(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024084262
(43)【公開日】2024-06-25
(54)【発明の名称】撮影方法、撮影装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 23/611 20230101AFI20240618BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20240618BHJP
【FI】
H04N23/611
G06T7/00 660A
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022198434
(22)【出願日】2022-12-13
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-11-28
(71)【出願人】
【識別番号】517255566
【氏名又は名称】株式会社エクサウィザーズ
(72)【発明者】
【氏名】若狭 達也
(72)【発明者】
【氏名】高田 真輝
【テーマコード(参考)】
5C122
5L096
【Fターム(参考)】
5C122EA42
5C122FH11
5C122FH14
5C122FJ11
5C122HA29
5C122HB01
5L096AA06
5L096CA02
5L096DA02
5L096FA16
5L096FA69
5L096HA11
(57)【要約】
【課題】 撮影者が撮影装置の画面を見ることなく撮影対象を適切に撮影可能とする。
【解決手段】
一実施形態に係る撮影方法は、カメラを備えた撮影装置が実行する撮影方法であって、前記カメラから画像を取得する取得処理と、前記画像から対象物を検出する検出処理と、前記検出処理により検出された前記対象物が前記画像の第1領域に含まれた場合に第1パターンで通知し、前記検出処理により検出された前記対象物が前記画像の第2領域に含まれた場合に前記第1パターンとは異なる第2パターンで通知する通知処理と、前記対象物が前記第1領域又は前記第2領域に含まれている間、所定の時間間隔で前記カメラにより撮影する撮影処理と、を含む。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラを備えた撮影装置が実行する撮影方法であって、
前記カメラから画像を取得する取得処理と、
前記画像から対象物を検出する検出処理と、
前記検出処理により検出された前記対象物が前記画像の第1領域に含まれた場合に第1パターンで通知し、前記検出処理により検出された前記対象物が前記画像の第2領域に含まれた場合に前記第1パターンとは異なる第2パターンで通知する通知処理と、
前記対象物が前記第1領域又は前記第2領域に含まれている間、所定の時間間隔で前記カメラにより撮影する撮影処理と、
を含む撮影方法。
【請求項2】
カメラを備えた撮影装置が実行する撮影方法であって、
前記カメラから画像を取得する取得処理と、
前記画像から人を検出する人検出処理と、
前記画像から顔を検出する顔検出処理と、
前記顔検出処理により検出された前記顔が前記画像の第1領域に含まれた場合に第1パターンで通知し、前記顔が前記画像の第1領域に含まれず、かつ、前記人検出処理により検出された前記人が前記第1領域又は第2領域に含まれた場合に前記第1パターンとは異なる第2パターンで通知する通知処理と、
前記人が前記第1領域又は前記第2領域に含まれている間、所定の時間間隔で前記カメラにより撮影する撮影処理と、
を含む撮影方法。
【請求項3】
前記対象物は、人、動物又はこれらの顔である
請求項1に記載の撮影方法。
【請求項4】
前記第1領域は、前記画像の中心を含む領域である
請求項1又は請求項2に記載の撮影方法。
【請求項5】
前記第2領域は、前記画像の前記第1領域以外の領域である
請求項1又は請求項2に記載の撮影方法。
【請求項6】
前記通知処理は、振動により行われる
請求項1又は請求項2に記載の撮影方法。
【請求項7】
前記通知処理は、撮影の開始時及び終了時の少なくとも一方に音で通知する
請求項1又は請求項2に記載の撮影方法。
【請求項8】
前記画像から顔認証する顔認証処理を更に含み、
通知処理は、前記顔認証処理により所定の人物が特定された場合に第3パターンで通知する
請求項1又は請求項2に記載の撮影方法。
【請求項9】
カメラを備えた撮影装置であって、
前記カメラから画像を取得する取得部と、
前記画像から対象物を検出する検出部と、
前記検出部により検出された前記対象物が前記画像の第1領域に含まれた場合に第1パターンで通知し、前記検出部により検出された前記対象物が前記画像の第2領域に含まれた場合に前記第1パターンとは異なる第2パターンで通知する通知部と、
前記対象物が前記第1領域又は前記第2領域に含まれている間、所定の時間間隔で前記カメラにより撮影する撮影部と、
を備える撮影装置。
【請求項10】
カメラを備えた撮影装置が実行する撮影方法であって、
前記カメラから画像を取得する取得部と、
前記画像から人を検出する人検出部と、
前記画像から顔を検出する顔検出部と、
前記顔検出部により検出された前記顔が前記画像の第1領域に含まれた場合に第1パターンで通知し、前記顔が前記画像の第1領域に含まれず、かつ、前記人検出部により検出された前記人が前記第1領域又は第2領域に含まれた場合に前記第1パターンとは異なる第2パターンで通知する通知部と、
前記人が前記第1領域又は前記第2領域に含まれている間、所定の時間間隔で前記カメラにより撮影する撮影部と、
を備える撮影装置。
【請求項11】
カメラを備えた撮影装置が実行する撮影方法であって、
前記カメラから画像を取得する取得処理と、
前記画像から対象物を検出する検出処理と、
前記検出処理により検出された前記対象物が前記画像の第1領域に含まれた場合に第1パターンで通知し、前記検出処理により検出された前記対象物が前記画像の第2領域に含まれた場合に前記第1パターンとは異なる第2パターンで通知する通知処理と、
前記対象物が前記第1領域又は前記第2領域に含まれている間、所定の時間間隔で前記カメラにより撮影する撮影処理と、
を含む撮影方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項12】
カメラを備えた撮影装置が実行する撮影方法であって、
前記カメラから画像を取得する取得処理と、
前記画像から人を検出する人検出処理と、
前記画像から顔を検出する顔検出処理と、
前記顔検出処理により検出された前記顔が前記画像の第1領域に含まれた場合に第1パターンで通知し、前記顔が前記画像の第1領域に含まれず、かつ、前記人検出処理により検出された前記人が前記第1領域又は第2領域に含まれた場合に前記第1パターンとは異なる第2パターンで通知する通知処理と、
前記人が前記第1領域又は前記第2領域に含まれている間、所定の時間間隔で前記カメラにより撮影する撮影処理と、
を含む撮影方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影方法、撮影装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、保育園や幼稚園では、園内での児童の様子を撮影した写真を保護者に提供するサービスが普及している。このようなサービスでは、園内に設置されたカメラで児童を撮影したり、職員がスマートフォンなどのカメラで児童を撮影したりする場合がある。例えば、引用文献1には、園内での児童の様子を監視カメラで撮影する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
職員がスマートフォンなどのカメラで児童を撮影する場合、通常、職員はスマートフォンの画面を見ながら児童を撮影する。しかしながら、職員がスマートフォンの画面を注視すると、児童に対する注意が疎かになるおそれがある。一方で、職員がスマートフォンの画面を見ずに撮影すると、児童がきちんと写った写真を撮影するのが困難になる。
【0005】
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、撮影者が撮影装置の画面を見ることなく撮影対象を適切に撮影可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係る撮影方法は、カメラを備えた撮影装置が実行する撮影方法であって、前記カメラから画像を取得する取得処理と、前記画像から対象物を検出する検出処理と、前記検出処理により検出された前記対象物が前記画像の第1領域に含まれた場合に第1パターンで通知し、前記検出処理により検出された前記対象物が前記画像の第2領域に含まれた場合に前記第1パターンとは異なる第2パターンで通知する通知処理と、前記対象物が前記第1領域又は前記第2領域に含まれている間、所定の時間間隔で前記カメラにより撮影する撮影処理と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
一実施形態によれば、撮影者が撮影装置の画面を見ることなく撮影対象を適切に撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】撮影装置1の機能構成の一例を示す図である。
【
図4】撮影装置1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【
図5】撮影装置1が実行する処理を説明する模式図である。
【
図6】撮影装置1の機能構成の一例を示す図である。
【
図7】撮影装置1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】撮影装置1が実行する処理を説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の各実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態に係る明細書及び図面の記載に関して、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。
【0010】
[第1実施形態]
<撮影装置1の概要>
まず、第1実施形態に係る撮影装置1の概要について説明する。撮影装置1は、カメラを備えた情報処理装置であって、ユーザ(撮影者)が撮影対象を撮影するために利用される。撮影装置1は、例えば、スマートフォン、タブレット端末又はデジタルカメラであるが、これに限られない。撮影装置1は、カメラを備えた任意の情報処理装置であり得る。撮影対象は、人又は動物であるが、これに限られない。
【0011】
図1は、撮影装置1の利用方法を説明する図である。本実施形態では、ユーザが、撮影対象の方を見ながら、撮影対象を撮影装置1のカメラで撮影することを想定している。すなわち、ユーザは、撮影対象を撮影する際、撮影中の画像を表示した撮影装置1の画面を見ていない。このため、ユーザは、撮影対象を撮影する際、カメラを撮影対象の方に向けるものの、実際に撮影対象がカメラで撮影されているかわからない。
【0012】
そこで、本実施形態では、撮影装置1は、カメラから取得した画像に基づいて、撮影対象が写っているか判定し、写っている場合に自動で撮影対象を撮影する。これにより、ユーザは、撮影装置1の画面を見ることなく、撮影対象の方にカメラを大まかに向けるだけで、撮影対象を撮影することができる。
【0013】
また、撮影装置1は、カメラから取得した画像における、撮影対象の位置に応じた通知を音や振動でユーザに行う。これにより、ユーザは、撮影装置1の画面を見ることなく、撮影対象が所望の位置(例えば、画像の中央)にいる画像が撮影されているか把握することができる。
【0014】
このように、撮影装置1によれば、ユーザは、撮影装置1の画面を見ることなく、撮影対象が所望の位置にいる画像を撮影できる。結果として、ユーザは、撮影対象の方を見ながら、撮影対象を適切に撮影することができる。
【0015】
この撮影装置1は、例えば、保育園や幼稚園で職員(撮影者)が児童の方を見ながら児童の写真を撮影したり、介護施設で職員(撮影者)が被介護者の方を見ながら被介護者の写真を撮影したり、公園で保護者(撮影者)が子供の方を見ながら子供の写真を撮影したりする場合に、好適に利用できる。
【0016】
<情報処理装置のハードウェア構成>
次に、情報処理装置100のハードウェア構成について説明する。
図2は、情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置100は、バスBを介して相互に接続された、プロセッサ101と、メモリ102と、ストレージ103と、通信I/F104と、入出力I/F105と、ドライブ装置106と、を備える。
【0017】
プロセッサ101は、ストレージ103に記憶されたOS(Operating System)を含む各種のプログラムをメモリ102に展開して実行することにより、情報処理装置100の各構成を制御し、情報処理装置100の機能を実現する。プロセッサ101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、又はこれらの組み合わせである。
【0018】
メモリ102は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はこれらの組み合わせである。ROMは、例えば、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、又はこれらの組み合わせである。RAMは、例えば、DRAM(Dynamic RAM)、SRAM(Static RAM)、又はこれらの組み合わせである。
【0019】
ストレージ103は、OSを含む各種のプログラム及びデータを記憶する。ストレージ103は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、SCM(Storage Class Memories)、又はこれらの組み合わせである。
【0020】
通信I/F104は、情報処理装置100を、ネットワークNを介して外部装置に接続し、通信を制御するためのインタフェースである。通信I/F104は、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Ethernet(登録商標)、又は光通信に準拠したアダプタであるが、これに限られない。
【0021】
入出力I/F105は、情報処理装置100に入力装置107及び出力装置108を接続するためのインタフェースである。入力装置107は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、マイク、スキャナ、カメラ、各種センサ、操作ボタン、又はこれらの組み合わせである。出力装置108は、例えば、ディスプレイ、プロジェクタ、プリンタ、スピーカ、バイブレータ、又はこれらの組み合わせである。
【0022】
ドライブ装置106は、記録メディア109のデータを読み書きする。ドライブ装置106は、例えば、磁気ディスクドライブ、光学ディスクドライブ、光磁気ディスクドライブ又はSDカードリーダである。記録メディア109は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、FD(Floppy Disk)、MO(Magneto-Optical disk)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、USB(登録商標)メモリ、SDカード、又はこれらの組み合わせである。
【0023】
なお、本実施形態において、プログラムは、情報処理装置100の製造段階でメモリ102又はストレージ103に書き込まれてもよいし、ネットワークNを介して情報処理装置100に提供されてもよいし、記録メディア109などの非一時的でコンピュータ読み取り可能な記録媒体を介して情報処理装置100に提供されてもよい。
【0024】
<撮影装置1の機能構成>
次に、撮影装置1の機能構成について説明する。
図3は、撮影装置1の機能構成の一例を示す図である。
図3に示すように、撮影装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、を備える。
【0025】
通信部11は、通信I/F104により実現される。通信部11は、ネットワークを介して、外部装置との間で情報の送受信を行う。ネットワークは、例えば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、インターネット、公衆回線網、モバイルデータ通信網、又はこれらの組み合わせである。
【0026】
記憶部12は、メモリ102及びストレージ103により実現される。記憶部12は、画像情報121と、撮影画像情報122と、を記憶する。
【0027】
画像情報121は、カメラが取得した画像imに関する情報である。画像情報121は、画像im、撮影日時及びカメラの設定などの情報を含む。画像情報121は、一時的に記憶部12に保存される。
【0028】
撮影画像情報122は、カメラで撮影した画像imに関する情報である。ここでいう撮影は、カメラが取得した画像imを撮影画像として保存することをいう。撮影画像情報122は、画像im、撮影日時、カメラの設定及び検出部132による検出結果などの情報を含む。
【0029】
制御部13は、プロセッサ101がメモリ102からプログラムを読み出して実行し、他のハードウェア構成と協働することにより実現される。制御部13は、撮影装置1の動作全体を制御する。制御部13は、取得部131と、検出部132と、通知部133と、撮影部134と、を備える。
【0030】
取得部131は、カメラから画像imを取得し、画像imを含む画像情報121を記憶部12に保存する。画像imは、静止画でも動画でもよい。
【0031】
検出部132は、記憶部12に保存された画像imから、対象物tを検出する。対象物tは、撮影対象の一部又は全部であり、撮影対象に応じて設定される。対象物tは、例えば、人、動物又はこれらの顔であるが、これに限られない。検出部132は、例えば、画像から対象物tを検出するように学習された機械学習モデルを利用して、画像imから対象物tを検出する。機械学習モデルは、例えば、CNN(Convolutional Neural Network)であるが、これに限られない。検出部132は、検出対象を検出可能な既存の任意の方法を利用できる。
【0032】
通知部133は、出力装置108(バイブレータ及びスピーカ)を制御し、検出部132による対象物tの検出結果に応じて、ユーザに通知を行う。通知方法については後述する。
【0033】
撮影部134は、カメラを制御し、撮影を実行する。具体的には、撮影部134は、カメラを起動し、記憶部12に保存された画像imの一部を撮影画像として記憶部12に保存する。
【0034】
なお、撮影装置1の機能構成は、上記の例に限られない。例えば、撮影装置1は、上記の機能構成の一部を備え、残りをユーザ端末2が備えてもよい。また、撮影装置1は、上記以外の機能構成を備えてもよい。また、撮影装置1の各機能構成は、上記の通り、ソフトウェアにより実現されてもよいし、ICチップ、SoC(System on Chip)、LSI(Large Scale Integration)、マイクロコンピュータ等のハードウェアによって実現されてもよい。
【0035】
<撮影装置1が実行する処理>
次に、撮影装置1が実行する処理について説明する。
図4は、撮影装置1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図5は、撮影装置1が実行する処理を説明する模式図である。
図5は、カメラから経時的に取得される一連の画像imを示しており、検出対象は人である。
【0036】
ユーザが撮影装置1を操作して、撮影装置1に処理を開始させると、ユーザが撮影装置1を操作して、撮影装置1に処理を終了させるまで、ステップS101~ステップS113の処理が所定の時間間隔で実行される。
【0037】
(ステップS101)
まず、撮影装置1が処理を開始すると、撮影部134がカメラを起動し、取得部131がカメラから画像imの取得を開始する(ステップS101)。取得部131は、例えば、カメラから1秒に1枚の画像imを取得し、撮影日時などと対応付けて画像情報121として記憶部12に一時的に保存する。取得部131がカメラから画像imを取得する時間間隔は任意に設定可能である。
【0038】
(ステップS102)
検出部132は、記憶部12に新たな画像imが保存されると、保存された画像imに対して対象物tの検出処理を実行し、画像imから対象物tを検出する(ステップS102)。画像imに複数の対象物tが含まれる場合、複数の対象物tが検出される。
【0039】
(ステップS103)
検出部132は、画像imから対象物tが検出されたか確認する(ステップS103)。対象物tが検出されなかった場合(ステップS103:NO)、画像imは削除され、処理はステップS111に進む。対象物tが検出された場合(ステップS103:YES)、処理はステップS104に進む。
【0040】
図5の例では、人が写っていない画像im1が取得された場合、処理はステップS111に進み、人が写った画像im2が取得された場合、処理はステップS104に進む。
【0041】
(ステップS104)
通知部133は、画像imから検出された対象物tが画像imの第1領域r1に含まれるか判定する(ステップS104)。ここで、第1領域r1及び第2領域r2について説明する。
【0042】
第1領域r1は、対象物tがそこに位置している間、撮影を実行するよう設定された画像im上の領域であって、画像imにおける対象物tの位置として好ましい位置の範囲として設定された領域である。第1領域r1は、例えば、画像imの中心を含む領域(中央の領域)であるが、これに限られない。対象物tが第1領域r1に含まれる画像imは、対象物tを適切に撮影した画像imとなる。
【0043】
第1領域r1は、縦横の長さがいずれも画像imの輪郭より短い矩形の領域(
図5参照)でもよいし、画像imの中央を縦断又は横断する矩形の領域でもよいし、円形又は楕円形の領域でもよい。第1領域r1の形状及び大きさは任意に設定可能である。
【0044】
第2領域r2は、対象物tがそこに位置している間、撮影を実行するよう設定された画像im上の領域であって、第1領域r1以外の領域である。第2領域r2は、画像imにおける第1領域r1以外の全体であってもよいし、一部であってもよい。対象物tが第2領域r2に含まれる画像imは、対象物tを撮影した画像imとなる。
【0045】
第2領域r2は、例えば、縦横の長さがいずれも画像imの輪郭より短い矩形の第1領域r1の周囲を囲む矩形の領域でもよいし、画像imの中央を縦断又は横断する矩形の第1領域r1を左右又は上下で挟む2分割された領域でもよいし、円形又は楕円形の第1領域r1の周囲を囲む円形又は楕円形の領域でもよい。第2領域r2の形状及び大きさは任意に設定可能である。
【0046】
なお、本実施形態において、第2領域r2は、第1領域r1以外の全体であるものとする。したがって、画像imから検出された対象物tが第1領域r1に含まれない場合、対象物tは第2領域r2に含まれることとなる。
【0047】
通知部133は、対象物tの全体が第1領域r1に含まれる場合、対象物tが画像imの第1領域r1に含まれると判定してもよいし、対象物tの重心が第1領域r1に含まれる場合、対象物tが画像imの第1領域r1に含まれると判定してもよい。画像imから複数の対象物tが検出されている場合、対象物tが1つでも第1領域r1に含まれていれば、対象物tが画像imの第1領域r1に含まれると判定してもよい。
【0048】
対象物tが第1領域r1に含まれる場合(ステップS104:YES)、処理はステップS105に進む。対象物tが第1領域r1に含まれない(第2領域r2に含まれる)場合(ステップS104:NO)、処理はステップS106に進む。
【0049】
図5の例では、人が第1領域r1の内側にいる画像im3が取得された場合、処理はステップS105に進み、人が第1領域r1の外側にいる画像im2が取得された場合、処理はステップS106に進む。なお、
図5の例では、検出された人に対応するバウンディングボックスb1の重心の位置により、人が第1領域r1に含まれるか判定されるものとする。
【0050】
(ステップS105)
通知部133は、対象物tが第1領域r1に含まれる場合、出力装置108を制御して、第1パターンでユーザに通知する(ステップS105)。例えば、通知部133は、バイブレータを第1パターンで振動させることにより、対象物tが第1領域r1に含まれることをユーザに通知する。また、通知部133は、スピーカから第1パターンの音を出力することにより、対象物tが第1領域r1に含まれることをユーザに通知してもよい。このように、振動又は音でユーザに通知することにより、ユーザは、撮影装置1の画面を見ることなく、対象物tが第1領域r1に含まれていることを知ることができる。
図5の例では、人が第1領域r1に含まれる画像im3が取得された場合、その旨が第1パターンでユーザに通知される。
【0051】
(ステップS106)
一方、通知部133は、対象物tが第1領域r1に含まれない(対象物tが第2領域r2に含まれる)場合、出力装置108を制御して、第2パターンでユーザに通知する(ステップS106)。第2パターンは、第1パターンと異なる任意のパターンである。例えば、通知部133は、バイブレータを第2パターンで振動させることにより、対象物tが第2領域r2に含まれることをユーザに通知する。また、通知部133は、スピーカから第2パターンの音を出力することにより、対象物tが第2領域r2に含まれることをユーザに通知してもよい。このように、振動又は音でユーザに通知することにより、ユーザは、撮影装置1の画面を見ることなく、対象物tが第1領域r1に含まれていない(第2領域r2に含まれている)ことを知ることができる。
図5の例では、人が第1領域r1に含まれない画像im2が取得された場合、その旨が第2パターンでユーザに通知される。
【0052】
(ステップS107)
その後、撮影部134は、現在が撮影中であるか、すなわち、既に撮影が開始されているか確認する(ステップS107)。まだ撮影中でない場合(ステップS107:NO)、処理はステップステップS109に進む。既に撮影中である場合(ステップS107:YES)、処理はステップS108に進む。
【0053】
(ステップS108)
既に撮影中である場合、撮影部134は、対象物tを撮影する(ステップS108)。具体的には、撮影部134は、画像imを撮影画像として記憶部12に保存する。撮影画像は、撮影日時などと対応付けられて撮影画像情報122として保存される。その後、処理はステップS101に戻る。
【0054】
(ステップS109)
まだ撮影中でない場合、撮影部134は、対象物tを撮影し、撮影を開始する(ステップS109)。撮影部134は、画像imを撮影画像として記憶部12に保存する。撮影画像は、撮影日時などと対応付けられて撮影画像情報122として保存される。以降、ステップS107では、撮影中と判定される。
図5の例では、画像im3が取得されると、撮影中と判定され、画像im3が撮影画像として保存される。撮影画像は、撮影日時などと対応付けられて撮影画像情報122として保存される。
【0055】
(ステップS110)
その後、通知部133は、出力装置108を制御して、ユーザに撮影が開始されたことを通知する。通知部133は、例えば、スピーカから撮影が開始されたことを示す音を出力することにより、撮影の開始をユーザに通知する。その後、処理はステップS101に戻る。これにより、ユーザは、撮影装置1を見ることなく、撮影が開始されたことを知ることができる。なお、撮影開始の通知は省略されてもよい。
【0056】
本実施形態では、対象物tが第1領域r1又は第2領域r2に含まれる間、所定の時間間隔(例えば1秒間隔)でカメラによる撮影が実行される。撮影の開始は、撮影が実行される期間の最初(撮影の開始時)に通知される。
図5の例では、画像im2が取得されると、撮影が開始され、画像im2が撮影画像として保存されるとともに、撮影開始がユーザに通知される。
【0057】
ここで、ステップS103に戻る。ステップS103において、検出部132は、画像imから対象物tが検出されたか確認する。対象物tが検出されなかった場合(ステップS103:NO)、画像imは削除され、処理はステップS111に進む。
【0058】
(ステップS111)
対象物tが検出されなかった場合、撮影部134は、現在が撮影中であるか、すなわち、既に撮影が開始されているか確認する(ステップS111)。まだ撮影中でない場合(ステップS111:NO)、画像imは削除され、処理はステップステップS101に戻る。既に撮影中である場合(ステップS111:YES)、処理はステップS112に進む。
【0059】
(ステップS112)
既に撮影中である場合、撮影部134は、撮影を終了する(ステップS112)。具体的には、撮影部134は、画像imを削除する。
【0060】
(ステップS113)
その後、通知部133は、出力装置108を制御して、ユーザに撮影が終了したことを通知する。通知部133は、例えば、スピーカから撮影が終了したことを示す音を出力することにより、撮影の終了をユーザに通知する。その後、処理はステップS101に戻る。これにより、ユーザは、撮影装置1を見ることなく、撮影が終了したことを知ることができる。なお、撮影終了の通知は省略されてもよい。
【0061】
本実施形態では、対象物tが第1領域r1又は第2領域r2に含まれる間、所定の時間間隔(例えば1秒間隔)でカメラによる撮影が実行される。撮影の終了は、撮影が実行される期間の最後(撮影の終了時)に通知される。
図5の例では、画像im6が取得されると、撮影が終了し、画像im6が削除されるとともに、撮影終了がユーザに通知される。
【0062】
ここで、
図5の画像imがカメラから取得された場合の処理についてまとめる。画像im1が取得された時点ではまだ撮影は開始されていないものとする。
【0063】
画像im1が取得されると(ステップS101)、人が検出されず(ステップS103:NO)、かつ、撮影中ではないため(ステップS111:NO)、画像im1は削除される。
【0064】
画像im2が取得されると(ステップS101)、人が検出され(ステップS103:YES)、人が第1領域r1に含まれず(ステップS104:NO)、かつ、まだ撮影中ではないため(ステップS107:NO)、撮影装置1が第2パターンで振動し(ステップS106)、撮影が開始され(ステップS109)、画像im2が撮影画像として保存され、撮影の開始を示す音が出力される(ステップS110)。これにより、ユーザは、撮影装置1の画面を見ることなく、人が第2領域r2に写った画像imの撮影が開始されたことを知ることができる。
【0065】
画像im3,im4が取得されると(ステップS101)、人が検出され(ステップS103:YES)、人が第1領域r1に含まれ(ステップS104:YES)、かつ、既に撮影中であるため(ステップS107:YES)、撮影装置1が第1パターンで振動し(ステップS105)、画像im3,im4が撮影画像として保存される(ステップS108)。これにより、ユーザは、撮影装置1の画面を見ることなく、人が第1領域r1に写った画像imが撮影されたことを知ることができる。
【0066】
画像im5が取得されると(ステップS101)、人が検出され(ステップS103:YES)、人が第2領域r2に含まれ(ステップS104:NO)、かつ、既に撮影中であるため(ステップS107:YES)、撮影装置1が第2パターンで振動し(ステップS106)、画像im5が撮影画像として保存される(ステップS108)。これにより、ユーザは、撮影装置1の画面を見ることなく、人が第2領域r2に写った画像imが撮影されたことを知ることができる。
【0067】
画像im6が取得されると(ステップS101)、人が検出されず(ステップS103:NO)、かつ、既に撮影中であるため(ステップS111:YES)、撮影は終了し(ステップS112)、画像im6は削除され、撮影の終了を示す音が出力される(ステップS113)。これにより、ユーザは、撮影装置1の画面を見ることなく、人が写った画像imの撮影が終了したことを知ることができる。
【0068】
<まとめ>
以上説明した通り、撮影装置1は、カメラから画像imを取得し、画像imから対象物tを検出し、検出された対象物tが画像imの第1領域r1に含まれた場合に第1パターンで通知し、検出された対象物tが画像imの第2領域r2に含まれた場合に第1パターンとは異なる第2パターンで通知し、対象物tが第1領域r1又は第2領域r2に含まれている間、所定の時間間隔でカメラにより撮影を実行する。
【0069】
第1パターン及び第2パターンの通知があるか否かにより、ユーザ(撮影者)は、対象物tが撮影されているか否かを知ることができる。したがって、ユーザは、第1パターン又は第2パターンの通知が行われるように撮影装置1(カメラ)の向きを調整するだけで、撮影装置1の画面を見ることなく対象物tを撮影することができる。
【0070】
また、第1パターン及び第2パターンのいずれの通知が行われているかにより、ユーザは、撮影されている対象物tが画像imのどこに写っているか知ることができる。したがって、ユーザは、第1パターンの通知が行われるように撮影装置1(カメラ)の向きを調整するだけで、撮影装置1の画面を見ることなく対象物tを適切な位置で撮影することができる。
【0071】
[第2実施形態]
<撮影装置1の概要>
次に、第2実施形態に係る撮影装置1の概要について説明する。本実施形態に係る撮影装置1は、画像imから人及び顔をそれぞれ検出し、検出結果に応じてユーザに通知する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0072】
<撮影装置1の機能構成>
図6は、撮影装置1の機能構成の一例を示す図である。
図6に示すように、撮影装置1は、検出部132の代わりに、人検出部132Aと、顔検出部132Bと、を備える。通知部133は、人検出部132A及び顔検出部132Bの検出結果に応じてユーザに通知を行う。他の機能構成は第1実施形態と同様である。
【0073】
人検出部132Aは、記憶部12に保存された画像imから、人を検出する。人検出部132Aは、例えば、画像から人を検出するように学習された機械学習モデルを利用して、画像imから人を検出する。機械学習モデルは、例えば、CNNであるが、これに限られない。人検出部132Aは、人を検出可能な既存の任意の方法を利用できる。
【0074】
顔検出部132Bは、記憶部12に保存された画像imから、人の顔を検出する。顔検出部132Bは、例えば、画像から顔を検出するように学習された機械学習モデルを利用して、画像imから顔を検出する。機械学習モデルは、例えば、CNNであるが、これに限られない。顔検出部132Bは、顔を検出可能な既存の任意の方法を利用できる。
【0075】
<撮影装置1が実行する処理>
次に、撮影装置1が実行する処理について説明する。
図7は、撮影装置1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図8は、撮影装置1が実行する処理を説明する模式図である。
図8は、カメラから経時的に取得される一連の画像imを示しており、検出対象は人である。
【0076】
ユーザが撮影装置1を操作して、撮影装置1に処理を開始させると、ユーザが撮影装置1を操作して、撮影装置1に処理を終了させるまで、ステップS201~ステップS215の処理が所定の時間間隔で実行される。
【0077】
(ステップS201)
まず、撮影装置1が処理を開始すると、撮影部134がカメラを起動し、取得部131がカメラから画像imの取得を開始する(ステップS201)。取得部131は、例えば、カメラから1秒に1枚の画像imを取得し、撮影日時などと対応付けて画像情報121として記憶部12に一時的に保存する。取得部131がカメラから画像imを取得する時間間隔は任意に設定可能である。
【0078】
(ステップS202)
人検出部132Aは、記憶部12に新たな画像imが保存されると、保存された画像imに対して人の検出処理を実行し、画像imから人を検出する(ステップS202)。画像imに複数の人が含まれる場合、複数の人が検出される。
【0079】
(ステップS203)
人検出部132Aは、画像imから人が検出されたか確認する(ステップS203)。人が検出されなかった場合(ステップS203:NO)、画像imは削除され、処理はステップS213に進む。人が検出された場合(ステップS203:YES)、処理はステップS204に進む。
【0080】
図8の例では、人が写っていない画像im1が取得された場合、処理はステップS213に進み、人が写った画像im2が取得された場合、処理はステップS204に進む。
【0081】
(ステップS204)
顔検出部132Bは、記憶部12に新たな画像imが保存されると、保存された画像imに対して顔の検出処理を実行し、画像imから顔を検出する(ステップS204)。画像imに複数の顔が含まれる場合、複数の顔が検出される。
【0082】
(ステップS205)
顔検出部132Bは、画像imから顔が検出されたか確認する(ステップS205)。顔が検出されなかった場合(ステップS205:NO)、処理はステップS208に進む。顔が検出された場合(ステップS205:YES)、処理はステップS206に進む。
【0083】
図8の例では、顔が小さくて検出されていない画像im1が取得された場合、処理はステップS208に進み、顔が検出されている画像im2が取得された場合、処理はステップS206に進む。
【0084】
(ステップS206)
通知部133は、画像imから検出された顔が画像imの第1領域r1に含まれるか判定する(ステップS206)。ここで、第1領域r1及び第2領域r2について説明する。
【0085】
第1領域r1は、人又は顔がそこに位置している間、撮影を実行するよう設定された画像im上の領域であって、画像imにおける顔の位置として好ましい位置の範囲として設定された領域である。第1領域r1は、例えば、画像imの中心を含む領域(中央の領域)であるが、これに限られない。顔が第1領域r1に含まれる画像imは、顔を適切に撮影した画像imとなる。
【0086】
第1領域r1は、縦横の長さがいずれも画像imの輪郭より短い矩形の領域(
図8参照)でもよいし、画像imの中央を縦断又は横断する矩形の領域でもよいし、円形又は楕円形の領域でもよい。第1領域r1の形状及び大きさは任意に設定可能である。
【0087】
第2領域r2は、人又は顔がそこに位置している間、撮影を実行するよう設定された画像im上の領域であって、第1領域r1以外の領域である。第2領域r2は、画像imにおける第1領域r1以外の全体であってもよいし、一部であってもよい。人又は顔が第2領域r2に含まれる画像imは、人又は顔を撮影した画像imとなる。
【0088】
第2領域r2は、例えば、縦横の長さがいずれも画像imの輪郭より短い矩形の第1領域r1の周囲を囲む矩形の領域でもよいし、画像imの中央を縦断又は横断する矩形の第1領域r1を左右又は上下で挟む2分割された領域でもよいし、円形又は楕円形の第1領域r1の周囲を囲む円形又は楕円形の領域でもよい。第2領域r2の形状及び大きさは任意に設定可能である。
【0089】
なお、本実施形態において、第2領域r2は、第1領域r1以外の全体であるものとする。したがって、画像imから検出された顔が第1領域r1に含まれない場合、顔は第2領域r2に含まれることとなる。
【0090】
通知部133は、顔の全体が第1領域r1に含まれる場合、顔が画像imの第1領域r1に含まれると判定してもよいし、顔の重心が第1領域r1に含まれる場合、顔が画像imの第1領域r1に含まれると判定してもよい。画像imから複数の顔が検出されている場合、顔が1つでも第1領域r1に含まれていれば、顔が画像imの第1領域r1に含まれると判定してもよい。
【0091】
顔が第1領域r1に含まれる場合(ステップS206:YES)、処理はステップS207に進む。顔が第1領域r1に含まれない(第2領域r2に含まれる)場合(ステップS206:NO)、処理はステップS208に進む。
【0092】
図8の例では、顔が第1領域r1の内側にある画像im4が取得された場合、処理はステップS207に進み、顔が第1領域r1の外側にいる画像im3が取得された場合、処理はステップS208に進む。なお、
図8の例では、検出された顔に対応するバウンディングボックスb2の重心の位置により、顔が第1領域r1に含まれるか判定されるものとする。
【0093】
(ステップS207)
通知部133は、顔が第1領域r1に含まれる場合、出力装置210を制御して、第1パターンでユーザに通知する(ステップS207)。例えば、通知部133は、バイブレータを第1パターンで振動させることにより、顔が第1領域r1に含まれることをユーザに通知する。また、通知部133は、スピーカから第1パターンの音を出力することにより、顔が第1領域r1に含まれることをユーザに通知してもよい。このように、振動又は音でユーザに通知することにより、ユーザは、撮影装置1の画面を見ることなく、顔が第1領域r1に含まれていることを知ることができる。
図8の例では、人が第1領域r1に含まれる画像im3が取得された場合、その旨が第1パターンでユーザに通知される。
【0094】
(ステップS208)
一方、通知部133は、顔が検出されていない、又は、顔が第1領域r1に含まれない(顔が第2領域r2に含まれる)場合、出力装置210を制御して、第2パターンでユーザに通知する(ステップS208)。第2パターンは、第1パターンと異なる任意のパターンである。例えば、通知部133は、バイブレータを第2パターンで振動させることにより、顔が検出されていない又は顔が第2領域r2に含まれることをユーザに通知する。また、通知部133は、スピーカから第2パターンの音を出力することにより、顔が検出されていない又は顔が第2領域r2に含まれることをユーザに通知してもよい。このように、振動又は音でユーザに通知することにより、ユーザは、撮影装置1の画面を見ることなく、顔が検出されていない又は顔が第1領域r1に含まれていない(第2領域r2に含まれている)ことを知ることができる。
図8の例では、顔が検出されていな画像im2が取得された場合、及び
顔が第1領域r1に含まれない画像im3が取得された場合、その旨が第2パターンでユーザに通知される。
【0095】
(ステップS209)
その後、撮影部134は、現在が撮影中であるか、すなわち、既に撮影が開始されているか確認する(ステップS209)。まだ撮影中でない場合(ステップS209:NO)、処理はステップステップS211に進む。既に撮影中である場合(ステップS209:YES)、処理はステップS210に進む。
【0096】
(ステップS210)
既に撮影中である場合、撮影部134は、対象物tを撮影する(ステップS210)。具体的には、撮影部134は、画像imを撮影画像として記憶部12に保存する。撮影画像は、撮影日時などと対応付けられて撮影画像情報122として保存される。その後、処理はステップS201に戻る。
【0097】
(ステップS211)
まだ撮影中でない場合、撮影部134は、対象物tを撮影し、撮影を開始する(ステップS211)。撮影部134は、画像imを撮影画像として記憶部12に保存する。撮影画像は、撮影日時などと対応付けられて撮影画像情報122として保存される。以降、ステップS209では、撮影中と判定される。
図8の例では、画像im3が取得されると、撮影中と判定され、画像im3が撮影画像として保存される。撮影画像は、撮影日時などと対応付けられて撮影画像情報122として保存される。
【0098】
(ステップS212)
その後、通知部133は、出力装置210を制御して、ユーザに撮影が開始されたことを通知する。通知部133は、例えば、スピーカから撮影が開始されたことを示す音を出力することにより、撮影の開始をユーザに通知する。その後、処理はステップS201に戻る。これにより、ユーザは、撮影装置1を見ることなく、撮影が開始されたことを知ることができる。なお、撮影開始の通知は省略されてもよい。
【0099】
本実施形態では、対象物tが第1領域r1又は第2領域r2に含まれる間、所定の時間間隔(例えば1秒間隔)でカメラによる撮影が実行される。撮影の開始は、撮影が実行される期間の最初(撮影の開始時)に通知される。
図8の例では、画像im2が取得されると、撮影が開始され、画像im2が撮影画像として保存されるとともに、撮影開始がユーザに通知される。
【0100】
ここで、ステップS203に戻る。ステップS203において、人検出部132Aは、画像imから人が検出されたか確認する。人が検出されなかった場合(ステップS203:NO)、画像imは削除され、処理はステップS213に進む。
【0101】
(ステップS213)
人が検出されなかった場合、撮影部134は、現在が撮影中であるか、すなわち、既に撮影が開始されているか確認する(ステップS213)。まだ撮影中でない場合(ステップS213:NO)、画像imは削除され、処理はステップステップS201に戻る。既に撮影中である場合(ステップS213:YES)、処理はステップS214に進む。
【0102】
(ステップS214)
既に撮影中である場合、撮影部134は、撮影を終了する(ステップS214)。具体的には、撮影部134は、画像imを削除する。
【0103】
(ステップS215)
その後、通知部133は、出力装置210を制御して、ユーザに撮影が終了したことを通知する。通知部133は、例えば、スピーカから撮影が終了したことを示す音を出力することにより、撮影の終了をユーザに通知する。その後、処理はステップS201に戻る。これにより、ユーザは、撮影装置1を見ることなく、撮影が終了したことを知ることができる。なお、撮影終了の通知は省略されてもよい。
【0104】
本実施形態では、対象物tが第1領域r1又は第2領域r2に含まれる間、所定の時間間隔(例えば1秒間隔)でカメラによる撮影が実行される。撮影の終了は、撮影が実行される期間の最後(撮影の終了時)に通知される。
図8の例では、画像im6が取得されると、撮影が終了し、画像im6が削除されるとともに、撮影終了がユーザに通知される。
【0105】
ここで、
図8の画像imがカメラから取得された場合の処理についてまとめる。画像im1が取得された時点ではまだ撮影は開始されていないものとする。
【0106】
画像im1が取得されると(ステップS201)、人が検出されず(ステップS203:NO)、かつ、撮影中ではないため(ステップS213:NO)、画像im1は削除される。
【0107】
画像im2が取得されると(ステップS201)、人が検出され(ステップS203:YES)、顔が検出されず(ステップS205:NO)、かつ、まだ撮影中ではないため(ステップS209:NO)、撮影装置1が第2パターンで振動し(ステップS208)、撮影が開始され(ステップS211)、画像im2が撮影画像として保存され、撮影の開始を示す音が出力される(ステップS212)。これにより、ユーザは、撮影装置1の画面を見ることなく、人は写っているが顔が第1領域r1に含まれない画像imの撮影が開始されたことを知ることができる。
【0108】
画像im3が取得されると(ステップS201)、人が検出され(ステップS203:YES)、顔が検出され(ステップS205:YES)、顔が第1領域r1に含まれず(ステップS206:NO)、かつ、既に撮影中であるため(ステップS209:YES)、撮影装置1が第2パターンで振動し(ステップS208)、画像im3が撮影画像として保存される(ステップS210)。これにより、ユーザは、撮影装置1の画面を見ることなく、人は写っているが顔が第1領域r1に含まれない画像imが撮影されたことを知ることができる。
【0109】
画像im4が取得されると(ステップS201)、人が検出され(ステップS203:YES)、顔が検出され(ステップS205:YES)、顔が第1領域r1に含まれ(ステップS206:YES)、かつ、既に撮影中であるため(ステップS209:YES)、撮影装置1が第1パターンで振動し(ステップS207)、画像im4が撮影画像として保存される(ステップS210)。これにより、ユーザは、撮影装置1の画面を見ることなく、人が写り顔が第1領域r1に含まれた画像imが撮影されたことを知ることができる。
【0110】
画像im5が取得されると(ステップS201)、人が検出され(ステップS203:YES)、顔が検出され(ステップS205:YES)、顔が第1領域r1に含まれず(ステップS206:NO)、かつ、既に撮影中であるため(ステップS209:YES)、撮影装置1が第2パターンで振動し(ステップS208)、画像im5が撮影画像として保存される(ステップS210)。これにより、ユーザは、撮影装置1の画面を見ることなく、人は写っているが顔が第1領域r1に含まれない画像imが撮影されたことを知ることができる。
【0111】
画像im6が取得されると(ステップS201)、人が検出されず(ステップS203:NO)、かつ、既に撮影中であるため(ステップS213:YES)、撮影は終了し(ステップS214)、画像im6は削除され、撮影の終了を示す音が出力される(ステップS215)。これにより、ユーザは、撮影装置1の画面を見ることなく、人が写った画像imの撮影が終了したことを知ることができる。
【0112】
<まとめ>
以上説明した通り、撮影装置1は、カメラから画像imを取得し、画像imから人を検出し、画像imから顔を検出し、検出された顔が画像imの第1領域r1に含まれた場合に第1パターンで通知し、顔が画像imの第1領域r1に含まれず、かつ、検出された人が第1領域r1又は第2領域r2に含まれた場合に第1パターンとは異なる第2パターンで通知し、人が第1領域r1又は第2領域r2に含まれている間、所定の時間間隔で前記カメラにより撮影を実行する。
【0113】
第1パターン及び第2パターンの通知があるか否かにより、ユーザ(撮影者)は、人が撮影されているか否かを知ることができる。したがって、ユーザは、第1パターン又は第2パターンの通知が行われるように撮影装置1(カメラ)の向きを調整するだけで、撮影装置1の画面を見ることなく人を撮影することができる。
【0114】
また、第1パターン及び第2パターンのいずれの通知が行われているかにより、ユーザは、撮影されている人の顔が画像imのどこに写っているか知ることができる。したがって、ユーザは、第1パターンの通知が行われるように撮影装置1(カメラ)の向きを調整するだけで、撮影装置1の画面を見ることなく顔を適切な位置で撮影することができる。
【0115】
なお、本実施形態において、画像imから顔が検出された場合、撮影装置1は、検出された顔に対して顔認証処理を実行してもよい。顔認証処理により、画像imに含まれる人物が特定された場合、特定された人物を示す情報を画像im(撮影画像)に対応付けて撮影画像情報122として保存してもよい。
【0116】
また、顔認証処理により、画像imに含まれる人物が特定され、その人物が予め設定された所定の人物であった場合、通知部133は、その旨を第3パターンでユーザに通知してもよい。第3パターンは、第1パターン及び第2パターンと異なる振動又は音のパターンである。これにより、ユーザは、撮影装置1の画面を見ることなく、所定の人物が撮影されていることを知ることができる。
【0117】
また、顔認証処理により、画像imに含まれる人物が特定され、その人物が予め設定された所定の人物であった場合のみ、撮影部134は、撮影を実行してもよい。これにより、画像imに所定の人物が写っている場合だけ、撮影を実行することができる。
【0118】
<付記>
本実施形態は、以下の開示を含む。
【0119】
(付記1)
カメラを備えた撮影装置が実行する撮影方法であって、
前記カメラから画像を取得する取得処理と、
前記画像から対象物を検出する検出処理と、
前記検出処理により検出された前記対象物が前記画像の第1領域に含まれた場合に第1パターンで通知し、前記検出処理により検出された前記対象物が前記画像の第2領域に含まれた場合に前記第1パターンとは異なる第2パターンで通知する通知処理と、
前記対象物が前記第1領域又は前記第2領域に含まれている間、所定の時間間隔で前記カメラにより撮影する撮影処理と、
を含む撮影方法。
【0120】
(付記2)
カメラを備えた撮影装置が実行する撮影方法であって、
前記カメラから画像を取得する取得処理と、
前記画像から人を検出する人検出処理と、
前記画像から顔を検出する顔検出処理と、
前記顔検出処理により検出された前記顔が前記画像の第1領域に含まれた場合に第1パターンで通知し、前記顔が前記画像の第1領域に含まれず、かつ、前記人検出処理により検出された前記人が前記第1領域又は第2領域に含まれた場合に前記第1パターンとは異なる第2パターンで通知する通知処理と、
前記人が前記第1領域又は前記第2領域に含まれている間、所定の時間間隔で前記カメラにより撮影する撮影処理と、
を含む撮影方法。
【0121】
(付記3)
前記対象物は、人、動物又はこれらの顔である
付記1に記載の撮影方法。
【0122】
(付記4)
前記第1領域は、前記画像の中心を含む領域である
付記1又は付記2に記載の撮影方法。
【0123】
(付記5)
前記第2領域は、前記画像の前記第1領域以外の領域である
付記1又は付記2に記載の撮影方法。
【0124】
(付記6)
前記通知処理は、振動により行われる
付記1又は付記2に記載の撮影方法。
【0125】
(付記7)
前記通知処理は、撮影の開始時及び終了時の少なくとも一方に音で通知する
付記1又は付記2に記載の撮影方法。
【0126】
(付記8)
前記画像から顔認証する顔認証処理を更に含み、
通知処理は、前記顔認証処理により所定の人物が特定された場合に第3パターンで通知する
付記1又は付記2に記載の撮影方法。
【0127】
(付記9)
カメラを備えた撮影装置であって、
前記カメラから画像を取得する取得部と、
前記画像から対象物を検出する検出部と、
前記検出部により検出された前記対象物が前記画像の第1領域に含まれた場合に第1パターンで通知し、前記検出部により検出された前記対象物が前記画像の第2領域に含まれた場合に前記第1パターンとは異なる第2パターンで通知する通知部と、
前記対象物が前記第1領域又は前記第2領域に含まれている間、所定の時間間隔で前記カメラにより撮影する撮影部と、
を備える撮影装置。
【0128】
(付記10)
カメラを備えた撮影装置が実行する撮影方法であって、
前記カメラから画像を取得する取得部と、
前記画像から人を検出する人検出部と、
前記画像から顔を検出する顔検出部と、
前記顔検出部により検出された前記顔が前記画像の第1領域に含まれた場合に第1パターンで通知し、前記顔が前記画像の第1領域に含まれず、かつ、前記人検出部により検出された前記人が前記第1領域又は第2領域に含まれた場合に前記第1パターンとは異なる第2パターンで通知する通知部と、
前記人が前記第1領域又は前記第2領域に含まれている間、所定の時間間隔で前記カメラにより撮影する撮影部と、
を備える撮影装置。
【0129】
(付記11)
カメラを備えた撮影装置が実行する撮影方法であって、
前記カメラから画像を取得する取得処理と、
前記画像から対象物を検出する検出処理と、
前記検出処理により検出された前記対象物が前記画像の第1領域に含まれた場合に第1パターンで通知し、前記検出処理により検出された前記対象物が前記画像の第2領域に含まれた場合に前記第1パターンとは異なる第2パターンで通知する通知処理と、
前記対象物が前記第1領域又は前記第2領域に含まれている間、所定の時間間隔で前記カメラにより撮影する撮影処理と、
を含む撮影方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0130】
(付記12)
カメラを備えた撮影装置が実行する撮影方法であって、
前記カメラから画像を取得する取得処理と、
前記画像から人を検出する人検出処理と、
前記画像から顔を検出する顔検出処理と、
前記顔検出処理により検出された前記顔が前記画像の第1領域に含まれた場合に第1パターンで通知し、前記顔が前記画像の第1領域に含まれず、かつ、前記人検出処理により検出された前記人が前記第1領域又は第2領域に含まれた場合に前記第1パターンとは異なる第2パターンで通知する通知処理と、
前記人が前記第1領域又は前記第2領域に含まれている間、所定の時間間隔で前記カメラにより撮影する撮影処理と、
を含む撮影方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0131】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0132】
1:撮影装置
11:通信部
12:記憶部
13:制御部
101:プロセッサ
102:メモリ
103:ストレージ
104:通信I/F
105:入出力I/F
106:ドライブ装置
107:入力装置
108:出力装置
109:記録メディア
121:画像情報
122:撮影画像情報
131:取得部
132:検出部
132A:人検出部
132B:顔検出部
133:通知部
134:撮影部
【手続補正書】
【提出日】2023-09-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラを備えた撮影装置が実行する撮影方法であって、
前記カメラから画像を取得する取得処理と、
前記画像から人を検出する人検出処理と、
前記画像から顔を検出する顔検出処理と、
前記顔検出処理により検出された前記顔が前記画像の第1領域に含まれた場合に第1パターンの振動及び音の少なくとも一方で通知し、前記顔が前記画像の第1領域に含まれず、かつ、前記人検出処理により検出された前記人が前記第1領域又は第2領域に含まれた場合に前記第1パターンとは異なる第2パターンの振動及び音の少なくとも一方で通知する通知処理と、
前記人が前記第1領域又は前記第2領域に含まれている間、所定の時間間隔で前記カメラにより撮影する撮影処理と、
を含む撮影方法。
【請求項2】
前記第1領域は、前記画像の中心を含む領域である
請求項1に記載の撮影方法。
【請求項3】
前記第2領域は、前記画像の前記第1領域以外の領域である
請求項1に記載の撮影方法。
【請求項4】
前記通知処理は、撮影の開始時及び終了時の少なくとも一方に音で通知する
請求項1に記載の撮影方法。
【請求項5】
前記画像から顔認証する顔認証処理を更に含み、
通知処理は、前記顔認証処理により所定の人物が特定された場合に第3パターンで通知する
請求項1に記載の撮影方法。
【請求項6】
カメラを備えた撮影装置が実行する撮影方法であって、
前記カメラから画像を取得する取得部と、
前記画像から人を検出する人検出部と、
前記画像から顔を検出する顔検出部と、
前記顔検出部により検出された前記顔が前記画像の第1領域に含まれた場合に第1パターンの振動及び音の少なくとも一方で通知し、前記顔が前記画像の第1領域に含まれず、かつ、前記人検出部により検出された前記人が前記第1領域又は第2領域に含まれた場合に前記第1パターンとは異なる第2パターンの振動及び音の少なくとも一方で通知する通知部と、
前記人が前記第1領域又は前記第2領域に含まれている間、所定の時間間隔で前記カメラにより撮影する撮影部と、
を備える撮影装置。
【請求項7】
カメラを備えた撮影装置が実行する撮影方法であって、
前記カメラから画像を取得する取得処理と、
前記画像から人を検出する人検出処理と、
前記画像から顔を検出する顔検出処理と、
前記顔検出処理により検出された前記顔が前記画像の第1領域に含まれた場合に第1パターンの振動及び音の少なくとも一方で通知し、前記顔が前記画像の第1領域に含まれず、かつ、前記人検出処理により検出された前記人が前記第1領域又は第2領域に含まれた場合に前記第1パターンとは異なる第2パターンの振動及び音の少なくとも一方で通知する通知処理と、
前記人が前記第1領域又は前記第2領域に含まれている間、所定の時間間隔で前記カメラにより撮影する撮影処理と、
を含む撮影方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。