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特開2024-84394契約管理プログラム、情報処理装置、製造方法、情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024084394
(43)【公開日】2024-06-25
(54)【発明の名称】契約管理プログラム、情報処理装置、製造方法、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240618BHJP
   G06Q 10/06 20230101ALI20240618BHJP
   G06F 40/279 20200101ALI20240618BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q10/06
G06F40/279
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022198645
(22)【出願日】2022-12-13
(71)【出願人】
【識別番号】505392916
【氏名又は名称】弁護士ドットコム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】石田 恵美
(72)【発明者】
【氏名】西村 拓也
(72)【発明者】
【氏名】神戸 信亮
【テーマコード(参考)】
5B091
5L010
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5B091AA15
5B091CA01
5B091EA01
5L010AA07
5L049AA07
5L049CC22
5L050CC22
(57)【要約】
【課題】所定のユーザが作成した契約文書を、他のユーザ(確認者)が承認する電子契約サービスにおいて、確認者が契約文書を却下等により承認しなかった場合において、承認しなかった事由(非承認事由、却下事由)を記憶し、蓄積することができていないという課題がある。
【解決手段】プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに電子的な契約文書を記憶させるための契約管理プログラムであって、プロセッサが、契約に関する契約文書を記憶する契約記憶ステップと、第2ユーザから、契約記憶ステップにおいて記憶した契約文書のうち、契約締結を承認しない事由に該当する事由該当箇所の選択操作を受け付ける事由選択ステップと、第2ユーザから、契約締結を承認しない事由に関する事由内容の入力操作を受け付ける事由入力ステップと、事由選択ステップにおいて選択した事由該当箇所と、事由入力ステップにおいて入力した事由内容とを含む非承認事由を記憶する事由記憶ステップと、を実行する契約管理プログラム。
【選択図】 図20
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに電子的な契約文書を記憶させるための契約管理プログラムであって、
前記プロセッサが、
契約に関する契約文書を記憶する契約記憶ステップと、
第2ユーザから、前記契約記憶ステップにおいて記憶した前記契約文書のうち、契約締結を承認しない事由に該当する事由該当箇所の選択操作を受け付ける事由選択ステップと、
前記第2ユーザから、前記契約締結を承認しない事由に関する事由内容の入力操作を受け付ける事由入力ステップと、
前記事由選択ステップにおいて選択した前記事由該当箇所と、前記事由入力ステップにおいて入力した前記事由内容とを含む非承認事由を記憶する事由記憶ステップと、
を実行する契約管理プログラム。
【請求項2】
前記プロセッサが、
前記契約記憶ステップにおいて記憶した前記契約文書の種類に関する契約種別を特定する契約特定ステップと、
を実行し、
前記事由記憶ステップは、前記契約特定ステップにおいて特定した前記契約種別を、前記非承認事由と関連づけて記憶するステップである、
請求項1記載の契約管理プログラム。
【請求項3】
前記プロセッサが、
前記契約記憶ステップにおいて記憶した前記契約文書の契約当事者に関する当事者情報を特定する当事者特定ステップと、
を実行し、
前記事由記憶ステップは、前記当事者特定ステップにおいて特定した前記当事者情報を、前記非承認事由と関連づけて記憶するステップである、
請求項1記載の契約管理プログラム。
【請求項4】
前記プロセッサが、
前記事由選択ステップにおいて選択した前記事由該当箇所が属する契約条項または契約条文の種類に関する条項種別を特定する条項特定ステップと、
を実行し、
前記事由記憶ステップは、前記条項特定ステップにおいて特定した前記条項種別を、前記非承認事由と関連づけて記憶するステップである、
請求項1記載の契約管理プログラム。
【請求項5】
前記プロセッサが、
前記事由選択ステップにおいて選択した前記事由該当箇所の属性に関する箇所属性を特定する属性特定ステップと、
を実行し、
前記事由記憶ステップは、前記属性特定ステップにおいて特定した前記箇所属性を、前記非承認事由と関連づけて記憶するステップである、
請求項1記載の契約管理プログラム。
【請求項6】
前記事由入力ステップは、前記事由内容として、誤字脱字、入力漏れ、日付、および、曜日の齟齬または矛盾の少なくともいずれか1以上の入力不備に関する情報を前記事由内容として受け付けるステップである、
請求項1記載の契約管理プログラム。
【請求項7】
前記プロセッサが、
前記事由記憶ステップにおいて記憶した前記非承認事由を提示する事由提示ステップと、
を実行する請求項1記載の契約管理プログラム。
【請求項8】
前記事由提示ステップは、複数の前記非承認事由について、契約文書の種類に関する契約種別、契約文書の契約当事者に関する当事者情報、契約条項または契約条文の種類に関する条項種別、および、事由該当箇所の属性に関する箇所属性の少なくともいずれか1つ以上に基づく集計情報を提示するステップである、
請求項7記載の契約管理プログラム。
【請求項9】
前記事由提示ステップは、前記複数の前記非承認事由に含まれる前記事由内容と、当該事由内容ごとの前記集計情報を関連づけて提示するステップである、
請求項8記載の契約管理プログラム。
【請求項10】
前記事由提示ステップは、前記集計情報が所定範囲に含まれる前記非承認事由を提示し、前記集計情報が前記所定範囲に含まれない前記非承認事由を提示しないステップである、
請求項9記載の契約管理プログラム。
【請求項11】
前記プロセッサが、
第1ユーザから、契約に関する前記契約文書を受け付ける契約受付ステップと、
前記契約受付ステップにおいて受け付けた前記契約文書が承認されない可能性を示す注意情報を前記第1ユーザに提示する注意提示ステップと、
を実行し、
前記契約記憶ステップは、前記契約受付ステップにおいて受け付けた前記契約文書を記憶するステップである、
請求項7記載の契約管理プログラム。
【請求項12】
前記事由提示ステップは、第3ユーザに前記非承認事由を提示するステップであり、
前記プロセッサが、
前記第3ユーザから、当該第3ユーザに対して提示された前記非承認事由を参照して、前記注意情報の入力操作を受け付ける注意入力ステップと、
前記注意入力ステップにおいて受け付けた前記注意情報を記憶する注意記憶ステップと、
を実行し、
前記注意提示ステップは、前記注意記憶ステップにおいて記憶された前記注意情報を前記第1ユーザに提示するステップである、
請求項11記載の契約管理プログラム。
【請求項13】
前記注意入力ステップは、契約文書の種類に関する契約種別、契約文書の契約当事者に関する当事者情報、契約条項または契約条文の種類に関する条項種別、および、事由該当箇所の属性に関する箇所属性の少なくともいずれか1つ以上を選択するステップを含み、
前記注意記憶ステップは、前記注意情報を、前記選択された契約文書の種類に関する契約種別、契約文書の契約当事者に関する当事者情報、契約条項または契約条文の種類に関する条項種別、および、事由該当箇所の属性に関する箇所属性の少なくともいずれか1つ以上と関連づけて記憶するステップである、
請求項12記載の契約管理プログラム。
【請求項14】
前記注意提示ステップは、前記契約受付ステップにおいて受け付けた前記契約文書の前記契約種別、前記当事者情報、前記条項種別、および、前記箇所属性の少なくともいずれか1つ以上の解析結果に基づき、前記注意情報を前記第1ユーザに提示するステップである、
請求項13記載の契約管理プログラム。
【請求項15】
前記プロセッサが、
第1ユーザから、契約に関する前記契約文書を受け付ける契約受付ステップと、
前記契約受付ステップにおいて受け付けた前記契約文書が承認されない可能性を示す注意情報を前記第1ユーザに提示する注意提示ステップと、
を実行し、
前記注意提示ステップは、前記事由記憶ステップにおいて記憶された前記非承認事由に基づく前記注意情報を前記第1ユーザに提示するステップである、
請求項1記載の契約管理プログラム。
【請求項16】
前記注意提示ステップは、
前記契約受付ステップにおいて受け付けた前記契約文書の契約種別、当事者情報、条項種別、および、箇所属性の少なくともいずれか1つ以上の解析結果に基づき、前記事由記憶ステップにおいて記憶された前記非承認事由を特定するステップと、
前記特定された前記非承認事由に基づく前記注意情報を前記第1ユーザに提示するステップと、
を含む、
請求項15記載の契約管理プログラム。
【請求項17】
前記注意提示ステップは、
前記事由記憶ステップにおいて記憶された前記非承認事由について、契約種別、当事者情報、条項種別、および、箇所属性の少なくともいずれか1つ以上に基づく集計情報に基づき前記非承認事由を特定するステップと、
を含む、
請求項16記載の契約管理プログラム。
【請求項18】
前記注意提示ステップは、前記第1ユーザが手続きに関与した前記契約文書に対して前記事由記憶ステップにおいて記憶された前記非承認事由に基づく前記注意情報を提示するステップであり、
前記注意提示ステップは、前記第1ユーザが手続きに関与していない前記契約文書に対して前記事由記憶ステップにおいて記憶された前記非承認事由に基づく前記注意情報を提示しないステップである、
請求項11記載の契約管理プログラム。
【請求項19】
前記注意提示ステップは、前記第1ユーザと同じグループに所属するグループのユーザが手続きに関与した前記契約文書に対して前記事由記憶ステップにおいて記憶された前記非承認事由に基づく前記注意情報を提示するステップであり、
前記注意提示ステップは、前記第1ユーザと同じグループに所属するグループのユーザが手続きに関与していない前記契約文書に対して前記事由記憶ステップにおいて記憶された前記非承認事由に基づく前記注意情報を提示しないステップである、
請求項11記載の契約管理プログラム。
【請求項20】
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置であって、
前記プロセッサが、請求項1から19のいずれか記載の契約管理プログラムを実行する、
情報処理装置。
【請求項21】
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置を含む情報処理システムの製造方法であって、
前記プロセッサが、請求項1から19のいずれか記載の契約管理プログラムを実行する、
情報処理システムの製造方法。
【請求項22】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記コンピュータが、請求項1から19のいずれか記載の契約管理プログラムを実行する、
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、契約管理プログラム、情報処理装置、製造方法、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ技術の発達および普及に伴い、これまでは紙媒体が利用されていた書類が電子化されつつある。例えば、当事者の署名および押印が必要となる契約書といった書類も、電子データで管理することが考えられている。
特許文献1には、作成者端末、確認者端末および契約書管理サーバからなるデジタル契約に関する情報処理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-10096号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
所定のユーザが作成した契約文書を、他のユーザ(確認者)が承認する電子契約サービスにおいて、確認者が契約文書を却下等により承認しなかった場合において、承認しなかった事由(非承認事由、却下事由)を記憶し、蓄積することができていないという課題がある。
そこで、本開示は、上記課題を解決すべくなされたものであって、その目的は、確認者が契約文書を却下等により承認しなかった場合において、承認しなかった事由(非承認事由、却下事由)を記憶し、蓄積する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに電子的な契約文書を記憶させるための契約管理プログラムであって、プロセッサが、契約に関する契約文書を記憶する契約記憶ステップと、第2ユーザから、契約記憶ステップにおいて記憶した契約文書のうち、契約締結を承認しない事由に該当する事由該当箇所の選択操作を受け付ける事由選択ステップと、第2ユーザから、契約締結を承認しない事由に関する事由内容の入力操作を受け付ける事由入力ステップと、事由選択ステップにおいて選択した事由該当箇所と、事由入力ステップにおいて入力した事由内容とを含む非承認事由を記憶する事由記憶ステップと、を実行する契約管理プログラム。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、確認者が契約文書を却下等により承認しなかった場合において、承認しなかった事由(非承認事由、却下事由)を記憶し、蓄積することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】システム1の機能構成を示すブロック図である。
図2】サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
図3】第1ユーザ端末20の機能構成を示すブロック図である。
図4】第2ユーザ端末30の機能構成を示すブロック図である。
図5】ユーザテーブル1012のデータ構造を示す図である。
図6】グループテーブル1013のデータ構造を示す図である。
図7】書類テーブル1014のデータ構造を示す図である。
図8】確認テーブル1015のデータ構造を示す図である。
図9】入力項目テーブル1016のデータ構造を示す図である。
図10】契約書グループテーブル1017のデータ構造を示す図である。
図11】事由テーブル1021のデータ構造を示す図である。
図12】注意テーブル1022のデータ構造を示す図である。
図13】契約書作成処理の動作を示すフローチャートである。
図14】契約書確認処理の動作を示すフローチャートである。
図15】注意情報編集処理の動作を示すフローチャートである。
図16】契約書作成処理の動作を示す画面例である。
図17】第2ユーザ端末30に通知される確認依頼メッセージを示す画面例である。
図18】契約書確認処理の動作を示す画面例である。
図19】第1ユーザ端末20に通知される締結完了メッセージを示す画面例である。
図20】注意情報編集処理の動作を示す画面例である。
図21】コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。なお、以下の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
【0009】
<システム1の構成>
本開示におけるシステム1は、複数のユーザ間において締結された契約情報を記憶、管理するサービスを実現するための情報処理システムである。
システム1は、ネットワークNを介して接続された、サーバ10、第1ユーザ端末20、第2ユーザ端末30、第3ユーザ端末40の情報処理装置を備える。
図1は、システム1の機能構成を示すブロック図である。
図2は、サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
図3は、第1ユーザ端末20の機能構成を示すブロック図である。
図4は、第2ユーザ端末30の機能構成を示すブロック図である。
【0010】
各情報処理装置は演算装置と記憶装置とを備えたコンピュータにより構成されている。コンピュータの基本ハードウェア構成および、当該ハードウェア構成により実現されるコンピュータの基本機能構成は後述する。サーバ10、第1ユーザ端末20、第2ユーザ端末30、第3ユーザ端末40のそれぞれについて、後述するコンピュータの基本ハードウェア構成およびコンピュータの基本機能構成と重複する説明は省略する。
【0011】
<サーバ10の構成>
サーバ10は、複数のユーザ間において電子的な契約締結サービスを提供する情報処理装置である。サーバ10は、複数のユーザ間において締結された契約情報を記憶、管理するサービスを提供する情報処理装置である。
サーバ10は、記憶部101、制御部104を備える。
【0012】
<サーバ10の記憶部101の構成>
サーバ10の記憶部101は、アプリケーションプログラム1011、ユーザテーブル1012、グループテーブル1013、書類テーブル1014、確認テーブル1015、入力項目テーブル1016、契約書グループテーブル1017、事由テーブル1021、注意テーブル1022を備える。
【0013】
アプリケーションプログラム1011は、サーバ10の制御部104を各機能ユニットとして機能させるためのプログラムである。
【0014】
ユーザテーブル1012は、サービスを利用する会員ユーザ(以下、ユーザ)の情報を記憶し管理するテーブルである。ユーザは、サービスの利用登録を行うことで、当該ユーザの情報がユーザテーブル1012の新しいレコードに記憶される。
これにより、ユーザは本開示にかかるサービスを利用できるようになる。なお、本開示においてサービスを利用するユーザは、必ずしもユーザテーブル1012に登録されている必要はない。
ユーザテーブル1012は、ユーザIDを主キーとして、ユーザID、ユーザ名、メールアドレス、グループID、承認権限のカラムを有するテーブルである。
図5は、ユーザテーブル1012のデータ構造を示す図である。
【0015】
ユーザIDは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。ユーザ識別情報は、ユーザごとにユニークな値が設定されている項目である。
ユーザ名は、ユーザの氏名を記憶する項目である。ユーザ名は、氏名ではなく、ニックネームなど任意の文字列を設定しても良い。
メールアドレスは、ユーザのメールアドレスを記憶する項目である。
グループIDは、ユーザが所属するグループのグループ識別情報を記憶する項目である。グループは、後述するグループテーブル1013により定義され、ユーザは、複数のグループに所属するものとしても構わない。
承認権限は、ユーザの承認締結に関する権限情報を記憶する項目である。契約締結を承認する権限(承認権限)を有するユーザには、Trueなど契約締結を承認する権限を有する情報が記憶される。一方、契約締結を承認する権限を有さないユーザには、False、ブランク、ヌル値など契約締結を承認する権限を有さない情報が記憶される。
契約情報に応じて承認権限を設定できる構成としても良い。例えば、ユーザAは、特定の契約情報Aに対して承認権限を有するが、特定の契約情報Bに対して承認権限を有さない構成としても良い。
秘密保持契約、共同研究契約、請負契約などの契約情報の種別(契約情報種別)に応じて承認権限を設定できる構成としても良い。例えば、ユーザAは、秘密保持契約に対して承認権限を有するが、請負契約に対しては承認権限を有さない構成としても良い。
その他、ユーザの所属部署、役所などに応じて複数段階(レベル、ランク)の権限情報を記憶する構成としても良い。例えば、派遣社員などはC、一般社員はB、管理職はA、役員はSという情報を承認権限の項目に記憶し、契約情報の契約種別情報、契約金額などに応じて、所定のランク以上(例えば、秘密保持契約はA以上など)の承認権限を有するユーザのみ契約締結を承認することができる構成としても良い。
【0016】
グループテーブル1013は、ユーザが所属するグループに関する情報(グループ情報)を記憶し、管理するテーブルである。グループは、法人、会社、サークル、団体、会社内の部署など、ユーザが所属する任意のグループを定義することができる。
グループテーブル1013は、グループIDを主キーとして、グループID、グループ名、管理者IDのカラムを有するテーブルである。
図6は、グループテーブル1013のデータ構造を示す図である。
【0017】
グループIDは、グループを識別するためのグループ識別情報を記憶する項目である。グループ識別情報は、グループごとにユニークな値が設定されている項目である。
グループ名は、グループの名称を記憶する項目である。グループ名は、任意の文字列を設定することができる。
管理者IDは、グループにおいて管理者権限を有するユーザのユーザ識別情報を記憶する項目である。管理者権限を有するユーザは、組織などのグループにおいて所定以上の地位や権限などを有するユーザを任意に定めて設定することができる。
【0018】
書類テーブル1014は、作成者と受信者との間で取り交わされる電子契約に関する情報(契約情報)を記憶し、管理するためのテーブルである。
書類テーブル1014は、書類IDを主キーとして、書類ID、書類データ、作成者ID、当事者データのカラムを有するテーブルである。
図7は、書類テーブル1014のデータ構造を示す図である。
【0019】
書類IDは、契約情報を識別するための書類識別情報を記憶する項目である。書類識別情報は、契約情報ごとにユニークな値が設定されている項目である。
書類データは、契約締結にかかる契約文書の契約情報(バイナリまたはテキストデータ)を記憶する項目である。具体的に、書類データは、PDF(Portable Document Format)、Word、XML(ExtenSible Markup Language)などの任意のデータ形式のデータが含まれる。
作成者ID、契約情報の作成者であるユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。
当事者データは、契約情報に関する契約当事者の氏名、会社名、組織名等の情報を記憶する項目である。具体的に、当事者データには、契約情報の締結相手方となる契約当事者の氏名、会社名、組織名等または当該当事者を特定するための文字列等が記憶される。
【0020】
確認テーブル1015は、契約情報の確認者となるユーザのメールアドレスを含む情報(確認者情報)を記憶し、管理するテーブルである。
確認テーブル1015は、書類ID、確認順序、確認者メールアドレス、確認フラグ、言語データ、アクセスコード、日時のカラムを有するテーブルである。
図8は、確認テーブル1015のデータ構造を示す図である。
【0021】
書類IDは、確認者により確認対象となる契約情報の書類識別情報を記憶する項目である。
確認順序は、確認者により契約情報が確認される際の確認順序に関する情報を記憶する項目である。作成者により記憶された契約情報は、確認順序の順番に確認者に回覧され、確認が行われる。
確認者メールアドレスは、契約情報の確認者のメールアドレスを記憶する項目である。確認者のメールアドレスは、本開示にかかるサービスの利用にあたり予めユーザ登録を行う必要はない。つまり、確認者メールアドレスは、ユーザテーブル1012に含まれている必要はない。
確認フラグは、確認者による契約情報の確認手続きの完了有無を識別するための確認識別情報を記憶する項目である。確認者により契約情報の確認が完了すると、確認フラグの項目にTrueの値などの確認が完了したことを示す情報が記憶される。
言語データは、確認者の言語に関する情報(言語情報)を記憶する項目である。
アクセスコードは、確認者に対して設定されたアクセスコードを記憶する項目である。
日時は、確認者による契約情報の確認手続きが行われた日時を記憶する項目である。具体的には、確認識別情報が確認フラグの項目に記憶された日時が記憶される。
【0022】
入力項目テーブル1016は、電子契約情報に関連付けられた入力項目に関する情報(入力項目情報)を記憶し、管理するテーブルである。
入力項目テーブル1016は、入力項目ID、書類ID、入力者ID、入力データ、入力規則、日時のカラムを有するテーブルである。
図9は、入力項目テーブル1016のデータ構造を示す図である。
【0023】
入力項目IDは、入力項目を識別するための入力項目識別情報を記憶する項目である。
書類IDは、入力項目が関連付けられる電子契約情報の書類識別情報を記憶する項目である。
入力者IDは、入力項目に対して入力データを入力した入力者のユーザ識別情報またはメールアドレスを記憶する項目である。具体的に、入力者IDには、作成者ID、作成者IDにより特定されるユーザのメールアドレス、確認者メールアドレスなどが記憶される。
入力データは、入力者により入力項目に入力された入力データを記憶する項目である。
入力規則は、入力項目の入力規則に関する入力規則情報を記憶する項目である。入力規則としては、日付(date)、日時(datetime)、文字列(text)、数値(integer)などのデータ型のほか、文字列であれば文字数、文字列の正規表現など任意の入力項目の入力規則に関する入力規則情報を記憶することができる。
日時は、入力者により入力項目に入力データが入力された日時を記憶する項目である。
【0024】
契約書グループテーブル1017は、契約書グループに関する情報(契約書グループ情報)を記憶し管理するためのテーブルである。契約情報は、契約情報を管理するための1または複数のキャビネット(分類情報)と関連づけられて記憶され、管理することができる。情報処理サービスに応じて、キャビネットは、グループ、タグ、ラベル等と呼ばれることがある。
契約書グループテーブル1017は、書類ID、キャビネットIDのカラムを有するテーブルである。
図10は、契約書グループテーブル1017のデータ構造を示す図である。
【0025】
書類IDは、契約情報を識別するための書類識別情報を記憶する項目である。
キャビネットIDは、キャビネットを識別するためのキャビネット識別情報を記憶する。キャビネットIDは、契約情報を管理、分類するための分類情報である。
【0026】
事由テーブル1021は、契約書確認処理において、確認者が契約情報を却下する際に入力する却下事由(非承認事由)に関する情報(却下事由情報、非承認事由情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
事由テーブル1021は、書類ID、事由該当箇所、事由内容、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性のカラムを有するテーブルである。
図11は、事由テーブル1021のデータ構造を示す図である。
【0027】
書類IDは、書類を識別するための書類識別情報を記憶する項目である。
事由該当箇所は、書類IDに基づき特定される契約文書において、契約文書を承認しない事由に該当する箇所を記憶する項目である。具体的に、事由該当箇所は、契約文書において契約文書を承認しない事由に該当する領域を特定する情報を含む。領域に囲われている契約文書の内容が事由該当箇所として特定される。
領域は、複数の座標等の位置情報により特定される所定の領域を特定するための情報であっても良いし、領域に含まれる文字列等の文章を特定するための情報であっても良い。
事由内容は、書類IDに基づき特定される契約文書において、契約文書を承認しない(却下する)事由、理由に関する文字列を記憶する項目である。
契約種別は、書類IDに基づき特定される契約文書において、契約文書の種類に関する情報を記憶する項目である。具体的に、契約種別は、贈与契約、売買契約、交換契約、消費貸借契約、使用貸借契約、賃貸借契約、雇用契約、請負契約、委任契約、寄託契約、組合契約、終身定期金契約、和解契約、秘密保持契約、共同研究契約等の文字列を記憶する。
当事者データは、契約情報に関する契約当事者の氏名、会社名、組織名等の情報を記憶する項目である。
条項種別は、書類IDに基づき特定される契約文書において、事由該当箇所を含む条項または条文の種類に関する情報を記憶する項目である。具体的に、条項種別は、支払条項・契約不適合責任条項・製造物責任条項・知的財産権帰属条項・権利侵害禁止条項・権利義務の譲渡禁止条項・再委託禁止条項・不可抗力条項・守秘義務条項・通知義務条項・担保の提供条項・契約期間条項・解除条項・期限の利益喪失条項・反社会勢力排除条項・損害賠償条項・準拠法条項・裁判管轄条項等の文字列を記憶する。
条項種別は、1の条項または条文の種類だけでなく、複数の条項または条文の種類を含んでも構わない。
箇所属性は、書類IDに基づき特定される契約文書において、事由該当箇所において氏名、会社名、契約金額等の役割を示すロール情報等の属性情報を記憶する項目である。例えば、事由該当箇所の文章内容が「佐々木」、「株式会社特許」、「金300,000円」等の場合において、それぞれ、箇所属性として「人名」、「会社名」、「金額」が特定される。
【0028】
注意テーブル1022は、契約書作成処理において、作成者が新たに契約情報を作成する際に記載または入力時に注意すべき事項に関する情報(注意情報)を記憶し管理するためのテーブルである。契約書作成処理において、注意内容にかかる情報が作成者に対して提示される。作成者は提示された注意内容に従うことにより、契約書確認処理において契約情報が却下されることを避けるように契約情報を作成することができる。
注意テーブル1022は、注意内容、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性のカラムを有するテーブルである。
図12は、注意テーブル1022のデータ構造を示す図である。
【0029】
注意内容は、契約種別、条項種別、箇所属性、当事者データ等に応じて、作成者が新たに契約情報を作成、編集する際に記載または入力時に注意すべき事項に関する情報を記憶する項目である。注意内容は、契約文書が承認されない可能性を示す情報を含む。具体的に、注意内容は、作成者が契約情報を作成、編集する際に、誤字脱字、入力漏れ、および、入力した日付および曜日の齟齬または矛盾を指摘する文章を含む。
契約種別は、契約文書の種類に関する情報を記憶する項目である。詳細は、事由テーブル1021の契約種別の項目と同様であるため説明を省略する。
当事者データは、契約情報に関する契約当事者の氏名、会社名、組織名等の情報を記憶する項目である。
条項種別は、事由該当箇所を含む条項または条文の種類に関する情報を記憶する項目である。詳細は、事由テーブル1021の条項種別の項目と同様であるため説明を省略する。
箇所属性は、事由該当箇所において氏名、会社名、契約金額等の役割を示すロール情報等の属性情報を記憶する項目である。詳細は、事由テーブル1021の箇所属性の項目と同様であるため説明を省略する。
【0030】
<サーバ10の制御部104の構成>
サーバ10の制御部104は、ユーザ登録制御部1041、契約作成部1042、契約確認部1043、注意編集部1051を備える。制御部104は、記憶部101に記憶されたアプリケーションプログラム1011を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0031】
ユーザ登録制御部1041は、本開示に係るサービスの利用を希望するユーザの情報をユーザテーブル1012に記憶する処理を行う。
ユーザテーブル1012に記憶される情報は、ユーザが任意の情報処理端末からサービス提供者が運営するウェブページなどを開き、所定の入力フォームに情報を入力しサーバ10へ送信する。ユーザ登録制御部1041は、受信した情報をユーザテーブル1012の新しいレコードに記憶し、ユーザ登録が完了する。これにより、ユーザテーブル1012に記憶されたユーザはサービスを利用することができるようになる。
ユーザ登録制御部1041によるユーザ情報のユーザテーブル1012への登録に先立ち、サービス提供者は所定の審査を行いユーザによるサービス利用可否を制限しても良い。
ユーザIDは、ユーザを識別できる任意の文字列または数字で良く、ユーザが希望する任意の文字列または数字、もしくはユーザ登録制御部1041が自動的に任意の文字列または数字を設定しても良い。
【0032】
契約作成部1042は、契約書作成処理を実行する。詳細は後述する。
【0033】
契約確認部1043は、契約書確認処理を実行する。詳細は後述する。
【0034】
注意編集部1051は、注意情報編集処理を実行する。詳細は後述する。
【0035】
<第1ユーザ端末20の構成>
第1ユーザ端末20は、サービスを利用する作成者にかかるユーザが操作する情報処理装置である。第1ユーザ端末20は、例えば、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであってもよいし、スマートフォン、タブレット等の携帯端末でもよい。また、HMD(Head Mount Display)、腕時計型端末等のウェアラブル端末であってもよい。
第1ユーザ端末20は、記憶部201、制御部204、入力装置206、出力装置208を備える。
【0036】
<第1ユーザ端末20の記憶部201の構成>
第1ユーザ端末20の記憶部201は、第1ユーザID2011、アプリケーションプログラム2012を備える。
【0037】
第1ユーザID2011はユーザのアカウントIDである。ユーザは、第1ユーザ端末20から第1ユーザID2011を、サーバ10へ送信する。サーバ10は、第1ユーザID2011に基づきユーザを識別し、本開示にかかるサービスをユーザに対して提供する。なお、第1ユーザID2011には、第1ユーザ端末20を利用しているユーザを識別するにあたりサーバ10から一時的に付与されるセッションIDなどの情報を含む。
【0038】
アプリケーションプログラム2012は、記憶部201に予め記憶されていても良いし、通信IFを介してサービス提供者が運営するウェブサーバ等からダウンロードする構成としても良い。
アプリケーションプログラム2012は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
アプリケーションプログラム2012は、第1ユーザ端末20に記憶されているウェブブラウザアプリケーション上で実行されるJavaScript(登録商標)などのインタープリター型プログラミング言語を含む。
【0039】
<第1ユーザ端末20の制御部204の構成>
第1ユーザ端末20の制御部204は、入力制御部2041、出力制御部2042を備える。制御部204は、記憶部201に記憶されたアプリケーションプログラム2012を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0040】
<第1ユーザ端末20の入力装置206の構成>
第1ユーザ端末20の入力装置206は、カメラ2061、マイク2062、位置情報センサ2063、モーションセンサ2064、タッチデバイス2065を備える。
【0041】
<第1ユーザ端末20の出力装置208の構成>
第1ユーザ端末20の出力装置208は、ディスプレイ2081、スピーカ2082を備える。
【0042】
<第2ユーザ端末30の構成>
第2ユーザ端末30は、サービスを利用する確認者にかかるユーザが操作する情報処理装置である。第2ユーザ端末30は、例えば、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであってもよいし、スマートフォン、タブレット等の携帯端末でもよい。また、HMD(Head Mount Display)、腕時計型端末等のウェアラブル端末であってもよい。
第2ユーザ端末30は、記憶部301、制御部304、入力装置306、出力装置308を備える。
【0043】
<第2ユーザ端末30の記憶部301の構成>
第2ユーザ端末30の記憶部301は、第2ユーザID3011、アプリケーションプログラム3012を備える。
【0044】
第2ユーザID3011はユーザのアカウントIDである。ユーザは、第2ユーザ端末30から第2ユーザID3011を、サーバ10へ送信する。サーバ10は、第2ユーザID3011に基づきユーザを識別し、本開示にかかるサービスをユーザに対して提供する。なお、第2ユーザID3011には、第2ユーザ端末30を利用しているユーザを識別するにあたりサーバ10から一時的に付与されるセッションIDなどの情報を含む。
【0045】
アプリケーションプログラム3012は、記憶部301に予め記憶されていても良いし、通信IFを介してサービス提供者が運営するウェブサーバ等からダウンロードする構成としても良い。
アプリケーションプログラム3012は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
アプリケーションプログラム3012は、第2ユーザ端末30に記憶されているウェブブラウザアプリケーション上で実行されるJavaScript(登録商標)などのインタープリター型プログラミング言語を含む。
【0046】
<第2ユーザ端末30の制御部304の構成>
第2ユーザ端末30の制御部304は、入力制御部3041、出力制御部3042を備える。制御部304は、記憶部301に記憶されたアプリケーションプログラム3012を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0047】
<第2ユーザ端末30の入力装置306の構成>
第2ユーザ端末30の入力装置306は、カメラ3061、マイク3062、位置情報センサ3063、モーションセンサ3064、キーボード3065を備える。
【0048】
<第2ユーザ端末30の出力装置308の構成>
第2ユーザ端末30の出力装置308は、ディスプレイ3081、スピーカ3082を備える。
【0049】
<第3ユーザ端末40の構成>
第3ユーザ端末40は、サービスを利用する管理者にかかるユーザが操作する情報処理装置である。第3ユーザ端末40は、例えば、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであってもよいし、スマートフォン、タブレット等の携帯端末でもよい。また、HMD(Head Mount Display)、腕時計型端末等のウェアラブル端末であってもよい。
第3ユーザ端末40は、記憶部401、制御部404、入力装置406、出力装置408を備える。
【0050】
<第3ユーザ端末40の記憶部401の構成>
第3ユーザ端末40の記憶部401は、第3ユーザID4011、アプリケーションプログラム4012を備える。
【0051】
第3ユーザID4011はユーザのアカウントIDである。ユーザは、第3ユーザ端末40から第3ユーザID4011を、サーバ10へ送信する。サーバ10は、第3ユーザID4011に基づきユーザを識別し、本開示にかかるサービスをユーザに対して提供する。なお、第3ユーザID4011には、第3ユーザ端末40を利用しているユーザを識別するにあたりサーバ10から一時的に付与されるセッションIDなどの情報を含む。
【0052】
アプリケーションプログラム4012は、記憶部401に予め記憶されていても良いし、通信IFを介してサービス提供者が運営するウェブサーバ等からダウンロードする構成としても良い。
アプリケーションプログラム4012は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
アプリケーションプログラム4012は、第3ユーザ端末40に記憶されているウェブブラウザアプリケーション上で実行されるJavaScript(登録商標)などのインタープリター型プログラミング言語を含む。
【0053】
<第3ユーザ端末40の制御部404の構成>
第3ユーザ端末40の制御部404は、入力制御部4041、出力制御部4042を備える。制御部404は、記憶部401に記憶されたアプリケーションプログラム4012を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0054】
<第3ユーザ端末40の入力装置406の構成>
第3ユーザ端末40の入力装置406は、カメラ4061、マイク4062、位置情報センサ4063、モーションセンサ4064、キーボード4065を備える。
【0055】
<第3ユーザ端末40の出力装置408の構成>
第3ユーザ端末40の出力装置408は、ディスプレイ4081、スピーカ4082を備える。
【0056】
<システム1の動作>
以下、システム1の各処理について説明する。
図13は、契約書作成処理の動作を示すフローチャートである。
図14は、契約書確認処理の動作を示すフローチャートである。
図15は、注意情報編集処理の動作を示すフローチャートである。
図16は、契約書作成処理の動作を示す画面例である。
図17は、第2ユーザ端末30に通知される確認依頼メッセージを示す画面例である。
図18は、契約書確認処理の動作を示す画面例である。
図19は、第1ユーザ端末20に通知される締結完了メッセージを示す画面例である。
図20は、注意情報編集処理の動作を示す画面例である。
【0057】
本開示において、サーバ10における契約書作成処理、契約書確認処理を以下に説明する。
【0058】
<契約書作成処理>
契約書作成処理は、作成者が電子契約情報を作成し、確認者に対して送信する処理である。
【0059】
図16は、契約書作成処理の動作を示す画面例である。第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示される、契約情報を作成するための画面50には、現在の契約情報の作成状況を示すステータス510、入力項目を指定するためのボタン521、522、523、契約情報表示エリア530、書類データ531、入力項目532、533、534、送信ボタン540、注意該当エリア551、注意内容552、重要度556が表示される。
【0060】
<契約書作成処理の概要>
契約書作成処理は、作成者が電子契約情報を作成し、電子契約情報の宛先となる確認者を設定し、電子契約情報に対する入力項目を設定し、入力項目に対する入力規則を設定し、作成者から入力項目に対する入力データを受け付け、電子契約情報に関する注意情報がある場合は注意情報を提示し、設定した確認者に対して電子契約情報を送付する一連の処理である。
【0061】
<契約書作成処理の詳細>
ステップS101において、サーバ10の契約作成部1042は、第1ユーザから、確認者との間で契約締結の対象となる契約に関する契約文書を受け付ける契約受付ステップを実行する。サーバ10の契約作成部1042は、契約受付ステップにおいて受け付けた契約に関する契約文書を記憶する契約記憶ステップを実行する。
具体的に、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206などを操作し、契約書に関する契約文書(書類データ)を含む契約情報を作成する。書類データは、PDF(Portable Document Format)、Word、XML(ExtenSible Markup Language)などの任意のデータ形式の書類データを契約情報に含めることができる。
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206などを操作し、作成した書類データ、第1ユーザID2011をサーバ10へ送信する。サーバ10の契約作成部1042は、受信した第1ユーザID2011、書類データを受信する。サーバ10の契約作成部1042は、受信した書類データの柱書、契約締結等にかかる記載項目に基づき、契約当事者の氏名、会社名、組織名等を特定するための文字列を特定する。
なお、サーバ10の契約作成部1042は、第1ユーザ端末20の入力装置206に対する入力操作に応じて、契約当事者の氏名、会社名、組織名等を特定するための文字列を受信し、受け付けても良い。
サーバ10の契約作成部1042は、受信した第1ユーザID2011、書類データ、契約当事者の氏名、会社名、組織名等を特定するための文字列を、それぞれ、書類テーブル1014の新たなレコードの作成者ID、書類データ、当事者データの項目に記憶する。これにより、サーバ10の契約作成部1042は、新たな契約情報を書類テーブル1014に記憶する。
【0062】
契約情報を作成するための画面50には、書類テーブル1014に記憶された書類データ531が表示される。
【0063】
ステップS102において、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206などを操作し、契約情報の確認者(受信者)となるユーザを選択し特定する。本開示において、第1ユーザは、受信者として第2ユーザを選択し特定するものとする。
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206などを操作し、確認者となる第2ユーザのメールアドレスを入力し、サーバ10へ送信する。サーバ10の契約作成部1042は、受信したメールアドレス、ステップS101において作成し、記憶した契約情報の書類IDを、それぞれ確認テーブル1015の確認者メールアドレス、書類IDの項目に記憶し、契約情報と第2ユーザのメールアドレスとを関連付けて記憶する。なお、第1ユーザは、第2ユーザの言語、アクセスコードを設定し、第2ユーザのメールアドレスと関連付けて記憶しても良い。
このとき、確認テーブル1015の確認順序の項目には1の値を記憶する。ステップS102において、第1ユーザは、複数の確認者となるユーザを選択し設定できるものとしても良い。この場合、選択順序に応じて、確認者となるユーザの確認順序の項目の値が1つずつインクリメントされ記憶される。これにより、後述する契約書確認処理における確認者の回覧順序が設定される。なお、回覧順序の設定は必須ではない。
【0064】
ステップS103において、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206などを操作し、契約情報に対する入力項目を設定する。
具体的に、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206などを操作し、ステップS101において作成し、記憶した契約情報に対して複数の入力項目を設定する。入力項目は、印鑑データを押印する押印欄、署名データなどのテキストデータを入力する入力欄、チェック項目を選択できるチェックボックス欄、日付を入力する日付欄など任意の入力項目を設定することができる。
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206などを操作し、入力項目を追加するリクエストをサーバ10へ送信する。サーバ10の契約作成部1042は、リクエストを受信すると、契約情報の書類IDを、入力項目テーブル1016の新たなレコードの書類IDに記憶する。これにより、新たに追加された入力項目情報が、契約情報と関連付けられ記憶される。なお、第1ユーザは、複数の入力項目情報を、契約情報と関連づけ記憶することができる。
【0065】
ステップS104において、第1ユーザは、追加するそれぞれの入力項目に対して入力規則を設定する。第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206などを操作することにより、ステップS103において設定した入力項目情報ごとの入力規則を指定し、サーバ10へ送信する。サーバ10の契約作成部1042は、受信した入力規則を、入力項目テーブル1016のそれぞれの入力項目情報のレコードの入力規則の項目に記憶する。これにより、入力項目ごとの入力規則を設定することができる。
【0066】
ステップS105において、サーバ10の契約作成部1042は、第1ユーザが入力した複数の入力項目に対する入力データを受け付ける。
具体的に、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206などを操作することにより、ステップS104において設定した入力項目ごとに入力データを入力する。例えば、第1ユーザは、管理番号が設定された入力項目に、自身が所属するグループにおける整理番号などの契約情報を管理するための番号の入力データを入力しても良い。第1ユーザは、契約締結日が設定された入力項目に、当該契約情報の契約締結日の日付の入力データを入力しても良い。第1ユーザは、入力項目への入力データの入力が完了したら、サーバ10へ入力項目ごとの入力項目ID、入力データを送信する。
サーバ10の契約作成部1042は、入力項目ごとの入力項目ID、入力データを受信し、受け付ける。サーバ10の契約作成部1042は、受信した入力項目IDで特定される入力項目テーブル1016の入力項目情報の入力データの項目に、受信した入力データを記憶する。これにより、第1ユーザが入力した入力データが、入力項目テーブル1016に記憶される。
【0067】
ステップS106において、サーバ10の契約作成部1042は、契約受付ステップにおいて受け付けた契約文書が承認されない可能性を示す注意情報を第1ユーザに提示する注意提示ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の契約作成部1042は、ステップS101において書類テーブル1014に記憶した契約文書に基づき、契約文書の種類に関する契約種別を特定する。なお、サーバ10の契約作成部1042は、予め適切な学習を行わせた任意の機械学習モデル、深層学習モデル、人工知能モデルの他、ルールベースモデル等の分類モデルを用いて、契約種別を特定(分類)することができる。
サーバ10の契約作成部1042は、書類テーブル1014に記憶した当事者データを取得し、特定する。
サーバ10の契約作成部1042は、ステップS101において書類テーブル1014に記憶した契約文書のテキスト情報を解析することにより、契約文書を条項または条文ごとに分割し、複数の条項または条文ごとの文字列に基づき、契約文書が含む1または複数の条項種別を特定する。つまり、サーバ10の契約作成部1042は、契約文書を構成する複数の条項または条文ごとの種別(条項種別)を特定する。なお、サーバ10の契約作成部1042は、予め適切な学習を行わせた任意の機械学習モデル、深層学習モデル、人工知能モデルの他、ルールベースモデル等の分類モデルを用いて、条項種別を特定(分類)することができる。
サーバ10の契約作成部1042は、ステップS101において書類テーブル1014に記憶した契約文書のテキスト情報を解析することにより、契約文書に含まれる1または複数の記載箇所ごとに、人名、会社名、金額等の属性(箇所属性)を特定する。つまり、サーバ10の契約作成部1042は、契約文書に含まれる人名、会社名、金額等の1または複数の記載箇所を特定する。なお、サーバ10の契約確認部1043は、予め適切な学習を行わせた任意の機械学習モデル、深層学習モデル、人工知能モデルの他、ルールベースモデル等の分類モデルを用いて、箇所属性を特定(分類)することができる。
なお、サーバ10の契約作成部1042は、第1ユーザ端末20の入力装置206に対する入力操作に応じて、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性を受け付けて特定しても良い。
【0068】
<注意提示処理(第一実施形態)>
ステップS106において、注意提示ステップは、注意記憶ステップにおいて記憶された注意情報を第1ユーザに提示するステップを実行する。
注意提示ステップは、契約受付ステップにおいて受け付けた契約文書の契約種別、当事者情報、条項種別、および、箇所属性の少なくともいずれか1つ以上の解析結果に基づき、注意情報を第1ユーザに提示する。
【0069】
具体的に、サーバ10の契約作成部1042は、特定した契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性に基づき、注意テーブル1022の契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性の項目を検索することにより、1または複数の注意内容を取得する。なお、サーバ10の契約作成部1042は、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性の少なくともいずれか1つの項目のみ、または、いずれか2つ以上の項目の任意の組み合わせに基づき注意テーブル1022を検索しても良い。
サーバ10の契約作成部1042は、取得した注意内容を第1ユーザ端末20へ送信する。第1ユーザ端末20の制御部204は、受信した注意内容552を第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。また、第1ユーザ端末20の制御部204は、注意内容552が、所定の条項、箇所等に基づくものである場合には、注意該当エリア551により注意内容にかかる領域を囲って表示する。これにより、第1ユーザは、どの領域に対して、注意内容552が提示されているのか視覚的に確認することができる。
また、第1ユーザ端末20の制御部204は、注意内容552とともに、注意内容の重要度556を示す情報を第1ユーザへ提示しても良い。注意内容の重要度556を示す情報としては、管理者により注意情報ごとに注意テーブル1022において記憶された注意内容の重要度を示す指標である。例えば、表示された注意内容の重要度556に応じて、送信ボタン540を押下可、押下不可の状態に制御する構成としても良い。具体的に、注意内容の重要度556が所定値以上の場合には、送信ボタン540を押下不可の状態とし、契約情報を確認者へ送信できないものとしても良い。これにより、確認者により却下される可能性が高い契約情報を確認者へ送信されることを避けることができる。
【0070】
<注意提示処理(第二実施形態)>
ステップS106において、注意提示ステップは、事由記憶ステップにおいて記憶された非承認事由に基づく注意情報を第1ユーザに提示するステップを実行する。
注意提示ステップは、契約受付ステップにおいて受け付けた契約文書の契約種別、当事者情報、条項種別、および、箇所属性の少なくともいずれか1つ以上の解析結果に基づき、事由記憶ステップにおいて記憶された非承認事由を特定するステップと、特定された非承認事由に基づく注意情報を第1ユーザに提示する。
具体的に、サーバ10の契約作成部1042は、特定した契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性に基づき、事由テーブル1021の契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性の項目を検索することにより、1または複数の事由内容を取得する。なお、サーバ10の契約作成部1042は、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性の少なくともいずれか1つの項目のみ、または、いずれか2つ以上の項目の任意の組み合わせに基づき事由テーブル1021を検索しても良い。
【0071】
ステップS106において、注意提示ステップは、事由記憶ステップにおいて記憶された非承認事由について、契約種別、当事者情報、条項種別、および、箇所属性の少なくともいずれか1つ以上に基づき集計処理を実行し、集計結果(集計件数)を含む集計情報に基づき非承認事由を特定するステップと、を含む。
具体的に、サーバ10の契約作成部1042は、事由テーブル1021から取得した1または複数の事由内容について、同一の事由内容ごとに集計処理を実行する。具体的に、サーバ10の契約作成部1042は、同一の事由内容ごとに非承認事由を集計する。なお、同一であるとは、事由内容の文字列等が完全一致である場合の他に、事由内容に記載されている文章の意味や意義が類似する場合も含む。つまり、サーバ10の契約作成部1042は、同一の事由内容により非承認となった非承認事由ごとの件数(集計件数)を集計する。
サーバ10の契約作成部1042は、集計件数が所定値以上の事由内容にかかる非承認事由を特定し、集計件数が所定値未満の事由内容にかかる非承認事由を破棄する。つまり、サーバ10の契約作成部1042は、過去に同様の事由内容により非承認となった重要度が高い非承認事由を特定し、過去に同様の事由内容により非承認となったことが殆どない重要度が低い非承認事由を破棄する。これにより、重要度が低い非承認事由が特定されることを避けることができる。
サーバ10の契約作成部1042は、特定した1または複数の事由内容を第1ユーザ端末20へ送信する。第1ユーザ端末20の制御部204は、受信した事由内容を、注意内容552として第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。また、第1ユーザ端末20の制御部204は、サーバ10より事由内容ごとの集計件数を受信し、当該集計件数に基づき重要度556を算定し、第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に注意内容552と関連づけた態様で重要度556を表示する。例えば、重要度556は、集計件数が多いほど高いものとしても良い。過去に、確認者により承認されなかった事由内容は、重要性が高い事由内容である可能性が高いためである。なお、第1ユーザ端末20の制御部204は、重要度556として、集計件数を提示しても構わない。
【0072】
ステップS106において、注意提示ステップは、第1ユーザが手続きに関与した契約文書に対して事由記憶ステップにおいて記憶された非承認事由に基づく注意情報を提示し、第1ユーザが手続きに関与していない契約文書に対して事由記憶ステップにおいて記憶された非承認事由に基づく注意情報を提示しないステップを実行しても良い。
具体的に、サーバ10の契約作成部1042は、第1ユーザID2011に基づき、書類テーブル1014の作成者IDの項目を検索することにより、書類IDを取得する。サーバ10の契約作成部1042は、第1ユーザID2011に基づき、確認テーブル1015の確認者IDの項目を検索することにより、書類IDを取得する。
サーバ10の契約作成部1042は、取得した書類ID、特定した契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性に基づき、事由テーブル1021の書類ID、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性の項目を検索することにより、1または複数の事由内容を取得する。
サーバ10の契約作成部1042は、取得した1または複数の事由内容を第1ユーザ端末20へ送信する。第1ユーザ端末20の制御部204は、受信した事由内容を、注意内容552として第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。
これにより、作成者にかかる第1ユーザは、自身が過去に手続きに関与した契約情報において確認者により入力された非承認事由に基づく注意内容552の提示を受けることができる。非承認事由には機密情報等が含まれる場合があり、確認者により入力された非承認事由が、手続きに関係ない第三者へ漏洩することを避けることができる。
【0073】
ステップS106において、注意提示ステップは、第1ユーザと同じグループに所属するグループのユーザが手続きに関与した契約文書に対して事由記憶ステップにおいて記憶された非承認事由に基づく注意情報を提示し、第1ユーザと同じグループに所属するグループのユーザが手続きに関与していない契約文書に対して事由記憶ステップにおいて記憶された非承認事由に基づく注意情報を提示しない。
具体的に、サーバ10の契約作成部1042は、第1ユーザID2011に基づき、ユーザテーブル1012のユーザIDの項目を検索し、グループIDの項目を取得する。サーバ10の契約作成部1042は、取得したグループIDに基づきユーザテーブル1012のグループIDの項目を検索し1または複数のユーザID(チームID)を取得する。サーバ10の契約作成部1042は、チームIDに基づき、書類テーブル1014の作成者IDの項目を検索することにより、書類IDを取得する。サーバ10の契約作成部1042は、チームIDに基づき、確認テーブル1015の確認者IDの項目を検索することにより、書類IDを取得する。
サーバ10の契約作成部1042は、取得した書類ID、特定した契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性に基づき、事由テーブル1021の書類ID、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性の項目を検索することにより、1または複数の事由内容を取得する。
サーバ10の契約作成部1042は、取得した1または複数の事由内容を第1ユーザ端末20へ送信する。第1ユーザ端末20の制御部204は、受信した事由内容を、注意内容552として第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。
これにより、作成者にかかる第1ユーザは、自身と同じグループのユーザが過去に手続きに関与した契約情報において確認者により入力された非承認事由に基づく注意内容552の提示を受けることができる。非承認事由には機密情報等が含まれる場合があり、確認者により入力された非承認事由が、所属するグループとは関係ない第三者へ漏洩することを避けることができる。
【0074】
作成者は、注意提示処理(第一実施形態)、注意提示処理(第二実施形態)により提示された注意内容552(注意情報)を参考に、契約文書の見直しおよび加筆、修正等の編集作業を行う。具体的に、作成者は、加筆、修正等の編集を行なった契約文書をサーバ10へ再送しても良い。これにより、サーバ10の契約作成部1042は、書類テーブル1014の書類データの項目を差し替える構成としても良い。同様に、第1ユーザは、入力項目テーブル1016の入力値の内容を修正する構成としても良い。第1ユーザは、契約書作成書のステップS101からステップS105までの作業を改めて実行する。
【0075】
注意提示処理(第一実施形態)、注意提示処理(第二実施形態)においては、一例として契約文書の本文にかかる注意該当エリア551に対する注意内容552の提示について説明した。注意提示処理(第一実施形態)、注意提示処理(第二実施形態)は、契約文書の本文に限られず、ステップS103において設定された入力項目、ステップS104において当該入力項目に対して入力された入力データに対して注意内容552が提示される構成としても構わない。つまり、本開示においては契約文書、入力項目、入力データ等の契約情報全体に対して注意情報が提示される任意の形態を含む。
【0076】
ステップS107において、サーバ10の契約作成部1042は、第1ユーザから、第2ユーザに対して契約情報に対する契約締結を依頼する指示を受け付ける。
具体的に、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作し、契約情報を作成するための画面50に、表示された送信ボタン540を押下することにより、契約情報を送信するリクエストをサーバ10へ送信する。
なお、第1ユーザ端末20の制御部204は、ステップS106において提示された全ての注意情報が解消されるまで送信ボタン540を押下できない状態とし、ステップS106において提示された全ての注意情報が解消された場合に送信ボタン540を押下できる状態に制御する構成としても良い。また、所定の値以上の重要度556がすべて解消されている場合にのみ、送信ボタン540を押下できる状態に制御する構成としても良い。
これにより、作成者が注意提示処理(第一実施形態)、注意提示処理(第二実施形態)により提示された注意情報を解消せずに、契約書確認処理において承認されない(却下される)可能性がある契約文書が確認者へ回覧されることを避けることができる。
【0077】
サーバ10の契約作成部1042は、第1ユーザから契約情報の確認依頼が送信されたことを通知するメッセージを第2ユーザへ送信する。具体的に、サーバ10の契約作成部1042は、確認テーブル1015の確認順序の項目を検索し、確認順序の項目に記憶された値が最も小さい最初の確認者となるユーザ(第1確認ユーザ)を特定する。本開示において第1確認ユーザは、一例として、第2ユーザとする。サーバ10の契約作成部1042は、第2ユーザのメールアドレスへ、第1ユーザから契約情報の確認依頼が送信されたことを通知するメッセージをメールなどの連絡手段にて送信する。
第2ユーザへ通知するメッセージには、契約情報を特定するための書類IDを含むURL(Uniform ReSource Locator)の情報を含める。URLは、書類IDを直接含んでも良いし、書類IDに対し任意の暗号化を行った文字列、その他、不図示のテーブルを参照して書類IDを特定可能な文字列などの情報を含んでも良い。また、URLには第2ユーザを特定するための情報を含めても良い。例えば、第2ユーザが本開示にかかるサービスにユーザ登録していない場合には、URLに第2ユーザを特定するための情報を含める必要がある。
【0078】
第1ユーザは、第2ユーザに対してアクセスコードを設定した場合は、別途メールなどの手段によりアクセスコードを第2ユーザに対して伝える。これにより、第2ユーザへ通知されるメッセージが第三者に取得された場合においても、第三者はアクセスコードを入手しない限り契約書確認処理を実行することができない。
【0079】
図17は、第2ユーザ端末30に通知されるメッセージを示す画面例である。第2ユーザ端末30のディスプレイ3081に表示される、メッセージ画面60には、メッセージ61、契約情報を特定するための書類IDを含むURL62の情報が含まれる。
【0080】
<変形例>
第1ユーザは、ステップS102において複数の確認者を選択し設定する場合には、複数の確認者のそれぞれに対して、ステップS103において異なる入力項目情報をそれぞれに独立して設定できる構成としても構わない。例えば、第1ユーザが、確認者として第2ユーザ、第9ユーザの2人のユーザを設定する場合に、契約開始日、契約終了日の入力項目を第2ユーザに対して設定し、契約締結日の入力項目を第9ユーザに対して設定しても良い。この場合、後述する契約書確認処理において、第2ユーザは、契約開始日、契約終了日の入力項目に対して入力データを入力できるが、契約締結日の入力項目に対しては入力データを入力することができない。一方、第9ユーザは、契約開始日、契約終了日の入力項目に対して入力データを入力できないが、契約締結日の入力項目に対しては入力データを入力することができる。1つの入力項目情報に対して、複数の確認者を重複して選択し設定できる構成としても構わない。
【0081】
契約情報を作成するための画面50には、描画オブジェクトとして入力項目532、533、534が描画される。入力項目532、533には、割当として、入力項目を入力することが選択し設定されたユーザのユーザ識別情報「USER-B」、入力項目の種別として「テキスト」という項目が描画されている。押印に関する入力項目534には、割当として、押印することが選択し設定されたユーザのユーザ識別情報「USER-C」、入力項目の種別として「印」という項目が描画されている。
【0082】
<変形例>
本開示においては、注意テーブル1022において、注意内容が、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性に関連づけられる構成としたがこれに限られない。例えば、注意内容は、契約文書の内容、条項、条文の内容、事由該当箇所の内容等に関連づけられて記憶されていても良い。その他、注意内容は、契約文書の内容、契約種別、条項、条文の内容、条項種別、事由該当箇所の内容、箇所属性を入力データとして、予め適切な学習を行わせた任意の機械学習モデル、深層学習モデル、人工知能モデルの他、ルールベースモデル等の生成モデルを用いて、生成される構成としても構わない。
例えば、契約書作成処理の注意提示処理(第一実施形態)、注意提示処理(第二実施形態)において、秘密保持契約にもかかわらず、高額な対価を規定した条項、物品等の取引に関する条項が含まれている場合などに、当該契約が秘密保持契約としては不適であることを示す注意内容が提示される構成としても良い。
この場合、後述する契約書確認処理の契約文書非承認(却下)処理において、事由内容が、契約文書の内容、契約種別、条項、条文の内容、条項種別、事由該当箇所の内容、箇所属性等と関連づけて事由テーブル1021に記憶される構成とすれば良い。
これにより、本開示における契約管理サービスは、契約文書の内容、条項、条文の内容、事由該当箇所の内容等に基づいた、契約文書が承認されない可能性を示す詳細な注意情報を第1ユーザに対して提示することができる。つまり、契約文書の内容自体に基づいたより具体的な注意情報を第1ユーザに対して提示することができる。
【0083】
<契約書確認処理>
契約書確認処理は、確認者が、作成者から受信した電子契約情報の内容を確認する処理である。
【0084】
<契約書確認処理の概要>
契約書確認処理は、確認者からのアクセスを受け付け、契約情報を表示する確認画面を確認者に対して提示し、確認者から入力項目に対する入力データを受け付け、確認者から契約情報の確認に関するデータを受け付ける一連の処理である。なお、契約書確認処理は、確認者が契約書を承認しない場合においては、契約文書非承認(却下)処理を含む。
【0085】
<契約書確認処理の詳細>
ステップS301において、確認者となる第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置306などを操作して受信したメッセージに記載されたURLを選択することにより、第2ユーザ端末30のブラウザアプリケーションにより当該URLにより指定されたウェブページを開くことができる。これにより、第2ユーザ端末30は、契約書確認処理を実行させるためのリクエストをサーバ10へ送信する。
【0086】
確認テーブル1015の第2ユーザのレコードにアクセスコードの項目が記憶されている場合には、第2ユーザに対してアクセスコードの入力を要求し、当該入力されたアクセスコードと確認テーブル1015の第2ユーザのレコードに記憶されたアクセスコードとを照合することにより、第2ユーザに対する認証処理を実行することができる。
具体的に、サーバ10は、アクセスコードを認証するための入力画面を第2ユーザ端末30へ送信する。第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置306を操作し、アクセスコードを入力しサーバ10へ送信する。サーバ10の契約確認部1043は、受信したアクセスコードと、確認テーブル1015の第2ユーザのレコードに記憶されたアクセスコードとが一致するか否かを判定し、一致する場合は契約書確認処理を継続する。一方、一致しない場合には、契約書確認処理を中止する。なお、アクセスコードによる認証処理は省略しても構わない。
【0087】
サーバ10の契約確認部1043は、受信したリクエストに含まれる書類IDに基づき、書類テーブル1014の書類IDの項目を検索し、契約情報を取得する。サーバ10の契約確認部1043は、受信したリクエストに含まれる書類IDに基づき、確認テーブル1015の書類IDの項目を検索し、確認者情報を取得する。サーバ10の契約確認部1043は、受信したリクエストに含まれる書類IDに基づき、入力項目テーブル1016の書類IDの項目を検索し、契約情報に関連づけられた入力項目情報を取得する。
【0088】
ステップS302において、サーバ10の契約確認部1043は、第2ユーザを特定する。第2ユーザは、第2ユーザ端末30から受信したリクエストに含まれる第2ユーザID3011に基づき特定しても良いし、URLに含まれる第2ユーザを識別するための識別情報に基づき特定しても良い。第2ユーザが本開示にかかるサービスにユーザ登録していない場合には、URLから第2ユーザを特定する必要がある。例えば、URLには第2ユーザを特定する情報として第2ユーザのメールアドレス、ユーザIDなどが含まれていても良い。
【0089】
ステップS303において、サーバ10の契約確認部1043は、取得した契約情報、確認者情報(第2ユーザを特定する情報)、入力項目情報に基づき、確認画面を生成し第2ユーザ端末30に送信する。
【0090】
具体的に、第2ユーザ端末30のディスプレイ3081は、第2ユーザに対して、契約情報を承認する操作を受け付ける確認画面を提示する。第2ユーザは、第2ユーザ端末30のディスプレイ3081に表示された契約情報を確認し承認する。
なお、第2ユーザに提示される確認画面は、確認テーブル1015の第2ユーザのレコードの言語データの項目に記憶された言語情報に基づき、確認者に対して指定された言語表記で第2ユーザに対して提示する構成としても良い。
【0091】
図18は、契約書確認処理の動作を示す確認画面の画面例である。第2ユーザ端末30のディスプレイ3081に表示される、契約情報を承認するための確認画面70には、現在の契約情報の作成状況を示すステータス710、契約情報表示エリア730、書類データ731、入力項目732、733、734、735、736、同意ボタン740、却下ボタン750、領域751、事由入力ダイアログ752、事由入力欄755、事由保存ボタン756が表示される。
【0092】
ステップS304において、サーバ10の契約確認部1043は、契約情報の1または複数の入力項目に対する入力を受け付ける。
具体的に、第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置306などを操作し、契約情報に設定された入力項目732、733、734、735に対し入力データを入力する。なお、本開示においては入力項目736に対しては、第2ユーザによる入力が割当られていないため、第2ユーザは入力データを入力できないことが視覚的に識別可能に表示される。
【0093】
<契約文書承認処理>
ステップS305において、サーバ10の契約確認部1043は、第2ユーザから、第1ユーザから受け付けた契約情報の契約締結に同意し承認する指示を受け付ける。
具体的に、第2ユーザは、第2ユーザ端末30のディスプレイ3081に表示された契約情報および入力データを確認し、内容に同意また承認する場合には、第2ユーザ端末30の入力装置306などを操作し、契約情報を確認するための確認画面70に、表示された同意ボタン740を押下することにより、書類ID、第2ユーザを特定する情報、ステップS305において入力した入力項目ごとの入力データを含むリクエストをサーバ10へ送信する処理を実行させる。第2ユーザを特定する情報は、第2ユーザID3011でも構わない。
サーバ10の契約確認部1043は、受信したリクエストに基づき第2ユーザが契約情報を確認したことを示す情報を記憶する。具体的に、サーバ10の契約確認部1043は、受信した書類ID、第2ユーザを特定する情報に基づき、確認テーブル1015を検索し、当該レコードの確認フラグの項目にTrueの値を記憶する。例えば、第2ユーザを特定する情報がメールアドレスである場合には、確認テーブル1015の書類ID、確認者メールアドレスの項目を検索し、当該レコードの確認フラグの項目にTrueの値を記憶する。第2ユーザを特定する情報がユーザ識別情報である場合には、ユーザテーブル1012のユーザIDの項目を検索することにより特定される第2ユーザのメールアドレスに基づき、確認テーブル1015の書類ID、確認者メールアドレスの項目を検索し、当該レコードの確認フラグの項目にTrueの値を記憶する。
サーバ10の契約確認部1043は、受信した入力データを、当該入力データと関連付けられた入力項目IDで特定される入力項目テーブル1016の入力データの項目に記憶する。これにより、ステップS305において、第2ユーザにより入力された入力データが、入力項目テーブル1016の入力項目情報として記憶される。
【0094】
<契約文書非承認(却下)処理>
第2ユーザは、第2ユーザ端末30のディスプレイ3081に表示された契約情報および入力データを確認し、内容に同意また承認しない場合には、第2ユーザ端末30の入力装置306などを操作し、契約情報を確認するための確認画面70に、表示された同意ボタン740を押下しない。
なお、第2ユーザは、確認画面70に、表示された却下ボタン750を押下しても良い。この場合、第2ユーザ端末30の制御部304は、書類ID、第2ユーザを特定する契約文書を特定する情報を含む、却下リクエストをサーバ10へ送信する。
サーバ10の契約確認部1043は、受信したリクエストに基づき第2ユーザが契約情報を却下したことを示す情報を記憶する。具体的に、サーバ10の契約確認部1043は、受信した書類ID、第2ユーザを特定する情報に基づき、確認テーブル1015を検索し、当該レコードの確認フラグの項目にFalseの値を記憶する。
【0095】
第2ユーザは、契約文書を却下する前、または、却下した後に契約締結を承認しない事由に関する非承認事由を入力することができる。なお、第2ユーザは、非承認事由を入力するに際して、必ずしも契約情報を却下、差し戻し等する必要はなく、単に承認しない契約情報を放置しても構わない。いずれの場合においても、第2ユーザは契約文書に対して、非承認事由を入力することができる。
以下、第2ユーザによる非承認事由の入力操作について説明する。
【0096】
ステップS305において、サーバ10の契約確認部1043は、第2ユーザから、契約記憶ステップにおいて記憶した契約文書のうち、契約締結を承認しない事由に該当する事由該当箇所の選択操作を受け付ける事由選択ステップを実行する。
具体的に、第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置306を操作することにより、契約情報表示エリア730に表示された書類データ731から、契約文書を承認しない事由に該当する箇所(事由該当箇所)を選択する。事由該当箇所は、契約文書の「秘密保持契約書」等の表題、「各当事者は、甲乙において取引を行う又は取引を検討する目的において契約を締結する」等の柱書、入力項目732、733、734、735、入力項目に対する入力値など契約情報に関する任意の領域を指定することができる。
例えば、第2ユーザは、柱書において、柱書に記載されている契約の目的を規定した文章が、契約文書の内容の趣旨から不適切である場合において、柱書の目的の部分を事由該当箇所である領域751として選択する。領域751は、複数の座標等の位置情報により特定される所定の領域を特定するための情報であっても良いし、領域751に含まれる文字列等の文章を特定するための情報であっても良い。領域751に囲われている契約文書の内容が事由該当箇所として特定される。
第2ユーザ端末30の制御部304は、領域751の選択に応じて、事由入力ダイアログ752を第2ユーザ端末30のディスプレイ3081に表示させる。事由入力ダイアログ752は、事由入力欄755、事由保存ボタン756を含む。
【0097】
ステップS305において、サーバ10の契約確認部1043は、第2ユーザから、契約締結を承認しない事由に関する事由内容の入力操作を受け付ける事由入力ステップを実行する。
具体的に、第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置306を操作することにより、選択された領域751に応じた非承認事由にかかる事由内容の文字列を事由入力欄755に入力する。例えば、第2ユーザは、事由入力欄755に「目的の内容が曖昧であるため、より具体的に規定すべき。」などの文字列を入力する。
【0098】
事由入力ステップは、事由内容として、誤字脱字、入力漏れ、および、入力した日付および曜日の齟齬または矛盾の少なくともいずれか1以上の入力不備に関する情報を事由内容として受け付けるステップを実行する。
具体的に、第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置306を操作することにより、非承認事由が誤字脱字、入力漏れ、および、入力した日付および曜日の齟齬または矛盾等のケアレスミスに起因する場合に、当該事由を事由入力欄755に入力する。なお、第2ユーザは、第2ユーザ端末30のディスプレイ3081に表示された複数の選択肢から所定の事由内容に関する選択肢を選択することにより、当該事由内容を事由入力欄755に入力する態様としても良い。これにより、第2ユーザは、簡単に事由内容を事由入力欄755に入力することができる。
【0099】
第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置306を操作することにより、事由保存ボタン756を押下する。第2ユーザ端末30の制御部304は、書類ID、領域751により特定される事由該当箇所、事由入力欄755に入力された事由内容をサーバ10へ送信する。
【0100】
サーバ10の契約確認部1043は、契約記憶ステップにおいて記憶した契約文書の契約当事者に関する当事者情報を特定する当事者特定ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の契約確認部1043は、受信した書類IDに基づき、書類テーブル1014の書類IDの項目を検索し、書類データ、当事者データを取得する。
【0101】
サーバ10の契約確認部1043は、契約記憶ステップにおいて記憶した契約文書の種類に関する契約種別を特定する契約特定ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の契約確認部1043は、取得した書類データに基づき、契約文書の種類に関する契約種別を特定する。
なお、サーバ10の契約確認部1043は、予め適切な学習を行わせた任意の機械学習モデル、深層学習モデル、人工知能モデルの他、ルールベースモデル等の分類モデルを用いて、契約種別を特定(分類)することができる。
【0102】
サーバ10の契約確認部1043は、事由選択ステップにおいて選択した事由該当箇所が属する契約条項または契約条文の種類に関する条項種別を特定する条項特定ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の契約確認部1043は、書類データに含まれる複数の契約文書の条項または条文のうち、受信した事由該当箇所を含む、条項または条文の条項種別を特定する。本開示においては、条項種別として「柱書」が特定される。なお、条項種別として、「秘密保持条項」、「損害賠償条項」等の任意の条項種別が特定されても構わない。
なお、サーバ10の契約確認部1043は、予め適切な学習を行わせた任意の機械学習モデル、深層学習モデル、人工知能モデルの他、ルールベースモデル等の分類モデルを用いて、条項種別を特定(分類)することができる。
【0103】
サーバ10の契約確認部1043は、事由選択ステップにおいて選択した事由該当箇所の属性に関する箇所属性を特定する属性特定ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の契約確認部1043は、受信した事由該当箇所の情報に基づき、事由該当箇所に記載されている文章内容の属性(箇所属性)を特定する。なお、サーバ10の契約確認部1043は、予め適切な学習を行わせた任意の機械学習モデル、深層学習モデル、人工知能モデルの他、ルールベースモデル等の分類モデルを用いて、箇所属性を特定(分類)することができる。
なお、サーバ10の契約確認部1043は、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性のすべてを特定する必要はない。
【0104】
なお、サーバ10の契約確認部1043は、第2ユーザ端末30の入力装置306に対する入力操作に応じて、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性を受け付けて特定しても良い。
【0105】
ステップS305において、サーバ10の契約確認部1043は、事由選択ステップにおいて選択した事由該当箇所と、事由入力ステップにおいて入力した事由内容とを含む非承認事由を記憶する事由記憶ステップを実行する。
事由記憶ステップは、契約特定ステップにおいて特定した契約種別、当事者特定ステップにおいて特定した当事者情報、条項特定ステップにおいて特定した条項種別、属性特定ステップにおいて特定した箇所属性を、非承認事由と関連づけて記憶するステップを実行する。
具体的に、サーバ10の契約確認部1043は、受信した書類ID、事由該当箇所、事由内容、特定した契約種別、条項種別、当事者データ、箇所属性を、それぞれ、事由テーブル1021の書類ID、事由該当箇所、事由内容、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性の項目に記憶する。
なお、サーバ10の契約確認部1043は、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性のすべてを記憶する必要はない。
【0106】
サーバ10の契約確認部1043は、すべての確認者による契約書確認処理が実行されたことを判定する。具体的に、サーバ10の契約確認部1043は、確認テーブル1015において、確認者のレコードの確認フラグにTrueの値が記憶されている場合に、すべての確認者による契約書確認処理が実行されたと判定する。
サーバ10の契約確認部1043は、すべての確認者による契約書確認処理が実行されると、契約書確認処理が完了したことを通知するメッセージを第1ユーザへ送信する。なお、同様に、サーバ10の契約確認部1043は、契約書確認処理が完了したことを通知するメッセージを第2ユーザへ送信しても良い。
【0107】
具体的に、サーバ10の契約確認部1043は、第1ユーザのメールアドレスへ、第2ユーザが契約情報の確認を完了したことを通知するメッセージをメールなどの連絡手段にて送信する。つまり、第1ユーザに対して、第2ユーザにより契約締結の承認がなされたことを通知する。これにより、第1ユーザは、第2ユーザとの間で契約締結が完了したことを知ることができる。
第1ユーザへ通知するメッセージには、契約情報を特定するための書類IDを含むエンドポイントであるURLの情報を含めても良い。
【0108】
図19は、第1ユーザ端末20に通知されるメッセージを示す画面例である。第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示される、メッセージ画面80には、メッセージ81、契約情報を特定するための書類IDを含むURL82の情報が含まれる。
【0109】
同様に、サーバ10の契約確認部1043は、不図示のチャットサービス等を用いて、第2ユーザが契約情報の確認を完了したことを通知するメッセージに、第1ユーザへのメンションを含めて送信しても良い。つまり、第1ユーザに対して、チャットサービスを介して、第2ユーザにより契約締結の承認がなされたことを通知する。これにより、第1ユーザは、第2ユーザとの間で契約締結が完了したことを知ることができる。
第1ユーザへ通知するメッセージには、契約情報を特定するための書類IDを含むエンドポイントであるURLの情報を含めても良い。
【0110】
第1ユーザは、第1ユーザ端末20のブラウザアプリケーションにより、受信したメッセージに含まれるURLにより指定されたウェブページを開くことができる。第1ユーザ端末20は、契約情報を参照し、照会するためのリクエストをサーバ10へ送信する。サーバ10の契約確認部1043は、契約情報を参照し、照会するためのウェブページを生成し第1ユーザ端末20へ送信する。第1ユーザは、第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示された、ウェブページ画面から、契約情報に含まれる書類データをダウンロード等により取得することができる。
【0111】
サーバ10の契約確認部1043は、複数のユーザが確認者として設定されている場合には、最後に契約書確認処理を実行したユーザ以外の確認者にかかるユーザへ契約書確認処理が完了したことを通知するメッセージを送信しても良い。これにより、確認者にかかるユーザも、すべての確認者により契約書確認処理の実行が完了したことの通知を受けることができる。
また、サーバ10の契約確認部1043は、複数の確認者が所属するグループにおいて管理者に相当する権限を有するユーザへ契約書確認処理が完了したことを通知するメッセージを送信しても良い。
なお、メッセージは、メール、チャットサービス等を介して送信しても良い。
これにより、確認者にかかるユーザが所属するグループにおける管理者が、契約書確認処理の実行が完了したことの通知を受けることができる。
【0112】
具体的に、サーバ10の契約確認部1043は、ユーザIDまたはメールアドレスに基づきユーザテーブル1012の、ユーザIDまたはメールアドレスの項目を検索することにより、グループIDの項目を取得する。サーバ10の契約確認部1043は、取得したグループIDの項目に基づき、グループテーブル1013のグループIDの項目を検索し、管理者IDの項目を取得し、管理者IDに基づき、管理者に相当する権限を有するユーザをユーザテーブル1012のユーザIDを検索することにより特定し、契約書確認処理が完了したことを通知するメッセージを送信する。
【0113】
<電子署名処理>
ステップS305に、電子署名処理を含めても良い。サーバ10の契約確認部1043は、ステップS305において第2ユーザから受け付けた契約締結を承認する指示に応じて、第1ユーザから受け付けた契約情報に、契約情報の契約締結が承認されたことを示す電子署名を付与して記憶する。
具体的に、サーバ10の契約確認部1043は、受信したリクエストに基づき、契約情報に対し、電子署名を付与し記憶する。サーバ10の契約確認部1043は、書類IDに基づき、書類テーブル1014の書類IDの項目を検索し、契約情報を取得する。
サーバ10の契約確認部1043は、取得した契約情報に電子署名を付与し、書類テーブル1014の書類データの項目に記憶する。なお、サーバ10の契約確認部1043は、電子署名を付与した契約情報により書類データの項目を更新(上書き)しても良いし、電子署名付与前の契約情報を別途不図示の記憶装置に記憶しても構わない。
サーバ10の契約確認部1043は、電子署名に、書類ID、第1ユーザのメールアドレス、第2ユーザのメールアドレス、承認日時、確認日時、承認日時の認証方法、確認日時の認証方法、入力項目ごとの入力データの値、第1ユーザ、第2ユーザの同意(承認)、タイムスタンプなどのいずれかの情報を含めても良い。
これにより、サーバ10の契約確認部1043は、契約情報に第2ユーザが契約情報の契約締結を承認したことを示す電子署名を付与して記憶する。契約情報に対する第三者によるなりすましや改ざんを防ぐことができる。
【0114】
<注意情報編集処理>
注意情報編集処理は、管理者が、契約者確認処理において確認者が承認しなかった(却下した)電子契約情報における当該非承認事由に基づき、作成者が新たに電子契約情報を作成する際に記載または入力時に注意すべき事項に関する注意情報を作成、編集するための処理である。
本開示において、管理者にかかるユーザとして第3ユーザを一例として説明する。なお、第1ユーザ、第2ユーザ等の任意のユーザが注意情報編集処理を実行する構成としても良い。
管理者にかかるユーザは、ユーザテーブル1012の承認権限の項目に、管理者であることを示す情報をユーザIDと関連づけて記憶することにより特定しても良い。これにより、サーバ10の制御部は第3ユーザを、管理者にかかる権限を有するユーザであると識別することができる。管理者にかかるユーザは、例えば、当該ユーザが所属するグループに所属する他のユーザの契約情報、注意情報等を編集することができる管理権限を有するユーザである。
【0115】
<注意情報編集処理の概要>
注意情報編集処理は、管理者からのアクセスを受け付け、管理者が所属するグループにおいて確認者が過去に入力した非承認事由を検索し、集計し、集計結果を管理者へ提示し、管理者は当該提示された集計結果に基づき契約文書が承認されない可能性を示す注意情報を作成および編集する一連の処理である。
【0116】
<注意情報編集処理の詳細>
以下に、注意情報編集処理の詳細を説明する。
【0117】
図20は、注意情報編集処理における事由表示画面の画面例である。第3ユーザ端末40のディスプレイ4081には、事由表示ページD1が表示される。事由表示ページD1は、事由表示画面D11を含む。事由表示画面D11は、非承認事由D111、D112、D113、集計結果D121、D122、D123、注意内容入力欄D131、契約種別入力欄D132、当事者データ入力欄D133、条項種別入力欄D134、箇所属性入力欄D135、保存ボタンD141を含む。
【0118】
ステップS501において、サーバ10の注意編集部1051は、過去に確認者が入力した非承認事由を表示する事由表示画面を管理者に提示する。
具体的に、第3ユーザは、第3ユーザ端末40の入力装置406を操作し、ブラウザアプリケーション等を実行し、注意情報編集処理を実行するためのウェブページ(事由表示ページ)のURL等を入力することにより事由表示ページD1を開く。第3ユーザ端末40の制御部404は、事由表示ページを開くための第3ユーザID4011を含むリクエストをサーバ10へ送信する。
【0119】
具体的に、サーバ10の注意編集部1051は、第3ユーザID4011に基づき、ユーザテーブル1012のユーザIDの項目を検索し、グループIDの項目を取得する。サーバ10の契約作成部1042は、取得したグループIDに基づきユーザテーブル1012のグループIDの項目を検索し1または複数のユーザID(チームID)を取得する。サーバ10の契約作成部1042は、チームIDに基づき、書類テーブル1014の作成者IDの項目を検索することにより、書類IDを取得する。
サーバ10の注意編集部1051は、書類IDに基づき、事由テーブル1021の書類IDの項目を検索し、事由内容、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性を含む1または複数の非承認事由情報を取得する。
【0120】
ステップS502において、サーバ10の注意編集部1051は、過去に確認者により入力された複数の非承認事由について、契約文書の種類に関する契約種別、契約文書の契約当事者に関する当事者情報、契約条項または契約条文の種類に関する条項種別、および、事由該当箇所の属性に関する箇所属性の少なくとも1つ以上に基づき集計処理を実行し、集計結果(集計件数)を含む集計情報を生成する。
具体的に、サーバ10の注意編集部1051は、取得した1または複数の非承認事由情報について、同一の事由内容について、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性の少なくとも1つの項目のみ、または、いずれか2つ以上の項目の任意の組み合わせごとに集計処理を実行する。
なお、事由内容が同一であるとは、事由内容の文字列等が完全一致である場合の他に、事由内容に記載されている文章の意味や意義が類似する場合も含む。つまり、サーバ10の契約作成部1042は、同一の事由内容により非承認となった非承認事由について、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性ごとに件数を集計する。
サーバ10の注意編集部1051は、非承認事由情報を集計処理により集計された集計件数順に降順にソートする。これにより、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性のいずれか1つ以上に基づく集計情報(ランキング)に基づき、多くの確認者において「よく非承認(却下)される非承認事由」を条件に応じて簡単に確認することができる。具体的に、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性などの条件ごとに、多く非承認(却下)される非承認事由を確認することができる。
【0121】
ステップS503において、サーバ10の注意編集部1051は、事由記憶ステップにおいて記憶した非承認事由を、第3ユーザに提示する事由提示ステップを実行する。
事由提示ステップは、複数の非承認事由について、契約文書の種類に関する契約種別、契約文書の契約当事者に関する当事者情報、契約条項または契約条文の種類に関する条項種別、および、事由該当箇所の属性に関する箇所属性の少なくともいずれか1つ以上に基づく集計情報を提示するステップを実行する。
ステップS503において、事由提示ステップは、複数の非承認事由に含まれる事由内容と、事由内容ごとの集計情報を関連づけて提示するステップを実行する。
具体的に、サーバ10の注意編集部1051は、取得した非承認事由情報、集計情報に基づき事由表示ページを生成し、第3ユーザ端末40へ送信する。第3ユーザ端末40の制御部404は、非承認事由D111、D112、D113、集計結果D121、D122、D123を含む事由表示画面D11を第3ユーザ端末40のディスプレイ4081に表示し、提示する。集計結果D121、D122、D123は、同一の事由内容について、契約種別、条項種別、当事者データ、箇所属性の少なくとも1つの項目のみ、または、いずれか2つ以上の項目の任意の組み合わせごとの件数を集計した集計情報を含む。
事由表示画面D11において、複数の集計結果D121、D122、D123は、それぞれ、複数の非承認事由D111、D112、D113に関連づけられて表示される。
【0122】
ステップS503において、事由提示ステップは、集計情報が所定範囲に含まれる非承認事由を提示し、集計情報が所定範囲に含まれない非承認事由を提示ないステップを実行しても良い。
具体的に、第3ユーザ端末40の制御部404は、集計結果D121、D121、D123に含まれる集計件数が所定値以上の事由内容にかかる非承認事由を表示し、集計件数が所定値未満の事由内容にかかる非承認事由を表示しない。つまり、第3ユーザ端末40の制御部404は、過去に同様の事由内容により非承認となった重要度が高い非承認事由を提示し、過去に同様の事由内容により非承認となったことが殆どない重要度が低い非承認事由を提示しない。これにより、需要土が低い非承認事由が提示されることを避けることができる。
【0123】
ステップS504において、サーバ10の注意編集部1051は、第3ユーザから、第3ユーザに対して提示された非承認事由を参照して、注意情報の入力操作を受け付ける注意入力ステップを実行する。
具体的に、第3ユーザは、第3ユーザ端末40の入力装置406を操作することにより、事由表示画面D11に表示された非承認事由D111、D112、D113を選択する。なお、事由表示画面D11に表示された非承認事由D111、D112、D113は、同様の事由内容により非承認となった重要度が高い非承認事由である。
第3ユーザ端末40の制御部404は、第3ユーザにより選択された非承認事由D111に含まれる事由内容、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性のそれぞれを、注意内容入力欄D131、契約種別入力欄D132、当事者データ入力欄D133、条項種別入力欄D134、箇所属性入力欄D135に反映し、入力する。なお、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性、事由内容の少なくとも1以上の項目が入力され、他の項目が入力されない構成としても良い。
【0124】
注意入力ステップは、契約文書の種類に関する契約種別、契約文書の契約当事者に関する当事者情報、契約条項または契約条文の種類に関する条項種別、および、事由該当箇所の属性に関する箇所属性の少なくともいずれか1つ以上を選択するステップを含んでも良い。
具体的に、第3ユーザは、第3ユーザ端末40の入力装置406を操作することにより、第3ユーザにより選択された非承認事由D111に含まれる事由内容、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性のうち、注意内容入力欄D131、契約種別入力欄D132、当事者データ入力欄D133、条項種別入力欄D134、箇所属性入力欄D135に反映し、入力される項目を選択する。例えば、第3ユーザは、第3ユーザ端末40の入力装置406を操作することにより、事由内容、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性ごとに設けられたチェックボックス等を選択することにより、注意内容入力欄D131、契約種別入力欄D132、当事者データ入力欄D133、条項種別入力欄D134、箇所属性入力欄D135に反映させる項目を選択することができる。
【0125】
ステップS504において、サーバ10の注意編集部1051は、注意入力ステップにおいて受け付けた注意情報を記憶する注意記憶ステップを実行する。
注意記憶ステップは、注意情報を、選択された契約文書の種類に関する契約種別、契約文書の契約当事者に関する当事者情報、契約条項または契約条文の種類に関する条項種別、および、事由該当箇所の属性に関する箇所属性の少なくともいずれか1つ以上と関連づけて記憶するステップを実行する。
具体的に、第3ユーザは、第3ユーザ端末40の入力装置406を操作することにより、保存ボタンD141を押下する。第3ユーザ端末40の制御部404は、注意内容入力欄D131、契約種別入力欄D132、当事者データ入力欄D133、条項種別入力欄D134、箇所属性入力欄D135に入力された項目をサーバ10へ送信する。サーバ10の注意編集部1051は、受信した、注意内容入力欄D131、契約種別入力欄D132、当事者データ入力欄D133、条項種別入力欄D134、箇所属性入力欄D135の入力項目を、それぞれ、注意テーブル1022の注意内容、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性の項目に記憶する。
これにより、注意内容を含む注意情報は、契約種別、当事者データ、条項種別、箇所属性に関連づけて記憶される。
【0126】
<コンピュータの基本ハードウェア構成>
図21は、コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ90は、プロセッサ901、主記憶装置902、補助記憶装置903、通信IF991(インタフェース、Interface)を少なくとも備える。これらは通信バス921により相互に電気的に接続される。
【0127】
プロセッサ901とは、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアである。プロセッサ901は、演算装置、レジスタ、周辺回路等から構成される。
【0128】
主記憶装置902とは、プログラム、及びプログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0129】
補助記憶装置903とは、データ及びプログラムを保存するための記憶装置である。例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0130】
通信IF991とは、有線又は無線の通信規格を用いて、他のコンピュータとネットワークを介して通信するための信号を入出力するためのインタフェースである。
ネットワークは、インターネット、LAN、無線基地局等によって構築される各種移動通信システム等で構成される。例えば、ネットワークには、3G、4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWi-Fi(登録商標))等が含まれる。無線で接続する場合、通信プロトコルとして例えば、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が含まれる。有線で接続する場合は、ネットワークには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により直接接続するものも含む。
【0131】
なお、各ハードウェア構成の全部または一部を複数のコンピュータ90に分散して設け、ネットワークを介して相互に接続することによりコンピュータ90を仮想的に実現することができる。このように、コンピュータ90は、単一の筐体、ケースに収納されたコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0132】
<コンピュータ90の基本機能構成>
コンピュータ90の基本ハードウェア構成(図21)により実現されるコンピュータの機能構成を説明する。コンピュータは、制御部、記憶部、通信部の機能ユニットを少なくとも備える。
【0133】
なお、コンピュータ90が備える機能ユニットは、それぞれの機能ユニットの全部または一部を、ネットワークで相互に接続された複数のコンピュータ90に分散して設けても実現することができる。コンピュータ90は、単一のコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0134】
制御部は、プロセッサ901が補助記憶装置903に記憶された各種プログラムを読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って処理を実行することにより実現される。制御部は、プログラムの種類に応じて様々な情報処理を行う機能ユニットを実現することができる。これにより、コンピュータは情報処理を行う情報処理装置として実現される。
【0135】
記憶部は、主記憶装置902、補助記憶装置903により実現される。記憶部は、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶する。また、プロセッサ901は、プログラムに従って記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置902または補助記憶装置903に確保することができる。また、制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、記憶部に記憶されたデータの追加、更新、削除処理を実行させることができる。
【0136】
データベースは、リレーショナルデータベースを指し、行と列によって構造的に規定された表形式のテーブル、マスタと呼ばれるデータ集合を、互いに関連づけて管理するためのものである。データベースでは、表をテーブル、マスタ、表の列をカラム、表の行をレコードと呼ぶ。リレーショナルデータベースでは、テーブル、マスタ同士の関係を設定し、関連づけることができる。
通常、各テーブル、各マスタにはレコードを一意に特定するための主キーとなるカラムが設定されるが、カラムへの主キーの設定は必須ではない。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、記憶部に記憶された特定のテーブル、マスタにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
また、記憶部に、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶させることにより、本開示にかかる情報処理装置、情報処理システムが製造されたものとして捉えることができる。
【0137】
なお、本開示におけるデータベース、マスタは、情報が構造的に規定された任意のデータ構造体(リスト、辞書、連想配列、オブジェクトなど)を含み得る。データ構造体には、データと、任意のプログラミング言語により記述された関数、クラス、メソッドなどを組み合わせることにより、データ構造体と見なし得るデータも含むものとする。
【0138】
通信部は、通信IF991により実現される。通信部は、ネットワークを介して他のコンピュータ90と通信を行う機能を実現する。通信部は、他のコンピュータ90から送信された情報を受信し、制御部へ入力することができる。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、受信した情報に対する情報処理を実行させることができる。また、通信部は、制御部から出力された情報を他のコンピュータ90へ送信することができる。
【0139】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0140】
(付記1)
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに電子的な契約文書を記憶させるための契約管理プログラムであって、プロセッサが、契約に関する契約文書を記憶する契約記憶ステップ(S101)と、第2ユーザから、契約記憶ステップにおいて記憶した契約文書のうち、契約締結を承認しない事由に該当する事由該当箇所の選択操作を受け付ける事由選択ステップ(S305)と、第2ユーザから、契約締結を承認しない事由に関する事由内容の入力操作を受け付ける事由入力ステップ(S305)と、事由選択ステップにおいて選択した事由該当箇所と、事由入力ステップにおいて入力した事由内容とを含む非承認事由を記憶する事由記憶ステップ(S305)と、を実行する契約管理プログラム。
これにより、確認者が契約文書を却下等により承認しなかった場合において、承認しなかった事由(非承認事由、却下事由)を記憶し、蓄積することができる。記憶、蓄積した非承認事由を活用することができる。
【0141】
(付記2)
プロセッサが、契約記憶ステップにおいて記憶した契約文書の種類に関する契約種別を特定する契約特定ステップ(S305)と、を実行し、事由記憶ステップ(S305)は、契約特定ステップにおいて特定した契約種別を、非承認事由と関連づけて記憶するステップである、付記1記載の契約管理プログラム。
これにより、非承認事由を、承認されなかった契約の種類と関連づけて記憶し、蓄積することができる。
【0142】
(付記3)
プロセッサが、契約記憶ステップにおいて記憶した契約文書の契約当事者に関する当事者情報を特定する当事者特定ステップ(S305)と、を実行し、事由記憶ステップ(S305)は、当事者特定ステップにおいて特定した当事者情報を、非承認事由と関連づけて記憶するステップである、付記1記載の契約管理プログラム。
これにより、非承認事由を、承認されなかった契約の当事者と関連づけて記憶し、蓄積することができる。
【0143】
(付記4)
プロセッサが、事由選択ステップにおいて選択した事由該当箇所が属する契約条項または契約条文の種類に関する条項種別を特定する条項特定ステップ(S305)と、を実行し、事由記憶ステップ(S305)は、条項特定ステップにおいて特定した条項種別を、非承認事由と関連づけて記憶するステップである、付記1記載の契約管理プログラム。
これにより、非承認事由を、当該承認されなかった該当箇所が属する契約条項、契約条文と関連づけて記憶し、蓄積することができる。
【0144】
(付記5)
プロセッサが、事由選択ステップにおいて選択した事由該当箇所の属性に関する箇所属性を特定する属性特定ステップ(S305)と、を実行し、事由記憶ステップ(S305)は、属性特定ステップにおいて特定した箇所属性を、非承認事由と関連づけて記憶するステップである、付記1記載の契約管理プログラム。
これにより、非承認事由を、当該承認されなかった該当箇所において氏名、会社名、契約金額等の役割を示すロール情報等の属性情報と関連づけて記憶し、蓄積することができる。
【0145】
(付記6)
事由入力ステップ(S305)は、事由内容として、誤字脱字、入力漏れ、日付、および、曜日の齟齬または矛盾の少なくともいずれか1以上の入力不備に関する情報を事由内容として受け付けるステップである、付記1記載の契約管理プログラム。
これにより、入力不備、記載不備等のケアレスミスに起因する非承認事由を受け付けることができる。
【0146】
(付記8)
事由提示ステップ(S503)は、複数の非承認事由について、契約文書の種類に関する契約種別、契約文書の契約当事者に関する当事者情報、契約条項または契約条文の種類に関する条項種別、および、事由該当箇所の属性に関する箇所属性の少なくともいずれか1つ以上に基づく集計情報を提示するステップである、付記7記載の契約管理プログラム。
これにより、契約種別、当事者情報、条項種別、箇所属性のいずれか1つ以上に基づく集計情報(ランキング)に基づき、多くの確認者において「よく非承認(却下)される非承認事由」を条件に応じて簡単に確認することができる。具体的に、契約種別、当事者情報、条項種別、箇所属性などの条件ごとに、多く非承認(却下)される非承認事由を確認することができる。
【0147】
(付記9)
事由提示ステップ(S503)は、複数の非承認事由に含まれる事由内容と、当該事由内容ごとの集計情報を関連づけて提示するステップである、付記8記載の契約管理プログラム。
これにより、契約種別、当事者情報、条項種別、箇所属性などの条件ごとに、多く非承認(却下)される非承認事由を、非承認回数、非承認割合、却下回数、却下割合等の集計情報と併せて確認することができる。
【0148】
(付記10)
事由提示ステップ(S503)は、集計情報が所定範囲に含まれる非承認事由を提示し、集計情報が所定範囲に含まれない非承認事由を提示しないステップである、付記9記載の契約管理プログラム。
これにより、過去に同様の事由により非承認となったことが殆どない重要度が低い非承認事由を提示しないことにより、ユーザはより重要度が高い商品事由のみを確認することができる。例えば、非承認回数が所定回数以上、非承認割合が所定割合以上の非承認事由のみを提示する。
【0149】
(付記11)
プロセッサが、第1ユーザから、契約に関する契約文書を受け付ける契約受付ステップ(101)と、契約受付ステップにおいて受け付けた契約文書が承認されない可能性を示す注意情報を第1ユーザに提示する注意提示ステップ(S106)と、を実行し、契約記憶ステップ(S101)は、契約受付ステップにおいて受け付けた契約文書を記憶するステップである、付記7記載の契約管理プログラム。
これにより、作成者は、アップロードした契約文書を確認者にかかるユーザへ回覧する際に、予め却下されそうな箇所を把握することができる。
作成者は、契約文書を見直したり、修正することにより確認者により却下されることを避けることができる。確認者も却下等の差し戻し作業を行わずに済む。
【0150】
(付記12)
事由提示ステップ(S503)は、第3ユーザに非承認事由を提示するステップであり、プロセッサが、第3ユーザから、当該第3ユーザに対して提示された非承認事由を参照して、注意情報の入力操作を受け付ける注意入力ステップ(S504)と、注意入力ステップにおいて受け付けた注意情報を記憶する注意記憶ステップ(S504)と、を実行し、注意提示ステップ(S106)は、注意記憶ステップにおいて記憶された注意情報を第1ユーザに提示するステップである、付記11記載の契約管理プログラム。
これにより、管理者にかかるユーザは過去に記憶し、蓄積された非承認事由を用いて、簡単に注意情報を作成することができる。
【0151】
(付記13)
注意入力ステップ(S504)は、契約文書の種類に関する契約種別、契約文書の契約当事者に関する当事者情報、契約条項または契約条文の種類に関する条項種別、および、事由該当箇所の属性に関する箇所属性の少なくともいずれか1つ以上を選択するステップを含み、注意記憶ステップ(S504)は、注意情報を、選択された契約文書の種類に関する契約種別、契約文書の契約当事者に関する当事者情報、契約条項または契約条文の種類に関する条項種別、および、事由該当箇所の属性に関する箇所属性の少なくともいずれか1つ以上と関連づけて記憶するステップである、付記12記載の契約管理プログラム。
これにより、管理者にかかるユーザは過去に記憶し、蓄積された非承認事由を用いて、簡単に注意情報を作成することができる。
【0152】
(付記14)
注意提示ステップ(S106)は、契約受付ステップにおいて受け付けた契約文書の契約種別、当事者情報、条項種別、および、箇所属性の少なくともいずれか1つ以上の解析結果に基づき、注意情報を第1ユーザに提示するステップである、付記13記載の契約管理プログラム。
これにより、作成者は、アップロードした契約文書を確認者にかかるユーザへ回覧する際に、アップロードした契約文書の契約種別、当事者情報、条項種別、箇所属性などの条件ごとに、予め却下されそうな箇所をより詳細に把握することができる。
【0153】
(付記15)
プロセッサが、第1ユーザから、契約に関する契約文書を受け付ける契約受付ステップ(101)と、契約受付ステップにおいて受け付けた契約文書が承認されない可能性を示す注意情報を第1ユーザに提示する注意提示ステップ(S106)と、を実行し、注意提示ステップ(S106)は、事由記憶ステップにおいて記憶された非承認事由に基づく注意情報を第1ユーザに提示するステップである、付記1記載の契約管理プログラム。
これにより、作成者は、アップロードした契約文書を確認者にかかるユーザへ回覧する際に、予め管理者等が注意情報を作成、編集することなしに、過去に記憶し、蓄積された非承認事由に基づく注意情報の提示を受けることができる。作成者は、過去に記憶し、蓄積された非承認事由に基づき、予め却下されそうな箇所を把握することができる。
作成者は、契約文書を見直したり、修正することにより確認者により却下されることを避けることができる。確認者も却下等の差し戻し作業を行わずに済む。
【0154】
(付記16)
注意提示ステップ(S106)は、契約受付ステップにおいて受け付けた契約文書の契約種別、当事者情報、条項種別、および、箇所属性の少なくともいずれか1つ以上の解析結果に基づき、事由記憶ステップにおいて記憶された非承認事由を特定するステップと、特定された非承認事由に基づく注意情報を第1ユーザに提示するステップと、を含む、付記15記載の契約管理プログラム。
これにより、作成者は、アップロードした契約文書を確認者にかかるユーザへ回覧する際に、アップロードした契約文書の契約種別、当事者情報、条項種別、箇所属性などの条件ごとに、予め却下されそうな箇所をより詳細に把握することができる。
【0155】
(付記17)
注意提示ステップ(S106)は、事由記憶ステップにおいて記憶された非承認事由について、契約種別、当事者情報、条項種別、および、箇所属性の少なくともいずれか1つ以上に基づく集計情報に基づき非承認事由を特定するステップと、を含む、付記16記載の契約管理プログラム。
これにより、契約種別、当事者情報、条項種別、箇所属性のいずれか1つ以上に基づく集計情報(ランキング)に基づき、多くの確認者において「よく非承認(却下)される非承認事由」を条件に応じて簡単に確認することができる。具体的に、契約種別、当事者情報、条項種別、箇所属性などの条件ごとに、多く非承認(却下)される非承認事由を確認することができる。
【0156】
(付記18)
注意提示ステップ(S106)は、第1ユーザが手続きに関与した契約文書に対して事由記憶ステップにおいて記憶された非承認事由に基づく注意情報を提示するステップであり、注意提示ステップ(S106)は、第1ユーザが手続きに関与していない契約文書に対して事由記憶ステップにおいて記憶された非承認事由に基づく注意情報を提示しないステップである、付記11記載の契約管理プログラム。
これにより、作成者にかかる第1ユーザは、自身が過去に手続きに関与した契約情報において確認者により入力された非承認事由に基づく注意情報の提示を受けることができる。非承認事由には機密情報等が含まれる場合があり、確認者により入力された非承認事由が、手続きに関係ない第三者へ漏洩することを避けることができる。
【0157】
(付記19)
注意提示ステップ(S106)は、第1ユーザと同じグループに所属するグループのユーザが手続きに関与した契約文書に対して事由記憶ステップにおいて記憶された非承認事由に基づく注意情報を提示するステップであり、注意提示ステップ(S106)は、第1ユーザと同じグループに所属するグループのユーザが手続きに関与していない契約文書に対して事由記憶ステップにおいて記憶された非承認事由に基づく注意情報を提示しないステップである、付記11記載の契約管理プログラム。
これにより、作成者にかかる第1ユーザは、自身と同じグループのユーザが過去に手続きに関与した契約情報において確認者により入力された非承認事由に基づく注意情報の提示を受けることができる。非承認事由には機密情報等が含まれる場合があり、確認者により入力された非承認事由が、所属するグループとは関係ない第三者へ漏洩することを避けることができる。
【0158】
(付記20)
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置であって、プロセッサが、付記1から19のいずれか記載の契約管理プログラムを実行する、情報処理装置。
これにより、確認者が契約文書を却下等により承認しなかった場合において、承認しなかった事由(非承認事由、却下事由)を記憶し、蓄積することができる。記憶、蓄積した非承認事由を活用することができる。
【0159】
(付記21)
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置を含む情報処理システムの製造方法であって、プロセッサが、付記1から19のいずれか記載の契約管理プログラムを実行する、情報処理システムの製造方法。
これにより、確認者が契約文書を却下等により承認しなかった場合において、承認しなかった事由(非承認事由、却下事由)を記憶し、蓄積することができる。記憶、蓄積した非承認事由を活用することができる。
【0160】
(付記22)
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータにより実行される情報処理方法であって、コンピュータが、付記1から19のいずれか記載の契約管理プログラムを実行する、情報処理方法。
これにより、確認者が契約文書を却下等により承認しなかった場合において、承認しなかった事由(非承認事由、却下事由)を記憶し、蓄積することができる。記憶、蓄積した非承認事由を活用することができる。
【符号の説明】
【0161】
1 システム、10 サーバ、101 記憶部、104 制御部、106 入力装置、108 出力装置、20 第1ユーザ端末、201 記憶部、204 制御部、206 入力装置、208 出力装置、30 第2ユーザ端末、301 記憶部、304 制御部、306 入力装置、308 出力装置、40 第3ユーザ端末、401 記憶部、404 制御部、406 入力装置、408 出力装置


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21