(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024085994
(43)【公開日】2024-06-27
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/06 20240101AFI20240620BHJP
G08G 1/00 20060101ALI20240620BHJP
G08G 1/123 20060101ALI20240620BHJP
【FI】
G06Q50/06
G08G1/00 D
G08G1/123 A
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022200831
(22)【出願日】2022-12-16
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-01-18
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り https://mo-t.com/news/pr/2022/12/12/auayzwmrowbjpuvurmjtp/(ウェブサイトの掲載日 令和4年12月12日) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000164.000030664.html(ウェブサイトの掲載日 令和4年12月12日) タクシー産業GXプロジェクト発表会(開催日 令和4年12月12日)
(71)【出願人】
【識別番号】512200217
【氏名又は名称】GO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】長谷 歴
(72)【発明者】
【氏名】藤井 海太
(72)【発明者】
【氏名】西川 大亮
(72)【発明者】
【氏名】織田 拓磨
【テーマコード(参考)】
5H181
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5H181AA06
5H181AA14
5H181BB08
5H181CC04
5H181MA02
5H181MA22
5H181MB03
5L049CC06
5L050CC06
(57)【要約】
【課題】車両Vが走行できなくなる確率を下げる。
【解決手段】情報処理装置1は、車両Vの蓄電池に充電することができる充電設備の位置を示す位置データと、蓄電池の電力残量と車両Vが走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データと、を記憶する記憶部12と、蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得する取得部131と、走行可能距離データを参照して、取得部131が取得した電力残量データが示す電力残量の車両Vが充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、車両Vが充電する充電設備を識別するための情報と車両の充電予定日時とを含む車両の走行計画を作成する計画作成部132と、を有する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の蓄電池に充電することができる充電設備の位置を示す位置データと、前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データと、を記憶する記憶部と、
前記蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得する取得部と、
前記走行可能距離データを参照して、前記取得部が取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が前記充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成する計画作成部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記記憶部は、前記車両の過去の日の走行履歴をさらに記憶し、
前記計画作成部は、前記走行履歴に基づいて、前記走行計画を作成する対象日の複数の時刻それぞれにおける走行累積距離を予測し、予測した前記走行累積距離と、前記走行可能距離データが示す走行可能距離とに基づいて決定した前記充電予定日時を含む前記走行計画を作成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記計画作成部は、前記充電予定日時まで所定の時間以内になった場合に、前記車両に対して充電に関する通知を送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記記憶部は、前記車両が走行するべき少なくとも1つの走行予約区間を記憶し、
前記計画作成部は、前記走行予約区間を含む前記走行計画を作成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記計画作成部は、前記走行予約区間を走行している間を除く期間に前記充電予定日時を含む前記走行計画を作成する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記計画作成部は、前記走行予約区間の走行を開始する時点で、前記走行予約区間を前記車両が走行するために要する電力が前記蓄電池に残っている状態になるように決定した前記充電予定日時を含む前記走行計画を作成する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記計画作成部が作成した前記走行計画に基づいて、前記充電設備で前記車両が充電するための予約を行う予約部をさらに有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記車両の運転手から所定の指示を受けた場合に前記充電設備で前記車両が充電するための予約を行う予約部をさらに有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記取得部は、前記車両の走行実績をさらに取得し、
前記計画作成部は、前記走行実績に基づいて前記走行計画を更新し、
前記予約部は、前記走行計画が更新されたことにより、予約した前記充電設備に予約した時刻に前記車両が到着できなくなった場合に予約の内容を変更する、
請求項7又は8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記車両への乗車を希望するユーザからの配車依頼に基づいて前記車両に配車要求を送信する配車管理部をさらに有し、
前記配車管理部は、前記配車依頼が示す乗車希望区間が、前記車両の現在位置と、前記走行計画が示す前記車両が充電する予定の前記充電設備との間にあることを条件として前記車両に前記配車要求を送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記配車管理部は、前記配車依頼が示す乗車希望区間が、前記車両の現在位置と、前記走行計画が示す前記車両が充電する予定の前記充電設備との間にあるとしても、前記乗車希望区間を前記車両が走行することにより、前記現在位置から前記充電設備までの所要時間が所定の時間以上長くなる場合に、前記車両に前記配車要求を送信しない、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記取得部は前記車両の乗車状態をさらに取得し、
前記計画作成部は、前記乗車状態が、前記車両に乗客が乗っている実車状態から前記車両に乗客が乗っていない空車状態に変化したことに応じて、前記走行計画を更新する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記計画作成部は、電力の市場取引価格が公表されたことに応じて、市場取引価格が相対的に低い時間帯を前記充電予定日時に決定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
コンピュータが実行する、
車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、
前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項15】
コンピュータに、
車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、
前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、蓄電池に蓄えられた電力で走行する車両が知られている。特許文献1には、蓄電池の残量が所定値未満になった場合に、最寄りの充電地点に移動するように車両に指示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
蓄電池の残量が所定値未満になった時点で、車両が充電地点に向かうことができない事情がある場合、車両の蓄電池を充電することができない。例えば、車両に乗客が乗っていたり、車両が向かうべき場所が決まっていたりする場合、車両はすぐに充電時点に向かうことができない。その結果、車両が走行できなくなってしまう場合があるという問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、蓄電池に蓄えられた電力で走行する車両が走行できなくなる確率を下げることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様の情報処理装置は、車両の蓄電池に充電することができる充電設備の位置を示す位置データと、前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データと、を記憶する記憶部と、前記蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得する取得部と、前記走行可能距離データを参照して、前記取得部が取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が前記充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成する計画作成部と、を有する。
【0007】
前記記憶部は、前記車両の過去の日の走行履歴をさらに記憶し、前記計画作成部は、前記走行履歴に基づいて、前記走行計画を作成する対象日の複数の時刻それぞれにおける走行累積距離を予測し、予測した前記走行累積距離と、前記走行可能距離データが示す走行可能距離とに基づいて決定した前記充電予定日時を含む前記走行計画を作成してもよい。
【0008】
前記計画作成部は、前記充電予定日時まで所定の時間以内になった場合に、前記車両に対して充電に関する通知を送信してもよい。
【0009】
前記記憶部は、前記車両が走行するべき少なくとも1つの走行予約区間を記憶し、前記計画作成部は、前記走行予約区間を含む前記走行計画を作成してもよい。
【0010】
前記計画作成部は、前記走行予約区間を走行している間を除く期間に前記充電予定日時を含む前記走行計画を作成してもよい。
【0011】
前記計画作成部は、前記走行予約区間の走行を開始する時点で、前記走行予約区間を前記車両が走行するために要する電力が前記蓄電池に残っている状態になるように決定した前記充電予定日時を含む前記走行計画を作成してもよい。
【0012】
前記情報処理装置は、前記計画作成部が作成した前記走行計画に基づいて、前記充電設備で前記車両が充電するための予約を行う予約部をさらに有してもよい。
【0013】
前記情報処理装置は、前記車両の運転手から所定の指示を受けた場合に前記充電設備で前記車両が充電するための予約を行う予約部をさらに有してもよい。
【0014】
前記取得部は、前記車両の走行実績をさらに取得し、前記計画作成部は、前記走行実績に基づいて前記走行計画を更新し、前記予約部は、前記走行計画が更新されたことにより、予約した前記充電設備に予約した時刻に前記車両が到着できなくなった場合に予約の内容を変更してもよい。
【0015】
前記情報処理装置は、前記車両への乗車を希望するユーザからの配車依頼に基づいて前記車両に配車要求を送信する配車管理部をさらに有し、前記配車管理部は、前記配車依頼が示す乗車希望区間が、前記車両の現在位置と、前記走行計画が示す前記車両が充電する予定の前記充電設備との間にあることを条件として前記車両に前記配車要求を送信してもよい。
【0016】
前記配車管理部は、前記配車依頼が示す乗車希望区間が、前記車両の現在位置と、前記走行計画が示す前記車両が充電する予定の前記充電設備との間にあるとしても、前記乗車希望区間を前記車両が走行することにより、前記現在位置から前記充電設備までの所要時間が所定の時間以上長くなる場合に、前記車両に前記配車要求を送信しないでもよい。
【0017】
前記取得部は前記車両の乗車状態をさらに取得し、前記計画作成部は、前記乗車状態が、前記車両に乗客が乗っている実車状態から前記車両に乗客が乗っていない空車状態に変化したことに応じて、前記走行計画を更新してもよい。
【0018】
前記計画作成部は、電力の市場取引価格が公表されたことに応じて、市場取引価格が相対的に低い時間帯を前記充電予定日時に決定してもよい。
【0019】
本発明の第2の態様の情報処理方法は、コンピュータが実行する、車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、を有する。
【0020】
本発明の第3の態様のプログラムは、コンピュータに、車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、蓄電池に蓄えられた電力で走行する車両が走行できなくなる確率を下げることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】情報処理システムSの概要を説明するための図である。
【
図2】車両端末2に表示される走行計画を表示する画面の一例を示す図である。
【
図5】運転手が充電設備を予約するための画面を示す図である。
【
図6】配車管理部134の動作を説明するための図である。
【
図7】充電予定日時が近づいた時点で車両端末2に表示される画面の例を示す図である。
【
図8】情報処理装置1が走行計画を作成する処理の流れを示すフローチャートである。
【
図9】情報処理装置1が配車依頼データを取得した場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
[情報処理システムSの概要]
図1は、情報処理システムSの概要を説明するための図である。情報処理システムSは、蓄電池に蓄えられた電力を使用して走行する車両Vの運転手が、車両Vの蓄電池に充電するべき時期を把握できるようにするためのシステムである。車両Vは、例えばタクシー又はバスのように乗客を乗せて走行する電気自動車であるが、事業者自身の業務のために走行する電気自動車であってもよい。以下においては、車両Vがタクシーである場合を中心に説明する。
【0024】
情報処理システムSは、情報処理装置1と、車両端末2と、ユーザ端末3と、予約サーバ4と、を有する。車両端末2は、車両Vに設けられた端末である。車両端末2は、車両Vの運転手が操作をしたり、表示された情報を見たりすることができるコンピュータであり、例えばタブレット又はスマートフォンである。車両端末2は、ネットワークN及び無線通信回線Wを介して情報処理装置1との間でデータを送受信する。ネットワークNは例えばインターネットである。
【0025】
ユーザ端末3は、車両Vに乗車するユーザが使用する端末であり、例えばタブレット又はスマートフォンである。ユーザ端末3は、ネットワークN及び無線通信回線Wを介して情報処理装置1との間でデータを送受信する。ユーザが、車両Vに乗車したい日時、乗車予定場所、降車予定場所をユーザ端末3に入力すると、ユーザ端末3は、入力された情報を含む配車依頼データを情報処理装置1に送信する。
【0026】
情報処理装置1は、車両Vを管理する事業者による車両Vの走行計画の作成を支援するための装置であり、例えば事業者が管理するコンピュータ、又は事業者にサービスを提供する他の事業者が管理するサーバである。走行計画は、例えば1日単位で作成され、1日間に車両Vが走行する場所と時刻とを含む。
【0027】
情報処理装置1は、ユーザ端末3から配車依頼データを受信した場合、予め登録された複数の車両Vのうち少なくとも一部の車両Vの車両端末2に対して配車の可否を確認するための配車要求データを送信する。車両端末2は、配車要求データを受けたことを表示し、運転手が配車の要求を受ける操作を行うと、車両端末2は配車が可能であることを示す配車承諾データを情報処理装置1に送信する。情報処理装置1は、配車承諾データを受信すると、車両Vに関連付けて、配車の日時、乗車予定場所、降車予定場所を示す配車予定を決定する。情報処理装置1は、例えば配車予定に基づいて車両Vの走行計画を作成する。
【0028】
車両Vが電気自動車である場合、車両Vに搭載されている蓄電池の電力の残量(以下、「電力残量」という。)が少なくなると充電をする必要がある。しかしながら、電力残量が少なくなった時点で、運転手が充電をするべきことに気付いたとしても、例えば乗客を乗せていたり、車両Vが向かうべき場所があったりする場合、すぐに充電をすることができない。そして、充電をできる状況になった時点では、充電をできる設備が近くにないということが想定される。その結果、配車をするべき日時に配車をできなかったり、配車依頼をしたユーザを乗せて走行している間に電力が不足して走行できなくなったりするという問題が生じ得る。
【0029】
そこで、このような問題の発生を防ぐべく、本実施形態に係る情報処理装置1は、車両Vが充電を受ける予定の充電設備の位置(以下、「充電予定位置」という場合がある)を運転手が把握するための情報と充電予定日時とを含む走行計画を作成して、この走行計画を車両Vの運転手又は管理者に提供することを特徴としている。
【0030】
図1に示すように、情報処理装置1は、ネットワークN及び無線通信回線Wを介して、1以上の車両V2に設けられた1以上の車両端末2との間でデータを送受信する。情報処理装置1は、1以上の車両Vそれぞれの電力残量に基づいて充電予定計画を作成し、配車計画及び充電予定計画を含む走行計画を1以上の車両端末2に通知する。
【0031】
車両端末2は、ネットワークN及び無線通信回線Wを介して受信した走行計画を表示する。車両端末2が充電予定計画を含む走行計画を表示することにより、車両Vの運転手が充電するタイミングについて意識していない場合であっても、運転手が充電をするべきタイミングが近づいていることに気付いて、充電設備が設置されている場所(例えば、タクシー営業所、商業施設A、商業施設B)に移動して充電をすることが可能になる。走行計画は、配車予定も考慮して作成されているため、このような走行計画に基づいて運転手が充電設備に移動することで、車両Vに乗客を乗せている間に充電をしなければならない状況が生じることを回避できる。
【0032】
図1に示すタクシー営業所、商業施設A、商業施設Bに示されている三角形(△)は、充電設備を示している。これらの充電設備は、予約サーバ4により予約情報が管理されている。予約情報においては、充電設備の識別情報と、予約日時と、充電する車両V(以下、「予約車両」という)の識別情報とが関連付けられている。情報処理装置1は、作成した充電予定計画に基づいて予約情報を予約サーバ4に送信することにより、充電設備を予約してもよい。
【0033】
充電設備は、予約された日時になると、予約車両に対して充電するように構成されている。充電設備は、例えば、車両Vと充電用ケーブルで接続されたことに応じて、車両Vの識別情報を取得し、取得した識別情報が、予約情報に含まれている識別情報と一致している場合に車両Vへの充電を開始する。充電設備は、近距離無線通信で車両Vの識別情報を取得することにより、このような認証をしてもよく、運転手のICカードを使用して認証をしてもよい。充電設備は、認証した結果、車両Vが予め特定の契約をした車両であると判定した場合に、通常の料金よりも安い料金で充電してもよい。
【0034】
図2は、車両端末2に表示される走行計画を表示する画面の一例を示す図である。
図2に示す画面には、乗客を乗せて走行する実車の予定と、充電の予定とが含まれている。充電の予定における「急速」は急速充電をする予定であることを示しており、「普通」は、急速充電よりも充電の所要時間が長い普通充電をする予定であることを示している。情報処理装置1が、このような走行計画を作成して車両端末2が走行計画を表示することで、車両Vが乗客を乗せて走行するべきタイミングで電力残量が不足してしまうことを予防できる。以下の説明において、予約された実車の区間を走行予約区間という場合がある。
【0035】
なお、
図2に示す走行計画においては実車の予定も示されているが、車両端末2は、充電の予定だけを示す画面を表示してもよい。
以下、情報処理装置1の構成及び動作、及び車両端末2が表示する走行計画の画面の遷移例を詳細に説明する。
【0036】
[情報処理装置1の構成]
図3は、情報処理装置1の構成を示す図である。情報処理装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、を有する。制御部13は、取得部131と、計画作成部132と、予約部133と、配車管理部134と、を有する。
【0037】
通信部11は、情報処理装置1が車両端末2又はユーザ端末3との間でデータの送受信をするための通信インターフェースを含む。通信部11は、車両Vから受信した車両Vの電力残量を示すデータを取得部131に入力する。通信部11は、計画作成部132が作成した走行計画を示すデータを車両端末2に送信したりする。
【0038】
通信部11は、ユーザ端末3から受信した配車依頼データを配車管理部134に入力し、配車管理部134から入力された配車要求データを車両端末2に送信する。通信部11は、配車要求データに応じて車両端末2から受信した配車承諾データを配車管理部134に入力する。さらに、通信部11は、予約部133から入力された充電設備の予約データを、充電設備を管理する予約サーバ4に送信する。
【0039】
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びSSD(Solid State Drive)等の記憶媒体を有する。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを記憶する。記憶部12は、計画作成部132が作成した走行計画を車両Vの識別情報に関連付けて記憶する。また、記憶部12は、計画作成部132が走行計画を作成するために使用する各種のデータを記憶する。
【0040】
記憶部12は、例えば、車両Vの蓄電池に充電することができる充電設備の位置を記憶する。具体的には、記憶部12は、充電設備が設置されている施設名及び施設の住所又は緯度・経度を記憶する。記憶部12は、各施設に設置されている充電設備の種類及び台数をさらに記憶してもよい。
【0041】
また、記憶部12は、車両Vの蓄電池の電力残量と車両Vが走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを記憶する。記憶部12は、車両Vの識別情報に関連付けて走行可能距離データを記憶してもよく、車両Vの種別に関連付けて走行可能距離データを記憶してもよい。記憶部12は、車両Vの種別と、車両Vに搭載されている蓄電池の仕様との組み合わせごとに走行可能距離データを記憶してもよい。
【0042】
図4は、走行可能距離データの一例を示す図である。
図4に示す走行可能距離データにおいては、横軸に電力残量が示されており、縦軸に走行可能距離が示されている。電力残量は、例えば満充電のときの電力に対する割合で示される。
図4に示す例においては、1%に相当する電力により車両Vが1kmを走行できるものとしている。
【0043】
記憶部12は、車両Vの過去の日の走行履歴を記憶してもよい。走行履歴においては、日時と車両Vの走行経路とが関連付けられている。走行履歴においては、車両Vに乗客が乗車した日時と場所、及び乗客が降車した日時と場所が含まれていてもよい。記憶部12は、車両Vの過去の充電履歴を記憶してもよい。充電履歴には、充電の日時、充電の種別(急速充電又は普通充電)が含まれる。
【0044】
記憶部12は、車両Vが走行するべき少なくとも1つの走行予約区間を記憶してもよい。具体的には、通信部11が、配車依頼データをユーザ端末3から受信したことに応じて配信要求データを送信した車両Vの車両端末2から配車承諾データを受信した場合、記憶部12は、配信依頼データが示す配車の日時に関連付けて、乗車予定場所から降車予定場所までの走行予約区間を示す配車予定データを記憶する。
【0045】
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)を有する。制御部13は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、取得部131、計画作成部132、予約部133及び配車管理部134として機能する。
【0046】
取得部131は、車両Vの蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得する。取得部131は、例えば車両Vから定期的に電力残量データを取得するが、車両Vから取得した電力残量データを記憶している外部装置から電力残量データを取得してもよい。取得部131は、例えば車両Vの運転手が1日の勤務を開始する前に電力残量データを取得する。取得部131は、取得した電力残量データを計画作成部132に通知する。
【0047】
取得部131は、車両Vの現在位置を示す位置データ、乗車状態を示すデータ、及び走行距離を少なくとも示す走行実績データを取得してもよい。乗車状態を示すデータは、車両Vが空車状態であるか、乗客が乗った実車状態であるか、回送状態であるか等を示すデータである。取得部131は、これらのデータを計画作成部132に通知する。
【0048】
さらに、取得部131は、走行計画を作成するための指示を外部装置から取得してもよい。外部装置は、例えば車両Vの管理者が使用するコンピュータであるが、車両端末2であってもよい。
【0049】
計画作成部132は、車両Vの走行計画を作成する。計画作成部132は、記憶部12に記憶された走行可能距離データを参照して、取得部131が取得した電力残量データが示す電力残量の車両Vが充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、車両Vが充電する充電設備を識別するための情報と車両Vの充電予定日時とを含むVの走行計画を作成する。充電設備を識別するための情報は、充電設備が設置されている施設の名称、充電設備が設置されている場所の住所、充電設備に固有の数字又はテキストの少なくともいずれかを含む。
【0050】
計画作成部132は、通信部11を介して、作成した走行計画を車両端末2に送信したり、情報処理装置1に接続されたディスプレイ又はコンピュータに表示させたりする。すなわち、計画作成部132は、車両Vの運転手又は車両Vの管理者が
図2に示したような画面を見て走行計画を確認できるようにする。計画作成部132は、走行計画を予約部133及び配車管理部134に通知してもよい。
【0051】
計画作成部132は、車両Vが所定の期間内の走行距離を予測することにより、各時点における電力残量を予測した結果にさらに基づいて走行計画を作成してもよい。計画作成部132は、例えば配車予定又は過去の走行履歴に基づいて車両Vが所定の期間内に走行する距離を予測し、各時点における電力残量を予測する。
【0052】
記憶部12に、車両Vの走行予約区間が記憶されている場合、計画作成部132は、記憶部12に記憶された走行予約区間を含む走行計画を作成する。
図2に示す例の場合、10時30分からのJ社からK社までの走行予約区間と、13時30分からのL社からM社までの走行予約区間を含む走行計画が作成されている。
【0053】
計画作成部132は、走行予約区間において車両Vが走行し続けることができるように、走行予約区間を走行している間を除く期間に充電予定日時を含む走行計画を作成する。また、走行予約区間を走行する前に電力残量が不足していることが想定される場合、計画作成部132は、走行予約区間の走行を開始する時点で、走行予約区間を車両が走行するために要する電力が蓄電池に残っている状態になるように決定した充電予定日時を含む走行計画を作成する。計画作成部132は、例えば、走行予約区間の走行が開始する前に充電予定日時が設定された走行計画を作成する。
【0054】
計画作成部132は、充電予定日時を含む走行計画を作成するために、まず、記憶部12に記憶された走行可能距離データを参照することにより、取得部131が取得した電力残量データが示す電力残量の状態の車両Vが、充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定する。計画作成部132は、特定した走行可能な距離と走行予約区間の距離とを比較することにより、走行予約区間の走行が開始する前に充電をすることなく走行予約区間を車両Vが走行できるか否かを判定する。
【0055】
計画作成部132は、特定した走行可能な距離が走行予約区間の距離よりも短い場合、走行予約区間の走行が開始する前に充電をしないと車両Vが走行予約区間を走行できないと判定し、走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に充電予定日時を設定する。計画作成部132は、特定した走行可能な距離が走行予約区間の距離以上であり、走行予約区間の走行が開始する前に充電をしなくても車両Vが走行予約区間を走行できると判定した場合、走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に充電予定日時を設定しないでもよい。
【0056】
ただし、走行予約区間の走行が終了したとしても、走行予約区間が終了した地点から充電設備がある地点まで移動できないと、車両Vが走行不能に陥ってしまう。そこで、計画作成部132は、特定した走行可能な距離が、走行予約区間の距離と、走行予約区間が終了する地点から充電設備がある地点までの距離とを加算した距離よりも短い場合に、走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に充電予定日時を設定してもよい。
【0057】
また、走行予約区間の走行が開始する前に、車両Vが走行予約区間の開始位置まで移動したり、走行予約区間の走行を開始する時刻までの間に他の区間を走行したりすることも想定される。走行可能な距離が走行予約区間の距離以上であっても、このような他の区間の走行により消費される電力が大きいと、走行予約区間を走行中に電力が不足してしまうというおそれがある。
【0058】
そこで、計画作成部132は、走行計画を作成する対象となる車両Vの走行履歴に基づいて、走行予約区間の走行を開始するまでの時間帯における走行累積距離を予測した結果を用いて、走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に充電予定日時を設定するか否かを判定してもよい。すなわち、計画作成部132は、走行履歴に基づいて、走行計画を作成する対象日の複数の時刻それぞれにおける走行累積距離を予測し、予測した走行累積距離と、走行可能距離データが示す走行可能距離とに基づいて決定した充電予定日時を含む走行計画を作成してもよい。計画作成部132は、走行計画を作成する対象となる車両Vと異なる複数の車両Vの走行履歴の統計値を使用して走行累積距離を予測してもよい。
【0059】
具体的には、計画作成部132は、充電設備に到達するまでに走行可能な距離が、予測した走行累積距離と走行予約区間の距離とを加算した距離よりも短い場合に、走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に充電予定日時を設定する。計画作成部132は、充電設備に到達するまでに走行可能な距離が、予測した走行累積距離と、走行予約区間の距離と、走行予約区間が終了する地点から充電設備がある地点までの距離と、を加算した距離よりも短い場合に、走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に充電予定日時を設定してもよい。このように、計画作成部132が走行予定区間の前後の走行距離も考慮して充電予定日時を設定した走行計画を作成することで、車両Vが走行できない状況が発生することを予防できる。
【0060】
計画作成部132は、充電予定日時まで所定の時間以内になった場合に、車両Vの車両端末2に対して充電に関する通知を送信してもよい。所定の時間は、例えば30分である。充電に関する通知は、充電設備の場所と充電を開始するべき時刻とを示す通知である。車両端末2は、通知を受信した場合に、通知の内容をディスプレイに表示したり音声出力したりする。このような通知を運転手が把握することにより、運転手は充電予定日時までに充電をする予定の充電設備がある施設に到着するように移動を開始することができる。ただし、運転手が実車中に通知の音声が出力されると乗客にとって迷惑である。そこで、車両端末2は、実車中である場合には通知を音声出力せず、通知の内容を表示するだけにしてもよい。
【0061】
なお、計画作成部132が通知を送信するタイミングが遅すぎると、運転手が通知の内容を把握してから充電設備に向けて移動を開始しても、充電予定日時までに充電設備に到着できないという事態が生じ得る。そこで、計画作成部132は、例えば、充電予定日時に対して所定の余裕時間だけ前の日時(例えば15分)までに充電設備がある位置に車両Vが到着できない可能性があると判定した場合、充電予定日時まで所定の時間よりも前であっても、その時点で充電に関する通知を送信してもよい。
【0062】
具体的には、計画作成部132は、まず、車両Vの現在位置から充電設備がある施設までの移動に要する時間を算出する。計画作成部132は、算出した時間が、現在時刻から充電予定日時の15分前までの時間よりも長いと判定した場合、充電に関する通知を車両Vの車両端末2に送信する。計画作成部132がこのように動作することで、車両Vが充電予定日時までに充電設備がある施設に到達できなくなる確率を下げることができる。
【0063】
ところで、計画作成部132が走行計画を作成する際に過去の車両Vの走行履歴に基づいて予測した走行距離や走行位置と、車両Vの実際の走行距離や走行位置とは異なることが想定される。そこで、計画作成部132は、取得部131を介して取得した車両Vの実際の走行実績に基づいて走行計画を更新してもよい。計画作成部132は、例えば、実車と空車とが切り替わるたびに、走行計画を更新する。一例として、計画作成部132は、充電予定日時までに車両Vが充電設備に到着できないと判定した場合に、走行計画を更新し、更新後の走行計画を車両端末2に通知する。計画作成部132は、更新後の走行計画を予約部133及び配車管理部134に通知してもよい。
【0064】
計画作成部132は、車両Vの走行実績が示す走行距離が、走行計画を作成する際に想定していた走行予測距離よりも大きく、走行予定区間の走行ができなくなる可能性が生じたと判定した場合に、充電予定日時を早めるように走行計画を更新してもよい。このように計画作成部132が動作することで、走行予定区間において走行できなくなるリスクを低減することができる。
【0065】
逆に、計画作成部132は、車両Vの走行実績が示す走行距離が、走行計画を作成する際に想定していた走行予測距離よりも小さく、走行予定区間の走行を開始する前に充電をしなくても走行予定区間を走行できると判定した場合に、充電予定日時を遅らせたり、充電する予定を取り消したりしてもよい。計画作成部132は、後述する予約部133に予定を取り消したことを通知して、充電設備の予約をキャンセルしてもよい。このように計画作成部132が動作することで、車両Vが充電設備に立ち寄って充電をすることによる時間のロスを防ぐことができる。
【0066】
計画作成部132は、取得部131から入力された乗車状態を示すデータに基づいて、乗車状態が、車両Vに乗客が乗っている実車状態から車両Vに乗客が乗っていない空車状態に変化したことに応じて、走行計画を更新してもよい。計画作成部132がこのように動作することで、実車中に走行計画が更新されることで運転手の集中力が低下することを防げる。
【0067】
ところで、急速充電の回数が多いと蓄電池が劣化しやすくなる。そこで、急速充電の回数をできるだけ減らすべく、計画作成部132は、過去の走行履歴に基づいて十分な充電時間を確保できると判定した場合、普通充電をする計画を含む走行計画を作成してもよい。計画作成部132は、記憶部12に記憶された過去の充電履歴に基づいて、車両Vの蓄電池の劣化度が所定のレベル未満になっていると判定した場合、蓄電池の劣化度が所定のレベル以上である場合よりも急速充電の頻度が低くなる走行計画を作成してもよい。このような計画を計画作成部132が作成することで、蓄電池の劣化を抑制することができる。
【0068】
計画作成部132は、電力の価格に基づいて充電予定日時を決定してもよい。電力の価格は、需要と供給のバランスによって変動する。また、天候によって太陽光発電や風力発電の発電量が変動する。計画作成部132は、これらの変動要因に基づいて、電力の価格が閾値以下であると推定される時間帯を優先的に充電予定日時に決定してもよい。電力の市場取引価格が毎日の午前中に公表される場合、計画作成部132は、電力の市場取引価格が公表されたことに応じて、市場取引価格が相対的に低い時間帯を充電予定日時に決定してもよい。具体的には、計画作成部132は、市場取引価格を取得部131が取得したことに応じて、充電予定日時を決定してもよい。このように計画作成部132が動作することで、充電に要する費用を抑えることができる。
【0069】
予約部133は、計画作成部132が作成した走行計画に基づいて、充電予定日時に車両Vが充電することが想定されている充電設備で車両Vが充電するための予約を行う。予約部133は、通信部11を介して、車両Vの識別情報と充電予定日時とを含む予約情報を予約サーバ4に送信することで充電設備を予約する。予約部133は、走行計画を見た車両Vの運転手から所定の指示を受けた場合に充電設備で車両が充電するための予約を行ってもよい。
【0070】
図5は、運転手が充電設備を予約するための画面を示す図である。
図5(a)は、11時50分の時点で車両端末2に表示された画面を示している。
図5(a)においては、10時から予定されていた急速充電は終了しており、破線で示されている。
図5(a)に示す充電計画においては、12時30分から充電をする予定になっているが、車両Vが予定よりも早く充電設備の場所まで到着できそうな場合、運転手は充電開始を早めたくなることが想定される。
【0071】
そこで、運転手が「今すぐ予約」というボタンを押すと、
図5(b)の画面に遷移して、さらに「今すぐ予約」というボタンが押されると、車両端末2は、情報処理装置1に対して予約依頼データを送信する。
【0072】
予約部133は、通信部11を介して予約依頼データを受信した場合、予約依頼データを受信した時点の車両Vの現在位置から最も近い位置の充電設備のうち、予約が可能な充電設備を予約する。予約部133は、予約が完了した場合、充電設備が設置された施設名と予約時刻を含む予約完了データを車両端末2に送信する。予約部133は、車両Vの現在位置から充電設備までの距離に基づいて車両Vが充電設備に到着する予定の時刻を算出し、算出した時刻を予約時刻としてもよい。
【0073】
車両端末2は、予約完了データを受信すると、
図5(c)のように、予約が成立したことを示す画面を表示する。
図5(c)の画面において「充電場所に向かう」というボタンが押されると、車両端末2は、車両Vの現在位置から充電場所までのルートを表示してもよい。
【0074】
予約部133は、走行計画が更新されたことにより、予約した充電設備に予約した時刻に車両が到着できなくなった場合に予約の内容を変更してもよい。予約部133は、例えば、更新前の走行計画が示す充電予定日時に充電設備を予約していた場合、当該予約の日時を更新後の走行計画が示す充電予定日時に変更する。
【0075】
配車管理部134は、ユーザ端末3から配車依頼データを受けた場合に配車する車両Vを決定する。具体的には、配車管理部134は、車両Vへの乗車を希望するユーザ(すなわちユーザ端末3を使用するユーザ)からの配車依頼に基づいて車両Vに配車要求を送信する。より具体的には、配車管理部134は、通信部11を介してユーザ端末3から配車依頼データを受信した場合、配車依頼データが示す乗車希望日時から、乗車希望区間においてユーザを乗せることができる車両Vの車両端末2に対して配車要求データを送信する。
【0076】
乗車希望日時が、車両Vの充電予定日時に近かったり、充電予定日時と重なっていたりする場合に車両Vを配車してしまうと、車両Vが予定どおりに充電できず、走行に支障が生じるおそれがある。そこで、配車管理部134は、車両Vが乗車希望区間の走行期間が充電予定日時と重ならないことを条件として配車要求データを車両Vに送信する。
【0077】
一例として、配車管理部134は、配車依頼データが示す乗車希望区間が、車両Vの現在位置と、走行計画が示す車両Vが充電する予定の充電設備との間にあることを条件として車両Vに配車要求データを送信する。配車管理部134は、乗車位置から降車位置への向きが、現在位置から充電予定位置への向きと一致していることを条件として車両Vに配車要求データを送信してもよい。
【0078】
図6は、配車管理部134の動作を説明するための図である。
図6(a)は、乗車希望区間が、車両Vの現在位置と充電予定位置との間にあり、かつ乗車位置から降車位置への向きが、現在位置から充電予定位置への向きと一致している場合を示している。このような場合、車両Vが乗車希望区間においてユーザを乗せたとしても、現在位置から充電予定位置まで到着するまでに要する時間に大きな影響が生じないと考えられることから、配車管理部134は、車両Vに配車要求データを送信する。
【0079】
図6(b)は、乗車希望区間が、車両Vの現在位置と充電予定位置との間にあるが、乗車位置から降車位置への向きが、現在位置から充電予定位置への向きと一致していない場合を示している。このような場合、車両Vが乗車希望区間においてユーザを乗せることにより、充電予定位置に到着するまでに要する時間に大きな影響が生じることから、配車管理部134は、車両Vに配信要求データを送信しない。ただし、配車管理部134は、このような乗車希望区間においてユーザを乗せたとしても車両Vが充電予定日時までに充電予定位置に到着すると判定した場合、車両Vに配車要求データを送信してもよい。
【0080】
図6(c)は、乗車希望区間が、車両Vの現在位置と充電予定位置との間にない場合を示している。このような場合、車両Vが乗車希望区間においてユーザを乗せると、現在位置から充電予定位置まで到着するまでに要する時間に大きな影響が生じると考えられることから、配車管理部134は、車両Vに配車要求データを送信しない。
【0081】
このように、配車管理部134は、配車依頼が示す乗車希望区間が、車両Vの現在位置と、走行計画が示す車両Vが充電する予定の充電設備との間にあるとしても、乗車希望区間を車両Vが走行することにより、現在位置から充電設備までの所要時間が所定の時間以上長くなる場合に、車両Vに配車要求データを送信しないようにしてもよい。所定の時間は、例えば現在位置から充電設備までの所要時間の10%の時間である。
【0082】
所定の時間は、車両Vが充電予定位置に到着する予定の時刻と、充電予定日時との差の時間であってもよい。すなわち、配車管理部134は、車両Vが乗車希望区間においてユーザを乗せることで、車両Vが充電予定位置に到着するべき時刻に対して余裕がある時間以上に遅延することが想定される場合、車両Vに配車要求データを送信しない。配車管理部134がこのように動作することで、車両Vが充電予定日時に間に合わなくなることを防げる。
【0083】
ところで、運転手が、充電予定日時までに充電予定位置に到着することよりも乗客を乗せることを優先させたいという場合もある。そこで、配車管理部134は、運転手の操作に基づいて車両端末2から配車受付を希望するという通知を受けた場合、配車依頼データが示す乗車希望区間が、車両Vの現在位置と、走行計画が示す車両Vが充電する予定の充電設備との間にないとしても、配車要求データを車両端末2に送信してもよい。
【0084】
図7は、充電予定日時が近づいた時点で車両端末2に表示される画面の例を示す図である。
図7(a)に示すように、車両端末2は、充電予定日時が近づいてきたことを示す画面を表示する。この画面において、運転手が「充電場所に向かう」というボタンを押すと、
図7(b)に示すように、車両端末2は、現在位置から充電予定位置までのルートを示す地図を表示する。この画面において、車両端末2は、配車受付を再開することを設定するための「配車受付再開」ボタンを表示している。運転手が「配車受付再開」ボタンを押すと、車両端末2は、配車希望通知データを情報処理装置1に送信する。配車管理部134は、配車希望通知データを受信した場合、充電予定日時が近づいているとしても、配車要求データを車両端末2に送信する。
【0085】
[情報処理装置1における処理の流れ]
図8は、情報処理装置1が走行計画を作成する処理の流れを示すフローチャートである。
図8に示すフローチャートは、情報処理装置1が外部装置から走行計画を作成する指示を取得した時点から開始している。情報処理装置1は、外部装置からの指示によらず、車両Vが走行を開始する前の所定の時刻から
図8に示すフローチャートの処理を開始してもよい。また、情報処理装置1は、車両Vが走行を開始した後に
図8に示すフローチャートの処理を繰り返してもよい。
【0086】
取得部131は、走行計画を作成する対象となる車両Vを選択し、選択した車両Vの電力残量データを取得する(S11)。続いて、計画作成部132は、記憶部12に記憶されている走行可能距離データを参照し、電力残量データに基づいて、車両Vが走行可能な距離を特定する(S12)。また、計画作成部132は、車両Vに関連付けて記憶部12に記憶されている配車予定データを参照することにより、予定走行区間と当該予定走行区間を走行するべき時刻を特定する(S13)。
【0087】
続いて、計画作成部132は、S12で特定した走行可能距離と、S13で特定した予定走行区間の内容とに基づいて、予定走行区間を走行する前に車両Vに充電が必要か否かを判定する(S14)。具体的には、計画作成部132は、例えば車両Vの過去の走行履歴に基づいて、車両Vが走行を開始してから予定走行区間の走行を開始するまでの時間に走行すると予測される距離を算出する。計画作成部132は、S12で特定した走行可能距離から算出した距離を減算した後の走行可能距離が、予定走行区間の距離よりも長いか否かに基づいて、予定走行区間を走行する前に車両Vに充電が必要か否かを判定する。
【0088】
計画作成部132は、走行可能距離が予定走行区間の距離、又は予定走行区間の距離に所定のマージンを加えた距離よりも短く、車両Vが予定走行区間を走行し切れないと判定した場合、予定走行区間の前に充電予定日時を設定する(S15)。計画作成部132は、走行可能距離が予定走行区間の距離以上、又は予定走行区間の距離に所定のマージンを加えた距離以上であり、車両Vが予定走行区間を走行し切れると判定した場合、予定走行区間の後に充電予定日時を設定する(S16)。
【0089】
続いて、予約部133は、運転手が充電予定日時に充電する確度が閾値以上の高さであるか否かを判定する(S17)。予約部133は、例えば、予定走行区間の走行を開始する時刻における走行可能距離が短ければ短いほど確度を高く算出する。一例として、予約部133は、予定走行区間の走行を開始する時刻における走行可能距離がゼロであれば確度を100%とし、予定走行区間の走行を開始する時刻における走行可能距離が走行予定区間の距離と同じであれば確度を70%とする。
【0090】
予約部133は、確度が閾値以上(例えば70%以上)であると判定した場合(S17においてYES)、走行予定区間の走行を開始する前に車両Vがいると予測される場所から所定の範囲内の充電設備を予約する(S18)。予約部133は、確度が閾値未満であると判定した場合(S17においてNO)、充電設備を予約しない。
【0091】
制御部13は、他の車両Vの走行計画を作成する必要があるか否かを判定する(S19)。他の車両Vの走行計画を作成する必要がある場合(S19においてYES)、制御部13は、S11からS19までの処理を繰り返す。他の車両Vの走行計画を作成する必要がない場合(S19においてNO)、制御部13は、走行計画を作成する処理を終了する。
【0092】
図9は、情報処理装置1が配車依頼データを取得した場合の処理の流れを示すフローチャートである。配車管理部134は、配車依頼データを取得すると(S21)、予め登録された複数の車両Vから1台の車両Vを選択する(S22)。配車管理部134は、車両Vに関連付けて記憶部12に記憶された走行計画を参照し、配車依頼データが示す乗車希望時刻の前の第1所定時間以内、及び乗車希望時刻の後の第2所定時間以内に、車両Vが充電する予定があるか否かを判定する(S23)。
【0093】
第1所定時間は、充電に要する時間と、充電する場所から乗車希望場所まで移動するために要する時間とを合算した時間であり、例えば60分である。第2所定時間は、乗車希望場所から降車希望場所までの乗車時間と、降車希望場所から充電設備の場所まで移動するために要する時間とを合算した時間である。
【0094】
配車管理部134は、車両Vが充電する予定があると判定した場合(S23においてYES)、配車依頼データが示す乗車希望区間が、車両Vが充電設備に移動する途中であるか否かを判定する(S24)。乗車区間が、車両Vが充電設備に移動する途中である場合(S24においてYES)、配車管理部134は、乗車区間において乗客を乗せても充電設備の予約時間に間に合うか否かを判定する(S25)。配車管理部134は、予約時間に間に合うと判定した場合、配車要求データを車両Vに送信する(S26)。配車管理部134は、車両Vから配車承諾データを受信すると(S27においてYES)、配車処理を終了する。
【0095】
配車管理部134は、S23において充電予定がないと判定した場合(S23においてNO)、配車要求データを車両Vに送信する。配車管理部134は、S24、S25、S27においてNOと判定した場合、S22に戻って、他の車両Vを選択し、S23からS27までの処理を繰り返す。
【0096】
[情報処理装置1による効果]
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置1は、車両Vに搭載された蓄電池の電力残量と車両Vが走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、車両Vが充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、車両Vが充電する充電設備の位置と車両Vの充電予定日時とを含む走行計画を作成する。情報処理装置1がこのような走行計画を作成し、運転手が走行計画を把握することで、運転手は適切なタイミングで車両Vを充電することができる。その結果、車両Vが走行できなくなる確率を下げることができる。
【0097】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。具体的には、情報処理装置1は予約部133及び配車管理部134を有しておらず、他の装置が予約部133及び配車管理部134を有しており、情報処理装置1は他の装置と連携して動作してもよい。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0098】
1 情報処理装置
2 車両端末
3 ユーザ端末
4 予約サーバ
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
131 取得部
132 計画作成部
133 予約部
134 配車管理部
【手続補正書】
【提出日】2023-07-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の蓄電池に充電することができる充電設備の位置を示す位置データと、前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データと、前記車両の過去の日の走行履歴と、前記車両が走行するべき走行予約区間と、を記憶する記憶部と、
前記蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得する取得部と、
前記走行可能距離データを参照して、前記取得部が取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が前記充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成する計画作成部と、
を有し、
前記計画作成部は、前記車両が走行可能な距離が、前記走行履歴に基づいて予測した前記車両の走行累積距離と、前記走行予約区間の距離と、を加算した距離よりも短い場合に、前記走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に前記充電予定日時を設定する、
情報処理装置。
【請求項2】
車両の蓄電池に充電することができる充電設備の位置を示す位置データと、前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データと、前記車両の過去の日の走行履歴と、前記車両が走行するべき走行予約区間と、を記憶する記憶部と、
前記蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得する取得部と、
前記走行可能距離データを参照して、前記取得部が取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が前記充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成する計画作成部と、
を有し、
前記計画作成部は、前記車両が走行可能な距離が、前記走行履歴に基づいて予測した前記走行予約区間を走行するまでの前記車両の走行累積距離と、前記走行予約区間の距離と、前記走行予約区間が終了する地点から前記充電設備がある地点までの距離と、を加算した距離よりも短い場合に、前記走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に前記充電予定日時を設定する、
情報処理装置。
【請求項3】
車両の蓄電池に充電することができる充電設備の位置を示す位置データと、前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データと、前記車両が走行するべき走行予約区間と、を記憶する記憶部と、
前記蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得する取得部と、
前記走行可能距離データを参照して、前記取得部が取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が前記充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成する計画作成部と、
を有し、
前記計画作成部は、前記車両が走行可能な距離が、前記走行予約区間の距離よりも短い場合に、前記走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に前記充電予定日時を設定する、
情報処理装置。
【請求項4】
車両の蓄電池に充電することができる充電設備の位置を示す位置データと、前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データと、前記車両が走行するべき走行予約区間と、を記憶する記憶部と、
前記蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得する取得部と、
前記走行可能距離データを参照して、前記取得部が取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が前記充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成する計画作成部と、
を有し、
前記計画作成部は、前記車両が走行可能な距離が、前記走行予約区間の距離と、走行予約区間が終了する地点から充電設備がある地点までの距離と、を加算した距離よりも短い場合に、走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に前記充電予定日時を設定する、
情報処理装置。
【請求項5】
車両の蓄電池に充電することができる充電設備の位置を示す位置データと、前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データと、前記蓄電池の過去の充電履歴と、を記憶する記憶部と、
前記蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得する取得部と、
前記走行可能距離データを参照して、前記取得部が取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が前記充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成する計画作成部と、
を有し、
前記計画作成部は、前記記憶部に記憶された前記充電履歴に基づいて、前記蓄電池の劣化度が所定のレベル未満になっていると判定した場合、前記蓄電池の劣化度が所定のレベル以上である場合よりも急速充電の頻度が低くなる前記走行計画を作成する、
情報処理装置。
【請求項6】
車両の蓄電池に充電することができる充電設備の位置を示す位置データと、前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データと、を記憶する記憶部と、
前記蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得する取得部と、
前記走行可能距離データを参照して、前記取得部が取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が前記充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成する計画作成部と、
を有し、
前記計画作成部は、前記充電予定日時まで所定の時間以内になった場合に、前記車両に対して充電に関する通知を送信し、前記充電予定日時に対して所定の余裕時間だけ前の日時までに前記充電設備がある位置に前記車両が到着できない可能性があるという判定をした場合、前記充電予定日時まで所定の時間よりも前であっても、前記判定をした時点で前記通知を送信する、
情報処理装置。
【請求項7】
車両の蓄電池に充電することができる充電設備の位置を示す位置データと、前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データと、を記憶する記憶部と、
前記蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得する取得部と、
前記走行可能距離データを参照して、前記取得部が取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が前記充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成する計画作成部と、
前記車両への乗車を希望するユーザからの配車依頼に基づいて前記車両に配車要求を送信する配車管理部と、
を有し、
前記配車管理部は、前記配車依頼が示す乗車希望区間が、前記車両の現在位置と、前記走行計画が示す前記車両が充電する予定の前記充電設備との間にあることを条件として前記車両に前記配車要求を送信する、
情報処理装置。
【請求項8】
前記計画作成部は、前記走行予約区間を走行している間を除く期間に前記充電予定日時を含む前記走行計画を作成する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記計画作成部は、前記走行予約区間の走行を開始する時点で、前記走行予約区間を前記車両が走行するために要する電力が前記蓄電池に残っている状態になるように決定した前記充電予定日時を含む前記走行計画を作成する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記計画作成部が作成した前記走行計画に基づいて、前記充電設備で前記車両が充電するための予約を行う予約部をさらに有する、
請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記車両の運転手から所定の指示を受けた場合に前記充電設備で前記車両が充電するための予約を行う予約部をさらに有する、
請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記取得部は、前記車両の走行実績をさらに取得し、
前記計画作成部は、前記走行実績に基づいて前記走行計画を更新し、
前記予約部は、前記走行計画が更新されたことにより、予約した前記充電設備に予約した時刻に前記車両が到着できなくなった場合に予約の内容を変更する、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記配車管理部は、前記配車依頼が示す乗車希望区間が、前記車両の現在位置と、前記走行計画が示す前記車両が充電する予定の前記充電設備との間にあるとしても、前記乗車希望区間を前記車両が走行することにより、前記現在位置から前記充電設備までの所要時間が所定の時間以上長くなる場合に、前記車両に前記配車要求を送信しない、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記取得部は前記車両の乗車状態をさらに取得し、
前記計画作成部は、前記乗車状態が、前記車両に乗客が乗っている実車状態から前記車両に乗客が乗っていない空車状態に変化したことに応じて、前記走行計画を更新する、
請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記計画作成部は、電力の市場取引価格が公表されたことに応じて、市場取引価格が相対的に低い時間帯を前記充電予定日時に決定する、
請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項16】
コンピュータが実行する、
車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、
前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、
記憶部に記憶された前記車両の過去の日の走行履歴と、前記車両が走行するべき走行予約区間と、を参照して、前記車両が走行可能な距離が、前記走行履歴に基づいて予測した前記車両の走行累積距離と、前記走行予約区間の距離と、を加算した距離よりも短い場合に、前記走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に前記充電予定日時を設定するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項17】
コンピュータが実行する、
車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、
前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、
記憶部に記憶された前記車両の過去の日の走行履歴と、前記車両が走行するべき走行予約区間と、を参照して、前記車両が走行可能な距離が、前記走行履歴に基づいて予測した前記走行予約区間を走行するまでの前記車両の走行累積距離と、前記走行予約区間の距離と、前記走行予約区間が終了する地点から前記充電設備がある地点までの距離と、を加算した距離よりも短い場合に、前記走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に前記充電予定日時を設定するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項18】
コンピュータが実行する、
車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、
前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、
記憶部に記憶された前記車両が走行するべき走行予約区間を参照することにより、前記車両が走行可能な距離が、前記走行予約区間の距離よりも短い場合に、前記走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に前記充電予定日時を設定するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項19】
コンピュータが実行する、
車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、
前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、
記憶部に記憶された前記車両が走行するべき走行予約区間を参照することにより、前記車両が走行可能な距離が、前記走行予約区間の距離と、走行予約区間が終了する地点から充電設備がある地点までの距離と、を加算した距離よりも短い場合に、走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に前記充電予定日時を設定するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項20】
コンピュータが実行する、
車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、
前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、
記憶部に記憶された前記蓄電池の過去の充電履歴に基づいて、前記蓄電池の劣化度が所定のレベル未満になっていると判定した場合、前記蓄電池の劣化度が所定のレベル以上である場合よりも急速充電の頻度が低くなる前記走行計画を作成するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項21】
コンピュータが実行する、
車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、
前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、
前記充電予定日時まで所定の時間以内になった場合に、前記車両に対して充電に関する通知を送信し、前記充電予定日時に対して所定の余裕時間だけ前の日時までに前記充電設備がある位置に前記車両が到着できない可能性があるという判定をした場合、前記充電予定日時まで所定の時間よりも前であっても、前記判定をした時点で前記通知を送信するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項22】
コンピュータが実行する、
車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、
前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、
前記車両への乗車を希望するユーザからの配車依頼に基づいて、前記配車依頼が示す乗車希望区間が、前記車両の現在位置と、前記走行計画が示す前記車両が充電する予定の前記充電設備との間にあることを条件として前記車両に配車要求を送信するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項23】
コンピュータに、
車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、
前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、
記憶部に記憶された前記車両の過去の日の走行履歴と、前記車両が走行するべき走行予約区間と、を参照して、前記車両が走行可能な距離が、前記走行履歴に基づいて予測した前記車両の走行累積距離と、前記走行予約区間の距離と、を加算した距離よりも短い場合に、前記走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に前記充電予定日時を設定するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項24】
コンピュータに、
車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、
前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、
記憶部に記憶された前記車両の過去の日の走行履歴と、前記車両が走行するべき走行予約区間と、を参照して、前記車両が走行可能な距離が、前記走行履歴に基づいて予測した前記走行予約区間を走行するまでの前記車両の走行累積距離と、前記走行予約区間の距離と、前記走行予約区間が終了する地点から前記充電設備がある地点までの距離と、を加算した距離よりも短い場合に、前記走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に前記充電予定日時を設定するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項25】
コンピュータに、
車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、
前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、
記憶部に記憶された前記車両が走行するべき走行予約区間を参照することにより、前記車両が走行可能な距離が、前記走行予約区間の距離よりも短い場合に、前記走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に前記充電予定日時を設定するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項26】
コンピュータに、
車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、
前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、
記憶部に記憶された前記車両が走行するべき走行予約区間を参照することにより、前記車両が走行可能な距離が、前記走行予約区間の距離と、走行予約区間が終了する地点から充電設備がある地点までの距離と、を加算した距離よりも短い場合に、走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に前記充電予定日時を設定するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項27】
コンピュータに、
車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、
前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、
記憶部に記憶された前記蓄電池の過去の充電履歴に基づいて、前記蓄電池の劣化度が所定のレベル未満になっていると判定した場合、前記蓄電池の劣化度が所定のレベル以上である場合よりも急速充電の頻度が低くなる前記走行計画を作成するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項28】
コンピュータに、
車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、
前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、
前記充電予定日時まで所定の時間以内になった場合に、前記車両に対して充電に関する通知を送信し、前記充電予定日時に対して所定の余裕時間だけ前の日時までに前記充電設備がある位置に前記車両が到着できない可能性があるという判定をした場合、前記充電予定日時まで所定の時間よりも前であっても、前記判定をした時点で前記通知を送信するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項29】
コンピュータに、
車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、
前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、
前記車両への乗車を希望するユーザからの配車依頼に基づいて、前記配車依頼が示す乗車希望区間が、前記車両の現在位置と、前記走行計画が示す前記車両が充電する予定の前記充電設備との間にあることを条件として前記車両に配車要求を送信するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の蓄電池に充電することができる充電設備の位置を示す位置データと、前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データと、前記車両の過去の日の走行履歴と、前記車両が走行するべき走行予約区間と、を記憶する記憶部と、
前記蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得する取得部と、
前記走行可能距離データを参照して、前記取得部が取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が前記充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成する計画作成部と、
を有し、
前記計画作成部は、前記車両が走行可能な距離が、前記走行履歴に基づいて予測した前記車両の走行累積距離と、前記走行予約区間の距離と、を加算した距離よりも短い場合に、前記走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に前記充電予定日時を設定する、
情報処理装置。
【請求項2】
車両の蓄電池に充電することができる充電設備の位置を示す位置データと、前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データと、前記車両の過去の日の走行履歴と、前記車両が走行するべき走行予約区間と、を記憶する記憶部と、
前記蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得する取得部と、
前記走行可能距離データを参照して、前記取得部が取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が前記充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成する計画作成部と、
を有し、
前記計画作成部は、前記車両が走行可能な距離が、前記走行履歴に基づいて予測した前記走行予約区間を走行するまでの前記車両の走行累積距離と、前記走行予約区間の距離と、前記走行予約区間が終了する地点から前記充電設備がある地点までの距離と、を加算した距離よりも短い場合に、前記走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に前記充電予定日時を設定する、
情報処理装置。
【請求項3】
前記計画作成部は、前記走行予約区間を走行している間を除く期間に前記充電予定日時を含む前記走行計画を作成する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記計画作成部は、前記走行予約区間の走行を開始する時点で、前記走行予約区間を前記車両が走行するために要する電力が前記蓄電池に残っている状態になるように決定した前記充電予定日時を含む前記走行計画を作成する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記計画作成部が作成した前記走行計画に基づいて、前記充電設備で前記車両が充電するための予約を行う予約部をさらに有する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記車両の運転手から所定の指示を受けた場合に前記充電設備で前記車両が充電するための予約を行う予約部をさらに有する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記取得部は、前記車両の走行実績をさらに取得し、
前記計画作成部は、前記走行実績に基づいて前記走行計画を更新し、
前記予約部は、前記走行計画が更新されたことにより、予約した前記充電設備に予約した時刻に前記車両が到着できなくなった場合に予約の内容を変更する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得部は前記車両の乗車状態をさらに取得し、
前記計画作成部は、前記乗車状態が、前記車両に乗客が乗っている実車状態から前記車両に乗客が乗っていない空車状態に変化したことに応じて、前記走行計画を更新する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記計画作成部は、電力の市場取引価格が公表されたことに応じて、市場取引価格が相対的に低い時間帯を前記充電予定日時に決定する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータが実行する、
車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、
前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、
記憶部に記憶された前記車両の過去の日の走行履歴と、前記車両が走行するべき走行予約区間と、を参照して、前記車両が走行可能な距離が、前記走行履歴に基づいて予測した前記車両の走行累積距離と、前記走行予約区間の距離と、を加算した距離よりも短い場合に、前記走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に前記充電予定日時を設定するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータが実行する、
車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、
前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、
記憶部に記憶された前記車両の過去の日の走行履歴と、前記車両が走行するべき走行予約区間と、を参照して、前記車両が走行可能な距離が、前記走行履歴に基づいて予測した前記走行予約区間を走行するまでの前記車両の走行累積距離と、前記走行予約区間の距離と、前記走行予約区間が終了する地点から前記充電設備がある地点までの距離と、を加算した距離よりも短い場合に、前記走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に前記充電予定日時を設定するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータに、
車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、
前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、
記憶部に記憶された前記車両の過去の日の走行履歴と、前記車両が走行するべき走行予約区間と、を参照して、前記車両が走行可能な距離が、前記走行履歴に基づいて予測した前記車両の走行累積距離と、前記走行予約区間の距離と、を加算した距離よりも短い場合に、前記走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に前記充電予定日時を設定するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項13】
コンピュータに、
車両の蓄電池の電力残量を示す電力残量データを取得するステップと、
前記蓄電池の電力残量と前記車両が走行可能な距離との関係を示す走行可能距離データを参照して、取得した前記電力残量データが示す電力残量の前記車両が充電設備で充電するまでに走行可能な距離を特定することにより、前記車両が充電する前記充電設備を識別するための情報と前記車両の充電予定日時とを含む前記車両の走行計画を作成するステップと、
記憶部に記憶された前記車両の過去の日の走行履歴と、前記車両が走行するべき走行予約区間と、を参照して、前記車両が走行可能な距離が、前記走行履歴に基づいて予測した前記走行予約区間を走行するまでの前記車両の走行累積距離と、前記走行予約区間の距離と、前記走行予約区間が終了する地点から前記充電設備がある地点までの距離と、を加算した距離よりも短い場合に、前記走行予約区間の走行が開始する前の時間帯に前記充電予定日時を設定するステップと、
を実行させるためのプログラム。