(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024084088
(43)【公開日】2024-06-24
(54)【発明の名称】テーブル付きハンドルガード具
(51)【国際特許分類】
B60N 3/00 20060101AFI20240617BHJP
【FI】
B60N3/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022212627
(22)【出願日】2022-12-12
(71)【出願人】
【識別番号】506285987
【氏名又は名称】平塚 清徳
(72)【発明者】
【氏名】平塚 清徳
【テーマコード(参考)】
3B088
【Fターム(参考)】
3B088AA06
(57)【要約】 (修正有)
【課題】老若男女の誰でもが手間や難しい作業を必要としないで容易にハンドルに装着して簡易テーブルとして使用出来、その際にハンドルやハンドル背後の計器類に前記飛散物が付着して汚すのを容易で確実に防ぐテーブル付きハンドルガード具を提供する。
【解決手段】車両のハンドルに上方側から被せる頂上部位付近に把手部3aと下部位先端に開口部3bを設けた袋状の頭巾部3と、頭巾部が被う以外のハンドルの表前面全体部位を前方から被うカバー部4をそれぞれ備えたハンドルガード具本体2であり、頭巾部はハンドルの上部位半分弱を密着収納するサイズと形状であり容易に自在脱着してハンドルガード具本体を安定姿勢で保持する構成で設け、頭巾部の表面側下先端部位に延長連結一体状で前記カバー部を設け、カバー部は表面下側部位付近に板状の背板部5を設け、背板部の表面部位適宜位置に背板部と結合する支腕部8を備えた平板状のテーブル部6を設けた。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のハンドルに、上方側から被せる頂上部位付近に把手部と下部位先端に開口部を設けた袋状の頭巾部と、前記頭巾部が被う以外の前記ハンドルの表前面全体部位を前方から被うカバー部をそれぞれ備えたハンドルガード具本体であり、
前記頭巾部は、前記ハンドルの上部位半分弱位を密着収納するサイズと形状で、容易に自在脱着して前記ハンドルガード具本体を安定姿勢で保持する構成で設け、
前記頭巾部の表面側下先端部位に、延長連結一体状で前記カバー部を設け、
前記カバー部は、表面下側部位付近に板状の背板部を設け、前記背板部の表面部位適宜位置に、前記背板部と結合する支腕部を備えた平板状のテーブル部を設けたことを特徴とするテーブル付きハンドルガード具。
【請求項2】
前記テーブル部は、前記支腕部と並ぶ位置付近に、上下開閉を自在にする回転体部と回転軸部を備えた回転部を設けたことを特徴とする前記請求項1に記載のテーブル付きハンドルガード具。
【請求項3】
前記背板部は、前記テーブル部が下方へ開いた際に、水平姿勢状で止めて保持する突起状の止台部を適宜位置に設けたことを特徴とする前記請求項1又は前記請求項2に記載のテーブル付きハンドルガード具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の運転者がドライブの途中で駐車して、運転席で飲食や軽作業などをする際に使用するテーブル付きハンドルガード具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の運転者がドライブの途中で駐車して、運転席で飲食や軽作業などをする際は、膝の上をテーブル代わりにしていた。
尚、自動車などの車両の運転者が、停車した車両の運転席において、ハンドルに装着し、筆記をしたり、あるいは軽い食事などを行うための、ハンドル装着テーブル(実用新案文献1)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【実用新案文献1】
実全平03-055334号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、車両の運転者がドライブの途中で駐車して、運転席で飲食や軽作業などをする際は、膝の上をテーブル代わりに、又はハンドルに装着したテーブルを使って行っていたが、飲食物の破片や粉や汁などが前方へ飛散することが多々あった。前方のハンドル及びハンドル背後の計器類の表面に前記飛散物が付着して汚すのを、容易で確実に防ぐのは不可能だった。
本発明は、以上の問題点を解決する為になされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
車両のハンドルに、上方から被せる頂上部位付近に把手部と下部位先端に開口部を設けた袋状の頭巾部と、前記頭巾部が被う以外の前記ハンドルの表前面全体部位を前方から被うカバー部をそれぞれ備えたハンドルガード具本体であり、
前記頭巾部は、ハンドルの上部位半分弱を密着収納するサイズと形状であり、容易に自在脱着して前記ハンドルガード具本体を安定姿勢で保持する構成で設け、
前記頭巾部の表面側下先端部位に、延長連結一体状で前記カバー部を設け、
前記カバー部は、表面下側部位付近に板状の背板部を設け、前記背板部の表面部位適宜位置に、前記背板部と結合する支腕部を備えた平板状のテーブル部を設ける。
以上の構成より成るテーブル付きハンドルガード具。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、老若男女の誰でもが手間や難しい作業を必要としないで容易にハンドルに装着して、運転者が運転席で飲食や軽作業をする際の簡易テーブルとして使用出来、その際に飲食物の破片や粉や汁などが前方へ飛散して、前記ハンドルやハンドル背後の計器類の表面に付着して汚すのを、容易で確実に防ぐことを可能にした。
また、折り畳んで小さくできるので、持ち運びや保管場所に困らない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【本発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
最初に、本発明のテーブル付きハンドルガード具(1)は、ハンドルの大きさと太さに合わせて大・中・小の三種類有り、本発明では中を説明する。
請求項1
(イ)車両のハンドル(H)に、上方側から被せる頂上部位付近に把手部(3a)と下部位先端に開口部(3b)を設けた袋状の頭巾部(3)と、前記頭巾部(3)が被う以外の前記ハンドル(H)の表前面全体部位を前方から被うカバー部(4)をそれぞれ備えたハンドルガード具本体(2)である。
(ロ)前記ハンドルガード具本体(2)は、ビニール材又は防水化工を施した繊維材などで設ける。
(ハ)前記頭巾部(3)は、前記ハンドル(H)の上部位半分弱位を密着収納するサイズ(横幅最長37cm位・縦幅最長12cm位)と形状(下欠け半月状)で設ける。
(ニ)前記頭巾部(3)は、容易に自在脱着して前記ハンドルガード具本体(2)を安定姿勢で保持する構成で設ける。
(ホ)前記頭巾部(3)の表面側下先端部位に、延長連結一体状でカバー部(4)を設ける。
(ヘ)前記カバー部(4)は、表面下側部位付近に板状(木材又はプラスチック材など)の背板部(5)を設ける。
(ト)前記背板部(5)の表面部位適宜位置に、前記背板部(5)と結合する支腕部(8)を備えた平板状(木材又はプラスチック材など)のテーブル部(6)を設ける。
(チ)前記テーブル部(6)は、角を丸くした横長の長方形(横幅37cm位・縦幅14cm位)である。
請求項2
(リ)前記テーブル部(6)は、前記支腕部(8)と並ぶ位置付近(前記背板部(5)と接合付近)に、前記テーブル部(6)が上下に回転して自在に開閉する回転体部(7a)と回転軸部(7b)を備えた回転部(7)を設ける。
請求項3
(ヌ)前記背板部(5)は、前記テーブル部(6)が下方へ回転して開いた際に、水平姿勢状で止めて保持する前方へ突き出した構成で突起状の止台部(9)を適宜位置に設ける。
本発明は以上のような構造である。
本発明を使用する時は、先ず、テーブル付きハンドルガード具(1)をハンドル(H)表面に載置して、把手部(3a)を持って上方へずらすようにして引き上げ、頭巾部(3)の開口部(3b)が前記ハンドル(H)の頂上部位を通過した位置で止める。
続いて、そのままの姿勢で前記テーブル付きハンドルガード具(1)を下方へ引き下げれば、前記頭巾部(3)の前記開口部(3a)内へ前記ハンドル(H)の頂上部位が自然に滑リ込み、自動的に前記ハンドル(H)の上部位半分弱が前記頭巾部(3)内に収納され、前記テーブル付きハンドルガード具(1)を安定姿勢で保持する。
次に、テーブル部(6)を下方へ回転させて開けば、自動的に止台部(9)が水平姿勢状に止めて保持する。
これで、前記テーブル付きハンドルガード具(1)の装着は完了であり、慣れれば1分足らずで出来る。
後は、前記テーブル部(6)を使って、運転者(S)が飲食や軽作業を、飛散物でハンドル(H)や背後の計器類の表面を汚す心配をしないで、安心して行える。
使い終わったら、上記と逆の作業をして前記テーブル付きハンドルガード具(1)を前記ハンドル(H)から外し、折り畳んで小さくして車内の物入れなどで保管する。
また、前記テーブル付きハンドルガード具(1)は水洗いが容易に出来、常に綺麗な状態が保てるので清潔で衛生面でも安心である。
【符号の説明】
【0009】
1テーブル付きハンドルガード具、2ハンドルガード具本体、3頭巾部、3a把手部、3b開口部、4カバー部、5背板部、6テーブル部、7回転部、7a回転体部、7b回転軸部、8支腕部、9止台部、Hハンドル、Dハンドル台、S運転者、F飲食物、Z座席