(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024084690
(43)【公開日】2024-06-25
(54)【発明の名称】光学照準器取り付けシステム
(51)【国際特許分類】
F41G 1/387 20060101AFI20240618BHJP
G02B 23/00 20060101ALI20240618BHJP
G02B 7/00 20210101ALI20240618BHJP
【FI】
F41G1/387
G02B23/00
G02B7/00 B
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023183999
(22)【出願日】2023-10-26
(31)【優先権主張番号】18/080522
(32)【優先日】2022-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】512002367
【氏名又は名称】トリジコン インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】TRIJICON,INC.
【住所又は居所原語表記】49385 Shafer Avenue, Wixom,Michigan 48393 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】エルペデス・ジェリー・グレン・エス
(72)【発明者】
【氏名】ビンドン・マシュー・スティーヴン
【テーマコード(参考)】
2H039
2H043
【Fターム(参考)】
2H039AB62
2H039AB65
2H043AB01
2H043AB15
(57)【要約】 (修正有)
【課題】光学照準器を銃器に取り付けるシステムを提供する。
【解決手段】光学照準器は、ハウジングと、ハウジングに支持された光学素子とを含む。ハウジングは、ハウジングの第1のキャビティ側およびハウジングの底部側からアクセス可能なキャビティを画定する第1の表面と、ハウジングの長手方向軸に沿って延びる開口部とを含む。第1の表面は、第1のキャビティが上方からアクセス不能に構成されている。第1のキャビティは、第1の締結具の頭部が第1の表面によって支持され、第1の締結具のシャフトがハウジングの底部側を通って延びるように、第1の締結具を収容するように構成される。光学素子はハウジングの開口部内に配置される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学照準器であって、
ハウジングと、光学素子と、を備え、
前記ハウジングは、第1の表面と開口部とを含み、
前記第1の表面は、前記ハウジングの第1のキャビティ側および前記ハウジングの底部側からアクセス可能な前記第1のキャビティを画定し、
前記第1の表面は、前記第1のキャビティが上方からアクセス不能に構成され、
前記第1のキャビティは、第1の締結具の頭部が前記第1の表面によって支持され、前記第1の締結具のシャフトが前記ハウジングの前記底部側を通って延びるように前記第1の締結具を、その中に収容するように構成され、
前記開口部は、前記ハウジングの長手方向軸に沿って延び、
前記光学素子は、前記ハウジングに支持され、前記ハウジングの前記開口部内に配置される、光学照準器。
【請求項2】
請求項1に記載の光学照準器において、
前記第1のキャビティは、前記第1の締結具が前記第1のキャビティ内にある場合に、前記第1の締結具の前記頭部が前記ハウジングの前記第1のキャビティ側からアクセス可能であるように構成されている、光学照準器。
【請求項3】
請求項2に記載の光学照準器において、
前記第1の締結具の前記頭部は、前記第1の締結具の前記頭部の第1の側に第1の開口を画定している、光学照準器。
【請求項4】
請求項3に記載の光学照準器において、
前記第1の締結具の前記頭部は、前記第1の締結具の前記頭部の第2の側に第2の開口を画定し、
前記第1の締結具の前記頭部の前記第2の側は、前記第1の締結具の前記頭部の前記第1の側とは反対側である、光学照準器。
【請求項5】
請求項1に記載の光学照準器において、
前記ハウジングの一部は、前記第1のキャビティを前記ハウジングの前記開口部から分離する、光学照準器。
【請求項6】
請求項1に記載の光学照準器において、
前記第1のキャビティは、前記第1の締結具が前記第1のキャビティ内にある場合に、前記第1の締結具の前記頭部の上面が上方からアクセス不能に構成される、光学照準器。
【請求項7】
請求項1に記載の光学照準器において、
前記ハウジングは、さらに、前記ハウジングの第2のキャビティ側および前記ハウジングの前記底部側からアクセス可能な前記第2のキャビティを画定する第2の表面を含み、
前記第2の表面は、前記第2のキャビティが上方からアクセス不能に構成され、
前記第2のキャビティは、第2の締結具の頭部が前記第2の表面によって支持され、前記第2の締結具のシャフトが前記ハウジングの前記底部側を通って延びるように、前記第2の締結具をその中に収容するように構成され、
前記ハウジングの前記第2のキャビティ側は、前記ハウジングの前記第1のキャビティ側と、前記ハウジングの第2の側とのいずれかである、光学照準器。
【請求項8】
請求項7に記載の光学照準器において、
前記第2のキャビティは、前記第2の締結具が前記第2のキャビティ内に配置された場合に、前記第2の締結具の前記頭部が前記ハウジングの前記第2のキャビティ側からアクセス可能に構成される、光学照準器。
【請求項9】
請求項8に記載の光学照準器において、
前記第2の締結具の前記頭部は、前記第2の締結具の前記頭部の第1の側に第1の開口を画定する、光学照準器。
【請求項10】
請求項9に記載の光学照準器において、
前記第2の締結具の前記頭部は、前記第2の締結具の前記頭部の第2の側に第2の開口を画定し、
前記第2の締結具の前記頭部の前記第2の側は、前記第2の締結具の前記頭部の前記第1の側とは反対側である、光学照準器。
【請求項11】
請求項7に記載の光学照準器において、
前記ハウジングの第2の側は、前記ハウジングの前記第1のキャビティ側とは反対側である、光学照準器。
【請求項12】
請求項7に記載の光学照準器において、
前記ハウジングの一部が、前記ハウジングの前記開口部から前記第2のキャビティを分離する、光学照準器。
【請求項13】
請求項7に記載の光学照準器において、
前記第2のキャビティは、前記第2の締結具が前記第2のキャビティ内に配置された場合に、前記第2の締結具の前記頭部の上面が上方からアクセス不能に構成される、光学照準器。
【請求項14】
請求項1に記載の光学照準器において、
前記光学照準器が、さらに、前記光学素子上に表示されたレチクルを備える、光学照準器。
【請求項15】
請求項14に記載の光学照準器において、
前記レチクルが光源によって提供される、光学照準器。
【請求項16】
請求項15に記載の光学照準器において、
前記光源が前記開口部内に配置される、光学照準器。
【請求項17】
光学照準器をベースに取り付ける方法であって、
第1の締結具のねじ切りされたシャフトを前記ベースの第1のねじ穴に挿入することと、
前記第1の締結具を、ハウジングの第1の側の第1の締結具開口部を通して、前記光学照準器の前記ハウジングの第1のキャビティに挿入することであって、
前記第1の締結具の頭部が、前記第1のキャビティを画定する第1の表面によって支持され、前記第1の締結具が前記第1のキャビティに挿入された場合に、前記第1の締結具の前記ねじ切りされたシャフトが前記ハウジングの底部側の前記第1の締結具開口部を通って延び、
前記第1の締結具が前記第1のキャビティに挿入された場合に、前記第1のキャビティが、上方からアクセス不能に構成されることと、
前記第1の締結具の前記頭部を回転させることにより、前記第1の締結具を前記第1のねじ穴内で締め付けるように、前記第1の締結具の前記頭部を回転させることと、を備える、方法。
【請求項18】
請求項17に記載の光学照準器をベースに取り付ける方法において、さらに、
前記第1の締結具の前記頭部の側面の開口に工具を挿入することと、
前記工具で前記第1の締結具の前記頭部を回転させることと、を備える、方法。
【請求項19】
請求項17に記載の光学照準器をベースに取り付ける方法において、さらに、
前記ハウジングの第2の側の第2の締結具開口部を通して、前記光学照準器の前記ハウジングの第2のキャビティに第2の締結具を挿入することであって、
前記第2の締結具の頭部が、前記第2のキャビティを画定する第2の表面によって支持され、前記第2の締結具が前記第2のキャビティに挿入された場合に、前記第2の締結具のねじ切りされたシャフトが前記ハウジングの前記底部側の前記第2の締結具開口部を通って延び、
前記第2のキャビティは、前記第2の締結具が前記第2のキャビティに挿入された場合に、上方からアクセス不能に構成されることと、
前記ベースの第2のねじ穴に前記第2の締結具の前記ねじ切りされたシャフトを挿入することと、
前記第2の締結具の前記頭部を回転させることにより、前記第2の締結具を前記第2のねじ穴内で締め付けるように、前記第2の締結具の前記頭部を回転させることと、を備える、方法。
【請求項20】
請求項19に記載の光学照準器をベースに取り付ける方法において、さらに、
前記第2の締結具の前記頭部の側面の開口に工具を挿入することと、
前記工具で前記第2の締結具の前記頭部を回転させることと、を備える、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、光学照準器に関し、より具体的には、光学照準器を銃器に取り付けるシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションでは、必ずしも先行技術ではない、本開示に関連する背景情報を提供する。
【0003】
銃器には従来、銃器の弾道を標的に合わせるのを補助する照準器が組み込まれている。ある構成では、照準器は、銃身の銃口端に近接して固定された上方に延びるビードまたはポストの形をした前部照準器と、その中に形成されたU字形またはV字形の切り欠きを有する隆起したブロックの形をした後部照準器とを含む。フロントサイトとリアサイトの位置を合わせることで、銃器の操作者は、標的に対して銃器を適切に位置合わせすることができる。
【0004】
別の構成では、照準器は、銃身と標的の位置合わせに使用する照明レチクルを表示する光学エレメントを含む。このような照準器の一つは、米国特許第8,215,050号に開示されている。このような光学照準器は、光源から光を受け、操作者が銃身を標的に合わせる際に使用するレチクル(例えば、赤点)をレンズ上に表示する光学素子を組み込んでいる。レンズと照明されたレチクルを組み込んだこのような照準器は、光学照準器の照明されたレチクルを銃器の後方から多くの角度から見ることができ、操作者の目と正確に合わせる必要がないため、一般に機械式照準器よりも改良されている。レチクルを銃器の後方から様々な角度で見ることができるようにすることで、銃身を目標に向けたまま、銃器の長手方向軸から多少ずれた位置に操作者を配置することができる。
【0005】
光学照準器は、通常、1つ以上の締結具によって銃器、または銃器に固定されるマウントに固定される。1つ以上の締結具は、通常、ドライバーのような工具によって締め付けられる。このため、作業者は、締結具の頭部を回転させるために、締結具に上方から接近する必要がある。したがって、光学照準器は、通常、操作者が締結具を銃器またはマウントに適切に固定できるように、締結具の上方に邪魔にならない空間を確保するように設計されている。典型的な光学照準器では、締結具の上方にこのようなスペースが必要なため、光学照準器のサイズと構成が制限される場合がある。あるいは、より大きな光学系を含む光学照準器では、より大きな光学系を収容しながら締結具へのアクセスを可能にするため、より大きなハウジングが必要となる場合がある。
【0006】
上記のような光学照準器の総サイズを最小化するために、レチクルを表示する光源は、光源が光学照準器のハウジング内にないような位置に配置されることがある。したがって、銃器が使用されている環境にさらされることがある。このような環境では、光学照準器が砂、汚れ、水などの様々なゴミにさらされ、光源の有効性が低下したり、光源が損傷したりする可能性がある。
【0007】
上述したことに基づいて、光学照準器の全サイズを最小にしつつ、ハウジング内に光源を組み込んだ光学照準器が当業界では望まれている。これは、例えば、ハウジングの側面から工具によって締結具を締め付けたり、ハウジングの側面からオペレータが締結具にアクセスしたりすることを可能にする光学照準器のハウジングによって達成され得る。
【発明の概要】
【0008】
本セクションは、本開示の一般的な概要を提供するものであり、その全範囲または全特徴を包括的に開示するものではない。
【0009】
本開示の一態様は、ハウジングと、ハウジングによって支持される光学素子とを含む光学照準器を提供する。ハウジングは、ハウジングの第1のキャビティ側およびハウジングの底部側からアクセス可能なキャビティを画定する第1の表面と、ハウジングの長手方向軸に沿って延びる開口とを含む。第1の表面は、第1のキャビティが上方からアクセス不能に構成されている。第1のキャビティは、第1の締結具の頭部が第1の表面によって支持され、第1の締結具のシャフトがハウジングの底部側を通って延びるように、第1の締結具を収容するように構成される。光学素子はハウジングの開口部内に配置される。
【0010】
上記段落の光学照準器のいくつかの構成では、第1のキャビティは、第1の締結具が第1のキャビティ内に配置された場合に、第1の締結具の頭部がハウジングの第1のキャビティ側からアクセス可能であるように構成される。
【0011】
上記の段落のいずれかに記載の光学照準器のいくつかの構成では、第1の締結具の頭部は、第1の締結具の頭部の第1の側に第1の開口を画定する。
【0012】
上記の段落のいずれかに記載の光学照準器のいくつかの構成では、第1の締結具の頭部は、第1の締結具の頭部の第2の側に第2の開口を画定する。第1の締結具の頭部の第2の側は、第1の締結具の頭部の第1の側の反対側にある。
【0013】
上記の段落のいずれかに記載の光学照準器のいくつかの構成では、ハウジングの一部が第1のキャビティをハウジングの開口部から分離する。
【0014】
上記のいずれかの段落の光学照準器のいくつかの構成では、第1のキャビティは、第1の締結具が第1のキャビティ内にある場合に、第1の締結具の頭部の上面が上方からアクセス不能に構成される。
【0015】
上記の段落のいずれかに記載の光学照準器のいくつかの構成では、ハウジングは、ハウジングの第2のキャビティ側およびハウジングの底部側からアクセス可能な第2のキャビティを画定する第2の表面をさらに含む。第2の表面は、第2のキャビティが上方からアクセス不能に構成される。第2のキャビティは、第2の締結具の頭部が第2の表面によって支持され、第2の締結具のシャフトがハウジングの底部側を通って延びるように、第2の締結具を収容するように構成されている。ハウジングの第2キャビティ側は、ハウジングの第1キャビティ側およびハウジングの第2の側のいずれかである。
【0016】
上記のいずれかの段落の光学照準器のいくつかの構成では、第2のキャビティは、第2の締結具が第2のキャビティ内に配置された場合に、第2の締結具の頭部がハウジングの第2のキャビティ側からアクセス可能であるように構成される。
【0017】
上記の段落のいずれかに記載の光学照準器のいくつかの構成では、第2の締結具の頭部は、第2の締結具の頭部の第1の側に第1の開口を画定する。
【0018】
上記の段落のいずれかに記載の光学照準器のいくつかの構成では、第2の締結具の頭部は、第2の締結具の頭部の第2の側に第2の開口を含む。第2の締結具の頭部の第2の側は、第2の締結具の頭部の第1の側の反対側にある。
【0019】
上記の段落のいずれかに記載の光学照準器のいくつかの構成では、ハウジングの第2の側は、ハウジングの第1のキャビティ側とは反対側である。
【0020】
上記の段落のいずれかに記載の光学照準器のいくつかの構成では、ハウジングの一部が第2のキャビティをハウジングの開口部から分離している。
【0021】
上記の段落のいずれかに記載の光学照準器のいくつかの構成では、第2のキャビティは、第2の締結具が第2のキャビティ内に配置された場合に、第2の締結具の頭部の上面が上方からアクセス不能に構成される。
【0022】
上記の段落のいずれかに記載の光学照準器のいくつかの構成では、光学照準器は、光学素子上に表示されたレチクルをさらに備える。
【0023】
上記の段落のいずれかに記載の光学照準器のいくつかの構成では、レチクルは光源によって提供される。
【0024】
上記のいずれかの光学照準器のいくつかの構成では、光源は開口部内に配置される。
【0025】
本開示の別の態様は、第1の締結具のねじ切りされたシャフトをベースの第1のねじ穴に挿入することと、第1の締結具を、ハウジングの第1の側の第1の締結具開口部を通して光学照準器のハウジングの第1のキャビティに挿入することと、第1の締結具の頭部を回転させて、第1のねじ穴内で第1の締結具を締め付けるように、第1の締結具の頭部を回転させることとを含む、光学照準器をベースに取り付ける方法を提供する。第1の締結具の頭部は、第1のキャビティを画定する第1の表面によって支持され、第1の締結具のねじ切りされたシャフトは、第1の締結具が第1のキャビティに挿入されると、ハウジングの底部側の第1の締結具開口部を通って延びる。第1のキャビティは、第1の締結具が第1のキャビティに挿入された場合に上方からアクセス不能に構成される。
【0026】
上記の光学照準器をベースに取り付ける方法のいくつかの構成において、この方法は、第1の締結具の頭部の側面の開口に工具を挿入することと、工具で第1の締結具の頭部を回転させることとをさらに含む。
【0027】
上記いずれかの光学照準器をベースに取り付ける方法の幾つかの構成において、この方法は、ハウジングの第2の側の第2の締結具開口部を通して光学照準器のハウジングの第2のキャビティに第2の締結具を挿入することと、第2の締結具のねじ切りされたシャフトをベースの第2のねじ穴に挿入することと、第2の締結具の頭部を回転させて第2のねじ穴内で第2の締結具を締め付けるように第2の締結具の頭部を回転させることとをさらに含む。第2締結具の頭部は、第2キャビティを画定する第2表面によって支持され、第2締結具が第2キャビティに挿入されると、第2締結具のねじ切りされたシャフトがハウジングの底部側の第2締結具開口部を通って延びる。第2のキャビティは、第2の締結具が第2のキャビティに挿入された場合に上方からアクセス不能に構成されている。
【0028】
光学照準器を上記のいずれかの段落の基部に取り付ける方法のいくつかの構成では、方法は、第2の締結具の頭部の側面の開口に工具を挿入することと、工具で第2の締結具の頭部を回転させることとをさらに含む。
【0029】
さらなる適用可能な領域は、本明細書で提供される説明から明らかになるであろう。本概要における説明および具体例は、説明のみを目的とするものであり、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
本明細書に記載された図面は、選択された実施形態の例示のみを目的とするものであり、全ての可能な実施形態ではなく、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【0031】
【
図1】本開示による光学照準器を含む例示的な銃器の透視図である。
【0032】
【
図2】本開示による光学照準器の一例の透視図である。
【0033】
【0034】
【
図4】
図3の光学照準器の断面図で、線4-4に沿ったものである。
【0035】
【
図5】本開示による例示的締結具を収容した
図2の光学照準器の側面図である。
【0036】
【0037】
【
図7】
図1に示すように光学照準器を銃器に固定する締結具の詳細図である。
【0038】
【
図8】
図2の光学照準器の断面図で線8-8に沿ったものである。
【0039】
【
図9】
図5の締結具と組み合わせて使用される例示的な外部工具の透視図である。
【0040】
【
図10】本開示による取り付け板の一例の透視図である。
【0041】
【
図11】
図10の取り付け板に取り付けられた本開示による例示的な光学照準器の透視図である。
【0042】
【
図12】本開示による光学照準器を銃器に取り付ける方法のフローチャートである。
【0043】
対応する参照数字は、図面のいくつかの図を通して対応する部品を示す。
【発明を実施するための形態】
【0044】
次に、例示的な実施形態について、添付図面を参照してより詳細に説明する。
【0045】
例示的な実施形態は、本開示が徹底され、当業者にその範囲を十分に伝えるように提供される。本開示の実施形態の徹底的な理解を提供するために、特定の構成要素、装置、および方法の例など、多数の具体的な詳細が記載されている。具体的な詳細が採用される必要はなく、例示的な実施形態が多くの異なる形態で具体化され得ること、およびどちらも本開示の範囲を限定するように解釈されるべきではないことは、当業者には明らかであろう。いくつかの例示的な実施形態では、周知のプロセス、周知のデバイス構造、および周知の技術は詳細に説明されない。
【0046】
本明細書で使用される用語は、特定の例示的な実施形態を説明するためだけのものであり、限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈上明らかにそうでないことが示されない限り、複数形も含むことが意図され得る。「備えている(comprises)」、「備えている(comprising)」、「含んでいる(including)」、および「持っている(having)」という用語は、包括的であり、したがって、記載された特徴、整数、ステップ、操作、要素、および/または構成要素の存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、構成要素、および/またはそれらの群の存在または追加を排除するものではない。本明細書に記載された方法ステップ、プロセス、および操作は、実行順序として具体的に特定されない限り、議論または図示された特定の順序でそれらの実行が必ずしも必要であるとは解釈されない。また、追加的または代替的なステップが採用されてもよいことを理解されたい。
【0047】
ある要素または層が、他の要素または層に「載っている(on)」、「係合している(engaged to)」、「接続している(connected to)」、または「結合している(coupled to)」と言及される場合、他の要素または層に直接載っている、係合している、接続している、または結合している可能性があり、あるいは介在する要素または層が存在する可能性がある。対照的に、ある要素が他の要素や層の上に「直接載っている(directly on)」、「直接係合している(directly engaged to)」、「直接接続している(directly connected to)」、または「直接結合している(directly coupled to)」と言及している場合、介在する要素や層が存在しないこともある。要素間の関係を説明するために使用される他の単語も、同様に解釈されるべきである(例えば、「間に(between)」対「直接間に(directly between)」、「隣接して(adjacent)」対「直接隣接して(directly adjacent)」など)。本明細書で使用される場合、用語「および/または(and/or)」は、関連する列挙された項目の1つまたは複数の任意のおよびすべての組み合わせを含む。
【0048】
本明細書では、様々な要素、構成要素、領域、層および/またはセクションを説明するために、第1、第2、第3などの用語を使用することがあるが、これらの要素、構成要素、領域、層および/またはセクションは、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、1つの要素、構成要素、領域、層またはセクションを別の領域、層またはセクションから区別するためにのみ使用され得る。本明細書で使用される場合、「第1」、「第2」、および他の数値用語などの用語は、文脈によって明確に示されない限り、順序または順序を意味しない。したがって、後述する第1の要素、構成要素、領域、層またはセクションは、例示的な実施形態の教示から逸脱することなく、第2の要素、構成要素、領域、層またはセクションと呼ばれ得る。
【0049】
本明細書では、「内側(inner)」、「外側(outer)」、「下方に(beneath)」、「下方に(below)」、「下方に(lower)」「上方に(above)」、「上方に(upper)」などの空間的に相対的な用語が、説明を容易にするために使用され、図に図示されているように、1つの要素または特徴と別の要素(複数可)または特徴(複数可)との関係を説明するために使用されることがある。空間的に相対的な用語は、図に描かれている向きに加えて、使用時または動作時の装置の異なる向きを包含することを意図している場合がある。例えば、図示の装置が裏返された場合、他の要素または特徴の「下方に(below)」または「下方に(beneath)」と記載された要素は、他の要素または特徴の「上方に(above)」に配向されることになる。したがって、例示の用語「下方に(below)」は、上方と下方の両方の向きを包含することができる。本装置は、他の向き(90度回転した向き、または他の向き)であってもよく、本明細書で使用される空間的に相対的な記述子は、それに応じて解釈される。
【0050】
図1~
図8を参照すると、ハウジング12、照明アセンブリ16、および光学素子18を含み得る光学照準器10が提供される。照明アセンブリ16および光学素子18の各々は、ハウジング12が銃器20に対して照明アセンブリ16および光学素子18を支持するように、ハウジング12によって支持され、ハウジング12に取り付けられてもよい。
図1のように、ハウジング12が銃器20に取り付けられると、照明アセンブリ16は、光学素子18と協働して、銃器20の軌跡と標的(図示せず)との位置合わせを容易にするために、光学素子18上にレチクル22を表示することができる。光学照準器10は、例えば、弓、ロケットランチャー、ライフルなどの様々な銃器と共に使用することができるが、光学照準器10は、特に断らない限り、拳銃の銃身24に関連するものとして、以下に説明し、図面に示す。いくつかの実施形態では、光学照準器10は、次に銃器に固定され得る取り付け板に固定され得る。取り付け板を利用する例示的な実施形態は、
図10および
図11を参照して以下にさらに詳細に説明される。
【0051】
ハウジング12は、
図2~4に示すように、ベース26と、ベース26から延びる一対の側壁62と、開口部64と、開口部64を概ね覆って側壁62の間に延びるクロス部材66とを含むことができる。側壁62は、ベース26に対して実質的に90度の角度で形成されてもよく、開口部64の上方に所定の距離だけ延びてもよい。開口部64は、そこに光学素子18を収容してもよい。
【0052】
ハウジング12は、一体型金属構造で形成することができる。ハウジング12を一体金属体として形成することにより、ハウジング12は、ハウジング12に加えられる力によりよく耐えることができる。特に、ハウジング12の側壁62に加えられる力は、側壁62からベース26に直接伝達される。したがって、そのような力は光学素子18から逸れ、それによって光学素子18が保護される。ハウジング12を一体金属構造で形成することにより、側壁62の各遠位端からベース26へ力を伝達する側壁62の能力が向上する。
【0053】
ハウジング12はまた、
図3に示すように、1つ以上のスロット76を含むことができ、このスロットは、光学照準器10が銃器20に載置された場合に銃器20の銃身24から延びる位置合わせ突起(図示せず)を収容するように構成されることができる。位置合わせ突起は、光学照準器10が銃器20に取り付けられた場合に、銃器20または他の取り付け面から光学照準器10に向かう方向に延びることがある。位置合わせ突起とスロット76は、光学照準器10が銃器20に固定された場合に、銃器20に対して光学照準器10を相対的に位置合わせするのを補助することができる。
【0054】
ハウジング12は、ハウジング12のベース26および/または側壁62に第1のキャビティ74を画定する第1の表面70を含む。第1のキャビティ74は、標準的なねじと同様の形状であってもよい。第1のキャビティ74は、
図5および
図7に示されるように、締結具78が第1のキャビティ74内に保持され得るように構成される。第1のキャビティ74は、ハウジング12の第1の側82およびハウジング12の底部84の両方からアクセス可能である。ハウジング12の一部88は、第1のキャビティ74をハウジング12の開口部64から分離し、第1のキャビティ74を開口部64からアクセス不能にすることがある。したがって、開口部64は、第1のキャビティ74を通ってアクセスすることができず、その代わりに、ハウジング12の長手方向両端からのみアクセスすることができる。
【0055】
図6に示す締結具78は、頭部92とシャフト96とを有するねじであってもよい。
図6に示す実施形態のようないくつかの実施形態では、締結具78はキャプスタンねじであってもよい。締結具78は、金属、または任意の他の適切な材料から構成されてもよい。いくつかの実施形態では、締結具78は、17-4ステンレス鋼から構成されてもよい。締結具78の頭部92の上面121は、実質的に平坦な表面であってもよい。いくつかの実施形態では、締結具の頭部92の上面121は湾曲していてもよい。締結具78の頭部92は、いくつかの実施形態では、0.226インチの直径を有してよい。
【0056】
シャフト96は、締結具78が銃器20のねじ穴100にねじ込まれるように、外側にねじ切りされてもよい。いくつかの実施形態では、シャフト96は、6~32のねじサイズを有することができる。いくつかの実施形態では、シャフト96は、M4のねじサイズ、または任意の他の適切なねじサイズを有することができる。いくつかの実施形態では、シャフト96は、締結具78が、
図10および
図11を参照してさらに詳細に後述される取り付け板のねじ穴に結合され得るように、ねじ切りされてもよい。
【0057】
締結具78の頭部92は、締結具78の頭部92の側部外面108から締結具78の長手方向軸線に向かって放射状に延びる第1の開口104を含み得る。締結具78の頭部92は、締結具78の頭部92の側部外面108から締結具78の長手方向軸に向かって半径方向に延びる第1の開口104の反対側の第2の開口(図示せず)を含み得る。いくつかの実施形態において、締結具78の頭部92は、締結具78の頭部の側部外面108から締結具78の長手方向軸に向かって放射状に延びるさらなる開口を含み得る。いくつかの実施形態では、締結具78の頭部92は、締結具78の長手方向軸に向かって放射状に延びる6つの開口を含んでよい。締結具78の頭部92の開口は、締結具78の頭部92の円周の周りに等間隔に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の開口104および第2の開口は、代わりに、締結具78の頭部92の全体にわたって延びる連続的な開口であってもよい。締結具78の頭部92における第1の開口104および/またはさらなる開口の直径は、いくつかの実施形態において、1/16インチであってもよい。
【0058】
第1の開口104、第2の開口、および任意のさらなる開口は、
図9に示される外部工具110のような外部工具110をそこに受け入れるように構成されてもよい。外部工具110は、締結具がねじ穴100内に固定されている間、締結具78の回転を容易にするようにレバレッジを改善することができる。いくつかの実施形態では、外部工具110は六角キーであってもよい。いくつかの実施形態では、外部工具110は、1/16インチの六角キーであってもよい。外部工具110は、外部工具110を使用して締結具78が締め付けられているときに、締結具78に加えられるトルクを測定するように構成されてもよい。締結具78の頭部92の側部外面108は、締結具78を締め付ける作業者の手による締結具78の回転を容易にするようにローレット加工されていてもよい。いくつかの実施形態では、締結具78の頭部92は丸くてもよい。いくつかの実施形態では、締結具78の頭部92は、六角形または他の適切な形状であってもよい。
【0059】
図5および
図7のように、締結具78が第1のキャビティ74内に配置される場合、締結具78の頭部92は、第1の表面70によって支持されてもよい。この支持は、締結具78が第1のキャビティ74内に配置された場合に締結具78の頭部92の下面114に接触し得る第1の表面70のプラットフォーム112によって提供され得る。プラットフォーム112は、締結具78が第1のキャビティ74内に配置された場合に締結具78のシャフト96を収容するように構成された第1のキャビティ74の空間120の対向する側の第1の面116および第2の面118を含むことができる。プラットフォーム112は、締結具78が第1のキャビティ74内に挿入された場合に、締結具78の頭部92がその上に接し得る棚として機能し得る。いくつかの実施形態では、プラットフォーム112は円形であってもよい。いくつかの実施形態では、プラットフォームの直径は、1/4インチであってもよい。締結具78の頭部92は、締結具78がハウジング12内に配置された場合に、ハウジング12の第1の側82からアクセス可能であり得る。
【0060】
締結具78のシャフト96がハウジング12の底部84を通って延びることを可能にする空間120は、締結具78の頭部92がプラットフォーム112によって支持されている場合にシャフト96がハウジング12の底部84を通って延びるように、プラットフォーム112を通って延びることができる。第1のキャビティ74は、
図7のように、締結具78が第1のキャビティ74内に配置された場合に、締結具78のシャフト96が銃器20のねじ穴100内に挿入され得るように構成される。シャフト96がねじ穴100内に固定されると、締結具78は光学照準器10を銃器20、取り付け板、またはねじ穴を含む他の要素に固定する。
【0061】
いくつかの実施形態において、ハウジング12はまた、
図4に示される実施形態のような、第2のキャビティ124を画定する第2の表面122を含み得る。第2の表面122は、上述した第1の表面70と実質的に同様であってよい。第2のキャビティ124は、上述した第1のキャビティ74と実質的に類似していてもよい。いくつかの実施形態では、第2のキャビティ124は、ハウジング12の第1の側82およびハウジング12の底部84からアクセス可能であってもよい。いくつかの実施形態では、第2のキャビティ124は、ハウジング12の第2の側126およびハウジング12の底部84からアクセス可能であってもよい。別の締結具78は、上述のように締結具78が第1のキャビティ74に保持される方法と同様の方法で、第2のキャビティ124に保持されてもよい。
【0062】
いくつかの実施形態では、キャビティを画定する2つ以上の面がハウジング12に含まれてもよい。さらなる締結具78は、さらなるキャビティに保持され得る。
【0063】
第1のキャビティ74は、締結具78が第1のキャビティ74内に配置された場合に、締結具78の上面121の少なくとも一部への上方からのアクセスを防止するように構成され得る。上方からの締結具78へのアクセスを制限することにより、光学照準器10の要素を締結具78の上方に配置することができる場合がある。例えば、このような構成は、第1のキャビティ74の上方に延びる、より大きな光学素子を収容することを可能にし得る。上方からの締結具78へのアクセスをこのように制限することにより、ハウジング12の開口部64が締結具78の位置よりも上方に長手方向に延びることもできる。このような延長された開口部は、ハウジング12内に配置された照明アセンブリ16を環境から保護することを可能にし、これについては以下でさらに詳細に説明する。
【0064】
本明細書に記載の光学照準器の締結システムは、締結具のレイアウトが先行技術の光学照準器で使用される締結具のレイアウトと一致し得るというさらなる利点を提供する。したがって、操作者は、光学照準器を銃器に取り付けるために、新たな取り付け板を取り付けたり、銃器に新たな穴を加工したりするような銃器の改造を必要とすることなく、本開示に記載の利点を有する光学照準器に移行することができる。同様に、オペレータが銃器に光学照準器を取り付けるための取り付け板を既に使用している場合、その取り付け板は、以前に使用された光学照準器が改良された光学照準器と同じ締結具レイアウトを利用している限り、本開示に記載の改良された光学照準器と共に引き続き使用することができる。
【0065】
照明アセンブリ16は、回路基板130、光源132、光検出器134、および電源136を含むことができる。回路基板130は、エポキシ樹脂等を介してハウジング12のベース26に固定的に取り付けられてもよい。回路基板130は、光源132および光検出器134を支持してもよい。
図8のような1つの構成では、光源132および光検出器134は、透明エポキシまたは他のコーティングを用いて回路基板130上に封止される。別の構成では、光源132は回路基板130に近接して配置され、光検出器134が光学素子18に隣接して配置される一方で、回路基板130に取り付けられてもよい。光検出器134を光学素子18に近接して配置することにより、光を複数の角度から集め、光学素子18を介して光検出器134に伝送することができる。
【0066】
光検出器134の特定の位置にかかわらず、光源132および光検出器134は、回路基板130によって選択的に制御することができ、それによって、光検出器134は、周囲の光条件に応答して光源132を選択的に照明させる。光源132の照明により、光源132は、
図4に示すように、光学素子18上にレチクル22を表示するために、光を概して光学素子18に向ける。いくつかの実施形態では、光源132は、低発光ダイオード(LED)であってもよい。
【0067】
ベース26はまた、照明アセンブリ16がハウジング12のベース26から光学素子18に向かって概ね光を向けることができるように構成された凹部42を含むことができる。凹部42は、光学素子18と開口部64の操作側端部に位置する正面レンズ148との間に概ね形成されてもよい。
【0068】
図8に示すように、回路基板130、光源132、および光検出器134は、一般に、正面レンズ148と光学素子18との間のハウジング12内に配置されてもよい。回路基板130、光源132、および光検出器134は、一方の側においてハウジング12の開口部の第1の端部と、他方の側において回路基板130、光源132、および光検出器134との間に概ね配置され得る正面レンズ148によって環境条件から保護される。
【0069】
正面レンズ148は、エポキシまたは他の適切な接着剤によってハウジング12に対して封止されてもよい。正面レンズ148とハウジング12との間にエポキシ樹脂を配置することにより、破片がハウジング12内に侵入して照明アセンブリ16の構成部品に接触するのを防ぐことができる。光学照準器10は、法執行機関および/または軍人によって銃器に使用される可能性があるため、光学照準器10は、例えば、雨、風、氷などの極端な気象条件にさらされる可能性がある。回路基板130、光源132、および光検出器134がハウジング12内で、光学素子18と正面レンズ148との間に配置される構成は、そのような気象条件が回路基板130、光源132、および光検出器134に到達するのを防止するのに役立ち、したがって、光学素子18に一貫して光を供給し、その上にレチクル22を表示する光源132の能力を向上させる。
【0070】
電源136は、回路基板130、光源132、および光検出器134のうちの少なくとも1つと電気的に連通していてもよく、この連通は、例えば、コンタクトストリップを介して行われてもよい。一構成では、電源136は、概ね円形の形状を有する電池であってもよい。バッテリは、ハウジング12の凹部144内に受容されてもよく、磁石146によって凹部144内に保持されてもよく、これにより、バッテリの交換が必要な場合にバッテリを取り外して交換することができる。
【0071】
光学素子18は、第1のレンズ170と、第2のレンズ172と、光源132からの光がそこで反射されるように第1のレンズ170および第2のレンズ172の少なくとも一方に形成されたダイクロイックコーティングとを有するダブレットレンズを含むことができる。第1のレンズ170、第2のレンズ172の一方をダイクロイックコーティングでコーティングすることにより、光源132が第1のレンズ170、第2のレンズ172の概ね間の領域にレチクル22を生成することができ、したがって、レチクル22を光学素子18上に表示することができる。第1のレンズ170、第2のレンズ172は、開口部64の形状に適合するように形成されてもよい。光学素子18がハウジング12に取り付けられると、第1のレンズ170、第2のレンズ172の上面176、上面178は、クロス部材66の底面68に概ね隣接して配置される。第1のレンズ170、第2のレンズ172は、球面レンズであってもよい。
【0072】
本開示による光学照準器の別の実施形態を、
図10および
図11を参照して説明する。この実施形態では、光学照準器200は、取り付け板202に取り付けられてもよく、この取り付け板202は、その後、銃器に取り付けられてもよい。取り付け板202は、銃器の銃身に直接取り付けてもよいが、銃器から延びるレールまたは銃器から延びる別の延長部に取り付けてもよい。光学照準器200は、上記実施形態で説明した光学照準器10と同様に構成することができる。
【0073】
取り付け板202は、少なくとも1つのねじ穴204、上面206、および下面207を含むことができる。少なくとも1つのねじ穴204は、
図1~
図8に示す実施形態で説明したねじ穴100と同様の方法で締結具78を受けるように構成されてもよい。取り付け板202の上面206は、概して平坦な表面であってもよいが、光学照準器の底面と嵌合するように変化してもよい。下面207は、銃身の円弧形状に適合するように、概ね円弧形状を有していてもよい。別の構成では、取り付け板202の下面207は、概ね平坦なまたは平坦な上面を有する銃身に対応するために、概ね平坦なまたは平坦な表面を含むことができる。取り付け板202はまた、取り付け板202の上面206から延びる1つ以上の位置合わせ突起208を含むことができ、これは、取り付け時に光学照準器200を適切な位置に位置合わせするのを補助するために、光学照準器200の位置合わせスロット210と位置合わせすることができる。
【0074】
取り付け板202はまた、取り付け板202を銃器に固定するための締結位置となるように構成された1つ以上の取り付け点212を含むことができる。取り付け点212は、ねじ切りされたねじなどの締結具が取り付け板202を通って銃器に通過することを可能にする開口であってもよい。取り付け点212はまた、銃器から延びる位置合わせ突起を収容するように構成されたスロットを含むことができる。
【0075】
締結具78が光学照準器200のキャビティ内に収容され、少なくとも1つのねじ穴204内に固定されると、光学照準器200は、取り付け板202に固定され得る。少なくとも1つのねじ穴204のレイアウトは、
図1~
図8を参照して上述したねじ穴100のような、銃器のねじ穴のレイアウトと同一であってもよい。
【0076】
様々な取り付け面を通して共通のレイアウトを維持することで、光学照準器をどの面にも取り付けることができる。したがって、光学照準器を取り付けるために大掛かりな改造をすることなく、様々な銃器に光学照準器を取り付けることができる。
【0077】
引き続き
図1~
図8および
図12を参照して、光学照準器10を銃器20に取り付ける方法300を詳細に説明する。方法300のステップ302での開始時には、光学照準器10は銃器20に取り付けられていない。
【0078】
方法300のステップ304において、銃器20の操作者は、締結具78を銃器20の銃身24のねじ穴100に部分的に挿入することができる。締結具78は、締結具78がねじ穴100から垂直に立つことができる程度までしか挿入されないことがある。例えば、ねじ切りされたシャフト96のねじ山の4分の1だけ締結具78を挿入すれば、締結具78をねじ穴100から垂直に立てるのに十分である。最大で、締結具78は、締結具78がねじ穴100に部分的に固定された状態で締結具78が第1のキャビティ74内に収容されるような位置にハウジング12が配置され得るような程度まで挿入され得る。言い換えると、締結具78のシャフト96は、ハウジング12が第1のキャビティ74内に締結具78を収容する位置に配置された場合に、プラットフォーム112が締結具78の頭部92の下に残ることができる程度までしか、ねじ穴100内に挿入されないことがある。
【0079】
ステップ302で締結具78がねじ穴100に挿入された後、方法は条件付きステップ306に進み、これは、
図4に示す実施形態のように、光学照準器が複数のキャビティを含み、キャビティが光学照準器の異なる側からアクセス可能であるかどうかに依存する。
【0080】
条件付きステップ306において、複数のキャビティがない場合、および/またはキャビティが光学照準器の異なる側からアクセス不能の場合、方法300はステップ308に進む。ステップ308では、ハウジング12を、第1のキャビティ74に締結具78を収容する位置に配置する。これは、締結具78の頭部92がハウジングの第1の側82を通って第1のキャビティ74に挿入されるような位置に光学照準器10を移動させることによって達成され得る。第1のキャビティ74が締結具78を収容している場合、プラットフォーム112は締結具78の頭部92の下にあり、シャフト96は第1のキャビティ74の空間120を通って延びている。この位置では、締結具78の頭部92は、締結具78の上方からアクセス不能の場合がある。
【0081】
あるいは、光学照準器が複数のキャビティを含み、キャビティが光学照準器の同じ側からアクセス可能である実施形態では、第1のキャビティ74と同じ側のキャビティに挿入される第2の締結具は、ステップ304の締結具78と同様の方法で、それぞれのキャビティに挿入される前に、第2のねじ穴内に部分的に挿入されてもよい。ステップ308で、光学照準器10が第1のキャビティ74に締結具78を収容する位置に配置されると、ハウジングは、第1のキャビティ74への締結具78の挿入と同様の方法で、第2の締結具の頭部をハウジングの側面を通して第2のキャビティに挿入することにより、それぞれのキャビティに第2の締結具を収容することもできる。
【0082】
次いで、締結具78は、ステップ310で締結具78の頭部92を回転させることによって締め付け方向に回転させることができる。この締結具78の頭部92の回転は、オペレータの手が締結具78の頭部92の側部外面108に接触し、締結具78の頭部92を回転させることによって達成され得る。1つ以上の締結具78の頭部92上に少なくとも第1の開口104を含むいくつかの実施形態では、外部工具110は、1つ以上の締結具78を締め付けるために使用されてもよい。外部工具110は、締結具78の頭部92の第1の開口104(またはさらなる開口)に挿入され、締結具78の頭部92を回転させるために押したり引いたりすることによって回転され得る。締結具78は、所定のトルクが締結具78に加えられるまで締め付けることができる。締結具78に加えられるトルクは、外部工具110によって測定されてもよい。
【0083】
締結具78の回転は、ステップ312で光学照準器10が銃器20に固定されるまで継続してもよく、これにより、光学照準器10を銃器20に取り付ける方法300が終了する。光学照準器10が銃器20に固定される時点は、トルク仕様を満たす締結具78の締め付け中に検出されるトルク測定値によって決定されてもよいし、銃器20の操作者による目視検査によって決定されてもよい。
【0084】
条件付きステップ306において、光学照準器が複数のキャビティを含み、そのキャビティが光学照準器の異なる側からアクセス可能であると判定された場合、方法はステップ314に進む。ステップ314では、ステップ316で光学照準器10が第1のキャビティ74に締結具78を収容する位置に配置される前に、第2の締結具がハウジング12の第2のキャビティ124に配置されてもよい。ステップ316は、実施形態によってはステップ314の前に行われることもある。光学照準器10が第1のキャビティ74内の締結具78を収容する位置に配置されると、第2の締結具は、第2の締結具を第2の締結具に固定するために回転させることができるように、第2の締結具が第2のねじ穴(図示せず)に隣接する位置に配置される。
【0085】
次いで、締結具78および第2の締結具は、ステップ318において、締結具78および第2の締結具の頭部92を回転させることによって、締め付け方向に回転させることができる。締結具78および第2の締結具の頭部92のこの回転は、オペレータの手が締結具78および第2の締結具の頭部92の側部外面108に接触し、締結具78および第2の締結具の頭部92を回転させることによって達成され得る。締結具78および第2の締結具の頭部92上に少なくとも第1の開口104を含むいくつかの実施形態では、外部工具110は、締結具78および第2の締結具を締め付けるために使用されてもよい。外部工具110は、締結具78および第2の締結具の頭部92の第1の開口104(またはさらなる開口)に挿入され、締結具78および第2の締結具の頭部92を回転させるために押したり引いたりすることによって回転され得る。締結具78および第2の締結具は、締結具78および第2の締結具に所定のトルクが加えられるまで締め付けることができる。締結具78および第2の締結具に加えられるトルクは、外部工具110によって測定されてもよい。
【0086】
第2のキャビティ124に収容された第2の締結具は、第1のキャビティ74に収容された締結具78の回転と同時に回転させることができ、締結具78の締め付けの間中、締結具78が同様の挿入レベルに留まるようにする。締結具78を同時に回転させることにより、取り付けの間、光学照準器10が銃器20の銃身24と概ね整列した状態を維持することができ、これにより、光学照準器10を銃器20に適切に整列させることができる。
【0087】
締結具78および第2の締結具の回転は、ステップ312において光学照準器10が銃器20に固定されるまで継続することができ、これにより光学照準器10を銃器20に取り付ける方法300が終了する。光学照準器10が銃器20に固定される時点は、トルク仕様を満たす締結具78および第2の締結具の締め付け中に検出されるトルク測定によって決定されてもよく、または銃器20の操作者による目視検査によって決定されてもよい。
【0088】
上述の方法300は、
図10および
図11に示す実施形態のような取り付け板を利用する実施形態を含む、光学照準器の代替実施形態でも同様に実施することができる。このような実施形態では、光学照準器を取り付け板に固定するために、1つ以上の締結具が取り付け板のねじ穴内に挿入される。
【0089】
前述の実施形態の説明は、例示および説明の目的で提供されたものである。網羅的であること、または本開示を限定することは意図していない。特定の実施形態の個々の要素または特徴は、一般に、その特定の実施形態に限定されないが、該当する場合には、特に図示または説明されていなくても、交換可能であり、選択された実施形態で使用することができる。また、同じものを様々に変形することもできる。そのような変形は、本開示からの逸脱とみなされるものではなく、そのような全ての変更は、本開示の範囲内に含まれることが意図される。
【外国語明細書】