(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024086239
(43)【公開日】2024-06-27
(54)【発明の名称】冷凍装置
(51)【国際特許分類】
F25D 11/04 20060101AFI20240620BHJP
F25D 16/00 20060101ALI20240620BHJP
【FI】
F25D11/04
F25D16/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022201265
(22)【出願日】2022-12-16
(71)【出願人】
【識別番号】314005768
【氏名又は名称】PHCホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】豊岡 峻
【テーマコード(参考)】
3L045
【Fターム(参考)】
3L045AA06
3L045BA01
3L045CA03
3L045EA02
3L045KA16
3L045PA01
3L045PA04
3L045PA05
(57)【要約】
【課題】圧縮器の停止時に、蒸発器の出口付近の温度上昇を抑制できる冷凍装置を提供する。
【解決手段】冷凍装置は、自然対流により収納室内を冷却する冷凍装置であって、収納室を有する内箱と、冷媒が内箱の上部から下部に移動するように少なくとも内箱の側面に沿って配置された冷却管部を有する蒸発器と、内箱の下部領域において、冷却管部の周囲に配置された蓄冷剤と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自然対流により収納室内を冷却する冷凍装置であって、
前記収納室を有する内箱と、
冷媒が前記内箱の上部から下部に移動するように少なくとも前記内箱の側面に沿って配置された冷却管部を有する蒸発器と、
前記内箱の下部領域において、前記冷却管部の周囲に配置された蓄冷剤と、を備える、
冷凍装置。
【請求項2】
前記冷却管部は、
前記側面に沿って配置された側面側冷却管部と、
前記側面側冷却管部に接続され前記内箱の底面に沿って配置された底面側冷却管部と、を有し、
前記蓄冷剤は、前記側面側冷却管部の周囲、又は、前記底面側冷却管部の周囲に配置されている、
請求項1に記載の冷凍装置。
【請求項3】
前記蓄冷剤は、上下方向において前記側面側冷却管部に挟まれるように、前記内箱の側面に設けられている、
請求項2に記載の冷凍装置。
【請求項4】
前記蓄冷剤は、前記底面側冷却管部により囲まれるように、前記内箱の底面に配置されている、
請求項2に記載の冷凍装置。
【請求項5】
前記蓄冷剤は、上下方向において前記底面側冷却管部と重なるように、前記内箱の底面に配置されている、
請求項2に記載の冷凍装置。
【請求項6】
前記蓄冷剤は、前記内箱の底板部の上方に配置されている、
請求項1に記載の冷凍装置。
【請求項7】
前記蓄冷剤は、前記内箱の底板部の下方に配置されている、
請求項1に記載の冷凍装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷凍装置に関する。
【背景技術】
【0002】
冷凍装置は、収納室内を目標温度にするために、圧縮器、凝縮器、減圧器、及び蒸発器を備えている。例えば、特許文献1には、冷媒管で構成された蒸発器が、内箱の上下、左右、及び背面の外側面に屈曲した状態で配置されている冷凍装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のような冷凍装置において、圧縮器の停止時に、蒸発器の出口付近の温度が上昇する場合がある。このような蒸発器の温度上昇は、収納室内の温度を上昇させてしまう可能性がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、圧縮器の停止時に、蒸発器の出口付近の温度上昇を抑制できる、冷凍装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る冷凍装置の一態様は、
自然対流により収納室内を冷却する冷凍装置であって、
収納室を有する内箱と、
冷媒が内箱の上部から下部に移動するように少なくとも内箱の側面に沿って配置された冷却管部を有する蒸発器と、
内箱の下部領域において、冷却管部の周囲に配置された蓄冷剤と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、圧縮器の停止時に、蒸発器の出口付近の温度上昇を抑制できる冷凍装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態1に係る冷凍装置の斜視図である。
【
図2】
図2は、扉が開いた状態の冷凍装置の正面図である。
【
図4】
図4は、蒸発器と蓄冷剤との配置関係を説明するための斜視図である。
【
図5】
図5は、蒸発器と蓄冷剤の配置関係を説明するための正面模式図である。
【
図6】
図6は、蒸発器と蓄冷剤との配置関係を説明するための平面模式図である。
【
図7】
図7は、冷凍装置の運転時における、蒸発器入口、蒸発器出口、及び庫内の温度変化を示す線図である。
【
図8】
図8は、本発明の実施形態2に係る冷凍装置における蒸発器と蓄冷剤との配置関係を説明するための斜視図である。
【
図9】
図9は、内箱、蒸発器、及び蓄冷剤の配置関係を説明するための正面模式図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施形態3に係る冷凍装置における蒸発器と蓄冷剤との配置関係を説明するための正面模式図である。
【
図11】
図11は、蒸発器と蓄冷剤との配置関係を説明するための平面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る冷凍装置について説明する。尚、同じ構成要素には同じ符号を付している。添付の図面と共に以下に記載される事項は、例示的な実施形態を説明するためのものであり、唯一の実施形態を示すためのものではない。
【0010】
[実施形態1]
図1~
図7を参照して、本発明の実施形態1に係る冷凍装置1について説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施形態に係る冷凍装置1の斜視図である。又、
図2は、扉が開いた状態の冷凍装置1の正面図である。尚、
図2において、扉は省略されている。
【0012】
冷凍装置1は、例えば、超低温フリーザである。超低温フリーザとは、庫内を超低温(例えば-80℃程度)まで冷却するものをいう。尚、冷凍装置1は、薬用保冷庫、血液保冷庫、又は恒温器であってもよい。
【0013】
尚、以下、冷凍装置1及び冷凍装置1を構成する各部材の構造を説明するにあたり、各図に示す直交座標系(X、Y、Z)を使用することもある。X方向は、冷凍装置1の前後方向に一致する。X方向+側は、冷凍装置1の前側に一致する。X方向-側は、冷凍装置1の後側に一致する。
【0014】
又、Y方向は、冷凍装置1の左右方向及び冷凍装置1の幅方向に一致する。Y方向+側は、冷凍装置1の前方から冷凍装置1を見た場合の左側に一致する。Y方向-側は、冷凍装置1の前方から冷凍装置1を見た場合の右側に一致する。Z方向は、冷凍装置1の上下方向に一致する。Z方向+側は、冷凍装置1の上側に一致する。Z方向-側は、冷凍装置1の下側に一致する。
【0015】
以下、冷凍装置1の基本構成について簡単に説明する。本実施形態に係る冷凍装置1は、本体部10と、その下方に設けられた機械収納部20を備える。
【0016】
本体部10は、内箱11、外箱12、内扉(不図示)、及び外扉13を有する。
【0017】
内箱11は、例えば、金属板及び/又は合成樹脂板で形成されている。内箱11は、前面が開口した箱状部材により構成されている。
【0018】
本実施形態の場合、内箱11は、上下に接合された2つの箱状部材により構成されている具体的には、内箱11は、上側箱部11a、及び、下側箱部11bを有する。
【0019】
上側箱部11aは、前側及び下側が開口した箱状部材である。下側箱部11bは、上側箱部11aの下側に配置され、前側及び上側が開口した箱状部材である。上側箱部11aの下端部と、下側箱部11bの上端部とは、接合されている。上側箱部11aと下側箱部11bとの接合部分には、つなぎ目119が設けられている。
【0020】
つなぎ目119の位置は、内箱11の上下方向における高さの約半分(1/2)となる位置である。以下、内箱11の構成について説明する。
【0021】
内箱11は、天板部110、後板部111、左板部112、右板部113、及び底板部114を有する。又、内箱11は、天板部110、後板部111、左板部112、右板部113、及び底板部114により囲まれた空間である収納室115を有する。
【0022】
本実施形態の場合、収納室115は、一つの空間により構成されている。但し、収納室115は、例えば、仕切り板等により、複数(例えば、二個)の収納室に区切られてもよい。
【0023】
外箱12は、例えば、金属板及び/又は合成樹脂板により構成されている。外箱12は、前面が開口した箱状部材により構成されている。外箱12は、内箱11よりも大きい箱状部材により構成されている。
【0024】
外箱12は、内箱11を収容している。外箱12の内面と内箱11の外面との間には、断熱材(不図示)が設けられている。
【0025】
外扉13は、外箱12の開口部を開閉可能な状態で、外箱12に取り付けられている。外扉13が外箱12の開口部を塞いだ状態において、外箱12は、密閉状態となる。外扉13の内部には、断熱材(不図示)が配置されている。
【0026】
内扉(不図示)は、外扉13より内部側に設けられている。尚、特に断らない限り、内部側とは、外扉13及び内扉が閉じた状態において、内箱11及び外箱12に近い側を意味する。又、特に断らない限り、外部側とは、外扉13及び内扉が閉じた状態において、内箱11及び外箱12から遠い側を意味する。
【0027】
内扉は、内箱11の開口部を開閉可能な状態で、内箱11に取り付けられている。
【0028】
機械収納部20は、本体部10の直下に配置されている。機械収納部20には、冷凍回路3(
図3参照)を構成する装置の一部の装置が配置されている。機械収納部20に配置されている装置は、例えば、後述の高温側圧縮器31A、高温側減圧器33A、低温側圧縮器31B、及び低温側減圧器33Bである。冷凍回路3は、収納室115を所定温度以下(例えば、-80℃以下)に冷却可能に構成されている。
【0029】
冷凍回路3は、所謂二元冷凍回路であって、
図3に示すように、互いに独立して冷媒が循環する高温側冷凍回路3A及び低温側冷凍回路3Bを有する。
【0030】
高温側冷凍回路3Aは、高温側圧縮器31A、高温側凝縮器32A、高温側減圧器33A、高温側蒸発器34A、乾燥器35、及び受液器36を有する。
【0031】
高温側蒸発器34Aは、後述するカスケードコンデンサ39の外管であり、後述する第二熱交換器38を取り囲んでいる。
【0032】
高温側圧縮器31Aから吐出された冷媒(高温側冷媒)が再び高温側圧縮器31Aに戻るように高温側冷凍回路3Aを構成する各機器が配管(高温側配管)で接続されている。
【0033】
高温側冷媒は、
図3中の矢印の方向に循環する。即ち、高温側冷凍回路3Aでは、高温側冷媒が、高温側圧縮器31A、高温側凝縮器32A、乾燥器35、高温側減圧器33A、高温側蒸発器34A、及び受液器36の順に流れ、高温側圧縮器31Aに帰還する。尚、高温側冷凍回路3Aにおける冷凍サイクルによって、高温側蒸発器34Aにおいて、例えば、-40℃程度まで低温側冷媒の温度を下げることができる。
【0034】
低温側冷凍回路3Bは、低温側圧縮器31B、第一熱交換器37、第二熱交換器38、低温側減圧器33B、及び低温側蒸発器34Bを有する。
【0035】
第一熱交換器37は、その内部を通過する冷媒を気相のまま冷却する。尚、第一熱交換器37は、その内部を通過する冷媒を凝縮させる凝縮器であってもよい。
【0036】
第二熱交換器38は、カスケードコンデンサ39の内管である。即ち、内管である第二熱交換器38が、外管である高温側蒸発器34Aに囲まれている。カスケードコンデンサ39内では、高温側蒸発器34A内を通過する低温の冷媒と第二熱交換器38内を通過する高温の冷媒とが熱交換する。
【0037】
このとき、第二熱交換器38内を通過する高温の冷媒は、凝縮する。尚、第一熱交換器37が凝縮器である場合、第二熱交換器38は、その内部を通過する液相の冷媒を冷却する。
【0038】
低温側蒸発器34Bは、例えば銅又はアルミニウム製の配管である。後述のように、低温側蒸発器34Bは、少なくとも一部が内箱11の外側面に接するように配置されている。
【0039】
従って、冷媒が低温側蒸発器34Bの内部で蒸発することによって、低温側蒸発器34Bと接している内箱11の外側面が冷却される。この結果、冷却室Rが冷却される。
【0040】
低温側圧縮器31Bから吐出された冷媒(低温側冷媒)が再び低温側圧縮器31Bに戻るように、低温側冷凍回路3Bを構成する各機器が配管(低温側配管)で接続されている。
【0041】
低温側冷媒は、
図3中の矢印の方向に循環する。即ち、低温側冷凍回路3Bでは、低温側冷媒が、低温側圧縮器31B、第一熱交換器37、第二熱交換器38、低温側減圧器33B、及び低温側蒸発器34Bの順に流れ、低温側圧縮器31Bに帰還する。
【0042】
尚、低温側冷凍回路3Bにおける冷凍サイクルによって、低温側蒸発器34Bにおいて、例えば-80℃以下の超低温が得られる。
【0043】
冷凍装置1は、制御部5を備えている。制御部5は、入力された目標温度になるように、高温側圧縮器31A及び低温側圧縮器31Bの動作を制御して、冷却室R内の温度を目標温度にする。
【0044】
図4は、本実施形態に係る冷凍装置1が備える低温側蒸発器34Bを示す図である。
【0045】
低温側蒸発器34Bは、蒸発器の一例に該当し、内箱11に取り付けられる。低温側蒸発器34Bは、冷媒が内箱11の上部から下部に移動するように少なくとも内箱11の側面に沿って配置された配管(具体的には、後述の側面側冷却管342)を有する。
【0046】
このような低温側蒸発器34Bは、内箱11を直接冷却する。つまり、低温側蒸発器34Bは、内箱11の収納室115を直接冷却する。
【0047】
本実施形態の場合、低温側蒸発器34Bにより冷却された収納室115の冷気は、自然対流により移動する。このため、低温側蒸発器34Bにより冷却された冷気は、収納室115の下部領域に滞留する。本実施形態の場合、冷凍装置1は、収納室115の冷気を強制的に循環させる装置(例えば、送風機)を備えていない。
【0048】
以下、
図4を参照しつつ、低温側蒸発器34Bの構成について説明する。
【0049】
低温側蒸発器34Bは、上流側端部が配管を介して、冷凍回路3(具体的には、低温側冷凍回路3B)における低温側減圧器33Bに接続されている。一方、低温側蒸発器34Bは、下流側端部が配管を介して、冷凍回路3における低温側圧縮器31Bに接続されている。よって、低温側減圧器33Bにおいて膨張した冷媒が、低温側蒸発器34Bに流入する。又、低温側蒸発器34Bから流出した冷媒は、低温側圧縮器31Bに流入する。
【0050】
以下、特に断ることなく、下流側又は上流側といった場合には、冷凍回路3において冷媒が流れる方向における下流側又は上流側を意味する。
【0051】
以下、低温側蒸発器34Bの構成について、簡単に説明する。低温側蒸発器34Bは、屈曲した配管により構成され、一部が内箱11の外面に接して配置されている。冷媒は、低温側蒸発器34Bにおいて、
図4の矢印A
3で示されている向きに流れる。
【0052】
低温側蒸発器34Bは、流入側配管340、天面側冷却管341、側面側冷却管342、底面側冷却管343、及び流出側配管344を有する。天面側冷却管341、側面側冷却管342、及び底面側冷却管343はそれぞれ、冷却管部の一例に該当する。
【0053】
流入側配管340は、低温側蒸発器34Bに流入する冷媒が流れる配管である。流入側配管340の上流側端部は、低温側減圧器33Bに接続されている。流入側配管340の下流側端部は、天面側冷却管341に接続されている。
【0054】
流入側配管340は、内箱11における後板部111の後側面近傍において上下方向に延在している。流入側配管340に流入した冷媒は、下方から上方に向かって流れる。尚、流入側配管340は、内箱11の後板部111に接していない。
【0055】
天面側冷却管341は、内箱11における天板部110の上側面に沿うように配置されている。天面側冷却管341は、内箱11の天板部110に接している。天面側冷却管341は、蛇行状に形成されている。
【0056】
具体的には、天面側冷却管341は、天板部110の左右方向における第一端部(本実施形態の場合、右端部)から第二端部(本実施形態の場合、左端部)に向かって、前後方向に蛇行しつつ延在している。
【0057】
天面側冷却管341の上流側端部は、流入側配管340の下流側端部に接続されている。天面側冷却管341の下流側端部は、側面側冷却管341の上流側端部に接続されている。
【0058】
尚、天面側冷却管341の上流側端部は、低温側蒸発器34Bの入り口の一例に該当する。低温側蒸発器34Bの入り口は、低温側蒸発器34Bにおいて内箱11に接する部分の最も上流側の部分と捉えてよい。
【0059】
側面側冷却管341は、側面側冷却管部の一例に該当し、内箱11の側板部に沿うように配置されている。具体的には、側面側冷却管341は、内箱11における左板部112、後板部111、及び右板部113の外側面に沿うように配置されている。
【0060】
側面側冷却管341は、内箱11の左板部112、後板部111、及び右板部113に接している。側面側冷却管341は、蛇行状に形成されている。
【0061】
具体的には、側面側冷却管341は、左板部112、後板部111、及び右板部113の上端部から下端部に向かって、水平方向に蛇行しつつ延在している。より具体的には、側面側冷却管341は、左板部112、後板部111、及び右板部113に沿うように水平に延在する複数の水平冷却管と、上下方向に隣り合う水平冷却管の端部同士を接続する垂直冷却管と、を有する。
【0062】
側面側冷却管341の上流側端部は、天面側冷却管341の下流側端部に接続されている。側面側冷却管341の下流側端部は、底面側冷却管343の上流側端部に接続されている。
【0063】
本実施形態の場合、側面側冷却管341における水平冷却管の上下方向における間隔(以下、上下方向ピッチと称する。)は、下側程大きい。換言すれば、側面側冷却管341の水平冷却管の上下方向における密度は、下側ほど低い。
【0064】
底面側冷却管343は、底面側冷却管部の一例に該当し、内箱11の底板部114に沿うように配置されている。具体的には、底面側冷却管343は、内箱11における底板部114の下側面に沿うように配置されている。底面側冷却管343は、低温側蒸発器34Bの下流側冷却管の一例に該当する。
【0065】
底面側冷却管343は、内箱11の底板部114に接している。本実施形態の場合、底面側冷却管343は、底板部114における所定の矩形領域116を囲む矩形枠状に形成されている。矩形領域116は、底板部114の下面における中央部を含む矩形状の領域である。矩形領域116は、後述の蓄冷剤4が配置される領域でもある。
【0066】
底面側冷却管343の上流側端部は、側面側冷却管341の下流側端部に接続されている。底面側冷却管343の下流側端部は、流出側配管344の上流側端部に接続されている。
【0067】
尚、底面側冷却管343の下流側端部は、低温側蒸発器34Bの出口の一例に該当する。低温側蒸発器34Bの出口は、低温側蒸発器34Bにおいて内箱11に接する部分の最も下流側の部分と捉えてよい。
【0068】
又、底面側冷却管の構成(具体的には、形状)は、本実施形態の底面側冷却管343の構成に限定されない。底面側冷却管は、内箱11の底板部114において、蓄冷剤4が配置される領域を囲むように形成されていればよい。
【0069】
流出側配管344は、低温側蒸発器34Bから流出する冷媒が流れる配管である。流出側配管344の上流側端部は、底面側冷却管343に接続されている。流出側配管344の下流側端部は、低温側圧縮器31Bに接続されている。
【0070】
流出側配管344は、内箱11における底板部114の下面から後方に延在している。尚、流出側配管344は、内箱11の底板部114に接していない。
【0071】
上述のように、本実施形態の冷凍装置1は、内箱11(つまり、収納室115)を直接冷却する低温側蒸発器34Bを備えている。又、内箱11(つまり、収納室115)内の冷気は、自然対流により移動する。このような構成を有する冷凍装置を、直冷式の冷凍装置とも称する。
【0072】
以上のような構成を有する本実施形態の冷凍装置1は、内箱11の下部領域における低温側蒸発器34Bの周囲に蓄冷剤4を有する。蓄冷剤4は、矩形板状である。
【0073】
尚、内箱11の下部領域とは、内箱11(換言すれば、本体部10)において、下から、内箱11(換言すれば、本体部10)の高さの1/2までの領域であってよい。換言すれば、内箱11の下部領域とは、内箱11において、内箱11のつなぎ目119(
図4参照)よりも下方の領域であってよい。本実施形態に係る冷凍装置1から得られる作用・効果の観点から、より好ましくは、内箱11の下部領域とは、内箱11(換言すれば、本体部10)において、下から、内箱11(換言すれば、本体部10)の高さの1/4までの領域であってもよい。又、内箱11の下部領域とは、側面側冷却管341のうち、下から2番目の水平冷却管よりも下方の領域であってもよい。又、内箱11の下部領域とは、内箱11の底板部114の周囲の領域であってもよい。更に、内箱11の下部領域とは、内箱11の底板部114よりも下方の領域であってもよい。内箱11の下部領域は、内箱11の内部の領域に限らず、内箱11の外部の領域を含んでもよい。
【0074】
本実施形態の場合、蓄冷剤4は、内箱11における底板部114の下側面に設けられている。つまり、蓄冷剤4は、内箱11の外部に設けられている。
【0075】
具体的には、蓄冷剤4は、底板部114の下面における矩形領域116に配置されている。蓄冷剤4は、底面側冷却管343により周囲を囲まれている。具体的には、蓄冷剤4は、
図6に示すように、平面視において、矩形状の外形を、全周にわたり底面側冷却管343により囲まれている。
【0076】
換言すれば、蓄冷剤4は、底面側冷却管343の周囲(近傍)に、底面側冷却管343との熱交換を可能な状態で配置されている。
【0077】
このような蓄冷剤4は、後述の機能を発揮することができる種々の蓄冷剤であってよい。以下、
図7を参照して、蓄冷剤4を設けたことによる、作用・効果について説明する。
【0078】
図7は、上述の蓄冷剤4が設けられていない状態の冷凍装置1の運転時における、蒸発器入口、蒸発器出口、及び庫内の温度変化を示す線図である。
【0079】
蒸発器入口の温度は、低温側蒸発器34Bにおける天面側冷却管341の上流側端部の温度に相当する。蒸発器出口の温度は、低温側蒸発器34Bにおける底面側冷却管343の下流側端部の温度に相当する。庫内の温度は、収納室115の上下方向における中央位置の温度に相当する。
【0080】
図7において、破線は、蒸発器入口の温度を示す。
図7において、細い実線は、蒸発器出口の温度を示す。
図7において、太い実線は、庫内の温度を示す。冷凍装置1は、
図7に示すように、冷凍回路3(具体的には、低温側冷凍回路3B)を制御して、庫内の温度を約-80℃に維持する。
【0081】
図7における時刻T
1において、冷凍回路3の低温側圧縮器31Bが停止する(換言すれば、OFF状態となる)。低温側圧縮器31BがOFF状態になると、時間経過とともに、蒸発器入口の温度及び蒸発器出口の温度が上昇する。
【0082】
図7に示すように、蒸発器入口の温度は、約-53℃まで上昇する。又、蒸発器出口の温度は、約-49℃まで上昇する。このように、低温側圧縮器31BがOFF状態になると、蒸発器出口の温度の方が、蒸発器入口の温度よりも高温まで上昇する傾向にある。
【0083】
次に、
図7における時刻T
2において、冷凍回路3の低温側圧縮器31Bが始動する(換言すれば、ON状態となる)。低温側圧縮器31BがON状態になると、短時間で、蒸発器入口の温度及び蒸発器出口の温度が下降する。
【0084】
ここで、
図7に示すように、蒸発器入口の温度は、
図7における時刻T
3まで、下降し続ける。
図7における時刻T
3は、冷凍回路3の低温側圧縮器31Bが停止する時刻である。つまり、蒸発器入口の温度は、冷凍回路3の低温側圧縮器31Bが始動してから停止するまで、下降し続ける。
【0085】
一方、
図7に示すように、蒸発器出口の温度は、
図7における時刻T
2を僅かに過ぎた時点で、下降から上昇に転ずる。つまり、蒸発器出口の温度は、冷凍回路3の低温側圧縮器31Bが停止する前に、上昇し始める。この理由の一つは、収納室115の空気により温められた冷媒が、蒸発器出口に流れてくるからである。
【0086】
このような蒸発器出口の温度上昇は、結果的に、収納室115の温度上昇につながる可能性がある。又、収納室115の温度に対する、蒸発器出口の温度上昇の影響を小さくしようとすると、冷凍回路3における消費電力が増大する可能性がある。
【0087】
つまり、蒸発器出口の温度上昇を抑制することができれば、結果的に、収納室115の温度上昇を抑制することができ、冷凍回路3における消費電力を低減できる。
【0088】
そこで、本実施形態の場合、蒸発器の出口である底面側冷却管343の周囲(近傍)に、上述の蓄冷剤4を設けている。
【0089】
このような蓄冷剤4は、
図7における時刻T
2~T
3の間(つまり、低温側圧縮器31BのON状態において)、低温側蒸発器34Bの底面側冷却管343により冷却される。つまり、蓄冷剤4は、
図7における時刻T
2~T
3の間(つまり、低温側圧縮器31BのON状態において)、蓄冷する。
【0090】
又、本実施形態の場合、
図7における時刻T
2~T
3の間(つまり、低温側圧縮器31BのON状態において)、低温側蒸発器34Bにより冷却された冷気が、収納室115の下部領域に滞留する。そして、蓄冷剤4は、収納室115の下部領域に滞留した冷気により、冷却される。本実施形態の場合、低温側蒸発器34Bは、底面側冷却管343を有している。このため、収納室115の下部領域の温度を、低く維持することができる。この結果、収納室115の下部領域の冷気による、蓄冷剤4の冷却効果を向上できる。
【0091】
一方、蓄冷剤4は、
図7における時刻T
1~T
2の間(つまり、低温側圧縮器31BのOFF状態において)、蓄えた冷熱により底面側冷却管343を冷却する。このため、低温側圧縮器31BのOFF状態における、蒸発器出口の温度上昇の速度を遅くすることができる。よって、低温側圧縮器31BのOFF状態における、蒸発器出口の最高温度(
図7の時刻T
2における蒸発器出口の温度)を、蓄冷剤4を設けていない場合の温度よりも低くできる。この結果、冷凍回路3における消費電力を低減できる。
【0092】
尚、蓄冷剤4は、主に、低温側蒸発器34Bの底面側冷却管343を冷却するために設けられている。本実施形態の冷凍装置1は、所謂直冷式の冷凍装置であるため、低温側蒸発器34Bにより冷却された冷気は、上側から下側に移動して、収納室115の下部領域に滞留する。
【0093】
つまり、収納室115において冷気は、下側から上側に移動することは、ほぼない。このため、内箱11(つまり、収納室115)の下部領域に設けられた蓄冷剤4は、収納室115の冷却にはほぼ寄与しない。
【0094】
又、蓄冷剤4は、収納室115の下部領域に滞留する冷気、及び、低温側蒸発器34Bの底面側冷却管343により冷却され、蓄冷する。このため、蓄冷剤4の温度は、収納室115の設定温度(本実施形態の場合、-80℃)よりも大幅に低くなることはない。
【0095】
このような観点からも、本実施形態の蓄冷剤4は、収納室115の冷却にはほぼ寄与しない。以上のように、本実施形態の場合、蓄冷剤4は、収納室115の冷却を目的とせず、低温側蒸発器34Bの底面側冷却管343の冷却を目的として設けられている。このため、蓄冷剤4を内箱11の下部領域(特に、底板部114よりも下方)に配置する構成を採用できる。
【0096】
[実施形態2]
図8及び
図9を参照して、本発明の実施形態2に係る冷凍装置1Aについて説明する。冷凍装置1Aは、低温側蒸発器34C及び蓄冷剤4Aの構成が、上述の実施形態1の冷凍装置1の低温側蒸発器34B及び蓄冷剤4の構成と異なる。その他の冷凍装置1Aの構成は、実施形態1の冷凍装置1の構成と同様である。以下、冷凍装置1Aについて、実施形態1の冷凍装置1と異なる構成を中心に説明する。
【0097】
低温側蒸発器34Cは、流入側配管340、天面側冷却管341、側面側冷却管342、底面側冷却管343A、及び流出側配管344を有する。
【0098】
低温側蒸発器34Cの流入側配管340、天面側冷却管341、側面側冷却管342、及び流出側配管344の構成は、実施形態1における低温側蒸発器34Bの流入側配管340、天面側冷却管341、側面側冷却管342、及び流出側配管344の構成と同様である。
【0099】
底面側冷却管343Aは、内箱11における底板部114の下側面に沿うように配置されている。底面側冷却管343Aは、内箱11の底板部114に接している。底面側冷却管343Aは、蛇行状に形成されている。
【0100】
具体的には、底面側冷却管343Aは、底板部114の左右方向における第一端部(本実施形態の場合、左端部)から第二端部(本実施形態の場合、右端部)に向かって、前後方向に蛇行しつつ延在している。底面側冷却管343Aは、底面側冷却管部の一例に該当する。
【0101】
底面側冷却管343Aの上流側端部は、側面側冷却管341の下流側端部に接続されている。底面側冷却管343Aの下流側端部は、流出側配管344の上流側端部に接続されている。尚、底面側冷却管343Aの下流側端部は、低温側蒸発器34Cの出口の一例に該当する。
【0102】
蓄冷剤4Aは、内箱11の下部領域における低温側蒸発器34Cの周囲に設けられている。本実施形態の場合、蓄冷剤4Aは、内箱11における側板部の外側面に設けられている。つまり、蓄冷剤4Aは、内箱11の外部に設けられている。
【0103】
具体的には、蓄冷剤4Aは、左側蓄冷剤41、後側蓄冷剤42、及び右側蓄冷剤43を有する。
【0104】
左側蓄冷剤41は、内箱11における左板部112の外側面(つまり、左側面)に設けられている。左側蓄冷剤41は、上下方向において、低温側蒸発器34Cにおける側面側冷却管341の水平冷却管342aと水平冷却管342bとに挟まれるように設けられている。水平冷却管342a、342bはそれぞれ、側面側冷却管部の一例に該当する。
【0105】
水平冷却管342aは、側面側冷却管341の水平冷却管のうち、下から2番目の水平冷却管である。又、水平冷却管342bは、側面側冷却管341の水平冷却管のうち、最も下側の水平冷却管である。
【0106】
水平冷却管342aと水平冷却管342bとの上下方向における間隔(つまり、上下方向ピッチ)は、低温側蒸発器34Cにおいて上下方向に隣り合う他の水平冷却管同士の上下方向における間隔(つまり、上下方向ピッチ)よりも大きい。
【0107】
水平冷却管342a、342bはそれぞれ、水平な状態で、内箱11の左板部112から後板部111を通り、右板部113まで延在している。
【0108】
後側蓄冷剤42は、内箱11における後板部111の外側面(つまり、後側面)に設けられている。後側蓄冷剤42は、上下方向において、低温側蒸発器34Cにおける側面側冷却管341の水平冷却管342aと水平冷却管342bとに挟まれるように設けられている。
【0109】
右側蓄冷剤43は、内箱11における右板部113の外側面(つまり、右側面)に設けられている。右側蓄冷剤43は、低温側蒸発器34Cにおける側面側冷却管341の水平冷却管342aと水平冷却管342bとの間に設けられている。
【0110】
本実施形態の場合、水平冷却管342a、342b及び底面側冷却管343Aが、低温側蒸発器34Cの下流側冷却管の一例に該当する。
【0111】
左側蓄冷剤41は、低温側圧縮器31B(
図3参照)のOFF状態において、蓄えた冷熱により水平冷却管342a、342bにおいて左側蓄冷剤41の周囲に配置された部分(換言すれば、左板部112に配置された部分)を冷却する。
【0112】
後側蓄冷剤42は、低温側圧縮器31B(
図3参照)のOFF状態において、蓄えた冷熱により水平冷却管342a、342bにおいて後側蓄冷剤42の周囲に配置された部分(換言すれば、後板部111に配置された部分)を冷却する。
【0113】
右側蓄冷剤43は、低温側圧縮器31B(
図3参照)のOFF状態において、蓄えた冷熱により水平冷却管342a、342bにおいて右側蓄冷剤43の周囲に配置された部分(換言すれば、右板部113に配置された部分)を冷却する。
【0114】
その他の構成及び作用・効果は、上述の実施形態1に係る冷凍装置1と同様である。尚、本実施形態に係る冷凍装置1Aを実施する場合に、底面側冷却管343Aは省略されてもよい。
【0115】
[実施形態3]
図10及び
図11を参照して、本発明の実施形態3に係る冷凍装置1Bについて説明する。冷凍装置1Bは、主に、低温側蒸発器34C及び蓄冷剤4Bの構成が、上述の実施形態1の冷凍装置1の低温側蒸発器34B及び蓄冷剤4の構成と異なる。尚、冷凍装置1Bの低温側蒸発器34Cの構成は、上述の実施形態2における低温側蒸発器34Cの構成と同様である。以下、冷凍装置1Bについて、実施形態1、2の冷凍装置1、1Aと異なる構成を中心に説明する。
【0116】
本実施形態の場合、蓄冷剤4Bは、内箱11の下部領域における低温側蒸発器34Cの周囲に設けられている。具体的には、蓄冷剤4Bは、内箱11における底板部114の上側面に設けられている。つまり、蓄冷剤4Bは、内箱11の内部に設けられている。蓄冷剤4Bは、矩形板状である。
【0117】
蓄冷剤4Bは、
図11に示すように、平面視において、底面側冷却管343Aと重なる。このような蓄冷剤4Bは、底面側冷却管343Aの周囲(近傍)に、底面側冷却管343Aとの熱交換を可能な状態で配置されている。
【0118】
又、内箱11は、蓄冷剤4Bの上方に、仕切り板117を有する。仕切り板117は、内箱11の内部空間を、上側の収納室115Aと、下側の蓄冷剤収容部118と、に区切っている。蓄冷剤収容部118には、蓄冷剤4Bが配置されている。
【0119】
本実施形態の場合、蓄冷剤4Bは、低温側圧縮器31B(
図3参照)のOFF状態において、蓄えた冷熱により底面側冷却管343Aにおいて底面側冷却管343Aと上下方向に重なる部分を冷却する。その他の構成及び作用・効果は、上述の実施形態1に係る冷凍装置1と同様である。
【0120】
[付記]
本発明に係る冷凍装置を実施する場合に、内箱の収納室の数は、上述の実施形態の場合に限定されない。例えば、冷凍装置は、仕切り板により上下に仕切られた二つの収容室を有してもよい。このような構成の冷凍装置の場合も、蓄冷剤は、冷凍装置全体の下部領域に配置されてよい。
【0121】
又、蓄冷剤は、大型の1つの蓄冷剤により構成されてよい。又、蓄冷剤は、組み合わされた複数の蓄冷剤(蓄冷剤要素とも称する。)により構成されてもよい。この場合、隣り合う蓄冷剤要素同士は、固定手段(不図示)により固定されてよい。或いは、複数の蓄冷剤要素は、例えば、袋状のアルミシート(不図示)に収納された状態で、真空パック(換言すれば、チャッキング)されることにより、1つにまとめられてもよい。又、複数の蓄冷剤要素同士は、互いに、異なる形状を有してもよい。このような構成を採用した場合、蓄冷剤が収納されるスペースの形状に応じて蓄冷剤要素を選択することより、当該スペースの形状に最適な形状を有する蓄冷剤を得ることができる。
【0122】
又、上述の実施形態1~3の冷凍装置1、1A、1Bが備える構成は、適宜組み合わせて実施されてよい。
【産業上の利用可能性】
【0123】
本発明は、種々の冷凍装置に適用できる。
【符号の説明】
【0124】
1、1A、1B 冷凍装置
10 本体部
11 内箱
11a 上側箱部
11b 下側箱部
110 天板部
111 後板部
112 左板部
113 右板部
114 底板部
115、115A 収納室
116 矩形領域
117 仕切り板
118 蓄冷剤収容部
119 つなぎ目
12 外箱
13 外扉
20 機械収納部
3 冷凍回路
3A 高温側冷凍回路
3B 低温側冷凍回路
31A 高温側圧縮器
31B 低温側圧縮器
32A 高温側凝縮器
33A 高温側減圧器
33B 低温側減圧器
34A 高温側蒸発器
34B、34C 低温側蒸発器
340 流入側配管
341 天面側冷却管
342 側面側冷却管
342a、342b 水平冷却管
343 底面側冷却管
344 流出側配管
35 乾燥器
36 受液器
37 第一熱交換器
38 第二熱交換器
39 カスケードコンデンサ
4、4A、4B 蓄冷剤
41 左側蓄冷剤
42 後側蓄冷剤
43 右側蓄冷剤
5 制御部