(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024085720
(43)【公開日】2024-06-27
(54)【発明の名称】作業車用変速装置
(51)【国際特許分類】
F16H 3/083 20060101AFI20240620BHJP
【FI】
F16H3/083
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022200401
(22)【出願日】2022-12-15
(71)【出願人】
【識別番号】000125853
【氏名又は名称】株式会社 神崎高級工機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110002217
【氏名又は名称】弁理士法人矢野内外国特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川西 誠
(72)【発明者】
【氏名】清岡 晃司
【テーマコード(参考)】
3J528
【Fターム(参考)】
3J528EA25
3J528EB37
3J528EB62
3J528EB74
3J528FB05
3J528FC33
3J528FC42
3J528FC57
3J528FC64
3J528GA13
3J528HA23
3J528JE03
(57)【要約】
【課題】ギヤ要目を維持しつつ、被駆動軸の軸長の短縮化を行うことができる作業車用変速装置を提供する。
【解決手段】原動機動力を変速して車軸に伝達する有段変速機構30を備えた作業車用変速装置1において、有段変速機構30には、複数の変速軸12b・13bと、変速軸12b・13bからの動力により駆動する出力軸14と、出力軸14上で少なくとも一つの従動ギヤである2速出力ギヤ41と相対回転不能に係合する2速クラッチシフタ43と、を備え、2速クラッチシフタ43にはシフタ爪部43aが相対回転不能に係合されており、2速出力ギヤ41の2速クラッチシフタ43側に対向する部分には、固定爪部41aが形成されており、シフタ爪部43aと2速出力ギヤ41との間にシフタ爪部43aと同一速度で回転するシフタ連動ギヤである3速出力ギヤ42を配置し、シフタ爪部43aは、3速出力ギヤ42を貫通するように配置される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原動機から出力される原動機動力を変速して車軸に伝達する有段変速機構を備えた作業車用変速装置において、
前記有段変速機構には、複数の変速軸と、変速軸からの動力により駆動する出力軸と、前記出力軸上で少なくとも一つの従動ギヤと相対回転不能に係合するクラッチシフタと、を備え、
前記クラッチシフタにはシフタ爪部が相対回転不能に係合されており、前記従動ギヤの前記クラッチシフタ側に対向する部分には、固定爪部が形成されており、
前記シフタ爪部と前記従動ギヤとの間に前記シフタ爪部と同一速度で回転するシフタ連動ギヤを配置し、
前記シフタ爪部は、前記シフタ連動ギヤを貫通するように配置される、
ことを特徴とする作業車用変速装置。
【請求項2】
前記シフタ爪部と前記固定爪部とは、嵌脱可能であり、前記シフタ爪部が前記固定爪部と嵌合したときに、前記クラッチシフタが前記従動ギヤに相対回転不能に係合する
ことを特徴とする請求項1に記載の作業車用変速装置。
【請求項3】
前記シフタ爪部は前記クラッチシフタの底面に等間隔に配置されており、前記シフタ爪部の先端には、前記固定爪部と係合するための凹部が設けられる
ことを特徴とする請求項2に記載の作業車用変速装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業車用変速装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のトラクタ等の作業車に用いる変速機構においては、第一走行変速軸上で1速駆動ギヤと3速駆動ギヤとの間にクラッチシフタを配置し、第二走行変速軸上で4速駆動ギヤと2速駆動ギヤとの間にクラッチシフタを配置し、それぞれ相対回転不能に係合する構成が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
クラッチシフタにはシフタ爪部が、相対回転不能に係合されている。そして、1速と3速の駆動ギヤでクラッチシフタ側に向かう部分と、2速と4速の駆動ギヤでクラッチシフタ側に向かう部分には、それぞれ固定爪部が形成されている。
【0003】
これにより、シフタ爪部を固定爪部に係合させることで、その該当する駆動ギヤを走行変速軸に相対回転不能に係合させることができ、1速度段乃至4速度段について、原動機動力は、前後進切替装置からギヤ式有段変速機構中の第一クラッチ、第一走行変速軸を介して、または第二クラッチ、第二走行変速軸を介して、断接可能に変速され、有段変速動力として被駆動軸である出力軸から出力されるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、第一走行変速軸上で1速駆動ギヤと3速駆動ギヤとの間にクラッチシフタを配置し、第二走行変速軸上で4速駆動ギヤと2速駆動ギヤとの間にクラッチシフタを配置し、それぞれの駆動ギヤに対応する従動ギヤを被駆動軸に配置した場合、従動ギヤ同士の間隔をあける必要があり、被駆動軸の軸長の長大化の原因となっていた。また、ギヤ荷重の加わる軸については、軸たわみ軽減、軽量化の観点から、軸長の短縮化が望まれている。さらに、ギヤ要目を維持するため変速の機能および軸配置に関しては変更せずに軸長の短縮化を行うことが望まれている。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ギヤ要目を維持しつつ、被駆動軸の軸長の短縮化を行うことができる作業車用変速装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
すなわち、本願に開示する作業車用変速装置は、原動機から出力される原動機動力を変速して車軸に伝達する有段変速機構を備えた作業車用変速装置において、
前記有段変速機構には、複数の変速軸と、変速軸からの動力により駆動する出力軸と、前記出力軸上で少なくとも一つの従動ギヤと相対回転不能に係合するクラッチシフタと、を備え、
前記クラッチシフタにはシフタ爪部が相対回転不能に係合されており、前記従動ギヤの前記クラッチシフタ側に対向する部分には、固定爪部が形成されており、
前記シフタと前記従動ギヤとの間に前記シフタ爪部と同一速度で回転するシフタ連動ギヤを配置し、
前記シフタ爪部は、前記シフタ連動ギヤを貫通するように配置されるものである。
【0009】
本願に開示する作業車用変速装置において、前記シフタ爪部と前記固定爪部とは、嵌脱可能であり、前記シフタ爪部が前記固定爪部と嵌合したときに、前記クラッチシフタが前記従動ギヤに相対回転不能に係合することが好ましい。
【0010】
本願に開示する作業車用変速装置において、前記シフタ爪部は前記クラッチシフタの底面に等間隔に配置されており、前記シフタ爪部の先端には、前記固定爪部と係合するための凹部が設けられることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、シフタ爪部と従動ギヤとの間に、シフタ連動ギヤを配置することにより、ギヤを出力軸上に直列に配置する場合と比較して軸長方向のスペースを省略することができ、作業車用変速装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態に係る作業車用変速装置の全体構成を示すスケルトン図。
【
図2】本発明の第二の実施形態に係る作業車用変速装置の全体構成を示すスケルトン図。
【
図3】本津明の一実施形態に係るクラッチシフタおよび入力ギヤを示す斜視図。
【
図4】同じくクラッチシフタおよび入力ギヤを示す図であって(A)側面断面図(B)A-A線断面図。
【
図5】同じくクラッチシフタおよび入力ギヤを示す図であって(A)側面断面図(B)B-B線断面図。
【
図6】従来の作業車用変速装置の全体構成を示すスケルトン図。
【
図7】従来の作業車用変速装置の全体構成を示すスケルトン図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の一実施形態に係る作業車用変速装置1について説明する。
図1に示すように、作業機用変速装置1は、エンジンEから伝達される原動機動力を、回転速度と回転方向を切換えて被駆動軸である出力軸14へ伝達する装置である。例えば、作業機の主変速装置、副変速装置に適用可能である。
【0014】
次に、作業車用変速装置1の構成について説明する。
図1に示すように、作業車用変速装置1は、エンジンEからの原動機動力を伝達する動力伝達軸11と、動力伝達軸11からの動力を変速して伝える第一クラッチ軸12a、第一入力軸12b、第二クラッチ軸13a、および第二入力軸13bと、第一入力軸12bおよび第二入力軸13bから伝達された動力を出力する被駆動軸である出力軸14とを、備える。
【0015】
動力伝達軸11と出力軸14とは、オフセットして配置されている。動力伝達軸11と第一クラッチ軸12aとは、伝達ギヤ21と従動第一ギヤ22とを介して連結されている。動力伝達軸11と第二クラッチ軸13aとは、伝達ギヤ21と従動第二ギヤ23とを介して連結されている。第一クラッチ軸12aと第一入力軸12bとの間には、切替クラッチである第一摩擦クラッチ25が設けられている。また、第二クラッチ軸13aと第二入力軸13bとの間には、切替クラッチである第二摩擦クラッチ26が設けられている。
【0016】
第一入力軸12bおよび第二入力軸13bと、出力軸14には有段変速機構30が設けられている。本実施形態に係る有段変速機構30は4段の多段変速を可能とする機構である。当該有段変速機構30の軸方向の短縮化を例示するために、まず、
図6を用いて、従来の有段変速機構130について説明する。
【0017】
第一入力軸12bには、入力側から順に4速入力ギヤ131、4速クラッチシフタ132、2速入力ギヤ133が配置されている。4速クラッチシフタ132にはシフタ爪部132aが、相対回転不能に係合されている。そして、4速入力ギヤ131の4速クラッチシフタ132側に対向する部分には、固定爪部131aが形成されている。
【0018】
第二入力軸13bには入力側から順に3速クラッチシフタ135、3速入力ギヤ136、1速クラッチシフタ137、1速入力ギヤ138が配置されている。3速クラッチシフタ135にはシフタ爪部135aが、1速クラッチシフタ137にはシフタ爪部137aが、それぞれ相対回転不能に係合されている。3速入力ギヤ136の3速クラッチシフタ135側に対向する部分、および1速入力ギヤ138の1速クラッチシフタ137側に対向する部分には、それぞれ固定爪部136a・138aが形成されている。
【0019】
出力軸14には、出力側から順に、1速出力ギヤ140、2速クラッチシフタ141、2速出力ギヤ142、3速出力ギヤ143、4速出力ギヤ144、が配置されている。2速クラッチシフタ141にはシフタ爪部141aが、相対回転不能に係合されている。2速出力ギヤ142の2速クラッチシフタ141側に対向する部分には、固定爪部142aが形成されている。
【0020】
次に、従来の構成の有段変速機構130の動力の伝達経路について
図6を用いて説明する。
1段を選択した場合において、1速クラッチシフタ137のシフタ爪部137aが1速入力ギヤ138の固定爪部138aに接続される。動力伝達軸11からの動力は、第二摩擦クラッチ26を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第二ギヤ23、第二クラッチ軸13aを介して第二入力軸13bへ入力される。第二入力軸13bの動力は1速クラッチシフタ137が接続された1速入力ギヤ138から1速出力ギヤ140を介して出力軸14へ入力される。
【0021】
2段を選択した場合において、2速クラッチシフタ141のシフタ爪部141aが2速出力ギヤ142の固定爪部142aに接続される。動力伝達軸11からの動力は、第一摩擦クラッチ25を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第一ギヤ22、第一クラッチ軸12aを介して第一入力軸12bへ入力される。第一入力軸12bの動力は2速入力ギヤ133から2速クラッチシフタ141が接続された2速出力ギヤ142を介して出力軸14へ入力される。
【0022】
3段を選択した場合において、3速クラッチシフタ135のシフタ爪部135aが3速入力ギヤ136の固定爪部136aに接続される。動力伝達軸11からの動力は、第二摩擦クラッチ26を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第二ギヤ23、第二クラッチ軸13aを介して第二入力軸13bへ入力される。第二入力軸13bの動力は3速クラッチシフタ135が接続された3速入力ギヤ136から3速出力ギヤ143を介して出力軸14へ入力される。
【0023】
4段を選択した場合において、4速クラッチシフタ132のシフタ爪部132aが4速入力ギヤ131の固定爪部131aに接続される。動力伝達軸11からの動力は、第一摩擦クラッチ25を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第一ギヤ22、第一クラッチ軸12aを介して第一入力軸12bへ入力される。第一入力軸12bの動力は4速クラッチシフタ132が接続された4速入力ギヤ131から4速出力ギヤ144を介して出力軸14へ入力される。
【0024】
次に実施例として本発明の一実施形態にかかる変速機構30について
図1を用いて説明する。本実施形態に係る有段変速機構30は4段の多段変速を可能とする機構である。
【0025】
第一入力軸12bには入力側から順に4速入力ギヤ31、4速クラッチシフタ32、2速入力ギヤ33が配置されている。4速クラッチシフタ32にはシフタ爪部32aが、相対回転不能に係合されている。そして、4速入力ギヤ31の4速クラッチシフタ32側に対向する部分には、固定爪部31aが形成されている。
【0026】
第二入力軸13bには入力側から順に3速クラッチシフタ35、3速入力ギヤ36、1速クラッチシフタ37、1速入力ギヤ38が配置されている。3速クラッチシフタ35にはシフタ爪部35aが、1速クラッチシフタ37にはシフタ爪部37aが、それぞれ相対回転不能に係合されている。3速入力ギヤ36の3速クラッチシフタ35側に対向する部分、および1速入力ギヤ38の1速クラッチシフタ37側に対向する部分には、固定爪部38aが形成されている。
【0027】
出力軸14には、出力側から順に、1速出力ギヤ40、2速出力ギヤ41、3速出力ギヤ42、2速クラッチシフタ43、4速出力ギヤ44、が配置されている。2速クラッチシフタ43にはシフタ爪部43aが、相対回転不能に係合されている。そして、2速出力ギヤ41の2速クラッチシフタ43側に対向する部分には、固定爪部41aが形成されている。3速出力ギヤ42には、シフタ爪部43aを貫入するための貫通孔42aが設けられている。3速出力ギヤ42は、シフタ爪部43aと同一速度で回転するシフタ連動ギヤである。
【0028】
図3に示すように、2速クラッチシフタ43のシフタ爪部43aは、長尺に構成されており、2速クラッチシフタ43の底面に等間隔に配置されている。本実施形態においては、出力軸軸心を中心とした同心円上に等間隔に5本配置されている。また、2速出力ギヤ41の固定爪部41aは、凸部として構成されており、2速出力ギヤ41の底面に等間隔に配置されている。また、シフタ爪部43aの先端には、固定爪部41aと係合するための凹部43bが設けられる。凹部43bは面状に形成されており、凹部43bを設けることで、固定爪部41aとの当接面積を増加させることができる。
【0029】
図3に示すように、シフタ爪部43aは、3速出力ギヤ42の貫通孔42aに貫通している。貫通孔42aは円形に構成されており、シフタ爪部43aを貫通可能な大きさを有している。シフタ爪部43aは、固定爪部41aと係合および非係合となっている状態において、常に貫通孔42aに貫入されている。シフタ爪部43aの側面が貫通孔42aと当接することにより、3速出力ギヤ42は、シフタ爪部43aと同一速度で回転する。
【0030】
図3に示すように、出力軸14の外周面および2速クラッチシフタ43の内周面にはスプライン歯が形成されている。これにより、2速クラッチシフタ43は、出力軸14に対して軸芯方向摺動自在かつ相対回転不能に係合されている。2速クラッチシフタ43の外周面には図示せぬクラッチ爪と係合する係合溝43cが設けられている。
【0031】
図4および
図5に示すように、貫通孔42aを長円状に構成することもできる。
図4においては、3速出力ギヤ42の回動に伴って、シフタ爪部43aが長円である貫通孔42aの内端部に移動して当接する。これにより3速出力ギヤ42の回転に伴って、シフタ爪部43aが従動回転するため、2速クラッチシフタ43を介して出力軸14が一体回転する。また、
図5に示すように、シフタ爪部43aと貫通孔42aが当接しない場合には、相互に独立して移動する。
【0032】
また、
図4に示すように、3速出力ギヤ42の内周面は、2速出力ギヤ41の底面から突出するボス部41cの外周面との間に軸受41dを介して当接している。軸受41dは、例えばニードルベアリングにより形成されている。これにより、3速出力ギヤ42は2速出力ギヤ41と相対回転可能に保持される。
【0033】
また、
図5に示すように、3速出力ギヤ42の内周面は直接出力軸14のスプライン歯と嵌合し、出力軸14と相対回転不能に支持される構成としてもよい。この場合、2速出力ギヤ41にはボス部は設けず、2速出力ギヤ41の内周面と出力軸14との間に軸受41eを設ける。軸受41eは、例えばニードルベアリングにより形成されている。これにより、2速出力ギヤ41は出力軸14と相対回転可能に保持される。
【0034】
出力軸14の軸長方向において、2速出力ギヤ41と、2速クラッチシフタ43との間に3速出力ギヤ42を配置することができるので、軸長方向の短縮化を図ることができる。
図1および
図6に示すように、本実施形態に係る第一入力軸12bの軸受間距離D1は、従来の第一入力軸12bの軸受間距離D3よりも短くなるように構成される。
【0035】
次に、有段変速機構30のクラッチの移動および動力の伝達経路について説明する。
1段を選択した場合において、1速クラッチシフタ37のシフタ爪部37aが1速入力ギヤ38の固定爪部38aに接続される。動力伝達軸11からの動力は、第二摩擦クラッチ26を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第二ギヤ23、第二クラッチ軸13aを介して第二入力軸13bへ入力される。第二入力軸13bの動力は1速クラッチシフタ37が接続された1速入力ギヤ38から1速出力ギヤ40を介して出力軸14へ入力される。
【0036】
2段を選択した場合において、2速クラッチシフタ43のシフタ爪部43aが2速出力ギヤ41の固定爪部41aに接続される。このとき3速出力ギヤ42にはシフタ爪部43aが貫通しており、2速出力ギヤ41と3速出力ギヤ42は連動する。なお、3速入力ギヤ36は、第二入力軸13bとは切断されているため空転する。動力伝達軸11からの動力は、第一摩擦クラッチ25を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第一ギヤ22、第一クラッチ軸12aを介して第一入力軸12bへ入力される。第一入力軸12bの動力は2速出力ギヤ33から2速クラッチシフタ43が接続された2速出力ギヤ41を介して出力軸14へ入力される。
【0037】
3段を選択した場合において、3速クラッチシフタ35のシフタ爪部35aが3速入力ギヤ36の固定爪部36aに接続される。動力伝達軸11からの動力は、第二摩擦クラッチ26を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第二ギヤ23、第二クラッチ軸13aを介して第二入力軸13bへ入力される。第二入力軸13bの動力は3速クラッチシフタ35が接続された3速入力ギヤ36から3速出力ギヤ42へ伝達される。3速出力ギヤ42にはシフタ爪部43aが貫通されており、シフタ爪部43aが従動回転するため、2速クラッチシフタ43を介して出力軸14へ入力される。
【0038】
4段を選択した場合において、4速クラッチシフタ32のシフタ爪部32aが4速入力ギヤ31の固定爪部31aに接続される。動力伝達軸11からの動力は、第一摩擦クラッチ25を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第一ギヤ22、第一クラッチ軸12aを介して第一入力軸12bへ入力される。第一入力軸12bの動力は4速クラッチシフタ32が接続された4速入力ギヤ31から4速出力ギヤ44を介して出力軸14へ入力される。
【0039】
<第二実施形態>
次に第二の実施形態にかかる作業車用変速装置51の構成について説明する。作業車用変速装置51は、エンジンEからの原動機動力を伝達する動力伝達軸11と、動力伝達軸11からの動力を変速して伝える第一クラッチ軸12a、第一入力軸12b、第二クラッチ軸13a、および第二入力軸13bと、第一入力軸12bおよび第二入力軸13bから伝達された動力を出力する被駆動軸である出力軸14とを、備える。なお、動力伝達軸11などの第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0040】
第一入力軸12bおよび第二入力軸13bと、出力軸14には有段変速機構60が設けられている。本実施形態に係る有段変速機構60は7段の多段変速を可能とする機構である。当該有段変速機構60の軸方向の短縮化を例示するために、まず従来の有段変速機構160について
図7を用いて説明する。
【0041】
第一入力軸12bには、入力側から順に5速入力ギヤ161、5速クラッチと7速クラッチを兼ねる5速-7速クラッチシフタ162、7速入力ギヤ163、3速入力ギヤ164、3速クラッチシフタ165、1速入力ギヤ166が配置されている。5速-7速クラッチシフタ162にはシフタ爪部162a、162bが、それぞれ相対回転不能に係合されている。また、3速クラッチシフタ165にはシフタ爪部165aが、相対回転不能に係合されている。5速入力ギヤ161の5速-7速クラッチシフタ162側に対向する部分、7速入力ギヤ163の5速-7速クラッチシフタ162側に対向する部分、および3速入力ギヤ164の3速クラッチシフタ165側に対向する部分には、固定爪部161a、163a、164aが形成されている。
【0042】
第二入力軸13bには、6速入力ギヤ168、6速クラッチと4速クラッチを兼ねる4速-6速クラッチシフタ169、4速入力ギヤ170、2速入力ギヤ171、2速クラッチシフタ172が配置されている。4速-6速クラッチシフタ169にはシフタ爪部169a、169bが、それぞれ相対回転不能に係合されている。また、2速クラッチシフタ172にはシフタ爪部172aが、相対回転不能に係合されている。6速入力ギヤ168の4速-6速クラッチシフタ169側に対向する部分、4速入力ギヤ170の4速-6速クラッチシフタ169側に対向する部分、および2速入力ギヤ171の2速クラッチシフタ172側に対向する部分には、固定爪部168a、170a、171aが形成されている。
【0043】
出力軸14には、出力側から順に、1速クラッチシフタ173、1速出力ギヤ174、2速出力ギヤ175、3速および4速の出力ギヤを兼ねる3・4速出力ギヤ176、7速出力ギヤ177、5速および6速の出力ギヤを兼ねる5・6速出力ギヤ178、が配置されている。1速クラッチシフタ173にはシフタ爪部173aが、相対回転不能に係合されている。そして、1速出力ギヤ174の1速クラッチシフタ173側に対向する部分には、固定爪部174aが形成されている。
【0044】
次に、従来の有段変速機構160の動力の伝達経路について
図7を用いて説明する。
1段を選択した場合において、1速クラッチシフタ173のシフタ爪部173aが1速出力ギヤ174の固定爪部174aに接続される。動力伝達軸11からの動力は、第一摩擦クラッチ25を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第一ギヤ22、第一クラッチ軸12aを介して第一入力軸12bへ入力される。第一入力軸12bの動力は1速入力ギヤ166から1速クラッチシフタ173が接続された1速出力ギヤ174を介して出力軸14へ入力される。
【0045】
2段を選択した場合において、2速クラッチシフタ172のシフタ爪部172aが2速入力ギヤ171の固定爪部171aに接続される。動力伝達軸11からの動力は、第二摩擦クラッチ26を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第二ギヤ23、第二クラッチ軸13aを介して第二入力軸13bへ入力される。第二入力軸13bの動力は2速クラッチシフタ172が接続された2速入力ギヤ171から2速出力ギヤ175を介して出力軸14へ入力される。
【0046】
3段を選択した場合において、3速クラッチシフタ165のシフタ爪部165aが3速入力ギヤ164の固定爪部164aに接続される。動力伝達軸11からの動力は、第一摩擦クラッチ25を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第一ギヤ22、第一クラッチ軸12aを介して第一入力軸12bへ入力される。第一入力軸12bの動力は3速クラッチシフタ165が接続された3速入力ギヤ164から3・4速出力ギヤ176を介して出力軸14へ入力される。なお、4速入力ギヤ170は、第二入力軸13bとは切断されているため空転する。
【0047】
4段を選択した場合において、4速-6速クラッチシフタ169のシフタ爪部169bが4速入力ギヤ170の固定爪部170aに接続される。動力伝達軸11からの動力は、第二摩擦クラッチ26を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第二ギヤ23を介して第二入力軸13bへ入力される。第二入力軸13bの動力は4速-6速クラッチシフタ169が接続された4速入力ギヤ170から3・4速出力ギヤ176を介して出力軸14へ入力される。なお、3速入力ギヤ164は、第一入力軸12bとは切断されているため空転する。
【0048】
5段を選択した場合において、5速-7速クラッチシフタ162のシフタ爪部162aが5速入力ギヤ161の固定爪部161aに接続される。動力伝達軸11からの動力は、第一摩擦クラッチ25を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第一ギヤ22、第一クラッチ軸12aを介して第一入力軸12bへ入力される。第一入力軸12bの動力は5速-7速クラッチシフタ162が接続された5速入力ギヤ161から5・6速出力ギヤ178を介して出力軸14へ入力される。なお、6速入力ギヤ168は、第二入力軸13bとは切断されているため空転する。
【0049】
6段を選択した場合において、4速-6速クラッチシフタ169のシフタ爪部169aが6速入力ギヤ168の固定爪部168aに接続される。動力伝達軸11からの動力は、第二摩擦クラッチ26を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第二ギヤ23、第二クラッチ軸13aを介して第二入力軸13bへ入力される。第二入力軸13bの動力は4速-6速クラッチシフタ169が接続された6速入力ギヤ168から5・6速出力ギヤ178を介して出力軸14へ入力される。なお、5速入力ギヤ161は、第一入力軸12bとは切断されているため空転する。
【0050】
7段を選択した場合において、5速-7速クラッチシフタ162のシフタ爪部162bが7速入力ギヤ163の固定爪部163aへ接続される。動力伝達軸11からの動力は、第一摩擦クラッチ25を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第一ギヤ22、第一クラッチ軸12aを介して第一入力軸12bへ入力される。第一入力軸12bの動力は5速-7速クラッチシフタ162が接続された7速入力ギヤ163から7速出力ギヤ177を介して出力軸14へ入力される。
【0051】
次に、実施例として本発明の第二の実施形態にかかる有段変速機構60について
図2を用いて説明する。本実施形態に係る有段変速機構60は7段の多段変速を可能とする機構である。
【0052】
出力軸14と第一入力軸12bの軸間距離に対して、出力軸14と第二入力軸13bの軸間距離は長く設定している。
第一入力軸12bには入力側から順に5速入力ギヤ61、7速入力ギヤ62、3速クラッチと5速クラッチを兼ね、シフタ爪部63a、63bを備えた3速-5速クラッチシフタ63、1速入力ギヤ64、3速入力ギヤ65が配置されている。5速入力ギヤ61の3速-5速クラッチシフタ63側に対向する部分および3速入力ギヤ65の3速-5速クラッチシフタ63側に対向する部分には固定爪部61a、65aが形成されている。また、7速入力ギヤ62には、シフタ爪部63aを貫入するための貫通孔62aが設けられている。7速入力ギヤ62は、シフタ爪部63aと同一速度で回転するシフタ連動ギヤである。また、1速入力ギヤ64には、シフタ爪部63bを貫入するための貫通孔64aが設けられている。1速入力ギヤ64は、シフタ爪部63bと同一速度で回転するシフタ連動ギヤである。
【0053】
第二入力軸13bには入力側から順に6速入力ギヤ67、6速クラッチと2速クラッチを兼ねる2速-6速クラッチシフタ68、2速入力ギヤ69、4速クラッチシフタ70、4速入力ギヤ71が配置されている。2速-6速クラッチシフタ68にはシフタ爪部68a、68bが、それぞれ相対回転不能に係合されている。また、4速クラッチシフタ70にはシフタ爪部70aが、相対回転不能に係合されている。6速入力ギヤ67の2速-6速クラッチシフタ68側に対向する部分、2速入力ギヤ69の2速-6速クラッチシフタ68側に対向する部分、および4速入力ギヤ71の4速クラッチシフタ70側に対向する部分には、固定爪部67a、69a、71aが形成されている。
【0054】
出力軸14には、出力側から順に、3速および4速の出力ギヤを兼ねる3・4速出力ギヤ73、1速出力ギヤ74、2速出力ギヤ75、1速クラッチと7速クラッチを兼ね、シフタ爪部を備えた1速-7速クラッチシフタ76、7速出力ギヤ77、5速および6速の入力ギヤを兼ねる5・6速出力ギヤ78、が配置されている。1速-7速クラッチシフタ76にはシフタ爪部76a、76bが、相対回転不能に係合されている。そして、1速出力ギヤ74の1速-7速クラッチシフタ76側に対向する部分には、固定爪部74aが形成されている。また、7速出力ギヤ77の1速-7速クラッチシフタ76側に対向する部分には、固定爪部77aが形成されている。また、2速出力ギヤ75には、シフタ爪部76bを貫入するための貫通孔75aが設けられている。2速出力ギヤ75は、シフタ爪部76bと同一速度で回転するシフタ連動ギヤである。
【0055】
出力軸14の軸長方向において、1速出力ギヤ74と、1速-7速クラッチシフタ76との間に2速出力ギヤ75を配置することができるので、軸長方向の短縮化を図ることができる。
【0056】
また、第一入力軸12bの軸長方向において、5速入力ギヤ61と3速-5速クラッチシフタ63との間に7速入力ギヤ62を配置することができるので、軸長方向の短縮化を図ることができる。
【0057】
また、第一入力軸12bの軸長方向において、3速-5速クラッチシフタ63と3速入力ギヤ65との間に1速入力ギヤ64を配置することができるので、軸長方向の短縮化を図ることができる。
図2および
図7に示すように、本実施形態に係る第一入力軸12bの軸受間距離D2は、従来の第一入力軸12bの軸受間距離D4よりも短くなるように構成される。
【0058】
次に、有段変速機構60の動力の伝達経路について
図2を用いて説明する。
1段を選択した場合において、両面クラッチである1速-7速クラッチシフタ76が1速出力ギヤ74の固定爪部74aに接続される。すなわち、1速-7速クラッチシフタ76のシフタ爪部76bが1速出力ギヤ74の固定爪部74aに接続される。このとき2速出力ギヤ75の貫通孔75aにはシフタ爪部76bが貫通しており、1速出力ギヤ74と2速出力ギヤ75は連動する。なお、2速入力ギヤ69は、第二入力軸13bとは切断されているため空転する。また、3速-5速クラッチシフタ63のシフタ爪部63a、63bは、切断時において、1速入力ギヤ64および7速入力ギヤ62を貫通しており、第一入力軸12bの回転は3速-5速クラッチシフタ63のシフタ爪部63a、63bを介して1速入力ギヤ64および7速入力ギヤ62に伝達される。動力伝達軸11からの動力は、第一摩擦クラッチ25を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第一ギヤ22、第一クラッチ軸12aを介して第一入力軸12bへ入力される。第一入力軸12bの動力は3速-5速クラッチシフタ63のシフタ爪部63bを介して1速入力ギヤ64から出力され、さらに、1速-7速クラッチシフタ76を介して1速出力ギヤ74から出力軸14へ入力される。
【0059】
2段を選択した場合において、2速-6速クラッチシフタ68のシフタ爪部68bが2速入力ギヤ69の固定爪部69aへ接続される。動力伝達軸11からの動力は、第二摩擦クラッチ26を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第二ギヤ23、第二クラッチ軸13aを介して第二入力軸13bへ入力される。第二入力軸13bの動力は2速-6速クラッチシフタ68が接続された2速入力ギヤ69から2速出力ギヤ75に伝達される。2速出力ギヤ75にはシフタ爪部76bが貫通しており、2速出力ギヤ75の回転は1速-7速クラッチシフタ76のシフタ爪部76bを介して出力軸14に伝達される。
【0060】
3段を選択した場合において、両面クラッチである3速-5速クラッチシフタ63のシフタ爪部63aが3速入力ギヤ65の固定爪部65aに接続される。すなわち、3速-5速クラッチシフタ63が3速入力ギヤ65に接続される。このとき7速入力ギヤ62および1速入力ギヤ64にはシフタ爪部63a、63bが貫通しており、3速入力ギヤ65と7速入力ギヤ62および1速入力ギヤ64は連動する。なお、7速出力ギヤ77および1速出力ギヤ74は、出力軸14とは切断されているため空転する。動力伝達軸11からの動力は、第一摩擦クラッチ25を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第一ギヤ22、第一クラッチ軸12aを介して第一入力軸12bへ入力される。第一入力軸12bの動力は両面クラッチである3速-5速クラッチシフタ63が接続された3速入力ギヤ65から3・4速出力ギヤ73を介して出力軸14へ入力される。なお、4速入力ギヤ71は、第二入力軸13bとは切断されているため空転する。
【0061】
4段を選択した場合において、4速クラッチシフタ70のシフタ爪部70aが4速入力ギヤ71の固定爪部71aに接続される。動力伝達軸11からの動力は、第二摩擦クラッチ26を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第二ギヤ23、第二クラッチ軸13aを介して第二入力軸13bへ入力される。第二入力軸13bの動力は4速クラッチシフタ70が接続された4速入力ギヤ71から3・4速出力ギヤ73を介して出力軸14へ入力される。なお、3速入力ギヤ65は、第一入力軸12bとは切断されているため空転する。
【0062】
5段を選択した場合において、両面クラッチである3速-5速クラッチシフタ63のシフタ爪部63aが5速入力ギヤ61の固定爪部61aに接続される。すなわち、3速-5速クラッチシフタ63が5速入力ギヤ61に接続される。このとき7速入力ギヤ62および1速入力ギヤ64にはシフタ爪部63a、63bが貫通しており、5速入力ギヤ61と7速入力ギヤ62および1速入力ギヤ64は連動する。なお、7速出力ギヤ77および1速出力ギヤ74は、出力軸14とは切断されているため空転する。動力伝達軸11からの動力は、第一摩擦クラッチ25を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第一ギヤ22、第一クラッチ軸12aを介して第一入力軸12bへ入力される。第一入力軸12bの動力は両面クラッチである3速-5速クラッチシフタ63が接続された5速入力ギヤ61から5・6速出力ギヤ78を介して出力軸14へ入力される。なお、6速入力ギヤ67は、第二入力軸13bとは切断されているため空転する。
【0063】
6段を選択した場合において、2速-6速クラッチシフタ68のシフタ爪部68aが6速入力ギヤ67の固定爪部67aに接続される。動力伝達軸11からの動力は、第二摩擦クラッチ26を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第二ギヤ23、第二クラッチ軸13aを介して第二入力軸13bへ入力される。第二入力軸13bの動力は2速-6速クラッチシフタ68が接続された6速入力ギヤ67から5・6速出力ギヤ78を介して出力軸14へ入力される。なお、5速入力ギヤ61は、第一入力軸12bとは切断されているため空転する。
【0064】
7段を選択した場合において、両面クラッチである1速-7速クラッチシフタ76のシフタ爪部76aが7速出力ギヤ77の固定爪部77aへ接続される。すなわち、1速-7速クラッチシフタ76が7速出力ギヤ77に接続される。このとき2速出力ギヤ75にはシフタ爪部76bが貫通しており、7速出力ギヤ77と2速出力ギヤ75は連動する。なお、2速入力ギヤ69は、第二入力軸13bとは切断されているため空転する。また、3速-5速クラッチシフタ63のシフタ爪部63a、63bは、切断時において、1速入力ギヤ64および7速入力ギヤ62を貫通しており、第一入力軸12bの回転は3速-5速クラッチシフタ63のシフタ爪部63a、63bを介して1速入力ギヤ64および7速入力ギヤ62に伝達される。動力伝達軸11からの動力は、第一摩擦クラッチ25を入れることにより、伝達ギヤ21、従動第一ギヤ22、第一クラッチ軸12aを介して第一入力軸12bへ入力される。第一入力軸12bの動力は3速-5速クラッチシフタ63のシフタ爪部63aを介して7速入力ギヤ62から出力され、さらに、1速-7速クラッチシフタ76を介して7速出力ギヤ77から出力軸14へ入力される。
【符号の説明】
【0065】
1 作業車用変速装置
11 動力伝達軸
12a 第一クラッチ軸
12b 第一入力軸
13a 第二クラッチ軸
13b 第二入力軸
14 出力軸
21 駆動ギヤ
22 従動第一ギヤ
23 従動第二ギヤ
25 第一摩擦クラッチ
26 第二摩擦クラッチ
30 有段変速機構
31 4速入力ギヤ
31a 固定爪部
32 4速クラッチシフタ
32a シフタ爪部
33 2速入力ギヤ
35 3速クラッチシフタ
35a シフタ爪部
36 3速入力ギヤ
36a 固定爪部
37 1速クラッチシフタ
37a シフタ爪部
38 1速入力ギヤ
38a 固定爪部
40 1速出力ギヤ
41 2速出力ギヤ
41a 固定爪部
42 3速出力ギヤ
42a 貫通孔
43 2速クラッチシフタ
43a シフタ爪部
44 4速出力ギヤ
51 作業車用変速装置
60 有段変速機構
61 5速出力ギヤ
61a 固定爪部
62 7速入力ギヤ
62a 貫通孔
63 3速-5速クラッチシフタ
63a シフタ爪部
64 1速入力ギヤ
64a 貫通孔
65 3速入力ギヤ
65a 固定爪部
67 6速入力ギヤ
67a 固定爪部
68 2速-6速クラッチシフタ
68a シフタ爪部
68b シフタ爪部
69 2速入力ギヤ
69a 固定爪部
70 4速クラッチシフタ
70a シフタ爪部
71 4速入力ギヤ
71a 固定爪部
73 3・4速出力ギヤ
74 1速出力ギヤ
74a 固定爪部
75 2速出力ギヤ
75a 貫通孔
76 1速-7速クラッチシフタ
76a シフタ爪部
76b シフタ爪部
77 7速出力ギヤ
77a 固定爪部
78 5・6速出力ギヤ