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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024008543
(43)【公開日】2024-01-19
(54)【発明の名称】ゲーム用具及びゲームシステム
(51)【国際特許分類】
   A63F 9/20 20060101AFI20240112BHJP
   A63F 13/80 20140101ALI20240112BHJP
   A63F 13/46 20140101ALI20240112BHJP
【FI】
A63F9/20 511Z
A63F9/20 511B
A63F13/80 A
A63F13/46
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022110498
(22)【出願日】2022-07-08
(71)【出願人】
【識別番号】522200568
【氏名又は名称】小原 崇弘
(74)【代理人】
【識別番号】100195028
【弁理士】
【氏名又は名称】高久 由紀子
(72)【発明者】
【氏名】小原 崇弘
(57)【要約】
【課題】既存の麻雀ゲームを繰り返しプレイしても飽きず、新鮮に感じる工夫を施したゲーム用具を提供する。
【解決手段】ゲーム用具10は、既存の麻雀ゲームと併用するものであって、表面と裏面を有する平板状であって、表面Taに、前記麻雀ゲームに対して追加するルールを簡略化した札名称Nが表示され、裏面Tbには文字等が表示されていない、多数のゲーム札T1~T75と、前記多数のゲーム札T1~T75を、前記表面Taの札名称Nが見えないように収納可能であって、上面12Aに、プレーヤが前記箱12の内部16のゲーム札T1~T75を取り出すために手48を出し入れ可能な開口部14を有する箱12と、前記多数のゲーム札T1~T75を使用したゲーム方法と、前記簡略化した札名称Nに対応する効果を紐づけたテーブルを有する紙媒体であるルールブック30と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
既存の麻雀ゲームと併用するゲーム用具であって、
表面と裏面を有する平板状であって、表面に、前記麻雀ゲームに対して追加するルールを簡略化した表記が札名称として表示され、裏面には文字等が表示されていない、多数のゲーム札と、
前記多数のゲーム札を、前記表面の札名称が見えないように収納可能であって、上面に、プレーヤが前記箱の内部のゲーム札を取り出すために手を出し入れ可能な開口部を有する箱と、
前記多数のゲーム札を使用したゲーム方法と、前記簡略化した札名称に対応する効果を紐づけたテーブルを有する参照用媒体と、
を備えることを特徴とするゲーム用具。
【請求項2】
前記多数のゲーム札の表面に、各ゲーム札の有する効果別に識別情報を設けたことを特徴とする請求項1に記載のゲーム用具。
【請求項3】
表示部、入力部、通信部を有するユーザ端末において、既存の麻雀ゲームをプレイさせるゲームシステムであって、
前記麻雀ゲームの進行を制御するゲーム進行手段と、
表面に、前記麻雀ゲームに対して追加するルールを簡略化した表記が札名称として表示され、裏面には文字等が表示されていない多数のゲーム札を、前記表面が見えないように伏せて前記ユーザ端末の表示部に表示させ、当該ユーザ端末の入力部によってゲーム札を所定枚数選択させる札選択手段と、
前記麻雀ゲームの開始から終了まで、前記ユーザ端末の表示部に必要な情報を表示させる表示手段と、
前記札選択手段によって選択されたゲーム札の効果に応じて、既存のルールを改変するルール改変手段と、
前記多数のゲーム札を使用したゲーム方法に関するプレイブックデータと、
前記簡略化した名称に対応する効果を紐づけたテーブルを有する札ルールデータと、
前記プレイブックデータ及び前記ルールデータが記憶された記憶部と、
前記ユーザ端末とネットワークを介して通信可能な通信部と、
を備えており、
前記ゲーム進行手段は、前記ルール改変手段によって改変されたルールに従って、ゲームを進行させることを特徴とするゲームシステム。
【請求項4】
前記多数のゲーム札の内容を定期的に、あるいは不定期的に更新するゲーム札更新手段、
を備え、
前記ルール改変手段は、前記ゲーム札更新手段によって更新されたゲーム札の効果に応じて、前記札ルールデータを改変し、
前記ゲーム進行手段は、前記ルール改変手段によって改変された札ルールに従って、ゲームを進行させることを特徴とする請求項3に記載のゲームシステム。
【請求項5】
前記ゲーム札更新手段によって更新されたゲーム札を、前記通信部を介して、前記ユーザ端末に配信及び/又は入れ替えすることを特徴とする請求項4記載に記載のゲームシステム。
【請求項6】
前記多数のゲーム札の表面に、各ゲーム札の有する効果別に識別情報を設けたことを特徴とする請求項3~5のいずれか一項に記載のゲームシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム用具及びゲームシステムに関し、更に具体的には、既存の特定のゲームである麻雀を繰り返しプレイしても飽きない工夫を施したゲーム用具及びゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、既存のゲームを飽きがこないように工夫するための技術が提案されている。下記特許文献1には、麻雀において経験者と歴の浅い者の強弱の差異を少なくする為、偶然性、戦略性を別要素で付与し得点の動き、展開を大きくさせ、また本体の麻雀のルール上認められていないルールを付与し、意外性やストーリー性を盛り込むことでゲーム性を高めた麻雀用ゲーム具が開示されている。
【0003】
具体的には、下記の要件を備えたことを特徴とするカード単体の複数の組み合わせにより構成される麻雀用ゲーム具であって、
(イ)カードは全て同一の裏面をもち、表面の異なる複数種類のカードであること、
(ロ)前記それぞれのカードの表面には、麻雀におけるそれぞれ、ツモ、鳴き、ドラ、リーチ、持ち点、得点、失点、役、チップ、親番、和了、場に関する、特定の機能を示す識別情報、もしくは本来の麻雀でのルール以外の特定の機能を示す識別情報と、カードがもたらす効果と、カードの使用法に関する種別を示す識別情報とが表示されていることを特徴とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001-224738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術は、当該カードに、特定の機能を示す識別情報、もしくは本来の麻雀でのルール以外の特定の機能を示す識別情報と、カードがもたらす効果と、カードの使用法に関する種別を示す識別情報とが表示されていることから、カードの表面積がある程度大きくなることが必須で、ゲームの邪魔にならないようにカードを置く場所を確保するのが困難であるという不自由がある。
【0006】
また、前記特許文献1に記載の技術は、電子ゲームやオンラインゲームにそのまま転用することができず、必ずプレーヤが同じ場所に集まる必要がある。
【0007】
そこで、本発明は、既存の麻雀ゲームを繰り返しプレイしても飽きず、新鮮に感じる工夫を施したゲーム用具及びゲームシステムを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の本発明は、既存の麻雀ゲームと併用するゲーム用具であって、表面と裏面を有する平板状であって、表面に、前記麻雀ゲームに対して追加するルールを簡略化した表記が札名称として表示され、裏面には文字等が表示されていない、多数のゲーム札と、前記多数のゲーム札を、前記表面の札名称が見えないように収納可能であって、上面に、プレーヤが前記箱の内部のゲーム札を取り出すために手を出し入れ可能な開口部を有する箱と、前記多数のゲーム札を使用したゲーム方法と、前記簡略化した札名称に対応する効果を紐づけたテーブルを有する参照用媒体と、を備えることを特徴とする。
【0009】
第2の発明は、前記第1の発明において、前記多数のゲーム札の表面に、各ゲーム札の有する効果別に識別情報を設けたことを特徴とする。
【0010】
第3の発明は、表示部、入力部、通信部を有するユーザ端末において、既存の麻雀ゲームをプレイさせるゲームシステムであって、前記麻雀ゲームの進行を制御するゲーム進行手段と、表面に、前記麻雀ゲームに対して追加するルールを簡略化した表記が札名称として表示され、裏面には文字等が表示されていない多数のゲーム札を、前記表面が見えないように伏せて前記ユーザ端末の表示部に表示させ、当該ユーザ端末の入力部によってゲーム札を所定枚数選択させる札選択手段と、前記麻雀のゲームの開始から終了まで、前記ユーザ端末の表示部に必要な情報を表示させる表示手段と、前記札選択手段によって選択されたゲーム札の効果に応じて、既存のルールを改変するルール改変手段と、前記多数のゲーム札を使用したゲーム方法に関するプレイブックデータと、前記簡略化した名称に対応する効果を紐づけたテーブルを有するルールデータと、前記プレイブックデータ及び前記ルールデータが記憶された記憶部と、前記ユーザ端末とネットワークを介して通信可能な通信部と、を備えており、前記ゲーム進行手段は、前記ルール改変手段によって改変されたルールに従って、ゲームを進行させることを特徴とする。
【0011】
第4の発明は、前記第3の発明において、前記多数のゲーム札の内容を定期的に、あるいは不定期的に更新するゲーム札更新手段を備え、前記ルール改変手段は、前記ゲーム札更新手段によって更新されたゲーム札の効果に応じて、前記札ルールデータを改変し、前記ゲーム進行手段は、前記ルール改変手段によって改変された札ルールに従って、ゲームを進行させることを特徴とする。
【0012】
第5の発明は、前記第4の発明において、前記ゲーム札更新手段によって更新されたゲーム札を、前記通信部を介して、前記ユーザ端末に配信及び/又は入れ替えすることを特徴とする。
【0013】
第6の発明は、前記第3~第5の発明のいずれかにおいて、前記多数のゲーム札の表面に、各ゲーム札の有する効果別に識別情報を設けたことを特徴とする。本発明の前記及び他の目的は、以下の詳細な説明により明瞭となろう。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、既存の麻雀ゲームと併用するゲーム用具であって、表面と裏面を有する平板状であって、表面に、前記麻雀ゲームに対して追加するルールを簡略化した表記が札名称として表示され、裏面には文字等が表示されていない、多数のゲーム札と、前記多数のゲーム札を、前記表面の札名称が見えないように収納可能であって、上面に、プレーヤが前記箱の内部のゲーム札を取り出すために手を出し入れ可能な開口部を有する箱と、前記多数のゲーム札を使用したゲーム方法と、前記簡略化した札名称に対応する効果を紐づけたテーブルを有する参照用媒体と、を備えることとした。
【0015】
また、他の発明は、表示部、入力部、通信部を有するユーザ端末において、既存の麻雀ゲームをプレイさせるゲームシステムであって、前記麻雀ゲームの進行を制御するゲーム進行手段と、表面に、前記麻雀ゲームに対して追加するルールを簡略化した表記が札名称として表示され、裏面には文字等が表示されていない多数のゲーム札を、前記表面が見えないように伏せて前記ユーザ端末の表示部に表示させ、当該ユーザ端末の入力部によってゲーム札を所定枚数選択させる札選択手段と、前記麻雀ゲームの開始から終了まで、前記ユーザ端末の表示部に必要な情報を表示させる表示手段と、前記札選択手段によって選択されたゲーム札の効果に応じて、既存のルールを改変するルール改変手段と、前記多数のゲーム札を使用したゲーム方法に関するプレイブックデータと、前記簡略化した名称に対応する効果を紐づけたテーブルを有するルールデータと、前記プレイブックデータ及び前記ルールデータが記憶された記憶部と、前記ユーザ端末とネットワークを介して通信可能な通信部と、を備えており、前記ゲーム進行手段は、前記ルール改変手段によって改変されたルールに従って、ゲームを進行させることとした。
【0016】
このため、麻雀ゲームを繰り返しプレイしても飽きず、新鮮に感じる工夫を施したゲーム用具及びゲームシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施例1のゲーム用具全体を示す図である。
図2】前記実施例1のゲーム札を示す平面図であり、(A)は表面を、(B)は裏面を示す図である。
図3】前記実施例1のゲーム札の表面の一例を示す図である。
図4】前記実施例1のルールブックに掲載されているプラス札名とその効果を紐づけて示すテーブルの一例である。
図5】前記実施例1のルールブックに掲載されているプラス札名とその効果を紐づけて示すテーブルの一例である。
図6】前記実施例1のルールブックに掲載されているマイナス札名とその効果を紐づけて示すテーブルの一例である。
図7】前記実施例1のルールブックに掲載されているマイナス札名とその効果を紐づけて示すテーブルの一例である。
図8】前記実施例1のルールブックに掲載されているフィールド札名とその効果を紐づけて示すテーブルの一例である。
図9】前記実施例1のゲーム用具を使用して麻雀を行う手順の一例を示すフローチャートである。
図10】前記実施例1において、プレーヤが、箱の中に収納されたゲーム札を、表示が見えない状態で選択する様子を示す図である。
図11】前記実施例1において、全プレーヤが、それぞれ3枚ずつゲーム札を引いて、卓の自分の右側に並べて置いた状態を示す図である。
図12】前記実施例1のゲーム札の変形例を示す図である。
図13】本発明の実施例2のゲームシステムの全体構成を示すハードウェア構成及び機能構成を示す図である。
図14】前記実施例2のゲームシステムを用いた麻雀の進行手順の一例を示すフローチャートである。
図15】前記実施例2のゲームシステムにおいて、プレーヤがゲーム札を選択するサイド画面を有する表示画面の一例を示す図である。
図16】前記実施例2のゲームシステムにおいて、サイド画面に札情報が表示された様子を示す表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
【実施例0019】
まず、図1図12を参照して本発明の実施例1を説明する。図1は、実施例1のゲーム用具全体を示す図である。図2は、実施例1のゲーム札を示す平面図であり、(A)は表面を、(B)は裏面を示す図である。図3は、実施例1のゲーム札の表面の一例を示す図である。図4及び図5は、実施例1のルールブックに掲載されているプラス札名とその効果を紐づけたテーブルの一例である。図6及び図7は、実施例1のルールブックに掲載されているマイナス札名とその効果を紐づけたテーブルの一例である。図8は、実施例1のルールブックに掲載されているフィールド札名とその効果を紐づけたテーブルの一例である。図9は、実施例1のゲーム用具を使用して麻雀を行う手順の一例を示すフローチャートである。図10は、実施例1において、プレーヤが、箱の中に収納されたゲーム札を、表示が見えない状態で選択する様子を示す図である。図11は、実施例1において、全プレーヤが、それぞれ3枚ずつゲーム札を引いて、卓の自分の右側に並べて置いた状態を示す図である。図12は、実施例1のゲーム札の変形例を示す図である。
【0020】
本実施例のゲーム用具は、既存の麻雀ゲームと併用するものである。図1及び図2に示すように、前記ゲーム用具10は、多数のゲーム札T1~T75と、前記多数のゲーム札T1~T75を、図2に示す表面Taの札名称Nが見えないように収納可能であって、上面12Aに、プレーヤが前記箱12の内部16のゲーム札T1~T75を取り出すために手48(図10参照)を出し入れ可能な開口部14を有する直方体の箱12と、前記多数のゲーム札T1~T75を使用したゲーム方法と、前記簡略化した札名称Nに対応する効果を紐づけたテーブルを有するルールブック30と、を備える。
【0021】
図2に示すように、ゲーム札Tは、表面Taと裏面Tbを有する平板状であって、表面Taに、麻雀の既存のルールに対して追加するルールを簡略化した表記である札名称Nが設けられ、裏面Tbには文字等が表示されていない、
【0022】
本実施例では、ゲーム札Tは、細長い長方形の上部に略三角形状の凸部18が設けられ、下部には同じく略三角形状の凹部20が形成されている。そして、図2(A)に示すように、表面Taの全体の縁部に沿って枠線22が設けられ、前記凹部20の上方には、○札のマーク24が設けられている。前記札Tは、長さLが約14cm、幅Wが1.8cm、厚みが1mm、凸部18及び凹部20の高さH1、H2が約1.6cmである。このような札Tの形状や寸法は一例であり、長方形にするなど適宜変更可能である。なお、本実施例では、麻雀の卓に並べて使用する都合上、邪魔にならなよう、上述した寸法が好ましいが、上下(長さL)に2~3cm程度、幅Wに1~2cm程度の幅を持たせてもよい。
【0023】
また、図3に示すように、札名称は、各札毎に設けられており、例えば、札T17は、表面T17aに「ドラパレード」という札名称N17が設けられ、札T43は、表面T43aに「鳴き全面禁止」という札名称N43が設けられ、札T75は、表面T75aに「源泉徴収」という札名称N75が設けられている。後述するように、前記札T17はプラス札であり、札T43はマイナス札であり、札T75はフィールド札である。
【0024】
図4及び図5には、前記ルールブック30に記載されたプラス札の名称とそれに対応する効果を紐付けたテーブル32A、32Bが示されている。例えば、図4及び図5に示す例では、
札番号:プラス札名:効果の順に記載されており、
T1:立直一発の極意:立直が3翻、一発が3翻
T2:『ツモ』が3翻:ツモが3翻になる。鳴いても役無しでもOK
T3:『ロン』が3翻:ロンが3翻になる。鳴いても役無しでもOK
T4:『ダマ』が3翻:ダマが3翻になる。鳴いても役無しでもOK
T5:平和、イーペーコーが3翻:平和、イーペーコーが3翻になる
T6:タンヤオが3翻:タンヤオが3翻になる。鳴いても3翻
T7:チャンタ、三色、一通4翻、ジュンチャン5翻:チャンタ、三色、一通4翻、ジュンチャン5翻になる。鳴いてもこの翻数
T8:七対4翻、対々5翻、混一6翻、清一8翻:七対4翻、対々5翻、混一6翻、清一8翻になる。鳴いてもこの翻数
T9:全ドラ2倍:全ドラが2倍になる
T10:自分一人だけ、ドラ表示3個:自分一人だけ、ドラ表示が3個になる。カン入ると皆のドラになる
T11:全役1翻アップ:全役1翻アップする
T12:いつでも倍貰い:アガリ点のみにかかる。焼き鳥やウマ、その他にはかからない
T13:アガれば3翻アップ:アガれば3翻アップする
T14:覗き魔:1局1回計30秒他人の牌を見れる+半荘に1回相手全員フルオープンさせる事ができる
T15:2回鳴き面前:1局2回のみ、鳴きが面前扱い。但し、晒す。鳴きジューシーと併用可
T16:圧倒的神速:1局1回のみ、好きなタイミングで2回ツモれる+半荘に1局だけ、毎回2枚づつツモ
T17:ドラパレード:アガリ時、王牌全部ドラ。リーチ時なら裏も
T18:リサイクル:1局1回、手牌1つと河から好きな牌を交換できる(牌は伏せる)、交換牌でツモアガリ×、リーチ後も×
T19:鳴きジューシィー:鳴く度に1翻アップ(カンのみ2翻)。ポンした牌が出た時、カンが出来る。2回鳴き面前と併用可
T20:マネッコ/プラス:その場に出てるプラス札の1枚と同じ効果を自分に得られる
T21:国境なきチー団:『チー』が誰からでも可
T22:忍びの魂:1局2回、捨て牌が伏せられる。ロン、リテイク不可+半荘に1回だけ捨て配全部伏せられる
T23:ウインドマスター:東南西北、全部自風+風オール3翻(面前でも鳴いても3翻)
T24:三元牌マスター:三元牌、チビッコ大三元が4翻(面前でも鳴いても4翻)
T25:鳥除けのお札:焼き鳥免除+対戦相手全員が焼鳥+1
T26:パワーブレイク:振り込んでも、相手が2翻ダウン。もし相手が1翻役だったら0点
T27:+15000点:プラス15000点スタート(大元から15000補充加える)
T28:まん防:自分以外から1万点ずつ貰う
T29:プチ配交換:毎回配牌時、4枚をラス王牌2つと交換できる(強制で4牌)
T30:マージン:誰が何をアガっても、その得点の2割を貰える。アガリ点にのみ、かかる。
T31:メテオ:リーチ宣言は5000点棒+自分がアガる度、他の3人に焼き鳥+1
T32:花がドラ3:花一つにつきドラ3
T33:リテイク指示:捨牌を違う牌に出しなおさせる。他3人に対して1局1回。リーチしている人、リーチ宣言牌には無効
T34:あたし悪くないもん:自分の支払い義務を他者2人に等分で押し付けられる。半荘中2回。アガリ点のみにかかる
T35:インフィニティーホワイト:白がオールマイティ
T36:ドラ表示チェンジ:開局時、ドラ表示2枚を手配と入れ替える
T37:お前のモノは俺のモノ:毎局開始時、最大6牌(2牌×3人)他人の手配と交換できる(相手のを見てはダメ)
の37枚である。
【0025】
次に、マイナス効果を有する札に関しては、ルールブック30に記載された図6及び図7のテーブル34A、34Bに記載されており、
札番号:札名称:効果の順に記載されており、
T38:立直禁止:立直禁止になる
T39:平和、イーベーコー禁止:平和、イーベーコー禁止になる
T40:タンヤオ禁止:タンヤオ禁止になる
T41:チャンタ、ジュンチャン、混一、清一禁止:チャンタ、ジュンチャン、混一、清一禁止になる
T42:七対、対々、三色、一通禁止:七対、対々、三色、一通禁止になる
T43:鳴き全面禁止:鳴けない
T44:風牌、三元牌禁止:風牌、三元牌禁止
T45:全ドラ無効:全ドラ無効になる。裏ドラも赤も花も無効。
T46:満貫縛り:満貫以上でアガらなくてはならない
T47:ハネ満以上禁止:ハネ満以上でアガってはいけない
T48:いつでも倍払い:アガリ点にのみ。焼き鳥やウマ、鳴き売買等は除く
T49:アガっても2翻ダウン:アガっても2翻ダウンする。1翻でアガってしまったら0点
T50:全役1翻:全役1翻になる。但し純正役満はOK
T51:放流時、相手が3翻アップ:放流時、相手が3翻アップする
T52:対面と絶一門:その半荘中、自分が指定した『マン・ピン・ソー』いずれかをずっと使用不能。対面も※持っていてもよいが、鳴き、形テンは×
T53:半裸:手牌6つ、常にオープン
T54:花を引く度に場に3000点放流:花を引く度に場に3000点放流する
T55:ハーフライフ:アガリ点が半分になる
T56:おかわりチキン:自分以外の誰かがアガる度に自分に焼き鳥+1
T57:ウェルダン:焼き鳥時、4倍払い
T58:-15000点:マイナス15000点、大元へ戻す
T59:鳥の貴族:他人の焼き鳥を全部回収する
T60:キング・ビンボー:毎局開始時、サイコロを2つ振って、出た目×500点を放流
T61:ブルーバック:毎局、開始から全員の捨て牌が3枚以上になるまで行動不能
T62:現物など邪道!:リーチ者に対して、現物を切れなくなる
T63:マネッコ/マイナス:場に出ているマイナス札を、必ず1つマネしなければならない。但し、対面と絶一門がある場合は強制でそれをマネる
T64:漢:多面待ち禁止。間チャン、辺チャン、単騎のみでしかアガれない
T65:廃棄処理:場に捨てられている総牌数×100点を毎回アガリ者に払う。流局の場合は放流。
T66:支援物資:毎局開始時、全員に1000点渡す
の29枚である。
【0026】
また、フィールド効果を有する札に関しては、ルールブック30に記載された図8のテーブル36に記載されており、
札番号:札名称:効果の順に、
T67:倍返しだ!:最後の3万返しを6万返しで計算する
T68:ワレメが倍貰い:ワレメが倍貰いになる
T69:ワレメが3倍:ワレメが3倍計算になる
T70:フリーマーケット:毎回開局時、いらない手配を中央に集め、配りなおし(任意参加)
T71:鳴き売買:自分が鳴く⇒2000点払う。鳴かれた⇒2000点貰う
T72:オーバーキル:トビウマが10倍払いになる
T73:インファイト:全員ワレメ状態になる。
T74:一揆:毎回開局時、子3人が3牌を親の手配と入れ替える(強制)
T75:源泉徴収:毎局開局時、全員3000点場に放流してスタート
の9枚である。
【0027】
従って、本実施例では、合計75枚のゲーム札Tを用いることになるが、札枚数は増減してよく、プラス札、マイナス札、フィールド札の枚数も変更可能である。また、各札の名称や対応する効果なども、必要に応じて変えてもよい。
【0028】
次に、図9図11も参照して、本実施例による麻雀の遊び方について説明する。なお、事前に、ゲーム札T1~T75を、箱12の内部16に収納しておき、ルールブック30は、ゲーム中、必要になったときに参照する。
【0029】
まず、場を決め、親決めサイコロを振る(ステップS10)。親が決定したら、親がサイコロを振って山割をする(ステップS12)。次に、ゲーム札T1~T75が入った箱12から、親から順に所定枚数ずつ全プレーヤが札を引く(ステップS14)。このときの様子が、図10に示されている。プレーヤは手48を箱12の内部16に入れ、札名称Nが見えない状態でゲーム札Tを引く。具体的には、まず、親が決められた枚数(例えば3枚)を1枚ずつ順にひき、次に子3人が、同様にして3枚ずつゲーム札Tを引く。
【0030】
そして、引いたゲーム札Tを卓上の自分の右側に、引いた順に右側に並べる(ステップS16)。図11には、全プレーヤが3枚ずつゲーム札Tを引き、卓50上に並べた状態が示されている。図11の例では、プレーヤ40は、卓50上の自分の牌Pの横側に、引いた順序に応じて右から左へとゲーム札Tを並べる。図示の例では、右側にゲーム札T23、中央にゲーム札T8、左側にゲーム札T1が並べられている。
【0031】
同様に、プレーヤ42は、卓50上の自分の牌Pの右側に、引いた順序に応じて右から左へとゲーム札Tを並べる。図示の例では、右側にゲーム札T75、中央にゲーム札T11、左側にゲーム札T6が並べられている。同様に、プレーヤ44は、卓50上の自分の牌Pの右側に、引いた順序に応じてゲーム札Tを右から左へと並べる。図示の例では、右側にゲーム札T13、中央にゲーム札T2、左側にゲーム札T42が並べられている。プレーヤ46は、卓50上の自分の牌Pの右側に、引いた順序に応じて右から左へとゲーム札Tを並べる。図示の例では、右側にゲーム札T15、中央にゲーム札T3、左側にゲーム札T66が並べられている。
【0032】
以上のようにして、全てのプレーヤ40~46が所定枚数のゲーム札Tを引き終えたら、これらのゲーム札Tのルールに則り、麻雀を開始・進行する(ステップS18)。その際、ゲーム札Tの表面Taに表示されている札名称Nは、効果を簡略化した表示であるため、初心者がゲームする場合や、新しい札が追加された場合などは、ルールブック30を参照しながらゲームを行う。
【0033】
麻雀が終了したら(ステップS20)、本実施例のゲーム用具10を併用したゲームは終了となる。
【0034】
<効果>・・・以上説明した実施例1によれば、ゲーム用具10は、既存の麻雀ゲームと併用するものであって、表面と裏面を有する平板状であって、表面Taに、前記麻雀ゲームに対して追加するルールを簡略化した表記が札名称Nとして表示され、裏面Tbには文字等が表示されていない、多数のゲーム札T1~T75と、前記多数のゲーム札T1~T75を、前記表面Taの札名称Nが見えないように収納可能であって、上面12Aに、プレーヤが前記箱12の内部16のゲーム札T1~T75を取り出すために手48を出し入れ可能な開口部14を有する箱12と、前記多数のゲーム札T1~T75を使用したゲーム方法と、前記簡略化した札名称Nに対応する効果を紐づけたテーブルを有するルールブック30と、を備えることとした。
【0035】
このため、麻雀ゲームを繰り返しプレイしても飽きず、新鮮に感じる工夫を施したゲーム用具を提供することができる。また、札名称に対する効果を覚えるようにすることで、頭を使うとともに、牌を手指で使用することでボケ防止を期待することもできる。なお、本実施例では、ゲーム札を使用したゲーム方法と、前記簡略化した札名称に対応する効果を紐づけたテーブルを有する参照用媒体として、紙媒体(ルールブック30)を用いたが、これも一例であり、ルールブック30に相当する内容を、プレーヤが保有する端末にダウンロードし、それを参照しながらゲームを行ってもよい。
【0036】
<変形例>・・・次に図12を参照して、本実施例の変形例を説明する。上述したように、多数のゲーム札Tは、プラス札、マイナス札、フィールド札にわかれており、ルールブック30を参照することで、それらの効果を確認できるが、前記多数のゲーム札Tの表面Taに、各ゲーム札の有する効果別に識別情報を設けるようにしてもよい。識別情報はどのようなものであってもよい。例えば、図12に示す例のように、プラス札T17には、上部の凸部18に青色着色部52Aを設け、マイナス札T43には、凸部18に赤色着色部52Bを設け、フィールド札T75には、凸部18に黄色着色部52Cを設けるという具合である。このように、効果別にゲーム札Tの一部を色分けすることにより、視覚的に効果を把握しやすい。むろん、図12に示した色分けも一例であり、同様の効果を奏する範囲内で適宜変更可能である。
【実施例0037】
次に、図13図16を参照しながら、本発明の実施例2のゲームシステム100を説明する。図13は、実施例2のゲームシステムの全体構成を示すハードウェア構成及び機能構成を示す図である。図14は、実施例2のゲームシステムを用いた麻雀の進行手順の一例を示すフローチャートである。図15は、実施例2のゲームシステムにおいて、プレーヤがゲーム札を選択するサイド画面を有する表示画面の一例を示す図である。図16は、実施例2のゲームシステムにおいて、サイド画面に札情報が示された様子を示す表示画面の一例を示す図である。なお、上述した実施例1と同一又は対応する構成要素には同一の符号を用いることとする。
【0038】
<全体構成>・・・図13は、実施例2にかかる麻雀用のゲームシステム100の全体構成を示す図である。図13に示すように、本実施例のゲームシステム100は、ユーザ40~46が保有するユーザ端末40A、42A、44A、46Aと、インターネット等のネットワーク150と、サーバ120により構成されている。なお、本実施例ではユーザ端末40A~46Aがネットワーク50介してサーバ120に接続することでゲームを行うこととしているが、サーバ120からアプリケーションとしてダウンロードすることで、必要なときにのみ、サーバ120に接続する構成としてもよい。
【0039】
<ユーザ端末の構成>・・・ユーザ端末40A~46Aは、PC、タブレット、スマートフォンなどが利用可能である。ユーザ端末40Aは、ディスプレイやタッチパネルなどの表示部102、キーボードやタッチパネルなどの入力部104、ネットワーク150に接続するための通信部106、端末全体の動作を制御する制御部108、各種データ等を記憶する記憶部110により構成されている。他のユーザ端末42A~46Aについても同様である。
【0040】
<サーバのハードウェア構成>・・・図13に示すように、サーバ120は、プロセッサ122、メモリ124、ストレージ126、通信部128を備え、これらは図示しないバスにより接続されている。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成され、メモリ124に記憶された各種プログラムを読み出して実行することで、各種処理を行う。前記メモリ124は、CPUにより実行させるプログラムを記憶するものであり、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)による構成される。例えば、後述するゲーム進行手段130~配信手段140が記憶されている。
【0041】
ストレージ126は、ユーザデータ126A、ゲームデータ126B、プレイブックデータ126C、札ルールデータ126Dや図示しない制御プログラムなどを記憶するものである。前記プレイブックデータ126Cは、多数のゲーム札Tを使用したゲーム方法に関するデータである。札ルールデータ126Dは、簡略化した名称に対応する効果を紐づけたテーブルである。前記札ルールデータ126Dは、上述した実施例1の図4図7に示したテーブル32A、32B、34A、34B、36と同様である。通信部128は、ネットワーク150を介して、ユーザ端末40A~46Aと各種データ通信を行うものである。むろん、必要に応じて、その他の端末や外部記憶手段と通信を行うものであってもよい。
【0042】
<サーバの機能構成>・・・次に、図13を参照して、本実施例のサーバ120の機能構成を説明する。サーバ120は、ゲーム進行手段130、札選択手段132、ルール改変手段134、表示手段136、ゲーム札更新手段137、制御手段138、配信手段140を備えている。
【0043】
ゲーム進行手段130は、麻雀ゲームの進行を制御するものである。そして、後述するルール改変手段134によりルールが改変されたときには、改変されたルールに従ってゲームを進行する。
【0044】
札選択手段132は、表面に、麻雀ゲームに対して追加するルールを簡略化した表記が札名称として表示され、裏面には文字等が表示されていない多数のゲーム札Tを、前記表面が見えないように伏せて前記ユーザ端末40A~46Aの表示部102に表示させ、プレーヤ40~46に、前記ユーザ端末40A~46Aの入力部104によって、ゲーム札Tを所定枚数選択させるものである。
【0045】
ルール改変手段134は、前記札選択手段132によって選択されたゲーム札Tの効果に応じて、既存のルールを改変するものである。改変にあたり、ルール改変手段134は、ストレージ126内の札ルールデータ126Dを参照する。
【0046】
表示手段136は、前記麻雀のゲームの開始から終了まで、前記ユーザ端末40A~46Aの表示部102に必要な情報を表示させるものである。
【0047】
ゲーム札更新手段137は、前記多数のゲーム札Tの内容を定期的に、あるいは不定期的に更新するものである。前記ルール改変手段134は、前記ゲーム札更新手段137によって更新されたゲーム札Tの効果に応じて、前記札ルールデータ126Dを改変し、前記ゲーム進行手段130は、前記ルール改変手段134によって改変された札ルールに従って、ゲームを進行させる。
【0048】
制御手段138は、サーバ120全体の機能を制御するものである。
【0049】
配信手段140は、前記ゲーム札更新手段によって更新されたゲーム札を、前記通信部128を介して、前記ユーザ端末40A~46Aに配信及び/又は入れ替えるものである。
【0050】
<ゲーム進行処理>・・・次に、図14図16も参照して、本実施例のゲームシステム100によるゲーム進行処理を説明する。まず、プレーヤ40~46が、それぞれのユーザ端末40A~46Aの通信部106及びネットワーク150によって、サーバ120にアクセスする(ステップS100)。サーバ120のゲーム進行手段130は、所定人数のプレーヤ40~46が揃ったことを確認したら、ゲームを開始する(ステップS102)。
【0051】
ゲーム進行手段130及び表示手段136は、場決め及び親決めサイコロ画面をユーザ端末40A~46Aの表示部102に表示し(ステップS104)、サイコロの結果によって親を決定する(ステップS106)。次に、ゲーム進行手段130及び表示手段136は、山割り用サイコロ画面を、ユーザ端末40A~46Aの表示部102に表示する(ステップS108)。
【0052】
次に、札選択手段132及び表示手段136によって、札選択画面をユーザ端末40A~46Aの表示部102に表示する。図15には、札選択画面の一例が示されている。表示部102は、メイン画面102Aとその右側に設けられたサイド画面102Bに分けられており、図示の例では、前記サイド画面102Bが札選択画面160となっている。札選択画面160には、多数の札T1~T63が表示されており、親(ここでは、プレーヤ40)が一枚ずつ所定数の札を選択する(ステップS112)。具体的には、ユーザ端末40Aの入力部104を操作して、札選択画面160に表示されている多数の札T1~T63から、カーソル162を任意の札(図示の例では札T63)に合わせてクリックすると、メイン画面102Aの卓上の自分の席の右側に札Tが順次表示される(ステップS114)。
【0053】
同様に他のプレーヤ42~46がゲーム札Tを選択し、選択されたゲーム札Tが、メイン画面102Aに表示される(ステップS116)(図16参照)。以上のような札選択動作を、全てのプレーヤ40~46が札を選択するまで繰り返し(ステップS118でNo)、全てのプレーヤ40~46が札Tを選択したら(ステップS118でYes)、ルール改変手段134は、札ルールデータ126Dを参照して既存のルールを改変し、ゲーム進行手段130は、改変されたルールに従って、麻雀を開始・進行する(ステップS120)。
【0054】
ゲーム中、札ルールを確認するときには、例えば、図16に示すサイド画面102Bに表示されているゲーム情報タブ164、プレーヤ情報タブ166、札情報タブ168、ルールブックタブ170のうち、札情報タブ168を選択すると、カーソル162を合わせたゲーム札T63の札名称「札名称:マネッコ/マイナス」と対応する効果「場に出ているマイナス札を、必ず1つマネしなければならない。但し、対面と絶一門がある場合は強制でそれをマネる」が表示され、各札の名称と効果が確認できる。
【0055】
ゲーム進行手段130により麻雀が終了したと判断されると(ステップS122)、本ゲームシステム100による処理は終了する。
【0056】
なお、本実施例においても、画面上に表示されるゲーム札Tの表面に、各ゲーム札の有する効果別に識別情報(色分けなど)を設けるようにしてもよい。
【0057】
また、本実施例においては、ゲーム札更新手段137によって、前記多数のゲーム札Tの内容を定期的に、あるいは不定期的に更新し、配信手段140によって、前記ゲーム札更新手段137によって更新されたゲーム札Tを、前記通信部128を介して、前記ユーザ端末40A~40Dに配信及び/又は入れ替えするようにしてもよい。
【0058】
<効果>・・・以上説明した実施例2によれば、表示部102、入力部104、通信部106を有するユーザ端末40A~46Aにおいて、既存の麻雀ゲームをプレイさせるゲームシステム100であって、前記麻雀ゲームの進行を制御するゲーム進行手段130と、表面に、前記麻雀ゲームに対して追加するルールを簡略化した表記が札名称として表示され、裏面には文字等が表示されていない多数のゲーム札Tを、前記表面が見えないように伏せて前記ユーザ端末40A~46Aの表示部102に表示させ、当該ユーザ端末40A~46Aの入力部104によってゲーム札Tを所定枚数選択させる札選択手段132と、前記麻雀ゲームの開始から終了まで、前記ユーザ端末40A~46Aの表示部102に必要な情報を表示させる表示手段136と、前記札選択手段132によって選択されたゲーム札Tの効果に応じて、既存のルールを改変するルール改変手段134と、前記多数のゲーム札Tを使用したゲーム方法に関するプレイブックデータ126Cと、前記簡略化した名称に対応する効果を対応させたテーブルである札ルールデータ126Dと、前記プレイブックデータ126C及び前記札ルールデータ126Dが記憶されたストレージ126と、前記ユーザ端末とネットワークを介して通信可能な通信部128と、を備えており、前記ゲーム進行手段130は、前記ルール改変手段134によって改変されたルールに従って、ゲームを進行させることとした。
【0059】
このため、麻雀ゲームを繰り返しプレイしても飽きず、新鮮に感じる工夫を施したゲームシステムを提供できる。また、札名称に対する効果を覚えるようにすることで、頭を使うとともに、手指の操作によってゲームを行うためボケ防止を期待することもできる。更に、多数のゲーム札Tの表面に、各ゲーム札の有する効果別に識別情報(色わけ等)を設けることで、各札がプラス、マイナス、フィールドのいずれであるのか視覚的に認識しやすくしてもよい。更に、ゲーム札更新手段137によって、前記多数のゲーム札Tの内容を定期的に、あるいは不定期的に更新し、配信手段140によって、前記ゲーム札更新手段137によって更新されたゲーム札Tを、前記通信部128を介して、前記ユーザ端末40A~40Dに配信及び/又は入れ替えすることで、常が飽きがこないように工夫することができる。
【0060】
上述した実施形態は一例であり、同様の効果を奏する範囲内で適宜変更が可能である。また、以下の変形例が組み合わされた形態であってもよい。
(1)上述した実施例1で示したゲーム札Tの形状や寸法は一例であり、麻雀の卓50に並べて使用するときに邪魔にならない形状や寸法であれば、適宜変更してよい。
(2)前記実施例で示したゲーム札Tの枚数や、プラス札、マイナス札、フィールド札の枚数も一例であり、必要に応じて増減してもよいし、一定期間ごとに札の入替や追加を行ってもよい。
(3)前記実施例で示したゲーム札名も一例であり、対応する効果を簡略化した表記であれば、他の表示としてもよい。
(4)前記実施例では、プレーヤがそれぞれ3枚ずつゲーム札Tを選択することとしたが、これも一例であり、1枚や2枚とすることを妨げるものではない。
【0061】
(5)前記実施例で示したゲーム画面は一例であり、同様の効果を奏する範囲内で適宜変更可能である。
(6)上述した実施例2ではユーザ端末40A~46Aがネットワーク150を介してサーバ120に接続することでゲームを行うこととしているが、サーバ120からアプリケーションとしてダウンロードすることで、必要なときにのみ、サーバ120に接続する構成としてもよい。
(7)実施例2の発明は、サーバ120で実行されるプログラムとして提供されてもよい。このプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に記録された状態で提供されていてもよいし、ネットワークを介してダウンロード可能としてもよい。また、実施例2の発明は、方法の発明として提供されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明によれば、
(1)既存の麻雀ゲームと併用するゲーム用具であって、表面と裏面を有する平板状であって、表面に、前記麻雀ゲームに対して追加するルールを簡略化した表記が札名称として表示され、裏面には文字等が表示されていない、多数のゲーム札と、前記多数のゲーム札を、前記表面の札名称が見えないように収納可能であって、上面に、プレーヤが前記箱の内部のゲーム札を取り出すために手を出し入れ可能な開口部を有する箱と、前記多数のゲーム札を使用したゲーム方法と、前記簡略化した札名称に対応する効果を紐づけたテーブルを有する参照用媒体と、を備えることとする。あるいは、
【0063】
(2)表示部、入力部、通信部を有するユーザ端末において、既存の麻雀ゲームをプレイさせるゲームシステムであって、前記麻雀ゲームの進行を制御するゲーム進行手段と、表面に、前記麻雀ゲームに対して追加するルールを簡略化した表記が札名称として表示され、裏面には文字等が表示されていない多数のゲーム札を、前記表面が見えないように伏せて前記ユーザ端末の表示部に表示させ、当該ユーザ端末の入力部によってゲーム札を所定枚数選択させる札選択手段と、前記麻雀ゲームの開始から終了まで、前記ユーザ端末の表示部に必要な情報を表示させる表示手段と、前記札選択手段によって選択されたゲーム札の効果に応じて、既存のルールを改変するルール改変手段と、前記多数のゲーム札を使用したゲーム方法に関するプレイブックデータと、前記簡略化した名称に対応する効果を紐づけたテーブルを有する札ルールデータと、前記プレイブックデータ及び前記ルールデータが記憶された記憶部と、前記ユーザ端末とネットワークを介して通信可能な通信部と、を備えており、前記ゲーム進行手段は、前記ルール改変手段によって改変されたルールに従って、ゲームを進行させることとした。
【0064】
このため、麻雀ゲームを繰り返しゲームしても飽きず、新鮮に感じる工夫を施したゲーム用具及びゲームシステムを提供することができる。
【符号の説明】
【0065】
10:ゲーム用具
12:箱
12A:上面
14:開口部
16:内部
18:凸部
20:凹部
22:枠線
24:マーク
30:ルールブック
32A、32B、34A、34B、36:テーブル
40~46:プレーヤ
40A~46A:ユーザ端末
48:手
50、50A:卓
52A:青色着色部
52B:赤色着色部
52C:黄色着色部
100:ゲームシステム
102:表示部
102A:メイン画面
102B:サイド画面
104:入力部
106:通信部
108:制御部
110:記憶部
120:サーバ
122:プロセッサ
124:メモリ
126:ストレージ
126A:ユーザデータ
126B:ゲームデータ
126C:プレイブックデータ
126D:札ルールデータ
128:通信部
130:ゲーム進行手段
132:札選択手段
134:ルール改変手段
136:表示手段
137:ゲーム札更新手段
138:制御手段
140:配信手段
150:ネットワーク
160:札選択画面
162:カーソル
164:ゲーム情報タブ
166:プレーヤ情報タブ
168:札情報タブ
170:ルールブックタブ
N、N1~N17:札名称
P:牌
T1~T75:札
Ta、T17a、T43a、T75a:表面
Tb:裏面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16