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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024084482
(43)【公開日】2024-06-25
(54)【発明の名称】ターンテーブル
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/80 20060101AFI20240618BHJP
【FI】
B65G47/80 A
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022198776
(22)【出願日】2022-12-13
(71)【出願人】
【識別番号】520097065
【氏名又は名称】株式会社ユタカ
(74)【代理人】
【識別番号】100199107
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 拓司
(72)【発明者】
【氏名】久野 晃嗣
【テーマコード(参考)】
3F072
【Fターム(参考)】
3F072AA18
3F072GD00
3F072KB07
(57)【要約】
【課題】耐荷重性能を満たしつつ使用時の安定性を高め、かつシンプルな構成により構造を簡素化することである。
【解決手段】平面からなる板状の基台と、前記基台と平行な平面からなる円形の板状の天板と、前記天板の中心において前記基台と前記天板との間に設けられ前記基台に対する前記天板の回転を許容する中央軸受けと、前記基台と前記天板との間に設けられ前記天板の外縁に当接するように設けられた複数の外縁ベアリングと、を備え、前記外縁ベアリングは中央軸受けの軸中心から放射状に複数配置されており、前記天板の外縁の周方向において一の前記外縁ベアリングとこれに隣り合う他の前記外縁ベアリングとの間には前記外縁ベアリングの直径より長い隙間がある、ターンテーブルである。
【選択図】図1



【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面からなる板状の基台と、
前記基台と平行な平面からなる円形の板状の天板と、
前記天板の中心において前記基台と前記天板との間に設けられ前記基台に対する前記天板の回転を許容する中央軸受けと、
前記基台と前記天板との間に設けられ前記天板の外縁に当接するように設けられた複数の外縁ベアリングと、
を備え、
前記外縁ベアリングは中央軸受けの軸中心から放射状に複数配置されており、
前記天板の外縁の周方向において一の前記外縁ベアリングとこれに隣り合う他の前記外縁ベアリングとの間には前記外縁ベアリングの外形寸法のうちの最大の部分の寸法より長い隙間がある、
ターンテーブル。
【請求項2】
前記複数の外縁ベアリングは前記中央軸受けの軸中心から等距離に配置されている、
請求項1に記載のターンテーブル。
【請求項3】
前記外縁ベアリングは前記中央軸受けの軸中心から等角度の放射状に配置されている、
請求項1または請求項2に記載のターンテーブル。
【請求項4】
前記隙間は前記中央軸受けの軸中心から前記外縁ベアリングまでの距離と同じまたは前記中央軸受けの軸中心から前記外縁ベアリングまでの距離より短い、
請求項3に記載のターンテーブル。
【請求項5】
前記天板の中心から外縁に向かう仮想線と平行な軸を共通にして複数の前記外縁ベアリングが並列して配置されている、
請求項1または請求項2に記載のターンテーブル。
【請求項6】
前記中央軸受けにはボールベアリングまたはローラーベアリングが設けられている、
請求項1または請求項2に記載のターンテーブル。
【請求項7】
前記基台には2つの固定孔が前記中央軸受けの軸中心から等距離の位置に形成されている、
請求項1または請求項2に記載のターンテーブル。
【請求項8】
前記基台には4つの固定孔が前記中央軸受けの軸中心から等距離の位置に形成されている、
請求項1または請求項2に記載のターンテーブル。
【請求項9】
前記4つの固定孔から前記基台の外周までの最短距離は全て等距離である、
請求項8に記載のターンテーブル。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ターンテーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、工場や物流倉庫などでは人手での移動・運搬が困難な重量物や大きな物に対してターンテーブルが用いられている。ターンテーブルとしては、手動で回転させるものや電動で回転させるものなど、種々のものが提案され、実現化されている。
【0003】
これらのターンテーブル自体は、特定の場所に設置したり、ハンドリフトに載置して適宜必要な場所に移動させたりして利用されている。なお特許文献1には、天板の外周に斜面を設けることで、いずれの方向からでも荷を乗せやすくして載置や搬出の作業性を高め、かつ天板を複数列のスラストベアリングで支持して使用する鋼球の数を増やすことで各鋼球に加わる荷重を分散し、小径の鋼球を採用できるようにすることでターンテーブルの薄型化を達成できる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-56023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、これらのターンテーブルに対して用途に応じた耐荷重性能を満たしつつ使用時の安定性を高め、かつシンプルな構成により構造を簡素化したいという課題があった。
【0006】
本開示の目的は、耐荷重性能を満たしつつ使用時の安定性を高め、かつシンプルな構成により構造を簡素化することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のターンテーブルは、平面からなる板状の基台と、前記基台と平行な平面からなる円形の板状の天板と、前記天板の中心において前記基台と前記天板との間に設けられ前記基台に対する前記天板の回転を許容する中央軸受けと、前記基台と前記天板との間に設けられ前記天板の外縁に当接するように設けられた複数の外縁ベアリングと、を備え、前記外縁ベアリングは前記中央軸受けの軸中心から放射状に複数配置されており、前記天板の外縁の周方向において一の前記外縁ベアリングとこれに隣り合う他の前記外縁ベアリングとの間には前記外縁ベアリングの外形寸法のうちの最大の部分の寸法より長い隙間がある。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、耐荷重性能を満たしつつ使用時の安定性を高め、かつシンプルな構成により構造を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、ターンテーブルのイメージを示す斜視図である。
図2図2は、ターンテーブルの平面図である。
図3図3は、ターンテーブルの正面図である。
図4図4は、ターンテーブルの天板を外して基台とそれに付随する構成部品を説明する図である。
図5図5は、ターンテーブルに配置された構成部品の位置関係を示す図である。
図6図6は、ターンテーブルをハンドリフトに載置して使用する際のイメージ図である。
図7図7は、ターンテーブルをハンドリフトに載置した状態を示す図6のVII-VII断面図である。
図8図8は、ターンテーブルをハンドリフトに載置した状態を示す図7のVIII視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(本開示の実施形態の説明)
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
本開示のターンテーブルは、
(1)平面からなる板状の基台と、前記基台と平行な平面からなる円形の板状の天板と、前記天板の中心において前記基台と前記天板との間に設けられ前記基台に対する前記天板の回転を許容する中央軸受けと、前記基台と前記天板との間に設けられ前記天板の外縁に当接するように設けられた複数の外縁ベアリングと、を備え、前記外縁ベアリングは前記中央軸受けの軸中心から放射状に複数配置されており、前記天板の外縁の周方向において一の前記外縁ベアリングとこれに隣り合う他の前記外縁ベアリングとの間には前記外縁ベアリングの外形寸法のうちの最大の部分の寸法より長い隙間がある。
【0011】
この構成によれば、必要十分な耐荷重性能を保持しつつ外縁ベアリングの数を減らして構造を簡素化して生産コストを下げることができる。
【0012】
(2)上記(1)のものにおいて、前記複数の外縁ベアリングは前記中央軸受けの軸中心から等距離に配置されている、とすることが好ましい。
【0013】
この構成によれば、荷重を受ける役割を担う外縁ベアリングを中心軸受けからの距離においてバランス良く配置することができる。
【0014】
(3)上記(1)または(2)のものにおいて、前記外縁ベアリングは前記中央軸受けの軸中心から等角度の放射状に配置されている、とすることが好ましい。
【0015】
この構成によれば、荷重を受ける役割を担う外縁ベアリングを天板の外縁部分の周方向の距離においてもバランス良く配置することができる。
【0016】
(4)上記(3)のものにおいて、前記隙間は前記中央軸受けの軸中心から前記外縁ベアリングまでの距離と同じまたは前記前記中央軸受けの軸中心から前記外縁ベアリングまでの距離より短い、とすることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、天板の外縁の周方向において、荷重を受ける役割を担う外縁ベアリングが存在しない範囲の直線距離を、中心軸受けの軸中心から外縁ベアリングまでの距離と同じまたはそれより短くすることで、天板の外縁の周方向における外縁ベアリングの配置を必要十分なものとすることができる。
【0018】
(5)上記(1)のものにおいて、前記天板の中心から外縁に向かう仮想線と平行な軸を共通にして複数の前記外縁ベアリングが並列して配置されている、とすることが好ましい。
【0019】
この構成によれば、外縁ベアリングの軸の本数を増やさず簡素な構造により耐荷重性能を高めることができる。
【0020】
(6)上記(1)のものにおいて、前記中央軸受けにはボールベアリングまたはローラーベアリングが設けられている、とすることが好ましい。
【0021】
この構成によれば、中心部にボールベアリングまたはローラーベアリングを採用した軸受けを用いて、よりスムーズかつ安定的に天板20を回転させられるようになる。
【0022】
(7)上記(1)のものにおいて、前記基台には2つの固定孔が前記中央軸受けの軸中心から等距離の位置に形成されている、とすることが好ましい。
【0023】
この構成によれば、ハンドリフトのフォークに対して簡便にターンテーブルを載置・固定することができる。
【0024】
(8)上記(1)のものにおいて、前記基台には4つの固定孔が前記中央軸受けの軸中心から等距離の位置に形成されている、とすることが好ましい。
【0025】
この構成によれば、ハンドリフトのフォークに対してターンテーブルをよりバランス良く安定的に固定することができる。
【0026】
(9)上記(8)のものにおいて、前記4つの固定孔から前記基台の外周までの最短距離は全て等距離である、とすることが好ましい。
【0027】
この構成によれば、基台をムダなく、よりバランス良くハンドリフトのフォークに固定することができる。
【0028】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のターンテーブルの具体例を以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張または簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。なお本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。なお上とは図3および図7図8における上を言うものとする。
【0029】
(実施形態1)
(ターンテーブル1)
ターンテーブル1は、図1図2図3などに示すように、基台10と、天板20とを備え、それらの間には中央軸受け30と、複数の外縁ベアリング40とが配置されている。より詳しくは、図4に示すように、基台10の中央部分には中央軸受け30の軸受け31が配置され、軸受け31に対して放射状に外縁ベアリング40が複数配置されている。天板20の下面(裏面)の中央には中央軸受け30の軸32が配置され、基台10の上に天板20が載置されている。
【0030】
(基台10)
基台10は、その材質がアルミニウムや鉄などの金属板や、ベニヤなどの木質材料の合板などで構成されている。材質や厚み、大きさは、用途・使用環境・条件により、種々のものを選択して用いることができる。
【0031】
基台10は平面状で、天板20と平行に設けられており、ターンテーブル1を用いる工場や物流倉庫の床面(接地面)や、ハンドリフト50などに載置される。基台10には、図3などに示すように、複数の外縁ベアリング40と、中央軸受け30のうちの軸受け31が設けられている。
【0032】
(固定孔11)
基台10には、図2図4図6から図8に示すように、固定孔11が形成されている。工場や物流倉庫の床面への固定のためのボルト等を通す孔として用いても良いし、ハンドリフト50のフォーク部分に引っ掛けて固定するために使用しても良い。本実施形態では基台10に4つの固定孔が形成されている。
【0033】
固定孔11の位置関係は、図5に示すように、後述の中央軸受け30(軸受け31)の軸中心から4つの固定孔11までの距離がVで等しくなる位置に配置されており、かつ基台10の端部である外周からの距離が最短となる位置において外周から4つの固定孔までの距離がWで等しくなる位置に配置されている。
【0034】
(固定部材12)
固定部材12は、図6から図8に示すように、基台10を介してターンテーブル1を床面(接地面)やハンドリフト50のフォークに固定するためのものであり、ネジや、ネジ・ボルトとナットの組み合わせ、またはネジ・ボルトとワッシャー・ナットの組み合わせ、クランプなどである。図7および図8においては、単に固定孔11に固定部材12としてのネジを通した態様を示している。
【0035】
本実施形態ではハンドリフト50のフォークの内側にネジを通して基台10のフォークに対するずれを防止しているが、別の態様としては、フォークの下にワッシャーを挟んでネジ・ボルトとナットで締結しても良いし、固定孔11を用いずクランプでフォークと基台10を固定しても良い。
【0036】
(天板20)
天板20は、その材質がアルミニウムや鉄などの金属板や、ベニヤなどの木質材料の合板などで構成されている。材質や厚み、大きさは、用途・使用環境・条件により、種々のものを選択して用いることができる。
【0037】
天板20は、図2などに示すように、円形の平面状で、基台10と平行に設けられている。天板20を円形にしない態様でも実施することはできるが、その場合は回転時の天板20の外周の軌跡が一定とならないため、軸32からの距離が遠い部分がターンテーブル1の周辺の物や人に干渉しないように回転角度を規制した使用態様が想定される。
【0038】
天板20には、図3などに示すように、軸32がその中央に設けられており、基台10の軸受け31と係合してスムーズに回転させられるようになっている。また、天板20の下面(裏面)には外縁ベアリングが当接し、天板20に掛かる荷重を支持しながらスムーズに回転させられるようになっている。
【0039】
(中央軸受け30)
中央軸受け30は、図3などに示すように、基台10に設けられた軸受け31と、天板20の中央に設けられ軸受け31に対して回転可能に係合する軸32からなる。軸受け31を天板20に設け、軸32を基台10に設けても良い。本実施形態では、軸32に対してより大きくて重い軸受け31を基台10に設けることで、ターンテーブル1の作製の作業性を向上させている。
【0040】
軸受け31は、ボールベアリングまたはローラーベアリングを有するベアリングで構成されている。軸受け31にベアリングを採用することで、軸32と軸受け31の内周との隙を最小限に抑えつつ回転させられることができ、安定的かつスムーズに重量物や大きな物を回転させることができるようになる。
【0041】
(外縁ベアリング40)
外縁ベアリング40は、図4および図5などに示すように、中央軸受け31の軸中心から等距離Zの、天板20の下面(裏面)の外縁に当接する部分に複数配置されている。このようにすることで、ターンテーブル1の天板20を中心からの距離の観点でバランス良く支えることができる。
【0042】
また外縁ベアリング40は、中央軸受け30に対して放射状に配置されている。さらにその放射状に配置された角度は全て等角度のθであり、かつ隣り合う外縁ベアリング40の隙間の距離Yは、個々の(1つの)外縁ベアリング40の外形寸法のうちの最大の部分の寸法Xより長い。このように配置することで、外縁ベアリング40を必要十分な個数に抑えることができる。
【0043】
また隣り合う外縁ベアリング40の間の距離Yは、中央軸受け30の軸中心から外縁ベアリング40までの距離Z以下である。このようにすることで、ターンテーブル1の天板の外周のうちで外縁ベアリング40または中央軸受け30で支持されていない領域を減らしつつ、外縁ベアリング40を必要十分な個数に抑えることができる。
【0044】
外縁ベアリング40は、天板の中心から外縁に向かう仮想線と平行な軸を共通にして複数の外縁ベアリング40が並列して配置されている。つまり、1か所に2つの外縁ベアリング40が、共通な軸に対して配置されており、この2つの並列の外縁ベアリングが中央軸受け30の軸中心から放射状に基台10に配置されている。
【0045】
本実施形態の作用効果を説明する。
本開示のターンテーブルは、
(1)平面からなる板状の基台10と、基台10と平行な平面からなる円形の板状の天板20と、天板20の中心において基台10と天板20との間に設けられ基台10に対する天板20の回転を許容する中央軸受け30と、基台10と天板20との間に設けられ天板20の下面の外縁に当接するように設けられた複数の外縁ベアリング40と、を備え、中央軸受け30のうちの軸受け31は基台10に設けられており、中央軸受け30のうちの軸32は天板20に設けられており、外縁ベアリング40は中央軸受け30の軸中心から放射状に複数配置されており、天板20の外縁の周方向において一の外縁ベアリング40とこれに隣り合う他の外縁ベアリング40との間には外縁ベアリング40の外形寸法のうちの最大の部分の寸法Xより長い隙間Yがある。
【0046】
この構成によれば、必要十分な耐荷重性能を保持しつつ外縁ベアリング40の数を減らして構造を簡素化して生産コストを下げることができる。
【0047】
(2)上記(1)のものにおいて、複数の外縁ベアリング40は中央軸受け30の軸中心から等距離Zに配置されている、とすることが好ましい。
【0048】
この構成によれば、荷重を受ける役割を担う外縁ベアリング40を中心軸受け30からの距離においてバランス良く配置することができる。
【0049】
(3)上記(1)または(2)のものにおいて、外縁ベアリング40は中央軸受け30の軸中心から等角度θの放射状に配置されている、とすることが好ましい。
【0050】
この構成によれば、荷重を受ける役割を担う外縁ベアリング40を天板20の外縁部分の周方向の距離においてもバランス良く配置することができる。
【0051】
(4)上記(3)のものにおいて、隙間Yは中央軸受け30の軸中心から外縁ベアリング40までの距離Zと同じまたは中央軸受け30の軸中心から外縁ベアリング40までの距離Zより短い、とすることが好ましい。
【0052】
この構成によれば、天板20の外縁の周方向において、荷重を受ける役割を担う外縁ベアリング40が存在しない範囲の直線距離Yを、中心軸受け30の軸中心から外縁ベアリング40までの距離Zと同じまたはそれより短くすることで、天板20の外縁の周方向における外縁ベアリング40の配置を必要十分なものとすることができる。
【0053】
(5)上記(1)のものにおいて、天板20の中心から外縁に向かう仮想線と平行な軸を共通にして複数の外縁ベアリング40が並列して配置されている、とすることが好ましい。
【0054】
この構成によれば、外縁ベアリングの軸の本数を増やさず簡素な構造により耐荷重性能を高めることができる。
【0055】
(6)上記(1)のものにおいて、中央軸受け30にはボールベアリングまたはローラーベアリングが設けられている、とすることが好ましい。
【0056】
この構成によれば、中心部にボールベアリングまたはローラーベアリングを採用した軸受けを用いて、よりスムーズかつ安定的に天板20を回転させられるようになる。
【0057】
(7)上記(1)のものにおいて、基台10には2つの固定孔11が中央軸受け30の軸中心から等距離Vの位置に形成されている、とすることが好ましい。
【0058】
この構成によれば、ハンドリフト50のフォークに対して簡便にターンテーブル1を載置・固定することができる。
【0059】
(8)上記(1)のものにおいて、基台10には4つの固定孔11が中央軸受け30の軸中心から等距離Vの位置に形成されている、とすることが好ましい。
【0060】
この構成によれば、ハンドリフト50のフォークに対してターンテーブル1をよりバランス良く安定的に固定することができる。
【0061】
(9)上記(8)のものにおいて、4つの固定孔11から基台10の外周までの最短距離は全て等距離Wである、とすることが好ましい。
【0062】
この構成によれば、基台をムダなく、よりバランス良くハンドリフト50のフォークに固定することができる。
【0063】
なお上述したのはあくまでも一実施形態であり、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
【符号の説明】
【0064】
1ターンテーブル
10基台
11固定孔
12固定部材
20天板
30中央軸受け
31軸受け
32軸
40外縁ベアリング
50ハンドリフト(フォーク)
X外縁ベアリングの外形寸法のうちの最大の部分の寸法
Y隣り合う外縁ベアリングの間の距離(隙間)
Z中央軸受けの軸中心から外縁ベアリングまでの距離
V中央軸受けの軸中心から固定孔までの距離
W固定孔から基台の外周までの距離のうちで最初になるものの距離


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-04-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面からなる板状の基台と、
前記基台と平行な平面からなる円形の板状の天板と、
前記天板の中心において前記基台と前記天板との間に設けられ前記基台に対する前記天板の回転を許容する中央軸受けと、
前記基台と前記天板との間に設けられ前記天板の外縁に当接するように設けられた複数の外縁ベアリングと、
を備え、
前記外縁ベアリングは前記基台に固定された状態で中央軸受けの軸中心から放射状に複数配置されており、
一の前記外縁ベアリングとこれに対して周方向に隣り合う他の前記外縁ベアリングとの間には前記外縁ベアリングの外形寸法のうちの最大の部分の寸法より長い隙間がある、
ターンテーブル。
【請求項2】
前記複数の外縁ベアリングは前記中央軸受けの軸中心から等距離に配置されている、
請求項1に記載のターンテーブル。
【請求項3】
前記外縁ベアリングは前記中央軸受けの軸中心から等角度の放射状に配置されている、
請求項1または請求項2に記載のターンテーブル。
【請求項4】
前記隙間は前記中央軸受けの軸中心から前記外縁ベアリングまでの距離と同じまたは前記中央軸受けの軸中心から前記外縁ベアリングまでの距離より短い、
請求項3に記載のターンテーブル。
【請求項5】
前記天板の中心から外縁に向かう仮想線と平行である回転軸を同じとする複数の前記外縁ベアリングが並列して配置されている、
請求項1または請求項2に記載のターンテーブル。
【請求項6】
前記中央軸受けにはボールベアリングまたはローラーベアリングが設けられている、
請求項1または請求項2に記載のターンテーブル。
【請求項7】
前記基台には2つの固定孔が前記中央軸受けの軸中心から等距離の位置に形成されている、
請求項1または請求項2に記載のターンテーブル。
【請求項8】
前記基台には4つの固定孔が前記中央軸受けの軸中心から等距離の位置に形成されている、
請求項1または請求項2に記載のターンテーブル。
【請求項9】
前記4つの固定孔から前記基台の外周までの最短距離は全て等距離である、
請求項8に記載のターンテーブル。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本開示のターンテーブルは、平面からなる板状の基台と、前記基台と平行な平面からなる円形の板状の天板と、前記天板の中心において前記基台と前記天板との間に設けられ前記基台に対する前記天板の回転を許容する中央軸受けと、前記基台と前記天板との間に設けられ前記天板の外縁に当接するように設けられた複数の外縁ベアリングと、を備え、前記外縁ベアリングは前記基台に固定された状態で前記中央軸受けの軸中心から放射状に複数配置されており、一の前記外縁ベアリングとこれに対して周方向に隣り合う他の前記外縁ベアリングとの間には前記外縁ベアリングの外形寸法のうちの最大の部分の寸法より長い隙間がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
(本開示の実施形態の説明)
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
本開示のターンテーブルは、
(1)平面からなる板状の基台と、前記基台と平行な平面からなる円形の板状の天板と、前記天板の中心において前記基台と前記天板との間に設けられ前記基台に対する前記天板の回転を許容する中央軸受けと、前記基台と前記天板との間に設けられ前記天板の外縁に当接するように設けられた複数の外縁ベアリングと、を備え、前記外縁ベアリングは前記基台に固定された状態で前記中央軸受けの軸中心から放射状に複数配置されており、一の前記外縁ベアリングとこれに対して周方向に隣り合う他の前記外縁ベアリングとの間には前記外縁ベアリングの外形寸法のうちの最大の部分の寸法より長い隙間がある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
(5)上記(1)のものにおいて、前記天板の中心から外縁に向かう仮想線と平行である回転軸を同じとする複数の前記外縁ベアリングが並列して配置されている、とすることが好ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
本実施形態の作用効果を説明する。
本開示のターンテーブルは、
(1)平面からなる板状の基台10と、基台10と平行な平面からなる円形の板状の天板20と、天板20の中心において基台10と天板20との間に設けられ基台10に対する天板20の回転を許容する中央軸受け30と、基台10と天板20との間に設けられ天板20の下面の外縁に当接するように設けられた複数の外縁ベアリング40と、を備え、中央軸受け30のうちの軸受け31は基台10に設けられており、中央軸受け30のうちの軸32は天板20に設けられており、外縁ベアリング40は基台10に固定された状態で中央軸受け30の軸中心から放射状に複数配置されており、一の外縁ベアリング40とこれに対して周方向に隣り合う他の外縁ベアリング40との間には外縁ベアリング40の外形寸法のうちの最大の部分の寸法Xより長い隙間Yがある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
(5)上記(1)のものにおいて、天板20の中心から外縁に向かう仮想線と平行である回転軸を同じとする複数の外縁ベアリング40が並列して配置されている、とすることが好ましい。