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特開2024-85160試料ステージおよび荷電粒子ビーム装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024085160
(43)【公開日】2024-06-26
(54)【発明の名称】試料ステージおよび荷電粒子ビーム装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/027 20060101AFI20240619BHJP
   H01J 37/305 20060101ALI20240619BHJP
   H01J 37/20 20060101ALI20240619BHJP
   G03F 7/20 20060101ALN20240619BHJP
【FI】
H01L21/30 541L
H01J37/305 B
H01J37/20 D
G03F7/20 521
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022199541
(22)【出願日】2022-12-14
(71)【出願人】
【識別番号】000004271
【氏名又は名称】日本電子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090387
【弁理士】
【氏名又は名称】布施 行夫
(74)【代理人】
【識別番号】100090398
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 美千栄
(74)【代理人】
【識別番号】100161540
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 良伸
(72)【発明者】
【氏名】関根 博文
(72)【発明者】
【氏名】手戸 大介
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 英司
【テーマコード(参考)】
2H197
5C101
5F056
【Fターム(参考)】
2H197CD12
2H197CD15
2H197CD41
2H197FB03
2H197HA03
2H197HA10
5C101AA03
5C101AA27
5C101BB04
5C101BB05
5C101FF56
5F056EA14
(57)【要約】
【課題】直動ガイドの長寿命化を図ることができる試料ステージを提供する。
【解決手段】試料ステージ100は、第1方向に延びる第1レール12と、第1レール12に沿って移動する第1テーブル20と、第1テーブル20を第1方向に直線運動させる第1直動機構30と、第1方向と直交する第2方向に延びる第2レール22と、第2レール22に沿って移動する第2テーブル50と、第2テーブル50に設けられた第1方向に延びる第3レール72、および第3レール72に沿って移動する移動体74を含む直動ガイド70と、移動体74が取り付けられた送り部材80と、送り部材80を介して、第2テーブル50を第2方向に直線運動させる第2直動機構60と、第2テーブル50に設けられ、試料が配置される第3テーブルと、を含み、送り部材80は、移動体74の、第1方向および第2方向に直交する第3方向の変位を吸収する変位吸収部を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、
前記ベースに設けられ、第1方向に延びる第1レールと、
前記第1レールに沿って移動する第1テーブルと、
前記第1テーブルを前記第1方向に直線運動させる第1直動機構と、
前記第1テーブルに設けられ、前記第1方向と直交する第2方向に延びる第2レールと、
前記第2レールに沿って移動する第2テーブルと、
前記第2テーブルに設けられた前記第1方向に延びる第3レール、および前記第3レールに沿って移動する移動体を含む直動ガイドと、
前記移動体が取り付けられた送り部材と、
前記送り部材を介して、前記第2テーブルを前記第2方向に直線運動させる第2直動機構と、
前記第2テーブルに設けられ、試料が配置される第3テーブルと、
を含み、
前記送り部材は、前記移動体の、前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向の変位を吸収する変位吸収部を含む、試料ステージ。
【請求項2】
請求項1において、
前記変位吸収部は、弾性部材である、試料ステージ。
【請求項3】
請求項1において、
前記変位吸収部は、前記移動体の前記第3方向の変位に伴って回転する回転部材を含む、試料ステージ。
【請求項4】
請求項1において、
前記変位吸収部は、
弾性部材と、
前記移動体の前記第3方向の変位に伴って回転する回転部材と、
を含む、試料ステージ。
【請求項5】
請求項1において、
前記変位吸収部の前記第2方向の大きさは、前記変位吸収部の前記第3方向の大きさよりも大きい、試料ステージ。
【請求項6】
請求項1において、
前記第2方向に延びる第4レールを含み、
前記送り部材は、前記第4レールに沿って移動する、試料ステージ。
【請求項7】
請求項1において、
前記第3テーブルと前記送り部材は、離隔している、試料ステージ。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれか1項に記載の試料ステージを含む、荷電粒子ビーム装置。
【請求項9】
請求項8において、
前記試料ステージに保持された前記試料に荷電粒子ビームを照射する光学系を含む、荷電粒子ビーム装置。
【請求項10】
請求項8において、
前記試料ステージに保持された前記試料に電子ビームでパターンを描画する光学系を含む、荷電粒子ビーム装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、試料ステージおよび荷電粒子ビーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子ビーム描画装置や電子顕微鏡などの荷電粒子ビーム装置では、試料ステージとして、試料をXY平面内で移動させることができる試料ステージが用いられる。
【0003】
例えば、特許文献1には、X軸ベース上にX軸方向に移動自在に支持したX軸テーブルと、X軸ベース上に支持され、Y軸方向に移動自在なY軸テーブルと、X軸テーブルの移動に追随してX軸方向に移動自在であると共に、Y軸テーブルの移動に追随してY軸方向に移動自在にY軸テーブル上に支持したトップテーブルと、トップテーブルの下方に設けたトップテーブルスライダと、トップテーブルスライダが摺動し得るY軸テーブル上に設けたトップテーブルガイドレールと、を備えたX-Yテーブルが開示されている。このX-Yテーブルでは、X軸テーブルにY軸方向に伸びる牽引ガイドレールを設け、トップテーブルに牽引ガイドレールに係合する牽引スライダを設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11-138371号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されたX-Yテーブルでは、トップテーブルスライダとトップテーブルガイドレールが直動ガイドを構成している。このようなX-Yテーブルでは、トップテーブルスライダが、X-Yテーブルを構成する部品の製造誤差などによって上下方向(Z方向)に変位する場合がある。トップテーブルスライダが上下方向に変位すると、トップテーブルスライダとトップテーブルガイドレールとの間に力が加わり、直動ガイドの寿命が短くなってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る試料ステージの一態様は、
ベースと、
前記ベースに設けられ、第1方向に延びる第1レールと、
前記第1レールに沿って移動する第1テーブルと、
前記第1テーブルを前記第1方向に直線運動させる第1直動機構と、
前記第1テーブルに設けられ、前記第1方向と直交する第2方向に延びる第2レールと、
前記第2レールに沿って移動する第2テーブルと、
前記第2テーブルに設けられた前記第1方向に延びる第3レール、および前記第3レールに沿って移動する移動体を含む直動ガイドと、
前記移動体が取り付けられた送り部材と、
前記送り部材を介して、前記第2テーブルを前記第2方向に直線運動させる第2直動機構と、
前記第2テーブルに設けられ、試料が配置される第3テーブルと、
を含み、
前記送り部材は、前記移動体の、前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向の変位を吸収する変位吸収部を含む。
【0007】
このような試料ステージでは、送り部材が移動体の第3方向の変位を吸収する変位吸収部を含むため、移動体の第3方向の変位に起因する移動体と第3レールとの間に生じる力を低減できる。したがって、このような試料ステージでは、直動ガイドの長寿命化を図ることができる。
【0008】
本発明に係る荷電粒子ビーム装置の一態様は、
上記試料ステージを含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る試料ステージを模式的に示す斜視図。
図2】本発明の一実施形態に係る試料ステージを模式的に示す斜視図。
図3】送り部材のプレートを模式的に示す斜視図。
図4】試料ステージの動作を説明するための図。
図5】試料ステージの動作を説明するための図。
図6】試料ステージの動作を説明するための図。
図7】試料ステージの動作を説明するための図。
図8】第1変形例に係る送り部材のプレートを模式的に示す斜視図。
図9】第2変形例に係る送り部材のプレートを模式的に示す斜視図。
図10】第3変形例に係る送り部材のプレートを模式的に示す斜視図。
図11】本発明の一実施形態に係る電子ビーム描画装置を模式的に示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0011】
1. 試料ステージ
まず、本発明の一実施形態に係る試料ステージについて図面を参照しながら説明する。図1および図2は、本発明の一実施形態に係る試料ステージ100を模式的に示す斜視図である。図1および図2には、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示している。
【0012】
試料ステージ100は、電子ビーム描画装置用の試料ステージである。電子ビーム描画装置は、電子ビームを試料に照射して、試料上にパターンを描画する装置である。試料は、例えば、半導体基板、マスクブランクス等である。
【0013】
試料ステージ100は、図1および図2に示すように、ベース10と、Xガイドレール12(第1レール)と、Xテーブル20(第1テーブル)と、Yガイドレール22(第2レール)と、X直動機構30(第1直動機構)と、接続部材40と、Yテーブル50と(第2テーブル)、Y直動機構60(第2直動機構)と、X送りガイドレール72(第3レール)およびキャリア74(移動体)を含む直動ガイド70と、送り部材80と、試料テーブル90(第3テーブル)と、を含む。なお、図2では、試料テーブル90の図示を省略している。
【0014】
ベース10は、板状の部材である。ベース10上には、3段のテーブルが配置されている。ベース10の上段には、Xテーブル20が配置されている。Xテーブル20の上段には、Yテーブル50が配置されている。Yテーブル50の上段には、試料テーブル90が配置されている。
【0015】
Xガイドレール12は、ベース10に設けられている。Xガイドレール12は、X方向(第1方向)に延びている。すなわち、Xガイドレール12は、X軸に沿って設けられている。Xガイドレール12は、例えば、2本の棒状のレール部材を平行に並べたものである。
【0016】
Xテーブル20は、Xガイドレール12に沿って移動する。Xテーブル20の下面には、キャリアが取り付けられている。キャリアは、Xガイドレール12に係合され、Xガイドレール12を摺動する移動体である。キャリアは、例えば、複数の金属ボールと、複数の金属ボールを保持する保持器と、を含み、複数の金属ボールが保持器内を循環することによってXガイドレール12上を移動する。Xガイドレール12に設けられたキャリアがXガイドレール12上を移動することによって、Xテーブル20はXガイドレール12に沿って移動できる。
【0017】
Xガイドレール12およびXガイドレール12を移動するキャリアは、Xテーブル20のX方向の直線運動をガイドする直動ガイドを構成している。このような直動ガイドとして、例えば、日本トムソン株式会社製のリニアウェイや、THK株式会社製のLMガイド(登録商標)などの市販の直動ガイドを用いてもよい。また、直動ガイドとして、ボールスプラインやリニアブッシュなどを用いてもよい。
【0018】
X直動機構30は、Xテーブル20をX方向に直線運動させる。X方向の直線運動とは、X軸に沿った直線運動である。X直動機構30は、Xモーター32と、ボールねじ34と、を含む。
【0019】
Xモーター32は、電子ビーム描画装置の試料室を形成する壁101に取り付けられている。Xモーター32は、試料室の外に配置されている。ボールねじ34は、壁101の孔を通って試料室内に導入されている。
【0020】
ボールねじ34は、ねじ軸340と、ナット342と、を含む。ねじ軸340は、ベース10に固定されている。ねじ軸340は、X軸に沿って設けられている。ナット342は、ねじ軸340が回転することによって、ねじ軸340上を移動する。X直動機構30では、Xモーター32でねじ軸340を回転させることによって、ナット342がX方向に直線運動する。なお、X直動機構30は、Xモーター32およびボールねじ34を用いた直動機構に限定されず、その他の公知の直動機構を用いてもよい。
【0021】
接続部材40(継手)は、Xテーブル20とX直動機構30を接続している。接続部材40は、Xテーブル20とナット342を接続している。接続部材40によってXテーブル20とX直動機構30が接続されることによって、X直動機構30でXテーブル20をX方向に直線運動させることができる。
【0022】
Yガイドレール22は、Xテーブル20上に設けられている。Yガイドレール22は、Y方向(第2方向)に延びている。すなわち、Yガイドレール22は、Y軸に沿って設けられている。Yガイドレール22は、例えば、2本の棒状のレール部材を平行に並べたものである。
【0023】
Yテーブル50は、Yガイドレール22に沿って移動する。Yテーブル50の下面には、キャリアが取り付けられている。キャリアは、Yガイドレール22に係合され、Yガイドレール22を摺動する移動体である。キャリアは、例えば、複数の金属ボールと、複数の金属ボールを保持する保持器と、を含み、複数の金属ボールが保持器内を循環することによってYガイドレール22上を移動する。Yガイドレール22に設けられたキャリアがYガイドレール22上を移動することによって、Yテーブル50はYガイドレール22に
沿って移動できる。
【0024】
Yガイドレール22およびYガイドレール22を移動するキャリアは、Yテーブル50のY方向の直線運動をガイドする直動ガイドを構成している。Yテーブル50の直線運動をガイドする直動ガイドの構成は、例えば、Xテーブル20の直線運動をガイドする直動ガイドの構成と同じである。
【0025】
Y直動機構60は、送り部材80を介して、Yテーブル50をY方向に直線運動させる。Y方向の直線運動とは、Y軸に沿った直線運動である。Y直動機構60は、Yモーター62と、ボールねじ64と、Y送りガイドレール66(第4レール)と、キャリア68と、を含む。
【0026】
Yモーター62は、電子ビーム描画装置の試料室を形成する壁101に取り付けられている。Yモーター62は、試料室の外に配置されている。ボールねじ64は、壁101の孔を通って試料室内に導入されている。
【0027】
ボールねじ64は、ねじ軸640と、不図示のナットと、を含む。ねじ軸640は、ベース10に設けられている。ねじ軸640は、Y軸に沿って設けられている。ナットは、ねじ軸640が回転することによって、ねじ軸640上を移動する。Y直動機構60では、Yモーター62でねじ軸640を回転させることによって、ナットがY方向に直線運動する。
【0028】
Y送りガイドレール66は、ベース10上に設けられている。Y送りガイドレール66は、Y方向に延びている。すなわち、Y送りガイドレール66は、Y軸に沿って設けられている。Y送りガイドレール66は、例えば、1本の棒状のレール部材である。
【0029】
キャリア68は、Y送りガイドレール66に沿って移動する。キャリア68は、Y送りガイドレール66に係合され、Y送りガイドレール66を摺動する。キャリア68は、例えば、複数の金属ボールと、複数の金属ボールを保持する保持器と、を含み、複数の金属ボールが保持器内を循環することによってY送りガイドレール66上を移動する。
【0030】
Y送りガイドレール66およびキャリア68は、送り部材80のY方向の直線運動をガイドする直動ガイドを構成している。送り部材80の直線運動をガイドする直動ガイドの構成は、例えば、Y送りガイドレール66が1本のレール部材からなる点を除いて、Xテーブル20の直線運動をガイドする直動ガイドの構成と同じである。
【0031】
なお、Y直動機構60は、Yモーター62、ボールねじ64、Y送りガイドレール66、およびキャリア68を用いた直動機構に限定されず、その他の公知の直動機構を用いてもよい。
【0032】
直動ガイド70は、送り部材80のX方向の直線運動をガイドする。直動ガイド70によって、送り部材80を真直に移動できる。直動ガイド70は、X送りガイドレール72と、キャリア74と、を含む。
【0033】
X送りガイドレール72は、Yテーブル50に設けられている。X送りガイドレール72は、X方向に延びている。すなわち、X送りガイドレール72は、X軸に沿って設けられている。X送りガイドレール72は、例えば、2本の棒状のレール部材を平行に並べたものである。
【0034】
キャリア74は、X送りガイドレール72に沿って移動する。キャリア74は、X送り
ガイドレール72に係合され、X送りガイドレール72を摺動する移動体である。キャリア74は、例えば、複数の金属ボールと、複数の金属ボールを保持する保持器と、を含み、複数の金属ボールが保持器内を循環することによってX送りガイドレール72上を移動する。
【0035】
直動ガイド70の構成は、例えば、Xテーブル20の直線運動をガイドする直動ガイドの構成と同じである。なお、直動ガイド70は、Xテーブル20の直線運動をガイドする直動ガイドの構成と異なっていてもよい。直動ガイド70は、例えば、Xテーブル20の直線運動をガイドする直動ガイドよりも小型の直動ガイドであってもよい。
【0036】
送り部材80は、Yテーブル50を移動させるための部材である。Y直動機構60は、送り部材80を介してYテーブル50をY方向に直線運動させる。送り部材80には、直動ガイド70のキャリア74が取り付けられている。送り部材80は、直動ガイド70を介して、Yテーブル50に連結されている。送り部材80は、プレート82と、支持部材84と、を含む。
【0037】
プレート82の一端は支持部材84に接続され、プレート82の他端にはキャリア74が取り付けられている。プレート82は、支持部材84およびキャリア74によって支持されている。
【0038】
支持部材84は、プレート82を支持している。支持部材84の下面には、キャリア68が取り付けられている。また、図示はしないが、支持部材84とY直動機構60のナットが接続部材を介して接続されている。
【0039】
送り部材80のX方向の直線運動は、直動ガイド70によってガイドされている。送り部材80のY方向の直線運動は、Y送りガイドレール66およびキャリア68からなる直動ガイドによってガイドされている。そのため、試料ステージ100では、Yテーブル50をX方向およびY方向に真直に移動させることができ、Yテーブル50、すなわち試料テーブル90を正確に位置決めできる。
【0040】
送り部材80と試料テーブル90は、離隔している。すなわち、送り部材80と試料テーブル90は、接していない。図示の例では、Yテーブル50上には、Z方向(第3方向)に延出する2つの柱状部52が設けられている。2つの柱状部52の間には、X送りガイドレール72が配置されている。試料テーブル90は、2つの柱状部52上に設けられている。送り部材80のプレート82は、Yテーブル50と試料テーブル90との間の空間に収容される。そのため、送り部材80(プレート82)と試料テーブル90とは接触しない。
【0041】
後述するように、送り部材80は、キャリア74のZ方向の変位にともなってZ方向に変位する変位吸収部822を有している。試料テーブル90は、変位吸収部822がZ方向に変位しても、試料テーブル90と送り部材80とが接触しない高さ(Z方向の位置)に配置されている。
【0042】
試料テーブル90は、Yテーブル50に設けられている。試料テーブル90は、柱状部52上に設けられている。試料テーブル90には、試料が配置される。図示はしないが、試料テーブル90には、試料を固定するチャック装置が設けられていてもよい。
【0043】
図3は、送り部材80のプレート82を模式的に示す斜視図である。
【0044】
プレート82は、図3に示すように、基部820と、変位吸収部822と、取付け部8
24と、を含む。
【0045】
基部820には、支持部材84が取り付けられている。基部820は、変位吸収部822を支持している。
【0046】
変位吸収部822は、キャリア74のZ方向の変位を吸収する。変位吸収部822の厚さT2は、基部820の厚さT0よりも小さい。そのため、変位吸収部822は、Z方向に弾性変形できる。すなわち、変位吸収部822の厚さT2を小さくすることによって、変位吸収部822を弾性部材として機能させることができる。
【0047】
変位吸収部822のY方向の大きさWは、変位吸収部822のZ方向の大きさ、すなわち、厚さT2よりも大きい。そのため、変位吸収部822のY方向の剛性を高めることができる。変位吸収部822のY方向の大きさWは、例えば、基部820のY方向の大きさと同じである。
【0048】
取付け部824には、キャリア74が取り付けられる。取付け部824は、変位吸収部822を介して、基部820に接続されている。そのため、キャリア74のZ方向の変位を変位吸収部822で吸収できる。取付け部824の厚さは、例えば、基部820の厚さと等しい。
【0049】
図3に示す例では、プレート82の厚さを変化させることで、基部820、変位吸収部822、および取付け部824を形成している。すなわち、基部820、変位吸収部822、および取付け部824は、一体に構成されている。
【0050】
2. 試料ステージの動作
図4図7は、試料ステージ100の動作を説明するための図である。なお、図4図7では、試料テーブル90の図示を省略している。
【0051】
<X方向の移動>
まず、図4に示す試料テーブル90が原点(0,0)に位置している状態で、X直動機構30を動作させて、図5に示すように、試料テーブル90を+X方向に移動させるときの試料ステージ100の動作について説明する。
【0052】
試料テーブル90を+X方向に移動させる場合、Xモーター32を駆動させて、ねじ軸340を回転させ、ナット342を+X方向に移動させる。ナット342とXテーブル20は、接続部材40で接続されているため、ナット342の+X方向の移動によりXテーブル20はXガイドレール12に沿って+X方向に移動する。
【0053】
Xテーブル20が+X方向に移動することによって、Yガイドレール22は、Yテーブル50に取り付けられたキャリアを+X方向に押す。これにより、Yテーブル50は、Xテーブル20とともに+X方向に移動する。この結果、試料テーブル90が+X方向に移動する。
【0054】
ここで、Xテーブル20に取り付けられたキャリアおよびXガイドレール12からなる直動ガイドは、Xテーブル20のX方向の直線運動をガイドする。さらに、キャリア74およびX送りガイドレール72からなる直動ガイド70は、Yテーブル50のX方向の直線運動をガイドする。そのため、試料テーブル90の姿勢を保持した状態で試料テーブル90を+X方向に真直に移動させることができる。
【0055】
図5に示す試料テーブル90が(X,Y)=(Xmax,0)に位置している状態から
図4に示すように、試料テーブル90を-X方向に移動させる場合の試料ステージ100の動作は、Xモーター32を逆に回転させる点を除いて、上述した試料テーブル90を+X方向に移動させる場合の試料ステージ100の動作と同様である。
【0056】
<Y方向の移動>
次に、図4に示す試料テーブル90が原点(0,0)に位置している状態で、Y直動機構60を動作させて、図6に示すように、試料テーブル90を+Y方向に移動させるときの試料ステージ100の動作について説明する。
【0057】
試料テーブル90を+Y方向に移動させる場合、Yモーター62を駆動させて、ねじ軸640を回転させ、ナットを+Y方向に移動させる。ナットは、送り部材80に接続されているため、送り部材80はY送りガイドレール66に沿って+Y方向に移動する。送り部材80が+Y方向に移動することによって、キャリア74は、X送りガイドレール72を+Y方向に押す。これにより、Yテーブル50が+Y方向に移動する。
【0058】
ここで、Yテーブル50に取り付けられたキャリアおよびYガイドレール22からなる直動ガイドは、Yテーブル50のY方向の直線運動をガイドする。そのため、試料テーブル90の姿勢を保持した状態で試料テーブル90を+Y方向に移動させることができる。
【0059】
図6に示す試料テーブル90が(X,Y)=(0,Ymax)に位置している状態から、図4に示すように、試料テーブル90を-Y方向に移動させる場合の試料ステージ100の動作は、Yモーター62を逆に回転させる点を除いて、上述した試料テーブル90を+Y方向に移動させる場合の試料ステージ100の動作と同様である。
【0060】
試料ステージ100では、X直動機構30によって試料テーブル90をX方向に移動させ、Y直動機構60によって送り部材80を介して試料テーブル90をY方向に移動させることによって、図4図7に示すように試料テーブル90をXY平面内の所望の位置に精度よく位置決めできる。
【0061】
<変位吸収部>
上述したように、試料テーブル90をY方向に移動させる場合に、キャリア74は、X送りガイドレール72を+Y方向に押す。これにより、Yテーブル50をY方向に移動させることができる。このように、試料テーブル90をY方向に移動させる場合に、X送りガイドレール72にはY方向の力が加わる。
【0062】
ここで、キャリア74は、試料ステージ100を構成する部品の製造誤差等によって、試料テーブル90(Yテーブル50)の移動に伴って上下方向、すなわち、Z方向に変位する。例えば、Xテーブル20やYテーブル50がベース10に対して平行に配置されていない場合、試料テーブル90のXY面内の位置に応じてキャリア74のZ方向の位置が変化する。
【0063】
仮に、送り部材80を構成するプレート82の剛性が高い場合、数μm程度のキャリア74のZ方向の変位であっても、キャリア74とX送りガイドレール72との間にY方向以外の力、例えば、Z方向の力が発生してしまう。
【0064】
これに対して、試料ステージ100では、プレート82の変位吸収部822が弾性部材であるため、変位吸収部822はキャリア74のZ方向の変位に伴ってZ方向に変位する。このように、試料ステージ100では、変位吸収部822がキャリア74のZ方向の変位を吸収するため、キャリア74のZ方向の変位に起因するキャリア74とX送りガイドレール72との間に生じる力を低減できる。
【0065】
3. 効果
試料ステージ100は、ベース10と、ベース10に設けられ、X方向に延びるXガイドレール12と、Xガイドレール12に沿って移動するXテーブル20と、Xテーブル20をX方向に直線運動させるX直動機構30と、Xテーブル20に設けられ、X方向と直交するY方向に延びるYガイドレール22と、Yガイドレール22に沿って移動するYテーブル50と、Yテーブル50に設けられたX方向に延びるX送りガイドレール72とX送りガイドレール72に沿って移動するキャリア74を含む直動ガイド70と、キャリア74が取り付けられた送り部材80と、送り部材80を介してYテーブル50をY方向に直線運動させるY直動機構60と、Yテーブル50に設けられ、試料が配置される試料テーブル90と、を含む。また、試料ステージ100では、送り部材80は、キャリア74のZ方向の変位を吸収する変位吸収部822を含む。
【0066】
このように、試料ステージ100では、変位吸収部822を含むため、キャリア74のZ方向の変位を吸収でき、キャリア74のZ方向の変位に起因するキャリア74とX送りガイドレール72との間に生じる力を低減できる。したがって、直動ガイド70の長寿命化を図ることができる。
【0067】
また、試料ステージ100では、キャリア74のZ方向の変位に起因するキャリア74とX送りガイドレール72との間に生じる力を低減できるため、直動ガイド70として小型の直動ガイドを用いることができる。これにより、試料ステージ100を小型化できる。試料ステージ100を小型化することによって、試料室を小型化でき、電子ビーム描画装置全体を小型化できる。
【0068】
また、試料ステージ100では、キャリア74のZ方向の変位に起因するキャリア74とX送りガイドレール72との間に生じる力を低減できるため、直動ガイド70として非磁性のガイドを用いることができる。非磁性のガイドは、セラミックスなどの非磁性の材料が用いられているため、強度が低い。試料ステージ100では、キャリア74のZ方向の変位に起因するキャリア74とX送りガイドレール72との間に生じる力を低減できるため、非磁性のガイドを用いても、直動ガイド70の長寿命化を図ることができる。
【0069】
また、試料ステージ100では、変位吸収部822がキャリア74のZ方向の変位を吸収するため、試料テーブル90の振動を低減でき、試料テーブル90に配置された試料の振動を低減できる。
【0070】
さらに、試料ステージ100は、Y方向に延びるY送りガイドレール66を含み、送り部材80は、Y送りガイドレール66に沿って移動する。上述したように、試料ステージ100では、Y直動機構60によってYテーブル50をY方向に移動させるときに、直動ガイド70に加わるY方向以外の力を低減できる。また、試料ステージ100では、Xガイドレール12およびYガイドレール22によって試料テーブル90の姿勢を保持できる。したがって、試料ステージ100では、ヨーイングを抑制でき、試料の高精度な位置決めができる。また、送り部材80や、Y送りガイドレール66には、試料テーブル90の姿勢を保持するための機構が不要であり、装置を小型化できる。
【0071】
試料ステージ100では、変位吸収部822は弾性部材である。そのため、変位吸収部822では、キャリア74のZ方向の変位にともなって弾性変形できるため、キャリア74のZ方向の変位を吸収できる。
【0072】
試料ステージ100では、変位吸収部822のY方向の大きさWは、変位吸収部822のZ方向の大きさ(厚さT2)よりも大きい。そのため、変位吸収部822では、Y方向
に高い剛性を有することができる。したがって、試料ステージ100では、Y直動機構60が送り部材80を介してYテーブル50をY方向に移動させる際に、送り部材80の撓みを低減でき、Y方向の位置決め精度を向上できる。
【0073】
試料ステージ100では、試料テーブル90と送り部材80は離隔している。そのため、試料ステージ100では、キャリア74がZ方向に変位して変位吸収部822が変形しても、試料テーブル90は変位吸収部822の変形の影響を受けない。
【0074】
4. 変形例
4.1. 第1変形例
図8は、第1変形例に係る送り部材80のプレート82を模式的に示す斜視図である。
【0075】
第1変形例に係る送り部材80では、変位吸収部822が、Z方向に弾性変形する板バネである。変位吸収部822を構成する板バネは、基部820に取り付けられている。基部820の材質と変位吸収部822の材質は、例えば、異なる。変位吸収部822の先端には、キャリア74が固定された取付け部824が取り付けられている。すなわち、基部820と取付け部824とは、変位吸収部822(板バネ)を介して接続されている。
【0076】
第1変形例に係る送り部材80は、上述した図3に示す送り部材80と同様に、変位吸収部822がキャリア74のZ方向の変位を吸収でき、かつ、Y方向に高い剛性を有することができる。
【0077】
4.2. 第2変形例
図9は、第2変形例に係る送り部材80のプレート82を模式的に示す斜視図である。
【0078】
第2変形例に係る送り部材80では、変位吸収部822は、板バネ822aと、回転部材822bと、を含む。
【0079】
板バネ822aは、基部820に取り付けられている。板バネ822aの先端には、回転軸822cを介して回転部材822bが取り付けられている。回転部材822bは、キャリア74のZ方向の変位に伴って回転軸822cまわりに回転する。
【0080】
変位吸収部822は、板バネ822aと、回転部材822bと、を含むため、例えば上述した図3に示す送り部材80と比べて、より小さい力でキャリア74のZ方向の変位に伴って変位できる。したがって、第2変形例に係る送り部材80では、変位吸収部822がキャリア74のZ方向の変位をより吸収でき、かつ、Y方向に高い剛性を有することができる。
【0081】
4.3. 第3変形例
図10は、第3変形例に係る送り部材80のプレート82を模式的に示す斜視図である。
【0082】
第3変形例に係る送り部材80では、変位吸収部822は、第1回転軸823aおよび第2回転軸823cを介して基部820に接続された回転部材823dと、第1回転軸823aと第2回転軸823cを保持する保持部823bと、を含む。
【0083】
基部820と保持部823bは、第1回転軸823aを介して接続されている。回転部材823dと保持部823bは、第2回転軸823cを介して接続されている。このように、回転部材823dは、2つの回転軸を含むリンクによってキャリア74のZ方向の変位に伴って変位する。
【0084】
なお、回転部材823dをキャリア74のZ方向の変位に伴って変位させるリンクの構成は、図10に示す2つの回転軸を含むリンクに限定されない。
【0085】
第3変形例に係る送り部材80は、上述した図3に示す送り部材80と同様に、変位吸収部822がキャリア74のZ方向の変位を吸収でき、かつ、Y方向に高い剛性を有することができる。
【0086】
5. 電子ビーム描画装置
次に、本発明の一実施形態に係る電子ビーム描画装置について図面を参照しながら説明する。図11は、本発明の一実施形態に係る電子ビーム描画装置1000の構成を示す図である。
【0087】
電子ビーム描画装置1000は、図11に示すように、試料ステージ100を含む。電子ビーム描画装置1000は、さらに、試料ステージ100に保持された試料Sに電子ビームを照射する光学系2を含む。
【0088】
電子ビーム描画装置1000は、電子ビームを試料Sに照射して、試料S上にパターンを描画する装置である。電子ビーム描画装置1000は、例えば、半導体基板やマスクブランクス等の基板に半導体集積回路パターンなどの微細パターンを描画する。ここでは、試料Sは、例えば、半導体基板やマスクブランクス等の基板である。
【0089】
光学系2は、電子銃102と、ブランカー104と、照射レンズ106と、第1スリット108と、成形偏向器110と、成形レンズ112と、第2スリット114と、縮小レンズ116と、対物レンズ118と、位置決め偏向器120と、を含む。
【0090】
電子銃102は、電子ビームを放出する。ブランカー104は、電子銃102から放出された電子ビームを偏向して、電子ビームが第1スリット108を通過する時間を調整する。すなわち、ブランカー104によって、試料Sに照射される電子ビームの照射量を調整できる。ブランカー104を通過した電子ビームは、照射レンズ106を介して、第1スリット108に照射される。
【0091】
第1スリット108、成形偏向器110、成形レンズ112、および第2スリット114は、電子ビームを成形する。電子ビームが第1スリット108を通過することで形成された像は、成形レンズ112によって、第2スリット114上に結像される。このとき、成形偏向器110で電子ビームを偏向させることによって、第1スリット108で形成された像の第2スリット114上での位置を変えることができる。これにより、電子ビームを成形できる。成形偏向器110において、電子ビームの偏向方向および偏向量を制御することによって、電子ビームを任意の形状に成形できる。
【0092】
縮小レンズ116は、第1スリット108、成形偏向器110、成形レンズ112、および第2スリット114で形成された像を縮小する。対物レンズ118は、縮小レンズ116で縮小された像を試料S上に結像する。位置決め偏向器120は、対物レンズ118を通過した電子ビームを偏向させる。これにより、試料Sに対する電子ビームの照射位置を変えることができる。すなわち、位置決め偏向器120によって、第1スリット108等で形成された像の試料S上での位置を決めることができる。
【0093】
試料ステージ100は、試料Sを保持している。試料ステージ100は、電子ビーム描画装置1000の試料室4に配置されている。
【0094】
電子ビーム描画装置1000では、第1スリット108、成形偏向器110、成形レンズ112、および第2スリット114によって、電子ビームを成形し、試料Sに照射される電子ビームの断面形状、すなわち、ショット形状およびショットサイズを制御できる。また、ブランカー104によって、電子ビームが試料Sに照射される時間、すなわち、ショット時間を制御できる。また、位置決め偏向器120によって、試料S上に照射される電子ビームの位置、すなわち、ショット位置を制御できる。また、電子ビームの照射と試料ステージ100の移動を同期させることによって、試料S上に所望のパターンを描画できる。
【0095】
なお、上記では、電子ビームの断面形状を成形して試料Sに照射する可変成形ビーム方式の電子ビーム描画装置について説明したが、電子ビーム露光装置は、光学系2において、電子ビームを集束し、集束した電子ビームを偏向することによって試料Sにパターンを描画するスポットビーム方式の電子ビーム描画装置であってもよい。
【0096】
また、上記では、試料ステージ100を電子ビーム描画装置に用いた場合について説明したが、試料ステージ100を電子ビーム描画装置以外の荷電粒子ビーム装置に用いてもよい。例えば、試料ステージ100を走査電子顕微鏡用の試料ステージとして用いてもよいし、試料ステージ100を半導体ウエハ等を電子顕微鏡を用いて検査するための半導体検査装置用の試料ステージとして用いてもよい。また、試料ステージ100を、電子ビーム以外の荷電粒子ビーム(イオンビーム等)を試料に照射する光学系を備えた荷電粒子ビーム装置用の試料ステージとして用いてもよい。
【0097】
なお、上述した実施形態及び変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが可能である。
【0098】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成を含む。実質的に同一の構成とは、例えば、機能、方法、及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成である。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
【符号の説明】
【0099】
2…光学系、4…試料室、10…ベース、12…Xガイドレール、20…Xテーブル、22…Yガイドレール、30…X直動機構、32…Xモーター、34…ボールねじ、40…接続部材、50…Yテーブル、52…柱状部、60…Y直動機構、62…Yモーター、64…ボールねじ、66…Y送りガイドレール、68…キャリア、70…直動ガイド、72…X送りガイドレール、74…キャリア、80…送り部材、82…プレート、84…支持部材、90…試料テーブル、100…試料ステージ、101…壁、102…電子銃、104…ブランカー、106…照射レンズ、108…第1スリット、110…成形偏向器、112…成形レンズ、114…第2スリット、116…縮小レンズ、118…対物レンズ、120…位置決め偏向器、340…ねじ軸、342…ナット、640…ねじ軸、820…基部、822…変位吸収部、822a…板バネ、822b…回転部材、822c…回転軸、823a…第1回転軸、823b…保持部、823c…第2回転軸、823d…回転部材、824…取付け部、1000…電子ビーム描画装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11