(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024084113
(43)【公開日】2024-06-24
(54)【発明の名称】建物に関連するサービスを提供するためのコンピュータシステム、そのコンピュータシステムにおいて実行される方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/20 20230101AFI20240617BHJP
【FI】
G06Q10/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023114612
(22)【出願日】2023-07-12
(62)【分割の表示】P 2022197994の分割
【原出願日】2022-12-12
(71)【出願人】
【識別番号】521466965
【氏名又は名称】SOMPO Light Vortex株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】上原 高志
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 直樹
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC15
(57)【要約】 (修正有)
【課題】建物に関連するサービスを提供するためのコンピュータシステム、そのコンピュータシステムにおいて実行される方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】システム200において、コンピュータシステム210は、データベース部270に接続されており、データベース部には、建物に関連する少なくとも1つの設備のうちの特定の設備に関する情報が少なくとも格納されている。コンピュータシステムは、第1のユーザ入力を受信する入力受信手段220
1~220
Nと、第1のユーザ入力を受信したことに応答して、特定の設備を特定する手段と、第1のユーザ入力に基づいて、第1のユーザ入力の内容を特定する手段と、データベース部に格納されている特定の設備に関する情報に基づいて、第1のユーザ入力の内容に対処するために特定の設備に関連する処理を実行する手段と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本明細書に記載の発明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物に関連するサービスを提供するためのコンピュータシステム、そのコンピュータシステムにおいて実行される方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、建物の設備の修理サービスが知られている(例えば、非特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】株式会社リクルート、“真夏に賃貸住宅のエアコンが故障!どこに連絡?費用は誰が負担する?”、[online]、[令和4年11月14日検索]、インターネット<URL:https://suumo.jp/journal/2017/08/01/138598/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
建物の設備(例えば、エアコン、シャッター(例えば、電動シャッター)、照明器具、電動カーテン、水道管など)が故障したとき、ユーザは、どこに問い合わせるべきかを調べなければならず、負担である。また、ユーザは、設備の故障に対する保険に加入しているか否か、および、設備の故障に対して保険を適用することが可能であるか否かを把握していないことが多い。また、ユーザが(例えば、新調するために)設備を交換することを希望する場合、ユーザ自身が代替設備を調べる必要があった。
【0005】
本発明は、ユーザへの負担無しに建物の設備の故障および交換に対処することを可能にするサービスを提供するためのコンピュータシステム、そのコンピュータシステムにおいて実行される方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの局面において、本発明のコンピュータシステムは、建物に関連するサービスを提供するためのコンピュータシステムであり、前記コンピュータシステムは、データベース部に接続されており、前記データベース部には、前記建物に関連する少なくとも1つの設備のうちの特定の設備に関する情報が少なくとも格納されており、前記コンピュータシステムは、第1のユーザ入力を受信する受信手段と、前記第1のユーザ入力を受信したことに応答して、前記特定の設備を特定する手段と、前記第1のユーザ入力に基づいて、前記第1のユーザ入力の内容を特定する手段と、前記データベース部に格納されている前記特定の設備に関する情報に基づいて、前記第1のユーザ入力の内容に対処するために前記特定の設備に関連する処理を実行する手段とを備える。
【0007】
本発明の1つ実施形態では、前記第1のユーザ入力の内容を特定する手段は、前記第1
のユーザ入力が、前記特定の設備の故障に関連するユーザ入力であることを特定する手段を含み、前記第1のユーザ入力の内容に対処するために前記特定の設備に関連する処理を実行する手段は、前記特定の設備に関する情報に基づいて、前記特定の設備が保険に加入しているか否かを判定する手段と、前記特定の設備が前記保険に加入していると判定された場合に、前記保険のための処理を実行する手段とを含んでいてもよい。
【0008】
本発明の1つの実施形態では、前記第1のユーザ入力の内容に対処するために前記特定の設備に関連する処理を実行する手段は、前記特定の設備が前記保険に加入していないと判定された場合に、前記特定の設備に関する情報に基づいて、前記特定の設備に関連付けられたメーカーを特定する手段と、前記メーカーに前記特定の設備の故障を通知する手段とをさらに含んでいてもよい。
【0009】
本発明の1つの実施形態では、前記特定の設備に関する情報は、前記特定の設備に対する前記保険の適用条件に関する情報を含み、前記保険のための処理を実行する手段は、前記特定の設備に対する前記保険の適用条件が満たされているか否かを判定する手段と、前記特定の設備に対する前記保険の適用条件が満たされていると判定された場合に、前記保険を適用するための処理を実行する手段とを含んでいてもよい。
【0010】
本発明の1つの実施形態では、前記保険を適用するための処理を実行する手段は、前記特定の設備に関連付けられた保険を提供する保険会社に前記特定の設備の故障を通知する手段を含んでいてもよい。
【0011】
本発明の1つの実施形態では、前記第1のユーザ入力は、音声入力を含んでいてもよい。
【0012】
本発明の1つの実施形態では、前記データベース部には、複数の受信手段のそれぞれの位置情報がさらに格納されており、前記特定の設備に関する情報は、前記特定の設備の位置情報を含み、前記受信手段は、前記複数の受信手段のうちの1つであり、前記特定の設備を特定する手段は、前記第1のユーザ入力を受信した前記受信手段の位置情報と前記特定の設備の位置情報とに基づいて、前記特定の設備を特定する手段を含んでいてもよい。
【0013】
本発明の1つの実施形態では、前記複数の受信手段は、複数の指向性マイクを含み、前記コンピュータシステムは、前記複数の指向性マイクが受信した前記音声入力に基づいて、前記音声入力を発信したユーザの向きを特定する手段をさらに備え、前記第1のユーザ入力および前記少なくとも1つの設備に関する情報に基づいて、前記特定の設備を特定する手段は、前記ユーザの向きと前記特定の設備の位置情報とに基づいて、前記特定の設備を特定する手段を含んでいてもよい。
【0014】
本発明の1つの実施形態では、前記第1のユーザ入力の内容を特定する手段は、前記第1のユーザ入力が、前記特定の設備の故障に関連するユーザ入力であることを特定する手段を含み、前記第1のユーザ入力の内容に対処するために前記特定の設備に関連する処理を実行する手段は、前記第1のユーザ入力を入力したユーザが、前記特定の設備の修理を希望するのか、または、前記特定の設備の代替製品への交換を希望するのかの問い合わせを前記ユーザに対して行なう手段と、前記ユーザからの第2のユーザ入力を受信する手段と、前記第2のユーザ入力の内容を特定する手段であって、前記ユーザが前記特定の設備の修理を希望するのか、または、前記ユーザが前記特定の設備の代替製品への交換を希望するのかを特定する手段と、前記ユーザが前記特定の設備の修理を希望すると特定された場合には、前記特定の設備に関する情報に基づいて、前記特定の設備が保険に加入しているか否かを判定する手段と、前記特定の設備が前記保険に加入していると判定された場合に、前記保険のための処理を実行する手段とを含んでいてもよい。
【0015】
本発明の1つの実施形態では、前記第1のユーザ入力の内容に対処するために前記特定の設備に関連する処理を実行する手段は、前記ユーザが前記特定の設備の代替製品への交換を希望すると特定された場合には、前記特定の設備に関する情報に基づいて、前記特定の設備の代替製品が存在するか否かを判定する手段と、前記特定の設備の代替製品が存在すると判定された場合に、前記特定の設備の代替製品への交換のための処理を実行する手段と をさらに含んでいてもよい。
【0016】
本発明の1つの実施形態では、前記特定の設備の代替製品への交換のための処理を実行する手段は、前記特定の設備の寸法を特定する手段と、前記ユーザによる前記特定の設備の利用頻度および/または利用時間を特定する手段と、前記特定の設備の寸法と前記特定の設備の利用頻度および/または利用時間とに基づいて、前記特定の設備に対応する少なくとも1つの代替製品のうち、前記ユーザに提案すべき代替製品を特定する手段と、前記ユーザに提案すべき代替製品を前記ユーザに提案するための処理を実行する手段とを含んでいてもよい。
【0017】
本発明の1つの実施形態では、前記第1のユーザ入力の内容を特定する手段は、前記第1のユーザ入力が、前記特定の設備の故障に関連するユーザ入力であることを特定する手段を含み、前記第1のユーザ入力の内容に対処するために前記特定の設備に関連する処理を実行する手段は、前記特定の設備の故障状態を推測する手段と、前記特定の設備の故障状態の推測に基づいて、前記特定の設備を修理すべきかまたは前記特定の設備を代替製品に交換すべきかのうちのいずれかを決定する決定手段と、前記特定の設備を代替製品に交換すべきであると決定することに応答して、前記特定の設備を代替製品に交換することを、前記第1のユーザ入力を入力したユーザに提案するための処理を実行する手段とを含んでいてもよい。
【0018】
本発明の1つの実施形態では、前記特定の設備の故障状態を推測する手段は、前記特定の設備が代替製品への交換条件を満たすか否かを判定する手段を含み、前記決定手段は、前記特定の設備が前記交換条件を満たす場合に、前記特定の設備を代替製品に交換すべきであると決定してもよい。
【0019】
本発明の1つの実施形態では、前記交換条件は、(1)前記特定の設備の保証期間の満了が所定の期間以内であること、(2)前記特定の設備の平均的な故障発生時期が所定の期間以内であること、(3)前記特定の設備の平均的な交換サイクル時期が所定の期間以内であること、または、(4)前記特定の設備に関連する突発的要因に関する情報が存在することのうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0020】
本発明の1つの実施形態では、前記第1のユーザ入力の内容に対処するために前記特定の設備に関連する処理を実行する手段は、前記特定の設備を修理すべきであると決定することに応答して、前記特定の設備に関する情報に基づいて、前記特定の設備が保険に加入しているか否かを判定する手段と、前記特定の設備が前記保険に加入していると判定された場合に、前記保険のための処理を実行する手段とをさらに含んでいてもよい。
【0021】
本発明の1つの実施形態では、前記第1のユーザ入力の内容を特定する手段は、前記第1のユーザ入力が、前記特定の設備を代替製品に交換することを希望することを示すユーザ入力であることを特定する手段を含み、前記第1のユーザ入力の内容に対処するために前記特定の設備に関連する処理を実行する手段は、前記特定の設備に関連付けられた少なくとも1つの代替製品が存在するか否かを判定する手段と、前記特定の設備に関連付けられた少なくとも1つの代替製品が存在する場合に、前記特定の設備に関連付けられた前記少なくとも1つの代替製品のうち、前記第1のユーザ入力を入力したユーザに提案すべき代替製品を特定する手段と、前記ユーザに提案すべき代替製品を前記ユーザに提案するための処理を実行する手段とを含んでいてもよい。
【0022】
本発明の1つの実施形態では、前記第1のユーザ入力を入力したユーザに提案すべき代替製品を特定する手段は、前記特定の設備の寸法を特定する手段と、前記ユーザによる前記特定の設備の利用頻度を特定する手段と、前記特定の設備の寸法と前記特定の設備の利用頻度および/または利用時間とに基づいて、前記ユーザに提案すべき代替製品を特定する手段とを含んでいてもよい。
【0023】
本発明の1つの局面において、本発明の方法は、建物に関連するサービスを提供するためのコンピュータシステムにおいて実行される方法であり、前記コンピュータシステムは、プロセッサ部を備え、前記コンピュータシステムは、データベース部に接続されており、前記データベース部には、前記建物に関連する少なくとも1つの設備のうちの特定の設備に関する情報が少なくとも格納されており、前記方法は、前記プロセッサ部が、第1のユーザ入力を受信することと、前記プロセッサ部が、前記第1のユーザ入力を受信したことに応答して、前記特定の設備を特定することと、前記プロセッサ部が、前記第1のユーザ入力に基づいて、前記第1のユーザ入力の内容を特定することと、前記プロセッサ部が、前記データベース部に格納されている前記特定の設備に関する情報に基づいて、前記第1のユーザ入力の内容に対処するために前記特定の設備に関連する処理を実行することとを含む。
【0024】
本発明の1つの局面において、本発明のプログラムは、建物に関連するサービスを提供するためのコンピュータシステムにおいて実行されるプログラムであり、前記コンピュータシステムは、プロセッサ部を備え、前記コンピュータシステムは、データベース部に接続されており、前記データベース部には、前記建物に関連する少なくとも1つの設備のうちの特定の設備に関する情報が少なくとも格納されており、前記プログラムは、前記プロセッサ部によって実行されると、第1のユーザ入力を受信することと、前記第1のユーザ入力を受信したことに応答して、前記特定の設備を特定することと、前記第1のユーザ入力に基づいて、前記第1のユーザ入力の内容を特定することと、前記データベース部に格納されている前記特定の設備に関する情報に基づいて、前記第1のユーザ入力の内容に対処するために前記特定の設備に関連する処理を実行することとを少なくとも実行することを前記プロセッサ部に行わせる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、ユーザへの負担無しに建物の設備の故障に対処することを可能にするサービスを提供するためのコンピュータシステム、方法およびプログラムを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1A】ユーザへの負担無しに建物の設備の故障に対処することを可能にする新しいサービスの一例を模式的に示す図
【
図1B】ユーザへの負担無しに建物の設備の交換に対処することを可能にする新しいサービスの他の一例を模式的に示す図
【
図2】ユーザへの負担無しに建物の設備の故障に対処することを可能にする新しいサービスを実現するためのシステム200の構成の一例を示す図
【
図3A】ユーザデータベース部271に格納されている情報の構成の一例を示す図
【
図3B】建物データベース部272に格納されている情報の構成の一例を示す図
【
図3C】施工事例データベース部273に格納されている情報の構成の一例を示す図
【
図4】コンピュータシステム210において実行される処理の一例を示す図
【
図5】
図4のステップS404における設備Xに関連する処理の一例を示す図
【
図6】
図4のステップS404における設備Xに関連する処理の他の一例を示す図
【
図7】
図6のステップS605における設備Xの代替製品への交換のための処理の一例を示す図
【
図8】
図4のステップS404における設備Xに関連する処理の他の一例を示す図
【
図9】
図4のステップS404における設備Xに関連する処理の他の一例を示す図
【
図10】コンピュータシステム210において実行される処理の他の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
【0028】
1.ユーザへの負担無しに建物の設備の故障および交換に対処することを可能にする新しいサービス
図1Aは、ユーザへの負担無しに建物の設備の故障に対処することを可能にする新しいサービスの一例を模式的に示す図である。
図1Bは、ユーザへの負担無しに建物の設備の交換に対処することを可能にする新しいサービスの他の一例を模式的に示す図である。
【0029】
出願人は、ユーザへの負担無しに建物の設備の故障および交換に対処することを可能にする新しいサービスを提案する。この新しいサービスは、ユーザからの簡単な入力(例えば、ユーザの発話に起因する音声入力)によって、建物の設備の故障および交換に自動的に対処することを実現することを企図したものである。この新しいサービスでは、ユーザは、例えば、
図1Aに示されるように「シャッターが故障した」と発話するだけで、建物のどの部屋のどの「シャッター」が故障したのかを特定するとともに、「シャッター」の故障の修理依頼を達成することが可能である。これにより、ユーザは、「シャッター」の修理業者を探す必要はなく、「シャッター」の修理業者を覚えておく必要もなく、「シャッター」の故障に対する保険の有無、内容、および適用可否を把握しておく必要もない。また、この新しいサービスでは、ユーザは、例えば、(シャッターが故障しているか否かにかかわらず)
図1Bに示されるように「シャッターを新しくしたい」と発話するだけで、建物のどの部屋のどの「シャッター」を新しくすることをユーザが希望しているのかを特定するとともに、シャッターの代替製品の提案を実現することが可能である。これにより、ユーザは、シャッターの代替製品の情報を簡単に受け取ることが可能である。
【0030】
2.ユーザへの負担無しに建物の設備の故障および交換に対処することを可能にする新しいサービスを実現するためのシステムの構成
図2は、ユーザへの負担無しに建物の設備の故障および交換に対処することを可能にする新しいサービスを実現するためのシステム200の構成の一例を示す。
【0031】
図2に示される実施形態では、システム200は、建物の少なくとも1つの設備に関する情報を管理するためのコンピュータシステム210と、ユーザからのユーザ入力を受信するための入力受信手段220
1~220
Nと、ユーザによって取り扱われるユーザ装置230
1~230
Mと、建物の少なくとも1つの設備の保険を管理している保険会社のための処理を実行する保険システム240
1~240
Lと、建物の少なくとも1つの設備を製造したメーカーのための処理を実行するメーカーシステム250
1~250
Kとを備える。コンピュータシステム210は、インターネット260を介して、入力受信手段220
1~220
Nのそれぞれ、および、ユーザ装置230
1~230
Mのそれぞれ、および、保険システム240
1~240
Lのそれぞれ、および、メーカーシステム250
1~250
Kのそれぞれと通信することが可能なように構成されている。ここで、N、M、L、Kは、1以上の整数である。
【0032】
コンピュータシステム210は、建物の少なくとも1つの設備に関する情報を管理する管理会社のための処理を実行する情報処理システムである。
図2に示される実施形態では、コンピュータシステム210は、インターフェース部211と、1つ以上のCPU(Central Processing Unit)を含むプロセッサ部212と、メモリ部213とを含む。コンピュータシステム210のハードウェア構成は、その機能を実現できる限りにおいて特に限定されず、単一のマシンで構成されていてもよく、複数台のマシンを組み合わせて構成されたものであってもよい。
【0033】
インターフェース部211は、入力受信手段2201~220Nのそれぞれとの通信を制御し、ユーザ装置2301~230Mのそれぞれとの通信を制御し、保険システム2401~240Lのそれぞれとの通信を制御し、メーカーシステム2501~250Kのそれぞれとの通信を制御する。
【0034】
メモリ部213には、処理を実行するために必要とされるプログラムやそのプログラムを実行するために必要とされるデータ等が格納されている。ここで、プログラムをどのようにしてメモリ部213に格納するかは問わない。例えば、プログラムは、メモリ部213にプリインストールされていてもよい。あるいは、プログラムは、インターネット260などのネットワークを経由してダウンロードされることによってメモリ部213にインストールされるようにしてもよいし、光ディスクやUSBなどの記憶媒体を介してメモリ部213にインストールされるようにしてもよい。
【0035】
プロセッサ部212は、コンピュータシステム210全体の動作を制御する。プロセッサ部212は、メモリ部213に格納されているプログラムを読み出し、そのプログラムを実行する。これにより、コンピュータシステム210は、所望のステップを実行する装置として機能することが可能であり、コンピュータシステム210のプロセッサ部212は、所望の機能を達成する手段として動作することが可能である。
【0036】
図2に示される実施形態では、コンピュータシステム210は、データベース部270に接続されている。データベース部270は、ユーザデータベース部271と、建物データベース部272と、施工事例データベース部273とを含む。
【0037】
入力受信手段2201~220Nのそれぞれは、ユーザからのユーザ入力を受信することが可能なように構成されている。入力受信手段2201~220Nのそれぞれは、建物に設置されている。例えば、入力受信手段2201~220Nのそれぞれは、建物のスペースの壁の中に埋め込まれていてもよいし、建物のスペースの天井の四隅に設置されていてもよい。入力受信手段2201~220Nのそれぞれは、例えば、ユーザからの音声入力を受信することが可能なマイクであってもよいし、ユーザからのタッチ入力を受信することが可能なディスプレイパネルであってもよい。好ましくは、入力受信手段2201~220Nの少なくとも一部は、ユーザからの音声入力に基づいてユーザの位置および向きを推測および/または特定することが可能な一組の複数の指向性マイクであり得る。
【0038】
なお、入力受信手段2201~220Nのそれぞれに対応する出力手段(例えば、音声出力手段(例えば、スピーカ))が、入力受信手段2201~220Nのそれぞれと併設されていてもよいし、入力受信手段2201~220Nのそれぞれが出力手段の機能も備えていてもよい。これにより、入力受信手段が受信したユーザ入力に応答して、ユーザに対して(例えば、音声で)リプライを提供することが可能である。
【0039】
また、入力受信手段2201~220Nのそれぞれは、任意のタイミングで、設備の動作を制御するためのユーザ入力を受信することが可能なように構成されていてもよい。この場合、入力受信手段2201~220Nのそれぞれが、設備の動作を制御するためのユーザ入力を受信したことに応答して、コンピュータシステム210は、設備の動作を制御するためのユーザ入力に基づいて、設備のプロセッサ部と通信し、設備の動作を制御してもよい。
【0040】
また、入力受信手段2201~220Nのそれぞれは、任意のタイミングで、設備の取り扱いを質問するためのユーザ入力を受信することが可能なように構成されていてもよい。この場合、入力受信手段2201~220Nのそれぞれが、設備の取り扱いを質問するためのユーザ入力を受信したことに応答して、コンピュータシステム210は、設備の取り扱いを質問するためのユーザ入力に基づいて、設備に関連付けられた取扱説明書をユーザ(すなわち、ユーザ装置2301)に送信してもよい。
【0041】
ユーザ装置2301は、インターネット260を介して、コンピュータシステム210と通信することが可能なように構成されている。ユーザ装置2301は、インターフェース部、プロセッサ部、メモリ部、表示部、および入力部を備え得る。例えば、ユーザ装置ユーザ装置2301は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の携帯無線端末であってもよいし、ラップトップPC、ノートPC等のパーソナルコンピュータであってもよい。ユーザ装置2302~230Mについても同様である。
【0042】
保険システム2401は、建物の少なくとも1つの設備の保険を管理している保険会社のための処理を実行する情報処理システムである。保険システム2401は、インターネット260を介して、コンピュータシステム210と通信することが可能なように構成されている。保険システム2401は、コンピュータシステム210からの少なくとも1つの設備の故障に関する通知に応答して、少なくとも1つの設備の故障の保険適用のための処理(例えば、少なくとも1つの設備の保険金を支払うための処理、少なくとも1つの設備の代替品を手配するための処理、少なくとも1つの設備の保証金を手配するための処理)を実行することが可能である。保険システム2402~240Lについても同様である。
【0043】
メーカーシステム2501は、建物の少なくとも1つの設備を製造したメーカーのための処理を実行する情報処理システムである。メーカーシステム2501は、インターネット260を介して、コンピュータシステム210と通信することが可能なように構成されている。メーカーシステム2501は、コンピュータシステム210からの少なくとも1つの設備の故障に関する通知に応答して、少なくとも1つの設備の故障への対処のための処理(例えば、少なくとも1つの設備の故障の確認手続きを手配するための処理)を実行することが可能である。メーカーシステム2502~250Kについても同様である。
【0044】
なお、
図2に示される実施形態では、入力受信手段220
1~220
Nのそれぞれ、および、ユーザ装置230
1~230
Mのそれぞれ、および、保険システム240
1~240
Lのそれぞれ、および、メーカーシステム250
1~250
Kのそれぞれがインターネット260を介してコンピュータシステム210と通信可能であると説明したが、本発明はこれに限定されない。インターネット260の代わりに任意のタイプのネットワークを用いることも可能である。
【0045】
また、
図2に示される実施形態では、データベース部270は、コンピュータシステム210の外部に設けられているが、本発明はこれに限定されない。データベース部270をコンピュータシステム210の内部に設けることも可能である。データベース部270の構成は、特定のハードウェア構成には限定されない。例えば、データベース部270は、単一のハードウェア部品で構成されてもよいし、複数のハードウェア部品で構成されてもよい。例えば、データベース部270は、コンピュータシステム210の単一の外付けハードディスク装置として構成されてもよいし、ネットワークを介して接続されるクラウド上のストレージとして構成されてもよい。さらに、データベース部270に含まれる各データベース部の構成もまた特定のハードウェア構成には限定されない。例えば、データベース部270に含まれる各データベース部もまた、単一のハードウェア部品で構成されてもよいし、複数のハードウェア部品で構成されてもよい。
【0046】
図3Aは、ユーザデータベース部271に格納されている情報の構成の一例を示す。
【0047】
ユーザデータベース部271には、ユーザに関する情報が格納されている。ユーザに関する情報は、ユーザを識別するための情報(ユーザID)によって識別されることが可能である。ユーザに関する情報は、例えば、ユーザの氏名、性別、生年月日、電話番号、Eメールアドレスなどを含む。
【0048】
図3Bは、建物データベース部272に格納されている情報の構成の一例を示す。
【0049】
建物データベース部272には、建物に関する情報が格納されている。建物に関する情報は、建物を識別するための情報(建物ID)によって識別されることが可能である。建物に関する情報は、建物IDによって識別される建物に居住しているユーザを識別するための情報(ユーザID)に関連付けられている。建物に関する情報は、例えば、建物の間取りを示す設計図面、建物に関連する設備に関する情報、建物に関連するスペースに関する情報、設備の交換履歴を示す情報などを含む。
【0050】
設備に関する情報は、設備を識別するための情報(設備ID)によって識別されることが可能である。設備に関する情報は、例えば、設備の名称、メーカー名、メーカーの連絡先、メーカーによる保証期間、製造年月日、寸法(例えば、縦の長さ、横の長さ、奥行きの長さ、設置面積など)、位置情報、保険に関する情報、取扱説明書、少なくとも1つの代替製品に関する情報、利用頻度および利用時間などを含む。設備の位置情報は、例えば、設備が建物のどのスペースに位置するか、および/または、設備が建物のどのスペースのどこ(例えば、北側、東側、南側、西側)に位置するかを示す。設備の保険に関する情報は、例えば、保険への加入の有無、設備に対する保険の適用条件などを含む。設備に対する保険の適用条件は、例えば、保険の適用対象(例えば、故障など)、保険の適用可能期間などを含む。設備は、例えば、建物に予め備え付けられているもの(例えば、エアコン、シャッター(例えば、電動シャッター)、照明器具、電動カーテン、水道管、換気扇など)、および、ユーザによって備え付けられるもの(例えば、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、扇風機、電子レンジ、トースター、電気ポット、ドライヤーなど)であるが、これらに限定されない。
【0051】
建物に関連するスペースに関する情報は、スペースを識別するための情報(スペースID)によって識別されることが可能である。スペースに関する情報は、スペースの位置情報、スペースに位置する入力受信手段の位置情報などを含む。スペースに関する情報は、スペースIDによって識別されるスペースに位置する設備を識別するための情報(設備ID)に関連付けられている。スペースの位置情報は、例えば、建物の階数と方角との組み合わせで表され得る。スペースに位置する入力受信手段は、例えば、ユーザからの音声入力を受信することが可能なマイクであってもよいし、ユーザからのタッチ入力を受信することが可能なディスプレイパネルであってもよい。好ましくは、スペースに位置する入力受信手段は、ユーザからの音声入力に基づいてユーザの位置および向きを推測および/または特定することが可能な一組の複数の指向性マイクであり得る。スペースに関する情報は、スペースにおける設備の位置情報(すなわち、スペースにおいて設備がどこ(例えば、北側、東側、南側、西側)に位置するかを示す情報)をさらに含んでいてもよい。スペースは、建物に関連する任意の場所を示し、建物の内部であるか外部であるかを問わない。スペースは、例えば、部屋、リビング、ダイニング、キッチン、サービスルーム、ロフト、庭、屋根上、バルコニーなどであるが、これらに限定されない。
【0052】
設備の交換履歴を示す情報は、例えば、建物IDによって識別される建物に関連する設備の交換の変遷を示す情報、設備の交換回数、設備の交換時期(例えば、保険適用期間満了までの期間の長さ)などを含むが、これらに限定されない。
【0053】
なお、コンピュータシステム210は、データベース部270において、スペースの位置情報、入力受信手段の位置情報、および、設備の位置情報を設計図面上でまとめて管理していてもよい。
【0054】
図3Bに示されるような、建物データベース部272内における設備に関する情報と設備IDとの間の関連付けは、設備が建物に設置される前に、コンピュータシステム210を管理する管理会社の従業員によって実行されることによって達成され、設備は、コンピュータシステム210を管理する管理会社の従業員によって、設備の位置情報の通りに建物に設置される。これにより、ユーザは、何の負担もなく、建物に居住するだけで、建物の設備の故障に対処することを可能にする新しいサービスを受けることが可能である。また、ユーザによって備え付けられる設備に関する情報(例えば、設備の名称、設置時期、メーカーによる保証の有無、メーカーによる保証期間、適用可能な保険の有無、適用可能な保険の適用可能期間など)と設備IDとの間の関連付けもまた、ユーザがその設備を購入したときに、コンピュータシステム210を管理する管理会社の従業員によって実行されることによって達成され、後述される平均的な交換サイクル時期(言い換えると、次回の交換見込時期)が更新され得る。これにより、ユーザによって備え付けられる設備を、建物に予め備え付けられている設備と同様に取り扱うことを実現することが可能である。
【0055】
図3Cは、施工事例データベース部273に格納されている情報の構成の一例を示す。
【0056】
施工事例データベース部273には、施工事例に関する情報が格納されている。施工事例に関する情報は、設備の故障事例に関する情報、設備の交換事例に関する情報、設備に関連する突発的要因に関する情報、平均的な故障発生時期を示す情報、平均的な交換サイクル時期を示す情報などを含む。設備の故障事例に関する情報は、例えば、修理された設備の設備ID、修理された設備が存在する建物の建物ID、修理時期、その建物において何回目の修理であるかを示す情報などを含むが、これらに限定されない。設備の交換事例に関する情報は、例えば、交換された設備の設備ID、交換された設備が存在していた建物の建物ID、交換時期、その建物において何回目の交換であるかを示す情報などを含むが、これらに限定されない。設備に関連する突発的要因に関する情報は、例えば、設備が窃盗されやすいことを示す情報、災害(例えば、台風、津波、地震)による被害があったことを示す情報、リコールがあったことを示す情報などを含むが、これらに限定されない。
【0057】
建物の設備の故障および/または交換が施工された場合、コンピュータシステム210は、建物の設備の故障および/または交換の施工事例に関する情報を施工事例データベース部273に蓄積することが可能である。建物の設備の故障および/または交換の施工事例に関する情報の蓄積に応じて、コンピュータシステム210は、施工事例データベース部273において、平均的な故障発生時期を示す情報、平均的な交換サイクル時期を示す情報を更新し得る。
【0058】
3.コンピュータシステムにおいて実行される処理
図4は、コンピュータシステム210において実行される処理の一例を示す。
図4に示される各ステップは、例えば、コンピュータシステム210のプロセッサ部211によって実行される。以下、
図4に示される各ステップを説明する。
【0059】
ステップS401:建物に関連する少なくとも1つの設備のうちの設備Xの故障に関連するユーザ入力が受信される。ユーザ入力は、入力受信手段2201~220Nを介して受信されてもよいし、ユーザ装置2301~230Mのうちの少なくとも1つ(例えば、ユーザ装置2301)を介して受信されてもよい。入力受信手段2201~220Nのそれぞれは、スペース内に配置されている。一例では、ユーザ入力は、音声入力であり得、入力受信手段2201~220Nは、一組の複数の指向性マイクであり得る。一組の複数の指向性マイクは、ユーザからの音声入力(例えば、一組の複数の指向性マイクの各々によって受信された音声入力間の強度差および/または時間差)に基づいて、ユーザの位置および向きを推測および/または特定することが可能なように構成および配置されている。
【0060】
ユーザ入力を入力したユーザを識別するための情報(ユーザID)、および/または、ユーザ入力を入力したユーザが居住する建物を識別するための情報(建物ID)は、ユーザ入力とともに受信されてもよいし、ユーザ入力に含まれていてもよい。これにより、コンピュータシステム210は、ユーザIDおよび/または建物IDを使用して、データベース部270(例えば、建物データベース部272)を参照して、建物を識別することが可能である。
【0061】
ユーザがユーザ入力を入力した場所は、例えば、建物のスペースによって表され得る。ユーザがユーザ入力を入力したスペースを識別するための情報(スペースID)は、ユーザ入力とともに受信されてもよいし、ユーザ入力に含まれていてもよい。これにより、コンピュータシステム210は、スペースIDを使用して、データベース部270(例えば、建物データベース部272)を参照して、故障している設備Xが位置するスペースを特定することが可能である。
【0062】
あるいは、ユーザがユーザ入力を入力した場所を識別するために、ユーザ入力を受信した入力受信手段の位置情報が、ユーザ入力とともに受信されてもよいし、ユーザ入力に含まれていてもよい。これにより、コンピュータシステム210は、データベース部270(例えば、建物データベース部272)を参照して、ユーザ入力を受信した入力受信手段の位置情報に関連付けられたスペースIDによって識別されるスペースを、故障している設備Xが位置するスペースを特定することが可能である。
【0063】
例えば、各設備の設備IDを読み込むことを可能にするQRコード(登録商標)が各設備に取り付けられていてもよい。これにより、ユーザがユーザ装置2301を用いてQRコードを読み込むことによって、コンピュータシステム210は、ユーザ装置2301から、設備Xの故障に関連するユーザ入力とともに、設備IDを受信することが可能である。
【0064】
ステップS402:設備Xが特定される。この処理は、ユーザ入力を受信したことに応答して、実行される。この処理は、例えば、ステップS401において受信されたユーザ入力に基づいて実行され得る。
【0065】
例えば、単一の設備「電動シャッター」が存在するスペースPにおける入力受信手段を介して音声入力「電動シャッターが故障した」およびスペースIDが受信された場合、スペースIDによって識別されるスペースPには設備「電動シャッター」が1つしかないため、コンピュータシステム210は、建物データベース部272を参照して、スペースIDに関連付けられた設備IDを特定することによって、設備「電動シャッター」を設備Xとして特定することが可能である。
【0066】
あるいは、単一の設備「電動シャッター」が存在するスペースPにおける入力受信手段を介して音声入力「電動シャッターが故障した」と、ユーザ入力を受信した入力受信手段の位置情報とが受信された場合、コンピュータシステム210は、ユーザ入力を受信した入力受信手段の位置情報と、建物データベース部272内に格納されている単一の設備「電動シャッター」の位置情報とに基づいて、設備Xを特定することが可能である。例えば、コンピュータシステム210は、ユーザ入力を受信した入力受信手段の位置に最も近い場所に位置する単一の設備「電動シャッター」を設備Xとして特定することが可能である。
【0067】
例えば、複数の設備「電動シャッター」が存在するスペースQにおける入力受信手段を介して音声入力「電動シャッターが故障した」およびスペースIDが受信された場合、コンピュータシステム210は、音声入力に基づいて、ユーザの位置および向きを推測および/または特定し、ユーザの位置および向きと複数の設備「電動シャッター」の位置情報とに基づいて、受信されたスペースIDによって識別されるスペースQ内の複数の設備「電動シャッター」のうち、スペースQにおいてユーザに近接するかつ/またはユーザの向きの延長線上にある設備「電動シャッター」を設備Xとして特定することが可能である。
【0068】
あるいは、複数の設備「電動シャッター」が存在するスペースQにおける入力受信手段を介して音声入力「電動シャッターが故障した」およびスペースIDが受信された場合、コンピュータシステム210は、例えば、スペースQにおける入力受信手段に対応する出力手段を介して「東側の電動シャッターですか?」とユーザに問いかけ、「はい」というユーザからの返答を受信したことに応答して、受信されたスペースIDによって識別されるスペースQ内の複数の設備「電動シャッター」のうち、東側の設備「電動シャッター」を設備Xとして特定することが可能である。この場合、コンピュータシステム210は、ユーザ入力に基づいて、ユーザの位置および向きを推測および/または特定し、推測および/または特定されたユーザの位置および向きに基づいて、東側の設備「電動シャッター」を設備Xと推測し、「東側の電動シャッターですか?」とユーザに問いかけてもよいし、スペースQ内の複数の設備「電動シャッター」からランダムに設備「電動シャッター」を選択し、「東側の電動シャッターですか?」とユーザに問いかけてもよい。なお、「東側の電動シャッターですか?」というユーザへの問いかけに対して「いいえ」というユーザからの返答を受信した場合には、コンピュータシステム210は、出力手段を介して、スペースQ内の複数の設備「電動シャッター」のうち、東側の設備「電動シャッター」以外の設備「電動シャッター」についてユーザに問いかけるように構成されていてもよい。
【0069】
コンピュータシステム210は、ユーザ装置2301から、設備Xの故障に関連するユーザ入力とともに、設備IDを受信している場合には、設備IDに基づいて、設備IDによって識別される設備Xを特定してもよい。
【0070】
ステップS403:ユーザ入力の内容が特定される。この処理は、ステップS401において受信されたユーザ入力に基づいて、実行される。ユーザ入力の内容は、例えば、ユーザ入力が音声入力の場合、音声認識技術によって特定されることが可能である。ユーザ入力の内容は、例えば、ユーザ入力として入力されたユーザの発話に基づいて、ユーザ入力が、設備Xの故障に関連するユーザ入力であるか、または、ユーザ入力が、設備Xを代替製品に交換することを希望することを示すユーザ入力であるかを少なくとも識別することによって、特定されることが可能である。例えば、ユーザ入力として入力されたユーザの発話に「故障」または「壊れた」または「壊れそう」が含まれることに応答して、コンピュータシステム210は、ユーザ入力が設備Xの故障に関連するものであると識別し、ユーザ入力の内容が設備Xの故障に関連するものであると特定してもよい。あるいは、例えば、ユーザ入力として入力されたユーザの発話に「交換」または「替える」または「替えたい」が含まれることに応答して、コンピュータシステム210は、ユーザ入力が、設備Xを代替製品に交換することを希望することを示すものであると識別し、ユーザ入力の内容が、設備Xを代替製品に交換することを希望するものであると特定してもよい。
【0071】
ステップS404:ステップS401において受信されたユーザ入力の内容に対処するために、設備Xに関連する処理が実行される。この処理は、データベース部270(特に、建物データベース部272)内に格納されている設備に関する情報に基づいて、実行される。ユーザ入力の内容に応じて、設備Xに関連する処理は異なる。設備Xに関連する処理の一例が、
図5~
図9を参照して以下に説明される。
【0072】
図5は、
図4のステップS404における設備Xに関連する処理の一例を示す。
図5に示される各ステップは、例えば、コンピュータシステム210のプロセッサ部211によって実行される。
図5に示される実施形態では、
図4のステップS403において、
図4のステップS402において受信されたユーザ入力が、設備Xの故障に関連するユーザ入力であると特定されたとする。以下、
図5に示される各ステップを説明する。
【0073】
ステップS501:
図4のステップS402において特定された設備Xが保険に加入しているか否かが判定される。この処理は、例えば、建物データベース部272を参照して、設備Xの保険に関する情報に基づいて、実行される。判定結果が「Yes」の場合には、処理はステップS502に進み、判定結果が「No」の場合には、処理はステップS503に進む。
【0074】
ステップS502:保険のための処理が実行される。この処理は、例えば、建物データベース部272を参照して実行される。保険のための処理は、例えば、設備Xに対する保険の適用条件が満たされているか否かを判定することと、設備Xに対する保険の適用条件が満たされていると判定された場合に、保険を適用するための処理を実行することとを含む。
【0075】
設備Xに対する保険の適用条件が満たされているか否かを判定することは、例えば、設備Xの故障が保険の適用対象に含まれているか否かを判定すること、現在が設備Xに対する保険の適用可能期間内であるか否かを判定することなどを含む。保険を適用するための処理は、例えば、設備Xに関連付けられた保険を提供する保険会社に設備Xの故障を通知する処理などを含むが、これに限定されない。
【0076】
ステップS503:設備Xに関連付けられたメーカーが特定される。この処理は、建物データベース部272を参照して、設備Xを識別するための設備IDに関連付けられたメーカー名を特定することによって、達成される。
【0077】
ステップS504:ステップS503において特定されたメーカーに設備Xの故障を通知する処理が実行される。この処理は、例えば、ステップS503において特定されたメーカーが管理するメーカーシステム2501に設備Xの故障を示す情報を送信することによって、達成される。
【0078】
図6は、
図4のステップS404における設備Xに関連する処理の他の一例を示す。
図6に示される各ステップは、例えば、コンピュータシステム210のプロセッサ部211によって実行される。
図6に示される実施形態では、
図4のステップS403において、
図4のステップS402において受信されたユーザ入力が、設備Xの故障に関連するユーザ入力であると特定されたとする。以下、
図6に示される各ステップを説明する。
【0079】
ステップS601:
図4のステップS401において受信されたユーザ入力を入力したユーザに対して、設備Xの修理を希望するのかまたは設備Xの代替製品への交換を希望するのかの問い合わせが行われる。この処理は、例えば、
図4のステップS401において受信されたユーザ入力を入力したユーザのユーザ装置230
1に、設備Xの修理を希望するのかまたは設備Xの代替製品への交換を希望するのかの問い合わせを送信することによって、達成され得る。
【0080】
ステップS602:
図4のステップS401において受信されたユーザ入力を入力したユーザからの第2のユーザ入力が受信される。第2のユーザ入力は、例えば、ユーザ装置230
1から受信される。第2のユーザ入力は、設備Xの修理を希望すること、または、設備Xの代替製品への交換を希望することを示す。
【0081】
ステップS603:
図4のステップS401において受信されたユーザ入力を入力したユーザが、設備Xの修理または設備Xの代替製品への交換のうち、設備Xの修理を希望しているか否かが判定される。これにより、第2のユーザ入力の内容が特定される。ステップS602において受信された第2のユーザ入力が、設備Xの修理を希望することを示す場合には、ユーザは設備Xの修理を希望していると判定される。ステップS602において受信された第2のユーザ入力が、設備Xの代替製品への交換を希望することを示す場合には、ユーザは設備Xの代替製品への交換を希望していると判定される。判定結果が「Yes」の場合には、処理は
図5のステップS501に進み、判定結果が「No」の場合には、処理はステップS604に進む。すなわち、ステップS602において受信された第2のユーザ入力が、設備Xの修理を希望することを示す場合には、コンピュータシステム210は、設備Xが保険に加入しているか否かを判定し、設備Xが保険に加入していると判定された場合には、保険のための処理を実行し、設備Xが保険に加入していないと判定された場合には、設備Xに関連付けられたメーカーを特定し、特定されたメーカーに設備Xの故障を通知する処理を実行する。これらの処理は、
図5を参照して詳細に説明されているので、ここではその詳細な説明を省略する。
【0082】
ステップS604:設備Xの代替製品が存在するか否かが判定される。この処理は、設備Xに関する情報に基づいて実行される。この処理は、例えば、建物データベース部272を参照して、設備Xに関連付けられた少なくとも1つの代替製品に関する情報が建物データベース部272内に存在するか否かを判定し、設備Xに関連付けられた少なくとも1つの代替製品に関する情報が建物データベース部272内に存在する場合には、設備Xの代替製品が存在すると判定され得る。判定結果が「Yes」の場合には、処理はステップS605に進み、判定結果が「No」の場合には、処理はステップS606に進む。
【0083】
ステップS605:設備Xの代替製品への交換のための処理が実行される。設備Xの代替製品への交換のための処理は、
図7を参照して以下に詳細に説明される。
【0084】
ステップS606:設備Xと同一の種類の設備への交換を提案するための処理が実行される。この処理は、例えば、設備Xと同一の種類の設備への交換の提案を示す情報をユーザ装置2301に送信することによって、達成され得る。設備Xと同一の種類の設備は、例えば、新品の設備Xまたは中古品の設備Xなどを含むが、これらに限定されない。
【0085】
図7は、
図6のステップS605における設備Xの代替製品への交換のための処理の一例を示す。
図7に示される各ステップは、例えば、コンピュータシステム210のプロセッサ部211によって実行される。以下、
図7に示される各ステップを説明する。
【0086】
ステップS701:設備Xの寸法が特定される。この処理は、例えば、建物データベース部272を参照して、実行される。設備Xの寸法は、例えば、設備Xの縦の長さ、横の長さ、奥行きの長さ、設置面積などを含むが、これらに限定されない。
【0087】
ステップS702:
図4のステップS401において受信されたユーザ入力を入力したユーザによる設備Xの利用頻度および/または利用時間が特定される。この処理は、例えば、建物データベース部272を参照して、実行される。
【0088】
ステップS703:設備Xに関連付けられた少なくとも1つの代替製品のうち、
図4のステップS401において受信されたユーザ入力を入力したユーザに提案すべき代替製品が特定される。この処理は、例えば、ステップS701において特定された設備Xの寸法と、ステップS702において特定された設備Xの利用頻度および/または利用時間とに基づいて、実行される。ユーザに提案すべき代替製品は、例えば、設備Xの寸法(例えば、設備Xの設置面積)以下の寸法を有するもの、または、設備Xの利用頻度および/または利用時間が所定の値を上回る場合には所定の耐久性を上回るもの、またはそれらの組み合わせを含み得る。あるいは、コンピュータシステム210は、建物データベース部272に格納されている建物の設計図面に基づいて、設備の設置可能面積を特定し、設備の設置可能面積に基づいて、設備の設置可能面積に設置可能な少なくとも1つの代替製品を、ユーザに提案すべき代替製品として特定してもよい。あるいは、コンピュータシステム210は、設備Xの利用頻度および/または利用時間と、建物の設計図面とに基づいて、設備の設置可能面積に設置可能な少なくとも1つの代替製品のうち、所定の耐久性を上回るものを、ユーザに提案すべき代替製品として特定してもよい。
【0089】
ステップS704:ステップS703において特定されたユーザに提案すべき代替製品をユーザに提案するための処理が実行される。この処理は、例えば、ステップS703において特定されたユーザに提案すべき代替製品に関する情報をユーザ装置2301に送信することによって、達成され得る。
【0090】
図8は、
図4のステップS404における設備Xに関連する処理の他の一例を示す。
図8に示される各ステップは、例えば、コンピュータシステム210のプロセッサ部211によって実行される。
図8に示される実施形態では、
図4のステップS403において、
図4のステップS402において受信されたユーザ入力が、設備Xの故障に関連するユーザ入力であると特定されたとする。以下、
図8に示される各ステップを説明する。
【0091】
ステップS801:設備Xの故障状態が推測される。コンピュータシステム210は、例えば、設備Xの代替製品への交換条件を満たすか否かを判定し、設備Xの代替製品への交換条件を満たす場合には、設備Xは代替製品への交換が必要なほどに故障していると推測し、設備Xの代替製品への交換条件を満たさない場合には、設備Xは代替製品への交換が必要ではないが修理が必要なほどに故障していると推測し得る。
【0092】
設備Xの代替製品への交換条件は、例えば、設備Xの保証期間(例えば、メーカーによる保証期間、保険適用可能期間)の満了が所定の期間以内(例えば、半年以内、1年以内など)であること、設備Xの平均的な故障発生時期が所定の期間以内(例えば、半年以内、1年以内など)であること、設備Xの平均的な交換サイクル時期が所定の期間以内(例えば、半年以内、1年以内など)であること、または、設備Xに関連する突発的要因に関する情報が存在することのうちの少なくとも1つを含み得る。設備Xの保証期間の満了が所定の期間以内であるか否かは、例えば、建物データベース部272に格納されている保険に関する情報(特に、保険の適用可能期間を示す情報)に基づいてコンピュータシステム210によって判定され得る。設備Xの平均的な故障発生時期が所定の期間以内であるか否かは、例えば、施工事例データベース部273に格納されている平均的な故障発生時期を示す情報に基づいてコンピュータシステム210によって判定され得る。設備Xの平均的な交換サイクル時期が所定の期間以内であるか否かは、例えば、施工事例データベース部273に格納されている平均的な交換サイクル時期を示す情報に基づいてコンピュータシステム210によって判定され得る。設備Xに関連する突発的要因に関する情報が存在するか否かは、例えば、設備に関連する突発的要因に関する情報が施工事例データベース部273に格納されているか否かを判定することによって、その判定結果に基づいてコンピュータシステム210によって判定され得る。
【0093】
ステップS802:設備Xを修理すべきかまたは設備Xを代替製品に交換すべきかのうち、設備Xを修理すべきか否かが判定される。例えば、ステップS801において設備Xは代替製品への交換が必要なほどに故障していると推測される場合(すなわち、設備Xの代替製品への交換条件を満たす場合)には、設備Xを代替製品に交換すべきであると決定され、ステップS801において設備Xは代替製品への交換が必要ではないが修理が必要なほどに故障していると推測される場合(すなわち、設備Xの代替製品への交換条件を満たさない場合)には、設備Xを修理すべきであると決定される。設備Xを代替製品に交換すべきであると決定される場合(すなわち、判定結果が「Yes」の場合)には、処理は
図5のステップS501に進み、設備Xを修理すべきであると決定される場合(すなわち、判定結果が「No」の場合)には、処理はステップS803に進む。すなわち、ステップS802において設備Xを修理すべきであると決定される場合には、コンピュータシステム210は、設備Xが保険に加入しているか否かを判定し、設備Xが保険に加入していると判定された場合には、保険のための処理を実行し、設備Xが保険に加入していないと判定された場合には、設備Xに関連付けられたメーカーを特定し、特定されたメーカーに設備Xの故障を通知する処理を実行する。これらの処理は、
図5を参照して詳細に説明されているので、ここではその詳細な説明を省略する。
【0094】
ステップS803:設備Xを代替製品に交換することをユーザに提案するための処理が実行される。この処理は、例えば、設備Xを代替製品に交換することをユーザに提案する旨の通知をユーザ装置230
1に送信することによって、達成され得る。また、コンピュータシステム210は、
図7のステップS703において説明されたようにユーザに提案すべき代替製品を特定し、ユーザに提案すべき代替製品を示す情報を、設備Xを代替製品に交換することをユーザに提案する旨の通知とともにユーザ装置230
1に送信してもよい。
【0095】
図9は、
図4のステップS404における設備Xに関連する処理の他の一例を示す。
図9に示される各ステップは、例えば、コンピュータシステム210のプロセッサ部211によって実行される。
図9に示される実施形態では、
図4のステップS403において、
図4のステップS402において受信されたユーザ入力が、設備Xを代替製品に交換することを希望することを示すユーザ入力であると特定されたとする。以下、
図9に示される各ステップを説明する。
【0096】
ステップS901:設備Xに関連付けられた少なくとも1つの代替製品が存在するか否かが判定される。この処理は、
図6のステップS604において説明された処理と同様であるため、ここではその詳細を省略する。判定結果が「Yes」の場合には、処理はステップS902に進み、判定結果が「No」の場合には、処理はステップS904に進む。
【0097】
ステップS902:設備Xに関連付けられた少なくとも1つの代替製品のうち、
図4のステップS402において受信されたユーザ入力を入力したユーザに提案すべき代替製品が特定される。この処理は、
図7のステップS703において説明された処理と同様であるため、ここではその詳細を省略する。
【0098】
ステップS903:ステップS902において特定されたユーザに提案すべき代替製品を、ステップS402において受信されたユーザ入力を入力したユーザに提案するための処理が実行される。この処理は、
図7のステップS704において説明された処理と同様であるため、ここではその詳細を省略する。
【0099】
ステップS904:設備Xと同一の種類の設備への交換を提案するための処理が実行される。この処理は、
図6のステップS606において説明された処理と同様であるため、ここではその詳細を省略する。
【0100】
図10は、コンピュータシステム210において実行される処理の他の一例を示す。
図10に示される各ステップは、例えば、コンピュータシステム210のプロセッサ部211によって実行される。以下、
図10に示される各ステップを説明する。
【0101】
ステップS1001:すべてのユーザにおける設備Xの交換実施状況を示す値が所定の範囲外に至ったか否かが判定される。設備Xの交換実施状況を示す値は、例えば、設備Xの交換が実施される平均回数、設備Xの交換が実施されるまでの平均利用期間などを含むが、これらに限定されない。判定結果が「Yes」の場合には、処理はステップS1002に進み、判定結果が「No」の場合には、処理はステップS1001に戻る。
【0102】
ステップS1002:設備Xのユーザに対して、設備Xの最近の交換事例を聞きたいかどうかの問い合わせが行われる。この処理は、例えば、設備Xのユーザのユーザ装置2301に、設備Xの最近の交換事例を聞きたいかどうかの問い合わせを送信することによって、達成され得る。最近の交換事例は、所定の期間内(例えば、直近半年以内、直近1年以内)に発生した交換事例である。
【0103】
ステップS1003:設備Xの最近の交換事例を聞くことを希望することを示すユーザ入力が受信された否かが判定される。設備Xの最近の交換事例を聞くことを希望することを示すユーザ入力は、例えば、ユーザ装置2301から受信される。判定結果が「Yes」の場合には、処理はステップS1004に進み、判定結果が「No」の場合には、処理は正常に終了する。
【0104】
ステップS1004:設備Xの最近の交換事例を示す情報を設備Xのユーザに提供するための処理が実行される。この処理は、例えば、設備Xの最近の交換事例を聞くことを希望することを示すユーザ入力を送信したユーザ装置(例えば、ユーザ装置2301)に、設備Xの最近の交換事例を示す情報を送信することによって、達成され得る。
【0105】
なお、
図4~
図10に示される実施形態では、メモリ部に格納されたプログラムをプロセッサ部が実行することによって、
図4~
図10に示される各ステップの処理が実現される例を説明したが、本発明はこれに限定されない。
図4~
図10に示される各ステップのうちの少なくとも一部の処理が制御回路などのハードウェア構成によって実現されてもよい。
【0106】
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。
【産業上の利用可能性】
【0107】
本発明は、ユーザへの負担無しに建物の設備の故障および交換に対処することを可能にするサービスを提供するためのコンピュータシステム、そのコンピュータシステムにおいて実行される方法およびプログラム等を提供するものとして有用である。
【符号の説明】
【0108】
200 システム
210 コンピュータシステム
2201~220N 入力受信手段
2301~230M ユーザ装置
2401~240L 保険システム
2501~250K メーカーシステム
260 インターネット
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