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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024084986
(43)【公開日】2024-06-26
(54)【発明の名称】戸開閉装置及びこれの設置構造
(51)【国際特許分類】
   E05F 15/632 20150101AFI20240619BHJP
   E05F 15/73 20150101ALI20240619BHJP
【FI】
E05F15/632
E05F15/73
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022199241
(22)【出願日】2022-12-14
(71)【出願人】
【識別番号】322003824
【氏名又は名称】パナソニックハウジングソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002686
【氏名又は名称】協明国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】石丸 彰子
(72)【発明者】
【氏名】丘 ズー馨
(72)【発明者】
【氏名】石井 雅
(72)【発明者】
【氏名】奥村 勝之
【テーマコード(参考)】
2E052
【Fターム(参考)】
2E052AA02
2E052BA06
2E052CA06
2E052DA02
2E052DB02
2E052EA11
2E052EB01
2E052EC01
2E052GA06
2E052GB01
2E052GC02
2E052KA12
(57)【要約】
【課題】非接触式で戸パネルを開放可能でありながらも、ペットや乳幼児等の見守り対象の通過阻止または通過許容を容易に切り替え得る戸開閉装置及びこれの設置構造を提供する。
【解決手段】戸開閉装置2は、戸パネル24を戸幅方向にスライドさせる際に駆動される駆動部16と、該駆動部を制御する制御部11と、戸厚方向一方側に設けられ、戸厚方向一方側の検知エリア内の検知対象を検知し前記制御部に向けて開信号を出力する検知部20と、該検知部と外部電源9とを接続する電源線21に接続され、戸厚方向一方側または他方側の壁面4に設置される電源入切スイッチ22と、を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
戸パネルを戸幅方向にスライドさせる際に駆動される駆動部と、該駆動部を制御する制御部と、戸厚方向一方側に設けられ、戸厚方向一方側の検知エリア内の検知対象を検知し前記制御部に向けて開信号を出力する検知部と、該検知部と外部電源とを接続する電源線に接続され、戸厚方向一方側または他方側の壁面に設置される電源入切スイッチと、を備えていることを特徴とする戸開閉装置。
【請求項2】
請求項1において、
閉鎖位置の前記戸パネルの開放側への手動操作を検知または引手部分近傍の検知対象を検知し前記制御部に向けて開信号を出力する戸側検知部を備えていることを特徴とする戸開閉装置。
【請求項3】
請求項1において、
戸厚方向一方側の前記検知部を構成する第1検知部と、戸厚方向他方側の検知エリア内の検知対象を検知し前記制御部に向けて開信号を出力する第2検知部と、を備えており、
前記電源入切スイッチは、前記第1検知部及び前記第2検知部の電源の入切操作が可能とされていることを特徴とする戸開閉装置。
【請求項4】
請求項1または2に記載の戸開閉装置の設置構造であって、
前記検知部が戸厚方向一方側に設置され、前記電源入切スイッチが戸厚方向他方側の壁面に設置されていることを特徴とする設置構造。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の戸開閉装置の設置構造であって、
前記電源入切スイッチは、床から1200mm~2000mmの高さの範囲内に設置されていることを特徴とする設置構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、戸開閉装置及びこれの設置構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、戸パネルを戸幅方向にスライドさせる際に駆動されるモーター等の駆動部を備えたいわゆる自動ドアを構成する引戸装置が知られている。このような自動ドアには、駆動部を制御する制御部に向けて戸パネルを開放させる信号を出力する種々の操作部が設けられる。
例えば、下記特許文献1には、スライド式のドアの上端部を支持する無目の内側面と外側面とに取り付けられ、物体検出信号をコントローラへ出力する出力部を備えた一対のセンサが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-203749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなセンサを設けた構成とすれば、非接触式でドアを開放させることができる。しかしながら、例えば、ペット(愛玩動物)や乳幼児等も検知エリア内に入ればドアが開放されることとなるが、ペットや乳幼児等を通過させたくない場合もあることから更なる改善が望まれる。
【0005】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、非接触式で戸パネルを開放可能でありながらも、ペットや乳幼児等の見守り対象の通過阻止または通過許容を容易に切り替え得る戸開閉装置及びこれの設置構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示に係る戸開閉装置は、戸パネルを戸幅方向にスライドさせる際に駆動される駆動部と、該駆動部を制御する制御部と、戸厚方向一方側に設けられ、戸厚方向一方側の検知エリア内の検知対象を検知し前記制御部に向けて開信号を出力する検知部と、該検知部と外部電源とを接続する電源線に接続され、戸厚方向一方側または他方側の壁面に設置される電源入切スイッチと、を備えていることを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するために、本開示に係る一例の設置構造は、本開示に係る戸開閉装置の設置構造であって、前記検知部が戸厚方向一方側に設置され、前記電源入切スイッチが戸厚方向他方側の壁面に設置されていることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本開示に係る一例の設置構造は、本開示に係る戸開閉装置の設置構造であって、前記電源入切スイッチは、床から1200mm~2000mmの高さの範囲内に設置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係る戸開閉装置及びこれの設置構造は、上述のような構成としたことで、非接触式で戸パネルを開放可能でありながらも、ペットや乳幼児等の見守り対象の通過阻止または通過許容を容易に切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の一実施形態に係る戸開閉装置の一例及び一実施形態に係る戸開閉装置の設置構造の一例を模式的に示す概略正面図である。
図2】同戸開閉装置及び同戸開閉装置の設置構造の一例を模式的に示す一部破断概略縦断面図である。
図3】(a)は、同戸開閉装置を模式的に示す概略ブロック図、(b)は、同戸開閉装置及び同戸開閉装置の設置構造の一例を模式的に示す一部破断概略側面図である。
図4】(a)は、同戸開閉装置を模式的に示す概略ブロック図、(b)は、同戸開閉装置及び同戸開閉装置の設置構造の一例を模式的に示す一部破断概略側面図である。
図5】同戸開閉装置の一変形例及び同戸開閉装置の設置構造の一変形例を模式的に示す概略正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本開示の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
以下の実施形態では、本実施形態に係る戸開閉装置の一例を施工した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
【0011】
図1図5は、本実施形態に係る戸開閉装置の一例及び変形例並びに同一例及び同変形例に係る戸開閉装置の設置構造の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る戸開閉装置2は、図1及び図3(a)に示すように、戸パネル24を戸幅方向にスライドさせる際に駆動される駆動部16と、この駆動部16を制御する制御部11と、を備えている。このような構成とすれば、駆動部16を駆動すれば、戸パネル24を開閉(開放及び閉鎖)方向に移動させることができる。つまり、戸パネル24を自動ドアとして機能させることができる。この戸開閉装置2は、戸パネル24とによって引戸装置1を構成してもよい。
【0012】
戸開閉装置2を含む引戸装置1の設置箇所としては、戸建住宅や集合住宅等の一般住宅であってもよく、宿泊施設や医療施設、福祉施設等の公共的な施設や、事務所等の商業施設、各種店舗等、種々の箇所でもよい。
この引戸装置1には、片引き状に建て付けられる一枚の戸パネル24が設けられていてもよく、引分状に建て付けられる二枚の戸パネル24が設けられていてもよい。本実施形態では、引戸装置1は、図1及び図2に示すように、一枚の戸パネル24を備えている。図例では、一枚の戸パネル24を袖壁納めで設置した例を示している。
【0013】
戸開閉装置2は、図2に示すように、戸パネル24の上端側を戸幅方向にガイドする上レール17を備えている。上レール17は、例えば、固定対象としての上枠6に固定されてもよい。上枠6を含む戸枠は、引戸装置1が備えていてもよい。
戸枠は、図1及び図2に示すように、戸パネル24によって開閉される出入口5の上側を区画する上枠6(上レール17)に加え、出入口5の開口幅方向両側を区画する戸先側縦枠及び中間縦枠(中方立)を備えていてもよい。戸枠は、戸パネル30の戸尻側に配される戸尻側縦枠を備えていてもよい。図例では、上枠6は、天井から垂れ下がるように設けられた垂れ壁の下端部に沿うように設けられた例を示しているが、天井に付設状や埋込状に設けられてもよい。出入口5の下側は、床3や適宜の下枠によって区画されてもよい。
【0014】
戸パネル24は、一方向(上下方向)に長尺な略矩形平板状とされている。この戸パネル24の戸高寸法(長さ寸法)は、当該戸パネル24によって開閉される出入口5の開口高に応じた寸法であればよく、標準的な戸高寸法、例えば、1800mm~2100mm程度でもよい。戸パネル24は、戸高寸法が天井高と略同高さ、例えば、2300mm~3000mm程度とされてハイドアを構成してもよい。戸パネル24の戸厚寸法は、20mm~40mm程度でもよい。戸パネル24の戸幅寸法は、例えば、500mm~1800mm程度でもよい。
この戸パネル24の戸先側端部の戸厚方向両側には、手掛操作可能な引手27,27が設けられている。
【0015】
この戸パネル24の戸幅方向両側の上端部には、上レール17にスライド自在に吊下保持される被ガイド部材25が連結されている。つまり、戸開閉装置2(引戸装置1)は、戸パネル24を上吊型で開閉する構成とされている。
被ガイド部材25は、上レール17に設けられたガイド溝に挿入され、上レール17のガイド片部上を走行する転動体を備えている。戸幅方向両側の被ガイド部材25のうちの一方側(例えば、戸先側)の被ガイド部材25に、駆動部16を有した駆動機構15が連結されていてもよい。つまり、この一方側の被ガイド部材25が駆動機構15によって戸幅方向にスライドされ、駆動機構15に連結されていない他方側の被ガイド部材25が言わば従動的に戸幅方向にスライドされてもよい。
戸パネル24の下端部には、床3側に設けられるガイドピン等のガイド部材23が差し込まれるガイド溝26が設けられている。
【0016】
上レール17は、戸パネル24の戸幅方向に長尺状とされている。
この上レール17には、被ガイド部材25のガイド本体を受け入れるガイド溝が下向きに開口するように設けられている。ガイド溝は、上レール17の全長に亘って延びるように設けられている。このガイド溝に、被ガイド部材25のガイド本体が挿入され、ガイドされる。上レール17は、このガイド溝の溝底を区画する溝底板状部と、ガイド溝の溝幅方向両側を区画する両側の側板状部と、これら側板状部の下端部から互いに向き合う方向に延出するガイド片部と、を備えている。
この上レール17には、上枠6に対して上レール17を固定する適宜の固定部が設けられていてもよい。
【0017】
駆動機構15は、戸パネル24の被ガイド部材25に連結された紐状伝動体が巻き掛けられた従動回転車及び駆動回転車や、駆動回転車を回転させる駆動部16を構成するモータ等を備えた構成でもよい。この駆動機構15は、上レール17に固定的に設けられていてもよい。駆動機構15としては、このような駆動回転車によって変位される紐状伝動体を備えた構成に限られない。例えば、駆動部16によって回転されるスクリューによって戸幅方向に変位される連結部を被ガイド部材25に連結したような構成等でもよく、駆動機構15としては、その他、種々の構成とされていてもよい。
駆動部16は、図3(a)に示すように、適宜の信号線等を介して制御部11に接続されている。
【0018】
制御部11は、駆動部16を構成するモータの回転を制御する。この制御部11によって駆動部16が制御されて正回転または逆回転され、戸パネル24が閉鎖位置から全開位置に移動され、また、全開位置から閉鎖位置に移動される。この制御部11は、CPU等の制御回路や、種々のプログラム等を記憶するROMやRAM等の各種のメモリー(記憶部)等を含むマイコン(MCU)等であってもよい。この制御部11は、上レール17に固定的に設けられた制御ブロック10に設けられていてもよい。この制御ブロック10には、駆動部16に駆動電源を供給する電源部12等が設けられている。この電源部12は、電源線13や、ブレーカー等を含む分電盤などを介して適宜の外部電源9に接続されていてもよい。図例では、電源線13に、電源入切スイッチ14を設けた例を示している。この電源入切スイッチ14は、戸開閉装置2の主電源スイッチを構成してもよい。
【0019】
戸開閉装置2は、戸パネル24の位置を検知する位置検知部18を備えている。この位置検知部18としては、少なくとも戸パネル24の閉鎖位置及び全開位置を検知可能な構成であってもよく、また、戸パネル24の絶対位置を検知可能な構成とされていてもよい。このような位置検知部18としては、例えば、駆動機構15の紐状伝動体によって回転されて可変抵抗器を回転させる検知回転車を有した構成とされていてもよい。この位置検知部18は、制御部11に信号線等を介して接続されている。この位置検知部18による戸パネル24の位置情報や移動方向(閉鎖側または開放側)情報に応じて駆動部16が制御され、戸パネル24が開閉方向に移動される。
戸開閉装置2は、制御ブロック10の制御部11に信号線等を介して接続され、戸パネル24の開閉モードを切り替える切替操作部や、開閉速度を変更する速度変更操作部等を備えていてもよい。
【0020】
戸開閉装置2は、図1に示すように、戸厚方向一方側に設けられ、戸厚方向一方側の検知エリア内の検知対象を検知し制御部11に向けて開信号を出力する検知部20を備えている。このような構成とすれば、人体や動物等の検知対象が検知エリア外から検知エリア内に移動すれば、開閉釦等を操作することなく非接触式によって戸パネル24を開放させることができる。これにより、利便性を向上させることができ、また、衛生面においても良好なものとなる。
戸開閉装置2は、検知部20と外部電源9とを接続する電源線21に接続され、戸厚方向一方側または他方側の壁面4に設置される電源入切スイッチ22を備えている。このような構成とすれば、検知部20の電源の入り切りを壁面4に設置される電源入切スイッチ22によって切り替えることができ、ペットや乳幼児等の見守り対象の通過阻止または通過許容を容易に切り替えることができる。
【0021】
この戸開閉装置2の設置構造は、検知部20が戸厚方向一方側に設置され、電源入切スイッチ22が戸厚方向他方側の壁面4に設置されていてもよい。このような構成とすれば、戸厚方向一方側の検知部20の電源の入り切りを、戸厚方向他方側の電源入切スイッチ22によって切り替えることができる。これにより、例えば、戸厚方向一方側から戸厚方向他方側に使用者が通過後に、戸厚方向他方側において戸厚方向一方側の検知部20の電源を切断することができ、利便性を向上させることができる。
【0022】
例えば、当該戸開閉装置2を、玄関スペースに繋がる廊下と居室とを区画する壁体に設置し、荷物等の配達員の訪問対応や来客対応する際に、見守り対象が存在する居室側の検知部20の電源をOFFとする。これによれば、見守り対象が居室から出ることを防止することができる。つまり、訪問対応や来客対応している玄関スペースに見守り対象が来ることを防止することができる。また、当該戸開閉装置2を、子供部屋等の寝室や仕事部屋等の居室と廊下とを区画する壁体に設置し、就寝時や作業時に廊下側の検知部20の電源をOFFとする。これによれば、見守り対象が居室に入ることを防止することができる。また、当該戸開閉装置2を、キッチンを含む空間と他の空間とを区画する壁体に設置し、調理時に他の空間側の検知部20の電源をOFFとする。これによれば、見守り対象がキッチンスペースに入ることを防止することができる。このような戸開閉装置2の設置箇所や利用態様は、上記に限られず、その他、種々の設置箇所に設置可能であり、また、種々の態様で利用することができる。
【0023】
戸開閉装置2は、図3(a)に示すように、閉鎖位置の戸パネル24の開放側への手動操作を検知または引手部分近傍の検知対象を検知し制御部11に向けて開信号を出力する戸側検知部28を備えている。このような構成とすれば、見守り対象の通過を阻止しながらも、見守り対象が操作し難いまたは検知対象となり難い戸側検知部28を設けているので、戸側検知部28が検知すれば、戸パネル24を開放させることができ、利便性をより向上させることができる。つまり、成人等の使用者であれば手動操作による検知し易いまたは検知対象となり易い戸側検知部28に検知させることで検知部20の電源をOFFとした状態でも、制御部11に向けて開信号を出力し、戸パネル24を開放させることができる。
【0024】
戸開閉装置2は、戸厚方向一方側の検知部20を構成する第1検知部20Aと、戸厚方向他方側の検知エリア内の検知対象を検知し制御部11に向けて開信号を出力する第2検知部20Bと、を備えている。このような構成とすれば、戸厚方向両側において開閉釦等を操作することなく非接触式によって戸パネル24を開放させることができ、利便性をより向上させることができる。
電源入切スイッチ22は、第1検知部20A及び第2検知部20Bの電源の入切操作が可能とされている。このような構成とすれば、戸厚方向両側からの見守り対象の通過阻止または通過許容を切り替えることができる。また、戸厚方向両側の第1検知部20A及び第2検知部20Bの電源を切断することで、見守り対象が存在する側とは異なる側における意図しない開放を阻止することもできる。
【0025】
具体的には、本実施形態では、戸側検知部28は、閉鎖位置の戸パネル24の開放側への手動操作を検知する構成とされている。つまり、戸開閉装置2は、いわゆるアシスト機能を有している。このような戸側検知部28としては、例えば、閉鎖位置の戸パネル24が開放側に僅かに(例えば、10mm~50mm程度)移動されたことを検知すれば、駆動部16が制御部11に制御されて戸パネル24が全開位置にスライドされてもよい。例えば、戸パネル24の移動に連動して変位する紐状伝動体によって回転される駆動回転車の回転が開信号として制御部11に送信される態様でもよい。または、位置検知部18によって閉鎖位置の戸パネル24が開放側に移動されたことを検知する態様でもよく、閉鎖位置の戸パネル24の開放側への手動操作を検知する戸側検知部28としては、その他、種々の構成とされていてもよい。このような戸側検知部28を設けた構成に代えて、引手27近傍の検知対象を検知する戸側検知部を設けた構成としてもよい。例えば、引手27やその近傍部位に、検知対象としての手の接近を検知する戸側検知部を設けた構成としてもよい。この場合は、この戸側検知部側に設けられた送信部からの検知信号(開信号)を有線または無線にて受信する適宜の受信部を設けた構成等としてもよい。戸側検知部としては、その他、種々の構成とされていてもよく、更には、このような戸側検知部を設けていない構成としてもよい。
【0026】
第1検知部20A及び第2検知部20Bは、戸パネル24をスライドさせるための起動操作を受け付ける操作部を構成する。これら第1検知部20A及び第2検知部20Bは、いわゆるエリアセンサーでもよい。これら第1検知部20A及び第2検知部20Bは、互いに同様の構成とされている。
これら第1検知部20A及び第2検知部20Bは、図1及び図2に示すように、戸パネル24によって開閉される出入口5の上方側に位置するように設けられてもよい。図1では、出入口5の奥側に位置する第1検知部20Aを、第2検知部20Bの上方側に位置するように図示しているが、二点鎖線にて示すように、出入口5の奥側の空間に設置される。また、図例では、これら第1検知部20A及び第2検知部20Bは、上枠6の上方側の垂れ壁に固定された例を示している。これら第1検知部20A及び第2検知部20Bは、垂れ壁に代えて、上枠6や上レール17、上レール17を覆うカバー等の他の箇所に固定されてもよい。これら第1検知部20A及び第2検知部20Bの固定箇所は、戸パネル24(出入口5)の周囲において戸厚方向一方側及び戸厚方向他方側から出入口5に接近する検知対象の検知が可能な箇所であれば、どのような箇所でもよい。
【0027】
これら第1検知部20A及び第2検知部20Bの検知エリアは、戸厚方向一方側及び戸厚方向他方側から出入口5に接近する検知対象の検知が可能なように、また、設置箇所等に応じて適宜の範囲とされていてもよい。これら第1検知部20A及び第2検知部20Bの検知エリアは、互いの一部が戸パネル24の移動軌跡上において重なる構成とされていてもよい。これら第1検知部20A及び第2検知部20Bの検知エリアは、床3側に向かうに従い広がる構成とされている(図3(b)参照)。これら第1検知部20A及び第2検知部20Bの検知エリアは、床面において、戸幅方向に1m~4m程度でもよく、戸厚方向に0.5m~3m程度でもよい。これら第1検知部20A及び第2検知部20Bは、検知エリアの変更が可能とされていてもよい。
【0028】
これら第1検知部20A及び第2検知部20Bの検知方式は、近赤外線反射方式でもよく、超音波式でもよく、その他、種々の方式でもよい。これら第1検知部20A及び第2検知部20Bには、第1検知部20A及び第2検知部20Bのそれぞれを制御する制御部や検知信号(開信号)を出力する出力部等が設けられている。これら第1検知部20A及び第2検知部20Bには、作動状態を表示する表示部としてLED等の発光部が設けられていてもよい。戸開閉装置2は、これら第1検知部20A及び第2検知部20Bに加えて、戸パネル24の移動軌跡上に存在する検知対象を検知して意図しない戸パネル24の閉鎖を防止する補助センサー等が設けられていてもよい。
【0029】
これら第1検知部20A及び第2検知部20Bと制御部11とは、図3(a)に示すように、信号線19を介して接続されている。図例では、第1検知部20Aの接続部に接続された第1信号線19Aと第2検知部20Bの接続部に接続された第2信号線19Bとを合流部を介して合流させた信号線19を、制御部11の接続部に接続した例を示している。図例では、これら信号線19、第1信号線19A及び第2信号線19Bのそれぞれを2本の信号線によって構成した例を示している。
第1信号線19Aと第2信号線19Bとは、それぞれが第1検知部20A及び第2検知部20Bに接続されるように言わば並列的に設けられている。
これら第1信号線19Aと第2信号線19Bとを合流させる合流部は、第1検知部20A及び第2検知部20Bの検知信号を、信号線19を介して送信先となる制御部11に向けて送信可能なように適宜のコネクタや端子等によって構成されていてもよい。
【0030】
これら第1検知部20A及び第2検知部20Bは、電源線21を介して適宜の外部電源9に接続される。図例では、外部電源9に接続された電源線21を、分岐部を介して第1検知部20Aの接続部に接続される第1電源線21Aと第2検知部20Bの接続部に接続される第2電源線21Bとに分岐させた例を示している。図例では、これら電源線21、第1電源線21A及び第2電源線21Bのそれぞれを2本の電源線によって構成した例を示している。この電源線21に、第1検知部20A及び第2検知部20B専用のブレーカー8を設けた構成としてもよい(図1参照)。
第1電源線21Aと第2電源線21Bとは、それぞれが第1検知部20A及び第2検知部20Bに接続されるように言わば並列的に設けられている。
第1電源線21Aと第2電源線21Bとに分岐させる分岐部は、外部電源9からの電源を、第1検知部20A及び第2検知部20Bに供給可能なように適宜のコネクタや端子等によって構成されていてもよい。
【0031】
第1信号線19A及び第2信号線19Bを含む信号線19並びに第1電源線21A及び第2電源線21Bを含む電源線21は、適宜の導電材料によって形成された芯線と、絶縁材料によって形成され芯線を被覆する被覆部材と、を備えた構成でもよい。
信号線19は、図2に示すように、上枠6に設けられた上下方向に貫通する挿通孔6aに挿通されて制御ブロック10の制御部11に接続されてもよい。この場合、上枠6を固定するまぐさ等の上枠下地にも挿通孔6aに連通するように上下方向に貫通する挿通孔を設けた構成としてもよい。
【0032】
第1検知部20A及び第2検知部20Bの接続部への信号線19及び電源線21の配線は、壁体(垂れ壁)を構成する壁厚方向両側のそれぞれの壁パネルに固定されるボックス状部材(パネルボックス)7,7内において行うようにしてもよい。このような構成とすれば、電源線21(第1電源線21A及び第2電源線21B)を構成するVVFケーブル等の外被覆材が剥がされた部分や端子部等が壁裏空間において露出せず、また、これらがグラスウール等の断熱材に接触するようなことを抑制することができる。これらボックス状部材7,7は、耐熱性素材から形成されていてもよい。
これらボックス状部材7,7は、壁厚方向外側に向けて開口する略直方体箱状とされている。これらボックス状部材7,7には、壁パネルに形成された取付孔に嵌め込まれた状態で、壁パネルの表面側に当接される当接片部と、表面側から操作されて壁厚方向に変位し、壁パネルの裏面側に当接される当接片部と、が設けられていてもよい。つまり、ボックス状部材7,7には、壁パネルを厚さ方向両側から挟むように保持する当接片部が設けられていてもよい。このような構成とすれば、間柱等の下地のない箇所に施工する場合にもボックス状部材7,7を壁パネルに容易に固定することができる。
【0033】
これらボックス状部材7,7には、適宜のケーブル挿通孔が設けられている。図例では、各ボックス状部材7,7に、第1信号線19A及び第2信号線19Bのそれぞれが挿通されるケーブル挿通孔と、第1電源線21A及び第2電源線21Bのそれぞれが挿通されるケーブル挿通孔と、を設けた例を示している。図例では、分岐された第1電源線21A及び第2電源線21Bのそれぞれを各ボックス状部材7,7のケーブル挿通孔に挿通した例を示しているが、このような配線態様に限られない。例えば、後記する変形例の場合には、いずれか一方のボックス状部材7において電源線21を分岐させ、その分岐された一方の電源線(第1電源線21Aまたは第2電源線21B)を、壁裏空間を介して他方のボックス状部材7に導入するようにしてもよい。その他、種々の配線態様としてもよく、更には、このようなボックス状部材7,7を設けることなく配線するようにしてもよい。
【0034】
第1検知部20A及び第2検知部20Bの電源を入切操作する際に操作される電源入切スイッチ22は、本実施形態では、第1検知部20A及び第2検知部20Bのそれぞれの電源を個別に入切操作可能とされている。このような構成とすれば、第1検知部20A及び第2検知部20Bの両方の電源を切断したり、いずれか一方のみの電源を切断したりすることができ、種々の利用態様に対応することができる。
この電源入切スイッチ22には、第1検知部20Aの電源を入切する第1入切スイッチ22Aと、第2検知部20Bの電源を入切する第2入切スイッチ22Bと、が設けられている。図例では、これら第1入切スイッチ22Aと第2入切スイッチ22Bとを、第1入切スイッチ22Aを上側として上下に設けた例を示しているが、このような配置に限られない。また、図例では、第1入切スイッチ22A及び第2入切スイッチ22Bを、押操作されることで第1検知部20A及び第2検知部20Bの電源を入切する構成とした例を示しているが、傾倒操作されるタンブラースイッチやレバー操作されるトグルスイッチ等としてもよい。また、第1入切スイッチ22A及び第2入切スイッチ22Bを、一つのスイッチプレートに設けた例を示しているが、これらを個別に設けた構成等としてもよい。この場合、第1入切スイッチ22A及び第2入切スイッチ22Bの両方を、第2検知部20Bが設けられた空間側(戸厚方向他方側)に設けた態様に代えて、以下のようにしてもよい。例えば、第1検知部20Aが設けられた空間側に第2入切スイッチ22Bを設け、第2検知部20Bが設けられた空間側に第1入切スイッチ22Aを設けた構成としてもよい。または、第1検知部20Aが設けられた空間側に第1入切スイッチ22Aを設け、第2検知部20Bが設けられた空間側に第2入切スイッチ22Bを設けた構成としてもよい。
【0035】
第1入切スイッチ22Aは、図3(a)に示すように、電源線21から分岐され第1検知部20Aに接続される第1電源線21Aに設けられている。第2入切スイッチ22Bは、電源線21から分岐され第2検知部20Bに接続される第2電源線21Bに設けられている。図例では、これら第1入切スイッチ22A及び第2入切スイッチ22Bを、いわゆる片切スイッチとした例を示しているが、両切スイッチとしてもよい。
第1検知部20A及び第2検知部20Bの適所や、第1入切スイッチ22A及び第2入切スイッチ22Bに、第1検知部20A及び第2検知部20Bの電源の入切状態を表示する適宜の表示部を設けた構成としてもよい。例えば、第1入切スイッチ22A及び第2入切スイッチ22Bのそれぞれに、第1検知部20A及び第2検知部20Bの電源がONまたはOFFの際に点灯する発光部等を設けた構成としてもよい。または、第1入切スイッチ22A及び第2入切スイッチ22Bのそれぞれに、第1検知部20A及び第2検知部20Bの電源ON時と電源OFF時とで異なる色で点灯する発光部等を設けた構成等としてもよい。
【0036】
本実施形態に係る戸開閉装置2の設置構造においては、この電源入切スイッチ22は、床3から1200mm~2000mmの高さの範囲内に設置されていてもよい。このような構成とすれば、電源入切スイッチ22の高さがペットや乳幼児等の見守り対象が操作し難い高さとなり、意図しない電源入切スイッチ22の操作を抑止することができる。つまり、操作し易い高さ(例えば、床3から800mm~1000mm程度の高さ)に設けられる引手27よりも上方側に電源入切スイッチ22を設けた構成としてもよい。
図1では、電源入切スイッチ22を設ける高さHを、床3から電源入切スイッチ22の下端までの高さHとした例を示しているが、床3から電源入切スイッチ22の上下方向中央部や上端までの高さH等としてもよい。
この電源入切スイッチ22は、床3から1200mm以上の高さHに設置されてもよく、好ましくは、1400mm以上の高さHに設置されてもよい。この電源入切スイッチ22は、床3から2000mm以下の高さHに設置されてもよく、好ましくは、1800mm以下の高さHに設置されてもよい。より好ましくは、電源入切スイッチ22は、床3から1500mm~1700mmの高さの範囲内に設置されてもよい。このような構成とすれば、成人によって操作可能な高さでありながらも、成人が背負うカバン等が当たり難い位置ともなり、意図しない電源入切スイッチ22の操作を効果的に抑止することができる。
【0037】
また、図1では、電源入切スイッチ22は、戸パネル24によって開閉される出入口5が設けられた壁体の壁面4に設置された例を示しているが、該壁体に直交する壁体の壁面等に設置されてもよい。また、第2検知部20Bが設けられた空間側の壁面4に電源入切スイッチ22を設置した態様に代えて、第1検知部20Aが設けられた空間側の壁面に電源入切スイッチ22を設置した態様等としてもよい。
【0038】
上記構成とされた戸開閉装置2(引戸装置1)においては、以下のような態様で利用してもよい。
例えば、図3(a)に示すように、第1入切スイッチ22A及び第2入切スイッチ22Bの両方をON、つまり、戸厚方向両側の第1検知部20A及び第2検知部20Bの電源をONとする。この状態では、図3(b)に示すように、戸厚方向両側のそれぞれから戸パネル24に接近する検知対象を第1検知部20A及び第2検知部20Bのそれぞれにおいて検知可能となる。そして、第1検知部20A及び第2検知部20Bの一方が検知対象を検知すれば、制御部11に向けて開信号が出力され、駆動部16が制御部11に制御されて戸パネル24が閉鎖位置から全開位置にスライドされる。この場合、両側の第1検知部20A及び第2検知部20Bにおいて検知対象を非検知となれば、駆動部16が制御部11に制御されて戸パネル24が全開位置から閉鎖位置にスライドされてもよい。または、所定時間が経過すれば、戸パネル24が全開位置から閉鎖位置にスライドされてもよい。
【0039】
一方、図4(a)に示すように、第1入切スイッチ22A及び第2入切スイッチ22Bのうちの一方としての第1入切スイッチ22AをOFFとし、他方としての第2入切スイッチ22BをONとする。つまり、電源入切スイッチ22が設けられた空間とは異なる空間側の検知対象を検知する第1検知部20Aの電源をOFFとし、電源入切スイッチ22が設けられた空間側の検知対象を検知する第2検知部20Bの電源をONとする。この状態では、図4(b)に示すように、第1検知部20Aが設けられた空間側においては、ペット等の見守り対象を検知することなく、戸パネル24の開放を抑止することができる。つまり、第1検知部20Aが設けられた空間側から電源入切スイッチ22が設けられた空間側への見守り対象の通過を阻止することができる。このような状態においても、上記のような戸側検知部28を設けた構成とすれば、戸側検知部28が検知すれば、第1検知部20Aが設けられた空間側においても戸パネル24を開放させることができる。
また、第2検知部20Bが設けられた空間側において検知対象を検知すれば、上記同様、戸パネル24が開放される。
【0040】
また、図示を省略しているが、第1入切スイッチ22A及び第2入切スイッチ22Bの両方をOFF、つまり、戸厚方向両側の第1検知部20A及び第2検知部20Bの電源をOFFとすることもできる。この状態では、戸厚方向両側の空間側においてペット等の見守り対象を検知することなく、戸パネル24の開放を抑止することができる。つまり、戸厚方向両側の空間側において見守り対象の通過を阻止することができる。
上記構成とされた戸開閉装置2(引戸装置1)の利用態様としては、上記のような態様に限られず、その他、種々の態様で利用することができる。
【0041】
次に、本実施形態に係る戸開閉装置の変形例及び同変形例に係る戸開閉装置の設置構造の一例について、図5を参照して説明する。
本変形例では、先に説明した例との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。本変形例では、先に説明した例と同様に奏する作用効果についても説明を省略または簡略に説明する。
【0042】
本変形例に係る戸開閉装置2A(引戸装置1A)は、上記同様、第1検知部20A及び第2検知部20Bを備えている。
本変形例では、第1検知部20A及び第2検知部20Bの電源を入切操作する際に操作される電源入切スイッチ22Cの構成が上記した例とは主に異なる。
電源入切スイッチ22Cは、第1検知部20A及び第2検知部20Bの電源を同時(同期的)に入切操作可能とされている。つまり、電源入切スイッチ22Cは、第1検知部20A及び第2検知部20Bの両方をONまたはOFFする構成とされている。この電源入切スイッチ22Cは、第1電源線21Aと第2電源線21Bとに分岐させる分岐部の上流側(外部電源9側)の電源線21に設けられている。このような構成とすれば、第1検知部20A及び第2検知部20Bの電源の入切操作が可能でありながらも、電源入切スイッチ22Cの構造の簡素化を図ることができる。
【0043】
上記した各例では、戸厚方向両側のそれぞれの検知エリア内の検知対象を検知する第1検知部20A及び第2検知部20Bを設けた例を示しているが、いずれか一方のみを設けた構成としてもよい。つまり、戸厚方向一方側の検知部20を構成する第1検知部20Aのみを設け、第2検知部20Bを設けていない構成としてもよい。この場合は、戸厚方向一方側に電源入切スイッチ22,22Cを設置するようにしてもよく、または、戸厚方向他方側に電源入切スイッチ22,22Cを設置するようにしてもよい。また、この場合は、戸厚方向他方側に、他の検知部や、タッチスイッチ等の操作部等を設けた構成としてもよい。
上記各例に係る戸開閉装置2,2Aの各部材及び各部の構成は、一例に過ぎず、その他、種々の変形が可能である。
【0044】
<付記>
以上の実施の形態の記載により、以下の技術が開示される。
<技術1>
戸パネルを戸幅方向にスライドさせる際に駆動される駆動部と、該駆動部を制御する制御部と、戸厚方向一方側に設けられ、戸厚方向一方側の検知エリア内の検知対象を検知し前記制御部に向けて開信号を出力する検知部と、該検知部と外部電源とを接続する電源線に接続され、戸厚方向一方側または他方側の壁面に設置される電源入切スイッチと、を備えている戸開閉装置。
<技術2>
閉鎖位置の前記戸パネルの開放側への手動操作を検知または引手部分近傍の検知対象を検知し前記制御部に向けて開信号を出力する戸側検知部を備えている技術1に記載の戸開閉装置。
<技術3>
戸厚方向一方側の前記検知部を構成する第1検知部と、戸厚方向他方側の検知エリア内の検知対象を検知し前記制御部に向けて開信号を出力する第2検知部と、を備えている技術1または技術2に記載の戸開閉装置。
<技術4>
前記電源入切スイッチは、前記第1検知部及び前記第2検知部の電源の入切操作が可能とされている技術3に記載の戸開閉装置。
<技術5>
技術1または技術2に記載の戸開閉装置の設置構造であって、前記検知部が戸厚方向一方側に設置され、前記電源入切スイッチが戸厚方向他方側の壁面に設置されている設置構造。
<技術6>
技術1~技術4のいずれか1項に記載の戸開閉装置の設置構造であって、前記電源入切スイッチは、床から1200mm~2000mmの高さの範囲内に設置されている設置構造。
【符号の説明】
【0045】
2,2A 戸開閉装置
11 制御部
16 駆動部
20 検知部
20A 第1検知部
20B 第2検知部
21 電源線
21A 第1電源線(電源線)
21B 第2電源線(電源線)
22,22C 電源入切スイッチ
22A 第1入切スイッチ(電源入切スイッチ)
22B 第2入切スイッチ(電源入切スイッチ)
24 戸パネル
28 戸側検知部
4 壁面
9 外部電源
図1
図2
図3
図4
図5