(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024086142
(43)【公開日】2024-06-27
(54)【発明の名称】配線モジュール
(51)【国際特許分類】
H01M 50/507 20210101AFI20240620BHJP
H01M 50/55 20210101ALI20240620BHJP
H01M 50/569 20210101ALI20240620BHJP
H01M 50/298 20210101ALI20240620BHJP
【FI】
H01M50/507
H01M50/55 101
H01M50/569
H01M50/298
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022201117
(22)【出願日】2022-12-16
(71)【出願人】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】弁理士法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉戸 大二
【テーマコード(参考)】
5H040
5H043
【Fターム(参考)】
5H040AA03
5H040AS07
5H040AT02
5H040AT06
5H040DD03
5H040DD07
5H040DD26
5H040NN03
5H043AA19
5H043CA04
5H043CA05
5H043DA05
5H043FA04
5H043LA21F
5H043LA22F
5H043LA25F
(57)【要約】
【課題】プロテクタにおける公差吸収量を制御可能な配線モジュールを提供する。
【解決手段】配線モジュール20は、バスバー30及び配線部材を保持するプロテクタ40を備え、プロテクタ40は、第1プロテクタ43と、第1方向に第1プロテクタ43と隣接する第2プロテクタ44と、第1プロテクタ43と第2プロテクタ44とを第1方向に連結し、伸縮可能とされる連結部45と、を備え、第1プロテクタ43は第1ストッパ部46を備え、第2プロテクタ44は第2ストッパ部47を備え、第1ストッパ部46は第1当接部46Bを備え、第2ストッパ部47は、第1方向について第1当接部46Bと対向し、第1当接部46Bよりも第1方向における第1プロテクタ43側に配される第2当接部47Bを備え、連結部45が自然状態にある場合に、第1当接部46Bと第2当接部47Bとは第1方向について所定長さL1だけ離間している。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極端子を備える複数の蓄電素子に取り付けられる配線モジュールであって、
前記電極端子に接続される複数のバスバーと、
前記バスバーに電気的に接続される配線部材と、
前記複数のバスバー及び前記配線部材を保持するプロテクタと、を備え、
前記プロテクタは、
第1プロテクタと、
前記複数の蓄電素子が並べられる第1方向に前記第1プロテクタと隣接する第2プロテクタと、
前記第1プロテクタと前記第2プロテクタとを前記第1方向に連結し、伸縮可能とされる少なくとも1つの連結部と、を備え、
前記第1プロテクタは少なくとも1つの第1ストッパ部を備え、
前記第2プロテクタは少なくとも1つの第2ストッパ部を備え、
前記第1ストッパ部は第1当接部を備え、
前記第2ストッパ部は、前記第1方向について前記第1当接部と対向し、前記第1当接部よりも前記第1方向における前記第1プロテクタ側に配される第2当接部を備え、
前記少なくとも1つの連結部が自然状態にある場合に、前記第1当接部と前記第2当接部とは前記第1方向について所定長さだけ離間している、配線モジュール。
【請求項2】
前記配線部材は、前記第1プロテクタに保持される第1部分と、前記第2プロテクタに保持される第2部分と、前記第1部分と前記第2部分とを接続する中間部と、を備え、
前記第1当接部と前記第2当接部とが当接した状態では、前記中間部は余長を有している、請求項1に記載の配線モジュール。
【請求項3】
前記第1ストッパ部は、
前記第1プロテクタの外縁部から前記第1方向について前記第2プロテクタ側に延びる第1延出部と、
前記第1延出部から前記第1方向に直交する第2方向に延びる前記第1当接部と、を備え、
前記第2ストッパ部は、
前記第2プロテクタの外縁部から前記第1方向について前記第1プロテクタ側に延びる第2延出部と、
前記第2延出部から前記第2方向に延びる前記第2当接部と、を備える、請求項1または請求項2に記載の配線モジュール。
【請求項4】
前記第1プロテクタは2つの前記第1ストッパ部を備え、
2つの前記第1ストッパ部のうちの一方は第3ストッパ部とされ、同他方は第4ストッパ部とされ、
前記第3ストッパ部は、前記第1延出部から前記第2方向における一方側に延びる前記第1当接部を備え、
前記第4ストッパ部は、前記第1延出部から前記第2方向における他方側に延びる前記第1当接部を備え、
前記第2プロテクタは2つの前記第2ストッパ部を備え、
2つの前記第2ストッパ部のうちの一方は第5ストッパ部とされ、同他方は第6ストッパ部とされ、
前記第5ストッパ部は、前記第2延出部から前記第2方向における他方側に延び、前記第1方向について前記第3ストッパ部の前記第1当接部と対向する前記第2当接部を備え、
前記第6ストッパ部は、前記第2延出部から前記第2方向における一方側に延び、前記第1方向について前記第4ストッパ部の前記第1当接部と対向する前記第2当接部を備える、請求項3に記載の配線モジュール。
【請求項5】
前記第2方向は、前記プロテクタの板厚方向と直交している、請求項3に記載の配線モジュール。
【請求項6】
前記第1プロテクタ及び前記第2プロテクタは、それぞれ、前記バスバーを収容するバスバー収容部を備え、
前記バスバー収容部は、前記バスバーが保持される底壁と、前記底壁の外縁部から延びる周壁と、を備え、
前記第1ストッパ部は、前記第1プロテクタの前記周壁から延びており、
前記第2ストッパ部は、前記第2プロテクタの前記周壁から延びている、請求項1または請求項2に記載の配線モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、配線モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電気自動車やハイブリッド自動車等の電池モジュールに用いられる配線モジュールとして、特開2018-174052号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。この配線モジュールは、複数のバスバーと、複数の電線と、複数のバスバー及び複数の電線を収容する絶縁プロテクタと、を備える。
【0003】
絶縁プロテクタは、バスバーを収容するバスバー収容部と、電線を内側に収容する電線収容溝と、を有する。バスバー収容部は、電池モジュールを構成する単電池の並び方向に並んでいる。単電池の並び方向に隣り合う2つのバスバー収容部は、一対の連結部により連結されている。一対の連結部は、それぞれ隣り合うバスバー収容部の周壁の間を連結しており、U字形状に湾曲した形状をなしている。これにより、一対の連結部は、単電池の並び方向、及びこれと交差する様々な方向(高さ方向や単電池の幅方向等)において公差吸収可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の構成では、例えば配線モジュールを単電池群に取り付ける際に、連結部が必要以上に伸びることが考えられる。すなわち、絶縁プロテクタにおける公差吸収量の上限を定めることが困難である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の配線モジュールは、電極端子を備える複数の蓄電素子に取り付けられる配線モジュールであって、前記電極端子に接続される複数のバスバーと、前記バスバーに電気的に接続される配線部材と、前記複数のバスバー及び前記配線部材を保持するプロテクタと、を備え、前記プロテクタは、第1プロテクタと、前記複数の蓄電素子が並べられる第1方向に前記第1プロテクタと隣接する第2プロテクタと、前記第1プロテクタと前記第2プロテクタとを前記第1方向に連結し、伸縮可能とされる少なくとも1つの連結部と、を備え、前記第1プロテクタは少なくとも1つの第1ストッパ部を備え、前記第2プロテクタは少なくとも1つの第2ストッパ部を備え、前記第1ストッパ部は第1当接部を備え、前記第2ストッパ部は、前記第1方向について前記第1当接部と対向し、前記第1当接部よりも前記第1方向における前記第1プロテクタ側に配される第2当接部を備え、前記少なくとも1つの連結部が自然状態にある場合に、前記第1当接部と前記第2当接部とは前記第1方向について所定長さだけ離間している、配線モジュールである。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、プロテクタにおける公差吸収量を制御可能な配線モジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態にかかる蓄電モジュールが搭載された車両を示す模式図である。
【
図3】
図3は、蓄電モジュールの拡大平面図である。
【
図4】
図4は、蓄電モジュールの拡大斜視図である。
【
図5】
図5は、第1当接部と第2当接部とが当接した状態における配線モジュールの拡大平面図である。
【
図6】
図6は、第1当接部と第2当接部とが当接した状態における配線モジュールの拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
【0010】
(1)本開示の配線モジュールは、電極端子を備える複数の蓄電素子に取り付けられる配線モジュールであって、前記電極端子に接続される複数のバスバーと、前記バスバーに電気的に接続される配線部材と、前記複数のバスバー及び前記配線部材を保持するプロテクタと、を備え、前記プロテクタは、第1プロテクタと、前記複数の蓄電素子が並べられる第1方向に前記第1プロテクタと隣接する第2プロテクタと、前記第1プロテクタと前記第2プロテクタとを前記第1方向に連結し、伸縮可能とされる少なくとも1つの連結部と、を備え、前記第1プロテクタは少なくとも1つの第1ストッパ部を備え、前記第2プロテクタは少なくとも1つの第2ストッパ部を備え、前記第1ストッパ部は第1当接部を備え、前記第2ストッパ部は、前記第1方向について前記第1当接部と対向し、前記第1当接部よりも前記第1方向における前記第1プロテクタ側に配される第2当接部を備え、前記少なくとも1つの連結部が自然状態にある場合に、前記第1当接部と前記第2当接部とは前記第1方向について所定長さだけ離間している。
【0011】
このような構成によると、第1当接部と第2当接部とが当接することにより、連結部が第1方向に所定長さより大きく伸長することが抑制される。
【0012】
(2)(1)に記載の配線モジュールにおいて、前記配線部材は、前記第1プロテクタに保持される第1部分と、前記第2プロテクタに保持される第2部分と、前記第1部分と前記第2部分とを接続する中間部と、を備え、前記第1当接部と前記第2当接部とが当接した状態では、前記中間部は余長を有していることが好ましい。
【0013】
このような構成によると、第1当接部と第2当接部とが当接した状態において、配線部材の中間部は余長を有しているから、配線部材の破断や配線部材にかかる接続部の損傷を抑制することができる。
【0014】
(3)(1)または(2)に記載の配線モジュールにおいて、前記第1ストッパ部は、前記第1プロテクタの外縁部から前記第1方向について前記第2プロテクタ側に延びる第1延出部と、前記第1延出部から前記第1方向に直交する第2方向に延びる前記第1当接部と、を備え、前記第2ストッパ部は、前記第2プロテクタの外縁部から前記第1方向について前記第1プロテクタ側に延びる第2延出部と、前記第2延出部から前記第2方向に延びる前記第2当接部と、を備えることが好ましい。
【0015】
このような構成によると、簡便な構成により第1ストッパ部及び第2ストッパ部を設けることができる。
【0016】
(4)(3)に記載の配線モジュールにおいて、前記第1プロテクタは2つの前記第1ストッパ部を備え、2つの前記第1ストッパ部のうちの一方は第3ストッパ部とされ、同他方は第4ストッパ部とされ、前記第3ストッパ部は、前記第1延出部から前記第2方向における一方側に延びる前記第1当接部を備え、前記第4ストッパ部は、前記第1延出部から前記第2方向における他方側に延びる前記第1当接部を備え、前記第2プロテクタは2つの前記第2ストッパ部を備え、2つの前記第2ストッパ部のうちの一方は第5ストッパ部とされ、同他方は第6ストッパ部とされ、前記第5ストッパ部は、前記第2延出部から前記第2方向における他方側に延び、前記第1方向について前記第3ストッパ部の前記第1当接部と対向する前記第2当接部を備え、前記第6ストッパ部は、前記第2延出部から前記第2方向における一方側に延び、前記第1方向について前記第4ストッパ部の前記第1当接部と対向する前記第2当接部を備えることが好ましい。
【0017】
このような構成によると、2つの第1ストッパ部(第3ストッパ部及び第4ストッパ部)と2つの第2ストッパ部(第5ストッパ部及び第6ストッパ部)とが設けられるから、連結部が第1方向に所定長さより大きく伸長することをより一層抑制することができる。
【0018】
また、第3ストッパ部の第1当接部と第4ストッパ部の第1当接部とは、それぞれ第1延出部から第2方向について反対方向に延びており、第5ストッパ部の第2当接部と第6ストッパ部の第2当接部とは、それぞれ第2延出部から第2方向について反対方向に延びている。これにより、第1プロテクタと第2プロテクタとが第2方向にずれた場合でも、第1ストッパ部と第2ストッパ部との係合が外れることを抑制することができる。
【0019】
(5)(3)に記載の配線モジュールにおいて、前記第2方向は、前記プロテクタの板厚方向と直交していることが好ましい。
【0020】
このような構成によると、簡素な形状の金型をプロテクタの板厚方向に引き抜くことにより、プロテクタを形成することができる。
【0021】
(6)(1)または(2)に記載の配線モジュールにおいて、前記第1プロテクタ及び前記第2プロテクタは、それぞれ、前記バスバーを収容するバスバー収容部を備え、前記バスバー収容部は、前記バスバーが保持される底壁と、前記底壁の外縁部から延びる周壁と、を備え、前記第1ストッパ部は、前記第1プロテクタの前記周壁から延びており、前記第2ストッパ部は、前記第2プロテクタの前記周壁から延びていることが好ましい。
【0022】
このような構成によると、第1ストッパ部及び第2ストッパ部を周壁の高さ方向あるいは幅方向に延ばして形成することができる。よって、第1当接部と第2当接部との当接面積を大きくすることができる。また、バスバー収容部間にはプロテクタ以外の部材が存在しないから、第1ストッパ部及び第2ストッパ部の設計自由度を高めることができる。
【0023】
[本開示の実施形態の詳細]
以下に、本開示の実施形態について説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【0024】
<実施形態>
本開示の実施形態について、
図1から
図8を参照しつつ説明する。本実施形態の配線モジュール20を備えた蓄電モジュール10は、例えば、
図1に示すように、車両1に搭載される蓄電パック2に適用される。蓄電パック2は、電気自動車またはハイブリッド自動車等の車両1に搭載されて、車両1の駆動源として用いられる。以下の説明においては、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材の符号を省略する場合がある。
【0025】
図1に示すように、車両1の中央付近には蓄電パック2が配設されている。車両1の前部にはPCU3(Power Control Unit)が配設されている。蓄電パック2とPCU3とは、ワイヤーハーネス4によって接続されている。蓄電パック2とワイヤーハーネス4とは図示しないコネクタによって接続されている。蓄電パック2は複数の蓄電素子11を備えた蓄電モジュール10を有する。以下では、
図1を除き、矢線Zの示す方向を上方、矢線Xの示す方向を前方、矢線Yの示す方向を左方として説明する。
【0026】
蓄電モジュール10は、
図2に示すように、前後方向(第1方向の一例)に並べられた複数の蓄電素子11と、複数の蓄電素子11の上面に装着される配線モジュール20とを備える。蓄電素子11は、内部に図示しない蓄電要素が収容された扁平な直方体状をなしている。図示しないものの、蓄電素子11は、上面の右端部寄りの位置と左端部寄りの位置に一対の電極端子を有する。一対の電極端子のうち一方は正極であり、他方は負極である。
【0027】
[配線モジュール]
配線モジュール20は、蓄電素子11に接続されるバスバー30と、バスバー30に接続されるフレキシブル基板21(配線部材の一例)と、バスバー30及びフレキシブル基板21を保持するプロテクタ40と、を備える。
【0028】
[バスバー]
バスバー30は金属板材から構成され、平面視方形状をなしている。バスバー30は複数の蓄電素子11の積層方向(前後方向)に隣接する電極端子間を接続する接続バスバー30Aと、積層方向の端部に配される蓄電素子11の電極端子に接続される出力バスバー30Bと、を備える。出力バスバー30Bは、複数の蓄電素子11の総正極または総負極と、外部機器と、を接続している。バスバー30と電極端子との接続は、溶接等により行われる。バスバー30は後述するプロテクタ40のバスバー収容部41に収容されている。
【0029】
[フレキシブル基板]
フレキシブル基板21は、全体として前後方向に細長い短冊状をなす。フレキシブル基板21は、可撓性を有する絶縁性のシートの表面にプリント配線技術により複数の電圧検知線(図示せず)が形成されて構成されている。フレキシブル基板21は、基板本体22と、基板本体22から延出される延出部23と、を備える。
【0030】
延出部23は前後方向に長く形成されている。延出部23には切り欠きが設けられ、伸縮可能に構成されている。延出部23が設けられることにより、延出部23の基板本体22と反対側の端部(先端部)が基板本体22に対して所定寸法変位することが許容されるようになっている。延出部23の先端部には、電圧検知線の一端(図示せず)が配されている。電圧検知線の一端は、金属小片15を介してバスバー30と電気的に接続される。
【0031】
フレキシブル基板21は前端部において2つのフレキシブル基板用のコネクタ50と接続されている。コネクタ50の内部には端子(図示せず)が収容されている。この端子は、フレキシブル基板21の電圧検知線の他端(図示せず)に電気的に接続されている。
【0032】
コネクタ50は、外部のECU(Electronic Control Unit)等に接続されるようになっている。ECUは、マイクロコンピュータ、素子等が搭載されたものであって、各蓄電素子11の電圧、電流、温度等の検知や、各蓄電素子11の充放電制御コントロール等を行うための機能を備えた周知の構成のものである。
【0033】
[第1部分、第2部分、中間部]
フレキシブル基板21は、第1部分24と、第1部分24の前方または後方に配される第2部分25と、第1部分24及び第2部分25を接続する中間部26と、を備える。第1部分24、第2部分25、及び中間部26は、連続して一体に形成されている。詳細は後述するが、第1部分24はプロテクタ40の第1プロテクタ43に保持されている。第2部分25はプロテクタ40の第2プロテクタ44に保持されている。中間部26は第1プロテクタ43と第2プロテクタ44との間に配されている。本実施形態では、1つの第1部分24と、4つの第2部分25と、4つの中間部26と、が設けられている。
【0034】
[プロテクタ]
プロテクタ40は絶縁性の合成樹脂から構成されている。プロテクタ40は全体として板状をなし、その板厚方向は上下方向とされている。プロテクタ40は、バスバー30が収容されるバスバー収容部41と、フレキシブル基板21が収容される基板収容部42と、を備える。バスバー収容部41は枠状をなし、前後方向に並んで2列に配置されている。バスバー収容部41の列は、プロテクタ40の左端部及び右端部に配されている。基板収容部42は、前後方向に延び、プロテクタ40の左右中央部に配されている。
【0035】
図8に示すように、バスバー収容部41は、平面視方形状の底壁41Aと、底壁41Aの外縁部から上方に立ち上がる四角筒状の周壁41Bと、を備える。底壁41Aには、蓄電素子11の電極端子とバスバー30とを接続するための接続孔41Cが上下方向に貫通して形成されている。
図4に示すように、周壁41Bには、バスバー30をバスバー収容部41内に抜け止めする係止部41Dが設けられている。基板収容部42側に配される周壁41Bは、金属小片15を挿通するための切り欠き部41Eを有する。
【0036】
図7に示すように、基板収容部42は、載置面42Aと、載置面42Aから上方に突出する突起42Bと、を備える。載置面42Aにはフレキシブル基板21が載置される。突起42Bは、フレキシブル基板21を上下方向に貫通する挿通孔22Aに挿通される。これにより、フレキシブル基板21を基板収容部42において保持することができる。
【0037】
[第1プロテクタ、第2プロテクタ]
図2に示すように、プロテクタ40は、第1プロテクタ43と、第2プロテクタ44と、第1プロテクタ43と第2プロテクタ44とを前後方向に連結し、伸縮可能に構成される少なくとも1つの連結部45と、を備える。連結部45により、蓄電モジュール10にかかる各部材の製造公差や、組付公差等を吸収することができる。
【0038】
本実施形態にかかるプロテクタ40は、1個の第1プロテクタ43と、4個の第2プロテクタ44と、複数の連結部45と、を備える。第2プロテクタ44は、第1プロテクタ43の左側部分の前方、右側部分の前方、左側部分の後方、及び右側部分の後方に配されている。
図8に示すように、第1プロテクタ43及び第2プロテクタ44は、それぞれバスバー収容部41と基板収容部42とを備える。第1プロテクタ43の基板収容部42は板状とされている。第2プロテクタ44の基板収容部42は、底壁と、底壁の側縁から立ち上がる側壁と、を備える溝状とされている。
【0039】
以下、
図3から
図8を参照しつつ、第1プロテクタ43と第2プロテクタ44との間に設けられる構成について説明する。なお、
図3から
図8では、第1プロテクタ43の左側部分の後端部、及びその後方に配される第2プロテクタ44に設けられる構成を代表して示している。他の位置に配される第2プロテクタ44の構成については、
図3から
図8に示す構成と同様であるから、説明を省略する。
【0040】
[連結部]
図8に示すように、第1プロテクタ43と各第2プロテクタ44とは、3つの連結部45により連結されている。すなわち、プロテクタ40は1つの第1プロテクタ43と4つの第2プロテクタ44とを備えるから、プロテクタ40は合計12個の連結部45を備える(
図2参照)。連結部45は、平面視略V字状をなす屈曲部45Aと、屈曲部45Aの一端と第1プロテクタ43とを接続する第1直線部45Bと、屈曲部45Aの他端と第2プロテクタ44とを接続する第2直線部45Cと、を備える。屈曲部45Aは上下方向に扁平であり、水平方向に延びている。各直線部45B,45Cは前後方向に延びている。連結部45は弾性変形可能に構成されている。連結部45に応力が加わっておらず、連結部45が収縮も伸長もしていない状態のことを、自然状態と呼称する。
【0041】
第1プロテクタ43と第2プロテクタ44とを連結する3つの連結部45は、第1プロテクタ43のバスバー収容部41と第2プロテクタ44のバスバー収容部41とを連結する2つの連結部45(以下、第1連結部とする)と、第1プロテクタ43の基板収容部42と第2プロテクタ44の基板収容部42とを連結する1つの連結部45(以下、第2連結部とする)と、から構成されている。第1連結部は、バスバー収容部41の周壁41Bにおける角部の下端部同士を接続している。第1連結部の屈曲部45Aは、左右方向について各直線部45B,45Cに対してバスバー収容部41の内側に延びている。第2連結部は、基板収容部42の左右方向におけるバスバー収容部41と反対側の端部同士を連結している。第2連結部の屈曲部45Aは、左右方向について各直線部45B,45Cに対してバスバー収容部41側に延びている。
【0042】
[第1ストッパ部、第2ストッパ部]
第1プロテクタ43は、バスバー収容部41の第2プロテクタ44側(後側)の周壁41Bに2つの第1ストッパ部46を備える。第1ストッパ部46は、例えば、上下方向において、周壁41Bの高さの範囲内に収まっている。第2プロテクタ44は、バスバー収容部41の第1プロテクタ43側(前側)の周壁41Bに2つの第2ストッパ部47を備える。第2ストッパ部47は、例えば、上下方向において、周壁41Bの高さの範囲内に収まっている。第1ストッパ部46及び第2ストッパ部47は、例えば平面視L字状をなし、互いに係合可能に配置されている。詳細は後述するが、第1ストッパ部46及び第2ストッパ部47は、互いに当接することにより、前後方向について連結部45が伸長可能な長さを制限するための部材である。なお、第1プロテクタ43は、各第2プロテクタ44に対して2つの第1ストッパ部46を有するため、第1プロテクタ43全体としては、8個の第1ストッパ部46が設けられている(
図2参照)。
【0043】
[第1延出部、第1当接部]
図3に示すように、各第1ストッパ部46は、第1プロテクタ43の周壁41Bから第2プロテクタ44側(後方)に延びる第1延出部46Aと、第1延出部46Aから左右方向(第2方向の一例)に延びる第1当接部46Bと、を備える。2つの第1ストッパ部46は、左右方向に並んで配されている。以下、2つの第1ストッパ部46のうち右側に配される第1ストッパ部46を右側第1ストッパ部(第3ストッパ部の一例)とし、左側に配される第1ストッパ部46を左側第1ストッパ部(第4ストッパ部の一例)とする。
【0044】
[右側第1ストッパ部、左側第1ストッパ部]
右側第1ストッパ部の第1当接部46Bは、右側第1ストッパ部の第1延出部46Aから左側(第2方向における一方側の一例)に延びている。左側第1ストッパ部の第1当接部46Bは、左側第1ストッパ部の第1延出部46Aから右側(第2方向における他方側の一例)に延びている。すなわち、2つの第1ストッパ部46(右側第1ストッパ部及び左側第1ストッパ部)は、その第1延出部46Aから互いに左右方向について反対方向に延びる第1当接部46Bを備える。
【0045】
[第2延出部、第2当接部]
各第2ストッパ部47は、第2プロテクタ44の周壁41Bから第1プロテクタ43側(前方)に延びる第2延出部47Aと、第2延出部47Aから左右方向に延びる第2当接部47Bと、を備える。2つの第2ストッパ部47は、左右方向に並んで配されている。以下、2つの第2ストッパ部47のうち右側に配される第2ストッパ部47を右側第2ストッパ部(第5ストッパ部の一例)とし、左側に配される第2ストッパ部47を左側第2ストッパ部(第6ストッパ部の一例)とする。
【0046】
[右側第2ストッパ部、左側第2ストッパ部]
右側第2ストッパ部の第2当接部47Bは、右側第2ストッパ部の第2延出部47Aから右側に延びている。左側第2ストッパ部の第2当接部47Bは、左側第2ストッパ部の第2延出部47Aから左側に延びている。すなわち、2つの第2ストッパ部47(右側第2ストッパ部及び左側第2ストッパ部)は、その第2延出部47Aから互いに左右方向について反対方向に延びる第2当接部47Bを備える。
【0047】
[所定長さ]
第2当接部47Bは、第1当接部46Bと前後方向に対向しており、第1当接部46Bよりも前方(第1プロテクタ43側)に配されている。連結部45が自然状態にある場合に、前後方向について第1当接部46Bと第2当接部47Bとは所定長さL1だけ離間して配されている。
【0048】
連結部45が前後方向に伸長するように変形した場合、第1当接部46Bと第2当接部47Bとは互いに近づく方向に変位する。そして、連結部45が自然状態と比較して前後方向に所定長さL1だけ伸長すると、
図5及び
図6に示すように、第1当接部46Bと第2当接部47Bとが当接する。これにより、連結部45が自然状態と比較して所定長さL1を超えて伸長することが抑制される。すなわち、連結部45における公差吸収量の上限を定めることができる。
【0049】
所定長さL1は、例えば、第1プロテクタ43及び第2プロテクタ44において吸収することが要求される前後方向における公差の合計と同一、もしくはこれよりやや大きく設定されることが好ましい。
【0050】
図6及び
図7に示すように、第1当接部46Bと第2当接部47Bとが当接した状態では、フレキシブル基板21の中間部26は余長を有している。より詳細には、中間部26の前後方向における寸法は、自然状態における連結部45の前後方向の寸法と所定長さL1との和より大きく設定されている。これにより、第1当接部46Bと第2当接部47Bとが当接し、連結部45が前後方向について最大限(所定長さL1)伸長した場合でも、中間部26はたるんだ状態とされ、中間部26に引っ張り応力がかからないようになっている。したがって、中間部26に引っ張り応力がかかることでフレキシブル基板21が破断したり、フレキシブル基板21と金属小片15との接続部が損傷したりすることが抑制できる。
【0051】
また、本実施形態によれば、中間部26の前後方向における寸法が、自然状態における連結部45の前後方向の寸法と所定長さL1との和より少しでも大きければ、フレキシブル基板21の破断等を抑制できる。一方、第1ストッパ部46及び第2ストッパ部47が設けられない従来の構成では、連結部45が伸長する長さの上限が明確に決まっていないため、中間部26の余長を長めに設定する必要があった。すなわち、本実施形態によれば、従来の構成と比較して、中間部26の余長を短くすることができ、配線モジュール20におけるフレキシブル基板21の使用量を抑えることが可能となる。よって、配線モジュール20の製造コストを低減しやすい。
【0052】
本実施形態では、
図3に示すように、2つの第1ストッパ部46は、その第1延出部46Aから互いに反対方向に延びる第1当接部46Bを備え、2つの第2ストッパ部47は、その第2延出部47Aから互いに反対方向に延びる第2当接部47Bを備える。そして、2つの第2延出部47Aは、左右方向について2つの第1延出部46Aの内側に配されている。このような構成によれば、第1プロテクタ43が第2プロテクタ44に対して右方または左方にずれた場合、第1当接部46Bと第2延出部47Aとが当接し、また、第2当接部47Bと第1延出部46Aとが当接する。よって、第1当接部46Bと第2当接部47Bとが前後方向に対向した姿勢を維持することができる。換言すると、第1ストッパ部46と第2ストッパ部47とが係合可能な状態を保つことができる。
【0053】
一方、本実施形態とは異なり、2つの第1ストッパ部が、その第1延出部から同じ方向に延びる第1当接部を備え、2つの第2ストッパ部が、その第2延出部から同じ方向に延びる第2当接部を備える場合、第1プロテクタ43が第2プロテクタ44に対して右方または左方にずれた場合、第1ストッパ部と第2ストッパ部との係合が外れる場合がありうる。
【0054】
本実施形態では、
図4に示すように、第1ストッパ部46及び第2ストッパ部47は、バスバー収容部41の周壁41Bの高さ方向(上下方向)に延びて設けられ、周壁41Bの高さ寸法と同一の高さ寸法を有する。このような構成によれば、プロテクタ40が占める領域内で、第1当接部46Bと第2当接部47Bとの当接にかかる面積を最大化しやすい。
【0055】
一方、本実施形態とは異なり、例えば、基板収容部42間に第1ストッパ部及び第2ストッパ部を設けることも考えられる。しかし、この場合、基板収容部42間にはフレキシブル基板21(中間部26)が架け渡されるから、第1ストッパ部及び第2ストッパ部の設計上の制約が多い。また、基板収容部42は上下方向に扁平であるから、第1当接部と第2当接部との当接面積を大きくしにくい。
【0056】
本実施形態では、
図3及び
図4に示すように、各延出部46A,47Aには、各延出部46A,47Aから各当接部46B,47Bが延びる方向と反対側に補強リブ48が設けられている。補強リブ48は上下方向に扁平な板状の部材とされる。補強リブ48は各延出部46A,47Aと周壁41Bとを接続することで、各延出部46A,47Aの強度を向上させている。
【0057】
[実施形態の作用効果]
実施形態によれば、以下の作用、効果を奏する。
実施形態にかかる配線モジュール20は、電極端子を備える複数の蓄電素子11に取り付けられる配線モジュール20であって、電極端子に接続される複数のバスバー30と、バスバー30に電気的に接続される配線部材(フレキシブル基板21)と、複数のバスバー30及び配線部材を保持するプロテクタ40と、を備え、プロテクタ40は、第1プロテクタ43と、複数の蓄電素子11が並べられる第1方向(前後方向)に第1プロテクタ43と隣接する第2プロテクタ44と、第1プロテクタ43と第2プロテクタ44とを第1方向に連結し、伸縮可能とされる少なくとも1つの連結部45と、を備え、第1プロテクタ43は少なくとも1つの第1ストッパ部46を備え、第2プロテクタ44は少なくとも1つの第2ストッパ部47を備え、第1ストッパ部46は第1当接部46Bを備え、第2ストッパ部47は、第1方向について第1当接部46Bと対向し、第1当接部46Bよりも第1方向における第1プロテクタ43側に配される第2当接部47Bを備え、少なくとも1つの連結部45が自然状態にある場合に、第1当接部46Bと第2当接部47Bとは第1方向について所定長さL1だけ離間している。
【0058】
このような構成によると、第1当接部46Bと第2当接部47Bとが当接することにより、連結部45が第1方向に所定長さL1より大きく伸長することが抑制される。
【0059】
実施形態では、配線部材は、第1プロテクタ43に保持される第1部分24と、第2プロテクタ44に保持される第2部分25と、第1部分24と第2部分25とを接続する中間部26と、を備え、第1当接部46Bと第2当接部47Bとが当接した状態では、中間部26は余長を有している。
【0060】
このような構成によると、第1当接部46Bと第2当接部47Bとが当接した状態において、配線部材の中間部26は余長を有しているから、配線部材の破断や配線部材にかかる接続部の損傷を抑制することができる。
【0061】
実施形態では、第1ストッパ部46は、第1プロテクタ43の外縁部から第1方向について第2プロテクタ44側に延びる第1延出部46Aと、第1延出部46Aから第1方向に直交する第2方向(左右方向)に延びる第1当接部46Bと、を備え、第2ストッパ部47は、第2プロテクタ44の外縁部から第1方向について第1プロテクタ43側に延びる第2延出部47Aと、第2延出部47Aから第2方向に延びる第2当接部47Bと、を備える。
【0062】
このような構成によると、簡便な構成により第1ストッパ部46及び第2ストッパ部47を設けることができる。
【0063】
実施形態では、第1プロテクタ43は2つの第1ストッパ部46を備え、2つの第1ストッパ部46のうちの一方は第3ストッパ部(右側第1ストッパ部)とされ、同他方は第4ストッパ部(左側第1ストッパ部)とされ、第3ストッパ部は、第1延出部46Aから第2方向における一方側(左側)に延びる第1当接部46Bを備え、第4ストッパ部は、第1延出部46Aから第2方向における他方側(右側)に延びる第1当接部46Bを備え、第2プロテクタ44は2つの第2ストッパ部47を備え、2つの第2ストッパ部47のうちの一方は第5ストッパ部(右側第2ストッパ部)とされ、同他方は第6ストッパ部(左側第2ストッパ部)とされ、第5ストッパ部は、第2延出部47Aから第2方向における他方側に延び、第1方向について第3ストッパ部の第1当接部46Bと対向する第2当接部47Bを備え、第6ストッパ部は、第2延出部47Aから第2方向における一方側に延び、第1方向について第4ストッパ部の第1当接部46Bと対向する第2当接部47Bを備える。
【0064】
このような構成によると、2つの第1ストッパ部46(第3ストッパ部及び第4ストッパ部)と2つの第2ストッパ部47(第5ストッパ部及び第6ストッパ部)とが設けられるから、連結部45が第1方向に所定長さL1より大きく伸長することをより一層抑制することができる。
【0065】
また、第3ストッパ部の第1当接部46Bと第4ストッパ部の第1当接部46Bとは、それぞれ第1延出部46Aから第2方向について反対方向に延びており、第5ストッパ部の第2当接部47Bと第6ストッパ部の第2当接部47Bとは、それぞれ第2延出部47Aから第2方向について反対方向に延びている。これにより、第1プロテクタ43と第2プロテクタ44とが第2方向にずれた場合でも、第1ストッパ部46と第2ストッパ部47との係合が外れることを抑制することができる。
【0066】
実施形態では、第2方向は、プロテクタ40の板厚方向(上下方向)と直交している。
【0067】
このような構成によると、簡素な形状の金型をプロテクタ40の板厚方向に引き抜くことにより、プロテクタ40を形成することができる。
【0068】
実施形態では、第1プロテクタ43及び第2プロテクタ44は、それぞれ、バスバー30を収容するバスバー収容部41を備え、バスバー収容部41は、バスバー30が保持される底壁41Aと、底壁41Aの外縁部から延びる周壁41Bと、を備え、第1ストッパ部46は、第1プロテクタ43の周壁41Bから延びており、第2ストッパ部47は、第2プロテクタ44の周壁41Bから延びている。
【0069】
このような構成によると、第1ストッパ部46及び第2ストッパ部47を周壁41Bの高さ方向あるいは幅方向に延ばして形成することができる。よって、第1当接部46Bと第2当接部47Bとの当接面積を大きくすることができる。また、バスバー収容部41間にはプロテクタ40以外の部材が存在しないから、第1ストッパ部46及び第2ストッパ部47の設計自由度を高めることができる。
【0070】
<他の実施形態>
(1)上記実施形態では、プロテクタ40は、1個の第1プロテクタ43と、4個の第2プロテクタ44と、12個の連結部45と、を備えていたが、これに限られることはなく、プロテクタに設けられる第1プロテクタ、第2プロテクタ、連結部の個数は適宜変更してもよい。
(2)上記実施形態では、第1プロテクタ43と各第2プロテクタ44との間には、第1ストッパ部46及び第2ストッパ部47が2つずつ設けられたが、これに限られることはなく、第1ストッパ部及び第2ストッパ部の個数は適宜変更してもよい。
(3)上記実施形態では、第1ストッパ部46は第1延出部46Aと第1当接部46Bとを備え、第2ストッパ部47は第2延出部47Aと第2当接部47Bとを備え、平面視L字状をなしていたが、これに限られることはなく、第1ストッパ部及び第2ストッパ部の形状は適宜変更してもよい。
【0071】
(4)上記実施形態では、第2方向はプロテクタ40の板厚方向と直交していたが、これに限られることはなく、第2方向はプロテクタの板厚方向と直交していなくてもよい。
(5)上記実施形態では、連結部45は平面視V字状の屈曲部45Aを有して、上下方向に扁平に構成されていたが、これに限られることはなく、連結部の形状は適宜変更してもよい。
(6)上記実施形態では、配線部材はフレキシブル基板21であったが、これに限られることはなく、配線部材は電線、または電線及びフレキシブル基板であってもよい。
【符号の説明】
【0072】
1: 車両
2: 蓄電パック
3: PCU
4: ワイヤーハーネス
10: 蓄電モジュール
11: 蓄電素子
15: 金属小片
20: 配線モジュール
21: フレキシブル基板
22: 基板本体
22A: 挿通孔
23: 延出部
24: 第1部分
25: 第2部分
26: 中間部
30: バスバー
30A: 接続バスバー
30B: 出力バスバー
40: プロテクタ
41: バスバー収容部
41A: 底壁
41B: 周壁
41C: 接続孔
41D: 係止部
41E: 切り欠き部
42: 基板収容部
42A: 載置面
42B: 突起
43: 第1プロテクタ
44: 第2プロテクタ
45: 連結部
45A: 屈曲部
45B: 第1直線部
45C: 第2直線部
46: 第1ストッパ部
46A: 第1延出部
46B: 第1当接部
47: 第2ストッパ部
47A: 第2延出部
47B: 第2当接部
48: 補強リブ
50: コネクタ
L1: 所定長さ