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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024008415
(43)【公開日】2024-01-19
(54)【発明の名称】台車
(51)【国際特許分類】
   B62B 5/00 20060101AFI20240112BHJP
   B62B 3/16 20060101ALI20240112BHJP
   B62B 5/06 20060101ALI20240112BHJP
【FI】
B62B5/00 F
B62B3/16
B62B5/06 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022110272
(22)【出願日】2022-07-08
(71)【出願人】
【識別番号】591006944
【氏名又は名称】三甲株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112472
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100202223
【弁理士】
【氏名又は名称】軸見 可奈子
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 拓
【テーマコード(参考)】
3D050
【Fターム(参考)】
3D050AA01
3D050BB02
3D050CC01
3D050DD03
3D050EE08
3D050EE15
(57)【要約】      (修正有)
【課題】貫通孔を設けずに手掛け部を設ける台車を提供する。
【解決手段】本開示の台車10には、台盤11に、手掛け部16が形成されている。手掛け部16は、台盤11の天板12を上方に膨出させてなり、台盤11本体との間に隙間がないように構成されている。手掛け部16は、天板12から起立し、台盤11の内側を向いた手掛け面17と、手掛け面17の上端から台盤の外側へ下りながら延びた傾斜面18と、を有している。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
台盤の外縁部を表裏から挟んで把持可能な台車において、
前記台盤の上面から膨出し、前記台盤の外縁部に沿って延びた手掛け部を備え、
前記手掛け部は、前記台盤の上面から起立して前記台盤の内側を向いた手掛け面と、前記手掛け面の上端部から外方に向かうにつれて下った傾斜面と、を備える台車。
【請求項2】
前記台盤の下面側には、前記手掛け部と対応する位置に、下方へ突出した手掛け用リブが配され、
前記手掛け用リブは、下面側から見て、前記台盤の内側へ向かって膨らむように湾曲し、アーチ状又は波状になっている請求項1に記載の台車。
【請求項3】
前記台盤の下面側には、前記手掛け用リブに外側から対向する対向壁と、前記手掛け用リブと前記対向壁との間を連結する連結リブと、を備え、
前記連結リブの下端は、前記手掛け用リブの下端よりも上方に位置している請求項2に記載の台車。
【請求項4】
前記台盤から上方へ突出し、台車同士を段積みしたときに、上段側の台車に設けられた当接部に当接して上段側の台車を支持する複数の上方段積み突部を備え、
前記上方段積み突部の上端は、前記手掛け部よりも上方に位置している請求項1から3の何れか1の請求項に記載の台車。
【請求項5】
前記上方段積み突部は、前記台盤の外縁部における前記手掛け部の両隣に配されている請求項4に記載の台車。
【請求項6】
前記上方段積み突部と前記手掛け部とは協働して前記台盤に載置される荷物のズレを規制可能となっている請求項4に記載の台車。
【請求項7】
前記手掛け部は、前記台盤に載置される荷物のズレを規制可能となっている請求項1から3の何れか1の請求項に記載の台車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、台盤の外縁部を把持可能な台車に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の台車として、台盤に手掛け部を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9-315315号公報(段落[0011]等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した台車の手掛け部は台盤に貫通形成された貫通孔から構成されていたが、台車に載置する荷物によっては、台盤に設ける貫通孔を極力少なくした方がよいことがある。これに鑑み、貫通孔を設けずに手掛け部を設ける台車の開発が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の台車は、台盤の外縁部を表裏から挟んで把持可能な台車において、前記台盤の上面から膨出し、前記台盤の外縁部に沿って延びた手掛け部を備え、前記手掛け部は、前記台盤の上面から起立して前記台盤の内側を向いた手掛け面と、前記手掛け面の上端部から外方に向かうにつれて下った傾斜面と、を備える台車である。
【発明の効果】
【0006】
本開示に係る台車によれば、台盤の外縁部を把持する際に手を掛けることが可能な手掛け部が、台盤の上面から膨出して形成されているので、貫通孔を設けることなく手掛け部を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示の台車の斜視図
図2】台盤の下面側の斜視図
図3】台車の平面図
図4】段積みされた台車の斜視図
図5】台車の正断面図
図6】手掛け部近傍の拡大図
図7】手掛け部近傍の拡大図
図8】荷物が載置された状態の台車の斜視図
図9】手掛け用リブ近傍の裏面図
図10】把持された台車の正断面図
図11】把持された台車の裏面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1から図11を参照して本開示の台車10について説明する。図1に示されるように、台車10は、台盤11の下面にキャスター50を備えてなる。台盤11は、長方形状の天板12と、天板12の外周縁から垂下した周側壁20と、天板12の下面に格子状に張り巡らされた補強リブ25(図2参照)と、を有している。
【0009】
図2に示すように、台盤11の下面側には、4隅に、補強リブ25により区画され、キャスター50を装着可能なキャスター装着部11Aを備える。また、台盤11には、4つのキャスター装着部11Aより内側に、4つの滑り止め部材11Gが取り付けられている。
【0010】
図1及び図3に示すように、台盤11は、長手方向の両端部に、台盤11同士を前後に連結するための連結部30を備えている。この連結部30に形成された貫通孔30Kに連結具(図示せず)を装着することで、前後に並べた(長手方向に沿って並べた)台盤11を連結可能となる。なお、連結部30が挿通されることで貫通孔30Kの少なくとも一部が塞がれるので、載置される荷物に対する貫通孔の影響が小さくなる。また、台盤11には、後側(図1における奥側)の連結部30の両隣に、上方へ突出した後端突部13を備えている。後端突部13は、平面視四角形状になっている。
【0011】
図4に示すように、本実施形態の台車10は、台車10同士を同じ向きで段積み可能になっている。以下、詳細を説明する。図1に示すように、台盤11の1対の長辺部には、長辺部を略三等分する2位置に、上下にそれぞれ突出する上方段積み突部14及び下方段積み突部15が設けられている。
【0012】
図2に示すように、下方段積み突部15は、角筒状をなして天板12から下方に延び、その下端は、キャスター50の下端よりも上方に位置している。また、下方段積み突部15の角筒の内部には、台盤11の長手方向の外側の壁の中間部と、短手方向の外側の壁の中間部とにそれぞれ連絡するL字状のL字壁15Lが設けられている。そして、下方段積み突部15の角筒の下端部のうち、L字壁15Lより外側部分は切り欠かれた切り欠き部15Kとなっている。
【0013】
図1に示すように、上方段積み突部14は、天板12を上方に膨出させてなり、台盤11の短手方向に扁平な角筒状になっている。上方段積み突部14は、下方段積み突部15よりも幅狭で、上方段積み突部14よりも外側にずれて配されている。また、上方段積み突部14の上下方向の長さは、下方段積み突部15の上下方向の長さの0.6~0.9倍程になっている。なお、上方段積み突部14及び下方段積み突部15の短手方向の外側の壁は、周側壁20と面一になっている。
【0014】
そして、台車10同士を同じ向きで段積みすると、下段側の台車10の上方段積み突部14が、上段側の台車10の下方段積み突部15の切り欠き部15Kに受容される(図4参照)。このとき、上段側の台車10の下方段積み突部15における切り欠き部15Kが形成された部分の下端面が下段側の台車10の上方段積み突部14の上壁に当接すると共に、上段側の台車10の各下方段積み突部15のL字壁15Lが下段側の台車10の上方段積み突部14に対向するので、上段側の台車10が下段側の台車10に対して横ずれが規制された状態で支持される。また、台車10同士が段積みされたとき、上段側の台車10のキャスター50は、下段側の台車10の台盤11から浮いた状態となる。なお、本実施形態の台車10は、前後を逆向きにしても段積み可能である。
【0015】
ここで、本実施形態の台車10には、台盤11に、手掛け部16が形成されている。図1に示すように、手掛け部16は、台盤11の1対の長辺部の中央部に、上方段積み突部14に挟まれて配置され、台盤11の外縁に沿って延びている。
【0016】
図5図7に示すように、手掛け部16は、台盤11の天板12を上方に膨出させてなり、台盤11本体との間に隙間がないように構成されている。手掛け部16の台盤11の上面からの突出量は、上方段積み突部14の台盤11の上面からの突出量の1/4~1/6程になっている。また、手掛け部16は、天板12から起立し、台盤11の内側を向いた手掛け面17と、手掛け面17の上端から台盤11の外側へ下りながら延びた傾斜面18と、を有している。手掛け部16の手掛け面17は、上方段積み突部14の内側の側面と略同一平面上に配されていて、手掛け部16と上方段積み突部14とは協働して台盤11上に載置された荷物100の横方向のズレを規制する(図8参照)。このとき、手掛け部16の手掛け面17と、上方段積み突部14の内側の側面とが略同一平面上に配されているので、荷物100の荷重が手掛け部16と上方段積み突部14とに分散され、荷重が集中することが防がれる。また、上述した後端突部13は荷物100の後方へのズレを規制する。これにより荷物100の落下が防止される。
【0017】
なお、手掛け部16の外側の壁は、周側壁20と略面一になっていて、上方段積み突部14の外側の壁と略同一平面上に配されている。手掛け部16の断面は、四角形状になっている。
【0018】
また、図5及び図9に示すように、台盤11の下面側には、手掛け部16の手掛け面17の下方に、補強リブ25の一部として手掛け用リブ26が設けられている。手掛け用リブ26は、台盤11の長手方向に延び、かつ、下面側から見て、中央部が台盤11の短手方向の内側に位置するようにアーチ状に湾曲(台盤11の内側へ向かって膨らむように湾曲)している。手掛け用リブ26と周側壁20との間は、2本の連結リブ27により連結されている。連結リブ27の下端は、手掛け用リブ26及び周側壁20の下端よりも板厚1枚分程上方に位置している。
【0019】
さて、台車10は、台盤11の外縁部を把持して持ち上げられることが考えられる。ここで、本実施形態によれば、手掛け部16と、手掛け部16と対応する位置に配された手掛け用リブ26と、が設けられているので、図10に示すように、手掛け部16の手掛け面17と手掛け用リブ26とに指を掛けることで、台盤11の外縁部を把持しやすくなる。そして、手掛け部16が、台盤11の天板12を膨出させることで形成されているので、貫通孔を設けずに手掛け部16を設けることが可能となっている。これにより、台盤11に載置可能な荷物の種類(例えば、貫通孔に引っ掛かり、破損してしまうことが懸念されるもの等)が多くなる。なお、手掛け部16と対応する位置とは、手掛け部16の真下に限定されるわけではなく、手掛け部16と手掛け用リブ26とに同時に指を掛けことが可能な位置であればよい。また、台車10を持ち上げる際に、手掛け面17に指掛けが可能であればよい。つまり、台車10を持ち上げて地面等から浮いた状態で移動させる時には、手掛け面17に指が掛からなくてもよい。例えば、親指以外の指を手掛け用リブ26に掛け、親指を傾斜面18に沿えるようにしてもよい。
【0020】
さらに、手掛け部16の手掛け面17と手掛け用リブ26とに手を掛けると、手掛け面17に掛けた指が台盤11の下面側に曲がるところ、手掛け部16のうち手掛け面17の上端から外方へ向かう面が、下がるように傾斜した傾斜面18となっているので、曲げた指が当たりにくくなり、手当たりを優しくすることができる。
【0021】
また、例えば、親指を手掛け部16の手掛け面17に掛け、残り4本の指を手掛け用リブ26に掛ける際に、手掛け用リブ26がアーチ状に湾曲しているので、指を自然な形で掛けることができる(図11参照)。さらに、手掛け用リブ26と周側壁20との間に2本の連結リブ27が配されているので、手掛け用リブ26が補強され、手掛け用リブ26に負荷がかかっても手掛け用リブ26の破損が防がれる。しかも、連結リブ27の下端が、手掛け用リブ26の下端よりも上方に位置しているので、手掛け用リブ26に指を掛けた際に、曲げた指が当たりにくくなり、手当たりを優しくすることができる。
【0022】
また、上方段積み突部14及び下方段積み突部15により、キャスター50を浮かせた状態で台車10同士を段積みできるので、台車10同士を段積みしても手掛け部16の上方と手掛け用リブ26の下方とに空間が形成され、上段側の台車10も下段側の台車10も把持しやすくなっている。
【0023】
さらに、上方段積み突部14及び下方段積み突部15が、手掛け部16及び手掛け用リブ26の両隣に配されているので、上方段積み突部14及び下方段積み突部15同士の間を掴めば、手掛け部16及び手掛け用リブ26に指を掛けることができる。つまり、上方段積み突部14及び下方段積み突部15を、手掛け部16及び手掛け用リブ26の位置の目印にすることができ、手掛け部16及び手掛け用リブ26の位置が分かりやすくなる。また、上方段積み突部14及び下方段積み突部15が、手掛け部16及び手掛け用リブ26の両隣に配されているので、段積みされた台車10群の1つを把持しているときに、仮に台車10群が崩れても、上下の台車10が手に当たる前にその隣の上方段積み突部14及び下方段積み突部15に当たりやすくなるので、手を挟みにくくなる。
【0024】
[他の実施形態]
(1)上記実施形態では、上方段積み突部と手掛け部とが同じ側辺部に配されていたが、異なる側辺部に配されていてもよい。この場合、上方段積み突部と手掛け部とが荷物のズレを異なる方向で規制してもよい。
【0025】
(2)手掛け部16の手掛け面17と上方段積み突部14の内側の側面との一方のみが荷物のズレを規制する構成であってもよい。例えば、手掛け部16の手掛け面17が、上方段積み突部14の内側の側面よりも内側に配されていてもよいし、上方段積み突部14の内側の側面が手掛け部16の手掛け面17よりも内側に配されていてもよい。
【0026】
(3)下方段積み突部15を有さず、上方段積み突部14が、上段側の台盤11の下面側(例えば、周側壁20及び補強リブ25)に当接する構成であってもよい。この場合、上段側の台盤11の下面側の一部が当接部をなす。
【0027】
(4)台車10は、キャスター50を台盤11上に当接させることで段積み可能な構成であってもよいし、段積み不能な構成であってもよい。
【0028】
(5)上記実施形態では、手掛け用リブ26がアーチ状であったが、波状になっていてもよい。この場合であっても、波の窪みに指を宛がうことで、指を掛けやすくなる。
【0029】
(6)上記実施形態では、手掛け用リブ26の略全体が湾曲していたが、一部のみが湾曲していてもよい。
【0030】
(7)手掛け用リブ26は設けられていなくてもよい。
【0031】
(8)手掛け用リブ26と周側壁20との間に補強リブ25(対向壁)を配し、連結リブ27がその補強リブ25と手掛け用リブ26との間を連結する構成であってもよい。
【0032】
(9)手掛け部16の外側の側面は、周側壁20より内側に位置していてもよい。
【0033】
(10)手掛け部16の傾斜面18は、天板12と同一平面上まで延びていてもよい。即ち、手掛け部16の断面が三角形状であってもよい。
【0034】
(11)手掛け部16は1つであってもよいし3つ以上あってもよい。
【0035】
<付記>
以下、上記実施形態から抽出される特徴群について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお、以下では、理解の容易のため、上記実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、これら特徴群は、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
【0036】
[特徴1]
台盤(11)の外縁部を表裏から挟んで把持可能な台車(10)において、
前記台盤(11)の上面から膨出し、前記台盤(11)の外縁部に沿って延びた手掛け部(16)を備え、
前記手掛け部(16)は、前記台盤(11)の上面から起立して前記台盤(11)の内側を向いた手掛け面(17)と、前記手掛け面(17)の上端部から外方に向かうにつれて下った傾斜面(18)と、を備える台車(10)。
【0037】
特徴1の台車によれば、台盤の外縁部を把持する際に手を掛けることが可能な手掛け部が、台盤の上面から膨出して形成されているので、貫通孔を設けることなく手掛け部を設けることができる。また、手掛け部の手掛け面の上端部から外方に延びた面が下るように傾斜しているので、手掛け面に指を掛けて台盤の外縁部を把持する際に、曲げた指が当たりにくくなり、手当たりが優しくなる。
【0038】
[特徴2]
前記台盤(11)の下面側には、前記手掛け部(16)と対応する位置に、下方へ突出した手掛け用リブ(26)が配され、
前記手掛け用リブ(26)は、下面側から見て、前記台盤(11)の内側へ向かって膨らむように湾曲し、アーチ状又は波状になっている特徴1に記載の台車(10)。
【0039】
特徴2の台車によれば、台盤の下面側に手掛け用リブが配されているので、台盤の外縁部をより把持しやすくなる。さらに、手掛け用リブがアーチ状又は波状になっているので、例えば、手掛け部に親指を掛け、手掛け用リブに残り4本の指を掛ける際に、指を掛けやすくなっている。
【0040】
[特徴3]
前記台盤(11)の下面側には、前記手掛け用リブ(26)に外側から対向する対向壁(20)と、前記手掛け用リブ(26)と前記対向壁(20)との間を連結する連結リブ(27)と、を備え、
前記連結リブ(27)の下端は、前記手掛け用リブ(26)の下端よりも上方に位置している特徴2に記載の台車(10)。
【0041】
特徴3の台車によれば、手掛け用リブと外側の対向壁との間が連結リブにより連結されているので、手掛け用リブが補強される。また、連結リブの下端は、手掛け用リブの下端よりも上方に位置しているので、手掛け用リブに指を掛けた際に、曲げた指が当たりにくくなり、手当たりが優しくなる。
【0042】
[特徴4]
前記台盤(11)から上方へ突出し、台車(10)同士を段積みしたときに、上段側の台車(10)に設けられた当接部(15)に当接して上段側の台車(10)を支持する複数の上方段積み突部(14)を備え、
前記上方段積み突部(14)の上端は、前記手掛け部(16)よりも上方に位置している特徴1から3の何れか1の特徴に記載の台車(10)。
【0043】
特徴4の台車によれば、上方に台車が段積みされた状態でも、手掛け部の上方に空間が形成されるので、台盤を把持しやすくなる。
【0044】
[特徴5]
前記上方段積み突部(14)は、前記台盤(11)の外縁部における前記手掛け部(16)の両隣に配されている特徴4に記載の台車(10)。
【0045】
特徴5の台車によれば、手掛け部が上方段積み突部の間に配されているので、手掛け部の位置が分かりやすくなる。また、下段側の台車の台盤を把持しているときに上段側の台車が崩れても、手を挟みにくくなる。
【0046】
[特徴6]
前記上方段積み突部(14)と前記手掛け部(16)とは協働して前記台盤(11)に載置される荷物(100)のズレを規制可能となっている特徴4又は5に記載の台車(10)。
【0047】
特徴6の台車によれば、上方段積み突部及び手掛け部により荷物のズレが規制される。
【0048】
[特徴7]
前記手掛け部(16)は、前記台盤(11)に載置される荷物(100)のズレを規制可能となっている特徴1から6の何れか1の特徴に記載の台車(10)。
【0049】
特徴7の台車によれば、手掛け部により荷物のズレが規制される。
【0050】
なお、本明細書及び図面には、特許請求の範囲に含まれる技術の具体例が開示されているが、特許請求の範囲に記載の技術は、これら具体例に限定されるものではなく、具体例を様々に変形、変更したものも含み、また、具体例から一部を単独で取り出したものも含む。
【符号の説明】
【0051】
10 台車
11 台盤
14 上方段積み突部
15 下方段積み突部
16 手掛け部
17 手掛け面
18 傾斜面
26 手掛け用リブ
27 連結リブ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11