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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024085187
(43)【公開日】2024-06-26
(54)【発明の名称】容器密封アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B65D 41/18 20060101AFI20240619BHJP
   B65D 35/44 20060101ALI20240619BHJP
   B65D 35/02 20060101ALI20240619BHJP
【FI】
B65D41/18
B65D35/44
B65D35/02 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022199577
(22)【出願日】2022-12-14
(71)【出願人】
【識別番号】000162113
【氏名又は名称】共同印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100208225
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 修二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100217179
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 智史
(74)【代理人】
【識別番号】100122404
【弁理士】
【氏名又は名称】勝又 秀夫
(72)【発明者】
【氏名】森 啓太郎
(72)【発明者】
【氏名】亀井 陽介
【テーマコード(参考)】
3E065
3E084
【Fターム(参考)】
3E065AA02
3E065BA01
3E065BA11
3E065BB02
3E065DA06
3E084AA03
3E084AA12
3E084AA22
3E084AA24
3E084CA01
3E084CC03
3E084DB13
3E084DC03
3E084FC13
3E084FC18
3E084GA08
3E084GB12
3E084HB02
3E084HC08
3E084HC09
3E084HD01
3E084HD03
3E084LB02
3E084LB07
3E084LC01
3E084LD01
(57)【要約】
【課題】ノズルの形状、密封シールの有無にかかわらず、良好な密封を容易に形成し得る容器密封アセンブリを提供すること。
【解決手段】容器頸部及びキャップから成る容器密封アセンブリであって、容器頸部は、容器本体の片端部に配置されており、容器本体に収容された内容物を吐出するためのノズルと、ノズルよりも容器本体側に配置され、ノズルの先端部よりも径が大きい容器頸部接触段部とを有し、キャップは、天板と、天板から筒状に延在してキャップ側面を構成する外筒と、外筒よりも内周側において、天板から外筒と同方向に筒状に延在し、延在長さが外筒よりも短い封止筒とを有し、容器頸部とキャップとを嵌合したときに、容器頸部の容器頸部接触段部の外周面と、キャップの封止筒の先端近傍の内側面とが接触することにより密封を形成するように構成されている、容器密封アセンブリ。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器頸部及びキャップから成る容器密封アセンブリであって、
前記容器頸部は、容器本体の片端部に配置されており、
前記容器本体に収容された内容物を吐出するためのノズルと、
前記ノズルよりも前記容器本体側に配置され、前記ノズルの先端部よりも径が大きい容器頸部接触段部と
を有し、
前記キャップは、
天板と、
前記天板から筒状に延在してキャップ側面を構成する外筒と、
前記外筒よりも内周側において、前記天板から前記外筒と同方向に筒状に延在し、延在長さが前記外筒よりも短い封止筒と
を有し、
前記容器頸部と前記キャップとを嵌合したときに、前記容器頸部の前記容器頸部接触段部の外周面と、前記キャップの前記封止筒の先端近傍の内側面とが接触することにより密封を形成するように構成されている、
容器密封アセンブリ。
【請求項2】
前記容器頸部が、前記容器頸部接触段部よりも容器本体側に配置され、前記容器頸部接触段部よりも径が大きい容器頸部係合段部を更に有し、
前記キャップが、前記外筒よりも内周側かつ前記封止筒よりも外周側において、前記天板から前記外筒及び前記封止筒と同方向に筒状に延在し、前記封止筒よりも延在長さが長く、かつ、前記外筒よりも延在長さが短い内筒を更に有し、
前記容器頸部の前記容器頸部係合段部と、前記キャップの前記内筒とが係合することにより、前記容器頸部上に前記キャップが着脱可能に固定されるように構成されている、
請求項1に記載の容器密封アセンブリ。
【請求項3】
前記容器頸部が、前記容器頸部係合段部から前記容器本体側かつ半径方向外側に向かって延在する肩部を更に有し、
前記容器頸部上に前記キャップを固定したときに前記キャップの前記外筒の下端が前記容器頸部の前記肩部に接触するか、又は近接するように構成されており、
それによって、前記外筒を外側から半径方向内側に押圧して変形させたときに、前記肩部に沿って前記外筒が押し上げられて、前記容器頸部の前記容器頸部係合段部と前記キャップの前記内筒との係合が外れるように構成されている、
請求項2に記載の容器密封アセンブリ。
【請求項4】
前記ノズルに密封シールが貼付されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の容器密封アセンブリ。
【請求項5】
前記密封シールが、前記ノズルの外縁から半径方向外側に突出する摘み部を有する、請求項4に記載の容器密封アセンブリ。
【請求項6】
前記容器頸部の前記ノズルが、ノズル外周部と、前記ノズル外周部の内側の内容物吐出用開口部とを有している、請求項1~3のいずれか一項に記載の容器密封アセンブリ。
【請求項7】
前記容器頸部の前記ノズルの上端部が上方に突出する曲面状である、請求項1~3のいずれか一項に記載の容器密封アセンブリ。
【請求項8】
前記キャップの前記内筒が、その先端部に半径方向内側に突出する内筒係合爪を有し
前記容器頸部係合段部が、その下部に凹没した段差を有し、
前記内筒の前記内筒係合爪が、前記容器頸部の前記容器頸部係合段部の下部の段差に入り込んで係合することにより、前記容器頸部上に前記キャップが着脱可能に固定されるように構成されている、
請求項2又は3に記載の容器密封アセンブリ。
【請求項9】
前記キャップの前記内筒が、その下端から天板方向に延在する内筒切込みを、1個又は2個以上有している、
請求項8に記載の容器密封アセンブリ。
【請求項10】
前記キャップの前記内筒が、前記内筒切込みを2個以上有し、これら2個以上の内筒切込みが、前記内筒に周設されている、請求項9に記載の容器密封アセンブリ。
【請求項11】
前記キャップの前記内筒が、その内側面に内筒ネジ溝を有し、
前記容器頸部の前記容器頸部係合段部が、その外側面に容器頸部係合段部ネジ溝を有し、
前記内筒ネジ溝と前記容器頸部係合段部ネジ溝とが螺合することにより、前記容器頸部上に前記キャップが着脱可能に固定されるように構成されている、
請求項2又は3に記載の容器密封アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器頸部及びキャップから成る容器密封アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
チューブ容器、ボトル容器等の多くは、内容物を吐出するためのノズルを有する容器頸部と、キャップとを嵌合させることが行われている。
【0003】
容器頸部とキャップとを嵌合したときに、両者が密封を形成する態様としては、種々の技術が知られている。例えば、特許文献1には、キャップに形成された軟質の密封リングが容器頸部のノズルの内部に嵌合することにより、密封を形成することが記載されている。特許文献2には、キャップが、外筒及び内筒の他、「アウターリング」を備え、この「アウターリング」の内側面と、容器頸部のノズルの外側面とが接することにより、密封を形成することが記載されている。
【0004】
また、使用前の内容物を保護するために、容器頸部のノズルに密封シールを貼付して、密封性を高めることがある。この場合、当該内容物入り容器を購入した使用者は、密封シールをノズルから剥がし、内容物をノズルから吐出可能な状態としたうえで、容器を使用に供することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実公平01-033483号公報
【特許文献2】特開2021-54450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ノズルの形状、密封シールの有無にかかわらず、良好な密封を容易に形成し得る容器密封アセンブリを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下のとおりである。
【0008】
《態様1》容器頸部及びキャップから成る容器密封アセンブリであって、
前記容器頸部は、容器本体の片端部に配置されており、
前記容器本体に収容された内容物を吐出するためのノズルと、
前記ノズルよりも前記容器本体側に配置され、前記ノズルの先端部よりも径が大きい容器頸部接触段部と
を有し、
前記キャップは、
天板と、
前記天板から筒状に延在してキャップ側面を構成する外筒と、
前記外筒よりも内周側において、前記天板から前記外筒と同方向に筒状に延在し、延在長さが前記外筒よりも短い封止筒と
を有し、
前記容器頸部と前記キャップとを嵌合したときに、前記容器頸部の前記容器頸部接触段部の外周面と、前記キャップの前記封止筒の先端近傍の内側面とが接触することにより密封を形成するように構成されている、
容器密封アセンブリ。
《態様2》前記容器頸部が、前記容器頸部接触段部よりも容器本体側に配置され、前記容器頸部接触段部よりも径が大きい容器頸部係合段部を更に有し、
前記キャップが、前記外筒よりも内周側かつ前記封止筒よりも外周側において、前記天板から前記外筒及び前記封止筒と同方向に筒状に延在し、前記封止筒よりも延在長さが長く、かつ、前記外筒よりも延在長さが短い内筒を更に有し、
前記容器頸部の前記容器頸部係合段部と、前記キャップの前記内筒とが係合することにより、前記容器頸部上に前記キャップが着脱可能に固定されるように構成されている、
態様1に記載の容器密封アセンブリ。
《態様3》前記容器頸部が、前記容器頸部係合段部から前記容器本体側かつ半径方向外側に向かって延在する肩部を更に有し、
前記容器頸部上に前記キャップを固定したときに前記キャップの前記外筒の下端が前記容器頸部の前記肩部に接触するか、又は近接するように構成されており、
それによって、前記外筒を外側から半径方向内側に押圧して変形させたときに、前記肩部に沿って前記外筒が押し上げられて、前記容器頸部の前記容器頸部係合段部と前記キャップの前記内筒との係合が外れるように構成されている、
態様2に記載の容器密封アセンブリ。
《態様4》前記ノズルに密封シールが貼付されている、態様1~3のいずれか一項に記載の容器密封アセンブリ。
《態様5》前記密封シールが、前記ノズルの外縁から半径方向外側に突出する摘み部を有する、態様4に記載の容器密封アセンブリ。
《態様6》前記容器頸部の前記ノズルが、ノズル外周部と、前記ノズル外周部の内側の内容物吐出用開口部とを有している、態様1~3のいずれか一項に記載の容器密封アセンブリ。
《態様7》前記容器頸部の前記ノズルの上端部が上方に突出する曲面状である、態様1~3のいずれか一項に記載の容器密封アセンブリ。
《態様8》前記キャップの前記内筒が、その先端部に半径方向内側に突出する内筒係合爪を有し
前記容器頸部係合段部が、その下部に凹没した段差を有し、
前記内筒の前記内筒係合爪が、前記容器頸部の前記容器頸部係合段部の下部の段差に入り込んで係合することにより、前記容器頸部上に前記キャップが着脱可能に固定されるように構成されている、
態様2又は3に記載の容器密封アセンブリ。
《態様9》前記キャップの前記内筒が、その下端から天板方向に延在する内筒切込みを、1個又は2個以上有している、
態様8に記載の容器密封アセンブリ。
《態様10》前記キャップの前記内筒が、前記内筒切込みを2個以上有し、これら2個以上の内筒切込みが、前記内筒に周設されている、態様9に記載の容器密封アセンブリ。
《態様11》前記キャップの前記内筒が、その内側面に内筒ネジ溝を有し、
前記容器頸部の前記容器頸部係合段部が、その外側面に容器頸部係合段部ネジ溝を有し、
前記内筒ネジ溝と前記容器頸部係合段部ネジ溝とが螺合することにより、前記容器頸部上に前記キャップが着脱可能に固定されるように構成されている、
態様2又は3に記載の容器密封アセンブリ。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、ノズルの形状、密封シールの有無にかかわらず、良好な密封を容易に形成し得る容器密封アセンブリが提供される。本発明の容器密封アセンブリは、平坦なノズルの他、中央部が盛り上がったノズルにも適用できる。また、本発明の容器密封アセンブリは、ノズルに密封シールが貼付されている場合でも、密封シールの摘み部を折り曲げずに密封を形成することができるから、使用者における密封シールの剥離の容易性が担保される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の容器密封アセンブリの一態様における容器頸部の形状を説明するための断面図である。
図2図2は、本発明の容器密封アセンブリの一態様における容器頸部の斜視図である。
図3図3は、本発明の容器密封アセンブリの一態様におけるキャップの形状を説明するための断面図である。
図4図4は、本発明の容器密封アセンブリの一態様におけるキャップの斜視図(上下反転)である。
図5図5は、本発明の容器密封アセンブリの一態様の嵌合状態を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の容器密封アセンブリは、
容器頸部及びキャップから成る容器密封アセンブリであって、
前記容器頸部は、容器本体の片端部に配置されており、
前記容器本体に収容された内容物を吐出するためのノズルと、
前記ノズルよりも前記容器本体側に配置され、前記ノズルの先端部よりも径が大きい容器頸部接触段部と
を有し、
前記キャップは、
天板と、
前記天板から筒状に延在してキャップ側面を構成する外筒と、
前記外筒よりも内周側において、前記天板から前記外筒と同方向に筒状に延在し、延在長さが前記外筒よりも短い封止筒と
を有し、
前記容器頸部と前記キャップとを嵌合したときに、前記容器頸部の前記容器頸部接触段部の外周面と、前記キャップの前記封止筒の先端近傍の内側面とが接触することにより密封を形成するように構成されている、
容器密封アセンブリである。
【0012】
本発明の容器密封アセンブリでは、
容器頸部が、ノズルよりも容器本体側に配置され、かつ、ノズルの先端部よりも径が大きい容器頸部接触段部を有し、
キャップが、天板から筒状に延在する封止筒を有し、
容器頸部の容器頸部接触段部の外周面と、キャップの封止筒の先端近傍の内側面とが接触することによって、密封を形成する。
【0013】
本発明の容器密封アセンブリでは、密封の形成位置が、ノズルよりも容器本体側である。したがって、本発明の容器密封アセンブリは、ノズルの形状にかかわらず、密封を形成することができる。
【0014】
また、本発明の容器密封アセンブリでは、密封を形成する部位の径が、ノズルの径よりも大きい。したがって、本発明の容器密封アセンブリは、ノズルに密封シールが貼付されている場合でも、密封シールの摘み部を折り曲げずに密封を形成することができるから、使用者における密封シールの剥離の容易性が担保される。
【0015】
以下、本発明の容器密封アセンブリを構成する要素について、順に説明する。
【0016】
《容器頸部》
本発明の容器密封アセンブリにおける容器頸部は、容器本体の片端部に配置されており、
容器本体に収容された内容物を吐出するためのノズルと、
ノズルよりも容器本体側に配置され、ノズルの先端部よりも径が大きい容器頸部接触段部と
を有している。
【0017】
容器頸部は、
上記の容器頸部接触段部よりも容器本体側に配置され、容器頸部接触段部よりも径が大きい容器頸部係合段部、及び
上記の容器頸部係合段部から容器本体側かつ半径方向外側に向かって延在する肩部
を更に有していてもよい。
【0018】
〈ノズル〉
容器頸部は、容器本体に収容された内容物を吐出するためのノズルを有する。
【0019】
容器頸部のノズルは、ノズル外周部と、ノズル外周部の内側の内容物吐出用開口部とを有していてよい。この場合、内容物吐出用開口部は、ノズル外周部と同じ平面上にあってもよいし、ノズル外周部によって規定される平面から陥没した位置にあってもよい。このような形状のノズルは、おおむね100mPa・s以上、典型的には500mPa・s以上の内容物を吐出させる際に有利である。
【0020】
或いは、容器頸部のノズルは、ノズルの上端部が上方(容器本体側とは反対側)に突出する曲面状であってもよい。この場合のノズルは、明確な内容物吐出用開口部を有していてもよいし、布状体又は微多孔質体から成る染み出し部を有し、内容物がこの染み出し部を通過して染み出る構成であってよい。染み出し部を有するノズルは、例えば、皮膚外用薬等を塗布する際に有利である。
【0021】
容器頸部のノズルには、密封シールが貼付されていてもよい。密封シールは、ノズルの内容物吐出用開口部又は染み出し部を覆うように貼付されていてよい。また、密封シールは、使用者が剥離し易いように、摘み部を有していてもよい。
【0022】
典型的には、ノズルが、ノズル外周部と、このノズル外周部と同じ平面状に、又はノズル外周部によって規定される平面から凹没した位置に内容物吐出用開口部とを有し、摘み部を有する密封シールが、少なくともノズル外周部に貼付される場合である。この場合、密封シールの摘み部は、ノズル外周部から半径方向外側に突出していてよい。
【0023】
本発明の容器密封アセンブリでは、密封を形成する部位の径が、ノズルの径よりも大きいため、ノズル外周部から突出した摘み部を折り曲げずに密封を形成することができ、使用者における密封シールの剥離の容易性を担保することができる。
【0024】
〈容器頸部接触段部〉
容器頸部の容器頸部接触段部は、上記のノズルよりも容器本体側に配置されており、ノズルの先端部よりも径が大きい。
【0025】
この容器頸部接触段部は外周面を有している。容器頸部とキャップとを嵌合したときに、この容器頸部接触段部の外周面は、キャップが有する封止筒の先端近傍の内側面と接触して、密封を形成する。容器頸部とキャップとを嵌合するとき、キャップは、容器頸部に対して、同軸上方から下降してくる。このとき、封止筒の先端近傍の内側面との接触面積を大きくし、良好な密閉を容易に形成するために、容器頸部接触段部の外周面は、上から下まで径が一定であるか、又は上から下に行くにしたがって径が僅かに増大するようなテーパー状であってよい。
【0026】
ノズルの先端部から容器頸部接触段部の外周面の最下部までの距離は、ノズルの先端部の径の、0.1倍以上、0.2倍以上、0.3倍以上、0.4倍以上、又は0.5倍以上であってよく、1.2倍以下、1.0倍以下、0.8倍以下、又は0.6倍以下であってよい。
【0027】
容器頸部接触段部の外周面の径は、ノズルの先端部の径の、1.00倍超、1.05倍以上、1.10倍以上、1.15倍以上、1.20倍以上、又は1.25倍以上であってよく、2.00倍以下、1.80倍以下、1.60倍以下、1.50倍以下、1.40倍以下、又は1.30倍以下であってよい。容器頸部接触段部の外周面がテーパー状である場合、上記の径は、外周面のうちの最も径が小さい部分の径に関する。
【0028】
〈容器頸部係合段部〉
容器頸部の容器頸部係合段部は、容器頸部接触段部よりも容器本体側に配置され、容器頸部接触段部よりも径が大きい。
【0029】
この容器頸部係合段部は、容器頸部とキャップとを嵌合したときに、キャップが任意的に有する内筒と係合して、容器頸部上にキャップを着脱可能に固定する機能を有する。
【0030】
ノズルの先端から容器頸部係合段部の最下部までの距離は、ノズルの先端から容器頸部接触段部の外周面の最下部までの距離の、0.5倍以上、0.6倍以上、0.7倍以上、0.8倍以上、又は0.9倍以上であってよく、2.0倍以下、1.5倍以下、1.4倍以下、1.3倍以下、又は1.2倍以下であってよい。
【0031】
容器頸部係合段部の径は、ノズルの先端部の径の、1.2倍以上、1.3倍以上、1.4倍以上、又は1.5倍以上であってよく、2.5倍以下、2.3倍以下、2.0倍以下、1.8倍以下、又は1.6倍以下であってよい。容器頸部係合段部の径が位置によって異なる場合、上記の径は、容器頸部係合段部のうちの最も径が大きい部分の径に関する。
【0032】
容器頸部とキャップとの嵌合の態様については、後述する。
【0033】
〈肩部〉
容器頸部の肩部は、上記の容器頸部係合段部から容器本体側かつ半径方向外側に向かって延在する。
【0034】
この肩部は、容器頸部上にキャップを固定したときに、キャップの外筒の下端が接触するか、又は近接するように構成されていてよい。このような構成によると、外筒を外側から半径方向内側に押圧して変形させたときに、肩部に沿って外筒が押し上げられて、容器頸部の容器頸部係合段部とキャップの内筒との係合を、容易に外すことができる。
【0035】
この効果は、キャップの内筒が内筒係合爪を有し、容器頸部のうちの、容器頸部係合段部のすぐ下の部分の径を、容器頸部係合段部がその下部に凹没した段差を有し、内筒係合爪が容器頸部係合段部の下部の段差に入り込んで係合することにより、容器頸部上にキャップが着脱可能に固定される態様のときに、好適に発現される。この態様は、いわゆる「ワンタッチ嵌合式キャップ」と呼ばれるアセンブリである。
【0036】
すなわち、この態様の場合には、キャップの外筒の下端は、初めから肩部に接触しているか、或いは外筒を外側から半径方向内側に押圧して少し変形させると、容器頸部の肩部に接触する。外筒を外側から更に押圧して、変形の度合いを大きくすると、外筒の下端部のうちの押圧部に相当する2点間の距離が縮まる。そのため、この2点は、より直径の小さい容器頸部の肩部の上方に移動して、距離の短縮に適応しようとする。すると、キャップの内筒はその可とう性によって撓み、キャップの内筒係合爪と容器頸部の容器頸部係合段部との係合が外れるのである。
【0037】
〈容器頸部の断面形状〉
容器頸部を、容器本体の軸に垂直な方向で切断した断面形状は、ノズル、容器頸部接触段部、容器頸部係合段部、及び肩部について、それぞれ独立に、円形、楕円形、多角形等、及びこれらの組合せ等から選択される、任意の形状であってよい。
【0038】
ただし、容器頸部上へのキャップの嵌合を容易化する観点から、ノズル、容器頸部接触段部、及び容器頸部係合段部を、それぞれ、容器本体の軸に垂直な方向で切断した断面形状は、互いに相似形であってよい。
【0039】
また、容器頸部とキャップとの嵌合が、容器頸部の容器頸部係合段部ネジ溝(後述)とキャップの内筒ネジ溝(後述)との螺合である場合には、容器頸部係合段部ネジ溝が形成されている容器頸部係合段部の外側面、及び内筒ネジ溝が形成されている内筒の内側面を、容器本体の軸に垂直な方向で切断した断面形状は、2つのネジ溝の螺合を可能とするために、それぞれ円形であってよい。
【0040】
〈容器頸部の構成材料〉
容器頸部は、任意の材料から構成されていてよい。容器頸部は、例えば、金属、合成樹脂等、及びこれらの組合せから構成されていてよい。
【0041】
《キャップ》
本発明の容器密封アセンブリにおけるキャップは、
天板と、
天板から筒状に延在してキャップ側面を構成する外筒と、
外筒よりも内周側において、天板から外筒と同方向に筒状に延在し、延在長さが前記外筒よりも短い封止筒と
を有している。
【0042】
キャップは、上記の外筒よりも内周側であり、かつ上記の封止筒よりも外周側において、上記の天板から外筒及び封止筒と同方向に筒状に延在し、封止筒よりも延在長さが長く、かつ、外筒よりも延在長さが短い内筒を更に有していてもよい。
【0043】
〈天板〉
キャップの天板は、外筒及び封止筒、並びに任意的に内筒が延在する基板となる部位である。天板は、典型的には板状であってよい。しかしながら、天板は、その表面若しくは裏面又はこれらの双方位、天板の機械的強度又は意匠性を向上させるために、凸部又は凹部等を有していてもよい。
【0044】
〈外筒〉
キャップの外筒は、天板から筒状に延在してキャップ側面を構成する部位である。
【0045】
外筒の延在長さは、容器頸部上にキャップを固定したときに、外筒の下端が、容器頸部の肩部に接触するか、又は近接するように調節されていてよい。この態様の有利な効果については、前述した。
【0046】
外筒の径は、容器本体の径を考慮のうえ、適宜に設定されてよい。外筒の延在長さは、外筒の径及び容器頸部の肩部の形状を考慮のうえ、適宜に設定されてよい。例えば、ノズル先端部の径の、1.5倍以上、1.6倍以上、1.7倍以上、又は1.8倍以上であってよく、3.0倍以下、2.5倍以下、2.3倍以下、又は2.0倍以下であってよい。
【0047】
容器頸部上にキャップを着脱するときに、使用者は、キャップの外筒を掴んで、引く、押す、捻る等の操作を行うことになる。したがって、使用者の操作を容易化するために、又はキャップの機械的強度を向上させるために、外筒の外側表面には凹凸を有していてよい。また、キャップの機械的強度を向上させるために、外筒の内側表面には凹凸を有していてよい。
【0048】
〈封止筒〉
キャップの封止筒は、外筒よりも内周側において、天板から前記外筒と同方向に筒状に延在しており、延在長さが外筒よりも短い筒状の部位である。
【0049】
容器頸部とキャップとを嵌合したときに、封止筒の先端近傍の内側面は、容器頸部が有する容器頸部接触段部の外周面と接触して、密封を形成する。
【0050】
したがって、容器頸部とキャップとを嵌合したときに、容器頸部接触段部の外周面との接触面積を大きくし、良好な密閉を容易に形成するために、封止筒の径は、容器頸部の容器頸部接触段部の外周面の径を考慮したうえで、適宜に設定されてよい。
【0051】
また、容器頸部とキャップとを嵌合したときに、容器頸部接触段部の外周面との接触面積を大きくし、良好な密閉を容易に形成するために、封止筒の延在長さは、容器頸部のノズル先端部から容器頸部接触段部の外周面までの距離を考慮したうえで、適宜に設定されてよい。
【0052】
更に、容器頸部とキャップとを嵌合したときに、容器頸部接触段部の外周面との接触面積を大きくし、良好な密閉を容易に形成するために、封止筒の先端近傍の内側面の形状は、容器頸部接触段部の外周面の形状と相似形であってよい。したがって、封止筒の先端近傍の内側面の径は、容器頸部接触段部の外周面の形状と相似するように、上から下に行くにしたがって一定であるか、又は上から下に行くにしたがって径が僅かに増大するようなテーパー状であってよい。
【0053】
〈内筒〉
キャップの内筒は、上記の外筒よりも内周側であって、かつ上記の封止筒よりも外周側において、天板から前記外筒及び前記封止筒と同方向に筒状に延在する部位である。この内筒の延在長さは、封止筒よりも長く、かつ、外筒よりも短くてよい。
【0054】
この内筒は、容器頸部とキャップとを嵌合したときに、容器頸部が任意的に有する容器頸部係合段部と係合して、容器頸部上にキャップを着脱可能に固定する機能を有する。
【0055】
したがって、容器頸部とキャップとを嵌合したときに、容器頸部係合段部との良好な係合を形成するために、内止筒の径は、容器頸部の容器頸部係合段部の径を考慮したうえで、適宜に設定されてよい。
【0056】
また、容器頸部とキャップとを嵌合したときに、容器頸部係合段部との良好な係合を形成するために、封止筒の延在長さは、容器頸部のノズル先端部から容器頸部係合段部までの距離を考慮したうえで、適宜に設定されてよい。
【0057】
容器頸部とキャップとの嵌合の態様については、後述する。
【0058】
内筒は、下端から天板方向に延在する内筒切込みを有していてよい。この内筒切込みは、内筒に可とう性を与える機能を有する。
【0059】
本発明のアセンブリが、上述の「ワンタッチ嵌合式キャップ」と呼ばれるアセンブリであるとき、可撓性を有する内筒は、内筒係合爪と、容器頸部の容器頸部係合段部との係合の形成及び解消を容易化し、容器頸部上へのキャップが着脱を容易化する機能を有する。
【0060】
内筒の内筒切込みの数は、1個又は2個以上であってよい。内筒の内筒切込みの数は、例えば、2個以上、3個以上、又は4個以上であってよく、32個以下、16個以下、又は12個以下であってよい。
【0061】
内筒切込みが2個以上であるとき、これら2個以上の内筒切込みは、内筒に周設されていてよい。すなわち、2個以上の内筒切込みは、内筒の周囲に均等に配置されていてよい。
【0062】
〈キャップの断面形状〉
キャップを、キャップの軸に垂直な方向で切断した断面形状は、天板、外筒、封止筒、及び内筒について、それぞれ独立に、円形、楕円形、多角形等、及びこれらの組合せ等から選択される、任意の形状であってよい。
【0063】
ただし、容器頸部上へのキャップの嵌合を容易化する観点から、封止筒及び内筒を、それぞれ、キャップの軸に垂直な方向で切断した断面形状は、互いに相似形であってよい。また、これら相似の形状は、容器頸部のノズル、容器頸部接触段部、及び容器頸部係合段部を、それぞれ、容器本体の軸に垂直な方向で切断した断面形状と、相似形であってよい。
【0064】
また、上述したように、容器頸部とキャップとの嵌合が、容器頸部の容器頸部係合段部ネジ溝(後述)とキャップの内筒ネジ溝(後述)との螺合である場合には、容器頸部係合段部ネジ溝が形成されている容器頸部係合段部の外側面、及び内筒ネジ溝が形成されている内筒の内側面を、容器本体の軸に垂直な方向で切断した断面形状は、2つのネジ溝の螺合を可能とするために、それぞれ円形であってよい。
【0065】
〈キャップの構成材料〉
キャップは、任意の材料から構成されていてよい。キャップは、例えば、金属、合成樹脂等、及びこれらの組合せから構成されていてよい。本発明のアセンブリが、上述の「ワンタッチ嵌合式キャップ」と呼ばれるアセンブリであるとき、キャップの内筒は、可とう性を有していてよいことから、キャップは合成樹脂製であってよい。
【0066】
〈容器頸部とキャップとの嵌合〉
本発明のアセンブリでは、容器頸部の容器頸部係合段部と、キャップの内筒とが係合して、容器頸部上にキャップが着脱可能に固定されることにより、容器頸部とキャップとの嵌合が行われる。
【0067】
容器頸部の容器頸部係合段部とキャップの内筒との係合の態様は任意である。
【0068】
例えば、
キャップの内筒が、その先端部に半径方向内側に突出する内筒係合爪を有し、
容器頸部の容器頸部係合段部がその下部に凹没した段差を有し、
内筒係合爪が容器頸部係合段部の下部の段差に入り込むことにより、係合してよい。
【0069】
或いは、
キャップの内筒が、その内側面に内筒ネジ溝を有し、
容器頸部の容器頸部係合段部が、その外側面に容器頸部係合段部ネジ溝を有し、
内筒ネジ溝と容器頸部係合段部ネジ溝とが螺合することにより、係合してよい。
【0070】
以下、図面を参照しつつ、本発明のアセンブリについて具体的に説明する。
【0071】
図1に、本発明の容器密封アセンブリのある実施態様における、容器頸部の断面図を示す。
【0072】
図1の容器頸部(100)は、容器本体(150)の片端部に配置されている。容器頸部(100)の全体形状は、略円筒形である。容器頸部(100)は、容器本体(150)から遠い方から順に、ノズル(110)、容器頸部接触段部(120)、容器頸部係合段部(130)、及び肩部(140)を有する。
【0073】
ノズル(110)は、ノズル外周部(110a)及び内容物吐出用開口部(110b)から成り、容器本体(150)に収容された内容物を、内容物吐出用開口部(110b)から吐出することができる。内容物吐出用開口部(110b)は、ノズル外周部(110a)によって規定される平面から凹没した位置に配置されている。ノズル(110)には、密封シール(図示せず)が貼付されていてもよい。この密封シールは、ノズル外周部(110a)から半径方向外側に突出する摘み部を有していてよい。
【0074】
容器頸部接触段部(120)は、ノズル(110)よりも容器本体(150)の側(下側)に配置されている。容器頸部接触段部(120)の径は、ノズル(110)の先端部の径よりも大きい。
【0075】
容器頸部接触段部(120)は、外周面(120a)を有している。この外周面(120a)は、容器頸部(100)とキャップとを嵌合したときに、キャップが有する封止筒の先端近傍の内側面と接触して、密封を形成する。図1の容器頸部(100)の外周面(120a)は、上から下まで径がほぼ一定である。
【0076】
図1の容器頸部(100)では、ノズル(110)の先端部から容器頸部接触段部(120)の外周面(120a)の最下部までの距離は、ノズル(110)の先端部の径の約0.5倍である。また、容器頸部接触段部(120)の外周面(120a)の径は、ノズル(110)の先端部の径の約1.2倍である。
【0077】
容器頸部係合段部(130)は、容器頸部接触段部(120)よりも更に容器本体(150)の側に配置されている。容器頸部係合段部(130)の径は、容器頸部接触段部(120)の径よりも更に大きい。
【0078】
図1の容器頸部(100)の容器頸部係合段部(130)は、下部に段差(130a)を有する。容器頸部(100)とキャップとを嵌合したときに、キャップの内筒が有する内通係合爪がこの段差(130a)に入り込んで係合することにより、容器頸部(100)とキャップとの嵌合が行われる。
【0079】
図1の容器頸部(100)では、ノズル(110)の先端部から容器頸部係合段部(130)の最下部までの距離は、ノズル(110)の先端部の径の約1.0倍である。また、容器頸部係合段部(130)の最下部の径は、ノズル(110)の先端部の径の約1.6倍である。
【0080】
肩部(140)は、容器頸部係合段部(130)の下側から容器本体(150)の側かつ半径方向外側に向かって延在している。
【0081】
図2に、図1に示した容器頸部(100)の斜視図を示す。
【0082】
図3に、本発明の容器密封アセンブリのある実施態様における、キャップの断面図を示す。図3に示すキャップ(200)は、図1及び図2の容器頸部(100)に嵌合して使用可能である。
【0083】
キャップ(200)は、天板(210)、外筒(240)、封止筒(220)、及び内筒(230)を有する。
【0084】
天板(210)は円盤状である。
【0085】
外筒(240)は、天板(210)の外縁から筒状に延在して、キャップ側面を構成する。外筒(240)の径は、容器頸部のノズルの先端部の径の約3.2倍であり、外筒(240)の延在長さは、容器頸部のノズルの先端部の径の約1.8倍である。
【0086】
この外筒(240)の内側表面には、キャップの機械的強度を向上させるために、線状の凹凸が形成されている。封止筒(220)は、外筒(240)よりも内周側において、天板(210)から外筒(240)と同じ方向に筒状に延在している。封止筒(220)の延在長さは外筒(240)よりも短い。
【0087】
封止筒(220)は、先端近傍の内側に、内側面(220a)を有している。この内側面(220a)は、容器頸部(100)とキャップ(200)とを嵌合したときに、容器頸部(100)が有する容器頸部接触段部(120)の外周面(120a)と接触して、密封を形成する。図2のキャップ(200)の内側面(220a)は、上から下まで径がほぼ一定である。
【0088】
内筒(230)は、外筒(240)よりも内周側、かつ封止筒(220)よりも外周側において、天板(210)から外筒(240)及び封止筒(220)と同じ方向に筒状に延在している。内筒(230)の延在長さは、封止筒(220)よりも長く、かつ、外筒(240)よりも短い。
【0089】
内筒(230)は、その先端部に、半径方向内側に突出する内筒係合爪(230a)を有している。この内筒係合爪(230a)は、容器頸部(100)とキャップ(200)とを嵌合したときに、容器頸部(100)が有する容器頸部係合段部(130)の下部の段差(130a)に入り込んで係合することにより、容器頸部(100)とキャップ(200)との嵌合が行われる。
【0090】
キャップ(200)の内筒(230)は、その下端から天板(210)の方向に延在する内筒切込み(230b)を有している。内筒(230)における内筒切込み(230b)の数は、8個であり、内筒(230)の周囲に均等に配置されている。これらの内筒切込み(230b)の長さは、内筒(230)の延在長さの約80%程度である。これらの内筒切込み(230b)は、内筒(230)に可とう性を付与し、容器頸部(100)上へのキャップ(200)の着脱を容易化する。
【0091】
図4に、図3に示したキャップ(200)の斜視図を示す。図4の斜視図は、キャップ(200)の構造が視覚的に理解し易いように、上下を逆にして描画されている。
【0092】
図5に、本発明の容器密封アセンブリのある実施態様における、容器頸部とキャップとを嵌合した状態の断面図を示す。図5のアセンブリにおける容器頸部は、図1及び図2に示した容器頸部(100)と同じであり、キャップは、図3及び図4に示したキャップ(200)と同じである。
【0093】
図5から理解されるように、本発明のある実施態様では、容器頸部とキャップとを嵌合した状態において、
容器頸部接触段部の外周面(120a)と封止筒の先端近傍の内側面(220a)とが接触して密閉を形成しており、
キャップの内筒係合爪(230a)が。容器頸部係合段部(130)の下部の段差(130a)に入り込む態様で係合しており、
キャップの外筒(240)の下端(240a)が、容器頸部の肩部(140)に近接している。
【符号の説明】
【0094】
100 容器頸部
110 ノズル
110a ノズル外周部
110b 内容物吐出用開口部
120 容器頸部接触段部
120a 外周面
130 容器頸部係合段部
130a 段差
140 肩部
150 容器本体
200 キャップ
210 天板
220 封止筒
220a 内側面
230 内筒
230a 内筒係合爪
230b 内筒切込み
240 外筒
240a 下端
図1
図2
図3
図4
図5