(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024084246
(43)【公開日】2024-06-25
(54)【発明の名称】画像収集システム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/00 20060101AFI20240618BHJP
G01C 21/34 20060101ALI20240618BHJP
G07C 5/00 20060101ALI20240618BHJP
【FI】
G08G1/00 D
G01C21/34
G07C5/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022198409
(22)【出願日】2022-12-13
(71)【出願人】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】小野寺 毅
【テーマコード(参考)】
2F129
3E138
5H181
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129BB02
2F129CC28
2F129FF02
2F129GG17
3E138AA07
3E138MA01
3E138MB08
3E138MB10
3E138MC14
3E138MD05
3E138ME04
5H181AA01
5H181BB04
5H181CC04
5H181CC12
5H181FF10
5H181MC19
(57)【要約】
【課題】道路上の様々な位置の画像の収集を支援する。
【解決手段】画像収集システム10は、サーバ18と、ナビゲーション装置16と、車両12の周囲を撮影するドライブレコーダ14を備える。サーバ18は、予め定められた位置を撮影した複数の画像に基づいて、上記位置が撮影されていない撮影装置の向きである未撮影の向きを検出する。サーバ18は、上記未撮影の向きをドライブレコーダに通知する。ドライブレコーダ14は、車両12の進行方向が未撮影の向きと一致するように経路案内を更新する信号を生成する。ナビゲーション装置16は上記信号に基づいて経路案内を更新する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと、
車両の経路案内を行うナビゲーション装置と、
前記サーバと前記ナビゲーション装置と通信可能であり、車両の周囲を撮影する撮影装置を有するドライブレコーダと、
を備え、
前記サーバは、
予め定められた位置を撮影した複数の画像に基づいて、前記位置が撮影されていない未撮影の向きを検出する検出部と、
前記未撮影の向きを前記ドライブレコーダに通知する通知部と、を有し、
前記ドライブレコーダは、撮影装置の撮影方向が未撮影の向きと一致するように経路案内の更新を指示するための信号を生成する経路案内更新部を有し、
前記ナビゲーション装置は、前記信号に基づき経路案内の更新を行う、
画像収集システム。
【請求項2】
サーバと、
車両の経路案内を行うナビゲーション装置と、
前記サーバと前記ナビゲーション装置と通信可能であり、車両の周囲を撮影する撮影装置を有するドライブレコーダと、
を備え、
前記サーバは、
予め定められた複数の位置を撮影した複数の画像に基づいて、前記複数の位置の中から未撮影の位置を検出する検出部と、
前記未撮影の位置を前記ドライブレコーダに通知する通知部と、を有し、
前記ドライブレコーダは、前記車両の乗員に前記未撮影の位置があることを報知する報知部を有する、
画像収集システム。
【請求項3】
前記サーバの通知部は、前記車両または前記ドライブレコーダの現在位置から所定の範囲内に存在する、前記未撮影の向きがある前記位置の情報、または、前記未撮影の位置の情報を前記ドライブレコーダに通知する、
請求項1または2に記載の画像収集システム。
【請求項4】
前記サーバは、前記未撮影の向きにて前記位置を撮影したユーザ、または、前記未撮影の位置を撮影したユーザに特典を提供するための処理を実行する特典提供部をさらに有する、
請求項1または2に記載の画像収集システム。
【請求項5】
前記特典提供部は、前記未撮影の向きにて前記位置を撮影したユーザに関する情報、または、前記未撮影の位置を撮影したユーザに関する情報を保険会社の装置へ送信する、
請求項4に記載の画像収集システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像収集システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ドライブレコーダは、常時録画機能とは別にイベント録画機能を有する(例えば、特許文献1参照)。イベント録画機能は、衝撃検知や、急ブレーキ、運転者が脇見をしたこと等、センサやDMS(Driver Monitoring System)による検知結果をイベントとして検出し、イベントの状況(例えば車両周辺の様子等)を録画する機能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両が交差点を通過することをイベントとして検出してイベント録画を行う場合、画像認識により交差点を検出する必要があるが、画像から交差点を認識することは容易でない。また、交差点に限らず、道路上の様々なロケーションを画像から認識することは容易でない。
【0005】
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、道路上の様々な位置の画像の収集を支援する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の画像収集システムは、サーバと、車両の経路案内を行うナビゲーション装置と、サーバとナビゲーション装置と通信可能であり、車両の周囲を撮影する撮影装置を有するドライブレコーダとを備える。サーバは、予め定められた位置を撮影した複数の画像に基づいて、位置が撮影されていない未撮影の向きを検出する検出部と、未撮影の向きをドライブレコーダに通知する通知部とを有する。ドライブレコーダは、撮影装置の撮影方向が未撮影の向きと一致するように経路案内の更新を指示するための信号を生成する経路案内更新部を有する。ナビゲーション装置は、信号に基づき経路案内の更新を行う。
【0007】
本発明の別の態様もまた、画像収集システムである。この画像収集システムは、サーバと、車両の経路案内を行うナビゲーション装置と、サーバとナビゲーション装置と通信可能であり、車両の周囲を撮影する撮影装置を有するドライブレコーダとを備える。サーバは、予め定められた複数の位置を撮影した複数の画像に基づいて、複数の位置の中から未撮影の位置を検出する検出部と、未撮影の位置をドライブレコーダに通知する通知部とを有する。ドライブレコーダは、車両の乗員に未撮影の位置があることを報知する報知部を有する。
【0008】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を、装置、方法、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、道路上の様々な位置の画像の収集を支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1実施形態の画像収集システムの構成を示す図である。
【
図2】第1実施形態のサーバの機能ブロックを示す図である。
【
図3】第1実施形態のドライブレコーダの機能ブロックを示す図である。
【
図4】第1実施形態の画像収集システムの動作を示す図である。
【
図5】第2実施形態のドライブレコーダの機能ブロックを示す図である。
【
図6】第2実施形態の画像収集システムの動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の画像収集システム10の構成を示す。画像収集システム10は、複数の車両12と、サーバ18と、保険会社装置20を備える。
図1の各装置は、LAN・WAN・インターネット等を含む通信網22を介して接続される。
【0012】
複数の車両12は、複数のユーザ(運転者)により運転される車両であり、車両12a、車両12b、車両12cを含む。車両12aには、ドライブレコーダ14aが搭載され、車両12bには、ドライブレコーダ14bが搭載され、車両12cには、ドライブレコーダ14cが搭載される。ドライブレコーダ14a、ドライブレコーダ14b、ドライブレコーダ14cを総称する場合、ドライブレコーダ14と呼ぶ。ドライブレコーダ14は、車両12の周囲を撮影する映像記録装置である。実施例のドライブレコーダ14は、映像を出力することとするが、静止画を出力するものであってもよい。
【0013】
また、車両12aには、ナビゲーション装置16aが搭載され、車両12bには、ナビゲーション装置16bが搭載され、車両12cには、ナビゲーション装置16cが搭載される。ナビゲーション装置16a、ナビゲーション装置16b、ナビゲーション装置16cを総称する場合、ナビゲーション装置16と呼ぶ。ナビゲーション装置16は、ユーザが設定した目的地への経路案内情報をユーザに提示し、言い換えれば、車両12の走行予定経路を示す情報をユーザに提示する。ドライブレコーダ14とナビゲーション装置16は、ビークルバスを介して接続される。変形例として、ドライブレコーダ14とナビゲーション装置16は、Wi-Fi(登録商標)またはBluetooth(登録商標)を用いて接続されてもよい。
【0014】
サーバ18は、車両12のドライブレコーダ14と連携して、予め登録された道路上の様々な位置の画像を収集する情報処理装置である。保険会社装置20は、保険会社(例えば自動車保険を提供する損害保険会社)の装置である。
【0015】
図2は、第1実施形態のサーバ18の機能ブロックを示すブロック図である。本明細書のブロック図で示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのプロセッサ、CPU、メモリをはじめとする素子や電子回路、機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0016】
サーバ18は、データ処理部60、記憶部62、通信部64を備える。データ処理部60は、各種データ処理を実行する。記憶部62は、データ処理部60により参照または更新されるデータを記憶する。通信部64は、所定の通信プロトコルにしたがって外部装置と通信する。データ処理部60は、通信部64を介して、ドライブレコーダ14および保険会社装置20とデータを送受信する。
【0017】
記憶部62は、画像記憶部66と要撮影位置情報記憶部68を含む。画像記憶部66は、複数の車両12の複数のドライブレコーダ14で撮影された映像(以下「撮影映像」とも呼ぶ。)のデータを記憶する。撮影映像のデータは、当該撮影映像に映る位置(後述の要撮影位置)の識別情報と、当該位置に対応する後述のメタ情報、撮影中の車両12の位置の変化情報を含む。撮影中の車両12の位置の変化情報は、撮影の開始から終了までの車両12の座標の推移を示す情報であってもよい。
【0018】
要撮影位置情報記憶部68は、予めサーバ18に登録された、車両12のドライブレコーダ14に撮影させる対象となる位置(以下「要撮影位置」とも呼ぶ。)に関する情報である要撮影位置情報を記憶する。要撮影位置は、映像を収集すべき場所とも言え、例えば、事故が多い交差点や、路上駐車が多いランドマークの周辺であってもよい。また、要撮影位置は、1つの座標で定まる位置を含み、また、複数の座標で定まる領域(いわゆるジオフェンス)を含む。要撮影位置情報は、地図上での位置情報とメタ情報とを含む。地図上での位置情報は、住所や座標情報を含んでもよい。座標情報は、緯度および経度を含んでもよい。メタ情報は、要撮影位置の属性を示す情報であり、例えば「イベント名:交差点」や「イベント名:一方通行」等を含んでもよい。また、メタ情報は、要撮影位置の名称や地名等を含んでもよい。
【0019】
データ処理部60は、画像取得部72、検出部74、撮影指示通知部76、ユーザ情報送信部78を含む。これら複数の機能ブロックうち少なくとも一部の機能ブロックの機能は、コンピュータプログラムに実装されてもよい。そのコンピュータプログラムは、記録媒体または通信網を介して、サーバ18のストレージにインストールされてもよい。サーバ18のプロセッサ(CPU等)は、上記コンピュータプログラムをメインメモリに読み出して実行することで、上記コンピュータプログラムに実装された上記機能ブロックの機能を発揮してもよい。
【0020】
画像取得部72は、ドライブレコーダ14から送信された撮影映像を取得する。画像取得部72は、取得した撮影映像のデータを画像記憶部66に格納する。
【0021】
検出部74は、画像記憶部66に記憶された複数の撮影映像の中から、要撮影位置を撮影した複数の撮影映像を読み出す。検出部74は、要撮影位置を撮影した複数の撮影映像に基づいて、要撮影位置が撮影されていない向き(例えば方向、方角)(以下「未撮影の向き」とも呼ぶ。)を検出する。未撮影の向きは、撮影装置の光軸の向きとも言える。検出部74は、画像記憶部66に記憶された撮影映像のデータに含まれる、撮影中の車両12の位置の変化情報に基づいて、要撮影位置を撮影した撮影装置(ドライブレコーダ)の向きとして、当該車両12の進行方向を検出してもよい。検出部74は、要撮影位置を撮影した撮影装置(ドライブレコーダ)の向きをもとに、要撮影位置の未撮影の向きを検出してもよい。
【0022】
例えば、画像収集システム10では、要撮影位置を4方向(東向き、西向き、南向き、北向き)から撮影するように定められてもよい。この場合、未撮影の向きとして、例えば、西向きや南向きが検出されてもよい。検出部74は、複数の要撮影位置それぞれの未撮影の向きを検出する。
【0023】
撮影指示通知部76は、検出部74により検出された未撮影の向きをドライブレコーダ14に通知することにより、要撮影位置を未撮影の向きで撮影するようドライブレコーダ14に指示する。第1実施形態では、撮影指示通知部76は、撮影指示リストをドライブレコーダ14へ送信する。撮影指示リストは、未撮影の向きが残存する要撮影位置それぞれのレコードを含み、各レコードは以下のa~cの情報を含む。
(a)要撮影位置の識別情報(座標値等)
(b)未撮影の向き(言い換えれば(a)の要撮影位置を撮影する撮影装置の向き)
(c)要撮影位置のメタ情報
【0024】
ユーザ情報送信部78は、特典提供部として、未撮影の向きにて要撮影位置を撮影したユーザに特典を提供するための処理を実行する。第1実施形態での特典は、ユーザが支払う保険料の値引き(言い換えれば割引)である。具体的には、ユーザ情報送信部78は、未撮影の向きにて要撮影位置を撮影したユーザが支払う保険料の値引きを行うため、当該ユーザに関する情報を保険会社装置20へ送信する。変形例として、ユーザに提供される特典は、各種ロイヤルティプログラムにおけるポイント還元であってもよく、ユーザが撮影した映像が他者に購入された場合の購入金額の一部であってもよい。
【0025】
図3は、第1実施形態のドライブレコーダ14の機能ブロックを示すブロック図である。ドライブレコーダ14は、撮影装置30、データ処理部32、記憶部34、通信部36を備える。
【0026】
撮影装置30は、車両12の周囲を撮影するカメラを含み、少なくとも車両12の前方を撮影するカメラを含む。データ処理部32は、各種データ処理を実行する。記憶部34は、データ処理部32により参照または更新されるデータを記憶する。通信部36は、所定の通信プロトコルにしたがって外部装置と通信する。データ処理部32は、通信部36を介して、ナビゲーション装置16およびサーバ18とデータを送受信する。
【0027】
記憶部34は、画像記憶部38を含む。画像記憶部38は、撮影装置30により撮影された、車両12の周囲が映る撮影映像のデータを記憶する。
【0028】
データ処理部32は、位置取得部40、時刻取得部42、録画制御部44、撮影指示取得部46、経路案内更新部48、画像送信部50を含む。これら複数の機能ブロックうち少なくとも一部の機能ブロックの機能は、コンピュータプログラムに実装されてもよい。そのコンピュータプログラムは、記録媒体または通信網を介して、ドライブレコーダ14のストレージにインストールされてもよい。ドライブレコーダ14のプロセッサ(CPU等)は、上記コンピュータプログラムをメインメモリに読み出して実行することで、上記コンピュータプログラムに実装された機能ブロックの機能を発揮してもよい。
【0029】
位置取得部40は、GNSS(Global Navigation Satellite System)等を利用して、ドライブレコーダ14の現在位置を取得し、言い換えれば、ドライブレコーダ14を搭載した車両12の現在位置を取得する。車両12の現在位置は、地図上の座標情報を含み、例えば緯度と経度を含む。時刻取得部42は、リアルタイムクロックを含み、現在日時(年月日と時刻)を取得する。
【0030】
録画制御部44は、撮影装置30による録画処理を制御する。録画制御部44は、撮影装置30から出力された撮影映像のデータを取得して画像記憶部38に格納する。
【0031】
撮影指示取得部46は、サーバ18による撮影指示を取得し、具体的には、サーバ18から送信された撮影指示リストを取得する。撮影指示リストは、地点としての要撮影位置の情報(例えば1つの座標値)を含み得る。また、撮影指示リストは、領域(例えばジオフェンス)としての要撮影位置の情報(例えば領域を構成する複数の頂点の座標値)を含み得る。
【0032】
撮影指示リストが地点としての要撮影位置を示す場合、録画制御部44は、車両12(もしくはドライブレコーダ14)の現在位置と要撮影位置との距離が所定の第1閾値未満になった場合に、イベント録画開始タイミングに至ったことを検出して、撮影装置30にイベント録画を開始させる。また、録画制御部44は、車両12(もしくはドライブレコーダ14)の現在位置と要撮影位置との距離が所定の第2閾値を超過した場合に、イベント録画終了タイミングに至ったことを検出して、撮影装置30にイベント録画を終了させる。第1閾値と第2閾値は、異なる値でもよく、同じ値でもよい。例えば、第1閾値と第2閾値はともに200メートルであってもよい。第1閾値と第2閾値は、開発者の知見や、画像収集システム10を用いた実験に基づいて決定されてよい。
【0033】
また、撮影指示リストが領域としての要撮影位置を示す場合、録画制御部44は、車両12(もしくはドライブレコーダ14)の現在位置が要撮影位置の領域に進入した場合に、イベント録画開始タイミングに至ったことを検出して、撮影装置30にイベント録画を開始させる。また、録画制御部44は、車両12(もしくはドライブレコーダ14)の現在位置が要撮影位置の領域を逸脱した場合に、イベント録画終了タイミングに至ったことを検出して、撮影装置30にイベント録画を終了させる。
【0034】
経路案内更新部48は、撮影指示リストに含まれる要撮影位置のうち車両12の現在位置に最も近い要撮影位置を、車両12が対象とする要撮影位置として特定する。経路案内更新部48は、撮影指示リストが示す、車両12が対象とする要撮影位置の未撮影の向きを特定する。経路案内更新部48は、車両12の移動経路が要撮影位置を通過するものとなり、かつ、車両12の進行方向が、車両12が対象とする要撮影位置の未撮影の向きと一致するように、ナビゲーション装置16の経路案内の更新を指示するための信号を生成し、ナビゲーション装置16が経路案内を更新する。
【0035】
録画制御部44は、撮影装置30にイベント録画を実行させた場合、撮影装置30による撮影映像のデータを画像記憶部38に格納する。画像送信部50は、画像記憶部38に記憶された、撮影装置30による撮影映像のデータをサーバ18へ送信する。
【0036】
既述したように、撮影映像のデータは、(1)撮影装置30による撮影映像そのもののデータ(すなわち未撮影の向きにて要撮影位置を撮影した画像データ)、(2)要撮影位置の識別情報(座標値等)、(3)要撮影位置のメタ情報、(4)撮影中の車両12の位置の変化情報を含む。(2)と(3)は、撮影指示リストのデータをもとに設定される。(4)は、位置取得部40により取得された車両12の現在位置の時系列での推移をもとに設定される。
【0037】
図4は、第1実施形態の画像収集システム10の動作を示す。
図4では、1つのドライブレコーダ14を示しているが、画像収集システム10は、複数の車両12に搭載された複数のドライブレコーダ14を含む。サーバ18は、各車両12のドライブレコーダ14に対して
図4に示す処理を並列して実行してもよい。後述の
図6も同様である。
【0038】
サーバ18の画像記憶部66は、複数の車両12から送信された、道路上の様々な位置や領域を映した複数の撮影映像を記憶する。サーバ18の要撮影位置情報記憶部68は、サーバ18の管理者や保険会社等により予め定められた、撮影映像を収集すべき複数の要撮影位置の情報を記憶する。例えば、事故多発地点の発生要因を複数の映像から分析するために、保険会社が予め撮影位置を登録することができる。すなわち、映像を収集すべき場所の情報は、予めサーバ18に登録される。
【0039】
サーバ18の検出部74は、要撮影位置情報記憶部68に記憶された複数の要撮影位置のそれぞれについて未撮影の向きの有無を検出する(ステップS10)。サーバ18の撮影指示通知部76は、未撮影の向きが存在する要撮影位置のそれぞれについて未撮影の向きやメタ情報を含む撮影指示リストを車両12のドライブレコーダ14へ送信する(ステップS11)。ドライブレコーダ14の撮影指示取得部46は、サーバ18から送信された撮影指示リストを受け付ける(ステップS12)。
【0040】
ステップS11、ステップS12に関する変形例として、ドライブレコーダ14の撮影指示取得部46は、撮影指示リストの提供を要求するデータであって、位置取得部40により取得された車両12の現在位置を含むデータをサーバ18へ送信してもよい。サーバ18の撮影指示通知部76は、車両12の現在位置からの距離が所定の閾値内の要撮影位置に関する情報のみを含む撮影指示リストを当該車両12のドライブレコーダ14へ送信してもよい。車両12の現在位置からの距離が所定の閾値内の要撮影位置は、未撮影の向きが残存し、かつ、車両12の現在位置の近傍に存在する要撮影位置と言える。
【0041】
上記閾値は、開発者の知見や、画像収集システム10を用いた実験に基づいて決定されてよい。上記閾値は、例えば、1キロメートルであってもよい。この変形例によると、各車両12のドライブレコーダ14に提供される撮影指示リストのデータ量を低減でき、通信量やダウンロード時間を低減することができる。
【0042】
ステップS11、ステップS12に関する別の変形例として、ドライブレコーダ14の撮影指示取得部46は、撮影指示リストの提供を要求するデータであって、ナビゲーション装置16で決定された車両12の現在の走行予定経路を示すデータをサーバ18へ送信してもよい。サーバ18の撮影指示通知部76は、車両12の現在の走行予定経路上に存在する要撮影位置に関する情報のみを含む撮影指示リストを車両12のドライブレコーダ14へ送信してもよい。この変形例においても、各車両12のドライブレコーダ14に提供される撮影指示リストのデータ量を低減でき、通信量やダウンロード時間を低減することができる。
【0043】
図4の説明に戻り、ドライブレコーダ14の経路案内更新部48は、車両12が要撮影位置を通過し、かつ、撮影指示リストが示す要撮影位置の未撮影の向きと車両12の進行方向とが一致するように車両12の経路案内を変更することを指示する信号をナビゲーション装置16へ送信する(ステップS13)。ナビゲーション装置16は、ドライブレコーダ14からの指示に応じて経路案内を更新する(ステップS14)。ナビゲーション装置16は、更新した経路案内情報を表示部に表示させてもよい。
【0044】
例えば、変更前の経路案内情報が、車両12が要撮影位置を南から北へ通過することを勧め、その一方、撮影指示リストが示す要撮影位置の未撮影の向きは「東向き」とする。この場合、経路案内更新部48は、東向きの撮影装置30により要撮影位置が撮影されるように、経路案内情報を、車両12が要撮影位置を西から東へ通過することを勧める内容に変更してもよい。また、経路案内更新部48は、ナビゲーション装置16と連携して、ナビゲーション装置16に表示される車両12の走行予定経路を、車両12が要撮影位置を西から東へ通過するように更新させてもよい。なお、ドライブレコーダ14に搭載される撮影装置30は車両の進行方向を撮影する所謂フロントカメラの様態で説明したが、場合によっては、車両後方を撮影するリアカメラの撮影映像を使用してもよい。例えば、一方通行の道路で逆走しなければ撮影できない方向に要撮影位置があった場合、車両の方向転換をすることなく、リアカメラの撮影映像を取得してもよい。さらには、リアカメラで撮影するために、車両の進行方向をリアカメラの撮影方向と未撮影の向きが一致するように、車両の経路案内を変更(更新)してもよい。
【0045】
ドライブレコーダ14の録画制御部44は、車両12の現在位置が要撮影位置の近傍に至ったことを検出すると、未撮影の向きの撮影装置30にイベント録画として要撮影位置を撮影させる(ステップS15)。ドライブレコーダ14の画像送信部50は、撮影装置30による撮影映像のデータをサーバ18へ送信する(ステップS16)。サーバ18の画像取得部72は、撮影映像のデータを画像記憶部66に格納する(ステップS17)。
【0046】
また、画像取得部72は、撮影映像のデータに含まれる、撮影された要撮影位置の識別情報(座標値等)および車両12の位置の変化情報に基づいて、撮影指示通りに未撮影の向きの撮影装置30により要撮影位置が撮影されたか否かを判定する。撮影指示通りに未撮影の向きの撮影装置30により要撮影位置が撮影されたと判定した場合、画像取得部72は、当該撮影映像の送信元のユーザに対応付けられた実績情報を更新する。実績情報は、撮影指示通りに未撮影の向きの撮影装置30により要撮影位置を撮影した回数(「タスク達成回数」とも呼ぶ。)を含む。
【0047】
サーバ18のユーザ情報送信部78は、複数のユーザそれぞれの実績情報が、予め定められた特典提供条件を満たしたか否かを判定する。例えば、ユーザ情報送信部78は、タスク達成回数が、特典提供条件として予め定められた回数に達したユーザを、特典提供条件を満たしたユーザとして識別する。ユーザ情報送信部78は、特典提供条件を満たしたユーザに関する情報を保険会社装置20へ送信する(ステップS18)。特典提供条件を満たしたユーザに関する情報は、予めサーバ18に登録されたユーザの識別情報(例えばユーザの保険契約者番号等)を含む。また、この情報は、タスク達成回数や、保険料の値引き額または値引き率等をさらに含んでもよい。
【0048】
保険会社装置20は、サーバ18から送信されたユーザに関する情報にしたがって、特典提供条件を満たしたユーザに対する保険料を値引く処理を実行する(ステップS19)。なお、サーバ18のユーザ情報送信部78は、保険会社装置20と連携して、或るユーザのタスク達成回数が多くなるほど、当該ユーザの保険料の値引き額または値引き率を大きくしてもよい。
【0049】
第1実施形態の画像収集システム10によると、映像を収集したい位置をサーバ18に登録することで、その位置が映る映像を収集でき、また、その位置を様々な向きで撮影した複数の映像を効率的に収集できる。また、画像収集システム10によると、撮影指示通りに未撮影の向きの撮影装置30により要撮影位置を撮影したユーザに特典(例えば保険料の値引き)を提供することで、更新された経路案内にしたがって要撮影位置を通過しようという動機付けをユーザに与えることができる。これにより、要撮影位置の映像の収集を促進できる。また、画像収集システム10によると、撮影映像のデータに、撮影した位置(要撮影位置)のメタ情報を付加することにより、要撮影位置の属性により撮影映像を分類でき、また、複数の撮影映像を効率的に管理できる。
【0050】
変形例を説明する。サーバ18に記憶される要撮影位置情報は、要撮影位置を撮影すべき画角の値または範囲を指定する情報をさらに含んでもよい。また、サーバ18からドライブレコーダ14に提供される撮影指示リストは、要撮影位置を撮影すべき画角の値または範囲を指定する情報をさらに含んでもよい。ドライブレコーダ14の録画制御部44は、撮影指示リストで指定された画角にて要撮影位置を撮影するように撮影装置30を制御してもよい。これにより、所望の画角の撮影映像の収集を支援できる。
【0051】
別の変形例を説明する。サーバ18に記憶される要撮影位置情報は、要撮影位置を撮影すべき時刻または時間帯を指定する情報をさらに含んでもよい。また、サーバ18からドライブレコーダ14に提供される撮影指示リストは、要撮影位置を撮影すべき時刻または時間帯を指定する情報をさらに含んでもよい。ドライブレコーダ14の経路案内更新部48は、ナビゲーション装置16と連携して、撮影指示リストで指定された時刻または時間帯に要撮影位置を通過(または要撮影位置の領域に進入)するように車両12の経路案内を更新してもよい。これにより、所望の時間帯に撮影された撮影映像の収集を支援できる。
【0052】
さらに別の変形例を説明する。第1実施形態では、画像収集システム10で収集された映像を活用する主体として保険会社を例示したが、様々な業界や団体が、画像収集システム10で収集された映像を活用する主体となりうる。例えば、画像収集システム10で収集された映像を活用する主体は、地図会社や道路管理団体であってもよい。或る団体がユーザが撮影した映像を購入した場合、サーバ18は、当該映像の購入金額の一部を特典として当該ユーザに支払う処理を実行してもよい。
【0053】
<第2実施形態>
第2実施形態では、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を省略する。第2実施形態の特徴は、第1実施形態の特徴および変形例の特徴と任意の組合せが可能であることはもちろんである。
【0054】
第2実施形態の画像収集システム10の構成は、
図1に示した第1実施形態の画像収集システム10の構成と同じである。また、第2実施形態のサーバ18は、
図2に示した第1実施形態のサーバ18と同じ機能ブロックを備える。
【0055】
検出部74は、画像記憶部66に記憶された複数の撮影映像の中から、要撮影位置を撮影した複数の撮影映像を読み出す。例えば、検出部74は、要撮影位置の識別情報(例えば座標値)に対応付けられた撮影映像を、要撮影位置を撮影した撮影映像として判断してもよい。検出部74は、読み出した複数の撮影映像に基づいて、要撮影位置情報に定められた複数の要撮影位置のうち未撮影の要撮影位置(以下「未撮影の位置」とも呼ぶ。)を検出する。未撮影の位置は、これから映像を収集するべき場所であると言える。
【0056】
撮影指示通知部76は、未撮影の位置をドライブレコーダ14に通知することにより、未撮影の位置を撮影するようドライブレコーダ14に指示する。具体的には、撮影指示通知部76は、未撮影の位置の識別情報(座標値等)と、未撮影の位置のメタ情報とを含む撮影指示リストをドライブレコーダ14へ送信する。
【0057】
ユーザ情報送信部78は、特典提供部として、未撮影の位置を撮影したユーザに特典を提供するための処理を実行する。具体的には、ユーザ情報送信部78は、未撮影の位置を撮影したユーザが支払う保険料を値引くため、当該ユーザに関する情報を保険会社装置20へ送信する。
【0058】
図5は、第2実施形態のドライブレコーダ14の機能ブロックを示すブロック図である。第2実施形態のドライブレコーダ14は、第1実施形態のドライブレコーダ14と異なり、経路案内更新部48を備えず、その代わりに報知部52を備える。
【0059】
報知部52は、車両12の乗員(ユーザ)に未撮影の位置があることを報知することにより、車両12が未撮影の位置を通過するように車両12を運転することをユーザに促す。例えば、報知部52は、撮影指示リストが示す未撮影の位置の地図上の位置や名称等に関する情報をナビゲーション装置16の表示部に表示させてもよい。または、報知部52は、上記情報を含む音声を車両12のスピーカから出力させてもよい。
【0060】
報知部52は、車両12の現在位置と未撮影の位置との距離が所定の閾値以下になった場合に、未撮影の位置があることをユーザに報知してもよい。この閾値は、例えば500メートルである。この閾値は、開発者の知見や、画像収集システム10を用いた実験により決定されてもよい。また、報知部52は、撮影指示リストに含まれる複数の未撮影の位置の情報のうち、車両12の現在位置に最も近い未撮影の位置の情報をユーザに報知してもよい。
【0061】
録画制御部44は、撮影装置30に未撮影の位置を撮影させ、未撮影の位置を撮影した撮影映像のデータを画像記憶部38に格納する。画像送信部50は、画像記憶部38に記憶された、未撮影の位置を撮影した撮影映像のデータをサーバ18へ送信する。
【0062】
図6は、第2実施形態の画像収集システム10の動作を示す。サーバ18の検出部74は、要撮影位置情報記憶部68に記憶された複数の要撮影位置の中から未撮影の位置を検出する(ステップS30)。サーバ18の撮影指示通知部76は、1つ以上の未撮影の位置のそれぞれについてメタ情報を含む撮影指示リストを複数の車両12の複数のドライブレコーダ14へ送信する(ステップS31)。ドライブレコーダ14の撮影指示取得部46は、サーバ18から送信された撮影指示リストを受け付ける(ステップS32)。
【0063】
ステップS31、ステップS32に関する変形例として、ドライブレコーダ14の撮影指示取得部46は、撮影指示リストの提供を要求するデータであって、位置取得部40により取得された車両12の現在位置を含むデータをサーバ18へ送信してもよい。サーバ18の撮影指示通知部76は、車両12の現在位置からの距離が所定の閾値内の未撮影の位置の情報のみを含む撮影指示リストを車両12のドライブレコーダ14へ送信してもよい。車両12の現在位置からの距離が所定の閾値内の未撮影の位置は、車両12の現在位置の近傍に存在する未撮影の位置と言える。
【0064】
上記閾値は、開発者の知見や、画像収集システム10を用いた実験に基づいて決定されてよい。上記閾値は、例えば、1キロメートルであってもよい。この変形例によると、各車両12のドライブレコーダ14に提供される撮影指示リストのデータ量を低減でき、通信量やダウンロード時間を低減することができる。
【0065】
ステップS31、ステップS32に関する別の変形例として、ドライブレコーダ14の撮影指示取得部46は、撮影指示リストの提供を要求するデータであって、ナビゲーション装置16で決定された車両12の現在の走行予定経路を含むデータをサーバ18へ送信してもよい。サーバ18の撮影指示通知部76は、車両12の現在の走行予定経路上に存在する未撮影の位置に関する情報のみを含む撮影指示リストを車両12のドライブレコーダ14へ送信してもよい。この変形例においても、各車両12のドライブレコーダ14に提供される撮影指示リストのデータ量を低減でき、通信量やダウンロード時間を低減することができる。
【0066】
図6の説明に戻り、ドライブレコーダ14の報知部52は、撮影指示リストが示す未撮影の位置の情報を出力することにより、未撮影の位置を車両12のユーザに報知する(ステップS33)。ドライブレコーダ14の録画制御部44は、車両12の現在位置が未撮影の位置の近傍に至ったことを検出したことを契機に、撮影装置30にイベント録画として未撮影の位置を撮影させる(ステップS34)。ドライブレコーダ14の画像送信部50は、撮影装置30による撮影映像のデータをサーバ18へ送信する(ステップS35)。
【0067】
サーバ18の画像取得部72は、撮影映像のデータを画像記憶部66に格納する(ステップS36)。また、画像取得部72は、撮影映像のデータに含まれる、撮影された未撮影の位置の識別情報(座標値等)および車両12の位置情報に基づいて、撮影指示通りに未撮影の位置が撮影されたか否かを判定する。未撮影の位置が撮影されたと判定した場合、画像取得部72は、当該撮影映像の送信元のユーザに対応付けた実績情報を更新する。実績情報は、撮影指示通りに未撮影の位置を撮影した回数(「タスク達成回数」とも呼ぶ。)を含む。
【0068】
サーバ18のユーザ情報送信部78は、複数のユーザそれぞれの実績情報が、予め定められた特典提供条件を満たしたか否かを判定する。例えば、ユーザ情報送信部78は、タスク達成回数が、特典提供条件として予め定められた回数に達したユーザを、特典提供条件を満たしたユーザとして識別する。ユーザ情報送信部78は、特典提供条件を満たしたユーザに関する情報を保険会社装置20へ送信する(ステップS37)。保険会社装置20によるステップS38の処理は、
図4のS19の処理と同じである。サーバ18のユーザ情報送信部78は、保険会社装置20と連携して、或るユーザのタスク達成回数が多くなるほど、当該ユーザの保険料の値引きを大きくしてもよい。
【0069】
第2実施形態の画像収集システム10も、第1実施形態の画像収集システム10と同様の効果を奏する。
第2実施形態の画像収集システム10によると、映像を収集したい位置をサーバ18に登録することで、その位置が映る映像を収集できる。また、画像収集システム10によると、撮影指示通りに未撮影の位置を撮影したユーザに特典(例えば保険料の値引き)を提供することで、報知された未撮影の位置を通過しようという動機付けをユーザに与えることができる。これにより、未撮影の位置の映像の収集を促進できる。また、画像収集システム10によると、撮影映像のデータに、撮影した位置(未撮影の位置)のメタ情報を付加することにより、未撮影の位置の属性により撮影映像を分類でき、また、複数の撮影映像を効率的に管理できる。
【0070】
変形例を説明する。サーバ18に記憶される要撮影位置情報は、要撮影位置を撮影すべき時刻または時間帯を指定する情報をさらに含んでもよい。また、サーバ18からドライブレコーダ14に提供される撮影指示リストは、未撮影の位置を撮影すべき時刻または時間帯を指定する情報をさらに含んでもよい。ドライブレコーダ14の報知部52は、撮影指示リストで指定された時刻または時間帯に要撮影位置を通過(または要撮影位置の領域に進入)するように促す映像や音声を出力してもよい。これにより、所望の時間帯に撮影された撮影映像の収集を支援できる。
【0071】
以上、本発明を第1実施形態、第2実施形態をもとに説明した。各実施形態に記載の内容は例示であり、各実施形態の構成要素や処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0072】
上述した実施形態および変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。また、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施形態および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。
【符号の説明】
【0073】
10 画像収集システム、 12 車両、 14 ドライブレコーダ、 16 ナビゲーション装置、 18 サーバ、 20 保険会社装置、 30 撮影装置、 48 経路案内更新部、 52 報知部、 74 検出部、 76 撮影指示通知部。