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  • 特開-人型ロボットハンドの指関節駆動機構 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024084733
(43)【公開日】2024-06-25
(54)【発明の名称】人型ロボットハンドの指関節駆動機構
(51)【国際特許分類】
   B25J 15/08 20060101AFI20240618BHJP
【FI】
B25J15/08 J
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023209615
(22)【出願日】2023-12-12
(31)【優先権主張番号】111147861
(32)【優先日】2022-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】523469043
【氏名又は名称】ジャン、イス
【氏名又は名称原語表記】ZHANG, YISI
【住所又は居所原語表記】5 GONELLA CRES BUNDOORA VIC 3083 AUSTRALIA
(71)【出願人】
【識別番号】523469054
【氏名又は名称】フワルド、エリック
【氏名又は名称原語表記】HUWALD, ERIC
【住所又は居所原語表記】5 GONELLA CRES BUNDOORA VIC 3083 AUSTRALIA
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、イス
(72)【発明者】
【氏名】フワルド、エリック
【テーマコード(参考)】
3C707
【Fターム(参考)】
3C707ES07
3C707HS27
3C707HT22
3C707HT24
(57)【要約】
【課題】人型ロボットハンドの指関節伝達機構を提供する。
【解決手段】本発明に係る人型ロボットハンドの指関節伝達機構は、第1指関節及び第2指関節が枢着されることで構成されている。第1指関節は枢着箇所に円弧状を呈して配置されているラックが設けられ、第2指関節には動力装置及び傾斜するように配置されている駆動組み合わせ部材が内設されている。駆動組み合わせ部材は第1指関節のラックに相互に噛合され、動力装置が駆動組み合わせ部材を作動するように駆動すると、駆動組み合わせ部材がラックに沿って移動するように駆動され、第2指関節が第1指関節に対して所定の角度で上下に枢動するように駆動される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端には第1枢着部及び第1関節部を有し、前記第1関節部にはY軸方向に沿って円弧状を呈して配置されているラックが設けられている第1指関節と、
中空状を呈していると共に内部には収容空間が形成されている第2指関節であって、前記第2指関節は先端及び前記先端の反対側にある末端を有し、前記第2指関節はその先端が前記第1指関節の第1枢着部に対して枢着され、且つ前記末端には第2枢着部及び第2関節部が形成され、動力装置は前記収容空間に設置され、前記動力装置は前記第1関節部に向けて突出する駆動軸を有し、且つ前記駆動軸の外周に沿って駆動ギアが連設されている第2指関節と、
前記第2指関節の先端に隣接する上方位置箇所に設置されている駆動組み合わせ部材であって、前記駆動組み合わせ部材は、前記駆動ギアと相互に噛合する溝付きディスクを含み、前記溝付きディスクの中心箇所には前記溝付きディスクに従って同期で作動するドライブシャフトが凸設され、且つ前記ドライブシャフトの外周に沿って前記ラックに相互に噛合するドライブギアが連設され、前記動力装置の駆動軸が駆動ギアにより前記溝付きディスク及び前記ドライブシャフトを回転するように駆動させると、前記ドライブギアが前記ラックに沿って移動するように同期で駆動され、且つ前記第2指関節が前記第1指関節に対して所定の角度で上または下に向けて枢動するように駆動される駆動組み合わせ部材と、を備えていることを特徴とする人型ロボットハンドの指関節駆動機構。
【請求項2】
前記溝付きディスクは外周に沿って所定の数量のスキューギアが周設され、且つ前記ドライブギアの歯数は前記溝付きディスクの歯数より少ないことを特徴とする請求項1に記載の人型ロボットハンドの指関節駆動機構。
【請求項3】
前記第1枢着部はZ軸方向に沿って前記第2指関節の対向する両側に向けて凸状を呈するように凸設され、前記第1関節部はX軸方向に沿ってシート状を呈するように前に向けて凸設され、且つ前記第2指関節は先端の貫通孔により前記第1指関節の第1枢着部に対して枢着され、前記第1関節部が前記先端に対して収容されることを特徴とする請求項1に記載の人型ロボットハンドの指関節駆動機構。
【請求項4】
前記第2指関節が前記第1指関節に対して真直位置に位置する場合、前記動力装置の駆動軸の中心軸が前記ラックの前記X軸方向に沿って延伸されている中心線に相互に位置を揃えることを特徴とする請求項3に記載の人型ロボットハンドの指関節駆動機構。
【請求項5】
前記第2指関節は先端に隣接する真上位置箇所内に組立溝が形成され、前記駆動組み合わせ部材は前記組立溝に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の人型ロボットハンドの指関節駆動機構。
【請求項6】
前記駆動組み合わせ部材は前記組立溝に傾斜するように配置され、前記ドライブシャフトの中心軸と前記駆動軸の中心軸との間には傾斜夾角が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の人型ロボットハンドの指関節駆動機構。
【請求項7】
前記第2関節部には前記Y軸方向に沿って円弧状を呈して配置されている他のラックが設けられ、第3指関節は先端により前記第2枢着部に枢着され、且つ前記第3指関節には前記第2指関節と同じ動力装置及び駆動組み合わせ部材が設置され、前記第3指関節のドライブギアが回転すると、他の前記ラックに沿って移動し、且つ前記第3指関節を前記第2指関節に対して所定の角度で上または下に向けて枢動するように駆動することを特徴とする請求項1に記載の人型ロボットハンドの指関節駆動機構。
【請求項8】
前記第1指関節の他端には受け座を有し、前記受け座にはZ軸方向に沿って円弧状を呈して配置されているドライブラックが設けられ、駆動組み合わせ部材は駆動モーター及び前記駆動モーターに接続されている減速器を備え、前記減速器は出力軸を有し、且つ前記出力軸の外周には出力ギアが周設され、前記出力ギアは前記ドライブラックに相互に噛合され、前記駆動モーターが前記減速器により前記出力軸を作動するように駆動すると、前記出力ギアが前記ドライブラックを押動し、前記駆動組み合わせ部材に対して所定の角度で左または右に向けて傾斜してスイングするように前記第1指関節を駆動することを特徴とする請求項1に記載の人型ロボットハンドの指関節駆動機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボットハンド構成に関し、より詳しくは、人型ロボットハンドの指関節駆動機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ロボット工業の勃興と発展に伴い、人間の手の構造を模倣した人型ロボットハンド(anthropomorphic robot hand)が人間の手のように特定の作業を実行可能になっている。多指ロボットハンドの研究では、器用な操作を行えるようにする機能が重視されている。
【0003】
従来の人型ロボットハンドは、物品を掴み取るように設計されているため、指関節がそれぞれ互いに枢着されると共に駆動されると所定の自由度で運動するようになっている。従来の特許文献では、例えば、下記特許文献1に記載の義手装置は、指の各指関節がリンクロッドにより相互に枢着され、リニア駆動素子によりヘッド端の指関節のリンクロッドが連結されている。前記リニア駆動素子が作動すると、リンクロッドがそれぞれ互いに引き動かすことで湾曲や真直動作を行うように各指関節が駆動される。しかしながら、この構造で構成されているロボットハンドは、人間の手のように物体を掴む効果を達成するが、リンクロッドにより駆動される指関節は自由度が小さいのみならず、各指関節の湾曲動作を個別に制御して精確に位置決めすることもできないため、簡単な掴む作業しかこなせなかった。
【0004】
また、ケーブルにより各指関節を引っ張って相互に枢着する従来の他の設計は、湾曲や真直動作を達成しており、主に人間の手の腱(tendon)を模倣する方式で指関節を引っ張ることで対応する枢動動作を発生させているが、このようなロボットハンドはケーブルを巻き取るための駆動装置の体積が大きく、且つ指のそれぞれを駆動するケーブルがロボットハンドにそれぞれ巻回するように設置されているため、この種のロボットハンドは全体の構成がより複雑化し、各指関節の湾曲動作も個別に制御して精確に位置決めすることができず、不十分であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】中国特許出願公開第108189065号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の提案に至った。
【0007】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、上述のような問題点を解決することを課題の一例とする。すなわち、本発明は、構造の構成を簡略化し、空間を効果的に利用して体積を縮減すると共に減速比を確保し、同時に適応性を高め、精確に制御する効果を達成する人型ロボットハンドの指関節駆動機構を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一態様である人型ロボットハンドの指関節駆動機構は、
一端には第1枢着部及び第1関節部を有し、前記第1関節部にはY軸方向に沿って円弧状を呈して配置されているラックが設けられている第1指関節と、
中空状を呈していると共に内部には収容空間が形成されている第2指関節であって、前記第2指関節は先端及び前記先端の反対側にある末端を有し、前記第2指関節はその先端が前記第1指関節の第1枢着部に対して枢着され、且つ前記末端には第2枢着部及び第2関節部が形成され、動力装置は前記収容空間に設置され、前記動力装置は前記第1関節部に向けて突出する駆動軸を有し、且つ前記駆動軸の外周に沿って駆動ギアが連設されている第2指関節と、
前記第2指関節の先端に隣接する真上位置箇所に設置されている駆動組み合わせ部材であって、前記駆動組み合わせ部材は、前記駆動ギアと相互に噛合する溝付きディスクを含み、前記溝付きディスクの中心箇所には前記溝付きディスクに従って同期で作動するドライブシャフトが凸設され、且つ前記ドライブシャフトの外周に沿って前記ラックに相互に噛合するドライブギアが連設され、前記動力装置の駆動軸が駆動ギアにより前記溝付きディスク及び前記ドライブシャフトを回転するように駆動させると、前記ドライブギアが前記ラックに沿って移動するように同期で駆動され、且つ前記第2指関節が前記第1指関節に対して所定の角度で上または下に向けて枢動するように駆動される駆動組み合わせ部材と、を備えている。
【0009】
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施例に係る人型ロボットハンドの指関節駆動機構を模式的に示した分解図である。
図2】本発明の一実施例に係る人型ロボットハンドの指関節駆動機構を模式的に示した外観傾斜図である。
図3】本発明の一実施例に係る人型ロボットハンドの指関節駆動機構の組み合わせを示す概略構成図である。
図4図3の部分拡大の一例を概略的に示す。
図5】本発明の一実施例に係る人型ロボットハンドの指関節駆動機構の各指関節が下に向かって枢動する場合の一例を概略的に示す。
図6】本発明の一実施例に係る人型ロボットハンドの指関節駆動機構の各指関節が下に向かって枢動する場合の一例を概略的に示す。
図7】本発明の一実施例に係る人型ロボットハンドの指関節駆動機構の第1指関節が駆動組み合わせ部材に対して横方向に傾斜にスイングした場合の一例を概略的に示す。
図8】本発明の一実施例に係る人型ロボットハンドの指関節駆動機構の第1指関節が駆動組み合わせ部材に対して横方向に傾斜してスイングする場合の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0012】
まず、図1~4を参照しながら、本発明に係る人型ロボットハンドの指関節駆動機構を詳しく説明する。本発明に係る人型ロボットハンドの指関節駆動機構は、主に第1指関節11、第2指関節21、第3指関節31、及び第4指関節41が順次枢着されることで構成され、且つ第1指関節11、第2指関節21、第3指関節31、及び第4指関節41が互いに枢着される箇所には駆動組み合わせ部材51がそれぞれ設置されている。以下、それぞれについて説明する。
【0013】
<第1指関節11>
一端には、Z軸方向に沿って左右両側に向けて凸状を呈するように凸設されている第1枢着部12、及びX軸方向に沿ってシート状を呈するように前に向けて凸設されている第1関節部13を有し、且つ第1関節部13にはY軸方向に沿って円弧状を呈して配置されているラック14が設けられている。
【0014】
<第2指関節21>
中空状を呈し、且つ内部には第2指関節21の長軸方向に沿って延伸されている収容空間22が形成されている。本実施例では、第2指関節21は第1ハーフハウジング211及び第2ハーフハウジング212が相互に組み立てられることで形成され、他の実施可能な実施例においては、第2指関節21は少なくとも1つの開口端を有している中空筒体、或いは、トラス型の支持フレームにより一体に構成されている。本発明は指関節自体の構成構造や製造方式に制限はない。第2指関節21は先端23及び先端23の反対側にある末端24を有し、且つ第2指関節21の先端23に隣接する真上位置箇所内には組立溝25が更に形成され、第2指関節21は先端23の貫通孔231により第1指関節11の第1枢着部12に対して枢着され、第1関節部13が先端23に対して収容される。末端24には前記Z軸方向に沿って対向する両側に向けて凸状を呈するように凸設されている第2枢着部26、及び前記X軸方向に沿ってシート状を呈するように前に向けて凸設されている第2関節部27が形成され、且つ第2関節部27には前記Y軸方向に沿って円弧状を呈して配置されている他のラック28が設けられている。動力装置61は前記収容空間22に対応するように収容され、動力装置61は単一のモーターまたはモーターと減速器との組み合わせ部材で構成されている。動力装置61は前記第1関節部13に向けて突出する駆動軸62を有し、且つ駆動軸62の外周に沿ってかさ歯車またはハイポイドギヤで構成されている駆動ギア63が連設されている。
【0015】
<駆動組み合わせ部材51>
第2指関節21の組立溝25に設置され、駆動組み合わせ部材51は傾斜するように配置されている溝付きディスク52を備え、溝付きディスク52はその外周に沿って所定の数量のスキューギア521が周設され、且つ溝付きディスク52の中心箇所にはラックの方向に向けて溝付きディスク52に従って同期で作動するドライブシャフト53が凸設されている。ドライブシャフト53の外周に沿ってラック14に相互に噛合するドライブギア54が連設され、ドライブギア54も同様にかさ歯車またはハイポイドギヤで構成され、ドライブギア54の歯数は溝付きディスク52の歯数より少ない。ドライブシャフト53の中心軸Lと駆動軸62の中心軸L'との間には傾斜夾角θが形成され、本実施例では傾斜夾角θは45度を例とする。駆動組み合わせ部材51は第2指関節21の真上位置箇所に位置する組立溝25に傾斜するように配置され、その部材構成の数量及び全体の重量が簡略化されるのみならず、駆動組み合わせ部材51の構成が空間を更に有効利用して全体の体積を縮減する効果を達成し、同時に駆動過程で十分大きな減速比を提供し、動力装置61の駆動軸62が駆動ギア63により溝付きディスク52及びドライブシャフト53を同期で回転するように同期で駆動すると、ドライブギア54がラック14に沿って移動するように駆動され、第2指関節21がY軸方向に沿って第1指関節11に対して所定の角度で上または下に向けて枢動するように平穏に駆動される。動力装置61のモーターには角度センサーが更に設置され、指関節の移動位置を精密に制御し、人間の指関節の湾曲及び真直動作を精確に模倣する。第2指関節21が第1指関節11に対して真直位置Aに位置している場合、動力装置61の駆動軸62の中心軸L'はラック14の前記X軸方向に沿って延伸される中心線に相互に位置を揃える(図4参照)。また、単一のモーターで構成されている動力装置61が提供するトルクが不足している場合、モーターの前端に直列接続されている減速器で構成されている動力装置61により、減速器が先ず第1段階の減速を行った後、駆動組み合わせ部材51が第2段階の減速を行ってその出力トルクを確保する。
【0016】
<第3指関節31>
先端33が第2枢着部26に枢着され、且つ第3指関節31に第2指関節21と同じ動力装置61及び駆動組み合わせ部材51が設置され、第3指関節31及び第4指関節41が相互に枢着される位置に第1指関節11及び第2指関節21と同じラック28、動力装置61、及び駆動組み合わせ部材51がそれぞれ設置されることで、第3指関節31及び第4指関節がそれぞれ属するドライブギア54により対応するラック28に沿ってそれぞれ移動し、第3指関節31及び第4指関節41が前記Y軸方向に沿って所定の角度で上または下に向けて枢動するように個別に駆動される。図5図6を併せて参照し、第2指関節21、第3指関節31、及び第4指関節41の動力装置61が正回転または逆回転するように駆動すると、対応する指関節が湾曲または真直動作を行うように駆動される。また、本発明が構成する指の各関節位置は全て独立して駆動するため、適応性が更に高くなり、精確に制御する効果を達成している。
【0017】
また、第1指関節11の他端には受け座15が突出するように形成され、受け座15にはZ軸方向に沿って円弧状を呈して配置されているドライブラック16が設置され、駆動組み合わせ部材71は駆動モーター72及び駆動モーター72に接続されている減速器73を備えている。減速器73は前記X軸方向に沿って突出する出力軸74を有し、出力軸74及び駆動軸62は同じ中心軸L'を有し、且つ出力軸74の外周にはかさ歯車またはハイポイドギヤで構成されている出力ギア75が連設されている。出力ギア75はドライブラック16に相互に噛合され、駆動モーター72が減速器73により出力軸74を作動するように駆動すると、図7図8に示す如く、出力ギア75がドライブラック16を移動するように押動し、駆動組み合わせ部材71に対して前記Z軸方向に沿って所定の角度で左または右に向けて傾斜してスイングするように第1指関節11を平穏に駆動し、且つ残りの指関節のそれぞれを横方向に偏向してスイングするように駆動し、その動作の適応性を高めている。
【0018】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0019】
11 第1指関節
12 第1枢着部
13 第1関節部
14 ラック
15 受け座
16 ドライブラック
21 第2指関節
211 第1ハーフハウジング
212 第2ハーフハウジング
22 収容空間
23 先端
231 貫通孔
24 末端
25 組立溝
26 第2枢着部
27 第2関節部
28 ラック
31 第3指関節
33 先端
41 第4指関節
51 駆動組み合わせ部材
52 溝付きディスク
521 スキューギア
53 ドライブシャフト
54 ドライブギア
61 動力装置
62 駆動軸
63 駆動ギア
71 駆動組み合わせ部材
72 駆動モーター
73 減速器
74 出力軸
75 出力ギア
L 中心軸
L' 中心軸
θ 傾斜夾角
A 真直位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8