(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024084089
(43)【公開日】2024-06-24
(54)【発明の名称】カードファイル
(51)【国際特許分類】
A45C 11/18 20060101AFI20240617BHJP
A45C 11/00 20060101ALI20240617BHJP
【FI】
A45C11/18 Z
A45C11/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022212628
(22)【出願日】2022-12-12
(71)【出願人】
【識別番号】713010374
【氏名又は名称】小川 千洋
(72)【発明者】
【氏名】小川 千洋
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045BA04
3B045BA05
3B045CE07
3B045DA33
3B045EA02
(57)【要約】
【課題】 財布や免許証等、カードを入れてある場所からカードを取り出すのに、カードがつまみにくく、又は滑ってしまい取り出すのに苦労をしていた。
【解決方法】 強度を有する薄い素材を折り返した本体の間にカードを挟み込み、カード差込口に差し入れるため、本体の幅はカードよりも狭く、前面はカードよりも短くしてカード差込口から前面上部が見える長さとし、裏面はカードと同じ大きさにして裏面上部に突起面を設ける。本体にカードをはさんで収納したカードを取り出す時は、裏面上部に設けた突起面をつまんで引き上げると、カードは本体と一緒に引き上げられ、ストレスがなく取り出せる事を特徴としたカードファイル。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
強度を有する薄く丈夫なシートの本体は、カードの幅よりも狭くカードをはさむように折り返して、前面はカードよりも短くし裏面はカードと同じ長さとし、財布等のカード差込口に本体を入れた時に、前面上部は差込口より若干顔を出した長さを有し、カードと同等の長さを持つ裏面との段差が表れ、段差の間にカードを差し込め、裏面上部に突起部に設けた突起面はつまめる様にカード上部から見える突起とし、本体上部の両端は切り落としてありカードをつまむ空間を持たせ、下方の両端はカードを差し込む時にカードを収納する時に中での引っ掛かりを防ぐために角を落とした事を特徴としたカードファイル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、財布等のカードの取り出しと、収納に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在は多くのカードが出回り、財布の中は免許証や銀行等多数のカードが入り、収納にも苦労をするが、カードの取り出しにも大変な苦労を強いられ特定のカードの引き出しがスムーズに出来ないのが普通となっていてストレスになり、時間もかかってしまいこれといった解決する手段がなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
財布の中のカードを取り出すのに、カードが滑って取り出せない時や、カードが財布にへばって取り出せなくなり、ストレスを感じるのはもはや日常となっていて仕方がないと諦めていた。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
強度を有する丈夫な素材を使用した薄いシートの本体は、カードの幅よりも狭くして折り返し、表面はカードよりも短くし、財布の差入口に入れた時に差込口により若干見える長さにして、裏面はカードと同じ長さとしたことにより、表面と裏面の段差が設けられ、段差の間にカードを本体に差し込んで収納をし、裏面の上部に本体を引き上げる突起面を設け、カードが挟まれた状態から裏面上部の突起面を持ち引き上げると本体と一緒にカードを取り出せる。
以上の構成よりなるカードファイル。
【0006】
財布の中に入れた本体の表面と裏面の段差部分にカードを差し込む事により、カードはスムーズに財布のカード差込口へ収納できる。又、表面の先端部と裏面の突起面に色を付けると周りと区別がつけられ段差も明確になり、本体を差入口に入れたままでもカードの差し込みがよりスムーズに出来る。
【0007】
裏面上部にある突起面を、差し込んであるカードが何であるのかがわかるよう、突起面へ書き込めるようにすると、間違えてカードを引き出すことが無くなり便利に使える。加えて突起面を手前に折り曲げておくと本体を引き出す時に更に使い易くなる。
【0008】
財布の中にカードを差し込むにあたり、財布のカード収納口が横式と縦式があり、財布の差込口に合わせて本体を横式と縦式の二種類を用意するとよい。
【0009】
素材は薄いポリプロピレン又は、防水加工等をした丈夫な紙等を使用しても同等の働きを持たせる事もでき、透明でも着色してあるものでもかまわない。
【0010】
本体の突起面を使いカードを持ち上げた後、簡単にカードがつまめる様に上部両端をカットしておけばストレスがなくカードをつまんで取り出せる。又、本体の下部両端はカード差込口に入れるとき、スムーズに入るようにカットしてあると楽になる。
【0011】
本体の突起部分をつまみ易いように摩擦抵抗となるざらついた表面加工や、突起面に穴等を空けてつまむ時の抵抗力を持たせるとより突起面が解りやすくなりつまみ上げやすくなる。
【0012】
本体の裏面上部にある突起部を左右にふると、重ねて同じ場所に収納した時でも突起面が見えるので取り出しに苦労をしなくてすむ。
【発明の効果】
【0013】
財布に差し入れたカードを取り出すのに苦労をしていたが、本体上部の突起面を引き上げる事により簡単に財布からカードが取り出せるようになり、カードを本体に収納するのも本体の表面と裏面の間に生じた段差間にカードをスムーズに差し込むだけであり、後は今までと通常の使用でストレスがなく楽である。
【0014】
本体は財布だけでなく、カードケースや免許証入れや定期入れ等、カード類を収納する全般に渡り利用が可能で、他には名刺にも活用できる。
【0015】
本体の表面や裏面にロゴを入れると、本体を引き出す度にロゴが現れて優れたノベルティグッズにもなる。
【0016】
本体は横式だけでなく収納には縦式もあり、横式と同様の構造をもってすれば、縦式でも横式と同様に使用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図10】本発明の横式の突起面を右に動かした正面図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下本発明の実施の形態を説明する。
折り返した本体1の表面2はカード9よりも短い長さ8であり、裏面3はカード10と同等な長さを持ち、裏面上部に本体を引き上げるための突起部4を設ける。横幅9はカード10よりも狭くしてカード10の内側に入る大きさにする。従って本体1にカード10を入れた時は、カード10の上部と両端が見える事となる。そのままの状態でカード差込口20に本体1とカード10と一緒に差し込み収納し、カード10を取り出す時は裏面上部の突起面7をつまみ上げたらカード10は本体1と一緒に上がり、本体1上部の切り落とした上部両端21の効果により、カード10の角が簡単につまめて抜き取る事が可能になる。
【0019】
カード10と一緒にカード差込口20に入れた時に、本体1の表面上部6はカード差込口20から若干見えるようになり、カード10と同じ長さの裏面3との段差5が生まれ、その段差5の間にカード10を差し込んで収納する。この際、前面上部6と突起面7にわかりやすいように着色してあれば段差5が一目でわかり、カード10を段差5に持っていきやすくなり、段差5の間にカード10を差し込めて収納も楽になる。
【0020】
カード10を本体1から引き上げた後カード10が簡単に取れるように、本体上部両端21はカード10の角がつまめる様にカットしてあり、使用時にストレスがなくスムーズにカード10を取り出せる。又、本体下部両端22もカットする事により、カード差込口20に入れやすくなる。又、左右に動いた突起面を設けた本体23・24を使用すると、同じ場所に重ねて入れた場合も楽に引き出せるようになり、突起面7にカード10の種類が分かるように書き込める余白とした突起面25を設けたら、更に使い勝手が良くなる。
【符号の説明】
【0021】
1 本体
2 表面
3 裏面
4 突起部
5 段差
6 表面上部
7 突起部面
8 本体の縦幅
9 本体の横幅
10 カード
20 カード差込口
21 上部両端
22 下部両端
23 右に動いた突起面
24 左に動いた突起面
25 余白とした突起面