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特開2024-84721ロイヤルティプログラムを管理する方法、サーバー、及びコンピューター読み取り可能な記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024084721
(43)【公開日】2024-06-25
(54)【発明の名称】ロイヤルティプログラムを管理する方法、サーバー、及びコンピューター読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240618BHJP
【FI】
G06Q30/0207
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023208368
(22)【出願日】2023-12-11
(31)【優先権主張番号】111147811
(32)【優先日】2022-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】523466673
【氏名又は名称】蘇 振 聲
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】蘇 振 聲
(57)【要約】
【課題】ロイヤルティプログラムを管理する方法を提供する。
【解決手段】方法は、サーバーとモバイルデバイスとにより実行される。サーバーは、複数の参加商店に関連する複数の累積ロイヤルティポイント数を含む。方法は、サーバーが、受信した所望の参加商店の数とモバイルデバイスの地理的位置に基づいて、複数の候補参加商店を参加商店から選択し、候補参加商店に関連する複数の候補累積ポイント数を累積ロイヤルティポイント数から得て、候補参加商店に関連する複数の調整された報酬閾値を計算し、候補参加商店と候補累積ポイント数と調整された報酬閾値をモバイルデバイスに送信して表示させ、ユーザーによって候補参加商店から選択された複数の引き換え商店を受信したことに応じて、引き換え商店の1つに関連する報酬トークンをモバイルデバイスに送信し、引き換え商店に関連する累積ロイヤルティポイント数をアップデートする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロイヤルティプログラムを管理する方法であって、サーバーとモバイルデバイスとを含むシステムにより実行され、前記モバイルデバイスは、ユーザーに関連し、前記サーバーと通信し、前記サーバーは、前記ユーザーのアカウントを記憶し、前記アカウントは、複数の参加商店にそれぞれ関連する複数の累積ロイヤルティポイント数を含み、前記方法は、
a)共同ロイヤルティプログラム機能が有効であることを検出したことに応じて、前記モバイルデバイスが、共同ロイヤルティプログラムをセットアップするための構成画面を表示するステップであって、前記構成画面は、複数の数選択タブを含み、前記数選択タブのそれぞれは、前記ユーザーが前記共同ロイヤルティプログラムで累積ロイヤルティポイントを引き換えるための所望の参加商店の数を示すステップと、
b)前記数選択タブのうちの1つが選択されたことに応じて、前記モバイルデバイスが、前記モバイルデバイスの地理的位置を得て、選択された前記数選択タブのうちの該1つが示す前記所望の参加商店の数と前記モバイルデバイスの前記地理的位置とを前記サーバーに送信するステップと、
c)前記サーバーが、受信した前記所望の参加商店の数と前記モバイルデバイスの前記地理的位置に基づいて、前記共同ロイヤルティプログラムに参加する複数の候補参加商店を前記複数の参加商店から選択し、前記複数の候補参加商店にそれぞれ関連する複数の候補累積ポイント数を前記複数の累積ロイヤルティポイント数から得て、前記複数の候補参加商店にそれぞれ関連する複数の調整された報酬閾値を計算し、前記複数の候補参加商店と前記複数の候補累積ポイント数と前記複数の調整された報酬閾値を前記モバイルデバイスに送信するステップと、
d)受信した前記複数の候補参加商店と前記複数の候補累積ポイント数と前記複数の調整された報酬閾値とが前記モバイルデバイスの前記構成画面に示され、複数の引き換え商店が前記ユーザーによって前記複数の候補参加商店から選択されたことに応じて、前記モバイルデバイスが、前記複数の引き換え商店を前記サーバーに送信するステップと、
e)前記サーバーが、受信した前記複数の引き換え商店のうちの1つに関連する第1の報酬トークンを前記モバイルデバイスに送信し、前記アカウントにおける前記複数の引き換え商店に関連する前記累積ロイヤルティポイント数をアップデートするステップと、を含む、
方法。
【請求項2】
ステップa)は、前記モバイルデバイスが、前記ユーザーに前記共同ロイヤルティプログラム機能を提供するソフトウェアアプリケーションを実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ステップc)において、前記複数の候補参加商店は、前記モバイルデバイスから所定の範囲内にあり、前記所定の範囲と前記所望の参加商店の数とは負の相関関係がある、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ステップe)は、前記サーバーが、前記共同ロイヤルティプログラムに参加しない高級商店に関連する第2の報酬トークンを得るチャンスを提供するオンライン抽選を前記モバイルデバイスに提供することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記参加商店のうちの1つのみに関連するポイント引き換えリクエストを受信したことに応じて、前記サーバーが、前記参加商店のうちの該1つに関連する第2の報酬トークンを前記モバイルデバイスに送信するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ステップe)において、前記第1の報酬トークンは、前記複数の引き換え商店の中から順番でまたはランダムで選ばれた1つの前記引き換え商店に関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記サーバーは、複数の前記モバイルデバイスと通信すると共に、各前記モバイルデバイスに関連する複数の前記アカウントを記憶し、
前記方法は、前記サーバーが、景品イベントを定期的に提供するステップをさらに含み、前記景品イベントは、前記第1の報酬トークンを受信したことがある前記モバイルデバイスの少なくとも一部に、前記参加商店に関連する第2の報酬トークンを送信する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ロイヤルティプログラムを管理するサーバーであって、前記サーバーは、処理ユニットと、前記処理ユニットに接続する記憶ユニットと、ユーザーに関連するモバイルデバイスと通信する通信ユニットと、を含み、
前記記憶ユニットは、前記ユーザーのアカウントを記憶し、前記アカウントは、複数の参加商店にそれぞれ関連する複数の累積ロイヤルティポイント数を含み、
前記処理ユニットは、
前記モバイルデバイスから所望の参加商店の数と前記モバイルデバイスの地理的位置とを受信したことに応じて、前記所望の参加商店の数と前記地理的位置に基づいて、共同ロイヤルティプログラムに参加する複数の候補参加商店を前記複数の参加商店から選択し、前記複数の候補参加商店にそれぞれ関連する複数の候補累積ポイント数を前記複数の累積ロイヤルティポイント数から得て、前記複数の候補参加商店にそれぞれ関連する複数の調整された報酬閾値を計算し、前記複数の候補参加商店と前記複数の候補累積ポイント数と前記複数の調整された報酬閾値を前記モバイルデバイスに送信し、
前記モバイルデバイスから、前記ユーザーによって前記複数の候補参加商店から選択された複数の引き換え商店を受信したことに応じて、前記複数の引き換え商店のうちの1つに関連する第1の報酬トークンを前記モバイルデバイスに送信し、前記アカウントにおける前記複数の引き換え商店に関連する前記累積ロイヤルティポイント数をアップデートするように構成される、
サーバー。
【請求項9】
前記複数の候補参加商店は、前記モバイルデバイスから所定の範囲内にあり、前記所定の範囲と前記所望の参加商店の数とは負の相関関係がある、請求項8に記載のサーバー。
【請求項10】
前記処理ユニットは、前記共同ロイヤルティプログラムに参加しない高級商店に関連する第2の報酬トークンを得るチャンスを提供するオンライン抽選を前記モバイルデバイスに提供するようにさらに構成される、請求項8に記載のサーバー。
【請求項11】
前記処理ユニットは、前記参加商店のうちの1つのみに関連するポイント引き換えリクエストを受信したことに応じて、前記参加商店のうちの該1つに関連する第2の報酬トークンを前記モバイルデバイスに送信するようにさらに構成される、請求項8に記載のサーバー。
【請求項12】
前記第1の報酬トークンは、前記複数の引き換え商店の中から順番でまたはランダムで選ばれた1つの前記引き換え商店に関連する、請求項8に記載のサーバー。
【請求項13】
前記通信ユニットは、複数の前記モバイルデバイスと通信し、前記記憶ユニットは、各前記モバイルデバイスに関連する複数の前記アカウントを記憶し、
前記処理ユニットは、景品イベントを定期的に提供するようにさらに構成され、前記景品イベントは、前記第1の報酬トークンを受信したことがある前記モバイルデバイスの少なくとも一部に、前記参加商店に関連する第2の報酬トークンを送信する、請求項8に記載のサーバー。
【請求項14】
モバイルデバイスと通信するサーバーの処理ユニットによって実行されると、前記処理ユニットに請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶する、コンピューター読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロイヤルティプログラムを管理する方法、サーバー、及びコンピューター読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
小売販売促進の分野では、マーケティング戦略としてロイヤルティプログラムを利用することが一般的である。ロイヤルティプログラムでは、例えば、商店は、販売する商品の単価に基づいて、特定の販促キャンペーンを提供する。いくつかの例では、商店は、「X個の商品を買うと1個無料」などの報酬付きの販促キャンペーンを提供し、Xは事前に設定され、例えば、3、5、10などである。しかしながら、多くの場合、Xはクリアするにはハードルが高すぎて、顧客は報酬を得るためにX個の商品を購入するインセンティブが足りない。
【0003】
さらに、商品が食品の場合、大抵の顧客にとって、報酬を得るためにあえて同じ商店(例えば、レストラン、フードスタンド)に頻繁に通うことには消極的である。また、多くの顧客は、その住居または職場から一定の距離内にある商店から食品を購入する傾向がある。
【0004】
そこで、複数の商店が参加可能なロイヤルティプログラムを提供できれば、同一の地域または互いに一定の距離内にある商店にとっては有益となり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】台湾実用新案第M604929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明の目的は、従来技術の欠点を少なくとも1つ軽減することができるロイヤルティプログラムを管理する方法、サーバー、及びコンピューター読み取り可能な記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかるロイヤルティプログラムを管理する方法は、サーバーとモバイルデバイスとを含むシステムにより実行される。モバイルデバイスは、ユーザーに関連し、サーバーと通信する。サーバーは、ユーザーのアカウントを記憶し、アカウントは、複数の参加商店にそれぞれ関連する複数の累積ロイヤルティポイント数を含む。方法は、a)共同ロイヤルティプログラム機能が有効であることを検出したことに応じて、モバイルデバイスが、共同ロイヤルティプログラムをセットアップするための構成画面を表示するステップであって、構成画面は、複数の数選択タブを含み、数選択タブのそれぞれは、ユーザーが共同ロイヤルティプログラムで累積ロイヤルティポイントを引き換えるための所望の参加商店の数を示すステップと、b)数選択タブのうちの1つが選択されたことに応じて、モバイルデバイスが、モバイルデバイスの地理的位置を得て、選択された数選択タブのうちの該1つが示す所望の参加商店の数とモバイルデバイスの地理的位置とをサーバーに送信するステップと、c)サーバーが、受信した所望の参加商店の数とモバイルデバイスの地理的位置に基づいて、共同ロイヤルティプログラムに参加する複数の候補参加商店を複数の参加商店から選択し、複数の候補参加商店にそれぞれ関連する複数の候補累積ポイント数を複数の累積ロイヤルティポイント数から得て、複数の候補参加商店にそれぞれ関連する複数の調整された報酬閾値を計算し、複数の候補参加商店と複数の候補累積ポイント数と複数の調整された報酬閾値をモバイルデバイスに送信するステップと、d)受信した複数の候補参加商店と複数の候補累積ポイント数と複数の調整された報酬閾値とがモバイルデバイスの構成画面に示され、複数の引き換え商店がユーザーによって複数の候補参加商店から選択されたことに応じて、モバイルデバイスが、複数の引き換え商店をサーバーに送信するステップと、e)サーバーが、受信した複数の引き換え商店のうちの1つに関連する第1の報酬トークンをモバイルデバイスに送信し、アカウントにおける複数の引き換え商店に関連する累積ロイヤルティポイント数をアップデートするステップと、を含む。
【0008】
本発明にかかるサーバーは、処理ユニットと、処理ユニットに接続する記憶ユニットと、ユーザーに関連するモバイルデバイスと通信する通信ユニットと、を含む。
【0009】
記憶ユニットは、ユーザーのアカウントを記憶し、アカウントは、複数の参加商店にそれぞれ関連する複数の累積ロイヤルティポイント数を含む。
【0010】
処理ユニットは、モバイルデバイスから所望の参加商店の数とモバイルデバイスの地理的位置とを受信したことに応じて、所望の参加商店の数と地理的位置に基づいて、共同ロイヤルティプログラムに参加する複数の候補参加商店を複数の参加商店から選択し、複数の候補参加商店にそれぞれ関連する複数の候補累積ポイント数を複数の累積ロイヤルティポイント数から得て、複数の候補参加商店にそれぞれ関連する複数の調整された報酬閾値を計算し、複数の候補参加商店と複数の候補累積ポイント数と複数の調整された報酬閾値をモバイルデバイスに送信し、モバイルデバイスから、ユーザーによって複数の候補参加商店から選択された複数の引き換え商店を受信したことに応じて、複数の引き換え商店のうちの1つに関連する第1の報酬トークンをモバイルデバイスに送信し、アカウントにおける複数の引き換え商店に関連する累積ロイヤルティポイント数をアップデートするように構成される。
【0011】
本発明にかかるコンピューター読み取り可能な記憶媒体は、モバイルデバイスと通信するサーバーの処理ユニットによって実行されると、処理ユニットに本発明にかかる方法を実行させる命令を記憶する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、サーバーは、モバイルデバイスの地理的位置及び共同ロイヤルティプログラムに参加する所望の参加商店の数に基づいて、候補参加商店を選択して、候補参加商店をモバイルデバイスに送信して表示させる。そして、ユーザーは、候補参加商店から引き換え商店を選択して、異なる引き換え商店で獲得したロイヤルティポイントを用いて、引き換え商店の1つに関連する報酬に引き換えることができる。これによって、報酬を得るのに必要な各商店での利用金額が低くなり、ユーザーはより容易に報酬を得ることができ、ビジネスの活性化に繋がる。また、引き換え商店として選択されない候補参加商店も、共同ロイヤルティプログラムで潜在顧客の目に触れるようにすることができる。
【0013】
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照する以下の実施形態の詳細な説明において明白になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係るロイヤルティプログラムを管理する方法のステップを示すフローチャートである。
図2】本発明の一実施形態に係る方法を実行するシステムのブロック図である。
図3】方法実行中にモバイルデバイスで示される構成画面の例である。
図4】方法実行中にモバイルデバイスで示される構成画面の例である。
図5】方法実行中にモバイルデバイスで示される構成画面の例である。
図6】方法実行中にモバイルデバイスで示される構成画面の例である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明をより詳細に説明する前に、適切と考えられる場合において、参照符号または参照符号の末端部は、同様の特性を有し得る対応のまたは類似の要素を示すために各図面間で繰り返し用いられることに留意されたい。
【0016】
本明細書において、「結合」又は「接続」という用語は、複数の電気機器/装置/設備の間が導電材料(例えば、電線)により直接的に接続されること、或いは、2つの電気機器/装置/設備の間が他の一つ以上の機器/装置/設備又は無線通信により間接的に接続されることを意味する。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係るロイヤルティプログラム(ポイントサービス)を管理する方法のステップを示すフローチャートである。本実施形態において、本方法は、サーバー及び該サーバーと通信するモバイルデバイスを含むシステムによって実行される。
【0018】
図2は、本発明の一実施形態に係る方法を実行するシステムの例示的なブロック図である。サーバー1は、通信ユニット11と、記憶ユニット12と、処理ユニット13と、を含む。
【0019】
処理ユニット13は、シングルコアプロセッサ、マルチコアプロセッサ、デュアルコアモバイルプロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、無線周波数集積回路(RFIC)などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0020】
記憶ユニット12は、処理ユニット13に接続し、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、フラッシュメモリなどであってもよいが、これらに限定されない。記憶ユニット12は、処理ユニット13によって実行されると、処理ユニット13に下記の動作を実行させる命令を含むソフトウェアアプリケーションを記憶する。本実施形態において、ソフトウェアアプリケーションは、管理ソフトウェアアプリケーションであってもよい。
【0021】
通信ユニット11は、処理ユニット13に接続し、ネットワークカード、ネットワークアダプター、無線周波数集積回路(RFIC)、ブルートゥース(登録商標)やWi-Fiなどの無線通信技術を用いる近距離無線通信ネットワークに対応する近距離無線通信モジュール、ロングタームエボリューション(LTE)、第3世代(3G)、第4世代(4G)、または第5世代(5G)の無線移動通信技術を用いる電気通信に対応する移動通信モジュールなどを含んでもよいが、これらに限定されない。サーバー1は、通信ユニット11を用いてネットワーク(例えば、図2の実施形態のインターネット100)を介して、1つまたは複数の外部の電子機器と通信するように構成される。
【0022】
サーバー1は、1つまたは複数の電子機器(例えば、図2の実施形態のモバイルデバイス2や他の実施形態の他の電子機器)と通信することができる。本実施形態において、モバイルデバイス2は、ユーザーに関連し、通信ユニット21と、記憶ユニット22と、処理ユニット23と、表示ユニット24と、位置決めユニット25と、を含む。処理ユニット23は、処理ユニット13と同様のコンポーネントであってもよい。通信ユニット21は、インターネット100を介してサーバー1と通信できるように、通信ユニット11と同様のコンポーネントであってもよい。記憶ユニット22は、記憶ユニット12と同様のコンポーネントであってもよく、処理ユニット23によって実行されると、処理ユニット23に下記の動作を実行させる命令を含むソフトウェアアプリケーションを記憶する。表示ユニット24は、タッチスクリーンであってもよく、モバイルデバイス2のユーザーがモバイルデバイス2とやり取りできるインターフェイスとして機能する。位置決めユニット25は、モバイルデバイス2に内蔵され、モバイルデバイス2の地理的位置を検出することができる全地球測位システム(GPS)コンポーネントであってもよい。なお、図2には、1つのモバイルデバイス2のみが示されているが、実際には、サーバー1は、複数の異なるモバイルデバイス2と同時に通信することができる。
【0023】
使用にあたって、ユーザーは、ソフトウェアアプリケーションをモバイルデバイス2にインストールする。ソフトウェアアプリケーションは、例えば、サーバー1に関連する関係者(例えば、ロイヤルティ管理会社)によってリリースされたクライアントエンドアプリケーションである。本発明の実施形態において、ユーザーは、モバイルデバイス2を操作してサーバー1と通信し、アカウントを登録して、ロイヤルティ管理会社によって提供されるロイヤルティプログラムに参加できる。ロイヤルティプログラムには、複数の商店(それぞれが実店舗、フードトラック、クラウドキッチンなどであり得る)が参加できる。従って、アカウントを登録してロイヤルティプログラムに参加したユーザーは、ロイヤルティプログラムに参加した商店(以下、「参加商店」と称する)で消費するたびに、利用金額に基づいて、ロイヤルティポイントを得ることができる。ロイヤルティポイントが一定の数になると、参加商店の商品または割引券に引き換えることができる。登録したアカウントは、サーバー1の記憶ユニット12に記憶され、アカウントは、ユーザーが複数の参加商店で累積したロイヤルティポイントの数を示す複数の累積ロイヤルティポイント数を含む。サーバー1は、異なるユーザーに関連するアカウントを記憶できる。
【0024】
また、サーバー1の記憶ユニット12は、登録された各アカウントに関連する情報(例えば、アカウント名/パスワード、ユーザー個人情報、利用履歴など)と、各参加商店に関連する情報(例えば、商店名、地理的位置、ロゴ/画像、ポイント取得ルール、ポイント交換ルールなど)と、をさらに記憶してもよい。サーバー1の通信ユニット11は、参加商店に関連する複数の販売時点情報管理(POS)端末とさらに通信してもよく、これによって、ユーザーが消費するたびに、付与されるロイヤルティポイントに関連する情報(例えば、ユーザーのアカウント、利用商店、利用金額、付与されるロイヤルティポイントの数)を得ることができる。なお、ロイヤルティポイントの取得に関連する動作は、関連技術において周知であり、その詳細は簡潔性のため省略される。
【0025】
本実施形態において、本方法は、以下のステップS1~S11を含む。図1を再び参照すると、ステップS1において、クライアントエンドアプリケーションを実行するモバイルデバイス2の処理ユニット23は、共同ロイヤルティプログラム機能が有効であるかどうかを検出する。具体的には、例えば、クライアントエンドアプリケーションを実行した後、処理ユニット23は、表示ユニット24を制御してグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を表示させる。GUIは、ユーザーとクライアントエンドアプリケーションとの間のやり取りを可能にする複数のインタラクティブアイコンを含み、インタラクティブアイコンのうちの1つは、例えば、「共同ロイヤルティプログラムをお試しください」というテキストを含む。インタラクティブアイコンのうちの該1つがユーザーによってクリックされると、共同ロイヤルティプログラム機能が有効になる。
【0026】
共同ロイヤルティプログラム機能が有効であると検出されると、ステップS2において、処理ユニット23は、表示ユニット24を制御して、共同ロイヤルティプログラムをセットアップするための構成画面を表示させ、構成画面は複数の数選択タブ31を含む。数選択タブ31のそれぞれは、ユーザーがロイヤルティプログラムで累積したロイヤルティポイントを引き換えるための所望の参加商店の数を示す。図3は、例示的な構成画面を示す。該例示的な構成画面は、4つの数選択タブ31を含み、それぞれが示す所望の参加商店の数は2、3、4、5である。なお、構成画面の数選択タブ31の数及び数選択タブ31が示す所望の参加商店の数は異なってもよく、図3の例に限定されない。そして、ユーザーは、数選択タブ31のうちの1つを選択するように指示される。
【0027】
ステップS3において、数選択タブ31のうちの1つがユーザーによって選択されたことに応じて、モバイルデバイス2の処理ユニット23は、位置決めユニット25からモバイルデバイス2の地理的位置を得て、通信ユニット21を制御して、数選択タブ31のうちの選択された該1つ(以下、「選択された数選択タブ」と称する)が示す所望の参加商店の数(以下、「選択された所望の参加商店の数」)(あるいは、選択された数選択タブ)とモバイルデバイス2の地理的位置とを、サーバー1の通信ユニット11に送信する。いくつかの実施形態において、モバイルデバイス2の処理ユニット23は、通信ユニット21をさらに制御して、特定のユーザー情報(例えば、名前、電話番号、登録したアカウントなど)をサーバー1に送信してもよい。
【0028】
ステップS4において、受信した選択された所望の参加商店の数とモバイルデバイス2の地理的位置を用いて、サーバー1の処理ユニット13は、共同ロイヤルティプログラムに参加する複数の候補参加商店を複数の参加商店から選択し、複数の候補参加商店にそれぞれ関連する複数の候補累積ポイント数を、記憶ユニット12におけるユーザーのアカウントの複数の累積ロイヤルティポイント数から得て、複数の候補参加商店にそれぞれ関連する複数の調整された報酬閾値を計算する。
【0029】
具体的には、サーバー1の処理ユニット13は、モバイルデバイス2の地理的位置から所定の範囲内にある参加商店を候補参加商店として選択する。所定の範囲は、選択された所望の参加商店の数と負の相関関係を有する。
【0030】
例えば、選択された所望の参加商店の数が2である図3の例において、所定の範囲は2キロメートルであり、候補参加商店として選択された、モバイルデバイス2から2キロメートル内にある参加商店は9軒である(例えば、寿司屋A、喫茶店B、どんぶり屋C、ミルクティー店D、ハンバーガーレストランE、フライドチキン店F、ラーメン屋G、飲み物屋H、パスタレストランI)。
【0031】
図4は、他の構成画面を示す。図4の例において、選択された所望の参加商店の数は3であり、所定の範囲は1キロメートルであり、モバイルデバイス2の地理的位置からの距離が1キロメートルを超え2キロメートル未満の飲み物屋Hは候補参加商店として選択されず、寿司屋A、喫茶店B、どんぶり屋C、ミルクティー店D、ハンバーガーレストランE、フライドチキン店F、ラーメン屋G、パスタレストランIは、モバイルデバイス2から1キロメートル内にあると判断され、候補選択商店として選択される。
【0032】
図5は、他の構成画面を示す。図5の例において、選択された所望の参加商店の数は4であり、所定の範囲は500メートルであり、寿司屋A、喫茶店B、どんぶり屋C、ミルクティー店D、ハンバーガーレストランE、フライドチキン店F、ラーメン屋G、パスタレストランIは、モバイルデバイス2から500メートル内にあると判断され候補参加商店となり、また、この時点で、モバイルフードトラックJがちょうどモバイルデバイス2の500メートル内に移動したため、モバイルフードトラックJも候補参加商店として選択される。
【0033】
図6は、他の構成画面を示す。図6の例において、選択された所望の参加商店の数は5であり、所定の範囲は300メートルであり、ラーメン屋Gは、モバイルデバイス2の地理的位置から300から500メートルの範囲にあるため、候補参加商店として選択されず、また、モバイルフードトラックJは、ちょうどモバイルデバイス2の300メートル内に移動し、寿司屋A、喫茶店B、どんぶり屋C、ミルクティー店D、ハンバーガーレストランE、フライドチキン店F、パスタレストランIもモバイルデバイス2の300メートル内にあるため、候補参加商店は8軒である。
【0034】
このように、概ね、選択された所望の参加商店の数が多いほど、所定の範囲は狭くなり、選択された所望の参加商店の数が少ないほど、所定の範囲は広くなる。なお、所望の参加商店の数と対応の所定の距離は、図3から図6の例に限定されない。また、所定の範囲は、モバイルデバイス2の地理的位置に応じて設定されてもよく、例えば、ユーザーがフードコート、ナイトマーケット、商業地域などの参加商店が密集している場所にいる場合、参加商店間の距離が相対的に短く、所望の参加商店の数に対応する所定の範囲をより狭く設定すると、ユーザーをその場所で集中して消費するように促すことができる。その一方、ユーザーが参加商店が散在している場所にいる場合、所定の範囲をより広く設定してもよい。
【0035】
いくつかの実施形態において、例えば、参加商店が一定の範囲(例えば、10キロメートル)内でデリバリサービスを提供する店である場合、ステップS4において、モバイルデバイス2の地理的位置が該参加商店から一定の範囲内であれば(参加商店が商品をユーザーに配送できれば)、該参加商店も候補参加商店として選択される。
【0036】
なお、参加商店は、それぞれのポイント獲得ルール(ロイヤルティポイントを得るための商品の単位または利用金額)とポイント交換ルール(報酬に引き換えできるロイヤルティポイント数、すなわち、報酬閾値)とを有する。調整された報酬閾値の計算は、以下に説明する。
【0037】
ステップS5において、サーバー1の処理ユニット13は、通信ユニット11を制御して、複数の候補参加商店と、複数の候補累積ポイント数と、複数の調整された報酬閾値とを、通信ユニット21を介してモバイルデバイス2に送信する。
【0038】
ステップS6において、モバイルデバイス2の処理ユニット23は、表示ユニット24を制御して、複数の候補参加商店と、複数の候補累積ポイント数と、複数の調整された報酬閾値と、を構成画面に示す。
【0039】
候補参加商店は、文字で表示されており、例えば、図3の例において、候補参加商店の寿司屋A、喫茶店B、どんぶり屋C、ミルクティー店D、ハンバーガーレストランE、フライドチキン店F、ラーメン屋G、飲み物屋H、パスタレストランIは、それぞれA-Iと構成画面で表示されている。
【0040】
構成画面において、各候補参加商店に対応して表示される商品関連画像の数は、該候補参加商店に関連する調整された報酬閾値を示す。例えば、寿司屋Aの場合、本来の報酬閾値は10であり、すなわち、寿司屋Aのロイヤルティポイントが10個あれば、寿司屋Aの報酬に引き換えることができることを意味する。図3の例では選択された所望の参観商店の数が2であるため、寿司屋Aについて、関連の調整された報酬閾値は5(本来の報酬閾値10を選択された参加商店の数2で割った値)になり、構成画面には、寿司屋Aの商品関連画像として5つの寿司形の画像が表示されている。
【0041】
また、構成画面において各候補参加商店に対応して表示される丸の数は、該候補参加商店において既に取得して累積されたロイヤルティポイント数である候補累積ポイント数を示す。丸は、一般的には商品関連画像を囲むように表示されるが、候補累積ポイント数が調整された報酬閾値より多い場合(即ち、既に何らかの報酬と引き換えできる状態である場合)において、丸の数が商品関連画像の数より多くなるため、丸のみ(商品関連画像を囲まない)で表示される場合もある。例えば、図3の構成画面において、喫茶店Bについて、調整された報酬閾値は5であり、候補累積ポイント数は2であり(商品関連画像を囲む丸が2つある)、ハンバーガーレストランEについて、調整された報酬閾値は8であり、累積ポイント数は4である(商品関連画像を囲む丸が4つある)。図4の構成画面において、ミルクティー店Dについて、調整された報酬閾値は7であり、候補累積ポイント数は10(商品関連画像を囲む丸が7つで、囲まない丸が3つある)である。
【0042】
さらに、構成画面において各候補参加商店に対応して表示される四角は、候補累積ポイント数が調整された報酬閾値に達していることを示し、四角の数は、対応の商品関連画像の数(調整された報酬閾値)と同じである。例えば、図3の構成画面において、フライドチキン店Fについて、調整された報酬閾値は5であり、候補累積ポイント数も5であり、調整された報酬閾値に達したため、四角は、丸で囲まれた商品関連画像をそれぞれ囲むように表示される。これによって、ユーザーは、各候補参加商店のロイヤルティポイントの収集状態を容易に知ることができる。
【0043】
いくつかの実施形態において、各候補参加商店の調整された報酬閾値は、該候補参加商店の本来の報酬閾値を選択された所望の参加商店の数で割って計算される。例えば、図3の例において、各調整された報酬閾値は、対応の本来の報酬閾値を選択された所望の参加商店の数の2で割って計算された。同様に、図4の例において、各調整された報酬閾値は、対応の本来の報酬閾値を選択された所望の参加商店の数の3で割って計算され、図5の例において、各調整された報酬閾値は、対応の本来の報酬閾値を選択された所望の参加商店の数の4で割って計算され、図6の例において、各調整された報酬閾値は、対応の本来の報酬閾値を選択された所望の参加商店の数の5で割って計算された。なお、割った結果が整数でない場合は、割った結果を切り上げて調整された報酬閾値とする。具体的には、本来の報酬閾値が10である寿司屋Aについて、図3の例において10を2で割るため、調整された報酬閾値は5であり、図4の例において10を3で割って切り上げるため、調整され報酬閾値は4であり、図5の例において10を4で割って切り上げるため、調整された報酬閾値は3であり、図6の例において10を5で割るため、調整された報酬閾値は2である。
【0044】
もしも共同ロイヤルティプログラムを利用しない場合、ユーザーは、寿司屋Aの報酬(例えば、寿司1皿)に引き換えるためには、寿司屋Aで10ロイヤルティポイント(すなわち、報酬閾値、例えば、寿司を10皿購入して得る)を得なければならなく、ミルクティー店Dの報酬(例えば、ミルクティー1杯)を得るためには、ミルクティー店Dで20ロイヤルティポイント(すなわち、報酬閾値、例えば、ミルクティーを20杯購入して得る)を得なければならない。共同ロイヤルティプログラムを利用すると、各商店の報酬閾値が低くなり、特定の1つの商店でそんなに消費しなくても、報酬を得る可能性がある。ユーザーにとって報酬を得ることが容易になるため、消費意欲が向上し、ビジネスの活性化に繋がる。
【0045】
複数の候補参加商店と、複数の候補累積ポイント数と、複数の調整された報酬閾値と、が構成画面に示された後、ユーザーは、ロイヤルティポイントを報酬に引き換えるために、複数の候補参加商店から複数の引き換え商店を選択する。例えば、図3の例において、ユーザーは、任意の候補参加商店を引き換え商店として選択する。例えば、ユーザーは、それぞれの調整された報酬閾値に達した寿司屋Aとミルクティー店Dとを引き換え商店として選択してもよく、或いは、フライドチキン店Fと飲み物屋Hとを引き替え商店として選択してもよい。
【0046】
ステップS7において、複数の引き換え商店がユーザーによって選択されたことに応じて、モバイルデバイス2の処理ユニット23は、通信ユニット21を制御して、複数の引き換え商店をサーバー1の通信ユニット11に送信する。
【0047】
ステップS8において、サーバー1は、複数の引き換え商店を受信したことに応じて、サーバー1の処理ユニット13は、引き換え商店が有効であるかどうかを判断する。具体的には、処理ユニット13は、引き換え商店の数が選択された所望の参加商店の数と同一であるかどうかを判断し、さらに、引き換え商店のそれぞれについて、関連の候補累積ポイント数(或いは、関連の累積ロイヤルティポイント数)が関連の調整された報酬閾値に達しているかどうかを判断する。判断が肯定であれば、フローはステップS10に進む。そうでない場合は、ステップS9に進む。
【0048】
引き換え商店が有効でない場合、ステップS9において、サーバー1の処理ユニット13は、ユーザーに引き換え商店を選択し直すように、アラートを生成して、通信ユニット11を制御してモバイルデバイス2に送信して表示させる。そして、フローはステップS6に戻る。
【0049】
また、引き換え商店が選択されると、モバイルデバイス2の処理ユニット23が、引き換え商店が有効であるかどうかを判断して、アラートをユーザーに出力することができるため、処理ユニット23は引き換え商店が有効であると判断してから引き換え商店をサーバー1に送信してもよい。したがって、いくつかの実施形態において、ステップS8及びステップS9は、省略されてもよい。
【0050】
引き換え商店が有効である場合、ステップS10において、サーバー1の処理ユニット13は、受信した複数の引き換え商店のうちの1つに関連する第1の報酬トークンをモバイルデバイス2に送信する。例えば、引き換え商店が寿司屋Aとミルクティー店Dである場合において、第1の報酬トークンは、寿司屋Aに関連して寿司1皿に引き換えることができ、或いは、ミルクティー店Dに関連してミルクティー1杯に引き換えることができる。また、いくつかの実施形態において、引き換え商店のうちの第1の報酬トークンが関連する1つは、報酬を申し込んだユーザーによって指定されてもよい。
【0051】
いくつかの実施形態において、引き換え商店のうちの第1の報酬トークンが関連する1つは、複数の引き換え商店の中から順番でまたはランダムで選ばれてもよい。例えば、寿司屋Aとミルクティー店Dを引き換え商店として選択したユーザーが複数いる場合において、サーバー1の処理ユニット13は、順番でまたはランダムで、寿司屋Aに関連する第1の報酬トークンとミルクティー店Dに関連する第1の報酬トークンのうちの1つを、関連のモバイルデバイス2に送信する。
【0052】
ステップS11において、サーバー1の処理ユニット13は、ユーザーに関連するアカウントにおける複数の引き換え商店に関連する累積ロイヤルティポイント数をアップデートする。具体的には、サーバー1の処理ユニット13は、引き換え商店のそれぞれについて、関連の累積ロイヤルティポイント数から関連の調整された報酬閾値を減算してアップデートする。例えば、図3の例で引き換え商店が寿司屋Aとミルクティー店Dである場合において、サーバー1の処理ユニット13は、ユーザーの寿司屋Aに関連するロイヤルティポイント数5から調整された報酬閾値5を減算し、ミルクティー店Dに関連するロイヤルティポイント数10から調整された報酬閾値10を減算する。また、ステップS10およびステップS11は、同時に実行されてもよく、任意の順序で実行されてもよい。
【0053】
これによって、方法は完了し、ユーザーは、第1の報酬トークンを用いて関連の引き換え商店で報酬に引き換える。
【0054】
いくつかの実施形態において、一回あたりの利用金額が比較的に高い、共同ロイヤルティプログラムに参加しない高級商店の販売促進のため、モバイルデバイス2の地理的位置が高級商店から一定の範囲(例えば、6キロメートル)内であれば、高級商店と関連の累積ロイヤルティポイント数と報酬閾値を構成画面にさらに表示してもよい(例えば、図3から図6に示されるステーキハウスK)。高級商店は、共同ロイヤルティプログラムに参加しないため、引き換え商店として選択することはできない。いくつかの実施形態において、ステップS8において、判断が肯定である場合において、サーバー1の処理ユニット13は、通信ユニット11を介して、高級商店に関連する第2の報酬トークンを得るチャンスを提供するオンライン抽選を、モバイルデバイス2にさらに提供してもよい。例えば、ステーキハウスKの本来の報酬閾値が20であるため、ステーキハウスKに関連するオンライン抽選は、20分の1の確率で報酬がもらえるように設定される。ユーザーは、モバイルデバイス2を操作し、オンライン抽選に参加し、オンライン抽選の結果は、モバイルデバイス2からサーバー1に送信され、サーバー1は、オンライン抽選の結果が当たりの場合に第2の報酬トークンをモバイルデバイス2に送信する。これによって、共同ロイヤルティプログラムは、高級商店の販売促進をも図ることできる。なお、オンライン抽選は、従来の技術によって実行され、詳細は簡潔性のため省略する。
【0055】
いくつかの実施形態において、サーバー1は、参加商店の販売促進のため、景品イベントを定期的に(例えば、毎月一回)提供してもよい。例えば、サーバー1の処理ユニット13は、景品イベントの資金(例えば、参加商店がロイヤルティ管理会社に支払った会費から)を決定して、該資金を用いて参加商店に関連する複数の第3の報酬トークンを提供する。具体的には、景品イベントにおいて、サーバー1の処理ユニット13は、第1の報酬トークンを受信したことがあるモバイルデバイス2(すなわち、共同ロイヤルティプログラムに参加して報酬に引き換えたことのあるユーザーのモバイルデバイス2)の一部または全部に、第3の報酬トークンを送信する。これによって、ユーザーは、ロイヤルティポイントを報酬に引き換えた後も、参加商店との取り引きを継続する動機を有する。第3の報酬トークンは、例えば、参加商店の特定の1つまたは任意の1つに関連し(候補参加商店でなくてもいい)、商品に引き換えたり利用金額が減額されたりすることができる。
【0056】
なお、上記の共同ロイヤルティプログラムに加えて、サーバー1は通常のロイヤルティプロムラムを提供することもできる。例えば、ユーザーは、モバイルデバイス2を操作して、参加商店のうちの1つのみを選択して、参加商店のうちの該1つの報酬に引き換えるために、参加商店のうちの該1つに関連するポイント引き換えリクエストを、サーバー1に送信する。サーバー1は、ポイント引き換えリクエストを受信したことに応じて、参加商店のうちの該1つに関連する第4の報酬トークンを、モバイルデバイス2に送信する。
【0057】
参加商店は、飲食店のほかに、ホテル、テーマパーク、観光スポット、タクシー、ヘアサロンなどであってもよい。また、顧客は方法を実行する地域に実際に訪問する必要があるため、地域の活性化に繋がる。
【0058】
本発明の一実施形態によれば、通信ユニット、記憶ユニット、及び処理ユニットを含むサーバーが提供される。通信ユニットは、モバイルデバイス(例えば、図2のモバイルデバイス2)と通信することができる。記憶ユニットは、処理ユニットによって実行されると、処理ユニットに図1の方法のステップを実行させる命令を含むソフトウェアアプリケーションを記憶する。
【0059】
本発明の一実施形態によれば、モバイルデバイスと通信するサーバーの処理ユニットによって実行されると、処理ユニットに図1の方法のステップを実行させる命令を含む命令を記憶するコンピューター読み取り可能な記憶媒体が提供される。
【0060】
要約すると、本発明の実施形態は、ロイヤルティプログラムを管理する方法、サーバー、及びコンピューター読み取り可能な記憶媒体を提供する。該方法によれば、サーバーは、モバイルデバイスの地理的位置及び共同ロイヤルティプログラムに参加する所望の参加商店の数に基づいて、候補参加商店を選択する。そして、ユーザーは、候補参加商店から引き換え商店を選択して、異なる引き換え商店で獲得したロイヤルティポイントを用いて、引き換え商店商店の1つに関連する報酬に引き換えることができる。これによって、各商店での報酬を得るのに必要な利用金額が低くなり、ユーザーはより容易に報酬を得ることができ、ビジネスの活性化に繋がる。すなわち、該方法によると、報酬の「シェア買い」になる。また、引き換え商店として選択されない候補参加商店も、共同ロイヤルティプログラムで潜在顧客に露出することができる。
【0061】
上記の説明では、説明の目的のために、実施形態の完全な理解を提供するために多数の特定の詳細が述べられた。しかしながら、当業者であれば、一又はそれ以上の他の実施形態が具体的な詳細を示さなくとも実施され得ることが明らかである。また、本明細書における「一実施形態」「一つの実施形態」を示す説明において、序数などの表示を伴う説明は全て、特定の態様、構造、特徴を有する本発明の具体的な実施に含まれ得るものであることと理解されたい。更に、本明細書において、時には複数の変化例が一つの実施形態、図面、又はこれらの説明に組み込まれているが、これは本明細書を合理化させるためのもので、本発明の多面性が理解されることを目的としたものであり、また、一実施形態における一又はそれ以上の特徴あるいは特定の具体例は、適切な場合には、本発明の実施において、他の実施形態における一またはそれ以上の特徴あるいは特定の具体例と共に実施され得る。
【0062】
以上、本発明の実施形態および変化例を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、最も広い解釈の精神および範囲内に含まれる様々な構成として、全ての修飾および均等な構成を包含するものとする。
【符号の説明】
【0063】
1 サーバー
11 通信ユニット
12 記憶ユニット
13 処理ユニット
2 モバイルデバイス
21 通信ユニット
22 記憶ユニット
23 処理ユニット
24 表示ユニット
25 位置決めユニット
100 インターネット
S1-S11 ステップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6