(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024084391
(43)【公開日】2024-06-25
(54)【発明の名称】肌のきしみ抑制剤
(51)【国際特許分類】
A61K 8/34 20060101AFI20240618BHJP
A61K 8/73 20060101ALI20240618BHJP
A61K 8/81 20060101ALI20240618BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20240618BHJP
【FI】
A61K8/34
A61K8/73
A61K8/81
A61Q19/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022198639
(22)【出願日】2022-12-13
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ウェブサイト掲載日:2022年7月20日 ウェブサイトのアドレス:https://www.kracie.co.jp/release/10177992_3833.html 販売日:2022年9月27日 販売店:株式会社ツルハホールディングス、株式会社サンドラッグ、株式会社クスリのアオキ他
(71)【出願人】
【識別番号】306018376
【氏名又は名称】クラシエ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 優
(72)【発明者】
【氏名】塚本 篤子
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA032
4C083AA082
4C083AA112
4C083AB032
4C083AC012
4C083AC022
4C083AC072
4C083AC112
4C083AC122
4C083AC131
4C083AC132
4C083AC172
4C083AC302
4C083AC332
4C083AC352
4C083AC392
4C083AC422
4C083AC432
4C083AC442
4C083AC482
4C083AC532
4C083AC612
4C083AC622
4C083AC642
4C083AC662
4C083AC712
4C083AD042
4C083AD091
4C083AD092
4C083AD152
4C083AD202
4C083AD211
4C083AD212
4C083AD241
4C083AD242
4C083AD332
4C083AD351
4C083AD352
4C083AD432
4C083AD492
4C083AD532
4C083AD572
4C083AD642
4C083CC04
4C083CC05
4C083DD23
4C083DD27
4C083DD31
4C083DD41
4C083EE06
(57)【要約】
【課題】
増粘剤配合に起因する肌に塗布した後のきしみ感を抑制できる剤、およびその剤を配合する皮膚化粧料を提供することを課題とする。
【解決手段】
下記成分(A)を有効成分とする(B)由来の肌のきしみ抑制剤により上記課題を解決する。好ましくは、(A)と(B)の配合比(A/B)が0.05以上である。さらに好ましくは、(A)がイノシトール、マルチトール、ソルビトールから選ばれる1種以上、(B)がカンテン、アクリル酸Naグラフトデンプン、カルボキシビニニルポリマー、キサンタンガムから選ばれる1種以上である。
(A)糖アルコールから選ばれる少なくとも1種以上
(B)増粘剤
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記(A)を有効成分とする(B)由来の肌のきしみ抑制剤。
(A)糖アルコールから選ばれる少なくとも1種以上
(B)増粘剤
【請求項2】
前記(A)と(B)の配合比(A/B)が0.05以上である請求項1に記載の肌のきしみ抑制剤。
【請求項3】
前記(A)がイノシトール、マルチトール、ソルビトールから選ばれる少なくとも1種以上である請求項1又は2に記載の肌のきしみ抑制剤。
【請求項4】
下記(A)及び(B)を含有する皮膚化粧料組成物。
(A)イノシトール、マルチトール、ソルビトールから選ばれる少なくとも1種以上
(B)カンテン、アクリル酸Naグラフトデンプン、カルボキシビニニルポリマー、キサンタンガムから選ばれる少なくとも1種以上
【請求項5】
前記(A)と(B)の配合比(A/B)が0.05以上である請求項4に記載の皮膚化粧料組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、肌のきしみ抑制剤に関し、詳細には、皮膚化粧料を肌に塗布した後の増粘剤に起因するきしみ感を軽減する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、化粧料など皮膚に適用する外用組成物は、その目的や用途に応じた粘度に調整されており、製剤に応じて様々な増粘剤が用いられている。前記増粘剤としては、具体的には、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、セルロース、グアーガム、アルギン酸、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマー等の水溶性高分子がよく用いられている。
【0003】
これらを用いた粘性のある化粧料などの製剤は、とろみ感のある外観や使用時の濃厚感、保湿感等が優れているために、商品性が向上するとして利用されることも多い(例えば特許文献1)。また、特に皮膚外用乳化製剤においては、増粘することで安定性を付与できることが一般に知られており、複数種類の増粘剤を用いられることも多い(例えば特許文献2)。
【0004】
また、多くの増粘剤は被膜形成ポリマーとしても一般的によく知られている。製剤中の被膜形成ポリマーが塗布後に皮膚上に被膜形成することで、肌の仕上がりや感触面で優れた効果を発揮する例などが知られている(例えば特許文献3)。
【0005】
このように、増粘剤を配合することで多くの利点がある一方で、被膜形成をする観点から、塗布後に膜感由来のきしみ感が出てしまうという問題点があった。そこで、増粘剤の粒子径をコントロールする方法できしみ感が軽減することは知られていた(例えば特許文献4)が、十分に検討されてはいなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2014-185118号公報
【特許文献2】特開平09-249555号公報
【特許文献3】特開2022-67065号公報
【特許文献4】特開2021-031434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記従来技術は、皮膚化粧料として一定の効果は有していると思われるが、皮膚化粧料の外観や製剤の安定性の面から、使用性や安定性と、きしみ感を感じにくさの両方を満足させるのに十分な機能を発揮するまでには至っていない。そのため、肌に塗布した後のきしみ感を軽減し、さらには垂れ落ちない使用性があり、使用感触に優れる皮膚化粧料が強く望まれていた。
【0008】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、増粘剤配合に起因する肌に塗布した後のきしみ感を抑制できる剤、およびその剤を配合する皮膚化粧料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは上記目的を達成するため鋭意研究を行った結果、増粘剤に対し糖アルコー
ルを組み合わせることによって、肌に塗布した後のきしみ感を抑制できることを見出し、本発明を完成した。
【0010】
すなわち本発明は以下のとおりである。
[1]
下記(A)を有効成分とする(B)由来の肌のきしみ抑制剤である。
(A)糖アルコールから選ばれる少なくとも1種以上
(B)増粘剤
[2]
好ましくは、前記(A)と(B)の配合比(A/B)が0.05以上である請求項1に記載の肌のきしみ抑制剤である。
[3]
さらに好ましくは、前記(A)がイノシトール、マルチトール、ソルビトールから選ばれる少なくとも1種以上である請求項1又は2に記載の肌のきしみ抑制剤である。
[4]
下記(A)及び(B)を含有する皮膚化粧料組成物である。
(A)イノシトール、マルチトール、ソルビトールから選ばれる少なくとも1種以上
(B)カンテン、アクリル酸Naグラフトデンプン、カルボキシビニニルポリマー、キサンタンガムから選ばれる少なくとも1種以上
[5]
好ましくは、前記(A)と(B)の配合比(A/B)が0.05以上である請求項4に記載の皮膚化粧料組成物である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、増粘剤配合に起因する肌に塗布した後のきしみ感を抑制できる剤を提供することができる。さらに、この肌のきしみ抑制剤を配合する皮膚化粧料は、肌に塗布した後のきしみ感を抑制するだけでなく、垂れ落ちない使用性で、使用後の肌のもっちりとした感触が得られ、使用感触に優れる皮膚化粧料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の構成について詳述する。
【0013】
本発明において、「肌のきしみ」とは、製剤を皮膚上に塗布し馴染ませるときに、肌にスーッと馴染まずブレーキ感や突っかかり感を感じることを意味する。そして、「増粘剤に起因する肌のきしみ」とは、きしみが皮膚上に残存する増粘剤そのものや増粘剤由来の被膜形成作用によるものを意味する。
【0014】
<(A)糖アルコール>
本発明に用いる(A)成分は糖アルコールである。糖アルコールは、糖質が持つカルボニル基を還元した糖質の総称として知られている。糖アルコールは、化粧品分野において保湿剤として広く知られており、これらの成分は市販されている化粧品原料として入手可能である。
【0015】
本発明では、後述する(B)増粘剤に(A)糖アルコールを組み合わせることで、(B)増粘剤由来の肌のきしみ感を抑制できることを見出した。これは糖アルコールが、増粘剤由来の被膜形成に必要な水分蒸発を穏やかに抑え、被膜が柔らかくなることにより、(B)増粘剤由来の肌のきしみ感を抑制できるものと推測される。また、併せて、使用後の肌のもっちり感を得ることも可能となる。
【0016】
(A)成分は、具体的にはイノシトール、ソルビトール、マルチトールが、製剤使用後
の肌のもっちり感が特に良好となるので好ましい。
【0017】
<(B)増粘剤>
本発明に用いる(B)成分は増粘剤である。増粘剤は、皮膚化粧料の外観や製剤の安定性の観点から配合される。具体的には、陰イオン性増粘剤、酸性多糖増粘剤などが挙げられる。増粘剤は1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
【0018】
(B)成分に対する(A)成分の配合比率(A/B)は、0.05以上が好ましく、5.0以下であればさらに好ましい。0.05以上であれば、増粘剤由来の肌のきしみ感抑制効果を十分に得られる。また、5.0以下であれば、皮膚化粧料に用いたときに塗布時にべたつきを感じず、塗布後の肌のもっちり感が良好となる。
【0019】
皮膚化粧料に用いる場合の(A)の配合量は、皮膚化粧料全体に対して0.1~6.0重量%(以後、特別な記載のない限り重量%を表す)が好ましい。0.1%以上であれば十分な保湿効果を得られ、6.0%以下であれば、塗布中に(A)由来のべたつきを生じない。
【0020】
皮膚化粧料に用いる場合の(B)の配合量は、皮膚化粧料全体に対して0.01%以上が好ましい。0.01%以上であれば、皮膚化粧料の十分な外観や使用性の向上が得られる。
【0021】
<その他の成分>
本発明の皮膚化粧料は、上述した成分の他に、本発明の目的を損なわない範囲で、他の成分、例えば、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、油剤、高分子化合物、増粘剤、粉体(色素、樹脂、顔料)、防腐剤、香料、保湿剤、生理活性成分、ミネラル塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、パール化剤、中和剤、pH調整剤、植物エキス、酵素等の成分を適宜配合することができる。
【0022】
また、本発明の皮膚化粧料には、本発明の目的を損なわない範囲で、生理活性成分を適宜配合することができる。生理活性物質とは、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質であり、例えば、抗炎症剤、老化防止剤、紫外線防御剤、収斂剤、抗酸化剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤等が挙げられる。
【0023】
<皮膚化粧料>
皮膚化粧料は、常法に従って製造することができる。また、本発明の皮膚化粧料の一例としては、ローション、乳液、クリーム、ジェル、セラム、シートマスク、メイク、ボデイローション、ボディジェル、ボディクリーム、化粧下地等が挙げられる。剤形も目的に応じて任意に選択することができる。すなわち、液状、クリーム状、ジェル状、乳液状、シート状、スティック状、エアゾール状等のものが挙げられる。本発明の皮膚化粧料は、一般の化粧料に限定されるものではなく、医薬部外品、指定医薬部外品、外用医薬品等を包含するものである。
【0024】
本発明の肌のきしみ抑制剤を配合する皮膚化粧料は、油性成分が10%以下であるクリーム剤型皮膚化粧料に有効である。油性成分が10%以下のクリーム剤型の皮膚化粧料は、閉塞作用などによって水分蒸発を抑える成分の配合量が少ないことからよりきしみを生じやすく、本願発明の肌のきしみ抑制剤が有効に働くからである。また、油性成分が10%以下であるクリーム剤型皮膚化粧料とは、油性成分が0%やごく微量の、化粧水処方やジェル処方等を包含するものである。
【実施例0025】
次に本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、これに限定されるものではない。実施例に先立ち、各実施例で採用した試験法、評価法を説明する。
【0026】
(肌のきしみ感評価試験)
専門パネル5名により、本発明の実施例および比較例の皮膚化粧料を0.5g手に取り、洗顔後の顔前面に塗布し、肌になじませたときのきしみ感について下記の評点の付け方にて官能評価を実施した。評価基準は5名の総合評点の平均値を用いた。
<肌のきしみ感実感についての評点と内容>
5点…肌になじませたときにきしみ感がまったくない感じない
4点…肌になじませたときにきしみ感をほとんど感じない
3点…肌になじませたときにきしみ感をあまり感じない
2点…肌になじませたときにきしみ感をやや感じる
1点…肌になじませたときにきしみ感を感じる
【0027】
(製剤塗布後の肌のもっちり感評価試験)
専門パネル5名により、本発明の実施例および比較例の皮膚化粧料を全顔に使用した直後の肌のもっちり感について下記の評点のつけ方にて官能評価を実施した。評価基準は5名の評点の平均値を用いた。
5点…塗布後に肌のもっちり感をしっかり感じる
4点…塗布後に肌のもっちり感をやや感じる
3点…塗布後に肌のもっちり感をわずかに感じる
2点…塗布後に肌のもっちり感をあまり感じない
1点…塗布後に肌のもっちり感を全く感じない
【0028】
(垂れ落ちない使用性の評価試験)
専門パネル5名により、本発明の実施例および比較例の皮膚化粧料使用時の剤の使用性について、下記の評点の付け方にて評価を実施した。評価基準は5名の平均値を用いた。5点…剤が手から垂れ落ちないように感じた
4点…剤が手からあまり垂れ落ちにくいように感じた
3点…剤が手から垂れ落ちるとも垂れ落ちないともいえない
2点…剤が手からやや垂れ落ちやすかった
1点…剤が手から垂れ落ちた
【0029】
上記評点の平均値を次の基準で判定した。
◎:平均値が4.0以上
○:平均値が3.0以上4.0未満
△:平均値が2.0以上3.0未満
×:平均値が2.0未満
【0030】
<実施例1~21および比較例1~10>
表1~3に示す実施例および比較例の各処方における皮膚化粧料を常法により調整し、各試験法により評価した。その結果を表1に併せて示す。
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
表1~3から明らかなように、本発明の成分を用いた実施例の皮膚化粧料はいずれも優れた性能を有していた。一方、必須成分のいずれかを欠いた、もしくは代替成分を添加した比較例では、肌のきしみ感、塗布後の肌のもっちり感、垂れ落ちない使用性のいずれかの面で劣っており、本発明の目的を達成できなかった。
【0035】
以下、本発明の皮膚化粧料のその他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実施例の皮膚化粧料についても、上記の肌のきしみ感、塗布後の肌のもっちり感、垂れ落ちない使用性について各項目を検討したところ、いずれにおいても優れた特性を有しており良好であった。
【0036】
実施例23(クリーム) (重量%)
(1)アクリル酸Naグラフトデンプン 0.6%
(2)カンテン 0.4%
(3)イノシトール 0.5%
(4)ヒアルロン酸Na 0.2%
(5)米発酵液 0.1%
(6)シロツメクサエキス 0.5%
(7)グルコシルセラミド 0.1%
(8)水添レシチン 0.5%
(9)コレステロール 0.1%
(10)テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル 2.0%
(11)ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル) 0.5%
(12)ワセリン 0.6%
(13)グリセリン 10.0%
(14)ジプロピレングリコール 5.0%
(15)1,3-ブチレングリコール 5.0%
(16)EDTA-2Na 0.001%
(17)香料 0.01%
(18)フェノキシエタノール 0.3%
(19)メチルパラベン 0.05%
(20)精製水 残部
【0037】
(製法)(1)~(7)および(13)~(16)、(18)、(19)を(20)に加えて攪拌し、80℃まで加熱し、均一に溶解させる(A液)。(8)~(12)を70℃に加熱して均一溶解させる(B液)。B液にA液を加え、均一になるまでホモミキサーにて分散した後、30℃まで冷却を行い、ついで(17)を加えてさらにホモミキサーにて均一になるまで分散し、容器に充填し、クリームを調製した。
【0038】
実施例24(化粧水) (重量%)
(1)キサンタンガム 0.2%
(2)イノシトール 0.1%
(3)ソルビトール 3.0%
(4)シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール0.1%
(5)ビワ葉エキス 0.3%
(6)シャクヤク根エキス 0.1%
(7)コメヌカエキス 0.1%
(8)グリセリン 5.0%
(9)1,3-ブチレングリコール 5.0%
(10)ジプロピレングリコール 2.0%
(11)クエン酸ナトリウム 0.05%
(12)クエン酸 0.01%
(13)ポリオキシエチレン硬化ひまし油 0.1%
(14)モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)0.05%
(15)エデト酸二ナトリウム 0.01%
(16)ポリグリセリン 0.3%
(17)メチルグルセス-20 0.5%
(18)加水分解コラーゲン 0.001%
(19)ペンチレングリコール 0.2%
(20)フェノキシエタノール 0.3%
(21)メチルパラベン 0.01%
(22)精製水 残部
【0039】
(製法)(1)~(18)を(22)に投入し、均一溶解するまでプロペラで分散させた(A液)。(20)および(21)を(19)に溶解させたのち、A液に加え、均一溶解して化粧水を調製した。
【0040】
実施例25(乳液) (重量%)
(1)カルボキシビニルポリマー 0.2%
(2)ソルビトール 1.0%
(3)グリチルリチン酸ジカリウム 0.05%
(4)ユズ果実エキス 0.1%
(5)米発酵液 0.3%
(6)アスコルビン酸2-グルコシド 0.001%
(7)トリメチルグリシン 0.25%
(8)ポリエチレングリコール(平均分子量4000) 0.2%
(9)ジプロピレングリコール 8.0%
(10)スクワラン 2.0%
(11)ステアリン酸グリセリル 1.0%
(12)ベヘニルアルコール 0.1%
(13)コレステリン 0.4%
(14)トリイソステアリン酸PEG-10グリセリル 0.1%
(15)メチルポリシロキサン(100CS) 0.6%
(16)メチルパラベン 0.08%
(17)フェノキシエタノール 0.1%
(18)精製水 残部
【0041】
(製法)(1)~(9)および(16)を80℃に加熱、撹拌をして均一溶解させる(A液)。(10)~(15)、(17)を80℃に加熱、撹拌して均一に分散させる(B液)。B液にA液を加え、均一になるまでホモミキサーにて分散した後、30℃まで冷却して、乳液を調整した。
【0042】
実施例26(ジェルクリーム) (重量%)
(1)カルボキシビニルポリマー 0.2%
(2)アクリル酸Naグラフトデンプン 0.4%
(3)イノシトール 0.2%
(4)マルチトール 1.0%
(5)ピロリドンカルボン酸ナトリウム 0.1%
(6)エデト酸二ナトリウム 0.01%
(7)ポリエチレングリコール(分子量4000) 1.2%
(8)ベヘニルアルコール 1.0%
(9)モノステアリン酸グリセリル 1.5%
(10)ミリスチン酸オクチルドデシル 0.3%
(11)メチルポリシロキサン(6CS) 1.0%
(12)ミツロウ 0.1%
(13)セラミドIII 0.01%
(14)イソステアリン酸ソルビタン 0.1%
(15)ステアロイルグルタミン酸ナトリウム 0.5%
(16)HEDTA-3Na 0.01%
(17)クエン酸 0.01%
(18)水酸化カリウム 0.22%
(19)ジプロピレングリコール 5.0%
(20)1,3-ブチレングリコール 8.0%
(21)トラネキサム酸 2.0%
(22)純水 残部
【0043】
(製法)(8)~(14)を80℃に加温し、均一溶解させた(A液)。(1)~(7)、(15)~(21)を均一分散させた後に80℃に加温した(B液)。B液にA液を加え、ホモミキサーにて分散した後、室温まで冷却し、ジェルクリームを調製した。