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特開2024-84852蓄電池モジュールに対するコールドプレート羽根
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024084852
(43)【公開日】2024-06-25
(54)【発明の名称】蓄電池モジュールに対するコールドプレート羽根
(51)【国際特許分類】
   H01M 10/6556 20140101AFI20240618BHJP
   H01M 10/6568 20140101ALI20240618BHJP
   H01M 10/613 20140101ALI20240618BHJP
   H01M 10/615 20140101ALI20240618BHJP
   H01M 10/643 20140101ALI20240618BHJP
   H01M 10/625 20140101ALI20240618BHJP
【FI】
H01M10/6556
H01M10/6568
H01M10/613
H01M10/615
H01M10/643
H01M10/625
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024063361
(22)【出願日】2024-04-10
(62)【分割の表示】P 2020573099の分割
【原出願日】2019-03-18
(31)【優先権主張番号】62/644,243
(32)【優先日】2018-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】519175374
【氏名又は名称】ロメオ・システムズ,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100172041
【弁理士】
【氏名又は名称】小畑 統照
(72)【発明者】
【氏名】ハリス,ダブリュー・ポーター
(72)【発明者】
【氏名】アシュラフ,ウムラン
(72)【発明者】
【氏名】ティボールト,ロバート・ウェズリー
(72)【発明者】
【氏名】サート,ニック
(57)【要約】      (修正有)
【課題】蓄電池パックおよび電気デバイスの熱的管理のための、改善されたシステム及び方法を提供する。
【解決手段】コールドプレートは、押出加工された板、鋳造された板又はスタンプ加工/成形加工された板である板105を含み、板の、第1の端部121から第2の端部122に、または板の第1の側から第2の側に延びる流路110を含み、流路は並列に上部表面131と下部表面132との間に布置される。流路は、壁105により互いから分離される。板は、第1の多岐管を、各々の端部において形成するためにフライス加工され、さらに、切欠きを、多岐管の上方の表面内に形成するためにフライス加工され、作動流体の入口のためのポート及び出口のためのポートが切欠きに挿入される。板は、端部キャップを有してよく、端部キャップ及びポートは、密閉された外郭を形成するために溶接又はろう付けされる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コールドプレートを製造するための方法であって、
押出加工された板を形成するために、金属性材料を、ダイを通して押出加工するステップであって、
前記押出加工された板は、前記押出加工された板の第1の端部から、直線的に、前記押出加工された板の前記第1の端部の反対の前記押出加工された板の第2の端部に延びる、前記押出加工する工程により形成される流路を含み、
前記押出加工された板は、上部表面と、下部表面とを含み、前記下部表面は、前記上部表面に対して共面であり、
前記流路は、互いと並列に、および、前記上部表面と前記下部表面との間に布置され、
前記流路は、前記押出加工する工程により形成される壁により互いから分離される、押出加工するステップ
を含み、
前記押出加工された板の前記第1の端部を、第1の多岐管を形成するためにフライス加工するステップと、
前記押出加工された板の前記第2の端部を、第2の多岐管を形成するためにフライス加工するステップと、
第1の切欠きを、前記第1の多岐管の上方の前記上部表面内にフライス加工するステップと、
第2の切欠きを、前記第1の多岐管または前記第2の多岐管のうちの1つの上方の前記上部表面内にフライス加工するステップと、
前記第1の切欠き内に、第1のポートを、前記第1の多岐管への作動流体の入口のために配置するステップと、
前記第2の切欠き内に、第2のポートを、前記第1の多岐管または前記第2の多岐管のうちの1つからの前記作動流体の出口のために配置するステップと、
第1の端部キャップおよび第2の端部キャップを形成するステップと、
前記押出加工された板、前記第1の端部キャップ、前記第2の端部キャップ、前記第1のポート、および前記第2のポートを、密閉された外郭を形成するために溶接するステップと
をさらに含む、方法。
【請求項2】
前記第1の端部キャップおよび前記第2の端部キャップは、各々、前記作動流体の流れを導くために、前記第1の多岐管および前記第2の多岐管それぞれに挿入される、流れ導き構造を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記流れ導き構造は、前記第1のポートからの前記作動流体が、第1の流路内で、および、前記第1の流路の近隣にある第2の流路内で、直線的に、並列に、同じ方向において、前記押出加工された板の前記第1の端部から前記第2の端部に流れることを引き起こす、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記流れ導き構造は、前記第1のポートからの前記作動流体が、第1の流路内で、前記押出加工された板の前記第1の端部から前記第2の端部に、次いで、前記押出加工された板の前記第2の端部から前記第1の端部に戻るように、近隣の流路内で、蛇行様式で流れることを引き起こす、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記コールドプレートは、流れ経路を含み、前記流れ経路は、直線的、蛇行、交差流れ、並列、および直列のうちの1つである、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記流れ経路は、前記第1の端部キャップおよび前記第2の端部キャップのうちの少なくとも1つの構造に依存的である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記押出加工された板は、前記第1の端部キャップおよび前記第2の端部キャップのうちの少なくとも1つにより部分的に創出される蛇行流れ経路を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
熱的管理のための装置であって、
金属性材料を、ダイを通して押出加工することにより形成される、押出加工された板であって、
前記押出加工された板の第1の端部から、直線的に、前記押出加工された板の前記第1の端部の反対の前記押出加工された板の第2の端部に延びる、前記押出加工する工程により形成される流路と、
上部表面および下部表面であって、前記下部表面は、前記上部表面に対して共面であり、前記流路は、互いと並列に布置され、前記流路は、前記上部表面と前記下部表面との間に布置され、前記流路は、前記押出加工する工程により形成される壁により互いから分離される、上部表面および下部表面と、
材料を前記押出加工された板から前記第1の端部において除去することにより形成される、前記押出加工された板の前記第1の端部における第1の多岐管と、
材料を前記押出加工された板から前記第2の端部において除去することにより形成される、前記押出加工された板の前記第2の端部における第2の多岐管と
を含む、押出加工された板を含み、
前記第1の多岐管内へと開口する第1のポートであって、前記第1の多岐管への作動流体の入口のための、前記上部表面および前記下部表面のうちの1つを通過する、第1のポートと、
前記第1の多岐管内および前記第2の多岐管内のうちの1つへと開口する第2のポートであって、前記第1の多岐管または前記第2の多岐管のうちの1つからの前記作動流体に対する出口のための、前記上部表面および前記下部表面のうちの1つを通過する、第2のポートと、
第1の端部キャップおよび第2の端部キャップと
をさらに含み、
前記押出加工された板、前記第1の端部キャップ、前記第2の端部キャップ、前記第1のポート、および前記第2のポートは、密閉された外郭を形成するために溶接される、装置。
【請求項9】
前記第1の端部キャップおよび前記第2の端部キャップは、各々、前記第1の多岐管および前記第2の多岐管それぞれに挿入されるとき、前記作動流体の流れを導く、流れ導き構造を含む、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記流れ導き構造は、前記第1のポートからの前記作動流体が、第1の流路内で、および、前記第1の流路の近隣にある第2の流路内で、直線的に、並列に、同じ方向において、前記押出加工された板の前記第1の端部から前記第2の端部に流れることを引き起こす、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記流れ導き構造は、前記第1のポートからの前記作動流体が、第1の流路内で、前記押出加工された板の前記第1の端部から前記第2の端部に、次いで、前記第2の端部から前記第1の端部に戻るように、近隣の流路内で、蛇行様式で流れることを引き起こす、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記装置は、流れ経路を含み、前記流れ経路は、直線的、蛇行、交差流れ、並列、およ
び直列のうちの1つである、請求項9に記載の装置。
【請求項13】
流れ経路は、前記第1の端部キャップおよび前記第2の端部キャップのうちの少なくとも1つの前記流れ導き構造の形状に依存的である、請求項9に記載の装置。
【請求項14】
前記押出加工された板は、前記第1の端部キャップおよび前記第2の端部キャップのうちの少なくとも1つにより創出される蛇行流れ経路を含む、請求項8に記載の装置。
【請求項15】
前記第1の多岐管は、前記押出加工された板と統合され、前記第2の多岐管は、前記押出加工された板と統合される、請求項8に記載の装置。
【請求項16】
前記押出加工された板は、構造的外皮を含むモノコックコールドプレート羽根であり、前記装置は、卵殻と同様に、物体の外部外皮によって支持される荷重を有する、請求項8に記載の装置。
【請求項17】
蓄電池セルをさらに含み、前記蓄電池セルは、前記装置に直接的に接合される、請求項8に記載の装置。
【請求項18】
蓄電池セルをさらに含み、前記装置は、被覆層を有し、前記蓄電池セルは、間に、エポキシ層を伴って、および、構造を伴わずに、および、第2のエポキシ層を伴わずに、前記被覆層に接合される、請求項8に記載の装置。
【請求項19】
熱的管理のための装置であって、
板であって、
前記板の第1の端部から、直線的に、前記板の前記第1の端部の反対の前記板の第2の端部に延びる流路と、
上部表面、および、前記上部表面に平行な下部表面であって、前記流路は、互いと並列に布置され、前記流路は、前記上部表面と前記下部表面との間に布置され、前記流路は、壁により互いから分離される、上部表面および下部表面と、
前記板の前記第1の端部における第1の開き口と、
前記板の前記第2の端部における第2の開き口と
を含む、板を含み、
前記第1の開き口への作動流体の入口のための、前記第1の開き口内へと開口する第1のポートと、
前記第1の開き口または前記第2の開き口のうちの1つからの前記作動流体の出口のための、前記第1の開き口内および前記第2の開き口内のうちの1つへと開口する第2のポートと
をさらに含み、
前記板は、押出加工、スタンプ加工、または鋳造のうちの1つにより形成される、装置。
【請求項20】
第1の端部キャップおよび第2の端部キャップ
をさらに含み、
前記板、前記第1の端部キャップ、前記第2の端部キャップ、前記第1のポート、および前記第2のポートは、密閉された外郭を形成するために接続される、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記板は、前記板の第1の半分体をスタンプ加工することにより形成され、前記板の前記第1の半分体は、前記板の第2の半分体にろう付けされ、前記板は、前記流路内に配設される複数の摂動部をさらに含む、請求項19に記載の装置。
【請求項22】
前記板は、前記板の第1の半分体を鋳造することにより形成され、前記板の前記第1の半分体は、前記板の第2の半分体にろう付けされ、前記第1のポートは、前記流路に平行であり、前記第2のポートは、前記流路に平行であり、前記第1のポートおよび前記第2のポートは、前記作動流体を実質的に90度方向転換させるように構成される、請求項19に記載の装置。
【請求項23】
前記板は、複数の多岐管をさらに含み、各々の多岐管は、複数の前記流路を含み、前記流路は、前記板の第1の側から、前記板の第2の側に延び、前記装置は、
前記板の前記第1の端部に近接して配設される側部レール入口を有する第1の側部レールと、
前記板の前記第2の端部に近接して配設される側部レール出口を有する第2の側部レールとをさらに含み、
各々の多岐管は、前記第1の側部レールの中に配設され、前記側部レール入口と流体連通している、前記第1のポートを有し、各々の多岐管は、前記第2の側部レールの中に配設され、前記側部レール出口と流体連通している、前記第2のポートを有する、請求項19に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、コールドプレートに関し、特に、蓄電池モジュールに対するコールドプレート、および、コールドプレートを製造すること、ならびに、押出加工されたコールドプレートを蓄電池パックのセルに接続するためのシステムおよび製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]蓄電池を含む電子デバイスおよび回路は、過剰な熱を生成し得るものであり、その過剰な熱は、信頼性を阻害し、早発の故障につながることがある。一部の事例において、熱出力の量は、デバイスの電力入力または出力に関係付けられる。この過剰な熱を管理するための技法は、熱シンク、熱電冷却器、強制空気システム、送風機、熱パイプ、および他のものを含み得る。一部の事例において、電子デバイスは、さらには、所望される動作条件を得るために加熱され得る。蓄電池パックおよび蓄電池セルの熱的管理に対する一部の手法は、蓄電池パックの急速な、および良好に制御される、加熱および/または冷却をもたらすことを試行してきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
[0003]しかしながら、これらの従来の手法は、蓄電池セルを動作の間に望ましい温度範囲の中で維持すること、最大および最小セル温度を制御すること、動作設定点温度を達成すること、または、蓄電池パック内のセルの間の熱的変動性の制限される範囲を確実にすることを行う能力において制限されていた。よって、蓄電池パックおよび他の電気デバイスの熱的管理のための、改善されたシステムおよび方法が、望まれ続けている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0004]1つの実施形態において、装置は、板であって、板の第1の端部から、直線的に、板の第1の端部の反対の板の第2の端部に延びる流路を含む、板を含み得るものであり、板は、上部表面、および、上部表面に平行な下部表面であって、流路は、互いと並列に、および、上部表面と下部表面との間に布置され、流路は、壁により互いから分離される、上部表面および下部表面と、材料を板から第1の端部において除去することにより形成される、板の第1の端部における第1の多岐管と、材料を板から第2の端部において除去することにより形成される、板の第2の端部における第2の多岐管とを含む。装置は、第1の多岐管内へと開口する第1のポートであって、第1の多岐管への作動流体の入口のための、上部表面および下部表面のうちの1つを通過する、第1のポートと、第1の多岐管内および第2の多岐管内のうちの1つへと開口する第2のポートであって、第1の多岐管または第2の多岐管のうちの1つからの作動流体に対する出口のための、上部表面および下部表面のうちの1つを通過する、第2のポートと、第1の端部キャップおよび第2の端部キャップとをさらに含み得るものであり、板、第1の端部キャップ、第2の端部キャップ、第1のポート、および第2のポートは、密閉された外郭を形成するために接続される。板は、様々な例示的な実施形態において、押出加工された板である。
【0005】
[0005]1つの実施形態において、コールドプレートを製造するための方法は、押出加工された板を形成するために、金属性材料を、ダイを通して押出加工するステップを含み得るものであり、押出加工された板は、押出加工された板の第1の端部から、直線的に、押出加工された板の第1の端部の反対の押出加工された板の第2の端部に延びる、押出加工する工程により形成される流路を含み、押出加工された板は、上部表面と、上部表面に平行な下部表面とを含み、流路は、互いと並列に、および、上部表面と下部表面との間に布置され、流路は、押出加工する工程により形成される壁により互いから分離される。工程
は、押出加工された板の第1の端部を、第1の多岐管を形成するためにフライス加工するステップと、押出加工された板の第2の端部を、第2の多岐管を形成するためにフライス加工するステップと、第1の切欠きを、第1の多岐管の上方の上部表面内にフライス加工するステップと、第2の切欠きを、第1の多岐管または第2の多岐管のうちの1つの上方の上部表面内にフライス加工するステップと、第1の切欠き内に、第1のポートを、第1の多岐管への作動流体の入口のために配置するステップと、第2の切欠き内に、第2のポートを、第1の多岐管または第2の多岐管のうちの1つからの作動流体の出口のために配置するステップと、第1の端部キャップおよび第2の端部キャップを形成するステップと、押出加工された板、第1の端部キャップ、第2の端部キャップ、第1のポート、および第2のポートを、密閉された外郭を形成するために溶接するステップとをさらに含み得る。溶接は、摩擦溶接であり得る。様々な実施形態において、押出加工された板は、コールドプレート羽根であって、車両内に装着するために、および、蓄電池パックの蓄電池セルをコールドプレート羽根に直接的に接合するために構成される、コールドプレート羽根である。例示的な実施形態において、コールドプレート羽根は、圧縮性構造を伴う引張応力外皮である。
【0006】
[0006]上で説明した方法および装置の、一部の例において、第1の端部キャップおよび第2の端部キャップは、各々、作動流体の流れを導くために、第1の多岐管および第2の多岐管それぞれに挿入され得る、流れ導き構造を含む。
【0007】
[0007]上で説明した方法および装置の、一部の例において、流れ導き構造は、第1のポートからの作動流体が、第1の流路内で、および、第1の流路の近隣にあり得る第2の流路内で、直線的に、並列に、同じ方向において、押出加工された板の第1の端部から第2の端部に流れることを引き起こす。
【0008】
[0008]上で説明した方法および装置の、一部の例において、流れ導き構造は、第1のポートからの作動流体が、第1の流路内で、板の第1の端部から第2の端部に、次いで、第2の端部から第1の端部に戻るように、近隣の流路内で、蛇行様式で流れることを引き起こす。
【0009】
[0009]以下の説明、添付される特許請求の範囲、および、付随する図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】[0010]図1Aは、本開示の態様による、押出加工工程を使用して形成される例示的な押出加工された板を例解する図である。 [0010]図1Bは、本開示の態様による、押出加工工程を使用して形成される例示的な押出加工された板を例解する図である。
図2A】[0011]本開示の態様による、第1および第2の端部における鋸切込みを伴う例示的な押出加工された板を例解する図である。
図2B】[0011]本開示の態様による、第1および第2の端部における鋸切込みを伴う例示的な押出加工された板を例解する図である。
図2C】[0012]本開示の態様による、押出加工された板に対する例示的な端部キャップを例解する図である。
図2D】[0012]本開示の態様による、押出加工された板に対する例示的な端部キャップを例解する図である。
図3】[0013]本開示の態様による、コールドプレートから切り取られる切欠きを伴う例示的な押出加工された板を例解する図である。
図4】[0014]本開示の態様による、切欠き内に定置されるポートを伴う例示的な押出加工された板を例解する図である。
図5】[0015]本開示の態様による、端部キャップを伴う例示的な押出加工された板を含む例示的なコールドプレートを例解する図である。
図6】[0016]本開示の態様による、側部レールを伴う例示的なコールドプレートの端面図を例解する図である。
図7】[0017]本開示の態様による、押出加工工程を使用して形成されるコールドプレート製造システムの線図である。
図8】[0018]本開示の態様による、押出加工工程を使用してコールドプレートを製造するための工程のフローチャートである。
図9】[0019]図9Aは、本開示の態様による、蓄電池パックを冷却するための対照的な例示的な積重体を例解する図である。 [0019]図9Bは、本開示の態様による、蓄電池パックを冷却するための対照的な例示的な積重体を例解する図である。
図10A】[0020]本開示の態様による、例示的なコールドプレートの上面図を例解する図である。
図10B】[0021]本開示の態様による、例示的なコールドプレートの側面図を例解する図である。
図10C】[0022]本開示の態様による、例示的なコールドプレートの断面図を例解する図である。
図11A】[0023]本開示の態様による、例示的なコールドプレートの上面図を例解する図である。
図11B】[0024]本開示の態様による、例示的なコールドプレートの側面図を例解する図である。
図11C】[0025]本開示の態様による、例示的なコールドプレートの断面図を例解する図である。
図12A】[0026]本開示の態様による、例示的なコールドプレートの上面図を例解する図である。
図12B】[0027]本開示の態様による、例示的なコールドプレートの側面図を例解する図である。
図12C】[0028]本開示の態様による、例示的なコールドプレートの断面図を例解する図である。
図13A】[0029]本開示の態様による、例示的なスタンプ加工された板の斜視図を例解する図である。
図13B】[0030]本開示の態様による、例示的なコールドプレートの斜視図を例解する図である。
図14A】[0031]本開示の態様による、例示的な鋳造された板の斜視図を例解する図である。
図14B】[0032]本開示の態様による、例示的なコールドプレートの斜視図を例解する図である。
図15A】[0033]本開示の態様による、例示的なコールドプレートの斜視図を例解する図である。
図15B】[0034]本開示の態様による、例示的な押出加工された板の斜視断面図を例解する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0035]以下の説明は、単に様々な例示的な実施形態のものであり、いかなる形でも、本開示の範囲、適用可能性、または構成を制限することを意図されない。むしろ、以下の説明は、最良の形態を含む、様々な実施形態を実現するための好都合な例解を提供することを意図される。明らかになるように、様々な変更が、添付される陳述の範囲から逸脱することなく、これらの実施形態において説明される要素の機能および編成において為され得る。
【0012】
[0036]簡潔さのために、押出加工工程、摩擦攪拌溶接、スタンプ加工、ろう付け、ダイ鋳造、もしくはシート金属を使用してコールドプレートを製造すること、動作、測定、最
適化、および/または制御に対する従前の技法は、本明細書において詳細に説明されないことがある。さらにまた、本明細書に内包される様々な図において示される接続線は、様々な要素の間の例示的な機能的関係性および/または物理的結合を表すことを意図される。多くの代替的または追加的な、機能的関係性または物理的接続が、使用の実際上のシステム、または関係付けられる方法において存在し得るということが留意されるべきである。
【0013】
[0037]本開示の原理による熱的管理システムは、所望される寸法的、機械的、電気的、化学的、および/または熱的特性をもたらすために、任意の適した構成要素、構造、および/または要素を伴って構成され得る。
【0014】
[0038]本明細書において使用される際の「蓄電池パック」は、単一の統合された単位装置として、エネルギー貯蔵および/または電力をシステムにもたらすための、直列、または並列、または、直列および並列の組合せで相互接続される、1組の任意の数の蓄電池セルを表すものである。蓄電池パックの例は、数千の円筒形リチウムイオン蓄電池セルからなり得る、電気車両リチウムイオン蓄電池パックであることになる。
【0015】
[0039]本明細書において使用される際の「蓄電池セル」は、化学反応から電気エネルギーを生成する能力がある電気化学セルを表すものである。一部の蓄電池セルは、セルを通る電流を取り入れることにより再充電可能であり得る。蓄電池セルは、電流を生成するために使用される化学反応に基づいて、鉛酸、ニッケルカドミウム、ニッケル水素、ニッケル金属水素化物、リチウムイオン、ナトリウム塩化ニッケル(別名「ゼブラ」)などの異なる型で入手可能である。蓄電池セルは化学反応に基づいて電気を生み出すので、セルの温度は、電気が生み出される効率に影響を及ぼし得る。蓄電池セルは、さらには、酸化水素プロトン交換膜セル、リン酸セル、または固体酸セルなどの燃料セルであり得る。本開示の原理は、望ましくは、多種多様の蓄電池セル型に適用され得るものであり、個別の蓄電池セル化学的性質、サイズ、または構成に制限されない。
【0016】
[0040]本明細書において使用される際の「熱ポンプ」は、熱的エネルギーを、「熱源」として知られているシステムの1つの一部分から、「熱シンク」として知られているシステムの別の一部分に、外部電力源の充当により移動させるシステムを表すものである。典型的には、熱は、熱源と熱シンクとの間で一巡する流体の移動により伝達される。例は、可逆2相冷媒システムおよび単相エチレングリコールシステムを含む。
【0017】
[0041]本明細書において使用される際の「蒸気室」(または「熱パイプ」)は、熱的伝導性および相転移の両方の原理を組み合わせて、2つの境界部の間の熱の伝達を効率的に管理する、熱伝達デバイスを表すものである。
【0018】
[0042]用語「押出加工する」または「押出加工」は、金属またはプラスチックなどの材料を、ダイを通してその材料を押し込むことにより形状設定する工程を指し得る。
[0043]例示的な実施形態によれば、装置は、コールドプレートを含み得る。コールドプレートは、押出加工された板であって、直線的に、上記押出加工された板の第1の端部から、上記押出加工された板の第2の端部に延びる流路を含む、押出加工された板を含み得る。押出加工された板は、押出加工された板の、それぞれの第1および第2の端部において形成される、第1および第2の多岐管をさらに含み得る。コールドプレートは、作動流体を、多岐管によってコールドプレートを通して連通させるために、多岐管のうちの1つと各々が関連付けられる、入口ポートと出口ポートとをさらに含み得る。コールドプレートは、第1の多岐管を完全に閉じる第1の端部キャップと、第2の多岐管を完全に閉じる第2の端部キャップとをさらに含み得る。例示的な実施形態において、押出加工された板、第1の端部キャップ、第2の端部キャップ、第1のポート、および第2のポートは、密
閉された外郭を形成するために溶接される。例示的な実施形態において、押出加工された板、第1の端部キャップ、第2の端部キャップ、第1のポート、および第2のポートは、密閉された外郭を形成するためにろう付けされる。例示的な実施形態によれば、コールドプレートは、セルとコールドプレートとの間にエポキシ層およびUV被覆のみを伴って、蓄電池セルに直接的に接続され得る。
【0019】
[0044]ここで図1Aおよび1Bを参照すると、コールドプレートは、押出加工された板105を含み得る。押出加工された板105は、押出加工工程を使用して形成される。押出加工された板105は、図2、3、4、5、および6を参照して説明されるような、押出加工された板205、305、405、505、および605の態様を組み込み得る。様々な例示的な実施形態において、コールドプレートは、その幅および長さに相対的に薄く、それゆえに、さらに、コールドプレート羽根として本明細書において説明される。
【0020】
[0045]例示的な実施形態において、押出加工された板105は、金属性材料を、ダイを通して押出加工することにより作製される。1つの例示的な実施形態において、金属性材料は、アルミニウム合金である。例えば、金属性材料は、6063アルミニウム合金であり得る。しかしながら、金属性材料は、良好な熱的伝導性、および/または、良好な延性を伴う、任意の押出加工可能な金属であり得る。様々な態様によれば、良好な延性を伴う押出加工された板105は、低い変形を伴って、衝突荷重に耐えることができる。一部の事例において、コールドプレート羽根は、振動、衝撃、および衝突性能を達成するように延性がある。例示的な実施形態において、コールドプレートは、例えば、モジュール質量の8%未満を有して軽量である。
【0021】
[0046]別の例示的な実施形態において、押出加工された板105は、任意の適した材料から作製される。例えば、押出加工された板105は、プラスチックまたは合成物から作製され得る。例示的な実施形態において、プラスチックは、熱的伝導性があるプラスチックであり得る。
【0022】
[0047]一部の例示的な実施形態において、押出加工された板105は、流路110と、壁115とを含み得る。例示的な実施形態において、押出加工された板105は、押出加工された板105の第1の端部121から、直線的に、押出加工された板105の第1の端部121の反対の押出加工された板105の第2の端部122に延びる、押出加工する工程により形成される流路110を含む。押出加工された板105は、上部表面131と、上部表面131に対して実質的に共面である下部表面132とを含み得る。一部の例示的な実施形態において、実質的に共面であるとは、プラスまたはマイナス5度を指す。
【0023】
[0048]流路110は、押出加工する工程により形成される壁115により互いから分離される。各々の流路は、壁115、ならびに、流路の上部および下部(それぞれ、上部表面131および下部表面132と関連付けられる)により画定され得る。一部の事例において、流路間分離は、少なくとも10mmである。言い換えれば、一部の例示的な実施形態において、壁115は、10mmの厚さがあるが、それらの壁は、任意の適したサイズであり得る。他の例示的な実施形態において、流路間分離は、少なくとも、壁115を形成するための、押出加工される金属の要される最小の流れに適した距離である。
【0024】
[0049]壁115は、押出加工された板105の一部分であり、押出加工された板105の形成の間に押出加工され得る。一部の事例において、壁115は、流れ分離体である。一部の事例において、流路110の間の壁115は、押出加工目的のために必要であるより厚くない。一部の事例において、流路110の間の壁115は、押出加工が、より良好な流れ分布を引き起こすために定めることになるものより厚い。例示的な実施形態において、壁115は、冷却板羽根の根本的な構造的完全性をもたらさない。
【0025】
[0050]流路110は、任意の適した形状であり得る。一部の事例において、流路110は、形状において矩形である。一部の事例において、流路110は、すべてが同じサイズである。一部の事例において、流路110は、他の流路110とは異なるサイズのものであり得る。例えば、一部の事例において、第1の流路の幅、および、第2の流路の幅は、互いとは異なる。一部の事例において、流路110は、高さにおいて2から2.5mm、および、幅において26mmであり、縦横比は約0.1である。その上、流路110は、コールドプレートの所望される熱的抵抗を達成するための、任意の適した高さおよび幅および縦横比のものであり得る。
【0026】
[0051]一部の事例において、流路110は、マイクロ流路によって材料の熱的伝導性を疑似的に再現するように構成される。例示的な実施形態において、流路110は、作動流体の流れを手助けするように構成される。一部の事例において、作動流体は、気体および液体のうちの1つを含む。例示的な実施形態において、作動流体は、冷媒(例えば、R134aまたはR1234yf)、空気、冷却剤流体、およびグリコール系溶液のうちの1つを含む。例示的な実施形態において、作動流体は、熱ポンプ、または類するものにより循環させられる。他の例示的な実施形態において、作動流体は、CO2を含み、CO2系蒸気圧縮サイクルとともに使用される。そのような構成において、流路110は、性能のために作動流体の圧力を制御するための妨害物を有するように修正され得る。
【0027】
[0052]例示的な実施形態において、コールドプレート羽根は、任意の適したサイズのものである。一部の事例において、コールドプレート羽根は、第1の端部121から第2の端部122まで700~800mmの長さがある。しかしながら、コールドプレート羽根は、任意の適した長さであり得る。一部の事例において、コールドプレート羽根は、300~400mmの幅がある。しかしながら、コールドプレート羽根は、任意の適した幅であり得る。一部の事例において、コールドプレート羽根幅は、ダイサイズにより制限される。一部の事例において、コールドプレートは、第1のコールドプレートを第2のコールドプレートに、それらのコールドプレートのそれぞれの側部に沿って溶接して、超コールドプレート羽根を形成することにより形成され得る。例えば、2つの185mmコールドプレート羽根が、370mm幅のコールドプレート羽根を形成するために一体に溶接され得る。一部の事例において、コールドプレート羽根は、第1の表面から第2の表面まで5.5mm~6mmの厚さがある。しかしながら、コールドプレート羽根は、任意の適した厚さを有し得る。
【0028】
[0053]例示的な実施形態によれば、コールドプレート羽根は、車両内の蓄電池パックにより遭遇される振動および衝突に適している剛性を有する。1つの例示的な実施形態において、0.017の縦横比[t/W]を伴う羽根は、55Hzを上回る(自由)、および、230Hzを上回る(両方の端部においての固定)1次固有振動数を有する。他の例示的な実施形態において、羽根は、30Hzを上回る、40Hzを上回る、または50Hzを上回る(自由)、および、200Hz、210Hz、220Hzを上回る(両方の端部においての固定)1次固有振動数を有する。1次固有振動数範囲の意義は、相対的に剛性があるコールドプレート羽根を、剛性がないマイクロ流路と区別することである。マイクロ流路は、約5Hz未満の1次固有振動数を有する。
【0029】
[0054]マイクロ流路は単独では剛性が不足するので、何らの追加的な構造的支持もなく、マイクロ流路を伴う蓄電池パックの蓄電池を支持することになったならば、通常の振動および衝突衝撃は、マイクロ流路が、蓄電池セルに相対的に移動することを引き起こすことになる。このことは、結局のところ、マイクロ流路と蓄電池セルとの間の接合が、疲労および分離することを引き起こすことになる。かくして、マイクロ流路が冷却のために使用されているとき、それらのマイクロ流路は、厚い/剛性がある支持構造に接続される。
【0030】
[0055]ここで図9Aを参照すると、単純なマイクロ流路条片950が、セル960を含む蓄電池パックを冷却するために使用される。マイクロ流路条片950と関連付けられる積重体は、蓄電池セル960と、第1のエポキシ層961と、被覆962と、支持構造951と、第2のエポキシ層963と、マイクロ流路条片950とを含み得る。被覆962は、蓄電池セル960と支持構造951との間の電気的隔離をもたらし得る。様々な実施形態において、被覆962は、紫外被覆、粉末被覆、アノード酸化被覆、エポキシ、または、当技術分野において一般に知られている任意の他の被覆であり得る。第1のエポキシ層961は、蓄電池セル960を支持構造951に接合し、第2のエポキシ層963は、マイクロ流路950を支持構造951に接合する。その上、UV被覆層962が、蓄電池セル960と支持構造951との間に配置され得る。そのような製造技法は、複数個のステップ、および、離散的構成要素(すなわち、蓄電池セル、支持構造、およびマイクロ流路の積重を含む。この積重は、許容差誤差、ならびに、増大される熱的抵抗、特に、割増のエポキシ層および追加的な支持構造の追加される熱的抵抗につながる。
【0031】
[0056]マイクロ流路条片コールドプレートは、さらには、間隙に起因する、より大きい熱的抵抗を被る。マイクロ流路条片構造は細いので、それらは条片の形で据えられ、必然的に、第1のマイクロ流路条片と、第2のマイクロ流路条片との間に、少なくとも些細な間隙952が存することになる。これらの間隙は、マイクロ流路条片950と支持構造との間の空間、支持構造に起因する間隙、および、2つの横並びの条片の間の間隙を含み得る。これらの間隙は、(増大される製造費を払って)許容差を低減することにより低減され得るが、残存する間隙は、より高い熱的抵抗をしばしば有する、何らかの材料または空気によって満たされることになる。かくして、これらの間隙は、x方向において、および-y方向においての両方で、セルから離れて熱的抵抗を増大する。
【0032】
[0057]対照的に、図9Bを参照すると、本明細書において説明される押出加工されたコールドプレート羽根974は、支持構造へと統合される流路975を含み、そのことによって、押出加工されたコールドプレート羽根は、セルを支持するのに十分な剛性を、それにもかかわらず、積重体の低い総合的な熱的抵抗を有する。例示的な実施形態において、コールドプレート羽根974と関連付けられる積重体は、蓄電池セル970と、エポキシ層971と、被覆層972と、コールドプレート羽根974と含む。この例示的な実施形態は、接続するための、より少ない離散的部品が存するので、上記のマイクロ流路の例より製造するのが容易である。例示的な実施形態において、システム980は、コールドプレート羽根974と、コールドプレート羽根974の表面上の被覆972と、エポキシ層971によってコールドプレート羽根974および被覆972に接続される蓄電池セル970とを含む。被覆972は、蓄電池セル970とコールドプレート羽根974との間の電気的隔離をもたらし得る。様々な実施形態において、被覆972は、紫外被覆、粉末被覆、アノード酸化被覆、エポキシ、または、当技術分野において一般に知られている任意の他の被覆であり得る。
【0033】
[0058]コールドプレート羽根は、例示的な実施形態において、複数のセルにわたって蓄電池パックに取り付けられ得る。かくして、コールドプレート羽根は、空気間隙を伴わずに複数個のセルに広がることができる。
【0034】
[0059]かくして、コールドプレート羽根は、設計/製造においての、許容差に関係付けられる問題点を低減し得る。コールドプレート羽根は、さらには、上記のマイクロ流路の例においての空気間隙に起因して生起し得る熱的抵抗を消失させ得る。コールドプレート羽根は、さらには、少なくとも、第2のエポキシ層、および、その関連付けられる熱的抵抗を消失させることにより、そうでないとしても、さらには、蓄電池セルと作動流体との間の金属の厚さを低減することにより、総体的な熱的抵抗を低減し得る。例示的な実施形
態において、コールドプレート羽根流路と蓄電池セルとの間の金属は、約1.75mmの厚さ、もしくは、1mm~2.5mmの厚さ、もしくは、0.5mm~3mmの厚さがあり、または、任意の適した厚さである。
【0035】
[0060]例示的な実施形態において、コールドプレートは、モノコックコールドプレート羽根である。モノコックコールドプレート羽根は、1つの例示的な実施形態において、構造的外皮として説明され得るものであり、構造的システムは、卵殻と同様に、物体の外部外皮によって支持される荷重を有する。他の例示的な実施形態において、モノコックコールドプレート羽根は、引張力および圧縮力の両方を上記外皮の中で担持する、外部外皮を有する、ならびに、荷重担持内部枠を欠く、物体として説明される。例示的な実施形態において、モノコックコールドプレート羽根は、圧縮性構造を伴う引張応力外皮である外部外皮を有する。
【0036】
[0061]主に、1つの押出加工引出しにおいて形成される押出加工された板105として、または、複数個の押出加工された板を、端部と端部とをつなぐように配置して、一方の端部から他方までの流路を伴う押出加工されたコールドプレートを形成することにより形成される押出加工された板105として、本明細書において説明されるが、他の製造方法が使用され得るということ、および、コールドプレートは、本明細書において説明されるコールドプレートの例と構造的に同様である任意のデバイスを含み得るということが、ここでは留意される。例えば、コールドプレートは、コールドプレートの上部部分、および、コールドプレートの下部部分を別々に作製することにより形成され得る。上部部分および/または下部部分は、コールドプレートの第1の端部から第2の端部に延びる流路を含み得るものであり、そのことによって、一体に組み合わされるとき、構造は、図1Aに関して説明されるものと同様である。上部および下部部分は、押出加工により形成され、鋳造により形成され、射出成形により形成され、付加製造により形成され、還元製造により形成され、スタンプ加工/成形加工、および/または、任意の他の適した製造技法により形成され得る。上部および下部部分は、摩擦溶接、ろう付け、スタンプ加工/成形加工された設計、構造的接合、レーザ溶接、および/または類するものなどの、任意の適した製造技法により一体に接続され得る。その上、独特の実施形態において、上部部分は、下部部分の上方に重ね成形され得る。
【0037】
[0062]その上、この例示的な実施形態において、上部部分は、第1の材料を含み得るものであり、一方で、下部部分は、第1のものとは異なる(同様でない)第2の材料を含む。例えば、上部部分は、非常に熱的伝導性がある材料(例えば、アルミニウム)であり得るものであり、下部部分は、相対的に低い熱的伝導性(上部部分と比較して)材料(例えば、鋼または成形されたプラスチック)であり得る。この様式において、蓄電池からの熱は、流路内の作動流体に伝導されるが、他の構造からの(例えば、車両車台、または、蓄電池パックを支持する他の構造からの)熱は、作動流体に同じように容易には伝導されない。このことは意義深く、なぜならば、作動流体は、かくして、蓄電池を主として冷却するように構成されるからである。この様式において、システムは、その蓄電池冷却効率を、両方が同じ材料を含むコールドプレート羽根の上部および下部を有するシステムのものより高くするように構成される。言い換えれば、コールドプレート羽根は、蓄電池セルに対する熱シンク、および、蓄電池セルから離れた側の環境に対する絶縁体(相対的に言えば)の両方として働く。
【0038】
[0063]例示的な実施形態において、コールドプレート羽根は、材料の量、および、熱が蓄電池セルから作動流体までに通過する境界部の数を最小化する。その上、例示的な実施形態において、流路は、マイクロ流路(約10~200マイクロメートルであると算出される水力直径を有する)ではなく、ミニ流路(約200マイクロメートル~3ミリメートルであると算出される水力直径を有する)であり、または、従前の流路(3ミリメートル
より大きい水力直径)である。例示的な実施形態において、矩形流路の水力直径は、4*面積/周長として算出される。様々な例示的な実施形態において、コールドプレート羽根は、多くの熱源を伴う大きい区域からの熱を一様に除去するように構成される。例示的な実施形態において、コールドプレート羽根流路は、チョークされた流れを防止するようにサイズ設定される。例えば、流路は、上部および下部における共形のくぼみ、ジグザグ表面、または、乱流を創出するための任意の形状もしくは構造的デバイスを含み得る。
【0039】
[0064]ここで図2Aおよび2Bを参照すると、押出加工された板205が、本開示の態様による鋸切込みを伴って例解される。押出加工された板205は、図1、3、4、5、および6を参照して説明されるような、押出加工された板105、305、405、505、および605の態様を組み込み得る。多岐管が、押出加工された板205からフライス加工され得るものであり、図3、4、および5を参照して説明されるような、多岐管310、410、および510の態様を組み込み得る。例示的な実施形態において、多岐管は、押出加工された板と統合される。
【0040】
[0065]例示的な実施形態において、押出加工された板205は、押出加工された板205の第1の端部において形成される第1の多岐管211と、押出加工された板205の第2の端部において形成される第2の多岐管212とを含む。例示的な実施形態において、多岐管は、押出加工された板205のそれぞれの端部において溝穴または空所を創出するための、押出加工された板の端部からの材料の除去により創出される。様々な例示的な実施形態において、材料は、押出加工された板の端部において鋸切込みを作製することにより、または、溝掘り用器具を使用して材料を除去することにより除去される。一部の事例において、鋸切込みの深さは、2.5mmの高さで、370mmの幅で、24mmの深さがある。その上、鋸切込みの任意の適したサイズが使用され得る。
【0041】
[0066]一部の例において、コールドプレートは、端部キャップ215をさらに含み得る。端部キャップ215は、多岐管に完全に被さるように構成される。端部キャップ215は、図5および6を参照して説明されるような、端部キャップ525および615の態様を組み込み得る。一部の事例において、第1の端部キャップおよび第2の端部キャップは、各々、作動流体の流れを導くために、第1の多岐管211および第2の多岐管212それぞれに挿入される流れ導き構造230を含む。一部の事例において、流れ導き構造は、第1のポートからの作動流体が、第1の流路内で、および、第1の流路の近隣にある第2の流路内で、直線的に、並列に、同じ方向において、板の第1の端部から第2の端部に流れることを引き起こす。
【0042】
[0067]1つの例において、第1の端部キャップおよび第2の端部キャップは、各々の端部において単一の多岐管を創出するように構成され、そのことによって、流体は、羽根の第1の端部における入口内で流れ、コールドプレート羽根を通って並列の流路内で流れ、第1の端部の反対の、コールドプレート羽根の第2の端部において布置される出口の外に流れる。
【0043】
[0068]別の例示的な実施形態において、流れ導き構造は、第1の多岐管211および/または第2の多岐管212を細分割して、流れを個別の流路内に、および/または、個別の流路の外に導く、歯状物を含み得る。
【0044】
[0069]作動流体の入口および出口が第1の多岐管内にある、1つの例示的な実施形態において、流れ導き構造は、第1の多岐管211を2つの半分体に分離し得るものであり、そのことによって、作動流体は、流れ導き構造の分離壁の一方の側の入口ポート内で流れ、流路の半分体を下って第2の多岐管212に流れ、流路の他方の半分体を下って戻るように、第1の多岐管211の第2の半分体に戻るように、および、第1の多岐管211の
第2の半分体における出口ポートの外に流れる。
【0045】
[0070]別の例示的な実施形態において、流れ導き構造は、流れを、1つおきの流路または流路の群を下り、戻るように導くように構成される歯状物を有し得る。この例示的な実施形態において、流れは、第1の側の1つの端部において進入し、蛇行様式で、コールドプレート羽根を横切って、下り、戻るように流れ得る。この例示的な実施形態において、流体は、羽根の反対の端部付近の第1の側で抜け出し得るものであり、または、その流体は、羽根の反対の端部付近の第1の側の反対の第2の側で抜け出し得る。いずれにしても、この例示的な実施形態において、流体流れは、その流体流れが1つの並列の通路から次のものに方向を変更させる際に、その流体流れがUターンを為すときを例外として、コールドプレート羽根の全体を通して、相対的に一定の速度にある。
【0046】
[0071]別の例示的な実施形態において、流れ導き構造は、流れを、上部多岐管部分から、第1の流路(または流路の群)を下り、近隣の流路(または流路の群)において戻るように、および、下部多岐管部分内に導くための歯状物を伴って構成される段違い多岐管を含み得る。かくして、例示的な実施形態において、流れは、第1の側の1つの端部において進入し、コールドプレート羽根を横切って、下り、戻るように、ただし、熱的勾配を最小化するように、2回以上往復して通過することなく流れ得る。段違い多岐管管寄せは、追加的な流れ経路設定自由度を創出する。
【0047】
[0072]なおも別の例示的な実施形態において、中央多岐管が、第1の押出加工された板と、第2の押出加工された板との間に布置され得る。中央多岐管は、それぞれの第1および第2の押出加工された板における鋸切込みに挿入され得るものであり、両方の板から受けられる流れを導くように構成され得る。例えば、中央多岐管は、第1の押出加工された板からの流れが、第1の押出加工された板の別の流路に戻ることを、および、第2の押出加工された板からの流れが、第2の押出加工された板の別の流路に戻ることを引き起こし得る。
【0048】
[0073]別の例示的な実施形態において、流れ導き構造230は、作動流体が、押出加工された板を通って、入口ポートから出口ポートに流れることを引き起こす。一部の事例において、流れ導き構造230は、第1のポートからの作動流体が、第1の流路内で、板の第1の端部から第2の端部に、次いで、第2の端部から第1の端部に戻るように、近隣の流路内で、蛇行様式で流れることを引き起こす。
【0049】
[0074]一部の事例において、押出加工された板205は、流れ経路を含み、流れ経路は、直線的、蛇行、交差流れ、並列、および直列のうちの1つである。一部の事例において、流れ経路は、第1および第2の端部キャップの構造に依存的である。一部の事例において、押出加工された板205は、端部キャップにより創出される蛇行流れ経路を含む。様々な例示的な実施形態によれば、流路構成は、端部キャップ設計を変更することにより変更可能である。
【0050】
[0075]1つの例示的な実施形態において、前に説明した流れ導き構造230とはいくらか異なるようにそれて、図2Cを参照すると、多岐管は、端部キャップ215内に形成され得る。例えば、端部キャップ215は、1つまたは複数の空洞241を有する構造を含み得る。単一の空洞241が存する実施形態において、端部キャップ215は、分離壁を伴わない、単一の中空にされた多岐管を含む。2つの空洞が存する実施形態において、単一の分離壁242が、第1の空洞と第2の空洞との間に存する。その上、任意の適した数の空洞Nが、N-1個の分離壁を使用して形成され得る。端部キャップ215は、例えば、溝掘り用器具または鋸によって、中実構造から材料を除去することにより形成され得る。他の例示的な実施形態において、端部キャップは、付加製造、または、任意の他の適し
た方法により形成され得る。この例において、端部キャップ215は、次いで、非鋸切込み押出加工された板に接続される。別の例示的な実施形態において、中空にされた多岐管区間が、押出加工された板の端部において形成され、平坦な板(例えば)が、かくして形成される多岐管に完全に被さるために使用され得る。
【0051】
[0076]その上、多岐管が、押出加工された板の端部にある、別の例示的な実施形態において、前に説明した流れ導き構造230に戻って、および、図2Dを参照すると、端部キャップ215は、基部構成要素255と、指状部257と、側壁258とを含み得る。この実施形態は、多岐管内の挿入のために「T」形状設定され得る。側壁258は、端部キャップ250の両端部において布置され得るものであり、多岐管の端部を完全に閉じるように構成され得る。指状部257は、多岐管内への挿入のために基部構成要素255から延びるように構成され得る。指状部257は、流体の流れを導き、多岐管を細分割するようにさらに構成され得る。かくして、例示的な実施形態において、コールドプレート羽根内の流体の流れ経路は、端部キャップ250における指状部の設計を再構成することにより修正され得る。例えば、指状部は、多岐管をさらに細分割するために追加され得るものであり、指状部は、より多くの並列流れを引き起こすために除去され得るものであり、指状部は、羽根の再設計なしにコールドプレート羽根内の流れを変化させて、異なる場所において配置され得る。このことは、コールドプレート羽根の本体に対する製造工程の変更を伴わない、機敏な設計を手助けする。
【0052】
[0077]一部の事例において、押出加工された板205は、セルの下方の流れを最大化するように設計される。
[0078]例示的な実施形態において、流れを入口から、コールドプレート内の流路を通して(それらの流路が本明細書において説明されたように)、出口に導く、任意の適した多岐管構造が使用され得る。
【0053】
[0079]図3は、本開示の態様による、押出加工された板305の上部側および下部側のうちの1つ、この事例においては上部側313から切り取られる切欠き315を伴う押出加工された板305を例解する。かくして、例示的な実施形態において、押出加工された板305は、多岐管310と、切欠き315とを含み得る。押出加工された板305は、図1、2、4、5、および6を参照して説明されるような、押出加工された板105、205、405、505、および605の態様を組み込み得る。切欠き315は、押出加工された板305からフライス加工され得るものであり、図4および5を参照して説明されるような、切欠き415および515の態様を組み込み得る。
【0054】
[0080]特に、切欠き315は、押出加工された板305の上部側または下部側の部分の、溝掘り用器具またはレーザ除去を含む、任意の適した方法により形成され得る。切欠き315は、下記で説明されるようなポートを受けるために、任意の適したサイズである。切欠きは、多岐管310に対する開口部を提供するように構成される。多岐管が端部キャップ内に布置される実施形態において、切欠きが、さらには端部キャップ内にあり得る。
【0055】
[0081]図4は、本開示の態様による、ポート420を伴う押出加工された板405を例解する。一部の例において、押出加工された板405は、多岐管410と、切欠き415と、ポート420とを含み得る。押出加工された板405は、図1、2、3、5、および6を参照して説明されるような、押出加工された板105、205、305、505、および605の態様を組み込み得る。
【0056】
[0082]例示的な実施形態において、ポート420は、鍔部421を含み得る。例示的な実施形態において、鍔部421は、切欠き415内に嵌合するように構成される。例示的な実施形態において、第1のポート420は、第1の切欠き415と対になるための鍔部
421を含む。例示的な実施形態において、ポート420は、鍔部421を押出加工された板405に摩擦溶接することにより、押出加工された板405に取り付けられる。その上、多岐管内へのポートを創出する任意の適した方法が使用され得る。
【0057】
[0083]ポート420は、図5および6を参照して説明されるような、ポート520および620の態様を組み込み得る。例示的な実施形態において、第1のポート420は、注入ポートである。例示的な実施形態において、第1のポート420は、入口ポートである。例示的な実施形態において、第1のポート420は、入口嵌合具を含む。
【0058】
[0084]他の例示的な実施形態において、図4において示されないが、押出加工された板405は、押出加工された板405内の第2の切欠き内で対になるための第2の鍔部を伴う第2のポートをさらに含む。例示的な実施形態において、第2のポートは、作動流体の、外への流れのための出口ポートである。第2のポートは、第1のポートと同じ多岐管において布置され得るものであり、または、その第2のポートは、第1のポートとは反対の多岐管において布置され得る。その上、第2のポートは、押出加工された板405の、第1のポートと同じ側に、または、押出加工された板405の反対の側に布置され得る。かくして、例示的な実施形態において、第1のポートは、第1の多岐管への作動流体の入口のために構成され、第2のポートは、第1の多岐管または第2の多岐管のうちの1つからの作動流体の出口のために構成される。一部の事例において、第1のポート420および第2のポート(この図において示されない)は、各々、押出加工された板内で統合される、統合された接続ポートである。
【0059】
[0085]図5は、本開示の態様による、端部キャップ525を伴う押出加工された板505を含むコールドプレート500を例解する。一部の例において、コールドプレート500は、押出加工された板505と、多岐管510と、切欠き515と、ポート520および521と、端部キャップ525とを含む。その上、図5において例解されるように、コールドプレート500は、側部レール530をさらに含み得る。押出加工された板505は、図1、2、3、4、および6を参照して説明されるような、押出加工された板105、205、305、405、および605の態様を組み込み得る。
【0060】
[0086]多岐管510は、図2、3、および4を参照して説明されるような、多岐管210、310、および410の態様を組み込み得る。切欠き515は、図3および4を参照して説明されるような、切欠き315および415の態様を組み込み得る。ポート520は、図4および6を参照して説明されるような、ポート420および620の態様を組み込み得る。端部キャップ525は、図2および6を参照して説明されるような、端部キャップ215および615の態様を組み込み得る。
【0061】
[0087]側部レール530は、図6を参照して説明されるような、側部レール630の態様を組み込み得る。一部の事例において、側部レール530は、装着境界部または鍔部を含む。様々な例示的な実施形態において、側部レール530は、押出加工、スタンプ加工、および類するものにより形成される。一部の事例において、側部レール530は、コールドプレート500の側部縁部に摩擦溶接される。かくして、一部の事例において、コールドプレート500は、コールドプレート500を他の物体に装着するための装着境界部をさらに含む。一部の事例において、他の物体は、蓄電池パックおよび車両構造のうちの1つを含む。かくして、例示的な実施形態において、側部レール530は、装着側部レールと呼ばれ得る。
【0062】
[0088]図6は、本開示の態様による、側部レール630を伴うコールドプレート600の端面図を例解する。一部の例において、コールドプレート600は、ポート620および621と、端部キャップ615と、側部レール630とを含み得る。
【0063】
[0089]ポート620は、図4および5を参照して説明されるような、ポート420および520の態様を組み込み得る。端部キャップ615は、図2および5を参照して説明されるような、端部キャップ215および525の態様を組み込み得る。側部レール630は、図5を参照して説明されるような、側部レール530の態様を組み込み得る。
【0064】
[0090]図7は、本開示の態様による、押出加工工程を使用して形成されるコールドプレート製造システム705の線図700を示す。一部の例において、コールドプレート製造システム705は、押出加工機710と、フライス加工構成要素715と、ポート配置構成要素720と、端部キャップ構成要素725と、溶接構成要素730と、接合構成要素735とを含み得る。
【0065】
[0091]押出加工機710は、押出加工された板を形成するために、金属性材料を、ダイを通して押出加工し得る。様々な実施形態において、コールドプレート製造システムは、押出加工機710を、ダイ鋳造機またはスタンプ加工/成形加工構成要素に置き換え得る。
【0066】
[0092]フライス加工構成要素715は、板の第1の端部を、第1の多岐管を形成するためにフライス加工し、板の第2の端部を、第2の多岐管を形成するためにフライス加工し、第1の切欠きを、第1の多岐管の上方の上部表面内にフライス加工し、第2の切欠きを、第1の多岐管または第2の多岐管のうちの1つの、上方または下方の、上部表面内または下部表面内のうちの1つにフライス加工し得る。一部の事例において、フライス加工は、鋸切込みにより実施される。一部の事例において、フライス加工は、フライス加工「溝掘り用器具」により実施され得る。一部の事例において、鋸切込みの深さは、2.5mmの高さで、370mmの幅で、24mmの深さがあり、または、任意の適した寸法である。
【0067】
[0093]ポート配置構成要素720は、第1の切欠き内に、第1のポートを、第1の多岐管への作動流体の入口のために配置し、第2の切欠き内に、第2のポートを、第1の多岐管または第2の多岐管のうちの1つからの作動流体の出口のために配置し得る。
【0068】
[0094]端部キャップ構成要素725は、本明細書において説明されるような、第1の端部キャップおよび第2の端部キャップを形成し得る。
[0095]溶接構成要素730は、押出加工された板、第1の端部キャップ、第2の端部キャップ、第1のポート、および第2のポートを、密閉された外郭を形成するために溶接し得る。一部の事例において、溶接は、摩擦溶接を含む。一部の事例において、摩擦溶接は、はんだなしの様式で、および、接合または接着剤なしで、第1の多岐管への第1の端部キャップ、および、第2の多岐管への第2の端部キャップを密閉することをさらに含む。一部の事例において、摩擦溶接は、漏れが、車両の用途においてありがちな荷重および振動のもとでさえ発生することを防止するための様式で、第1の多岐管への第1の端部キャップ、および、第2の多岐管への第2の端部キャップを密閉することをさらに含む。一部の事例において、摩擦溶接は、密閉剤の後続の使用なしで、押出加工された板と、第1および第2のポートと、第1および第2の端部キャップとの間の自己密閉境界部を結果的に生じさせる。摩擦溶接技法による密閉として全体的に本明細書において説明されるが、2つの物体を結び付けるための任意の適した技法が、他の例示的な実施形態において使用され得る。例えば、プラスチックは、摩擦攪拌され得る。構造的接合、レーザ溶接、および、物体に結び付けるための他の知られている技法が、個別の接続に適するように使用され得る。様々な実施形態において、様々な構成要素が鋳造またはスタンプ加工/成形加工によって形成されたとき、溶接構成要素730は、図示されないろう付け構成要素に置き換えられ得る。
【0069】
[0096]接合構成要素735は、セルをコールドプレートに直接的に接合し得る。例示的な実施形態において、直接的な接合は、熱的積重を低減する。
[0097]図8は、本開示の態様による、押出加工工程を使用してコールドプレートを製造するためのコールドプレート製造システム705により実施される工程のフローチャート800を示す。一部の例において、コールドプレート製造システムは、コールドプレート製造システムの機能的要素を制御して、説明される機能を実施するための、1組のコードを実行し得る。追加的または代替的に、コールドプレート製造システムは、特殊用途のハードウェアを使用し得る。例示的な実施形態において、本明細書において説明される動作は、様々なサブステップから成立させられ得るものであり、または、本明細書において説明される他の動作と関連して実施され得る。これらの動作は、本開示の態様によって説明される方法および工程によって実施され得る。
【0070】
[0098]ブロック805において、コールドプレート製造システムは、押出加工された板を形成するために、金属性材料を、ダイを通して押出加工し得る。所定の例において、説明される動作の態様は、図7を参照して説明されるような、押出加工機710により実施され得る。押出加工された板は、板の第1の端部から、直線的に、板の第1の端部の反対の板の第2の端部に延びる、押出加工する工程により形成される流路を含み得る。板は、上部表面と、上部表面に平行な下部表面とを含む。流路は、互いと並列に、および、上部表面と下部表面との間に布置され、一部の事例において、流路は、押出加工する工程により形成される壁により互いから分離される。
【0071】
[0099]ブロック810において、コールドプレート製造システムは、板の第1の端部を、第1の多岐管を形成するためにフライス加工し得る。ブロック815において、コールドプレート製造システムは、板の第2の端部を、第2の多岐管を形成するためにフライス加工し得る。所定の例において、説明される動作の態様は、図7を参照して説明されるような、フライス加工構成要素715により実施され得る。
【0072】
[00100]ブロック820において、コールドプレート製造システムは、第1の切欠きを
、第1の多岐管の上方の上部表面内にフライス加工し得る。ブロック825において、コールドプレート製造システムは、第2の切欠きを、第1の多岐管または第2の多岐管のうちの1つの上方の上部表面内にフライス加工し得る。所定の例において、説明される動作の態様は、図7を参照して説明されるような、フライス加工構成要素715により実施され得る。
【0073】
[00101]ブロック830において、コールドプレート製造システムは、第1の切欠き内
に、第1のポートを、第1の多岐管への作動流体の入口のために配置し得る。ブロック835において、コールドプレート製造システムは、第2の切欠き内に、第2のポートを、第1の多岐管または第2の多岐管のうちの1つからの作動流体の出口のために配置し得る。所定の例において、説明される動作の態様は、図7を参照して説明されるような、ポート配置構成要素720により実施され得る。
【0074】
[00102]ブロック840において、コールドプレート製造システムは、第1の端部キャ
ップおよび第2の端部キャップを形成し得る。所定の例において、説明される動作の態様は、図7を参照して説明されるような、端部キャップ構成要素725により実施され得る。
【0075】
[00103]ブロック845において、コールドプレート製造システムは、押出加工された
板、第1の端部キャップ、第2の端部キャップ、第1のポート、および第2のポートを、密閉された外郭を形成するために溶接し得る。所定の例において、説明される動作の態様
は、図7を参照して説明されるような、溶接構成要素730により実施され得る。
【0076】
[00104]図10Aは、本開示の態様による、入口ポート1020と出口ポート1021
とを伴うコールドプレート1000の上面図を例解する。コールドプレート1000は、押出加工された板1005と、入口ポート1020および出口ポート1021を有する端部に近接して配設される第1の端部キャップ1015と、第1の端部キャップの反対に配設される第2の端部キャップ1016とをさらに含み得る。
【0077】
[00105]図10Bは、本開示の態様による、押出加工された板1005と、第1の端部
キャップ1015と、第2の端部キャップ1016とを含むコールドプレート1000の側面図を例解する。図10Cは、コールドプレート1000の断面A-Aに沿った断面図を例解する。第1の端部キャップ1015は、コールドプレート1000の第1の端部において、1つおきの壁1070と境界部で接続するように構成される、指状部1057をさらに含み得る。同様に、第2の端部キャップ1016は、第1の端部キャップ1015が境界部で接続しない各々の壁と境界部で接続するように構成される、指状部1067を含み得る。このことは、蛇行流れ経路を創出し得るものであり、作動流体は、入口ポート1020に進入し、流路1010を通って、コールドプレート1000の第1の端部からコールドプレート1000の第2の端部に、次いで、コールドプレート1000の第2の端部からコールドプレート1000の第1の端部に戻るように流れる。このことは、いくらかの回数繰り返され得るものであり、出口ポート1021は、図10Aにおいて示されるように、入口ポート1020と同じ側にあり得る。
【0078】
[00106]図11Aは、本開示の態様による、第1の入口ポート1120と、第1の出口
ポート1121と、第2の入口ポート1122と、第2の出口ポート1123とを伴うコールドプレート1100の上面図を例解する。コールドプレート1100は、押出加工された板1105と、第1の入口ポート1120および第2の入口ポート1122を有する端部に近接して配設される第1の端部キャップ1115と、第1の端部キャップの反対に配設される第2の端部キャップ1116とをさらに含み得る。様々な実施形態において、入口ポートは出口ポートであり得るものであり、逆もしかりであり、そのことは、第1の入口ポートが1つの端部にあり、第2の入口ポートが反対の端部にあることを結果的に生じさせる。例示的な実施形態において、入口ポート(1120、1122)および出口ポート(1121、1123)の長さ方向の向きは、コールドプレート1100の中の流れ経路に平行であり得る。この構成は、流体接続が、システムに対して外部的に為されることを可能とし、流体接続が、蓄電池セルが布置されるところから離れて密閉されることを可能とし得る。このことは、破壊、めり込み、または破壊衝撃荷重の事例において、より安全なシステムを創出することの、追加の利益を有し得る。さらに、このことは、流体接続が、製造誤り、整備、または類するものから損傷させられるという公算を減少し得る。
【0079】
[00107]図11Bは、本開示の態様による、押出加工された板1105と、第1の端部
キャップ1115と、第2の端部キャップ1116とを含むコールドプレート1100の側面図を例解する。図11Cは、コールドプレート1100の断面B-Bに沿った断面図を例解する。第1の端部キャップ1115は、コールドプレート1100の第1の端部において、中間壁1170と境界部で接続するように構成される、指状部1157をさらに含み得る。同様に、第2の端部キャップ1116は、第2の端部において、中間壁1170と境界部で接続するように構成される、指状部1167を含み得る。この構成は、押出加工された板1105の第1の半分体における、および、押出加工された板の第2の半分体における、流れ経路の通過を創出し得る。作動流体は、第1の入口ポート1120に進入し、流路1110を通って、コールドプレート1100の第1の半分体において第1の端部から第2の端部に、および、第1の出口ポート1121の外に流れ得る。同様に、作動流体は、第2の入口ポート1122に進入し、流路1111を通って、コールドプレー
ト1100の第2の半分体において第1の端部から第2の端部に、および、第2の出口ポート1123の外に流れ得る。このことは、コールドプレート1100の各々の半分体における、2つの別々の、および相違する流れ経路を確実にし得る。
【0080】
[00108]図12Aは、本開示の態様による、入口ポート1220と出口ポート1221
とを伴うコールドプレート1200の上面図を例解する。コールドプレート1200は、押出加工された板1205と、入口ポート1220を有する端部に近接して配設される第1の端部キャップ1215と、出口ポート1221に近接して第1の端部キャップ1215の反対に配設される第2の端部キャップ1216とをさらに含み得る。入口ポート1220は、第1の端部キャップ1215に近接して、押出加工された板1205の第1の側に配設され得るものであり、出口ポート1221は、第2の端部キャップ1216に近接して、押出加工された板1205の第2の側に配設され得る。この構成は、例えば圧力降下に関して有益であり、なぜならば、流体は、コールドプレートの長さを横切ってよりむしろ、コールドプレートの幅を横切って流れる(幅は、長さより短い距離である)からである。かくして、流体ポート(1220、1221)をコールドプレート1200の反対の側に配置し、次いで、流体を、板を横切る方向において、一方の側から他方に流すことにより、より低い圧力降下が創出される。その上、「直列式(inline)」流入口/流出口ポートは、ポートにおいて90度方向転換を為す流体のすべてから発生することになる圧力降下を低減する。
【0081】
[00109]図12Bは、本開示の態様による、押出加工された板1205と、第1の端部
キャップ1215と、第2の端部キャップ1216と、入口ポート1220とを含むコールドプレート1200の側面図を例解する。図12Cは、コールドプレート1200の断面C-Cに沿った断面図を例解する。この構成は、押出加工された板1205における、流れ経路の通過を創出し得る。作動流体は、入口ポート1220に進入し、流路1210を通って、コールドプレート1200の第1の端部から第2の端部に、および、出口ポート1221の外に流れ得る。
【0082】
[00110]図13Aは、本開示の態様による、スタンプ加工された板1305の斜視図を
例解する。スタンプ加工された板1305は、スタンプ加工された板1305により蓄電池にもたらされるものの冷却を増大するように設計され得る、複数の摂動部(perturbance)1307を含み得る。スタンプ加工された板1305は、別の押出加工された板とともに組立てられ、コールドプレートを形成するように構成され得る。スタンプ加工された板1305は、境界部で接続する押出加工された板の平坦な表面と対になり、蛇行流れ経路を創出するように構成される第1の壁1370をさらに含み得る。
【0083】
[00111]図13Bは、本開示の態様による、コールドプレート組立体1300の斜視図
を例解する。コールドプレート組立体1300は、第1のスタンプ加工された板1305と、第1のスタンプ加工された板1305に結合される第2の板1306とを含み得る。コールドプレート組立体1300は、入口ポート1320と、出口ポート1321とをさらに含み得る。例示的な実施形態において、スタンプ加工された板1305は、スタンプ加工されたシート金属を含み得る。例示的な実施形態において、第1のスタンプ加工された板1305、および、第2の板1306は、ろう付けによって結合され得る。この構成は、押出加工され溶接された実施形態と同じ、または同様の構造的利益をもたらし得る。
【0084】
[00112]図14Aは、本開示の態様による、鋳造された板1405の斜視図を例解する
。鋳造された板1405は、鋳造された板1405により蓄電池にもたらされるものの冷却を増大するように設計され得る、複数の摂動部1407を含み得る。鋳造された板1405は、別の押出加工された板とともに組立てられ、コールドプレート組立体を形成するように構成され得る。鋳造された板1405は、境界部で接続する板の平坦なシート金属
表面と対になり、2つの別々の流れ経路を創出するように構成される壁1470をさらに含み得る。シート金属は、境界部で接続する蓄電池セルに対する、高度に熱的伝導性がある材料をもたらし得る。鋳造された板1405は、蓄電池モジュールに対する構造的支持の大部分をもたらし得るものであり、鋳造された板1405は、元来、熱的絶縁性があり得る。例示的な実施形態において、第1の入口ポート1420、第1の出口ポート1421、第2の入口ポート1422、および、第2の出口ポート1423は、鋳造された板1405に溶接またはろう付けされ得る。例示的な実施形態において、作動流体は、第1の入口ポート1420を通って、第1の流路1410を通って、第1の出口ポート1421に流れ得る。同様に、作動流体は、第2の入口ポート1422を通って、第2の流路1411を通って、第2の出口ポート1423に流れ得る。例示的な実施形態において、鋳造された板1405は、鋳造によって製造され得る。
【0085】
[00113]図14Bは、本開示の態様による、コールドプレート組立体1400の斜視図
を例解する。コールドプレート組立体1400は、第1の鋳造された板1405と、第1の鋳造された板1405に結合される第2の板1406と、第1の鋳造された板1405の第1の端部に結合される第1の入口ポート1420と、第1の鋳造された板1405の第2の端部に結合される第1の出口ポート1421と、第1の鋳造された板1405の第1の端部に結合される第2の入口ポート1422と、第1の鋳造された板1405の第2の端部に結合される第2の出口ポート1423とを含み得る。ポート(1420、1421、1422、1423)は、ろう付けまたは溶接により、第1の鋳造された板1405に結合され得る。例示的な実施形態において、入口ポート(1420、1422)および出口ポート(1421、1423)の向きは、流路(1410、1411)に平行であり得るものであり、作動流体が流路(1410、1411)に進入するための90度方向転換を創出し得る。
【0086】
[00114]図15Aは、本開示の態様による、コールドプレート組立体1500の斜視図
を例解する。コールドプレート組立体1500は、押出加工された板1505と、第1の側で第1の押出加工された板に結合される第1の側部レール1530と、第1の側部レール1530の反対に配設され、押出加工された板1505に結合される第2の側部レール1531とを含み得る。第1の側部レール1530は、入口ポート1520を含み得るものであり、第2の側部レール1531は、出口ポート1521を含み得る。作動流体を供給することに加えて、第1の側部レール1530および第2の側部レール1531は、蓄電池組立体に対する構造的支持をもたらし得る。
【0087】
[00115]図15Bは、押出加工された板1505の上部表面1501と下部表面150
2との間の平面内の断面を例解する。例示的な実施形態において、押出加工された板1505は、複数の多岐管1510を含む。各々の多岐管1510は、押出加工された板1505の第1の側1503から、押出加工された板1505の第2の側1504に延びる、複数の流路1511を含み得る。各々の多岐管1510は、第1の側部レール1530(図15A)の入口ポート1520と流体連通している多岐管入口1522と、第2の側部レール1531(図15A)の出口ポート1521と流体連通している多岐管出口1523とをさらに含み得る。作動流体が、コールドプレート組立体1500を横断して横方向に進行することにより、流体は、圧力降下の減少、より大きい質量流量、および、より大きい冷却能力に遭遇し得る。
【0088】
[00116]様々な実施形態において、押出加工された板1505は、押出加工され、スタ
ンプ加工/成形加工され、または鋳造され得る。様々な実施形態において、様々な構成要素が、溶接またはろう付けにより結び付けられ得る。
【0089】
[00117]コールドプレートを製造するための方法は、板を形成するステップを含み得る
。板は、板の第1の端部から、直線的に、板の第1の端部の反対の板の第2の端部に延びる流路を含み得る。板は、上部表面と、上部表面に対して共面である下部表面とを含み得る。流路は、互いと並列に、および、上部表面と下部表面との間に布置され得る。流路は、壁により互いから分離され得る。板の第1の端部は、第1の多岐管を形成するためにフライス加工され得る。板の第2の端部は、第2の多岐管を形成するためにフライス加工され得る。第1の切欠きが、第1の多岐管の上方の上部表面内にフライス加工され得る。第2の切欠きが、第1の多岐管または第2の多岐管のうちの1つの上方の上部表面内にフライス加工され得る。第1のポートが、第1の切欠き内に、第1の多岐管への作動流体の入口として配置され得る。第2のポートが、第2の切欠き内に、第1の多岐管または第2の多岐管のうちの1つからの作動流体の出口のために配置され得る。第1の端部キャップおよび第2の端部キャップが形成され得る。第1の端部キャップ、第2の端部キャップ、第1のポート、および第2のポートが、密閉された外郭を形成するために密閉され得る。
【0090】
[00118]例示的な実施形態において、コールドプレート羽根は、構造の全体を通して、
より均一な温度等高線を有する。特に、コールドプレート羽根は、コールドプレート羽根を通る流体の流れの方向に垂直な「板内」方向において、ほとんど一様な温度等高線を有するように構成される。対照的に、マイクロ流路コールドプレートは、コールドプレート羽根を通る流体のマイクロ流路流れの方向に垂直な「板内」方向において、温度等高線においての有意な温度差(熱点)を有する。これらの熱点は、部分的には、マイクロ流路への熱伝達のための小さい表面積に起因し、間に布置される金属を伴う条片に起因する。対照的に、本明細書において説明される様々な例示的な実施形態においての、近隣の流路内での、並列の、ただし反対の方向においての流れ経路は、コールドプレート羽根内の熱的勾配を最小化するように構成され得る。
【0091】
[00119]例示的な実施形態において、コールドプレート羽根は、押出加工された板に取
り付けられる、蓄電池パックを形成する、複数の蓄電池セルを有し、コールドプレート羽根は、車両内に装着される。蓄電池パック担持コールドプレート羽根は、移動性環境、または、任意の他の適したシステムにおいて設置され得る。例示的な実施形態において、冷却システムまたは「熱ポンプ」が、コールドプレート羽根の入口ポートおよび出口ポートに接続される。冷却システムは、作動流体が、コールドプレート羽根と熱シンクとの間の閉ループ内で流れることを引き起こすように構成される。例えば、冷却流体は、コールドプレート羽根と放熱器との間の閉ループ内で流れ得る。例示的な実施形態において、流体ポンプは、作動流体が、コールドプレート羽根に、コールドプレート羽根を通って、および、コールドプレート羽根から離れて、ならびに、放熱器に、放熱器を通って、および、放熱器から離れて、コールドプレート羽根に戻るように流れることを引き起こす。一般的にはコールドプレート羽根を冷却することに対して有用であるが、冷却システムは、逆に、コールドプレート羽根を加温するために使用され得る。
【0092】
[00120]本開示の原理が、様々な実施形態において示されたが、特に特定の環境および
動作要件に対して適合させられる、実際に使用される、構造、編成、割合、要素、材料、および構成要素の多くの修正が、本開示の原理および範囲から逸脱することなく使用され得る。これらおよび他の変更または修正は、本開示の範囲の中に含まれることを意図され、後に続く特許請求の範囲において表現され得る。
【0093】
[00121]本開示は、様々な実施形態を参照して説明された。しかしながら、当業者は、
様々な修正および変更が、本開示の範囲から逸脱することなく為され得るということを察知する。よって、本明細書は、制約的な意味よりむしろ例解的な意味で考慮されるべきであり、すべてのそのような修正は、本開示の範囲の中に含まれることを意図される。同じように、利益、他の利点、および、問題に対する解決策が、様々な実施形態に関して、上記で説明された。しかしながら、利益、利点、問題に対する解決策、および、何らかの利
益、利点、または解決策が、出現する、またはより顕著になることを引き起こし得るいかなる要素も、いずれかまたはすべての請求項の、決定的な、必須の、または本質的な、特徴または要素と解釈されるべきではない。
【0094】
[00122]本明細書において使用される際、用語「含む」、「含むこと」、または、それ
らの任意の他の異形は、非排他的な含みを対象とすることを意図され、そのことによって、要素の列挙を含む工程、方法、物品、または装置は、それらの要素のみを含むのではなく、明示的に列挙されない、または、そのような工程、方法、物品、もしくは装置に本来備わっている、他の要素を含み得る。さらには、本明細書において使用される際、用語「結合される」、「結合すること」、または、それらの任意の他の異形は、物理的接続、電気的接続、磁気的接続、光学的接続、連通的接続、機能的接続、熱的接続、および/または、任意の他の接続を対象とすることを意図される。「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」または「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」と同様の文言が、本明細書または特許請求の範囲において使用されるとき、上記語句は、後に続くもののいずれかを意味することを意図される:(1)Aのうちの少なくとも1つ、(2)Bのうちの少なくとも1つ、(3)Cのうちの少なくとも1つ、(4)Aのうちの少なくとも1つ、および、Bのうちの少なくとも1つ、(5)Bのうちの少なくとも1つ、および、Cのうちの少なくとも1つ、(6)Aのうちの少なくとも1つ、および、Cのうちの少なくとも1つ、または、(7)Aのうちの少なくとも1つ、Bのうちの少なくとも1つ、および、Cのうちの少なくとも1つ。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図11C
図12A
図12B
図12C
図13A
図13B
図14A
図14B
図15A
図15B
【手続補正書】
【提出日】2024-04-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄電池モジュールのためのコールドプレートであって、
押出加工体である板であって、
上部表面と、
前記上部表面の反対側の下部表面と、
前記上部表面および前記下部表面に結合されて複数の流路を画定する複数の平行な壁と、
前記複数の平行な壁に含まれる中間壁であって、前記上部表面および前記下部表面に結合される中間壁と、
を備える押出加工体である板と、
前記押出加工体である板に結合され、前記中間壁の第1の端部に結合された第1の指状部を備える第1の端部キャップと、
前記押出加工体である板に結合され、前記中間壁の第2の端部に結合された第2の指状部を備える第2の端部キャップと、
を備え、
前記第1の指状部と前記第2の指状部と前記中間壁とは、冷却剤の第1部分を受けるように構成された第1の複数の流路と、前記冷却剤の第2部分を受けるように構成された第2の複数の流路とに、前記複数の流路を分割する、コールドプレート。
【請求項2】
前記冷却剤の前記第1部分と前記冷却体の前記第2部分とは、前記第1の指状部と前記第2の指状部と前記中間壁とによって前記コールドプレート内で流体的に隔離される、請求項1に記載のコールドプレート。
【請求項3】
前記第1の端部キャップと前記第2の端部キャップとは、前記上部表面と前記下部表面との間に少なくとも部分的に配置される、請求項1に記載のコールドプレート。
【請求項4】
前記第1の複数の流路は、5つの直線流路を備え、前記第2の複数の流路は、5つの直線流路を備える、請求項1に記載のコールドプレート。
【請求項5】
前記第1の端部キャップと前記上部表面と前記下部表面とによって画定される第1の多岐管をさらに備える請求項1に記載のコールドプレート。
【請求項6】
前記第2の端部キャップと前記上部表面と前記下部表面とによって画定される第2の多岐管をさらに備える請求項5に記載のコールドプレート。
【請求項7】
蓄電池モジュールのためのコールドプレートであって、
押出加工体である板であって、
上部表面と、
前記上部表面の反対側の下部表面と、
前記上部表面および前記下部表面に結合されて複数の流路を画定する複数の平行な壁と、
前記押出加工体である板の第1の端部に位置して前記複数の流路に流体連通する第1の多岐管と、
前記押出加工体である板の第2の端部に位置して前記複数の流路に流体連通する第2の多岐管と、
を備える押出加工体である板と、
前記上部表面に沿って延在して前記第1の多岐管に流体連通する第1の入口ポートおよび第2の入口ポートと、
前記上部表面に沿って延在して前記第2の多岐管に流体連通する第1の出口ポートおよび第2の出口ポートと、
を備え、
前記第1の出口ポートは、前記第1の入口ポートを通って前記コールドプレートに送られる冷却剤の第1部分を受けるように構成され、前記第2の出口ポートは、前記第2の入口ポートを通って前記コールドプレートに送られる前記冷却剤の第2部分を受けるように構成される、コールドプレート。
【請求項8】
前記押出加工体である板の前記上部表面に形成された第1の切欠き、第2の切欠き、第3の切欠き、及び第4の切欠きをさらに備える、請求項7に記載のコールドプレート。
【請求項9】
前記第1の入口ポートは第1の鍔部を備え、前記第2の入口ポートは第2の鍔部を備え、前記第1の出口ポートは第3の鍔部を備え、前記第2の出口ポートは第4の鍔部を備える、請求項8に記載のコールドプレート。
【請求項10】
前記第1の鍔部、前記第2の鍔部、前記第3の鍔部、及び前記第4の鍔部は、前記第1の切欠き、前記第2の切欠き、前記第3の切欠き、及び前記第4の切欠きをそれぞれ介して前記押出加工体である板に結合される、請求項9に記載のコールドプレート。
【請求項11】
前記第1の鍔部の上部表面と、前記第2の鍔部の上部表面と、前記第3の鍔部の上部表面と、前記第4の鍔部の上部表面とは、前記押出加工体である板の前記上部表面と面一である、請求項10に記載のコールドプレート。
【請求項12】
前記第1の切欠きと前記第2の切欠きとは、前記押出加工体である板の前記上部表面の第1の縁部を通って延在する、請求項8に記載のコールドプレート。
【請求項13】
前記第3の切欠きと前記第4の切欠きとは、前記押出加工体である板の前記上部表面の第2の縁部を通って延在する、請求項12に記載のコールドプレート。
【請求項14】
蓄電池モジュールのためのコールドプレートであって、
押出加工体である板であって、
上部表面と、
前記上部表面の反対側の下部表面と、
前記上部表面および前記下部表面に結合されて複数の流路を画定する複数の平行な壁と、
を備える押出加工体である板と、
前記押出加工体である板の第1の端部に位置して前記上部表面に沿って延在する第1の入口ポートおよび第2の入口ポートと、
前記押出加工体である板の第2の端部に位置して前記上部表面に沿って延在する第1の出口ポートおよび第2の出口ポートと、
を備え、
前記コールドプレートは、前記第1の端部から前記第2の端部まで測定される長さを備え、
前記コールドプレートは、前記長さに垂直に測定される幅を備え、
前記第1の入口ポートと前記第1の出口ポートとは前記幅に関してオフセットしており、
前記第2の入口ポートと前記第2の出口ポートとは前記幅に関してオフセットしている、コールドプレート。
【請求項15】
前記複数の平行な壁は、前記コールドプレートの前記幅に関して中央に配置される中間壁を備える、請求項14に記載のコールドプレート。
【請求項16】
前記第1の入口ポートは、前記第2の入口ポートよりも前記中間壁の近くに配置される、請求項15に記載のコールドプレート。
【請求項17】
前記第2の出口ポートは、前記第1の出口ポートよりも前記中間壁の近くに配置される、請求項16に記載のコールドプレート。
【請求項18】
前記第1の入口ポートと前記第1の出口ポートとは、前記中間壁の第1の側部に配置され、前記第2の入口ポートと前記第2の出口ポートとは、前記中間壁の第2の側部に配置される、請求項15に記載のコールドプレート。
【請求項19】
前記第1の入力ポートと前記第2の入力ポートとの下に配置されて前記押出加工体である板の前記上部表面と前記下部表面との間に配置される第1の多岐管をさらに備える請求項14に記載のコールドプレート。
【請求項20】
前記第1の出口ポートと前記第2の出口ポートとの下に配置されて前記押出加工体である板の前記上部表面と前記下部表面との間に配置される第2の多岐管をさらに備える請求項19に記載のコールドプレート。
【外国語明細書】