、バッテリ保持部15とを有する。
【0033】
モータ収容部13は、モータ5を収容する。モータ収容部13は、前後方向に長い。モータ5は、モータ収容部13の後部に収容される。モータ5は、ドライバドリル1の動力源である。モータ5は、インナロータ型のブラシレスモータである。
【0034】
グリップ部14は、作業者に握られる。グリップ部14は、モータ収容部13の下部に配置される。グリップ部14は、モータ収容部13の下部から下方に延びる。トリガスイッチ8は、グリップ部14の前部に配置される。
【0035】
バッテリ保持部15は、グリップ部14の下部に配置される。バッテリ保持部15は、グリップ部14の下端部に接続される。前後方向及び左右方向のそれぞれにおいて、バッテリ保持部15の外形の寸法は、グリップ部14の外形の寸法よりも大きい。
【0036】
バッテリ装着部4は、バッテリ保持部15の下部に配置される。バッテリ装着部4にバッテリパック12が装着される。バッテリパック12は、バッテリ装着部4に着脱可能である。バッテリパック12は、二次電池を含む。本実施形態において、バッテリパック12は、充電式のリチウムイオン電池を含む。バッテリ装着部4に装着されることにより、バッテリパック12は、ドライバドリル1に電力を供給することができる。モータ5は、バッテリパック12から供給される電力に基づいて駆動する。
【0037】
モータ収容部13は、吸気口2A及び排気口2Bを有する。モータ収容部13にファンが収容される。ファンは、モータ5が発生する回転力により回転する。ファンが回転することにより、モータ5を冷却するための気流が生成される。ファンが回転することにより、ハウジング2の外部空間の空気が、吸気口2Aを介してハウジング2の内部空間に流入する。ハウジング2の内部空間に流入した空気は、ハウジング2の内部空間を流通することにより、モータ5を冷却する。ハウジング2の内部空間を流通した空気は、排気口2Bを介してハウジング2の外部空間に流出する。
【0038】
スピンドルケース3は、モータ収容部13の前部に配置される。スピンドル7の後部は、スピンドルケース3に収容される。スピンドル7は、スピンドルベアリング16を介してスピンドルケース3に支持される。スピンドルベアリング16は、スピンドルケース3に保持される。スピンドルベアリング16は、スピンドル7を回転可能に支持する。
【0039】
動力伝達機構6は、モータ5よりも前方に配置される。動力伝達機構6は、スピンドル7よりも後方に配置される。動力伝達機構6の一部は、スピンドルケース3に収容される。動力伝達機構6は、モータ5とスピンドル7を連結する。動力伝達機構6は、モータ5が発生した回転力をスピンドル7に伝達する。動力伝達機構6は、複数のギヤを有する。動力伝達機構6は、減速機構を有する。減速機構は、モータ5の回転を減速し、モータ5よりも低い回転速度でスピンドル7を回転させる。減速機構は、遊星歯車機構を含む。
【0040】
スピンドル7は、モータ5によって回転される。スピンドル7は、モータ5よりも前方に配置される。スピンドル7は、動力伝達機構6を介してモータ5から伝達された回転力に基づいて回転する。スピンドル7は、スピンドルベアリング16に支持された状態で、回転軸AXを中心に回転する。スピンドル7は、スピンドル7の前端部から後方に延びるビット孔7Aと、スピンドル7の外周面に形成されたボール溝7Bと、ビット孔7Aの後面から後方に凹む凹部7Cとを有する。ボール溝7Bは、回転軸AXを囲むように形成される。
【0041】
トリガスイッチ8は、モータ5を駆動するために操作される。トリガスイッチ8は、グリップ部14の上部に設けられる。トリガスイッチ8の前端部は、グリップ部14の前部から前方に突出する。トリガスイッチ8は、前後方向に移動可能である。トリガスイッチ8は、作業者に操作される。トリガスイッチ8が後方に移動するように操作されることにより、モータ5が駆動する。トリガスイッチ8の操作が解除されることにより、モータ5が停止する。
【0042】
正逆転切換スイッチ9は、モータ5の回転方向を切り換えるために操作される。正逆転切換スイッチ9は、グリップ部14の上部に設けられる。正逆転切換スイッチ9の左端部は、グリップ部14の左部から左方に突出する。正逆転切換スイッチ9の右端部は、グリップ部14の右部から右方に突出する。正逆転切換スイッチ9は、左右方向に移動可能である。正逆転切換スイッチ9は、作業者に操作される。正逆転切換スイッチ9が左方に移動するように操作されることにより、モータ5が正転方向に回転する。正逆転切換スイッチ9が右方に移動するように操作されることにより、モータ5が逆転方向に回転する。モータ5の回転方向が切り換えられることにより、スピンドル7の回転方向が切り換えられる。
【0043】
速度切換スイッチ10は、動力伝達機構6の減速機構の速度モードを変更するために操作される。速度切換スイッチ10は、モータ収容部13の上部に設けられる。速度切換スイッチ10は、前後方向に移動可能である。速度切換スイッチ10は、作業者に操作される。減速機構の速度モードは、低速モードと高速モードとを含む。低速モードとは、スピンドル7を低速度で回転させる速度モードをいう。高速モードとは、スピンドル7を高速度で回転させる速度モードをいう。速度切換スイッチ10が前方に移動するように操作されることにより、減速機構の速度モードが低速モードに設定される。速度切換スイッチ10が後方に移動するように操作されることにより、減速機構の速度モードが高速モードに設定される。
【0044】
モード切換リング11は、モータ5の駆動モードを変更するために操作される。モード切換リング11は、モータ収容部13よりも前方に配置される。モード切換リング11は、回転可能である。モード切換リング11は、スピンドルケース3に支持される本体リング11Aと、本体リング11Aの周囲に配置される操作リング11Bとを含む。モード切換リング11は、作業者に操作される。モータ5の駆動モードは、ドリルモードとクラッチモードとを含む。ドリルモードとは、モータ5の駆動においてモータ5に作用するトルクに関わらずモータ5を駆動させる駆動モードをいう。クラッチモードとは、モータ5の駆動においてモータ5に作用するトルクがトルク閾値を超えたときにモータ5を停止させる駆動モードをいう。モード切換リング11が回転方向のドリルモード位置に配置されるように操作されることにより、モータ5の駆動モードがドリルモードに設定される。モード切換リング11が回転方向のクラッチモード位置に配置されるように操作されることにより、モータ5の駆動モードがクラッチモードに設定される。
【0045】
ドライバドリル1とアクセサリ50とは、アタッチメント機構20を介して着脱される。アタッチメント機構20は、ドライバドリル1の前端部に設けられた工具側アタッチメント21と、アクセサリ50の後端部に設けられたアクセサリ側アタッチメント22とを含む。
【0046】
本実施形態において、ドライバドリル1の前端部は、スピンドル7の周囲に配置されたスピンドルケース3の前端部を含む。工具側アタッチメント21は、スピンドルケース3の前端面に設けられた挿入孔3Aを含む。挿入孔3Aは、スピンドルケース3の前端面から後方に延びるように形成される。挿入孔3Aは、スピンドルケース3の前端面においてスピンドル7を囲むように複数設けられる。複数の挿入孔3Aは、相互に間隔をあけて配置される。本実施形態において、挿入孔3Aは、スピンドル7の周囲に等間隔に設けられる。
【0047】
アクセサリ50は、内側スリーブ51と、外側スリーブ52と、入力シャフト53と、ボール54と、コイルスプリング55と、中間部材56と、フロント部材57と、サークリップ58と、サークリップ59と、ビット保持機構70とを有する。
【0048】
図7は、本実施形態に係るアクセサリ50の内側スリーブ51を示す後方からの斜視図である。内側スリーブ51は、スピンドルケース3の前端部から前方に突出するスピンドル7の周囲に配置される。内側スリーブ51は、ボール54を介してスピンドル7に連結される。内側スリーブ51は、挿入孔51Aを有する前側スリーブ部51Bと、収容孔51Cを有する後側スリーブ部51Dと、フランジ部51Eと、ピン部51Fと、ボール孔51Gと、溝51Hとを有する。
【0049】
前側スリーブ部51Bは、後側スリーブ部51Dよりも前方に配置される。入力シャフト53は、前側スリーブ部51Bの挿入孔51Aに挿入される。入力シャフト53の一部は、挿入孔51Aの内周面に保持される。
【0050】
後側スリーブ部51Dは、前側スリーブ部51Bから後方に延びるように設けられる。後側スリーブ部51Dは、スピンドル7の周囲に配置される。後側スリーブ部51Dの後部に開口が設けられる。スピンドル7の前部は、後側スリーブ部51Dの後部に設けられた開口を介して収容孔51Cの内側に挿入可能である。スピンドル7の前部は、後側スリーブ部51Dの収容孔51Cの内側に配置される。
【0051】
フランジ部51Eは、後側スリーブ部51Dの後部に設けられる。フランジ部51Eは、後側スリーブ部51Dの後部から径方向外側に延びる。フランジ部51Eの後端面は、スピンドルケース3の前端面に対向する。
【0052】
ピン部51Fは、フランジ部51Eの後端面から後方に突出するように設けられる。ピン部51Fは、フランジ部51Eに固定される。ピン部51Fは、フランジ部51Eの後端面において後側スリーブ部51Dの後部に設けられた開口を囲むように複数設けられる。複数のピン部51Fは、相互に間隔をあけて配置される。本実施形態において、ピン部51Fは、後側スリーブ部51Dの後部に設けられた開口の周囲に等間隔に設けられる。
【0053】
本実施形態において、アクセサリ50の後端部は、内側スリーブ51の後端部を含む。アクセサリ側アタッチメント22は、フランジ部51Eの後端面に設けられたピン部51Fを含む。ピン部51Fは、挿入孔3Aに挿入される。ピン部51Fの数と挿入孔3Aの数とは、等しい。ピン部51Fは、複数の挿入孔3Aのそれぞれに1つずつ挿入される。ピン部51Fが挿入孔3Aに挿入されることにより、スピンドルケース3と内側スリーブ51との相対回転が抑制される。
【0054】
本実施形態において、ピン部51Fは、内側スリーブ51に設けられ、ドライバドリル1との相対回転を抑制するストッパ部として機能する。ピン部51Fは、内側スリーブ51の後面から後方に突出し、ドライバドリル1に設けられている凹部である挿入孔3Aに挿入される凸部である。
【0055】
ボール孔51Gは、後側スリーブ部51Dに設けられる。ボール孔51Gは、後側スリーブ部51Dの外周面と収容孔51Cの内周面とを繋ぐように形成される。
【0056】
溝51Hは、前側スリーブ部51Bの外周面に設けられる。溝51Hは、回転軸AXを囲むように形成される。
【0057】
外側スリーブ52は、内側スリーブ51の周囲に配置される。外側スリーブ部52Bは、内側スリーブ51に対して前後方向に移動可能である。外側スリーブ52は、内側スリーブ部52Aと、外側スリーブ部52Bと、連結部52Cと、凸部52Dとを有する。
【0058】
内側スリーブ部52Aは、後側スリーブ部51Dの周囲に配置される。内側スリーブ部52Aは、後側スリーブ部51Dの外周面に対向する内周面を有する。内側スリーブ部52Aの内周面は、前側内周面52Eと、後側内周面52Fと、傾斜内周面52Gとを含む。後側内周面52Fは、前側内周面52Eよりも後方に配置される。後側内周面52Fの内径は、前側内周面52Eの内径よりも大きい。傾斜内周面52Gは、前側内周面52Eの後端部と後側内周面52Fの前端部とを繋ぐように設けられる。傾斜内周面52Gの内径は、後方に向かって徐々に大きくなる。
【0059】
外側スリーブ部52Bは、内側スリーブ部52Aよりも径方向外側に配置される。
【0060】
連結部52Cは、内側スリーブ部52Aの後端部と外側スリーブ部52Bの後部とを繋ぐように設けられる。連結部52Cは、内側スリーブ部52Aの後端部から径方向外側に延びるように設けられる。連結部52Cの径方向外側の端部は、外側スリーブ部52Bの内周面に接続される。外側スリーブ部52Bの後端部は、連結部52Cと外側スリーブ部52Bとの接続部よりも後方に配置される。
【0061】
凸部52Dは、外側スリーブ部52Bの外周面から径方向外側に突出するように設けられる。作業者は、外側スリーブ部52Bが内側スリーブ51に対して前後方向に移動するように外側スリーブ部52Bを操作することができる。外側スリーブ部52Bは、作業者の指で操作される。作業者は、指を凸部52Dに引っ掛けることができる。
【0062】
入力シャフト53は、スピンドル7のビット孔7Aに挿入される。入力シャフト53は、挿入部53Aと、第1ロッド部53Bと、第2ロッド部53Cと、ビット孔53Eを有するビット保持部53Dとを有する。入力シャフト53は、ボールベアリング80に支持される。ボールベアリング80は、内側スリーブ51に保持される。
【0063】
挿入部53Aは、スピンドル7のビット孔7Aにビット孔7Aの前方から挿入される。ビット孔7Aの凹部7Cに円柱部材18が配置される。回転軸AXに直交する断面において、ビット孔7Aは、六角形状である。回転軸AXに直交する断面において、挿入部53Aの外形は、六角形状である。ビット孔7Aに挿入部53Aが挿入された状態で、スピンドル7と入力シャフト53との相対回転が抑制される。入力シャフト53は、スピンドル7と一緒に回転することができる。
【0064】
第1ロッド部53Bは、挿入部53Aよりも前方に配置される。回転軸AXに直交する断面において、第1ロッド部53Bの外形は、円形状である。第1ロッド部53Bの太さは、挿入部53Aの太さよりも太い。第1ロッド部53Bは、前側スリーブ部51Bの挿入孔51Aに配置される。内側スリーブ51は、第1ロッド部53Bに固定される。サークリップ58は、挿入部53Aと第1ロッド部53Bとの間の入力シャフト53の一部に設けられた溝に配置される。サークリップ58は、前側スリーブ部51Bの後端部を後方から支持する。
【0065】
第2ロッド部53Cは、第1ロッド部53Bよりも前方に配置される。回転軸AXに直交する断面において、第2ロッド部53Cの外形は、円形状である。第2ロッド部53Cの外径は、第1ロッド部53Bの外径よりも大きい。フロント部材57は、第2ロッド部53Cに固定される。
【0066】
ビット保持部53Dは、第2ロッド部53Cよりも前方に配置される。回転軸AXに直交する断面において、ビット保持部53Dの外形は、円形状である。ビット保持部53Dは、先端工具(ビット)が挿入されるビット孔53Eを有する。回転軸AXに直交する断面において、ビット孔53Eは、六角形状である。
【0067】
ボール54は、内側スリーブ51とスピンドル7とをロックするロック部材である。ボール54は、内側スリーブ51に形成されたボール孔51Gに配置される。ボール54がボール孔51Gに配置された状態で、ボール54の一部は、スピンドル7に設けられたボール溝7Bに配置される。外側スリーブ52は、ボール54の径方向外側に前側内周面52Eが配置される状態と後側内周面52Fが配置される状態とに変化するように、前後方向に移動することができる。外側スリーブ52が後方に移動されると、ボール54の径方向外側に前側内周面52Eが配置される。外側スリーブ52が前方に移動されると、ボール54の径方向外側に後側内周面52Fが配置される。ボール54の径方向外側に前側内周面52Eが配置された場合、ボール54が径方向外側に移動することが阻止される。ボール54の径方向外側に前側内周面52Eが配置された場合、ボール54の一部がスピンドル7のボール溝7Bに配置された状態が維持される。ボール54がボール孔51Gに配置された状態で、ボール54の一部がスピンドル7のボール溝7Bに配置された状態が維持されることにより、内側スリーブ51とスピンドル7とがボール54によりロックされる。ボール54の径方向外側に後側内周面52Fが配置された場合、ボール54が径方向外側に移動することが許容される。ボール54がボール溝7Bから出るように径方向外側に移動することにより、ボール54による内側スリーブ51とスピンドル7とのロックが解除される。
【0068】
コイルスプリング55は、内側スリーブ部52Aの周囲に配置される。径方向において、コイルスプリング55は、内側スリーブ部52Aと外側スリーブ部52Bとの間に配置される。コイルスプリング55の後端部は、連結部52Cの前面に支持される。コイルスプリング55の前端部は、中間部材56に接続される。
【0069】
中間部材56は、内側スリーブ51に固定される。中間部材56は、コイルスプリング55の前端部を支持する。中間部材56は、円環部56Aと、スリーブ部56Bとを有する。
【0070】
円環部56Aは、内側スリーブ51の前側スリーブ部51Bの周囲に配置される。円環部56Aは、前側スリーブ部51Bに固定される。サークリップ59は、溝51Hに配置される。サークリップ59は、円環部56Aを前方から支持する。コイルスプリング55の前端部は、円環部56Aの後面に支持される。
【0071】
スリーブ部56Bは、円環部56Aの外縁部から後方に延びるように設けられる。スリーブ部56Bは、コイルスプリング55よりも径方向外側に配置される。
【0072】
フロント部材57の少なくとも一部は、中間部材56よりも前方に配置される。フロント部材57は、入力シャフト53に固定される。フロント部材57は、前側スリーブ部57Aと、後側スリーブ部57Bと、接続部57Cとを有する。
【0073】
前側スリーブ部57Aは、第2ロッド部53Cの周囲に配置される。前側スリーブ部57Aは、第2ロッド部53Cに固定される。
【0074】
後側スリーブ部57Bは、スリーブ部56Bの周囲に配置される。
【0075】
接続部57Cは、前側スリーブ部57Aと後側スリーブ部57Bとを繋ぐように配置される。接続部57Cの内径及び外径は、後方に向かって徐々に大きくなる。
【0076】
コイルスプリング55は、圧縮コイルスプリングである。コイルスプリング55は、外側スリーブ52が後方に移動するように弾性力を発生する。上述のように、外側スリーブ52は、ボール54の径方向外側に前側内周面52Eが配置される状態と後側内周面52Fが配置される状態とに変化するように、前後方向に移動することができる。コイルスプリング55の弾性力により外側スリーブ52が後方に移動されると、ボール54の径方向外側に前側内周面52Eが配置される。作業者の操作により外側スリーブ52が前方に移動されると、ボール54の径方向外側に後側内周面52Fが配置される。ボール54の径方向外側に前側内周面52Eが配置された場合、ボール54が径方向外側に移動することが阻止される。ボール54の径方向外側に前側内周面52Eが配置された場合、ボール54の一部がスピンドル7のボール溝7Bに配置された状態が維持される。ボール54がボール孔51Gに配置された状態で、ボール54の一部がスピンドル7のボール溝7Bに配置された状態が維持されることにより、内側スリーブ51とスピンドル7とがボール54によりロックされる。ボール54の径方向外側に後側内周面52Fが配置された場合、ボール54が径方向外側に移動することが許容される。ボール54がボール溝7Bから出るように径方向外側に移動することにより、ボール54による内側スリーブ51とスピンドル7とのロックが解除される。
【0077】
以下の説明において、径方向外側へのボール54の移動を阻止する外側スリーブ52の位置を適宜、阻止位置、と称し、径方向外側へのボール54の移動を許容する外側スリーブ52の位置を適宜、許容位置、と称する。外側スリーブ52は、内側スリーブ51に対して前後方向に移動することによって、阻止位置と許容位置とに移動する。コイルスプリング55は、外側スリーブ52が阻止位置に移動するように弾性力を発生する。
【0078】
ビット保持機構70は、ビット孔53Eに挿入された先端工具を保持する。ビット保持機構70は、ボール71と、リーフスプリング72と、チャックスリーブ73と、コイルスプリング74と、位置決め部材75と、ワッシャ76と、支持リング77とを有する。
【0079】
入力シャフト53のビット保持部53Dは、ボール71を支持する支持凹部を有する。支持凹部は、ビット保持部53Dの外周面に形成される。
【0080】
ボール71は、ビット保持部53Dに移動可能に支持される。ボール71は、支持凹部に配置される。
【0081】
ビット保持部53Dに、支持凹部の内面とビット孔53Eの内面とを結ぶ貫通孔が形成される。ボール71の直径は、貫通孔の直径よりも小さい。ボール71が支持凹部に支持された状態で、ボール71の少なくとも一部を介して、ビット孔53Eの内側に配置される。ボール71は、ビット孔53Eに挿入された先端工具を固定することができる。ボール71は、先端工具を固定するロック位置と先端工具の固定を解除する解除位置とに移動可能である。
【0082】
リーフスプリング72は、ボール71をロック位置に移動させる弾性力を発生する。リーフスプリング72は、ビット保持部53Dの周囲に配置される。リーフスプリング72は、ボール71を前方に移動させる弾性力を発生する。
【0083】
チャックスリーブ73は、ビット保持部53Dの周囲に配置される。チャックスリーブ73は、ビット保持部53Dの周囲において軸方向に移動可能である。チャックスリーブ73は、ロック位置に配置されているボール71がロック位置から脱出することを阻止することができる。チャックスリーブ73は、軸方向に移動されることにより、ボール71をロック位置から解除位置に移動可能な状態に変化させることができる。
【0084】
チャックスリーブ73は、ビット保持部53Dの周囲において、ボール71の径方向外側への移動を阻止する阻止位置と径方向外側への移動を許容する許容位置とに移動可能である。チャックスリーブ73は、スリーブ部73Aと、スリーブ部73Aの内周面から径方向内側に突出する凸部73Bとを有する。阻止位置は、凸部73Bがボール71の径方向外側に配置される位置を含む。
【0085】
チャックスリーブ73が阻止位置に配置されることにより、ロック位置に配置されているボール71が径方向外側に移動することが抑制される。すなわち、チャックスリーブ73が阻止位置に配置されることにより、ロック位置に配置されているボール71がロック位置から脱出することが阻止される。チャックスリーブ73が阻止位置に配置されることにより、先端工具がボール71により固定された状態が維持される。
【0086】
チャックスリーブ73が許容位置に移動されることにより、ロック位置に配置されているボール71が径方向外側に移動することが許容される。チャックスリーブ73は、許容位置に移動されることにより、ボール71をロック位置から解除位置に移動可能な状態に変化させる。すなわち、チャックスリーブ73が許容位置に配置されることにより、ロック位置に配置されているボール71がロック位置から脱出することが許容される。チャックスリーブ73が許容位置に配置されることにより、先端工具がボール71により固定された状態が解除可能になる。
【0087】
コイルスプリング74は、チャックスリーブ73が阻止位置に移動するように弾性力を発生する。コイルスプリング74は、ビット保持部53Dの周囲に配置される。阻止位置は、許容位置よりも後方側に規定される。コイルスプリング74は、チャックスリーブ73を後方に移動させる弾性力を発生する。
【0088】
ワッシャ76は、コイルスプリング74の前端部を支持する。支持リング77は、ワッシャ76を前方から支持する。
【0089】
位置決め部材75は、ビット保持部53Dの外周面に固定されたリング状の部材である。位置決め部材75は、チャックスリーブ73の後端部に対向可能な位置に固定される。位置決め部材75は、チャックスリーブ73を阻止位置に位置決めする。コイルスプリング74から後方に移動する弾性力を付与されているチャックスリーブ73は、位置決め部材75に接触することにより、阻止位置に位置決めされる。
【0090】
図8は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及び外側スリーブ52が許容位置に移動されたアクセサリ50を示す後方からの斜視断面図である。
図9は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1から外されたアクセサリ50を示す後方からの斜視断面図である。
【0091】
ドライバドリル1からアクセサリ50を外す場合、作業者は、外側スリーブ52が前方に移動するように外側スリーブ52を操作する。外側スリーブ52が前方に移動されると、
図8に示すように、ボール54の径方向外側に後側内周面52Fが配置される。ボール54の径方向外側に後側内周面52Fが配置された場合、ボール54が径方向外側に移動することが許容される。ボール54がボール溝7Bから出るように径方向外側に移動することにより、ボール54による内側スリーブ51とスピンドル7とのロックが解除される。ボール54による内側スリーブ51とスピンドル7とのロックが解除された状態で、アクセサリ50が前方に移動されることにより、
図9に示すように、ドライバドリル1の前端部からアクセサリ50が外される。
【0092】
以上説明したように、実施形態において、ドライバドリル1のアクセサリ50は、モータ5及びモータ5によって回転されるスピンドル7を有する。アクセサリ50は、スピンドル7の周囲に配置される内側スリーブ51と、内側スリーブ51とスピンドル7とをロックするロック部材であるボール54と、内側スリーブ51の周囲に配置され、ボール54の移動を阻止する阻止位置とボール54の移動を許容する許容位置とに移動可能な外側スリーブ52と、を備える。内側スリーブ51に、ドライバドリル1との相対回転を抑制するストッパ部であるピン部51Fが設けられる。
【0093】
上記の構成では、ドライバドリル1との回転止め部であるピン部51Fが内側スリーブ51に設けられるので、ドライバドリル1とアクセサリ50とが操作性良く着脱される。
【0094】
実施形態において、ストッパ部であるピン部51Fは、内側スリーブ51の後面から後方に突出し、ドライバドリル1に設けられている凹部である挿入孔3Aに挿入される。
【0095】
上記の構成では、ドライバドリル1とアクセサリ50との相対回転が抑制される。
【0096】
実施形態において、ロック部材であるボール54は、内側スリーブ51に形成されたボール孔51G及びスピンドル7に設けられたボール溝7Bに配置される。
【0097】
上記の構成では、ボール54の一部がボール溝7Bに配置された状態でボール54の移動が阻止されることにより、内側スリーブ51とスピンドル7とがロックされる。ボール54がボール溝7Bから外れるようにボール54の移動が許容されることにより、内側スリーブ51とスピンドル7とのロックが解除される。
【0098】
実施形態において、外側スリーブ52は、内側スリーブ51に対して前後方向に移動することによって、阻止位置と許容位置とに移動する。
【0099】
上記の構成では、外側スリーブ52が前後方向に移動するように操作されることにより、内側スリーブ51とスピンドル7とのロックとロック解除とが切り換えられる。
【0100】
実施形態において、アクセサリ50は、外側スリーブ52が阻止位置に移動するように弾性力を発生するコイルスプリング55を備える。
【0101】
上記の構成では、外側スリーブ52に作業者からの外力が作用されない場合、コイルスプリング55の弾性力により外側スリーブ52が阻止位置に移動され、内側スリーブ51とスピンドル7とがロックされる。
【0102】
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一の又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その構成要素の説明を簡略又は省略する。
【0103】
図10は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1の前端部から外されたアクセサリ250を示す前方からの斜視図である。
図11は、本実施形態に係るアクセサリ250を示す後方からの斜視図である。
図12は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1の前端部に装着されたアクセサリ250を示す後方からの斜視断面図である。
図13は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1の前端部に装着されたアクセサリ250を示す縦断面図である。
図14は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1の前端部に装着されたアクセサリ250を示す平断面図である。
図14は、
図13のB-B線断面矢視図に相当する。
【0104】
図10、
図11、
図12、
図13、及び
図14に示すように、ドライバドリル1とアクセサリ250とは、アタッチメント機構220を介して着脱される。アタッチメント機構220は、ドライバドリル1の前端部に設けられた工具側アタッチメント221と、アクセサリ250の後端部に設けられたアクセサリ側アタッチメント222とを含む。
【0105】
本実施形態において、ドライバドリル1の前端部は、スピンドルケース23の前端部に固定されたアタッチメント部材30を含む。アタッチメント部材30は、3本のねじ31でスピンドルケース23の前端部に固定される。アタッチメント部材30は、スピンドル27の周囲に配置される。アタッチメント部材30は、円環状のプレート部30Aと、プレート部30Aの前面から前方に突出する凸部30Bとを有する。プレート部30Aは、ねじ31によりスピンドルケース23に固定される。凸部30Bは、スピンドル27を囲むように複数設けられる。複数の凸部30Bは、相互に間隔をあけて配置される。本実施形態において、凸部30Bは、スピンドル27の周囲に等間隔に設けられる。隣り合う凸部30Bの間に凹部30Cが設けられる。工具側アタッチメント221は、アタッチメント部材30の前面に設けられた凸部30B及び凹部30Cを含む。
【0106】
スピンドル27は、スピンドル27の前端部から後方に延びるビット孔27Aと、スピンドル27の外周面に形成されたばね溝27Bと、ビット孔27Aの後面から後方に凹む凹部27Cとを有する。ばね溝27Bは、回転軸AXを囲むように形成される。
【0107】
アクセサリ250は、内側スリーブ251と、外側スリーブ252と、入力シャフト253と、リーフスプリング254と、コイルスプリング255と、中間部材256と、フロント部材257と、サークリップ258と、サークリップ259と、ビット保持機構70とを有する。
【0108】
内側スリーブ251は、スピンドルケース23の前端部から前方に突出するスピンドル27の周囲に配置される。内側スリーブ251は、リーフスプリング254を介してスピンドル27に連結される。内側スリーブ251は、挿入孔251Aを有する前側スリーブ部251Bと、収容孔251Cを有する後側スリーブ部251Dと、フランジ部251Eと、ばね孔251Gと、溝251Hと、凹部251Jとを有する。
【0109】
前側スリーブ部251Bは、後側スリーブ部251Dよりも前方に配置される。入力シャフト253は、前側スリーブ部251Bの挿入孔251Aに挿入される。入力シャフト253の一部は、挿入孔251Aの内周面に保持される。
【0110】
後側スリーブ部251Dは、前側スリーブ部251Bから後方に延びるように設けられる。後側スリーブ部251Dは、スピンドル27の周囲に配置される。後側スリーブ部251Dの後部に開口が設けられる。スピンドル27の前部は、後側スリーブ部251Dの後部に設けられた開口を介して収容孔251Cの内側に挿入可能である。スピンドル27の前部は、後側スリーブ部251Dの収容孔251Cの内側に配置される。
【0111】
フランジ部251Eは、後側スリーブ部251Dの後部に設けられる。フランジ部251Eは、後側スリーブ部251Dの後部から径方向外側に延びる。フランジ部251Eの後端面は、アタッチメント部材30の前面に対向する。
【0112】
ばね孔251Gは、後側スリーブ部251Dに設けられる。ばね孔251Gは、後側スリーブ部251Dの外周面と収容孔251Cの内周面とを繋ぐように形成される。
【0113】
溝251Hは、前側スリーブ部251Bの外周面に設けられる。溝251Hは、回転軸AXを囲むように形成される。
【0114】
凹部251Jは、フランジ部251Eの外周部に形成される。凹部251Jは、フランジ部251Eの外周部から径方向内側に凹むように設けられる。
【0115】
外側スリーブ252は、内側スリーブ251の周囲に配置される。外側スリーブ部252Bは、内側スリーブ251に対して前後方向に移動可能である。外側スリーブ252は、内側スリーブ部252Aと、外側スリーブ部252Bと、連結部252Cと、逃がし孔252Jと、凸部252Kと、凹部252Lと、凸部252Mとを有する。
【0116】
内側スリーブ部252Aは、後側スリーブ部251Dの周囲に配置される。内側スリーブ部252Aは、後側スリーブ部251Dの外周面に対向する内周面を有する。
【0117】
外側スリーブ部252Bは、内側スリーブ部252Aよりも径方向外側に配置される。
【0118】
連結部252Cは、内側スリーブ部252Aの後端部と外側スリーブ部252Bの後端部とを繋ぐように設けられる。連結部252Cは、内側スリーブ部252Aの後端部から径方向外側に延びるように設けられる。連結部252Cの径方向外側の端部は、外側スリーブ部252Bの後端部に接続される。
【0119】
逃がし孔252Jは、内側スリーブ部252Aに設けられる。逃がし孔252Jは、内側スリーブ部252Aの内周面と外周面とを繋ぐように形成される。逃がし孔252Jは、内側スリーブ部252Aに2つ設けられる。
【0120】
凸部252Kは、連結部252Cの後面から後方に突出するように設けられる。凸部252Kは、連結部252Cに固定される。凸部252Kは、連結部252Cの後面において連結部252Cの後部に設けられた開口を囲むように複数設けられる。複数の凸部252Kは、相互に間隔をあけて配置される。本実施形態において、凸部252Kは、連結部252Cの後部に設けられた開口の周囲に等間隔に設けられる。。隣り合う凸部252Kの間に凹部252Lが設けられる。
【0121】
本実施形態において、アクセサリ250の後端部は、外側スリーブ252の後端部を含む。アクセサリ側アタッチメント222は、連結部252Cの後面に設けられた凸部252K及び凹部252Lを含む。凸部252Kは、凹部30Cに挿入され、凸部30Bは、凹部252Lに挿入される。凸部252Kの数と凹部30Cの数とは、等しい。凸部30Bの数と凹部252Lの数とは、等しい。凸部252Kは、複数の凹部30Cのそれぞれに1つずつ挿入される。凸部30Bは、複数の凹部252Lのそれぞれに1つずつ挿入される。凸部252Kが凹部30Cに挿入され、凸部30Bが凹部252Lに挿入されることにより、アタッチメント部材30と内側スリーブ251との相対回転が抑制される。
【0122】
凸部252Mは、連結部252Cの内周面から径方向内側に突出する。凸部252Mは、凹部251Jの内側に配置される。凸部252Mが凹部251Jの内側に配置されることにより、内側スリーブ251と外側スリーブ252との相対回転が抑制される。
【0123】
入力シャフト253は、スピンドル27のビット孔27Aに挿入される。入力シャフト253は、挿入部253Aと、第1ロッド部253Bと、第2ロッド部253Cと、ビット孔253Eを有するビット保持部253Dと、フランジ部253Fとを有する。入力シャフト253は、ボールベアリング280に支持される。ボールベアリング280は、内側スリーブ251に保持される。ボールベアリング280は、2つ設けられる。2つのボールベアリング280は、前後方向に配置される。
【0124】
挿入部253Aは、スピンドル27のビット孔27Aにビット孔27Aの前方から挿入される。ビット孔27Aの凹部27Cに円柱部材218が配置される。回転軸AXに直交する断面において、ビット孔27Aは、六角形状である。回転軸AXに直交する断面において、挿入部253Aの外形は、六角形状である。ビット孔27Aに挿入部253Aが挿入された状態で、スピンドル27と入力シャフト253との相対回転が抑制される。入力シャフト253は、スピンドル27と一緒に回転することができる。
【0125】
第1ロッド部253Bは、挿入部253Aよりも前方に配置される。回転軸AXに直交する断面において、第1ロッド部253Bの外形は、円形状である。第1ロッド部253Bの太さは、挿入部253Aの太さよりも太い。第1ロッド部253Bは、前側スリーブ部251Bの挿入孔251Aに配置される。内側スリーブ251は、第1ロッド部253Bに固定される。サークリップ258は、挿入部253Aと第1ロッド部253Bとの間の入力シャフト253の一部に設けられた溝に配置される。サークリップ258は、前側スリーブ部251Bの後端部を後方から支持する。
【0126】
第2ロッド部253Cは、第1ロッド部253Bよりも前方に配置される。回転軸AXに直交する断面において、第2ロッド部253Cの外形は、円形状である。第2ロッド部253Cの外径は、第1ロッド部253Bの外径よりも大きい。
【0127】
フランジ部253Fは、第1ロッド部253Bと第2ロッド部253Cとの間に配置される。フランジ部253Fの外径は、第2ロッド部253Cの外径よりも大きい。フロント部材257は、第2ロッド部253C及びフランジ部253Fに固定される。
【0128】
ビット保持部253Dは、第2ロッド部253Cよりも前方に配置される。回転軸AXに直交する断面において、ビット保持部253Dの外形は、円形状である。ビット保持部253Dは、先端工具(ビット)が挿入されるビット孔253Eを有する。回転軸AXに直交する断面において、ビット孔253Eは、六角形状である。
【0129】
図15は、本実施形態に係るアクセサリ250のリーフスプリング254を示す前方からの斜視図である。リーフスプリング254は、筒部254Aと、後側フランジ部254Bと、前側フランジ部254Cと、ノッチ部254Dと、弾性変形部254Eとを有する。
【0130】
筒部254Aは、後側スリーブ部251Dの周囲に配置される。後側フランジ部254Bは、筒部254Aの後端部から径方向外側に突出する。前側フランジ部254Cは、筒部254Aの前端部から径方向外側に突出する。ノッチ部254Dは、前側フランジ部254Cから筒部254Aの後部に亘って形成される。ノッチ部254Dは、2つ設けられる。弾性変形部254Eは、径方向に弾性変形する。弾性変形部254Eの少なくとも一部は、ノッチ部254Dに配置される。弾性変形部254Eの後端部は、筒部254Aに固定される。弾性変形部254Eの前端部は、自由端である。
【0131】
弾性変形部254Eは、内側スリーブ251のばね孔251Gに配置される。弾性変形部254Eがばね孔251Gに配置された状態で、弾性変形部254Eの一部は、スピンドル27のばね溝27Bに配置される。外側スリーブ252は、弾性変形部254Eの径方向外側に内側スリーブ部252Aが配置される状態と逃がし孔252Jが配置される状態とに変化するように、前後方向に移動することができる。外側スリーブ252が後方に移動されると、弾性変形部254Eの径方向外側に内側スリーブ部252Aが配置される。外側スリーブ252が前方に移動されると、弾性変形部254Eの径方向外側に逃がし孔252Jが配置される。弾性変形部254Eの径方向外側に内側スリーブ部252Aが配置された場合、弾性変形部254Eが径方向外側に弾性変形することが阻止される。弾性変形部254Eの径方向外側に内側スリーブ部252Aが配置された場合、弾性変形部254Eの一部がスピンドル27のばね溝27Bに配置された状態が維持される。弾性変形部254Eがばね孔251Gに配置された状態で、弾性変形部254Eの一部がスピンドル27のばね溝27Bに配置された状態が維持されることにより、内側スリーブ251とスピンドル27とがリーフスプリング254によりロックされる。弾性変形部254Eの径方向外側に逃がし孔252Jが配置された場合、弾性変形部254Eが径方向外側に移動することが許容される。弾性変形部254Eがばね溝27Bから出るように径方向外側に移動することにより、リーフスプリング254による内側スリーブ251とスピンドル27とのロックが解除される。
【0132】
コイルスプリング255は、内側スリーブ部252Aの周囲に配置される。径方向において、コイルスプリング255は、内側スリーブ部252Aと外側スリーブ部252Bとの間に配置される。コイルスプリング255の後端部は、連結部252Cの前面に支持される。コイルスプリング255の前端部は、中間部材256に接続される。
【0133】
中間部材256は、内側スリーブ251に固定される。中間部材256は、コイルスプリング255の前端部を支持する。中間部材256は、円環部256Aと、スリーブ部256Bと、凸部256Cとを有する。
【0134】
円環部256Aは、内側スリーブ251の前側スリーブ部251Bの周囲に配置される。円環部256Aは、前側スリーブ部251Bに固定される。サークリップ259は、溝251Hに配置される。サークリップ259は、円環部256Aを前方から支持する。コイルスプリング255の前端部は、円環部256Aの後面に支持される。
【0135】
スリーブ部256Bは、円環部256Aの外縁部から後方に延びるように設けられる。スリーブ部256Bは、コイルスプリング255よりも径方向外側に配置される。
【0136】
凸部256Cは、円環部256Aの後面から後方に突出する。リーフスプリング254の前側フランジ部254Cは、凸部256Cに支持される。
【0137】
フロント部材257の少なくとも一部は、中間部材256よりも前方に配置される。フロント部材257は、入力シャフト253に固定される。フロント部材257は、円環部257Aと、凸部257Bとを有する。
【0138】
円環部257Aは、第2ロッド部253Cの周囲に配置される。円環部257Aは、第2ロッド部253Cに固定される。
【0139】
凸部257Bは、円環部257Aの後面から後方に突出する。凸部257Bは、フランジ部253Fの周囲に配置される。凸部257Bは、フランジ部253Fに固定される。
【0140】
コイルスプリング255は、圧縮コイルスプリングである。コイルスプリング255は、外側スリーブ252が後方に移動するように弾性力を発生する。上述のように、外側スリーブ252は、弾性変形部254Eの径方向外側に内側スリーブ部252Aが配置される状態と逃がし孔252Jが配置される状態とに変化するように、前後方向に移動することができる。コイルスプリング255の弾性力により外側スリーブ252が後方に移動されると、弾性変形部254Eの径方向外側に内側スリーブ部252Aが配置される。作業者の操作により外側スリーブ252が前方に移動されると、弾性変形部254Eの径方向外側に逃がし孔252Jが配置される。弾性変形部254Eの径方向外側に内側スリーブ部252Aが配置された場合、弾性変形部254Eが径方向外側に弾性変形することが阻止される。弾性変形部254Eの径方向外側に内側スリーブ部252Aが配置された場合、弾性変形部254Eの一部がスピンドル27のばね溝27Bに配置された状態が維持される。弾性変形部254Eがばね孔251Gに配置された状態で、弾性変形部254Eの一部がスピンドル27のばね溝27Bに配置された状態が維持されることにより、内側スリーブ251とスピンドル27とがリーフスプリング254によりロックされる。弾性変形部254Eの径方向外側に逃がし孔252Jが配置された場合、弾性変形部254Eが径方向外側に移動することが許容される。弾性変形部254Eがばね溝27Bから出るように径方向外側に移動することにより、リーフスプリング254による内側スリーブ251とスピンドル27とのロックが解除される。
【0141】
図16は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及び外側スリーブ252が許容位置に移動されたアクセサリ250を示す後方からの斜視断面図である。
図17は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1から外されたアクセサリ250を示す後方からの斜視断面図である。
【0142】
ドライバドリル1からアクセサリ250を外す場合、作業者は、外側スリーブ252が前方に移動するように外側スリーブ252を操作する。外側スリーブ252が前方に移動されると、
図16に示すように、弾性変形部254Eの径方向外側に逃がし孔252Jが配置される。弾性変形部254Eの径方向外側に逃がし孔252Jが配置された場合、弾性変形部254Eが径方向外側に移動することが許容される。弾性変形部254Eがばね溝27Bから出るように径方向外側に移動することにより、リーフスプリング254による内側スリーブ251とスピンドル27とのロックが解除される。リーフスプリング254による内側スリーブ251とスピンドル27とのロックが解除された状態で、アクセサリ250が前方に移動されることにより、
図17に示すように、ドライバドリル1の前端部からアクセサリ250が外される。
【0143】
以上説明したように、本実施形態において、ロック部材であるリーフスプリング254は、内側スリーブ251に形成されたばね孔251G及びスピンドル27に設けられたばね溝27Bに配置される弾性変形部254Eを備える。
【0144】
上記の構成では、リーフスプリング254の弾性変形部254Eがばね溝27Bに配置された状態で弾性変形部254Eの移動が阻止されることにより、内側スリーブ251とスピンドル27とがロックされる。リーフスプリング254がばね溝27Bから外れるように弾性変形部254Eの移動が許容されることにより、内側スリーブ251とスピンドル27とのロックが解除される。
【0145】
[第3実施形態]
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一の又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その構成要素の説明を簡略又は省略する。
【0146】
図18は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1の前端部から外されたアクセサリ350を示す前方からの斜視図である。
図19は、本実施形態に係るアクセサリ350を示す後方からの斜視図である。
図20は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1の前端部に装着されたアクセサリ350を示す後方からの斜視断面図である。
図21は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1の前端部に装着されたアクセサリ350を示す縦断面図である。
図22は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1の前端部に装着されたアクセサリ350を示す平断面図である。
図22は、
図21のC-C線断面矢視図に相当する。
【0147】
図18、
図19、
図20、
図21、及び
図22に示すように、ドライバドリル1とアクセサリ350とは、アタッチメント機構320を介して着脱される。アタッチメント機構320は、ドライバドリル1の前端部に設けられた工具側アタッチメント321と、アクセサリ350の後端部に設けられたアクセサリ側アタッチメント322とを含む。
【0148】
本実施形態において、ドライバドリル1の前端部は、スピンドル37の周囲に配置されたスピンドルケース33の前端部を含む。工具側アタッチメント321は、スピンドルケース33の前端面に設けられた凸部33A及び凹部33Bを含む。凸部33Aは、スピンドルケース33の前端面から前方に突出する。凸部33Aは、スピンドル37を囲むように複数設けられる。複数の凸部33Aは、相互に間隔をあけて配置される。本実施形態において、凸部33Aは、スピンドル37の周囲に等間隔に設けられる。隣り合う凸部33Aの間に凹部33Bが設けられる。
【0149】
スピンドル37は、スピンドル37の前端部から後方に延びるビット孔37Aと、スピンドル37の外周面に形成されたボール溝37Bと、ビット孔37Aの後面から後方に凹む凹部37Cとを有する。ボール溝37Bは、回転軸AXを囲むように形成される。
【0150】
アクセサリ350は、内側スリーブ351と、外側スリーブ352と、入力シャフト353と、ボール354と、コイルスプリング355と、中間部材356と、フロント部材357と、サークリップ358と、サークリップ359と、ビット保持機構70とを有する。
【0151】
内側スリーブ351は、スピンドルケース33の前端部から前方に突出するスピンドル37の周囲に配置される。内側スリーブ351は、ボール354を介してスピンドル37に連結される。内側スリーブ351は、挿入孔351Aを有する前側スリーブ部351Bと、収容孔351Cを有する後側スリーブ部351Dと、フランジ部351Eと、凸部351Fと、凹部351Jと、ボール孔351Gと、溝351Hと、ねじ山351Nとを有する。
【0152】
前側スリーブ部351Bは、後側スリーブ部351Dよりも前方に配置される。入力シャフト353は、前側スリーブ部351Bの挿入孔351Aに挿入される。入力シャフト353の一部は、挿入孔351Aの内周面に保持される。
【0153】
後側スリーブ部351Dは、前側スリーブ部351Bから後方に延びるように設けられる。後側スリーブ部351Dは、スピンドル37の周囲に配置される。後側スリーブ部351Dの後部に開口が設けられる。スピンドル37の前部は、後側スリーブ部351Dの後部に設けられた開口を介して収容孔351Cの内側に挿入可能である。スピンドル37の前部は、後側スリーブ部351Dの収容孔351Cの内側に配置される。
【0154】
フランジ部351Eは、後側スリーブ部351Dの後部に設けられる。フランジ部351Eは、後側スリーブ部351Dの後部から径方向外側に延びる。フランジ部351Eの後端面は、スピンドルケース33の前端面に対向する。
【0155】
凸部351Fは、フランジ部351Eの後端面から後方に突出するように設けられる。凸部351Fは、フランジ部351Eに固定される。凸部351Fは、フランジ部351Eの後端面において後側スリーブ部351Dの後部に設けられた開口を囲むように複数設けられる。複数の凸部351Fは、相互に間隔をあけて配置される。本実施形態において、凸部351Fは、後側スリーブ部351Dの後部に設けられた開口の周囲に等間隔に設けられる。隣り合う凸部351Fの間に凹部351Jが設けられる。
【0156】
本実施形態において、アクセサリ350の後端部は、内側スリーブ351の後端部を含む。アクセサリ側アタッチメント322は、フランジ部351Eの後端面に設けられた凸部351F及び凹部351Jを含む。凸部351Fは、凹部33Bに挿入され、凸部33Aは、凹部351Jに挿入される。凸部351Fの数と凹部33Bの数とは、等しい。凸部33Aの数と凹部351Jの数とは、等しい。凸部351Fは、複数の凹部33Bのそれぞれに1つずつ挿入される。凸部33Aは、複数の凹部351Jのそれぞれに1つずつ挿入される。凸部351Fが凹部33Bに挿入され、凸部33Aが凹部351Jに挿入されることにより、スピンドルケース33と内側スリーブ351との相対回転が抑制される。
【0157】
ボール孔351Gは、後側スリーブ部351Dに設けられる。ボール孔351Gは、後側スリーブ部351Dの外周面と収容孔351Cの内周面とを繋ぐように形成される。
【0158】
溝351Hは、前側スリーブ部351Bの外周面に設けられる。溝351Hは、回転軸AXを囲むように形成される。
【0159】
ねじ山351Nは、後側スリーブ部351Dの外周面に設けられる。ねじ山351Nは、ボール孔351Gよりも前方の後側スリーブ部351Dの外周面に設けられる。
【0160】
図23は、本実施形態に係るアクセサリ350の外側スリーブ352を示す前方からの斜視図である。外側スリーブ352は、内側スリーブ351の周囲に配置される。外側スリーブ部352Bは、内側スリーブ351に対して相対回転可能である。外側スリーブ352は、内側スリーブ部352Aと、外側スリーブ部352Bと、連結部352Cと、逃がし凹部352Jと、ねじ溝352Nとを有する。
【0161】
内側スリーブ部352Aは、後側スリーブ部351Dの周囲に配置される。内側スリーブ部352Aは、後側スリーブ部351Dの外周面に対向する内周面を有する。逃がし凹部352J及びねじ溝352Nのそれぞれは、内側スリーブ部352Aの内周面に設けられる。
【0162】
外側スリーブ部352Bは、内側スリーブ部352Aよりも径方向外側に配置される。
【0163】
連結部352Cは、内側スリーブ部352Aの後端部と外側スリーブ部352Bの後部とを繋ぐように設けられる。連結部352Cは、内側スリーブ部352Aの後端部から径方向外側に延びるように設けられる。連結部352Cの径方向外側の端部は、外側スリーブ部352Bの内周面に接続される。外側スリーブ部352Bの後端部は、連結部352Cと外側スリーブ部352Bとの接続部よりも後方に配置される。
【0164】
逃がし凹部352Jは、内側スリーブ部352Aの内周面から径方向外側に凹むように設けられる。逃がし凹部352Jは、内側スリーブ部352Aの内周面において周方向に間隔をあけて複数設けられる。逃がし凹部352Jは、ボール354の数と同じ数だけ設けられる。本実施形態において、ボール354は、3つ設けられる。逃がし凹部352Jは、内側スリーブ部352Aの内周面において周方向に間隔をあけて3つ設けられる。
【0165】
ねじ溝352Nは、内側スリーブ部352Aの内周面に設けられる。ねじ溝352Nとねじ山351Nとが結合される。外側スリーブ部352Bは、内側スリーブ351に対して相対回転可能である。ねじ溝352Nとねじ山351Nとが結合された状態で、外側スリーブ部352Bは、内側スリーブ351に対して相対回転することができる。作業者は、外側スリーブ部352Bが内側スリーブ351に対して相対回転するように外側スリーブ部352Bを操作することができる。
【0166】
入力シャフト353は、スピンドル37のビット孔37Aに挿入される。入力シャフト353は、挿入部353Aと、第1ロッド部353Bと、第2ロッド部353Cと、ビット孔353Eを有するビット保持部353Dと、フランジ部353Fとを有する。入力シャフト353は、ボールベアリング380に支持される。ボールベアリング380は、内側スリーブ351に保持される。
【0167】
挿入部353Aは、スピンドル37のビット孔37Aにビット孔37Aの前方から挿入される。ビット孔37Aの凹部37Cに円柱部材318が配置される。回転軸AXに直交する断面において、ビット孔37Aは、六角形状である。回転軸AXに直交する断面において、挿入部353Aの外形は、六角形状である。ビット孔37Aに挿入部353Aが挿入された状態で、スピンドル37と入力シャフト353との相対回転が抑制される。入力シャフト353は、スピンドル37と一緒に回転することができる。
【0168】
第1ロッド部353Bは、挿入部353Aよりも前方に配置される。回転軸AXに直交する断面において、第1ロッド部353Bの外形は、円形状である。第1ロッド部353Bの太さは、挿入部353Aの太さよりも太い。第1ロッド部353Bは、前側スリーブ部351Bの挿入孔351Aに配置される。内側スリーブ351は、第1ロッド部353Bに固定される。サークリップ358は、挿入部353Aと第1ロッド部353Bとの間の入力シャフト353の一部に設けられた溝に配置される。サークリップ358は、前側スリーブ部351Bの後端部を後方から支持する。
【0169】
第2ロッド部353Cは、第1ロッド部353Bよりも前方に配置される。回転軸AXに直交する断面において、第2ロッド部353Cの外形は、円形状である。第2ロッド部353Cの外径は、第1ロッド部353Bの外径よりも大きい。
【0170】
フランジ部353Fは、第1ロッド部353Bと第2ロッド部353Cとの間に配置される。フランジ部353Fの外径は、第2ロッド部353Cの外径よりも大きい。フロント部材357は、第2ロッド部353C及びフランジ部353Fに固定される。
【0171】
ビット保持部353Dは、第2ロッド部353Cよりも前方に配置される。回転軸AXに直交する断面において、ビット保持部353Dの外形は、円形状である。ビット保持部353Dは、先端工具(ビット)が挿入されるビット孔353Eを有する。回転軸AXに直交する断面において、ビット孔353Eは、六角形状である。
【0172】
ボール354は、内側スリーブ351のボール孔351Gに配置される。ボール354がボール孔351Gに配置された状態で、ボール354の一部は、スピンドル37のボール溝37Bに配置される。外側スリーブ352は、ボール354の径方向外側に内側スリーブ部352Aの内周面が配置される状態と逃がし凹部352Jが配置される状態とに変化するように、回転することができる。外側スリーブ352が回転方向の初期位置に配置されると、ボール354の径方向外側に内側スリーブ部352Aの内周面が配置される。外側スリーブ352が初期位置から回転されると、ボール354の径方向外側に逃がし凹部352Jが配置される。ボール354の径方向外側に内側スリーブ部352Aの内周面が配置された場合、ボール354が径方向外側に移動することが阻止される。ボール354の径方向外側に内側スリーブ部352Aの内周面が配置された場合、ボール354の一部がスピンドル37のボール溝37Bに配置された状態が維持される。ボール354がボール孔351Gに配置された状態で、ボール354の一部がスピンドル37のボール溝37Bに配置された状態が維持されることにより、内側スリーブ351とスピンドル37とがボール354によりロックされる。ボール354の径方向外側に逃がし凹部352Jが配置された場合、ボール354が径方向外側に移動することが許容される。ボール354がボール溝37Bから出るように径方向外側に移動することにより、ボール354による内側スリーブ351とスピンドル37とのロックが解除される。
【0173】
コイルスプリング355は、内側スリーブ部352Aの周囲に配置される。径方向において、コイルスプリング355は、内側スリーブ部352Aと外側スリーブ部352Bとの間に配置される。コイルスプリング355の後端部は、連結部352Cの前面に支持される。コイルスプリング355の前端部は、中間部材356に接続される。
【0174】
中間部材356は、内側スリーブ351に固定される。中間部材356は、コイルスプリング355の前端部を支持する。中間部材356は、円環部356Aと、スリーブ部356Bとを有する。
【0175】
円環部356Aは、内側スリーブ351の前側スリーブ部351Bの周囲に配置される。円環部356Aは、前側スリーブ部351Bに固定される。サークリップ359は、溝351Hに配置される。サークリップ359は、円環部356Aを前方から支持する。コイルスプリング355の前端部は、円環部356Aの後面に支持される。
【0176】
スリーブ部356Bは、円環部356Aの外縁部から後方に延びるように設けられる。スリーブ部356Bは、コイルスプリング355よりも径方向外側に配置される。
【0177】
フロント部材357の少なくとも一部は、中間部材356よりも前方に配置される。フロント部材357は、入力シャフト353に固定される。フロント部材357は、円環部357Aと、凸部357Bとを有する。
【0178】
円環部357Aは、第2ロッド部353Cの周囲に配置される。円環部357Aは、第2ロッド部353Cに固定される。
【0179】
凸部357Bは、円環部357Aの後面から後方に突出する。凸部357Bは、フランジ部353Fの周囲に配置される。凸部357Bは、フランジ部353Fに固定される。
【0180】
上述のように、外側スリーブ352は、ボール354の径方向外側に内側スリーブ部352Aの内周面が配置される状態と逃がし凹部352Jが配置される状態とに変化するように、回転することができる。作業者の操作により外側スリーブ352が回転方向の初期位置に移動されると、ボール354の径方向外側に内側スリーブ部352Aの内周面が配置される。作業者の操作により外側スリーブ352が初期位置から回転されると、ボール354の径方向外側に逃がし凹部352Jが配置される。ボール354の径方向外側に内側スリーブ部352Aの内周面が配置された場合、ボール354が径方向外側に移動することが阻止される。ボール354の径方向外側に内側スリーブ部352Aの内周面が配置された場合、ボール354の一部がスピンドル37のボール溝37Bに配置された状態が維持される。ボール354がボール孔351Gに配置された状態で、ボール354の一部がスピンドル37のボール溝37Bに配置された状態が維持されることにより、内側スリーブ351とスピンドル37とがボール354によりロックされる。ボール354の径方向外側に逃がし凹部352Jが配置された場合、ボール354が径方向外側に移動することが許容される。ボール354がボール溝37Bから出るように径方向外側に移動することにより、ボール354による内側スリーブ351とスピンドル37とのロックが解除される。
【0181】
図24は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及び外側スリーブ352が許容位置に移動されたアクセサリ350を示す後方からの斜視断面図である。
図25は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1から外されたアクセサリ350を示す後方からの斜視断面図である。
【0182】
ドライバドリル1からアクセサリ350を外す場合、作業者は、外側スリーブ352が回転方向の初期位置から回転するように外側スリーブ352を操作する。外側スリーブ352が回転されると、
図24に示すように、ボール354の径方向外側に逃がし凹部352Jが配置される。ボール354の径方向外側に逃がし凹部352Jが配置された場合、ボール354が径方向外側に移動することが許容される。ボール354がボール溝37Bから出るように径方向外側に移動することにより、ボール354による内側スリーブ351とスピンドル37とのロックが解除される。ボール354による内側スリーブ351とスピンドル37とのロックが解除された状態で、アクセサリ350が前方に移動されることにより、
図25に示すように、ドライバドリル1の前端部からアクセサリ350が外される。
【0183】
コイルスプリング355は、圧縮コイルスプリングである。ドライバドリル1からアクセサリ350が外された場合、コイルスプリング355は、外側スリーブ352を後方に押し付けるように弾性力を発生する。これにより、ドライバドリル1からアクセサリ350が外された状態で、外側スリーブ352が意図せずに回転してしまうことが抑制される。
【0184】
本実施形態において、外側スリーブ352は、内側スリーブ351に対して回転することによって、阻止位置と許容位置とに移動する。
【0185】
上記の構成では、外側スリーブ352が回転するように操作されることにより、内側スリーブ351とスピンドル37とのロックとロック解除とが切り換えられる。
【0186】
[第4実施形態]
第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一の又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その構成要素の説明を簡略又は省略する。
【0187】
図26は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1の前端部から外されたアクセサリ450を示す前方からの斜視図である。
図27は、本実施形態に係るアクセサリ450を示す後方からの斜視図である。
図28は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1の前端部に装着されたアクセサリ450を示す後方からの斜視断面図である。
図29は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1の前端部に装着されたアクセサリ450を示す縦断面図である。
図30は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1の前端部に装着されたアクセサリ450を示す平断面図である。
図30は、
図29のD-D線断面矢視図に相当する。
図31は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1の前端部に装着されたアクセサリ450を示す平断面図である。
図31は、
図29のE-E線断面矢視図に相当する。
【0188】
図26、
図27、
図28、
図29、
図30、及び
図31に示すように、ドライバドリル1とアクセサリ450とは、アタッチメント機構420を介して着脱される。アタッチメント機構420は、ドライバドリル1の前端部に設けられた工具側アタッチメント421と、アクセサリ450の後端部に設けられたアクセサリ側アタッチメント422とを含む。
【0189】
本実施形態において、ドライバドリル1の前端部は、スピンドルケース43の前端部に固定されたアタッチメント部材430を含む。アタッチメント部材430は、3本のねじ431でスピンドルケース43の前端部に固定される。アタッチメント部材430は、スピンドル47の周囲に配置される。アタッチメント部材430は、円環状のプレート部430Aと、プレート部430Aの前面から前方に突出する凸部430Bとを有する。プレート部430Aは、ねじ431によりスピンドルケース43に固定される。凸部430Bは、スピンドル47を囲むように複数設けられる。複数の凸部430Bは、相互に間隔をあけて配置される。本実施形態において、凸部430Bは、スピンドル47の周囲に等間隔に設けられる。隣り合う凸部430Bの間に凹部430Cが設けられる。工具側アタッチメント421は、アタッチメント部材430の前面に設けられた凸部430B及び凹部430Cを含む。
【0190】
スピンドル47は、スピンドル47の前端部から後方に延びるビット孔47Aと、スピンドル47の外周面に形成されたボール溝47Bと、ビット孔47Aの後面から後方に凹む凹部47Cとを有する。ボール溝47Bは、回転軸AXを囲むように形成される。
【0191】
アクセサリ450は、内側スリーブ451と、外側スリーブ452と、入力シャフト453と、ボール454と、トーションスプリング455と、フロント部材457と、ストッパ部材17と、ばね19と、ボール60と、ビット保持機構70とを有する。
【0192】
内側スリーブ451は、スピンドルケース43の前端部から前方に突出するスピンドル47の周囲に配置される。内側スリーブ451は、ボール454を介してスピンドル47に連結される。内側スリーブ451は、挿入孔451Aを有する前側スリーブ部451Bと、収容孔451Cを有する後側スリーブ部451Dと、フランジ部451Eと、凸部451Fと、凹部451Jと、ボール孔451Gと、ボール孔451Tとを有する。
【0193】
前側スリーブ部451Bは、後側スリーブ部451Dよりも前方に配置される。入力シャフト453は、前側スリーブ部451Bの挿入孔451Aに挿入される。入力シャフト453の一部は、挿入孔451Aの内周面に保持される。
【0194】
後側スリーブ部451Dは、前側スリーブ部451Bから後方に延びるように設けられる。後側スリーブ部451Dは、スピンドル47の周囲に配置される。後側スリーブ部451Dの後部に開口が設けられる。スピンドル47の前部は、後側スリーブ部451Dの後部に設けられた開口を介して収容孔451Cの内側に挿入可能である。スピンドル47の前部は、後側スリーブ部451Dの収容孔451Cの内側に配置される。
【0195】
フランジ部451Eは、後側スリーブ部451Dの後部に設けられる。フランジ部451Eは、後側スリーブ部451Dの後部から径方向外側に延びる。フランジ部451Eの後端面は、アタッチメント部材430の前端面に対向する。
【0196】
凸部451Fは、フランジ部451Eの後端面から後方に突出するように設けられる。凸部451Fは、フランジ部451Eに固定される。凸部451Fは、フランジ部451Eの後端面において後側スリーブ部451Dの後部に設けられた開口を囲むように複数設けられる。複数の凸部451Fは、相互に間隔をあけて配置される。本実施形態において、凸部451Fは、後側スリーブ部451Dの後部に設けられた開口の周囲に等間隔に設けられる。隣り合う凸部451Fの間に凹部451Jが設けられる。
【0197】
本実施形態において、アクセサリ450の後端部は、内側スリーブ451の後端部を含む。アクセサリ側アタッチメント422は、フランジ部451Eの後端面に設けられた凸部451F及び凹部451Jを含む。凸部451Fは、凹部430Cに挿入され、凸部430Bは、凹部451Jに挿入される。凸部451Fが凹部430Cに挿入され、凸部430Bが凹部451Jに挿入されることにより、アタッチメント部材430と内側スリーブ451との相対回転が抑制される。
【0198】
ボール孔451Gは、後側スリーブ部451Dに設けられる。ボール孔451Gは、後側スリーブ部451Dの外周面と収容孔451Cの内周面とを繋ぐように形成される。ボール孔451Gにボール454が配置される。ボール孔451Gは、ボール454の数と同じ数だけ設けられる。本実施形態において、ボール454は、3つ設けられる。
【0199】
ボール孔451Tは、後側スリーブ部451Dに設けられる。ボール孔451Tは、ボール孔451Gよりも前方に設けられる。ボール孔451Tは、後側スリーブ部451Dの外周面と収容孔451Cの内周面とを繋ぐように形成される。ボール孔451Tにボール60が配置される。ボール孔451Tは、ボール60の数と同じ数だけ設けられる。本実施形態において、ボール60は、1つ設けられる。
【0200】
図32は、本実施形態に係るアクセサリ450の外側スリーブ452を示す前方からの斜視図である。外側スリーブ452は、内側スリーブ451の周囲に配置される。外側スリーブ部452Bは、内側スリーブ451に対して相対回転可能である。外側スリーブ452は、内側スリーブ部452Aと、外側スリーブ部452Bと、連結部452Cと、逃がし凹部452Jと、凹部452Pと、ガイド孔452Rと、凸部452Sに設けられた保持溝452Qとを有する。
【0201】
内側スリーブ部452Aは、後側スリーブ部451Dの周囲に配置される。内側スリーブ部452Aは、後側スリーブ部451Dの外周面に対向する内周面を有する。逃がし凹部452J及び凹部452Pのそれぞれは、内側スリーブ部452Aの内周面に設けられる。
【0202】
外側スリーブ部452Bは、内側スリーブ部452Aよりも径方向外側に配置される。
【0203】
連結部452Cは、内側スリーブ部452Aの後端部と外側スリーブ部452Bの後端部とを繋ぐように設けられる。連結部452Cは、内側スリーブ部452Aの後端部から径方向外側に延びるように設けられる。連結部452Cの径方向外側の端部は、外側スリーブ部452Bの後端部に接続される。
【0204】
逃がし凹部452Jは、内側スリーブ部452Aの内周面から径方向外側に凹むように設けられる。逃がし凹部452Jは、内側スリーブ部452Aの内周面において周方向に間隔をあけて複数設けられる。逃がし凹部452Jは、ボール454の数と同じ数だけ設けられる。本実施形態において、ボール454は、3つ設けられる。逃がし凹部452Jは、内側スリーブ部452Aの内周面において周方向に間隔をあけて3つ設けられる。
【0205】
凹部452Pは、逃がし凹部452Jとは異なる位置に設けられる。凹部452Pは、内側スリーブ部452Aの内周面に1つ設けられる。ストッパ部材17及びばね19が凹部452Pに配置される。
【0206】
ガイド孔452Rは、連結部452Cに設けられる。ガイド孔452Rは、連結部452Cの前面と後面とを貫通するように設けられる。ガイド孔452Rは、円弧状である。ガイド孔452Rは、周方向に間隔をあけて複数設けられる。本実施形態において、ガイド孔452Rは、周方向に間隔をあけて3つ設けられる。フロント部材457のねじボス部457Bがガイド孔452Rに配置される。
【0207】
凸部452Sは、外側スリーブ部452Bの内周面から径方向内側に突出する。トーションスプリング455の一端部は、凸部452Sに設けられた保持溝452Qに配置される。トーションスプリング455の他端部は、例えばフロント部材457のねじボス部457Bに支持される。
【0208】
入力シャフト453は、スピンドル47のビット孔47Aに挿入される。入力シャフト453は、挿入部453Aと、ロッド部453Bと、ビット孔453Eを有するビット保持部453Dとを有する。入力シャフト453は、ボールベアリング480に支持される。ボールベアリング480は、内側スリーブ451に保持される。
【0209】
挿入部453Aは、スピンドル47のビット孔47Aにビット孔47Aの前方から挿入される。回転軸AXに直交する断面において、ビット孔47Aは、六角形状である。回転軸AXに直交する断面において、挿入部453Aの外形は、六角形状である。ビット孔47Aに挿入部453Aが挿入された状態で、スピンドル47と入力シャフト453との相対回転が抑制される。入力シャフト453は、スピンドル47と一緒に回転することができる。
【0210】
ロッド部453Bは、挿入部453Aよりも前方に配置される。回転軸AXに直交する断面において、ロッド部453Bの外形は、円形状である。ロッド部453Bの太さは、挿入部453Aの太さよりも太い。ロッド部453Bは、前側スリーブ部451Bの挿入孔451Aに配置される。内側スリーブ451は、ロッド部453Bに固定される。
【0211】
ビット保持部453Dは、ロッド部453Bよりも前方に配置される。回転軸AXに直交する断面において、ビット保持部453Dの外形は、円形状である。ビット保持部453Dは、先端工具(ビット)が挿入されるビット孔453Eを有する。回転軸AXに直交する断面において、ビット孔453Eは、六角形状である。
【0212】
ボール454は、内側スリーブ451のボール孔451Gに配置される。ボール454がボール孔451Gに配置された状態で、ボール454の一部は、スピンドル47のボール溝47Bに配置される。外側スリーブ452は、ボール454の径方向外側に内側スリーブ部452Aの内周面が配置される状態と逃がし凹部452Jが配置される状態とに変化するように、回転することができる。外側スリーブ452が回転方向の初期位置に配置されると、ボール454の径方向外側に内側スリーブ部452Aの内周面が配置される。外側スリーブ452が初期位置から回転されると、ボール454の径方向外側に逃がし凹部452Jが配置される。ボール454の径方向外側に内側スリーブ部452Aの内周面が配置された場合、ボール454が径方向外側に移動することが阻止される。ボール454の径方向外側に内側スリーブ部452Aの内周面が配置された場合、ボール454の一部がスピンドル47のボール溝47Bに配置された状態が維持される。ボール454がボール孔451Gに配置された状態で、ボール454の一部がスピンドル47のボール溝47Bに配置された状態が維持されることにより、内側スリーブ451とスピンドル47とがボール454によりロックされる。ボール454の径方向外側に逃がし凹部452Jが配置された場合、ボール454が径方向外側に移動することが許容される。ボール454がボール溝47Bから出るように径方向外側に移動することにより、ボール454による内側スリーブ451とスピンドル47とのロックが解除される。
【0213】
トーションスプリング455は、内側スリーブ部452Aの周囲に配置される。径方向において、トーションスプリング455は、内側スリーブ部452Aと外側スリーブ部452Bとの間に配置される。トーションスプリング455の一端部は、凸部452Sに設けられた保持溝452Qに配置される。トーションスプリング455の他端部は、例えばフロント部材457のねじボス部457Bに支持される。トーションスプリング455は、外側スリーブ452が回転方向の初期位置に戻るように弾性力を発生する。
【0214】
フロント部材457の少なくとも一部は、外側スリーブ452よりも前方に配置される。フロント部材457は、ねじ432により内側スリーブ451に固定される。フロント部材457は、円環部457Aと、ねじボス部457Bとを有する。
【0215】
円環部457Aは、後側スリーブ部451Dの周囲に配置される。ねじボス部457Bは、円環部457Aの後面から後方に突出する。ねじボス部457Bにねじ孔が設けられる。ねじ432は、フランジ部451Eに設けられた開口に挿入された後、ねじボス部457Bのねじ孔に挿入される。内側スリーブ451とフロント部材457とは、ねじ432により固定される。ねじボス部457Bは、連結部452Cに設けられたガイド孔452Rに配置される。ねじボス部457Bは、3つ設けられる。ねじボス部457Bは、3つのガイド孔452Rのそれぞれに1つずつ配置される。外側スリーブ452を回転させる場合、外側スリーブ452のガイド孔452Rは、ねじボス部457Bにガイドされる。
【0216】
ストッパ部材17は、後側スリーブ部451Dの外周面に接触することができる。ストッパ部材17は、ボール60を径方向内側に押すことができる。ばね19は、ストッパ部材17が径方向内側に移動するように弾性力を発生する。
【0217】
トーションスプリング455は、外側スリーブ452が回転方向の初期位置に戻るように弾性力を発生する。上述のように、外側スリーブ452は、ボール454の径方向外側に内側スリーブ部452Aの内周面が配置される状態と逃がし凹部452Jが配置される状態とに変化するように、回転することができる。トーションスプリング455の弾性力により外側スリーブ452が初期位置に移動されると、ボール454の径方向外側に内側スリーブ部452Aの内周面が配置される。作業者の操作により外側スリーブ452が初期位置から回転されると、ボール454の径方向外側に逃がし凹部452Jが配置される。ボール454の径方向外側に内側スリーブ部452Aの内周面が配置された場合、ボール454が径方向外側に移動することが阻止される。ボール454の径方向外側に内側スリーブ部452Aの内周面が配置された場合、ボール454の一部がスピンドル47のボール溝47Bに配置された状態が維持される。ボール454がボール孔451Gに配置された状態で、ボール454の一部がスピンドル47のボール溝47Bに配置された状態が維持されることにより、内側スリーブ451とスピンドル47とがボール454によりロックされる。ボール454の径方向外側に逃がし凹部452Jが配置された場合、ボール454が径方向外側に移動することが許容される。ボール454がボール溝47Bから出るように径方向外側に移動することにより、ボール454による内側スリーブ451とスピンドル47とのロックが解除される。
【0218】
図33は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及び外側スリーブ452が許容位置に移動されたアクセサリ450を示す後方からの斜視断面図である。
図34及び
図35のそれぞれは、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及び外側スリーブ452が許容位置に移動されたアクセサリ450を示す平断面図である。
図34は
図30と同じ断面であり、
図35は
図31と同じ断面である。
図36は、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1から外されたアクセサリ450を示す後方からの斜視断面図である。
図37及び
図38のそれぞれは、本実施形態に係るドライバドリル1の前端部及びドライバドリル1から外されたアクセサリ450を示す平断面図である。
図37は
図30と同じ断面であり、
図38は
図31と同じ断面である。
【0219】
ドライバドリル1からアクセサリ450を外す場合、作業者は、外側スリーブ452が初期位置から回転するように外側スリーブ452を操作する。外側スリーブ452が回転されると、ボール454の径方向外側に逃がし凹部452Jが配置され、ボール60の径方向外側にストッパ部材17が配置される。ストッパ部材17は、ボール60が後側スリーブ部451Dの外周面から径方向外側に突出しないように、ボール60を径方向内側に押さえ付ける。ボール454の径方向外側に逃がし凹部452Jが配置された場合、ボール454が径方向外側に移動することが許容される。ボール454がボール溝47Bから出るように径方向外側に移動することにより、ボール454による内側スリーブ451とスピンドル47とのロックが解除される。ボール454による内側スリーブ451とスピンドル47とのロックが解除された状態で、アクセサリ450が前方に移動されることにより、ドライバドリル1の前端部からアクセサリ450が外される。
【0220】
図38に示すように、ドライバドリル1からアクセサリ450が外された場合、ストッパ部材17がボール孔451Tに入り込む。これにより、ドライバドリル1からアクセサリ450が外された状態で、外側スリーブ452が意図せずに回転してしまうことが抑制される。
【0221】
以上説明したように、アクセサリ450は、外側スリーブ452が阻止位置に移動するように弾性力を発生するトーションスプリング455を備える。
【0222】
上記の構成では、外側スリーブ452に作業者からの外力が作用されない場合、トーションスプリング455の弾性力により外側スリーブ451が阻止位置に移動され、内側スリーブ351とスピンドル7とがロックされる。
【符号の説明】
【0223】
1…ドライバドリル、2…ハウジング、2A…吸気口、2B…排気口、2L…左ハウジング、2R…右ハウジング、2S…ねじ、3…スピンドルケース、3A…挿入孔、4…バッテリ装着部、5…モータ、6…動力伝達機構、7…スピンドル、7A…ビット孔、7B…ボール溝、7C…凹部、8…トリガスイッチ、9…正逆転切換スイッチ、10…速度切換スイッチ、11…モード切換リング、11A…本体リング、11B…操作リング、12…バッテリパック、13…モータ収容部、14…グリップ部、15…バッテリ保持部、16…スピンドルベアリング、17…ストッパ部材、18…円柱部材、19…ばね、20…アタッチメント機構、21…工具側アタッチメント、22…アクセサリ側アタッチメント、23…スピンドルケース、27…スピンドル、27A…ビット孔、27B…ばね溝、27C…凹部、30…アタッチメント部材、30A…プレート部、30B…凸部、30C…凹部、31…ねじ、33…スピンドルケース、33A…凸部、33B…凹部、37…スピンドル、37A…ビット孔、37B…ボール溝、37C…凹部、43…スピンドルケース、47…スピンドル、47A…ビット孔、47B…ボール溝、47C…凹部、50…アクセサリ、51…内側スリーブ、51A…挿入孔、51B…前側スリーブ部、51C…収容孔、51D…後側スリーブ部、51E…フランジ部、51F…ピン部、51G…ボール孔、51H…溝、52…外側スリーブ、52A…内側スリーブ部、52B…外側スリーブ部、52C…連結部、52D…凸部、52E…前側内周面、52F…後側内周面、52G…傾斜内周面、53…入力シャフト、53A…挿入部、53B…第1ロッド部、53C…第2ロッド部、53D…ビット保持部、53E…ビット孔、54…ボール、55…コイルスプリング、56…中間部材、56A…円環部、56B…スリーブ部、57…フロント部材、57A…前側スリーブ部、57B…後側スリーブ部、57C…接続部、58…サークリップ、59…サークリップ、60…ボール、70…ビット保持機構、71…ボール、72…リーフスプリング、73…チャックスリーブ、73A…スリーブ部、73B…凸部、74…コイルスプリング、75…位置決め部材、76…ワッシャ、77…支持リング、80…ボールベアリング、218…円柱部材、220…アタッチメント機構、221…工具側アタッチメント、222…アクセサリ側アタッチメント、250…アクセサリ、251…内側スリーブ、251A…挿入孔、251B…前側スリーブ部、251C…収容孔、251D…後側スリーブ部、251E…フランジ部、251G…ばね孔、251H…溝、251J…凹部、252…外側スリーブ、252A…内側スリーブ部、252B…外側スリーブ部、252C…連結部、252J…逃がし孔、252K…凸部、252L…凹部、252M…凸部、253…入力シャフト、253A…挿入部、253B…第1ロッド部、253C…第2ロッド部、253D…ビット保持部、253E…ビット孔、253F…フランジ部、254…リーフスプリング、254A…筒部、254B…後側フランジ部、254C…前側フランジ部、254D…ノッチ部、254E…弾性変形部、255…コイルスプリング、256…中間部材、256A…円環部、256B…スリーブ部、256C…凸部、257…フロント部材、257A…円環部、257B…凸部、258…サークリップ、259…サークリップ、280…ボールベアリング、318…円柱部材、320…アタッチメント機構、321…工具側アタッチメント、322…アクセサリ側アタッチメント、350…アクセサリ、351…内側スリーブ、351A…挿入孔、351B…前側スリーブ部、351C…収容孔、351D…後側スリーブ部、351E…フランジ部、351F…凸部、351G…ボール孔、351H…溝、351J…凹部、351N…ねじ山、352…外側スリーブ、352A…内側スリーブ部、352B…外側スリーブ部、352C…連結部、352J…逃がし凹部、352N…ねじ溝、353…入力シャフト、353A…挿入部、353B…第1ロッド部、353C…第2ロッド部、353D…ビット保持部、353E…ビット孔、353F…フランジ部、354…ボール、355…コイルスプリング、356…中間部材、356A…円環部、356B…スリーブ部、357…フロント部材、357A…円環部、357B…凸部、358…サークリップ、359…サークリップ、380…ボールベアリング、420…アタッチメント機構、421…工具側アタッチメント、422…アクセサリ側アタッチメント、430…アタッチメント部材、430A…プレート部、430B…凸部、430C…凹部、431…ねじ、432…ねじ、450…アクセサリ、451…内側スリーブ、451A…挿入孔、451B…前側スリーブ部、451C…収容孔、451D…後側スリーブ部、451E…フランジ部、451F…凸部、451G…ボール孔、451J…凹部、451T…ボール孔、452…外側スリーブ、452A…内側スリーブ部、452B…外側スリーブ部、452C…連結部、452J…逃がし凹部、452P…凹部、452Q…保持溝、452R…ガイド孔、452S…凸部、453…入力シャフト、453A…挿入部、453B…ロッド部、453D…ビット保持部、453E…ビット孔、454…ボール、455…トーションスプリング、457…フロント部材、457A…円環部、457B…ねじボス部、480…ボールベアリング、AX…回転軸。