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特開2024-84002購買業務支援装置、購買業務支援方法、及び購買業務支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024084002
(43)【公開日】2024-06-24
(54)【発明の名称】購買業務支援装置、購買業務支援方法、及び購買業務支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240617BHJP
【FI】
G06Q30/0601 332
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022198144
(22)【出願日】2022-12-12
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】井手 柾希
(72)【発明者】
【氏名】山田 梨帆
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB54
5L049BB54
(57)【要約】
【課題】購買業務において免税事業者が選定された際に警告を表示することが可能な購買業務支援装置、購買業務支援方法、及び購買業務支援プログラムを提供すること。
【解決手段】本実施の形態に係る購買業務支援装置は、仕入先と支払先を関連付けて登録した仕入先マスタと、支払先と登録番号を関連付けて登録した支払先マスタと、調達要求入力画面において、商品、希望仕入先を含む要求明細が入力された場合に、入力された希望仕入先をキーとして前記仕入先マスタから支払先を取得し、前記支払先マスタを参照して取得した支払先に登録番号があるか否かを判断し、登録番号がない場合には、免税事業者を選定した旨の警告を表示する調達要求入力手段を備えている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備えた購買業務支援装置であって、
前記制御部は、
仕入先と支払先を関連付けて登録した仕入先マスタと、
支払先と登録番号を関連付けて登録した支払先マスタと、
にアクセス可能に構成されており、
調達要求入力画面において、商品、希望仕入先を含む要求明細が入力された場合に、入力された希望仕入先をキーとして前記仕入先マスタから支払先を取得し、前記支払先マスタを参照して取得した支払先に登録番号があるか否かを判断し、登録番号がない場合には、免税事業者を選定した旨の警告を表示する調達要求入力手段を備えたことを特徴とする購買業務支援装置。
【請求項2】
前記制御部は、さらに、
商品、免税事業者の警告を出すか否か指定する免税仕入警告解除区分を関連づけて登録した商品マスタにアクセス可能に構成されており、
前記調達要求入力手段は、入力される商品をキーとして前記商品マスタから取得した免税仕入警告解除区分が警告を出すを指定している場合のみ前記警告を表示することを特徴とする請求項1に記載の購買業務支援装置。
【請求項3】
前記制御部は、さらに、
見積依頼入力画面において、見積依頼する仕入先の支払先に登録番号があるか否かを、前記支払先マスタを参照して判断し、登録番号がない場合には、免税事業者を選定した旨の警告を表示する見積依頼入力手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の購買業務支援装置。
【請求項4】
前記制御部は、さらに、
商品、消費税率区分を関連づけて登録した商品マスタと、
消費税率区分、税率、免税控除割合、免税対象か否かを指定する免税対象フラグを関連付けて登録した消費税率マスタと、
にアクセス可能に構成されており、
見積回答入力画面において、仕入先からの見積回答情報を表示する場合に、仕入先の支払先が免税事業者であるか否かを表示すると共に、免税事業者である場合には、前記商品マスタから入力される商品をキーとして、消費税率区分を取得し、取得した消費税率区分をキーとして、前記消費税率マスタから税率及び免税控除割合を取得し、取得した税率及び免税控除割合を使用して想定免税控除差額を算出して表示する見積回答入力手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の購買業務支援装置。
【請求項5】
前記制御部は、さらに、
商品、消費税率区分を関連づけて登録した商品マスタと、
消費税率区分、税率、免税控除割合、免税対象か否かを指定する免税対象フラグを関連付けて登録した消費税率マスタと、
にアクセス可能に構成されており、
発注明細画面において、商品、発注数量、発注単価、発注金額を含む発注明細が入力された場合に、入力される支払先をキーとして、前記支払先マスタを参照して登録番号があるか否かを判断し、登録番号がある場合には、入力される商品をキーとして、前記商品マスタから消費税率区分を取得し、取得した消費税率区分をキーとして、前記消費税率マスタから免税対象フラグを取得し、免税対象フラグが「TRUE」の場合は、免税事業者用の税率が使用されている旨のエラーを表示する発注入力手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の購買業務支援装置。
【請求項6】
制御部を備えた情報処理装置が実行する購買業務支援方法であって、
前記制御部は、
仕入先と支払先を関連付けて登録した仕入先マスタと、
支払先と登録番号を関連付けて登録した支払先マスタと、
にアクセス可能に構成されており、
前記制御部において実行される、
調達要求入力画面において、商品、希望仕入先を含む要求明細が入力された場合に、入力された希望仕入先をキーとして前記仕入先マスタから支払先を取得し、前記支払先マスタを参照して取得した支払先に登録番号があるか否かを判断し、登録番号がない場合には、免税事業者を選定した旨の警告を表示する調達要求入力工程を含むことを特徴とする購買業務支援方法。
【請求項7】
制御部を備えた情報処理装置が実行するための購買業務支援プログラムであって、
前記制御部は、
仕入先と支払先を関連付けて登録した仕入先マスタと、
支払先と登録番号を関連付けて登録した支払先マスタと、
にアクセス可能に構成されており、
前記制御部において実行される、
調達要求入力画面において、商品、希望仕入先を含む要求明細が入力された場合に、入力された希望仕入先をキーとして前記仕入先マスタから支払先を取得し、前記支払先マスタを参照して取得した支払先に登録番号があるか否かを判断し、登録番号がない場合には、免税事業者を選定した旨の警告を表示する調達要求入力工程を実行させるための購買業務支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、購買業務支援装置、購買業務支援方法、及び購買業務支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インボイス制度の導入に伴い、令和3年10月1日から消費税における仕入税額控除の仕組みが変わる。インボイス制度導入後は、事業者登録がない仕入先(免税事業者)からの課税仕入れについては原則(経過措置有)、仕入税額控除できなくなる。消費税納税方式別に利益を算出するシステムとして、例えば、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録3239625号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、購買業務において免税事業者が選定された際に警告を表示することに関して何等記載されていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、購買業務において免税事業者が選定された際に警告を表示することが可能な購買業務支援装置、購買業務支援方法、及び購買業務支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた購買業務支援装置であって、前記制御部は、仕入先と支払先を関連付けて登録した仕入先マスタと、
支払先と登録番号を関連付けて登録した支払先マスタと、にアクセス可能に構成されており、調達要求入力画面において、商品、希望仕入先を含む要求明細が入力された場合に、入力された希望仕入先をキーとして前記仕入先マスタから支払先を取得し、前記支払先マスタを参照して取得した支払先に登録番号があるか否かを判断し、登録番号がない場合には、免税事業者を選定した旨の警告を表示する調達要求入力手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様によれば、前記制御部は、さらに、商品、免税事業者の警告を出すか否か指定する免税仕入警告解除区分を関連づけて登録した商品マスタにアクセス可能に構成されており、前記調達要求入力手段は、入力される商品をキーとして前記商品マスタから取得した免税仕入警告解除区分が警告を出すを指定する場合のみ前記警告を表示することにしてもよい。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、前記制御部は、さらに、見積依頼入力画面において、見積依頼する仕入先の支払先に登録番号があるか否かを、前記支払先マスタを参照して判断し、登録番号がない場合には、免税事業者を選定した旨の警告を表示する見積依頼入力手段を備えることにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、前記制御部は、さらに、商品、消費税率区分を関連づけて登録した商品マスタと、消費税率区分、税率、免税控除割合、免税対象か否かを指定する免税対象フラグを関連付けて登録した消費税率マスタと、にアクセス可能に構成されており、見積回答入力画面において、仕入先からの見積回答情報を表示する場合に、仕入先の支払先が免税事業者であるか否かを表示すると共に、免税事業者である場合には、前記商品マスタから入力される商品をキーとして、消費税率区分を取得し、取得した消費税率区分をキーとして、前記消費税率マスタから税率及び免税控除割合を取得し、取得した税率及び免税控除割合を使用して想定免税控除差額を算出して表示する見積回答入力手段を備えることにしてもよい。
【0010】
また、本発明の一態様によれば、前記制御部は、さらに、商品、消費税率区分を関連づけて登録した商品マスタと、消費税率区分、税率、免税控除割合、免税対象か否かを指定する免税対象フラグを関連付けて登録した消費税率マスタと、にアクセス可能に構成されており、発注明細画面において、商品、発注数量、発注単価、発注金額を含む発注明細が入力された場合に、入力される支払先をキーとして、前記支払先マスタを参照して登録番号があるか否かを判断し、登録番号がある場合には、入力される商品をキーとして、前記商品マスタから消費税率区分を取得し、取得した消費税率区分をキーとして、前記消費税率マスタから免税対象フラグを取得し、免税対象フラグが「TRUE」の場合は、免税事業者用の税率が使用されている旨のエラーを表示する発注入力手段を備えることにしてもよい。
【0011】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置が実行する購買業務支援方法であって、前記制御部は、仕入先と支払先を関連付けて登録した仕入先マスタと、支払先と登録番号を関連付けて登録した支払先マスタと、
にアクセス可能に構成されており、前記制御部において実行される、調達要求入力画面において、商品、希望仕入先を含む要求明細が入力された場合に、入力された希望仕入先をキーとして前記仕入先マスタから支払先を取得し、前記支払先マスタを参照して取得した支払先に登録番号があるか否かを判断し、登録番号がない場合には、免税事業者を選定した旨の警告を表示する調達要求入力工程を含むことを特徴とする。
【0012】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置が実行するための購買業務支援プログラムであって、前記制御部は、仕入先と支払先を関連付けて登録した仕入先マスタと、支払先と登録番号を関連付けて登録した支払先マスタと、にアクセス可能に構成されており、前記制御部において実行される、調達要求入力画面において、商品、希望仕入先を含む要求明細が入力された場合に、入力された希望仕入先をキーとして前記仕入先マスタから支払先を取得し、前記支払先マスタを参照して取得した支払先に登録番号があるか否かを判断し、登録番号がない場合には、免税事業者を選定した旨の警告を表示する調達要求入力工程を実行させるための購買業務支援プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、購買業務において免税事業者が選定された際に警告を表示することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本実施の形態に係る購買業務支援装置の概要を説明するための図である。
図2図2は、本実施の形態に係る購買業務支援装置の構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、仕入先マスタの構成例を示す図である。
図4図4は、支払先マスタの構成例を示す図である。
図5図5は、商品マスタの構成例を示す図である。
図6図6は、消費税率マスタの構成例を示す図である。
図7図7は、本実施形態に係る購買業務支援装置の全体の処理の一例を示すフロー図である。
図8図8は、本実施形態に係る購買業務支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図9図9は、本実施形態に係る購買業務支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図10図10は、本実施形態に係る購買業務支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図11図11は、本実施形態に係る購買業務支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図12図12は、本実施形態に係る購買業務支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図13図13は、本実施形態に係る購買業務支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図14図14は、本実施形態に係る購買業務支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図15図15は、本実施形態に係る購買業務支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図16図16は、本実施形態に係る購買業務支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図17図17は、本実施形態に係る購買業務支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図18図18は、本実施形態に係る購買業務支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図19図19は、本実施形態に係る購買業務支援装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0016】
[1.概要]
インボイス制度の導入に伴い、令和3年10月1日から消費税における仕入税額控除の仕組みが変わる。これまで、仕入先の形態(免税事業者・課税事業者・消費者等)に関わらず、課税仕入れに係る支払対価の額は仕入税額控除の規定における課税仕入れ等の税額の計算に参入できたが、インボイス制度導入後は事業者登録がない仕入先からの課税仕入れについては原則(経過措置有)、仕入税額控除できなくなる。
【0017】
これにより、取引先が免税事業者であっても通常通りの仕入計上となってしまうことにより、消費税申告の際に仕入税額控除を受けられず、結果として原価の増加やキャッシュフローの悪化といった無用な損失を被る可能性が高くなる。
【0018】
このため、仕入側の事業者は仕入先の選定の軸として「消費税課税事業者であるか」を持つ必要がある。また、例えば、建設業界は、個人事業者を始めとする免税事業者の比率が比較的高く、業界全体として課税事業者登録を行うことで健全な取引を促進する必要がある。
【0019】
そこで、本実施の形態では、購買業務において免税事業者が選定された際に警告を表示し、また、具体的な金額を以て取引先選定の軸としたり、さらには警告文を通して事業者登録を促す運用を支える機能を提供する。このように、免税事業者を選択した旨の警告機能を設けることで、免税事業者である取引先を明らかにすると共に、課税事業者登録を促す運用が可能となる。これにより、仕入税額控除できる消費税額が意図せず減額され、原価が膨らむことを防止することが可能となる。
【0020】
図1は、本実施の形態の購買業務支援装置の概要を説明するための図である。図1において、購買業務時に、取引先情報を参照して、登録番号があるか否かをチェックし、登録番号がない場合には、免税事業者であると判断して、免税事業者が選定されている旨の警告を表示する。
【0021】
本実施の形態の購買業務支援装置によれば、以下の(1)~(4)の効果を得ることができる。
【0022】
(1)要求~見積までにおける警告機能により、免税事業者である取引先を事前に検知することができる。
【0023】
(2)回答情報から事業者を選定する際に、明瞭に事業者が登録事業者であるかどうかを判別することができる。
【0024】
(3)上記(1)(2)により、課税事業者登録を促す運用が行えるため、仕入税額控除できる消費税額が意図せず減額され、原価が膨らむこと等を防止できる。
【0025】
(4)免税事業者を検知した際、マスタのメンテ漏れ是正や取引先への事業者登録を促す運用へつなげることができる。
【0026】
本実施の形態の購買業務支援装置は、建設工事業界、IT業界等の業界に広く適用可能である。
【0027】
[2.構成]
図2を参照して、本実施形態に係る購買業務支援装置100の構成の一例について説明する。図2は、購買業務支援装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0028】
購買業務支援装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、購買業務支援装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0029】
購買業務支援装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。購買業務支援装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0030】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、購買業務支援装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、購買業務支援装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0031】
入出力インターフェース部108には、入力装置112及び出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及び、マイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112又はマウス112として記載する場合がある。また、モニタ114に情報を表示して、ユーザが入力装置112を操作すること等を、「UIを介したユーザ操作」と記載する場合がある。
【0032】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、仕入先マスタ106a、支払先マスタ106b、商品マスタ106c、消費税率マスタ106d、データテーブル106e等を備えている。図3は、仕入先マスタ106aの構成例、図4は、支払先マスタ106bの構成例、図5は、商品マスタ106cの構成例、図6は、消費税率マスタ106dの構成例を示す図である。
【0033】
仕入先マスタ106aは、仕入先と支払先を関連づけるためのマスタであり、図3に示すように、仕入先コード、支払先コード、仕入先名を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。同図に示す例では、1行目は、仕入先コード「SI001」、支払先コード「SH001」、仕入先名「東京第一建設会社」、2行目は、仕入先コード「SI002」、支払先コード「SH002」、仕入先名「大阪第二建設会社」となっている。
【0034】
支払先マスタ106bは、支払先の登録番号を設定したマスタであり、図4に示すように、支払先コード、支払先名、登録番号を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。「登録番号」がある場合に、課税事業者であると判断し、「登録番号」がない場合に、免税事業者であると判断する。同図に示す例では、1行目は、支払先コード「SH001」、支払先名「東京第一建設決済会社」、登録番号「T1234567890123」、2行目は、支払先コード「SH002」、支払先名「大阪第二建設決済会社」、登録番号「なし」となっている。この例では、支払先コード「SH001」、支払先名「東京第一建設決済会社」は、登録番号があるので、課税事業者と判断する。支払先コード「SH002」、支払先名「大阪第二建設決済会社」は、登録番号がないので免税事業者と判断する。
【0035】
商品マスタ106cは、商品コード、商品名、消費税率区分、免税事業者である場合に警告を出すか否かを指定する免税仕入警告解除区分(0「警告を出す」、1「(警告を出さない」)を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。免税仕入警告解除区分が「1」であれば、免税事業者であっても警告を出さないように商品毎に設定することができる。例えば、免税事業者が多い建設業において、特定の物品を特定の仕入先から仕入するしかない場合に、警告を出さなくするために使用することができる。
【0036】
同図に示す例では、1行目は、商品コード「HIN001」、商品名「建材A」、消費税率区分「10」、免税事業者「0(警告を出す)」、2行目は、商品コード「「HIN002」、商品名「建材B」、消費税率区分「11」、免税事業者「0(警告を出す)」、3行目は、商品コード「HIN003」、商品名「建材C」、消費税率区分「10」、免税事業者「1(警告を出さない)」となっている。
【0037】
以下の説明では、説明の便宜上、商品コード「HIN001」、商品名「建材A」は、免税事業者用の商品とし、商品コード「「HIN002」、商品名「建材B」は、課税事業者用の商品とし、商品コード「HIN003」、商品名「建材C」は、免税事業者用の商品とする。
【0038】
消費税率マスタ106dは、消費税率区分、消費税率、免税控除割合、免税対象フラグを関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。同図に示す例では、1行目は、消費税率区分「10」、税率「10%」、免税控除割合「100%」、免税対象フラグ「FALSE」となっており、免税対象フラグ「FALSE」となっているので、課税事業者用である。2行目は、消費税率区分「11」、税率「10%」、免税控除割合「80%」、免税対象フラグ「TRUE」となっており、免税対象フラグ「TRUE」となっているので、免税事業者用である。
【0039】
データテーブル106eは、要求データ、見積依頼データ、発注データ等の各種データを格納するためのテーブルである。
【0040】
要求データは、要求ヘッダデータと要求明細データで構成されていてもよい。要求ヘッダデータは、要求番号を含んでいてもよい。要求明細データは、要求番号、要求行番号、商品コード、希望仕入先コード、要求数量、要求単価、希望納期を含んでいてもよい。
【0041】
見積依頼データは、見積依頼ヘッダデータと見積依頼明細データで構成されていてもよい。見積依頼ヘッダデータは、見積依頼処理番号、見積依頼番号、仕入先コード、支払先コード、確定仕入先コード、要求番号を含んでいてもよい。見積依頼明細データは、見積依頼番号、見積依頼行番号、商品コード、希望仕入先コード、見積依頼数量、見積依頼単価、希望納期を含んでいてもよい。
【0042】
図2に戻り、制御部102は、購買業務支援装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0043】
制御部102は、記憶部106に格納されている、仕入先マスタ106a、支払先マスタ106b、商品マスタ106c、消費税率マスタ106d、データテーブル106e等にアクセス可能に構成されている。なお、仕入先マスタ106a、支払先マスタ106b、商品マスタ106c、消費税率マスタ106d、データテーブル106eは、他の場所(例えば、サーバ200)に設けられていてもよく、制御部102がアクセス可能な構成であればよい。
【0044】
制御部102は、機能概念的に、調達要求入力部102aと、見積依頼入力部102bと、見積回答入力部102cと、発注入力部102dと、画面表示制御部102eと、マスタメンテ部102fと、を備えている。
【0045】
調達要求入力部102aは、例えば、モニタ114に表示される調達要求入力画面上でのオペレータの操作に応じて、要求データ(要求ヘッダデータ、要求明細データ)を入力して、データテーブル106eに登録する。
【0046】
この場合、調達要求入力部102aは、調達要求入力画面において、商品、希望仕入先を含む要求明細が入力された場合に、入力された希望仕入先をキーとして仕入先マスタ106aから支払先を取得し、支払先マスタ106bを参照して取得した支払先に登録番号があるか否かを判断し、登録番号がない場合には、免税事業者を選定した旨の警告を表示することにしてもよい。
【0047】
また、調達要求入力部102aは、入力される商品をキーとして商品マスタ106cから取得した免税仕入警告解除区分が警告を出すを指定する場合のみ上述の警告を表示することにしてもよい。
【0048】
見積依頼入力部102bは、例えば、モニタ114に表示される見積依頼入力画面上でのオペレータの操作に応じて、見積依頼データ(見積依頼ヘッダデータ、見積依頼明細データ)を入力して、データテーブル106eに登録する。
【0049】
この場合、見積依頼入力部102bは、見積依頼入力画面において、見積依頼する仕入先の支払先に登録番号があるか否かを、支払先マスタ106bを参照して判断し、登録番号がない場合には、免税事業者を選定した旨の警告を表示することにしてもよい。
【0050】
見積回答入力部102cは、例えば、モニタ114に表示される見積回答入力画面上に、仕入先からの見積回答情報を表示し、オペレータの操作に応じて仕入先を確定して、見積依頼データの仕入先を確定する。
【0051】
この場合、見積回答入力部102cは、見積回答入力画面において、仕入先からの見積回答情報を表示する場合に、仕入先の支払先が免税事業者であるか否かを表示すると共に、免税事業者である場合には、商品マスタ106cから入力される商品をキーとして、消費税率区分を取得し、取得した消費税率区分をキーとして、消費税率マスタ106dから税率及び免税控除割合を取得し、取得した税率及び免税控除割合を使用して想定免税控除差額を算出して表示することにしてもよい。
【0052】
発注入力部102dは、例えば、モニタ114に表示される発注入力画面上でのオペレータの操作に応じて、発注データを入力して、データテーブル106eに登録する。
【0053】
この場合、発注入力部102dは、発注明細画面において、商品、発注数量、発注単価、発注金額を含む発注明細が入力された場合に、入力される支払先をキーとして、支払先マスタ106bを参照して登録番号があるか否かを判断し、登録番号がある場合には、入力される商品をキーとして、商品マスタ106cから消費税率区分を取得し、取得した消費税率区分をキーとして、消費税率マスタ106dから免税対象フラグを取得し、免税対象フラグが「TRUE」の場合(免税事業者用の場合)は、免税事業者用の税率が使用されている旨のエラーを表示してもよい。
【0054】
画面表示制御部102eは、モニタ114に表示する各種画面(例えば、調達要求入力画面、見積依頼入力画面、見積回答入力画面、発注入力画面、マスタメンテ画面等)の表示及びその入力を制御する。
【0055】
マスタメンテ部102fは、例えば、モニタ114に表示される不図示のマスタメンテ画面上でのオペレータの操作等に応じて、仕入先マスタ106a、支払先マスタ106b、商品マスタ106c、消費税率マスタ106dに対して、データの入力・追加・変更・更新等の設定を行う。
【0056】
[3.具体例]
図1図19を参照して、本実施の形態における購買業務支援装置100の制御部102の処理の具体例について説明する。
【0057】
(3-1.全体の処理)
図7は、本実施の形態における購買業務支援装置100の制御部102の全体の処理の概略を説明するためのフローを示す図である。
【0058】
図7を参照して、本実施の形態における購買業務支援装置100の制御部102の全体の処理の概略を説明する。図7において、調達要求入力部102aは調達要求入力処理を実行する(ステップS1)。調達要求入力処理では、要求データを登録し、その際、希望仕入先に紐づく支払先に関する事業者登録の警告チェックを行う。
【0059】
具体的には、調達要求入力部102aは、例えば、モニタ114に表示される調達要求入力画面上でのオペレータの操作に応じて、要求データ(要求ヘッダデータ、要求明細データ)を入力して、データテーブル106eに登録する。
【0060】
この場合、調達要求入力部102aは、調達要求入力画面において、商品、希望仕入先を含む要求明細が入力された場合に、入力された希望仕入先をキーとして仕入先マスタ106aから支払先を取得し、支払先マスタ106bを参照して取得した支払先に登録番号があるか否かを判断し、登録番号がない場合には、免税事業者を選定した旨の警告を表示することにしてもよい。
【0061】
また、調達要求入力部102aは、入力される商品をキーとして商品マスタ106cから取得した免税仕入警告解除区分が警告を出すを指定する場合のみ警告を表示することにしてもよい。
【0062】
見積依頼入力部102bは、見積依頼入力処理を実行する(ステップS2)。見積依頼
入力処理では、要求データに基づいて、複数の仕入先への見積依頼データを登録し、その際、希望仕入先に紐づく支払先に関する事業者登録の警告チェックを行う。
【0063】
具体的には、見積依頼入力部102bは、例えば、モニタ114に表示される見積依頼入力画面上でのオペレータの操作に応じて、見積依頼データ(見積依頼ヘッダデータ、見積依頼明細データ)を入力して、データテーブル106eに登録する。
【0064】
この場合、見積依頼入力部102bは、見積依頼入力画面において、見積依頼する仕入先の支払先に登録番号があるか否かを、支払先マスタ106bを参照して判断し、登録番号がない場合には、免税事業者を選定した旨の警告を表示することにしてもよい。
【0065】
見積回答入力部102cは、見積回答入力処理を実行する(ステップS3)。見積回答入力処理では、見積回答入力画面において、見積回答情報を参照して仕入先を選定する際に、免税事業者か課税事業者を判別することができるように識別表示する。
【0066】
具体的には、見積回答入力部102cは、例えば、モニタ114に表示される見積回答入力画面上に、仕入先からの見積回答情報を表示し、オペレータの操作に応じて仕入先を確定して、見積依頼データの仕入先を確定する。
【0067】
この場合、見積回答入力部102cは、見積回答入力画面において、仕入先からの見積回答情報を表示する場合に、仕入先の支払先が免税事業者であるか否かを表示すると共に、免税事業者である場合には、商品マスタ106cから入力される商品をキーとして、消費税率区分を取得し、取得した消費税率区分をキーとして、消費税率マスタ106dから税率及び免税控除割合を取得し、取得した税率及び免税控除割合を使用して想定免税控除差額を算出して表示することにしてもよい。
【0068】
発注入力部102dは、発注入力処理を実行する(ステップS4)。発注入力処理では、見積回答入力で選定した仕入先に対する発注データを登録する。その際、事業者の登録状況と、発注する明細の消費税率区分の整合を取るようなチェックを行って、正しい金額で注文できるように制御し、伝票登録時、課税事業者に対する発注において免税事業者用の消費税率を使用する際に警告(エラー)を表示する。
【0069】
具体的には、発注入力処理では、発注入力部102dは、発注入力部102dは、例えば、モニタ114に表示される発注入力画面上でのオペレータの操作に応じて、発注データを入力して、データテーブル106eに登録する。
【0070】
この場合、発注入力部102dは、発注明細画面において、商品、発注数量、発注単価、発注金額、消費税率区分を含む発注明細が入力された場合に、入力される支払先をキーとして、支払先マスタ106bを参照して登録番号があるか否かを判断し、登録番号がある場合には、入力される消費税率区分をキーとして、消費税率マスタ106dから免税対象フラグを取得し、免税対象フラグが「TRUE」の場合(免税事業者用の場合)は、免税事業者用の税率が使用されている旨のエラーを表示してもよい。
【0071】
(3-2.サンプルデータ)
図8図19は、本実施の形態における購買業務支援装置100の制御部102の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。図8図19を参照して、本実施の形態における購買業務支援装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。
以下では、上記図3図6のマスタの構成例を使用した場合の例を説明する。
【0072】
(S1:調達要求入力処理)
図8図11を参照して、調達要求入力処理の具体例を説明する。調達要求入力処理では、要求データを登録し、その際、希望仕入先に紐づく支払先に関する事業者登録の警告チェックを行う。
【0073】
図8は、調達要求入力画面400の表示例を示す図である。図9は、警告画面500の表示例を示す図である。図10は、登録される要求データの例を示す図である。図11は、要求明細(伝票)にデータが入力されて登録ボタンが押下された場合の処理フローを示す図である。
【0074】
図8に示す調達要求入力画面400は、要求番号を入力するヘッダエリアと、要求明細を入力する要求明細エリアと、登録ボタンと、を備えている。要求番号は、自動採番されて自動入力される。要求明細では、行番号、商品、商品の要求数量及び要求単価、希望仕入先と、希望納期を入力する。要求明細にデータを入力した後に、登録ボタンが押下されると、図11の処理フローが実行された後に、画面の入力内容に応じた要求データが登録される。
【0075】
登録時に、要求明細の希望仕入先については、仕入先マスタ106aで紐づく支払先が、支払先マスタ106bを参照して、登録番号が有るか否かを判断し、登録番号がない場合には免税事業者と判断して、図8に示すような警告画面500を表示する。警告画面500では、「免税事業者が選定されています。支払先マスタの登録漏れがないか確認を行ってください。」というメッセージと、登録を継続する場合の「継続ボタン」と、登録を取り消す「取消」ボタンが表示される。オペレータは、免税事業者が含まれていてもよいと判断する場合は、「継続ボタン」を押下して、登録を続行する。他方、オペレータは、免税事業者が含まれているので好ましくないと場合は、「取消」ボタンを押下して、登録を中止する。
【0076】
図10は、上記図8の画面の入力内容で登録される場合の要求データのデータ例を示している。図10(A)は、要求ヘッダデータの例を示している。要求ヘッダデータは、要求番号の項目を備えている。同図に示す例では、要求番号「YK001」となっている。
【0077】
図10(B)は、要求明細データの例を示している。要求明細データは、要求番号、要求行番号、商品コード、希望仕入先コード、要求数量、要求単価、希望納期の項目を備えている。同図に示す例では、1行目は、要求番号「YK001」、要求行番号「1」、商品コード「HIN001」、希望仕入先コード「SI002」、要求数量「10」、要求単価「20,000」、希望納期「2022/10/31」、2行目は、要求番号「YK001」、要求行番号「2」、商品コード「HIN002」、希望仕入先コード「SI002」、要求数量「5」、要求単価「10,000」、希望納期「2022/11/10」となっている。
【0078】
つぎに、図11を参照して、調達要求入力画面で要求明細(伝票)にデータが入力されて登録ボタンが押下された場合の処理フローを説明する。図11において、図8の調達要求入力画面で伝票入力状態となり(ステップS11)、登録ボタンが押下されると(ステップS12)、要求明細を行番号順にチェックし(ステップS13)、商品マスタ106cを参照して(ステップS14)、要求明細の商品の免税仕入警告解除区分を判断する(ステップS15)。免税仕入警告解除区分=1(警告を出さない)場合は、未チェック行があるか否かを判断し(ステップS16)、未チェック行がある場合は、ステップS13に移行して次の行の明細をチェックし、未チェック行がない場合には、登録処理を続行する(ステップS17)。
【0079】
他方、ステップS15において、免税仕入警告解除区分=0(警告を出す)場合は、要求明細の希望仕入先について、仕入先マスタ106a及び支払先マスタ106bを参照して(ステップS18)、希望仕入先の支払先に登録番号が有るか否かを判断する(ステップS19)。具体的には、要求明細の希望仕入先をキーとして、仕入先マスタ106aから支払先を取得し、支払先マスタ106bを参照して、取得した支払先の登録番号が有るか否かを判断する。
【0080】
登録番号がある場合には、未チェック行があるか否かを判断し(ステップS16)、未チェック行がある場合は、ステップS13に移行して要求明細の次の行をチェックし、未チェック行がない場合には、登録処理を続行する(ステップS17)。他方、ステップS19において、登録番号がない場合には、図9に示す警告画面を表示して、継続か取消かをオペレータに選択させる(ステップS20)。継続が選択された場合には、登録処理を続行し(ステップS17)、取消が登録された場合には、登録を取り消し、ステップS11に戻る。この場合、オペレータは、要求明細で希望仕入先を変更して、再度登録を行うことができる。
【0081】
例えば、図8に示す例では、要求明細の1行目について、商品「建材商品A」は、商品マスタ106cで免税仕入警告解除区分=0(警告を出す)が設定されており、希望仕入先「SI002:大阪第二建設会社」に紐づく仕入先「SI002:大阪第二建設決済会社」は仕入先マスタ106aで登録番号が設定されていないので、図9に示す警告画面を表示する。
【0082】
(S2:見積依頼入力処理)
図12図14を参照して、見積依頼入力処理の具体例を説明する。見積依頼入力処理では、要求データに基づいて、複数の仕入先への見積依頼データを登録し、その際、希望仕入先に紐づく支払先に関する事業者登録の警告チェックを行う。
【0083】
図12は、見積依頼入力画面600の表示例を示す図である。図13は、登録される見積依頼データの例を示す図である。図14は、伝票にデータが入力されて登録ボタンが押下された場合の処理フローを示す図である。
【0084】
図12に示す見積依頼入力画面600は、要求番号、見積依頼処理番号を入力するヘッダエリアと、見積依頼明細を入力する見積依頼明細エリアと、仕入先情報を入力する仕入先情報エリアと、登録ボタンと、を備えている。見積依頼処理番号は、自動採番されて自動入力される。
【0085】
要求番号を入力すると、要求番号をキーとして、データテーブル106eから要求データが読み出されて見積依頼明細の対応する箇所に表示される。見積依頼明細では、行番号、商品、商品の要求数量、見積依頼単価、見積依頼金額、希望仕入先と、希望納期を入力する。仕入先情報では、見積依頼番号、仕入先、支払先を入力する。仕入先は複数入力する。
【0086】
見積依頼明細及び仕入先情報のデータを入力した後に、登録ボタンが押下されると、図14の処理フローが実行された後に、画面の入力内容に応じた見積依頼データに応じた見積依頼データがデータテーブル106eに登録される。見積依頼は、複数の仕入先に送出(例えば、電子メール、FAX等で送出)され、仕入先から見積回答情報を受け取る。
【0087】
登録時に、仕入先情報の仕入先に紐づく支払先については、支払先マスタ106bを参照して、登録番号が有るか否かを判断し、登録番号がない場合には免税事業者と判断して、上記図8に示すような警告画面500を表示する。
【0088】
図13は、上記図12の画面の入力内容で登録される場合の見積依頼データのデータ例を示している。図13(A)は、見積依頼ヘッダデータの例を示している。見積依頼ヘッダデータは、見積依頼処理番号、見積依頼番号、仕入先コード、支払先コード、確定仕入先コード、要求番号の項目を備えている。同図に示す例では、1行目は、見積依頼処理番号「MIS001」、見積依頼番号「MIT001」、仕入先コード「SI002」、支払先コード「SH002」、確定仕入先コード「 」、要求番号「YK001」、2行目は、見積依頼処理番号「MIS001」、見積依頼番号「MIT002」、仕入先コード「SI001」、支払先コード「SH001」、確定仕入先コード「 」、要求番号「YK001」となっている。仕入先が未確定の場合、確定仕入先コードはNULLとする。
【0089】
図13(B)は、見積依頼明細データのデータ例を示す図である。見積依頼明細データは、見積依頼番号、見積依頼行番号、商品コード、希望仕入先コード、見積依頼数量、見積依頼単価、希望納期の項目を備えている。同図に示す例では、1行目は、見積依頼番号「MIT001」、見積依頼行番号「1」、商品コード「HIN001」、希望仕入先コード「SI002」、見積依頼数量「10」、見積依頼単価「20,000」、希望納期「2022/10/31」、2行目は、見積依頼番号「MIT001」、見積依頼行番号「2」、商品コード「HIN002」、希望仕入先コード「SI002」、見積依頼数量「5」、見積依頼単価「10,000」、希望納期「2022/11/10」となっている。
【0090】
つぎに、図14を参照して、図12の見積依頼入力画面で見積依頼明細及び仕入先情報(伝票)にデータが入力されて登録ボタンが押下された場合の処理フローを説明する。図14において、図12の見積依頼入力画面で伝票入力状態となり(ステップS21)、登録ボタンが押下されると(ステップS22)、仕入先情報を行順にチェックし(ステップS23)、仕入先情報の支払先について、支払先マスタ106bを参照して、登録番号が有るか否かを判断する(ステップS24)。登録番号がある場合には、未チェック行があるか否かを判断し(ステップS25)、未チェック行がある場合は、ステップS23に移行して仕入先情報の次の行をチェックし、未チェック行がない場合には、登録処理を続行する(ステップS26)。他方、ステップS24において、登録番号がない場合には、図9に示す警告画面を表示して、継続か取消かをオペレータに選択させる(ステップS27)。継続が選択された場合には、登録処理を続行し(ステップS26)、取消が登録された場合には、登録を取り消し、ステップS21に戻る。この場合、オペレータは、図12の見積依頼入力画面の仕入先情報の仕入先(支払先)を変更して、再度登録を行うことができる。
【0091】
例えば、図12に示す例では、仕入先情報の1行目について、支払先「SH002:大阪第二建設決済会社」は支払先マスタ106bで登録番号が設定されていないので、図9に示す警告画面が表示される。
【0092】
(S3:見積回答入力処理)
図15及び図16を参照して、見積回答入力処理の具体例を説明する。見積回答入力処理では、見積回答入力画面において、見積回答情報を参照して仕入先を選定する際に、免税事業者か課税事業者を判別することができるように識別表示する。
【0093】
図15は、見積回答入力画面700の表示例を示す図である。図16は、確定する見積依頼データの例を示す図である。
【0094】
図15に示す見積回答入力画面700は、見積依頼処理番号を入力するヘッダエリアと、見積依頼明細が表示される見積依頼明細エリアと、見積回答情報が表示される見積回答情報エリアと、仕入先を選択(確定)する仕入先選択エリアと、登録ボタンと、を備えている。
【0095】
見積依頼処理番号を入力すると、見積依頼処理番号をキーとして、データテーブル106eから見積依頼データが読み出されて見積依頼明細の対応する箇所に表示される。また、見積回答情報エリアには、見積回答情報に応じたデータが表示される。
【0096】
見積回答情報エリアでは、仕入先毎に、課税(事業者)/免税(事業者)、各商品の回答番号、回答金額、回答納期、免税事業者の場合は想定免税控除差額が表示される。
【0097】
「課税(事業者)/免税(事業者)」は、見積依頼ヘッダデータで仕入先に紐づく支払先が、支払先マスタ106bで登録番号が設定されている場合には、課税(事業者)、登録番号が設定されていない場合には、免税(事業者)と表示される。仕入先を選択する際に、免税事業者であるかどうかを判断の軸とすることができる。
【0098】
「想定免税控除差額」は、想定免税控除差額=金額×税率-金額×税率×控除割合=金額×税率(1-控除割合)で算出する。税率及び控除割合は、商品をキーとして、商品マスタ106cから消費税区分を取得し、取得した消費税区分をキーとして、消費税率マスタ106dから取得する。
【0099】
同図に示す例では、仕入先「SI001:東京第一建設会社」については、課税(事業者)、番号「1」について、回答金額「¥200,000」、回答納期「2022/10/31」、想定免税控除差額「¥0」、番号「2」について、回答金額「¥50,000」、回答納期「2022/11/10」、想定免税控除差額「¥0」が表示されている。
【0100】
このように、仕入先「SI001:東京第一建設会社」については、見積依頼ヘッダデータで仕入先に紐づく支払先「東京第一建設決済会社」が支払先マスタ106bで登録番号が設定されているので、課税(事業者)と表示される。
【0101】
仕入先「SI002:大阪第二建設会社」については、免税(事業者)、番号「1」については、回答金額「¥197,000」、回答納期「2022/10/31」、想定免税控除差額「-¥3,940」、番号「2」については、回答金額「¥49,000」、回答納期「2022/11/10」、想定免税控除差額「-¥980」が表示されている。
【0102】
このように、仕入先「SI002:大阪第二建設会社」については、見積依頼ヘッダデータで紐づく支払先「大阪第二建設決済会社」が支払先マスタ106bで登録番号が設定されていないので、課税(事業者)と表示される。想定免税控除差額については、番号「1」は、¥197,000×10%×(1-80%)=¥3,940となる。番号「2」については、¥49,000×10%×(1-80%)=¥980となる。
【0103】
担当者は、仕入先選択エリアで、金額、納期、事業者登録状況などから、仕入先を選択して、登録ボタンを押すと、見積依頼ヘッダデータの確定仕入先コードが更新される。同図に示す例では、支払先「SH001:東京第一建設会社」が選択されているので、図16に示すように、見積依頼ヘッダデータに確定仕入先コード「SI001」が登録される。
【0104】
(S4:発注入力処理)
図17図19を参照して、発注入力処理の具体例を説明する。発注入力処理では、見積回答入力で選定した仕入先に対する発注データを登録する。その際、事業者の登録状況と、発注する明細の消費税率区分の整合を取るようなチェックを行って、正しい金額で注文できるように制御し、伝票登録時、課税事業者に対する発注において免税事業者用の消費税率を使用する際にエラーを表示する。
【0105】
図17は、発注入力画面800の表示例を示す図である。図18は、警告画面500の表示例を示す図である。図19は、発注明細(伝票)にデータが入力されて登録ボタンが押下された場合の処理フローを示す図である。
【0106】
図17に示す発注入力画面800は、見積依頼番号、発注番号、仕入先、支払先を入力するヘッダエリアと、発注明細を入力する発注明細エリアと、登録ボタンと、を備えている。
【0107】
見積依頼番号を入力すると、見積依頼番号をキーとして、データテーブル106eから見積依頼データを読み出して、仕入先、支払先、発注明細の対応する箇所に表示される。
発注番号は自動採番される。
【0108】
発注明細は、行番号、商品、商品の発注数量、発注単価、発注金額、消費税率区分、消費税率、消費税額、仕入予定日、発注本体金額、税込発注金額の項目を備えている。商品、商品の発注数量、発注単価、発注金額は、見積依頼データにより表示される。消費税率、消費税額については、入力される消費税区分をキーとして、消費税率マスタ106dから消費税率を取得・計算して、表示される。課税事業者に対する発注において、免税事業者用の税率を使用する場合、エラーを表示する。免税事業者に対する発注において、課税事業者用の税率を使用する場合、警告を表示する。
【0109】
同図に示す例では、見積依頼番号「MIT002」、発注番号「HAC001」、仕入先「SI001:東京第一建設会社」、支払先「SH001:東京第一建設決済会社」となっている。
【0110】
発注明細は、行番号「1」については、商品「HIN001:建材A」、商品の発注数量「10個」、発注単価「¥20,000」、発注金額「¥200,000」、消費税率区分「10」、消費税率「10%」、消費税額「¥20,000」、仕入予定日「2022/10/31」、発注本体金額「¥200,000」、税込発注金額「¥220,000」となっている。
【0111】
行番号「2」については、商品「HIN002:建材B」、商品の発注数量「5個」、発注単価「¥10,000」、発注金額「¥50,000」、消費税率区分「11」、消費税率「10%」、消費税額「¥4,000」、仕入予定日「2022/11/10」、発注本体金額「¥51,000」、税込発注金額「¥55,000」となっている。
【0112】
例えば、行番号「2」の場合は、消費税率区分「11」であるので、消費税率マスタ106dより、消費税額は、消費税額=50,000×10%×80%=4,000で算出される。
【0113】
つぎに、図19を参照して、発注入力画面で発注明細(伝票)にデータが入力されて登録ボタンが押下された場合の処理フローを説明する。図19において、図17の発注入力画面で伝票入力状態となり(ステップS31)、登録ボタンが押下されると(ステップS32)、発注明細を行番号順にチェックする(ステップS33)。
【0114】
支払先マスタ106bを参照して、支払先の登録番号が有るか否かを判断し(ステップS34)、登録番号がある場合、すなわち、課税事業者の場合は、消費税率マスタ106dを参照して、発注明細の商品の消費税率区分が課税事業者用か免税事業者用かを判断する(ステップS35)。具体的には、消費税率区分をキーとして、消費税率マスタ106dから免税対象フラグを取得し、免税対象フラグが「FALSE」の場合は、課税事業者用と判断し、免税対象フラグが「TRUE」の場合は、免税事業者用と判断する。
【0115】
消費税率区分が、課税事業者用の場合は、未チェック行があるか否かを判断し(ステップS36)、未チェック行がある場合は、ステップS33に戻り、次の行の明細をチェックし、未チェック行がない場合には、登録処理を続行する(ステップS37)。
【0116】
消費税率区分が、免税事業者用の場合は、免税事業者用の消費税率が使用されている旨のエラーを表示して(ステップS38)、ステップS31に戻る。
【0117】
他方、ステップS34において、登録番号がない場合には、商品マスタ106cを参照して(ステップS39)、発注明細の商品の免税仕入警告解除区分を判断する(ステップS40)。免税仕入警告解除区分=1(警告を出さない)場合は、未チェック行があるか否かを判断し(ステップS36)、未チェック行がある場合は、ステップS33に移行して次の行の明細をチェックし、未チェック行がない場合には、登録処理を続行する(ステップS37)。
【0118】
他方、ステップS40において、免税仕入警告解除区分=0(警告を出す)場合は、消費税率区分を判断する(ステップS41)。消費税率区分が、免税事業者用の場合は、未チェック行があるか否かを判断し(ステップS36)、未チェック行がある場合は、ステップS33に戻り、次の行の明細をチェックし、未チェック行がない場合には、登録処理を続行する(ステップS37)。
【0119】
ステップS41において、消費税率区分が、課税事業者用の場合は、図18に示すような警告画面900を表示して、継続か取消かをオペレータに選択させ(ステップS42)、継続が選択された場合には、登録処理を続行し(ステップS37)、取消が登録された場合には、登録を取り消し、ステップS31に戻る。
【0120】
例えば、図17に示す例では、発注明細の2行目について、課税事業者「SH001」に対する商品「HIN002:建材B」を発注しているので、商品「HIN002:建材B」の消費税率区分「11」は、免税事業者用(消費税率マスタ106dの免税対象フラグ=TRUE)の税率であるので、免税事業者用の消費税率が使用されている旨のエラーが表示される。
【0121】
以上説明したように、本実施の形態によれば、仕入先と支払先を関連付けて登録した仕入先マスタ106aと、支払先と登録番号を関連付けて登録した支払先マスタ106bと、調達要求入力画面において、商品、希望仕入先を含む要求明細が入力された場合に、入力された希望仕入先をキーとして仕入先マスタ106aから支払先を取得し、支払先マスタ106bを参照して取得した支払先に登録番号があるか否かを判断し、登録番号がない場合には、免税事業者を選定した旨の警告を表示する調達要求入力部102aを備えているので、購買業務において免税事業者が選定された際に警告を表示することが可能となる。
【0122】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0123】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0124】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0125】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0126】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0127】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0128】
また、購買業務支援装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0129】
例えば、購買業務支援装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部又は任意の一部を、CPU及び当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて購買業務支援装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROM又はHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0130】
また、このコンピュータプログラムは、購買業務支援装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部又は一部をダウンロードすることも可能である。
【0131】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム商品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及び、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0132】
また、「プログラム」とは、任意の言語又は記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコード又はバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成及び読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0133】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0134】
また、購買業務支援装置100は、既知のパーソナルコンピュータ又はワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、購買業務支援装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラム又はデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0135】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部又は一部を、各種の付加等に応じて又は機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0136】
100 購買業務支援装置
102 制御部
102a 調達要求入力部
102b 見積依頼入力部
102c 見積回答入力部
102d 発注入力部
102e 画面表示制御部
102f マスタメンテ部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 仕入先マスタ
106b 支払先マスタ
106c 商品マスタ
106d 消費税率マスタ
106e データテーブル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
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