(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024084664
(43)【公開日】2024-06-25
(54)【発明の名称】えごま皮を利用したオメガ-3脂肪酸が含有された抽出物および、その抽出物製造方法ならびにえごま油由来の揚げ物
(51)【国際特許分類】
A23D 9/02 20060101AFI20240618BHJP
A23L 33/115 20160101ALI20240618BHJP
【FI】
A23D9/02
A23L33/115
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022212894
(22)【出願日】2022-12-13
(71)【出願人】
【識別番号】518454807
【氏名又は名称】キム,ドン スル
(72)【発明者】
【氏名】キム,ドン スル
【テーマコード(参考)】
4B018
4B026
【Fターム(参考)】
4B018LB10
4B018MD56
4B018ME04
4B018ME14
4B018MF01
4B026DC05
4B026DG20
4B026DH10
4B026DP03
4B026DP10
4B026DX01
(57)【要約】
【課題】えごまを原料にして抽出物を抽出するか、えごま粉の製造過程で剥皮されて採取されるえごま皮を原料にしてオメガ-3成分(リノレン酸)が多量に含有された抽出物を抽出し出すためのえごま皮を利用したオメガ-3脂肪酸が含有された抽出物を得れる。
【解決手段】えごまから剥皮されたえごま皮を原料として採取して、えごま皮原料内に含まれた異物と汚染物を除去して洗浄水によって洗浄して、洗浄されたえごま皮原料を40℃で乾燥させてその乾燥したえごま皮原料を80~140℃の温度のもとにおおよそ10~15分間蒸煮させて、蒸煮されたえごま皮原料をオンアブボブで搾乳してから配置法によって圧搾したえごま皮原料を供給してオメガ-3脂肪酸が含有された抽出物を抽出する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
えごま油の搾乳のためのえごまから剥皮されたえごま皮のオメガ-3脂肪酸を含んだ原料として採取して40℃乾燥させた後80~140℃の温度組でものもとに10~15分間蒸煮させて、その蒸煮されたえごま皮を油圧ポンプが付加した圧搾プレス装置による毎回圧搾下えごま皮原料を供給する配置(Batch)法で圧搾して得るようになったことを持徴とするえごま皮を利用したオメガ-3脂肪酸が含有された抽出物。
【請求項2】
えごま油の搾乳のためのえごまから剥皮されたえごま皮のオメガ-3脂肪酸を含んだ原料として採取して40℃乾燥させた後80~140℃の温度組でものもとに10~15分間蒸煮させて、その蒸煮されたえごま皮を油圧ポンプが付加した圧搾プレス装置による毎回圧搾下えごま皮原料を供給する配置(Batch)法で圧搾して得るようになったことを特徴とするえごま皮を利用したオメガ-3脂肪酸が含有された抽出物の製造方法。
【請求項3】
請求項1記載の抽出物を使用して油物調理をしたことを特徴とする唐揚げ及び天ぷら。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、えごま皮を利用したオメガ-3脂肪酸が含有された抽出物に関するもので、えごまを原料にしてオメガ-3脂肪酸が含有された抽出物を抽出するか、えごま粉を製造する過程で剥皮されるえごま皮を原料にしてベンゾピレンは生成されない代りにオメガ-3脂肪酸(リノレン酸)が多量に含有された抽出物を得るためのオメガ-3脂肪酸が含有された抽出物製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、えごまはオメガ-3脂肪酸であるリノレン酸とかビタミンが豊かに含有されていて人体の頭脳活動を促進させて痴ほうの予防に助けになって造血作用が優れて貧血と低血圧の予防に効果的なだけでなく血中コレステロールを低減させて動脈硬化の予防や抗炎症に有利な効能を示して皮膚美容と老化防止にもタックワルファン効能を有する。
【0003】
通常、えごまは、えごま油やえごま粉の形態に加工されて多様な食べ物に添加されることで食べ物の味と香を増大させて健康にも助けになる食品添加剤として広く愛用されている。
【0004】
えごまを原料にするえごま粉を製造する一例が登録特許公報第10-1400871号(登録日付け:2014.05.22)に開示されているところ、その登録特許に開示された‘えごま粉の製造方法’によると自然状態で収獲されたえごま内の不純物を除去して、焙煎段階と冷却段階及び乾燥段階を体系的に進行することでドルケアルメングとえごま皮を十分に離隔させた後に脱皮機内で投入することでドルケアルメングとえごま皮の分離を円滑にさせて最終的にはえごま粉の収率を高めて良質のえごま粉を得ることができるようになる。
【0005】
また、えごまを原料にしてえごま油を製造する例が公開特許公報第10-2015-0061204号(公開日付け:2015.06 04)に開示されているところ、その公開特許公報に開示されたセングドルギルム製造方法’によると、えごまを尋ねる利用して2回以上洗浄することによって異物、石及び不純物を除去する洗浄段階、その洗浄された前記えごまを穀物脱水器に入れて脱水させて水気を除去する脱水段階、その脱水された前記えごまを乾燥機に入れて-18℃ないし30℃で水分含量を10%以内で乾燥させる乾燥段階、その乾燥した前記えごまを脱皮機に入れて皮をむき出す脱皮段階、その脱皮された前記えごまを搾油機に入れて15℃ないし30℃の温度を維持しながら圧搾して搾乳する搾乳段階、その搾乳された油をフィルターまたは120mesh以上の濾過網で濾過して精製されたセングドルギルムを得る濾過段階、その濾過されたセングドルギルムを24時間以上沈殿させて保存する保存段階及び、保存されたセングドルギルムを一定量で包装する包装段階を含むようになる。
【0006】
ところが、上記したえごま粉の製造方法だけでなくえごま油の製造時にはえごま皮を剥皮して副産物として処理してえごま粉とかえごま油を製造する過程にはたいてい適用しなくなる。
【0007】
サルゼ、えごま皮にも多量のオメガ-3脂肪酸であるリノレン酸を含めて人体に有効な成分が含有されているにもかかわらず現在にはそのえごま皮が単純にえごま油またはえごま粉末の製造過程で発生する副産物として処理されてしまうため、そのえごま皮に含有された人体に有利な成分を抽出して活用するための方案が必要な状況である。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
これを解決するために、本発明は、上記した従来技術の事情を勘案して成り立ったことで、えごまを原料にするえごま油とかえごま粉末の製造の時に剥皮されて分離するえごま皮に対して高温の焙煎過程を適用しない代りに比較的低温で蒸煮させることで発ガン物質であるベンゾピレンが生成されないながらも人体に有利なオメガ-3脂肪酸であるリノレン酸を含むえごま皮を利用したオメガ-3脂肪酸が含有された抽出物を提供することにその目的がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特許公報 韓国特許1400871号
【特許文献2】公開公報 韓国公開公報2015-0061204号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、えごま油の搾乳のためのえごまから剥皮されたえごま皮をオメガ-3脂肪酸を含んだ原料として採取して40℃乾燥させた後80~140℃の温度組でものもとに10~15分間蒸煮させて、その蒸煮されたえごま皮を油圧ポンプが付加した圧搾プレス装置による毎回圧搾島田えごま皮原料を供給する配置(Batch)法で圧搾して得るようになったことを特徴とするえごま皮を利用したオメガ-3脂肪酸が含有された抽出物が提供される。また、本発明によると前記抽出された抽出物の包装はカプセル化が含まれる。
さらに、前記抽出物を使用して油物調理をしたことを特徴とする唐揚げ及び天ぷら。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るえごま皮を利用したオメガ-3脂肪酸が含有された抽出物によると、えごまから剥皮されて分離したえごま皮原料を活用して高温で炒める過程を適用しないで比較的低温(80~140℃)の温度組でものもとに10~15分間蒸煮させた後にオンアブボブによる搾乳及びバッチ法による圧搾を行ってえごま油を抽出し出すから比較的低廉な費用でハイクオリティーのオメガ-3脂肪酸(リノレン酸)が含有された抽出物を得ることができるようになる。
【0012】
また、例えばまぐろなどの魚類でオメガ-3脂肪酸(リノレン酸)を得る場合重金属汚染などが心配されて、植物性の亜麻仁油でオメガ-3脂肪酸(リノレン酸)を得る場合‘アミグダリン’という毒性物質を除去しなければならないが、本発明では重金属の汚染とか毒性物質(特に、ベンゾピレン)が発生しないオメガ-3脂肪酸(リノレン酸)を含んだ抽出物の製造が可能であるためその抽出物を健康補助食品を含んで多様な分野に適用することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明のえごま皮を利用したオメガ-3脂肪酸が含有された抽出物を製造する方法を説明する図面。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を例示的な図面によって詳しく説明する。
本発明は、段階10でえごま粉末やえごま油の製造過程で剥皮されて副産物で得られるえごま皮を原料として採取するようになる。
【0015】
そのえごま皮原料は上記の登録特許公報第10-1400871号の‘えごま粉の製造方法’に説明されたところの類似するようにえごま脱皮機内でドルケアルメングと分離するえごま皮または前記公開特許公報第10-2015-0061204号の‘セングドルギルム製造方法’に説明されたところの類似するようにドルケタルピギから脱皮されるえごま皮を原料として活用するようになる。
【0016】
上記のえごま皮原料に対しては段階20で異物または汚染物を分離して除去してから洗浄水によって最小限1回または数回にかけて洗浄が成り立つようになる。
【0017】
前記段階20で異物除去及び洗浄が行われた前記えごま皮原料に対しては段階30で後続の搾乳段階でより高い収率が達成されるようにするためにおおよそ40℃の温度で乾燥が行われるようになるところ、その乾燥段階では前記温度組でも40℃の温風を供給する温風乾燥装置とかヒーター乾燥装置が適用されることができる。
【0018】
前記乾燥したえごま皮原料に対しては段階40から80~140℃の温度組でものもとにおおよそ10~15分間中子が実行される。
【0019】
本発明によると、前記蒸煮のための温度条件で80℃の温度は前記えごま皮原料で油分を得るために必要な最低温度で、140℃の温度は前記えごま皮原料が十分に熟するようにする温度として、上記した蒸煮時の温度条件は前記えごま皮原料内にえごま成分の残留可否によって違うように設定されうる。
【0020】
ここで、伝統的な、えごま油の製造過程ではえごま原料を高温(例えば250℃以上の温度)条件で炒めてから圧搾機によって圧搾して製造するため発ガン物質としてのベンゾヒレンが著しく多い量で発生するが、本発明では前記えごま皮原料を高温で炒め出す過程を排除して比較的低温(すなわち、80~140℃)で蒸煮するからベンゾピレンが発生しなくなる。
【0021】
前記蒸煮が実行されたえごま皮原料に対しては段階50で搾乳されるえごま油の色相と特有の香味が増進されるように維持を活性化させるためにオンアブボブによって搾乳が成り立ってから、段階60で移行して前記オンアブボブで維持が活性化されたえごま皮原料を油圧ポンプが付加した圧搾プレス装置によって圧搾して抽出物を抽出し出すようになる。
【0022】
ここで、前記圧搾プレス装置によるえごま皮原料からの搾乳段階は毎回圧搾島田えごま皮原料を一定量位ずつ供給する配置(Batch)法で行うようになる。
【0023】
上記した加工段階で得られた抽出物は適正な包装容器、例えばカプセルや食品保存容器などの剤形方法を決めて所定単位で包装して多様な分野の健康機能食品やオメガ-3脂肪酸を含む抽出物が含まれた成分を含む機能性製品に適用することができるようになる。
【0024】
えごま油とは、シソ科の一年草「えごま」の種子を搾ってとった油である。
えごまは、葉は香草として使われ、実は油をとるのに使われる。韓国料理店などでは、葉で焼き肉を巻いて食べたことがある方もいる。
シソにそっくりなので日本では「しそ油」と呼ばれることもある。名前は「しそ油」なのに中身はえごまの実の油ということになる。