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特開2024-85666監視カメラ画像視聴管理システム、監視カメラ画像視聴管理サーバ装置、監視カメラ画像視聴管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024085666
(43)【公開日】2024-06-27
(54)【発明の名称】監視カメラ画像視聴管理システム、監視カメラ画像視聴管理サーバ装置、監視カメラ画像視聴管理方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/18 20060101AFI20240620BHJP
   H04N 21/2343 20110101ALI20240620BHJP
   H04N 21/2668 20110101ALI20240620BHJP
【FI】
H04N7/18 D
H04N21/2343
H04N21/2668
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022200312
(22)【出願日】2022-12-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-05-23
(71)【出願人】
【識別番号】504303458
【氏名又は名称】イオンディライト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100154014
【弁理士】
【氏名又は名称】正木 裕士
(74)【代理人】
【識別番号】100154520
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 祐子
(72)【発明者】
【氏名】矢野 公嗣
【テーマコード(参考)】
5C054
5C164
【Fターム(参考)】
5C054DA09
5C054FD00
5C054FE01
5C054HA18
5C164FA07
5C164PA31
5C164SA25S
5C164SB02P
5C164SB30S
5C164SC05P
(57)【要約】      (修正有)
【課題】画像に写る人のプライバシー保護に配慮したうえで監視カメラの画像を端末装置で視聴させる監視カメラ画像視聴管理システム、サーバ装置及び方法を提供する。
【解決手段】サーバ装置1と端末装置2と施設内を撮像する監視カメラ3a~3cとが通信可能に接続された監視カメラ画像視聴管理システムであって、サーバ装置1は、ユーザの属性を記憶するユーザ属性記憶手段と、端末装置2から送信されてきた画像視聴の要求を受け付けると、監視カメラ3a~3cにて撮像された画像中の人が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を端末装置2に表示させる加工画像表示手段と、端末装置2から送信されてきた加工処理なしの要求を受け付けるとユーザの属性に基づき加工処理なしを許可する加工なし許可手段と、加工処理なしが許可されたら加工処理を行っていない画像を端末装置に表示させる非加工画像表示手段と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置と、端末装置と、施設内を撮像する監視カメラと、が通信可能に接続された監視カメラ画像視聴管理システムであって、
前記サーバ装置は、
ユーザの属性を記憶するユーザ属性記憶手段と、
前記端末装置から送信されてきた画像視聴の要求を受け付けると、前記監視カメラにて撮像された画像中の人が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を前記端末装置に表示させる加工画像表示手段と、
前記端末装置から送信されてきた前記加工処理なしの要求を受け付けると、前記端末装置を操作するユーザの属性を前記ユーザ属性記憶手段から取得し、当該ユーザ属性に基づき、前記加工処理なしとすることを許可する加工なし許可手段と、
前記加工なし許可手段が許可すると、前記加工処理を行っていない画像を前記端末装置に表示させる非加工画像表示手段と、
を備える、監視カメラ画像視聴管理システム。
【請求項2】
さらに、前記サーバ装置は、
前記非加工画像表示手段が、前記加工処理を行っていない画像を前記端末装置に表示させた後、所定時間経過後に前記加工処理を行っていない画像を非表示にする表示時間制限手段を備える、請求項1に記載の監視カメラ画像視聴管理システム。
【請求項3】
前記加工画像表示手段は、画像中の人が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を前記端末装置に表示させるにあたり、
前記端末装置を操作するユーザのユーザ属性を前記ユーザ属性記憶手段から取得し、当該ユーザ属性に基づき、少なくとも顔を含む部位を、前記加工処理を行う部位と決定し、
前記画像中の人の前記決定した部位が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を前記端末装置に表示させる、請求項1又は2に記載の監視カメラ画像視聴管理システム。
【請求項4】
さらに、前記サーバ装置は、
前記監視カメラからアラーム情報を受信すると、前記ユーザ属性記憶手段に記憶されているユーザの属性に基づき、前記アラーム情報の配信先であるユーザを決定し、当該ユーザに前記アラーム情報を配信するアラーム情報配信手段を備える、請求項1又は2に記載の監視カメラ画像視聴管理システム。
【請求項5】
さらに、前記サーバ装置は、
前記配信先であるユーザに前記アラーム情報が配信されたことを記憶する配信記憶手段と、
所定時間内に、前記配信記憶手段に記憶された配信されたアラーム情報が読み取られない場合、前記配信先であるユーザに再度配信するアラーム情報再配信手段と、
を備える、請求項4に記載の監視カメラ画像視聴管理システム。
【請求項6】
ユーザの属性を記憶するユーザ属性記憶手段と、
端末装置から送信されてきた画像視聴の要求を受け付けると、監視カメラにて撮像された画像中の人が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を前記端末装置に表示させる加工画像表示手段と、
前記端末装置から送信されてきた前記加工処理なしの要求を受け付けると、前記端末装置を操作するユーザの属性をユーザ属性記憶手段から取得し、当該ユーザ属性に基づき、前記加工処理なしとすることを許可する加工なし許可手段と、
前記加工なし許可手段が許可すると、前記加工処理を行っていない画像を前記端末装置に表示させる非加工画像表示手段と、
を備える、監視カメラ画像視聴管理サーバ装置。
【請求項7】
所定の装置によって処理される監視カメラ画像視聴管理方法であって、
ユーザの属性を記憶するステップと、
ユーザからの画像視聴の要求を受け付けると、監視カメラが撮像した画像中の人が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を表示させるステップと、
ユーザからの前記加工処理なしの要求を受け付けると、前記記憶した前記ユーザの属性に基づき、前記加工処理なしとすることを許可するステップと、
前記加工処理なしとすることを許可すると、前記加工処理を行っていない画像を表示させるステップと、
を含んでなる、監視カメラ画像視聴管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視カメラ画像視聴管理システム、監視カメラ画像視聴管理サーバ装置、監視カメラ画像視聴管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ショッピングセンター、娯楽施設、オフィス等の商業施設や、学校、空港、道路等の公共施設などの、様々な施設の警備に際し、撮像装置で撮像された画像を解析して不審者を検出し、その不審者が映っている画像を、警備員が携帯する情報表示端末に送信する技術が開示されている。(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-185695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のように、撮像装置の画像を警備員が携帯する情報表示端末に送信すると、警備員はその画像を目で見て、いち早く状況を正確に確認できるので便利である。
【0005】
しかしながら、その一方で、画像に映る人のプライバシーの観点からは、以下のような問題があった。
【0006】
まず、情報表示端末を所有する警備員は、誰でもその画像を見ることができてしまう。そのため、警備員であれば誰でも、画像に写る人が誰か、あるいは、その人がいつ、誰とその場所にいたかを知ることができる。また、警備員がその情報表示端末を落としてしまったり、第三者に奪われたりした場合には、第三者も監視カメラの画像を見ることができてしまう。そのため、第三者も、画像に写る人が誰か、あるいは、その人がいつ、誰とその場所にいたかを知ることができる。
【0007】
このように、警備員が所持する情報表示端末に撮像装置の画像を表示させるにあたり、画像に映る人のプライバシーを保護できていない、という問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、画像に写る人のプライバシーの保護に配慮したうえで監視カメラの画像を端末装置で視聴させる技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記本発明の目的は、以下の手段によって達成される。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0010】
請求項1に記載の、監視カメラ画像視聴管理システムは、
サーバ装置(例えば図1に示すサーバ装置1)と、端末装置(例えば図1に示す端末装置2)と、施設(例えば図1に示す施設F)内を撮像する監視カメラ(例えば図1に示す監視カメラ3a~3c)と、が通信可能に接続された監視カメラ画像視聴管理システムであって、
前記サーバ装置(例えば図1に示すサーバ装置1)は、
ユーザの属性(例えば図3(a)に示す職位フィールドtbl_USERd)を記憶するユーザ属性記憶手段(例えば図2に示すユーザ属性記憶部12a)と、
前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)から送信されてきた画像視聴の要求(例えば図5に示すステップS12)を受け付けると、前記監視カメラ(例えば図1に示す監視カメラ3a~3c)にて撮像された画像中の人が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させる加工画像表示手段(例えば図2に示す加工画像表示部11b、図5に示すステップS112)と、
前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)から送信されてきた前記加工処理なしの要求(例えば図5に示すステップS14)を受け付けると、前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)を操作するユーザの属性(例えば図3(a)に示す業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERd)を前記ユーザ属性記憶手段(例えば図2に示すユーザ属性記憶部12a)から取得し、当該ユーザ属性に基づき、前記加工処理なしとすることを許可する加工なし許可手段(例えば図2に示す加工なし許可部11c、図5に示すステップS114)と、
前記加工なし許可手段(例えば図2に示す加工なし許可部11c、図5に示すステップS114)が許可すると、前記加工処理を行っていない画像を前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させる非加工画像表示手段(例えば図2に示す非加工画像表示部11d、図5に示すステップS115)と、
を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の、監視カメラ画像視聴管理システムは、
前記サーバ装置(例えば図1に示すサーバ装置1)は、
前記非加工画像表示手段(例えば図2に示す非加工画像表示部11d、図5に示すステップS115)が、前記加工処理を行っていない画像を前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させた後、所定時間経過後に前記加工処理を行っていない画像を非表示にする表示時間制限手段(例えば図2に示す表示時間制限部11e、図5に示すステップS117)を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の、監視カメラ画像視聴管理システムは、
前記加工画像表示手段(例えば図2に示す加工画像表示部11b、図5に示すステップS112)は、画像中の人が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させるにあたり、
前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)を操作するユーザのユーザ属性(例えば図3(a)に示す業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERd)を前記ユーザ属性記憶手段(例えば図2に示すユーザ属性記憶部12a)から取得し、当該ユーザ属性に基づき、少なくとも顔を含む部位を、前記加工処理を行う部位と決定し、
前記画像中の人の前記決定した部位が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させることを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の、監視カメラ画像視聴管理システムは、
さらに、前記サーバ装置(例えば図1に示すサーバ装置1)は、
前記監視カメラ(例えば図1に示す監視カメラ3a~3c)からアラーム情報を受信すると、前記ユーザ属性記憶手段(例えば図2に示すユーザ属性記憶部12a)に記憶されているユーザの属性(例えば図3(a)に示す業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERd)に基づき、前記アラーム情報の配信先であるユーザを決定し、当該ユーザに前記アラーム情報を配信するアラーム情報配信手段(例えば図2に示すアラーム情報配信部11f、図4に示すステップS101)を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の、監視カメラ画像視聴管理システムは、
さらに、前記サーバ装置(例えば図1に示すサーバ装置1)は、
前記配信先であるユーザに前記アラーム情報が配信されたことを記憶する配信記憶手段(例えば図2に示す配信記憶部12b、図4に示すステップS102)と、
所定時間内に、前記配信記憶手段(例えば図2に示す配信記憶部12b、図4に示すステップS102)に記憶された配信されたアラーム情報が読み取られたことの通知を受け付けない場合、前記配信先であるユーザに再度配信するアラーム情報再配信手段(例えば図2に示すアラーム情報再配信部11g、図4に示すステップS103)と、
を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項6に記載の、監視カメラ画像視聴管理サーバ装置(例えば図1に示すサーバ装置1)は、
ユーザの属性(例えば図3(a)に示す業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERd)を記憶するユーザ属性記憶手段(例えば図2に示すユーザ属性記憶部12a)と、
端末装置(例えば図1に示す端末装置2)から送信されてきた画像視聴の要求(例えば図5に示すステップS12)を受け付けると、監視カメラ(例えば図1に示す監視カメラ3a~3c)にて撮像された画像中の人が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させる加工画像表示手段(例えば図2に示す加工画像表示部11b、図5に示すステップS112)と、
前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)から送信されてきた前記加工処理なしの要求(例えば図5に示すステップS14)を受け付けると、前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)を操作するユーザの属性(例えば図3(a)に示す業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERd)をユーザ属性記憶手段(例えば図2に示すユーザ属性記憶部12a)から取得し、当該ユーザ属性に基づき、前記加工処理なしとすることを許可する加工なし許可手段(例えば図2に示す加工なし許可部11c、図5に示すステップS114)と、
前記加工なし許可手段(例えば図2に示す加工なし許可部11c、図5に示すステップS114)が許可すると、前記加工処理を行っていない画像を前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させる非加工画像表示手段(例えば図2に示す非加工画像表示部11d、図5に示すステップS115)と、
を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項7に記載の、監視カメラ画像視聴管理方法は、
所定の装置(例えば図1に示すサーバ装置1)によって処理される監視カメラ画像視聴管理方法であって、
ユーザの属性(例えば図3(a)に示す業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERd)を記憶するステップと、
ユーザからの画像視聴の要求(例えば図5に示すステップS12)を受け付けると、監視カメラ(例えば図1に示す監視カメラ3a~3c)が撮像した画像中の人が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を表示させるステップ(例えば図5に示すステップS112)と、
ユーザからの前記加工処理なしの要求を受け付けると、前記記憶した前記ユーザの属性(例えば図3(a)に示す業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERd)に基づき、前記加工処理なしとすることを許可するステップ(例えば図5に示すステップS114)と、
前記加工処理なしとすることを許可すると、前記加工処理を行っていない画像を表示させるステップ(例えば図5に示すステップS115)と、
を含んでなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
次に、本発明の効果について、図面の参照符号を付して説明する。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0018】
請求項1、6に係る発明によれば、監視カメラ(例えば図1に示す監視カメラ3a~3c)が撮像する画像を視聴したいユーザが、端末装置(例えば図1に示す端末装置2)から画像視聴の要求(例えば図5に示すステップS12)をサーバ装置(例えば図1に示すサーバ装置1)に送信すると、サーバ装置(例えば図1に示すサーバ装置1)は、監視カメラ(例えば図1に示す監視カメラ3a~3c)の画像を端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させる。このとき、表示させる画像は、画像に映る人を特定困難なように加工されたものである。このため、画像に映る人が誰かをユーザは容易に知ることができない。
【0019】
さらに、加工処理なしの画像を視聴したいユーザが、端末装置(例えば図1に示す端末装置2)から加工処理なしの要求(例えば図5に示すステップS14)をサーバ装置(例えば図1に示すサーバ装置1)に送信すると、サーバ装置(例えば図1に示すサーバ装置1)は、当該ユーザの属性(例えば図3(a)に示す業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERd)を確認したうえで、加工処理なしとすることを許可するかを決定する。このため、加工処理なしの画像を視聴することができるユーザを特定の属性を備えるユーザに限定することができる。
【0020】
もって、本願発明によれば、画像に写る人のプライバシーの保護に配慮したうえで監視カメラの画像を端末装置で視聴させることができる。
【0021】
さらに、請求項2に係る発明によれば、加工処理なしとすることを許可されたユーザの端末装置(例えば図1に示す端末装置2)には、加工処理を行っていない画像が表示される。しかしながら、所定時間経過後に、加工処理を行っていない画像は非表示になる。このため、加工処理を行っていない画像が表示され続けることがないから、ユーザが端末を落としてしまったり、第三者に奪われたりしても、加工処理を行っていない画像が第三者に漏洩する可能性を低減することができる。
【0022】
さらに、請求項3に係る発明によれば、画像に映る人の、少なくとも顔を含む部位を特定困難なように加工し、その部位以外は加工処理を行わない。このため、画像に映る人が誰かを容易に知ることができない一方、加工処理を行わない部位から確認できる服装や靴、帽子などが、画像に映る人が施設(例えば図1に示す施設F)への訪問者なのか、従業員など施設(例えば図1に示す施設F)の関係者なのかなどを知る手がかりとなる。しかも、そのような部位はユーザの属性により決定するため、より上位の権限を有する人は顔のみを所定の部位とし、下位の権限しか有さない人は全身を所定の部位とする、などの調整が可能となる。これにより、画像に映る人のプライバシーを保護しつつ、画像に映る状況の把握がより容易となる。
【0023】
さらに、請求項4に係る発明によれば、アラーム情報の内容に応じて適切なユーザに配信することができる。
【0024】
さらに、請求項5に係る発明によれば、アラーム情報がユーザに確認されるまで、アラーム情報を再配信することができる。
【0025】
一方、請求項7に係る発明によれば、監視カメラ(例えば図1に示す監視カメラ3a~3c)が撮像した画像を視聴したいユーザが、画像視聴の要求(例えば図5に示すステップS12)をすると、監視カメラ(例えば図1に示す監視カメラ3a~3c)の画像を、例えば、端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させる。このとき、表示させる画像は、画像に映る人を特定困難なように加工されたものである。このため、画像に映る人が誰かをユーザは容易に知ることができない。
【0026】
さらに、加工処理なしの画像を視聴したいユーザが、加工処理なしの要求(例えば図5に示すステップS14)をすると、当該ユーザの属性(例えば図3(a)に示す業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERd)を確認したうえで、加工処理なしとすることを許可するかを決定する。このため、加工処理なしの画像を視聴できるユーザを特定の属性を備えるユーザに限定することができる。
【0027】
もって、本願発明によれば、画像に写る人のプライバシーの保護に配慮したうえで監視カメラの画像を端末装置で視聴させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の一実施形態に係る監視カメラ画像視聴管理システムの全体構成を示す図である。
図2】同実施形態にかかる監視カメラ画像視聴管理システムにおけるサーバ装置の機能ブロック図である。
図3】同実施形態にかかる監視カメラ画像視聴管理システムで使用されるデータの一例であって、(a)はユーザの属性に関するデータ、(b)はユーザに配信されたアラーム情報に関するデータである。
図4】監視カメラから通知されたアラーム情報の読み取りを端末装置に促す処理の一例を示すフローチャートである。
図5】端末装置に監視カメラの画像を表示させる処理の一例を示すフローチャートである。
図6】端末装置の表示部に表示される画面の一例であって、(a)は監視カメラの一覧を表示する画面、(b)はモザイク加工がされた監視カメラの画像を表示する画面、(c)はモザイク加工がされていない監視カメラの画像を表示する画面、(d)はサーバ装置に対し過去の画像の視聴を要求するための画面である。
図7】端末装置の表示部に表示される画面の一例であって、(a)はアラーム情報の一覧を表示する画面、(b)はモザイク加工がされた監視カメラの画像を表示する画面、(c)はモザイク加工がされていない監視カメラの画像を表示する画面である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明に係る監視カメラ画像視聴管理システムの一実施形態を、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明において、上下左右の方向を示す場合は、図示正面から見た場合の上下左右をいうものとする。
【0030】
<監視カメラ画像視聴管理システムの概要説明>
監視カメラ画像視聴管理システムは、本実施形態においては、図1に示すように、サーバ装置1と、端末装置2と、施設F内を撮像する監視カメラ3a~3cと、がネットワークNを介して接続されている。さらに、施設F内に設置される画像記憶装置4が、有線又は無線で監視カメラ3a~3cと接続され、ネットワークNを介してサーバ装置1、端末装置2と接続されている。
【0031】
ここで、監視カメラ画像視聴管理システムの使用方法について、図1を用いて簡単に説明する。
【0032】
まず、監視カメラ3a~3cは、施設F内を撮像し、撮像した画像およびその画像にモザイク加工を行った画像を、画像記憶装置4に送信している。画像記憶装置4は、受信したそれら画像を記憶する。また、監視カメラ3a~3cは、撮像画像の解析も行っている。そして、例えば人が転倒したなどの所定の事象を検出した場合、アラーム情報をサーバ装置1に通知する。サーバ装置1は、受信したアラーム情報の配信先となるユーザを決定し、アラーム情報を配信する。
【0033】
上記のアラーム情報が配信されていないユーザは、端末装置2を用いて、自発的に、任意の監視カメラの画像視聴をサーバ装置1に要求することができる。
【0034】
一方、上記のアラーム情報を受信したユーザは、端末装置2を用いて、アラーム情報に紐づく画像の視聴をサーバ装置1に要求することができる。
【0035】
いずれの場合も、サーバ装置1は、画像記憶装置4に記憶されている画像(前者の場合は、ユーザが指定する監視カメラの現在の画像、後者の場合は所定の事象を検出した監視カメラの、事象が発生した時刻あたりの画像)にモザイク加工を行った画像を端末装置2に表示させる。
【0036】
ユーザはさらに、端末装置2を用いて、モザイク加工なしの要求をサーバ装置1に送信することができる。サーバ装置1は、ユーザが所定の属性である場合、画像記憶装置4に記録されているモザイク加工を行っていない画像を端末装置2に表示させる。その結果、ユーザは監視カメラ3aの画像をモザイク加工なしで視聴することができることとなる。
【0037】
監視カメラ画像視聴システムは、簡単に説明すると以上のように使用される。以下、監視カメラ画像視聴システムを構成する各機器について説明する。
【0038】
<サーバ装置の説明>
サーバ装置1は、図1に示すように、無線LAN,有線LAN,ダイヤルアップ等の通信手段でネットワークNに接続が可能な通信部10と、各種のデータを処理する処理部11と、記憶部12と、で構成されている。
【0039】
<端末装置の説明>
端末装置2は、図1に示すように、iphone(登録商標)等のスマートフォンや携帯電話又はPC(Personal Computer)等で構成されてなるもので、図1に示すように、CPU2aと、マウスやキーボード、タッチパネル、或いは、USBコネクタ、Lightningコネクタ等を用いて外部から所定データを端末装置2に入力することができる入力部2bと、所定のアプリケーションプログラム等を格納した書込み可能なフラッシュROM等からなるROM2cと、作業領域やバッファメモリ等として機能するRAM2dと、種々の情報を表示可能な表示部2eと、無線LAN,有線LAN,ダイヤルアップ等の通信手段でネットワークNに接続が可能な通信部2fと、で構成されている。
【0040】
なお、端末装置2は、警備員、施設管理員、売り場責任者など、施設Fの関係者により所持され、自発的に、あるいはアラーム情報に促され、監視カメラ3a~3cが撮像する画像を視聴するのに用いられる。
【0041】
<監視カメラの説明>
監視カメラ3a~3cは、画像を撮像し、有線又は無線の通信回路を介し、撮像した画像その他のデータをほかの機器に送信するものである。
【0042】
また、監視カメラ3a~3cは、画像中の人が第三者に特定されないよう、撮像した画像の全体にモザイク加工を行った画像を生成する。このような画像の生成は、公知の技術を適宜に用いて構成することができるため、詳細な説明は省略する。
【0043】
監視カメラ3a~3cは、撮像した画像と、モザイク加工を行った画像を、施設F内のネットワーク回線を介して画像記憶装置4に送信する。
【0044】
さらに、監視カメラ3a~3cは、撮像した画像を解析し、画像内での事象(例えば転倒、蝟集、喧嘩、たむろ、レジ混雑、要接客者の滞留、車椅子利用者、設備の亀裂、水漏れ、振動など)を検出する。監視カメラ3a~3cは、所定の事象を検出した場合、ネットワークNを介してサーバ装置1に対しアラーム情報を通知する。このような事象の検出は、公知の技術を適宜に用いて構成することができるため、詳細な説明は省略する。
【0045】
なお、監視カメラ3a~3cは、予め設定された動作方法に従い、このような撮像、画像記憶装置4への送信、解析等を常時、あるいは定期的に行っている。
【0046】
<画像記憶装置の説明>
画像記憶装置4は、通信部40、演算部41、画像記憶部42を備える。画像記憶装置4の演算部41は、撮像画像とその画像にモザイク加工を行った画像を監視カメラ3a~3cから通信部40を介して受信し、画像記憶部42に記憶する。また、サーバ装置1の指示に従い、演算部41は画像記憶部42に記憶した撮像画像あるいはその画像にモザイク加工を行った画像を、画像記憶部42から読み出し、通信部40を介して端末装置2に送信する。
【0047】
<サーバ装置1の機能構成の説明>
次に、図2を用いて、本実施形態に係るサーバ装置1の機能構成について説明する。図2に示すように、サーバ装置1(図1参照)の処理部11の機能構成としては、制御部11aと、加工画像表示部11bと、加工なし許可部11cと、非加工画像表示部11dと、表示時間制限部11eと、アラーム情報配信部11fと、アラーム情報再配信部11gと、で構成されている。また、サーバ装置1(図1参照)の記憶部12は、ユーザ属性記憶部12aと配信記憶部12bと、で構成されている。
【0048】
上記の、サーバ装置1(図1参照)の処理部11、記憶部12のうち、先に、記憶部12について説明する。記憶部12のユーザ属性記憶部12aは、図3(a)に示すユーザ属性テーブルtbl_USERを保持する。ユーザ属性テーブルtbl_USERは、監視カメラ画像視聴管理システムを利用して監視カメラ3a~3c(図1参照)が撮像する画像を視聴する者(ユーザ)の属性等の情報を記憶する。より具体的には、ユーザ属性テーブルtbl_USERは、ユーザ属性テーブルtbl_USERの各レコードを一意的に識別するユーザIDフィールドtbl_USERa、ユーザの氏名を記憶する氏名フィールドtbl_USERb、ユーザの業務種別を記憶する業務種別tbl_USERc、ユーザの職位を記憶する職位フィールドtbl_USERd、ユーザが端末装置2(図1参照)を用いてサーバ装置1にログインするためのアカウント・パスワードを記憶するアカウント・パスワードフィールドtbl_USEReで構成される。
【0049】
また、記憶部12の配信記憶部12bは、図3(b)に示す配信記憶テーブルtbl_SENTを保持する。配信記憶テーブルtbl_SENTは、サーバ装置1(図1参照)が、所定の事象を検出した監視カメラ3a~3c(図1参照)から受信したアラーム情報を、どのユーザに配信したかを記憶する。具体的には、配信記憶テーブルtbl_SENTは、配信記憶テーブルtbl_SENTの各レコードを一意的に識別する配信IDフィールドtbl_SENTa、監視カメラ3a~3c(図1参照)が検出した事象の種類(例えば「転倒」)を記憶する種別フィールドtbl_SENTb、事象が発生した日時(例えば「2022年8月1日15:00」)を記憶する日時フィールドtbl_SENTc、事象を撮像した監視カメラ3a~3c(図1参照)を特定するカメラ情報(例えば「監視カメラ3a」)を記憶するカメラ情報フィールドtbl_SENTd、アラーム情報を配信したユーザを記憶するユーザIDフィールドtbl_SENTe、ユーザによりアラーム情報が読み取られたことを記憶する既読フィールドtbl_SENTfで構成される。
【0050】
次に、サーバ装置1の処理部11について説明する。処理部11の制御部11aは、制御部11aが保持する状態または、各機能ブロックが保持する状態に基づいて、各機能ブロック間との情報をやり取りし、さらに、外部機器とのやり取りも行い、ネットワークN(図1参照)経由で、端末装置2(図1参照)、監視カメラ3a~3c(図1参照)、画像記憶装置4(図1参照)とやり取りを行うものである。
【0051】
処理部11の加工画像表示部11bは、サーバ装置1(図1参照)が端末装置2(図1参照)から画像視聴の要求を受信した場合に、画像記憶装置4(図1参照)に記憶されている、モザイク加工を行った画像を端末装置2(図1参照)に表示させるものである。
【0052】
処理部11の加工なし許可部11cは、サーバ装置1(図1参照)が端末装置2(図1参照)からモザイク加工なしの要求を受信した場合に、ユーザ属性記憶部12aのユーザ属性テーブルtbl_USER(図3(a)参照)を参照し、モザイク加工を行っていない画像の視聴が可能なユーザであるかを確認する。もしモザイク加工を行っていない画像の視聴が可能なユーザである場合、モザイク加工なしを許可するものである。
【0053】
処理部11の非加工画像表示部11dは、加工なし許可部11cがモザイク加工なしを許可したら、画像記憶装置4(図1参照)に記憶されている、モザイク加工を行っていない画像を端末装置2(図1参照)に表示させるものである。
【0054】
処理部11の表示時間制限部11eは、非加工画像表示部11dが画像記憶装置4(図1参照)に記憶されている、モザイク加工を行っていない画像を端末装置2(図1参照)に表示させる処理を行ったら、表示時間のカウントを開始する。そして、所定時間経過後、加工画像表示部11bに、画像記憶装置4(図1参照)に記憶されている、モザイク加工を行った画像を端末装置2(図1参照)に表示させるものである。
【0055】
アラーム情報配信部11fは、サーバ装置1が監視カメラ3a~3c(図1参照)からアラーム情報を受信した場合に、アラーム情報の配信先となるユーザを決定し、アラーム情報を配信するものである。
【0056】
アラーム情報再配信部11gは、アラーム情報配信部11fが配信したアラーム情報を受信したユーザが、所定期間経過しても、アラーム情報を読み取らない場合、アラーム情報の再配信を行うものである。
【0057】
<監視カメラ画像視聴管理システムの使用例の説明>
ここで、上記のように構成される、監視カメラ画像視聴管理システムの使用例について、具体的に説明する。説明は、まずサーバ装置1が監視カメラ3a~3cから通知されるアラーム情報をユーザに配信し、アラーム情報の読み取りを喚起する過程について、図4を参照して説明する。そして、読み取るべきアラーム情報がないユーザと、読み取るべきアラーム情報があるユーザに分けて、監視カメラ画像視聴管理システムの使用例を、図5を参照して説明する。なお、以下の内容はあくまで一例であり、これに限定されるものではない。
【0058】
<アラーム情報の読み取りの喚起の説明>
まず、図4を参照し、アラーム情報の読み取りの喚起の説明について説明する。監視カメラ3a~3cは、施設F内を撮像し、画像記憶装置4へ送信を行う(ステップS301)。具体的には、撮像した画像と、モザイク加工を行った画像を、ストリーミング方式により画像記憶装置4に送信する。
【0059】
次に、画像記憶装置4は、受信した画像の記憶を行う(ステップS201)。具体的には、通信部40が監視カメラ3a~3cからストリーミング方式により受信した画像を、画像記憶部42に記憶する。
【0060】
次に、監視カメラ3a~3cはアラーム情報の通知を行う(ステップS302)。具体的には、監視カメラ3a~3cが撮像した画像を解析し、所定の事象(例えば「転倒」)を検出したため、アラーム情報をサーバ装置1に送信する。このアラーム情報には、検出した事象の種別(例えば「転倒」)、事象が発生した日時(例えば「2022年8月1日15:00」)、及び事象を撮像した監視カメラ3a~3cを特定するカメラ情報(例えば「監視カメラ3a」)が含まれる。
【0061】
次に、サーバ装置1はアラーム情報の配信先を決定し、端末装置2に配信を行う(ステップS101)。ここで、サーバ装置1(図1参照)には予め、監視カメラ3a~3cが検出した事象の種別と、配信先となるユーザの業務種別(業務種別フィールドtbl_USERc(図3(a)参照))とが、対応付けて設定されている。例えば、本実施形態においては、事象が「転倒、蝟集、喧嘩、たむろ」の場合は「警備」、「レジ混雑、要接客者の滞留、車椅子利用者」の場合は「営業」、「設備の亀裂、水漏れ、振動」の場合は「設備」に予め対応付けて設定されている。
【0062】
そこで、サーバ装置1のアラーム情報配信部11f(図2参照)は、通信部10(図2参照)が監視カメラ3a(図1参照)からアラーム情報を受信したら、アラーム情報に含まれる検出した事象の種別(例えば「転倒」)を取得する。そして、上記のように予め設定された内容を参照し、この事象の種類が「警備」に対応付けて設定されていると確認する。そのため、アラーム情報配信部11fは、記憶部12のユーザ属性記憶部12a(図2参照)に記憶されたユーザ属性テーブルtbl_USER(図3(a)参照)を参照し、業務種別フィールドtbl_USERcが「警備」であるユーザ(すなわちユーザIDフィールドtbl_USERa「000001」~「000003」のユーザ)にアラーム情報を配信する。より具体的には、プッシュ通知により配信する。これにより、配信を受けたユーザの端末装置2には、アラーム情報が表示され(図示せず)、アラーム情報の読み取りが喚起されることとなる。
【0063】
このように、ユーザの属性に基づき、アラーム情報の配信先を決定するため、アラーム情報の内容に応じて適切なユーザに配信することができる。
【0064】
次に、サーバ装置1はアラーム情報を配信したことを記録する(ステップS102)。より具体的には、図3(b)に示す配信記憶テーブルtbl_SENTのように、種別フィールドtbl_SENTbに検出した事象の種別(例えば「転倒」)、日時フィールドtbl_SENTcに事象が発生した日時(例えば「2022年8月1日15:00」)、カメラ情報フィールドtbl_SENTdに事象を撮像した監視カメラ3a~3cを特定するカメラ情報(例えば「監視カメラ3a」)、ユーザIDフィールドtbl_SENTeに配信したユーザのID(例えば「000001」「000002」「000003」)を、記録する。なお、この時点では、既読フィールドtbl_SENTfには何も記録しない。
【0065】
なお、所定期間経過しても、読み取られていないアラーム情報がある場合、サーバ装置1はアラーム情報の再配信を行う(ステップS103)。より具体的には、アラーム情報再配信部11gは、定期的に配信記憶テーブルtbl_SENT(図3(b)参照)の既読フィールドtbl_SENTfを参照し、「既読」が記録されていないものについて、再度ユーザIDフィールドtbl_SENTeに記録されているユーザに再配信を行う。このようにすれば、アラーム情報がユーザに確認されるまで、アラーム情報を再配信することができる。
【0066】
以上のようにして、ユーザはアラーム情報の読み取りを喚起される。
【0067】
以降の説明においては、配信IDフィールドtbl_SENTaが「0001」「0005」「0006」のアラーム情報は、配信先のユーザに読み取られ、図3(b)に示す通り、既読フィールドtbl_SENTfに「既読」が記録されたものとして、説明を進める。「既読」になっていないと、下記に示すように、サーバ装置1(図1参照)へのログイン処理が行われないためである。
【0068】
<読み取るべきアラーム情報がないユーザの場合の説明>
次に、図5を参照し、ユーザAの場合を例に、監視カメラ画像視聴管理システムの使用例を説明する。配信記憶テーブルtbl_SENT(図3(b)参照)に示す通り、ユーザAに配信されたアラーム情報は全て既読フィールドtbl_SENTfに「既読」が記録されている。すなわち、ユーザAには読み取るべきアラーム情報がない。
【0069】
まず、ユーザAが、端末装置2(図1参照)を用いて、サーバ装置1(図1参照)へのログインを行う(ステップS10)。具体的には、端末装置2にて所定のアプリケーションを起動させ、最初に端末装置2の表示部2eに表示されるログイン画面(図示せず)に、端末装置2の入力部2bを操作しアカウントとパスワードを入力し、端末装置2の通信部2fを介してサーバ装置1に送信する。
【0070】
次に、サーバ装置1はログイン許可を行う(ステップS110)。具体的には、サーバ装置1の制御部11a(図2参照)は、通信部10(図2参照)を介して端末装置2(図1参照)からアカウントとパスワードを受信したら、ユーザ属性記憶部12a(図2参照)に記憶されたユーザ属性テーブルtbl_USER(図3(a)参照)を参照する。そして、受信したアカウントとパスワードが、氏名フィールドtbl_USERbが「A」のアカウント・パスワードフィールドtbl_USEReに記録されたアカウント、パスワードと一致することを確認する。このため、制御部11aはログインしてきたユーザが「A」であると認識し、ログインを許可する。
【0071】
次に、端末装置2は初期画面の要求を行う(ステップS11)。具体的には、端末装置2(図1参照)はログインが許可されたことを受け、サーバ装置1(図1参照)に対し、端末装置2の表示部2e(図1参照)に最初に表示する画面を要求する旨を送信する。
【0072】
次に、サーバ装置1は初期画面の送信を行う(ステップS111)。具体的には、サーバ装置1の制御部11a(図2参照)は、通信部10(図2参照)を介して端末装置2(図1参照)から初期画面の要求を受信したら、配信記憶部12b(図2参照)に記憶された配信記憶テーブルtbl_SENT(図3(b)参照)を参照する。そして、ユーザIDフィールドtbl_SENTeが「000001」(ユーザ「A」を示すユーザID)を示すレコードの既読フィールドtbl_SENTfが、すべて「既読」となっていることを確認する。このため、制御部11aは、このユーザには確認すべきアラーム情報がないと判断し、初期画面として図6(a)に示すカメラ一覧画面51を送信する。これにより、端末装置2の表示部2eには図6(a)に示すようにカメラ一覧画面51が表示される。
【0073】
ここで、カメラ一覧画面51について説明すると、図6(a)に示すように、カメラ一覧画面51は、左上に表示される「ライブ一覧」との表示51aの下に、施設F内の各監視カメラの概要51b~51gの一覧が表示される。各監視カメラの概要51b~51gには、各監視カメラの代表静止画像51b1と、カメラの位置などの情報51b2とが表示される。なお、代表静止画像は、各監視カメラ3a~3cが撮像する画像の静止画像であって、各監視カメラ3a~3cにつき1つずつ、サーバ装置1が予め保存しているものである。また、アラーム一覧ボタン51hを押下すると、アラーム一覧画面61(図7(a)参照)が表示される。(アラーム一覧画面61(図7(a)参照)については後述する。)
【0074】
次に、端末装置2は画像視聴の要求を行う(ステップS12)。具体的には、ユーザは、図6(a)に示す監視カメラの概要51b~51gから、視聴したいもの端末装置2の入力部2b(図1参照)を用いて選択する。ここでは、ユーザは監視カメラの概要51b(監視カメラ3aの概要)を選択したものとする。この選択操作を受け、端末装置2(図1参照)は、サーバ装置1(図1参照)に対し、監視カメラ3aの現在の画像を視聴したい旨の要求を送信する。
【0075】
次に、サーバ装置1はモザイク加工を行った画像の送信の指示を行う(ステップS112)。具体的には、サーバ装置1の加工画像表示部11b(図2参照)は、通信部10(図2参照)を介して端末装置2(図1参照)から監視カメラ3aの現在の画像を視聴したい旨の要求を受信したら、通信部10を介して、画像記憶装置4に対し端末装置2に監視カメラ3aの現在の画像を送信するよう指示する。なお、この時、加工画像表示部11bは、画像記憶装置4に対し、画像中の人が第三者に特定されないよう、モザイク加工を行った画像を端末装置2に送信するよう指示する。
【0076】
次のステップにおいて、サーバ装置1はアラーム情報が読み取られたことの記録を行う(ステップS113)が、今回はアラーム情報を読み取っていないため、このステップは行わない。
【0077】
次に、画像記憶装置4はモザイク加工を行った画像の送信を行う(ステップS210)。具体的には、画像記憶装置4(図1参照)は、サーバ装置1からの指示に従い、監視カメラ3aの現在の画像であって、画像中の人が第三者に特定されないよう、撮像した画像にモザイク加工を行った画像を画像記憶部42から読み出し、通信部40を介して端末装置2に送信する。
【0078】
次に、端末装置2はモザイク加工を行った画像の表示を行う(ステップS13)。具体的には、端末装置2(図1参照)は表示部2e(図1参照)に図6(b)に示すライブ画面52を表示させる。
【0079】
ここで、ライブ画面52について説明すると、図6(b)に示すように、ライブ画面52は、左上に表示される「ライブ」との表示52aの下に、モザイク加工を行った画像52b1が表示され、更に下にカメラの位置などの情報52b2が表示される。また、「ライブ」との表示52aの右側には、「モ有」との表示52c1が黒く表示され、「モ無」との表示52c2が白く表されている。これにより、表示部2eに表示中の画像52b1はモザイク加工がされたものであることを示す。
【0080】
また、ライブ画面52の戻るボタン52eは、カメラ一覧画面51(図6(a)参照)に戻るためのボタンである。再生ボタン52dについては後述する。
【0081】
端末装置2(図1参照)は、ユーザにより上記の「モ無」との表示52c2が押下されたら、モザイク加工なしの要求を行う(ステップS14)。具体的には、この押下を受け、端末装置2(図1参照)は、サーバ装置1(図1参照)に対し、端末装置2にて視聴中の監視カメラ3a1の現在の画像52b1(図6(b)参照)を、モザイク加工なしで視聴したい旨の要求を送信する。
【0082】
次に、サーバ装置1はユーザの職位の確認を行う(ステップS114)。ここで、サーバ装置1(図1参照)には予め、モザイク加工を行っていない画像を視聴できる権限を有する職位(職位フィールドtbl_USERd(図3(a)参照))が設定されている。例えば、本実施形態においては、「警備隊長」「警備副隊長」「売り場責任者」がモザイク加工を行っていない画像を視聴する権限を有する職位として、予め設定されている。
【0083】
そこで、サーバ装置1の加工なし許可部11c(図2参照)は、通信部10(図2参照)が端末装置2(図1参照)からモザイク加工なしの要求を受信したら、制御部11a(図2参照)を介して記憶部12のユーザ属性記憶部12a(図2参照)に記憶されているユーザ属性テーブルtbl_USER(図3(a)参照)を参照する。そして、ユーザAの職位が「警備隊長」であることを確認する。このため、ユーザAはモザイク加工を行っていない画像を視聴する権限を有すると判断し、モザイク加工なしを許可する。
【0084】
次に、サーバ装置1はモザイク加工を行っていない画像の送信指示を行う(ステップS115)。すなわち、加工なし許可部11c(図2参照)がモザイク加工なしを許可したことを受け、非加工画像表示部11d(図2参照)は、通信部10(図2参照)を介して、画像記憶装置4(図1参照)に対し端末装置2(図1参照)に監視カメラ3a(図1参照)の現在の画像を送信するよう指示する。なお、この時、非加工画像表示部11dは、画像記憶装置4に対し、モザイク加工を行っていない画像を端末装置2に送信するよう指示する。
【0085】
次に、サーバ装置1は表示時間のカウント開始を行う(ステップS116)。具体的には、サーバ装置1の表示時間制限部11e(図2参照)は、非加工画像表示部11d(図2参照)が画像記憶装置4(図1参照)に対し端末装置2(図1参照)に監視カメラ3a(図1参照)の現在の画像であってモザイク加工を行っていない画像を送信するよう指示したことを受け、カウントを開始し、モザイク加工を行っていない画像が端末装置2に表示されている時間を計測する。
【0086】
一方、画像記憶装置4はモザイク加工を行っていない画像の送信を行う(ステップS211)。具体的には、画像記憶装置4(図1参照)は、サーバ装置1からの指示に従い、監視カメラ3aの現在の画像であってモザイク加工を行っていない画像を画像記憶部42から読み出し、通信部40を介して端末装置2に送信する。
【0087】
次に、端末装置2はモザイク加工を行っていない画像の表示を行う(ステップS15)。具体的には、端末装置2(図1参照)は表示部2e(図1参照)に図6(c)に示すライブ画面53を表示させる。
【0088】
ライブ画面53は、図6(c)に示すように、ほとんどがライブ画面52(図6(b)参照)と同じであるが、「モ有」との表示53c1が黒から白になり、「モ無」との表示52c2が白から黒になった点が異なる。これにより、表示部2eに表示中の画像53b1はモザイク加工がされていないものであることを示す。
【0089】
次に、サーバ装置1は所定時間経過後、モザイク加工を行った画像の送信の指示を行う(ステップS117)。具体的には、時間のカウントを開始していたサーバ装置1の表示時間制限部11e(図2参照)が、所定の時間が経過したことを制御部11aを介して加工画像表示部11bに通知する。これを受けて、加工画像表示部11bは、通信部10を介して、画像記憶装置4に対し端末装置2に監視カメラ3aの現在の画像を送信するよう指示する。なお、この時、加工画像表示部11bは、画像記憶装置4に対し、画像中の人が第三者に特定されないよう、撮像した画像にモザイク加工を行った画像を端末装置2に送信するよう指示する。
【0090】
このようにすれば、モザイク加工を行っていない画像が端末装置2に表示されている時間が制限できるため、ユーザが端末を落としてしまったり、第三者に奪われたりしても、モザイク加工を行っていない画像が第三者に漏洩する可能性を低減することができる。
【0091】
次に、画像記憶装置4はモザイク加工を行った画像の送信を行う(ステップS212)。具体的には、画像記憶装置4(図1参照)は、サーバ装置1からの指示に従い、監視カメラ3aの現在の画像であって、画像中の人が第三者に特定されないよう、撮像した画像にモザイク加工を行った画像を画像記憶部42から読み出し、通信部40を介して端末装置2に送信する。
【0092】
次に、端末装置2はモザイク加工を行った画像の表示を行う(ステップS16)。具体的には、端末装置2(図1参照)は表示部2e(図1参照)に図6(b)に示すライブ画面52を表示させる。すなわち、ユーザは、ライブ画面53(図6(c)参照)から再びライブ画面52(図6(b)参照)に戻り、モザイク加工を行っている画像を視聴することとなる。
【0093】
なお、ライブ画面52(図6(b)参照)にて「モ無」との表示52c2が押下されたが、ユーザAがモザイク加工を行っていない画像を視聴する権限を有さない者である場合、画面はライブ画面53(図6(c)参照)に変遷せず、ライブ画面52(図6(b)参照)のままモザイク加工を行っている画像が表示され続ける。
【0094】
なお、ライブ画面52の再生ボタン52d(図6(b)参照)、ライブ画面53の再生ボタン53d(図6(c)参照)を押下すると、図6(d)に示す再生日時の指定画面54が端末装置2の表示部2eに表示され、監視カメラ3aの現在の画像ではなく、過去の画像を視聴することができる。具体的には、「監視カメラ3aの再生」との表示54aと、その下の「再生する日時を指定してください。」との表示54bとが表示され、その下に日時を指定するための入力部54cが表示される。
【0095】
ユーザが、入力部54cに、再生したい日時を指定し、決定ボタン54dを押下すると、端末装置2はステップS12に戻り、画像視聴の要求を行う。具体的には、サーバ装置1(図1参照)に対し、指定された日時(例えば「2022年8月1日15:30」)からの監視カメラ3aの画像を視聴したい旨の要求を送信する。この後の処理は、上記の説明と処理が同じであるため、説明を省略する。
【0096】
<読み取るべきアラーム情報があるユーザの場合の説明>
次に、図5を参照し、ユーザBの場合を例に、監視カメラ画像視聴管理システムの使用例を説明する。配信記憶テーブルtbl_SENT(図3(b)参照)に示す通り、ユーザBに配信されたアラーム情報の既読フィールドtbl_SENTfには「既読」が記録されていないものがある。すなわち、ユーザBには読み取るべきアラーム情報がある。
【0097】
なお、以下の説明においては、読み取るべきアラーム情報がないユーザAの場合と処理が同じ場合、説明を省略することがある。
【0098】
まず、ユーザBが、端末装置2(図1参照)を用いて、図1に示すサーバ装置1へのログインを行う(ステップS10)。サーバ装置1の制御部11aは、Bによる正当なログインとして、ログインを許可する(ステップS110)。
【0099】
次に、端末装置2は初期画面の要求を行う(ステップS11)。これを受けて、サーバ装置1は初期画面の送信を行う(ステップS111)。ここで、ユーザIDフィールドtbl_SENTeが「000002」(ユーザ「B」を示すユーザID)であるレコードの既読フィールドtbl_SENTfは、「既読」となっていないものがあるため、制御部11aは、このユーザには確認すべきアラーム情報があると判断する。そして、配信記憶テーブルtbl_SENT(図3(b)参照)のユーザIDフィールドtbl_SENTeが「000002」(ユーザ「B」を示すユーザID)であるレコード(例えばアラーム配信IDフィールドtbl_SENTaが「0002」「0006」であるレコード)に基づき、初期画面として図7(a)に示すアラーム一覧画面61を生成し、送信する。これにより、端末装置2の表示部2eには図7(a)に示すようにアラーム一覧画面61が表示される。
【0100】
ここで、アラーム一覧画面61について説明すると、図7(a)に示すように、アラーム一覧画面61は、左上に表示される「アラーム一覧」との表示61aの下に、これまでBに配信されたアラーム情報の概要61b~61gの一覧が表示される。アラーム情報の概要61b~61gには、各監視カメラの代表静止画像61b1と、カメラの位置などの情報61b2とが表示される。なお、アラーム一覧画面61には表示されていないが、端末装置2は、アラーム情報の概要61b~61gに対応するアラームID(例えば「0002」「0006」)もサーバ装置1から受信し、RAM2d(図1参照)に保持している。
【0101】
また、カメラ一覧ボタン61hを押下すると、カメラ一覧画面51(図6(a)参照)が表示される。
【0102】
なお、アラーム情報の概要61b~61gのうち、すでに読み取られたものには、「既読」の表示61c3が表示される。また、「アラーム一覧」との表示61aの右側に表示された「未読」の表示61i2を押下すると、アラーム情報の概要61b~61gのうち、まだ読み取られていないものだけが表示される。反対に、「全件」の表示61i1を押下すると、受信したアラーム情報の概要61b~61gの全てが表示される。
【0103】
次に、端末装置2は画像視聴の要求を行う(ステップS12)。具体的には、ユーザは、図7(a)に示すアラーム一覧画面61から、視聴したいもの端末装置2の入力部2b(図1参照)を用いて選択する。ここでは、ユーザはアラーム情報の概要61bを選択したものとする。この選択操作を受け、端末装置2(図1参照)は、サーバ装置1(図1参照)に対し、アラーム情報の概要61bに対応するアラームID(例えば「0002」)をパラメータとして、このアラームIDに対応する画像を視聴したい旨の要求を送信する。
【0104】
次に、サーバ装置1はモザイク加工を行った画像の送信の指示を行う(ステップS112)。具体的には、サーバ装置1の加工画像表示部11b(図2参照)は、配信記憶部12b(図2参照)の配信記憶テーブルtbl_SENTを参照し、受信したパラメータであるアラームID(例えば「0002」)を参照する。そして、加工画像表示部11bは、配信記憶テーブルtbl_SENTに基づき、画像記憶装置4に対し端末装置2に、受信したアラームID(「0002」)に紐づく画像(「2022年8月1日15:30」の「監視カメラ3a」の画像)を送信するよう指示する。なお、この時、加工画像表示部11bは、画像記憶装置4に対し、画像中の人が第三者に特定されないよう、撮像した画像にモザイク加工を行った画像を端末装置2に送信するよう指示する。
【0105】
次に、サーバ装置1はアラーム情報が読み取られたことの記録を行う(ステップS113)。具体的には、受信したアラームID(「0002」)に対応する既読フィールドtbl_SENTfに「既読」を記録する。
【0106】
次に、画像記憶装置4は、指定された画像であってモザイク加工を行った画像の送信を行う(ステップS210)。すなわち、画像記憶装置4は、サーバ装置1から指示されたカメラ(「監視カメラ3a」)の、指示された日時(「2022年8月1日15:30」)画像であって、画像中の人が第三者に特定されないよう、撮像した画像にモザイク加工を行った画像を画像記憶部42から読み出し、通信部40を介して端末装置2に送信する。
【0107】
次に、端末装置2はモザイク加工を行った画像の表示を行う(ステップS13)。具体的には、端末装置2(図1参照)は表示部2e(図1参照)に図7(b)に示す再生画面62を表示させる。
【0108】
ここで、再生画面62について説明すると、図7(b)に示すように、再生画面62は、左上に表示される「再生」との表示62aの下に、ユーザがアラーム一覧画面61から選択したアラーム情報に対応する画像であって、モザイク加工がされた画像62b1と、「監視カメラ3a(入り口)」「異常発生日時/2022年8月1日15:00」という情報52b2が表示される。
【0109】
また、図7(b)に示すコントロールボタン群62dは、モザイク加工がされた動画62b1の再生、停止、巻き戻し、早送り、一時停止といった操作をするためのボタンである。一方、図7(b)に示す戻るボタン62eは、アラーム一覧画面61(図7(a)参照)に戻るためのボタンである。
【0110】
端末装置2(図1参照)は、「モ無」との表示62c2が押下されたら、モザイク加工なしの要求を行う(ステップS14)。これを受け、サーバ装置1の加工なし許可部11cはユーザの職位の確認を行う(ステップS114)。そして、ユーザBが「警備副隊長」であることから、モザイク加工なしの画像を視聴する権限を有すると判断し、モザイク加工なしを許可する。この許可により、サーバ装置1の非加工画像表示部11dは、モザイク加工を行っていない画像の送信指示を行い(ステップS115)、表示時間制限部11eは表示時間カウント開始を行う(ステップS116)。
【0111】
一方、画像記憶装置4はモザイク加工を行っていない画像の送信を行う(ステップS211)。すなわち、画像記憶装置4は、サーバ装置1から指示されたカメラ(「監視カメラ3a」)の、指示された日時(「2022年8月1日15:30」)画像であってモザイク加工を行っていない画像を画像記憶部42から読み出し、通信部40を介して端末装置2に送信する。
【0112】
次に、端末装置2はモザイク加工を行っていない画像の表示を行う(ステップS15)。具体的には、端末装置2(図1参照)は表示部2e(図1参照)に図7(c)に示す再生画面63を表示させる。
【0113】
次に、サーバ装置1の表示時間制限部11eが、所定の時間が経過したことを制御部11aを介して加工画像表示部11bに通知する。これを受けて、加工画像表示部11bは、画像記憶装置4に対しモザイク加工を行った画像を端末装置2に送信するよう指示し(ステップS117)、画像記憶装置4はモザイク加工を行った画像の送信を行う(ステップS212)。これにより、端末装置2はモザイク加工を行った画像の表示を行う(ステップS16)。具体的には、端末装置2(図1参照)は再び、図7(b)に示す再生画面62にて、モザイク加工を行っている画像を表示部2e(図1参照)に表示させる。
【0114】
なお、再生画面62(図7(b)参照)にて「モ無」との表示62c2が押下されたが、ユーザBがモザイク加工を行っていない画像を視聴する権限を有さない者である場合、画面は変遷せず、再生画面62(図7(b)参照)のままモザイク加工を行っている画像が表示される。
【0115】
しかして、以上説明した本実施形態によれば、監視カメラ3a~3cが撮像する画像を視聴したいユーザが、端末装置2から画像視聴の要求をサーバ装置1に送信すると、サーバ装置1は、画像に映る人を特定困難なようにモザイク加工したものを、端末装置2に表示させる。このため、画像に映る人が誰かをユーザは容易に知ることができない。
【0116】
さらに、加工処理なしの画像を視聴したいユーザが、端末装置2から加工処理なしの要求をサーバ装置1に送信すると、サーバ装置1は、当該ユーザの職位を確認し、加工処理なしを許可するかを決定する。このため、加工処理なしの画像を視聴できるユーザを特定の属性を備えるユーザに限定することができる。
【0117】
以上のことより、従来は、いち早く、正確に状況を把握することが優先され、画像に映る人のプライバシー保護が十分なされてこなかったが、本実施形態によれば、画像に写る人のプライバシーの保護に配慮したうえで監視カメラの画像を端末装置で視聴させることができることとなる。
【0118】
<変形例の説明>
なお、本実施形態において示した監視カメラ画像視聴管理システムはあくまで一例であり、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。
【0119】
例えば、上記で説明した各機器の動作の一部又は全部が、別の機器にて行われることとしても良い。
【0120】
一例として、例えば、ステップS115において、サーバ装置1は画像記憶装置4にモザイク加工を行っていない画像の送信を指示してから、ステップS116において、表示時間のカウント開始をしているが、画像記憶装置4がステップS211にてモザイク加工を行っていない画像を送信してから、画像記憶装置4がカウントしてもよい。あるいは、端末装置2がモザイク加工を行っていない画像の表示を開始してから、端末装置2がカウントしてもよい。
【0121】
また、他の例では、ステップS212において、画像記憶装置4がモザイク加工を行った画像の送信を行っているが、サーバ装置1が行うこととしてもよい。すなわち、ステップS112において、サーバ装置1はモザイク加工を行った画像の送信を画像記憶装置4に指示する代わりに、モザイク加工を行っていない画像を画像記憶装置4から受信し、サーバ装置1がモザイク加工をすることとしてもよい。その場合、モザイク加工を行っていない画像がネットワークN上を送信される回数を低減させるため、サーバ装置1は施設F内に設置されることが好ましい。また、サーバ装置1が画像記憶装置4の機能を備えることとしても良いが、その場合も、サーバ装置1を施設F内に設置することが好ましい。
【0122】
また、更に他の例では、監視カメラ3a~3cと画像記憶装置4とが一体となっていても良く、或いは、監視カメラ3a~3cと画像記憶装置4とサーバ装置1とが一体となっていても良い。
【0123】
また、更に他の例では、ユーザ属性テーブルtbl_USER、配信記憶テーブルtbl_SENT(図2図3参照)は、サーバ装置1の記憶部12に記憶されていることとしたが、これら情報は図示しない別のサーバにて記憶されていることとしても良い。より具体的には、例えば、サーバ装置1はユーザ属性テーブルtbl_USERに示すユーザIDフィールドtbl_USERaとアカウント・パスワードフィールドtbl_USEReだけを記憶することとし、氏名フィールドtbl_USERb、業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERdは、ユーザが属する会社(例えば施設管理会社や施設Fの運営会社)の人事に関する情報を記憶する人事サーバ(図示せず)が記憶することとしても良い。その場合、サーバ装置1は必要が生じるごとに人事サーバから氏名フィールドtbl_USERb、業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERdのデータを取得することとしてもよいし、定期的にサーバ装置1が人事サーバからこれらデータをダウンロードし、サーバ装置1内に記憶しておいてもよい。
【0124】
以上のように例示されるように、本実施形態で説明した各機器の動作の一部又は全部が、別の機器にて行われることとしてもよい。
【0125】
また、ステップS101において、アラーム情報の配信先を、業務種別フィールドtbl_USERc(図3(a)参照)により決定しているが、これに限られない。例えば、業務種別フィールドtbl_USERc(図3(a)参照)に加え、あるいはそれに代え、職位フィールドtbl_USERd(図3(a)参照)も参照し、決定することとしてもよい。
【0126】
また、ステップS114において、モザイク加工を行っていない画像の視聴の可否を、職位フィールドtbl_USERd(図3(a)参照)により決定しているが、これに限られない。例えば、職位フィールドtbl_USERd(図3(a)参照)に加え、あるいはそれに代え、業務種別フィールドtbl_USERcを参照し、決定することとしてもよい。また、「モザイク加工なし可否」を記録するフィールドを別途設け、ユーザごとにモザイク加工を行っていない画像の視聴が可能かどうかを設定しておくこととしても良い。
【0127】
また、ステップS301において、撮像した画像にモザイク加工を行った画像を画像記憶装置4に送信しているが、モザイク加工ではなく、ぼかし等の不鮮明化を行うこととしてもよい。
【0128】
また、ステップS301において、撮像した画像の全体にモザイク加工を行うこととしているが、画像の全体ではなく、画像中の人の全身にのみモザイク加工を行うこととしても良い。あるいは顔を含む所定の部位にモザイク加工を行うこととし、それ以外の部位はモザイク加工をしないこととしても良い。そして、所定の部位をどの部位とするかを、ユーザの属性(業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERd(図3(a)参照))に応じて決定しても良い。
【0129】
このようにすれば、顔を含む所定の部位がモザイク加工になっているため、画像に映る人が誰かを容易に知ることができない一方、加工処理を行わない部位から確認できる服装や靴、帽子などが、画像に映る人が施設(例えば図1に示す施設F)への訪問者なのか、従業員など施設(例えば図1に示す施設F)の関係者なのかなどを知る手がかりとなる。しかも、そのような部位はユーザの属性により決定するため、より上位の権限を有する人は顔のみを所定の部位とし、下位の権限しか有さない人は全身を所定の部位とする、などの調整が可能となる。このようにして、画像に映る人のプライバシーを保護しつつ、画像に映る状況の把握がより容易となる。
【0130】
また、ステップS117において、モザイク加工を行っていない画像が端末装置2に表示されている時間が所定時間に達したら、モザイク加工を行っている画像を端末装置2に表示させることで、モザイク加工を行っていない画像の表示を制限したが、これに限られない。例えば、画像が表示されている箇所(ライブ画面53(図6(c)参照)のモザイク加工がされた画像53b1、再生画面63(図7(c)参照)のモザイク加工がされた動画63b1)を黒くしても良い。
【符号の説明】
【0131】
1 サーバ装置
11b 加工画像表示部(加工画像表示手段)
11c 加工なし許可部(加工なし許可手段)
11d 非加工画像表示部(非加工画像表示手段)
11e 表示時間制限部(表示時間制限手段)
11f アラーム情報配信部(アラーム情報配信手段)
11g 既読管理部(既読管理手段)
12a ユーザ属性記憶部(ユーザ属性記憶手段)
12b 配信記憶部(配信記憶手段)
2 端末装置
3a~3c 監視カメラ
F 施設
tbl_USERc 業務種別フィールド(ユーザの属性)
tbl_USERd 職位フィールド(ユーザの属性)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-04-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置と、端末装置と、施設内を撮像する監視カメラと、が通信可能に接続された監視カメラ画像視聴管理システムであって、
前記サーバ装置は、
ユーザの属性を記憶するユーザ属性記憶手段と、
前記端末装置から送信されてきた画像視聴の要求を受け付けると、前記監視カメラにて撮像された画像中の人が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を前記端末装置に表示させる加工画像表示手段と、
前記端末装置から送信されてきた前記加工処理なしの要求を受け付けると、前記端末装置を操作するユーザの属性を前記ユーザ属性記憶手段から取得し、当該ユーザ属性に基づき、前記加工処理なしとすることを許可する加工なし許可手段と、
前記加工なし許可手段が許可すると、前記加工処理を行っていない画像を前記端末装置に表示させる非加工画像表示手段と、
前記非加工画像表示手段が、前記加工処理を行っていない画像を前記端末装置に表示させた後、所定時間経過後に、前記加工処理を行っていない画像を非表示にする表示時間制限手段を備え
前記表示時間制限手段が前記加工処理を行っていない画像を非表示にすると、前記非加工画像表示手段は、前記加工なし許可手段が、再度、前記加工処理なしの要求を受け付けるまで、前記加工処理を行っていない画像を前記端末装置に表示させない、監視カメラ画像視聴管理システム。
【請求項2】
前記加工画像表示手段は、画像中の人が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を前記端末装置に表示させるにあたり、
前記端末装置を操作するユーザのユーザ属性を前記ユーザ属性記憶手段から取得し、当該ユーザ属性に基づき、少なくとも顔を含む部位を、前記加工処理を行う部位と決定し、
前記画像中の人の前記決定した部位が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を前記端末装置に表示させる、請求項1に記載の監視カメラ画像視聴管理システム。
【請求項3】
さらに、前記サーバ装置は、
前記監視カメラからアラーム情報を受信すると、前記ユーザ属性記憶手段に記憶されているユーザの属性に基づき、前記アラーム情報の配信先であるユーザを決定し、当該ユーザに前記アラーム情報を配信するアラーム情報配信手段を備える、請求項1又は2に記載の監視カメラ画像視聴管理システム。
【請求項4】
さらに、前記サーバ装置は、
前記配信先であるユーザに前記アラーム情報が配信されたことを記憶する配信記憶手段と、
所定時間内に、前記配信記憶手段に記憶された配信されたアラーム情報が読み取られない場合、前記配信先であるユーザに再度配信するアラーム情報再配信手段と、
を備える、請求項3に記載の監視カメラ画像視聴管理システム。
【請求項5】
ユーザの属性を記憶するユーザ属性記憶手段と、
端末装置から送信されてきた画像視聴の要求を受け付けると、監視カメラにて撮像された画像中の人が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を前記端末装置に表示させる加工画像表示手段と、
前記端末装置から送信されてきた前記加工処理なしの要求を受け付けると、前記端末装置を操作するユーザの属性をユーザ属性記憶手段から取得し、当該ユーザ属性に基づき、前記加工処理なしとすることを許可する加工なし許可手段と、
前記加工なし許可手段が許可すると、前記加工処理を行っていない画像を前記端末装置に表示させる非加工画像表示手段と、
前記非加工画像表示手段が、前記加工処理を行っていない画像を前記端末装置に表示させた後、所定時間経過後に、前記加工処理を行っていない画像を非表示にする表示時間制限手段を備え、
前記表示時間制限手段が前記加工処理を行っていない画像を非表示にすると、前記非加工画像表示手段は、前記加工なし許可手段が、再度、前記加工処理なしの要求を受け付けるまで、前記加工処理を行っていない画像を前記端末装置に表示させない、監視カメラ画像視聴管理サーバ装置。
【請求項6】
所定の装置によって処理される監視カメラ画像視聴管理方法であって、
ユーザの属性を記憶するステップと、
ユーザからの画像視聴の要求を受け付けると、監視カメラが撮像した画像中の人が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を表示させるステップと、
ユーザからの前記加工処理なしの要求を受け付けると、前記記憶した前記ユーザの属性に基づき、前記加工処理なしとすることを許可するステップと、
前記加工処理なしとすることを許可すると、前記加工処理を行っていない画像を表示させるステップと、
前記加工処理を行っていない画像を表示させた後、所定時間経過後に、前記加工処理を行っていない画像を非表示にするステップと、を含んでなり、
前記加工処理を行っていない画像を非表示にすると、再度、前記ユーザから前記加工処理なしの要求を受け付けるまで、前記加工処理を行っていない画像を表示させない、監視カメラ画像視聴管理方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
請求項1に記載の、監視カメラ画像視聴管理システムは、
サーバ装置(例えば図1に示すサーバ装置1)と、端末装置(例えば図1に示す端末装置2)と、施設(例えば図1に示す施設F)内を撮像する監視カメラ(例えば図1に示す監視カメラ3a~3c)と、が通信可能に接続された監視カメラ画像視聴管理システムであって、
前記サーバ装置(例えば図1に示すサーバ装置1)は、
ユーザの属性(例えば図3(a)に示す職位フィールドtbl_USERd)を記憶するユーザ属性記憶手段(例えば図2に示すユーザ属性記憶部12a)と、
前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)から送信されてきた画像視聴の要求(例えば図5に示すステップS12)を受け付けると、前記監視カメラ(例えば図1に示す監視カメラ3a~3c)にて撮像された画像中の人が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させる加工画像表示手段(例えば図2に示す加工画像表示部11b、図5に示すステップS112)と、
前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)から送信されてきた前記加工処理なしの要求(例えば図5に示すステップS14)を受け付けると、前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)を操作するユーザの属性(例えば図3(a)に示す業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERd)を前記ユーザ属性記憶手段(例えば図2に示すユーザ属性記憶部12a)から取得し、当該ユーザ属性に基づき、前記加工処理なしとすることを許可する加工なし許可手段(例えば図2に示す加工なし許可部11c、図5に示すステップS114)と、
前記加工なし許可手段(例えば図2に示す加工なし許可部11c、図5に示すステップS114)が許可すると、前記加工処理を行っていない画像を前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させる非加工画像表示手段(例えば図2に示す非加工画像表示部11d、図5に示すステップS115)と、
前記非加工画像表示手段(例えば図2に示す非加工画像表示部11d、図5に示すステップS115)が、前記加工処理を行っていない画像を前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させた後、所定時間経過後に、前記加工処理を行っていない画像を非表示にする表示時間制限手段(例えば図2に示す表示時間制限部11e、図5に示すステップS117)を備え
前記表示時間制限手段(例えば図2に示す表示時間制限部11e、図5に示すステップS117)が前記加工処理を行っていない画像を非表示にすると、前記非加工画像表示手段(例えば図2に示す非加工画像表示部11d、図5に示すステップS115)は、前記加工なし許可手段が、再度、前記加工処理なしの要求を受け付けるまで、前記加工処理を行っていない画像を前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させないことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
請求項に記載の、監視カメラ画像視聴管理システムは、
前記加工画像表示手段(例えば図2に示す加工画像表示部11b、図5に示すステップS112)は、画像中の人が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させるにあたり、
前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)を操作するユーザのユーザ属性(例えば図3(a)に示す業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERd)を前記ユーザ属性記憶手段(例えば図2に示すユーザ属性記憶部12a)から取得し、当該ユーザ属性に基づき、少なくとも顔を含む部位を、前記加工処理を行う部位と決定し、
前記画像中の人の前記決定した部位が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させることを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
請求項に記載の、監視カメラ画像視聴管理システムは、
さらに、前記サーバ装置(例えば図1に示すサーバ装置1)は、
前記監視カメラ(例えば図1に示す監視カメラ3a~3c)からアラーム情報を受信すると、前記ユーザ属性記憶手段(例えば図2に示すユーザ属性記憶部12a)に記憶されているユーザの属性(例えば図3(a)に示す業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERd)に基づき、前記アラーム情報の配信先であるユーザを決定し、当該ユーザに前記アラーム情報を配信するアラーム情報配信手段(例えば図2に示すアラーム情報配信部11f、図4に示すステップS101)を備えることを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
請求項に記載の、監視カメラ画像視聴管理システムは、
さらに、前記サーバ装置(例えば図1に示すサーバ装置1)は、
前記配信先であるユーザに前記アラーム情報が配信されたことを記憶する配信記憶手段(例えば図2に示す配信記憶部12b、図4に示すステップS102)と、
所定時間内に、前記配信記憶手段(例えば図2に示す配信記憶部12b、図4に示すステップS102)に記憶された配信されたアラーム情報が読み取られたことの通知を受け付けない場合、前記配信先であるユーザに再度配信するアラーム情報再配信手段(例えば図2に示すアラーム情報再配信部11g、図4に示すステップS103)と、
を備えることを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
請求項に記載の、監視カメラ画像視聴管理サーバ装置(例えば図1に示すサーバ装置1)は、
ユーザの属性(例えば図3(a)に示す業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERd)を記憶するユーザ属性記憶手段(例えば図2に示すユーザ属性記憶部12a)と、
端末装置(例えば図1に示す端末装置2)から送信されてきた画像視聴の要求(例えば図5に示すステップS12)を受け付けると、監視カメラ(例えば図1に示す監視カメラ3a~3c)にて撮像された画像中の人が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させる加工画像表示手段(例えば図2に示す加工画像表示部11b、図5に示すステップS112)と、
前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)から送信されてきた前記加工処理なしの要求(例えば図5に示すステップS14)を受け付けると、前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)を操作するユーザの属性(例えば図3(a)に示す業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERd)をユーザ属性記憶手段(例えば図2に示すユーザ属性記憶部12a)から取得し、当該ユーザ属性に基づき、前記加工処理なしとすることを許可する加工なし許可手段(例えば図2に示す加工なし許可部11c、図5に示すステップS114)と、
前記加工なし許可手段(例えば図2に示す加工なし許可部11c、図5に示すステップS114)が許可すると、前記加工処理を行っていない画像を前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させる非加工画像表示手段(例えば図2に示す非加工画像表示部11d、図5に示すステップS115)と、
前記非加工画像表示手段(例えば図2に示す非加工画像表示部11d、図5に示すステップS115)が、前記加工処理を行っていない画像を前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させた後、所定時間経過後に、前記加工処理を行っていない画像を非表示にする表示時間制限手段(例えば図2に示す表示時間制限部11e、図5に示すステップS117)を備え、
前記表示時間制限手段(例えば図2に示す表示時間制限部11e、図5に示すステップS117)が前記加工処理を行っていない画像を非表示にすると、前記非加工画像表示手段(例えば図2に示す非加工画像表示部11d、図5に示すステップS115)は、前記加工なし許可手段が、再度、前記加工処理なしの要求を受け付けるまで、前記加工処理を行っていない画像を前記端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させないことを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
請求項に記載の、監視カメラ画像視聴管理方法は、
所定の装置(例えば図1に示すサーバ装置1)によって処理される監視カメラ画像視聴管理方法であって、
ユーザの属性(例えば図3(a)に示す業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERd)を記憶するステップと、
ユーザからの画像視聴の要求(例えば図5に示すステップS12)を受け付けると、監視カメラ(例えば図1に示す監視カメラ3a~3c)が撮像した画像中の人が第三者に特定困難なように当該画像を加工する加工処理を行った画像を表示させるステップ(例えば図5に示すステップS112)と、
ユーザからの前記加工処理なしの要求を受け付けると、前記記憶した前記ユーザの属性(例えば図3(a)に示す業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERd)に基づき、前記加工処理なしとすることを許可するステップ(例えば図5に示すステップS114)と、
前記加工処理なしとすることを許可すると、前記加工処理を行っていない画像を表示させるステップ(例えば図5に示すステップS115)と、
前記加工処理を行っていない画像を表示させた後、所定時間経過後に、前記加工処理を行っていない画像を非表示にするステップ(例えば図5に示すステップS117)と、を含んでなり、
前記加工処理を行っていない画像を非表示にすると、再度、前記ユーザから前記加工処理なしの要求を受け付けるまで、前記加工処理を行っていない画像を表示させないことを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
請求項1、に係る発明によれば、監視カメラ(例えば図1に示す監視カメラ3a~3c)が撮像する画像を視聴したいユーザが、端末装置(例えば図1に示す端末装置2)から画像視聴の要求(例えば図5に示すステップS12)をサーバ装置(例えば図1に示すサーバ装置1)に送信すると、サーバ装置(例えば図1に示すサーバ装置1)は、監視カメラ(例えば図1に示す監視カメラ3a~3c)の画像を端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させる。このとき、表示させる画像は、画像に映る人を特定困難なように加工されたものである。このため、画像に映る人が誰かをユーザは容易に知ることができない。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
さらに、加工処理なしの画像を視聴したいユーザが、端末装置(例えば図1に示す端末装置2)から加工処理なしの要求(例えば図5に示すステップS14)をサーバ装置(例えば図1に示すサーバ装置1)に送信すると、サーバ装置(例えば図1に示すサーバ装置1)は、当該ユーザの属性(例えば図3(a)に示す業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERd)を確認したうえで、加工処理なしとすることを許可するかを決定する。このため、加工処理なしの画像を視聴することができるユーザを特定の属性を備えるユーザに限定することができる。
さらに、加工処理なしとすることを許可されたユーザの端末装置(例えば図1に示す端末装置2)には、加工処理を行っていない画像が表示される。しかしながら、所定時間経過後に、加工処理を行っていない画像は非表示になる。そして、再度、ユーザの端末装置(例えば図1に示す端末装置2)から、加工処理なしの要求を受け付けるまで、加工処理を行っていない画像を表示させない。このため、加工処理を行っていない画像が表示され続けることがないから、ユーザが端末を落としてしまったり、第三者に奪われたりしても、加工処理を行っていない画像が第三者に漏洩する可能性を低減することができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
さらに、請求項に係る発明によれば、画像に映る人の、少なくとも顔を含む部位を特定困難なように加工し、その部位以外は加工処理を行わない。このため、画像に映る人が誰かを容易に知ることができない一方、加工処理を行わない部位から確認できる服装や靴、帽子などが、画像に映る人が施設(例えば図1に示す施設F)への訪問者なのか、従業員など施設(例えば図1に示す施設F)の関係者なのかなどを知る手がかりとなる。しかも、そのような部位はユーザの属性により決定するため、より上位の権限を有する人は顔のみを所定の部位とし、下位の権限しか有さない人は全身を所定の部位とする、などの調整が可能となる。これにより、画像に映る人のプライバシーを保護しつつ、画像に映る状況の把握がより容易となる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
さらに、請求項に係る発明によれば、アラーム情報の内容に応じて適切なユーザに配信することができる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
さらに、請求項に係る発明によれば、アラーム情報がユーザに確認されるまで、アラーム情報を再配信することができる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
一方、請求項に係る発明によれば、監視カメラ(例えば図1に示す監視カメラ3a~3c)が撮像した画像を視聴したいユーザが、画像視聴の要求(例えば図5に示すステップS12)をすると、監視カメラ(例えば図1に示す監視カメラ3a~3c)の画像を、例えば、端末装置(例えば図1に示す端末装置2)に表示させる。このとき、表示させる画像は、画像に映る人を特定困難なように加工されたものである。このため、画像に映る人が誰かをユーザは容易に知ることができない。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
さらに、加工処理なしの画像を視聴したいユーザが、加工処理なしの要求(例えば図5に示すステップS14)をすると、当該ユーザの属性(例えば図3(a)に示す業務種別フィールドtbl_USERc、職位フィールドtbl_USERd)を確認したうえで、加工処理なしとすることを許可するかを決定する。このため、加工処理なしの画像を視聴できるユーザを特定の属性を備えるユーザに限定することができる。
さらに、加工処理なしとすることを許可された場合には、加工処理を行っていない画像が表示される。しかしながら、所定時間経過後に、加工処理を行っていない画像は非表示になる。そして、再度、ユーザから加工処理なしの要求を受け付けるまで、加工処理を行っていない画像を表示させない。このため、加工処理を行っていない画像が表示され続けることがないから、ユーザが端末を落としてしまったり、第三者に奪われたりしても、加工処理を行っていない画像が第三者に漏洩する可能性を低減することができる。