(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024008496
(43)【公開日】2024-01-19
(54)【発明の名称】プログラム、コンピュータシステム及び衣類処理機
(51)【国際特許分類】
D06F 34/00 20200101AFI20240112BHJP
D06F 34/04 20200101ALI20240112BHJP
D06F 34/05 20200101ALI20240112BHJP
D06F 33/56 20200101ALI20240112BHJP
D06F 33/57 20200101ALI20240112BHJP
D06F 33/36 20200101ALI20240112BHJP
D06F 33/37 20200101ALI20240112BHJP
D06F 34/08 20200101ALI20240112BHJP
【FI】
D06F34/00
D06F34/04
D06F34/05
D06F33/56
D06F33/57
D06F33/36
D06F33/37
D06F34/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022110422
(22)【出願日】2022-07-08
(71)【出願人】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】森脇 修斗
【テーマコード(参考)】
3B167
【Fターム(参考)】
3B167AA02
3B167AA12
3B167AE04
3B167AE05
3B167AE12
3B167BA52
3B167BA62
3B167BA91
3B167BA92
3B167FB01
3B167FB02
3B167HA13
3B167HA16
3B167HA32
3B167HA52
3B167HA53
3B167JA11
3B167JA31
3B167JA41
3B167JC12
3B167JC13
3B167JC22
3B167KA21
3B167KB14
3B167LA38
3B167LB15
3B167LC12
3B167LD20
3B167LE05
3B167LF28
3B167MA02
3B167MA03
3B167MA12
3B167MA13
(57)【要約】
【課題】衣類処理剤を利用して衣類を処理する際の使い勝手の向上を図ることができるプログラム、コンピュータシステム及び衣類処理機を提供する。
【解決手段】プログラムは、衣類処理剤を利用して衣類を処理する衣類処理機に関連するコンピュータに、前記衣類処理剤を収容する容器または前記容器に付随する付随部材から前記衣類処理剤を識別可能な識別用情報を取得させるステップと、前記衣類処理機を前記衣類処理剤に合わせて制御するために、前記識別用情報を後段の情報機能部に出力させるステップと、を実行させる。
【選択図】
図8A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理剤を利用して衣類を処理する衣類処理機に関連するコンピュータに、
前記衣類処理剤を収容する容器または前記容器に付随する付随部材から前記衣類処理剤を識別可能な識別用情報を取得させるステップと、
前記衣類処理機を前記衣類処理剤に合わせて制御するために、前記識別用情報を後段の情報機能部に出力させるステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項2】
前記識別用情報は、前記容器または前記付随部材の表面から読み取った情報を含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記識別用情報は、前記容器または前記付随部材を撮像した画像に関する情報を含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記衣類処理機は、前記衣類処理剤を貯留する貯留容器を備え、
前記コンピュータに、
前記貯留容器内の前記衣類処理剤の液量が所定の条件を超えて変化した場合に、前記識別用情報を取得させるための報知を出力させるステップ、
をさらに実行させるための請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
衣類処理剤を利用して衣類を処理する衣類処理機に関連するコンピュータシステムであって、
前記衣類処理剤を収容する容器または前記容器に付随する付随部材から取得されて前記衣類処理剤を識別可能である識別用情報に基づき、前記衣類処理機を前記衣類処理剤に合わせて制御するための設定を実施する、または前記設定を前記衣類処理機に実施させる情報機能部
を備えるコンピュータシステム。
【請求項6】
前記情報機能部は、
前記情報機能部が参照可能な記憶部に格納された衣類処理剤の一覧中に、前記識別用情報に基づいて識別された衣類処理剤があるか否かを判定する、
請求項5に記載のコンピュータシステム。
【請求項7】
前記情報機能部は、
前記衣類処理剤の一覧中に前記識別された衣類処理剤と一致する衣類処理剤が存在する場合に、前記一致する衣類処理剤に関連付けられた情報に基づいて前記設定を実施するまたは前記設定を前記衣類処理機に実施させる、
請求項6に記載のコンピュータシステム。
【請求項8】
前記情報機能部は、
前記衣類処理剤の一覧中に前記識別された衣類処理剤と一致する衣類処理剤が存在しない場合に、前記識別された衣類処理剤と内容物が同一または類似する衣類処理剤を前記衣類処理剤の一覧中から識別し、前記内容物が同一または類似する衣類処理剤に関連付けられた情報に基づいて前記設定を実施するまたは前記設定を前記衣類処理機に実施させる、
請求項6または請求項7に記載のコンピュータシステム。
【請求項9】
前記情報機能部は、
前記衣類処理剤の一覧中に前記識別された衣類処理剤と一致する衣類処理剤が存在せず、且つ、前記識別された衣類処理剤と内容物が同一または類似する衣類処理剤が前記衣類処理剤の一覧中に存在しない場合に、所定の基準に従って前記設定を実施するまたは前記設定を前記衣類処理機に実施させる、
請求項6または請求項7に記載のコンピュータシステム。
【請求項10】
前記情報機能部は、
前記識別された衣類処理剤と同一または類似の衣類処理剤を利用する別のユーザが存在する場合に、前記別のユーザが利用する前記同一または類似の衣類処理剤の利用履歴に基づいて前記設定を実施するまたは前記設定を前記衣類処理機に実施させる、
請求項6または請求項7に記載のコンピュータシステム。
【請求項11】
前記情報機能部は、
前記識別された衣類処理剤と名称が類似する衣類処理剤が存在する場合に、前記名称が類似する衣類処理剤に関連付けられた情報に基づいて前記設定を実施するまたは前記設定を前記衣類処理機に実施させる、
請求項6または請求項7に記載のコンピュータシステム。
【請求項12】
端末装置と関連して使用される衣類処理機であって、
前記端末装置は、衣類処理剤を収容する容器または前記容器に付随する付随部材から前記衣類処理剤を識別可能な識別用情報を取得し、
前記衣類処理機は、
前記識別用情報に基づく設定を用いて前記衣類処理機を制御する制御装置
を備える衣類処理機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、プログラム、コンピュータシステム及び衣類処理機に関する。
【背景技術】
【0002】
衣類を処理する衣類処理機と、端末装置の衣類処理機用アプリとを含むコンピュータシステムが知られている。ところで、衣類処理機または衣類処理機に関連するコンピュータシステムは、衣類処理剤を利用して衣類を処理する際の使い勝手の向上が期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、衣類処理剤を利用して衣類を処理する際の使い勝手の向上を図ることができるプログラム、コンピュータシステム及び衣類処理機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態のプログラムは、衣類処理剤を利用して衣類を処理する衣類処理機に関連するコンピュータに、前記衣類処理剤を収容する容器または前記容器に付随する付随部材から前記衣類処理剤を識別可能な識別用情報を取得させるステップと、前記衣類処理機を前記衣類処理剤に合わせて制御するために、前記識別用情報を後段の情報機能部に出力させるステップと、を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】第1実施形態の衣類処理システムの全体構成を示す図。
【
図4】第1実施形態の制御装置の機能構成を示すブロック図。
【
図5】第1実施形態のサーバの機能構成を示すブロック図。
【
図6】第1実施形態の端末装置の機能構成を示すブロック図。
【
図7】第1実施形態の衣類処理剤データを説明するための図。
【
図8A】第1実施形態の衣類処理剤の自動投入量設定処理に関するフローチャート。
【
図8B】第4実施形態の衣類処理剤の自動投入量設定処理に関するフローチャート。
【
図9A】第1実施形態の端末装置において表示される画面を示す図。
【
図9B】第1実施形態の端末装置において表示される画面を示す図。
【
図10】第1実施形態の端末装置から衣類処理機の衣類処理剤の投入量を設定する処理の流れを示すシーケンス図。
【
図11】第1実施形態の端末装置において表示される画面を示す図。
【
図12】第1実施形態の端末装置から衣類処理機の衣類処理剤の投入量を設定する処理の流れを示すシーケンス図。
【
図13A】第1実施形態の端末装置において表示される画面を示す図。
【
図13B】第1実施形態の端末装置から衣類処理機の衣類処理剤の投入量を設定する処理の流れを示すシーケンス図。
【
図14A】第1実施形態の端末装置において表示される画面を示す図。
【
図14B】第1実施形態の検索された衣類処理剤に関する情報を、登録設定前に確認する処理の流れを示すシーケンス図。
【
図15】第2実施形態のサーバの機能構成を示すブロック図。
【
図16】第2実施形態の端末装置の機能構成を示すブロック図。
【
図17】第3実施形態の衣類処理機の機能構成を示すブロック図。
【
図18】第3実施形態のサーバの機能構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態のプログラム、コンピュータシステム及び衣類処理機を、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含み得る。「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含み得る。「XXまたはYY」とは、XXとYYのうちいずれか一方の場合に限定されず、XXとYYの両方の場合も含み得る。これは選択的要素が3つ以上の場合も同様である。「XX」および「YY」は、任意の要素(例えば任意の情報)である。本出願で「取得」とは、送信要求を送信して能動的に取得する場合に限定されず、他の装置から送信される情報を受動的に受信することで取得する場合も含み得る。以下では、説明の便宜上、操作部を「ボタン」と称する場合がある。本出願における「衣類用製品」には、衣類処理機が何らかの方法で衣類を処理する際に、衣類の処理を効率よく処理するために利用するものが含まれる。「衣類用製品」は、例えば、衣類処理剤である。このため以下の説明における「衣類用製品」は、「衣類処理剤」または「衣類処理剤の製品」と適宜読み替えられてもよい。
【0008】
(第1実施形態)
第1実施形態として、衣類処理機100の運転内容を設定または選択するユーザUの操作が衣類処理機100により受け付けられることに同期して、端末装置300の表示装置301に表示される内容が変更される衣類処理システム1について説明する。
【0009】
<1.衣類処理システム>
図1は、第1実施形態の衣類処理システム1の全体構成を示す図である。衣類処理システム1は、例えば、衣類処理機100、サーバ200、および端末装置300の家電管理アプリAPPを含む。なお、衣類処理システム1は、サーバ200を含まず、衣類処理機100と端末装置300の家電管理アプリAPPとにより実現されてもよい。これについては、後述する。また、衣類処理システム1は、サーバ200のみで実現されてもよく、サーバ200と端末装置300の家電管理アプリAPPとにより実現されてもよい。衣類処理システム1は、「コンピュータシステム」の一例である。
【0010】
衣類処理機100は、主として家庭で使用される電気機器である。「衣類処理機」とは、衣類に対して何らかの処理(例えば、洗濯、乾燥、しわ取り、折り目の強化、脱臭、花粉除去、埃除去、または除菌などのうち1つ以上の処理)を行う装置を広く意味する。衣類処理機100は、例えば洗濯機であるが、クローゼット型クリーニング機なども該当する。衣類処理機100は、ユーザUの住居内に設置され、ユーザUの住居内に設置される無線ルータWRおよびモデムMを介してネットワークNWと接続される。衣類処理機100は、ネットワークNWを介して、サーバ200または端末装置300と通信可能である。ネットワークNWは、例えば、インターネット、セルラー網、Wi-Fi網、LPWA(Low Power Wide Area)、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、またはその他の公衆回線や専用回線などを状況に応じて利用すればよい。
【0011】
サーバ200は、衣類処理機100を管理する管理サーバである。サーバ200は、1つまたは複数のサーバ装置(例えばクラウドサーバ)により構成される。サーバ200は、「サーバシステム」と称されてもよい。サーバ200は、ネットワークNWを介して、衣類処理機100または端末装置300と通信可能である。サーバ200は、ネットワークNW中のルータに含まれる情報処理部など、エッジコンピューティングやフォグコンピューティングを行う情報処理部を含んでもよい。サーバ200は、クラウドサーバに限定されず、ユーザUの住居にあるコンピュータでもよく、家庭内ルータ(例えば無線ルータWR)などでもよい。
【0012】
端末装置300は、ユーザUが使用する端末装置である。端末装置300は、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末装置のような携帯端末装置である。ただし、端末装置300は、携帯端末装置に限定されず、パーソナルコンピュータなどでもよい。端末装置300は、例えば、表示装置301と、入力装置302と、通信部303とを有する。表示装置301は、種々の情報を表示可能な表示画面301aを有する。入力装置302は、ユーザUの入力を受け付け可能である。入力装置302は、例えば表示装置301の表示画面301aと重ねて設けられたタッチパネルである。入力装置302は、端末装置300に設けられたカメラ380(
図6参照)やマイクなどを含み得る例えば、カメラ380は、端末装置300の本体に対して表示装置301とは反対側の面に設けられている。通信部303は、無線通信可能な通信モジュールである。通信部303は、無線ルータWRおよびモデムMを介してまたは直接にネットワークNWと接続される。通信部303は、ネットワークNWを介して、衣類処理機100またはサーバ200と通信可能である。モデムMは、ネットワークNWに対し電気信号または光信号を送信し、ネットワークNWから電気信号または光信号を受信する。
【0013】
端末装置300には、アプリケーションプログラムPがインストールされ、以下に説明する機能がサポートされる。アプリケーションプログラムPは、例えば、衣類処理機100を管理するためのアプリケーションプログラムである。本実施形態では、アプリケーションプログラムPが実行されることで起動されるアプリケーションソフトウェアを「家電管理アプリAPP」と称する。端末装置300は、「コンピュータ」の一例である。アプリケーションプログラムPは、「プログラム」の一例である。
【0014】
<2.衣類処理機>
次に、ドラム式の洗濯機を例として取り上げて、衣類処理機100について説明する。なお以下の説明は、本出願の「衣類処理機」または「洗濯機」の範囲を限定するものではない。衣類処理機は、ドラム式の洗濯機に限定されず、縦型式の洗濯機でもよい。また、衣類処理機は、乾燥機能を有しない洗濯機でもよいし、乾燥機でもよい。
【0015】
図2は、衣類処理機100を示す断面図である。衣類処理機100は、例えば、筐体(外箱)111、操作パネル112、洗濯機構120、乾燥機構130、通信部140、および制御装置150を含む。
【0016】
筐体111は、衣類処理機100の外郭を形成する部材である。筐体111は、矩形状の箱型に形成されている。
【0017】
操作パネル112は、衣類処理機100に対するユーザUの操作が行われるパネルである。操作パネル112は、例えば筐体111の上面の前端部に設けられている。操作パネル112は、例えば、複数の操作部および複数の発光部を有する。操作パネル112の詳細については、後述する。
【0018】
洗濯機構120は、例えば、水槽121、ドラム(回転槽)122、モータ123、給水装置124、および自動投入装置125を含む。水槽121は、筐体111内に設けられ、不図示のサスペンションを介して弾性的に支持されている。ドラム122は、水槽121内に回転可能に設けられている。モータ123は、水槽121の後方に設けられ、回転軸を介してドラム122に接続されている。モータ123は、回転軸を介してドラム122を回転駆動する。給水装置124は、水槽121の上方に設けられている。
【0019】
自動投入装置125は、ドラム122内に衣類処理剤を自動投入する装置である。「衣類処理剤」とは、衣類の処理に用いられる処理剤を広く意味し、洗剤、柔軟剤、漂白剤、消臭剤、芳香剤、抗菌剤などが該当する。自動投入装置125は、例えば、洗剤を自動投入するためのタンクと、柔軟剤を自動投入するためのタンクなどのタンク125Tを有する。なお、自動投入装置125は、3以上のタンク125Tを有してもよい。タンク125Tは、「貯留容器」の一例である。
【0020】
タンク125Tは、ユーザUによって投入された衣類処理剤(衣類用製品)を、その内部に貯留する。衣類処理機100は、タンク125T内に貯留する衣類処理剤(衣類用製品)の液量の変化を検出する。タンク125T内に貯留する衣類処理剤(衣類用製品)の液量が所定の条件を超えて変化した場合に、衣類処理機100は、新たに用いる衣類処理剤(衣類用製品)を識別するための処理を実行するとよい。
【0021】
例えば、衣類処理機100は、タンク125Tに衣類処理剤(衣類用製品)が投入されて、タンク内の液量(残量)が所定の条件を超えて変化(増加)したことを検出して、衣類処理剤(衣類用製品)の投入があったことを検出してもよい。あるいは、衣類処理機100は、タンク125T内の衣類処理剤(衣類用製品)の液量(残量)が減少して、タンク125T内の液量が所定の条件を超えて少なくなったことを検出して、衣類処理剤(衣類用製品)がタンク125Tに投入される状況にあることを検出(推定)してもよい。
【0022】
衣類処理機100は、上記のいずれかの方法で、タンク125Tに投入された、または投入される衣類処理剤(衣類用製品)があることを検知することができる。
【0023】
この検出のより具体的な方法として、液量センサなどをタンク125Tに設けて、これを用いて液量を検出する方法を適用してもよく、これに代えて、ユーザUの申告内容に基づいて、液量を検出してもよい。
【0024】
なお、衣類処理剤を自動投入する量およびタイミングは、運転コースに応じて予め設定されていてよい。
【0025】
乾燥機構130は、例えば、循環風路131、ヒートポンプ132、および送風機133を含む。循環風路131は、水槽121とヒートポンプ132とを接続し、水槽121とヒートポンプ132との間で乾燥風を循環させる。ヒートポンプ132は、循環風路131に設けられた加熱装置である。ヒートポンプ132は、循環風路を通る乾燥風を加熱する。なお、衣類処理機100は、ヒートポンプ132に代えて、乾燥風を加熱するヒータを有してもよい。送風機133は、循環風路131に設けられて、循環風路131を通じて水槽121とヒートポンプ132との間で乾燥風を循環させる。
【0026】
通信部140は、例えば無線通信が可能な通信モジュールである。通信部140は、無線ルータWRおよびモデムMを介してネットワークNWと接続され、ネットワークNWを介して、サーバ200または端末装置300と通信する。
【0027】
制御装置150は、衣類処理機100の全体を統括的に制御する。制御装置150については、詳しく後述する。
【0028】
次に、操作パネル112について説明する。
図3は、操作パネル112を示す平面図である。操作パネル112は、複数のボタンB1~B14と、複数の発光部112a,112bとを有する。ボタンB1~B14の各々は、「操作部」の一例である。なお以下に説明する図面においてハッチングが施されている部分は、発光部112aまたは発光部112bが発光状態であることを示す。
【0029】
複数のボタンB1~B14は、衣類処理機100の運転内容を設定するユーザUの操作を受け付ける。「衣類処理機の運転内容」とは、例えば、運転コースや、運転コースと関連して利用可能な各種オプションなどである。「運転コース」とは、基本運転に対して、洗い、すすぎ、脱水、または乾燥のうち1つ以上の内容が異なる運転である。運転コースとしては、例えば、衣類に温風を吹き付ける除菌コースや、デリケートな衣類に対応する上質コース、通常よりも運転時間が短いまたはドラム122の回転速度が小さい省エネコースなどがある。一方で、「オプション」とは、各運転コースにおいて利用可能な付加機能である。オプションとしては、例えば、風呂水使用の有無や、温水機能の有無、洗剤自動投入の有無などがある。
【0030】
ボタンB1は、風呂水の利用の有無を設定するためのボタンである。ボタンB2は、温水の利用の有無を設定するためのボタンである。ボタンB3は、自動投入装置125により投入する洗剤・柔軟剤の量(多め、標準、少なめ)を設定するためのボタンである。ボタンB4は、自動投入装置125により投入する柔軟剤の量(多め、標準、少なめ)を設定するためのボタンである。ボタンB5は、予約に関する設定を行うためのボタンである。ボタンB6は、洗い時間の長さを設定するためのボタンである。ボタンB7は、すすぎ時間の長さを設定するためのボタンである。ボタンB8は、脱水時間の長さを設定するためのボタンである。ボタンB9は、乾燥時間の長さを設定するためのボタンである。ボタンB10は、洗濯運転を設定するためのボタンである。「洗濯運転」とは、洗い動作、すすぎ動作、および脱水動作を含み、乾燥動作を含まない運転である。
【0031】
同様に、ボタンB11は、洗濯乾燥運転を設定するためのボタンである。「洗濯乾燥運転」とは、洗濯運転と、乾燥動作とを含む運転である。ボタンB12は、乾燥運転を設定するためのボタンである。ボタンB13は、お手入れ運転を設定するためのボタンである。ボタンB14は、運転のスタートまたは一時停止を指示するためのボタンである。以下では、ボタンB1~B14を区別しない場合、単に「ボタンB」と称する。
【0032】
なお、複数のボタンB1~B14は、衣類処理機100の運転内容を設定するユーザUの操作に代えて/加えて、衣類処理機100の運転内容を選択する操作を受け付けてもよい。本出願で「設定」とは、運転内容を選ぶための操作部とは別の操作部に対する操作を伴わずに、運転内容が指定される(すなわち実際に実行される運転に反映される)ことを意味する。一方で、本出願で「選択」とは、運転内容を選ぶための操作部に対する操作だけでは選ばれた運転内容は実際に実行される運転には反映されず、運転内容を選ぶための操作部とは別の操作部(例えば
図9A、
図9Bに示すボタンB22のような設定用の操作部)に対する操作を行うことで、運転内容が指定される(すなわち実際に実行される運転に反映される)ことを意味する。
【0033】
複数の発光部112a,112bは、例えば、ボタンB1~B14と重畳して設けられた複数の発光部112aと、操作パネル112に設けられた各種の説明表示Nにそれぞれ対応して設けられた複数の発光部112bとを含む。発光部112aは、例えば、ボタンB1~B14のなかで設定中(または選択中)の運転に対応するボタンの発光部が発光することで、設定中(または選択中)の運転をユーザUに報知する。発光部112bは、例えば、操作パネル112に設けられた各種の説明表示Nのなかで設定中(または選択中)の内容に対応する説明表示Nの発光部が発光することで、設定中の運転内容をユーザUに報知する。各種の説明表示Nは、例えば、風呂水の利用の有無や使用タイミングや、温水の利用の有無、温水の温度、洗剤の量、柔軟剤の量、運転コース(標準コース、お急ぎコース、省エネコース、…)など設定中の運転コースまたはオプションを示す表示である。
【0034】
例えば、
図3に示す例では、洗濯運転で標準コースが設定されている。また、洗剤および柔軟剤の自動投入が設定されており、洗剤および柔軟剤の投入量は「多め」「標準」「少なめ」のなかから設定可能である。
図3に示す例では、洗剤、柔軟剤ともに「標準」に設定されている。
【0035】
なお、操作パネル112は、上述した例に限定されない。例えば、操作パネル112は、上記構成に代えて、表示装置と、入力装置とを含んでもよい。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ装置または有機EL(Electro Luminescence)装置であり、表示画面を有する。入力装置は、例えば、表示画面に重ねて設けられたタッチパネルである。
【0036】
次に、制御装置150について説明する。制御装置150は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などからなるコンピュータを主体として構成される。
【0037】
図4は、制御装置150の機能構成を示すブロック図である。制御装置150は、例えば、制御部151、表示制御部152、操作受付部153、および情報送信部154を有する。これら機能部の全部または一部は、CPUのようなハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。ただし、これら機能部の全部または一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、またはFPGA(Field Programmable Gate Array)、ディスクリート回路などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
【0038】
(制御部)
制御部151は、洗濯機構120および乾燥機構130などを制御することで、衣類処理機100による洗い動作、すすぎ動作、脱水動作、または乾燥動作などを実行する。
【0039】
(表示制御部)
表示制御部152は、操作パネル112の複数の発光部112a,112bを制御する。例えば、表示制御部152は、複数の発光部112a,112bのなかで、操作受付部153により設定または選択が受け付けられた衣類処理機100の運転内容に対応する発光部を発光させる。
【0040】
(操作受付部)
操作受付部153は、操作パネル112を通じて衣類処理機100に入力されるユーザUの操作を受け付ける。例えば、操作受付部153は、操作パネル112を通じて衣類処理機100の運転内容を設定または選択するユーザUの操作(以下「設定関連操作」と称する場合がある)を受け付ける。設定関連操作は、例えば、操作パネル112のボタンB1~B15のいずれか1つ以上を1回以上押す操作である。
【0041】
(情報送信部)
情報送信部154は、通信部140を介して各種情報をサーバ200に送信する。情報送信部154は、衣類処理機100の運転内容を設定または選択する設定関連操作が操作受付部153によって受け付けられた場合に、当該設定関連操作により設定または選択された運転内容を示す情報(以下「ステータス情報C1」と称する場合がある)をサーバ200に送信する。
【0042】
ここで、本出願で「設定または選択する操作が受け付けられる」とは、「設定する操作が受け付けられる」および「選択する操作が受け付けられる」の両方が衣類処理機100(または端末装置300)で実現される場合に限定されず、「設定する操作が受け付けられる」または「選択する操作が受け付けられる」のいずれか一方のみが実現される場合を含み得る。すなわち、本出願で「運転内容を設定または選択する設定関連操作が受け付けられた場合」とは、運転内容を設定する操作のみを受け付け、運転内容を選択する操作を受け付ける機能を有しない衣類処理機(または端末装置)において、運転内容を設定する操作が受け付けられる場合を含み得る。
【0043】
本実施形態では、情報送信部154は、衣類処理機100の1つの運転コースまたはオプションを確定するまでに複数の設定関連操作が受け付けられる場合、設定関連操作が受け付けられるごとに、設定関連操作により設定または選択された運転内容を示すステータス情報C1をサーバ200に送信する。本出願において「1つの運転コースまたはオプションを確定するまでに」とは、例えば、「1つの運転コースを選ぶ過程で」、または、「1つのオプションを選ぶ過程で」の意味である。
【0044】
例えば、衣類処理機100は、衣類処理機100の1つの運転コースまたはオプションの設定に従い、タンク125Tに貯留する洗剤を自動投入する。また、衣類処理機100は、衣類処理機100の1つの運転コースまたはオプションの設定に従い、タンク125Tに貯留する柔軟剤を自動投入する。この場合、自動投入により投入される洗剤または柔軟剤の量を、設定により調整することができる。
例えば、「標準」に設定されている場合に投入する「洗剤または柔軟剤の量」(これを、「洗剤または柔軟剤の量」の標準値という。)は、衣類処理剤(衣類用製品)の種類(例えば銘柄)に応じて決定するとよい。本実施形態における「洗剤または柔軟剤の量」の標準値は、例えばサーバ200から通知される。衣類処理機100は、その通知に従って、「洗剤または柔軟剤の量」の標準値の値を登録する。
また、衣類処理機100は、自動投入のために設定した「洗剤または柔軟剤の量」の情報を、サーバ200に通知することができる。
さらに、衣類処理機100は、衣類処理剤(衣類用製品)が不足することを検出した場合、または衣類処理剤の洗剤または柔軟剤がタンク125Tに投入されてタンク125T内の衣類処理剤の量が増加したことを検出した場合などに、この検出に応じて検出結果をサーバ200に送信する。
【0045】
本実施形態では、端末装置300の家電管理アプリAPPは、衣類処理剤を収容する容器または上記容器に付随する付随部材から衣類処理剤を識別可能な識別用情報を取得する。「衣類処理剤を収容する容器」とは、例えばプラスチック製の硬質容器に限定されず、フィルム製の軟質容器(例えば、詰め替え用のパック)なども含み得る。「容器に付随する付随部材」とは、容器と一体に流通する部材を広く意味し、容器に添付されたシール、容器を収容した包装箱、または紐状部材などで容器に取り付けられたバーコードの表示紙などを含み得る。「識別用情報」は、バーコードを撮像した画像(第1画像)そのものでもよく、上記第1画像に対して画像認識を行うことで得られるバーコードの読み取り結果(例えば数値データ)などでもよく、衣類処理剤の容器などを撮像した画像(第2画像)そのものでもよく、上記第2画像に対して画像認識を行うことで得られる情報(衣類処理剤の銘柄や製品情報)でもよい。「識別用情報」は、例えば、衣類処理剤の種類または製品を識別可能な識別用情報である。「衣類処理剤の種類を識別可能」とは、例えば、衣類処理剤の銘柄を識別可能であることである。「衣類処理剤の製品を識別可能」とは、例えば、衣類処理剤の銘柄および容量を含む製品情報を識別可能であることである。
【0046】
本実施形態では、衣類処理機100について、衣類処理剤(衣類用製品)を光学的に読み取った結果に基づいた衣類処理剤を識別可能な情報(識別用情報)が後述する端末装置300の家電管理アプリAPPにより取得される。衣類処理機100を衣類処理剤に合わせて制御するための設定が、衣類処理剤を識別可能な情報に基づいて、衣類処理機100の制御装置150によってなされる。なお、衣類処理機100を衣類処理剤に合わせて制御するための設定は、サーバ200または端末装置300(第2コンピュータ)によってなされ、その設定情報がサーバ200または端末装置300から衣類処理機100に送信されてもよい。衣類処理機100の制御装置150は、衣類処理剤を識別可能な情報に基づく設定を用いて衣類処理機100を制御する。
【0047】
なお、情報送信部154は、ステータス情報C1をサーバ200に送信することに代えて、ステータス情報C1を端末装置300に直接送信してもよい。この場合、通信部140は、例えばBluetooth(登録商標)のような近距離無線通信を介して、端末装置300の通信部303と直接通信を行ってもよい。これについては後述する。
【0048】
<3.サーバ200>
次に、サーバ200について説明する。
図5は、サーバ200の機能構成を示すブロック図である。サーバ200は、例えば、情報取得部210と、情報送信部220と、情報機能部230と、記憶部290とを含む。
【0049】
情報取得部210は、衣類処理機100の操作受付部153によって衣類処理機100の運転内容を設定または選択する設定関連操作が受け付けられる場合に、当該設定関連操作により設定または選択された運転内容を示すステータス情報C1を衣類処理機100から取得する。本実施形態では、情報取得部210は、衣類処理機100の操作受付部153によって設定関連操作が受け付けられるごとに、当該設定関連操作により設定または選択された運転内容を示すステータス情報C1を衣類処理機100から取得する。
【0050】
また、情報取得部210は、後述する端末装置300の操作受付部330によって衣類処理機100の運転内容を設定または選択する設定関連操作が受け付けられる場合に、当該設定関連操作により設定または選択された運転内容を示すステータス情報C2を端末装置300から取得する。本実施形態では、情報取得部210は、端末装置300の操作受付部330によって設定関連操作が受け付けられるごとに、当該設定関連操作により設定または選択された運転内容を示すステータス情報C2を端末装置300から取得する。
【0051】
情報送信部220は、情報取得部210によって衣類処理機100からステータス情報C1が取得されるごとに、取得されたステータス情報C1を端末装置300に転送する。また、情報送信部220は、情報取得部210によって端末装置300からステータス情報C2が取得されるごとに、取得されたステータス情報C2を衣類処理機100に転送する。
【0052】
実施形態の情報機能部230は、例えば各ユーザUの衣類処理機100と端末装置300とに関連付けられている。
情報機能部230は、衣類用製品を識別可能な情報を、端末装置300から取得する。情報機能部230は、衣類処理機100を衣類処理剤(衣類用製品)に合わせて制御するための設定を、識別可能な情報に基づいて実施する。
衣類用製品を識別可能な情報(識別用情報)には、衣類処理剤の容器または上記付随部材の表面から読み取った情報が含まれる。「表面から読み取った情報」とは、例えば、表面に印刷されたバーコード(例えば製品販売用のバーコード)のような識別情報である。または、衣類用製品を識別可能な情報(識別用情報)には、衣類処理剤の容器または前記付随部材を撮像した画像に関する情報が含まれる。「画像に関する情報」とは、撮像された画像そのものでもよく、撮像された画像に対して画像認識などの画像処理が成されることで得られる情報でもよい。「画像に関する情報」は、バーコードなどの識別情報を撮像した画像に限定されず、商品の外観に表れる情報(形状や色、模様、または商品名のロゴなどのうち1つ以上)を撮像した画像も含み得る。
本実施形態では、衣類用製品を識別可能な情報(識別用情報)には、衣類処理剤(衣類用製品)の容器または付随部材に幾何学的に示された識別情報(バーコード)と、衣類用製品の画像に基づく情報とのいずれかが含まれる。衣類処理剤(衣類用製品)の画像は、例えば、カメラ380(撮像部)によって撮像される。情報機能部230は、識別可能な情報に基づいて、衣類処理機100の制御に関する設定を決定するとよい。なお、情報機能部230による処理、および衣類用製品の画像に基づく情報については後述する。
【0053】
情報機能部230は、カメラ380(撮像部)によって衣類用製品を撮像した撮像結果に基づいて衣類用製品の画像を取得するとよい。
【0054】
上記のように、サーバ200には、プログラムSVPがインストールされ、以下に説明する機能がサポートされる。プログラムSVPは、例えば、衣類処理機100を管理するためのアプリケーションプログラムである。このプログラムSVPが提供する機能のなかに、衣類処理機100における衣類処理剤(衣類用製品)の自動投入量管理機能が含まれる。本実施形態では、プログラムSVPが実行されることで起動されるアプリケーションソフトウェアを「家電管理プログラムSVAPP」と称する。本実施形態では、サーバ200がプログラムSVPを実行して「家電管理プログラムSVAPP」の機能を提供する。
【0055】
<4.端末装置>
次に、端末装置300について説明する。
図6は、端末装置300の機能構成を示すブロック図である。端末装置300は、例えば、情報取得部310、表示制御部320、操作受付部330、情報送信部340、画像変換処理部350、カメラ380、および記憶部390を有する。
【0056】
情報取得部310、表示制御部320、操作受付部330、情報送信部340、および画像変換処理部350は、端末装置300に搭載されたCPUのような1つ以上のハードウェアプロセッサがアプリケーションプログラムPを実行することにより実現される。言い換えると、情報取得部310、表示制御部320、操作受付部330、情報送信部340、および画像変換処理部350は、家電管理アプリAPPに含まれるソフトウェア機能部、または家電管理アプリAPPからの制御により機能するソフトウェア機能部である。家電管理アプリAPPは、衣類処理機100に関連する情報機能部の一例である。
【0057】
情報取得部310は、ステータス情報C1を衣類処理機100から直接またはサーバ200を介して取得する。本実施形態では、情報取得部310は、衣類処理機100の操作受付部153によって設定関連操作が受け付けられるごとに、当該設定関連操作により設定または選択された運転内容を示すステータス情報C1を取得する。また、情報取得部310は、衣類処理機100がユーザUによる洗剤および柔軟剤の量の変化を検出するごとに、当該洗剤または当該柔軟剤の設定または選択させるためのステータス情報C1を取得する。
【0058】
表示制御部320は、端末装置300の表示装置301を制御することで、表示装置301の表示画面301aに表示される内容を制御する。例えば、表示制御部320は、情報取得部310によってステータス情報C1が衣類処理機100から直接またはサーバ200を介して受信した場合に、受信したステータス情報C1に応じて端末装置300の表示装置301に表示させる情報を変更する。本実施形態では、表示制御部320は、情報取得部310によってステータス情報C1が衣類処理機100から直接またはサーバ200を介して受信するごとに、受信したステータス情報C1に応じて端末装置300の表示装置301に表示させる情報を変更する。例えば、表示制御部320は、設定された運転コースを示すステータス情報C1を衣類処理機100から直接またはサーバ200を介して受信した場合に、受信した運転コースを示す情報に応じて表示装置301に表示させる情報を変更する。
【0059】
カメラ380は、衣類用製品を光学的に読み取って、衣類処理剤(衣類用製品)を識別可能な情報を生成可能な信号を出力する。カメラ380は、衣類処理剤(衣類用製品)のバーコードを識別可能な信号を、または衣類処理剤(衣類用製品)の容器または付随部材にプリントされた文字、柄など識別可能な画像を生成するとよい。例えば、カメラ380は、2次元画像を生成可能な撮像素子を備え、衣類処理剤の容器または付随部材の表面を撮像して衣類処理剤の容器または付随部材の画像を生成する。なお、衣類処理剤(衣類用製品)のバーコードを読み取る場合には、少なくとも、検出方向からの光の強度を、検出範囲内で特定の直線に沿って識別可能であればよい。この場合、カメラ380は、1次元画像を生成可能な撮像素子を備えるものであってもよい。
【0060】
画像変換処理部350は、衣類処理剤(衣類用製品)を光学的に読み取った結果に基づいて、衣類用製品を識別可能な情報(識別用情報)を生成する。例えば、画像変換処理部350は、カメラ380によって生成された衣類用製品の画像から、衣類処理剤(衣類用製品)を識別するためのデータ(コード、名称データなど。)を生成する。
【0061】
図7を参照して、実施形態の衣類用製品データDBについて説明する。
図7は、実施形態の衣類用製品データDBを説明するための図である。衣類用製品データDBには、衣類用製品を一覧するデータ(衣類用製品一覧)が格納されている。
図7に示す衣類用製品データは、識別番号(No)、コード、国/メーカー、識別情報(ID)、名称(銘柄)、分類、ボトル、内容物、適用、標準投入量、案内情報などの項目を含む。
【0062】
「識別番号(No)」の項目は、衣類処理剤(衣類用製品)に係るデータをレコードごとに識別する識別番号のデータを含む。
「コード」の項目は、衣類処理剤(衣類用製品)に付与されるバーコードが示すデータを含む。
「国/メーカー」と「識別情報(ID)」の項目は、上記のバーコードのデータに基づいて所定の規則に従って変換されたデータを含む。
「名称」の項目は、衣類処理剤(衣類用製品)に付与される商品名を示すデータを含む。
「分類」の項目は、衣類処理剤(衣類用製品)を複数の群に大別した時の分類結果のデータを含む。例えば、この分類には、洗剤、柔軟剤、抗菌剤などが含まれる。
ボトルの項目は、衣類処理剤(衣類用製品)の容器の形状がボトル型か否かを示すデータを含む。ボトル型以外の容器としては、袋型(パウチ型)などがある。
「内容物」の項目は、衣類処理剤(衣類用製品)の成分などを示すデータを含む。例えば、液体の衣類用製品(例えば、「液Aタイプ」、「液Bタイプ」)を、自動投入の対象物として適用される。これに対し、粉状の衣類用製品(例えば、「粉タイプ」)は、自動投入の対象物として適用されない。なお、粉状の衣類用製品のデータを、衣類用製品データのレコードに含めることができるが、自動投入制御の対象物から除外される。
「適用」の項目は、推奨する衣類処理機の種類を示すデータを含む。衣類処理剤(衣類用製品)の成分が、衣類処理機の種類(例えば、縦型回転槽、ドラム型回転槽など。)に適した成分に調整されているものがある。この適用の項目には、縦型回転槽、ドラム型回転槽などのほか、縦型回転槽、ドラム型回転槽などを問わない標準型に適用化であることを示すデータと、上記の「粉タイプ」のように自動投入の処理に適さないものを「適用外」として示すデータなどが含まれる。
「標準投入量」の項目は、衣類処理剤(衣類用製品)に適用される標準的な液量(投入量)を示すデータが含まれる。
「統計情報」の項目は、衣類処理剤(衣類用製品)を利用するユーザが夫々設定した投入量の履歴データに基づいて統計的に解析された液量を示すデータが含まれる。例えば、識別番号No21のレコードに示すように、上記の「標準投入量」が未定義の衣類用製品であっても、統計的に解析された液量を示すデータが設定される場合がある。
【0063】
図8Aを参照して、実施形態の衣類処理剤(衣類用製品)の自動投入量設定処理について説明する。
図8Aは、実施形態の衣類処理剤(衣類用製品)の自動投入量設定処理に関するフローチャートである。
【0064】
以下に示す衣類用製品の自動投入量設定処理に関し、ユーザUは、端末装置300を用いて、衣類用製品の画像情報を取得する。衣類用製品の画像情報として、衣類用製品のバーコードの情報を用いる処理について説明する。
【0065】
ユーザUは、端末装置300を用いて取得した、衣類用製品のバーコードの情報をサーバ200に送信するための操作を行う。端末装置300は、その衣類用製品のバーコードの情報をサーバ200に送信する。
【0066】
衣類用製品のバーコードが端末装置300によって読み込まれた後、サーバ200は、衣類用製品のバーコードに対応する情報を端末装置300から取得する(S201)。
【0067】
サーバ200は、取得した衣類用製品のバーコードと同じ値を示すものが衣類用製品データDBに存在するか否かを判定して(S202)、取得した衣類用製品のバーコードと同じ値を示すものが衣類用製品データDBに存在する場合には、処理をステップS205に進める。
【0068】
取得した衣類用製品のバーコードと同じ値を示すものが衣類用製品データDBに存在しない場合には、サーバ200は、取得した衣類用製品と内容物が同じまたは類似する衣類用製品(類似製品)が衣類用製品データDBに存在するか否かを判定し(S203)、類似製品が衣類用製品データDBに存在する場合には、処理をステップS205に進める。内容物が同じまたは類似する衣類用製品(類似製品)について後述する。
【0069】
また、類似製品が衣類用製品データDBに存在しない場合には、サーバ200は、各ユーザ(別のユーザ)の使用状況に基づいた統計情報(使用情報)を端末装置300に通知する(S204)。統計情報(使用情報)は、例えば、上記別のユーザが使用する衣類用製品の自動投入量を示す情報を含む。そして、上記統計情報(使用情報)を端末装置300の表示画面301aに表示させ、衣類用製品の自動投入量の設定を受け付ける。これに代えて、サーバ200は、統計情報(使用情報)を端末装置300の表示画面301aに表示させることなく、統計情報(使用情報)に基づいて自動投入量を決定してもよい。
【0070】
サーバ200は、上記の各処理によって決定された「洗剤・柔軟剤」の自動投入量を決定し(S205)、このデータを衣類処理機100に送信する。
【0071】
このような処理により、衣類処理機100は、サーバ200から送信された自動投入量のデータを取得して、このデータを用いて自動投入量を設定するとよい。
【0072】
(内容物が同じまたは類似する衣類処理剤(衣類用製品)について)
上記の「内容物が同じ衣類処理剤(衣類用製品)」について説明する。
「内容物が同じ衣類処理剤(衣類用製品)」の典型的な一例は、衣類処理剤の容器の形状または衣類処理剤の容量(容器の容量)が異なるが内容物が同じ衣類処理剤などが挙げられる。例えば、衣類処理剤の容器がボトル型であるものに対して補充用製品の容器が袋型(パウチ型)である場合、サイズ(容量)が異なる容器の場合などが挙げられる。「内容物が類似する衣類処理剤」の典型的な一例は、内容物が少し異なることで従来製品に対して機能が追加された同じ銘柄の新製品や、標準品と基本成分は同じであるが特定の衣類に適した製品などが挙げられる。なお、「内容物が類似する衣類処理剤」は、上記の「同じ銘柄の新製品」などに制限されることはなく、同じ基本成分を含む異なる名称の銘柄の製品であってもよい。
【0073】
(「取得した衣類用製品のバーコードと同じものが衣類用製品データDBに存在しない」場合について)
上記の「取得した衣類用製品のバーコードと同じものが衣類用製品データDBに存在しない」には、以下の場合が含まれる。
・「取得した衣類用製品のバーコードの値」が、衣類用製品データDBの「コード」の値のなかに一致するものが存在しない場合。
・「取得した衣類用製品のバーコードの値」が、衣類用製品データDBの「コード」の値に一致するものが存在するが、これに対応する衣類用製品データDBの「標準投入量」が規定されていない未定義状態の場合。
【0074】
特に、前者の場合には、検索または照合に利用する衣類用製品データDBの「コード」の値がない状態にあるから、これをキーにした検索または照合が行えない。これに対して、後者の場合には、検索または照合に利用する衣類用製品データDBの「コード」の値があっても、「標準投入量」などの登録がないために、「コード」の値から得られるはずの「標準投入量」を得ることができない場合にあたる。
【0075】
上記の後者の場合を避けるためには、衣類用製品データDBに登録されている主な衣類用製品について、「標準投入量」と「統計情報」の少なくともいずれかが衣類用製品データDBに登録されるようにするとよい。
【0076】
(「標準投入量」の設定を行うタイミングについて)
「標準投入量」の設定を行うタイミングを設定などによって選択できる。
以下、「標準投入量」の設定を行うタイミングの例について説明する。
「標準投入量」の設定を行うタイミングには、ユーザUが「自発的」に実施する第1ケース(「ユーザUの操作に応じて能動的に操作画面を表示させるケース」)と、ユーザUに設定のタイミングを通知(報知)して実施させる第2ケース(「衣類用製品を補充するタイミングに、設定登録の案内を通知(報知)するケース」)について例示する。
【0077】
第1ケース:ユーザUが「自発的」に設定するケース。
図9Aと
図9Bを参照して、ユーザUによる「自発的」な設定に適用可能な端末装置300の表示画面の一例について説明する。
図9Aは、端末装置300において表示される画面D1からD3を示す図である。
図9Bは、端末装置300において表示される画面D3AからD3Cを示す図である。
【0078】
図9Aに示すように、表示装置301の表示画面301aには、画面D1からD3が切り替えて表示される。
図9A中の(a)に示す画面D1は、ユーザの操作に応じて生成され、設定中の衣類処理機100の運転内容を示す画面である。「設定中の運転内容」とは、「現在設定されている運転内容」の意味である。画面D1は、表示制御部320によって表示画面301aに表示される。画面D1は、第1領域R11、および第2領域R12を含む。
【0079】
第1領域R11は、ユーザの操作に応じて選択された「設定」操作を受け付ける状態にあることが表示される領域である。
第2領域R12は、ユーザが選択可能な「設定」操作の一覧が表示される領域である。
第2領域R12には、例えば、「洗剤・柔軟剤設定」の表示I121、「洗剤・柔軟剤オンライン購入」の表示I122、および「通知設定」の表示I123などが含まれる。ユーザが選択可能な「設定」操作には、例えば、表示I121に対応する「洗剤・柔軟剤設定」、表示I122に対応する「洗剤・柔軟剤オンライン購入」、および表示I123に対応する「通知設定」などが含まれる。
【0080】
情報取得部310によって、ユーザUによる「洗剤・柔軟剤設定」の操作が検出されると、衣類処理機100に対する「洗剤・柔軟剤設定」を要求するための処理が選択される。情報取得部310によって、ユーザUによる「洗剤・柔軟剤オンライン購入」の操作が検出されると、「洗剤・柔軟剤オンライン購入」に導くための処理が選択される。情報取得部310によって、ユーザUによる「通知設定」の操作が検出されると、衣類処理機100またはサーバ200から通知を受けた時の処理の設定が選択される。
【0081】
例えば、情報取得部310によって「洗剤・柔軟剤設定」の操作が検出された場合には、端末装置300の表示制御部320は、上記の「洗剤・柔軟剤設定」の操作の検出に同期して、洗剤・柔軟剤設定画面D2を表示画面301aに表示させる。
図9A中の(b)に示す洗剤・柔軟剤設定画面D2は、この操作の検出に応じて表示される画面の一例である。洗剤・柔軟剤設定画面D2は、第1領域R21、第2領域R22、第3領域R23、および第4領域R24を含む。
【0082】
第1領域R21は、ユーザUの操作等に応じて「洗剤・柔軟剤設定」を受け付ける状態にあることが表示される領域である。
第2領域R22には、「洗剤・柔軟剤設定」に係り、ユーザUが個別に設定内容を選択可能な「手動設定」操作の一覧が表示される。第2領域R22には、例えば、「洗剤情報」の手動設定の要求を受け付けることを示す表示I221、「柔軟剤情報」の手動設定の要求を受け付けることを示す表示I222、などが含まれる。ここに示される表示の個数は、タンク125Tの個数に一致する。
第4領域R24には、「洗剤・柔軟剤設定」に係る「自動設定」を選択する設定状態の一覧が表示される。例えば、「洗剤・柔軟剤設定」に係り、ユーザUが設定内容を個別に調整したり、個別に選択したりすることが、「自動設定」を選択することで省略できる。
第4領域R24には、例えば、「洗剤情報」の自動設定を許容することを示す表示I241、「柔軟剤情報」の自動設定を許容することを示す表示I242などが含まれる。ここに示される表示の個数は、タンク125Tの個数に一致する。
【0083】
例えば、表示I241には、「洗剤」の自動設定を許容する「自動設定」処理が有効になるように設定されていることが表示されている。
なお、第3領域R23には、上記の「自動設定」に関する処理の起動に関する説明が表示されている。
【0084】
端末装置300の表示制御部320は、この状態で衣類処理機100からの通知を受けると、これに同期して、バーコード読み取り画面D3を表示画面301aに表示させる。
図9A中の(c)に示すように、バーコード読み取り画面D3は、第1領域R31、および第2領域R32を含む。第2領域R32内に、第3領域R33、および第4領域R34が含まれる。
【0085】
第1領域R31は、バーコード読み取りが可能な状態にあることが表示される領域である。
第2領域R32には、カメラ380によって撮像された画像が、スルー画像(ライブビュー画像)として表示される。カメラ380の視野角内にバーコードが存在すれば、スルー画像にこのバーコードの像が表示される。第3領域R33は、バーコードの読み取り可能な範囲を示す。第4領域R34には、バーコードの読み取りを示唆する案内が表示されている。
【0086】
例えば、ユーザUは、端末装置300に表示されたスルー画像を確認しつつ、スルー画像内のバーコードの位置が第3領域R33内に含まれるように端末装置300を支持する状態を調整するとよい。第3領域R33内に、バーコードが収まると、画像変換処理部350は、このバーコードを検出する。これに同期して、画像変換処理部350は、このバーコードが示す情報を、これに対応する数値データに変換して出力する。
【0087】
次に、
図9Bを参照して、手動設定について説明する。
前述の
図9A中の(b)の第2領域R22の操作が検出されると、端末装置300の表示画面301aには、自動投入装置125に関する設定内容が表示されることに加えて、自動投入装置125に関する設定内容が表示画面301a上で可能になる。例えば、
図9B中の(a)に示す自動投入機設定画面D3Aにおいて、ボタンB41またはB42が押されることで、衣類処理剤の投入量として「標準」、「なし」、「少なめ」、または「多め」のいずれかを選択することができる画面D3B(
図9B中の(b))へ遷移し、下部の「設定」ボタンB22が押されることで選択中の内容を設定することができる。
「設定」ボタンB22の操作に同期して、衣類処理剤の特徴を設定する画面D3C(
図9B中の(c))へ遷移し、下部の「設定」ボタンB22が押されることで選択中の内容を設定することができる。
上記のように、この「設定」ボタンB22が押された場合、選択された内容を反映させたステータス情報C2が端末装置300の情報送信部340から衣類処理機100に送信される。衣類処理機100の表示制御部152は、端末装置300から受信するステータス情報C2に基づいて衣類処理機100の操作パネル112の表示状態を変更する。
【0088】
また、洗剤や柔軟剤の自動投入設定において、端末装置300の表示画面301aでは多様な情報を表示することができる。このため、端末装置300の表示制御部320および操作受付部330は、衣類処理機100では設定できない内容も設定できる機能を備えてもよい。例えば、使用する洗剤・柔軟剤銘柄の指定と、その標準投入量の調整などがその例に該当する。
【0089】
例えば、
図9B中の(a)の画面において、「種類」ボタンB42が押される。これにより、
図9B中の(c)に示す画面D9が表示される。ユーザUは、
図9B中の(c)に示される衣類処理剤の一覧(例えば柔軟剤の一覧)のなかで所望する銘柄を選び、選んだ銘柄を設定することで、銘柄に適した基準量を設定することができる。「基準量」とは、使用水量に対してどれくらい洗剤または柔軟剤を投入するか、という指定量のことである。例えば30Lに対して20mlと衣類処理剤を投入するなどが該当する。
【0090】
図10は、端末装置300から衣類処理機100の衣類用製品の投入量を設定する処理の流れを示すシーケンス図である。
端末装置300の操作受付部330は、衣類処理機100の運転開始前に、衣類処理機100の「洗剤・柔軟剤設定」を要求する操作が行われたか否かを監視する(S301)。
【0091】
上記の操作が行われて、この操作が操作受付部330により受け付けられた場合、端末装置300の表示制御部320は、前述の画面D1からD3を端末装置300に表示させる。操作受付部330は、衣類用製品を識別するための情報(バーコード)を読み取ることを要求する操作を取得して、衣類用製品を識別するための情報を取得させる。例えば、画像変換処理部350は、これに応じてカメラ380によって衣類用製品の画像を生成させて、カメラ380によって生成された衣類用製品の画像から、衣類用製品を識別するためのデータ(コード、名称データなど。)を生成する。端末装置300は、衣類用製品を識別するための情報を取得する。そして、端末装置300の情報送信部340は、このバーコードに対応する数値データをステータス情報C2に含めてサーバ200に送信する(S302)。
【0092】
サーバ200がステータス情報C2(バーコードに対応する数値データを含む。)を端末装置300から受信した場合、サーバ200(情報機能部230)は、受信したステータス情報C2内のバーコードに対応する数値データを用いて、衣類用製品データDBのなかから、これに対応する「標準投入量」を検索して(S303)、その結果をステータス情報C2に含めて衣類処理機100に通知する(S304)。
【0093】
衣類処理機100の制御装置150は、ステータス情報C2を受信して、ステータス情報C2から「標準投入量」を抽出すると、このデータを用いて設定情報を登録する。衣類処理機100の表示制御部152は、端末装置300から受信するステータス情報C2に基づいて衣類処理機100の操作パネル112の表示状態を変更する(S305)。
【0094】
上記のとおり、第1ケースについて、端末装置300で読み取った衣類用製品の情報に基づいて、衣類処理機100の衣類用製品の投入量を設定できる。
【0095】
第2ケース:ユーザUに設定のタイミングを通知して設定させるケース。
次に、
図11と
図12を参照して、ユーザUに設定のタイミングを通知して設定を実施させる事例について説明する。
【0096】
図11は、端末装置300において表示される画面D4とD3を示す図である。表示装置301の表示画面301aには、画面D4とD3が順に切り替えて表示される。
【0097】
図11中の(a)に示す画面D4は、ユーザUの操作によらずに、通知を受けて生成される。画面D4は、洗剤・柔軟剤の種類が変更されたか否かを、ユーザUに問うための表示を表示する画面である。画面D4は、表示制御部320によって表示画面301aに表示される。
【0098】
画面D4は、例えば、第1領域R41、および第2領域R42を含む。
第1領域R41は、特定のアプリケーションプログラムが実行中にあることが表示される領域である。
第2領域R42には、そのアプリケーションプログラムが提供する各種処理に基づくサービスを利用するための操作ボタンなどが表示される。
【0099】
この第2領域R42内の第3領域R43には、通知を受けた時に同期してポップアップ表示が生成される。このポップアップ表示には、「洗剤の種類を変えましたか」のように、ユーザUに「洗剤の種類」の変更があったか否かを問う質問文と、この質問文に対する回答(「はい」、「いいえ」)を選択するための領域が設けられている。
例えば、ユーザUは、「はい」を選択するため「はい」の領域を操作する。端末装置300は、「はい」の領域の操作を検出すると、これに同期して、画像D3を表示させる。
【0100】
図12は、端末装置300から衣類処理機100の衣類用製品の投入量を設定する処理の流れを示すシーケンス図である。
例えば、衣類処理機100は、「洗剤・柔軟剤」が投入されたことを検出して(S311)、これに関するデータを含むステータス情報C1をサーバ200に通知する(S312)。サーバ200は、ステータス情報C1を衣類処理機100から受信すると(S313)、受信したステータス情報C1を端末装置300に通知する(S314)。
【0101】
このとき、端末装置300は、タンク125T内に貯留する衣類用製品の液量が所定の条件を超えて変化した場合に、衣類用製品を識別可能な情報を取得させるための通知(報知)を端末装置300の表示画面301a(出力部)から出力させるとよい。
例えば、端末装置300の操作受付部330は、サーバ200からステータス情報C1の通知を受けて、「洗剤・柔軟剤」が投入されたことを検知する。これに同期して、端末装置300の表示制御部320は、衣類処理機100の「洗剤・柔軟剤設定」の要否を問う画像D4(
図11)を表示させる(S321)。端末装置300の情報送信部340は、「洗剤・柔軟剤設定」を要求する操作が行われて、これが操作受付部330により受け付けられた場合に、端末装置300に表示させて、衣類処理剤(衣類用製品)を識別するための情報(バーコード)を取得して、このバーコードに対応する数値データをサーバ200に送信する(S322)。
この後に示すステップS323からS325の処理は、前述の
図10に示すステップS303からS305に対応する。
【0102】
上記のとおり、第2ケースについて、端末装置300で読み取った衣類用製品の情報に基づいて、衣類処理機100の衣類用製品の投入量を設定できる。
【0103】
第3ケース:バーコードの読み取りに失敗して手動設定を実施するケース。
図13Aと
図13Bを参照して、端末装置300においてバーコードの読み取りに失敗した場合の処理について説明する。
図13Aは、端末装置300において表示される画面D5を示す図である。表示装置301の表示画面301aには、画面D5が表示される。
【0104】
画像D5は、前述の画像D3に関係する。画像D5内の第1領域R51、第2領域R52および第3領域R33は、画像D3の第1領域R31、第2領域R32、および第3領域R33が夫々対応する。画像D5には、画像D3の第4領域R34の表示に代えて、第5領域R55が表示される。例えば、第2領域R52内に第5領域R55が表示される。
【0105】
第5領域R55には、バーコードの読み取りを試みた結果、バーコードがうまく読み取れなかったことを示す情報と、設定のリトライを示唆する案内が表示されている。
【0106】
例えば、ユーザUは、端末装置300に表示されるスルー画像(ライブビュー画像)を確認しつつ、バーコードの読み込みを試行する。
ただし、予め定められた所定時間内に、画像変換処理部350が、バーコードを検出できない場合に、端末装置300のアプリケーションプログラムは、設定のリトライを示唆する案内を表示させる。
なお、設定のリトライを示唆する案内には、カメラ380を再び利用してバーコードを「取り直す」か、ユーザUの操作を受け付けて設定する「手動設定」操作に移行するかなどの、予め定められた対応案が用意されているとよい。
【0107】
図13Bは、端末装置300から衣類処理機100の衣類用製品の投入量を設定する処理の流れを示すシーケンス図である。
この
図13Bに示す手順は、バーコードを検出できず、代わりに手動設定を実施する事例によるものである。
端末装置300の操作受付部330は、衣類処理機100の運転開始前に、衣類処理機100の「洗剤・柔軟剤設定」を要求する操作が行われたか否かを監視する(S301)。衣類処理機100の「洗剤・柔軟剤設定」を要求する操作が行われて、これが操作受付部330により受け付けられた場合、前述の画面D1からD3を端末装置300に表示させて、衣類用製品を識別するための情報(バーコード)を取得することを試みる。
ただし、端末装置300は、所定時間内のバーコードの読み取りに失敗することがある。
この場合、端末装置300の表示制御部320は、衣類処理機100の「洗剤・柔軟剤設定」の再登録の要否を問う画像D5(
図13A)を表示させる。
ユーザUは、例えば、「手動設定」の操作を選択する。操作受付部330は、「手動設定」の操作を検出して(S301M)、その結果をサーバ200に送信する(S302M)。
サーバ200は、ステータス情報C2(「手動設定」の操作によって指定された数値データ)を端末装置300から受信した場合、このステータス情報C2を衣類処理機100に通知する(S304M)。ステータス情報C2を受信した衣類処理機100の制御装置150は、ステータス情報C2から、「手動設定」の操作に基づく「標準投入量」を抽出して、このデータを用いて設定情報を登録する。衣類処理機100の表示制御部152は、端末装置300から受信するステータス情報C2に基づいて衣類処理機100の操作パネル112の表示状態を変更する(S305)。
このような「手動設定」の操作の場合には、サーバ200は、バーコードなどに基づいた検索などを実施しない。
【0108】
上記のとおり、第3ケースについて、端末装置300の「手動設定」操作によって指定された衣類用製品の投入量の情報に基づいて、衣類処理機100は、衣類用製品の投入量を設定できる。
【0109】
第4ケース:バーコードの読み取り結果から検索された衣類用製品に関する情報を、登録設定前に確認するケース。
図14Aと
図14Bを参照して、検索された衣類用製品に関する情報を、登録設定前に確認を実施する場合の処理について説明する。
図14Aは、端末装置300において表示される画面D6を示す図である。表示装置301の表示画面301aには、画面D6が表示される。
【0110】
画像D6内の第1領域R61は、画像D3の第1領域R31に対応する。
第2領域R62は、「洗剤・柔軟剤設定」のために「自動設定」が選択されて、「洗剤・柔軟剤」の検索結果と、その検索結果の確認用ボタン(OK)とが表示される。例えば、「洗剤・柔軟剤」の検索結果には、「洗剤・柔軟剤」の名称(ATK)などが表示されている。
第4領域R64には、「洗剤・柔軟剤設定」のためにバーコードを「撮り直す」ための「自動設定」で進めるか、「手動設定」で進めるかの選択ボタンが表示されている。
第3領域R63には、関連する説明を表示する欄として利用されている。
【0111】
図14Bは、検索された衣類用製品に関する情報を、登録設定前に確認する処理の流れを示すシーケンス図である。
【0112】
この
図14Bに示す手順は、前述の
図10に示す手順に関係する。
図14Bに示すステップS301とS302は、前述の
図10に示すものと同じである。
図14Bに示すステップS303V以降について説明する。
サーバ200は、ステップS303Vの処理において、前述のステップS303と同様に、バーコードの検出結果の数値化データを用いて検索して、その結果、所望の衣類用製品の種類と、「洗剤・柔軟剤設定」に適用する「標準投入量」を抽出できたと仮定する。上記の所望の衣類用製品の種類とは、バーコードが付与されていた衣類用製品と同一のもの、またはこれに対応する類似製品である。
【0113】
この場合、サーバ200は、所望の衣類用製品の種類と「標準投入量」を抽出できたことを示す応答情報をステータス情報に含めて、端末装置300に通知する(S302Ack)。
【0114】
端末装置300は、ステータス情報を受信して、所望の衣類用製品の種類と「標準投入量」を抽出できたことを示す応答情報を抽出する。これにより、端末装置300は、所望の衣類用製品の種類と「標準投入量」を抽出できたことを識別する。この場合、端末装置300の表示制御部320は、検索された衣類用製品に関する情報を確認するための画像D6(
図14A)を表示させる。これにより、ユーザUは、例えば、画像D6の領域R62に表示された「洗剤・柔軟剤」の検索結果から、名称がATKの衣類用製品が検索されたことを識別する。
【0115】
ユーザUは、検索結果が妥当であると判断した場合には、検索結果の承諾操作を選択する。操作受付部330は、承諾操作を検出して、その結果をサーバ200に送信する(S302AL)。
サーバ200は、ステータス情報C2(承諾操作の検出)を端末装置300から受信した場合、上記の「標準投入量」を含むステータス情報C2を衣類処理機100に通知する(S304AL)。ステータス情報C2を受信した衣類処理機100の制御装置150は、ステータス情報C2から、「標準投入量」を抽出して、このデータを用いて設定情報を登録する。衣類処理機100の表示制御部152は、端末装置300から受信するステータス情報C2に基づいて衣類処理機100の操作パネル112の表示状態を変更する(S305)。
【0116】
上記のとおり、第4ケースについて、端末装置300の検索結果を、その登録前に確認した後、その検索結果の情報に基づいて、衣類処理機100は、衣類用製品の投入量を設定できる。
【0117】
<6.利点>
本実施形態よれば、衣類処理システム1は、衣類用製品を利用して衣類を処理する衣類処理機に関連するコンピュータシステムの一例である。衣類処理システム1は、情報機能部(230)を備える。例えば、衣類処理機100を衣類用製品に合わせて制御するために、識別可能な情報を、端末装置300(コンピュータ)の後段にある情報機能部230に対して出力する。情報機能部230は、衣類用製品を光学的に読み取った結果に基づいた衣類用製品を識別可能な情報を取得して、衣類処理機100を衣類用製品に合わせて制御するための設定を、識別可能な情報に基づいて衣類処理機100に実施させる。
このような構成によれば、衣類処理機100は、衣類用製品を利用する際の使い勝手を向上させることができる。
【0118】
本実施形態では、情報機能部230は、衣類用製品を識別可能な情報を用いて、衣類用製品一覧中にその衣類用製品に係る情報があることを識別する。衣類用製品一覧は、情報機能部230が参照可能な記憶部290に格納されているとよい。
また、本実施形態では、情報機能部230は、衣類用製品一覧中に衣類用製品の識別可能な情報と一致する情報がある場合に、その一致する情報に関連付けられた設定にするとよい。このため、一致する情報に関連付けられた設定を利用することが可能になり、衣類用製品を利用する際の使い勝手を向上させることができる。
【0119】
本実施形態では、情報機能部230は、衣類用製品一覧中に衣類用製品の識別可能な情報と一致する情報がない場合に、衣類用製品の内容物と同一または類似する内容物に関連する衣類用製品を識別して、衣類用製品の識別結果に基づいた設定にするとよい。仮に、衣類用製品一覧中に衣類用製品の識別可能な情報と一致する情報がなくとも、衣類用製品の内容物と同一または類似する内容物に関連する衣類用製品を識別することができることから、衣類用製品を利用する際の使い勝手を向上させることができる。
【0120】
本実施形態では、情報機能部230は、衣類用製品一覧中に衣類用製品の識別可能な情報と一致する情報がなく、さらに、衣類用製品の内容物と同一または類似する内容物に関連する衣類用製品もない場合に、所定の基準に従った設定にするとよい。このような場合であっても、例えば、情報機能部230による設定は、衣類用製品と同一または類似する衣類用製品を利用する別のユーザの利用履歴(例えば、複数のユーザの平均的な利用履歴)に基づいてなされるとよい。すなわち、上記同一または類似する衣類用製品を別のユーザが利用する場合における、当該衣類用製品の自動投入量などに基づいて、識別された衣類用製品の自動投入量が設定されてもよい。これにより、衣類用製品を利用する際の使い勝手を向上させることができる。なお、情報機能部230は、同種の衣類用製品を利用するユーザの利用履歴から、同種の衣類用製品を利用するユーザの利用の傾向を得るとよい。この場合、情報機能部230は、利用履歴として利用量を用いてもよい。情報機能部230は、利用履歴に基づいて、統計的に生成された代表値を求めてこれを利用してもよい。
【0121】
また、あるいは、情報機能部230による設定は、識別された衣類用製品の名称に類似する名称の衣類用製品に係る情報によりなされるとよい。これにより、衣類用製品を利用する際の使い勝手を向上させることができる。すなわち、上記名称が類似する衣類用製品の自動投入量などに基づいて、識別された衣類用製品の自動投入量が設定されてもよい。「名称が類似する衣類用製品」の典型的な一例は、従来製品に対して機能が追加された同じ銘柄の新製品や、標準品と基本成分は同じであるが特定の衣類に適した製品などが挙げられる。
【0122】
(第2実施形態)
図15と
図16を参照して、情報機能部が配置される装置を変えた事例について説明する。
【0123】
図15は、サーバ200Aの機能構成を示すブロック図である。サーバ200Aは、サーバ200の情報機能部230を備えていない。
図16は、端末装置300Aの機能構成を示すブロック図である。端末装置300Aは、端末装置300の家電管理アプリAPPに情報機能部360を含む。情報機能部360は、前述の情報機能部230に相当する機能を含む。
【0124】
記憶部390に、衣類用製品データDBが配置されている。記憶部390内の衣類用製品データDBは、サーバ200Aの記憶部290内の衣類用製品データDBのコピーであってよい。サーバ200Aは、記憶部290内の衣類用製品データDBを、端末装置300Aに定期的にまたは必要時に送り、記憶部390内の衣類用製品データDBを更新させる。
【0125】
このように形成された端末装置300Aは、自ら検出したバーコードを数値化するだけではなく、情報機能部360がバーコードの数値化データを用いて、衣類処理機100を制御するための「標準投入量」を抽出できる。
【0126】
サーバ200Aは、端末装置300Aから通知される、衣類処理機100を制御するための「標準投入量」のデータを、衣類処理機100に転送するとよい。なお、本実施形態においては、サーバ200Aによって中継することなく、端末装置300Aが、衣類処理機100に直接、衣類処理機100を制御するための「標準投入量」を送付してもよい。
【0127】
このように構成された、本実施形態の衣類処理システム1は、第1実施形態と同様に、衣類処理機100における衣類用製品を利用する際の使い勝手を向上させることができる。
【0128】
(第3実施形態)
図17と
図18を参照して、情報機能部が配置される装置を変えた事例について説明する。
【0129】
図17は、衣類処理機100Bの機能構成を示すブロック図である。衣類処理機100Bの制御装置150Bは、衣類処理機100の制御装置150に加えて情報機能部156を含む。情報機能部156は、前述の情報機能部230に相当する機能を含む。
図18は、サーバ200Bの機能構成を示すブロック図である。サーバ200Bは、サーバ200の情報機能部230を備えていない。
【0130】
衣類処理機100Bの制御装置150B内には、不図示の記憶部があり、その記憶部に、衣類用製品データDBが配置されている。制御装置150B内の衣類用製品データDBは、サーバ200Bの記憶部290内の衣類用製品データDBのコピーであってよい。サーバ200Bは、記憶部290内の衣類用製品データDBを、衣類処理機100Bに送り、記憶部390内の衣類用製品データDBを更新させる。
【0131】
このように形成された衣類処理機100Bは、サーバ200が生成した衣類処理機100を制御するための「標準投入量」を取得するのではなく、これに代えて、端末装置300が検出したバーコードを数値化したデータを取得する。さらに、衣類処理機100Bは、取得したバーコードの数値化データを用いて、衣類処理機100Bを制御するための「標準投入量」を抽出する。衣類処理機100Bは、これを用いて、衣類処理中の衣類用製品の投入量を決定するとよい。
【0132】
このように構成された、本実施形態の衣類処理システム1は、第1実施形態と同様に、衣類処理機100Bにおける衣類用製品を利用する際の使い勝手を向上させることができる。
【0133】
(第4実施形態)
図8Bを参照して、第4実施形態について説明する。上記の第1から第3実施形態において、衣類用製品を識別するための情報として、衣類用製品に表示されている識別情報(バーコード)を利用する事例について説明した。
本実施形態では、これに代えて、またはこれに加えて、衣類用製品の画像から識別される衣類用製品の視覚的特徴を識別情報として利用する。具体的には、衣類用製品の名称、衣類用製品の容器または同容器のラベル等に示された図柄、同容器の形状などから得られる情報のうち、1つ以上の情報を利用するとよい。
【0134】
図8Bは、実施形態の衣類用製品の自動投入量設定処理に関するフローチャートである。
【0135】
以下に示す衣類用製品の自動投入量設定処理に関し、ユーザUは、端末装置300を用いて、衣類用製品の画像情報を取得する。
【0136】
ユーザUは、端末装置300を用いて取得した衣類用製品の画像から抽出した情報をサーバ200に送信するための操作を行う。例えば、端末装置300は、その衣類用製品の画像から、衣類用製品を識別可能な情報を抽出して、抽出した情報をサーバ200に送信する。
【0137】
衣類用製品を識別可能な情報が端末装置300によって抽出された後、サーバ200は、衣類用製品を識別可能な情報を端末装置300から取得する(S201A)。
【0138】
サーバ200は、取得した衣類用製品を識別可能な情報と同じものが衣類用製品データDBに存在するか否かを判定して(S202)、取得した衣類用製品を識別可能な情報と同じものが衣類用製品データDBに存在する場合には、処理をステップS205に進める。
【0139】
取得した衣類用製品を識別可能な情報と同じものが衣類用製品データDBに存在しない場合には、サーバ200は、取得した衣類用製品の内容物と同じ内容物の衣類用製品(類似製品)が衣類用製品データDBに存在するか否かを判定する(S203)。
以降の処理は、前述の
図8の事例と同様である。
このように、衣類用製品に表示されている識別情報(バーコード)を利用できない場合であっても、衣類用製品の画像を用いて識別することにより、前述の実施形態と同様に、衣類用製品を利用する際の使い勝手を向上させることができる。
【0140】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、衣類処理剤を利用して衣類を処理する衣類処理機に関連するコンピュータに、前記衣類処理剤を収容する容器または前記容器に付随する付随部材から前記衣類処理剤を識別可能な識別用情報を取得させるステップと、前記衣類処理機を前記衣類処理剤に合わせて制御するために、前記識別用情報を後段の情報機能部に出力させるステップと、を実行させる。このような構成によれば、衣類処理剤を利用して衣類を処理する際の使い勝手の向上を図ることができる。
【0141】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0142】
1…衣類処理システム、100、100B…衣類処理機、112…操作パネル、150、150B…制御装置、151…制御部、152…表示制御部、153…操作受付部、154…情報送信部、200、200A、200B…サーバ、300、300A…端末装置、310…情報取得部、320…表示制御部、330…操作受付部、340…情報送信部、156、230、360…情報機能部、APP…家電管理アプリ。