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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024085555
(43)【公開日】2024-06-27
(54)【発明の名称】クレーン
(51)【国際特許分類】
   B66C 13/12 20060101AFI20240620BHJP
【FI】
B66C13/12 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022200129
(22)【出願日】2022-12-15
(71)【出願人】
【識別番号】000148759
【氏名又は名称】株式会社タダノ
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】畑 友貴
(57)【要約】
【課題】電力により走行可能なクレーンを提供する。
【解決手段】クレーンは、ブームを支持する上部旋回体と、上部旋回体を支持し、電源部の電力に基づいて走行する走行車体と、を備え、走行車体は、電源部又は電源部に接続されたデバイスである高電圧機器と、高電圧機器の上方に配置され、上方が開口した排気口を有し、電源部を冷却する冷却装置と、高電圧機器と冷却装置との間に設けられ、排気口から冷却装置に浸入した水を、排水する排水トレーと、を有する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブームを支持する上部旋回体と、
前記上部旋回体を支持し、電源部の電力に基づいて走行する走行車体と、を備え、
前記走行車体は、
前記電源部又は前記電源部に接続されたデバイスである高電圧機器と、
前記高電圧機器の上方に配置され、上方が開口した排気口を有し、前記電源部を冷却する冷却装置と、
前記高電圧機器と前記冷却装置との間に設けられ、前記排気口から前記冷却装置に浸入した水を、排水する排水トレーと、を有する、
クレーン。
【請求項2】
前記電源部に接続されたデバイスである高電圧機器は、前記電源部の電力を電動デバイスに分配するジャンクションボックスである、
請求項1に記載のクレーン。
【請求項3】
前記排水トレーは、前記水を、右後方又は左後方に誘導して排水する、
請求項1に記載のクレーン。
【請求項4】
前記排水トレーは、前記クレーンの平面視において、前記排気口と重なり、且つ、前記高電圧機器の端子と重なる、
請求項1に記載のクレーン。
【請求項5】
前記排水トレーは、前記水を案内するホースを有する、
請求項1に記載のクレーン。
【請求項6】
前記走行車体は、前記電源部が配置され、少なくとも上方が開口したフレーム開口部を有するフレームを有し、
前記高電圧機器は、前記電源部の上方において、前記フレーム開口部を挟む左側フレーム部及び右側フレーム部のうちの一方のフレーム部に片持ち固定されている、
請求項1に記載のクレーン。
【請求項7】
前記排水トレーは、前記高電圧機器に支持されている、
請求項1に記載のクレーン。
【請求項8】
前記排水トレーは、前記水を、前記フレーム開口部よりも後方の前記フレームの上面に排水する、
請求項6に記載のクレーン。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレーンに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、走行機能を有する下部走行体、及び、下部走行体の上部に旋回可能な状態で設けられた上部旋回体を備えた移動式のクレーンが開示されている。下部走行体は、エンジンを有しており、エンジンの動力に基づいて走行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-66273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、環境保護等の観点から、上述のようなクレーンの電動化が求められている。
【0005】
本発明の目的は、電力により走行可能なクレーンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るクレーンの一態様は、
ブームを支持する上部旋回体と、
上部旋回体を支持し、電源部の電力に基づいて走行する走行車体と、を備え、
走行車体は、
電源部又は電源部に接続されたデバイスである高電圧機器と、
高電圧機器の上方に配置され、上方が開口した排気口を有し、電源部を冷却する冷却装置と、
高電圧機器と冷却装置との間に設けられ、排気口から冷却装置に浸入した水を、排水する排水トレーと、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電力により走行可能なクレーンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る移動式クレーンの模式図である。
図2図2は、移動式クレーンのシステム構成を模式的に示すブロック図である。
図3図3は、一部の構成を省略したクレーンの斜視図である。
図4図4は、上方からバッテリー周辺を見た状態を示す模式図である。
図5図5は、側方からバッテリー周辺を見た状態を示す模式図である。
図6図6は、図4のC1-C1断面図である。
図7図7は、サポートの斜視図である。
図8図8は、冷却システムの冷却装置と排水トレーとの位置関係を説明するための平面模式図である。
図9図9は、排水トレーとジャンクションボックスとの位置関係を説明するための平面模式図である。
図10図10は、ジャンクションボックスの支持態様の変形例を示す、図4のC1-C1断面図に相当する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係るクレーンの実施形態の一例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、後述の実施形態に係るクレーンは、本発明に係るクレーンの一例であり、本発明は後述の実施形態により限定されない。
【0010】
[実施形態]
図1は、本実施形態に係る移動式クレーン1(図示の場合、ラフテレーンクレーン)の模式図である。移動式クレーンは、例えば、オールテレーンクレーン、トラッククレーン、又は積載形トラッククレーン(カーゴクレーンとも称する。)である。但し、本発明に係るクレーンは、種々のクレーンであってよい。
【0011】
移動式クレーン1は、下部走行体2及び上部旋回体3を有する。移動式クレーン1は、強電系バッテリー50(図2参照)を備えた電動式クレーンである。移動式クレーン1は、強電系バッテリー50から供給される電力に基づいて走行する。つまり、移動式クレーン1は、エンジンを備えていない。
【0012】
又、移動式クレーン1は、強電系バッテリー50から供給される電力に基づいて、走行以外の動作(例えば、クレーン作業、冷房、及び/又は暖房)を実行する。クレーン作業は、例えば、荷物の搬送作業における旋回動作及び/又はウインチの動作である。以下、移動式クレーン1の具体的な構成について説明する。
【0013】
先ず、図1を参照して、上部旋回体3の構成について説明する。図1は、移動式クレーン1の模式図である。上部旋回体3は、下部走行体2の上部に設けられており、下部走行体2に対して旋回中心軸αを中心に旋回可能である。上部旋回体3は、旋回台31、伸縮式ブーム32、及びキャブ33を有する。
【0014】
旋回台31は、軸受(不図示)を介して下部走行体2の上部に支持されている。旋回台31は、上部旋回体3に設けられた旋回用アクチュエータ(不図示)が発生する動力に基づいて旋回する。
【0015】
本実施形態の場合、旋回用アクチュエータは、油圧式のモータである。このモータは、作動油の給排に基づいて作動する。作動油は、下部走行体2から供給される。尚、旋回用アクチュエータは、電動モータであってもよい。この場合、旋回用の電動モータは、後述の強電系バッテリー50から供給された電力に基づいて駆動する。
【0016】
伸縮式ブーム32は、旋回台31に支持されており、伸縮可能に組み合わされた複数のブームを有する。伸縮式ブーム32は、起伏用シリンダ34が発生する動力に基づいて、起伏角度を変えることができる(起伏する)。
【0017】
起伏用シリンダ34は、伸縮式の油圧シリンダであって、上部旋回体3に設けられている。起伏用シリンダ34は、作動油の給排に基づいて作動する。尚、作動油は、下部走行体2に設けられた作動油供給装置(不図示)により供給される。
【0018】
又、伸縮式ブーム32は、伸縮用シリンダ35が発生する動力に基づいて伸縮する。伸縮用シリンダ35は、油圧シリンダであって、伸縮式ブーム32の内部に設けられている。伸縮用シリンダ35は、作動油の給排に基づいて作動する。尚、作動油は、下部走行体2に設けられた作動油供給装置(不図示)により供給される。
【0019】
又、伸縮式ブーム32は、ワイヤロープ36を支持している。ワイヤロープ36は、伸縮式ブーム32の先端部から垂れ下がっており、先端部にフック37が設けられている。ワイヤロープ36の一部は、ウインチ38に巻かれている。
【0020】
ウインチ38は、ウインチ用アクチュエータ(不図示)が発生する動力に基づいて駆動する(回転する)。本実施形態の場合、ウインチ用アクチュエータは、旋回台31に設けられており、油圧式のモータである。このモータは、作動油の給排に基づいて作動する。尚、作動油は、下部走行体2に設けられた作動油供給装置(不図示)により供給される。
【0021】
ウインチ38が回転すると、ウインチ38の回転方向に応じて、ワイヤロープ36が巻き上げられる、又は、繰り出される。尚、ウインチ用のモータは、電動モータであってもよい。この場合、ウインチ用の電動モータは、後述の強電系バッテリー50から供給された電力に基づいて駆動する。
【0022】
次に、図1図9を参照して、下部走行体2について説明する。尚、下部走行体2の構造を説明するにあたり、各図に示す直交座標系(X、Y、Z)を使用する。X方向は、下部走行体2の前後方向に一致する。X方向+側は、下部走行体2の前側に一致する。X方向-側は、下部走行体2の後側に一致する。Y方向は、下部走行体2の左右方向に一致する。Y方向+側は、下部走行体2の後方から前方を見た場合の左側に一致する。Y方向-側は、下部走行体2の後方から前方を見た場合の右側に一致する。Z方向は、下部走行体2の上下方向に一致する。Z方向+側は、下部走行体2の上側に一致する。Z方向-側は、下部走行体2の下側に一致する。
【0023】
下部走行体2は、走行車体の一例に該当し、電力により走行可能である。具体的には、下部走行体2は、図1及び図3に示すように、フレーム20、ボディ21、前側車軸22、後側車軸23、前側タイヤ24、後側タイヤ25、及びアウトリガ26を有する。
【0024】
フレーム20は、前後方向に延在し、例えば断面形状が矩形の箱状部材であって、下部走行体2の骨格を構成している。フレーム20は、上側板部20a、下側板部20b、左側板部20c、右側板部20d、前側板部20e、及び後側板部20fを有する。
【0025】
又、フレーム20は、フレーム20を上下方向に貫通した貫通孔により構成された伝達部材収容空間200を有する。伝達部材収容空間200は、フレーム20において、前側車軸22と後側車軸23との間の中央位置に設けられている。
【0026】
又、フレーム20は、フレーム20を上下方向に貫通した貫通孔により構成されたバッテリー収容空間201を有する。バッテリー収容空間201は、少なくとも上方が開口しており、フレーム開口部の一例に該当する。バッテリー収容空間201は、フレーム20において、後側車軸23の上方から後端部にわたる位置に設けられている。
【0027】
つまり、バッテリー収容空間201は、フレーム20における後部に設けられていると捉えてよい。フレーム20において、バッテリー収容空間201が形成された部分の横断面形状は、複数の連続した板部により構成された閉断面である。尚、フレーム20の横断面とは、フレーム20をYZ平面で切断した場合の断面を意味する。
【0028】
バッテリー収容空間の位置は、図示の場合に限定されない。バッテリー収容空間は、フレーム20において、前側車軸22の上方から前端部にわたる位置に設けられてもよい。この場合も、バッテリー収容空間は、フレーム20を上下方向に貫通した貫通孔により構成されてよい。
【0029】
フレーム20は、前端部に、一対の前側アウトリガ支持部202を有する。フレーム20は、後端部に、一対の後側アウトリガ支持部203を有する。
【0030】
前側アウトリガ支持部202は、前側アウトリガ26aを支持するためのフレームである。又、後側アウトリガ支持部203は、後側アウトリガ26bを支持するためのフレームである。
【0031】
後側アウトリガ支持部203は、アウトリガ支持フレームの一例に該当し、フレーム20において、バッテリー収容空間201の一部(具体的には、後端部)と上下方向に重なる位置に設けられている。フレーム20におけるバッテリー収容空間201が設けられた部分のうち、後側アウトリガ支持部203と対応する部分は、他の部分と比べて、剛性が高い。
【0032】
ボディ21(図1参照)は、下部走行体2の外形を構成する部材であって、フレーム20に支持されている。
【0033】
前側車軸22は、左右方向に延在する軸部材であって、フレーム20における下側板部20bの前端寄り部分に支持されている。前側車軸22の左右方向における両端部にはそれぞれ、前側タイヤ24が回転可能に支持されている。
【0034】
後側車軸23は、左右方向に延在する軸部材であって、フレーム20における下側板部20bの後端寄り部分に支持されている。後側車軸23の左右方向における両端部にはそれぞれ、後側タイヤ25が回転可能に支持されている。
【0035】
アウトリガ26は、一対の前側アウトリガ26a及び一対の後側アウトリガ26bを有する。一対の前側アウトリガ26aはそれぞれ、フレーム20における一対の前側アウトリガ支持部202に支持されている。又、一対の後側アウトリガ26bはそれぞれ、フレーム20における一対の後側アウトリガ支持部203に支持されている。
【0036】
又、移動式クレーン1は、下部走行体2と上部旋回体3との間に設けられた伝達部材4を有する。具体的には、伝達部材4は、フレーム20の伝達部材収容空間200に配置されている。このような伝達部材4は、相対的に回転する下部走行体2と上部旋回体3との間で、電力、流体(作動油及び/又は圧縮空気)、並びに信号等を伝達するための部材である。
【0037】
又、移動式クレーン1は、図2に示すように、強電系システム5を有する。以下、強電系システム5の構成について説明する。
【0038】
強電系システム5は、強電系バッテリー50から供給される電力に基づいて、下部走行体2の走行、及び、走行以外の動作(例えば、クレーン作業、冷房、及び/又は暖房)を実行するためのシステムである。
【0039】
強電系システム5は、主要エレメントとして、強電系バッテリー50、ジャンクションボックス51、走行用インバータ52、走行用モータ53、伝達部材4、及び上部電動デバイス54を有する。強電系システム5を構成するエレメントは、電気回路により接続されている。
【0040】
強電系バッテリー50は、電源部の一例に該当し、図4及び図5に示すように、複数のバッテリー501a、501b、502a、502bを有する。尚、図4において、後述のジャンクションボックス51、冷却装置80、及び排水トレー9は、省略されている。バッテリー501a、501bは、フレーム20のバッテリー収容空間201に配置されている。
【0041】
具体的には、前側のバッテリー501aと後側のバッテリー501bとは、バッテリー収容空間201において、前後に並んで配置されている。
【0042】
バッテリー501a、501bはそれぞれ、フレーム20に、両持ち固定されている。ここで、図6を参照して、後側のバッテリー501bのフレーム20に対する固定態様について説明する。
【0043】
図6は、図4のC1-C1断面図である。換言すれば、図6は、後側のバッテリー501bの周辺を、前方から見た状態を示す模式図である。フレーム20において、バッテリー収容空間201の左側に配置された部分は、左側フレーム204である。左側フレーム204は、左側フレーム部の一例に該当する。
【0044】
フレーム20において、バッテリー収容空間201の右側に配置された部分は、右側フレーム205である。右側フレーム205は、右側フレーム部の一例に該当する。バッテリー収容空間201は、左右方向において、左側フレーム204と右側フレーム205とに挟まれている。
【0045】
図6に示すように、後側のバッテリー501bは、左端部及び右端部が、左側フレーム204及び右側フレーム205に固定されている。具体的には、後側のバッテリー501bの左端部は、ゴムマウント等の振動抑制支持部材503を介して、左側フレーム204の下端部に固定されている。
【0046】
又、後側のバッテリー501bの右端部は、ゴムマウント等の振動抑制支持部材504を介して、右側フレーム205の下端部に固定されている。
【0047】
振動抑制支持部材503、504は、それぞれ、左側フレーム204及び右側フレーム205の捩れや振動が、後側のバッテリー501bに伝わることを抑制する。尚、前側のバッテリー501bのフレーム20に対する固定態様は、後側のバッテリー501bのフレーム20に対する固定態様と同様である。
【0048】
このように、本実施形態の場合、フレーム20のデッドスペースを有効活用することができるため、強電系バッテリー50をコンパクトに配置できるとともに、強電系バッテリー50の衝撃等による損傷を抑制できる。又、バッテリー502a、502bは、フレーム20の外部、且つ、バッテリー501a、501bの上方に配置されている。
【0049】
又、上述のようにバッテリー501a、501bは、フレーム20が捻じれた際の変形量が比較的小さいフレーム20の下端部に固定されている。しかも、バッテリー501a、501bは、振動抑制支持部材503、504を介して、フレーム20に固定されている。このため、フレーム20の捻じれに起因する、バッテリー501a、501bの損傷を抑制できる。
【0050】
ジャンクションボックス51は、高電圧機器の一例に該当し、下部走行体2に設けられている。ジャンクションボックス51は、強電系バッテリー50から供給された電力を、統合する又は分配するためのものである。ジャンクションボックス51は、強電系バッテリー50及び走行用インバータ52に接続されている。
【0051】
ここで、図5図7を参照して、ジャンクションボックス51について説明する。ジャンクションボックス51は、バッテリー収容空間201において、後側のバッテリー501bの上方に設けられている。
【0052】
ジャンクションボックス51は、図5に示すように、下半部が、バッテリー収容空間201に配置されている。一方、ジャンクションボックス51は、上半部が、バッテリー収容空間201の上方に配置されている。尚、図5において、後述のサポート6は、省略されている。
【0053】
本実施形態の場合、ジャンクションボックス51は、フレーム20に、片持ち固定されている。具体的には、ジャンクションボックス51は、フレーム20の左側フレーム204に、サポート6(図6参照)を介して、片持ち固定されている。
【0054】
本実施形態の場合、ジャンクションボックス51は、フレーム20における一対の後側アウトリガ支持部203の上方に支持されている。つまり、ジャンクションボックス51は、フレーム20において、剛性が比較的高い部分に支持されている。このため、捻じれの影響を大きく受ける車両後方において、ジャンクションボックス51へのフレーム20からの捻じれの影響をより抑制できる。尚、ジャンクションボックス51が固定される位置は、本実施形態の位置に限定されない。ジャンクションボックス51は、フレーム20におけるバッテリー収容空間201の周囲に片持ち固定されていればよい。
【0055】
ここで、図6及び図7を参照して、サポート6について説明する。サポート6は、ジャンクションボックス51を、フレーム20に片持ち固定するための部材である。
【0056】
サポート6は、図7に示すように、前側プレート部60、後側プレート部61、下側プレート部62、及び固定プレート部63を有する。尚、図7において、サポート6を構成する各プレート部の形状は、模式的に示されている。各プレート部の形状は、図7に示される形状に限定されない。例えば、各プレート部は、軽量化のために肉抜きされた部分を有してもよい。
【0057】
前側プレート部60は、YZ平面(左右方向且つ上下方向)に平行な板状である。前側プレート部60は、長手方向が左右方向に一致し、短手方向が上下方向に一致する。前側プレート部60は、ジャンクションボックス51の前側面と、前後方向に対面する。
【0058】
後側プレート部61は、YZ平面(左右方向且つ上下方向)に平行な板状である。つまり、後側プレート部61は、前側プレート部60と平行な板状である。後側プレート部61は、前後方向において、前側プレート部60と対面している。
【0059】
後側プレート部61は、長手方向が左右方向に一致し、短手方向が上下方向に一致する。後側プレート部61は、ジャンクションボックス51の後側面と、前後方向に対面する。
【0060】
下側プレート部62は、XY平面(前後方向且つ左右方向)に平行な板状である。下側プレート部62は、前側プレート部60の下端部と後側プレート部61の下端部とを、前後方向に接続している。下側プレート部62は、ジャンクションボックス51を下方から支持する。
【0061】
例えば、ジャンクションボックス51は、支持部材(不図示)を介して、下側プレート部62に固定されている。ジャンクションボックス51は、支持部材(不図示)を介して、前側プレート部60及び後側プレート部61に固定されてもよい。
【0062】
固定プレート部63は、XY平面(前後方向且つ左右方向)に平行な板状である。固定プレート部63は、前側プレート部60の左端部と後側プレート部61の左端部とを、前後方向に接続している。
【0063】
固定プレート部63は、下側プレート部62よりも上方に配置されている。固定プレート部63は、ボルト等の締結部品により、フレーム20(具体的には、左側フレーム204)の上面に固定されている。固定プレート部63がフレーム20に固定されることにより、サポート6がフレーム20に固定される。
【0064】
尚、サポート6は、左端部(具体的には、固定プレート部63)が、フレーム20に固定され、右端部がフレーム20に固定されていない。換言すれば、ジャンクションボックス51は、左端部が、フレーム20に固定され、右端部がフレーム20に固定されていない。
【0065】
サポート6の右端部は、フレーム20(具体的には、右側フレーム205)に接していない。換言すれば、サポート6(換言すれば、ジャンクションボックス51)の右端部は、右側フレーム205よりも左側に配置されている。
【0066】
尚、図示は省略するが、サポート6の右端部は、例えば、スライドプレート等を介して、右側フレーム205に支持されてもよい。この場合、サポート6の右端部は、右側フレーム205に対して、移動可能である。
【0067】
又、ジャンクションボックスをフレームに固定するためのサポートの形状は、本実施形態のサポート6の形状に限定されない。本実施形態の場合、サポート6は、ジャンクションボックス51を、左側フレーム204に固定している。但し、サポートは、ジャンクションボックス51を、右側フレーム205に固定してもよい。
【0068】
又、本実施形態の場合、サポート6は、ジャンクションボックス51を、フレーム20(具体的には、左側フレーム204)の上面に固定している。但し、サポート6は、ジャンクションボックス51を、フレーム20(具体的には、左側フレーム204)の側面(つまり、左側フレーム204の右側面)に固定してもよい。
【0069】
ジャンクションボックス51は、サポート6に固定されている。具体的には、ジャンクションボックス51は、前側プレート部60、後側プレート部61、及び下側プレート部62により囲まれる空間に配置されている。ジャンクションボックス51は、支持部材(不図示)を介して、サポート6に固定されている。
【0070】
以上のように、本実施形態の場合、ジャンクションボックス51が、左側フレーム204に片持ち固定されている。このような構成は、クレーン作業時に、左側フレーム204及び右側フレーム205が捻じれた場合であっても、この捻じれが、ジャンクションボックス51に伝わることを抑制する。この結果、フレーム20の捻じれに起因する、ジャンクションボックス51の損傷を抑制できる。
【0071】
具体的には、上述の左側フレーム204及び右側フレーム205の捻じれは、伸縮式ブーム32の旋回に起因して生じる。例えば、伸縮式ブーム32が、移動式クレーン1の右側に旋回した場合、右側の前側アウトリガ26aに作用する上下方向の反力が、左側の前側アウトリガ26aに作用する上下方向の反力よりも大きくなる。
【0072】
このようなアウトリガに作用する反力の差に基づいて、フレーム20には所定方向のモーメントが作用する。そして、当該モーメントが、左側フレーム204及び右側フレーム205を捻じれさせる。
【0073】
例えば、ジャンクションボックス51が、左側フレーム204と右側フレーム205との両方に固定されている場合、左側フレーム204及び右側フレーム205の捻じれが、ジャンクションボックス51(本実施形態の場合、サポート6)に伝わり、ジャンクションボックス51(本実施形態の場合、サポート6)が損傷してしまう可能性がある。
【0074】
一方、本実施形態の場合、上述のようなジャンクションボックス51の固定態様を採用しているため、フレーム20の捻じれに起因する、ジャンクションボックス51の損傷を抑制できる。
【0075】
又、上述のような構成を有する本実施形態の移動式クレーン1は、図2及び図6に示すように、冷却システム8及び排水トレー9を備える。以下、冷却システム8及び排水トレー9の構成について説明する。
【0076】
冷却システム8は、強電系バッテリー50(具体的には、バッテリー501a、501b、502a、502b)を冷却するための装置である。冷却システム8は、図2に示すように、冷却装置80、及び、冷却管81を有する。
【0077】
冷却装置80は、冷却管81に冷却水と供給する装置である。冷却管81は、環状に構成されている。冷却管81の第一端部(入り口側端部)は、冷却装置80の供給口に接続されている。又、冷却管81の第二端部(出口側端部)は、冷却装置80の戻り口に接続されている。冷却管81は、強電系バッテリー50を取り囲むように配策されている。
【0078】
冷却装置80の供給口から供給された冷却水は、冷却管81を通り、冷却装置80の戻り口を介して冷却装置80に戻る。冷却水は、冷却管81を通る際、強電系バッテリー50を冷却する。冷却装置80に戻った冷却水は、冷却装置80内のファン(不図示)により冷却された後、供給口から冷却管81に供給される。
【0079】
ハウジング800は、冷却水を冷却するためのファン(不図示)を収容している。又、ハウジング800は、側面に、ハウジング800内に空気を取り込むための取り込み孔(不図示)を有する。ファンは、取り込み孔から取り込まれた空気を、冷却水が流れる配管に吹き付けることにより、冷却水を冷却する。
【0080】
又、ハウジング800は、図8に示すように、上面801に、冷却水を冷却した空気をハウジング800外に排出するための排気口802を有する。又、ハウジング800は、底面に、複数の水抜き孔803を有する。図8において、水抜き孔803は、斜線のハッチングで示されている。
【0081】
以上のような構成を有する冷却装置80は、図6に示すように、ジャンクションボックス51の上方に設けられている。冷却装置80は、サポート(不図示)により、フレーム20に固定されている。
【0082】
又、ジャンクションボックス51及び冷却装置80が配置された領域は、ボディ21の後側車両カバー210(図6参照)により覆われている。後側車両カバー210は、フレーム20の後部における所定領域を覆う板状の部材である。
【0083】
冷却装置80におけるハウジング800の上面801は、後側車両カバー210の内面(換言すれば、下面)と、上下方向に対向している。後側車両カバー210は、ハウジング800の排気口802と上下方向に対向する位置に、排気部211(図6参照)を有する。排気部211は、例えば、後側車両カバー210を上下方向に貫通する複数の貫通孔により構成されている。
【0084】
排気部211は、ハウジング800の排気口802から排出された空気が通過する部分である。排気部211を通過した空気は、後側車両カバー210の外部に排出される。
【0085】
以上のように、後側車両カバー210においてハウジング800の排気口802と対応する位置に排気部211が設けられているため、ハウジング800の排気口802は、後側車両カバー210の外部に露出していると捉えることができる。
【0086】
このため、例えば、雨天時に、排気部211から浸入した水は、排気口802を通って、ハウジング800内に浸入する。そして、ハウジング800内に浸入した水は、ハウジング800の底面に設けられた水抜き孔803を通って、ハウジング800の下方に排出される。
【0087】
本実施形態の場合、冷却装置80(ハウジング800)の下方に、高電圧機器である、ジャンクションボックス51が配置されている。このため、ハウジング800の下方に排出された水が、ジャンクションボックス51の端子510(図9参照)等に触れることは、好ましくない。
【0088】
そこで、本実施形態の場合、ジャンクションボックス51と冷却装置80(ハウジング800)との間に、排水トレー9(図6参照)が設けられている。
【0089】
換言すれば、排水トレー9は、ジャンクションボックス51の上方、且つ、冷却装置80(ハウジング800)の下方に設けられている。
【0090】
排水トレー9は、底面部90、及び、周壁部91を有するトレー状である。排水トレー9は、支持部材(不図示)を介して、ジャンクションボックス51に支持されている。つまり、排水トレー9は、ジャンクションボックス51を介して、フレーム20(具体的には、左側フレーム204)に片持ち固定されている。ジャンクションボックス51はサポート6を介してフレーム20(具体的には、左側フレーム204)に片持ち固定されているため、排水トレー9がサポート6に支持されている、と捉えることもできる。
【0091】
底面部90は、板状である。周壁部91は、底面部90の外周縁に沿うように設けられている。周壁部91は、底面部90に直交する板状であって、底面部90の全周にわたり連続している。本実施形態の場合、周壁部91の高さは、全周にわたり同じである。但し、周壁部91の高さは、部分的に異なってもよい。
【0092】
排水トレー9は、冷却装置80(ハウジング800)から下方に排出された水を収集して、所定方向に排水する。
【0093】
本実施形態の場合、排水トレー9は、右後方が最も低くなるように、水平方向に対して所定角度傾いている。排水トレー9は、右後方の端部に、排水口(不図示)を有する。排水トレー9は、収集した水を、右後方に誘導して排水する。
【0094】
排水トレー9は、右後方の端部に、排水ホース92(図8及び図9参照)を有する。排水ホース92は、排水トレー9の排水口(不図示)に接続されている。排水ホース92は、排水トレー9の排水口から排水された水を、移動式クレーン1の所定位置に案内して排水する。具体的には、排水ホース92は、水を、移動式クレーン1の後端部の下方の空間に排出する。
【0095】
尚、排水ホース92は、省略されてもよい。この場合、排水ホース92は、例えば、フレーム20の上面においてバッテリー収容空間201よりも後方に存在する位置に、水を排水してもよい。このような構成の場合、排水ホース92から排水された水により、フレーム20の上面に付着した砂及び塵を流すことができる。
【0096】
ここで、上述のジャンクションボックス51、排水ホース92、及び冷却装置80(ハウジング800)の位置関係について、図8及び図9を参照しつつ、説明する。
【0097】
図8は、冷却システム8の冷却装置80(ハウジング800)と排水トレー9との位置関係を説明するための平面模式図である。尚、平面図とは、ジャンクションボックス51、排水ホース92、及び冷却装置80(ハウジング800)を、上方から見た状態を示す図を意味する。又、平面視とは、部材を上方から見ることを意味する。
【0098】
図8において、実線で示す部分は、冷却装置80(ハウジング800)に相当する部分である。又、図8において、二点鎖線で示す部分は、排水トレー9に相当する部分である。
【0099】
又、図8において、斜格子のハッチングが付された部分は、冷却装置80(ハウジング800)の排気口802を示している。更に、図8において、斜線のハッチングが付された部分は、冷却装置80(ハウジング800)の底面に設けられた水抜き孔803を示している。
【0100】
図9は、排水トレー9とジャンクションボックス51との位置関係を説明するための平面模式図である。
【0101】
図9において、二点鎖線で示す部分は、排水トレー9に相当する部分である。図9において、点線で示す部分は、ジャンクションボックス51に相当する部分である。
【0102】
先ず、図8に示すように、排水トレー9は、冷却装置80(ハウジング800)の一部と、上下方向に重なるように配置されている。具体的には、排水トレー9は、冷却装置80(ハウジング800)の排気口802と、上下方向に重なるように配置されている。
【0103】
又、排水トレー9は、冷却装置80(ハウジング800)の水抜き孔803と、上下方向に重なるように配置されている。尚、排水トレー9は、総ての水抜き孔803と上下方向に重なると、好ましい。
【0104】
但し、排水トレー9は、総ての水抜き孔803と上下方向に重ならなくてもよい。この場合、排水トレー9は、例えば、ジャンクションボックス51(具体的には、端子510)と上下方向に重なる水抜き孔803と、上下方向に重なるように配置されればよい。
【0105】
次に、図9に示すように、排水トレー9は、ジャンクションボックス51の一部と上下方向に重なるように配置されている。具体的には、排水トレー9は、少なくともジャンクションボックス51の端子510と上下方向に重なるように配置されている。
【0106】
まとめると、排水トレー9は、冷却装置80とジャンクションボックス51との上下方向おける間において、冷却装置80(ハウジング800)の排気口802、冷却装置80(ハウジング800)の水抜き孔803、及び、ジャンクションボックス51の端子510、と上下方向に重なる位置に配置されている。
【0107】
以上のように、本実施形態に係る移動式クレーン1は、排水トレー9を備えているため、冷却装置80(ハウジング800)から下方に排出された水が、ジャンクションボックス51の端子510等に触れることを抑制できる。
【0108】
<本実施形態の作用・効果>
以上のような構成を有する本実施形態によれば、強電系バッテリー50の電力に基づいて走行可能な移動式クレーン1を実現できる。
【0109】
特に、本実施形態の場合、ジャンクションボックス51が、フレーム20に片持ち固定されているため、フレーム20の捻じれに起因する、ジャンクションボックス51の損傷を抑制できる。この理由は、上述の通りである。
【0110】
又、本実施形態の場合、ジャンクションボックス51と冷却装置80(ハウジング800)との上下方向における間に、排水トレー9を設けている。このため、冷却装置80(ハウジング800)から下方に排出された水が、ジャンクションボックス51の端子510等に触れることを抑制できる。その他、本実施形態に係る移動式クレーン1が備える構成から得られえる作用・効果は、上述の通りである。
【0111】
<付記>
上述の実施形態の場合、ジャンクションボックス51は、フレーム20(具体的には、左側フレーム204)の上面に固定されている。この状態で、ジャンクションボックス51の上半部は、バッテリー収容空間201の上方に配置されている。つまり、ジャンクションボックス51の上半部は、フレーム20の上面よりも上方に配置されている。
【0112】
ジャンクションボックス51の上下方向における位置は、ジャンクションボックス51と、ジャンクションボックス51の上方及び下方に配置されたデバイス(例えば、後側のバッテリー501b、及び、冷却装置80)との配置関係による制約を満たすように決定される。
【0113】
例えば、当該制約により、ジャンクションボックス51の上下方向の位置を、本実施形態におけるジャンクションボックス51の上下方向の位置よりも下げる必要がある場合には、図10に示すように、ジャンクションボックス51は、フレーム20の側面(例えば、左側フレーム204の右側面に片持ち固定されてよい。
【0114】
図10に示す変形例の場合も、ジャンクションボックス51は、サポート6Aを介して、フレーム20(具体的には、左側フレーム204)に固定されている。尚、ジャンクションボックス51は、右側フレーム205の左側面に片持ち固定されてもよい。
【0115】
又、上述の実施形態の場合、強電系バッテリー50のバッテリー501a、501b、502a、502bは、フレーム20における後部に設けられている。但し、バッテリー(以下、前側バッテリーと称する。)は、フレーム20の前部に設けられてもよい。
【0116】
この場合、前側バッテリーは、フレーム20の前部に設けられたバッテリー収容空間に配置されてよい。そして、前側バッテリーに対応するジャンクションボックス(以下、前側ジャンクションボックスと称する。)も、フレーム20の前部に設けられてよい。
【0117】
この場合も、前側ジャンクションボックスは、上述の実施形態におけるジャンクションボックス51の支持構造、又は、図10に示す変形例におけるジャンクションボックス51の支持構造と同様の構造により、フレーム20に片持ち固定されてよい。
【0118】
又、上述の実施形態の場合、ジャンクションボックス51が、高電圧機器の一例である。但し、高電圧機器は、ジャンクションボックスに限定されない。例えば、高電圧機器は、強電系バッテリー50(具体的には、後側のバッテリー501b)であってもよい。又、高電圧機器は、強電系バッテリー50に接続された種々のデバイスであってもよい。
【0119】
又、上述の実施形態の場合、排水トレー9は、右後方が最も低くなるように、水平方向に対して所定角度傾いている。但し、排水トレーの傾斜方向は、上述の実施形態の場合に限定されない。例えば、排水トレーは、左後方が最も低くなるように、水平方向に対して所定角度傾いていてもよい。この場合、排水トレーは、左後方の端部に、排水口(不図示)を有してもよい。そして、排水トレーは、収集した水を、左後方に排水してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0120】
本発明に係るクレーンは、ラフテレーンクレーンに限らず、例えば、オールテレーンクレーン等の各種の移動式クレーンであってよい。
【符号の説明】
【0121】
1 移動式クレーン
2 下部走行体
20 フレーム
20a 上側板部
20b 下側板部
20c 左側板部
20d 右側板部
20e 前側板部
20f 後側板部
200 伝達部材収容空間
201 バッテリー収容空間
202 前側アウトリガ支持部
203 後側アウトリガ支持部
204 左側フレーム
205 右側フレーム
21 ボディ
210 後側車両カバー
211 排気部
22 前側車軸
23 後側車軸
24 前側タイヤ
25 後側タイヤ
26 アウトリガ
26a 前側アウトリガ
26b 後側アウトリガ
3 上部旋回体
31 旋回台
32 伸縮式ブーム
33 キャブ
34 起伏用シリンダ
35 伸縮用シリンダ
36 ワイヤロープ
37 フック
38 ウインチ
4 伝達部材
5 強電系システム
50 強電系バッテリー
501a、501b バッテリー
502a、502b バッテリー
503、504 振動抑制支持部材
51 ジャンクションボックス
510 端子
52 走行用インバータ
53 走行用モータ
54 上部電動デバイス
6、6A サポート
60 前側プレート部
61 後側プレート部
62 下側プレート部
63 固定プレート部
8 冷却システム
80 冷却装置
800 ハウジング
801 上面
802 排気口
803 水抜き孔
81 冷却管
9 排水トレー
90 底面部
91 周壁部
92 排水ホース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10