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特開2024-8509情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム及び端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024008509
(43)【公開日】2024-01-19
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム及び端末
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20240112BHJP
   G06Q 30/02 20230101ALN20240112BHJP
【FI】
G06Q50/12
G06Q30/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022110443
(22)【出願日】2022-07-08
(71)【出願人】
【識別番号】303040183
【氏名又は名称】サッポロビール株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100176773
【弁理士】
【氏名又は名称】坂西 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100153040
【弁理士】
【氏名又は名称】川井 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】新井 健司
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
5L049CC23
(57)【要約】
【課題】所定の体験を得られる可能性が高い店舗の情報を容易に得る。
【解決手段】情報提供装置10は、ユーザの端末からエリア情報を取得する位置情報取得部11と、エリア情報に示される位置又は地理的範囲から所与の近傍の程度の範囲内に位置する店舗に関する店舗情報を登録店舗情報記憶部22から抽出する店舗情報抽出部12であって、登録店舗情報記憶部22は、少なくとも店舗の位置を示す位置情報及び店舗における体験情報が当該店舗に関連付けられた店舗情報を記憶している、店舗情報抽出部12と、抽出された店舗情報を、当該店舗情報に含まれる体験情報と共に端末に送信する情報提供部13であって、体験情報は、ユーザの端末から送信された、所定の体験をできたこと又はできなかったことを示す投稿情報に基づく、情報提供部13と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗における所定の体験の体験情報を提供する情報提供装置であって、
ユーザの端末のうちの第1の端末から、位置または地理的範囲を示す第1のエリア情報を取得する位置情報取得部と、
前記第1のエリア情報に示される位置または地理的範囲から所与の近傍の程度の範囲内に位置する店舗に関する店舗情報を登録店舗情報記憶部から抽出する店舗情報抽出部であって、前記登録店舗情報記憶部は、少なくとも店舗の位置を示す位置情報及び前記店舗における前記体験情報が当該店舗に関連付けられた店舗情報を記憶している、店舗情報抽出部と、
前記店舗情報抽出部により抽出された前記店舗情報を、当該店舗情報に含まれる前記体験情報と共に前記第1の端末に送信する情報提供部であって、前記体験情報は、前記ユーザの端末から送信された、前記所定の体験をできたこと又はできなかったことを示す投稿情報に基づく、情報提供部と、
を備える情報提供装置。
【請求項2】
前記位置情報取得部は、ユーザの端末のうちの第2の端末から、前記第2の端末の位置を示す位置情報である第2の位置情報を取得し、
前記店舗情報抽出部は、前記第2の位置情報に基づいて、前記第2の端末の位置から所与の近傍の程度の範囲内に位置する店舗に関する店舗情報を前記登録店舗情報記憶部から抽出し、
前記情報提供部は、前記店舗情報抽出部により抽出された前記店舗情報を前記第2の端末に送信し、
前記情報提供装置は、
前記店舗情報の送信に応じて前記第2の端末から送信された前記投稿情報であって、前記第2の端末に送信された店舗情報に示される店舗において前記所定の体験をできたこと又はできなかったことを示す投稿情報を取得する投稿情報取得部と、
取得された前記投稿情報を、当該投稿情報に示される前記店舗に関連付けて、前記登録店舗情報記憶部における当該店舗の前記体験情報として登録する情報登録部と、を更に備える、
請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
ユーザの所定の体験に関する投稿の資格である投稿資格の有無を示す第1の資格情報を含むユーザ情報を参照して、前記第2の端末のユーザの前記第1の資格情報を取得する資格確認部、をさらに備え、
前記情報登録部は、前記第2の端末のユーザが前記投稿資格を有している場合に、前記投稿情報を登録する、
請求項2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記情報提供部により送信された前記店舗情報を受信した前記第2の端末から送信された、登録対象店舗に関する登録対象店舗情報を取得する登録店舗情報取得部、を更に備え、
前記投稿情報取得部は、前記第2の端末から送信された、前記登録対象店舗における前記投稿情報を取得し、
前記情報登録部は、前記投稿情報取得部により取得された前記投稿情報と関連付けて、前記登録対象店舗情報を前記登録店舗情報記憶部に登録する、
請求項2または3に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記資格確認部は、
ユーザの登録対象店舗の登録の資格である登録資格の有無を示す第2の資格情報を含むユーザ情報を参照して、前記第2の端末のユーザの前記第2の資格情報を取得し、
前記情報登録部は、前記第2の端末のユーザが前記登録資格を有している場合に、前記登録対象店舗情報を登録する、
請求項4に記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記情報登録部は、
前記登録対象店舗情報と前記登録店舗情報記憶部に記憶されている既登録の店舗情報との間の、対応する情報の類似の程度が所定の程度未満である場合に、前記登録対象店舗情報を前記登録店舗情報記憶部に登録し、
前記登録対象店舗情報と前記既登録の店舗情報との間の、対応する情報の類似の程度が所定の程度以上である場合に、前記登録対象店舗情報を前記既登録の店舗情報に統合して登録する、
請求項4に記載の情報提供装置。
【請求項7】
前記投稿情報を送信した前記第2の端末のユーザに、第1の種別の特典を付与する特典付与部であって、前記第2の端末に前記特典を示す特典データを送信すること又は前記第2の端末のユーザを識別するユーザIDに前記特典データを関連付けることにより、前記第1の種別の特典を付与する、特典付与部、を更に備える、
請求項2に記載の情報提供装置。
【請求項8】
前記特典付与部は、前記所定の体験をできなかったことを示す前記投稿情報を送信した前記第2の端末のユーザに、前記第1の種別とは異なる第2の種別の特典を付与する、
請求項7に記載の情報提供装置。
【請求項9】
前記情報提供部により送信される前記体験情報は、前記所定の体験をできたことを示す前記投稿情報の数、及び、前記所定の体験をできなかったことを示す前記投稿情報の数に関する情報を含む、
請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項10】
前記第1のエリア情報は、前記第1の端末の位置を示す第1の位置情報である、
請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項11】
店舗における所定の体験の体験情報を提供する情報提供装置における情報提供方法であって、
ユーザの端末のうちの第1の端末から、位置または地理的範囲を示す第1のエリア情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記第1のエリア情報に示される位置または地理的範囲から所与の近傍の程度の範囲内に位置する店舗に関する店舗情報を登録店舗情報記憶部から抽出する店舗情報抽出ステップであって、前記登録店舗情報記憶部は、少なくとも店舗の位置を示す位置情報及び前記店舗における前記体験情報が当該店舗に関連付けられた店舗情報を記憶している、店舗情報抽出ステップと、
前記店舗情報抽出ステップにおいて抽出された前記店舗情報を、当該店舗情報に含まれる前記体験情報と共に前記第1の端末に送信する情報提供ステップであって、前記体験情報は、前記ユーザの端末から送信された、前記所定の体験をできたこと又はできなかったことを示す投稿情報に基づく、情報提供ステップと、
を有する情報提供方法。
【請求項12】
所定の体験の体験情報を提供する情報提供装置から、前記体験情報を提供される端末として、コンピュータを機能させるための情報提供プログラムであって、
前記コンピュータに、
前記情報提供装置に、位置または地理的範囲を示すエリア情報を送信する位置情報送信機能と、
前記エリア情報の送信に応じて前記情報提供装置から送信された、前記体験情報を伴う店舗情報を取得する店舗情報取得機能と、
前記店舗情報を提示する店舗情報提示機能と、
を実現させる情報提供プログラム。
【請求項13】
取得した店舗情報のうちの一の店舗情報に示される店舗において、前記所定の体験をできたこと又はできなかったことを示す投稿情報を前記一の店舗情報に示される店舗に関連付けて前記情報提供装置に送信する体験情報送信機能、
を更に実現させる、請求項12に記載の情報提供プログラム。
【請求項14】
前記店舗情報の受信に応じて入力された登録対象店舗に関する登録対象店舗情報を前記情報提供装置に送信する店舗情報送信機能、
を更に実現させる、請求項13に記載の情報提供プログラム。
【請求項15】
所定の体験の体験情報を提供する情報提供装置から、前記体験情報を提供される端末であって、
前記情報提供装置に位置または地理的範囲を示す第1のエリア情報を送信する位置情報送信部と、
前記第1のエリア情報の送信に応じて前記情報提供装置から送信された、前記体験情報を伴う店舗情報を取得する店舗情報取得部と、
前記店舗情報を提示する店舗情報提示部と、
備える端末。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗における所定の体験の体験情報を提供する情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
飲食店等の店舗を検索するシステムが知られている。このようなシステムは、店舗訪問時のコメント及びメニューの写真等を登録する機能を有している。また、特許文献1には、飲食店等のメニューに対する評価を蓄積し、ユーザのニーズに合致するメニュー等の商品を検索できると共に、その商品を提供する店舗の情報を提供するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-73577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、飲食店等の店舗を検索するようなシステムでは、店舗において提供を受けられる商品等の情報は、頻繁には更新されておらず、リアルタイム性に乏しい傾向があった。また、そのようなシステムにおいては提供を受けられる情報は投稿されていても、提供を受けられなかった情報は投稿されていなかった。従って、検索した店舗が所望の商品を提供しているという情報を参照して、その店舗を訪問した場合であっても、店舗訪問時に、その商品の提供を受けるという体験を得られない場合があった。
【0005】
そこで、本発明は、所定の体験を得られる可能性が高い店舗の情報を容易に得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示の第1の一側面に係る情報提供装置は、店舗における所定の体験の体験情報を提供する情報提供装置であって、ユーザの端末のうちの第1の端末から、位置または地理的範囲を示す第1のエリア情報を取得する位置情報取得部と、第1のエリア情報に示される位置または地理的範囲から所与の近傍の程度の範囲内に位置する店舗に関する店舗情報を登録店舗情報記憶部から抽出する店舗情報抽出部であって、登録店舗情報記憶部は、少なくとも店舗の位置を示す位置情報及び店舗における体験情報が当該店舗に関連付けられた店舗情報を記憶している、店舗情報抽出部と、店舗情報抽出部により抽出された店舗情報を、当該店舗情報に含まれる体験情報と共に第1の端末に送信する情報提供部であって、体験情報は、ユーザの端末から送信された、所定の体験をできたこと又はできなかったことを示す投稿情報に基づく、情報提供部と、を備える。
【0007】
上記課題を解決するために、本開示の第1の一側面に係る情報提供方法は、店舗における所定の体験の体験情報を提供する情報提供装置における情報提供方法であって、ユーザの端末のうちの第1の端末から、位置または地理的範囲を示す第1のエリア情報を取得する位置情報取得ステップと、第1のエリア情報に示される位置または地理的範囲から所与の近傍の程度の範囲内に位置する店舗に関する店舗情報を登録店舗情報記憶部から抽出する店舗情報抽出ステップであって、登録店舗情報記憶部は、少なくとも店舗の位置を示す位置情報及び店舗における体験情報が当該店舗に関連付けられた店舗情報を記憶している、店舗情報抽出ステップと、店舗情報抽出ステップにおいて抽出された店舗情報を、当該店舗情報に含まれる体験情報と共に第1の端末に送信する情報提供ステップであって、体験情報は、ユーザの端末から送信された、所定の体験をできたこと又はできなかったことを示す投稿情報に基づく、情報提供ステップと、を有する。
【0008】
上記の側面によれば、第1の端末から送信されたエリア情報に示される位置または地理的範囲の近傍に所在する店舗の店舗情報が第1の端末に送信される。店舗情報は、店舗の位置情報を含むと共に、所定の体験の可否を示す体験情報を含む。従って、第1の端末のユーザは、店舗情報の参照により、所定の体験を得られる可能性が高い店舗の情報を容易に得ることが可能となる。
【0009】
第2の側面に係る情報提供装置では、第1の側面に係る情報提供装置において、位置情報取得部は、ユーザの端末のうちの第2の端末から、第2の端末の位置を示す位置情報である第2の位置情報を取得し、店舗情報抽出部は、第2の位置情報に基づいて、第2の端末の位置から所与の近傍の程度の範囲内に位置する店舗に関する店舗情報を登録店舗情報記憶部から抽出し、情報提供部は、店舗情報抽出部により抽出された店舗情報を第2の端末に送信し、情報提供装置は、店舗情報の送信に応じて第2の端末から送信された投稿情報であって、第2の端末に送信された店舗情報に示される店舗において所定の体験をできたこと又はできなかったことを示す投稿情報を取得する投稿情報取得部と、取得された投稿情報を、当該投稿情報に示される店舗に関連付けて、登録店舗情報記憶部における当該店舗の体験情報として登録する情報登録部と、を更に備えることとしてもよい。
【0010】
上記の側面によれば、第2の端末の位置の近傍に所在する店舗の店舗情報が第2の端末に提供され、提供された店舗情報に示される店舗における所定の体験の可否を示す投稿情報が第2の端末から送信され、送信された投稿情報が当該店舗に関連付けられた体験情報として登録される。これにより、店舗における実際の所定の体験の可否を示す精度の高い情報の蓄積が可能となる。
【0011】
第3の側面に係る情報提供装置では、第2の側面に係る情報提供装置において、ユーザの所定の体験に関する投稿の資格である投稿資格の有無を示す第1の資格情報を含むユーザ情報を参照して、第2の端末のユーザの第1の資格情報を取得する資格確認部、をさらに備え、情報登録部は、第2の端末のユーザが投稿資格を有している場合に、投稿情報を登録することとしてもよい。
【0012】
上記の側面によれば、所定の第1の資格を有することを投稿情報の登録の条件とすることにより、体験情報として蓄積される投稿情報の信頼性を向上させることが可能となる。また、例えば、資格の付与の条件を、当該情報提供装置により構成されるサービスの利用頻度に基づくこととすることにより、ユーザに対してサービスの利用の動機を与えることができる。
【0013】
第4の側面に係る情報提供装置では、第2または3の側面に係る情報提供装置において、情報提供部により送信された店舗情報を受信した第2の端末から送信された、登録対象店舗に関する登録対象店舗情報を取得する登録店舗情報取得部、を更に備え、投稿情報取得部は、第2の端末から送信された、登録対象店舗における投稿情報を取得し、情報登録部は、投稿情報取得部により取得された投稿情報と関連付けて、登録対象店舗情報を登録店舗情報記憶部に登録することとしてもよい。
【0014】
上記の側面によれば、例えば、第2の端末において受信した店舗情報の中に、所定の体験ができた又はできなかった店舗に該当する店舗情報がなかった場合に、第2の端末のユーザは、当該店舗に関する登録対象店舗情報を送信することができる。第2の端末から送信された登録対象店舗情報が、当該店舗における所定の体験の可否を示す投稿情報と共に取得及び登録される。従って、情報提供装置において登録されていなかった店舗における体験情報の蓄積が可能となる。
【0015】
第5の側面に係る情報提供装置では、第4の側面に係る情報提供装置において、資格確認部は、ユーザの登録対象店舗の登録の資格である登録資格の有無を示す第2の資格情報を含むユーザ情報を参照して、第2の端末のユーザの第2の資格情報を取得し、情報登録部は、第2の端末のユーザが登録資格を有している場合に、登録対象店舗情報を登録することとしてもよい。
【0016】
上記の側面によれば、所定の第2の資格を有することを登録対象店舗情報の登録の条件とすることにより、蓄積される店舗情報の信頼性を向上させることが可能となる。また、例えば、資格の付与の条件を、当該情報提供装置により構成されるサービスの利用頻度に基づくこととすることにより、ユーザに対してサービスの利用の動機を与えることができる。
【0017】
第6の側面に係る情報提供装置では、第4または5の側面に係る情報提供装置において、情報登録部は、登録対象店舗情報と登録店舗情報記憶部に記憶されている既登録の店舗情報との間の、対応する情報の類似の程度が所定の程度未満である場合に、登録対象店舗情報を登録店舗情報記憶部に登録し、登録対象店舗情報と既登録の店舗情報との間の、対応する情報の類似の程度が所定の程度以上である場合に、登録対象店舗情報を既登録の店舗情報に統合して登録することとしてもよい。
【0018】
上記の側面によれば、登録対象店舗情報と、既登録の店舗情報との間における、含まれる情報のゆらぎに起因する店舗情報の重複登録が防止される。
【0019】
第7の側面に係る情報提供装置では、第2~6の側面いずれか一つの側面に係る情報提供装置において、投稿情報を送信した第2の端末のユーザに、第1の種別の特典を付与する特典付与部であって、第2の端末に特典を示す特典データを送信すること又は第2の端末のユーザを識別するユーザIDに特典データを関連付けることにより、第1の種別の特典を付与する、特典付与部、を更に備えることとしてもよい。
【0020】
上記の側面によれば、第2の端末のユーザに対して、特典の付与をインセンティブとして投稿情報の送信の動機を与えることが可能となる。
【0021】
第8の側面に係る情報提供装置では、第7の側面に係る情報提供装置において、特典付与部は、所定の体験をできなかったことを示す投稿情報を送信した第2の端末のユーザに、第1の種別とは異なる第2の種別の特典を付与することとしてもよい。
【0022】
上記の側面によれば、所定の体験をできなかったことを示す投稿情報も有用な情報であることに鑑みて、所定の体験をできたことを示す投稿情報が投稿された場合とは異なる特典を付与することにより、特典の付与をインセンティブとして、所定の体験をできなかったことを示す投稿情報の送信の動機を第2の端末のユーザに対して与えることが可能となる。
【0023】
第9の側面に係る情報提供装置では、第1~8の側面のいずれか一つの側面に係る情報提供装置において、情報提供部により送信される体験情報は、所定の体験をできたことを示す投稿情報の数、及び、所定の体験をできなかったことを示す投稿情報の数に関する情報を含むこととしてもよい。
【0024】
上記の側面によれば、体験情報の参照により、所定の体験の可否に関する詳細な情報を得ることが可能となる。
【0025】
第10の側面に係る情報提供装置では、第1~9の側面のいずれか一つの側面に係る情報提供装置において、第1のエリア情報は、第1の端末の位置を示す第1の位置情報であることとしてもよい。
【0026】
上記の側面によれば、第1の端末の所在位置の近傍に所在する店舗の店舗情報が第1の端末に送信される。従って、第1の端末のユーザは、店舗情報の参照により、現在の所在位置の近傍にて所定の体験を得られる可能性が高い店舗の情報を容易に得ることが可能となる。
【0027】
上記課題を解決するために、本開示の第12の一側面に係る情報提供プログラムは、所定の体験の体験情報を提供する情報提供装置から、体験情報を提供される端末として、コンピュータを機能させるための情報提供プログラムであって、コンピュータに、情報提供装置に、位置または地理的範囲を示すエリア情報を送信する位置情報送信機能と、エリア情報の送信に応じて情報提供装置から送信された、体験情報を伴う店舗情報を取得する店舗情報取得機能と、店舗情報を提示する店舗情報提示機能と、を実現させる。
【0028】
上記課題を解決するために、本開示の第15の一側面に係る端末は、所定の体験の体験情報を提供する情報提供装置から、体験情報を提供される端末であって、情報提供装置に位置または地理的範囲を示す第1のエリア情報を送信する位置情報送信部と、第1のエリア情報の送信に応じて情報提供装置から送信された、体験情報を伴う店舗情報を取得する店舗情報取得部と、店舗情報を提示する店舗情報提示部と、備える。
【0029】
上記の側面によれば、エリア情報に示される位置又は地理的範囲の近傍に所在する店舗の店舗情報が端末に送信される。店舗情報は、店舗の位置情報を含むと共に、所定の体験の可否を示す体験情報を含む。従って、端末のユーザは、提示された店舗情報の参照により、所定の体験を得られる可能性が高い店舗の情報を容易に得ることが可能となる。
【0030】
第13の側面に係る情報提供プログラムでは、第12の側面に係る情報提供プログラムにおいて、取得した店舗情報のうちの一の店舗情報に示される店舗において、所定の体験をできたこと又はできなかったことを示す投稿情報を一の店舗情報に示される店舗に関連付けて情報提供装置に送信する体験情報送信機能、を更に実現させることとしてもよい。
【0031】
上記の側面によれば、端末の位置の近傍に所在する店舗の店舗情報が端末に提供され、提供された店舗情報に示される店舗における所定の体験の可否を示す投稿情報が端末から情報提供装置に送信される。送信された投稿情報が当該店舗に関連付けられた体験情報として情報提供装置において登録されることにより、店舗における実際の所定の体験の可否を示す精度の高い情報の蓄積が可能となる。
【0032】
第14の側面に係る情報提供プログラムでは、第13の側面に係る情報提供プログラムにおいて、店舗情報の受信に応じて入力された登録対象店舗に関する登録対象店舗情報を情報提供装置に送信する店舗情報送信機能、を更に実現させることとしてもよい。
【0033】
上記の側面によれば、例えば、端末において受信した店舗情報の中に、所定の体験ができた又はできなかった店舗に該当する店舗情報がなかった場合に、端末のユーザは、当該店舗に関する登録対象店舗情報を送信することができる。端末から送信された登録対象店舗情報が、当該店舗における所定の体験の可否を示す投稿情報と共に情報提供装置において取得及び登録されることにより、情報提供装置において登録されていなかった店舗における体験情報の蓄積が可能となる。
【発明の効果】
【0034】
本開示の一側面によれば、所定の体験を得られる可能性が高い店舗の情報を容易に得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】情報提供システムのシステム構成を示す図である。
図2】情報提供装置の機能構成を示すブロック図である。
図3】端末の機能構成を示すブロック図である。
図4】情報提供装置及び端末のハードウェア構成を示す図である。
図5】登録店舗情報記憶部に記憶されている店舗情報の構成及び記憶されているデータの例を示す図である。
図6】体験情報記憶部に記憶されている体験情報の構成及び記憶されているデータの例を示す図である。
図7】ユーザ情報記憶部に記憶されているユーザ情報の構成及び記憶されているデータの例を示す図である。
図8】情報提供システムにおいて実施される情報提供方法の処理内容を示すフローチャートである。
図9】情報提供システムにおいて実施される情報提供方法の処理内容を示すフローチャートである。
図10】端末において店舗情報を表示する表示画面例を示す図である。
図11】端末において登録対象店舗情報を送信するための表示画面例を示す図である。
図12】端末において投稿情報を送信するための表示画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0037】
図1は、情報提供システムのシステム構成を示す図である。情報提供システム1は、本実施形態に係る情報提供装置を含んで構成される。情報提供システム1は、情報提供装置10とネットワークNを介して通信可能に構成された端末30を含む。なお、図1では、3台の端末30が示されているが、端末30の数はこの限りではない。
【0038】
図2は、本実施形態に係る情報提供装置10の機能構成を示すブロック図である。情報提供装置10は、店舗における所定の体験の体験情報を提供する装置である。体験情報は、所定の体験の可否に関する情報であって、所定の体験ができたこと又はできなかったことを示す情報を含み得る。本実施形態における店舗は、所定の体験が可能な店舗であれば、その種別は限定されないが、例えば飲食店等である。所定の体験は、例えば、サービスの提供を受けたこと等であり、具体的には、例えば、飲食店において特定メニューの飲食ができたこと等である。所定の体験は、例えば、特定の銘柄のビールを飲めたことであってもよい。このように、情報提供装置10は、特定メニュー関する在庫状況に関する情報を提供するものではない。
【0039】
情報提供装置10は、プロセッサ101を含むコンピュータにより構成され、機能的には、位置情報取得部11、店舗情報抽出部12、情報提供部13、投稿情報取得部14、情報登録部15、資格確認部16、登録店舗情報取得部17及び特典付与部18を備える。これらの各機能部11~18は、図4を参照して説明されるプロセッサ101にプログラムP1(情報提供プログラム)が読み込まれて、そのプログラムが実行されることにより実現される。各機能部の説明は後述する。なお、本実施形態では、各機能部11~18が、情報提供装置10に構成されることとしているが、複数のコンピュータに分散して構成されることとしてもよい。
【0040】
また、情報提供装置10は、ユーザ情報記憶部21、登録店舗情報記憶部22及び体験情報記憶部23といった記憶手段を備える。なお、これらの記憶部21,22,23は、図2に示す例では、情報提供装置10に構成されることとしているが、情報提供装置10からアクセス可能に構成された他の装置に情報提供システム1の要素として構成されてもよい。各記憶部の説明は後述する。
【0041】
図3は、本実施形態に係る端末30の機能構成を示すブロック図である。端末30は、ユーザにより操作され得る装置であって、情報提供装置10から体験情報の提供等される装置である。端末30は、プロセッサ101を含むコンピュータにより構成され、機能的には、位置情報送信部31、店舗情報取得部32、店舗情報提示部33、体験情報送信部34及び店舗情報送信部35を備える。これらの各機能部31~35は、図4を参照して説明されるプロセッサ101にプログラムP1(情報提供プログラム(端末用))が読み込まれて、そのプログラムが実行されることにより実現される。各機能部の説明は後述する。端末30を構成する装置は限定されず、例えば据置型又は携帯型のパーソナルコンピュータでもよいし、高機能携帯電話機(スマートフォン)、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末でもよい。また、端末30は、専用の筐体に構成されたコンピュータ端末であってもよい。この場合において、専用の筐体に構成された端末30は、例えば、駅及び商業施設等に載置されてもよい。また、端末30は、特典記憶部41といった記憶手段を備えてもよい。
【0042】
図4は、情報提供装置10及び端末30のハードウェア構成の一例を示す図であって、情報提供装置10または端末30として機能するコンピュータ100を示す。
【0043】
一例として、コンピュータ100はハードウェア構成要素として、プロセッサ101、主記憶部102、補助記憶部103、および通信部104を備える。
【0044】
プロセッサ101は、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行する演算装置である。プロセッサの例としてCPU(Central Processing Unit)およびGPU(Graphics Processing Unit)が挙げられるが、プロセッサ101の種類はこれらに限定されない。例えば、プロセッサ101は専用回路の組合せでもよい。専用回路はFPGA(Field-Programmable Gate Array)のようなプログラム可能な回路でもよいし、他の種類の回路でもよい。
【0045】
主記憶部102は、情報提供装置10又は端末30を実現するためのプログラム、プロセッサ101から出力された演算結果などを記憶する装置である。主記憶部102は例えばROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)のうちの少なくとも一つにより構成される。
【0046】
補助記憶部103は、一般に主記憶部102よりも大量のデータを記憶することが可能な装置である。補助記憶部103は例えばハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発性記憶媒体によって構成される。補助記憶部103は、コンピュータ100を情報提供装置10又は端末30として機能させるためのプログラムP1と各種のデータとを記憶する。本実施形態では、情報提供装置10を実現させる情報提供プログラム、端末30を実現させる情報提供プログラム(端末用)は、プログラムP1として実装される。また、各記憶部21~23が情報提供装置10に含まれる場合には、各記憶部21~23は、主記憶部102、補助記憶部103及びその他の記憶素子のいずれかに構成されてもよい。
【0047】
通信部104は、通信ネットワークNを介して他のコンピュータとの間でデータ通信を実行する装置である。通信部104は例えばネットワークカードまたは無線通信モジュールにより構成される。
【0048】
情報提供装置10及び端末30の各機能要素は、プロセッサ101または主記憶部102の上に、対応するプログラムP1を読み込ませてプロセッサ101にそのプログラムを実行させることで実現される。プログラムP1は、情報提供装置10または端末30の各機能要素を実現するためのコードを含む。プロセッサ101はプログラムP1に従って通信部104を動作させ、主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを実行する。このような処理により、情報提供装置10及び端末30の各機能要素が実現される。
【0049】
プログラムP1は、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどの有形の記録媒体に固定的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、プログラムP1は、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。
【0050】
再び図2を参照して、情報提供装置10の各機能部及び各記憶部を説明する。位置情報取得部11は、ユーザの端末30(第1の端末、第2の端末)から、エリア情報を取得する。エリア情報は、位置または地理的範囲を示す。エリア情報は、端末30において指定入力された位置または地理的範囲を示す情報であってもよい。また、エリア情報は、当該端末30の位置を示す位置情報であってもよい。端末30の位置情報は、例えば、端末30に備えられたGPS装置(図示せず)により取得される。
【0051】
店舗情報抽出部12は、位置情報取得部11により取得されたエリア情報に示される位置または地理的範囲から、所与の近傍の程度の範囲内に位置する店舗に関する店舗情報を登録店舗情報記憶部22から抽出する。所与の近傍の程度の範囲内に位置する店舗とは、エリア情報が端末30の所在位置を示す位置情報である場合には、例えば、端末30の位置から500m以内に所在する店舗であってもよい。また、店舗情報抽出部12は、端末30の所在位置に近い駅を店舗の最寄り駅として設定している店舗を所与の近傍の程度の範囲内に位置する店舗として、店舗情報を抽出してもよい。
【0052】
図5は、登録店舗情報記憶部22に記憶されている店舗情報の構成及び記憶されているデータの例を示す図である。図5に示されるように、登録店舗情報記憶部22は、店舗を識別する店舗IDに関連付けて、店舗名、住所(位置情報の一種)、位置情報、(特定の飲料を)飲めたユーザ数、飲めなかったユーザ数、及びランクの情報を記憶している。なお、店舗IDに関連付けられる位置情報として、住所は一例であって、必須の情報ではない。
【0053】
店舗名は、店舗の名称である。住所は、店舗の所在を示す情報である。位置情報は、店舗の所在位置を示す位置情報であり、例えば緯度及び経度を含む。
【0054】
なお、本実施形態では、所定の体験は、特定の飲料を飲むことができたことであるとして、登録店舗情報記憶部22に記憶されている飲めたユーザ数(投稿情報数)及び飲めなかったユーザ数(投稿情報数)は、体験情報の一例を構成する。ランクは、当該店舗において所定の体験ができる可能性の高さを示す指標であって、例えば、飲めなかったユーザ数に対する飲めたユーザ数の比較に基づいて設定される。
【0055】
具体的には、店舗情報抽出部12は、端末30の位置を示す位置情報に基づいて、登録店舗情報記憶部22の位置情報を参照し、端末30の位置から所与の近傍の程度の範囲内に位置する店舗情報を抽出する。
【0056】
情報提供部13は、店舗情報抽出部12により抽出された店舗情報を、当該店舗情報に含まれる体験情報と共に端末30に送信する。体験情報は、前述のとおり、ユーザの端末から送信された、所定の体験をできたこと又はできなかったことを示す投稿情報の集計に基づく。なお、情報提供部13は、端末30の位置から店舗の所在位置までの距離が近い順にソートされた店舗情報を端末30に送信してもよい。また、情報提供部13は、ランクの上位からソートされた店舗情報を端末30に送信してもよい。
【0057】
このように、端末30の位置の近傍に所在する店舗の店舗情報が端末30に送信される。店舗情報は、店舗の位置情報を含むと共に、所定の体験の可否を示す体験情報を含む。従って、端末30のユーザは、店舗情報の参照により、所定の体験を得られる可能性が高い店舗の情報を容易に得ることが可能となる。
【0058】
再び図2を参照して、投稿情報取得部14は、店舗情報の送信に応じて端末30(第2の端末)から送信された投稿情報を取得する。投稿情報は、前述のとおり、端末30に送信された店舗情報に示される店舗において所定の体験をできたこと又はできなかったことを示す情報である。後の説明されるように、端末30において、店舗において所定の体験をできたこと又はできなかった旨の入力がユーザにより行われると、端末30は、その入力内容及び店舗を識別する情報(例えば店舗ID)を含む投稿情報を送信する。
【0059】
情報登録部15は、投稿情報取得部14により取得された投稿情報を、当該投稿情報に示される店舗に関連付けて、当該店舗の体験情報として登録する。
【0060】
図6は、体験情報記憶部23に記憶されている体験情報の構成及び記憶されているデータの例を示す図である。体験情報記憶部23は、一例として、店舗を識別する店舗IDごとに、当該店舗に対して投稿された投稿情報を、体験情報として関連付けて記憶している。
【0061】
1件の投稿情報は、ユーザID、ユーザ位置、投稿時刻、飲めた又は飲めなかったことを示す情報及び有効フラグを含む。ユーザ位置は、投稿情報が送信されたときの端末30の位置情報に基づいて取得される情報であって、例えば住所により表される情報である。投稿時刻は、投稿情報が送信されたときに日時を示す情報である。飲めた又は飲めなかったことを示す情報は、当該店舗において特定の飲料を飲めたか否かを示す情報であって、端末30におけるユーザの入力に基づく。飲めた又は飲めなかったことを示す情報が集計された情報が、図5の店舗情報に含まれる体験情報を構成する。
【0062】
有効フラグは、当該投稿情報の信頼性を示す情報である。情報登録部15は、投稿情報におけるユーザ位置が、当該店舗の店舗情報(図5の店舗情報を参照)の住所の情報と所定の程度以上の一致度を有する場合には、「有効」のフラグをセットする。一方、投稿情報におけるユーザ位置が、当該店舗の店舗情報(図5の店舗情報を参照)の住所の情報との一致度が所定の程度に満たない場合には、情報登録部15は、「無効」のフラグをセットする。情報登録部15は、投稿情報の集計により当該店舗の体験情報を生成する際に、無効のフラグがセットされた投稿情報を除外して集計することができる。
【0063】
なお、投稿情報の信頼性を示す情報は、図6に例示した有効フラグに限定されず、例えば、投稿情報の信頼性を1~100の範囲の数値で表す情報であってもよい。また、投稿情報の信頼性を示す情報は、当該投稿情報を投稿したユーザによる投稿数が多いほど、高い信頼性を示すように設定されてもよい。
【0064】
このように、端末30の位置の近傍に所在する店舗の店舗情報が端末30に提供され、提供された店舗情報に示される店舗における所定の体験の可否を示す投稿情報が端末30から送信され、送信された投稿情報が当該店舗に関連付けられた体験情報として登録される。これにより、店舗における実際の所定の体験の可否を示す精度の高い情報の蓄積が可能となる。
【0065】
なお、投稿情報の取得及び登録に際して、ユーザの投稿資格の照合をすることとしてもよい。資格確認部16は、ユーザ情報を参照して、端末30(第2の端末)のユーザの投稿資格に関する資格情報(第1の資格情報)を取得してもよい。第1の資格情報は、ユーザの所定の体験の可否に関する投稿情報の投稿の資格である投稿資格の有無を示す。
【0066】
図7は、ユーザ情報記憶部21に記憶されているユーザ情報の構成及び記憶されているデータの例を示す図である。ユーザ情報記憶部21は、ユーザを識別するユーザIDに関連付けて、ユーザの名前及び資格情報(第1の資格情報)を記憶している。例えば、ユーザID「001」のユーザ「AAA」は、投稿情報の投稿資格を有していない。また、ユーザID「002」のユーザ「BBB」は、投稿情報の投稿資格を有している。
【0067】
情報登録部15は、資格確認部16により取得された資格情報の参照により、端末30のユーザが投稿資格を有している場合に、当該ユーザの端末30から送信された投稿情報を、体験情報として登録する。
【0068】
このように、投稿資格を有することを投稿情報の登録の条件とすることにより、体験情報として蓄積される投稿情報の信頼性を向上させることが可能となる。また、例えば、資格の付与の条件を、当該情報提供装置10により構成されるサービスの利用頻度に基づくこととすることにより、ユーザに対してサービスの利用の動機を与えることができる。
【0069】
再び図2を参照して、登録店舗情報取得部17は、端末30(第2の端末)から送信された、登録対象店舗に関する登録対象店舗情報を取得する。具体的には、端末30(第2の端末)のユーザは、自身の所定の体験に係る店舗である登録対象店舗を認識しているので、情報提供部13により端末30に提供された店舗情報に、登録対象店舗が含まれているか否かを判断できる。端末30に提供された店舗情報に登録対象店舗が含まれていなかった場合に、ユーザは、登録対象店舗に関する店舗情報である登録対象店舗情報を端末30から送信できる。従って、登録店舗情報取得部17は、情報提供部13により送信された店舗情報を受信した端末30から送信された登録対象店舗情報を取得する。
【0070】
また、端末30は、登録対象店舗情報に併せて、当該登録対象店舗における所定の体験の可否を示す投稿情報を送信できるので、投稿情報取得部14は、登録対象店舗における投稿情報を取得してもよい。
【0071】
情報登録部15は、投稿情報取得部14により取得された投稿情報と関連付けて、登録店舗情報取得部17により取得された登録対象店舗情報を登録店舗情報記憶部22に登録する。
【0072】
このように、端末30から送信された登録対象店舗情報が、当該店舗における所定の体験の可否を示す投稿情報と共に取得及び登録される。従って、情報提供装置10において登録されていなかった店舗における体験情報の蓄積が可能となる。また、ユーザは、端末30を介して店舗の登録のみを行ってもよい。これにより、ユーザは、当該店舗に所望の商品があるかどうかを他のユーザの投稿によって判別することができる。
【0073】
なお、登録対象店舗情報の取得及び登録に際して、ユーザの店舗登録の資格の照合をすることとしてもよい。資格確認部16は、ユーザ情報を参照して、端末30(第2の端末)のユーザの登録対象店舗の登録資格に関する資格情報(第2の資格情報)を取得してもよい。
【0074】
図7に示される例において、ユーザ情報記憶部21は、ユーザを識別するユーザIDに関連付けて、ユーザの名前及び資格情報(第2の資格情報)を記憶している。例えば、ユーザID「003」のユーザ「CCC」は、投稿資格及び店舗登録の資格を有している。
【0075】
情報登録部15は、資格確認部16により取得された資格情報の参照により、端末30のユーザが店舗登録の資格を有している場合に、当該ユーザの端末30から送信された登録対象店舗情報を店舗情報として登録する。
【0076】
このように、店舗登録の資格を有することを登録対象店舗情報の登録の条件とすることにより、蓄積される店舗情報の信頼性を向上させることが可能となる。また、例えば、資格の付与の条件を、当該情報提供装置10により構成されるサービスの利用頻度に基づくこととすることにより、ユーザに対してサービスの利用の動機を与えることができる。
【0077】
登録対象店舗情報の登録に際して、情報登録部15は、登録対象店舗情報と登録店舗情報記憶部22に記憶されている既登録の店舗情報との間の、対応する情報の類似の程度が所定の程度未満である場合に、登録対象店舗情報を登録店舗情報記憶部22に登録することとしてもよい。一方、登録対象店舗情報と既登録の店舗情報との間の、対応する情報の類似の程度が所定の程度以上である場合に、情報登録部15は、登録対象店舗情報を既登録の店舗情報に統合して登録することとしてもよい。
【0078】
具体的には、情報登録部15は、登録対象店舗情報と既登録の店舗情報との間における、例えば、位置情報の類似度及び店舗の名称等の類似度を算出する。位置情報の類似度は、例えば、位置情報により表される位置間の距離である。また、店舗の名称の類似度は、テキストの類似度を算出する周知の技術により得られる。
【0079】
登録対象店舗情報と既登録の店舗情報との間の、対応する情報の類似の程度が所定の程度未満である場合には、登録対象店舗が登録店舗情報記憶部22に未登録であるとみなすことができるので、情報登録部15は、登録対象店舗情報を登録店舗情報記憶部22に登録する。
【0080】
登録対象店舗情報と既登録の店舗情報との間の、対応する情報の類似の程度が所定の程度以上である場合には、登録対象店舗が登録店舗情報記憶部22に既登録であるとみなすことができるので、情報登録部15は、登録対象店舗情報を既登録の店舗情報に統合する。
【0081】
このように、登録対象店舗情報と既登録の店舗情報との間の、対応する情報の類似の程度に応じて、登録対象店舗情報の登録を制御することにより、登録対象店舗情報と、既登録の店舗情報との間における、含まれる情報のゆらぎに起因する店舗情報の重複登録が防止される。
【0082】
再び図2を参照して、特典付与部18は、投稿情報を送信した端末30(第2の端末)のユーザに、第1の種別の特典を付与してもよい。具体的には、特典付与部18は、特典を示す特典データを端末30に送信することにより特典を付与してもよい。さらに具体的には、特典付与部18は、特典としてのトークン(例えば、NFT(Non-Fungible Token)等)を端末30に送信してもよい。
【0083】
また、具体的には、特典付与部18は、端末30のユーザを識別するユーザIDに特典を示す特典データを関連付けることにより、特典を付与してもよい。さらに具体的には、特典付与部18は、ユーザ情報記憶部21において、特典付与の対象のユーザのユーザIDに特典データ(例えば、ポイント)を関連付けてもよい。
【0084】
このように、投稿情報を投稿したユーザに特典を付与することにより、ユーザに対して、特典の付与をインセンティブとして投稿情報の送信の動機を与えることが可能となる。
【0085】
また、特典付与部18は、所定の体験をできなかったことを示す投稿情報を送信した端末30(第2の端末)のユーザに、第1の種別とは異なる第2の種別の特典を付与してもよい。
【0086】
なお、特典付与部18は、一つの店舗に対して投稿及び蓄積された所定の体験ができたことを示す投稿情報の数が、所与の数を超えた段階において、当該一つの店舗に対する投稿情報をそれまでに投稿したユーザ及びそれ以降に投稿情報を投稿するユーザに対して特典を付与することとしてもよい。このように、所定の体験が得られることの信頼性が一定程度以上となったときに特典が付与されることにより、特典の付与をインセンティブとして、投稿情報の投稿の動機をユーザに与えると共に、体験情報の信頼性を高めることが可能となる。
【0087】
所定の体験をできなかったことを示す投稿情報も有用な情報であることに鑑みて、所定の体験をできたことを示す投稿情報が投稿された場合とは異なる特典を付与することにより、特典の付与をインセンティブとして、所定の体験をできなかったことを示す投稿情報の送信の動機を第2の端末のユーザに対して与えることが可能となる。
【0088】
再び図3を参照して、端末30の各機能部及び各記憶部を説明する。位置情報送信部31は、位置または地理的範囲を示すエリア情報を送信する。エリア情報は、端末30において指定入力された位置または地理的範囲を示す情報であってもよい。また、エリア情報は、当該端末30の所在位置を示す位置情報であってもよい。位置情報は、例えば、端末30に備えられたGPS装置により取得される。
【0089】
店舗情報取得部32は、エリア情報の送信に応じて情報提供装置10から送信された、体験情報を伴う店舗情報を取得する。情報提供装置10から送信される店舗情報は、端末30から送信されたエリア情報に基づいて店舗情報抽出部12により抽出された店舗情報である。ここで取得される店舗情報は、エリア情報が端末30の所在位置を示す位置情報である場合には、端末30の位置の近傍に所在する店舗の店舗情報である。
【0090】
店舗情報提示部33は、店舗情報取得部32により取得された店舗情報を提示する。具体的には、店舗情報提示部33は、端末30のディスプレイに店舗情報を表示させてもよい。
【0091】
このように、端末30から送信されたエリア情報に示される位置又は地理的範囲の近傍に所在する店舗の店舗情報が端末30に送信され、端末30において店舗情報が提示される。店舗情報は、店舗の位置情報を含むと共に、所定の体験の可否を示す体験情報を含む。従って、端末30のユーザは、提示された店舗情報の参照により、所定の体験を得られる可能性が高い店舗の情報を容易に得ることが可能となる。
【0092】
体験情報送信部34は、店舗情報取得部32により取得された店舗情報のうちの一の店舗情報に示される店舗において、所定の体験をできたこと又はできなかったことを示す投稿情報を当該一の店舗情報に示される店舗に関連付けて情報提供装置10に送信する。
【0093】
このように、端末30の位置の近傍に所在する店舗の店舗情報が端末に提供され、提供された店舗情報に示される店舗における所定の体験の可否を示す投稿情報が端末30から情報提供装置10に送信される。送信された投稿情報が当該店舗に関連付けられた体験情報として情報提供装置10において登録されることにより、店舗における実際の所定の体験の可否を示す精度の高い情報の蓄積が可能となる。
【0094】
店舗情報送信部35は、店舗情報の受信に応じて入力された登録対象店舗に関する登録対象店舗情報を情報提供装置10に送信する。
【0095】
具体的には、端末30(第2の端末)のユーザは、自身の所定の体験に係る店舗である登録対象店舗を認識しているので、情報提供装置10により端末30に提供された店舗情報に、登録対象店舗が含まれているか否かを判断できる。端末30に提供された店舗情報に登録対象店舗が含まれていなかった場合に、ユーザは、登録対象店舗に関する店舗情報である登録対象店舗情報を端末30から送信できる。
【0096】
なお、登録対象店舗情報は、ユーザにより入力された店舗名及び住所等を含む情報であってもよい。また、端末30が、取得された位置情報近傍の店舗の情報を提供するサービスを提供する所定のサイトから情報の提供を受けられる場合には、登録対象店舗情報は、端末30の位置情報に基づいて当該所定のサイトから提供された店舗情報の中からユーザにより選択された情報であってもよい。
【0097】
このように、例えば、端末30において受信した店舗情報の中に、所定の体験ができた又はできなかった店舗に該当する店舗情報がなかった場合に、端末30のユーザは、当該店舗に関する登録対象店舗情報を送信することができる。端末30から送信された登録対象店舗情報が、当該店舗における所定の体験の可否を示す投稿情報と共に情報提供装置10において取得及び登録されることにより、情報提供装置10において登録されていなかった店舗における体験情報の蓄積が可能となる。
【0098】
特典記憶部41は、特典付与部18により付与及び送信され、端末30において取得された特典データを記憶するための記憶手段である。端末30のユーザに対して付与される特典が、例えばNFTに例示されるトークンである場合には、端末30は、情報提供装置10から送信されたトークンを取得し、取得したトークンを特典記憶部41に記憶させる。
【0099】
次に、図8及び図9を参照して、本実施形態の情報提供システム1の動作の例について説明する。図8は、情報提供システムにおいて実施される情報提供方法であって、体験情報を含む店舗情報の提供の局面における情報提供方法の処理内容を示すフローチャートである。図9は、情報提供システムにおいて実施される情報提供方法であって、投稿情報の取得及び登録並びに店舗情報の取得及び登録の局面における情報提供方法の処理内容を示すフローチャートである。
【0100】
ステップS1において、端末30の位置情報送信部31は、端末30の所在位置を示す位置情報を情報提供装置10に送信する。
【0101】
ステップS2において、情報提供装置10の位置情報取得部11は、端末30から、当該端末30の位置を示す位置情報を取得する。
【0102】
ステップS3において、情報提供装置10の店舗情報抽出部12は、ステップS2において位置情報取得部11により取得された端末30の位置情報に基づいて、端末30の位置から所与の近傍の程度の範囲内に位置する店舗に関する店舗情報を登録店舗情報記憶部22から抽出する。
【0103】
ステップS4において、情報提供装置10の情報提供部13は、店舗情報抽出部12により抽出された店舗情報を、当該店舗情報に含まれる体験情報と共に端末30に送信する。
【0104】
ステップS5において、端末30の店舗情報取得部32は、体験情報を含む店舗情報を取得する。そして、ステップS6において、端末30の店舗情報提示部33は、ステップS5において店舗情報取得部32により取得された店舗情報を提示する。具体的には、店舗情報提示部33は、端末30のディスプレイに店舗情報を表示させてもよい。図10は、端末30において店舗情報を表示する表示画面例を示す図である。
【0105】
図10に示されるように、端末30の表示画面D1は、店舗情報抽出部12により抽出された店舗情報d11の表示を含む。店舗情報d11は、体験情報を含むので、端末30のユーザは、店舗情報d11の参照により、所定の体験を得られる可能性が高い店舗の情報を容易に得ることが可能となる。
【0106】
次に図9を参照して、ステップS11において、端末30の位置情報送信部31は、端末30の所在位置を示す位置情報を情報提供装置10に送信する。
【0107】
ステップS12において、情報提供装置10の位置情報取得部11は、端末30から、当該端末30の位置を示す位置情報を取得する。
【0108】
ステップS13において、情報提供装置10の店舗情報抽出部12は、ステップS12において位置情報取得部11により取得された端末30の位置情報に基づいて、端末30の位置から所与の近傍の程度の範囲内に位置する店舗に関する店舗情報を登録店舗情報記憶部22から抽出する。
【0109】
ステップS14において、情報提供装置10の情報提供部13は、店舗情報抽出部12により抽出された店舗情報を、当該店舗情報に含まれる体験情報と共に端末30に送信する。
【0110】
ステップS15において、端末30の店舗情報取得部32は、体験情報を含む店舗情報を取得する。そして、ステップS16において、端末30の店舗情報提示部33は、ステップS5において店舗情報取得部32により取得された店舗情報を提示する。
【0111】
ステップS17において、ステップS16において提示された店舗情報の店舗の中に、端末30のユーザによる所定の体験に係る店舗である登録対象店舗が含まれているか否かがユーザにより判断される。提示された店舗情報に登録対象店舗が含まれていないとユーザが判断した場合には、処理をステップS18に進めることができる。一方、提示された店舗情報に登録対象店舗が含まれているとユーザが判断した場合には、処理をステップS23に進めることができる。
【0112】
ステップS18において、店舗情報送信部35が登録対象店舗情報の送信を試みると、ステップS19において、資格確認部16は、ユーザ情報を参照して、端末30のユーザの投稿資格の有無を照合する。
【0113】
ステップS20において、ユーザが投稿資格を有する場合に、店舗情報送信部35は、登録対象店舗情報を送信する。ステップS21において、登録店舗情報取得部17は、端末30から送信された登録対象店舗情報を取得する。
【0114】
図11は、端末30において登録対象店舗情報を送信するための表示画面例を示す図である。図11に示されるように、端末30の表示画面D3は、登録対象店舗の店舗情報を入力するための店舗情報入力部d31及び登録対象店舗情報の送信及び登録のための登録操作部d32を含む。登録操作部d32に対する指示入力により、店舗情報入力部d31に入力された登録対象店舗情報が、端末30から情報提供装置10に送信される。
【0115】
ステップS22において、情報登録部15は、ステップS21において取得された登録対象店舗情報を店舗情報として登録する。
【0116】
ステップS23において、体験情報送信部34が、店舗において所定の体験をできたこと又はできなかったことを示す投稿情報の送信を試みると、ステップS24において、資格確認部16は、ユーザ情報を参照して、端末30のユーザの店舗登録の資格の有無を照合する。
ステップS25において、ユーザが店舗登録の資格を有する場合に、体験情報送信部34は、投稿情報を送信する。ステップS26において、投稿情報取得部14は、端末30から送信された投稿情報を取得する。
【0117】
図12は、端末30において投稿情報を送信するための表示画面例を示す図である。図12に示されるように、端末30の表示画面D2は、所定の体験の可否に係る店舗の店舗情報を表示する店舗情報表示部d21、及び、投稿情報の送信の指示のための投稿操作部d22を含む。店舗情報表示部d21に示される店舗において、所定の体験としての特定の飲料を飲めた又は飲めなかったことを投稿するための投稿操作部d22に対する指示入力に応じて、投稿情報が端末30から情報提供装置10に送信される。
【0118】
ステップS27において、情報登録部15は、ステップS26において投稿情報取得部14により取得された投稿情報を、当該投稿情報に示される店舗に関連付けて当該店舗の体験情報として登録する。
【0119】
以上説明した本実施形態の情報提供システム1、情報提供装置10、情報提供方法及び情報提供プログラムによれば、端末30から送信されたエリア情報に示される位置または地理的範囲の近傍に所在する店舗の店舗情報が端末30に送信される。店舗情報は、店舗の位置情報を含むと共に、所定の体験の可否を示す体験情報を含む。従って、端末30のユーザは、店舗情報の参照により、所定の体験を得られる可能性が高い店舗の情報を容易に得ることが可能となる。
【0120】
なお、本実施形態の情報提供システム1の好ましい態様の一つは、特定の銘柄の飲料に関する検索サービスを提供するシステムである。例えば、ビールに関する情報を提供する従来のシステムでは、銘柄にこだわらずビールさえ飲めればよいユーザと、ビールの中でも特定の銘柄を飲みたいというユーザとが存在するにも関わらず、一律に情報が提供されていた。また、ある店舗が複数の銘柄のビールを提供している場合であっても、システム上では、単にビールを扱っている店舗として当該店舗の情報が登録されていた。本実施形態の情報提供システム1では、店舗において特定の銘柄のビールを飲めたこと又は飲めなかったことを示す情報が提供されるので、当該特定の銘柄のビールを飲みたいというユーザにおける利便性が向上する。
【0121】
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【0122】
また、本開示に係る情報提供装置10の構成は、以下のような応用が可能である。即ち、応用例に係る情報提供装置は、店舗における所定の体験の可否に関する体験情報を提供する情報提供装置であって、ユーザの端末から、前記所定の体験が可能な店舗の検索のために、前記端末の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報に基づいて、前記端末の位置から所与の近傍の程度の範囲内に位置する店舗に関する店舗情報を登録店舗情報記憶部から抽出する店舗情報抽出部であって、前記登録店舗情報記憶部は、少なくとも店舗の位置を示す位置情報が当該店舗に関連付けられた店舗情報を記憶している、店舗情報抽出部と、前記店舗情報抽出部により抽出された前記店舗情報を前記端末に送信する情報提供部と、前記所定の体験が可能な店舗の検索を示す検索履歴情報を蓄積する検索履歴蓄積部であって、前記検索履歴情報は前記端末の位置情報を含む、検索履歴蓄積部と、を備え、前記情報提供装置は、地理的に所定の特徴を有する場所である特定場所と、該特定場所の位置情報とを関連付けて記憶している特定場所情報を予めデータベースに有し、前記特定場所情報及び前記検索履歴情報を参照して、前記特定場所と、第1の所与の距離以内に位置する端末からの検索の数を、前記特定場所における需要情報として取得し、前記特定場所情報及び前記店舗情報を参照して、前記特定場所と、第2の所与の距離以内に位置する店舗の数を、前記特定の場所における供給情報として取得し、前記需要情報と前記供給情報との対比に基づいて、前記所定の体験に関する需給情報を出力する出力部を備える。
【0123】
ここで、特定場所は、例えば鉄道の駅である。出力部は、需要情報における検索の数が、供給情報における店舗の数の所定倍以上であるような特定場所に関する情報を、需給情報として出力してもよい。また、出力部は、需要情報における検索の数が、供給情報における店舗の数より所定の程度以上に多いような特定場所に関する情報を、需給情報として出力してもよい。
【0124】
このように出力された需給情報の参照により、所定の体験に関する需要に対して相対的に供給が少ない又は足りていない特定場所を認識できる。従って、所定の体験を供給する供給者は、例えば、需給情報に示される特定場所に、さらに供給場所を設けるべきであることを認識できる。
【符号の説明】
【0125】
1…情報提供システム、10…情報提供装置、11…位置情報取得部、12…店舗情報抽出部、13…情報提供部、14…投稿情報取得部、15…情報登録部、16…資格確認部、17…登録店舗情報取得部、18…特典付与部、21…ユーザ情報記憶部、22…登録店舗情報記憶部、23…体験情報記憶部、30…端末、31…位置情報送信部、32…店舗情報取得部、33…店舗情報提示部、34…体験情報送信部、35…店舗情報送信部、41…特典記憶部、N…ネットワーク、P1…情報提供プログラム。
図1
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