(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024086053
(43)【公開日】2024-06-27
(54)【発明の名称】アダプター、投射ユニット、及びスタンド
(51)【国際特許分類】
G03B 21/14 20060101AFI20240620BHJP
H04N 5/74 20060101ALI20240620BHJP
G03B 21/00 20060101ALI20240620BHJP
【FI】
G03B21/14 E
H04N5/74 Z
G03B21/00 D
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022200937
(22)【出願日】2022-12-16
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼嶺 雄作
(72)【発明者】
【氏名】田林 孝介
(72)【発明者】
【氏名】芥川 佳世
【テーマコード(参考)】
2K203
5C058
【Fターム(参考)】
2K203FB04
2K203FB05
2K203FB06
2K203KA02
2K203KA06
2K203KA10
2K203KA73
2K203KA78
2K203KA93
2K203LA06
2K203LA12
2K203LA26
2K203MA23
5C058BA35
5C058EA02
(57)【要約】
【課題】設置自由度を高めることが可能な、アダプター、投射ユニット、及びスタンドを提供する。
【解決手段】天井300に設けられた電気的接点310、及び、スタンドに設けられた電気的接点、と着脱可能な第1端子210と、第1端子210を介して画像光Lを投射するプロジェクター100に電気を供給すると共に、プロジェクター100と接続された第2端子220と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁に設けられた第1電気的接点、及び、スタンドに設けられた第2電気的接点、と着脱可能な第1端子と、
前記第1端子を介して画像光を投射するプロジェクターに電気を供給すると共に、前記プロジェクターと接続された第2端子と、
を備える、アダプター。
【請求項2】
請求項1に記載のアダプターであって、
前記第1端子と前記第2端子とが設けられている接続部と、
前記接続部から前記プロジェクターの筐体に沿って延出する延出部と、をさらに備え、
前記延出部には、前記筐体の吸気口に対応する位置に配置された開口孔が設けられている、アダプター。
【請求項3】
請求項1に記載のアダプターであって、
前記第1端子と前記第2端子とが設けられている接続部と、
前記接続部から前記プロジェクターの筐体に沿って延出する延出部と、をさらに備え、
前記延出部は、前記プロジェクターが有する照明装置に対応する位置に配置された開口孔が設けられている、アダプター。
【請求項4】
画像光を投射するプロジェクターと、
壁に設けられた第1電気的接点、及び、スタンドに設けられた第2電気的接点、と着脱可能なアダプターと、
を備え、
前記アダプターは、前記プロジェクターと着脱可能に配置される、投射ユニット。
【請求項5】
請求項4に記載の投射ユニットであって、
前記アダプターは、前記第1電気的接点と接続された場合に前記第1電気的接点から電気が供給され、前記第2電気的接点と接続された場合に前記第2電気的接点から電気が供給される第1端子と、
前記第1端子を介して前記プロジェクターに電気を供給するとともに、前記プロジェクターと接続された第2端子と、を有し、
前記プロジェクターの筐体には、凹部が設けられており、
前記凹部に、前記第2端子と接続するとともに前記第2端子から電気が供給される第3端子が配置されている、投射ユニット。
【請求項6】
請求項5に記載の投射ユニットであって、
前記アダプターは、凸部を有し、
前記凸部に前記第2端子が設けられている、投射ユニット。
【請求項7】
第1電気的接点を有するスタンドと、
壁に設けられた第2電気的接点、及び、前記スタンドに設けられた前記第1電気的接点、と着脱可能なアダプターと、を備え、
前記アダプターは、
前記第1電気的接点と接続された場合に前記第1電気的接点から電気が供給され、前記第2電気的接点と接続された場合に前記第2電気的接点から電気が供給される第1端子と、
画像光を投射するプロジェクターと接続されるとともに、前記第1端子を介して前記プロジェクターに電気を供給する第2端子と、を有する、投射ユニット。
【請求項8】
請求項7に記載の投射ユニットであって、
前記アダプターは、
前記第1端子と前記第2端子とが設けられている接続部と、
前記接続部から前記プロジェクターの筐体に沿って延出する延出部と、をさらに備え、
前記延出部には、前記筐体の吸気口に対応する位置に配置された開口孔が設けられている、投射ユニット。
【請求項9】
請求項7に記載の投射ユニットであって、
前記アダプターは、
前記第1端子と前記第2端子とが設けられている接続部と、
前記接続部から前記プロジェクターの筐体に沿って延出する延出部と、をさらに備え、
前記延出部は、前記プロジェクターが有する照明装置に対応する位置に配置された開口孔が設けられている、投射ユニット。
【請求項10】
壁に設けられた第1電気的接点と着脱可能であり、画像光を投射するプロジェクターが設置されるアダプターと、
前記アダプターを支持する脚部と、
設置面に設置され、前記脚部を支持する設置部と、
を備え、
前記アダプター及び前記脚部の一方は、第2電気的接点を有する、スタンド。
【請求項11】
請求項10に記載のスタンドであって、
前記第2電気的接点は前記脚部に設けられ、
前記アダプターは、前記壁に設けられた前記第1電気的接点と接続可能な第1端子を有し、前記脚部から着脱可能に配置される、スタンド。
【請求項12】
壁に設けられた第1電気的接点と着脱可能な第1端子を有するアダプターと、
前記第1端子と着脱可能な第2電気的接点を有するスタンドと、
前記アダプターと着脱可能であり、前記アダプターを介して前記第1電気的接点または前記第2電気的接点から電気が供給されるプロジェクターと、
を備える、投射ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アダプター、投射ユニット、及びスタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、室内の天井に配置された電力供給用のコンセントとプロジェクターとを引っ掛けプラグを介して互いに固定し、電力供給用のコンセントからプロジェクターを駆動するための電力を供給しているプロジェクター装置が開示されている。
【0003】
特許文献2には、首振り状に揺動可能な架台に、画像光を投射するプロジェクターを載置することができる角度調整台装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-233692号公報
【特許文献2】特開2005-121918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、室内の天井に配置された電力供給用のコンセントから電気が供給されるため、プロジェクターを天井以外に配置することができないという課題がある。また、特許文献2に記載の技術では、天井にプロジェクターを固定する部分がなかったり、天井に電力供給用のコンセントがなかったりして、容易に天井にプロジェクターを配置することができないという課題がある。即ち、プロジェクターの設置自由度が低いという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
アダプターは、壁に設けられた第1電気的接点、及び、スタンドに設けられた第2電気的接点、と着脱可能な第1端子と、前記第1端子を介して画像光を投射するプロジェクターに電気を供給すると共に、前記プロジェクターと接続された第2端子と、を備える。
【0007】
投射ユニットは、画像光を投射するプロジェクターと、壁に設けられた第1電気的接点、及び、スタンドに設けられた第2電気的接点、と着脱可能なアダプターと、を備え、前記アダプターは、前記プロジェクターと着脱可能に配置される。
【0008】
投射ユニットは、第1電気的接点を有するスタンドと、壁に設けられた第2電気的接点、及び、前記スタンドに設けられた前記第1電気的接点、と着脱可能なアダプターと、を備え、前記アダプターは、前記第1電気的接点と接続された場合に前記第1電気的接点から電気が供給され、前記第2電気的接点と接続された場合に前記第2電気的接点から電気が供給される第1端子と、画像光を投射するプロジェクターと接続されるとともに、前記第1端子を介して前記プロジェクターに電気を供給する第2端子と、を有する。
【0009】
スタンドは、壁に設けられた第1電気的接点と着脱可能であり、画像光を投射するプロジェクターが設置されるアダプターと、前記アダプターを支持する脚部と、設置面に設置され、前記脚部を支持する設置部と、を備え、前記アダプター及び前記脚部の一方は、第2電気的接点を有する。
【0010】
投射ユニットは、壁に設けられた第1電気的接点と着脱可能な第1端子を有するアダプターと、前記第1端子と着脱可能な第2電気的接点を有するスタンドと、前記アダプターと着脱可能であり、前記アダプターを介して前記第1電気的接点または前記第2電気的接点から電気が供給されるプロジェクターと、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】投射ユニットの一例である第1投射ユニットの構成を示す断面図。
【
図2】投射ユニットの一例である第2投射ユニットの構成を示す断面図。
【
図6】アダプターとプロジェクターとの接続例を示す断面図。
【
図7】アダプターとプロジェクターとの接続例を示す断面図。
【
図10】変形例のアダプターとプロジェクターとの接続例を示す断面斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の各図においては、互いに直交する3つの軸を、X軸、Y軸、及びZ軸として説明する。また、X軸に沿う方向を「X方向」、Y軸に沿う方向を「Y方向」、Z軸に沿う方向を「Z方向」とし、矢印の方向が+方向であり、+方向と反対の方向を-方向とする。なお、+Z方向を「上」又は「上方」又は「表側」、-Z方向を「下」又は「下方」又は「裏側」ということもあり、+Z方向及び-Z方向から見ることを平面視あるいは平面的ともいう。また、Z方向+側の面を「上面」又は「表面」、これと反対側となるZ方向-側の面を「下面」又は「裏面」として説明する。
【0013】
まず、
図1を参照しながら、投射ユニットの一例である第1投射ユニット1000の構成を説明する。
【0014】
図1に示すように、第1投射ユニット1000は、プロジェクター100と、プロジェクター100に装着されるアダプター200と、を備えている。
【0015】
第1投射ユニット1000のプロジェクター100は、壁としての天井300に設置され、天井300から、例えば、スクリーンなどに画像光Lを投射する。プロジェクター100は、アダプター200を介すことにより、天井300から電気が供給されると共に、天井300に設置することができる。
【0016】
アダプター200は、天井300に設けられた電気的接点310と着脱可能な第1端子210と、第1端子210を介してプロジェクター100に電気を供給する第2端子220と、を備えている。第2端子220は、プロジェクター100に設けられた第3端子110と電気的に接続される。天井300に設けられた電気的接点310と、第1端子210とは互いにシーリング構造によって接続されており、例えば、電気的接点310または第1端子210のいずれか一方は、シーリング引っ掛けとして機能し、他方は、シーリング引っ掛けと電気的に接続する端子を有する構造であれば良い。
【0017】
プロジェクター100は、筐体100aの上部に凹部120が設けられている。凹部120の中には、アダプター200から電気を供給するための第3端子110が配置されている。このように、凹部120の中に第3端子110が配置されているので、プロジェクター100の電気的接点である第3端子110を筐体100aで隠すことが可能となり、プロジェクター100の外観性を向上させることができる。
【0018】
アダプター200は、下部に接続部としての凸部230を有する。凸部230には、電気的接点である第1端子210および第2端子220が設けられている。凸部230の大きさは、プロジェクター100に設けられた凹部120と嵌合することが可能な大きさである。すなわち、+X方向に沿う方向の凸部230の大きさは、+X方向に沿う方向の凹部の径方向の大きさより小さい。このように、プロジェクター100に凹部120が設けられ、アダプター200に凸部230が設けられているので、プロジェクター100の凹部120とアダプター200の凸部230とを嵌め合わせることが可能となり、プロジェクター100とアダプター200とを容易に接続させることができる(
図6参照)。
【0019】
アダプター200とプロジェクター100とは、例えば、ネジ構造などを用いた固定方法によって、互いが固定されている。なお、ネジ構造などに限定されず、着脱可能であれば、他の方法で固定されていてもよい。
【0020】
次に、
図2を参照しながら、投射ユニットの一例である第2投射ユニット2000の構成を説明する。
【0021】
図2に示すように、第2投射ユニット2000は、スタンド400と、スタンド400に載置されるプロジェクター100と、スタンド400とプロジェクター100とを接続するためのアダプター200と、を備えている。
【0022】
第2投射ユニット2000のプロジェクター100は、スタンド400に設置され、スタンド400上から、例えば、スクリーンなどに画像光Lを投射する。プロジェクター100は、第1投射ユニット1000で用いたアダプター200と同じアダプター200を用いることにより、スタンド400に設置することができる。即ち、アダプター200は、第1投射ユニット1000及び第2投射ユニット2000に、兼用で使用することができる。
【0023】
スタンド400は、アダプター200と共に、プロジェクター100を載置する載置台410と、載置台410を支持する脚部420と、脚部420を支持する設置部440と、を備えている。スタンド400は、設置部440を設置面としての地面等に設置する。設置部は、略円盤状の部材により構成されている。載置台410には、アダプター200の第1端子210と電気的に接続される電気的接点430が配置されている。
【0024】
プロジェクター100は、アダプター200を載置台410に接続した後、アダプター200の第2端子220とプロジェクター100の第3端子110とを接続することにより、スタンド400に設置される。
【0025】
第1投射ユニット1000と同様、第2投射ユニット2000は、プロジェクター100に凹部120が設けられ、アダプター200に凸部230が設けられているので、プロジェクター100の凹部120とアダプター200の凸部230とを嵌め合わせることが可能となり、プロジェクター100とアダプター200とを容易に接続させることができる(
図7参照)。
【0026】
アダプター200とプロジェクター100とは、第1投射ユニット1000と同様、例えば、ネジ構造などを用いた固定方法によって、互いが固定されている。
【0027】
次に、
図3、
図4、及び
図5を参照しながら、アダプター200の構成を説明する。
【0028】
図3、
図4、及び
図5に示すように、アダプター200は、例えば、略円盤状に形成されている。アダプター200の中心部201は、その周囲の部分と比較して厚みが厚くなっている。中心部201は、上記した凸部230を有する。凸部230には、第2端子220が設けられている。
【0029】
凸部230と表裏関係にある凸部231には、第1端子210が設けられている。中心部201からプロジェクター100の筐体100aに沿って外側に延出する延出部202は、プロジェクター100や天井300、スタンド400に、アダプター200をバランスよく均一に接触させるために形成されている。
【0030】
第1端子210は、上記したように、天井300に設けられた電気的接点310(
図1参照)、及び、スタンド400に設けられた電気的接点430(
図2参照)、と着脱可能になっている。第2端子220は、第1端子210を介して画像光Lを投射するプロジェクター100に電気を供給すると共に、プロジェクター100と接続される。
【0031】
アダプター200は、このような第1端子210及び第2端子220を備えるので、第1端子210を天井300の電気的接点310に取り付ければ、第2端子220を介して天井300にプロジェクター100を配置することができ、第1端子210をスタンド400の電気的接点430に取り付ければ、第2端子220を介してスタンド400にプロジェクター100を配置することができる。即ち、第1端子210及び第2端子220を備えるアダプター200を用いることにより、プロジェクター100の設置自由度を高めることができる。
【0032】
以上述べたように、本実施形態のアダプター200は、天井300に設けられた電気的接点310、及び、スタンド400に設けられた電気的接点430、と着脱可能な第1端子210と、第1端子210を介して画像光Lを投射するプロジェクター100に電気を供給すると共に、プロジェクター100と接続された第2端子220と、を備える。
【0033】
この構成によれば、第1端子210及び第2端子220を備えるので、第1端子210を天井300の電気的接点310に取り付ければ、第2端子220を介して天井300にプロジェクター100を配置することができ、第1端子210をスタンド400の電気的接点430に取り付ければ、第2端子220を介してスタンド400にプロジェクター100を配置することができる。即ち、第1端子210及び第2端子220を備えるアダプター200を用いることにより、プロジェクター100の設置自由度を高めることができる。
【0034】
また、本実施形態の投射ユニット1000,2000は、画像光Lを投射するプロジェクター100と、天井300に設けられた電気的接点310、及び、スタンド400に設けられた電気的接点430、と着脱可能なアダプター200と、を備え、アダプター200は、プロジェクター100と着脱可能に配置される。
【0035】
この構成によれば、プロジェクター100とアダプター200とを備えるので、アダプター200を介して、プロジェクター100をスタンド400に配置することができる。また、アダプター200を用いることにより、プロジェクター100を天井300に配置することもできる。
【0036】
また、本実施形態の投射ユニット1000,2000において、プロジェクター100は、筐体100aに凹部120が設けられており、凹部120の中に、電気を供給する第3端子110が配置されていることが好ましい。この構成によれば、凹部120の中に第3端子110が配置されているので、プロジェクター100の電気的接点、即ち、第3端子110を筐体100aで隠すことが可能となり、プロジェクター100の外観性を向上させることができる。
【0037】
また、本実施形態の投射ユニット1000,2000において、アダプター200は、凸部230を有し、凸部230に電気的接点、即ち、第2端子220が設けられていることが好ましい。この構成によれば、アダプター200に凸部230が設けられているので、プロジェクター100の凹部120とアダプター200の凸部230とをはめ合わせる際の案内として機能させることが可能となり、プロジェクター100とアダプター200とを容易に接続させることができる。
【0038】
また、本実施形態の第2投射ユニット2000は、電気的接点430を有するスタンド400と、天井300に設けられた電気的接点310、及び、スタンド400に設けられた電気的接点430、と着脱可能に接続され、電気的接点430を介してプロジェクター100に電気を供給するアダプター200と、を備える。
【0039】
この構成によれば、スタンド400とアダプター200とを備えるので、アダプター200を介して、プロジェクター100をスタンド400に配置することができる。更に、アダプター200が共通の電気的接点、即ち、第1端子210及び第2端子220を有するので、アダプター200を介して天井300にプロジェクター100を配置することもできる。
【0040】
また、本実施形態のスタンド400は、天井300に設けられた電気的接点310と着脱可能であり、画像光Lを投射するプロジェクター100が設置されるアダプター200と、アダプター200を支持する脚部420と、を備え、アダプター200は、第1端子210を有する。
【0041】
この構成によれば、アダプター200に第1端子210を有するので、アダプター200を介してスタンド400にプロジェクター100を配置することができる。
【0042】
また、本実施形態のスタンド400において、アダプター200は、天井300に設けられた電気的接点310と接続可能な第1端子210を有し、脚部420から着脱可能に配置されることが好ましい。つまり、アダプター200が載置台410に着脱可能な構成としたが、これに限られず、脚部420に壁に設けられた電気的接点310と同様な構造の電気的接点を設けることにより、アダプター200を脚部420の電気的接点を介して着脱可能な構成としてもよい。この構成によれば、アダプター200がプロジェクター100の載置台としても機能させることができ、また、アダプター200に第1端子210を有し、着脱可能に配置されるので、スタンド400からアダプター200を外して、アダプター200を天井300に配置することもできる。
【0043】
また、本実施形態の第2投射ユニット2000は、天井300に設けられた電気的接点310と着脱可能なアダプター200と、電気的接点430を有するスタンド400と、アダプター200と着脱可能なプロジェクター100と、を備える。
【0044】
この構成によれば、アダプター200とスタンド400とプロジェクター100とを備えるので、アダプター200を介すことにより、プロジェクター100をスタンド400に配置することができる。また、アダプター200を用いることにより、プロジェクター100を天井300に配置することもできる。
【0045】
以下、上記した実施形態の変形例を説明する。
【0046】
上記したように、スタンド400にアダプター200が着脱可能に配置されていることに限定されず、スタンド401の脚部420にアダプター200の機能を有するようにしてもよい。なお、ここでいう脚部420は、載置台411を含む。具体的には、
図8に示すように、例えば、脚部420に支持された載置台411に第2端子220(
図8では図示せず)が設けられている。
【0047】
以上述べたように、変形例の投射ユニット2000Aのスタンド401は、画像光Lを投射するプロジェクター101が設置される脚部420を備え、脚部420は、第2端子220を有する。
【0048】
この構成によれば、脚部420に第2端子220を有するので、アダプター200を介さずにスタンド401にプロジェクター101を配置することもできる。
【0049】
また、
図8に示すように、スタンド401に電源ケーブル133を備える構造にしてもよい。具体的には、プロジェクター101に備えられた電源ケーブル130を載置台411に接続する。電源ケーブル130と電気的に接続された電源ケーブル133は、載置台411の中、脚部420中を通って、電源プラグ131に繋がっている。この電源プラグ131をコンセント132に接続するようにしてもよい。
【0050】
これによれば、プロジェクター100の側面に配置された電源ケーブル130を有するプロジェクター101であっても、スタンド401に設置することができる。更に、電源ケーブル130,133をスタンド401によって隠すことが可能となるので、外観性を向上させることができる。なお、天井300に設置する際には、例えば、凹部120の中の第3端子110を用いて、シーリングで接続するようにしてもよい。
【0051】
また、
図9に示すように、プロジェクター102の凹部120に電源ケーブル130が配置されている場合であっても、電源ケーブル130と電源ケーブル133とを接続し、電源ケーブル133をスタンド402の載置台411及び脚部420の中を通して、電源プラグ131まで繋げ、コンセント132に接続するようにしてもよい。
【0052】
また、
図8及び
図9に示す投射ユニット2000A,2000Bであれば、スタンド401,402にシーリング引っ掛け構造を設けなくてもよい。また、プロジェクター101,102に設けられた凹部120は、スタンド401,402とプロジェクター101,102との位置合わせ用に用いるようにしてもよい。この場合、載置台411に、凹部120と勘合することが可能な凸部412を設けることが望ましい。
【0053】
なお、プロジェクター101,102の凹部120に挿入される、スタンド401,402の凸部412は、凹部120と当接するように配置してもよいし、凹部120と離間して配置されるようにしてもよい。また、載置台411とプロジェクター101,102とを、ネジ構造で互いを固定するようにしてもよい。
【0054】
また、上記したように、アダプター200に設けられた凸状の第2端子220とプロジェクター100の凹部120に設けられた凸状の第3端子110とを接触させて電気的に接続することに限定されず、
図10及び
図11に示すようにしてもよい。
【0055】
具体的には、変形例のアダプター200Aは、
図10及び
図11に示すように、第2端子220に相当する部分が、凹状のシーリング引っ掛け用接続端子221になっている。一方、プロジェクター103の凹部120には、図示しない凸状のシーリング引っ掛け用接続端子が設けられている。このようにすることにより、例えば、アダプター200Aとプロジェクター103とを、ネジ構造などを用いて固定することなく、シーリング引っ掛けを利用して固定することができる。
【0056】
また、
図12に示すように、アダプター200Bの延出部202に開口孔240を形成するようにしてもよい。具体的には、プロジェクター100の筐体100aには、図示しない吸気口が設けられている。変形例のアダプター200Bは、プロジェクター100とアダプター200Bとを接続させた際、吸気口に対応する位置に開口孔240が設けられている。このようにすることにより、吸気口から空気を吸引する際、アダプター200Bの延出部202が邪魔になることなく、スムーズに空気を吸引することができる。
【0057】
また、アダプター200Bの開口孔240は、空気を吸引するために用いることに限定されず、プロジェクター100が有する図示しない照明装置から発光する光が、延出部202によって遮られることを防ぐために用いるようにしてもよい。
【0058】
以上述べたように、変形例のアダプター200Bにおいて、プロジェクター100は、筐体100aに吸気口が設けられており、アダプター200Bは、吸気口に対応する位置に開口孔240を有することが好ましい。この構成によれば、開口孔240が設けられているので、プロジェクター100にアダプター200Bを装着した場合でも、プロジェクター100の吸気性が低下することを抑えることができる。
【0059】
また、変形例のアダプター200Bにおいて、プロジェクター100は、照明装置を有しており、照明装置に対応する位置に開口孔240を有することが好ましい。この構成によれば、アダプター200Bに開口孔240が設けられているので、プロジェクター100にアダプター200Bを装着した場合でも、プロジェクター100から発光される光が遮られることを抑えることができる。
【0060】
また、上記したように、載置台410に電気的接点430が設けられていることに限定されず、載置台410が無い場合、脚部420に電気的接点430が設けられていてもよい。
【符号の説明】
【0061】
100,101,102,103…プロジェクター、100a…筐体、110…第3端子、120…凹部、130…電源ケーブル、131…電源プラグ、132…コンセント、133…電源ケーブル、200,200A,200B…アダプター、201…中心部、202…延出部、210…第1端子、220…電気的接点である第2端子、221…シーリング引っ掛け用接続端子、230,231…凸部、240…開口孔、300…天井、310…電気的接点、400,401,402…スタンド、410,411…載置台、412…凸部、420…脚部、430…電気的接点、1000…第1投射ユニット、2000…第2投射ユニット、2000A…投射ユニット。