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特開2024-83930表示装置、ペン入力システム、方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024083930
(43)【公開日】2024-06-24
(54)【発明の名称】表示装置、ペン入力システム、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04883 20220101AFI20240617BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20240617BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20240617BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20240617BHJP
   G06F 3/03 20060101ALN20240617BHJP
【FI】
G06F3/04883
G06F3/01 510
G06F3/041 595
A61B5/00 B
A61B5/00 D
G06F3/03 400Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022198027
(22)【出願日】2022-12-12
(71)【出願人】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】田辺 茂輝
【テーマコード(参考)】
4C117
5E555
【Fターム(参考)】
4C117XB01
4C117XB02
4C117XD17
4C117XE06
4C117XE13
4C117XE14
4C117XE16
4C117XE23
4C117XE24
4C117XE37
4C117XG03
4C117XG04
4C117XG05
4C117XH02
4C117XQ18
5E555AA71
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC09
5E555BC16
5E555BC19
5E555CA14
5E555CA41
5E555CA42
5E555CA47
5E555CB11
5E555CB12
5E555CB33
5E555CB64
5E555CB69
5E555CC03
5E555CC19
5E555DB04
5E555DB20
5E555DB41
5E555DB53
5E555DC13
5E555DC53
5E555DC63
5E555DD08
5E555EA05
5E555EA22
5E555EA23
5E555EA24
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】 電子ペンによってユーザの生体データを含む情報を端末に入力する方法には改善の余地があった。
【解決手段】 表示装置は、ユーザの健康情報を測定するための少なくとも一つの第1センサを備える電子ペンと通信するための少なくとも一つの通信部と、手書き入力を検出し、前記手書き入力を受け付ける第1領域を含むアプリケーションの画像を表示するタッチディスプレイと、少なくとも一つの制御部と、を備える。前記少なくとも一つの制御部は、前記手書き入力を受け付けるとき、前記少なくとも一つの第1センサの測定結果を前記少なくとも一つの通信部から取得する。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの健康情報を測定するための少なくとも一つの第1センサを備える電子ペンと通信するための少なくとも一つの通信部と、
手書き入力を検出し、前記手書き入力を受け付ける第1領域を含むアプリケーションの画像を表示するタッチディスプレイと、
前記手書き入力を受け付けるとき、前記少なくとも一つの第1センサの測定結果を前記少なくとも一つの通信部から取得する少なくとも一つの制御部と、を備える表示装置。
【請求項2】
前記健康情報は、脈波、脈拍、血圧、血流、発汗、呼吸、体温及び血中酸素濃度のうち少なくとも一つの情報を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
実施例1、修正前の請求項5
前記画像は第2領域を含み、
前記少なくとも一つの制御部は、
前記測定結果に基づく第1情報を前記第2領域に表示させる、請求項1乃至2のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項4】
前記少なくとも一つの通信部は他装置と通信可能であって、
前記少なくとも一つの制御部は、
所定の操作を前記タッチディスプレイが受け付けると、前記画像の少なくとも一部を前記他装置に表示させるためのデータを前記少なくとも一つの通信部から前記他装置に送信させる、請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記画像に含まれる前記手書き入力された情報に対応するテキストデータを前記通少なくとも一つの通信部から前記他装置に送信させる、請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記少なくとも一つの制御部は、
前記データを送信するとき前記少なくとも一つの第1センサの測定結果を前記少なくとも一つの通信部から前記他装置に送信させる、請求項4に記載の表示装置。
【請求項7】
前記少なくとも一つの制御部は、
前記測定結果が所定の条件を満たすまでは、前記所定の操作を受け付けないように制御する、請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記タッチディスプレイはボタンを表示し、
前記少なくとも一つの制御部は、
前記ボタンに対して前記所定の操作を受け付けると、前記画像を前記他装置に送信させ、
前記測定結果が所定の条件を満たすまでは、前記ボタンを表示させない、請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記タッチディスプレイはボタンを表示し、
前記少なくとも一つの制御部は、
前記ボタンに対する前記所定の操作を受け付けると、前記画像を前記他装置に送信させ、
前記測定結果を取得するまでは前記ボタンを表示させない、請求項7に記載の表示装置。
【請求項10】
前記少なくとも一つの制御部は、
前記少なくとも一つの通信部からユーザを特定するための情報を前記電子ペンから取得し、
前記ユーザを特定するための情報に基づき決定する前記他装置に前記データを送信させる、請求項4に記載の表示装置。
【請求項11】
前記少なくとも一つの制御部は、
前記少なくとも一つの通信部からユーザを特定するための情報を前記電子ペンから取得し、
前記ユーザを特定するための情報に基づき決定する前記画像を表示させる、請求項1に記載の表示装置。
【請求項12】
前記少なくとも一つの制御部は、
前記少なくとも一つの通信部からユーザを特定するための情報を前記電子ペンから取得し、
前記ユーザを特定するための情報に基づき、前記ユーザの脈波、脈拍、血圧、血流、発汗、呼吸、体温及び血中酸素濃度からいずれを測定するか選択する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項13】
前記電子ペンは第2センサを備え、
前記ユーザを特定するための情報は、前記電子ペンが前記第2センサの検出結果に基づき送信した情報である、請求項10乃至12のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項14】
前記少なくとも一つの制御部は、
前記少なくとも一つの第1センサの測定結果を前記少なくとも一つの通信部から取得すると、前記アプリケーションを実行し、
前記アプリケーションの画像として前記画像を表示させる、請求項1に記載の表示装置。
【請求項15】
ユーザの健康情報を測定するための少なくとも一つの第1センサを備える電子ペンと通信するための少なくとも一つの通信部と、手書き入力を検出し、前記手書き入力を受け付ける第1領域を含むアプリケーションの画像を表示するタッチディスプレイと、を備える表示装置に、
前記手書き入力を受け付けるとき、前記少なくとも一つの第1センサの測定結果を前記少なくとも一つの通信部から取得させるプログラム。
【請求項16】
ユーザの健康情報を測定するための少なくとも一つの第1センサを備える電子ペンと通信するための少なくとも一つの通信部と、手書き入力を検出し、前記手書き入力を受け付ける第1領域を含むアプリケーションの画像を表示するタッチディスプレイと、を備える表示装置に、
前記手書き入力を受け付けるとき、前記少なくとも一つの第1センサの測定結果を前記少なくとも一つの通信部から取得させる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、表示装置、ペン入力システム、方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子ペンを用いて筆記することによって、ユーザの生体データを含む医療関連データを端末に入力する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-178839
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような電子ペンによってユーザの生体データを含む情報を端末に入力する方法には改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態において、(1)表示装置は、ユーザの健康情報を測定するための少なくとも一つの第1センサを備える電子ペンと通信するための少なくとも一つの通信部と、手書き入力を検出し、前記手書き入力を受け付ける第1領域を含むアプリケーションの画像を表示するタッチディスプレイと、前記手書き入力を受け付けるとき、前記少なくとも一つの第1センサの測定結果を前記少なくとも一つの通信部から取得する少なくとも一つの制御部と、を備えることを特徴とする。
【0006】
(2)上記(1)の表示装置は、前記健康情報は、脈波、脈拍、血圧、血流、発汗、呼吸、体温及び血中酸素濃度のうち少なくとも一つの情報を含むことを特徴とする。
【0007】
(3)上記(1)又は(2)の表示装置は、前記画像は第2領域を含み、前記少なくとも一つの制御部は、前記測定結果に基づく第1情報を前記第2領域に表示させることを特徴とする。
【0008】
(4)上記(1)又は(3)の表示装置は、前記少なくとも一つの通信部は他装置と通信可能であって、前記少なくとも一つの制御部は、所定の操作を前記タッチディスプレイが受け付けると、前記画像の少なくとも一部を前記他装置に表示させるためのデータを前記少なくとも一つの通信部から前記他装置に送信させることを特徴とする。
【0009】
(5)上記(1)から(4)の何れかの表示装置は、前記制御部は、前記画像に含まれる前記手書き入力された情報に対応するテキストデータを前記通少なくとも一つの通信部から前記他装置に送信させることを特徴とする。
【0010】
(6)上記(1)から(5)の何れかの表示装置は、前記少なくとも一つの制御部は、前記データを送信するとき前記少なくとも一つの第1センサの測定結果を前記少なくとも一つの通信部から前記他装置に送信させることを特徴とする。
【0011】
(7)上記(6)の表示装置は、前記少なくとも一つの制御部は、前記測定結果が所定の条件を満たすまでは、前記所定の操作を受け付けないように制御することを特徴とする。
【0012】
(8)上記(7)の表示装置は、前記タッチディスプレイはボタンを表示し、前記少なくとも一つの制御部は、前記ボタンに対して前記所定の操作を受け付けると、前記画像を前記他装置に送信させ、前記測定結果が所定の条件を満たすまでは、前記ボタンを表示させないことを特徴とする。
【0013】
(9)上記(7)の表示装置は、前記タッチディスプレイはボタンを表示し、前記少なくとも一つの制御部は、前記ボタンに対する前記所定の操作を受け付けると、前記画像を前記他装置に送信させ、前記測定結果を取得するまでは前記ボタンを表示させないことを特徴とする。
【0014】
(10)上記(4)から(9)の何れかの表示装置は、前記少なくとも一つの制御部は、前記少なくとも一つの通信部からユーザを特定するための情報を前記電子ペンから取得し、前記ユーザを特定するための情報に基づき決定する前記他装置に前記データを送信させることを特徴とする。
【0015】
(11)上記(4)から(9)の何れかの表示装置は、前記少なくとも一つの制御部は、前記少なくとも一つの通信部からユーザを特定するための情報を前記電子ペンから取得し、前記ユーザを特定するための情報に基づき決定する前記画像を表示させることを特徴とする。
【0016】
(12)上記(4)から(9)の何れかの表示装置は、前記少なくとも一つの制御部は、前記少なくとも一つの通信部からユーザを特定するための情報を前記電子ペンから取得し、前記ユーザを特定するための情報に基づき、前記ユーザの脈波、脈拍、血圧、血流、発汗、呼吸、体温及び血中酸素濃度からいずれを測定するか選択することを特徴とする。
【0017】
(13)上記(10)から(12)の何れかの表示装置は、前記電子ペンは第2センサを備え、前記ユーザを特定するための情報は、前記電子ペンが前記第2センサの検出結果に基づき送信した情報であることを特徴とする。
【0018】
(14)上記(1)から(13)の何れかの表示装置は、前記少なくとも一つの制御部は、前記少なくとも一つの第1センサの測定結果を前記少なくとも一つの通信部から取得すると、前記アプリケーションを実行し、前記アプリケーションの画像として前記画像を表示させることを特徴とする。
【0019】
一実施形態において、(15)プログラムは、ユーザの健康情報を測定するための少なくとも一つの第1センサを備える電子ペンと通信するための少なくとも一つの通信部と、手書き入力を検出し、前記手書き入力を受け付ける第1領域を含むアプリケーションの画像を表示するタッチディスプレイと、を備える表示装置に、前記手書き入力を受け付けるとき、前記少なくとも一つの第1センサの測定結果を前記少なくとも一つの通信部から取得させることを特徴とする。
【0020】
一実施形態において、(16)方法は、ユーザの健康情報を測定するための少なくとも一つの第1センサを備える電子ペンと通信するための少なくとも一つの通信部と、手書き入力を検出し、前記手書き入力を受け付ける第1領域を含むアプリケーションの画像を表示するタッチディスプレイと、を備える表示装置に、前記手書き入力を受け付けるとき、前記少なくとも一つの第1センサの測定結果を前記少なくとも一つの通信部から取得させることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、一実施形態に係る表示装置の外観図である。
図2図2は、一実施形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。
図3図3は、一実施形態に係る電子ペンの外観図である。
図4図4は、一実施形態に係る電子ペンの構成を示すブロック図である。
図5図5は、一実施形態に係る表示装置の動作の一例を示す図である。
図6図6は、一実施形態に係る表示装置の表示例を示す図である。
図7図7は、一実施形態に係る表示装置の表示例を示す図である。
図8図8は、一実施形態に係る表示装置の動作の一例を示す図である。
図9図9は、一実施形態に係る表示装置と他装置の表示例を示す図である。
図10図10は、一実施形態に係る表示装置と他装置の表示例を示す図である。
図11図11は、一実施形態に係る表示装置の動作の一例を示す図である。
図12図12は、一実施形態に係る表示装置と他装置の表示例を示す図である。
図13図13は、一実施形態に係る表示装置の動作の一例を示す図である。
図14図14は、一実施形態に係る表示装置の表示例を示す図である。
図15図15は、一実施形態に係る表示装置の動作の一例を示す図である。
図16図16は、一実施形態に係る表示装置の動作の一例を示す図である。
図17図17は、一実施形態に係る表示装置の動作の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図面を参照して実施形態について説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
【0023】
一実施形態に係る表示装置は、例えば、スマートフォン端末又はタブレット端末のような端末とすることができる。しかしながら、表示装置はそのような端末に限定されるものではなく、例えば、パーソナルコンピュータ、電子黒板、又はヘッドマウントディスプレイ等のウエアラブル装置等であってもよい。
【0024】
図1は、一実施形態に係る表示装置の外観図である。図1を参照しながら、表示装置100の外観について説明する。
【0025】
図1に示すように、表示装置100は、筐体101と、タッチディスプレイ110を有する。
【0026】
タッチディスプレイ110は、その表示面が表示装置100の筐体101から露出して設けられる。タッチディスプレイ110は、タッチパネル111と、表示部112とを有する。表示部112はタッチパネル111と重なるように設けられており、表示部112の表示領域はタッチパネル111と重複している。しかしながら、表示部112及びタッチパネル111が互いに重なるように設けられることに代えて、表示部112及びタッチパネル111をそれぞれ別体として設けられてもよい。
【0027】
図2は、一実施形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。図2を参照しながら、表示装置100の機能的な構成について説明する。
【0028】
図2に示すように表示装置100は、タッチディスプレイ110(タッチパネル111及び表示部112)と、通信インターフェース120と、記憶部130と、制御部140とを有する。
【0029】
タッチパネル111は、後述する電子ペン200等の指示体による操作が行われた場所のタッチパネル111上での位置を示す位置情報(以下、単に電子ペン等の位置情報ともいう。)を検出し、検出した電子ペン等の位置情報を制御部140に送信する。タッチパ
ネル111の検出方式は、例えば、感圧方式、静電容量方式、又は電磁誘導方式であってよいが、これらに限定されない。
【0030】
表示部112は、制御部140から入力された信号に基づいて、文字、画像、又は図形等のオブジェクト(以下、単にオブジェクトともいう。)を画面上に表示する。また制御部140は、タッチパネル111から受信した電子ペン等の位置情報に基づいて、オブジェクトを表示部112に表示することができる。言い換えると、表示部112は、電子ペン200等によりタッチディスプレイ110上に手書きされたオブジェクトを表示することができる。なお表示部112は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、ELディスプレイ(Electro-Luminescence Display)、又はMEMS(Micro Electro Mechanical System)シャッターディスプレイ等の表示パネルを有して構成される。
【0031】
通信インターフェース120は、無線接続により他の機器と通信することができる。通信インターフェース120によってサポートされる無線通信規格には、例えば、2G、3G、4G、5G等のセルラー通信規格や、近距離無線の通信規格等がある。近距離無線の通信規格としては、例えば、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near
Field Communication)、WPAN(Wireless Personal Area Network)等がある。WPANの通信規格には、例えば、ZigBee(登録商標)がある。通信インターフェース120は、有線接続により他の機器と通信してもよい。通信インターフェース120は、有線接続する場合、例えば、USB(Universal Serial Bus)等の有線通信規格に準拠するインターフェースであってよい。
【0032】
通信インターフェース120は、電子ペン200からデータを受信する通信部として機能し、電子ペン200から受信したデータは制御部140に送信する。
【0033】
記憶部130は、プログラム131及びデータ等を記憶する少なくとも1つのメモリを含む。記憶部130は、制御部140の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。記憶部130は、半導体記憶媒体、及び磁気記憶媒体等の任意の非一過的(non-transitory)な記憶媒体を含んで構成されてもよい。記憶部130は、複数の種類の記憶媒体を含んで構成されてもよい。記憶部130は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んで構成されてもよい。記憶部130は、RAM(Random Access
Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んで構成されてもよい。記憶部130は、例えば、ユーザの生体情報を予め記憶してよい。生体情報は、例えば、指紋情報、顔画像、及び声紋情報の少なくも一つを含む。
【0034】
プログラム131は、表示装置100を構成するデバイス、例えば、制御部140等の制御に基づいて、ユーザの生体認証を行う機能、ユーザが手書き入力した情報を他装置に送信する機能及び電子ペン200から取得した健康情報から、ユーザの体温、脈波、脈拍、血圧、血流、発汗、呼吸及び体温の値を算出する機能等の種々の機能を提供する。
【0035】
制御部140は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System-on-Chip)、MCU(Micro Control Unit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、及びコアプロセッサを含むが、これらに限定されない。また、制御部140は、GPU(Graphics Processing Unit)、VRAM(Video RAM)等を含み、表示部112に各種の画像を描
画する。制御部140は、複数の演算処理装置から構成されてよく、複数の演算処理装置の協働により、各種の制御を実行してもよい。
【0036】
制御部140は、表示装置100の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。制御部140は、タッチパネル111が検出した入力に基づいて、各種操作を実行する。制御部140は、入力された信号に応じた出力を通信インターフェース120や表示部112等によって行ってもよい。
【0037】
制御部140は、プログラム131を実行することにより、プログラム131により提供される機能を、制御部140による処理として実現する。
【0038】
制御部140は、表示装置100が電子ペン200と通信インターフェース120を介して接続されているか否かを検出してもよい。
【0039】
制御部140は、表示装置100と電子ペン200が通信インターフェース120を介して接続されている場合に、電子ペン等の位置情報をタッチパネル111が受付けることができるように制御してもよい。言い換えると、制御部140は、表示装置100と電子ペン200とが通信インターフェース120を介して接続されるまでは、電子ペン200からの入力をタッチパネル111が受付けないように制御してもよい。
【0040】
以下では、電子ペン200について説明する。
【0041】
図3は、一実施形態に係る電子ペンの外観図である。図3を参照しながら、電子ペン200の外観について説明する。
【0042】
図3に示すように、電子ペン200は、筐体201と、芯体202と、第1センサ210と、第2センサ220を有する。
【0043】
筐体201は、筒状に構成されている。芯体202は、電子ペン200(筐体201)の下端部に設けられている。第1センサ210及び第2センサ220は、電子ペン200(筐体201)の下端側に設けられているが、上端側等に適宜位置を変更して設けられてもよい。ユーザは、電子ペン200を用いてタッチディスプレイ110にオブジェクトを手書きするとき、筐体201を把持し、芯体202をタッチディスプレイ110に当接させて任意のオブジェクトを描くようにタッチディスプレイ110上で電子ペン200を動かす。
【0044】
第2センサ220が指紋センサであり、第1センサ210及び第2センサ220を別々に電子ペン200に配置するとき、図3のように、第2センサ220及び第1センサ210を夫々近傍になるように電子ペン200の長手方向に並べ、第2センサ220の方が第1センサ210より芯体202側に配置するとよい。すなわち、第2センサ220及び第1センサ210を前述のように配置した電子ペン200であれば、ユーザが電子ペン200を把持する際にユーザの生体情報と健康情報の両方を同時に取得しやすい。
【0045】
図4は、一実施形態に係る電子ペンの構成を示すブロック図である。図4を参照しながら、電子ペン200の機能的な構成について説明する。
【0046】
図4に示すように、電子ペン200は、第1センサ210と、第2センサ220と、通信インターフェース230と、記憶部240と、制御部250と、を有する。
【0047】
第1センサ210は、電子ペン200を使用するユーザの健康情報をセンシングするこ
とができる。第1センサ210は、温度計測、脈波計測、皮膚コンダクタンス計測、レーザードップラー計測等の既知のバイタルセンシング手法により、脈波、脈拍、血圧、血流、発汗、呼吸、体温(深部体温又は皮膚温)、血中酸素濃度又はこれらの組み合わせ等のデータを取得する。第1センサ210は、単数又は複数のバイタルセンサで構成できる。つまり電子ペン200は、ユーザの健康情報として、脈波、脈拍、血圧、血流、発汗、呼吸、体温及び血中酸素濃度の少なくとも一つのデータを第1センサ210から取得することができる。電子ペン200は取得した健康情報を通信インターフェース230から表示装置100に送信する。表示装置100は、電子ペン200から取得した健康情報に基づき、ユーザの体温、脈波、脈拍、血圧、血流、発汗、呼吸、体温及び血中酸素濃度の少なくとも一つの値又は当該値を示す画像(例えば、インジケータ画像等)を表示部112に表示することができる。
【0048】
第2センサ220は、生体センサである。第2センサ220は、電子ペン200を把持するユーザの生体情報を取得し、取得したユーザの生体情報に対応するデータを制御部250に出力する。第2センサ220は、例えば、ユーザの指紋データを取得する指紋センサ、ユーザの顔の少なくとも一部を含む顔画像データを取得するカメラ、ユーザの声データを取得するマイク、又は、これからのセンサを組合せた1以上のセンサであってもよい。第2センサ220は、取得したユーザの生体情報として、前述した指紋データ、顔画像データ、及び声データの少なくとも一つを取得可能である。
【0049】
通信インターフェース230は、無線又は有線により通信する。通信インターフェース230によってサポートされる通信規格は、例えば、通信インターフェース120で説明したセルラー通信規格や近距離無線の通信規格又は有線通信規格を採用できる。通信インターフェース230は、電子ペン200が取得したデータ(例えば、第1センサ210及び第2センサ220が取得したデータ)を表示装置100に送信する通信部として機能する。
【0050】
記憶部240は、プログラム及びデータを記憶する少なくとも1つのメモリを含む。記憶部240は、制御部250の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。記憶部240は、半導体記憶媒体、及び磁気記憶媒体等の任意の非一過的な記憶媒体を含んで構成されてもよい。記憶部240は、複数の種類の記憶媒体を含んで構成されてもよい。記憶部240は、RAM等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んで構成されてもよい。記憶部240は、例えば、ユーザの生体情報を予め記憶してもよい。生体情報は、例えば、指紋情報、顔画像、及び声紋情報の少なくも一つを含む。
【0051】
制御部250は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、CPU、SoC、MCU、FPGA、又はコアプロセッサを例示できるが、これらに限定されない。制御部250は、複数の演算処理装置から構成されてよく、複数の演算処理装置の協働により、各種の制御を実行してもよい。
【0052】
制御部250は、電子ペン200が表示装置100と通信インターフェース230を介して接続されているか否かを検出してもよい。制御部250は、電子ペン200が表示装置100と通信インターフェース230を介して接続されている場合に、第1センサ210と第2センサ220が取得したデータを表示装置100に送信するように制御してもよい。言い換えると、制御部250は、電子ペン200が表示装置100と通信インターフェース230を介して接続されるまでは、第1センサ210と第2センサ220が取得したデータを表示装置100に送信しないように制御してもよい。
【0053】
制御部250は、第2センサ220が取得したユーザの生体情報と、記憶部240に予め記憶するユーザの生体情報と、を比較し、比較結果を通信インターフェース230を介
して表示装置100に送信してもよい。
【0054】
一実施形態において、表示装置は、ユーザの健康情報を測定するための少なくとも一つの第1センサを備える電子ペンと通信するための少なくとも一つの通信部と、手書き入力を検出し、手書き入力を受け付ける第1領域を含むアプリケーションの画像を表示するタッチディスプレイと、手書き入力を受け付けるとき、少なくとも一つの第1センサの測定結果を少なくとも一つの通信部から取得する少なくとも一つの制御部と、を備える。
【0055】
図5は、一実施形態に係る表示装置の動作の一例を示す図である。
【0056】
本実施形態において、表示装置100及び電子ペン200は、近距離無線通信により無線接続している。表示装置100は、タッチディスプレイ110に、手書き操作に対応したアプリケーションの画像を表示する。図6において、表示装置100は、手書き入力に対応したアプリケーションの画像400を表示する。アプリケーションの画像400は、手書き入力を受け付けるための領域410を含む。ユーザは電子ペン200を利用してタッチディスプレイ110の領域410において、手書き入力することができる。
【0057】
なお本実施形態では、手書き入力に対応したアプリケーションとは、例えば、メッセージ送信アプリケーション又は、電子問診票アプリケーション等であるが、電子ペンによる入力操作が可能なアプリケーションであればこれに限定されない。また、本実施形態では、ユーザが電子ペン200を利用してタッチディスプレイ110上にメッセージを描画するケースを用いて説明しているが、これに限定されない。例えば、ユーザが電子ペン200を利用してタッチディスプレイ110上に、絵又は絵と文字を組合せて描画するケースにおいても、本開示の表示装置を適用可能である。
【0058】
ステップS101において、制御部140は、タッチディスプレイ110に対する手書き入力を検出した場合、ステップS102に処理を進める。具体的に、タッチディスプレイ110が領域410においてタッチ操作を検出すると、制御部140は当該タッチ操作を手書き入力とみなしてよい。一方で、制御部140は、タッチディスプレイ110に対する手書き入力を検出しない場合、ステップS101の前に戻る。
【0059】
ステップS102において、制御部140は、第1データの取得を開始する。すなわち、制御部140は、電子ペン200の制御部250に対し通信インターフェース120を介して第1データを送信するように要求する。なお制御部250は、当該要求に応じて、第1センサ210が取得したユーザの体温、血圧、脈拍及び血中酸素濃度の各データを含む第1データ(測定結果)を、通信インターフェース230を介して表示装置100(制御部140)に送信する。なお制御部250は、第1データに、ユーザの体温、脈波、脈拍、血圧、血流、発汗、呼吸及び体温のうち少なくとも一つのデータを含めさせてもよい。
【0060】
以上のように、表示装置100は、タッチディスプレイ110へのタッチ操作を検出した場合に、第1データの取得を開始する。すなわち、表示装置100は、ユーザが電子ペン200を利用してタッチディスプレイ110に描画を開始したことを検出して、電子ペン200にユーザの健康情報の測定結果を要求する。
【0061】
このような表示装置100によれば、ユーザが電子ペン200を利用してタッチディスプレイ110への描画を始めるとユーザの健康情報の測定結果を取得するので、ユーザが煩雑な操作を行わずともユーザの健康状態を表示装置100により容易に管理することができる。なお、制御部140は、図7に示すように電子ペン200から取得したユーザの体温、血圧、脈拍及び血中酸素濃度の値を示す画像をタッチディスプレイ110上の第2
領域402に表示してもよい。
【0062】
また、一実施形態において、少なくとも一つの通信部は他装置と通信可能であって、少なくとも一つの制御部は、所定の操作をタッチディスプレイが受け付けると、アプリケーションの画像を他装置に表示させるためのデータを前記少なくとも一つの通信部から他装置に送信させてもよい。
【0063】
図8は、一実施形態に係る表示装置の動作の一例を示す図である。また、図9は、図8のステップS104における、表示装置100及び他装置300の表示例を示した図である。
【0064】
なお、図8において、図5の動作の一例と重複するステップの説明は省略する。
【0065】
なお、本実施形態において、表示装置100は通信インターフェース120を介して他装置300と通信する。他装置300は、表示部310を備え、表示装置100から受信したデータを表示部310に表示させる。
【0066】
ステップS103において、制御部140は、所定の操作をタッチディスプレイ110が受け付けたことを検出する。所定の操作は、例えば、アプリケーションの画像に表示されるボタン403をタッチする操作である。
【0067】
ステップS104において、制御部140は、アプリケーションの画像400の少なくとも一部を表示するためのデータを、通信インターフェース120を介して他装置300に送信する。アプリケーションの画像400の少なくとも一部を表示するためのデータは、アプリケーションに対応する形式のデータ又はアプリケーションの画像400の少なくとも一部を画像データとして記録したデータである。
【0068】
本実施形態において、ユーザが手書き入力した文字を他装置300(例えばユーザの親族が持つスマートフォン)に送信するケースを用いて説明したが、これに限定されない。表示装置100は、ユーザが手書き入力した文字をテキストデータに変換し、当該テキストデータを通信インターフェース120を介して他装置300に送信してもよい。図10は、ユーザが手書き入力した文字を変換したテキストデータを他装置300に表示する例を示す図である。
【0069】
以上のように、表示装置100は、所定の操作をタッチディスプレイ110が受け付けると、アプリケーションの画像を他装置に表示させるためのデータを、通信インターフェース120を介して他装置に送信する。すなわち、表示装置100は、タッチディスプレイ110が受け付けた所定の操作を検出して、ユーザが入力した情報を他装置に共有する。
【0070】
また、一実施形態において、表示装置は、アプリケーションの画像を他装置に表示させるためのデータを他装置に送信するとき、少なくとも一つの第1センサの測定結果を少なくとも一つの通信部から当該他装置に送信してもよい。
【0071】
図11は、一実施形態に係る表示装置100の動作の一例を示す図である。
【0072】
なお、図11において、図8の動作の一例と重複するステップの説明は省略する。
【0073】
ステップS105において、制御部140は、アプリケーションの画像400の少なくとも一部を表示するためのデータと、少なくとも一つの第1センサの測定結果を通信イン
ターフェース120を介して他装置300に送信する。図12に示す通り、少なくとも一つの第1センサ210の測定結果は、他装置300の表示部310において、アプリケーションの画像400に含まれるように構成されてよい。
【0074】
以上のように、表示装置100は、アプリケーションの画像を他装置に表示させるためのデータを他装置に送信するとき、少なくとも一つの第1センサの測定結果を少なくとも一つの通信部から当該他装置に送信する。
【0075】
このような表示装置100によれば、ユーザが電子ペン200を用いてタッチディスプレイ110にメッセージを入力している間に電子ペン200が測定した健康情報を、当該メッセージと同時に他装置に送信することができる。すなわち、ユーザは煩雑な操作を行わずともユーザがメッセージを手書き入力しているときに取得した健康情報を他装置に送信することができる。なお、本実施形態において、表示装置100がユーザの健康情報をタッチディスプレイ110上に表示しているケースを用いて説明したが、表示装置100は、ユーザの健康情報をタッチディスプレイ110上に表示しなくてもよい。
【0076】
また、一実施形態において、表示装置は、少なくとも一つの制御部は、第1センサによる測定結果が所定の条件を満たすまでは、前記所定の操作を受け付けないように制御してもよい。
【0077】
図13は、一実施形態における表示装置100の動作の一例を示す図である。
【0078】
図14は、図13におけるステップS106からステップS107までの表示装置100の表示画面の変化の一例を示す図である。
【0079】
ステップS106において、制御部140は第1センサ210の測定結果が所定の条件を満たすか否か判定する。具体的には、制御部140は第1センサ210によるユーザの健康情報の測定が完了したか否か判断する。ステップS106において、制御部140は、第1センサによるユーザの健康情報の測定が完了したと判断する場合、ステップS107に処理を進める。一方で、ステップS106において、制御部140は、第1センサ210によるユーザの健康情報の測定が完了していないと判断する場合、ステップS106の開始前に戻る。例えば、第1センサ210がユーザの体温を測定する場合、数秒から数分の測定時間を要する。制御部140は、第1センサ210が測定した体温のデータを周期的に取得してもよい。制御部140は、周期的に取得した体温のデータから、体温の時系列的変化が所定の変動しなくなったと判断した場合、第1センサ210によるユーザの体温の測定が完了したと判断する。なお、制御部140は、周期的に取得した体温のデータからユーザの体温を予測が完了した場合、第1センサ210によるユーザの体温の測定が完了したと判断する。
【0080】
ステップS107において、制御部140は、所定の操作を受け付けるように制御する。具体的に、制御部140は、タッチディスプレイ110上のボタン403に対するユーザの操作を受け付けるように制御する。なお、制御部140は、ステップS106においてタッチディスプレイ110上にボタン403を表示せず、ステップS107においてタッチディスプレイ110上にボタン403を表示するように制御してよい。ボタン403はユーザによる所定の操作を受け付ける。制御部140は、ボタン403がユーザによる所定の操作を受け付けたとき、アプリケーションの画像400の少なくとも一部を表示するためのデータと、少なくとも一つの第1センサの測定結果を他装置に送信するように制御する。
【0081】
なお、ステップS106において、第1センサ210によるユーザの体温の測定が完了
したか否かは電子ペン200の制御部250が判断してもよい。表示装置100の制御部140は、第1センサ210によるユーザの体温の測定が完了したと判断した時のユーザの体温を示すデータを、電子ペン200から取得する。ステップS107において、制御部140は、ユーザの体温を示すデータを取得し、タッチディスプレイ110上にボタンを表示させるように制御してよい。
【0082】
以上のように、表示装置100は、測定結果が所定の条件を満たすまでは、タッチディスプレイ110に対する所定の操作を受け付けない。
【0083】
このような表示装置100によれば、ユーザの健康情報を取得する前にユーザがアプリケーションの画像400の少なくとも一部を表示するためのデータを他装置に送信してしまう可能性を低減できる。なお、本実施形態において、第1センサ210がユーザの体温を測定する温度センサであるケースを説明したが、第1センサ210は温度センサに限られず、例えば、脈波、脈拍、血圧、血流、発汗、呼吸、体温及び血中酸素濃度のうち少なくとも一つの情報を取得可能なセンサを適用できる。
【0084】
また、一実施形態において、表示装置は、少なくとも一つの通信部からユーザを特定するための情報を電子ペンから取得し、ユーザを特定するための情報に基づき決定する他装置に前記データを送信させてもよい。
【0085】
本実施形態において、電子ペン200は、第2センサ220として指紋センサを備える。
【0086】
図15は、一実施形態における表示装置100の動作の一例を示す図である。
【0087】
ステップS108において、制御部140は、通信インターフェース120を介して、電子ペン200の第2センサ220が取得した指紋データを受信する。
【0088】
ステップS109において、制御部140は、受信した指紋データと、記憶部130に予め記憶するユーザの指紋情報と、を比較し、電子ペン200を把持するユーザが正規にユーザであるか否かを判断することでユーザの認証を行う。すなわち、制御部140は、受信した指紋データに基づき、ユーザの認証を行う。
【0089】
ステップS109において、制御部140は、指紋データと、記憶部130に予め記憶するユーザの指紋情報とが一致する場合(以下、ユーザの認証に成功した場合ともいう。)、ステップS109に処理を進める。一方で、制御部140は、指紋データと、記憶部130に予め記憶するユーザの指紋情報とが一致しない場合(以下、ユーザの認証に失敗した場合ともいう。)、ステップS108に戻る。制御部140は、ユーザの認証に失敗した場合、第2センサ220を利用してユーザの認証を行うことを促す通知をタッチディスプレイ110に表示させてもよい。
【0090】
なお、第2センサ220が取得した指紋データと、記憶部130に予め記憶するユーザの指紋情報と、を比較する処理を、表示装置100の代わりに電子ペン200が実行してもよい。つまり、電子ペン200の制御部250は、第2センサ220が取得した指紋データと、記憶部130に予め記憶するユーザの指紋情報と、を比較する処理を実行し、その比較結果を通信インターフェース230を介して表示装置100に送信してもよい。この場合、比較結果とは、例えば、指紋データと、記憶部130に予め記憶するユーザの指紋情報と、が一致したか否かを示すデータである。そして、制御部140は、通信インターフェース120を介して電子ペン200から受信した当該比較結果に基づき、ユーザの認証が成功したのか否かを判断してもよい。
【0091】
ステップS110において、制御部140は、認証したユーザに対応する他装置を、アプリケーションの画像400の少なくとも一部を表示するためのデータと、少なくとも一つの第1センサの測定結果を通信インターフェース120を送信する送信先に設定する。記憶部130は、ユーザと送信先の他装置の組み合わせを示す対応表を予め記憶してよい。
【0092】
以上のように、表示装置100は、認証したユーザに基づいて、アプリケーションの画像400の少なくとも一部を表示するためのデータと、少なくとも一つの第1センサ210の測定結果の送信先を決定する。なお、本実施形態では、ユーザを特定するための情報として、指紋データを利用するケースを説明したが、これに限定されない。ユーザを特定するための情報は、ユーザの顔画像又は声紋情報であってもよい。
【0093】
このような、表示装置100によれば、認証したユーザに基づいて、送信先を決定するため、ユーザは、誤った送信先に送信する可能性を低減できる。
【0094】
また、一実施形態において、表示装置は、少なくとも一つの通信部からユーザを特定するための情報を電子ペンから取得し、ユーザを特定するための情報に基づき決定する前記画像を表示させてもよい。
【0095】
図16は、一実施形態における表示装置100の動作の一例である。
【0096】
本実施形態において、表示装置100は手書き入力に対応した電子問診票アプリケーションの画像を表示する。
【0097】
なお、図16において、図15の動作の一例と重複するステップの説明は省略する。
【0098】
ステップS111において、制御部140は、認証したユーザに対応した問診票を表示する。制御部140は、過去のユーザの健康情報に基づいて、問診票を表示してよい。例えば、記憶部130は、ユーザと、ユーザの健康情報、及び当該健康情報を取得した日時の対応表を記憶してよい。また、記憶部130は、発熱を伴う症状の一覧を記憶してよい。制御部140は、ステップS109においてユーザの認証に成功した場合、当該ユーザと、当該ユーザの健康情報、及び健康情報を取得した日時の対応表を参照する。直近のユーザの体温が平熱よりも高い状態が続いていた場合、制御部140は、記憶部130に記憶された発熱を伴う症状の一覧を参照し、ユーザに当てはまる症状を選択させる問診票を作成する。
【0099】
以上のように、表示装置100は、認証したユーザに基づいて、決定する画像を表示する。なお、本実施形態において、ユーザの過去の健康情報に基づいた問診票を表示するケースを用いて説明したが、これに限定されない。
【0100】
このような、表示装置100によれば、認証したユーザに基づいたアプリケーションの画像を表示するため、ユーザの利便性が向上しうる。
【0101】
また、一実施形態において、表示装置100は、少なくとも一つの通信部からユーザを特定するための情報を電子ペン200から取得し、ユーザを特定するための情報に基づき、ユーザの脈波、脈拍、血圧、血流、発汗、呼吸、体温及び血中酸素濃度からいずれを測定するか選択してもよい。
【0102】
図17は、一実施形態における表示装置100の動作の一例である。
【0103】
本実施形態において、表示装置100は手書き入力に対応した電子問診票アプリケーションの画像を表示する。
【0104】
なお、図17において、図15の動作の一例と重複するステップの説明は省略する。
【0105】
ステップS112において、制御部140は、認証したユーザに対応した第1センサの測定項目を決定する。具体的に、制御部140は、ユーザと測定項目の組み合わせを示す対応表に基づいて、ユーザの脈波、脈拍、血圧、血流、発汗、呼吸、体温及び血中酸素濃度からいずれを測定するか選択する。具体的に、記憶部130は、ユーザと測定項目の組み合わせを示す対応表を予め記憶してよい。表示装置100は、ユーザと測定項目の組み合わせを示す対応表を記憶する外部サーバと通信し、当該対応表を参照してもよい。表示装置100は、ユーザ操作により、当該対応表の測定項目を任意に変更してもよい。
【0106】
ステップS113において、制御部140は、選択した項目に必要な健康情報を電子ペン200に要求する。
【0107】
以上のように、表示装置100は、認証したユーザに対応した第1センサの測定項目を決定する。
【0108】
このような、表示装置100によれば、ユーザに対応した測定項目を自動で測定することができるため、ユーザが測定項目を選択する手間を削減できる。
【0109】
本開示において「第1」及び「第2」等の記載は、当該構成を区別するための識別子である。本開示における「第1」及び「第2」等の記載で区別された構成は、当該構成における番号を交換することができる。例えば、第1画像は、第2画像と識別子である「第1」と「第2」とを交換することができる。識別子の交換は同時に行われる。識別子の交換後も当該構成は区別される。識別子は削除してよい。識別子を削除した構成は、符号で区別される。本開示における「第1」及び「第2」等の識別子の記載のみに基づいて、当該構成の順序の解釈、小さい番号の識別子が存在することの根拠に利用してはならない。
【0110】
表示装置100が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
【0111】
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0112】
100 :表示装置
101 :筐体
110 :タッチディスプレイ
111 :タッチパネル
112 :表示部
120 :通信インターフェース
130 :記憶部
131 :プログラム
140 :制御部
200 :電子ペン
201 :筐体
202 :芯体
210 :第1センサ
220 :第2センサ
230 :通信インターフェース
240 :記憶部
250 :制御部
300 :他装置
400 :アプリケーションの画像
401 :第1領域
402 :第2領域
403 :ボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17