(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024084772
(43)【公開日】2024-06-25
(54)【発明の名称】接続性、空気流、およびエアロゾル経路が改善されたエアロゾル送達装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/42 20200101AFI20240618BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20240618BHJP
A24F 40/46 20200101ALI20240618BHJP
【FI】
A24F40/42
A24F40/40
A24F40/46
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024055639
(22)【出願日】2024-03-29
(62)【分割の表示】P 2021519856の分割
【原出願日】2019-10-11
(31)【優先権主張番号】62/744,978
(32)【優先日】2018-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/911,519
(32)【優先日】2019-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/598,496
(32)【優先日】2019-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/598,575
(32)【優先日】2019-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】516097871
【氏名又は名称】アール・エイ・アイ・ストラテジック・ホールディングス・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ノバック・ザ・サード,チャールズ・ジェイコブ
(72)【発明者】
【氏名】ドーアティ,ショーン・エイ
(72)【発明者】
【氏名】アラー,ジャレッド
(72)【発明者】
【氏名】ギャロウェイ,マイケル・ライアン
(72)【発明者】
【氏名】ホルト,ジャスティン
(72)【発明者】
【氏名】ネッテンストローム,マシュー・ジョエル
(72)【発明者】
【氏名】シェンヌム,スティーブン・マイケル
(57)【要約】 (修正有)
【課題】エアロゾル送達装置およびエアロゾル送達装置用のカートリッジを提供する。
【解決手段】エアロゾル送達装置は、カートリッジ受容チャンバを画定する外側ハウジングを含み、電源および制御構成要素をさらに含む制御装置と、マウスピース、タンク、加熱アセンブリ、および底部キャップを含むカートリッジとを備える。マウスピースは、その端部に出口ポータルを画定し、タンクは、その中に液体組成物を収容するように構成されている。カートリッジは制御装置の受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成され、加熱アセンブリは気化チャンバを画定し、液体組成物を加熱してエアロゾルを発生させるように構成されている。入口空気流は、マウスピースの外周面と制御装置との間のインターフェースにおいて始まるカートリッジと制御装置との間のギャップによって画定される。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル送達装置であって、該エアロゾル送達装置は、
制御装置であって、外壁を画定し且つ近位端および遠位端を有する外側ハウジングを含み、制御装置の近位端が受容チャンバを画定し、電源および制御構成要素をさらに含む制御装置と、
マウスピース、タンク、加熱アセンブリ、および底部キャップを含むカートリッジであって、マウスピースが近位端および遠位端を有し、マウスピースの近位端がそれを貫通して画定された出口ポータルを有し、タンクが近位端および遠位端を画定し且つ液体組成物を収容するように構成され、マウスピースがタンクの近位端と係合するように構成され、底部キャップがタンクの遠位端と係合するように構成されたカートリッジと、
を備え、
カートリッジが制御装置の受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成され、加熱アセンブリが気化チャンバを画定し、且つエアロゾルを発生させるように液体組成物を加熱するように構成され、入口空気流がカートリッジと制御装置との間のギャップによって画定され、エアロゾル経路がタンクとマウスピースの出口ポータルとを通って画定され、ギャップが、マウスピースの外周面と制御装置との間のインターフェースにおいて始まる、エアロゾル送達装置。
【請求項2】
インターフェースが、マウスピースの外周面およびハウジングの外壁の上縁に近接して配置されている、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項3】
入口空気流が、底部キャップの底面のほぼ中央に配置された単一の入口チャネルを通ってカートリッジに入る、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項4】
カートリッジと制御装置との間のギャップが、制御装置に配置された複数の突起によって確立される、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項5】
複数の突起が、制御装置の上部フレームに配置された複数の隆起した細長いボスを備える、請求項4に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項6】
カートリッジと制御装置との間のギャップが、制御装置の外側ハウジングおよび上部フレームと、カートリッジのマウスピース、タンク、および底部キャップとの間に確立される、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項7】
カートリッジと制御装置との間のギャップが、制御装置の上部フレームの凹面とカートリッジの底部キャップの底面との間にさらに確立される、請求項6に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項8】
タンクが、液体組成物を保持するように構成されたリザーバキャビティをさらに画定する、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項9】
エアロゾル経路が、タンク内に配置された一対の流管によって画定され、流管の少なくとも一部が、リザーバキャビティの両側に配置されている、請求項8に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項10】
制御装置が圧力センサを含み、カートリッジおよび制御装置が、圧力センサに負圧を伝達するように構成された圧力経路を含む、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項11】
ハウジングの外壁の上縁は、カートリッジの最大外周が完全に受容チャンバ内に受容されるように、マウスピースの外周面よりも大きいサイズの開口部を画定する、請求項2に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項12】
制御装置に結合されたとき、マウスピースの一部が、ハウジングの外壁の上縁の下方で受容ャンバ内に延在する、請求項2に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項13】
エアロゾル送達装置とともに使用するためのカートリッジであって、該カートリッジは、
近位端および遠位端を有し、且つ近位端が貫通して画定された出口ポータルを有するマウスピースと、
近位端および遠位端を有し、且つ内部に液体組成物を収容するように構成されたタンクと、
液体組成物を加熱してエアロゾルを発生させるように構成された気化チャンバを画定する加熱アセンブリと、
液体組成物を保持するように構成されたリザーバキャビティと、
底部キャップと、
を備え、
マウスピースが、タンクの近位端に係合するように構成され、底部キャップが、タンクの遠位端に係合するように構成され、入口空気流が、底部キャップの底面のほぼ中央に配置された単一の入口チャネルを通ってカートリッジに入り、エアロゾル経路が、タンクとマウスピースの出口ポータルとを通って画定され、エアロゾル経路が、タンクに配置された一対の流管によって画定され、流管の少なくとも一部がリザーバキャビティの両側に配置されている、カートリッジ。
【請求項14】
底部キャップ内に配置された入口チャネルがノズル状の形状を有する、請求項1に記載のエアロゾル送達装置または請求項13に記載のカートリッジ。
【請求項15】
加熱アセンブリが、平坦な加熱部材および液体輸送要素を備え、平坦な加熱部材および液体輸送要素が湾曲した向きに設置される、請求項1に記載のエアロゾル送達装置または請求項13に記載のカートリッジ。
【請求項16】
カートリッジが、底部キャップおよび加熱アセンブリによって画定された気化チャンバをさらに画定する、請求項1に記載のエアロゾル送達装置または請求項13に記載のカートリッジ。
【請求項17】
エアロゾル経路が気化チャンバにおいて始まる、請求項16に記載のエアロゾル送達装置または請求項16に記載のカートリッジ。
【請求項18】
気化チャンバに入る入口空気が、加熱部材に実質的に垂直に衝突し、実質的に水平に広がる、請求項16に記載のエアロゾル送達装置または請求項16に記載のカートリッジ。
【請求項19】
リザーバキャビティが、閉鎖近位端および開放遠位端を画定する、請求項8に記載のエアロゾル送達装置または請求項13に記載のカートリッジ。
【請求項20】
リザーバキャビティの開放遠位端が、別個のベース部材によって少なくとも部分的にシールされる、請求項19に記載のエアロゾル送達装置または請求項19に記載のカートリッジ。
【請求項21】
ベース部材が、液体流路を提供するように構成された複数のスロットを含む、請求項20に記載のエアロゾル送達装置または請求項20に記載のカートリッジ。
【請求項22】
エアロゾル経路が、タンクとマウスピースの出口ポータルとの間に配置された上部エアロゾルチャネルインサートを介してさらに画定される、請求項1に記載のエアロゾル送達装置または請求項13に記載のカートリッジ。
【請求項23】
底部キャップが、強磁性金属材料を備える一対のインサートを含む、請求項1に記載のエアロゾル送達装置または請求項13に記載のカートリッジ。
【請求項24】
制御装置の上部フレームが、カートリッジの一対の金属インサートと実質的に位置合わせするように構成された一対の磁石を含む、請求項23に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項25】
圧力経路が、カートリッジの底部キャップに画定されたオフセット圧力チャネルによって少なくとも部分的に画定される、請求項1に記載のエアロゾル送達装置または請求項13に記載のカートリッジ。
【請求項26】
圧力経路が、制御装置の上部フレームシール内の対応するチャネルによって少なくとも部分的に画定される、請求項25に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項27】
上部フレームシールは、圧力経路がカートリッジの2つの回転方向のいずれかに確立されるように構成されるように一対のチャネルを含む、請求項26に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項28】
エアロゾル送達装置であって、該エアロゾル送達装置は、
制御装置であって、外壁を画定し且つ近位端および遠位端を有する外側ハウジングを含み、制御装置の近位端が受容チャンバを画定し、電源および制御構成要素をさらに含む制御装置と、
マウスピース、タンク、および加熱アセンブリを含み、タンクが液体組成物を収容するように構成されたカートリッジと、
を備えるエアロゾル送達装置であって、
カートリッジが制御装置の受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成され、加熱アセンブリが液体組成物を加熱してエアロゾルを発生させるように構成され、加熱アセンブリが実質的に平坦な加熱部材および液体輸送要素を備え、加熱部材が弓形の向きに設置される、エアロゾル送達装置。
【請求項29】
エアロゾル送達装置とともに使用するためのカートリッジであって、該カートリッジは、
マウスピースと、
液体組成物を収容するように構成されたタンクと、
加熱アセンブリと、
を備え、
加熱アセンブリが、液体組成物を加熱してエアロゾルを発生させるように構成され、加熱アセンブリが、実質的に平坦な加熱部材および液体輸送要素を備え、加熱部材が湾曲した向きに設置される、カートリッジ。
【請求項30】
加熱部材が、第1の端部、第2の端部および、第1の端部と第2の端部とを接続するヒータループを備える、請求項28に記載のエアロゾル送達装置または請求項29に記載のカートリッジ。
【請求項31】
ヒータループが、加熱部材の長手方向軸線を実質的に横断して延在する、接続されたヒータトレースの蛇行パターンを含む、請求項30に記載のエアロゾル送達装置または請求項30に記載のカートリッジ。
【請求項32】
ヒータトレースの蛇行パターンが、加熱部材の中央領域に配置された複数の分割トレースを備える、請求項31に記載のエアロゾル送達装置または請求項31に記載のカートリッジ。
【請求項33】
ヒータループが、液体輸送要素と接触する加熱要素の領域に熱を集中させるように構成されている、請求項30に記載のエアロゾル送達装置または請求項30に記載のカートリッジ。
【請求項34】
加熱部材および液体輸送要素が配置されるベース部材をさらに備える、請求項28に記載のエアロゾル送達装置または請求項29に記載のカートリッジ。
【請求項35】
加熱部材の少なくとも一方の縁部が、加熱部材の弓形の向きを容易にするためにベース部材と係合するように構成されている、請求項34に記載のエアロゾル送達装置または請求項34に記載のカートリッジ。
【請求項36】
カートリッジを制御装置と電気的に接続するように構成された一対のコネクタをさらに備える、請求項28に記載のエアロゾル送達装置または請求項29に記載のカートリッジ。
【請求項37】
加熱要素が、加熱部材をコネクタに接続するように構成された一対のコンタクトホールを含む、請求項36に記載のエアロゾル送達装置または請求項36に記載のカートリッジ。
【請求項38】
コンタクトホールのそれぞれが、嵌合するコネクタの外径よりも小さい有効内径を形成する1つ以上の延長部を含む、請求項36に記載のエアロゾル送達装置または請求項36に記載のカートリッジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年10月10日に出願された「Aerosol Delivery Device with Improved Connectivity,Airflow,and Aerosol Paths」と題する米国特許出願第16/598,496号、および2019年10月10日に出願された「Aerosol Delivery Device with Improved Connectivity,Airflow,and Aerosol Paths」と題する米国特許出願第16/598,575号、および2018年10月12日に出願された「Aerosol Forming Device」と題する米国仮特許出願第62/744,978号、および2019年10月7日に出願された「Aerosol Delivery Device with Improved Connectivity,Airflow,and Aerosol Paths」と題する米国仮特許出願第62/911,519号の優先権および利益を主張し、これらのそれぞれは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、喫煙品などのエアロゾル送達装置に関し、より具体的には、エアロゾルの生成のために電気的に生成された熱を利用することができるエアロゾル送達装置(例えば、一般に電子タバコと呼ばれる喫煙品)に関する。喫煙品は、エアロゾル前駆体を加熱するように構成されることができ、これは、タバコから作られるかもしくはタバコに由来する材料を組み込むかまたはタバコを組み込むことができ、前駆体は、人間が消費する吸入可能な物質を形成することができる。
【背景技術】
【0003】
多くの喫煙具は、使用のためにタバコを燃焼させることを必要とする喫煙製品の改良または代替として長年にわたって提案されている。これらの装置の多くは、タバコ、葉巻、またはパイプ喫煙に関連する感覚を提供するが、タバコの燃焼に起因するかなりの量の不完全燃焼および熱分解生成物を送達しないように意図的に設計されている。この目的のために、電気エネルギを利用して揮発性物質を気化もしくは加熱するか、または大幅にタバコを燃焼させることなくタバコ、葉巻またはパイプ喫煙の感覚を提供しようとする多くの喫煙製品、香味発生器、および薬用吸入器が提案されている。例えば、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれるRobinsonらによる米国特許第7,726,320号明細書、Griffith Jr.らによる米国特許出願公開第2013/0255702号明細書、およびSearsらによる米国特許出願公開第2014/0096781号明細書に記載された背景技術に記載されている様々な代替喫煙品、エアロゾル送達装置および熱源を参照されたい。例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2014年2月3日に出願されたBlessらによる米国特許出願第14/170,838号明細書において商品名および商業的供給源によって参照される様々な種類の喫煙品、エアロゾル送達装置および電動熱源もまた参照されたい。有利な有用性特徴を有するエアロゾル送達装置を提供することが望ましいであろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第7,726,320号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2013/0255702号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2014/0096781号明細書
【特許文献4】米国特許出願第14/170,838号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、エアロゾル送達装置、そのような装置を形成する方法、およびそのような装置の要素に関する。本開示は、特に、エアロゾル送達装置およびエアロゾル送達装置において使用するためのカートリッジに関する。これに関して、本開示の様々な実施形態は、有利な有用性特徴を有するエアロゾル送達装置および/またはカートリッジを提供する。本開示は、限定されないが、以下の例示的な実装を含む。
【課題を解決するための手段】
【0006】
例示的実装1:エアロゾル送達装置であって、外壁を画定し且つ近位端および遠位端を有する外側ハウジングを含む制御装置であって、制御装置の近位端が受容チャンバを画定し、制御装置が電源および制御構成要素をさらに含む制御装置と、マウスピース、タンク、加熱アセンブリ、および底部キャップを含むカートリッジであって、マウスピースが近位端および遠位端を有し、マウスピースの近位端がそれを貫通して画定された出口ポータルを有し、タンクが近位端および遠位端を画定し且つ液体組成物を収容するように構成され、マウスピースがタンクの近位端と係合するように構成され、底部キャップがタンクの遠位端と係合するように構成されたカートリッジと、を備え、カートリッジが制御装置の受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成され、加熱アセンブリが気化チャンバを画定し、エアロゾルを発生させるように液体組成物を加熱するように構成され、入口空気流が、カートリッジと制御装置との間のギャップによって画定され、エアロゾル経路が、タンクとマウスピースの出口ポータルとを通って画定され、ギャップが、マウスピースの外周面と制御装置との間のインターフェースにおいて始まる、エアロゾル送達装置。
【0007】
例示的実装2:インターフェースが、マウスピースの外周面およびハウジングの外壁の上縁に近接して配置される、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0008】
例示的実装3:入口空気流が、底部キャップの底面のほぼ中央に配置された単一の入口チャネルを通ってカートリッジに入る、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0009】
例示的実装4:底部キャップ内に配置された入口チャネルがノズル状の形状を有する、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0010】
例示的実装5:カートリッジと制御装置との間のギャップが、制御装置に配置された複数の突起によって確立される、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0011】
例示的実装6:複数の突起が、制御装置の上部フレームに配置された複数の隆起した細長いボスを備える、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0012】
例示的実装7:カートリッジと制御装置との間のギャップが、制御装置の外側ハウジングおよび上部フレームと、カートリッジのマウスピース、タンク、および底部キャップとの間に確立される、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0013】
例示的実装8:カートリッジと制御装置との間のギャップが、制御装置の上部フレームの凹面とカートリッジの底部キャップの底面との間にさらに確立される、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0014】
例示的実装9:加熱アセンブリが平坦加熱部材および液体輸送要素を備え、平坦加熱部材および液体輸送要素が湾曲した向きに設置される、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0015】
例示的実装10:カートリッジが、底部キャップおよび加熱アセンブリによって画定された気化チャンバをさらに画定する、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0016】
例示的実装11:エアロゾル経路が気化チャンバにおいて始まる、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0017】
例示的実装12:気化チャンバに入る入口空気が、加熱部材に実質的に垂直に衝突し、実質的に水平に広がる、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0018】
例示的実装13:タンクが、液体組成物を保持するように構成されたリザーバキャビティをさらに画定する、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0019】
例示的実装14:エアロゾル経路が、タンク内に配置された一対の流管によって画定され、流管の少なくとも一部が、リザーバキャビティの両側に配置されている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0020】
例示的実装15:リザーバキャビティが、閉鎖近位端および開放遠位端を画定する、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0021】
例示的実装16:カートリッジのリザーバキャビティの開放遠位端が、別個のベース部材によって少なくとも部分的にシールされる、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0022】
例示的実装17:ベース部材が、液体流路を提供するように構成された複数のスロットを含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0023】
例示的実装18:エアロゾル経路が、タンクとマウスピースの出口ポータルとの間に配置された上部エアロゾルチャネルインサートを介してさらに画定される、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0024】
例示的実装19:カートリッジの底部キャップが、強磁性金属材料を含む一対のインサートを含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0025】
例示的実装20:制御装置の上部フレームが、カートリッジの一対の金属インサートと実質的に位置合わせするように構成された一対の磁石を含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0026】
例示的実装21:制御装置が圧力センサを含み、カートリッジおよび制御装置が、圧力センサに負圧をシグナリングするように構成された圧力経路を含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0027】
例示的実装22:圧力経路が、カートリッジの底部キャップに画定されたオフセット圧力チャネルによって少なくとも部分的に画定される、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0028】
例示的実装23:圧力経路が、制御装置の上部フレームシール内の対応するチャネルによって少なくとも部分的に画定される、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0029】
例示的実装24:上部フレームシールが、圧力経路がカートリッジの2つの回転方向のいずれかに確立されるように構成されるように、一対のチャネルを含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0030】
例示的実装25:ハウジングの外壁の上縁が、カートリッジの最大周囲が完全に受容チャンバ内に受容されるようにマウスピースの外周面よりも大きいサイズの開口を画定する、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0031】
例示的実装26:制御装置に結合されると、マウスピースの一部がハウジングの外壁の上縁の下方で収容チャンバ内に延在している、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0032】
例示的実装27:エアロゾル送達装置とともに使用するためのカートリッジであって、カートリッジが、近位端および遠位端を有し且つ近位端が貫通して画定された出口ポータルを有するマウスピースと、近位端および遠位端を有し且つ内部に液体組成物を収容するように構成されたタンクと、液体組成物を加熱してエアロゾルを発生させるように構成された気化チャンバを画定する加熱アセンブリと、液体組成物を保持するように構成されたリザーバキャビティと、底部キャップと、を備え、マウスピースが、タンクの近位端に係合するように構成され、底部キャップが、タンクの遠位端に係合するように構成され、入口空気流が、底部キャップの底面のほぼ中央に配置された単一の入口チャネルを通ってカートリッジに入り、エアロゾル経路が、タンクおよびマウスピースの出口ポータルを通って画定され、エアロゾル経路が、タンクに配置された一対の流管によって画定され、流管の少なくとも一部が、リザーバキャビティの両側に配置されている、カートリッジ。
【0033】
例示的実装28:底部キャップ内に配置された入口チャネルがノズル状の形状を有する、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0034】
例示的実装29:加熱アセンブリが平坦加熱部材および液体輸送要素を備え、平坦加熱部材および液体輸送要素が湾曲した向きに設置される、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0035】
例示的実装30:カートリッジが、底部キャップおよび加熱アセンブリによって画定された気化チャンバをさらに画定する、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0036】
例示的実装31:エアロゾル経路が気化チャンバにおいて始まる、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0037】
例示的実装32:気化チャンバに入る入口空気が、加熱部材に実質的に垂直に衝突し、実質的に水平に広がる、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0038】
例示的実装33:リザーバキャビティが、閉鎖近位端および開放遠位端を画定する、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0039】
例示的実装34:リザーバキャビティの開放遠位端が、別個のベース部材によって少なくとも部分的にシールされる、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0040】
例示的実装35:ベース部材が、液体流路を提供するように構成された複数のスロットを含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0041】
例示的実装36:エアロゾル経路が、タンクとマウスピースの出口ポータルとの間に配置された上部エアロゾルチャネルインサートを介してさらに画定される、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0042】
例示的実装37:底部キャップが、強磁性金属材料を具備する一対のインサートを含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0043】
例示的実装38:圧力経路が、カートリッジの底部キャップに画定されたオフセット圧力チャネルによって少なくとも部分的に画定される、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0044】
例示的実装39:エアロゾル送達装置であって、外壁を画定し且つ近位端および遠位端を有する外側ハウジングを含む制御装置であって、制御装置の近位端が受容チャンバを画定し、制御装置が電源および制御構成要素をさらに含む制御装置と、マウスピース、タンク、および加熱アセンブリを含むカートリッジであって、タンクが液体組成物を収容するように構成されたカートリッジと、を備え、カートリッジが制御装置の受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成され、加熱アセンブリが液体組成物を加熱してエアロゾルを発生させるように構成され、加熱アセンブリが実質的に平坦な加熱部材および液体輸送要素を備え、加熱部材が弓形の向きに設置される、エアロゾル送達装置。
【0045】
例示的実装40:加熱部材が、第1の端部と、第2の端部と、第1の端部と第2の端部とを接続するヒータループとを備える、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0046】
例示的実装41:ヒータループが、加熱部材の長手方向軸線を実質的に横断して延在する、接続されたヒータトレースの蛇行パターンを備える、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0047】
例示的実装42:ヒータトレースの蛇行パターンが、加熱部材の中央領域に配置された複数の分割トレースを備える、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0048】
例示的実装43:ヒータループが、液体輸送要素と接触する加熱要素の領域に熱を集中させるように構成されている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0049】
例示的実装44:加熱部材および液体輸送要素が配置されるベース部材をさらに備える、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0050】
例示的実装45:加熱部材の少なくとも1つの縁部が、加熱部材の弓形の向きを容易にするようにベース部材と係合するように構成されている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0051】
例示的実装46:カートリッジを制御構成要素または電源のうちの1つ以上と電気的に接続するように構成された一対のコネクタをさらに備える、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0052】
例示的実装47:加熱要素が、加熱部材をコネクタに接続するように構成された一対のコンタクトホールを含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0053】
例示的実装48:コンタクトホールのそれぞれが、嵌合コネクタの外径よりも小さい有効内径を形成する1つ以上の延長部を含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0054】
例示的実装49:エアロゾル送達装置とともに使用するためのカートリッジであって、カートリッジが、マウスピースと、液体組成物を収容するように構成されたタンクと、加熱アセンブリと、を備え、加熱アセンブリが、液体組成物を加熱してエアロゾルを発生させるように構成され、加熱アセンブリが、実質的に平坦な加熱部材および液体輸送要素を備え、加熱部材が湾曲した向きに設置される、カートリッジ。
【0055】
例示的実装50:加熱部材が、第1の端部と、第2の端部と、第1の端部と第2の端部とを接続するヒータループとを備える、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0056】
例示的実装51:ヒータループが、加熱部材の長手方向軸線を実質的に横断して延在する、接続されたヒータトレースの蛇行パターンを備える、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0057】
例示的実装52:ヒータトレースの蛇行パターンが、加熱部材の中央領域に配置された複数の分割トレースを備える、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0058】
例示的実装53:ヒータループが、液体輸送要素と接触する加熱要素の領域に熱を集中させるように構成されている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0059】
例示的実装54:加熱部材および液体輸送要素が配置されるベース部材をさらに備える、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0060】
例示的実装55:加熱部材の少なくとも1つの縁部が、加熱部材の弓形の向きを容易にするようにベース部材と係合するように構成されている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0061】
例示的実装56:カートリッジを制御装置と電気的に接続するように構成された一対のコネクタをさらに備える、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0062】
例示的実装57:加熱要素が、加熱部材をコネクタに接続するように構成された一対のコンタクトホールを含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0063】
例示的実装58:コンタクトホールのそれぞれが、嵌合コネクタの外径よりも小さい有効内径を形成する1つ以上の延長部を含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0064】
本開示のこれらのおよび他の特徴、態様、および利点は、以下に簡単に説明される添付の図面とともに以下の詳細な説明を読むことから明らかになろう。本発明は、2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の上述の実施形態の任意の組み合わせ、ならびにそのような特徴または要素が本明細書における特定の実施形態の説明において明示的に組み合わせられるかどうかにかかわらず、本開示に記載の任意の2つ、3つ、4つまたはそれ以上の特徴または要素の組み合わせを含む。本開示は、その様々な態様および実施形態のいずれかにおいて、開示された発明の任意の分離可能な特徴または要素が、文脈が明らかにそうでないことを指示しない限り組み合わせ可能であることが意図されるものとしてみなされるべきであるように、全体的に読まれるように意図される。
【0065】
上記の一般用語で本開示をそのように説明してきたが、ここで、必ずしも縮尺どおりに描かれていない添付図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【
図1】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の斜視図を示している。
【
図2】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の制御装置の斜視図を示している。
【
図3】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の制御装置の分解斜視図を示している。
【
図4A】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の制御装置の正面図を示している。
【
図4B】本開示の例示的実装にかかる
図4Aの制御装置の対応する断面図を示している。
【
図5A】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の制御装置の側面図を示している。
【
図5B】本開示の例示的実装にかかる
図5Aの制御装置の対応する断面図を示している。
【
図6】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の制御装置の斜視部分断面図を示している。
【
図7】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置のカートリッジの斜視図を示している。
【
図8】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置のカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図9A】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置のカートリッジの正面図を示している。
【
図9B】本開示の例示的実装にかかる
図8Aのカートリッジの対応する断面図を示している。
【
図10A】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置のカートリッジの側面図を示している。
【
図10B】本開示の例示的実装にかかる
図9Aのカートリッジの対応する断面図を示している。
【
図11】本開示の例示的実装にかかる空気流およびエアロゾル経路の一部を示すエアロゾル送達装置の斜視断面図を示している。
【
図12A】本開示の例示的実装にかかる空気流およびエアロゾル経路の一部を示すエアロゾル送達装置のカートリッジの側面図を示している。
【
図12B】本開示の例示的実装にかかる
図12Aのカートリッジの対応する断面図を示している。
【
図13】本開示の例示的実装にかかる空気流およびエアロゾル経路の一部を示す制御装置のカートリッジの底面斜視図を示している。
【
図14】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の制御装置の分解斜視図を示している。
【
図15】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の制御装置の正面断面図を示している。
【
図16】本開示の例示的実装にかかるエンドキャップアセンブリの斜視図を示している。
【
図17A】例示的実装にかかる
図14の制御装置のサブアセンブリを示している。
【
図17B】例示的実装にかかる
図14の制御装置のサブアセンブリを示している。
【
図17C】例示的実装にかかる
図14の制御装置のサブアセンブリを示している。
【
図18】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置のカートリッジの斜視図を示している。
【
図19】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置のカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図20】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置のカートリッジの側面断面図を示している。
【
図21A】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置のカートリッジのサブアセンブリを示している。
【
図21B】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置のカートリッジのサブアセンブリを示している。
【
図22】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の制御装置の分解斜視図を示している。
【
図23】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の制御装置の正面断面図を示している。
【
図24】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置のカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図25】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置のカートリッジの正面断面図を示している。
【
図26】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置のカートリッジの側面断面図を示している。
【
図27】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置のカートリッジおよび制御装置の正面断面図を示している。
【
図28】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の制御装置の分解斜視図を示している。
【
図29】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の制御装置の正面断面図を示している。
【
図30】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の制御装置の斜視部分断面図を示している。
【
図31】本開示の例示的実装にかかるエンドキャップアセンブリの斜視図を示している。
【
図32】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置のカートリッジの分解斜視図を示している。
【
図33】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置のカートリッジの正面断面図を示している。
【
図34】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置のカートリッジの側面断面図を示している。
【
図35】本開示の例示的実装にかかる制御装置を通る空気流を示すエアロゾル送達装置の制御装置の側面断面図を示している。
【
図36】本開示の例示的実装にかかる空気およびエアロゾル流路を示すエアロゾル送達装置のカートリッジの斜視側面断面図である。
【
図37】本開示の例示的実装にかかる空気およびエアロゾル流路を示すエアロゾル送達装置のカートリッジの斜視正面断面図である。
【
図38】本開示の例示的実装にかかる空気およびエアロゾル流路の一部を示すエアロゾル送達装置のカートリッジの底面斜視図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0067】
本開示は、その例示的な実施形態を参照して、以下においてより完全に説明される。これらの例示的な実施形態は、本開示が徹底的且つ完全であり、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように記載される。実際、本開示は、多くの異なる形態で具体化されてもよく、本明細書に記載の実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要件を満たすように提供される。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、「the」は、文脈上他に明確に指示されない限り、複数の指示対象を含む。
【0068】
以下に説明されるように、本開示の実施形態は、エアロゾル送達装置または気化装置に関し、前記用語は、本明細書では互換的に使用される。本開示にかかるエアロゾル送達装置は、電気エネルギを使用して材料を加熱し(好ましくは材料を有意な程度まで燃焼させることなくおよび/または材料を大幅に化学的に変化させることなく)、吸入可能物質を形成し、そのような装置の構成要素は、最も好ましくはハンドヘルド装置とみなすのに十分にコンパクトである物品の形態を有する。すなわち、好ましいエアロゾル送達装置の構成要素の使用は、煙の生成-すなわち、タバコの燃焼または熱分解の副産物からの生成をもたらさないが、むしろ、それらの好ましいシステムの使用は、内部に組み込まれている特定の成分の揮発または気化から結果として生じる蒸気の生成をもたらす。好ましい実施形態では、エアロゾル送達装置の構成要素は、電子タバコとして特徴付けることができ、それらの電子タバコは、最も好ましくは、タバコおよび/またはタバコに由来する成分を組み込み、したがって、エアロゾル形態のタバコ誘導成分を送達する。
【0069】
エアロゾル送達装置は、そのいずれかの成分のかなりの程度の燃焼を何ら伴わずにタバコを点火して燃焼させることによって(したがって、タバコの煙を吸い込むことによって)使用されるタバコ、葉巻、またはパイプ喫煙の多くの感覚(例えば、吸入および呼気行為、味または風味の種類、感覚刺激効果、物理的感触、使用行為、視認可能なエアロゾルによって提供されるような視覚的合図など)を提供することができる。例えば、本開示のエアロゾル生成装置のユーザは、喫煙者が伝統的な種類の喫煙品を使用するように、その部品を保持して使用し、その部品によって生成されるエアロゾルを吸入するためにその部品の一端を吸引し、選択された時間間隔でタバコを吸うまたはふかすなどすることができる。
【0070】
本開示のエアロゾル送達装置はまた、蒸気生成物品または薬剤送達物品であるとして特徴付けられることができる。したがって、そのような物品または装置は、吸入可能な形態または状態で1つ以上の物質(例えば、香料および/または医薬品有効成分)を提供するように構成されることができる。例えば、吸入可能物質は、実質的に蒸気の形態(すなわち、その臨界点より低い温度で気相にある物質)とすることができる。あるいは、吸入可能物質は、エアロゾル(すなわち、気体中の微細な固体粒子または液滴の懸濁液)の形態とすることができる。簡潔にするために、本明細書で使用される「エアロゾル」という用語は、可視であるかどうか、および煙のようにみなすことができる形態であるかどうかにかかわらず、人間の吸入に適した形態または種類の蒸気、ガス、およびエアロゾルを含むことを意味する。
【0071】
本開示のエアロゾル送達装置は、最も好ましくは、電源(すなわち、電気的電源)、少なくとも1つの制御構成要素(例えば、電源から物品の他の構成要素への電流を制御することなどにより、発熱のための電力を作動、制御、調整および停止するための手段-例えば、マイクロコントローラまたはマイクロプロセッサ)、ヒータまたは発熱部材(例えば、「アトマイザ」と一般に呼ばれることがある1つ以上のさらなる要素を単独でまたは組み合わせて有する電気抵抗加熱要素または他の構成要素)、液体組成物(例えば、「スモークジュース」、「e-リキッド」および「e-ジュース」と一般に呼ばれる成分など、一般に十分な熱の印加によってエアロゾルを生成することができるエアロゾル前駆体組成物液体)、およびエアロゾル吸入のためのエアロゾル送達装置による引き込みを可能にするマウスピースまたは口領域(例えば、生成されたエアロゾルなどの物品が吸引時にそこから回収されることができる画定された空気流路)のいくつかの組み合わせを備える。
【0072】
本開示のエアロゾル送達装置内の構成要素のより具体的な形式、構成および配置は、以下に提供されるさらなる開示に照らして明らかになるであろう。さらに、様々なエアロゾル送達装置の構成要素の選択および配置は、本開示の背景技術の項で参照される代表的な製品などの市販の電子エアロゾル送達装置を考慮すると理解することができる。
【0073】
様々な実装では、本開示は、エアロゾル送達装置ならびにエアロゾル送達装置をともに備えるカートリッジおよび制御装置に関する。以下により詳細に記載されるように、様々な実装では、エアロゾル送達装置は、装置を通る改善された接続性、空気流および/またはエアロゾル経路を有することができる。
【0074】
本開示のエアロゾル送達装置100の例示的実装が
図1に示されている。図示されるように、エアロゾル送達装置100は、制御装置200および取り外し可能なカートリッジ300を含む。図示の実装では1つのカートリッジのみが示されているが、様々な実装では、エアロゾル送達装置100は、交換可能なシステムを備えてもよいことを理解されたい。例えば、1つ以上の実装では、単一の制御装置が複数の異なるカートリッジとともに使用することができる。同様に、1つ以上の実装では、単一のカートリッジが複数の異なる制御装置とともに使用することができる。
【0075】
図2は、制御装置200の斜視図を示し、
図3は、制御装置200の分解斜視図を示している。図に示すように、図示の実装の制御装置200は、一般に、外壁204を画定するハウジング202と、上部フレーム206と、上部フレームシール208と、圧力センサシール210と、下部フレーム212と、制御構成要素214と、バッテリ216と、振動モータ218と、モータハウジング220と、ピンシール222と、エンドキャップ224と、光拡散器226とを含む。これらの構成要素の配置は、
図4Aおよび
図4Bならびに
図5Aおよび
図5Bに示されている。特に、
図4Aは、制御装置200の正面図を示し、
図4Bは、制御装置200の対応する断面図を示している。同様に、
図5Aは、制御装置200の側面図を示し、
図5Bは、制御装置200の対応する断面図を示している。図に示すように、制御装置200の上部フレーム206は、カートリッジが内部に結合されることができるカートリッジ受容チャンバ230を画定する。制御装置200はまた、ハウジング202の外壁204、ならびに上部フレーム206を貫通して画定された一対の対向する表示窓232を含む。以下により詳細に記載されるように、様々な実装では、表示窓232は、設置されたカートリッジの1つ以上の構成要素(および/またはその状態)を見る能力をユーザに提供することができる。しかしながら、図示された表示ウィンドウ232は、限定ではなく例として提供されることが理解されよう。例えば、代替実装は、図示されたものとは異なる形状を有する表示窓を含むことができる。別の例として、いくつかの実装は、単一の表示窓のみを含むことができる。さらに他の実装では、指示ウィンドウが存在する必要はない。図示の実装では、上部フレーム206およびハウジング202は、異なる部品を表す。しかしながら、他の実装では、上部フレームおよびハウジングは、それらが同じ部品を備えるように連続的に形成されてもよい。
【0076】
図示の実装では、ハウジング202は、例えばアルミニウムなどの金属材料を含む。しかしながら、他の実装では、ハウジングは、金属合金材料を含んでもよく、さらに他の実装では、ハウジングは、成形プラスチック材料を含んでもよい。図示の実装では、ハウジング202、上部フレーム206、下部フレーム212、およびエンドキャップ224のうちの1つ以上は、例えば、成形プラスチック材料(例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から作製されることができる。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から作製されてもよい。
【0077】
図示の実装では、下部フレーム212は、その内部領域にバッテリ216を収容するように構成されている。図示の実装では、バッテリは、リチウムポリマー(LiPo)バッテリを含むことができる。しかしながら、様々な他のバッテリが好適とすることができる。本開示にしたがって使用されることができるバッテリのいくつかの他の例は、Peckerarらによる米国特許出願公開第2010/0028766号明細書に記載されており、その開示は、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。いくつかの実装では、他のタイプの電源が利用されてもよい。例えば、様々な実装では、電源は、交換式電池または充電式電池、固体電池、薄膜固体電池、充電式スーパーキャパシタなどを備えることができ、したがって、壁充電器への接続、自動車充電器(例えば、シガーソケット、USBポートなど)への接続、USBコネクタ(例えば、壁コンセント、電子機器、車両などに実装されることができるUSB2.0、3.0、3.1、USBタイプ-C)への接続、光電池(太陽電池と呼ばれることもある)または太陽電池のソーラーパネルへの接続、誘導無線充電(例えば、Wireless Power Consortium(WPC)からのQi無線充電規格にかかる無線充電を含む)を使用する充電器、または無線周波数(RF)ベースの充電器などの無線充電器、およびUSBコネクタまたは無線充電器を介して装置を充電するためのパワーバンクなどの外部セルのアレイへの接続を含む、任意のタイプの充電技術と組み合わせられることができる。誘導無線充電システムの例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Surらによる米国特許出願公開第2017/0112196号明細書に記載されている。さらなる実装では、電源はまた、キャパシタを含むことができる。キャパシタは、電池よりも速く放電することができ、パフ間で充電されることができるため、加熱部材に直接電力を供給するために使用された場合よりも低い速度で電池をキャパシタに放電することができる。例えば、スーパーキャパシタ、例えば、電気二重層キャパシタ(EDLC)は、電池とは別に、または電池と組み合わせて使用されることができる。単独で使用される場合、スーパーキャパシタは、物品を使用するたびに再充電されることができる。したがって、装置はまた、スーパーキャパシタを補充するために使用の間に喫煙品に取り付けられることができる充電器構成要素を含むことができる。スーパーキャパシタを含む電源の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Surらによる米国特許出願公開第2017/0112191号明細書に記載されている。
【0078】
図示の実装のエアロゾル送達装置100は、カートリッジの加熱部材に供給される電力量を制御するように部分的に構成された制御構成要素214の形態の制御機構を含む。他の構成も可能であるが、図示の実装の制御構成要素214は、剛性部分および可撓性部分の双方を含む回路基板234(例えば、プリント回路基板(PCB))を備える。特に、図示の実装の回路基板234は、剛性中央セクション215と、近位端セクション217および遠位端セクション219を備える2つの剛性端セクションとを含み、各端セクション217、219は、それぞれの可撓性接続によって中央セクション215に接続されている。そのようにして、下部フレーム212、バッテリ216、および回路基板234が制御装置200に組み立てられると、回路基板234の中央セクション215は、バッテリ216の主面に近接して配置されるように構成され、2つの端セクション217、219は、中央セクション215に対して実質的に垂直に配置されるように構成されている。特に、回路基板234の近位端セクション217は、下部フレーム212の上部にわたって延在するように構成され、遠位端セクション219は、下部フレーム212の底部にわたって延在するように構成されている。制御装置200の下部フレーム212はまた、振動モータ218が収容されるモータハウジング220を収容するように構成されている。様々な実装では、振動モータ218は、装置100の様々な動作に関する触覚フィードバックを提供することができる。
【0079】
図示の実装の中央セクション215はまた、光源221の形態のインジケータを含む。いくつかの実装では、光源は、例えば、1つ以上の色の光を提供することができる少なくとも1つの発光ダイオード(LED)を備えてもよい。他の実装では、光源は、1つの色のみで発光するように構成されてもよく、他の実装では、光源は、様々な異なる色で発光するように構成されてもよい。さらに他の実装では、光源は、白色光を提供するように構成されてもよい。図示の実装では、光源221は、白色光を含む様々な色の光を提供するように構成されたRGB(赤、緑、青)LEDを備える。図示の回路基板234の中央セクション215はまた、回路基板234を振動モータ218に動作可能に接続するように構成された電気接点223を含む。他のタイプの電子構成要素、その構造および構成、その特徴、およびその一般的な動作方法は、参照により本明細書に組み込まれる、Gerthらによる米国特許第4,735,217号明細書;Brooksらによる米国特許第4,947,874号明細書;McCaffertyらによる米国特許第5,372,148号明細書;Fleischhauerらによる米国特許第6,040,560号明細書;Nguyenらによる米国特許第7,040,314号明細書およびPanによる米国特許第8,205,622号明細書;Fernandoらによる米国特許出願公開第2009/0230117号明細書、Colletらによる米国特許出願公開第2014/0060554号明細書、およびAmpoliniらによる米国特許出願公開第2014/0270727号明細書;およびHenryらによる米国特許出願公開第2015/0257445号明細書に記載されている。本開示のエアロゾル送達装置に組み込むことができるさらに他の特徴、制御または構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Harrisらによる米国特許第5,967,148号明細書;Watkinsらによる米国特許第5,934,289明細書;Countsらによる米国特許第5,954,979号明細書;Fleischhauerらによる米国特許第6,040,560号明細書;Honによる米国特許第8,365,742号明細書;Fernandoらによる米国特許第8,402,976号明細書;Fernandoらによる米国特許出願公開第2010/0163063号明細書;Tuckerらによる米国特許出願公開第2013/0192623号明細書;Levenらによる米国特許出願公開第2013/0298905号明細書;Kimらによる米国特許出願公開第2013/0180553号明細書、Sebastianらによる米国特許出願公開第2014/0000638号明細書、Novakらによる米国特許出願公開第2014/0261495号明細書、およびDePianoらによる米国特許出願公開第2014/0261408号明細書に記載されている。
【0080】
図示の実装では、光源221は、光拡散器226によって覆われており、その一部は、エンドキャップ224によって受容されるように構成されている。そのようにして、組み立てられると、光拡散器226は、ハウジング202の外壁204に画定された開口部225内に、またはその遠位端に近接して配置される。図示の実装では、開口部225は、狭く細長い開口を含む。しかしながら、他の実装では、開口部は、任意の所望の形状で設けられてもよく、制御装置200上の任意の位置に配置されてもよい。いくつかの実装では、光拡散器226は、ユーザがハウジング202の外側から光源221を見ることを可能にするように構成された透明または半透明の部材を備えることができる。図示の実装では、光拡散器226は、例えば、成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から作製されることができるが、ガラスを含む他の材料も可能である。様々な実装では、図示の実装に含まれるインジケータに加えて、またはその代わりとして、さらなるインジケータ(例えば、他の触覚フィードバック構成要素、音声フィードバック構成要素など)が含められることができる。LED構成要素などの視覚的な合図またはインジケータを生成する追加の代表的なタイプの構成要素、およびその構成と使用は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Sprinkelらによる米国特許第5,154,192号明細書;Newtonによる米国特許第8,499,766号明細書およびScatterdayによる米国特許第8,539,959号明細書;Gallowayらによる米国特許出願公開第2015/0020825号明細書;およびSearsらによる米国特許出願公開第2015/0216233号明細書に記載されている。
【0081】
他の構成も可能であるが、図示の実装の回路基板234の近位端セクション217は、一対の導電性ピン236A、236B、ならびに圧力センサ240を含む。図示の実装では、導電性ピン236A、236Bは、ピン236A、236Bの端部の一部がカートリッジ受容チャンバ230内に延在し且つ導電性ピン236A、236Bの内部バネの力によってその位置に付勢されるように、上部フレーム206を通って延在するバネ仕掛けのピン(例えば、電気ポゴピン)を備える。そのようにして、カートリッジが制御装置200に結合されると、導電性ピン236A、236Bは、カートリッジの対応する特徴部に接触し、バネの力に抗して下方に(例えば、下部フレーム212に向かって)撓むように構成され、したがって、設置されたカートリッジを制御構成要素214およびバッテリ216に動作可能に接続する。図示の実装では、導電性ピン236A、236Bは、金メッキされた金属ピンを含む。しかしながら、導電性材料のコーティングおよび/またはメッキも含むことができる他の材料または材料の組み合わせも可能である。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。他の輪郭も可能であるが、図示の実装の導電性ピン236A、236Bの端部は、カートリッジがカートリッジ受容チャンバ230に挿入されたときに導電性ピン236A、236Bの撓みが容易になるように丸みを帯びた輪郭を有する。他の実装では、導電性ピンは、例えば、カートリッジ受容チャンバ230の上部に近接するなど、カートリッジ受容チャンバ230の他の位置に配置されてもよい。他の実装では、導電性ピンは、外側ハウジング202の近位端と上部フレーム206の底壁との間の上部フレーム206の側面上の地点に配置されてもよい。さらに、さらに他の実装では、導電性ピンは、側壁の中点と外側ハウジング202の近位端との間に(すなわち、側壁の上半分に)配置されてもよい。あるいは、導電性ピンは、側壁の中点と内側フレーム壁の底壁との間に(例えば、側壁の下半分に)配置されてもよい。さらに、さらに他の実装では、導電性ピンは、上部フレーム206の任意の位置に存在してもよい。
【0082】
様々な実装では、エアロゾル送達装置100は、空気流センサ、圧力センサなどを含んでもよい。上述したように、図示の実装の制御構成要素214は、カートリッジ受容チャンバ230に近接して下方に配置された圧力センサ240を含む。図示の実装の圧力センサ240の位置および機能が以下に記載される。しかしながら、他の実装では、装置の吸引を知らせることができる空気流および/または圧力変化を受け、したがってバッテリ216にカートリッジ300の加熱部材に電力を供給させるように、空気流または圧力センサは、制御装置200内のどこにでも配置されてもよい。プリント回路基板および圧力センサの様々な構成は、例えば、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Wormらによる米国特許出願公開第2015/0245658号明細書に記載されている。空気流センサ、圧力センサなどがない場合、エアロゾル送達装置は、制御装置および/またはカートリッジに配置されることができる押しボタンなどを介して手動で作動されてもよい。例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるWormらによる米国特許出願公開第2015/0245658号明細書に記載されているように、1つ以上の押しボタンが使用されることができる。同様に、タッチスクリーンは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Searsらによる2015年3月10日に出願された米国特許出願第14/643,626号に記載されているように使用されることができる。さらなる例として、エアロゾル送達装置の指定された動きに基づくジェスチャ認識に適合した構成要素が入力として使用されてもよい。参照によりその全体が本明細書に組み込まれるHenryらによる米国特許出願公開第2016/0158782号明細書を参照されたい。
【0083】
図示の実装には含まれていないが、いくつかの実装は、空気流または圧力センサを置き換えるかまたは補足することができる他のタイプの入力要素を含むことができる。ユーザが装置の機能を制御することを可能にするため、および/またはユーザへの情報の出力のために入力が含まれることができる。装置の機能を制御するための入力として、任意の構成要素または構成要素の組み合わせが利用されることができる。いくつかの実装では、入力は、スマートフォンまたはタブレットなどのコンピュータまたはコンピューティング装置を備えることができる。特に、エアロゾル送達装置は、USBコードまたは同様のプロトコルの使用などを介して、コンピュータまたは他の装置に配線されてもよい。エアロゾル送達装置はまた、無線通信を介して入力として機能するコンピュータまたは他の装置と通信してもよい。例えば、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれるAmpoliniらによる米国特許出願公開第2016/0007561号明細書に記載されている読み取り要求を介して装置を制御するシステムおよび方法を参照されたい。そのような実施形態では、APPまたは他のコンピュータプログラムをコンピュータまたは他のコンピューティング装置と関連して使用して、制御命令をエアロゾル送達装置に入力することができ、そのような制御命令は、例えば、含まれるニコチン含有量および/またはさらなる香料の含有量を選択することにより特定の組成のエアロゾルを形成する能力を含む。さらなる代表的なタイプの検知または検出機構、その構造および構成、その構成要素、ならびにその動作の一般的な方法は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Sprinkel,Jr.による米国特許第5,261,424号明細書;McCaffertyらによる米国特許第5,372,148号明細書;およびFlickによる国際公開第2010/003480号に記載されている。
【0084】
図示の実装では、圧力センサシール210は、圧力センサ240を覆って、設置されたカートリッジからの液体および/またはエアロゾルからそれを保護するように構成されている。さらに、図示の実装の圧力センサシール210は、導電性ピン236A、236Bをシールするように構成されている。そのようにして、図示の実装の圧力センサシール210は、シリコーンゴム、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料から作製されることができる。図示の実装では、上部フレームシール208の一対の上部フレームシールチューブ209A、209B(
図6を参照)が上部フレーム206を通ってカートリッジ受容チャンバ230内に延在するように、上部フレームシール208は、圧力センサシール210に近接してその上方に配置されるように構成されている。図示の実装の上部フレームシール208はまた、シリコーン、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料から作製されてもよい。
【0085】
他の構成も可能であるが、回路基板234の遠位端セクション219は、外部接続要素238を含む。様々な実装では、外部接続要素238は、外部コネクタおよび/またはドッキングステーションまたは他の電源もしくはデータ源に接続するように構成されてもよい。例えば、いくつかの実装では、外部コネクタは、例えば可変長のコードとすることができるユニオンによって相互接続されることができる第1および第2のコネクタ端部を備えてもよい。いくつかの実装では、第1のコネクタ端部は、装置(100、200)との電気的および必要に応じて機械的接続のために構成されてもよく、第2のコネクタ端部は、コンピュータもしくは同様の電子装置への接続のために、または電源への接続のために構成されてもよい。一端にUSBコネクタを、反対端にパワーユニットコネクタを含むアダプタが、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれるNovakらによる米国特許出願公開第2014/0261495号明細書に開示されている。図示の実装では、ピンシール222は、外部接続要素238とエンドキャップ224との間のインターフェースをシールするように構成されている。そのようにして、図示の実装のピンシール222は、シリコーン、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料から作製されることができる。図示の実装では、外部接続要素238の1つ以上のピンは、上述したように制御装置のエンドキャップ224を通って延在することができる。
【0086】
様々な実装では、制御装置は、UL8139に基づくバッテリガス放出要件を満たすように構成された1つ以上の構成要素を含むことができる。例えば、制御装置は、制御装置エンクロージャ内で突然の加圧が発生した場合に、排出するように構成されたエンドキャップを含むことができる。一実装では、エンドキャップは、エンドキャップの壁から実質的に垂直に延在する保持ピンを含むことができる。保持ピンは、制御装置ハウジング内の内圧が規定の内圧を超える場合に解消されることができる摩擦嵌合または圧入を確立するために、制御装置のフレーム内の受容特徴部(例えば、孔)と嵌合するように構成されることができる。
【0087】
図6は、エアロゾル送達装置の制御装置の斜視部分断面図を示している。特に、
図6は、制御装置200のハウジング202、上部フレーム206、上部フレームシール208、圧力センサシール210、圧力センサ240、および下部フレーム212の部分断面図を示している。図に示すように、制御構成要素214の導電性ピン236A、236Bの一部は、上部フレーム206を通って延在している。特に、上述したようにバネ仕掛けの接点を備える図示の実装の導電性ピン236A、236Bの一部は、上部フレーム206の凹面244を通ってカートリッジ受容チャンバ230内に延在している。さらに、上部フレームシール208の上部フレームシールチューブ209A、209B(それぞれのシールチューブチャネル211A、211Bを画定する)の一部は、上部フレーム206を通って延在し、カートリッジ受容チャンバ230内に露出している。以下により詳細に記載されるように、設置されたカートリッジの向きにかかわらず、導電性ピン236A、236Bおよび上部フレームシールチューブ209A、209Bの1つは、設置されたカートリッジの対応する特徴部と実質的に位置合わせするように構成されている。
【0088】
また図に示すように、上部フレーム206は、カートリッジ受容チャンバ230内にも露出している一対の磁石246A、246Bを含む。様々な実装では、磁石246A、246Bは、希土類磁石を含む任意の種類の磁石を備えることができる。例えば、いくつかの実装では、磁石のうちの1つ以上は、ネオジム磁石(NdFeB、NIB、またはNeo磁石としても知られている)を含むことができる。様々な実装では、例えば、N35、N38、N40、N42、N45、N48、N50、および/またはN52グレードを含む、異なるグレードのネオジム磁石が使用されることができる。他の実装では、磁石のうちの1つ以上は、サマリウムコバルト磁石(SmCo磁石としても知られる)を含むことができる。さらに他の実装では、磁石のうちの1つ以上は、セラミック/フェライト磁石を含むことができる。他の実装では、磁石のうちの1つ以上は、アルミニウム-ニッケル-コバルト(AlNiCo)磁石を含むことができる。前述の実装のいずれにおいても、磁石のうちの1つ以上は、メッキおよび/またはコーティングされることができる。例えば、いくつかの実装では、磁石のうちの1つ以上は、ニッケルによってコーティングされることができる。他の実装では、1つ以上の磁石は、亜鉛、スズ、銅、エポキシ、銀および/または金のうちの1つ以上によってコーティングされてもよい。いくつかの実装では、磁石のうちの1つ以上は、これらの材料の組み合わせによってコーティングされてもよい。例えば、一実装では、磁石のうちの1つ以上は、再びニッケル、銅、およびニッケルによってコーティングされてもよい。別の実装では、磁石のうちの1つ以上は、ニッケル、銅、ニッケル、および金の上部コーティングによってコーティングされてもよい。
【0089】
図示の実装では、各磁石246A、246Bは、上部フレーム206のそれぞれの位置決め特徴部248A、248Bによって実質的に囲まれており、位置決め特徴部248A、248Bもまた、カートリッジ受容チャンバ230内に延在している。同様に、上部フレームシール208の各上部フレームシールチューブ209A、209Bは、それぞれの位置決め特徴部250A、250Bによって実質的に囲まれている。以下により詳細に記載されるように、上部フレーム206の位置決め特徴部248A、248B、250A、250Bのうちの1つ以上は、設置されたカートリッジのための停止部または垂直位置決め特徴部として構成され、したがって、制御装置200の上部フレーム206の凹面244に対してカートリッジ300を位置決めするように構成されている。
【0090】
上述したように、カートリッジ300の一部は、カートリッジ300と制御装置200との間に機械的および電気的接続が形成されるように、制御装置200の内側フレーム206のカートリッジ受容チャンバ230と結合されるように構成されている。特に、図示の実装のカートリッジ300が制御装置200の上部フレーム206に結合されると、上部フレーム206に配置された磁石246A、246Bとカートリッジ300の対応する特徴部との間に磁気的接続が形成される。さらに、図示の実装のカートリッジ300が内側フレーム206に結合されると、制御装置200の一対の導電性ピン236A、236Bとカートリッジ300の対応する特徴部との間に電気的接続が形成される。したがって、カートリッジ300が制御装置200の受容チャンバ230に受容されると、カートリッジ300は、制御構成要素214および制御装置200のバッテリ216に動作可能に接続されることができる。したがって、図示の実装のカートリッジ300が制御装置200と結合されると、カートリッジ300は、カートリッジと制御装置との間の電気的接続が維持されるように、制御装置200と接続するように機械的に付勢される。本開示の目的のために、「動作可能に接続された」という用語およびその他の関連する形態は、1つ以上の追加の構成要素を介して直接接続された、および/または接続された構成要素を包含するように広く解釈されるべきであることを理解されたい。
【0091】
図7は、カートリッジ300の斜視図を示し、
図8は、カートリッジ300の分解斜視図を示している。他の構成も可能であるが、図示の実装のカートリッジ300は、一般に、マウスピース302、マウスピースインサート304、上部エアロゾルチャネルインサート306、上部カートリッジシール308、タンク壁311を画定するタンク310、下部カートリッジシール312、ベース部材314、液体輸送要素(例えば、ウィック)316、加熱部材318、一対のヒータコネクタ320A、320B、一対のOリングシール322A、322B、一対の金属インサート324A、324B、および底部キャップ326を含む。これらの構成要素の配置は、
図9A、
図9B、
図10A、および
図10Bに示されている。特に、
図9Aは、カートリッジ300の正面図を示し、
図9Bは、カートリッジ300の対応する断面図を示している。同様に、
図10Aは、カートリッジ300の側面図を示し、
図10Bは、カートリッジ300の対応する断面図を示している。
【0092】
図に示すように、図示の実装のマウスピース302は、近位端および遠位端を画定し、マウスピース302の近位端は、その中に出口ポータル315を画定する。図示の実装では、マウスピースインサート304は、マウスピース302の出口ポータル315を通って延在するように、マウスピースの近位端に近接して配置されるように構成されている。図示の実装では、マウスピース302およびマウスピースインサート304は、例えば成形プラスチック材料(例えば、ポリプロピレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から作製されてもよいが、他の材料も可能である。図示の実装のマウスピースインサート304は、マウスピースインサート304がマウスピース302の内側から設置されることができ且つ出口ポータル315との圧入またはスナップ嵌合接続のために構成されることができるように、その下部にフランジ機構を含む。他の実装では、他の取り付け方法が可能である(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)。さらに他の実装では、マウスピースおよびマウスピースインサートは、マウスピース302およびマウスピースインサート304が単一部品を備えるように、インサート成形またはオーバーモールドプロセスを使用して構築されてもよい。図示の実装のマウスピース302は、マウスピース302およびタンク310の一方または双方に含まれるスナップ特徴部を介してタンク310に固定されるように構成されている。しかしながら、他の取り付け方法も可能である(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)。
【0093】
いくつかの実装では、マウスピースインサートは、カートリッジの特有の特性に関連する色を呈してもよい。例えば、いくつかの実装では、本開示のカートリッジは、例えば、特定の香料(後述する)、またはニコチンの特定の強度などの特有の特性を含む液体組成物を含んでもよいが、カートリッジの任意の特性は、特有の特性とみなされてもよい。現在の説明の目的のために、「色」という用語は、例えば、任意の色または同じ色の任意の陰影をカバーするように、広く解釈されるべきである。いくつかの実装では、特定の色は、特定の特有の特性に一般に関連付けられることができる(例えば、緑色はミント香料と関連付けられることができ、赤色はリンゴ香料と関連付けられることができる)ことにも留意されたい。しかしながら、他の実装では、特定の色は、ユーザに提供されるまたは利用可能とすることができるインデックスまたはガイドにしたがって特定の特有の特性に関連付けられてもよい。特有の特性の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Aerosol Delivery Device with Flavor Indicatorと題された米国特許出願第16/171,920号に記載されている。
【0094】
図示の実装のタンク310は、近位端および遠位端を画定し、マウスピース302は、タンク310の近位端に係合するように構成され、底部キャップ326は、タンク310の遠位端に係合するように構成されている。図示の実装では、タンク310はまた、閉鎖近位端および開放遠位端を含むリザーバキャビティ328を画定する。したがって、タンク310のリザーバキャビティ328は、内部に液体組成物(例えば、e-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。リザーバキャビティ328の閉鎖近位端は、キャビティが液体組成物カラムの上面に信頼性の高いシールを形成することを可能にする。これは、カートリッジが直立に保持されているときに、上端からリザーバキャビティ内への空気の染み出し/侵入を防止することができる。これはまた、液体組成物カラムの上部から空気が入るのを防ぐことができ、これは、真空を形成することができ、液体輸送要素または他の通路を通ってタンクの底部から漏れる液体組成物の可能性を低減することができる。
【0095】
他の構成も可能であるが、図示の実装では、一対の内部エアロゾル流管333A、333Bがタンク310のリザーバキャビティ328の両側に画定される。射出成形タンク310の場合、内部エアロゾル流管333A、333Bは、その中に成形されるように構成されている。以下により詳細に記載されるように、カートリッジ300の気化チャンバにおいて生成されたエアロゾルは、ユーザに送達するためにエアロゾル流管333A、333Bを通って移動するように構成されている。
【0096】
図示の実装では、タンク壁311は、その中に含まれる液体組成物が外部から視認可能であるように、透明または半透明であるように構成されている。したがって、図示の実装では、タンク壁311の全体が透明または半透明であるように構成されている。あるいは、いくつかの実装では、タンク壁の一部のみまたはタンク壁の片側のみが透明または半透明であってもよいとともに、タンク壁の残りの部分は、実質的に不透明であってもよい。他の実装では、タンク壁は実質的に不透明であってもよく、タンクの近位端からタンクの遠位端まで延在するストリップは透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、タンク壁は、着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク内の液体組成物が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。図示の実装では、タンク310は、例えば、成形プラスチック材料(例えば、Tritan(TM)コポリエステル、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせなどのコポリエステル材料)などの成形ポリマー材料から作製されることができるが、ガラスを含む他の材料も可能である。
【0097】
制御装置200の図示の実装の表示窓232は、カートリッジ300が制御装置200と係合したときにタンク310の少なくとも一部および底部キャップ326の少なくとも一部が視認可能であるように構成されている。上述したように、いくつかの実装では、タンク壁311の少なくとも一部は、その中に含まれる液体組成物が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、タンク310内に存在する任意の液体組成物の相対量は、カートリッジ300が制御装置200と係合したときに表示窓232を通して視認可能とすることができる。
図1~
図6に示すように、図示の実装の表示窓232は、制御装置200の近位端の近くに配置され、ハウジング202の外壁204および制御装置200の上部フレーム206の細長い楕円形の切り欠きとして構成されている。他の実装では、表示窓は、任意の他の形状および/または位置を有することができることを理解されたい。例えば、いくつかの実装では、表示窓は、制御装置の外壁の近位端から装置の遠位端に向かってある距離だけ延在するノッチとして構成されてもよい。さらに他の実装では、表示窓は、いかなる開放境界も有しないように構成されてもよく、したがって、上述したようにノッチ構成を明示的に除外してもよい。いくつかの実装では、表示窓は、完全に開いていてもよく、他の実装では、表示窓は、表示窓によって画定された開口内に配置されるかまたは制御装置の外壁の内面および外面の一方または双方の表示窓を覆う透明部材(例えば、ガラスまたはプラスチック)を有してもよい。いくつかの実装では、表示窓は、部分的にカートリッジによって、および部分的に制御装置によって形成されてもよいことを理解されたい。例えば、いくつかの実装では、カートリッジは、表示窓の一部(例えば、表示窓の上部)を含んでもよく、制御装置は、表示窓の別個の部分(例えば、表示窓の底部)を含んでもよい。
【0098】
他の構成も可能であるが、図示の実装では、タンク310の近位端は、タンク310とマウスピース302との間に実質的に気密且つ液密のシールを形成するように構成された上部カートリッジシール308を受容するように構成されている。したがって、上部カートリッジシール308は、シリコーンゴム、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料から作製されることができる。図示の実装では、上部カートリッジシール308はまた、上部エアロゾルチャネルインサート306を受容してシールするように構成されている(
図11も参照)。
【0099】
電子タバコとして特徴付けられるエアロゾル送達システムの場合、エアロゾル前駆体組成物は、タバコまたはタバコに由来する成分を組み込むことができる。ある観点では、タバコは、細かく研削、粉砕または粉末化されたタバコ薄片などのタバコの一部または断片として提供されてもよい。その開示が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許出願公開第2015/0335070号明細書に記載されているものなど、タバコビーズ、ペレット、または他の固体形態が含まれてもよい。他の観点では、タバコは、タバコの水溶性成分の多くを組み込んだ噴霧乾燥抽出物などの抽出物の形態で提供されてもよい。あるいは、タバコ抽出物は、タバコに由来する他の抽出成分も少量組み込むニコチン含有量が比較的高い抽出物の形態を有していてもよい。他の観点では、タバコに由来する成分は、タバコに由来する特定の香料などの比較的純粋な形態で提供されてもよい。ある観点では、タバコに由来し、高度に精製されたまたは本質的に純粋な形態で使用されることができる成分は、ニコチン(例えば、医薬品グレードのニコチン)である。
【0100】
図示の実装では、エアロゾル前駆体組成物または蒸気前駆体組成物または「e-リキッド」と呼ばれることがある液体組成物は、例として、多価アルコール(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、またはそれらの混合物)、ニコチン、タバコ、タバコ抽出物、および/または香料を含む様々な成分を含んでもよい。代表的なタイプのエアロゾル前駆体成分および製剤もまた、これらの開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Robinsonらによる米国特許第7,217,320号明細書およびZhengらによる米国特許出願公開第2013/0008457号明細書;Chongらによる米国特許出願公開第2013/0213417号明細書;Collettらによる米国特許出願公開第2014/0060554号明細書;Lipowiczらによる米国特許出願公開第2015/0020823号明細書;およびKollerによる米国特許出願公開第2015/0020830号明細書、ならびにBowenらによる国際公開第2014/182736号に記載されて特徴付けられる。使用できる他のエアロゾル前駆体は、R.J.Reynolds Vapor CompanyによるVUSE(R)製品、Fontem Ventures B.V.によるBLU(TM)製品、Mistic EcigsによるMISTIC MENTHOL製品、Nu Mark LLCによるMARK TEN製品、Juul Labs,Inc.によるJUUL製品、およびCN Creative LtdによるVYPE製品に組み込まれたエアロゾル前駆体を含む。また、Johnson Creek Enterprises LLC.から入手可能な電子タバコ用のいわゆる「スモークジュース」も望ましい。さらに別の例示的なエアロゾル前駆体組成物は、BLACK NOTE、COSMIC FOG、THE MILKMAN E-LIQUID、FIVE PAWNS、THE VAPOR CHEF、VAPE WILD、BOOSTED、THE STEAM FACTORY、MECH SAUCE、CASEY JONES MAINLINE RESERVE、MITTEN VAPORS、DR.CRIMMY’S V-LIQUID、SMILEY E LIQUID、BEANTOWN VAPOR、CUTTWOOD、CYCLOPS VAPOR、SICBOY、GOOD LIFE VAPOR、TELEOS、PINUP VAPORS、SPACE JAM、MT.BAKER VAPOR、およびJIMMY THE JUICE MANのブランド名で販売されている。
【0101】
エアロゾル送達システム内に組み込まれるエアロゾル前駆体の量は、エアロゾル生成部品が許容可能な感覚特性および望ましい性能特性を提供するようなものである。例えば、タバコの煙の外観に多くの点で似ている目に見える主流エアロゾルの生成を提供するために、十分な量のエアロゾル形成材料(例えば、グリセリンおよび/またはプロピレングリコール)を使用することが非常に好ましい。エアロゾル生成システム内のエアロゾル前駆体の量は、エアロゾル生成部品ごとに望ましいパフの数などの要因に依存する場合がある。図示の実装では、リザーバキャビティ328は、約1.5mLのエアロゾル前駆体組成物を保持するように構成されている。他の実施形態では、リザーバキャビティ328は、約1ml以上、約2ml以上、約5ml以上、または約10ml以上のエアロゾル前駆体組成物を保持するように構成されている。
【0102】
いくつかの実装では、液体組成物は、1つ以上の香料を含むことができる。本明細書で使用される場合、「香料」への言及は、エアロゾル化してユーザに送達することができ、味および/または芳香に関して感覚的経験を与える化合物または成分を指す。例示的な香料は、これらに限定されるものではないが、バニリン、エチルバニリン、クリーム、茶、コーヒー、フルーツ(例えば、リンゴ、チェリー、ストロベリー、ピーチ、およびライムおよびレモンを含む柑橘系香料)、カエデ、メントール、ミント、ペパーミント、スペアミント、ウィンターグリーン、ナツメグ、クローブ、ラベンダー、カルダモン、ジンジャー、ハチミツ、アニス、セージ、ローズマリー、ハイビスカス、ローズヒップ、エルバメイト、グアユサ、ハニーブッシュ、ルイボス、エルバサンタ、バコパモニエラ、ギンコビロバ、ウィザニアソムニフェラ、シナモン、サンダルウッド、ジャスミン、カスカリラ、ココア、リコリス、およびタバコ、葉巻、パイプタバコの香料に伝統的に使用されているタイプと特性の香料および香料パッケージを含む。高果糖コーンシロップなどのシロップも使用することができる。適切とすることができる例示的な植物由来の組成物は、双方ともDubeらによる米国特許第9,107,453号明細書および米国特許出願公開第2012/0152265号明細書に開示されており、それらの開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。そのようなさらなる構成要素の選択は、喫煙品に望まれる感覚特性などの要因に基づいて可変であり、本開示は、タバコおよびタバコ関連またはタバコ由来の製品の当業者にとって容易に明らかであるそのようなさらなる構成要素を包含することを意図する。例えば、Gutcho、Tobacco Flavoring Substances and Methods、Noyes Data Corp.(1972)およびLeffingwellら、Tobacco Flavoring for Smoking Products(1972)を参照されたい。これらの開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。香料への言及は、上述したような単一の香料に限定されるべきではなく、実際に、1つ以上の香料の組み合わせを表す場合があることを理解されたい。
【0103】
図に示すように、図示の実装のカートリッジ300はまた、タンク310のリザーバキャビティ328の開放遠位端に係合して覆うように構成されたベース部材314を含む。図示の実装の下部シール312は、タンク310の下部と底部キャップ326との間に実質的に気密且つ液密のシールを形成するように構成されている(
図11も参照)。特に、下部シール312は、ベース部材314とタンク310との間の実質的な気密および液密シールを容易にするために、ベース部材314の外面の溝内に配置されるように構成されている。様々な実装では、下部シール312は、シリコーンゴム、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料から作製されることができる。図示の実装では、ベース部材314は、例えば、成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から作製されることができるが、他の材料も可能である。図示の実装のベース部材314はまた、液体輸送要素316への液体の移送を容易にするために、タンク310のリザーバキャビティ328に収容された液体組成物のための液体流路を提供するように構成された、複数のスロット335(
図11も参照)を含む。いくつかの実装では、スロット335はまた、リザーバキャビティ328内のバルク液体組成物がベース部材314と接触していない場合(例えば、エアロゾル送達装置100が上下逆さまになっている場合など)であっても、いくらかの液体の保持を提供することができる。
【0104】
図に示すように、液体輸送要素316は、ベース部材314内に配置され、リザーバキャビティ328内の液体組成物と加熱部材318との間に延在している(
図11も参照)。図示の実装では、液体輸送要素316は、綿材料から形成され、カートリッジ300に設置されると湾曲した形状を有する。しかしながら、他の実装では、液体輸送要素316は、他の形状を有してもよく、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された様々な材料から形成されてもよい。例えば、いくつかの実装では、液体輸送要素は、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。他の実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適した例示的なセラミック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。
【0105】
図に示すように、図示の実装の加熱部材318はまた、ベース部材314内に配置されるように構成されている。特に、図示の実装の加熱部材318は、実質的に平坦な輪郭(例えば、最初は実質的に平坦な要素として形成される)を有する加熱要素を備える。他の実装は異なることができるが、図示の実装では、加熱部材318は、第1の端部、第2の端部、および第1の端部と第2の端部とを接続するヒータループを含む。特に、図示の実装のヒータループは、そのそれぞれの端部に接続され、第1の端部を第2の端部に接続するために加熱部材の長手方向軸線を実質的に横断して延在するヒータトレースの蛇行パターンを含む。いくつかの実装では、ヒータトレースは、中実であってもよいが、図示の実装のヒータトレースは、複数の分割トレースを備える。図示の実装では、加熱部材の縁部は、実質的に中実であり、複数の分割トレースは、加熱部材の中央領域に配置されている。そのようにして、図示の実装のヒータループは、液体輸送要素316と接触するように構成された加熱要素の領域に熱を集中させるように構成されてもよい。
【0106】
いくつかの実装では、加熱部材は、カートリッジに取り付けられたときに実質的に平坦な輪郭を維持することができるが、図示の実装の加熱部材318がカートリッジ300に取り付けられると、液体輸送要素316の湾曲形状に対応する湾曲形状または弓形形状を有する(
図11も参照)。そのようにして、設置位置にある加熱部材318は、液体輸送要素316の底面に接触する。図示の実装では、平坦な加熱部材318の湾曲した形態は、液体輸送要素316を通る流路長に対する流れ断面積の大きな比を提供することができる。これは、液体輸送要素316への液体組成物の送達に関して向上した性能を提供することができる。設置されると、加熱部材318の縁部は、加熱部材318がその湾曲形状を維持するようにベース部材314と係合するように構成されている。そのようにして、加熱部材318の湾曲はまた、液体輸送要素316に対して圧縮力を提供することができる。さらに、加熱部材318のバネ復元力は、加熱部材318の縁部がベース部材314内に配置またはロックすることを可能にし、これは、加熱部材318をベース部材314内に他方の側から保持するように構成された追加の特徴の必要性を低減または排除することができる。加熱部材318の設置された湾曲はまた、液体輸送要素316に向かって熱膨張とともに起こることができる加熱部材318の撓みを付勢し、したがって加熱部材318と液体輸送要素316との間の熱接触を維持するのに役立つ。図示の実装では、液体輸送要素316および加熱部材318は、ベース部材314および底部キャップ326とともに気化チャンバ332を画定する加熱アセンブリ334を備える。
【0107】
いくつかの実装は、加熱アセンブリを含む必要はなく、むしろ、別の方法でエアロゾルを発生させるように構成された霧化アセンブリを含んでもよいことに留意されたい。他の方法でエアロゾルを発生させる霧化アセンブリのいくつかの例は、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2019年8月19日に出願された「Detachable Atomization Assembly for Aerosol Delivery Device」と題する、米国特許出願第16/544,326号に見出すことができる。
【0108】
図示の実装では、加熱部材318は、316L、316、304、または304Lステンレス鋼を含むがこれらに限定されないステンレス鋼材料などの金属材料から作製されることができる。他の実装では、加熱部材は、例えば、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)などの異なる材料から作製されてもよい。さらなる実装では、加熱部材は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。レーザダイオードまたはマイクロヒータなどの他のタイプのヒータも利用されることができる。レーザダイオードは、エアロゾル前駆体組成物の気化のために調整されることができ、および/またはエアロゾル前駆体組成物が気化のために提供されることができる液体輸送要素を加熱するために調整されることができる、特定の波長または波長帯域の電磁放射線を送達するように構成されることができる。レーザダイオードは、チャンバ内に電磁放射線を送達するように特に配置されることができ、チャンバは、放射線トラップ(例えば、黒体または白体)であるように構成されることができる。適切なマイクロヒータは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるCollettらによる米国特許第8,881,737号明細書に記載されている。マイクロヒータは、例えば、その上にヒータトレース(例えば、Ag、Pd、Ti、Pt、Pt/Ti、ホウ素ドープシリコン、または他の金属もしくは金属合金などの抵抗素子)を有する基材(例えば、石英、シリカ)を含むことができ、これは印刷されるか、そうでなければ基板に適用されることができる。ヒータトレース上に不動態化層(例えば、酸化アルミニウムまたはシリカ)が設けられることができる。他のヒータは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、DePianoらによる米国特許出願公開第2016/0345633号明細書に記載されている。
【0109】
他の実装では、追加のおよび/または異なる接触機構が設けられてもよいが、図示の実装の加熱部材318は、加熱部材318をカートリッジ300のヒータコネクタ320A、320Bに接続するように構成された一対のコンタクトホール331A、331Bを含む。図示の実装では、ヒータコネクタ320A、320Bは、導電性材料から作製され、ニッケルおよび/または金によってメッキされる。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。図示の実装では、コンタクトホール331A、331Bは、ヒータコネクタ320A、320Bの嵌合部分の外径よりも小さい内径を有するように構成されている。いくつかの実装では、コンタクトホールは、ヒータコネクタ320A、320Bの嵌合部分の外径よりも小さい有効内径を形成する1つ以上の特徴部(例えば、1つ以上のフィンガまたは延長部)を含むことができる。そのようにして、加熱部材318のコンタクトホール331A、331Bは、加熱部材318がヒータコネクタ320A、320Bとの電気接点を維持することができるように、ヒータコネクタ320A、320Bの上端との締まり嵌めを形成することができる。図示の実装では、ヒータコネクタ320A、320Bの下端は、ヒータコネクタ320A、320Bと底部キャップ326との間に実質的に気密且つ液密のシールを形成するように構成された一対のOリング322A、322Bによってそれぞれの周面の周りにシールされる。そのようにして、図示の実装のOリング322A、322Bは、シリコーンゴム、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料から作製されることができる。
【0110】
図示の実装の底部キャップ326は、底部キャップ326およびタンク310の一方または双方に含まれるスナップ特徴部を介してタンク310の遠位端に固定されるように構成されている。しかしながら、他の取り付け方法も可能である(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)。図示の実装では、カートリッジ300の底部キャップ326は、底部キャップ326の底面のほぼ中央に配置されたカートリッジ空気入口チャネル330を含む。他の構成も可能であるが、図示の実装では、カートリッジ空気入口チャネル330は、ノズル状の形状を有する。特に、図示の実装のカートリッジ空気入口チャネル330は、実質的に円筒形の形状を有する(底部キャップ326の底面に近接する)第1の部分と、実質的に円錐形の形状を有し且つ気化チャンバ332に通じる第2の部分とを含む。そのようにして、カートリッジ空気入口チャネル330の内径は、気化チャンバ332に通じる前に減少する。この構成は、気化チャンバ332につながる液体の蓄積を空気入口チャネル330から比較的遠ざけるのに役立つことができる。
【0111】
他の構成も可能であるが、図示の実装のカートリッジ300はまた、底部キャップ326内に配置され且つその底面を介して露出されるように構成された一対の金属インサート324A、324Bを含む。いくつかの実装では、金属インサート324A、324Bは、底部キャップ326との圧入またはスナップ嵌合接続用に構成されてもよい。他の実装では、金属インサートは、底部キャップ326および金属インサート324A、324Bが単一部品を形成するようにインサート成形プロセスの製品であってもよい。図示の実装では、金属インサート324A、324Bは、鉄、ニッケル、コバルト、鋼などの合金、および/またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない様々な強磁性材料などの磁石によって引き付けられるように構成された任意の材料を含む。
【0112】
上述したように、カートリッジ300が制御装置200のカートリッジ受容チャンバ230と結合されると、カートリッジ300と制御装置200との間に機械的および電気的接続が形成される。特に、図示の実装のカートリッジ300が制御装置200の上部フレーム206に結合されると、上部フレーム206に配置された磁石246A、246Bとカートリッジ300の底部キャップ326に配置された金属インサート324A、324Bとの間に磁気的接続が形成される。さらに、図示の実装のカートリッジ300が内側フレーム206と結合されると、制御装置200の一対の導電性ピン236A、236Bとカートリッジ300のヒータコネクタ320A、320Bとの間に電気的接続が形成される。したがって、図示の実装のカートリッジ300が制御装置200と結合されると、カートリッジ300は、カートリッジ300(特に加熱アセンブリ334)と制御装置(特に、制御構成要素214およびバッテリ216)との間の電気的接続が維持されるように、制御装置200と接続するように機械的に付勢される。
【0113】
図示の実装のカートリッジ300が制御装置200と結合されると、(制御装置200の導電性ピン236A、236Bおよびカートリッジのヒータコネクタ320A、320Bを介した)制御装置200とカートリッジ300の加熱部材318との間の電気的接続は、制御本体200が加熱部材318に電流を導くことを可能にする。図示の実装では、これは、エアロゾル送達装置100におけるパフが検出されたとき(または、他の実装では、例えば押しボタンを介してなど、ユーザによる作動を介して)に起こることができる。図示の実装のエアロゾル装置100のユーザがマウスピース302を吸引すると、入口空気流は、カートリッジ300(例えば、カートリッジ300の外壁)と制御装置200(例えば、その受容チャンバ230を画定する制御装置200の内壁)との間のギャップ400(
図11を参照)を介して装置100内に導かれる。
【0114】
図示の実装では、ギャップ400は、カートリッジ300のほぼ全周にわたって延在する周辺ギャップを備える。他の実装では、ギャップは、カートリッジの全周の周りに延在している必要はなく、例えば、いくつかの実装では、ギャップは、全周ではなくカートリッジの外周の一部の周りに延在している1つ以上のギャップを備えてもよく、いくつかの実装では、ギャップは、1つ以上の個々の孔を備えてもよいことを理解されたい。図に示すように、ギャップ400は、カートリッジ300の外面と制御装置200の内面との間のインターフェースにおいて始まる。特に、ギャップ400は、カートリッジ300のマウスピース302の外面と制御装置200のハウジング202の外壁204の上縁とのインターフェースにおいて始まる。しかしながら、他の実装では、ギャップは、カートリッジと制御装置との間の別のインターフェースにおいて始まってもよい。例えば、一実装では、ギャップは、マウスピースの下方のカートリッジの外面と制御装置の内面との間のインターフェースにおいて始まってもよい。他の実装は、異なっていてもよいが、図示の実装では、ハウジング202の外壁の上縁によって画定される開口は、カートリッジ300の最大周囲が受容チャンバ230内に完全に受容されるように、マウスピース302の外周面よりもサイズが大きい。さらに、
図11に示すように、図示の実装のカートリッジ300が制御装置200に結合されると、マウスピース302の一部は、ハウジング202の外壁の上縁の下方で受容チャンバ230内に延在している。
【0115】
図示の実装では、カートリッジ300と制御装置200との間のギャップ400は、カートリッジ300および制御装置200の特徴によって確立されて維持される。他の構成も可能であるが、図示の実装の上部フレーム206は、上部フレーム206の内面の周りに間隔を置いて配置され且つカートリッジ300を横方向に位置決めするように構成された複数の突起260(
図6を参照)を含む。図示の実装では、複数の突起260は、上部フレーム206のおおよその上部からその凹面244まで延在する複数の隆起した細長いボスを備える。図示の実装のカートリッジ300が制御装置200に結合されると、上部フレーム206の複数の突起260は、カートリッジ300の外面(特に、マウスピース302の外面および/またはタンク310の外面および/または底部キャップ326の外面)に接触する。そのようにして、突起260は、カートリッジ300を上部フレーム206に対して横方向に位置決めし、したがってギャップ400を確立して維持する。他の実装では、突起は、他の形態(例えば、1つ以上のバンプを含む)をとることができ、制御装置ではなく(またはそれに加えて)カートリッジの1つ以上の構成要素に配置されてもよいことを理解されたい。
【0116】
ユーザが装置100を吸引すると、カートリッジ300と制御装置200との間のギャップ400に入る空気は、カートリッジ300の外側の周りを下方に移動し、その底部キャップ326の下方に移動する。図示の実装では、吸気は、カートリッジ受容チャンバ230の底部に対するカートリッジ300の垂直位置に起因して、底部キャップ326の下方を移動することができる。特に、図示の実装のカートリッジ300の垂直位置は、上部フレーム206の凹面244から上方に延在している位置決め特徴部248A、248B、250A、250Bのうちの1つ以上を使用して確立され、そのうちの少なくとも1つは、カートリッジ300が制御装置200と結合されたときに底部キャップ326の底面に接触するように構成されている。そのようにして、カートリッジ300が制御装置200内に受容されると、カートリッジ300と制御装置200との間のギャップは、底部キャップ326の底部と上部フレーム206の凹面244との間にも確立される。
【0117】
上述したように、他の構成も可能であるが、図示の実装の底部キャップ326は、底部キャップ326の底面のほぼ中央に配置された入口チャネル330を含む。底部キャップ326の底部と上部フレーム206の凹面244との間に確立されたギャップのために、カートリッジ300の外側の周りで底部キャップ326の下方を移動する吸気は、底部キャップ326の入口チャネル330を通ってカートリッジ300に入る。入口チャネル330を通って入る空気は、次に、
図11~
図13に示す矢印付き流路の始まりによって示されるように、カートリッジ300の気化チャンバ332に入る。空気が入口チャネル330を通ってカートリッジ300に吸引されると、制御装置200の圧力センサ240は、その吸引を検出する。図示の実装では、圧力センサ240は、カートリッジ300内の圧力降下を検知することによって吸引を検出することができる。図示の実装のカートリッジ300内の圧力降下は、カートリッジ300の底部キャップ326に画定された単一のオフセット圧力チャネル342を介して圧力センサ240に伝達される。制御装置200の上部フレームシール208の一対の上部フレームシールチューブ209A、209Bは、設置されたカートリッジ300の回転方向にかかわらず、カートリッジ300が制御装置200と結合されると、
図11に示すように、上部フレームシールチューブ209A、209Bのシールチューブチャネル211A、211Bの一方がカートリッジ300のオフセット圧力チャネル342と実質的に位置合わせするように構成されている。図示の実装では、圧力センサシール210および上部フレームシール208の底部によって画定されるキャビティ(カートリッジ300が制御装置と結合されたときに圧力チャネル342が連通する)は、実質的に密閉されたキャビティを表す。図示の実装の装置100を吸引する間、圧力チャネル342を通る空気流は、実質的にほとんどまたは全くなく、したがって、圧力チャネル342は、静圧ラインとして作用し、それによってシステム圧力降下に実質的に影響を与えない。
【0118】
圧力センサ240によって吸引が検出されると、制御構成要素214は、加熱部材318を加熱するために加熱部材318に電流を流す。加熱部材318が加熱すると、気化チャンバ332内では、液体輸送要素316に収容された液体組成物の少なくとも一部が気化される。したがって、気化チャンバ332内で発生されたエアロゾルは、次いでユーザに向けられることができる。特に、空気が空気入口チャネル330を介してカートリッジ300に入ると、空気は、気化チャンバ332を通って移動し、そこで加熱部材318に実質的に垂直に衝突し、気化した液体組成物と混合してエアロゾルになる。気化チャンバ332および底部キャップ326の幾何学的形状により、エアロゾルは、底部キャップ326の内側を通って、次いでタンク310のリザーバキャビティ328の両側に画定されたエアロゾル流管333A、333Bを通って延在する2つの別個の経路に分割される(
図12Bおよび
図13を参照)。この比較的曲がりくねった構成は、ヒートシンクのための有効な流路長および面積を増加させることができ、したがって、ユーザに到達する前にエアロゾルストリームの冷却を増加させる。図に示すように、2つのエアロゾル経路は、タンク310の近位端および上部エアロゾルチャネルインサート306の下方で収束する。次いで、再結合されたエアロゾルは、上部エアロゾルチャネルインサート306を通ってマウスピース300の出口ポータル315からユーザに流れる。空気入口チャネル330の入口から下流のエアロゾル通路は、これらの通路によって形成されるいかなる追加のシステム圧力降下も最小限に抑えるために、特大になるように構成されることを理解されたい。そのようにして、装置は、圧力センサ240に利用可能な圧力「信号」を最大にするために、システム圧力降下の大部分が圧力チャネル342の位置に存在するように構成されている。
【0119】
他の構成も可能であるが、図示の実装では、上部エアロゾルチャネルインサート306は、気化チャンバ332内に形成されたエアロゾルからの堆積および/または凝縮によって形成された液体を吸収するように構成され、剛性または半剛性特性を有するように構成されている。したがって、図示の実装の上部エアロゾルチャネルインサート306は、繊維、焼結ビーズ、または連続気泡発泡材料から作製されてもよい。そのようにして、上部エアロゾルチャネルインサート306は、マウスピース302との圧入またはスナップ嵌合取り付けのために構成されてもよい。上部エアロゾルチャネルインサート306はまた、液体の蓄積がマウスピース302を通ってカートリッジ300から出るのを防ぐのを助けるように構成されている。さらに、上部エアロゾルチャネルインサート306は、気化チャンバ332内で生成されたエアロゾルがカートリッジ300を出る直前にインサート306を通過するように配置される。図示の実装では、上部エアロゾルチャネルインサート306の内側キャビティはまた、出口ポータル315を通過する前に形成されたエアロゾルをその中で膨張および/または冷却させることができる冷却チャンバとして機能することができる。いくつかの実装では、気化チャンバ332および冷却チャンバは、画定された相対容積比を有するように構成されてもよい。
【0120】
図14は、本開示の別の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の制御装置の分解斜視図を示している。図に示すように、図示の実装の制御装置400は、一般に、外壁404を画定するハウジング402と、上部フレーム406と、圧力センサシール410と、下部フレーム412と、制御構成要素414と、バッテリ416と、振動モータ418と、モータハウジング420と、ピンシール422と、エンドキャップ424と、光拡散器426(エンドキャップ424に組み立てられて示されている)と、通気口439とを含む。図示の実装の制御装置400はまた、前面発泡体パッド431と、背面発泡体パッド433と、上部シャーシシール435と、ベースシール437とを含む。図示の実装では、前面発泡体パッドは、バッテリ416と制御構成要素414との間に配置されるように構成され、背面発泡体パッド433は、バッテリ416と下部フレーム412との間に配置されるように構成されている。上部シャーシシール435は、上部フレーム406の周りをシールするように構成され、ベースシール437は、エンドキャップ424の周りをシールするように構成されている。制御装置400の構成要素の配置が
図15に示されている。特に、
図15は、制御装置400の正面断面図を示している。図に示すように、制御装置400の上部フレーム406は、カートリッジが内部に結合されることができるカートリッジ受容チャンバ430を画定する。制御装置400はまた、ハウジング402の外壁404、ならびに上部フレーム406を貫通して画定された一対の対向する表示窓432を含む。以下により詳細に記載されるように、様々な実装では、表示窓432は、設置されたカートリッジの1つ以上の構成要素(および/またはその状態)を見る能力をユーザに提供することができる。しかしながら、図示された表示窓432は、限定ではなく例として提供されることが理解されよう。例えば、代替実装は、図示されたものとは異なる形状を有する表示窓432を含むことができる。別の例として、いくつかの実装は、単一の表示窓432のみを含んでもよく、または表示窓432を完全に省略してもよい。図示の実装では、上部フレーム406およびハウジング402は、異なる部品を表す。しかしながら、他の実装では、上部フレームおよびハウジングは、それらが同じ部品を備えるように連続的に形成されてもよい。
【0121】
図示の実装では、ハウジング402は、例えばアルミニウムなどの金属材料を含む。しかしながら、他の実装では、ハウジングは、金属合金材料を含んでもよく、さらに他の実装では、ハウジングは、成形ポリマー材料を含んでもよい。図示の実装では、上部フレーム406、下部フレーム412、およびエンドキャップ424のうちの1つ以上は、例えば、成形プラスチック材料(例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から作製されることができる。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から作製されてもよい。
【0122】
図示の実装では、下部フレーム412は、その内部領域にバッテリ416を収容するように構成されている。図示の実装では、バッテリは、リチウムポリマー(LiPo)バッテリを含むことができる。しかしながら、様々な他のバッテリが好適とすることができる。本開示にしたがって使用されることができるバッテリのいくつかの他の例は、Peckerarらによる米国特許出願公開第2010/0028766号明細書に記載されており、その開示は、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。いくつかの実装では、他のタイプの電源が利用されてもよい。例えば、様々な実装では、電源は、交換式電池または充電式電池、固体電池、薄膜固体電池、充電式スーパーキャパシタなどを備えることができ、したがって、壁充電器への接続、自動車充電器(例えば、シガーソケット、USBポートなど)への接続、USBコネクタ(例えば、壁コンセント、電子機器、車両などに実装されることができるUSB2.0、3.0、3.1、USBタイプ-C)への接続、光電池(太陽電池と呼ばれることもある)または太陽電池のソーラーパネルへの接続、誘導無線充電(例えば、Wireless Power Consortium(WPC)からのQi無線充電規格にかかる無線充電を含む)を使用する充電器、または無線周波数(RF)ベースの充電器などの無線充電器、およびUSBコネクタまたは無線充電器を介して装置を充電するためのパワーバンクなどの外部セルのアレイへの接続を含む、任意のタイプの充電技術と組み合わせられることができる。誘導無線充電システムの例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Surらによる米国特許出願公開第2017/0112196号明細書に記載されている。さらなる実装では、電源はまた、キャパシタを含むことができる。キャパシタは、電池よりも速く放電することができ、パフ間で充電されることができるため、加熱部材に直接電力を供給するために使用された場合よりも低い速度で電池をキャパシタに放電することができる。例えば、スーパーキャパシタ、例えば、電気二重層キャパシタ(EDLC)は、電池とは別に、または電池と組み合わせて使用されることができる。単独で使用される場合、スーパーキャパシタは、物品を使用するたびに再充電されることができる。したがって、装置はまた、スーパーキャパシタを補充するために使用の間に喫煙品に取り付けられることができる充電器構成要素を含むことができる。スーパーキャパシタを含む電源の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Surらによる米国特許出願公開第2017/0112191号明細書に記載されている。
【0123】
図示の実装のエアロゾル送達装置400は、カートリッジの加熱部材に供給される電力量を制御するように部分的に構成された、制御構成要素414の形態の制御機構を含む。他の構成も可能であるが、図示の実装の制御構成要素414は、剛性部分および可撓性部分の双方を含む回路基板434(例えば、プリント回路基板(PCB))を備える。特に、図示の実装の回路基板434は、剛性中央セクション415と、近位端セクション417および遠位端セクション419を備える2つの剛性端セクションとを含み、各端セクション417、419は、それぞれの可撓性接続によって中央セクション415に接続されている。そのようにして、下部フレーム412、バッテリ416、および回路基板434が制御装置400に組み立てられると、回路基板434の中央セクション415は、バッテリ416の主面に近接して配置されるように構成され、2つの端セクション417、419は、中央セクション415に対して実質的に垂直に配置されるように構成されている。特に、回路基板434の近位端セクション417は、下部フレーム412の上部にわたって延在するように構成され、遠位端セクション419は、下部フレーム412の底部にわたって延在するように構成されている。制御装置400の下部フレーム412はまた、振動モータ418が受容されるモータハウジング420を収容するように構成されている。様々な実装では、振動モータ418は、装置の様々な動作に関する触覚フィードバックを提供することができる。
【0124】
図示の実装の中央セクション415はまた、光源421の形態のインジケータを含む。いくつかの実装では、光源は、例えば、1つ以上の色の光を提供することができる少なくとも1つの発光ダイオード(LED)を備えてもよい。他の実装では、光源は、1つの色のみで発光するように構成されてもよく、他の実装では、光源は、様々な異なる色で発光するように構成されてもよい。さらに他の実装では、光源は、白色光を提供するように構成されてもよい。図示の実装では、光源421は、白色光を含む様々な色の光を提供するように構成されたRGB(赤、緑、青)LEDを備える。図示の回路基板434の中央セクション415はまた、回路基板434を振動モータ418に動作可能に接続するように構成された電気接点423を含む。他のタイプの電子構成要素、その構造および構成、その特徴、およびその一般的な動作方法は、参照により本明細書に組み込まれる、Gerthらによる米国特許第4,735,217号明細書;Brooksらによる米国特許第4,947,874号明細書;McCaffertyらによる米国特許第5,372,148号明細書;Fleischhauerらによる米国特許第6,040,560号明細書;Nguyenらによる米国特許第7,040,314号明細書およびPanによる米国特許第8,205,622号明細書;Fernandoらによる米国特許出願公開第2009/0230117号明細書、Colletらによる米国特許出願公開第2014/0060554号明細書、およびAmpoliniらによる米国特許出願公開第2014/0270727号明細書;およびHenryらによる米国特許出願公開第2015/0257445号明細書に記載されている。本開示のエアロゾル送達装置に組み込むことができるさらに他の特徴、制御または構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Harrisらによる米国特許第5,967,148号明細書;Watkinsらによる米国特許第5,934,289明細書;Countsらによる米国特許第5,954,979号明細書;Fleischhauerらによる米国特許第6,040,560号明細書;Honによる米国特許第8,365,742号明細書;Fernandoらによる米国特許第8,402,976号明細書;Fernandoらによる米国特許出願公開第2010/0163063号明細書;Tuckerらによる米国特許出願公開第2013/0192623号明細書;Levenらによる米国特許出願公開第2013/0298905号明細書;Kimらによる米国特許出願公開第2013/0180553号明細書、Sebastianらによる米国特許出願公開第2014/0000638号明細書、Novakらによる米国特許出願公開第2014/0261495号明細書、およびDePianoらによる米国特許出願公開第2014/0261408号明細書に記載されている。
【0125】
図示の実装では、通気口439は、開口部425を覆うようにハウジング402の内側に設置されるように構成されている。したがって、図示の実装では、通気口439の片側は、感圧接着剤を含むことができる。図示の実装では、通気口439は、例えば、Gore-Tex(R)材料などの通気性膜材料を含む。しかしながら、他の適切な材料も可能である。図示の実装では、光源421は、光拡散器426によって覆われており、その一部は、エンドキャップ424によって受容されるように構成されている。そのようにして、組み立てられると、光拡散器426は、ハウジング402の外壁404に画定された開口部425内に、またはその遠位端に近接して配置される。図示の実装では、開口部425は、狭く細長い開口を含む。しかしながら、他の実装では、開口部は、任意の所望の形状で設けられてもよく、制御装置400上の任意の位置に配置されてもよい。いくつかの実装では、光拡散器426は、ユーザがハウジング402の外側から光源421を見ることを可能にするように構成された透明または半透明の部材を備えることができる。図示の実装では、光拡散器426は、例えば、成形プラスチック材料(例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から作製されることができるが、ガラスを含む他の材料も可能である。様々な実装では、図示の実装に含まれるインジケータに加えて、またはその代わりとして、さらなるインジケータ(例えば、他の触覚フィードバック構成要素、音声フィードバック構成要素など)が含められることができる。LED構成要素などの視覚的な合図またはインジケータを生成する追加の代表的なタイプの構成要素、およびその構成と使用は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Sprinkelらによる米国特許第5,154,192号明細書;Newtonによる米国特許第8,499,766号明細書およびScatterdayによる米国特許第8,539,959号明細書;Gallowayらによる米国特許出願公開第2015/0020825号明細書;およびSearsらによる米国特許出願公開第2015/0216233号明細書に記載されている。
【0126】
他の構成も可能であるが、図示の実装の回路基板434の近位端セクション417は、一対の導電性ピン436A、436B、ならびに圧力センサ440を含む。図示の実装では、導電性ピン436A、436Bは、ピン436A、436Bの端部の一部がカートリッジ受容チャンバ430内に延在し且つ導電性ピン436A、436Bの内部バネの力によってその位置に付勢されるように、上部フレーム406を通って延在するバネ仕掛けのピン(例えば、電気ポゴピン)を備える。そのようにして、カートリッジが制御装置400に結合されると、導電性ピン436A、436Bは、カートリッジの対応する特徴部に接触し、バネの力に抗して下方に(例えば、下部フレーム412に向かって)撓むように構成され、したがって、設置されたカートリッジを制御構成要素414およびバッテリ416に動作可能に接続する。図示の実装では、導電性ピン436A、436Bは、金メッキされた金属ピンを含む。しかしながら、導電性材料のコーティングおよび/またはメッキも含むことができる他の材料または材料の組み合わせも可能である。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。他の輪郭も可能であるが、図示の実装の導電性ピン436A、436Bの端部は、カートリッジがカートリッジ受容チャンバ430に挿入されたときに導電性ピン436A、436Bの撓みが容易になるように丸みを帯びた輪郭を有する。他の実装では、導電性ピンは、例えば、カートリッジ受容チャンバ430の上部に近接するなど、カートリッジ受容チャンバ430の他の位置に配置されてもよい。他の実装では、導電性ピンは、外側ハウジング402の近位端と上部フレーム406の底壁との間の上部フレーム406の側面上の地点に配置されてもよい。さらに、さらに他の実装では、導電性ピンは、側壁の中点と外側ハウジング402の近位端との間に(すなわち、側壁の上半分に)配置されてもよい。あるいは、導電性ピンは、側壁の中点と内側フレーム壁の底壁との間に(例えば、側壁の下半分に)配置されてもよい。さらに、さらに他の実装では、導電性ピンは、上部フレーム406の任意の位置に存在してもよい。
【0127】
様々な実装では、エアロゾル送達装置は、空気流センサ、圧力センサなどを含んでもよい。上述したように、図示の実装の制御構成要素414は、カートリッジ受容チャンバ430に近接して下方に配置された圧力センサ440を含む。図示の実装の圧力センサ440の位置および機能が以下に記載される。しかしながら、他の実装では、装置の吸引を知らせることができる空気流および/または圧力変化を受け、したがってバッテリ416にカートリッジの加熱部材に電力を供給させるように、空気流または圧力センサは、制御装置400内のどこにでも配置されてもよい。プリント回路基板および圧力センサの様々な構成は、例えば、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Wormらによる米国特許出願公開第2015/0245658号明細書に記載されている。空気流センサ、圧力センサなどがない場合、エアロゾル送達装置は、制御装置および/またはカートリッジに配置されることができる押しボタンなどを介して手動で作動されてもよい。例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるWormらによる米国特許出願公開第2015/0245658号明細書に記載されているように、1つ以上の押しボタンが使用されることができる。同様に、タッチスクリーンは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Searsらによる2015年3月10日に出願された米国特許出願第14/643,626号に記載されているように使用されることができる。さらなる例として、エアロゾル送達装置の指定された動きに基づくジェスチャ認識に適合した構成要素が入力として使用されてもよい。参照によりその全体が本明細書に組み込まれるHenryらによる米国特許出願公開第2016/0158782号明細書を参照されたい。
【0128】
図示の実装には含まれていないが、いくつかの実装は、空気流または圧力センサを置き換えるかまたは補足することができる他のタイプの入力要素を含むことができる。ユーザが装置の機能を制御することを可能にするため、および/またはユーザへの情報の出力のために入力が含まれることができる。装置の機能を制御するための入力として、任意の構成要素または構成要素の組み合わせが利用されることができる。いくつかの実装では、入力は、スマートフォンまたはタブレットなどのコンピュータまたはコンピューティング装置を備えることができる。特に、エアロゾル送達装置は、USBコードまたは同様のプロトコルの使用などを介して、コンピュータまたは他の装置に配線されてもよい。エアロゾル送達装置はまた、無線通信を介して入力として機能するコンピュータまたは他の装置と通信してもよい。例えば、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれるAmpoliniらによる米国特許出願公開第2016/0007561号明細書に記載されている読み取り要求を介して装置を制御するシステムおよび方法を参照されたい。そのような実施形態では、APPまたは他のコンピュータプログラムをコンピュータまたは他のコンピューティング装置と関連して使用して、制御命令をエアロゾル送達装置に入力することができ、そのような制御命令は、例えば、含まれるニコチン含有量および/またはさらなる香料の含有量を選択することにより、特定の組成のエアロゾルを形成する能力を含む。さらなる代表的なタイプの検知または検出機構、その構造および構成、その構成要素、ならびにその動作の一般的な方法は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Sprinkel,Jr.による米国特許第5,261,424号明細書;McCaffertyらによる米国特許第5,372,148号明細書;およびFlickによる国際公開第2010/003480号に記載されている。
【0129】
図示の実装では、圧力センサシール410は、圧力センサ440を覆って、設置されたカートリッジからの液体および/またはエアロゾルからそれを保護するように構成されている。そのようにして、図示の実装の圧力センサシール410(ならびに上部シャーシシール435、下部シャーシシール437、モータハウジング420、およびピンシール422を含む他のシール部材)は、シリコーンゴム、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料から作製されることができる。
【0130】
他の構成も可能であるが、回路基板434の遠位端セクション419は、外部接続要素438を含む。様々な実装では、外部接続要素438は、外部コネクタおよび/またはドッキングステーションまたは他の電源もしくはデータ源に接続するように構成されてもよい。例えば、いくつかの実装では、外部コネクタは、例えば可変長のコードとすることができるユニオンによって相互接続されることができる第1および第2のコネクタ端部を備えてもよい。いくつかの実装では、第1のコネクタ端部は、装置との電気的および必要に応じて機械的接続のために構成されてもよく、第2のコネクタ端部は、コンピュータもしくは同様の電子装置への接続のために、または電源への接続のために構成されてもよい。一端にUSBコネクタを、反対端にパワーユニットコネクタを含むアダプタが、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれるNovakらによる米国特許出願公開第2014/0261495号明細書に開示されている。図示の実装では、ピンシール422は、外部接続要素438とエンドキャップ424との間のインターフェースをシールするように構成されている。図示の実装では、外部接続要素438の1つ以上のピンは、上述したように制御装置のエンドキャップ424を通って延在することができる。図示の実装では、エンドキャップ424はまた、エンドキャップ424に固定されることができる一対のエンドキャップピン441A、441Bを含む。例えば、いくつかの実装では、エンドキャップピン441A、441Bは、エンドキャップ424にインサート成形されることができる。いくつかの実装では、エンドキャップピン441A、441Bの底面(いくつかの実装では、平坦とすることができる)は、外部充電器アセンブリに含まれる磁石に引力を提供するように構成されてもよい。そのようにして、エンドキャップピン441A、441Bは、限定されないが、鋼、鉄、ニッケル、コバルト、他の合金、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む様々な強磁性材料などの磁石によって引き付けられるように構成された任意の材料から作製されることができる。エンドキャップアセンブリの詳細図が
図16に示されている。
【0131】
図15に戻って参照すると、上部フレーム406は、カートリッジ受容チャンバ430内に露出された一対の磁石446A、446Bを含む。様々な実装では、磁石446A、446Bは、希土類磁石を含む任意の種類の磁石を備えることができる。例えば、いくつかの実装では、磁石のうちの1つ以上は、ネオジム磁石(NdFeB、NIB、またはNeo磁石としても知られている)を含むことができる。様々な実装では、例えば、N35、N38、N40、N42、N45、N48、N50、および/またはN52グレードを含む、異なるグレードのネオジム磁石が使用されることができる。他の実装では、磁石のうちの1つ以上は、サマリウムコバルト磁石(SmCo磁石としても知られる)を含むことができる。さらに他の実装では、磁石のうちの1つ以上は、セラミック/フェライト磁石を含むことができる。他の実装では、磁石のうちの1つ以上は、アルミニウム-ニッケル-コバルト(AlNiCo)磁石を含むことができる。前述の実装のいずれにおいても、磁石のうちの1つ以上は、メッキおよび/またはコーティングされることができる。例えば、いくつかの実装では、磁石のうちの1つ以上は、ニッケルによってコーティングされることができる。他の実装では、1つ以上の磁石は、亜鉛、スズ、銅、エポキシ、銀および/または金のうちの1つ以上によってコーティングされてもよい。いくつかの実装では、磁石のうちの1つ以上は、これらの材料の組み合わせによってコーティングされてもよい。例えば、一実装では、磁石のうちの1つ以上は、再びニッケル、銅、およびニッケルによってコーティングされてもよい。別の実装では、磁石のうちの1つ以上は、ニッケル、銅、ニッケル、および金の上部コーティングによってコーティングされてもよい。
【0132】
図16は、本開示の例示的実装にかかるエンドキャップアセンブリの斜視図を示している。特に、
図16は、エンドキャップ424、光拡散器426、およびエンドキャップピン441A、441Bの斜視図を示している。図に示すように、エンドキャップ424はまた、エンドキャップ424の遠位周囲の周りに延在するシール溝442を含む。
図15に戻って参照すると、エンドキャップ424のシール溝442は、エンドキャップ424とハウジング402、特に外壁404の内面との間のシールインターフェースを提供するエンドキャップシール443を受容するように構成されている。様々な実装では、エンドキャップシール443は、シリコーンゴム、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料から作製されることができる。
図15にも示すように、様々な実装では、エンドキャップピン441A、441Bの上部は、下部フレーム412と係合するように構成されている。例えば、図示の実装では、エンドキャップピン441A、441Bの上部は、下部フレーム412の対応するスロット付き開口との締まりまたは圧入係合を形成するように構成されている。様々な実装では、エンドキャップ424とハウジング402との間のインターフェース(例えば、エンドキャップシール443と外側ハウジング壁404の内面および/またはエンドキャップピン441A、441Bおよび下部フレーム412の上部との間のインターフェースを介して)は、エンドキャップ424(またはエンドキャップアセンブリ)が取り外し可能であり得るように解放可能に構成されたハウジング402との圧入係合を形成することができる。
【0133】
様々な実装では、制御装置は、UL8139に基づくバッテリガス放出要件を満たすように構成された1つ以上の構成要素を含むことができる。例えば、制御装置は、制御装置エンクロージャ内で突然の加圧が発生した場合に排出するように構成されたエンドキャップを含むことができる。一実装では、エンドキャップは、エンドキャップの壁から実質的に垂直に延在する保持ピンを含むことができる。保持ピンは、制御装置ハウジング内の内圧が規定の内圧を超える場合に解消されることができる摩擦嵌合または圧入を確立するために、制御装置のフレーム内の受容特徴部(例えば、孔)と嵌合するように構成されることができる。
【0134】
図17A~
図17Cは、ともに制御装置400を構成するいくつかのサブアセンブリを示している。特に、
図17Aは、下部内側サブアセンブリ447および上部内側サブアセンブリ445を示し、
図17Bは、内側サブアセンブリ451およびハウジングサブアセンブリ449を示し、
図17Cは、メインサブアセンブリ453およびエンドキャップサブアセンブリ455を示している。図示の実装では、上部内側サブアセンブリ445は、上部フレーム406の受容ポケットに接着剤を塗布し、磁石446A、446Bを上部フレーム406に圧入することによって組み立てられる。さらに、センサシール410は、上部フレーム406の受容ポケットに押し込まれ、上部シャーシシール435は、上部フレーム406の受容溝に引っ張られる。図示の実装では、下部内側サブアセンブリ447は、バッテリ416を回路基板434にはんだ付けすることによって組み立てられる(図示の実装では、振動モータ418は、回路基板434に予めはんだ付けされている)。次いで、回路基板434は、その両側に接着材料を有することができる前面発泡体パッド431を使用してバッテリ416と結合される。次いで、モータハウジング420は、締まり嵌めなどによって振動モータ418に押し付けられることができる。次いで、構成要素が取り付けられた回路基板434は、背面発泡体パッド433を間に配置した状態で、下部フレーム412に挿入されることができる(組み立てを助けるために、背面発泡体パッド433の片側または両側に接着剤が存在してもよい)。
図17Aに示すように、下部内側サブアセンブリ447および上部内側サブアセンブリ445は、その後、上部内側サブアセンブリ445および/または下部内側サブアセンブリ447に含まれることができる1つ以上のスナップ機構を介して互いに組み立てられることができる。
図17Bに示すように、下部内側サブアセンブリ447および上部内側サブアセンブリ445から構成される内側サブアセンブリ451は、その後、その開口部425に近接してハウジング406の内側に通気孔439を接着することによって組み立てられるハウジングサブアセンブリ449内に挿入されることができる。いくつかの実装では、接着剤が使用されて(例えば、下部フレーム412の1つ以上の孔を通して接着剤を塗布することによって)部品を互いに固定することができる。
【0135】
図18~
図20は、カートリッジ500と制御装置400との間に機械的および電気的接続が形成されるように、制御装置400の内側フレーム406のカートリッジ受容チャンバ430と結合されるように構成された部分であるカートリッジ400を示している。特に、図示の実装のカートリッジ400が制御装置400の上部フレーム406に結合されると、上部フレーム406に配置された磁石446A、446Bとカートリッジ500の対応する特徴部との間に磁気的接続が形成される。さらに、図示の実装のカートリッジ500が内側フレーム406に結合されると、制御装置400の一対の導電性ピン436A、436Bとカートリッジ500の対応する特徴部との間に電気的接続が形成される。したがって、カートリッジ500が制御装置400の上部フレーム430に受容されると、カートリッジ500は、制御装置400の制御構成要素414およびバッテリ416に動作可能に接続されることができる。したがって、図示の実装のカートリッジ500が制御装置400と結合されると、カートリッジ500は、カートリッジと制御装置との間の電気的接続が維持されるように、制御装置400と接続するように機械的に付勢される。
【0136】
特に、
図18は、本開示の別の例示的実装にかかるカートリッジ500の斜視図を示し、
図19は、カートリッジ500の分解斜視図を示し、
図20は、カートリッジ500の側面断面図を示している。他の構成も可能であるが、図示の実装のカートリッジ500は、一般に、マウスピース502、マウスピースインサート504、上部エアロゾルチャネルインサート506、上部カートリッジシール508、タンク壁511を画定するタンク510、下部カートリッジシール512、ベース部材514、液体輸送要素(例えば、ウィック)516、加熱部材518、一対のヒータコネクタ520A、520B、一対の金属インサート524A、524B、および底部キャップ526を含む。
【0137】
図に示すように、図示の実装のマウスピース502は、近位端および遠位端を画定し、マウスピース502の近位端は、その中に出口ポータル515を画定する。図示の実装では、マウスピースインサート504は、マウスピース502の出口ポータル515を通って延在するように、マウスピースの近位端に近接して配置されるように構成されている。図示の実装では、マウスピース502およびマウスピースインサート504は、例えば成形プラスチック材料(例えば、ポリプロピレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から作製されてもよいが、他の材料も可能である。図示の実装のマウスピースインサート504は、マウスピースインサート504がマウスピース502の内側から設置されることができ且つ出口ポータル515との圧入またはスナップ嵌合接続のために構成されることができるように、その下部にフランジ機構を含む。他の実装では、他の取り付け方法が(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)可能である。さらに他の実装では、マウスピースおよびマウスピースインサートは、マウスピース502およびマウスピースインサート504が単一部品を備えるように、インサート成形またはオーバーモールドプロセスを使用して構築されてもよい。図示の実装のマウスピース502は、スナップ機構を介してタンク510に固定されるように構成されている。例えば、図示の実装のマウスピース502は、その内面の少なくとも一部の周りに延在するリッジ特徴部543(
図20を参照)を含み、タンク510は、その外面の少なくとも一部の周りに延在する対応する溝特徴部541を含む。他の実装では、これらの特徴部は、逆にされてもよい(例えば、マウスピースは、溝を含むことができ、タンクは、リッジ特徴部を含むことができる)。さらに他の実装では、他の取り付け方法も(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)可能である。
【0138】
いくつかの実装では、マウスピースインサートは、カートリッジの特有の特性に関連する色を呈してもよい。例えば、いくつかの実装では、本開示のカートリッジは、例えば、特定の香料(後述する)、またはニコチンの特定の強度などの特有の特性を含む液体組成物を含んでもよいが、カートリッジの任意の特性は、特有の特性とみなされてもよい。現在の説明の目的のために、「色」という用語は、例えば、任意の色または同じ色の任意の陰影をカバーするように、広く解釈されるべきである。いくつかの実装では、特定の色は、特定の特有の特性に一般に関連付けられることができる(例えば、緑色はミント香料と関連付けられることができ、赤色はリンゴ香料と関連付けられることができる)ことにも留意されたい。しかしながら、他の実装では、特定の色は、ユーザに提供されるまたは利用可能とすることができるインデックスまたはガイドにしたがって特定の特有の特性に関連付けられてもよい。特有の特性の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Aerosol Delivery Device with Flavor Indicatorと題された米国特許出願第16/171,920号に記載されている。
【0139】
図示の実装のタンク510は、近位端および遠位端を画定し、マウスピース502は、タンク510の近位端に係合するように構成され、底部キャップ526は、タンク510の遠位端に係合するように構成されている。図示の実装では、タンク510はまた、閉鎖近位端および開放遠位端を含むリザーバキャビティ528を画定する。したがって、タンク510のリザーバキャビティ528は、内部に液体組成物(例えば、e-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。リザーバキャビティ528の閉鎖近位端は、キャビティが液体組成物カラムの上面に信頼性の高いシールを形成することを可能にする。これは、カートリッジが直立に保持されているときに、上端からリザーバキャビティ内への空気の染み出し/侵入を防止することができる。これはまた、液体組成物カラムの上部から空気が入るのを防ぐことができ、これは、真空を形成することができ、液体輸送要素または他の通路を通ってタンクの底部から漏れる液体組成物の可能性を低減することができる。
【0140】
他の構成も可能であるが、図示の実装では、一対の内部エアロゾル流管がタンク510のリザーバキャビティ528の両側に画定される。射出成形タンク510の場合、内部エアロゾル流管は、その中に成形されるように構成されている。以下により詳細に記載されるように、カートリッジ500の気化チャンバにおいて生成されたエアロゾルは、ユーザに送達するためにエアロゾル流管を通って移動するように構成されている。
【0141】
図示の実装では、タンク壁511は、その中に含まれる液体組成物が外部から視認可能であるように、透明または半透明であるように構成されている。したがって、図示の実装では、タンク壁511の全体が透明または半透明であるように構成されている。あるいは、いくつかの実装では、タンク壁の一部のみまたはタンク壁の片側のみが透明または半透明であってもよいとともに、タンク壁の残りの部分は、実質的に不透明であってもよい。他の実装では、タンク壁は実質的に不透明であってもよく、タンクの近位端からタンクの遠位端まで延在するストリップは透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、タンク壁は、着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク内の液体組成物が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。図示の実装では、タンク510は、例えば、成形プラスチック材料(例えば、Tritan(TM)コポリエステル、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせなどのコポリエステル材料)などの成形ポリマー材料から作製されることができるが、ガラスを含む他の材料も可能である。
【0142】
いくつかの実装では、制御装置400の表示窓432は、カートリッジ500が制御装置400と係合されたときに、タンク510の少なくとも一部および底部キャップ526の少なくとも一部が視認可能であるように構成されてもよい。上述したように、いくつかの実装では、タンク壁511の少なくとも一部は、その中に含まれる液体組成物が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、タンク510内に存在する任意の液体組成物の相対量は、カートリッジ500が制御装置400と係合したときに表示窓を通して視認可能とすることができる。
図14および
図15に示すように、図示の実装の表示窓432は、制御装置400の近位端の近くに配置され、ハウジング402の外壁404および制御装置400の上部フレーム406の細長い楕円形の切り欠きとして構成されている。他の実装では、表示窓は、任意の他の形状および/または位置を有することができることを理解されたい。例えば、いくつかの実装では、表示窓は、制御装置の外壁の近位端から装置の遠位端に向かってある距離だけ延在するノッチとして構成されてもよい。さらに他の実装では、表示窓は、いかなる開放境界も有しないように構成されてもよく、したがって、上述したようにノッチ構成を明示的に除外してもよい。いくつかの実装では、表示窓は、完全に開いていてもよく、他の実装では、表示窓は、表示窓によって画定された開口内に配置されるか、または制御装置の外壁の内面および外面の一方または双方の表示窓を覆う透明部材(例えば、ガラスまたはプラスチック)を有してもよい。いくつかの実装では、表示窓は、部分的にカートリッジによって、および部分的に制御装置によって形成されてもよいことを理解されたい。例えば、いくつかの実装では、カートリッジは、表示窓の一部(例えば、表示窓の上部)を含んでもよく、制御装置は、表示窓の別個の部分(例えば、表示窓の底部)を含んでもよい。いくつかの実装では、表示窓は、制御装置内に配置された表示窓ではなく、またはそれに加えてカートリッジ内に配置されてもよい。例えば、一実装では、マウスピースおよび/または別のカートリッジ構成要素は、カートリッジの透明壁を覆うスリーブとして機能してもよい。スリーブは、カートリッジが制御装置に挿入されたときに、パワーユニットチャンバの上方に大部分または全体が配置されることができる表示窓を含んでもよい。上述したように、他の実装は、いかなる表示窓も含まなくてもよい。
【0143】
他の構成も可能であるが、図示の実装では、タンク510の近位端は、タンク510とマウスピース502との間に実質的に気密且つ液密のシールを形成するように構成された上部カートリッジシール508を受容するように構成されている。したがって、上部カートリッジシール508は、シリコーンゴム、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料から作製されることができる。図示の実装では、上部カートリッジシール508はまた、上部エアロゾルチャネルインサート506を受容してシールするように構成されている(
図20も参照)。
【0144】
電子タバコとして特徴付けられるエアロゾル送達システムの場合、エアロゾル前駆体組成物は、タバコまたはタバコに由来する成分を組み込むことができる。ある観点では、タバコは、細かく研削、粉砕または粉末化されたタバコ薄片などのタバコの一部または断片として提供されてもよい。その開示が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許出願公開第2015/0335070号明細書に記載されているものなど、タバコビーズ、ペレット、または他の固体形態が含まれてもよい。他の観点では、タバコは、タバコの水溶性成分の多くを組み込んだ噴霧乾燥抽出物などの抽出物の形態で提供されてもよい。あるいは、タバコ抽出物は、タバコに由来する他の抽出成分も少量組み込むニコチン含有量が比較的高い抽出物の形態を有していてもよい。他の観点では、タバコに由来する成分は、タバコに由来する特定の香料などの比較的純粋な形態で提供されてもよい。ある観点では、タバコに由来し、高度に精製されたまたは本質的に純粋な形態で使用されることができる成分は、ニコチン(例えば、医薬品グレードのニコチン)である。
【0145】
図示の実装では、エアロゾル前駆体組成物または蒸気前駆体組成物または「e-リキッド」と呼ばれることがある液体組成物は、例として、多価アルコール(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、またはそれらの混合物)、ニコチン、タバコ、タバコ抽出物、および/または香料を含む様々な成分を含んでもよい。代表的なタイプのエアロゾル前駆体成分および製剤もまた、これらの開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Robinsonらによる米国特許第7,217,320号明細書およびZhengらによる米国特許出願公開第2013/0008457号明細書;Chongらによる米国特許出願公開第2013/0213417号明細書;Collettらによる米国特許出願公開第2014/0060554号明細書;Lipowiczらによる米国特許出願公開第2015/0020823号明細書;およびKollerによる米国特許出願公開第2015/0020830号明細書、ならびにBowenらによる国際公開第2014/182736号に記載されて特徴付けられる。使用できる他のエアロゾル前駆体は、R.J.Reynolds Vapor CompanyによるVUSE(R)製品、Fontem Ventures B.V.によるBLU(TM)製品、Mistic EcigsによるMISTIC MENTHOL製品、Nu Mark LLCによるMARK TEN製品、Juul Labs,Inc.によるJUUL製品、およびCN Creative LtdによるVYPE製品に組み込まれたエアロゾル前駆体を含む。また、Johnson Creek Enterprises LLC.から入手可能な電子タバコ用のいわゆる「スモークジュース」も望ましい。さらに別の例示的なエアロゾル前駆体組成物は、BLACK NOTE、COSMIC FOG、THE MILKMAN E-LIQUID、FIVE PAWNS、THE VAPOR CHEF、VAPE WILD、BOOSTED、THE STEAM FACTORY、MECH SAUCE、CASEY JONES MAINLINE RESERVE、MITTEN VAPORS、DR.CRIMMY’S V-LIQUID、SMILEY E LIQUID、BEANTOWN VAPOR、CUTTWOOD、CYCLOPS VAPOR、SICBOY、GOOD LIFE VAPOR、TELEOS、PINUP VAPORS、SPACE JAM、MT.BAKER VAPOR、およびJIMMY THE JUICE MANのブランド名で販売されている。
【0146】
エアロゾル送達システム内に組み込まれるエアロゾル前駆体の量は、エアロゾル生成部品が許容可能な感覚特性および望ましい性能特性を提供するようなものである。例えば、タバコの煙の外観に多くの点で似ている目に見える主流エアロゾルの生成を提供するために、十分な量のエアロゾル形成材料(例えば、グリセリンおよび/またはプロピレングリコール)を使用することが非常に好ましい。エアロゾル生成システム内のエアロゾル前駆体の量は、エアロゾル生成部品ごとに望ましいパフの数などの要因に依存する場合がある。図示の実装では、リザーバキャビティ528は、約1.5mLのエアロゾル前駆体組成物を保持するように構成されている。他の実施形態では、リザーバキャビティ528は、約1ml以上、約2ml以上、約5ml以上、または約10ml以上のエアロゾル前駆体組成物を保持するように構成されている。
【0147】
いくつかの実装では、液体組成物は、1つ以上の香料を含むことができる。本明細書で使用される場合、「香料」への言及は、エアロゾル化してユーザに送達することができ、味および/または芳香に関して感覚的経験を与える化合物または成分を指す。例示的な香料は、これらに限定されるものではないが、バニリン、エチルバニリン、クリーム、茶、コーヒー、フルーツ(例えば、リンゴ、チェリー、ストロベリー、ピーチ、およびライムおよびレモンを含む柑橘系香料)、カエデ、メントール、ミント、ペパーミント、スペアミント、ウィンターグリーン、ナツメグ、クローブ、ラベンダー、カルダモン、ジンジャー、ハチミツ、アニス、セージ、ローズマリー、ハイビスカス、ローズヒップ、エルバメイト、グアユサ、ハニーブッシュ、ルイボス、エルバサンタ、バコパモニエラ、ギンコビロバ、ウィザニアソムニフェラ、シナモン、サンダルウッド、ジャスミン、カスカリラ、ココア、リコリス、およびタバコ、葉巻、パイプタバコの香料に伝統的に使用されているタイプと特性の香料および香料パッケージを含む。高果糖コーンシロップなどのシロップも使用することができる。適切とすることができる例示的な植物由来の組成物は、双方ともDubeらによる米国特許第9,107,453号明細書および米国特許出願公開第2012/0152265号明細書に開示されており、それらの開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。そのようなさらなる構成要素の選択は、喫煙品に望まれる感覚特性などの要因に基づいて可変であり、本開示は、タバコおよびタバコ関連またはタバコ由来の製品の当業者にとって容易に明らかであるそのようなさらなる構成要素を包含することを意図する。例えば、Gutcho、Tobacco Flavoring Substances and Methods、Noyes Data Corp.(1972)およびLeffingwellら、Tobacco Flavoring for Smoking Products(1972)を参照されたい。これらの開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。香料への言及は、上述したような単一の香料に限定されるべきではなく、実際に、1つ以上の香料の組み合わせを表す場合があることを理解されたい。
【0148】
図に示すように、図示の実装のカートリッジ500はまた、タンク510のリザーバキャビティ528の開放遠位端に係合して覆うように構成されたベース部材514を含む。図示の実装の下部シール512は、タンク510の下部と底部キャップ526(
図20も参照)との間に実質的に気密且つ液密のシールを形成するように構成され、特に下部シール512は、ベース部材514とタンク510との間の実質的に気密且つ液密のシールを容易にするように、ベース部材514の外面の溝内に配置されるように構成されている。様々な実装では、下部シール512は、シリコーンゴム、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料から作製されることができる。図示の実装では、ベース部材514は、例えば、成形プラスチック材料(例えば、Tritan(TM)コポリエステル、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせなどのコポリエステル材料)などの成形ポリマー材料から作製されることができるが、他の材料も可能である。図示の実装のベース部材514はまた、液体輸送要素516への液体の移送を容易にするために、タンク510のリザーバキャビティ528に収容された液体組成物のための液体流路を提供するように構成された複数のスロット(
図17も参照)を含む。いくつかの実装では、スロットはまた、リザーバキャビティ528内のバルク液体組成物がベース部材514と接触していない場合(例えば、エアロゾル送達装置が上下逆さまになっている場合など)であっても、いくらかの液体の保持を提供することができる。
【0149】
図に示すように、液体輸送要素516は、ベース部材514内に配置され、リザーバキャビティ528内の液体組成物と加熱部材518との間に延在している(
図20も参照)。図示の実装では、液体輸送要素516は、綿材料から形成され、カートリッジ500に設置されると湾曲した形状を有する。しかしながら、他の実装では、液体輸送要素516は、他の形状を有してもよく、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された様々な材料から形成されてもよい。例えば、いくつかの実装では、液体輸送要素は、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。他の実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適した例示的なセラミック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。
【0150】
図に示すように、図示の実装の加熱部材518はまた、ベース部材514内に配置されるように構成されている。特に、図示の実装の加熱部材518は、実質的に平坦な輪郭を有する加熱要素を備える。いくつかの実装では、加熱部材は、カートリッジに取り付けられたときに実質的に平坦な輪郭を維持することができるが、図示の実装の加熱部材518がカートリッジ500に取り付けられると、液体輸送要素516の湾曲形状に対応する湾曲形状または弓形形状を有する(
図20も参照)。そのようにして、設置位置にある加熱部材518は、液体輸送要素516の底面に接触する。図示の実装では、平坦な加熱部材518の湾曲した形態は、液体輸送要素516を通る流路長に対する流れ断面積の大きな比を提供することができる。これは、液体輸送要素516への液体組成物の送達に関して向上した性能を提供することができる。設置されると、加熱部材518の縁部は、加熱部材518がその湾曲形状を維持するようにベース部材514と係合するように構成されている。そのようにして、加熱部材518の湾曲はまた、液体輸送要素516に対して圧縮力を提供することができる。さらに、加熱部材518のバネ復元力は、加熱部材518の縁部がベース部材514内に配置またはロックすることを可能にし、これは、加熱部材518をベース部材514内に他方の側から保持するように構成された追加の特徴の必要性を低減または排除することができる。加熱部材518の設置された湾曲はまた、液体輸送要素516に向かって熱膨張とともに起こることができる加熱部材518の撓みを付勢し、したがって加熱部材518と液体輸送要素516との間の熱接触を維持するのに役立つ。図示の実装では、液体輸送要素516および加熱部材518は、ベース部材514および底部キャップ526とともに気化チャンバ532を画定する加熱アセンブリ534を備える。
【0151】
いくつかの実装は、加熱アセンブリを含む必要はなく、むしろ、別の方法でエアロゾルを発生させるように構成された霧化アセンブリを含んでもよいことに留意されたい。他の方法でエアロゾルを発生させる霧化アセンブリのいくつかの例は、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2019年8月19日に出願された「Detachable Atomization Assembly for Aerosol Delivery Device」と題する、米国特許出願第16/544,326号に見出すことができる。
【0152】
図示の実装では、加熱部材518は、316L、316、304、または304Lステンレス鋼を含むが、これらに限定されないステンレス鋼材料などの金属材料から作製されることができる。他の実装では、加熱部材は、例えば、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムをドープした二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)などの異なる材料から作製されてもよい。さらなる実装では、加熱部材は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。レーザダイオードまたはマイクロヒータなどの他のタイプのヒータも利用されることができる。レーザダイオードは、エアロゾル前駆体組成物の気化のために調整されることができ、および/またはエアロゾル前駆体組成物が気化のために提供されることができる液体輸送要素を加熱するために調整されることができる特定の波長または波長帯域の電磁放射線を送達するように構成されることができる。レーザダイオードは、チャンバ内に電磁放射線を送達するように特に配置されることができ、チャンバは、放射線トラップ(例えば、黒体または白体)であるように構成されることができる。適切なマイクロヒータは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるCollettらによる米国特許第8,881,737号明細書に記載されている。マイクロヒータは、例えば、その上にヒータトレース(例えば、Ag、Pd、Ti、Pt、Pt/Ti、ホウ素ドープシリコン、または他の金属もしくは金属合金などの抵抗素子)を有する基材(例えば、石英、シリカ)を含むことができ、これは印刷されるか、そうでなければ基板に適用されることができる。ヒータトレース上に不動態化層(例えば、酸化アルミニウムまたはシリカ)が設けられることができる。他のヒータは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、DePianoらによる米国特許出願公開第2016/0345633号明細書に記載されている。
【0153】
他の実装では、追加のおよび/または異なる接触機構が設けられてもよいが、図示の実装の加熱部材518は、加熱部材518をカートリッジ500のヒータコネクタ520A、520Bに接続するように構成された一対のコンタクトホール531A、531Bを含む。図示の実装では、ヒータコネクタ520A、520Bは、導電性材料から作製され、ニッケルおよび/または金によってメッキされる。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。図示の実装では、コンタクトホール531A、531Bは、ヒータコネクタ520A、520Bの嵌合部分の外径よりも小さい内径を有するように構成されている。いくつかの実装では、コンタクトホールは、ヒータコネクタ520A、520Bの嵌合部分の外径よりも小さい有効内径を形成する1つ以上の特徴部(例えば、1つ以上のフィンガまたは延長部)を含むことができる。そのようにして、加熱部材518のコンタクトホール531A、531Bは、加熱部材518がヒータコネクタ520A、520Bとの電気接点を維持することができるように、ヒータコネクタ520A、520Bの上端との締まり嵌めを形成することができる。図示の実装では、ヒータコネクタ520A、520Bは、底部キャップ526にインサート成形される。
【0154】
図示の実装の底部キャップ526は、超音波溶接プロセスを介してタンク510の遠位端に固定されるように構成されている。しかしながら、他の取り付け方法も可能である(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、スナップフィットなどを介して)。図示の実装では、カートリッジ500の底部キャップ526は、底部キャップ526の底面のほぼ中央に配置されたカートリッジ空気入口チャネル530を含む。他の構成も可能であるが、図示の実装では、カートリッジ空気入口チャネル530は、ノズル状の形状を有する。特に、図示の実装のカートリッジ空気入口チャネル530は、実質的に円筒形の形状を有する(底部キャップ526の底面に近接する)第1の部分と、実質的に円錐形の形状を有し且つ気化チャンバ532に通じる第2の部分とを含む。そのようにして、カートリッジ空気入口チャネル530の内径は、気化チャンバ532に通じる前に減少する。この構成は、気化チャンバ532につながる液体の蓄積を空気入口チャネル530から比較的遠ざけるのに役立つことができる。
【0155】
他の構成も可能であるが、図示の実装のカートリッジ500はまた、底部キャップ526内に配置され、且つその底面を介して露出されるように構成された一対の金属インサート524A、524Bを含む。図示の実装では、金属インサート524A、524Bは、底部キャップ526にインサート成形される。いくつかの実装では、金属インサート524A、524Bは、底部キャップ526との圧入またはスナップ嵌合接続用に構成されてもよい。図示の実装では、金属インサート524A、524Bは、ニッケルによってメッキされたステンレス鋼から作製されている。しかしながら、他の実装では、金属インサートは、限定されないが、鉄、ニッケル、コバルト、鋼などの合金、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む様々な強磁性材料などの磁石によって引き付けられるように構成された任意の材料から作製されてもよい。
【0156】
上述したように、カートリッジ500が制御装置400のカートリッジ受容チャンバ430と結合されると、カートリッジ500と制御装置400との間に機械的および電気的接続が形成される。特に、図示の実装のカートリッジ500が制御装置400の上部フレーム406に結合されると、上部フレーム406に配置された磁石446A、446Bとカートリッジ500の底部キャップ526に配置された金属インサート524A、524Bとの間に磁気的接続が形成される。さらに、図示の実装のカートリッジ500が内側フレーム406と結合されると、制御装置400の一対の導電性ピン436A、436Bとカートリッジ500のヒータコネクタ520A、520Bとの間に電気的接続が形成される。したがって、図示の実装のカートリッジ500が制御装置400と結合されると、カートリッジ500は、カートリッジ500(特に加熱アセンブリ534)と制御装置(特に、制御構成要素414およびバッテリ416)との間の電気的接続が維持されるように、制御装置400と接続するように機械的に付勢される。
【0157】
図示の実装のカートリッジ500が制御装置400と結合されると、(制御装置400の導電性ピン436A、436Bおよびカートリッジのヒータコネクタ520A、520Bを介した)制御装置400とカートリッジ500の加熱部材518との間の電気的接続は、制御本体400が加熱部材518に電流を導くことを可能にする。図示の実装では、これは、エアロゾル送達装置におけるパフが検出されたとき(または、他の実装では、例えば押しボタンを介してなど、ユーザによる作動を介して)に起こることができる。図示の実装のエアロゾル装置のユーザがマウスピース502を吸引すると、カートリッジ500と制御装置400との間のギャップを介して入口空気流が装置内に導かれる。図示の実装では、ギャップは、カートリッジ500のほぼ全周にわたって延在する周辺ギャップを備える。他の実装では、ギャップは、カートリッジの全周の周りに延在している必要はなく、例えば、いくつかの実装では、ギャップは、全周ではなくカートリッジの外周の一部の周りに延在している1つ以上のギャップを備えてもよく、いくつかの実装では、ギャップは、1つ以上の個々の孔を備えてもよいことを理解されたい。図示の実装では、ギャップは、カートリッジ500の外面と制御装置400の内面との間のインターフェースにおいて始まる。特に、ギャップは、カートリッジ500のマウスピース502の外面と制御装置400のハウジング402の外壁404の上縁とのインターフェースにおいて始まる。
【0158】
図示の実装では、カートリッジ500と制御装置400との間のギャップは、カートリッジ500および制御装置400の特徴によって確立されて維持される。他の構成も可能であるが、図示の実装の上部フレーム406は、上部フレーム406の内面の周りに間隔を置いて配置され且つカートリッジ400を横方向に位置決めするように構成された複数の突起を含む。図示の実装では、複数の突起は、上部フレーム406のおおよその上部からその凹面まで延在する複数の隆起した細長いボスを備える。図示の実装のカートリッジ500が制御装置400に結合されると、上部フレーム406の複数の突起は、カートリッジ500の外面(特に、マウスピース502の外面および/またはタンク510の外面および/または底部キャップ526の外面)に接触する。そのようにして、突起は、カートリッジ500を上部フレーム406に対して横方向に位置決めし、したがってギャップを確立して維持する。他の実装では、突起は、他の形態(例えば、1つ以上のバンプを含む)をとることができ、制御装置ではなく(またはそれに加えて)カートリッジの1つ以上の構成要素に配置されてもよいことを理解されたい。
【0159】
ユーザが装置を吸引すると、カートリッジ500と制御装置400との間のギャップに入る空気は、カートリッジ500の外側の周りを下方に移動し、その底部キャップ526の下方に移動する。図示の実装では、入口空気は、カートリッジ受容チャンバ430の底部に対するカートリッジ500の垂直位置に起因して、底部キャップ526の下方を移動することができる。特に、図示の実装のカートリッジ500の垂直位置は、上部フレーム406の凹面から上方に延在している位置決め特徴部のうちの1つ以上を使用して確立され、そのうちの少なくとも1つは、カートリッジ500が制御装置400と結合されたときに底部キャップ526の底面に接触するように構成されている。そのようにして、カートリッジ500が制御装置400内に受容されると、カートリッジ500と制御装置400との間のギャップは、底部キャップ526の底部と上部フレーム406の凹面との間にも確立される。
【0160】
上述したように、他の構成も可能であるが、図示の実装の底部キャップ526は、底部キャップ526の底面のほぼ中央に配置された入口チャネル530を含む。底部キャップ526の底部と上部フレーム406の凹面との間に確立されたギャップのために、カートリッジ500の外側の周りで底部キャップ526の下方を移動する入口空気は、底部キャップ526の入口チャネル530を通ってカートリッジ500に入る。入口チャネル530を通って入る空気は、次に、カートリッジの気化チャンバ532に入る。空気が入口チャネル530を通ってカートリッジ500に吸引されると、制御装置400の圧力センサ440は、その吸引を検出する。圧力センサ440によって吸引が検出されると、制御構成要素414は、加熱部材518を加熱するために加熱部材518に電流を流す。加熱部材518が加熱すると、気化チャンバ532内では、液体輸送要素516に収容された液体組成物の少なくとも一部が気化される。したがって、気化チャンバ532内で発生されたエアロゾルは、次いでユーザに向けられることができる。特に、空気が空気入口チャネル530を介してカートリッジ500に入ると、空気は、気化チャンバ532を通って移動し、気化した液体組成物と混合してエアロゾルになる。気化チャンバ532および底部キャップ526の幾何学的形状により、エアロゾルは、底部キャップ526の内側を通って、次いでタンク510のリザーバキャビティ528の両側に画定されたエアロゾル流管を通って延在する2つの別個の経路に分割される。この比較的曲がりくねった構成は、ヒートシンクのための有効な流路長および面積を増加させることができ、したがって、ユーザに到達する前にエアロゾルストリームの冷却を増加させる。2つのエアロゾル経路は、タンク510の近位端および上部エアロゾルチャネルインサート506の下方で収束する。次いで、再結合されたエアロゾルは、上部エアロゾルチャネルインサート506を通ってマウスピース500の出口ポータル515からユーザに流れる。空気入口チャネル530の入口から下流のエアロゾル通路は、これらの通路によって形成されるいかなる追加のシステム圧力降下も最小限に抑えるために、特大になるように構成されることを理解されたい。
【0161】
他の構成も可能であるが、図示の実装では、上部エアロゾルチャネルインサート506は、気化チャンバ532内に形成されたエアロゾルからの堆積および/または凝縮によって形成された液体を吸収するように構成され、剛性または半剛性特性を有するように構成されている。したがって、図示の実装の上部エアロゾルチャネルインサート506は、繊維、焼結ビーズ、または連続気泡発泡材料から作製されてもよい。例えば、いくつかの実装では、上部エアロゾルチャネルインサートは、繊維結合ポリエチレン(PE)またはポリエチレンテレフタレート(PET)材料から作製されてもよい。そのようにして、上部エアロゾルチャネルインサート506は、マウスピース502との圧入またはスナップ嵌合取り付けのために構成されてもよい。上部エアロゾルチャネルインサート506はまた、液体の蓄積がマウスピース502を通ってカートリッジ500から出るのを防ぐのを助けるように構成されている。さらに、上部エアロゾルチャネルインサート506は、気化チャンバ532内で生成されたエアロゾルがカートリッジ500を出る直前にインサート506を通過するように配置される。図示の実装では、上部エアロゾルチャネルインサート506の内側キャビティはまた、出口ポータル515を通過する前に形成されたエアロゾルをその中で膨張および/または冷却させることができる冷却チャンバとして機能することができる。いくつかの実装では、気化チャンバ532および冷却チャンバは、画定された相対容積比を有するように構成されてもよい。
【0162】
図21Aおよび
図21Bは、本開示の例示的実装にかかる
図18のカートリッジのサブアセンブリを示している。特に、
図21Aは、底部キャップサブアセンブリ545およびタンクサブアセンブリ547を示し、
図21Bは、下部サブアセンブリ551およびマウスピースサブアセンブリ549を示している。図示の実装では、底部キャップサブアセンブリ545は、底部キャップ526と、金属インサート524A、524Bと、ヒータコネクタ520A、520Bと、加熱部材518と、液体輸送要素516と、ベース部材514と、下部カートリッジシール512とを備える。図示の実装では、金属インサート524A、524Bおよびヒータコネクタ520A、520Bは、底部キャップ526にインサート成形される。さらに、下部カートリッジシール512は、その溝内に配置されるようにベース部材514の周りに引き延ばされる。コンタクトホール531A、531Bがヒータコネクタ520A、520Bのそれぞれの部分を押圧し、加熱部材518が湾曲形状に曲がり、その中に液体輸送要素516も閉じ込めて湾曲形状に曲げるように、液体輸送要素516は、ベース部材514に挿入され、加熱部材は、ベース部材514に圧入される。図示の実装のタンクサブアセンブリ547は、タンク510の開放端部を介して液体組成物が充填されたタンク510を備える。
【0163】
図示の実装では、
図21Bの下部サブアセンブリ551は、底部キャップサブアセンブリ545をタンクサブアセンブリ547に接合することによって組み立てられる。特に、図示の実装の底部キャップサブアセンブリ545は、実質的に連続的な超音波溶接を介してタンクサブアセンブリ547に接合される。図示の実装では、マウスピースサブアセンブリ549は、マウスピース502と、マウスピースインサート504と、エアロゾルチャネルインサート506と、カートリッジシール508とを備える。図示の実装のマウスピースサブアセンブリ549は、マウスピースインサート504をマウスピース502に押し込み、カートリッジシール508をマウスピース502に押し込み、エアロゾルチャネルインサート506をカートリッジシール508に押し込むことによって組み立てられる。図示の実装では、カートリッジ500の最終組み立ては、タンク510の外面の溝特徴部541およびマウスピース502の内面のリッジ特徴部を介してマウスピースサブアセンブリ549を下部サブアセンブリ551にスナップ留めすることによって行われる。
【0164】
図22は、本開示の別の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の制御装置の分解斜視図を示している。図に示すように、図示の実装の制御装置600は、一般に、外壁604を画定するハウジング602と、上部フレーム606と、上部フレームシール608と、圧力センサシール610と、下部フレーム612と、制御構成要素614と、バッテリ616と、振動モータ618と、モータハウジング620と、ピンシール622と、エンドキャップ624と、光拡散器626と、通気口645とを含む。図示の実装の制御装置600はまた、前面発泡体パッド631と、複数の側面発泡体パッド637と、絶縁体639とを含む。図示の実装では、前面発泡体パッド631は、バッテリ616と制御構成要素614との間に配置されるように構成され、側面発泡体パッド437は、バッテリ616の両側に配置されるように構成されている。いくつかの実装では、制御装置は、例えば、上部シャーシシールおよび/または下部シャーシシールを含むことができる1つ以上の他のシールを含むことができる。
【0165】
制御装置600の構成要素の配置は、本開示の例示的実装にかかる制御装置の断面図を示す
図23に示されている。特に、
図23は、制御装置600の正面断面図を示している。図に示すように、制御装置600の上部フレーム606は、カートリッジが内部に結合されることができるカートリッジ受容チャンバ630を画定する。制御装置600はまた、ハウジング602の外壁404、ならびに上部フレーム606を貫通して画定された一対の対向する表示窓632を含む。しかしながら、いくつかの実装では、表示窓が存在する必要はないことに留意されたい。表示窓を含む実装では、そのような表示窓は、設置されたカートリッジの1つ以上の構成要素(および/またはその状態)を見る能力をユーザに提供することができる。しかしながら、図示された表示窓632は、限定ではなく例として提供されることが理解されよう。例えば、代替実装は、図示されたものとは異なる形状を有する表示窓を含むことができる。別の例として、いくつかの実装は、単一の表示窓のみを含むことができる。図示の実装では、上部フレーム606およびハウジング602は、異なる部品を表す。しかしながら、他の実装では、上部フレームおよびハウジングは、それらが同じ部品を備えるように連続的に形成されてもよい。
【0166】
図示の実装では、ハウジング602は、例えばアルミニウムなどの金属材料を含む。しかしながら、他の実装では、ハウジングは、金属合金材料を含んでもよく、さらに他の実装では、ハウジングは、成形ポリマー材料を含んでもよい。図示の実装では、上部フレーム606、下部フレーム612、およびエンドキャップ624のうちの1つ以上は、例えば、成形プラスチック材料(例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から作製されることができる。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から作製されてもよい。
【0167】
図示の実装では、下部フレーム612は、その内部領域にバッテリ616を収容するように構成されている。図示の実装では、バッテリは、リチウムポリマー(LiPo)バッテリを含むことができる。しかしながら、様々な他のバッテリが好適とすることができる。本開示にしたがって使用されることができるバッテリのいくつかの他の例は、Peckerarらによる米国特許出願公開第2010/0028766号明細書に記載されており、その開示は、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。いくつかの実装では、他のタイプの電源が利用されてもよい。例えば、様々な実装では、電源は、交換式電池または充電式電池、固体電池、薄膜固体電池、充電式スーパーキャパシタなどを備えることができ、したがって、壁充電器への接続、自動車充電器(例えば、シガーソケット、USBポートなど)への接続、USBコネクタ(例えば、壁コンセント、電子機器、車両などに実装されることができるUSB2.0、3.0、3.1、USBタイプ-C)への接続、光電池(太陽電池と呼ばれることもある)または太陽電池のソーラーパネルへの接続、誘導無線充電(例えば、Wireless Power Consortium(WPC)からのQi無線充電規格にかかる無線充電を含む)を使用する充電器、または無線周波数(RF)ベースの充電器などの無線充電器、およびUSBコネクタまたは無線充電器を介して装置を充電するためのパワーバンクなどの外部セルのアレイへの接続を含む、任意のタイプの充電技術と組み合わせられることができる。誘導無線充電システムの例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Surらによる米国特許出願公開第2017/0112196号明細書に記載されている。さらなる実装では、電源はまた、キャパシタを含むことができる。キャパシタは、電池よりも速く放電することができ、パフ間で充電されることができるため、加熱部材に直接電力を供給するために使用された場合よりも低い速度で電池をキャパシタに放電することができる。例えば、スーパーキャパシタ、例えば、電気二重層キャパシタ(EDLC)は、電池とは別に、または電池と組み合わせて使用されることができる。単独で使用される場合、スーパーキャパシタは、物品を使用するたびに再充電されることができる。したがって、装置はまた、スーパーキャパシタを補充するために使用の間に喫煙品に取り付けられることができる充電器構成要素を含むことができる。スーパーキャパシタを含む電源の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Surらによる米国特許出願公開第2017/0112191号明細書に記載されている。
【0168】
図示の実装の制御装置600は、カートリッジの加熱部材に供給される電力量を制御するように部分的に構成された制御構成要素614の形態の制御機構を含む。他の構成も可能であるが、図示の実装の制御構成要素614は、剛性部分および可撓性部分の双方を含む回路基板634(例えば、プリント回路基板(PCB))を備える。特に、図示の実装の回路基板634は、剛性中央セクション615と、近位端セクション617および遠位端セクション619を備える2つの剛性端セクションとを含み、各端セクション617、619は、それぞれの可撓性接続によって中央セクション615に接続されている。そのようにして、下部フレーム612、バッテリ616、および回路基板634が制御装置600に組み立てられると、回路基板634の中央セクション615は、バッテリ616の主面に近接して配置されるように構成され、2つの端セクション617、619は、中央セクション615に対して実質的に垂直に配置されるように構成されている。特に、回路基板634の近位端セクション617は、下部フレーム612の上部にわたって延在するように構成され、遠位端セクション619は、下部フレーム612の底部にわたって延在するように構成されている。制御装置600の下部フレーム612はまた、振動モータ618が受容されるモータハウジング620を収容するように構成されている。様々な実装では、振動モータ618は、装置の様々な動作に関する触覚フィードバックを提供することができる。
【0169】
図示の実装の中央セクション615はまた、光源621の形態のインジケータを含む。いくつかの実装では、光源は、例えば、1つ以上の色の光を提供することができる少なくとも1つの発光ダイオード(LED)を備えてもよい。他の実装では、光源は、1つの色のみで発光するように構成されてもよく、他の実装では、光源は、様々な異なる色で発光するように構成されてもよい。さらに他の実装では、光源は、白色光を提供するように構成されてもよい。図示の実装では、光源621は、白色光を含む様々な色の光を提供するように構成されたRGB(赤、緑、青)LEDを備える。図示の回路基板634の中央セクション615はまた、回路基板634を振動モータ618に動作可能に接続するように構成された電気接点623を含む。他のタイプの電子構成要素、その構造および構成、その特徴、およびその一般的な動作方法は、参照により本明細書に組み込まれる、Gerthらによる米国特許第4,735,217号明細書;Brooksらによる米国特許第4,947,874号明細書;McCaffertyらによる米国特許第5,372,148号明細書;Fleischhauerらによる米国特許第6,040,560号明細書;Nguyenらによる米国特許第7,040,314号明細書およびPanによる米国特許第8,205,622号明細書;Fernandoらによる米国特許出願公開第2009/0230117号明細書、Colletらによる米国特許出願公開第2014/0060554号明細書、およびAmpoliniらによる米国特許出願公開第2014/0270727号明細書;およびHenryらによる米国特許出願公開第2015/0257445号明細書に記載されている。本開示のエアロゾル送達装置に組み込むことができるさらに他の特徴、制御または構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Harrisらによる米国特許第5,967,148号明細書;Watkinsらによる米国特許第5,934,289明細書;Countsらによる米国特許第5,954,979号明細書;Fleischhauerらによる米国特許第6,040,560号明細書;Honによる米国特許第8,365,742号明細書;Fernandoらによる米国特許第8,402,976号明細書;Fernandoらによる米国特許出願公開第2010/0163063号明細書;Tuckerらによる米国特許出願公開第2013/0192623号明細書;Levenらによる米国特許出願公開第2013/0298905号明細書;Kimらによる米国特許出願公開第2013/0180553号明細書、Sebastianらによる米国特許出願公開第2014/0000638号明細書、Novakらによる米国特許出願公開第2014/0261495号明細書、およびDePianoらによる米国特許出願公開第2014/0261408号明細書に記載されている。
【0170】
図示の実装では、通気口645は、開口部625を覆うようにハウジング602の内側に設置されるように構成されている。したがって、図示の実装では、通気口645の片側は、感圧接着剤を含むことができる。図示の実装では、通気口645は、例えば、Gore-Tex(R)材料などの通気性膜材料を含む。しかしながら、他の適切な材料も可能である。図示の実装では、光源621は、光拡散器626によって覆われており、その一部は、エンドキャップ624によって受容されるように構成されている。そのようにして、組み立てられると、光拡散器626は、ハウジング602の外壁604に画定された開口部625内に、またはその遠位端に近接して配置される。図示の実装では、開口部625は、狭く細長い開口を含む。しかしながら、他の実装では、開口部は、任意の所望の形状で設けられてもよく、制御装置600上の任意の位置に配置されてもよい。いくつかの実装では、光拡散器626は、ユーザがハウジング602の外側から光源621を見ることを可能にするように構成された透明または半透明の部材を備えることができる。図示の実装では、光拡散器626は、例えば、成形プラスチック材料(例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から作製されることができるが、ガラスを含む他の材料も可能である。様々な実装では、図示の実装に含まれるインジケータに加えて、またはその代わりとして、さらなるインジケータ(例えば、他の触覚フィードバック構成要素、音声フィードバック構成要素など)が含められることができる。LED構成要素などの視覚的な合図またはインジケータを生成する追加の代表的なタイプの構成要素、およびその構成と使用は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Sprinkelらによる米国特許第5,154,192号明細書;Newtonによる米国特許第8,499,766号明細書およびScatterdayによる米国特許第8,539,959号明細書;Gallowayらによる米国特許出願公開第2015/0020825号明細書;およびSearsらによる米国特許出願公開第2015/0216233号明細書に記載されている。
【0171】
他の構成も可能であるが、図示の実装の回路基板634の近位端セクション617は、一対の導電性ピン636A、636B、ならびに圧力センサ640を含む。図示の実装では、導電性ピン636A、636Bは、ピン636A、636Bの端部の一部がカートリッジ受容チャンバ630内に延在し且つ導電性ピン636A、636Bの内部バネの力によってその位置に付勢されるように、上部フレーム606を通って延在するバネ仕掛けのピン(例えば、電気ポゴピン)を備える。そのようにして、カートリッジが制御装置600に結合されると、導電性ピン636A、636Bは、カートリッジの対応する特徴部に接触し、バネの力に抗して下方に(例えば、下部フレーム612に向かって)撓むように構成され、したがって、設置されたカートリッジを制御構成要素614およびバッテリ616に動作可能に接続する。図示の実装では、導電性ピン636A、636Bは、金メッキされた金属ピンを含む。しかしながら、導電性材料のコーティングおよび/またはメッキも含むことができる他の材料または材料の組み合わせも可能である。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。他の輪郭も可能であるが、図示の実装の導電性ピン636A、636Bの端部は、カートリッジがカートリッジ受容チャンバ630に挿入されたときに導電性ピン636A、636Bの撓みが容易になるように丸みを帯びた輪郭を有する。他の実装では、導電性ピンは、例えば、カートリッジ受容チャンバ630の上部に近接するなど、カートリッジ受容チャンバ630の他の位置に配置されてもよい。他の実装では、導電性ピンは、外側ハウジングの近位端と上部フレームの底壁との間の上部フレームの側面上の地点に配置されてもよい。さらに、さらに他の実装では、導電性ピンは、側壁の中点と外側ハウジングの近位端との間に(すなわち、側壁の上半分に)配置されてもよい。あるいは、導電性ピンは、側壁の中点と内側フレーム壁の底壁との間に(例えば、側壁の下半分に)配置されてもよい。さらに、さらに他の実装では、導電性ピンは、上部フレームの任意の位置に存在してもよい。
【0172】
様々な実装では、エアロゾル送達装置は、空気流センサ、圧力センサなどを含んでもよい。上述したように、図示の実装の制御構成要素614は、カートリッジ受容チャンバ630に近接して下方に配置された圧力センサ640を含む。図示の実装の圧力センサ640の位置および機能が以下に記載される。しかしながら、他の実装では、装置の吸引を知らせることができる空気流および/または圧力変化を受け、したがってバッテリ616にカートリッジの加熱部材に電力を供給させるように、空気流または圧力センサは、制御装置600内のどこにでも配置されてもよい。プリント回路基板および圧力センサの様々な構成は、例えば、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Wormらによる米国特許出願公開第2015/0245658号明細書に記載されている。空気流センサ、圧力センサなどがない場合、エアロゾル送達装置は、制御装置および/またはカートリッジに配置されることができる押しボタンなどを介して手動で作動されてもよい。例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるWormらによる米国特許出願公開第2015/0245658号明細書に記載されているように、1つ以上の押しボタンが使用されることができる。同様に、タッチスクリーンは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Searsらによる2015年3月10日に出願された米国特許出願第14/643,626号に記載されているように使用されることができる。さらなる例として、エアロゾル送達装置の指定された動きに基づくジェスチャ認識に適合した構成要素が入力として使用されてもよい。参照によりその全体が本明細書に組み込まれるHenryらによる米国特許出願公開第2016/0158782号明細書を参照されたい。
【0173】
図示の実装には含まれていないが、いくつかの実装は、空気流または圧力センサを置き換えるかまたは補足することができる、他のタイプの入力要素を含むことができる。ユーザが装置の機能を制御することを可能にするため、および/またはユーザへの情報の出力のために入力が含まれることができる。装置の機能を制御するための入力として、任意の構成要素または構成要素の組み合わせが利用されることができる。いくつかの実装では、入力は、スマートフォンまたはタブレットなどのコンピュータまたはコンピューティング装置を備えることができる。特に、エアロゾル送達装置は、USBコードまたは同様のプロトコルの使用などを介して、コンピュータまたは他の装置に配線されてもよい。エアロゾル送達装置はまた、無線通信を介して入力として機能するコンピュータまたは他の装置と通信してもよい。例えば、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれるAmpoliniらによる米国特許出願公開第2016/0007561号明細書に記載されている読み取り要求を介して装置を制御するシステムおよび方法を参照されたい。そのような実施形態では、APPまたは他のコンピュータプログラムをコンピュータまたは他のコンピューティング装置と関連して使用して、制御命令をエアロゾル送達装置に入力することができ、そのような制御命令は、例えば、含まれるニコチン含有量および/またはさらなる香料の含有量を選択することにより特定の組成のエアロゾルを形成する能力を含む。さらなる代表的なタイプの検知または検出機構、その構造および構成、その構成要素、ならびにその動作の一般的な方法は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Sprinkel,Jr.による米国特許第5,261,424号明細書;McCaffertyらによる米国特許第5,372,148号明細書;およびFlickによる国際公開第2010/003480号に記載されている。
【0174】
図示の実装では、圧力センサシール610は、圧力センサ640を覆って、設置されたカートリッジからの液体および/またはエアロゾルからそれを保護するように構成されている。そのようにして、図示の実装の圧力センサシール610(ならびにモータハウジング620、ピンシール622、および/またはエンドキャップシール643を含む他のシール部材)は、シリコーンゴム、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料から作製されることができる。いくつかの実装では、エンドキャップピンの上部は、下部フレームと係合するように構成されている。例えば、いくつかの実装では、エンドキャップピンの上部は、下部フレームの対応するスロット付き開口との締まりまたは圧入係合を形成するように構成されている。様々な実装では、エンドキャップとハウジングとの間のインターフェース(例えば、エンドキャップシールと外側ハウジング壁の内面および/またはエンドキャップピンおよび下部フレームの上部との間のインターフェースを介して)は、エンドキャップ(またはエンドキャップアセンブリ)が取り外し可能であり得るように解放可能に構成されたハウジングとの圧入係合を形成することができる。いくつかの実装では、制御装置は、UL8139に基づくバッテリガス放出要件を満たすように構成された1つ以上の構成要素を含むことができる。例えば、制御装置は、制御装置エンクロージャ内で突然の加圧が発生した場合に排出するように構成されたエンドキャップを含むことができる。一実装では、エンドキャップは、エンドキャップの壁から実質的に垂直に延在する保持ピンを含むことができる。保持ピンは、制御装置ハウジング内の内圧が規定の内圧を超える場合に解消されることができる摩擦嵌合または圧入を確立するために、制御装置のフレーム内の受容特徴部(例えば、孔)と嵌合するように構成されることができる。
【0175】
他の構成も可能であるが、回路基板634の遠位端セクション619は、外部接続要素638を含む。様々な実装では、外部接続要素638は、外部コネクタおよび/またはドッキングステーションまたは他の電源もしくはデータ源に接続するように構成されてもよい。例えば、いくつかの実装では、外部コネクタは、例えば可変長のコードとすることができるユニオンによって相互接続されることができる第1および第2のコネクタ端部を備えてもよい。いくつかの実装では、第1のコネクタ端部は、装置との電気的および必要に応じて機械的接続のために構成されてもよく、第2のコネクタ端部は、コンピュータもしくは同様の電子装置への接続のために、または電源への接続のために構成されてもよい。一端にUSBコネクタを、反対端にパワーユニットコネクタを含むアダプタが、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれるNovakらによる米国特許出願公開第2014/0261495号明細書に開示されている。図示の実装では、ピンシール622は、外部接続要素638とエンドキャップ624との間のインターフェースをシールするように構成されている。図示の実装では、外部接続要素638の1つ以上のピンは、上述したように制御装置のエンドキャップ624を通って延在することができる。図示の実装では、エンドキャップ624はまた、エンドキャップ624に固定されることができる一対のエンドキャップピン641A、641Bを含む。例えば、いくつかの実装では、エンドキャップピン641A、641Bは、エンドキャップ624にインサート成形されることができる。いくつかの実装では、エンドキャップピン641A、641Bの底面(いくつかの実装では、平坦とすることができる)は、外部充電器アセンブリに含まれる磁石に引力を提供するように構成されてもよい。そのようにして、エンドキャップピン641A、641Bは、限定されないが、鋼、鉄、ニッケル、コバルト、他の合金、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む様々な強磁性材料などの磁石によって引き付けられるように構成された任意の材料から作製されることができる。
【0176】
図示の実装の上部フレーム606は、カートリッジ受容チャンバ630内に露出された一対の磁石646A、646Bを含む。様々な実装では、磁石646A、646Bは、希土類磁石を含む任意の種類の磁石を備えることができる。例えば、いくつかの実装では、磁石のうちの1つ以上は、ネオジム磁石(NdFeB、NIB、またはNeo磁石としても知られている)を含むことができる。様々な実装では、例えば、N35、N38、N40、N42、N45、N48、N50、および/またはN52グレードを含む、異なるグレードのネオジム磁石が使用されることができる。他の実装では、磁石のうちの1つ以上は、サマリウムコバルト磁石(SmCo磁石としても知られる)を含むことができる。さらに他の実装では、磁石のうちの1つ以上は、セラミック/フェライト磁石を含むことができる。他の実装では、磁石のうちの1つ以上は、アルミニウム-ニッケル-コバルト(AlNiCo)磁石を含むことができる。前述の実装のいずれにおいても、磁石のうちの1つ以上は、メッキおよび/またはコーティングされることができる。例えば、いくつかの実装では、磁石のうちの1つ以上は、ニッケルによってコーティングされることができる。他の実装では、1つ以上の磁石は、亜鉛、スズ、銅、エポキシ、銀および/または金のうちの1つ以上によってコーティングされてもよい。いくつかの実装では、磁石のうちの1つ以上は、これらの材料の組み合わせによってコーティングされてもよい。例えば、一実装では、磁石のうちの1つ以上は、再びニッケル、銅、およびニッケルによってコーティングされてもよい。別の実装では、磁石のうちの1つ以上は、ニッケル、銅、ニッケル、および金の上部コーティングによってコーティングされてもよい。
【0177】
図24は、本開示の別の例示的実装にかかるカートリッジ700の分解斜視図を示している。
図25は、カートリッジ700の正面断面図を示し、
図26は、カートリッジ700の側面断面図を示している。他の構成も可能であるが、図示の実装のカートリッジ700は、一般に、マウスピース702、マウスピースインサート704、上部エアロゾルチャネルインサート706、上部カートリッジシール708、タンク壁711を画定するタンク710、下部カートリッジシール712、ベース部材714、液体輸送要素(例えば、ウィック)716、加熱部材718、一対のヒータコネクタ720A、720B、一対の金属インサート724A、724B、および底部キャップ726を含む。
【0178】
図に示すように、図示の実装のマウスピース702は、近位端および遠位端を画定し、マウスピース702の近位端は、その中に出口ポータル715を画定する。図示の実装では、マウスピースインサート704は、マウスピース702の出口ポータル715を通って延在するように、マウスピースの近位端に近接して配置されるように構成されている。図示の実装では、マウスピース702は、ポリプロピレンなどの成形可能なプラスチック材料から作製されることができるが、Tritan(TM)コポリエステル、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、およびそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない他の材料も可能である。図示の実装では、マウスピースインサート704は、例えばTritan(TM)コポリエステルなどの成形ポリマー材料から作製されることができるが、ポリプロピレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、およびそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない他の材料も可能である。図示の実装では、上部カートリッジシール708は、マウスピースインサート704上に/マウスピースインサートとともにオーバーモールドされるが、他の実装では、これらの構成要素は、別個の部品を表してもよい。図示の実装では、上部カートリッジシール708は、タンク710とマウスピース702との間に実質的に気密且つ液密のシールを形成するように構成されている。したがって、上部カートリッジシール708は、熱可塑性エラストマーから作製されることができる。他の実装では、上部カートリッジシールは、シリコーンゴム、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料を含むがこれらに限定されない他の材料から作製されてもよい。図示の実装では、マウスピースインサート704は、上部エアロゾルチャネルインサート706を受容してシールするように構成されている(
図25および
図26も参照)。
【0179】
図示の実装では、マウスピースインサート704および上部カートリッジシール708のアセンブリは、マウスピースインサート704および上部カートリッジシール708がマウスピース702の内側から設置されることができ且つ出口ポータル715および/またはマウスピース702の別の部分との圧入またはスナップフィット接続のために構成されることができるように、フランジ機構を含む。他の実装では、他の取り付け方法が可能である(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)。図示の実装では、マウスピース702は、スナップ機構を介してタンク710に固定されるように構成されている。例えば、図示の実装のマウスピース702は、その内面の少なくとも一部の周りに延在するリッジ特徴部743(
図26を参照)を含み、タンク710は、その外面の少なくとも一部の周りに延在する対応する溝特徴部741を含む。他の実装では、これらの特徴部は、逆にされてもよい(例えば、マウスピースは、溝を含むことができ、タンクは、リッジ特徴部を含むことができる)。さらに他の実装では、他の取り付け方法も可能である(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介して)。
【0180】
いくつかの実装では、マウスピースインサートは、カートリッジの特有の特性に関連する色を呈してもよい。例えば、いくつかの実装では、本開示のカートリッジは、例えば、特定の香料(後述する)、またはニコチンの特定の強度などの特有の特性を含む液体組成物を含んでもよいが、カートリッジの任意の特性は、特有の特性とみなされてもよい。現在の説明の目的のために、「色」という用語は、例えば、任意の色または同じ色の任意の陰影をカバーするように、広く解釈されるべきである。いくつかの実装では、特定の色は、特定の特有の特性に一般に関連付けられることができる(例えば、緑色はミント香料と関連付けられることができ、赤色はリンゴ香料と関連付けられることができる)ことにも留意されたい。しかしながら、他の実装では、特定の色は、ユーザに提供されるまたは利用可能とすることができるインデックスまたはガイドにしたがって特定の特有の特性に関連付けられてもよい。特有の特性の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Aerosol Delivery Device with Flavor Indicatorと題された米国特許出願第16/171,920号に記載されている。
【0181】
図示の実装のタンク710は、近位端および遠位端を画定し、マウスピース702は、タンク710の近位端に係合するように構成され、底部キャップ726は、タンク710の遠位端に係合するように構成されている。図示の実装では、タンク710はまた、閉鎖近位端および開放遠位端を含むリザーバキャビティ728を画定する。したがって、タンク710のリザーバキャビティ728は、内部に液体組成物(例えば、e-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。リザーバキャビティ728の閉鎖近位端は、キャビティが液体組成物カラムの上面に信頼性の高いシールを形成することを可能にする。これは、カートリッジが直立に保持されているときに、上端からリザーバキャビティ内への空気の染み出し/侵入を防止することができる。これはまた、液体組成物カラムの上部から空気が入るのを防ぐことができ、これは、真空を形成することができ、液体輸送要素または他の通路を通ってタンクの底部から液体組成物が漏れる可能性を低減することができる。
【0182】
他の構成も可能であるが、図示の実装では、一対の内部エアロゾル流管733A、733Bがタンク710のリザーバキャビティ728の両側に画定される。射出成形タンク710の場合、内部エアロゾル流管は、その中に成形されるように構成されている。以下により詳細に記載されるように、カートリッジ700の気化チャンバにおいて生成されたエアロゾルは、ユーザに送達するためにエアロゾル流管を通って移動するように構成されている。
【0183】
図示の実装では、タンク壁711は、その中に含まれる液体組成物が外部から視認可能であるように、透明または半透明であるように構成されている。したがって、図示の実装では、タンク壁711の全体が透明または半透明であるように構成されている。あるいは、いくつかの実装では、タンク壁の一部のみまたはタンク壁の片側のみが透明または半透明であってもよいとともに、タンク壁の残りの部分は、実質的に不透明であってもよい。他の実装では、タンク壁は実質的に不透明であってもよく、タンクの近位端からタンクの遠位端まで延在するストリップは透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、タンク壁は、着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク内の液体組成物が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。図示の実装では、タンク710は、Tritan(TM)コポリエステルから作製されているが、他の実装では、タンクは、限定されないが、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせを含む他の材料から作製されてもよい。例えばガラスを含むさらに他の材料も可能である。
【0184】
制御装置内に表示窓を含むそれらの実装では、カートリッジが制御装置と係合されているときに、タンクの少なくとも一部および/または底部キャップの少なくとも一部が視認可能とすることができる。上述したように、いくつかの実装では、タンク壁711の少なくとも一部は、その中に含まれる液体組成物が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、タンク内に存在する任意の液体組成物の相対量は、カートリッジが制御装置と係合したときに表示窓を通して視認可能とすることができる。いくつかの実装では、表示窓は、制御装置の近位端の近くに配置されることができ、ハウジングの外壁および制御装置の上部フレームの細長い楕円形の切り欠きとして構成されている。さらに他の実装では、表示窓は、他の図示の実装に関して上述したように、任意の他の形状および/または位置を有してもよく、上述したように、いくつかの実装は、表示窓を含む必要はないことを理解されたい。
【0185】
図示の実装では、タンク710、特にリザーバキャビティ728は、エアロゾル前駆体組成物および/または香料を含むことができる液体組成物を含む。これらの材料およびそのバリエーションの上記の説明を参照されたい。図に示すように、図示の実装のカートリッジ700はまた、タンク710のリザーバキャビティ728の開放遠位端に係合して覆うように構成されたベース部材714を含む。図示の実装の下部シール712は、タンク710の下部と底部キャップ726(
図25および
図26も参照)との間に実質的に気密且つ液密のシールを形成するように構成され、特に下部シール712は、ベース部材714とタンク710との間の実質的に気密且つ液密のシールを容易にするように、ベース部材714の外面の溝内に配置されるように構成されている。図示の実装では、下部シール712は、シリコーンゴムから作製されている。他の実装では、下部シールは、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料を含むがこれらに限定されない他の材料から作製されてもよい。図示の実装では、ベース部材714は、Tritan(TM)コポリエステルから作製されている。他の実装では、ベース部材は、限定されないが、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせを含む別の材料から作製されることができる。図示の実装のベース部材714はまた、液体輸送要素716への液体の移送を容易にするために、タンク710のリザーバキャビティ728に収容された液体組成物のための液体流路を提供するように構成された複数のスロット735を含む。いくつかの実装では、スロットはまた、リザーバキャビティ728内のバルク液体組成物がベース部材714と接触していない場合(例えば、エアロゾル送達装置が上下逆さまになっている場合など)であっても、いくらかの液体の保持を提供することができる。
【0186】
図に示すように、液体輸送要素716は、ベース部材714内に配置され、リザーバキャビティ728内の液体組成物と加熱部材718との間に延在している(
図25および
図26も参照)。図示の実装では、液体輸送要素716は、100%綿から作製され、カートリッジ700に設置されると湾曲した形状を有する。しかしながら、他の実装では、液体輸送要素は、他の形状を有してもよく、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された様々な材料から形成されてもよい。例えば、いくつかの実装では、液体輸送要素は、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。他の実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適した例示的なセラミック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。
【0187】
図に示すように、図示の実装の加熱部材718はまた、ベース部材714内に配置されるように構成されている。特に、図示の実装の加熱部材718は、実質的に平坦な輪郭を有する加熱要素を備える。いくつかの実装では、加熱部材は、カートリッジに取り付けられたときに実質的に平坦な輪郭を維持することができるが、図示の実装の加熱部材718がカートリッジ700に取り付けられると、液体輸送要素716の湾曲形状に対応する湾曲形状または弓形形状を有する(
図26も参照)。他の実装は異なることができるが、図示の実装では、加熱部材718は、第1の端部、第2の端部、および第1の端部と第2の端部とを接続するヒータループを含む。特に、図示の実装のヒータループは、そのそれぞれの端部に接続され、第1の端部を第2の端部に接続するために加熱部材の長手方向軸線を実質的に横断して延在するヒータトレースの蛇行パターンを含む。いくつかの実装では、ヒータトレースは、中実であってもよいが、図示の実装のヒータトレースは、複数の分割トレースを備える。図示の実装では、加熱部材の縁部は、実質的に中実であり、複数の分割トレースは、加熱部材の中央領域に配置されている。そのようにして、図示の実装のヒータループは、液体輸送要素716と接触するように構成された加熱要素の領域に熱を集中させるように構成されてもよい。
【0188】
図示の実装では、設置位置にある加熱部材718は、液体輸送要素716の底面に接触する。図示の実装では、平坦な加熱部材718の湾曲した形態は、液体輸送要素716を通る流路長に対する流れ断面積の大きな比を提供することができる。これは、液体輸送要素716への液体組成物の送達に関して向上した性能を提供することができる。設置されると、加熱部材718の縁部は、加熱部材718がその湾曲形状を維持するようにベース部材714と係合するように構成されている。そのようにして、加熱部材718の湾曲はまた、液体輸送要素716に対して圧縮力を提供することができる。さらに、加熱部材718のバネ復元力は、加熱部材718の縁部がベース部材714内に配置またはロックすることを可能にし、これは、加熱部材718をベース部材714内に他方の側から保持するように構成された追加の特徴の必要性を低減または排除することができる。加熱部材718の設置された湾曲はまた、液体輸送要素716に向かって熱膨張とともに起こることができる加熱部材718の撓みを付勢し、したがって加熱部材718と液体輸送要素716との間の熱接触を維持するのに役立つ。図示の実装では、液体輸送要素716および加熱部材718は、ベース部材714およびノズル部材755とともに気化チャンバ732を画定する加熱アセンブリ734を備える。図示の実装では、ノズル部材755は、中央開口を含み、ベース部材726に近接して加熱部材718の下方に配置されている。図示の実装では、ノズル部材755は、シリコーンゴムから作製されているが、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料を含むがこれらに限定されない他の材料も可能である。他の実装では、ノズル部材は、これらに限定されないが、成形可能なプラスチック材料を含む他の材料から作製されてもよい。
【0189】
いくつかの実装は、加熱アセンブリを含む必要はなく、むしろ、別の方法でエアロゾルを発生させるように構成された霧化アセンブリを含んでもよいことに留意されたい。他の方法でエアロゾルを発生させる霧化アセンブリのいくつかの例は、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2019年8月19日に出願された「Detachable Atomization Assembly for Aerosol Delivery Device」と題する、米国特許出願第16/544,326号に見出すことができる。
【0190】
図示の実装では、加熱部材718は、316Lステンレス鋼から作製されているが、316、304または304Lステンレス鋼を含むがこれらに限定されない他の材料が使用されてもよい。他の実装では、加熱部材は、例えば、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムをドープした二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)などの異なる材料から作製されてもよい。さらなる実装では、加熱部材は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。レーザダイオードまたはマイクロヒータなどの他のタイプのヒータも利用されることができる。レーザダイオードは、エアロゾル前駆体組成物の気化のために調整されることができ、および/またはエアロゾル前駆体組成物が気化のために提供されることができる液体輸送要素を加熱するために調整されることができる、特定の波長または波長帯域の電磁放射線を送達するように構成されることができる。レーザダイオードは、チャンバ内に電磁放射線を送達するように特に配置されることができ、チャンバは、放射線トラップ(例えば、黒体または白体)であるように構成されることができる。適切なマイクロヒータは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるCollettらによる米国特許第8,881,737号明細書に記載されている。マイクロヒータは、例えば、その上にヒータトレース(例えば、Ag、Pd、Ti、Pt、Pt/Ti、ホウ素ドープシリコン、または他の金属もしくは金属合金などの抵抗素子)を有する基材(例えば、石英、シリカ)を含むことができ、これは印刷されるか、そうでなければ基板に適用されることができる。ヒータトレース上に不動態化層(例えば、酸化アルミニウムまたはシリカ)が設けられることができる。他のヒータは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、DePianoらによる米国特許出願公開第2016/0345633号明細書に記載されている。
【0191】
他の実装では、追加のおよび/または異なる接触機構が設けられてもよいが、図示の実装の加熱部材718は、加熱部材718をカートリッジ700のヒータコネクタ720A、720Bに接続するように構成された一対のコンタクトホール731A、731Bを含む。図示の実装では、ヒータコネクタ720A、720Bは、真鍮から作製され、ニッケルメッキの上に金メッキされている。他の実装では、ヒータコネクタは、メッキされてもされなくてもよい別の導電性材料から作製されてもよい。他の可能な導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。図示の実装では、コンタクトホール731A、731Bは、ヒータコネクタ720A、720Bの嵌合部分の外径よりも小さい内径を有するように構成されている。いくつかの実装では、コンタクトホールは、ヒータコネクタ720A、720Bの嵌合部分の外径よりも小さい有効内径を形成する1つ以上の特徴部(例えば、1つ以上のフィンガまたは延長部)を含むことができる。そのようにして、加熱部材718のコンタクトホール731A、731Bは、加熱部材518がヒータコネクタ720A、720Bとの電気接点を維持することができるように、ヒータコネクタ720A、720Bの上端との締まり嵌めを形成することができる。図示の実装では、ヒータコネクタ720A、720Bは、底部キャップ726にインサート成形される。
【0192】
図示の実装の底部キャップ726は、超音波溶接プロセスを介してタンク710の遠位端に固定されるように構成されている。しかしながら、他の取り付け方法も可能である(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、スナップフィットなどを介して)。図示の実装では、カートリッジ700の底部キャップ726は、底部キャップ726の底面のほぼ中央に配置されたカートリッジ空気入口チャネル730を含む。他の構成も可能であるが、図示の実装では、カートリッジ空気入口チャネル730は楕円形状を有し、空気入口チャネル730の開口と気化チャンバ732との間の入口を横切って延在するクロスバー特徴部を含む。
【0193】
他の構成も可能であるが、図示の実装のカートリッジ700はまた、底部キャップ726内に配置され、且つその底面を介して露出されるように構成された一対の金属インサート724A、724Bを含む。図示の実装では、金属インサート724A、724Bは、底部キャップ726にインサート成形される。いくつかの実装では、金属インサートは、底部キャップとの圧入またはスナップ嵌合接続用に構成されてもよい。図示の実装では、金属インサート724A、724Bは、ニッケルによってメッキされたステンレス鋼から作製されている。しかしながら、他の実装では、金属インサートは、限定されないが、鉄、ニッケル、コバルト、鋼などの合金、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む様々な強磁性材料などの磁石によって引き付けられるように構成された任意の材料から作製されてもよい。
【0194】
上述したように、カートリッジが制御装置のカートリッジ受容チャンバと結合されると、カートリッジと制御装置との間に機械的および電気的接続が形成される。
図27は、本発明の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の正面断面図を示している。特に、
図27は、制御装置600と結合されたカートリッジ700を示している。図示の実装のカートリッジ700が制御装置600の上部フレーム606に結合されると、上部フレーム606に配置された磁石646A、646Bとカートリッジ700の底部キャップ726に配置された金属インサート724A、724Bとの間に磁気的接続が形成される。さらに、制御装置600の一対の導電性ピン636A、636Bとカートリッジ700のヒータコネクタ720A、720Bとの間に電気的接続が形成される。したがって、図示の実装のカートリッジ700が制御装置600と結合されると、カートリッジ700は、カートリッジ700(特に加熱アセンブリ734)と制御装置(特に、制御構成要素614およびバッテリ616)との間の電気的接続が維持されるように、制御装置600と接続するように機械的に付勢される。
【0195】
図示の実装のカートリッジ700が制御装置600と結合されると、(制御装置600の導電性ピン636A、636Bおよびカートリッジのヒータコネクタ720A、720Bを介した)制御装置600とカートリッジ700の加熱部材718との間の電気的接続は、制御本体600が加熱部材718に電流を導くことを可能にする。図示の実装では、これは、エアロゾル送達装置におけるパフが検出されたとき(または、他の実装では、例えば押しボタンを介してなど、ユーザによる作動を介して)に起こることができる。図示の実装のエアロゾル装置のユーザがマウスピース702を吸引すると、カートリッジ700と制御装置600との間のギャップを介して入口空気流が装置内に導かれる。図示の実装では、ギャップは、カートリッジ700のほぼ全周にわたって延在する周辺ギャップを備える。他の実装では、ギャップは、カートリッジの全周の周りに延在している必要はなく、例えば、いくつかの実装では、ギャップは、全周ではなくカートリッジの外周の一部の周りに延在している1つ以上のギャップを備えてもよく、いくつかの実装では、ギャップは、1つ以上の個々の孔を備えてもよいことを理解されたい。図示の実装では、ギャップは、カートリッジ700の外面と制御装置600の内面との間のインターフェースにおいて始まる。特に、ギャップは、カートリッジ700のマウスピース702の外面と制御装置600のハウジング602の外壁604の上縁とのインターフェースにおいて始まる。
【0196】
図示の実装では、カートリッジ700と制御装置600との間のギャップは、カートリッジ700および/または制御装置600の特徴によって確立されて維持される。他の構成も可能であるが、図示の実装の上部フレーム606は、カートリッジ受容チャンバ630の一方側に配置された一対の離間した突起と、カートリッジ受容チャンバ630の反対側に配置された一対の離間したチャネルとを含む。図示の実装では、突起は、上部フレーム606のおおよその上部からその凹面まで延在する隆起した細長いボスを備える。同様に、チャネルは、上部フレーム606のほぼ上部からその凹面まで延在している。図示の実装のカートリッジ700が制御装置600と結合されると、カートリッジ受容チャンバ630の内面に配置された突起、チャネル間の上部フレームの領域(これは、代替的に、比較的広いまたは大きな突起と考えることができる。)、および/または突起とチャネルとの間の領域は、カートリッジ700の外面(特に、マウスピース702の外面および/またはタンク710の外面および/または底部キャップ726の外面)に接触する。そのようにして、これらの特徴は、カートリッジ700を上部フレーム606に対して横方向に位置決めし、したがってギャップを確立して維持する。他の実装では、位置決め特徴部は、他の形態(例えば、1つ以上のバンプを含む)をとることができ、制御装置ではなく(またはそれに加えて)カートリッジの1つ以上の構成要素に配置されてもよいことを理解されたい。
【0197】
ユーザが装置を吸引すると、カートリッジ700と制御装置600との間のギャップに入る空気は、カートリッジ700の外側の周りを下方に移動し、その底部キャップ726の下方に移動する。図示の実装では、入口空気は、カートリッジ受容チャンバ730の底部に対するカートリッジ700の垂直位置に起因して、底部キャップ726の下方を移動することができる。特に、図示の実装のカートリッジ700の垂直位置は、上部フレーム606の凹面から上方に延在している位置決め特徴部のうちの1つ以上を使用して確立され、そのうちの少なくとも1つは、カートリッジ700が制御装置600と結合されたときに底部キャップ726の底面に接触するように構成されている。図示の実装では、位置決め特徴部は、少なくとも一対のボスを含み、そのそれぞれは、それぞれの磁石646の周りに延在している。そのようにして、カートリッジ700が制御装置600内に受容されると、カートリッジ700と制御装置600との間のギャップは、底部キャップ726の底部と上部フレーム606の凹面との間にも確立される。
【0198】
上述したように、他の構成も可能であるが、図示の実装の底部キャップ726は、底部キャップ726の底面のほぼ中央に配置された入口チャネル730を含む。図示の実装では、受容チャンバ630の凹面は、それを貫通する開口部を含み、図示の実装の上部フレームシール608は、カートリッジ700が受容チャンバ630に設置されたときに、底部キャップ726の底部に当接し且つ入口チャネル730を実質的に取り囲むように構成された隆起部を含む。したがって、カートリッジ700と制御装置600との間のギャップに入る空気は、受容チャンバ630の凹面の開口部(および圧力センサに近接する)を通って、上部フレームシールの隆起部を通って、カートリッジ700の入口チャネル730に移動する。入口チャネル730を通って入る空気は、次に、カートリッジの気化チャンバ732に入る。空気が入口チャネル730を通ってカートリッジ700に吸引されると、制御装置600の圧力センサ640は、その吸引を検出する。圧力センサ640によって吸引が検出されると、制御構成要素614は、加熱部材718を加熱するために加熱部材718に電流を流す。加熱部材718が加熱すると、気化チャンバ732内では、液体輸送要素716に収容された液体組成物の少なくとも一部が気化される。したがって、気化チャンバ732内で発生されたエアロゾルは、次いでユーザに向けられることができる。特に、空気が空気入口チャネル730を介してカートリッジ700に入ると、空気は、気化チャンバ732を通って移動し、気化した液体組成物と混合してエアロゾルになる。気化チャンバ732および底部キャップ726の幾何学的形状により、エアロゾルは、底部キャップ726の内側を通って、次いでタンク710のリザーバキャビティ728の両側に画定されたエアロゾル流管を通って延在する2つの別個の経路に分割される。この比較的曲がりくねった構成は、ヒートシンクのための有効な流路長および面積を増加させることができ、したがって、ユーザに到達する前にエアロゾルストリームの冷却を増加させる。2つのエアロゾル経路は、タンク710の近位端および上部エアロゾルチャネルインサート706の下方で収束する。次いで、再結合されたエアロゾルは、上部エアロゾルチャネルインサート706を通ってマウスピース700の出口ポータル715からユーザに流れる。
【0199】
他の構成も可能であるが、図示の実装では、上部エアロゾルチャネルインサート706は、気化チャンバ732内に形成されたエアロゾルからの堆積および/または凝縮によって形成された液体を吸収するように構成され、剛性または半剛性特性を有するように構成されている。したがって、図示の実装の上部エアロゾルチャネルインサート706は、繊維、焼結ビーズ、または連続気泡発泡材料から作製されてもよい。例えば、いくつかの実装では、上部エアロゾルチャネルインサートは、繊維結合ポリエチレン(PE)またはポリエチレンテレフタレート(PET)材料から作製されてもよい。そのようにして、上部エアロゾルチャネルインサート706は、マウスピース702(特にマウスピースインサート704)との圧入またはスナップ嵌合取り付けのために構成されてもよい。上部エアロゾルチャネルインサート706はまた、液体の蓄積がマウスピース702を通ってカートリッジ700から出るのを防ぐのを助けるように構成されている。さらに、上部エアロゾルチャネルインサート706は、気化チャンバ732内で生成されたエアロゾルがカートリッジ700を出る直前にインサート706を通過するように配置される。図示の実装では、上部エアロゾルチャネルインサート706の内側キャビティはまた、出口ポータル715を通過する前に形成されたエアロゾルをその中で膨張および/または冷却させることができる冷却チャンバとして機能することができる。いくつかの実装では、気化チャンバ732および冷却チャンバは、画定された相対容積比を有するように構成されてもよい。
【0200】
図28は、本開示の別の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の制御装置の分解斜視図を示している。図に示すように、図示の実装の制御装置800は、一般に、外壁804を画定するハウジング802と、上部フレーム806と、上部フレームシール808と、圧力センサシール810と、下部フレーム812と、制御構成要素814と、バッテリ816と、振動モータ818と、モータハウジング820と、ピンシール822と、エンドキャップ824と、光拡散器826と、通気口839とを含む。図示の実装の制御装置800はまた、前面発泡体パッド831と、複数の側面発泡体パッド837(使用中にバッテリが膨張する余地を可能にすることができる)と、バッテリ絶縁体839と、電気絶縁体847とを含む。図示の実装では、バッテリ絶縁体839は、バッテリ816と制御構成要素814との間に配置されるように構成され、側面発泡体パッド837は、バッテリ816の両側に配置されるように構成され、前面発泡体パッド831は、制御構成要素841とハウジング804との間に配置されるように構成され、電気絶縁体847は、モータおよび制御構成要素が交差するときにはんだポイントのための絶縁体として機能するように構成されている。様々な実装では、これらの構成要素のいずれか1つまたは任意の組み合わせが含まれる必要はない。さらに、様々な実装では、これらの構成要素のうちの1つ以上は、硬化シーラント、ポッティング、テープなどによって置き換えられてもよい。いくつかの実装では、制御装置は、例えば、上部シャーシシールおよび/または下部シャーシシールを含むことができる1つ以上の他のシールを含むことができる。
【0201】
制御装置800の構成要素の配置は、本開示の例示的実装にかかる制御装置の断面図を示す
図29に示されている。特に、
図29は、制御装置800の正面断面図を示している。図に示すように、制御装置800の上部フレーム806は、カートリッジが内部に結合されることができるカートリッジ受容チャンバ830を画定する。図示の実装では、上部フレーム806およびハウジング802は、異なる部品を表す。しかしながら、他の実装では、上部フレームおよびハウジングは、それらが同じ部品を備えるように連続的に形成されてもよい。
【0202】
図示の実装では、ハウジング802は、例えばアルミニウムなどの金属材料を含む。しかしながら、他の実装では、ハウジングは、金属合金材料を含んでもよく、さらに他の実装では、ハウジングは、成形ポリマー材料を含んでもよい。図示の実装では、上部フレーム806、下部フレーム812、およびエンドキャップ824のうちの1つ以上は、例えば、成形プラスチック材料(例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から作製されることができる。他の実装では、これらの構成要素の1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から作製されてもよい。
【0203】
図示の実装では、下部フレーム812は、その内部領域にバッテリ816を収容するように構成されている。図示の実装では、バッテリは、リチウムポリマー(LiPo)バッテリを含むことができる。しかしながら、様々な他のバッテリが好適とすることができる。本開示にしたがって使用されることができるバッテリのいくつかの他の例は、Peckerarらによる米国特許出願公開第2010/0028766号明細書に記載されており、その開示は、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。いくつかの実装では、他のタイプの電源が利用されてもよい。例えば、様々な実装では、電源は、交換式電池または充電式電池、固体電池、薄膜固体電池、充電式スーパーキャパシタなどを備えることができ、したがって、壁充電器への接続、自動車充電器(例えば、シガーソケット、USBポートなど)への接続、USBコネクタ(例えば、壁コンセント、電子機器、車両などに実装されることができるUSB2.0、3.0、3.1、USBタイプ-C)への接続、光電池(太陽電池と呼ばれることもある)または太陽電池のソーラーパネルへの接続、誘導無線充電(例えば、Wireless Power Consortium(WPC)からのQi無線充電規格にかかる無線充電を含む)を使用する充電器、または無線周波数(RF)ベースの充電器などの無線充電器、およびUSBコネクタまたは無線充電器を介して装置を充電するためのパワーバンクなどの外部セルのアレイへの接続を含む、任意のタイプの充電技術と組み合わせられることができる。誘導無線充電システムの例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Surらによる米国特許出願公開第2017/0112196号明細書に記載されている。さらなる実装では、電源はまた、キャパシタを含むことができる。キャパシタは、電池よりも速く放電することができ、パフ間で充電されることができるため、加熱部材に直接電力を供給するために使用された場合よりも低い速度で電池をキャパシタに放電することができる。例えば、スーパーキャパシタ、例えば、電気二重層キャパシタ(EDLC)は、電池とは別に、または電池と組み合わせて使用されることができる。単独で使用される場合、スーパーキャパシタは、物品を使用するたびに再充電されることができる。したがって、装置はまた、スーパーキャパシタを補充するために使用の間に喫煙品に取り付けられることができる充電器構成要素を含むことができる。スーパーキャパシタを含む電源の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Surらによる米国特許出願公開第2017/0112191号明細書に記載されている。
【0204】
図示の実装の制御装置800は、カートリッジの加熱部材に供給される電力量を制御するように部分的に構成された制御構成要素814の形態の制御機構を含む。他の構成も可能であるが、図示の実装の制御構成要素814は、剛性部分および可撓性部分の双方を含む回路基板834(例えば、プリント回路基板(PCB))を備える。特に、図示の実装の回路基板834は、剛性中央セクション815と、近位端セクション817および遠位端セクション819を備える2つの剛性端セクションとを含み、各端セクション817、819は、それぞれの可撓性接続によって中央セクション815に接続されている。そのようにして、下部フレーム812、バッテリ816、および回路基板834が制御装置800に組み立てられると、回路基板834の中央セクション815は、バッテリ816の主面に近接して配置されるように構成され、2つの端セクション817、819は、中央セクション815に対して実質的に垂直に配置されるように構成されている。特に、回路基板834の近位端セクション817は、下部フレーム812の上部にわたって延在するように構成され、遠位端セクション819は、下部フレーム812の底部にわたって延在するように構成されている。制御装置800の下部フレーム812はまた、振動モータ818が受容されるモータハウジング820を収容するように構成されている。様々な実装では、振動モータ818は、装置の様々な動作に関する触覚フィードバックを提供することができる。
【0205】
図示の実装の中央セクション815はまた、光源821の形態のインジケータを含む。いくつかの実装では、光源は、例えば、1つ以上の色の光を提供することができる少なくとも1つの発光ダイオード(LED)を備えてもよい。他の実装では、光源は、1つの色のみで発光するように構成されてもよく、他の実装では、光源は、様々な異なる色で発光するように構成されてもよい。さらに他の実装では、光源は、白色光を提供するように構成されてもよい。図示の実装では、光源821は、白色光を含む様々な色の光を提供するように構成されたRGB(赤、緑、青)LEDを備える。図示の回路基板834の中央セクション815はまた、回路基板834を振動モータ818に動作可能に接続するように構成された電気接点823を含む。他のタイプの電子構成要素、その構造および構成、その特徴、およびその一般的な動作方法は、参照により本明細書に組み込まれる、Gerthらによる米国特許第4,735,217号明細書;Brooksらによる米国特許第4,947,874号明細書;McCaffertyらによる米国特許第5,372,148号明細書;Fleischhauerらによる米国特許第6,040,560号明細書;Nguyenらによる米国特許第7,040,314号明細書およびPanによる米国特許第8,205,622号明細書;Fernandoらによる米国特許出願公開第2009/0230117号明細書、Colletらによる米国特許出願公開第2014/0060554号明細書、およびAmpoliniらによる米国特許出願公開第2014/0270727号明細書;およびHenryらによる米国特許出願公開第2015/0257445号明細書に記載されている。本開示のエアロゾル送達装置に組み込むことができるさらに他の特徴、制御または構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Harrisらによる米国特許第5,967,148号明細書;Watkinsらによる米国特許第5,934,289明細書;Countsらによる米国特許第5,954,979号明細書;Fleischhauerらによる米国特許第6,040,560号明細書;Honによる米国特許第8,365,742号明細書;Fernandoらによる米国特許第8,402,976号明細書;Fernandoらによる米国特許出願公開第2010/0163063号明細書;Tuckerらによる米国特許出願公開第2013/0192623号明細書;Levenらによる米国特許出願公開第2013/0298905号明細書;Kimらによる米国特許出願公開第2013/0180553号明細書、Sebastianらによる米国特許出願公開第2014/0000638号明細書、Novakらによる米国特許出願公開第2014/0261495号明細書、およびDePianoらによる米国特許出願公開第2014/0261408号明細書に記載されている。
【0206】
図示の実装では、通気口845は、開口部825を覆うようにハウジング802の内側に設置されるように構成されている。したがって、図示の実装では、通気口845の片側は、感圧接着剤を含むことができる。図示の実装では、通気口845は、例えば、Gore-Tex(R)材料などの通気性膜材料を含む。しかしながら、他の適切な材料も可能である。図示の実装では、光源821は、光拡散器826によって覆われており、その一部は、エンドキャップ824によって受容されるように構成されている。図示の実装では、光拡散器は、エンドキャップ824と圧入接続を形成する。しかしながら、他の実装では、光拡散器は、別の方法でエンドキャップに固定されてもよい。組み立てられると、光拡散器826は、ハウジング802の外壁804に画定された開口部825内に、またはその遠位端に近接して配置される。図示の実装では、開口部825は、狭く細長い開口を含む。しかしながら、他の実装では、開口部は、任意の所望の形状で設けられてもよく、制御装置800上の任意の位置に配置されてもよい。いくつかの実装では、光拡散器826は、ユーザがハウジング802の外側から光源821を見ることを可能にするように構成された透明または半透明の部材を備えることができる。図示の実装では、光拡散器826は、例えば、成形プラスチック材料(例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から作製されることができるが、ガラスを含む他の材料も可能である。様々な実装では、図示の実装に含まれるインジケータに加えて、またはその代わりとして、さらなるインジケータ(例えば、他の触覚フィードバック構成要素、音声フィードバック構成要素など)が含められることができる。LED構成要素などの視覚的な合図またはインジケータを生成する追加の代表的なタイプの構成要素、およびその構成と使用は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Sprinkelらによる米国特許第5,154,192号明細書;Newtonによる米国特許第8,499,766号明細書およびScatterdayによる米国特許第8,539,959号明細書;Gallowayらによる米国特許出願公開第2015/0020825号明細書;およびSearsらによる米国特許出願公開第2015/0216233号明細書に記載されている。
【0207】
他の構成も可能であるが、図示の実装の回路基板834の近位端セクション817は、一対の導電性ピン836A、836B、ならびに圧力センサ840を含む。図示の実装では、導電性ピン836A、836Bは、ピン836A、836Bの端部の一部がカートリッジ受容チャンバ830内に延在し且つ導電性ピン836A、636Bの内部バネの力によってその位置に付勢されるように、上部フレーム806を通って延在するバネ仕掛けのピン(例えば、電気ポゴピン)を備える。そのようにして、カートリッジが制御装置800に結合されると、導電性ピン836A、836Bは、カートリッジの対応する特徴部に接触し、バネの力に抗して下方に(例えば、下部フレーム812に向かって)撓むように構成され、したがって、設置されたカートリッジを制御構成要素814およびバッテリ816に動作可能に接続する。図示の実装では、導電性ピン836A、836Bは、金メッキされた金属ピンを含む。しかしながら、導電性材料のコーティングおよび/またはメッキも含むことができる他の材料または材料の組み合わせも可能である。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。他の輪郭も可能であるが、図示の実装の導電性ピン836A、836Bの端部は、カートリッジがカートリッジ受容チャンバ830に挿入されたときに導電性ピン836A、836Bの撓みが容易になるように丸みを帯びた輪郭を有する。他の実装では、導電性ピンは、例えば、カートリッジ受容チャンバ830の上部に近接するなど、カートリッジ受容チャンバ830の他の位置に配置されてもよい。他の実装では、導電性ピンは、外側ハウジングの近位端と上部フレームの底壁との間の上部フレームの側面上の地点に配置されてもよい。さらに、さらに他の実装では、導電性ピンは、側壁の中点と外側ハウジングの近位端との間に(すなわち、側壁の上半分に)配置されてもよい。あるいは、導電性ピンは、側壁の中点と内側フレーム壁の底壁との間に(例えば、側壁の下半分に)配置されてもよい。さらに、さらに他の実装では、導電性ピンは、上部フレームの任意の位置に存在してもよい。
【0208】
様々な実装では、エアロゾル送達装置は、空気流センサ、圧力センサなどを含んでもよい。上述したように、図示の実装の制御構成要素814は、カートリッジ受容チャンバ830に近接して下方に配置された圧力センサ840を含む。図示の実装の圧力センサ840の位置および機能が以下に記載される。しかしながら、他の実装では、装置の吸引を知らせることができる空気流および/または圧力変化を受け、したがってバッテリ816にカートリッジの加熱部材に電力を供給させるように、空気流または圧力センサは、制御装置800内のどこにでも配置されてもよい。プリント回路基板および圧力センサの様々な構成は、例えば、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Wormらによる米国特許出願公開第2015/0245658号明細書に記載されている。空気流センサ、圧力センサなどがない場合、エアロゾル送達装置は、制御装置および/またはカートリッジに配置されることができる押しボタンなどを介して手動で作動されてもよい。例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるWormらによる米国特許出願公開第2015/0245658号明細書に記載されているように、1つ以上の押しボタンが使用されることができる。同様に、タッチスクリーンは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Searsらによる2015年3月10日に出願された米国特許出願第14/643,626号に記載されているように使用されることができる。さらなる例として、エアロゾル送達装置の指定された動きに基づくジェスチャ認識に適合した構成要素が入力として使用されてもよい。参照によりその全体が本明細書に組み込まれるHenryらによる米国特許出願公開第2016/0158782号明細書を参照されたい。
【0209】
図示の実装には含まれていないが、いくつかの実装は、空気流または圧力センサを置き換えるかまたは補足することができる、他のタイプの入力要素を含むことができる。ユーザが装置の機能を制御することを可能にするため、および/またはユーザへの情報の出力のために入力が含まれることができる。装置の機能を制御するための入力として、任意の構成要素または構成要素の組み合わせが利用されることができる。いくつかの実装では、入力は、スマートフォンまたはタブレットなどのコンピュータまたはコンピューティング装置を備えることができる。特に、エアロゾル送達装置は、USBコードまたは同様のプロトコルの使用などを介して、コンピュータまたは他の装置に配線されてもよい。エアロゾル送達装置はまた、無線通信を介して入力として機能するコンピュータまたは他の装置と通信してもよい。例えば、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれるAmpoliniらによる米国特許出願公開第2016/0007561号明細書に記載されている読み取り要求を介して装置を制御するシステムおよび方法を参照されたい。そのような実施形態では、APPまたは他のコンピュータプログラムをコンピュータまたは他のコンピューティング装置と関連して使用して、制御命令をエアロゾル送達装置に入力することができ、そのような制御命令は、例えば、含まれるニコチン含有量および/またはさらなる香料の含有量を選択することにより特定の組成のエアロゾルを形成する能力を含む。さらなる代表的なタイプの検知または検出機構、その構造および構成、その構成要素、ならびにその動作の一般的な方法は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Sprinkel,Jr.による米国特許第5,261,424号明細書;McCaffertyらによる米国特許第5,372,148号明細書;およびFlickによる国際公開第2010/003480号に記載されている。
【0210】
図示の実装では、圧力センサシール810は、圧力センサ840を覆って、設置されたカートリッジからの液体および/またはエアロゾルからそれを保護するように構成されている。そのようにして、図示の実装の圧力センサシール810、ならびに例えば上部フレームシール808(および/またはカートリッジ吸気シール850)、モータハウジング820、ピンシール822(および/またはエンドキャップシール843)を含む他のシール部材は、シリコーンゴム、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料から作製されることができる。いくつかの実装では、エンドキャップピンの上部は、下部フレームと係合するように構成されている。例えば、いくつかの実装では、エンドキャップピンの上部は、下部フレームの対応するスロット付き開口との締まりまたは圧入係合を形成するように構成されている。様々な実装では、エンドキャップとハウジングとの間のインターフェース(例えば、エンドキャップシールと外側ハウジング壁の内面および/またはエンドキャップピンおよび下部フレームの上部との間のインターフェースを介して)は、エンドキャップ(またはエンドキャップアセンブリ)が取り外し可能であり得るように解放可能に構成されたハウジングとの圧入係合を形成することができる。いくつかの実装では、制御装置は、UL8139に基づくバッテリガス放出要件を満たすように構成された1つ以上の構成要素を含むことができる。例えば、制御装置は、制御装置エンクロージャ内で突然の加圧が発生した場合に排出するように構成されたエンドキャップを含むことができる。一実装では、エンドキャップは、エンドキャップの壁から実質的に垂直に延在する保持ピンを含むことができる。保持ピンは、制御装置ハウジング内の内圧が規定の内圧を超える場合に解消されることができる摩擦嵌合または圧入を確立するために、制御装置のフレーム内の受容特徴部(例えば、孔)と嵌合するように構成されることができる。
【0211】
他の構成も可能であるが、回路基板834の遠位端セクション819は、外部接続要素838を含む。様々な実装では、外部接続要素838は、外部コネクタおよび/またはドッキングステーションまたは他の電源もしくはデータ源に接続するように構成されてもよい。例えば、いくつかの実装では、外部コネクタは、例えば可変長のコードとすることができるユニオンによって相互接続されることができる第1および第2のコネクタ端部を備えてもよい。いくつかの実装では、第1のコネクタ端部は、装置との電気的および必要に応じて機械的接続のために構成されてもよく、第2のコネクタ端部は、コンピュータもしくは同様の電子装置への接続のために、または電源への接続のために構成されてもよい。一端にUSBコネクタを、反対端にパワーユニットコネクタを含むアダプタが、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれるNovakらによる米国特許出願公開第2014/0261495号明細書に開示されている。図示の実装では、ピンシール822は、外部接続要素838とエンドキャップ824との間のインターフェースをシールするように構成されている。図示の実装では、外部接続要素838の1つ以上のピンは、上述したように制御装置のエンドキャップ824を通って延在することができる。図示の実装では、エンドキャップ824はまた、エンドキャップ824に固定されることができる一対のエンドキャップピン841A、841Bを含む。例えば、いくつかの実装では、エンドキャップピン841A、641Bは、エンドキャップ824にインサート成形されることができる。いくつかの実装では、エンドキャップピン841A、841Bの底面(いくつかの実装では、平坦とすることができる)は、外部充電器アセンブリに含まれる磁石に引力を提供するように構成されてもよい。そのようにして、エンドキャップピン841A、841Bは、限定されないが、鋼、鉄、ニッケル、コバルト、他の合金、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む様々な強磁性材料などの磁石によって引き付けられるように構成された任意の材料から作製されることができる。図示の実装では、エンドキャップピン841A、841Bの両端は、複数の直径部を有する。例えば、ピン841A、841Bのそれぞれは、エンドキャップ824に近接する第1のセクション、第1のセクションの上方の第2のセクション、およびエンドキャップ824から遠位の端部セクションのエンドキャップ824の上方の少なくとも3つのセクションを画定する。図示の実装では、ピン841A、841Bの端部セクションは、傾斜直径を有し、第1のセクションは、第2のセクションの外径よりも大きい外径を有する。
【0212】
図示の実装の上部フレーム806は、カートリッジ受容チャンバ830内に露出された一対の磁石846A、846Bを含む。様々な実装では、磁石846A、846Bは、希土類磁石を含む任意の種類の磁石を備えることができる。例えば、いくつかの実装では、磁石のうちの1つ以上は、ネオジム磁石(NdFeB、NIB、またはNeo磁石としても知られている)を含むことができる。様々な実装では、例えば、N35、N38、N40、N42、N45、N48、N50、および/またはN52グレードを含む、異なるグレードのネオジム磁石が使用されることができる。他の実装では、磁石のうちの1つ以上は、サマリウムコバルト磁石(SmCo磁石としても知られる)を含むことができる。さらに他の実装では、磁石のうちの1つ以上は、セラミック/フェライト磁石を含むことができる。他の実装では、磁石のうちの1つ以上は、アルミニウム-ニッケル-コバルト(AlNiCo)磁石を含むことができる。前述の実装のいずれにおいても、磁石のうちの1つ以上は、メッキおよび/またはコーティングされることができる。例えば、いくつかの実装では、磁石のうちの1つ以上は、ニッケルによってコーティングされることができる。他の実装では、1つ以上の磁石は、亜鉛、スズ、銅、エポキシ、銀および/または金のうちの1つ以上によってコーティングされてもよい。いくつかの実装では、磁石のうちの1つ以上は、これらの材料の組み合わせによってコーティングされてもよい。例えば、一実装では、磁石のうちの1つ以上は、再びニッケル、銅、およびニッケルによってコーティングされてもよい。別の実装では、磁石のうちの1つ以上は、ニッケル、銅、ニッケル、および金の上部コーティングによってコーティングされてもよい。
【0213】
図30は、エアロゾル送達装置の制御装置の斜視部分断面図を示している。特に、
図30は、制御装置800のハウジング802、上部フレーム806、上部フレームシール808、圧力センサシール810、圧力センサ840、カートリッジ吸気シール850、および下部フレーム812の部分断面図を示している。図示の実装では、カートリッジ吸気シール850は、受容チャンバ830の凹面844の上方に(例えば、受容チャンバ830に向かって/受容チャンバ内に)延在する外側延在半径方向輪郭(例えば、吸引カップ状の輪郭)を形成する。図示の実装では、カートリッジ吸気シール850は、上部フレームシール808を含む同じオーバーモールドの一部である(したがって、同じ材料から作製されることができる)。しかしながら、他の実装では、これらのシールは、別個の部品を形成してもよく、これは、オーバーモールドプロセスの結果であってもよく、またはなくてもよい。図に示すように、制御構成要素814の導電性ピン836A、836Bの一部は、上部フレーム806およびカートリッジ吸気シール850の一部を通って延在している。特に、上述したようにバネ仕掛けの接点を備える図示の実装の導電性ピン836A、836Bの一部は、凹面844および上部フレーム806のカートリッジ吸気シール850の一部を通ってカートリッジ受容チャンバ830内に延在している。
【0214】
また図に示すように、上部フレーム806は、カートリッジ受容チャンバ830内にも露出している一対の磁石846A、846Bを含む。様々な実装では、磁石846A、846Bは、希土類磁石を含む任意の種類の磁石を備えることができる。例えば、いくつかの実装では、磁石のうちの1つ以上は、ネオジム磁石(NdFeB、NIB、またはNeo磁石としても知られている)を含むことができる。様々な実装では、例えば、N35、N38、N40、N42、N45、N48、N50、および/またはN52グレードを含む、異なるグレードのネオジム磁石が使用されることができる。他の実装では、磁石のうちの1つ以上は、サマリウムコバルト磁石(SmCo磁石としても知られる)を含むことができる。さらに他の実装では、磁石のうちの1つ以上は、セラミック/フェライト磁石を含むことができる。他の実装では、磁石のうちの1つ以上は、アルミニウム-ニッケル-コバルト(AlNiCo)磁石を含むことができる。前述の実装のいずれにおいても、磁石のうちの1つ以上は、メッキおよび/またはコーティングされることができる。例えば、いくつかの実装では、磁石のうちの1つ以上は、ニッケルによってコーティングされることができる。他の実装では、1つ以上の磁石は、亜鉛、スズ、銅、エポキシ、銀および/または金のうちの1つ以上によってコーティングされてもよい。いくつかの実装では、磁石のうちの1つ以上は、これらの材料の組み合わせによってコーティングされてもよい。例えば、一実装では、磁石のうちの1つ以上は、再びニッケル、銅、およびニッケルによってコーティングされてもよい。別の実装では、磁石のうちの1つ以上は、ニッケル、銅、ニッケル、および金の上部コーティングによってコーティングされてもよい。
【0215】
図示の実装では、各磁石846A、846Bは、上部フレーム806のそれぞれの位置決め特徴部848A、848Bによって実質的に囲まれており、位置決め特徴部848A、848Bもまた、カートリッジ受容チャンバ830内に延在している。以下により詳細に記載されるように、上部フレーム806の位置決め特徴部848A、848Bのうちの1つ以上は、設置されたカートリッジのための停止または垂直位置決め特徴部として構成され、したがって、制御装置800の上部フレーム806の凹面844に対してカートリッジを位置決めするように構成されている。図示の実装では、上部フレーム806の凹面844はまた、上部フレーム806を通って圧力センサシール810に近接して延在する吸気開口852を画定する。図示の実装では、吸気開口852は、ユーザによってエアロゾル送達装置に引き込まれた空気を受け入れるように構成されている(
図35を参照)。
【0216】
上述したように、カートリッジの一部は、カートリッジと制御装置800との間に機械的および電気的接続が形成されるように、制御装置800の内側フレーム806のカートリッジ受容チャンバ830と結合されるように構成されている。特に、カートリッジが制御装置800の上部フレーム806に結合されると、上部フレーム806に配置された磁石846A、846Bとカートリッジの対応する特徴部との間に磁気的接続が形成され、制御装置800の一対の導電性ピン836A、236Bとカートリッジの対応する特徴部との間に電気的接続が形成される。したがって、カートリッジが制御装置800の受容チャンバ830に受容されると、カートリッジは、制御構成要素814および制御装置800のバッテリ816に動作可能に接続されることができる。さらに、カートリッジ吸気シール850の外向きに傾斜した輪郭は、下方に撓み、したがって、カートリッジの底部と、特にカートリッジの空気入口チャネルの周りに実質的に気密なシールを形成する。したがって、カートリッジが制御装置と結合されると、カートリッジは、カートリッジと制御装置との間の電気的接続が維持され且つカートリッジと制御装置との間にシールが形成されるように、制御装置と接続するように機械的に付勢される。本開示の目的のために、「動作可能に接続された」という用語およびその他の関連する形態は、1つ以上の追加の構成要素を介して直接接続されたおよび/または接続された構成要素を包含するように広く解釈されるべきであることを理解されたい。
【0217】
図31は、本開示の例示的実装にかかるエンドキャップアセンブリの斜視図を示している。特に、
図31は、エンドキャップ824、光拡散器826、およびエンドキャップピン841A、841Bの斜視図を示している。図に示すように、エンドキャップ824はまた、エンドキャップ824とハウジング802との間、特に外壁804の内面との間の封止インターフェースを提供するエンドキャップシール843を含む。図示の実装はまた、外部接続要素とエンドキャップとの間のインターフェースをシールするように構成されたピンシール822を含む。図示の実装では、ピンシール822およびエンドキャップシール843は、単一のオーバーモールド部品を備える。しかしながら、他の実装では、これらの部品は別個であってもよい。様々な実装では、エンドキャップシール843および/またはピンシール822は、シリコーンゴム、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料から作製されることができる。
図29にも示すように、様々な実装では、エンドキャップピン841A、841Bの上部は、下部フレーム812と係合するように構成されることができる。例えば、図示の実装では、エンドキャップピン841A、841Bの上部は、下部フレーム812の対応するスロット付き開口との摺動または締まりまたは圧入係合を形成するように構成されている。様々な実装では、エンドキャップ824とハウジング802との間のインターフェース(例えば、エンドキャップシール843と外側ハウジング壁804の内面および/またはエンドキャップピン841A、841Bおよび下部フレーム812の上部との間のインターフェースを介して)は、エンドキャップ824(またはエンドキャップアセンブリ)が取り外し可能であり得るように解放可能に構成されたハウジング802との圧入係合を形成することができる。
【0218】
様々な実装では、制御装置は、UL8139に基づくバッテリガス放出要件を満たすように構成された1つ以上の構成要素を含むことができる。例えば、制御装置は、制御装置エンクロージャ内で突然の加圧が発生した場合に排出するように構成されたエンドキャップを含むことができる。一実装では、エンドキャップは、エンドキャップの壁から実質的に垂直に延在する保持ピンを含むことができる。保持ピンは、制御装置ハウジング内の内圧が規定の内圧を超える場合に解消されることができる摩擦嵌合または圧入を確立するために、制御装置のフレーム内の受容特徴部(例えば、孔)と嵌合するように構成されることができる。
【0219】
図32、
図33、および
図34は、本開示の別の例示的実装にかかるカートリッジを示している。特に、
図32は、カートリッジ900の分解斜視図を示し、
図33は、カートリッジ900の正面断面図を示し、
図34は、カートリッジ900の側面断面図を示している。他の構成も可能であるが、図示の実装のカートリッジ900は、一般に、マウスピース902と、マウスピースインサート904と、上部エアロゾルチャネルインサート906と、上部カートリッジシール908と、タンク壁911を画定するタンク910と、下部カートリッジシール912と、ベース部材914と、液体輸送要素(例えば、ウィック)916と、加熱部材918と、一対のヒータコネクタ920A、920Bと、一対の金属インサート924A、924Bと、底部キャップ926とを含む。
【0220】
図に示すように、図示の実装のマウスピース902は、近位端および遠位端を画定し、マウスピース902の近位端は、その中に出口ポータル915を画定する。図示の実装では、マウスピースインサート904は、マウスピース902の出口ポータル915を通って延在するように、マウスピースの近位端に近接して配置されるように構成されている。図示の実装では、マウスピース902は、ポリプロピレンなどの成形可能なプラスチック材料から作製されることができるが、Tritan(TM)コポリエステル、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、およびそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない他の材料も可能である。図示の実装では、マウスピースインサート904は、例えばTritan(TM)コポリエステルなどの成形ポリマー材料から作製されることができるが、ポリプロピレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、およびそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない他の材料も可能である。図示の実装では、上部カートリッジシール908は、マウスピースインサート904上に/マウスピースインサートとともにオーバーモールドされるが、他の実装では、これらの構成要素は、別個の部品を表してもよい。図示の実装では、上部カートリッジシール908は、タンク910とマウスピース902との間に実質的に気密且つ液密のシールを形成するように構成されている。したがって、上部カートリッジシール908は、熱可塑性エラストマーから作製されることができる。他の実装では、上部カートリッジシールは、シリコーンゴム、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料を含むがこれらに限定されない他の材料から作製されてもよい。図示の実装では、マウスピースインサート904は、上部エアロゾルチャネルインサート906を受容してシールするように構成されている。
【0221】
図示の実装では、マウスピースインサート904および上部カートリッジシール908のアセンブリは、マウスピースインサート904および上部カートリッジシール908がマウスピース902の内側から設置されることができ、且つ出口ポータル915および/またはマウスピース902の別の部分との圧入またはスナップフィット接続のために構成されることができるように、フランジ機構を含む。他の実装では、(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介した)他の取り付け方法が可能である。図示の実装では、マウスピース902は、スナップ機構を介してタンク910に固定されるように構成されている。例えば、図示の実装のマウスピース902は、その内面の少なくとも一部の周りに延在するリッジ特徴部を含み、タンク910は、その外面の少なくとも一部の周りに延在する対応する溝特徴部を含む。他の実装では、これらの特徴部は、逆にされてもよい(例えば、マウスピースは、溝を含むことができ、タンクは、リッジ特徴部を含むことができる)。さらに他の実装では、(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などを介した)他の取り付け方法も可能である。
【0222】
いくつかの実装では、マウスピースインサートは、カートリッジの特有の特性に関連する色を呈してもよい。例えば、いくつかの実装では、本開示のカートリッジは、例えば、特定の香料(後述する)、またはニコチンの特定の強度などの特有の特性を含む液体組成物を含んでもよいが、カートリッジの任意の特性は、特有の特性とみなされてもよい。現在の説明の目的のために、「色」という用語は、例えば、任意の色または同じ色の任意の陰影をカバーするように、広く解釈されるべきである。いくつかの実装では、特定の色は、特定の特有の特性に一般に関連付けられることができる(例えば、緑色はミント香料と関連付けられることができ、赤色はリンゴ香料と関連付けられることができる)ことにも留意されたい。しかしながら、他の実装では、特定の色は、ユーザに提供されるまたは利用可能とすることができるインデックスまたはガイドにしたがって特定の特有の特性に関連付けられてもよい。特有の特性の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Aerosol Delivery Device with Flavor Indicatorと題された米国特許出願第16/171,920号に記載されている。
【0223】
図示の実装のタンク910は、近位端および遠位端を画定し、マウスピース902は、タンク910の近位端に係合するように構成され、底部キャップ926は、タンク910の遠位端に係合するように構成されている。図示の実装では、タンク910はまた、閉鎖近位端および開放遠位端を含むリザーバキャビティ928を画定する。したがって、タンク910のリザーバキャビティ928は、内部に液体組成物(例えば、e-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成されている。リザーバキャビティ928の閉鎖近位端は、キャビティが液体組成物カラムの上面に信頼性の高いシールを形成することを可能にする。これは、カートリッジが直立に保持されているときに、上端からリザーバキャビティ内への空気の染み出し/侵入を防止することができる。これはまた、液体組成物カラムの上部から空気が入るのを防ぐことができ、これは、真空を形成することができ、液体輸送要素または他の通路を通ってタンクの底部から漏れる液体組成物の可能性を低減することができる。
【0224】
他の構成も可能であるが、図示の実装では、一対の内部エアロゾル流管933A、933Bがタンク910のリザーバキャビティ928の両側に画定される。射出成形タンク910の場合、内部エアロゾル流管は、その中に成形されるように構成されている。以下により詳細に記載されるように、カートリッジ900の気化チャンバにおいて生成されたエアロゾルは、ユーザに送達するためにエアロゾル流管を通って移動するように構成されている。
【0225】
図示の実装では、タンク壁911は、その中に含まれる液体組成物が外部から視認可能であるように、透明または半透明であるように構成されている。したがって、図示の実装では、タンク壁911の全体が透明または半透明であるように構成されている。あるいは、いくつかの実装では、タンク壁の一部のみまたはタンク壁の片側のみが透明または半透明であってもよいとともに、タンク壁の残りの部分は、実質的に不透明であってもよい。他の実装では、タンク壁は実質的に不透明であってもよく、タンクの近位端からタンクの遠位端まで延在するストリップは透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、タンク壁は、着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク内の液体組成物が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。図示の実装では、タンク910は、Tritan(TM)コポリエステルから作製されているが、他の実装では、タンクは、限定されないが、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせを含む他の材料から作製されてもよい。例えばガラスを含むさらに他の材料も可能である。
【0226】
制御装置内に表示窓を含むそれらの実装では、カートリッジが制御装置と係合されているときに、タンクの少なくとも一部および/または底部キャップの少なくとも一部が視認可能とすることができる。上述したように、いくつかの実装では、タンク壁911の少なくとも一部は、その中に含まれる液体組成物が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、いくつかの実装では、タンク内に存在する任意の液体組成物の相対量は、カートリッジが制御装置と係合したときに表示窓を通して視認可能とすることができる。いくつかの実装では、表示窓は、制御装置の近位端の近くに配置されることができ、ハウジングの外壁および制御装置の上部フレームの細長い楕円形の切り欠きとして構成されている。さらに他の実装では、表示窓は、他の図示の実装に関して上述したように、任意の他の形状および/または位置を有してもよく、上述したように、いくつかの実装は、表示窓を含む必要はないことを理解されたい。
【0227】
図示の実装では、タンク910、特にリザーバキャビティ928は、エアロゾル前駆体組成物および/または香料を含むことができる液体組成物を含む。これらの材料およびその変形の上記の説明を参照されたい。図に示すように、図示の実装のカートリッジ900はまた、タンク910のリザーバキャビティ928の開放遠位端に係合して覆うように構成されたベース部材914を含む。図示の実装では、下部カートリッジシール912は、マウスピースインサート904上に/マウスピースインサートとともにオーバーモールドされるが、他の実装では、これらの構成要素は、別個の部品を表してもよい。図示の実装の下部カートリッジシール912は、タンク910の下部と底部キャップ926との間に実質的に気密且つ液密のシールを形成するように構成されている。図示の実装では、下部カートリッジシール912は、シリコーンゴムから作製されている。他の実装では、下部シールは、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料を含むがこれらに限定されない他の材料から作製されてもよい。図示の実装では、ベース部材914は、Tritan(TM)コポリエステルから作製されている。他の実装では、ベース部材は、限定されないが、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせを含む別の材料から作製されることができる。図示の実装のベース部材914はまた、液体輸送要素716への液体の移送を容易にするために、タンク910のリザーバキャビティ928に収容された液体組成物のための液体流路を提供するように構成された複数のスロットを含むことができる。いくつかの実装では、スロットはまた、リザーバキャビティ928内のバルク液体組成物がベース部材914と接触していない場合(例えば、エアロゾル送達装置が上下逆さまになっている場合など)であっても、いくらかの液体の保持を提供することができる。
【0228】
図に示すように、液体輸送要素916は、ベース部材914内に配置され、リザーバキャビティ928内の液体組成物と加熱部材918との間に延在している。図示の実装では、液体輸送要素916は、100%綿から作製され、カートリッジ900に設置されると湾曲した形状を有する。しかしながら、他の実装では、液体輸送要素は、他の形状を有してもよく、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された様々な材料から形成されてもよい。例えば、いくつかの実装では、液体輸送要素は、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。他の実装では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適した例示的なセラミック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。
【0229】
図に示すように、図示の実装の加熱部材918はまた、ベース部材914内に配置されるように構成されている。特に、図示の実装の加熱部材918は、実質的に平坦な輪郭を有する加熱要素を備える。いくつかの実装では、加熱部材は、カートリッジに取り付けられたときに実質的に平坦な輪郭を維持することができるが、図示の実装の加熱部材918がカートリッジ900に取り付けられると、液体輸送要素916の湾曲形状に対応する湾曲形状または弓形形状を有する。他の実装は異なることができるが、図示の実装では、加熱部材918は、第1の端部、第2の端部、および第1の端部と第2の端部とを接続するヒータループを含む。特に、図示の実装のヒータループは、そのそれぞれの端部に接続され、第1の端部を第2の端部に接続するために加熱部材の長手方向軸線を実質的に横断して延在するヒータトレースの蛇行パターンを含む。いくつかの実装では、ヒータトレースは、中実であってもよいが、図示の実装のヒータトレースは、複数の分割トレースを備える。図示の実装では、加熱部材の縁部は、実質的に中実であり、複数の分割トレースは、加熱部材の中央領域に配置されている。そのようにして、図示の実装のヒータループは、液体輸送要素916と接触するように構成された加熱要素の領域に熱を集中させるように構成されてもよい。
【0230】
図示の実装では、設置位置にある加熱部材918は、液体輸送要素916の底面に接触する。図示の実装では、平坦な加熱部材918の湾曲した形態は、液体輸送要素916を通る流路長に対する流れ断面積の大きな比を提供することができる。これは、液体輸送要素916への液体組成物の送達に関して向上した性能を提供することができる。設置されると、加熱部材918の縁部は、加熱部材918がその湾曲形状を維持するようにベース部材914と係合するように構成されている。そのようにして、加熱部材918の湾曲はまた、液体輸送要素916に対して圧縮力を提供することができる。さらに、加熱部材918のバネ復元力は、加熱部材918の縁部がベース部材914内に配置またはロックすることを可能にし、これは、加熱部材918をベース部材914内に他方の側から保持するように構成された追加の特徴の必要性を低減または排除することができる。加熱部材918の設置された湾曲はまた、液体輸送要素916に向かって熱膨張とともに起こることができる加熱部材918の撓みを付勢し、したがって加熱部材918と液体輸送要素916との間の熱接触を維持するのに役立つ。図示の実装では、液体輸送要素916および加熱部材918は、ベース部材914およびノズル部材955とともに気化チャンバ932を画定する加熱アセンブリ934を備える。図示の実装では、ノズル部材955は、中央開口部を含み、ベース部材926に近接して加熱部材918の下方に配置されている。図示の実装では、ノズル部材955は、シリコーンゴムから作製されているが、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料を含むがこれらに限定されない他の材料も可能である。図示の実装では、ノズル部材955はまた、加熱部材918からの輻射熱からベース部材926を保護するための熱シールドとして機能するように構成されている。それはまた、間接的な空気入口流路を形成し、カートリッジ900の外側から加熱部材918への直接的な見通し線を遮断し、および/またはエアロゾル粒子が空気入口チャネル930を通って出るのを防ぐのを助けることができる。他の実装では、ノズル部材は、これらに限定されないが、成形可能なプラスチック材料を含む他の材料から作製されてもよい。
【0231】
いくつかの実装は、加熱アセンブリを含む必要はなく、むしろ、別の方法でエアロゾルを発生させるように構成された霧化アセンブリを含んでもよいことに留意されたい。他の方法でエアロゾルを発生させる霧化アセンブリのいくつかの例は、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2019年8月19日に出願された「Detachable Atomization Assembly for Aerosol Delivery Device」と題する、米国特許出願第16/544,326号に見出すことができる。
【0232】
図示の実装では、加熱部材918は、316Lステンレス鋼から作製されているが、316、304または304Lステンレス鋼を含むがこれらに限定されない他の材料が使用されてもよい。他の実装では、加熱部材は、例えば、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムをドープした二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースの発泡体や糸)などの異なる材料から作製されてもよい。さらなる実装では、加熱部材は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。レーザダイオードまたはマイクロヒータなどの他のタイプのヒータも利用されることができる。レーザダイオードは、エアロゾル前駆体組成物の気化のために調整されることができ、および/またはエアロゾル前駆体組成物が気化のために提供されることができる液体輸送要素を加熱するために調整されることができる特定の波長または波長帯域の電磁放射線を送達するように構成されることができる。レーザダイオードは、チャンバ内に電磁放射線を送達するように特に配置されることができ、チャンバは、放射線トラップ(例えば、黒体または白体)であるように構成されることができる。適切なマイクロヒータは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるCollettらによる米国特許第8,881,737号明細書に記載されている。マイクロヒータは、例えば、その上にヒータトレース(例えば、Ag、Pd、Ti、Pt、Pt/Ti、ホウ素ドープシリコン、または他の金属もしくは金属合金などの抵抗素子)を有する基材(例えば、石英、シリカ)を含むことができ、これは印刷されるか、そうでなければ基板に適用されることができる。ヒータトレース上に不動態化層(例えば、酸化アルミニウムまたはシリカ)が設けられることができる。他のヒータは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、DePianoらによる米国特許出願公開第2016/0345633号明細書に記載されている。
【0233】
他の実装では、追加のおよび/または異なる接触機構が設けられてもよいが、図示の実装の加熱部材918は、加熱部材918をカートリッジ900のヒータコネクタ920A、920Bに接続するように構成された一対のコンタクトホールを含む。図示の実装では、ヒータコネクタ920A、920Bは、真鍮から作製され、ニッケルメッキの上に金メッキされている。他の実装では、ヒータコネクタは、メッキされてもされなくてもよい別の導電性材料から作製されてもよい。他の可能な導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。図示の実装では、ヒータコネクタ920A、920Bは、底部キャップ926にインサート成形される。他の構成も可能であるが、図示の実装では、ヒータコネクタ920A、920Bの底面は、底部キャップ926の底面に対して凹んでいる。
【0234】
図示の実装の底部キャップ926は、超音波溶接プロセスを介してタンク910の遠位端に固定されるように構成されている。しかしながら、他の取り付け方法も可能である(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、スナップフィットなどを介して)。図示の実装では、カートリッジ900の底部キャップ926は、底部キャップ926の底面のほぼ中央に配置されたカートリッジ空気入口チャネル930を含む。他の構成も可能であるが、図示の実装では、カートリッジ空気入口チャネル930は楕円形状を有し、空気入口チャネル930の開口と気化チャンバ932との間の入口を横切って延在するクロスバー特徴部を含む。
【0235】
他の構成も可能であるが、図示の実装のカートリッジ900はまた、底部キャップ926内に配置され且つその底面を介して露出されるように構成された一対の金属インサート924A、924Bを含む。図示の実装では、金属インサート924A、924Bは、底部キャップ926にインサート成形される。いくつかの実装では、金属インサートは、底部キャップとの圧入またはスナップ嵌合接続用に構成されてもよい。図示の実装では、金属インサート924A、924Bは、ニッケルによってメッキされたステンレス鋼から作製されている。しかしながら、他の実装では、金属インサートは、限定されないが、鉄、ニッケル、コバルト、鋼などの合金、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む様々な強磁性材料などの磁石によって引き付けられるように構成された任意の材料から作製されてもよい。
【0236】
本開示の一例示的実装の制御装置への空気流が
図35に示されている。特に、
図35は、制御装置800の側面断面図を示している。上述したように(例えば、カートリッジとハウジング802の外壁804の上部との間、および/またはカートリッジと上部フレーム806との間など)、設置されたカートリッジと制御装置800との間のギャップを通って制御装置800内に空気が引き込まれると、空気は、受容チャンバ830の底部に向かって下方に引き込まれ、空気は、吸気開口部852に入る。様々な実装では、吸気開口および/またはカートリッジと制御装置との間のギャップのサイズおよび/または形状の変化は、吸引抵抗に影響を及ぼすことがあることに留意されたい。したがって、関連する構成要素のうちの1つ以上は、所望の抵抗を生成するように設計されてもよい。図示の実装では、吸気開口部852に入る空気は、圧力センサシール810(および圧力センサ840)の上方を流れ、そこで上部フレーム806およびそのカートリッジ吸気シール850を通ってカートリッジに導かれる。
【0237】
一例示的実装のカートリッジを通る空気およびエアロゾルの流れが
図36、
図37、および
図38に示されている。特に、
図36は、空気およびエアロゾルの流れを示すカートリッジ900の斜視側面断面図を示し、
図37は、カートリッジ900の斜視正面断面図を示している。
図38は、カートリッジ900の底面斜視図を示している。空気が入口チャネル930(およびそのクロスバー特徴部の周り)を通って図示の実装のカートリッジ900に吸引されると、圧力センサは、カートリッジ900内の圧力降下を検知することによって吸引を検出することができる。圧力センサによって吸引が検出されると、制御構成要素は、加熱部材918を加熱するために加熱部材918に電流を流す。加熱部材918が加熱すると、気化チャンバ932内では、液体輸送要素916に収容された液体組成物の少なくとも一部が気化される。したがって、気化チャンバ932内で発生されたエアロゾルは、次いでユーザに向けられることができる。特に、空気が空気入口チャネル930を介してカートリッジ900に入ると、空気は、気化チャンバ932を通って移動し、そこで加熱部材918に実質的に垂直に衝突し、気化した液体組成物と混合してエアロゾルになる。気化チャンバ932、底部キャップ926、および/またはベース部材914の幾何学的形状により、エアロゾルは、底部キャップ926の内側、ヒータコネクタ920A、920Bの周り、次いでタンク910のリザーバキャビティ928の両側に画定されたエアロゾル流管933A、933Bを通って延在する2つの別個の経路に分割される。図に示すように、2つのエアロゾル経路は、タンク910の近位端および上部エアロゾルチャネルインサート906の下方で収束する。次いで、再結合されたエアロゾルは、上部エアロゾルチャネルインサート906を通ってマウスピース900の出口ポータル915からユーザに流れる。
【0238】
いくつかの実装では、カートリッジおよび制御装置は、一般に完全なエアロゾル送達装置として一体に提供されてもよいが、これらの構成要素は、別個に提供されてもよい。例えば、本開示はまた、再使用可能ユニットとともに使用するための使い捨てユニットも包含する。特定の実装では、そのような使い捨てユニット(添付の図に示すようなカートリッジとすることができる)は、再使用可能ユニット(添付の図に示すような制御装置とすることができる)と係合するように構成されることができる。さらに他の構成では、カートリッジは再使用可能ユニットを備えてもよく、制御装置は使い捨てユニットを備えてもよい。
【0239】
本明細書に記載のいくつかの図は、動作関係にあるカートリッジおよび制御装置を示しているが、カートリッジおよび制御装置は、個々の構成要素として存在してもよいことが理解される。したがって、組み合わせた構成要素に関して、本明細書で他に提供されたいかなる議論もまた、個別且つ別個の構成要素として制御装置およびカートリッジに適用されるものとして理解されるべきである。
【0240】
別の態様では、本開示は、本明細書に記載されるような様々な構成要素を提供するキットを対象とすることができる。例えば、キットは、1つ以上のカートリッジを有する制御装置を備えることができる。キットは、さらに、1つ以上の充電構成要素を有する制御装置を備えることができる。キットは、さらに、1つ以上のバッテリを有する制御装置を備えることができる。キットは、さらに、1つ以上のカートリッジおよび1つ以上の充電構成要素および/または1つ以上のバッテリを有する制御装置を備えることができる。さらなる実装では、キットは、複数のカートリッジを備えてもよい。キットは、さらに、複数のカートリッジおよび1つ以上のバッテリおよび/または1つ以上の充電構成要素を備えることができる。上記の実装では、カートリッジまたは制御装置には、それを含む加熱部材が設けられてもよい。本発明のキットは、さらに、さらなるキット構成要素の1つ以上を収容するケース(または他のパッケージング、運搬、または保管構成要素)を含むことができる。ケースは、再使用可能な固いまたは柔らかい容器とすることができる。さらに、ケースは、単なる箱または他のパッケージ構造とすることができる。
【0241】
本開示の多くの変更および他の実施形態が、前述の説明および関連する図面に示された教示の利益を有することを本開示が関する当業者が思い付くであろう。したがって、本開示は、本明細書に開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、変更および他の実施形態は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。本明細書では特定の用語を使用しているが、それらは、一般的且つ説明的な意味でのみ使用され、限定のためではない。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル送達装置であって、
制御装置であって、外壁を画定し且つ近位端および遠位端を有する外側ハウジングを含み、制御装置は、収容チャンバを画定し、電源および制御構成要素をさらに含む制御装置と、
霧化アセンブリを含むカートリッジであって、カートリッジが、近位端および遠位端を有し、カートリッジの近位端が、それを貫通して画定された出口ポータルを有し、カートリッジが、液体組成物を収容するように構成された、カートリッジと、
を備え、
カートリッジが、制御装置の受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成され、霧化アセンブリが、気化チャンバを画定し、且つエアロゾルを発生させるように液体組成物を気化させるように構成され、入口空気流が、カートリッジと制御装置との間のギャップによって画定され、ギャップが、カートリッジの外周面と制御装置との間のインターフェースにおいて始まる、エアロゾル送達装置。
【請求項2】
ギャップが、制御装置に配置された複数の突起によって確立され、複数の突起が、制御装置の上部フレームに配置された複数の隆起した細長いボスを備え、制御装置の上部フレームが、カートリッジが結合され得るカートリッジ受容チャンバを画定する、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項3】
カートリッジはマウスピースを画定し、インターフェースが、マウスピースの外周面およびハウジングの外壁の上縁に近接して配置されている、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項4】
カートリッジが、底部キャップをさらに備え、入口チャネルが、底部キャップ内に配置されている、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項5】
入口空気流が、底部キャップの底面のほぼ中央に配置された単一の入口チャネルを通ってカートリッジに入る、請求項4に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項6】
底部キャップ内に配置された入口チャネルが、ノズル状の形状を有する、請求項4に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項7】
カートリッジと制御装置との間のギャップが、制御装置の外側ハウジングおよび上部フレームとカートリッジとの間に確立され、制御装置の上部フレームが、カートリッジが結合され得るカートリッジ受容チャンバを画定する、請求項4に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項8】
霧化アセンブリが、加熱部材と液体輸送要素とを備える、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項9】
カートリッジの気化チャンバは、底部キャップおよび霧化アセンブリによって画定される、請求項4に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項10】
カートリッジは、液体組成物を収容するように構成されたタンクを含み、タンクは、液体組成物を保持するように構成されたリザーバキャビティをさらに画定する、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項11】
エアロゾル経路が、タンクとカートリッジの出口ポータルとの間に配置された上部エアロゾルチャネルインサートを介して画定される、請求項10に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項12】
カートリッジの底部キャップの遠位端は、強磁性金属材料を備える一対のインサートを含む、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項13】
制御装置の上部フレームが、カートリッジの一対の金属インサートと実質的に位置合わせするように構成された一対の磁石を含み、制御装置の上部フレームが、カートリッジが結合され得るカートリッジ受容チャンバを画定する、請求項12に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項14】
制御装置が圧力センサを含み、カートリッジおよび制御装置が、圧力センサに負圧を伝達するように構成された圧力経路を含む、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項15】
カートリッジは、液体組成物を収容するように構成されたタンクを含み、エアロゾル経路は、気化チャンバにおいて始まり、タンクおよびカートリッジの出口ポータルを通って画定される、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項16】
気化チャンバに入る入口空気が、加熱部材に実質的に垂直に衝突し、実質的に水平に広がる、請求項8に記載のエアロゾル送達装置。