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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024085715
(43)【公開日】2024-06-27
(54)【発明の名称】物品探索システム
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20240620BHJP
【FI】
B65G1/137 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022200388
(22)【出願日】2022-12-15
(71)【出願人】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100174104
【弁理士】
【氏名又は名称】奥田 康一
(72)【発明者】
【氏名】野村 仁
【テーマコード(参考)】
3F522
【Fターム(参考)】
3F522AA02
3F522BB24
3F522CC01
3F522FF06
3F522FF17
3F522GG27
3F522GG44
3F522HH02
3F522HH05
3F522HH06
3F522HH19
3F522HH30
3F522HH33
3F522HH37
3F522HH40
3F522LL57
(57)【要約】
【課題】他の作業者の邪魔になることなく物品を容易に探索できるようにする。
【解決手段】物品管理端末は、第1の通信部により複数の物品収納装置のそれぞれから受信した作業履歴情報に基づいて、前記物品収納装置ごとの作業履歴を示す作業履歴画面を表示部に表示し、入力部を介して選択された前記物品収納装置に対して前記位置通知動作の指示を前記第1の通信部により送信し、前記物品収納装置は、前記第2の通信部により前記物品管理端末から受信した指示に従って前記通知部による位置通知動作を制御する。
【選択図】図6

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品管理端末と、複数の物品収納装置とを有する物品探索システムであって、
前記物品管理端末は、
表示部と、
入力部と、
前記物品収納装置と通信可能な第1の通信部を
有し、
前記物品収納装置は、
前記物品管理端末に作業履歴情報を送信する第2の通信部と、
自装置の位置を知らせる為の位置通知動作を実行する通知部と
を有し、
前記物品管理端末は、
前記第1の通信部により前記複数の物品収納装置のそれぞれから受信した前記作業履歴情報に基づいて、前記物品収納装置ごとの作業履歴を示す作業履歴画面を前記表示部に表示し、前記入力部を介して選択された前記物品収納装置に対して前記位置通知動作の指示を前記第1の通信部により送信し、
前記物品収納装置は、
前記第2の通信部により前記物品管理端末から受信した指示に従って前記通知部による前記位置通知動作を制御する
ことを特徴とする物品探索システム。
【請求項2】
前記物品管理端末は、
前記入力部を介して、選択された前記物品収納装置に対する前記位置通知動作の実行または停止が指示されると、当該指示に従って、選択された前記物品収納装置に対して前記位置通知動作の実行指示または停止指示を前記第1の通信部により送信し、
前記物品収納装置は、
前記第2の通信部により前記物品管理端末から受信した指示に従って前記通知部による前記位置通知動作を実行または停止する
ことを特徴とする請求項1に記載の物品探索システム。
【請求項3】
前記物品収納装置は、
前記通知部として点灯部と警報部を備え、
前記物品管理端末は、
前記入力部を介して、選択された前記物品収納装置ごとに実行または停止する前記位置通知動作として前記点灯部による点灯と前記警報部による発音の一方もしくは両方を指定することができ、選択された前記物品収納装置に対して前記位置通知動作の指定を含んだ前記実行指示または前記停止指示を前記第1の通信部により送信し、
前記物品収納装置は、
前記第2の通信部により前記物品管理端末から受信した前記実行指示または前記停止指示に従って、前記通知部による前記位置通知動作として前記点灯部による点灯と前記警報部による発音の一方もしくは両方を実行または停止する
ことを特徴とする請求項2に記載の物品探索システム。
【請求項4】
前記物品収納装置は、
前記通知部として点灯部と警報部の少なくとも一方を備え、前記位置通知動作として前記点灯部による点灯と前記警報部による発音の少なくとも一方を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の物品探索システム。
【請求項5】
前記物品管理端末は、
前記複数の物品収納装置のうち、探索対象となる物品収納装置と、当該探索対象となる物品収納装置の周辺に配置された他の物品収納装置から前記作業履歴情報を受信する
ことを特徴とする請求項1に記載の物品探索システム。
【請求項6】
前記物品収納装置は、
周辺に配置された他の物品収納装置と近距離無線通信を行う為の近距離無線通信部を有し、
前記物品管理端末は、
前記探索対象となる物品収納装置に対し、前記第1の通信部を介して前記作業履歴情報を要求し、
前記探索対象となる物品収納装置は、
前記第2の通信部を介して前記物品管理端末から前記作業履歴情報を要求されると、自装置の作業履歴情報を前記第2の通信部により前記物品管理端末に送信するとともに、前記近距離無線通信部により周辺に配置された他の物品収納装置に対し、前記作業履歴情報を前記物品管理端末に送信するよう要求し、
前記他の物品収納装置は、
前記近距離無線通信部により前記探索対象となる物品収納装置から前記作業履歴情報を前記物品管理端末に送信するよう要求されると、自装置の作業履歴情報を前記第2の通信部により前記物品管理端末に送信する
ことを特徴とする請求項5に記載の物品探索システム。
【請求項7】
前記通知部は、
通知方法が異なる複数種類の前記位置通知動作を実行可能であり、
前記探索対象となる物品収納装置と前記他の物品収納装置とで、前記通知部による通知方法を変える
ことを特徴とする請求項5に記載の物品探索システム。
【請求項8】
前記通知部は、
通知方法が異なる複数種類の前記位置通知動作を実行可能であり、
前記物品収納装置は、
前記探索対象となる物品収納装置からの距離を取得する距離取得部を有し、前記距離取得部により取得された前記距離に基づいて、前記通知部が通知方法を変更する
ことを特徴とする請求項5に記載の物品探索システム。
【請求項9】
前記作業履歴画面には、前記物品収納装置ごとの作業履歴を含む装置情報がリストとして一覧表示され、当該リストの最上位に前記探索対象となる物品収納装置の装置情報が表示され、他の物品収納装置の装置情報については、当該装置情報に含まれる前記作業履歴に基づいて、直近の作業回数が少ないものほど当該リストの上位に表示される
ことを特徴とする請求項5に記載の物品探索システム。
【請求項10】
前記他の物品収納装置の装置情報については、直近の作業回数が少ないもの、及び現在作業中のものが前記リストの上位に表示される
ことを特徴とする請求項9に記載の物品探索システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品探索システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、倉庫などに配置された複数の物品収納棚に収納された物品の中から所望の物品を探索する場合に、所望の物品を収納している物品収納棚の表示灯を点灯させ、さらにその周辺に配置されている物品収納棚の表示灯も点灯させることで、探索者が表示灯の光を頼りに所望の物品がどの物品収納棚に収納されているか容易に探索できるようにした物品探索システムがある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-137791号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら従来の物品探索システムでは、探索者が表示灯の光を視認して探索完了指示を出すまで、表示等を点灯させる物品収納棚が時間経過で切り替わっていく為、例えば探索者の他に作業をしている作業者がいる場合に、当該作業者にとって表示灯の点灯が作業の邪魔になってしまうことがあった。
【0005】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、他の作業者の邪魔になることなく物品を容易に探索し得る物品探索システムを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の物品探索システムは、物品管理端末と、複数の物品収納装置とを有する物品探索システムであって、前記物品管理端末は、表示部と、入力部と、前記物品収納装置と通信可能な第1の通信部を有し、前記物品収納装置は、前記物品管理端末に作業履歴情報を送信する第2の通信部と、自装置の位置を知らせる為の位置通知動作を実行する通知部とを有し、前記物品管理端末は、前記第1の通信部により前記複数の物品収納装置のそれぞれから受信した前記作業履歴情報に基づいて、前記物品収納装置ごとの作業履歴を示す作業履歴画面を前記表示部に表示し、前記入力部を介して選択された前記物品収納装置に対して前記位置通知動作の指示を前記第1の通信部により送信し、前記物品収納装置は、前記第2の通信部により前記物品管理端末から受信した指示に従って前記通知部による位置通知動作を制御する。
【0007】
こうすることで、探索者は、作業履歴画面をもとに各物品収納装置での作業履歴を把握することができ、そのうえで作業者が作業している可能性が高い物品収納装置を避けて、所望の物品を収納している物品収納装置やその周辺の物品収納装置に対して位置通知動作を実行するよう指示することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、他の作業者の邪魔になることなく物品を容易に探索し得る物品探索システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】物品探索システムの全体構成を示す図である。
図2】物品探索システムのネットワーク構成を示す図である。
図3】部品リール棚の構成を示す図である。
図4】作業履歴情報のデータ例を示す図である。
図5】PCの構成を示す図である。
図6】物品探索システムの動作を示すシーケンスチャートである。
図7】ビーコン発信指示パケット、周辺応答指示ビーコン及び棚情報通知パケットのデータ例を示す図である。
図8】部品リール棚一覧画面の構成を示す図である。
図9】実行指示パケット及び停止指示パケットのデータ例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
[1.物品探索システムの全体構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る物品探索システム1の全体構成の一例を示す図である。物品探索システム1は、倉庫などのフロアF1に配置された複数の部品リール棚10(10A、10B、10C)の中から、所望の物品(ここでは一例として電子部品)が収納されている部品リール棚10(10A、10B、10C)を探索する為のシステムである。この物品探索システム1は、複数の部品リール棚10(10A、10B、10C)と、探索者2が操作するPC3と、フロアF1の上部(例えば天井)に配置された複数の無線LANルータ4とを有している。
【0012】
複数の無線LANルータ4は、互いにLANとして通信可能であり、またPC3と、複数の部品リール棚10(10A、10B、10C)は、それぞれ何れかの無線LANルータ4と通信可能となっている。つまり図2にネットワーク構成図を示すように、PC3と、複数の部品リール棚10(10A、10B、10C)は、複数の無線LANルータ4により構築されたLAN100に接続されていて、相互に通信可能となっている。具体的には、通信端末として機能するPC3及び複数の部品リール棚10(10A、10B、10C)は、通信相手の端末名がわかれば、当該端末名からIPアドレスを特定して当該IPアドレス宛にパケット送信できるようになっている。
【0013】
図1に戻り、PC3は、無線LAN接続可能なノートブック型のパーソナルコンピュータやタブレット端末などである。このPC3は、探索者2が電子部品を探索する為に使用する。
【0014】
各部品リール棚10(10A、10B、10C)は、複数の部品リールを収納可能な棚である。部品リールとは、電子部品を保持するキャリアテープをリールに巻き取ったものであり、電子部品の梱包形態の1つである。部品リール棚10(10A、10B、10C)は、無線LAN接続可能なコンピュータを有していて、収納している部品リールを記憶管理したり、作業者(図示せず)による作業履歴を記憶管理したり、探索者2に自棚(自分)の位置を音や光などで知らせる為の通知動作を実行したりする。
【0015】
また各部品リール棚10(10A、10B、10C)は、近距離無線通信機能を有していて、互いに近距離無線による通信が可能となっている。図1では一例として、探索者2が探している電子部品を部品リールとして収納している棚が部品リール棚10A、この部品リール棚10Aから近距離無線通信により発信されるビーコンが有意に届く範囲5内に配置された棚(つまり部品リール棚10Aの近くに配置された棚)が部品リール棚10B、範囲5外に配置された棚が部品リール棚10Cとなっている。物品探索システム1の全体構成は、以上のようになっている。
【0016】
[2.部品リール棚の構成]
つづけて部品リール棚10(10A、10B、10C)の構成について説明する。尚、部品リール棚10A、10B、10Cは同一構成の為、ここでは部品リール棚10Aの構成についてのみ説明する。図3に、部品リール棚10Aの構成を示す。この図3に示すように、部品リール棚10Aは、無線LANモジュール210と、近距離無線モジュール220と、作業接触面230と、記憶領域240と、点灯部205と、警報部206と、制御部201とを有している。尚、部品リール棚10Aは、自棚(自分)の位置を知らせる為の位置通知手段として点灯部205と警報部206を有しているが、点灯部205と警報部206のうちの一方のみを有する部品リール棚10があってもよい。
【0017】
無線LANモジュール210は、パケット単位で無線通信を行う為の無線通信部であり、例えばWi-Fi通信機である。この無線LANモジュール210は、パケット送信部211とパケット受信部212とを有している。近距離無線モジュール220は、ビーコンの発信と受信によりデータの送受信を近距離で行う為の近距離無線通信部であり、例えばBluetooth(登録商標)通信機である。この近距離無線モジュール220は、ビーコン発信部221とビーコン受信部222とを有している。ビーコン発信部221は、ビーコンを発信する機能に加えて、ビーコン発信時の電波強度を計測する機能を有している。
【0018】
作業接触面230は、作業者が部品リール棚10Aに対して直接操作を行う部品群であり、画面の表示を行う表示部231と操作入力を受け付ける入力部232と、センサで構成され部品リールの収納と取り出しを検知する複数の部品リール収納検知部233とを有している。表示部231と入力部232は、例えばタッチパネルで構成されている。入力部232では、作業者の識別情報の入力、部品リールの識別情報の入力、作業指示の入力などの操作入力を行うことができる。
【0019】
記憶領域240は、例えばROMやRAMで構成されている。この記憶領域240は、部品リール棚10の構成に点灯部205と警報部206が含まれているかを示す構成情報を記録する構成情報記録部241と、作業者が作業接触面230で行った作業の履歴(つまり作業履歴)を示す作業履歴情報を記録する作業記録部242と、リアルタイムクロックで計測した現在時刻の情報を持つ時計243とを有している。
【0020】
ここで図4に、作業記録部242に記録されている作業履歴情報の例を示す。この図4に示すように、作業記録部242には、作業者が行った作業ごとの情報(作業情報と呼ぶ)が作業履歴情報として記録されている。各作業情報には、作業ごとの通し番号となるNo(例えば「1」)と、作業日時(例えば「2022/10/13 16:37:54」)と、作業者名(例えば「山田じろう」)と、作業内容(例えば「部品リール入庫80個」)の4項目が含まれている。尚、作業記録部242に記録されている作業履歴情報は、パケット送信部211によりPC3に送信されるようになっている。
【0021】
図3に戻り、点灯部205は、位置通知手段の1つであり、例えばLEDを用いた表示灯である。この点灯部205は、点灯及び消灯が可能であり、点灯することで探索者2に位置を知らせる。警報部206も、位置通知手段の1つであり、例えばブザーなどの発音部品である。この警報部206は、鳴動(発音すること)と消音が可能であり、鳴動することで探索者2に位置を知らせる。制御部201は、例えばCPUで構成されていて、部品リール棚10A全体の制御を行うとともに、点灯部205や警報部206による位置通知動作の実行及び停止などを行う。部品リール棚10Aの構成は、以上のようになっている。
【0022】
[3.PCの構成]
つづけてPC3の構成について説明する。図5にPC3の構成を示す。PC3は、無線LANモジュール510と、表示部502と、入力部503と、制御部501とを有している。
【0023】
無線LANモジュール510は、パケット単位で無線通信を行う為の通信機であり、例えばWi-Fi通信機である。この無線LANモジュール510は、パケット送信部511とパケット受信部512とを有している。
【0024】
表示部502は、例えばLCDであり、後述する部品リール棚一覧画面などを表示する。入力部503は、例えばキーボードやマウスであり、操作入力を受け付ける。制御部201は、例えばCPUで構成されていて、PC3全体の制御を行う。すなわち、制御部201は、例えば、パケット受信部512で部品リール棚10から受信した情報や、入力部503に対する操作入力に基づいて、パケット送信部511による部品リール棚10への情報の送信や、表示部502への表示などを制御する。PC3の構成は、以上のようになっている。
【0025】
[4.物品探索システムの動作]
次に、物品探索システム1の動作について説明する。より具体的には、物品探索システム1の動作として、探索者2が所望の電子部品が収納されている部品リール棚10Aを探索するときの動作について説明する。尚、前提として、探索者2は、所望の電子部品が収納されている部品リール棚10Aの名前(端末名であり例えば「APPLE」)は把握しているが、部品リール棚10Aの場所は把握していないとする。
【0026】
物品探索システム1の動作の手順を図6のシーケンスチャートに示す。まずステップSP301において、探索者2は、PC3の入力部503を介して探索対象である部品リール棚10Aの端末名(例えば「APPLE」)を指定し、当該部品リール棚10Aの探索開始指示を行う。
【0027】
つづくステップSP302において、PC3の制御部501は、探索開始指示に応じて、パケット送信部511から、指定された端末名により識別される部品リール棚10A宛にビーコンの発信を指示する為のビーコン発信指示パケットを送信する。
【0028】
ここで、図7(A)にこのとき送信されるビーコン発信指示パケットPk1のデータ構造を示す。ビーコン発信指示パケットPk1は、コマンドと後述する棚情報の返信先となる返信先の名前(端末名)とで構成されていて、コマンドとして「ビーコン発信指示」が記述され、返信先の名前としてPC3の端末名(例えば「菊池のPC」)が記述されている。つまりこのビーコン発信指示パケットPk1は、探索対象である部品リール棚10Aに対し、ビーコンを発信するとともに棚情報を返信先(PC3)に送信するよう要求するパケットとなっている。
【0029】
つづくステップSP303(図6)において、部品リール棚10Aの制御部201は、パケット受信部212で受信したビーコン発信指示パケットPk1からビーコン発信指示を検知し、当該ビーコン発信指示に応じて、ビーコン発信部221から、周辺の複数の部品リール棚10Bのそれぞれに対して応答を指示する為の周辺応答指示ビーコンを発信する。
【0030】
ここで、図7(B)にこのとき発信される周辺応答指示ビーコンBc1のデータ構造を示す。周辺応答指示ビーコンBc1は、コマンドと、電波強度と、後述する棚情報の返信先となる返信先の名前(端末名)の3つの項目で構成されていて、コマンドとして「周辺応答指示」が記述され、電波強度として例えば「3」が記述され、返信先の名前としてPC3の端末名(例えば「菊池のPC」)が記述されている。このうち電波強度は、ビーコン発信部221により計測された値であり、周辺応答指示ビーコンBc1を発信するときの電波強度を示している。つまりこの周辺応答指示ビーコンBc1は、周辺の複数の部品リール棚10Bのそれぞれに対し、応答して棚情報を返信先(PC3)に送信するよう要求するとともに周辺応答指示ビーコンBc1を発信するときの電波強度を示すパケットとなっている。
【0031】
その後、ステップSP304(図6)において、部品リール棚10Aの制御部201は、自棚(つまり部品リール棚10A)に関する棚情報を生成し、これを棚情報通知パケットとしてパケット送信部211から、ビーコン発信指示パケットPk1に記述されている返信先の名前宛(つまりPC3宛)に送信(返信)する。
【0032】
ここで、図7(C)にこのとき返信される棚情報通知パケットPk2のデータ構造を示す。棚情報通知パケットPk2は、コマンドと、部品リール棚の名前(端末名)と、探索対象(すなわち探索対象である部品リール棚10A)との距離と、点灯部の有無と、警報部の有無と、過去24時間の作業回数と、最終作業者と、最終作業日時の8項目で構成されている。
【0033】
図7(C)に示す例では、棚情報通知パケットPk2に、コマンドとして「棚情報通知」が記述され、部品リール棚の名前として「APPLE」が記述され、探索対象との距離は「-」(空欄)であり、点灯部の有無として「有り」が記述され、警報部の有無として「有り」が記述され、過去24時間の作業回数として例えば「0」が記述され、最終作業者として例えば「田中たろう」が記述され、最終作業日時として例えば「2022/10/1 12:01」が記述されている。
【0034】
この棚情報通知パケットPk2は、探索対象である部品リール棚10Aに関する棚情報である為、探索対象との距離は「-」(空欄)、つまり自棚との距離は0となっている。また部品リール棚10Aは、上述したように、点灯部205と警報部206とを有している為、棚情報通知パケットPk2に記述された点灯部の有無は「有り」で、警報部の有無も「有り」となっている。
【0035】
また図7(C)に示す例では、棚情報通知パケットPk2に記述された過去24時間の作業回数が「0」であることから、過去24時間、部品リール棚10Aで作業が1度も行われていないことを意味する。この場合、最終作業者と最終作業日時は、24時間以上前に最終作業を行った作業者の名前と、当該最終作業の日時とが示されていることになる。
【0036】
尚、部品リール棚10Aの制御部201は、構成情報記録部241の記録内容をもとに、棚情報通知パケットPk2に記述する点灯部の有無と警報部の有無を特定する。また制御部201は、作業記録部242に記録されている作業履歴情報から過去24時間の作業情報を集計することで、棚情報通知パケットPk2に記述する過去24時間の作業回数を特定する。また制御部201は、当該作業履歴情報から最終作業者と最終作業日時を特定するようになっている。
【0037】
このように、探索対象となる部品リール棚10Aは、PC3からビーコン発信指示パケットPk1を受信すると、周辺の複数の部品リール棚10Bのそれぞれに対して周辺応答指示ビーコンBc1を発信するとともに、PC3に対して棚情報通知パケットPk2を返信するようになっている。
【0038】
一方、部品リール棚10Aの周辺に位置する部品リール棚10Bの制御部201は、ステップSP305(図6)において、パケット受信部212で受信した周辺応答指示ビーコンBc1から周辺応答指示を検知し、当該周辺応答指示に応じて、周辺応答指示ビーコンBc1を受信したときの電波強度(以下、受信時電波強度と呼ぶ)と、周辺応答指示ビーコンBc1に記述されている周辺応答指示ビーコンBc1を送信したときの電波強度(以下、送信時電波強度と呼ぶ)の差に基づいて、部品リール棚10Aとの距離判定を行う。
【0039】
ここで、制御部201は、例えば、受信時電波強度と送信時電波強度の差が、近距離無線の仕様で有意に距離推定できる範囲に収まっている場合(つまり受信時電波強度と送信時電波強度の差が所定の閾値以下の場合)には、部品リール棚10Aからの距離が「近い」と判定し、当該範囲に収まっていない場合(つまり受信時電波強度と送信時電波強度の差が所定の閾値より大きい場合)には、部品リール棚10Aからの距離が「遠い」と判定する。このように、制御部201は、探索対象である部品リール棚10Aからの距離を取得する距離取得部としても機能するようになっている。
【0040】
つづくステップSP306において、部品リール棚10Bの制御部201は、自棚(つまり部品リール棚10B)に関する棚情報を生成し、これを棚情報通知パケットとしてパケット送信部211から、周辺応答指示ビーコンBc1に記述されている返信先の名前宛(つまりPC3宛)に送信(返信)する。
【0041】
ここで図7(D)にこのとき返信される棚情報通知パケットPk3のデータ構造を示す。棚情報通知パケットPk3のデータ構造は、上述した棚情報通知パケットPk2と同一であり、コマンドと、部品リール棚の名前(端末名)と、探索対象(すなわち探索対象である部品リール棚10A)との距離と、点灯部の有無と、警報部の有無と、過去24時間の作業回数と、最終作業者と、最終作業日時の8項目で構成されている。
【0042】
図7(D)に示す例では、棚情報通知パケットPk3に、コマンドとして「棚情報通知」が記述され、部品リール棚の名前として例えば「GRAPES」が記述され、探索対象との距離として「近い」が記述され、点灯部の有無として「無し」が記述され、警報部の有無として「有り」が記述され、過去24時間の作業回数として例えば「3」が記述され、最終作業者として例えば「鈴木しろう」が記述され、最終作業日時として例えば「2022/10/20 18:58」が記述されている。
【0043】
このように、棚情報通知パケットPk3は、探索対象である部品リール棚10Aの周辺に配置された部品リール棚10Bに関する棚情報である為、探索対象との距離が「-」(空欄)ではなく、「近い」もしくは「遠い」が記述されるようになっている。
【0044】
また図7(D)に示す例では、点灯部205は有してなく警報部206は有している構成の部品リール棚10Bに関する棚情報である為、棚情報通知パケットPk3に記述された点灯部の有無は「無し」であり、警報部の有無は「有り」となっている。当然のことながら、点灯部205を有している構成の部品リール棚10Bの場合、点灯部の有無は「有り」となり、警報部206を有していない構成の部品リール棚10Bの場合、警報部の有無は「無し」となる。
【0045】
また図7(D)に示す例では、棚情報通知パケットPk3に記述された過去24時間の作業回数が「3」であることから、過去24時間の間に、部品リール棚10Bでの作業が3回行われたことを意味する。この場合、最終作業者と最終作業日時は、24時間の間で最終作業を行った作業者の名前と、当該最終作業の日時とが示されていることになる。
【0046】
尚、部品リール棚10Bの制御部201は、構成情報記録部241の記録内容をもとに、棚情報通知パケットPk3に記述する点灯部の有無と警報部の有無を特定する。また制御部201は、作業記録部242に記録されている作業履歴情報から過去24時間の作業情報を集計することで、棚情報通知パケットPk3に記述する過去24時間の作業回数を特定する。また制御部201は、当該作業履歴情報から最終作業者と最終作業日時を特定する。また制御部201は、上述したように、受信時電波強度と送信時電波強度との差に基づいて、棚情報通知パケットPk3に記述する探索対象との距離を判定するようになっている。
【0047】
このように、探索対象となる部品リール棚10Aの周辺に配置された複数の部品リール棚10Bは、それぞれ部品リール棚10Aから周辺応答指示ビーコンBc1を受信すると、PC3に対して棚情報通知パケットPk3を返信するようになっている。
【0048】
PC3の制御部501は、ステップSP307(図6)において、パケット受信部512で受信した棚情報通知パケットPk2、Pk3に基づいて、部品リール棚一覧画面を生成し、つづくステップSP308において、この部品リール棚一覧画面を表示部502に表示する。ここで図8にこのとき表示される部品リール棚一覧画面Sc1の画面構成の一例を示す。
【0049】
部品リール棚一覧画面Sc1は、部品リール棚10(10A、10B)のそれぞれから受信した棚情報通知パケットPk2、Pk3に含まれる棚情報(つまり部品リール棚10ごとの棚情報)を一覧表示するとともに、部品リール棚10(10A、10B)のそれぞれに対して位置通知動作の実行及び停止を指示する為の画面である。
【0050】
この部品リール棚一覧画面Sc1は、部品リール棚10(10A、10B)ごとの棚情報をリスト形式で一覧表示する棚情報一覧表示領域401と、位置通知動作を実行する為の実行ボタンBt1と、位置通知動作を停止させる為の停止ボタンBt2とを有している。
【0051】
棚情報一覧表示領域401に表示される部品リール棚10(10A、10B)ごとの棚情報(つまりリストの各行の情報)は、棚名と、探索対象(つまり棚名が「APPLE」の部品リール棚10A)との距離と、過去24時間の作業回数と、最終作業者と、最終作業日時と、点灯と、鳴動の7項目で構成されている。
【0052】
これら7項目のうち、棚名と、探索対象との距離と、過去24時間の作業回数と、最終作業者と、最終作業日時の5項目については、それぞれ棚情報通知パケットPk2、Pk3に記述されている部品リール棚の名前と、探索対象との距離と、過去24時間の作業回数と、最終作業者と、最終作業日時が表示される。
【0053】
例えば棚情報一覧表示領域401に表示される1行目の棚情報は、探索対象である部品リール棚10Aの棚情報であり、棚名として「APPLE」が表示され、探索対象との距離が「-」(空欄)であり、過去24時間の作業回数として「0」、最終作業者として「田中たろう」、最終作業日時として「2022/10/1 12:01」が表示される。
【0054】
また例えば4行目の棚情報は、部品リール棚10Aの周辺に配置された部品リール棚10Bのうちの1つに関する棚情報であり、棚名として「GRAPES」が表示され、探索対象との距離として「近い」が表示され、過去24時間の作業回数として「3」、最終作業者として「鈴木しろう」、最終作業日時として「2022/10/20 18:58」が表示される。
【0055】
さらに7項目のうちの点灯については、棚情報通知パケットPk2、Pk3に記述されている点灯部の有無が「有り」である場合にはチェックボックス402が表示され、「無し」の場合には「不可」が表示される。同様に、7項目のうちの鳴動については、棚情報通知パケットPk2、Pk3に記述されている警報部の有無が「有り」である場合にはチェックボックス402が表示され、「無し」の場合には「不可」が表示される。
【0056】
点灯と鳴動のチェックボックス402は、PC3の入力部503に対するタッチ操作やクリック操作などによりチェックを入れたり外したりできるようになっている。そして点灯のチェックボックス402にチェックを入れることで、位置通知動作として点灯部205による点灯を用いるよう指定でき、鳴動のチェックボックス402にチェックを入れることで、位置通知動作として警報部206による鳴動を用いるよう指定できるようになっている。
【0057】
例えば棚情報一覧表示領域401に表示される1行目の棚情報(つまり部品リール棚10Aに関する棚情報)では、点灯と鳴動のそれぞれにチェックボックス402が表示され、且つ両方ともチェックが入れられている。このことは、部品リール棚10Aは、点灯部205と警報部206の両方を有していて、且つ位置通知動作として点灯部205による点灯と警報部206による鳴動の両方を用いるよう指定されていることを意味する。
【0058】
また3行目の棚情報(つまり部品リール棚10Bのうちの1つに関する棚情報)では、点灯と鳴動のそれぞれにチェックボックス402が表示され、且つ点灯にのみチェックが入れられている。このことは、3行目の棚情報に対応する部品リール棚10Bは、点灯部205と警報部206の両方を有していて、且つ位置通知動作として点灯部205による点灯のみを用いるよう指定されていることを意味する。
【0059】
さらに棚情報一覧表示領域401に表示される部品リール棚10(10A、10B)ごとの棚情報は、項目の値によりリスト上の表示順位が決定されている。具体的には、まず探索対象となる部品リール棚10Aの棚情報が、リストの最上位となる(つまりリストの1番上に表示される)。
【0060】
さらに部品リール棚10A以外の部品リール棚10Bの棚情報については、探索対象との距離が近距離であるほど上位となり、過去24時間の作業回数が少ないほど上位となり、最終作業日時が古いほど上位となるように、これら3つの項目(探索対象との距離、過去24時間の作業回数、最終作業日時)の値に重み付けをして足し合わせた合計値に基づいてリスト上の表示順位が決定される。つまり、部品リール棚10Bの棚情報については、探索対象に近く、直近に作業が行われていない部品リール棚10Bほどリストの上位に表示されるようになっている。
【0061】
ここで、直近に作業が行われている部品リール棚10Bというのは、点灯や鳴動による位置通知動作を実行しても作業者の邪魔になる可能性が高い。一方、直近に作業が行われていない部品リール棚10Bというのは、点灯や鳴動による位置通知動作を実行した場合に作業者の邪魔になる可能性が低い。
【0062】
つまり、棚情報一覧表示領域401では、位置通知動作を実行しても作業者の邪魔になる可能性が低い部品リール棚10Bの棚情報についてはリストの上位に表示し、位置通知動作を実行した場合に作業者の邪魔になる可能性が高い部品リール棚10Bについてはリストの下位に表示するようになっている。
【0063】
探索者2は、このようにして棚情報一覧表示領域401に表示される部品リール棚10(10A、10B)ごとの棚情報を参照することで、探索対象となる部品リール棚10Aの棚情報と、探索対象の周辺に配置された部品リール棚10Bの棚情報を確認することができ、そのうえで、位置通知動作を実行しても作業者の邪魔になる可能性が低い部品リール棚10Bがどれなのかを把握することができる。
【0064】
そして、探索者2は、ステップSP309(図6)において、棚情報一覧表示領域401上で、リストの中から、位置通知動作を実行させる部品リール棚10を少なくとも1つ以上選択し、さらに選択した部品リール棚10ごとに実行させる位置通知動作の種類(つまり点灯や鳴動)を指定し、つづくステップSP310において、PC3の入力部503を介して実行ボタンBt1を押下し、位置通知動作の実行を指示する。
【0065】
尚、図8に示す例では、1行目の部品リール棚10Aと2行目の部品リール棚10Bと3行目の部品リール棚10Bが選択され、且つ1行目の部品リール棚10Aに実行させる位置通知動作の種類として点灯及び鳴動が指定され、2行目の部品リール棚10Bに実行させる位置通知動作の種類として点灯及び鳴動が指定され、3行目の部品リール棚10Bに実行させる位置通知動作の種類として点灯が指定されている。
【0066】
実行ボタンBt1が押下されると、ステップSP311(図6)において、PC3の制御部501は、棚情報一覧表示領域401上で選択され実行する位置通知動作の種類が指定されている部品リール棚10B(図8の場合、2行目の部品リール棚10Bと3行目の部品リール棚10B)に対して、パケット送信部511から、位置通知動作の実行を指示する実行指示パケットを送信する。
【0067】
ここで、図9(A)にこのとき送信される実行指示パケットPk4のデータ構造を示す。実行指示パケットPk4は、コマンドと実行対象の2項目で構成されていて、コマンドとして「実行指示」が記述され、実行対象として「点灯」と「鳴動」の一方もしくは両方が記述されている。
【0068】
実行対象には、棚情報一覧表示領域401上の点灯と鳴動の両方のチェックボックス402にチェックが入っている部品リール棚10Bの場合、「点灯」と「鳴動」の両方が記述され、どちらか一方のチェックボックス402にのみチェックが入っている部品リール棚10Bの場合、「点灯」または「鳴動」のどちらか一方が記述される。
【0069】
図9(A)に示す例では、実行指示パケットPk4の実行対象として「鳴動」のみが記述されている。つまりこの場合、実行指示パケットPk4は、鳴動を用いた位置通知動作を実行するよう指示するパケットとなっている。
【0070】
つづけてステップSP312(図6)において、PC3の制御部501は、棚情報一覧表示領域401上で選択され実行する位置通知動作の種類が指定された部品リール棚10Aに対して、パケット送信部511から、実行指示パケットを送信する。
【0071】
ここで、図9(B)にこのとき送信される実行指示パケットPk5のデータ構造を示す。実行指示パケットPk5のデータ構造は、上述した実行指示パケットPk4と同一であり、コマンドと実行対象の2項目で構成されている。
【0072】
図9(B)に示す例では、実行指示パケットPk5の実行対象として「点灯」と「鳴動」の両方が記述されている。つまりこの場合、実行指示パケットPk5は、点灯と鳴動を用いた位置通知動作を実行するよう指示するパケットとなっている。
【0073】
その後、パケット受信部512で実行指示パケットPk4を受信した部品リール棚10Bの制御部201は、ステップSP313(図6)において、当該実行指示パケットPk4から実行指示を検知し、点灯部205や警報部206による位置通知動作の実行を行う。すなわち、部品リール棚10Bの制御部201は、実行指示パケットPk4に記述されている実行対象に基づいて、位置通知動作として点灯部205による点灯と警報部206による鳴動の一方もしくは両方を行う。
【0074】
またパケット受信部512で実行指示パケットPk5を受信した部品リール棚10Aの制御部201は、ステップSP314において、当該実行指示パケットPk5から実行指示を検知し、点灯部205や警報部206による位置通知動作の実行を行う。すなわち、部品リール棚10Aの制御部201は、実行指示パケットPk5に記述されている実行対象に基づいて、位置通知動作として点灯部205による点灯と警報部206による鳴動の一方もしくは両方を行う。
【0075】
このようにして、探索対象である部品リール棚10Aと、当該部品リール棚10Aの周辺に配置された部品リール棚10Bとが、点灯や鳴動により自棚の位置を探索者2に知らせる為の位置通知動作を実行することで、探索者2は、これら点灯による光や鳴動による音を頼りに、探索対象である部品リール棚10Aを探索する。尚、このとき、例えば探索者2が、部品リール棚10A、10Bによる位置通知動作を頼りに部品リール棚10Aの近くまで移動したら、部品リール棚一覧画面Sc1を介して部品リール棚10Bの位置通知動作を停止させ、部品リール棚10Aの位置通知動作のみを継続させるようにすれば、部品リール棚10Aの位置を容易に見つけ出すことができる。またこれに限らず、例えば探索者2が、選択した部品リール棚10A、10Bに位置通知動作を実行させても部品リール棚10Aを見付けることができない場合に、部品リール棚一覧画面Sc1を介して位置通知動作を実行する部品リール棚10Bの数を増やすことで、部品リール棚10Aを見付け易くすることもできる。
【0076】
そして探索者2は、部品リール棚10Aを見付け出すことができて探索を完了すると、ステップSP315において、棚情報一覧表示領域401上で、リストの中から、位置通知動作を停止させる部品リール棚10を少なくとも1つ以上選択し、さらに選択した部品リール棚10ごとに停止させる位置通知動作の種類(つまり点灯や鳴動)を指定し、つづくステップSP316において、PC3の入力部503を介して停止ボタンBt2を押下し、位置通知動作の停止を指示する。
【0077】
ここでは、一例として、選択された部品リール棚10と、選択された部品リール棚10ごとの停止させる位置通知動作の種類が、位置通知動作の実行を指示したときと同じであるとする。従ってこの場合、現在動作中の位置通知動作を全て停止させるように指示することになる。
【0078】
具体的には、例えば、位置通知動作を実行中の1行目の部品リール棚10Aと2行目の部品リール棚10Bと3行目の部品リール棚10Bが選択され、且つ1行目の部品リール棚10Aに停止させる位置通知動作の種類として点灯及び鳴動が指定され、2行目の部品リール棚10Bに停止させる位置通知動作の種類として点灯及び鳴動が指定され、3行目の部品リール棚10Bに停止させる位置通知動作の種類として点灯が指定される。尚、これに限らず、位置通知動作を実行中の部品リール棚10の中から、位置通知動作を停止させる部品リール棚10として任意の部品リール棚10を選択し、停止させる位置通知動作の種類として任意の種類を指定するようにしてもよい。
【0079】
停止ボタンBt2が押下されると、ステップSP317において、PC3の制御部501は、棚情報一覧表示領域401上で選択され停止させる位置通知動作の種類が指定された部品リール棚10B(図8の場合、2行目の部品リール棚10Bと3行目の部品リール棚10B)に対して、パケット送信部511から、位置通知動作の停止を指示する停止指示パケットを送信する。
【0080】
ここで、図9(C)にこのとき送信される停止指示パケットPk6のデータ構造を示す。停止指示パケットPk6は、コマンドと停止対象の2項目で構成されていて、コマンドとして「停止指示」が記述され、停止対象として「点灯」と「鳴動」の一方もしくは両方が記述されている。
【0081】
停止対象には、棚情報一覧表示領域401上の点灯と鳴動の両方のチェックボックス402にチェックが入っている部品リール棚10Bの場合、「点灯」と「鳴動」の両方が記述され、どちらか一方のチェックボックス402にのみチェックが入っている部品リール棚10Bの場合、「点灯」または「鳴動」のどちらか一方が記述される。
【0082】
図9(C)に示す例では、停止指示パケットPk6の停止対象として「鳴動」のみが記述されている。つまりこの場合、停止指示パケットPk6は、鳴動を用いた位置通知動作を停止するよう指示するパケットとなっている。
【0083】
つづけてステップSP318(図6)において、PC3の制御部501は、棚情報一覧表示領域401上で選択され停止させる位置通知動作の種類が指定された部品リール棚10Aに対して、パケット送信部511から、停止指示パケットを送信する。
【0084】
ここで、図9(D)にこのとき送信される停止指示パケットPk7のデータ構造を示す。停止指示パケットPk7のデータ構造は、上述した停止指示パケットPk6と同一であり、コマンドと停止対象の2項目で構成されている。
【0085】
図9(D)に示す例では、停止指示パケットPk7の停止対象として「点灯」と「鳴動」の両方が記述されている。つまりこの場合、停止指示パケットPk7は、点灯と鳴動を用いた位置通知動作を停止するよう指示するパケットとなっている。
【0086】
その後、パケット受信部512で停止指示パケットPk6を受信した部品リール棚10Bの制御部201は、ステップSP319(図6)において、当該停止指示パケットPk6から停止指示を検知し、点灯部205や警報部206による位置通知動作の停止を行う。すなわち、部品リール棚10Bの制御部201は、停止指示パケットPk6に記述されている停止対象に基づいて、点灯部205の消灯と警報部206の消音の一方もしくは両方を行う。
【0087】
またパケット受信部512で停止指示パケットPk7を受信した部品リール棚10Aの制御部201は、ステップSP320において、当該停止指示パケットPk7から停止指示を検知し、点灯部205や警報部206による位置通知動作の停止を行う。すなわち、部品リール棚10Aの制御部201は、停止指示パケットPk7に記述されている停止対象に基づいて、点灯部205の消灯と警報部206の消音の一方もしくは両方を行う。
【0088】
探索者2は、このようにして、探索対象である部品リール棚10Aの探索が完了すると、当該部品リール棚10Aと、その周辺に配置された部品リール棚10Bとに実行させている位置通知動作を終了させるようになっている。
【0089】
尚、これに限らず、探索者2が、部品リール棚10Aを探索中に、部品リール棚10Bのうちの1つで作業者による作業が開始されたことを確認した場合などに、当該作業者の邪魔にならないように、部品リール棚一覧画面Sc1を介して、作業が開始された部品リール棚10Bの位置通知動作を終了させることもできる。
【0090】
このように、物品探索システム1では、探索者2が、PC3に表示される部品リール棚一覧画面Sc1上で探索対象となる部品リール棚10Aと、その周辺に配置された部品リール棚10Bのそれぞれの作業履歴を確認したうえで、部品リール棚10A、10Bのうちの所望の部品リール棚10に対して位置通知動作の実行や停止を指示することができるようになっている。物品探索システム1の動作は、以上のようになっている。
【0091】
尚、上述した動作では、PC3が、部品リール棚10Bに実行指示パケットPk4を送信した後、部品リール棚10Aに実行指示パケットPk5を送信するようにしたが、これら実行指示パケットPk4、Pk5を送信する順番やタイミングについては変更してもよい。同様に、停止指示パケットPk6、Pk7を送信する順番やタイミングについても変更してもよい。
【0092】
[5.まとめと効果]
ここまで説明したように、本実施の形態では、物品探索システム1に、物品管理端末としてのPC3と、複数の物品収納装置としての部品リール棚10(10A、10B、10C)とを備えるようにした。またPC3に、表示部502と、入力部503と、部品リール棚10(10A、10B、10C)と通信可能な第1の通信部としての無線LANモジュール510を設けた。さらに複数の部品リール棚10(10A、10B、10C)のそれぞれに、当該部品リール棚10の作業履歴に関する作業履歴情報及び当該作業履歴を含む装置情報としての棚情報通知パケットPk2、Pk3をPC3に送信する第2の通信部としての無線LANモジュール210と、自棚の位置を知らせる為の位置通知動作を実行する通知部としての点灯部205や警報部206を設けた。
【0093】
そしてPC3は、無線LANモジュール510により複数の部品リール棚10のそれぞれから受信した棚情報通知パケットPk2、Pk3に基づいて、部品リール棚10ごとの作業履歴を示す作業履歴画面としての部品リール棚一覧画面Sc1を表示部502に表示し、入力部503を介して選択された部品リール棚10に対して位置通知動作の指示を無線LANモジュール510により部品リール棚10に送信するようにした。
【0094】
すなわち、PC3は、部品リール棚一覧画面Sc1上で選択された部品リール棚10に対して、位置通知動作の実行指示と、実行させる位置通知動作の指定(点灯や鳴動)を含んだ実行指示パケットPk4、Pk5を送信したり、位置通知動作の停止指示と、停止させる位置通知動作の指定(点灯や鳴動)を含んだ停止指示パケットPk6、Pk7を送信したりするようにした。
【0095】
そして部品リール棚10は、無線LANモジュール210によりPC3から受信した指示(つまり実行指示パケットPk4、Pk5や停止指示パケットPk6、Pk7)に従って点灯部205や警報部206による通知動作を制御するようにした。
【0096】
すなわち、部品リール棚10は、実行指示パケットPk4、Pk5を受信すると、当該実行指示パケットPk4、Pk5に記述されている実行対象に基づいて、位置通知動作として点灯部205による点灯と警報部206による鳴動の一方もしくは両方を行うようにした。
【0097】
また部品リール棚10は、停止指示パケットPk6、Pk7を受信すると、当該停止指示パケットPk6、Pk7に記述されている停止対象に基づいて、点灯部205による消灯と警報部206の消音の一方もしくは両方を行うようにした。
【0098】
こうすることで、物品探索システム1では、探索者2が、部品リール棚一覧画面Sc1をもとに各部品リール棚10での作業履歴を把握することができ、そのうえで所望の物品(例えば電子部品)を収納している部品リール棚10Aやその周辺の部品リール棚10Bのうち、作業者が作業している可能性が高い部品リール棚10は避けて、位置通知動作を実行するよう指示することができる。かくして、物品探索システム1によれば、探索者2が、他の作業者の邪魔になることなく物品を容易に探索することができる。
【0099】
また物品探索システム1では、PC3が、複数の部品リール棚10の作業履歴を含む棚情報を部品リール棚一覧画面Sc1にリストとして一覧表示するようになっていて、このとき、探索対象となる部品リール棚10Aの棚情報をリストの最上位に表示するようにした。こうすることで、部品リール棚一覧画面Sc1に一覧表示されている棚情報の中から、探索対象となる部品リール棚10Aの棚情報を探索者2が容易に見付けることができる。
【0100】
またこのとき、探索対象となる部品リール棚10Aの周辺に配置された部品リール棚10Bの棚情報については、棚情報に含まれる作業履歴に基づいて、直近の作業回数が少ない部品リール棚10Bほどリストの上位に表示するようにした。こうすることで、部品リール棚一覧画面Sc1に一覧表示されている棚情報の中から、位置通知動作を実行しても作業者の邪魔になる可能性が低い部品リール棚10Bの棚情報を探索者2が容易に見付けることができる。
【0101】
さらに物品探索システム1では、部品リール棚一覧画面Sc1を介して、部品リール棚10ごとに、実行する位置通知動作の種類(点灯や鳴動)を指定できるようにした。こうすることで、例えば、作業者が作業している可能性が低い部品リール棚10に対しては、位置通知動作として点灯と鳴動の両方を実行させることで位置を見付け易くし、作業者が作業している可能性が高い部品リール棚10に対しては、位置通知動作として点灯のみもしくは鳴動のみを実行させることで極力作業の邪魔にならないようにすることもできる。
【0102】
[6.他の実施の形態]
[6-1.他の実施の形態1]
尚、上述した実施の形態では、探索者2が所望の電子部品が収納されている部品リール棚10Aの名前を把握していて、この名前をPC3の入力部503を介して入力することで、当該名前により識別される部品リール棚10Aを探索対象とした。
【0103】
これに限らず、探索者2が所望の部品リールの識別情報(例えば部品名など)は把握しているものの、当該部品リールがどの部品リール棚10に収納されているかまでは把握していない場合も有り得る。
【0104】
この場合、例えば、探索者2が所望の部品リールの識別情報をPC3の入力部503を介して入力すると、PC3の制御部201が、全ての部品リール棚10に対して入力された識別情報により識別される部品リールを収納しているか否かを問い合わせ、当該問い合わせの結果から、当該部品リールを収納している部品リール棚10を特定して、当該部品リール棚10を探索対象としてもよい。
【0105】
尚、問い合わせの結果、所望の部品リールを収納している部品リール棚10が複数見つかった場合には、例えば、PC3の表示部502に、見つかった複数の部品リール棚10の棚名を表示し、このうちの1つを探索者2に選択させるなどしてもよい。
【0106】
[6-2.他の実施の形態2]
また上述した実施の形態では、部品リール棚一覧画面Sc1に、各部品リール棚10の棚情報をリスト形式で一覧表示し、リストの中から、位置通知動作を実行または停止させる部品リール棚10を少なくとも1つ以上選択し、さらに選択した部品リール棚10ごとに実行または停止させる位置通知動作の種類(つまり点灯や鳴動)を指定し、実行ボタンBt1または停止ボタンBt2を押下することで、位置通知動作の実行または停止を指示するようにした。
【0107】
このような部品リール棚一覧画面Sc1を用いたユーザインタフェースは一例であり、他のユーザインタフェースを用いてもよい。例えば、部品リール棚一覧画面Sc1を、位置通知動作の実行を指示する為の画面と、位置通知動作の実行停止する為の画面とに分け、位置通知動作の実行を指示する為の画面では、部品リール棚10A、10Bの中から、位置通知動作を実行させる部品リール棚10を選択でき、さらに選択した部品リール棚10ごとに実行させる位置通知動作の種類(つまり点灯や鳴動)を指定できるようにし、位置通知動作の停止を指示する為の画面では、位置通知動作を実行中の部品リール棚10A、10Bの中から、位置通知動作を停止させる部品リール棚10を選択でき、さらに選択した部品リール棚10ごとに停止させる位置通知動作の種類(つまり点灯や鳴動)を指定できるようにしてもよい。
【0108】
またこれに限らず、例えば、部品リール棚一覧画面Sc1上に一覧表示される部品リール棚10の棚情報ごとに実行ボタンBt1と停止ボタンBt2を配置して、部品リール棚10ごとに位置通知動作の実行と停止を指示できるようにしてもよい。
【0109】
[6-3.他の実施の形態3]
さらに上述した実施の形態では、部品リール棚10の位置を探索者2に知らせる為の位置通知動作として、点灯部205の点灯や、警報部206の鳴動を実行するようにした。ここで、例えば点灯部205や警報部206が、通知方法が異なる複数種類の位置通知動作を実行可能であるとして、探索対象となる部品リール棚10Aと、その周辺の部品リール棚10Bとで、点灯部205や警報部206による通知方法を変更してもよい。
【0110】
例えば、探索対象である部品リール棚10Aでは、点灯部205を赤色で点灯させ、
周辺の部品リール棚10Bでは、点灯部205を黄色で点灯させるなどしてもよい。また例えば、探索対象である部品リール棚10Aでは、警報部206を第1の周波数の音で鳴動させ、周辺の部品リール棚10Bでは、警報部206を第1の周波数よりも低い第2の周波数の音で鳴動させるなどしてもよい。
【0111】
尚、このように、探索対象となる部品リール棚10Aと、その周辺の部品リール棚10Bとで、点灯部205や警報部206による通知方法を変更する場合、PC3が、探索対象となる部品リール棚10Aと、その周辺の部品リール棚10Bに対して送信する実行指示パケットで、実行する通知方法の種類を指定するようにすればよい。
【0112】
またこれに限らず、探索対象となる部品リール棚10Aからの距離によって、点灯部205や警報部206による通知方法を変更してもよい。
【0113】
例えば、探索対象からの距離が0である部品リール棚10Aでは、点灯部205を赤色で点灯させ、探索対象からの距離が近い部品リール棚10Bでは、点灯部205を黄色で点灯させ、探索対象からの距離が遠い部品リール棚10Bでは、点灯部205を白色で点灯させるなどしてもよい。また例えば、探索対象からの距離が0である部品リール棚10Aでは、警報部206を第1の周波数の音で鳴動させ、探索対象からの距離が近い部品リール棚10Bでは、警報部206を第1の周波数よりも低い第2の周波数の音で鳴動させ、探索対象からの距離が遠い部品リール棚10Bでは、警報部206を第2の周波数よりも低い第3の周波数の音で鳴動させるなどしてもよい。
【0114】
また位置通知動作として、点灯部205の点灯や、警報部206の鳴動に限らず、これら以外の動作を実行するようにしてもよい。例えば、部品リール棚10に、案内板などの可動部を設け、位置通知動作として、可動部を可動させる(案内板を掲げる)ようにしてもよい。つまり、位置通知動作としては、探索者2に対して視覚的または聴覚的に部品リール棚10の位置を通知できる動作であればよい。
【0115】
[6-4.他の実施の形態4]
さらに上述した実施の形態では、部品リール棚一覧画面Sc1に、各部品リール棚10の棚情報をリスト形式で一覧表示するようにした。そして、一覧表示されるこの棚情報には、作業履歴として、過去24時間の作業回数と、最終作業者と、最終作業日時とが含まれているとした。
【0116】
ここで、過去24時間の作業回数については、必ずしも過去24時間に限定する必要はなく、過去所定時間内の作業回数であればよい。また作業履歴に、例えば、現在作業中であるか否かを示す作業状況を含ませるようにしてもとい。
【0117】
この場合、部品リール棚10に、作業者が作業中であるか否かを検知する為の作業状況検知部を設け、この作業状況検知部による検知結果に基づいて、部品リール棚10の制御部201が、作業者が作業中であるか否かを判断するようにすればよい。
【0118】
尚、作業状況検知部については、例えば、作業接触面230の入力部232や部品リール収納検知部233を利用すればよい。具体的には、入力部232が過去所定時間内(例えば5分以内)に操作入力を受け付けた場合に、制御部201が、作業中であると判定したり、部品リール収納検知部233が過去所定時間内(例えば5分以内)に部品リールの収納や取り出しを検知した場合に、制御部201が、作業中であると判定したりすればよい。
【0119】
またこのように、部品リール棚一覧画面Sc1に部品リール棚10ごとの棚情報として作業状況も表示する場合、作業状況が作業中である部品リール棚10については、作業者が作業している可能性が最も高い部品リール棚10となるので、重み付けにより、リストの下位に表示することが望ましい。
【0120】
また部品リール棚10に、作業状況検知部として例えば人感センサを設け、人感センサにより人を検知した場合に、制御部201が、作業中であると判定するなどしてもよい。
【0121】
[6-5.他の実施の形態5]
さらに上述した実施の形態では、物品管理装置としてのPC3と、複数の物品収納装置としての部品リール棚10を備える物品探索システム1に本発明を適用した。これに限らず、例えば物品管理装置としてPC3の代わりにサーバを備える物品探索システムに適用することもできる。この場合、例えばPC3を用いてサーバにアクセスし、サーバに必要な情報を送信したり、サーバから必要な情報を受信したりできるようにすればよい。またこれに限らず、例えば物品収納装置として部品リール棚10の代わりに物品としての商品を収納する商品収納棚を備える物品探索システムなどにも適用できる。
【0122】
[6-6.他の実施の形態6]
さらに本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部が異なる実施の形態にも本発明の適用範囲が及ぶものである。
【産業上の利用可能性】
【0123】
本発明は、複数の物品収納装置から所望の物品収納装置を探索する物品探索システムなどで広く利用できる。
【符号の説明】
【0124】
1……物品探索システム、2……探索者、3……PC、4……無線LANルータ、10……部品リール棚、100……LAN、201……制御部、205……点灯部、206……警報部、210……無線LANモジュール、220……近距離無線モジュール、230……作業接触面、231……表示部、232……入力部、233……部品リール収納検知部、240……記憶領域、501……制御部、502……表示部、503……入力部、510……無線LANモジュール、Bc1……周辺応答指示ビーコン、Pk1……ビーコン発信指示パケット、Pk2、Pk3……棚情報通知パケット、Pk4、Pk5……実行指示パケット、Pk6、Pk7……停止指示パケット、Sc1……部品リール棚一覧画面。

図1
図2
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図9