(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024084072
(43)【公開日】2024-06-24
(54)【発明の名称】小型パラボラアンテナ
(51)【国際特許分類】
H01Q 19/12 20060101AFI20240617BHJP
H01Q 1/12 20060101ALI20240617BHJP
【FI】
H01Q19/12
H01Q1/12 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022198253
(22)【出願日】2022-12-12
(71)【出願人】
【識別番号】000227892
【氏名又は名称】日本アンテナ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100102635
【弁理士】
【氏名又は名称】浅見 保男
(74)【代理人】
【識別番号】110002767
【氏名又は名称】弁理士法人ひのき国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大隅 良輔
(72)【発明者】
【氏名】市川 勇
(72)【発明者】
【氏名】小西 康友
(72)【発明者】
【氏名】坂本 純一
【テーマコード(参考)】
5J020
5J047
【Fターム(参考)】
5J020AA03
5J020BA08
5J020BA19
5J020BC06
5J020CA01
5J020CA02
5J020CA04
5J020DA03
5J047AA04
5J047AA07
5J047AA09
5J047AB05
5J047AB19
5J047BB01
5J047BB21
(57)【要約】
【課題】 パラボラアンテナの方向合わせが容易に行えると共に軽量化する。
【解決手段】 本発明の小型パラボラアンテナは、鏡面が放物面の一部を切り出した形状を有する楕円形のパラボラ反射鏡11と、フィードホーン13とコンバータ14とからなる一次放射器と、該一次放射器を支持してパラボラ反射鏡11の焦点位置に配置するアームとを備えている。パラボラ反射鏡11の開口径を、設計周波数の波長をλとしたときに、10λ以下とすることにより、放射ビームの半値角が大きくなると共に軽量化される。これにより、小型パラボラアンテナの方向合わせを容易に行える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電波を反射するパラボラ反射鏡と、
前記パラボラ反射鏡の焦点位置に配置されて、前記パラボラ反射鏡より反射された電波を受信する一次放射器とを備え、
前記パラボラ反射鏡の開口径が、設計周波数の波長をλとしたときに、10λ以下とされていることを特徴とする小型パラボラアンテナ。
【請求項2】
鏡面が放物面の一部を切り出した形状を有する楕円形のパラボラ反射鏡と、
フィードホーンとコンバータとからなる一次放射器と、
該一次放射器を支持して前記パラボラ反射鏡の焦点位置に配置するアームとを備え、
前記パラボラ反射鏡の開口径が、設計周波数の波長をλとしたときに、10λ以下とされていることを特徴とする小型パラボラアンテナ。
【請求項3】
前記パラボラ反射鏡の背面に固着された取付ベース部を備え、
該取付ベース部から延伸する連結アームと、該連結アームの先端に折曲可能に固着されている前記一次放射器を支持する支持アームとにより、前記アームが構成されており、
前記支持アームを、前記連結アームに対して折曲させることにより、折り畳めるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の小型パラボラアンテナ。
【請求項4】
前記取付ベース部には、ポール部をクランプ金具との間に抱持して固着可能な傾動部が設けられており、該傾動部は、前記取付ベース部が固着されている前記パラボラ反射鏡を上下方向に傾動可能に、前記取付ベース部に固着されていることを特徴とする請求項1または2に記載の小型パラボラアンテナ。
【請求項5】
前記パラボラ反射鏡の背面に固着された取付ベース部を備え、
該取付ベース部にはクリップ状取付具が設けられており、
該クリップ状取付具は、手すりを弾性的に抱持して固着可能とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の小型パラボラアンテナ。
【請求項6】
前記ポールは、窓枠に固着された突っ張り棒とされていることを特徴とする請求項4に記載の小型パラボラアンテナ。
【請求項7】
前記パラボラ反射鏡の背面に固着された取付ベース部を備え、
該取付ベース部から前記アームが延伸していると共に、前記取付ベース部には間隔をもって一対の係合片が形成されており、該一対の係合片は、ポールを抱持する保持部の両側面に設けられた一対の係合孔に係合されることにより、前記ポールに前記パラボラ反射鏡を取り付けることができると共に、係合された前記一対の係合片を前記一対の係合孔から抜け出させることにより、前記ポールから前記パラボラ反射鏡を取り外せることができることを特徴とする請求項2に記載の小型パラボラアンテナ。
【請求項8】
前記一対の係合片は、前記取付ベース部に設けられた傾動部の後面の両側から突出するよう設けられており、該傾動部は、前記取付ベース部が固着されている前記パラボラ反射鏡を上下方向に傾動可能に、前記取付ベース部に固着されていることを特徴とする請求項7に記載の小型パラボラアンテナ。
【請求項9】
前記パラボラ反射鏡の背面に固着された取付ベース部と、ポール部を有する移動可能なスタンドとを備え、
前記取付ベース部には、前記ポール部をクランプ金具との間に抱持して固着可能な傾動部が設けられており、該傾動部は、前記取付ベース部が固着されている前記パラボラ反射鏡を上下方向に傾動可能に、前記取付ベース部に固着されて、前記パラボラ反射鏡が前記スタンドに傾動可能に固着されることを特徴とする請求項1または2に記載の小型パラボラアンテナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衛星放送を受信可能な小型パラボラアンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
衛星放送として、BS放送およびCS放送が知られており、従来の衛星放送を受信するパラボラアンテナにおけるパラボラ反射鏡の開口径は、特許文献1に記載されているように45cmが主流とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
45cmとされている衛星放送を受信するパラボラアンテナにおいては、パラボラ反射鏡の開口径が大きいことからアンテナ放射ビームの半値角が狭くなり、パラボラアンテナの方向合わせに精度が要求されていた。また、パラボラ反射鏡の開口径が大きいことからパラボラアンテナの重量が大きく、この影響もあってパラボラアンテナの方向合わせが大変困難になっているという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明はパラボラアンテナの方向合わせが容易に行えると共に、軽い重量とすることができる小型パラボラアンテナを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記本発明の目的を達成することができる本発明の小型パラボラアンテナは、電波を反射するパラボラ反射鏡と、前記パラボラ反射鏡の焦点位置に配置されて、前記パラボラ反射鏡より反射された電波を受信する一次放射器とを備え、前記パラボラ反射鏡の開口径が、設計周波数の波長をλとしたときに、10λ以下とされていることを最も主要な特徴としている。
また、上記本発明の目的を達成することができる本発明の他の小型パラボラアンテナは、鏡面が放物面の一部を切り出した形状を有する楕円形のパラボラ反射鏡と、フィードホーンとコンバータとからなる一次放射器と、該一次放射器を支持して前記パラボラ反射鏡の焦点位置に配置するアームとを備え、前記パラボラ反射鏡の開口径が、設計周波数の波長をλとしたときに、10λ以下とされていることを最も主要な特徴としている。
【0007】
上記本発明の小型パラボラアンテナにおいて、前記パラボラ反射鏡の背面に固着された取付ベース部を備え、該取付ベース部から延伸する連結アームと、該連結アームの先端に折曲可能に固着されている前記一次放射器を支持する支持アームとにより、前記アームが構成されており、前記支持アームを、前記連結アームに対して折曲させることにより、折り畳めるようにしている。
また、上記本発明の小型パラボラアンテナにおいて、前記取付ベース部には、ポール部をクランプ金具との間に抱持して固着可能な傾動部が設けられており、該傾動部は、前記取付ベース部が固着されている前記パラボラ反射鏡を上下方向に傾動可能に、前記取付ベース部に固着されている。
さらに、上記本発明の小型パラボラアンテナにおいて、前記パラボラ反射鏡の背面に固着された取付ベース部を備え、該取付ベース部にはクリップ状取付具が設けられており、該クリップ状取付具は、手すりを弾性的に抱持して固着可能とされている。
さらにまた、上記本発明の小型パラボラアンテナにおいて、前記ポールは、窓枠に固着された突っ張り棒とされていてもよい。
さらにまた、上記本発明の小型パラボラアンテナにおいて、前記パラボラ反射鏡の背面に固着された取付ベース部を備え、該取付ベース部から前記アームが延伸していると共に、前記取付ベース部には間隔をもって一対の係合片が形成されており、該一対の係合片は、ポールを抱持する保持部の両側面に設けられた一対の係合孔に係合されることにより、前記ポールに前記パラボラ反射鏡を取り付けることができると共に、係合された前記一対の係合片を前記一対の係合孔から抜け出させることにより、前記ポールから前記パラボラ反射鏡を取り外せることができる。
さらにまた、上記本発明の小型パラボラアンテナにおいて、前記一対の係合片は、前記取付ベース部に設けられた傾動部の後面の両側から突出するよう設けられており、該傾動部は、前記取付ベース部が固着されている前記パラボラ反射鏡を上下方向に傾動可能に、前記取付ベース部に固着されている。
さらにまた、上記本発明の小型パラボラアンテナにおいて、前記パラボラ反射鏡の背面に固着された取付ベース部と、ポール部を有する移動可能なスタンドとを備え、前記取付ベース部には、前記ポール部をクランプ金具との間に抱持して固着可能な傾動部が設けられており、該傾動部は、前記取付ベース部が固着されている前記パラボラ反射鏡を上下方向に傾動可能に、前記取付ベース部に固着されて、前記パラボラ反射鏡が前記スタンドに傾動可能に固着される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の小型パラボラアンテナは、パラボラ反射鏡の開口径が設計周波数の波長の10波長以下とされている。パラボラ反射鏡を小さい開口径とすることによりアンテナ放射ビームの半値角が広がり、アンテナの方向合わせを格段に容易とすることができる。また、パラボラ反射鏡の開口径が小さくなると、本発明の小型パラボラアンテナが軽量化され、本発明の小型パラボラアンテナの方向合わせが容易となると共に、従来の衛星放送を受信するパラボラアンテナでは設置できなかった場所にも設置が容易となる。
さらに、一対の係合片と、一対の係合片が係合される一対の係合孔とを備える本発明の小型パラボラアンテナにおいては、小型パラボラアンテナが取り付けられるポールに対して脱着が容易になる。すると、例えば台風などの大風が襲来した時に、軽量化されていることから簡単に収納が可能となり、その重量やポールからの取り外しの煩わしさからパラボラアンテナが飛ばされるなどの落下や破損の危険を回避できる。このことから、衛星放送を見たいときに本発明の小型パラボラアンテナを設置し、見終わったら本発明の小型パラボラアンテナを片づけるといった利用が可能となる。
さらにまた、賃貸マンションなどで南西向きにベランダが無い場合であっても、本発明の小型パラボラアンテナは軽量化されていることから、南向きの小さな窓などに本発明の小型パラボラアンテナを設置することが可能となる。また、突っ張り棒を窓枠に固定できれば、突っ張り棒に本発明の小型パラボラアンテナを設置することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第1実施例の小型パラボラアンテナの構成を示す正面側の斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施例の小型パラボラアンテナの構成を示す側面図である。
【
図3】本発明の第1実施例の小型パラボラアンテナにおいて、折り畳んだ状態の構成を示す背面側の斜視図である。
【
図4】本発明の第1実施例の小型パラボラアンテナにおいて、折り畳んだ状態の構成を示す側面図である。
【
図5】本発明の実施例の小型パラボラアンテナにおいて、パラボラ反射鏡の開口径に対する放射ビームの半値角を示すグラフおよび図表である。
【
図6】本発明の第2実施例の小型パラボラアンテナを取り付けた状態の構成を示す背面側の斜視図である。
【
図7】本発明の第3実施例の小型パラボラアンテナを取り付けた状態の構成を示す背面側の斜視図である。
【
図8】本発明の第3実施例の小型パラボラアンテナを取り付けた状態の構成を一部拡大して示す背面側の斜視図である。
【
図9】本発明の第4実施例の小型パラボラアンテナを取り付けた状態の構成を示す背面側の斜視図である。
【
図10】本発明の第4実施例の小型パラボラアンテナを取り付ける過程を示す背面側の斜視図である。
【
図11】本発明の第5実施例の小型パラボラアンテナの構成を示す正面側の斜視図である。
【
図12】本発明の第5実施例の小型パラボラアンテナの構成を示す背面側の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<本発明の第1実施例の小型パラボラアンテナ>
本発明の第1実施例の小型パラボラアンテナ1の構成を
図1ないし
図4に示す。
図1は本発明の第1実施例の小型パラボラアンテナ1の構成を示す正面側の斜視図であり、
図2は側面図であり、
図3は折り畳んだ状態を示す背面側の斜視図であり、
図4は折り畳んだ状態を示す側面図である。
図1ないし
図4に示す本発明の第1実施例の小型パラボラアンテナ1は、一次放射器を固定しているアームを折り畳める構造としている。第1実施例の小型パラボラアンテナ1は、パラボラ反射鏡11と、フィードホーン13とコンバータ14とからなる一次放射器と、一次放射器をパラボラ反射鏡11の焦点位置に配置する支持アーム12と連結アーム15dとからなるアームとから構成されている。パラボラ反射鏡11は、鏡面が放物面の一部を切り出した形状を有する楕円形とされ、パラボラ反射鏡11と、パラボラ反射鏡11の焦点位置に配置された一次放射器とでオフセットパラボラアンテナが構成されている。フィードホーン13は、コンバータ14の前面から突出するよう設けられてパラボラ反射鏡11の焦点位置に配置される。フィードホーン13は、パラボラ反射鏡11で反射された衛星放送の電波を受信し、コンバータ14は、フィードホーン13で受信される衛星放送の周波数は11.7GHz~12.75GHzとされ、受信された衛星放送信号を中間周波数の帯域の信号に変換して、同軸接栓とされる出力端子14aから出力している。出力端子14aから出力されるBS/CS放送の中間周波数の帯域は1032MHz~3224MHzとされる。
【0011】
パラボラ反射鏡11の背面には、取付ベース部15が固着されている。取付ベース部15から長四角パイプ状の連結アーム15dが延伸されている。連結アーム15dの先端には連結アーム15dと同形状とされた長四角パイプ状の「く」の字状に曲げられた支持アーム12が連結されている。支持アーム12が連結アーム15dに連結されることにより、支持アーム12の先端に固着されている一次放射器のフィードホーン13が、パラボラ反射鏡11の焦点位置に配置されるようになる。また、取付ベース部15は断面コ字状の傾動部15aを所定角度範囲で傾動可能に支持している。このために、取付ベース部15の両側から後方に延伸している平面状の側板部15hの上部に枢軸15eが挿入される孔部が形成されていると共に、係合突起15gが係合される円弧状のガイド溝15fが下部に形成されている。傾動部15aの両側面には、上部に枢軸15eが側面方向に突出して形成されていると共に、下部に係合突起15gが側面方向に突出して形成されている。そして、傾動部15aの両側面が側板部15hの間に配置されることにより、側板部15hに形成された孔部に枢軸15eが挿入されると共に、側板部15hに形成されたガイド溝15fに係合突起15gが挿入されて係合される。これにより、枢軸15eを回転中心としてガイド溝15fの角度範囲において、傾動部15aに対してパラボラ反射鏡11を上下方向に傾動できるようになる。
【0012】
さらに、支持アーム12は、連結アーム15dに対して蝶番などにより折曲可能に固着されており、小型パラボラアンテナ1を梱包する際には支持アーム12を連結アーム15dに対して折曲させて、
図3,
図4に示すように折り畳み、全体の容積を小さくすることができる。
さらにまた、傾動部15aの後面側には縦方向に凹部が形成されていると共に、クランプ金具15bに挿通された2本の取付ネジ15cが螺合される雌ネジ部が凹部の両側に設けられている。クランプ金具15bの断面はコ字状とされており前面側には凹部が形成されている。傾動部15aの凹部とクランプ金具15bの凹部との間にポールを挿通して2本の取付ネジ15cを締着することにより、ポールに第1実施例の小型パラボラアンテナ1を固着することができる。この場合、2本の取付ネジ15c緩めることにより第1実施例の小型パラボラアンテナ1を水平面内で位置調整することができ、枢軸15eとガイド溝15fとの作用により第1実施例の小型パラボラアンテナ1を垂直面内で位置調整することができる。これにより、第1実施例の小型パラボラアンテナ1を放送衛星の方向に容易に向けることができる。
以上説明した第1実施例の小型パラボラアンテナ1において、取付ベース部15および傾動部15aは金属板を加工して作成することができるが、樹脂製とすることもできる。また、本発明の第1実施例の小型パラボラアンテナ1は、折り畳めることができることから箱などへの収納が容易となる。この場合、支持アーム12を連結アーム15dから外せる構造としても箱などへの収納が容易となる。
【0013】
<パラボラ反射鏡の開口径>
本発明の実施例の小型パラボラアンテナにおいて、パラボラ反射鏡の開口径に対する放射ビームの半値角を示すグラフを
図5(a)に、その図表を
図5(b)に示す。
図5(a)の横軸はパラボラ反射鏡の開口径[cm]とされ、縦軸は放射ビームの半値角[°]とされ、
図5(a)(b)を参照すると、開口径が大きくなるにつれて半値角は二次関数的に小さくなっていく。例えば、開口径が18cmの時の半値角は9.5°となり、開口径が33cmの時の半値角は5.2°となり、開口径が45cmの時の半値角は3.8°となる。ここで、アンテナの方向合わせが容易となる半値角は7°以上とされ、半値角が約7°となる開口径とされる24.5cm以下とすることにより、方向合わせを容易に行うことができるようになる。なお、フィードホーンで受信される衛星放送の帯域(11.7GHz~12.75GHz)における設計周波数である12.25GHzの波長をλとすると、24.5cmは約10λに相当することになる。本発明の実施例の小型パラボラアンテナにおいては、設計周波数である12.25GHzの波長をλとしたときに開口径を10λ以下としている。上述した本発明の第1実施例の小型パラボラアンテナ1において、パラボラ反射鏡11のサイズを、縦幅235mm、横幅205mm、奥行き(深さ)22mmとすることができ、このサイズとしても離島を除くほぼ日本全国で衛星放送を受信可能となる。ただし、パラボラ反射鏡11のサイズは、10λ以下であればこれ以外のサイズとしてもよい。
【0014】
<本発明の第2実施例の小型パラボラアンテナ>
本発明の第2実施例の小型パラボラアンテナ2を取り付けた状態の構成を示す背面側の斜視図を
図6に示す。
図6に示す本発明の第2実施例の小型パラボラアンテナ2は、固着手段としてクリップ状取付具26を備えている。第2実施例の小型パラボラアンテナ2は、パラボラ反射鏡21と、フィードホーン23とコンバータ24とからなる一次放射器と、一次放射器をパラボラ反射鏡21の焦点位置に配置する支持アーム22とから構成されている。パラボラ反射鏡21は、鏡面が放物面の一部を切り出した形状を有する楕円形とされ、パラボラ反射鏡21と、パラボラ反射鏡21の焦点位置に配置された一次放射器とでオフセットパラボラアンテナが構成されている。パラボラ反射鏡21のサイズは、縦幅235mm、横幅205mm、奥行き(深さ)22mmとされている。フィードホーン23は、コンバータ24の前面から突出するよう設けられてパラボラ反射鏡21の焦点位置に配置される。フィードホーン23は、パラボラ反射鏡21で反射された衛星放送の電波を受信し、コンバータ24は、フィードホーン23で受信された衛星放送信号を中間周波数の帯域の信号に変換して、図示しない同軸接栓とされる出力端子から出力している。出力端子から出力されるBS/CS放送の中間周波数の帯域は1032MHz~3224MHzとされる。
【0015】
パラボラ反射鏡21の背面には、取付ベース部25が固着されている。取付ベース部25から長四角パイプ状の支持アーム22が延伸されており、中途から前方へ折り曲げられ、さらに「く」の字状に曲げられて、支持アーム22の先端に固着されている一次放射器のフィードホーン23が、パラボラ反射鏡21の焦点位置に配置されるようになる。また、支持アーム22のパラボラ反射鏡21の背面側に位置する部位の後面側から突出するようクリップ状取付具26が設けられている。クリップ状取付具26は、円形パイプに脱着することが好適とされ、円形パイプを抱持した際に弾性的に保持することができる。そして、パラボラ反射鏡21の開口径は小さくされて、第2実施例の小型パラボラアンテナ2は軽量とされていることから、
図6に示すようにベランダの手すり100等に第2実施例の小型パラボラアンテナ2を設置することが可能となる。この場合、クリップ状取付具26の内部に配置されたばねでクリップの先端が開閉されることから、簡単に手で手すり100への脱着が可能となる。また、クリップ状取付具26の手すり100に対する回動位置に応じてパラボラ反射鏡21を上下方向に傾動できるため、第2実施例の小型パラボラアンテナ2の方向合わせを容易に行うことができる。
なお、クリップ状取付具26は、手すり100に限ることはなく円形パイプ等のパイプであれば、クリップ状取付具26により本発明の第2実施例の小型パラボラアンテナ2を取り付けることができる。この場合において、パラボラ反射鏡21の開口径が小さいことから、放送衛星への第2実施例の小型パラボラアンテナ2の方向合わせを容易に行える。
以上説明した第2実施例の小型パラボラアンテナ2において、取付ベース部25およびクリップ状取付具26は金属板を加工して作成することができるが、樹脂製とすることもできる。
さらに、クリップ状取付具26に替えて吸盤を用いてもよい。この場合、支持アーム22のパラボラ反射鏡21の背面側に位置する部位の後面側から突出するよう吸盤が設けられている。吸盤による固着では、平滑な平面状の面、例えば窓ガラス等にパラボラ反射鏡21を固着することができるようになる。
【0016】
<本発明の第3実施例の小型パラボラアンテナ>
本発明の第3実施例の小型パラボラアンテナ3の構成を
図7および
図8に示す。
図7は本発明の第3実施例の小型パラボラアンテナ3を取り付けた状態の構成を示す背面側の斜視図であり、
図8は第3実施例の小型パラボラアンテナ3を取り付けた状態の構成を一部拡大して示す背面側の斜視図である。
これらの図に示す本発明の第3実施例の小型パラボラアンテナ3は、パラボラ反射鏡31と、フィードホーン33とコンバータ34とからなる一次放射器と、一次放射器をパラボラ反射鏡31の焦点位置に配置する支持アーム32とから構成されている。パラボラ反射鏡31は、鏡面が放物面の一部を切り出した形状を有する楕円形とされ、パラボラ反射鏡31と、パラボラ反射鏡31の焦点位置に配置された一次放射器とでオフセットパラボラアンテナが構成されている。パラボラ反射鏡31のサイズは、縦幅235mm、横幅205mm、奥行き(深さ)22mmとされている。フィードホーン33は、コンバータ34の前面から突出するよう設けられてパラボラ反射鏡31の焦点位置に配置される。フィードホーン33は、パラボラ反射鏡31で反射された衛星放送の電波を受信し、コンバータ34は、フィードホーン33で受信された衛星放送信号を中間周波数の帯域の信号に変換して、図示しない同軸接栓とされる出力端子から出力している。出力端子から出力されるBS/CS放送の中間周波数の帯域は1032MHz~3224MHzとされる。
【0017】
パラボラ反射鏡31の背面には、取付ベース部35が固着されている。取付ベース部35から長四角パイプ状の支持アーム32が延伸しており、支持アーム32は中途から前方へ折り曲げられ、さらに「く」の字状に曲げられて、支持アーム32の先端に固着されている一次放射器のフィードホーン33が、パラボラ反射鏡31の焦点位置に配置されるようになる。また、支持アーム32の構成を除いて取付ベース部35は、第1実施例の小型パラボラアンテナ1における取付ベース部15と同様の構成とされている。すなわち、取付ベース部35に設けられた取付金具36は、上記取付ベース部15の傾動部15aとクランプ金具15bと2本の取付ネジ15cを備えており、傾動部15aに傾動可能に支持されている側板部15hも取付ベース部35は備えている。第3実施例の小型パラボラアンテナ3は、取付金具36を用いて窓枠に固着された支持ポール37に取り付けられている。具体的には取付金具36における傾動部15aの凹部とクランプ金具15bの凹部との間に支持ポール37を挿通して2本の取付ネジ15cを締着することにより、支持ポール37に第3実施例の小型パラボラアンテナ3を固着している。そして、2本の取付ネジ15cを緩めることにより第3実施例の小型パラボラアンテナ3を水平面内で位置調整することができ、枢軸15eとガイド溝15fとの作用により第3実施例の小型パラボラアンテナ3を垂直面内で位置調整することができる。これにより、第3実施例の小型パラボラアンテナ3を放送衛星の方向に容易に向けることができる。
支持ポール37は、例えば突っ張り棒とされており、パラボラ反射鏡31の開口径が小さくされて、第3実施例の小型パラボラアンテナ3は軽量とされていることから、
図7、
図8に示すように突っ張り棒とされる支持ポール37に第3実施例の小型パラボラアンテナ3を設置することが可能となる。この場合において、パラボラ反射鏡31の開口径が小さいことから、放送衛星への第3実施例の小型パラボラアンテナ3の方向合わせを容易に行える。
以上説明した第3実施例の小型パラボラアンテナ3において、取付ベース部35および傾動部15aは金属板を加工して作成することができるが、樹脂製とすることもできる。
【0018】
<本発明の第4実施例の小型パラボラアンテナ>
本発明の第4実施例の小型パラボラアンテナ4の構成を
図9および
図10に示す。
図9は本発明の第4実施例の小型パラボラアンテナ4を取り付けた状態の構成を示す背面側の斜視図であり、
図10は第4実施例の小型パラボラアンテナ4を取り付ける過程を示す背面側の斜視図である。
これらの図に示す本発明の第4実施例の小型パラボラアンテナ4は、パラボラ反射鏡41と、フィードホーン43とコンバータ44とからなる一次放射器と、一次放射器をパラボラ反射鏡41の焦点位置に配置する支持アーム42とから構成されている。パラボラ反射鏡41は、鏡面が放物面の一部を切り出した形状を有する楕円形とされ、パラボラ反射鏡41と、パラボラ反射鏡41の焦点位置に配置された一次放射器とでオフセットパラボラアンテナが構成されている。パラボラ反射鏡41のサイズは、縦幅235mm、横幅205mm、奥行き(深さ)22mmとされている。フィードホーン43は、コンバータ44の前面から突出するよう設けられてパラボラ反射鏡41の焦点位置に配置される。フィードホーン43は、パラボラ反射鏡41で反射された衛星放送の電波を受信し、コンバータ44は、フィードホーン43で受信された衛星放送信号を中間周波数の帯域の信号に変換して、同軸接栓とされる出力端子44aから出力している。出力端子44aから出力されるBS/CS放送の中間周波数の帯域は1032MHz~3224MHzとされる。
【0019】
パラボラ反射鏡41の背面には、取付ベース部45が固着されている。取付ベース部45から長四角パイプ状の支持アーム42が延伸しており、支持アーム42は中途から前方へ折り曲げられ、さらに「く」の字状に曲げられて、支持アーム42の先端に固着されている一次放射器のフィードホーン43が、パラボラ反射鏡41の焦点位置に配置されるようになる。また、取付ベース部45は、第1実施例の小型パラボラアンテナ1における取付ベース部15における側板部15hを備えており、側板部15hを傾動可能に支持する傾動部45aが設けられている。傾動部45aの後面の両側から一対の係合片45bがそれぞれ突出するよう形成されている。係合片45bは弾性を有しており、先端部は斜面に形成され、斜面に連続して段差が形成されている。この一対の係合片45bは、ポール47を抱持可能に固着する保持部45dに脱着可能に係合される。すなわち、傾動部45aと保持部45dとにより脱着具45cが構成されている。保持部45dは、ポール47の径より若干小さめの径の挿通溝が前部のほぼ中央に縦方向に形成されていると共に、前部の両側に縦方向の溝が形成されている。さらに、この縦方向に溝に連通する長方形状の係合孔45eが両側面にそれぞれ形成されている。そして、傾動部45aの一対の係合片45bを保持部45dの前面に位置合わせして縦方向の溝に挿入していくと、一対の係合片45bの段差が保持部45dの係合孔45eに弾性的に係合して、一対の係合片45bが保持部45dから抜け出ないように取り付けられる。これにより、
図10に示すように挿通溝にポール47が圧入された保持部45dに、傾動部45aの一対の係合片45bを係合して取り付けることにより、第4実施例の小型パラボラアンテナ4をポール47に取り付けることができる。
そして、一対の係合片45bを係合孔45eを介して押圧することにより、係合されている一対の係合孔45eから抜け出させることができ、ポール47からパラボラ反射鏡41を取り外せるようになる。そこで、係合片45bの係合孔45eへの係合を緩めることにより第4実施例の小型パラボラアンテナ4を水平面内で位置調整することができ、側板部15hに形成されている枢軸15eとガイド溝15fとの作用により第4実施例の小型パラボラアンテナ4を垂直面内で位置調整することができる。これにより、第4実施例の小型パラボラアンテナ4を放送衛星の方向に容易に向けることができる。
パラボラ反射鏡41の開口径が小さくされて、第4実施例の小型パラボラアンテナ4は軽量とされていることから、
図9、
図10に示すように挿通溝にポール47が圧入された保持部45dに、傾動部45aの一対の係合片45bを係合して取り付けることにより、第4実施例の小型パラボラアンテナ4をポール47に確実に取り付けることができる。この場合において、パラボラ反射鏡41の開口径が小さいことから、放送衛星への第4実施例の小型パラボラアンテナ4の方向合わせを容易に行える。
以上説明した第4実施例の小型パラボラアンテナ4において、取付ベース部45および傾動部45aと保持部45dは金属板を加工して作成することができるが、樹脂製とすることもできる。
【0020】
<本発明の第5実施例の小型パラボラアンテナ>
本発明の第5実施例の小型パラボラアンテナ5の構成を
図11および
図12に示す。
図11は本発明の第5実施例の小型パラボラアンテナ5の構成を示す正面側の斜視図であり、
図12は第5実施例の小型パラボラアンテナ5の構成を示す背面側の斜視図である。
これらの図に示す本発明の第5実施例の小型パラボラアンテナ5は、パラボラ反射鏡51と、フィードホーン53とコンバータ54とからなる一次放射器と、一次放射器をパラボラ反射鏡51の焦点位置に配置する支持アーム52と後述するスタンド57とから構成されている。パラボラ反射鏡51は、鏡面が放物面の一部を切り出した形状を有する楕円形とされ、パラボラ反射鏡51と、パラボラ反射鏡51の焦点位置に配置された一次放射器とでオフセットパラボラアンテナが構成されている。パラボラ反射鏡51のサイズは、縦幅235mm、横幅205mm、奥行き(深さ)22mmとされている。フィードホーン53は、コンバータ54の前面から突出するよう設けられてパラボラ反射鏡51の焦点位置に配置される。フィードホーン53は、パラボラ反射鏡51で反射された衛星放送の電波を受信し、コンバータ54は、フィードホーン53で受信された衛星放送信号を中間周波数の帯域の信号に変換して、同軸接栓とされる出力端子54aから出力している。出力端子54aから出力されるBS/CS放送の中間周波数の帯域は1032MHz~3224MHzとされる。
【0021】
パラボラ反射鏡51の背面には、取付ベース部55が固着されている。取付ベース部55から長四角パイプ状の支持アーム52が延伸しており、支持アーム52は中途から前方へ折り曲げられ、さらに「く」の字状に曲げられて、支持アーム52の先端に固着されている一次放射器のフィードホーン53が、パラボラ反射鏡51の焦点位置に配置されるようになる。取付ベース部55は、側板部55hと傾動部55aとクランプ金具55bと2本の取付ネジ55cとを備えている。ここで、支持アーム52の構成を除いて取付ベース部55は、第1実施例の小型パラボラアンテナ1における取付ベース部15と同様の構成とされており、側板部55hは側板部15hに、傾動部55aは傾動部15aに、クランプ金具55bはクランプ金具15bに、2本の取付ネジ55cは2本の取付ネジ15cにそれぞれ相当している。すなわち、平面状の側板部55hの上部に枢軸15eが挿入される孔部が形成されていると共に、係合突起15gが係合される円弧状のガイド溝15fが下部に形成されている。傾動部55aの両側面には、上部に枢軸15eが側面方向に突出して形成されていると共に、下部に係合突起15gが側面方向に突出して形成されている。そして、傾動部55aの両側面が側板部55hの間に配置されることにより、側板部55hに形成された孔部に枢軸15eが挿入されると共に、側板部55hに形成されたガイド溝15fに係合突起15gが挿入されて係合される。これにより、枢軸15eを回転中心としてガイド溝15fの角度範囲において、傾動部55aに対してパラボラ反射鏡51を上下方向に傾動できるようになる。
【0022】
第5実施例の小型パラボラアンテナ5が備えるスタンド57は、垂直方向に延伸するポール部57aと、ポール部57aを立設させているスタンド足57bとから構成されている。スタンド足57bは、両側が前方へ円弧状に曲折されており、ほぼ中央に立設するようポール部57aが固定されている。
傾動部55aの後面側には縦方向に凹部が形成されていると共に、クランプ金具55bに挿通された2本の取付ネジ55cが螺合される雌ネジ部が凹部の両側に設けられている。クランプ金具55bの断面はコ字状とされており前面側には凹部が形成されている。第5実施例の小型パラボラアンテナ5において、パラボラ反射鏡51の開口径が小さくされて、第5実施例の小型パラボラアンテナ5は軽量とされていることから、
図11、
図12に示すように傾動部55aの凹部とクランプ金具55bの凹部との間にポール部57aを挿通して2本の取付ネジ55cを締着することにより、ポール部57aにパラボラ反射鏡51を固着することができる。この場合、スタンド57を水平面内で回転させることによりパラボラ反射鏡51を水平面内で位置調整することができ、枢軸15eとガイド溝15fとの作用によりパラボラ反射鏡51を垂直面内で位置調整することができる。これにより、第5実施例の小型パラボラアンテナ5を放送衛星の方向に容易に向けることができる。この場合において、パラボラ反射鏡51の開口径が小さいことから、放送衛星への第5実施例の小型パラボラアンテナ5の方向合わせを容易に行える。
以上説明した第5実施例の小型パラボラアンテナ5において、取付ベース部55および傾動部55aは金属板を加工して作成することができるが、樹脂製とすることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0023】
パラボラ反射鏡の開口径はパラボラアンテナの受信性能に大きく関係し、日本全国をくまなく受信可能とすると、高いアンテナ利得が要求されることから、衛星放送を受信するパラボラアンテナの開口径を45cmより小さくする開発は、考えられていなかった。しかしながら、パラボラ反射鏡の縦幅を約235mm、横幅を約205mmとしても離島を除くほぼ日本全国で衛星放送を受信可能となり、この知見に基づいて本発明の実施例の小型パラボラアンテナを開発することができた。
以上説明した本発明の実施例にかかる小型パラボラアンテナは、パラボラ反射鏡の開口径を約24.5cm以下とすることができる。すなわち、設計周波数を12.25GHzとして、設計周波数の波長をλとすると、パラボラ反射鏡の開口径を約10λ以下の開口径とすることができる。これにより、本発明にかかる小型パラボラアンテナの放射ビームの半値角を大きくすることができると共に軽量化することができる。例えば、本発明にかかる小型パラボラアンテナでは、反射鏡の開口径を、縦幅235mm、横幅205mm、奥行き(深さ)22mmとすることができる。
また、以上説明した本発明の実施例にかかる小型パラボラアンテナは、反射鏡の開口径を、縦幅235mm、横幅205mm、奥行き(深さ)22mmとしたが、これに限ることはなく、パラボラ反射鏡の開口径を約10λ以下の開口径としてもよい。パラボラ反射鏡の開口径が小さくなると、小型パラボラアンテナが軽量化され、小型パラボラアンテナの方向合わせが容易になると共に、従来の衛星放送を受信するパラボラアンテナでは設置できなかった場所にも設置が容易となる。また、本発明の実施例にかかる小型パラボラアンテナは、軽量化されていると共に小型とされていることから容易に持ち運ぶことができるポータブルの小型パラボラアンテナとなる。このため、キャンプ場等に持ち運んで衛星放送を視聴できるようになる。さらに、手のひらサイズなどとして知られている小さいサイズのテレビおよびチューナーと本発明の実施例にかかる小型パラボラアンテナとを組み合わせると、いつでもどこでも衛星放送を視聴できるようになる。
さらに、以上説明した本発明の実施例にかかる小型パラボラアンテナは、オフセットパラボラアンテナとしたが、これに限ることはなくセンターフィードのパラボラアンテナとしてもよい。また、本発明の実施例にかかる小型パラボラアンテナにおいて、パラボラ反射鏡を樹脂製として、反射面を金属メッキにより構成するようにしてもよい。また、パラボラ反射鏡の反射面をメッシュ形状やパンチングメタルで構成するようにしてもよい。このようにすると、本発明の実施例にかかる小型パラボラアンテナをより軽量化することができる。
【符号の説明】
【0024】
1,2,3,4,5 小型パラボラアンテナ、11,21,31,41,51 パラボラ反射鏡、12,22,32,42,51 支持アーム、13,23,33,43,53 フィードホーン、14,24,34,44,54 コンバータ、14a 出力端子、15,25,35,45,55 取付ベース部、15a 傾動部、15b クランプ金具、15c 取付ネジ、15d 連結アーム、15e 枢軸、15f ガイド溝、15g 係合突起、15h 側板部、26 クリップ状取付具、36 取付金具、37 支持ポール、44a 出力端子、45a 傾動部、45b 係合片、45c 脱着具、45d 保持部、45e 係合孔、47 ポール、54a 出力端子、55a 傾動部、55b クランプ金具、55c 取付ネジ、55h 側板部、57 スタンド、57a ポール部、57b スタンド足