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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024085702
(43)【公開日】2024-06-27
(54)【発明の名称】ワイヤハーネス
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/04 20060101AFI20240620BHJP
   H01B 7/00 20060101ALI20240620BHJP
   F16L 57/00 20060101ALI20240620BHJP
   F16L 3/12 20060101ALI20240620BHJP
   B60R 16/02 20060101ALN20240620BHJP
【FI】
H02G3/04 062
H02G3/04 087
H01B7/00 301
F16L57/00 A
F16L3/12 Z
B60R16/02 623T
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022200369
(22)【出願日】2022-12-15
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】堀 謙太
【テーマコード(参考)】
3H023
3H024
5G309
5G357
【Fターム(参考)】
3H023AA04
3H023AB01
3H023AC08
3H023AC31
3H023AD18
3H023AD31
3H024AA02
3H024AB07
3H024AC03
5G309AA01
5G309AA09
5G357DA10
5G357DB03
5G357DC12
5G357DD02
5G357DD06
5G357DE03
5G357DE08
5G357DG04
(57)【要約】
【課題】プロテクタの大型化を抑制可能にしたワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】第1電線束21に含まれる各電線は、導体断面積が5平方ミリメートル未満の細物電線24である。第2電線束22は、導体断面積が5平方ミリメートル以上の太物電線23を少なくとも1本含んでいる。プロテクタ12は、電線束11が通る入口33と、第1電線束21が通る第1出口通路31と、第2電線束22が通り、第1出口通路31に隣接する第2出口通路32と、を有している。プロテクタ12の平面視において、第1出口通路31の軸線L1及び第2出口通路32の軸線L2の各々は、入口33の軸線Laに対して交差する方向に延びている。そして、第2出口通路32は、入口33に対して第1出口通路31よりも離れた位置に設けられている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電線束及び第2電線束と、
前記第1電線束及び前記第2電線束が内部を通るプロテクタと、
を備えるワイヤハーネスであって、
前記第1電線束は、導体断面積が5平方ミリメートル未満の細物電線のみを含んでおり、
前記第2電線束は、導体断面積が5平方ミリメートル以上の太物電線を少なくとも1本含んでおり、
前記プロテクタは、前記第1電線束及び前記第2電線束の双方が通る入口と、前記第1電線束が通る第1出口通路と、前記第2電線束が通り、前記第1出口通路に隣接する第2出口通路と、を有し、
前記プロテクタの平面視において、前記第1出口通路の軸線及び前記第2出口通路の軸線の各々は、前記入口の軸線に対して交差する方向に延びており、
前記第2出口通路は、前記入口に対して前記第1出口通路よりも離れた位置に設けられている、
ワイヤハーネス。
【請求項2】
前記第1出口通路の軸線と前記第2出口通路の軸線とは、前記プロテクタの平面視において互いに平行をなしている、
請求項1に記載のワイヤハーネス。
【請求項3】
前記プロテクタにおいて、前記第2電線束が通る第2通路容積は、前記第1電線束が通る第1通路容積よりも大きい、
請求項1に記載のワイヤハーネス。
【請求項4】
前記プロテクタは、開口を有するプロテクタ本体と、前記プロテクタ本体の前記開口を塞ぐカバーと、を有し、
前記プロテクタ本体は、第1係止部を有し、
前記カバーは、前記第1係止部に引っ掛かる第2係止部を有し、
前記第2出口通路は、前記第2出口通路の長さ方向の一端において、前記第2電線束を外部に引き出す出口と、前記第2電線束が固定される電線固定部と、を有し、
前記第1係止部及び前記第2係止部は、前記電線固定部と前記出口との間の位置に設けられているものを含む、
請求項1に記載のワイヤハーネス。
【請求項5】
前記プロテクタの平面視において、前記入口の軸線と前記第1出口通路の軸線とがなす第1の角度、及び、前記入口の軸線と前記第2出口通路の軸線とがなす第2の角度は、それぞれ鋭角に設定されている、
請求項1に記載のワイヤハーネス。
【請求項6】
前記第1の角度と前記第2の角度とは、互いに同角度である、
請求項5に記載のワイヤハーネス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ワイヤハーネスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、電線束と、同電線束が内部を通るプロテクタとを備えるワイヤハーネスが記載されている。同ワイヤハーネスにおいて、電線束は、第1電線束及び第2電線束を含んでいる。第1電線束及び第2電線束は、いずれもプロテクタの内部において屈曲するように配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-78173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなワイヤハーネスにおいて、第1電線束及び第2電線束の少なくとも一方が導体断面積の大きい太物電線を含む場合、太物電線によって当該電線束の剛性が高くなるため、当該電線束を曲げにくくなる。したがって、太物電線を含む電線束を屈曲状態でプロテクタに収容するためには、プロテクタが大型化する傾向があった。本発明者は、第1電線束と第2電線束の一方のみが太物電線を含む場合に、如何にしてプロテクタの大型化を抑制するかを検討していた。
【0005】
本開示の目的は、プロテクタの大型化を抑制可能にしたワイヤハーネスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のワイヤハーネスは、第1電線束及び第2電線束と、前記第1電線束及び前記第2電線束が内部を通るプロテクタと、を備えるワイヤハーネスであって、前記第1電線束は、導体断面積が5平方ミリメートル未満の細物電線のみを含んでおり、前記第2電線束は、導体断面積が5平方ミリメートル以上の太物電線を少なくとも1本含んでおり、前記プロテクタは、前記第1電線束及び前記第2電線束の双方が通る入口と、前記第1電線束が通る第1出口通路と、前記第2電線束が通り、前記第1出口通路に隣接する第2出口通路と、を有し、前記プロテクタの平面視において、前記第1出口通路の軸線及び前記第2出口通路の軸線の各々は、前記入口の軸線に対して交差する方向に延びており、前記第2出口通路は、前記入口に対して前記第1出口通路よりも離れた位置に設けられている。
【発明の効果】
【0007】
本開示のワイヤハーネスによれば、プロテクタの大型化を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態のワイヤハーネスを示す斜視図である。
図2図2は、同形態におけるワイヤハーネスを示す分解斜視図である。
図3図3は、プロテクタのカバーを外した状態におけるワイヤハーネスを示す平面図である。
図4図4は、プロテクタにおける第1通路容積を説明するための平面図である。
図5図5は、プロテクタにおける第2通路容積を説明するための平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のプロテクタは、
[1]第1電線束及び第2電線束と、前記第1電線束及び前記第2電線束が内部を通るプロテクタと、を備えるワイヤハーネスであって、前記第1電線束は、導体断面積が5平方ミリメートル未満の細物電線のみを含んでおり、前記第2電線束は、導体断面積が5平方ミリメートル以上の太物電線を少なくとも1本含んでおり、前記プロテクタは、前記第1電線束及び前記第2電線束の双方が通る入口と、前記第1電線束が通る第1出口通路と、前記第2電線束が通り、前記第1出口通路に隣接する第2出口通路と、を有し、前記プロテクタの平面視において、前記第1出口通路の軸線及び前記第2出口通路の軸線の各々は、前記入口の軸線に対して交差する方向に延びており、前記第2出口通路は、前記入口に対して前記第1出口通路よりも離れた位置に設けられている。
【0010】
この構成によれば、第1出口通路の軸線及び第2出口通路の軸線の各々は、入口の軸線に対して交差する方向に延びている。このため、第1電線束は、プロテクタ内の第1出口通路に入る直前部分において屈曲部を有する。第2電線束も同様に、プロテクタ内の第2出口通路に入る直前部分において屈曲部を有する。そして、第2出口通路が入口に対して第1出口通路よりも離れた位置に設けられることから、第2電線束の前記屈曲部は、第1電線束の前記屈曲部よりも入口から離れた位置に設定される。すなわち、第2電線束の屈曲部は、第1電線束の屈曲部に対して外回りの位置に配置される。このため、太物電線を含む第2電線束の屈曲部では、第1電線束の屈曲部に比べて、剛性の高さに応じて曲率半径を大きく稼ぐことが可能となる。したがって、プロテクタの大型化を抑制することが可能となる。
【0011】
[2]上記[1]において、前記第1出口通路の軸線と前記第2出口通路の軸線とは、前記プロテクタの平面視において互いに平行をなしていてもよい。
この構成によれば、第1電線束及び第2電線束を互いにほぼ同方向に引き出すことが可能なプロテクタにおいて、プロテクタの大型化を抑制することが可能となる。
【0012】
[3]上記[1]または[2]の前記プロテクタにおいて、前記第2電線束が通る第2通路容積は、前記第1電線束が通る第1通路容積よりも大きく構成されていてもよい。
この構成によれば、剛性の低い第1電線束を曲げるスペースを小さく構成しつつ、剛性の高い第2電線束を曲げるスペースを大きく確保することが可能となる。したがって、プロテクタの大型化をより好適に抑制することが可能となる。
【0013】
[4]上記[1]から[3]のいずれか1つにおいて、前記プロテクタは、開口を有するプロテクタ本体と、前記プロテクタ本体の前記開口を塞ぐカバーと、を有し、前記プロテクタ本体は、第1係止部を有し、前記カバーは、前記第1係止部に引っ掛かる第2係止部を有し、前記第2出口通路は、前記第2出口通路の長さ方向の一端において、前記第2電線束を外部に引き出す出口と、前記第2電線束が固定される電線固定部と、を有し、前記第1係止部及び前記第2係止部は、前記電線固定部と前記出口との間の位置に設けられているものを含んでいてもよい。
【0014】
この構成によれば、第1係止部及び第2係止部が電線固定部に対する出口とは反対側に位置しないように構成可能となる。したがって、プロテクタの周辺に配置される他部品に対してプロテクタが干渉することを回避可能となる。
【0015】
[5]上記[1]から[4]のいずれか1つにおいて、前記プロテクタの平面視において、前記入口の軸線と前記第1出口通路の軸線とがなす第1の角度、及び、前記入口の軸線と前記第2出口通路の軸線とがなす第2の角度は、それぞれ鋭角に設定されていてもよい。
【0016】
この構成によれば、プロテクタ内において第1電線束及び第2電線束を鋭角に曲げる必要がある構成において、プロテクタの大型化を抑制することが可能となる。
[6]上記[5]において、前記第1の角度と前記第2の角度とは、互いに同角度であってもよい。
【0017】
この構成によれば、第1の角度と第2の角度とが互いに同角度である構成において、プロテクタの大型化を抑制することが可能となる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張または簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。また、本明細書における「平行」や「垂直」は、厳密に平行や垂直の場合のみでなく、本実施形態における作用ならびに効果を奏する範囲内で概ね平行や垂直の場合も含まれる。
【0018】
(ワイヤハーネス10の構成)
図1に示すワイヤハーネス10は、例えば、自動車等の車両に搭載される。ワイヤハーネス10は、車両に搭載された図示しない電気機器同士を電気的に接続する。ワイヤハーネス10は、電線束11と、電線束11が内部を通るプロテクタ12とを備える。
【0019】
図2及び図3に示すように、電線束11は、第1電線束21と第2電線束22とを含む。第1電線束21に含まれる各電線は、導体断面積が小さい細物電線24である。なお、本明細書における「細物電線」とは、導体断面積が5平方ミリメートル未満の電線である。本実施形態の第1電線束21を構成する各細物電線24には、導体断面積が1平方ミリメートル未満の電線が用いられることが好ましい。
【0020】
第2電線束22は、太物電線23を含む。太物電線23は、導体断面積が5平方ミリメートル以上の電線である。第2電線束22には、太物電線23が1本、または複数本含まれる。また、第2電線束22は、太物電線23以外に細物電線も含んでいる。
【0021】
(プロテクタ12の構成)
プロテクタ12は、例えば、電線束11の経路を規制するとともに、電線束11を保護する。プロテクタ12は、例えば合成樹脂にて形成されている。プロテクタ12は、車体パネル等の取付対象に固定される。
【0022】
図2及び図3に示すように、プロテクタ12は、主通路30と、第1出口通路31と、第2出口通路32とを有している。第1出口通路31及び第2出口通路32は、主通路30から分岐した通路である。
【0023】
プロテクタ12は、主通路30の長さ方向の一端に入口33を有している。すなわち、主通路30の長さ方向の一端がプロテクタ12の入口33をなしている。入口33は、入口33の中心軸線である軸線Laを有している。軸線Laは、例えば、主通路30の長さ方向に沿っている。
【0024】
図3に示すように、プロテクタ12の平面視において、入口33の軸線Laによって区画される一方側の領域を第1領域A1とし、他方側の領域を第2領域A2とする。なお、本明細書におけるプロテクタ12の平面視とは、プロテクタ12をその高さ方向Hに沿う方向から見ることを意味している。すなわち、図3におけるプロテクタ12の高さ方向Hは、紙面直交方向である。第1出口通路31及び第2出口通路32の各々は、第1領域A1に位置している。そして、第1出口通路31及び第2出口通路32は、互いに隣接している。また、第1出口通路31及び第2出口通路32の各々は、例えば、高さ方向Hと直交する同一平面上に位置している。第2出口通路32は、入口33に対して第1出口通路31よりも離れた位置に設けられている。すなわち、第1出口通路31は、第2出口通路32よりも入口33に近い位置に設けられている。
【0025】
プロテクタ12は、第1出口通路31の先端に第1出口34を有している。すなわち、第1出口通路31の先端がプロテクタ12の第1出口34をなしている。第1出口通路31の先端は、第1出口通路31の長さ方向の一端である。第1出口通路31の基端は、主通路30に繋がっている。第1出口通路31は、その中心軸線である軸線L1を有している。軸線L1は、第1出口通路31の長さ方向に沿っている。プロテクタ12の平面視において、第1出口34の端面は、例えば、軸線L1に対して垂直をなしている。また、軸線L1は、第1出口34の中心C1を通っている。
【0026】
プロテクタ12の平面視において、第1出口通路31の軸線L1は、入口33の軸線Laに対して交差する方向に延びている。プロテクタ12の平面視において、入口33の軸線Laと第1出口通路31の軸線L1とがなす第1の角度θ1は、例えば、鋭角に設定されている。
【0027】
プロテクタ12は、第2出口通路32の先端に第2出口35を有している。すなわち、第2出口通路32の長さ方向の一端がプロテクタ12の第2出口35をなしている。第2出口通路32の先端は、第2出口通路32の長さ方向の一端である。第2出口通路32の基端は、主通路30に繋がっている。第2出口通路32は、その中心軸線である軸線L2を有している。軸線L2は、第2出口通路32の長さ方向に沿っている。プロテクタ12の平面視において、第2出口35の端面は、例えば、軸線L2に対して垂直をなしている。また、軸線L2は、第2出口35の中心C2を通っている。
【0028】
プロテクタ12の平面視において、第2出口通路32の軸線L2は、入口33の軸線Laに対して交差する方向に延びている。プロテクタ12の平面視において、入口33の軸線Laと第2出口通路32の軸線L2とがなす第2の角度θ2は、例えば、鋭角に設定されている。本実施形態では、第2の角度θ2は、前記第1の角度θ1と同角度に設定されている。
【0029】
プロテクタ12の平面視において、第1出口通路31の軸線L1と第2出口通路32の軸線L2とは、互いに平行をなしている。すなわち、本実施形態では、プロテクタ12の平面視において、第1出口34の端面と第2出口35の端面とは、互いに平行をなしている。また、プロテクタ12の平面視において、第1出口34の端面と第2出口35の端面とは、同一直線上に揃っていない。すなわち、プロテクタ12の平面視において、第1出口34の端面と第2出口35の端面との間には段差が存在している。換言すると、第1出口34の端面と第2出口35の端面とは、同一平面上に位置していない。
【0030】
(第1の距離D1及び第2の距離D2について)
図3に示すように、プロテクタ12の平面視において、入口33の軸線Laから第1出口34の中心C1までの距離を第1の距離D1とする。第1の距離D1は、プロテクタ12の平面視において、入口33の軸線Laと第1出口34の中心C1との間の最短距離である。すなわち、第1の距離D1は、軸線Laに対して直交する方向における、軸線Laから第1出口34の中心C1までの距離である。
【0031】
また、プロテクタ12の平面視において、入口33の軸線Laから第2出口35の中心C2までの距離を第2の距離D2とする。第2の距離D2は、プロテクタ12の平面視において、入口33の軸線Laと第2出口35の中心C2との間の最短距離である。すなわち、第2の距離D2は、軸線Laに対して直交する方向における、軸線Laから第2出口35の中心C2までの距離である。そして、第1の距離D1と第2の距離D2とは、互いに異なる長さに設定されている。より詳しくは、第2の距離D2は、第1の距離D1よりも短く設定されている。
【0032】
(電線束11の配置について)
プロテクタ12において、主通路30、第1出口通路31及び第2出口通路32には、電線束11が通っている。そして、入口33、第1出口34及び第2出口35からは、電線束11がプロテクタ12の外部にそれぞれ引き出される。
【0033】
詳しくは、電線束11に含まれる第1電線束21は、主通路30及び第1出口通路31を通っている。そして、第1電線束21は、第1出口34からプロテクタ12の外部に引き出される。
【0034】
電線束11に含まれる第2電線束22は、主通路30及び第2出口通路32を通っている。そして、第2電線束22は、第2出口35からプロテクタ12の外部に引き出される。本実施形態では、入口33を通る電線束11が、プロテクタ12の内部で第1電線束21及び第2電線束22に分岐している。
【0035】
ここで、プロテクタ12の平面視において、第1出口通路31の軸線L1及び第2出口通路32の軸線L2の各々は、入口33の軸線Laに対して交差する方向に延びている。すなわち、プロテクタ12の平面視において、第1出口通路31及び第2出口通路32の各々は、主通路30に対して交差する方向に延びている。このため、第1電線束21は、プロテクタ12内の第1出口通路31に入る直前部分において第1屈曲部21aを有する。換言すると、第1屈曲部21aは、第1電線束21において主通路30から第1出口通路31に渡る箇所に設定されている。
【0036】
また、第2電線束22は、プロテクタ12内の第2出口通路32に入る直前部分において第2屈曲部22aを有する。換言すると、第2屈曲部22aは、第2電線束22において主通路30から第2出口通路32に渡る箇所に設定されている。そして、第2出口通路32は、入口33に対して第1出口通路31よりも離れた位置に設けられている。これにより、第2屈曲部22aは、第1屈曲部21aよりも入口33から離れた位置に設定される。すなわち、第2屈曲部22aは、第1屈曲部21aに対して外回りの位置に配置される。
【0037】
(第1電線固定部36及び第2電線固定部37の構成)
第1出口通路31は、第1電線束21が固定される第1電線固定部36を有している。第1電線固定部36は、例えば、第1出口通路31に設けられた第1取付部36aと、第1取付部36aに第1電線束21を固定する第1固定部材36bとを有している。第1固定部材36bは、例えば結束バンドである。第1固定部材36bとしての結束バンドは、第1電線束21を第1取付部36aに対して締付固定する。
【0038】
第2出口通路32は、第2電線束22が固定される第2電線固定部37を有している。第2電線固定部37は、例えば、第2出口通路32に設けられた第2取付部37aと、第2取付部37aに第2電線束22を固定する第2固定部材37bとを有している。第2固定部材37bは、例えば結束バンドである。第2固定部材37bとしての結束バンドは、第2電線束22を第2取付部37aに対して締付固定する。軸線L2に沿った方向における第2出口35から第2電線固定部37までの距離は、軸線L1に沿った方向における第1出口34から第1電線固定部36までの距離よりも大きく設定されている。
【0039】
なお、ワイヤハーネス10は、入口33から引き出される電線束11の外周を覆う図示しない外装部材を備えていてもよい。同外装部材としては、例えば、蛇腹構造を有するコルゲートチューブ等を用いることができる。また、第1出口34から引き出される第1電線束21、及び、第2出口35から引き出される第2電線束22の各々は、例えば、外周がテープ巻きされることでそれぞれ束ねられている。
【0040】
(第1通路容積V1及び第2通路容積V2について)
図4及び図5にそれぞれ示すように、プロテクタ12において、第1電線束21が通る通路の容積を第1通路容積V1とし、第2電線束22が通る通路の容積を第2通路容積V2とする。図4に示すように、第1通路容積V1は、主通路30の長さ方向の一部の容積と、第1出口通路31の全体の容積とを含んでいる。図5に示すように、第2通路容積V2は、主通路30の全体の容積と、第2出口通路32の全体の容積とを含んでいる。すなわち、第2通路容積V2に含まれる主通路30の長さD4は、第1通路容積V1に含まれる主通路30の長さD3よりも長い。そして、第2通路容積V2は、第1通路容積V1よりも大きく構成されている。
【0041】
(プロテクタ本体40及びカバー50の構成)
図2に示すように、プロテクタ12は、例えば、プロテクタ本体40と、プロテクタ本体40に組み付けられるカバー50とを有している。カバー50は、例えば、プロテクタ本体40とは別体をなしている。カバー50は、プロテクタ本体40を高さ方向Hの上方から覆うように取り付けられる。
【0042】
図2及び図3に示すように、プロテクタ本体40は、底壁41と、底壁41に立設された側壁42とを有している。側壁42は、底壁41からプロテクタ12の高さ方向Hに沿って延びている。側壁42は、例えば、底壁41に対して垂直をなしている。
【0043】
側壁42は、電線束11の通路を形成する。詳しくは、側壁42は、例えば、主通路30を形成する一対の第1壁部43と、第1出口通路31及び第2出口通路32を形成する第2壁部44、第3壁部45及び第4壁部46と、を含んでいる。一対の第1壁部43は、入口33の軸線Laに沿った方向に延在している。
【0044】
プロテクタ12の平面視において、第2壁部44、第3壁部45及び第4壁部46は、軸線L1及び軸線L2に直交する方向に順に並んでいる。すなわち、第3壁部45は、第2壁部44と第4壁部46との間に位置している。第2壁部44及び第3壁部45は、第1出口通路31を形成している。第4壁部46及び第3壁部45は、第2出口通路32を形成している。すなわち、第3壁部45は、第1出口通路31を形成する壁部と、第2出口通路32を形成する壁部とを兼ねている。したがって、第3壁部45の一側面は第1出口通路31に面し、第3壁部45の他側面は第2出口通路32に面している。なお、第2壁部44及び第3壁部45は、例えば、軸線L1,L2に沿った方向に延在している。
【0045】
プロテクタ本体40は、高さ方向Hの一方側に開口する開口40aを有している。なお、本実施形態では、開口40aの開口方向を上方として説明する。開口40aは、側壁42における底壁41とは反対側の端部にて形成されている。カバー50は、開口40aを塞ぐようにプロテクタ本体40に組み付けられている。第1電線束21及び第2電線束22を含む電線束11は、開口40aを通じてプロテクタ本体40に収容される。
【0046】
(第1係止部47及び第2係止部51の構成)
図2及び図3に示すように、プロテクタ本体40は、側壁42に複数の第1係止部47を有している。一方、カバー50は、図1及び図2に示すように、複数の第1係止部47にそれぞれ引っ掛かる複数の第2係止部51を有している。カバー50がプロテクタ本体40の開口40aを塞ぐ状態において、各第2係止部51は、各第1係止部47に引っ掛かる。これにより、カバー50がプロテクタ本体40に対して固定される。
【0047】
図3に示すように、第1係止部47は、例えば、主通路30の長さ方向の両端部にそれぞれ設けられている。また、第1係止部47は、第2壁部44における第1出口34の近傍位置に設けられている。また、第1係止部47は、第3壁部45及び第4壁部46の各々における第2出口35の近傍位置にそれぞれ設けられている。
【0048】
ここで、第3壁部45に設けられた第1係止部47を第1係止部47aとし、第4壁部46に設けられた第1係止部47を第1係止部47bとする。第1係止部47aは、例えば、第3壁部45における第2出口通路32に面する側面から第2出口通路32側に突出するように設けられている。また、第1係止部47bは、第4壁部46の外側面からプロテクタ本体40の外部側に向かって突出するように設けられている。第1係止部47a,47bの各々は、第2出口通路32の長さ方向、すなわち軸線L2に沿った方向において、第2電線固定部37と第2出口35との間の位置に設けられている。
【0049】
なお、本実施形態の第4壁部46は、第2取付部37aから第2出口35に至るまでにおいて、第3壁部45との間隔が徐々に広がるように形成されている。すなわち、第2出口通路32の幅は、第2取付部37aから第2出口35にかけて広がっている。これにより、第2電線束22を、軸線L2に対して角度をつけて第2出口35から引き出すことが可能となっている。本実施形態では、第2電線束22は、例えば、第1電線束21から離れる方向に引き出されている。
【0050】
また、図2に示すように、カバー50における複数の第2係止部51のうち、第1係止部47aに引っ掛かる第2係止部51を第2係止部51aとし、第1係止部47bに引っ掛かる第2係止部51を第2係止部51bとする。カバー50がプロテクタ本体40に組み付けられた状態において、第2係止部51a,51bの各々は、第2出口通路32の長さ方向、すなわち軸線L2に沿った方向において、第2電線固定部37と第2出口35との間の位置に設けられている。
【0051】
(作用)
太物電線23を含む第2電線束22の第2屈曲部22aは、第1電線束21の第1屈曲部21aに対して外回りの位置に配置される。このため、第2屈曲部22aでは、第1屈曲部21aに比べて、曲率半径を大きく稼ぐことが可能となる。したがって、プロテクタ12の大型化を抑えつつも、太物電線23を含む第2電線束22の曲率半径を大きく確保することが可能となる。また、プロテクタ12において、第2電線束22が通る第2通路容積V2は、第1電線束21が通る第1通路容積V1よりも大きく構成されている。これにより、剛性の低い第1電線束21を曲げるスペースを小さく構成しつつ、剛性の高い第2電線束22を曲げるスペースを確保することが可能となっている。
【0052】
また、プロテクタ本体40の第1係止部47b、及びカバー50の第2係止部51bは、プロテクタ12の外側に突出するように設けられている。そして、第1係止部47b及び第2係止部51bは、軸線L2に沿った方向において、第2電線固定部37と第2出口35との間の位置に設けられている。これにより、図3に示すように、プロテクタ12の外側に突出する第1係止部47b及び第2係止部51bが、第2電線固定部37に対する第2出口35とは反対側に位置しない。したがって、主通路30の入口33とは反対側の端部30aの周辺スペースSを大きくとるように、プロテクタ12の形状を設計することが可能となる。これにより、周辺スペースSに配置される他部品とプロテクタ12との干渉を防止しつつも、第2電線束22を第1電線束21に対して外回りに配置することで、第2電線束22を難なくプロテクタ12に収容することが可能となっている。
【0053】
次に、プロテクタ12及び電線束11を含むワイヤハーネス10を車体パネル等の取付対象に取り付ける際の態様について説明する。
まず、電線束11に取り付けられた状態のプロテクタ12を取付対象に固定する。
【0054】
その後、プロテクタ12からそれぞれ引き出された第1電線束21及び第2電線束22を、図3に示す外部固定位置P1,P2にそれぞれ固定する。外部固定位置P1は、第1出口34から引き出された第1電線束21が取付対象に固定される固定位置のうち、第1出口34から最も近い固定位置である。第1出口34から外部固定位置P1までの長さを、第1電線束21の固定ストロークという。また、外部固定位置P2は、第2出口35から引き出された第1電線束21が取付対象に固定される固定位置のうち、第2出口35から最も近い固定位置である。第2出口35から外部固定位置P2までの長さを、第2電線束22の固定ストロークという。
【0055】
本実施形態のワイヤハーネス10では、入口33の軸線Laから第1出口34の中心C1までの距離である第1の距離D1と、入口33の軸線Laから第2出口35の中心C2までの距離である第2の距離D2とが互いに異なっている。これにより、電線束11の経路に沿った方向において、第1出口34の位置と第2出口35の位置とを互いに異ならせることが可能となる。したがって、第1出口34の位置と第2出口35の位置を外部固定位置P1,P2に応じた適切な位置に設定することが可能となる。その結果、第1電線束21及び第2電線束22の各々において、固定ストロークを適切に設定可能となる。これにより、例えば、プロテクタ12を取付対象に固定した後、第1電線束21及び第2電線束22をそれぞれ外部固定位置P1,P2において取付対象に固定する際の作業が容易となる。
【0056】
本実施形態の効果について説明する。
(1)第1出口通路31の軸線L1及び第2出口通路32の軸線L2の各々は、入口33の軸線Laに対して交差する方向に延びている。このため、第1電線束21は、プロテクタ12内の第1出口通路31に入る直前部分において第1屈曲部21aを有する。また、第2電線束22は、プロテクタ12内の第2出口通路32に入る直前部分において第2屈曲部22aを有する。そして、第2出口通路32は、入口33に対して第1出口通路31よりも離れた位置に設けられている。これにより、第2屈曲部22aは、第1屈曲部21aよりも入口33から離れた位置に設定される。すなわち、第2屈曲部22aは、第1屈曲部21aに対して外回りの位置に配置される。このため、第2屈曲部22aでは、第1屈曲部21aに比べて、曲率半径を大きく稼ぐことが可能となる。したがって、プロテクタ12の大型化を抑えつつも、太物電線23を含む第2電線束22の曲率半径を大きく確保することが可能となる。
【0057】
(2)第1出口通路31の軸線L1と第2出口通路32の軸線L2とは、プロテクタ12の平面視において互いに平行をなしている。この構成によれば、第1電線束21及び第2電線束22を互いにほぼ同方向に引き出すことが可能なプロテクタ12において、プロテクタ12の大型化を抑えつつも、太物電線23を含む第2電線束22の曲率半径を大きく確保することが可能となる。
【0058】
(3)プロテクタ12において、第2電線束22が通る第2通路容積V2は、第1電線束21が通る第1通路容積V1よりも大きく構成されている。この構成によれば、剛性の低い第1電線束21を曲げるスペースを小さく構成しつつ、剛性の高い第2電線束22を曲げるスペースを確保することが可能となる。したがって、プロテクタ12の大型化をより好適に抑制することが可能となる。
【0059】
(4)プロテクタ12は、開口40aを有するプロテクタ本体40と、プロテクタ本体40の開口40aを塞ぐカバー50と、を有している。プロテクタ本体40は、第1係止部47bを有している。カバー50は、第1係止部47bにそれぞれ引っ掛かる第2係止部51bを有している。第2出口通路32は、第2出口通路32の長さ方向の一端において、第2電線束22を外部に引き出す第2出口35と、第2電線束22が固定される第2電線固定部37と、を有している。そして、第1係止部47b及び第2係止部51bは、第2電線固定部37と第2出口35との間の位置に設けられている。この構成によれば、プロテクタ12の外側に突出する第1係止部47b及び第2係止部51bが、第2電線固定部37に対する第2出口35とは反対側に位置しない。これにより、主通路30の端部30a付近においてプロテクタ12を小型にしつつも、第2電線束22を第1電線束21に対して外回りに配置することで、第2電線束22を難なくプロテクタ12に収容することが可能となる。
【0060】
(5)プロテクタ12の平面視において、入口33の軸線Laと第1出口通路31の軸線L1とがなす第1の角度θ1、及び、入口33の軸線Laと第2出口通路32の軸線L2とがなす第2の角度θ2は、それぞれ鋭角に設定されている。この構成によれば、プロテクタ12内において第1電線束21及び第2電線束22を鋭角に曲げる必要がある構成において、プロテクタ12の大型化を抑えつつも、太物電線23を含む第2電線束22の曲率半径を大きく確保することが可能となる。
【0061】
(6)第1の角度θ1と第2の角度θ2とは、互いに同角度である。この構成によれば、第1の角度θ1と第2の角度θ2とが互いに同角度である構成において、プロテクタ12の大型化を抑えつつも、太物電線23を含む第2電線束22の曲率半径を大きく確保することが可能となる。
【0062】
(7)第1出口通路31は、第1出口通路31の長さ方向の一端において、第1電線束21を外部に引き出す第1出口34を有している。第2出口通路32は、第2出口通路32の長さ方向の一端において、第2電線束22を外部に引き出す第2出口35を有している。そして、入口33の軸線Laから第1出口34までの第1の距離D1と、入口33の軸線Laから第2出口35までの第2の距離D2とは、互いに異なる長さに設定されている。この構成によれば、電線束11の経路に沿った方向において、第1出口34の位置と第2出口35の位置とを互いに異ならせることが可能となる。これにより、外部固定位置P1,P2に応じた適切な第1出口34及び第2出口35の位置を設定することが可能となる。その結果、プロテクタ12及び電線束11を含むワイヤハーネス10の組付作業性を向上させることが可能となる。
【0063】
(8)第2の距離D2は、第1の距離D1よりも短い。この構成によれば、太物電線23を含む第2電線束22は、第1電線束21に比べて剛性が高くなりやすいため、曲げにくくなる。したがって、第2電線束22の固定ストロークは、第1電線束21の固定ストロークよりも長く確保することが望ましい。そこで、第2の距離D2を第1の距離D1よりも短くすることで、第2電線束22における固定ストロークを確保しやすくなる。その結果、組付作業性のより一層の向上に寄与できる。
【0064】
(変更例)
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0065】
・プロテクタ12の平面視において、第1出口通路31の軸線L1と第2出口通路32の軸線L2とが互いに非平行であってもよい。すなわち、プロテクタ12の平面視において、第1出口34の端面と第2出口35の端面とが、互いに非平行であってもよい。
【0066】
・入口33の軸線Laと第1出口通路31の軸線L1とがなす第1の角度θ1、及び、入口33の軸線Laと第2出口通路32の軸線L2とがなす第2の角度θ2は、90°または鈍角に設定されてもよい。また、第1の角度θ1と第2の角度θ2とは、互いに異なる角度であってもよい。
【0067】
・第2の距離D2が第1の距離D1がよりも長い構成であってもよい。また、第1の距離D1と第2の距離D2とが互いに等しい構成であってもよい。
・上記実施形態におけるプロテクタ12の出口の数は、第1出口34及び第2出口35がそれぞれ1つで計2つであるが、これに限らず、プロテクタ12の出口の数を3つ以上としてもよい。
【0068】
・第1係止部47b及び第2係止部51bが、第2出口通路32において第2電線固定部37に対する第2出口35とは反対側に設けられていてもよい。
・上記実施形態のプロテクタ12において、カバー50がプロテクタ本体40に対して一体に形成されていてもよい。この場合、カバー50は、例えば、プロテクタ本体40に対しヒンジ部を介して回動可能に連結されていてもよい。
【0069】
・今回開示された実施形態及び変更例はすべての点で例示であって、本発明はこれらの例示に限定されるものではない。すなわち、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0070】
10 ワイヤハーネス
11 電線束
12 プロテクタ
21 第1電線束
21a 第1屈曲部
22 第2電線束
22a 第2屈曲部
23 太物電線
24 細物電線
30 主通路
30a 端部
31 第1出口通路
32 第2出口通路
33 入口
34 第1出口
35 第2出口(出口)
36 第1電線固定部
36a 第1取付部
36b 第1固定部材
37 第2電線固定部(電線固定部)
37a 第2取付部
37b 第2固定部材
40 プロテクタ本体
40a 開口
41 底壁
42 側壁
43 第1壁部
44 第2壁部
45 第3壁部
46 第4壁部
47(47a,47b) 第1係止部
50 カバー
51(51a,51b) 第2係止部
θ1 第1の角度
θ2 第2の角度
A1 第1領域
A2 第2領域
C1 第1出口の中心
C2 第2出口の中心
D1 第1の距離
D2 第2の距離
D3,D4 長さ
H 高さ方向
L1 第1出口通路の軸線
L2 第2出口通路の軸線
La 入口の軸線
P1,P2 外部固定位置
V1 第1通路容積
V2 第2通路容積
S 周辺スペース
図1
図2
図3
図4
図5