(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024086312
(43)【公開日】2024-06-27
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム、ミュート機能提供方法、情報処理システム及び情報処理システムを製造する製造方法
(51)【国際特許分類】
H04N 7/14 20060101AFI20240620BHJP
H04M 1/72 20210101ALI20240620BHJP
【FI】
H04N7/14 120
H04M1/72
【審査請求】未請求
【請求項の数】53
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022201379
(22)【出願日】2022-12-16
(71)【出願人】
【識別番号】522491203
【氏名又は名称】SRK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100159846
【弁理士】
【氏名又は名称】藤木 尚
(72)【発明者】
【氏名】高石 秀樹
【テーマコード(参考)】
5C164
5K127
【Fターム(参考)】
5C164FA09
5C164PA42
5C164UB88S
5C164VA02P
5C164VA07P
5C164VA09P
5K127BA03
5K127CA25
5K127CB33
5K127GB72
5K127GD03
5K127MA09
(57)【要約】
【課題】ミュート機能の実行中であることを参加者が自覚することができ、そのまましゃべり続けてしまうことを従来技術より低減できる情報処理装置、プログラム、ミュート機能提供方法、情報処理システム及び情報処理システムを製造する製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の情報処理装置は、参加者から相手方参加者へのインターネットを介したウェブ会議を提供すると共に、情報処理装置1は、参加者A側の音を相手方参加者Bに聞こえないようにする音ミュート機能を実行する音ミュート機能部18と、音ミュート機能部による音ミュート機能の実行中に、参加者側から音入力があるとき、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者が自覚できずに上記参加者がしゃべり続けてしまうことを抑制する機能を有するミュート中発言抑制機能部19と、を備えている。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
参加者から相手方参加者へのインターネットを介したウェブ会議に用いることができる情報処理装置であって、
上記参加者側の音を上記相手方参加者に聞こえないようにする音ミュート機能を実行する音ミュート機能部と、
上記音ミュート機能部による上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者が自覚できずに上記参加者がしゃべり続けてしまうことを抑制する機能を有するミュート中発言抑制機能部と、を備えている情報処理装置。
【請求項2】
上記ミュート中発言抑制機能部は、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる音ミュート警告部、を備えている、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
上記音ミュート警告部は、視覚的な伝達手段により上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
上記音ミュート警告部は、聴覚的な伝達手段により上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
上記音ミュート警告部は、触覚的な伝達手段等により上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
上記音ミュート警告部は、上記参加者側のウェブ会議内の画面領域のうち5%以上の画面領域において上記音ミュート機能の実行中である警告画像を表示させることにより上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
上記音ミュート警告部は、上記参加者側のウェブ会議内の画面領域の高さのうち10%以上の高さを有する警告画像を表示させることにより上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項8】
上記音ミュート警告部は、上記参加者側の画面領域の幅のうち10%以上の幅を有する警告画像を表示させることにより上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項9】
上記音ミュート警告部は、上記音ミュート機能の実行中である警告を音により上記参加者に聴覚的に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項2又は4に記載の情報処理装置。
【請求項10】
上記音ミュート警告部は、上記音ミュート機能の実行中である警告を振動により上記参加者に触覚的に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項2又は5に記載の情報処理装置。
【請求項11】
上記音ミュート機能部は、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作により上記音ミュート機能を終了させる第1ミュート機能部と、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件が満たされた場合に上記ミュート中発言抑制機能部により上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせることがある第2ミュート機能部と、を備える、請求項1乃至10の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
上記音ミュート機能部は、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作により上記音ミュート機能を終了させる第1ミュート機能部と、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件が満たされた場合に上記ミュート中発言抑制機能部により上記音ミュート機能を終了させることがある第2ミュート機能部と、を備える、請求項1乃至10の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
上記第2ミュート機能部は、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても上記参加者側の音入力に基づき所定の条件が満たされたか否かを判断する、請求項11又は12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
上記第2ミュート機能部は、上記参加者側の音入力の継続時間の長さに基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する、請求項11乃至13の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
上記第2ミュート機能部は、上記参加者側の音入力の周波数帯に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する、請求項11乃至13の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項16】
上記第2ミュート機能部は、上記参加者側の音入力中の声の声色に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する、請求項11乃至13の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項17】
上記第2ミュート機能部は、上記参加者側の音入力中の声の声紋に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する、請求項11乃至13の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項18】
参加者から相手方参加者へのインターネットを介したウェブ会議に用いることができるように情報処理装置を機能させるプログラムであって、音ミュート機能部として上記参加者側の音を上記相手方参加者に聞こえないようにする音ミュート機能を実行させ、上記音ミュート機能部による上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者が自覚できずに上記参加者がしゃべり続けてしまうことを抑制するミュート中発言抑制機能部を実行させる、プログラム。
【請求項19】
上記プログラムは、上記ミュート中発言抑制機能部において音ミュート警告部を実行させることにより、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を実行させる、請求項18に記載のプログラム。
【請求項20】
上記プログラムは、上記音ミュート警告部を実行させることにより、視覚的な伝達手段により上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項19に記載のプログラム。
【請求項21】
上記プログラムは、上記音ミュート警告部を実行させることにより、聴覚的な伝達手段により上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項19に記載のプログラム。
【請求項22】
上記プログラムは、上記音ミュート警告部を実行させることにより、触覚的な伝達手段等により上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項19に記載のプログラム。
【請求項23】
上記プログラムは、上記音ミュート警告部を実行させることにより、上記参加者側のウェブ会議内の画面領域のうち5%以上の画面領域において上記音ミュート機能の実行中である警告画像を表示させることにより上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくする警告を実行させる、請求項19又は20に記載のプログラム。
【請求項24】
上記プログラムは、上記音ミュート警告部を実行させることにより、上記参加者側のウェブ会議内の画面領域の高さのうち10%以上の高さを有する警告画像を表示させることにより上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項19又は20に記載のプログラム。
【請求項25】
上記プログラムは、上記音ミュート警告部を実行させることにより、上記参加者側の画面領域の幅のうち10%以上の幅を有する警告画像を表示させることにより上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項19又は20に記載のプログラム。
【請求項26】
上記プログラムは、上記音ミュート警告部を実行させることにより、上記音ミュート機能の実行中である警告を音により上記参加者に聴覚的に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項19又は20に記載のプログラム。
【請求項27】
上記プログラムは、上記音ミュート警告部を実行させることにより、上記音ミュート機能の実行中である警告を振動により上記参加者に触覚的に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項19又は20に記載のプログラム。
【請求項28】
上記音ミュート機能部は、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作により上記音ミュート機能を終了させる第1ミュート機能部と、
上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件が満たされた場合に上記ミュート中発言抑制機能部により上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせることがある第2ミュート機能部と、を備え、
上記プログラムは、上記第1ミュート機能部及び上記第2ミュート機能部のそれぞれを実行できるように構成される、請求項18乃至27の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項29】
上記音ミュート機能部は、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作により上記音ミュート機能を終了させる第1ミュート機能部と、
上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件が満たされた場合に上記ミュート中発言抑制機能部により上記音ミュート機能を終了させることがある第2ミュート機能部と、を備え、
上記プログラムは、上記第1ミュート機能部及び上記第2ミュート機能部のそれぞれを実行できるように構成される、請求項18乃至27の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項30】
上記プログラムは、上記第2ミュート機能部を実行させることにより、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても上記参加者側の音入力に基づき所定の条件が満たされたか否かを判断させる、請求項28又は29に記載のプログラム。
【請求項31】
上記プログラムは、上記第2ミュート機能部を実行させることにより、上記参加者側の音入力の継続時間の長さに基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断させる、請求項28乃至30の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項32】
上記プログラムは、上記第2ミュート機能部を実行させることにより、上記参加者側の音入力の周波数帯に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断させる、請求項28乃至30の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項33】
上記プログラムは、上記第2ミュート機能部を実行させることにより、上記参加者側の音入力中の声の声色に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断させる、請求項28乃至30の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項34】
上記プログラムは、上記第2ミュート機能部を実行させることにより、上記参加者側の音入力中の声の声紋に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断させる、請求項28乃至30の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項35】
参加者から相手方参加者へのインターネットを介したウェブ会議に用いることができる情報処理装置におけるミュート機能提供方法であって、
上記参加者側の音を上記相手方参加者に聞こえないようにする音ミュート機能を実行する音ミュートステップと、
上記音ミュートステップによる上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者が自覚できずに上記参加者がしゃべり続けてしまうことを抑制するミュート中発言抑制ステップと、を備えているミュート機能提供方法。
【請求項36】
上記ミュート中発言抑制ステップは、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる音ミュート警告ステップ、を備えている請求項35に記載のミュート機能提供方法。
【請求項37】
上記音ミュート警告ステップは、視覚的な伝達手段により上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項36に記載のミュート機能提供方法。
【請求項38】
上記音ミュート警告ステップは、聴覚的な伝達手段により上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項36に記載のミュート機能提供方法。
【請求項39】
上記音ミュート警告ステップは、触覚的な伝達手段等により上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項36に記載のミュート機能提供方法。
【請求項40】
上記音ミュート警告ステップは、上記参加者側のウェブ会議内の画面領域のうち5%以上の画面領域において上記音ミュート機能の実行中である警告画像を表示させることにより上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項36又は37に記載のミュート機能提供方法。
【請求項41】
上記音ミュート警告ステップは、上記参加者側のウェブ会議内の画面領域の高さのうち10%以上の高さを有する警告画像を表示させることにより上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項36又は37に記載のミュート機能提供方法。
【請求項42】
上記音ミュート警告ステップは、上記参加者側の画面領域の幅のうち10%以上の幅を有する警告画像を表示させることにより上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項36又は37に記載のミュート機能提供方法。
【請求項43】
上記音ミュート警告ステップは、上記音ミュート機能の実行中である警告を音により上記参加者に聴覚的に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項36又は38に記載のミュート機能提供方法。
【請求項44】
上記音ミュート警告ステップは、上記音ミュート機能の実行中である警告を振動により上記参加者に触覚的に気づかせやすくする警告を行わせる、請求項36又は39に記載のミュート機能提供方法。
【請求項45】
上記音ミュートステップは、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作により上記音ミュート機能を終了させる第1ミュート機能ステップと、
上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件が満たされた場合に上記ミュート中発言抑制ステップにより上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせることがある第2ミュート機能ステップと、を備える、請求項35乃至44の何れか1項に記載のミュート機能提供方法。
【請求項46】
上記音ミュートステップは、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作により上記音ミュート機能を終了させる第1ミュート機能ステップと、
上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件が満たされた場合に上記ミュート中発言抑制ステップにより上記音ミュート機能を終了させることがある第2ミュート機能ステップと、を備える、請求項35乃至44の何れか1項に記載のミュート機能提供方法。
【請求項47】
上記第2ミュート機能ステップは、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても上記参加者側の音入力に基づき所定の条件が満たされたか否かを判断する、請求項45又は46に記載のミュート機能提供方法。
【請求項48】
上記第2ミュート機能ステップは、上記参加者側の音入力の継続時間の長さに基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する、請求項45乃至47の何れか1項に記載のミュート機能提供方法。
【請求項49】
上記第2ミュート機能ステップは、上記参加者側の音入力の周波数帯に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する、請求項45乃至47の何れか1項に記載のミュート機能提供方法。
【請求項50】
上記第2ミュート機能ステップは、上記参加者側の音入力中の声の声色に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する、請求項45乃至47の何れか1項に記載のミュート機能提供方法。
【請求項51】
上記第2ミュート機能ステップは、上記参加者側の音入力中の声の声紋に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する、請求項45乃至47の何れか1項に記載のミュート機能提供方法。
【請求項52】
請求項1乃至17の何れか1項に記載の上記情報処理装置を備えた、上記参加者から上記相手方参加者へのインターネットを介したウェブ会議を提供する情報処理システム。
【請求項53】
請求項52の上記情報処理システムを製造する製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム、ミュート機能提供方法、情報処理システム及び情報処理システムを製造する製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示すように、特定の参加者以外の発言をミュートする機能を有する発言制御装置が知られている。特許文献1に示されるような発言制御装置では、会議の参加者であるAさん及びBさんが同タイミングで発声し、音声が重なった時、Aさん及びBさんの発言優先度を比較し、発言優先度の高いAさんの音声を優先するため、Bさんの音声をミュートすることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-136589号公報
【特許文献2】特開2014-220558号公報
【特許文献3】WO2019-026318号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示されるような発言制御装置では、発言が制御されている間、発言がミュートされている参加者側には、ミュート中表示が表示されたままとなる。したがって、参加者がミュート中に画面上で会議の情報を見られなくなり、会議に支障がでるという問題があった。
【0005】
また、特許文献2に示すように、テレビ会議通信において、相手端末に送信される送話音声をミュート処理する携帯端末装置が開示されている。この携帯端末装置においては、マイクで収音した音声信号をミュート処理する場合には音声信号のミュート機能の実行中であることをLED発光部における点灯やバイブレーション等により通知する。
しかしながら、特許文献2に示すようなLED発光部は携帯端末の背側に配置されており、携帯端末装置の画面が見えないように伏せて置かれる特定のおかれ方のときに、音声信号のミュート機能が実行される。したがって、このような技術を会議中のミュート機能に適用すれば会議の情報を見られなくなり、会議に支障がでるという問題があった。
また、仮にLED発光をミュート機能の通知に適用するとしても、参加者が発言しようとしている場合にLED発光がなされたとしてもミュート機能の実行中であることを参加者が十分に自覚することができず、そのまましゃべり続けてしまうという問題が生じるおそれがある。
【0006】
また、特許文献3に示すように、ミュート機能がONに設定されていることをユーザに通知する表示を行うデジタルカメラが提案されている。ユーザの意に反してミュート機能がONに設定されているときにユーザがレベルメータ及びMUTEの文字により気付くことができる。しかしながら、このようなミュート機能の表示では、ユーザがミュート機能の実行中であることを十分に自覚することができないという問題が生じるおそれがある。この点、Zoom(登録商標)、Teams(登録商標)、Meet(登録商標)等の現行機能においてもミュート機能の実行に気付くのに十分でなく、ミュート中にしゃべり続けてしまうという事故が多発している。
【0007】
したがって、本発明は、ミュート機能の実行中であることを参加者が自覚することができ、そのまましゃべり続けてしまう事故を従来技術より低減できる情報処理装置、プログラム、ミュート機能提供方法、情報処理システム及び情報処理システムを製造する製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明の一実施形態は、参加者から相手方参加者へのインターネットを介したウェブ会議に用いることができる情報処理装置であって、上記参加者側の音を上記相手方参加者に聞こえないようにする音ミュート機能を実行する音ミュート機能部と、上記音ミュート機能部による上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者が自覚できずに上記参加者がしゃべり続けてしまうことを抑制する機能を有するミュート中発言抑制機能部とを備えていることを特徴としている。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、上記音ミュート機能部による上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、ミュート中発言抑制機能部の機能により、上記音ミュート機能が実行中であることを参加者に自覚させやすくすることができる。よって、音ミュート機能が実行中であるにも関わらず参加者がしゃべり続けてしまう事故の発生を従来技術より低減させることができる。
【0009】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記ミュート中発言抑制機能部は、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる音ミュート警告部、を備えている。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、上記音ミュート機能部による上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、音ミュート警告部の警告により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。よって、音ミュート機能が実行中であるにも関わらず参加者がしゃべり続けてしまう事故の発生を従来技術より低減させることができる。
【0010】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュート警告部は、視覚的な伝達手段により上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、参加者の目に留まりやすい視覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0011】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュート警告部は、聴覚的な伝達手段により上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、視覚以外の他の五感による聴覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0012】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュート警告部は、触覚的な伝達手段により上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、視覚以外の他の五感による触覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0013】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュート警告部は、上記参加者側の画面領域のうち5%以上の画面領域において上記音ミュート機能の実行中である警告画像を表示させることにより上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、上記音ミュート機能部による上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、上記参加者側の情報処理装置の画面領域のうち5%以上の画面領域において上記音ミュート機能の実行中である警告画像を表示することにより音ミュート警告部の警告により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくすることができる。
【0014】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュート警告部は、上記参加者側のウェブ会議内の画面領域の高さのうち10%以上の高さを有する警告画像を表示させることにより上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、ウェブ会議の画面内において所定の高さ以上の高さを有する警告画像を表示させることにより、警告画像が目立ちやすくできる。これにより、音ミュート警告部の警告により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくすることができる。
【0015】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュート警告部は、上記参加者側の画面領域の幅のうち10%以上の幅を有する警告画像を表示させることにより上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、ウェブ会議の画面内において所定の幅以上の幅を有する警告画像を表示させることにより、警告画像が横方向において目立ちやすくできる。これにより、音ミュート警告部の警告により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくすることができる。
【0016】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュート警告部は、上記音ミュート機能の実行中である警告を音により上記参加者に聴覚的に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、音による聴覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0017】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュート警告部は、上記音ミュート機能の実行中である警告を振動により上記参加者に触覚的に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、振動による触覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0018】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュート機能部は、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作により上記音ミュート機能を終了させる第1ミュート機能部と、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件が満たされた場合に上記ミュート中発言抑制機能部により上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせることがある第2ミュート機能部と、を備える。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、情報処理装置は、第1ミュート機能部により、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作により上記音ミュート機能を終了させることができると共に、第2ミュート機能部により、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件が満たされた場合に上記ミュート中発言抑制機能部により上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせることがある。これにより、参加者が、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件に基づいてミュート中発言抑制機能部により上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせることができ、参加者が上記音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制できる。例えば、参加者が、ウェブ会議において、音ミュート機能を使うけれども、再び発言に転じる可能性が高いような場合において、ミュート中発言抑制機能部により、参加者が音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制しやすくできる。
【0019】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュート機能部は、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作により上記音ミュート機能を終了させる第1ミュート機能部と、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件が満たされた場合に上記ミュート中発言抑制機能部により上記音ミュート機能を終了させることがある第2ミュート機能部と、を備える。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、情報処理装置は、第1ミュート機能部により、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作により上記音ミュート機能を終了させることができると共に、第2ミュート機能部により、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件が満たされた場合に上記ミュート中発言抑制機能部により上記音ミュート機能を終了させることがある。これにより、参加者が、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件に基づいてミュート中発言抑制機能部により音ミュート機能を終了させることができ、参加者が音ミュート機能の終了によりミュート機能が実行されていたことを認識すると共に、上記音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制できる。例えば、参加者が、ウェブ会議において、音ミュート機能を使うけれども、再び発言に転じる可能性が高いような場合において、ミュート中発言抑制機能部により、参加者が音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制しやすくできる。
【0020】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記第2ミュート機能部は、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても上記参加者側の音入力に基づき所定の条件が満たされたか否かを判断する。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、上記第2ミュート機能部は、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても上記参加者側の音入力に基づき所定の条件が満たされたか否かを判断する。これにより、参加者側の終了操作がなされていない状態であっても上記参加者側の音入力に基づいて上記参加者による発言が開始されたと判断した場合に上記ミュート中発言抑制機能部の機能が実行される。これにより、参加者がミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生をより抑制できる。
【0021】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記第2ミュート機能部は、上記参加者側の音入力の継続時間の長さに基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、第2ミュート機能部は、上記参加者側の音入力の継続時間の長さに基づいて、上記参加者による発言が開始されたか否かを判断する。これにより、第2ミュート機能部は、参加者の発言の長さに基づいて、判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0022】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記第2ミュート機能部は、上記参加者側の音入力の周波数帯に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、第2ミュート機能部は、上記参加者側の音入力の周波数帯に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する。これにより、第2ミュート機能部は、例えば参加者の声が含まれやすい周波数帯に基づいて、音が参加者の発言か他の環境音であるか等を判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0023】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記第2ミュート機能部は、上記参加者側の音入力中の声の声色に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、第2ミュート機能部は、例えば参加者の声色に基づいて、参加者の発言を判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0024】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記第2ミュート機能部は、上記参加者側の音入力中の声の声紋に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、第2ミュート機能部は、例えば参加者の声の声紋に基づいて、参加者の発言を判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0025】
本発明の一実施形態において、好ましくは、参加者から相手方参加者へのインターネットを介したウェブ会議に用いることができるように情報処理装置を機能させるプログラムであって、音ミュート機能部として上記参加者側の音を上記相手方参加者に聞こえないようにする音ミュート機能を実行させ、上記音ミュート機能部による上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者が自覚できずに上記参加者がしゃべり続けてしまうことを抑制するミュート中発言抑制機能部を実行させる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、上記音ミュート機能部による上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、上記プログラムが、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者が自覚できずに上記参加者がしゃべり続けてしまうことを抑制するミュート中発言抑制機能部を実行させることができ、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。よって、音ミュート機能が実行中であるにも関わらず参加者がしゃべり続けてしまうことを抑制することができる。したがって、参加者が音ミュート機能が実行中であることを気付かずに発言し続けてしまい再度同じ内容を説明することになる手間や時間の無駄を低減することができる。
【0026】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記プログラムは、上記ミュート中発言抑制機能部において音ミュート警告部を実行させることにより、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を実行させる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、上記音ミュート機能部による上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、上記プログラムが、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を情報処理装置に実行させることができ、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。よって、音ミュート機能が実行中であるにも関わらず参加者がしゃべり続けてしまうことを抑制することができる。
【0027】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記プログラムは、上記音ミュート警告部を実行させることにより、視覚的な伝達手段により上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、参加者の目に留まりやすい視覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0028】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記プログラムは、上記音ミュート警告部を実行させることにより、聴覚的な伝達手段により上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、視覚以外の他の五感による聴覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0029】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記プログラムは、上記音ミュート警告部を実行させることにより、触覚的な伝達手段等により上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、視覚以外の他の五感による触覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0030】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記プログラムは、上記音ミュート警告部を実行させることにより、上記参加者側のウェブ会議内の画面領域のうち5%以上の画面領域において上記音ミュート機能の実行中である警告画像を表示させることにより上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくする警告を実行させる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、上記音ミュート機能部による上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、上記参加者側の情報処理装置のウェブ会議内の画面領域のうち5%以上の画面領域において上記音ミュート機能の実行中である警告画像を表示することができ、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくすることができる。
【0031】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記プログラムは、上記音ミュート警告部を実行させることにより、上記参加者側のウェブ会議内の画面領域の高さのうち10%以上の高さを有する警告画像を表示させることにより上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、ウェブ会議の画面内において所定の高さ以上の高さを有する警告画像を表示させることにより、警告画像が目立ちやすくできる。これにより、音ミュート警告部の警告により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくすることができる。
【0032】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記プログラムは、上記音ミュート警告部を実行させることにより、上記参加者側の画面領域の幅のうち10%以上の幅を有する警告画像を表示させることにより上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、ウェブ会議の画面内において所定の幅以上の幅を有する警告画像を表示させることにより、警告画像が横方向において目立ちやすくできる。これにより、音ミュート警告部の警告により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくすることができる。
【0033】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記プログラムは、上記音ミュート警告部を実行させることにより、上記音ミュート機能の実行中である警告を音により上記参加者に聴覚的に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、音による聴覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0034】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記プログラムは、上記音ミュート警告部を実行させることにより、上記音ミュート機能の実行中である警告を振動により上記参加者に触覚的に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、振動による触覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0035】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュート機能部は、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作により上記音ミュート機能を終了させる第1ミュート機能部と、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件が満たされた場合に上記ミュート中発言抑制機能部により上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせることがある第2ミュート機能部と、を備え、上記プログラムは、上記第1ミュート機能部及び上記第2ミュート機能部のそれぞれを実行できるように構成される。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、参加者が、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件に基づいてミュート中発言抑制機能部により上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせることができ、参加者が上記音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制できる。例えば、参加者が、ウェブ会議において、音ミュート機能を使うけれども、再び発言に転じる可能性が高いような場合において、ミュート中発言抑制機能部により、参加者が音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制しやすくできる。
【0036】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュート機能部は、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作により上記音ミュート機能を終了させる第1ミュート機能部と、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件が満たされた場合に上記ミュート中発言抑制機能部により上記音ミュート機能を終了させることがある第2ミュート機能部と、を備え、上記プログラムは、上記第1ミュート機能部及び上記第2ミュート機能部のそれぞれを実行できるように構成される。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、参加者が、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件に基づいてミュート中発言抑制機能部により音ミュート機能を終了させることができ、参加者が音ミュート機能の終了によりミュート機能が実行されていたことを認識すると共に、上記音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制できる。
【0037】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記プログラムは、上記第2ミュート機能部を実行させることにより、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても上記参加者側の音入力に基づき所定の条件が満たされたか否かを判断させる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、参加者側の終了操作がなされていない状態であっても上記参加者側の音入力に基づいて上記参加者による発言が開始されたと判断した場合に上記ミュート中発言抑制機能部の機能が実行される。これにより、参加者がミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生をより抑制できる。
【0038】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記プログラムは、上記第2ミュート機能部を実行させることにより、上記参加者側の音入力の継続時間の長さに基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断させる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、第2ミュート機能部は、上記参加者側の音入力の継続時間の長さに基づいて、上記参加者による発言が開始されたか否かを判断する。これにより、第2ミュート機能部は、参加者の発言の長さに基づいて、判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0039】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記プログラムは、上記第2ミュート機能部を実行させることにより、上記参加者側の音入力の周波数帯に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断させる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、第2ミュート機能部は、上記参加者側の音入力の周波数帯に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する。これにより、第2ミュート機能部は、例えば参加者の声が含まれやすい周波数帯に基づいて、音が参加者の発言か他の環境音であるか等を判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0040】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記プログラムは、上記第2ミュート機能部を実行させることにより、上記参加者側の音入力中の声の声色に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断させる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、第2ミュート機能部は、例えば参加者の声色に基づいて、参加者の発言を判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0041】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記プログラムは、上記第2ミュート機能部を実行させることにより、上記参加者側の音入力中の声の声紋に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断させる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、第2ミュート機能部は、例えば参加者の声の声紋に基づいて、参加者の発言を判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0042】
本発明の一実施形態において、好ましくは、参加者から相手方参加者へのインターネットを介したウェブ会議に用いることができる情報処理装置におけるミュート機能提供方法であって、上記参加者側の音を上記相手方参加者に聞こえないようにする音ミュート機能を実行する音ミュートステップと、上記音ミュートステップによる上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者が自覚できずに上記参加者がしゃべり続けてしまうことを抑制するミュート中発言抑制ステップと、を備えている。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、上記音ミュートステップによる上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、ミュート中発言抑制ステップにより、上記音ミュート機能が実行中であることを参加者に自覚させやすくすることができる。よって、音ミュート機能が実行中であるにも関わらず参加者がしゃべり続けてしまう事故の発生を従来技術より低減させることができる。
【0043】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記ミュート中発言抑制ステップは、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる音ミュート警告ステップ、を備えている。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、上記音ミュートステップによる上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、音ミュート警告ステップの警告により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。よって、音ミュート機能が実行中であるにも関わらず参加者がしゃべり続けてしまう事故の発生を従来技術より低減させることができる。したがって、参加者が音ミュート機能が実行中であることを気付かずに発言し続けてしまい再度同じ内容を説明することになる手間や時間の無駄を低減することができる。
【0044】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュート警告ステップは、視覚的な伝達手段により上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、参加者の目に留まりやすい視覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0045】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュート警告ステップは、聴覚的な伝達手段により上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、視覚以外の他の五感による聴覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0046】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュート警告ステップは、触覚的な伝達手段等により上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、視覚以外の他の五感による触覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0047】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュート警告ステップは、上記参加者側のウェブ会議内の画面領域のうち5%以上の画面領域において上記音ミュート機能の実行中である警告画像を表示させることにより上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、上記参加者側の情報処理装置のウェブ会議内の画面領域のうち5%以上の画面領域において上記音ミュート機能の実行中である警告画像を表示することにより音ミュート警告ステップの警告により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくすることができる。
【0048】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュート警告ステップは、上記参加者側のウェブ会議内の画面領域の高さのうち10%以上の高さを有する警告画像を表示させることにより上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、ウェブ会議の画面内において所定の高さ以上の高さを有する警告画像を表示させることにより、警告画像が目立ちやすくできる。これにより、音ミュート警告ステップの警告により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくすることができる。
【0049】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュート警告ステップは、上記参加者側の画面領域の幅のうち10%以上の幅を有する警告画像を表示させることにより上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、ウェブ会議の画面内において所定の幅以上の幅を有する警告画像を表示させることにより、警告画像が横方向において目立ちやすくできる。これにより、音ミュート警告ステップの警告により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくすることができる。
【0050】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュート警告ステップは、上記音ミュート機能の実行中である警告を音により上記参加者に聴覚的に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、音による聴覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に聴覚的に気づかせやすくすることができる。
【0051】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュート警告ステップは、上記音ミュート機能の実行中である警告を振動により上記参加者に触覚的に気づかせやすくする警告を行わせる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、振動による触覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0052】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュートステップは、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作により上記音ミュート機能を終了させる第1ミュート機能ステップと、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件が満たされた場合に上記ミュート中発言抑制ステップにより上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせることがある第2ミュート機能ステップと、を備える。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、参加者が、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件に基づいてミュート中発言抑制ステップにより上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせることができ、参加者が上記音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制できる。例えば、参加者が、ウェブ会議において、音ミュート機能を使うけれども、再び発言に転じる可能性が高いような場合において、ミュート中発言抑制ステップにより、参加者が音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制しやすくできる。
【0053】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記音ミュートステップは、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作により上記音ミュート機能を終了させる第1ミュート機能ステップと、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件が満たされた場合に上記ミュート中発言抑制ステップにより上記音ミュート機能を終了させることがある第2ミュート機能ステップと、を備える。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、参加者が、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件に基づいてミュート中発言抑制ステップにより音ミュート機能を終了させることができ、参加者が音ミュート機能の終了によりミュート機能が実行されていたことを認識すると共に、参加者が上記音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制できる。例えば、参加者が、ウェブ会議において、音ミュート機能を使うけれども、再び発言に転じる可能性が高いような場合において、ミュート中発言抑制ステップにより、参加者が音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制しやすくできる。
【0054】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記第2ミュート機能ステップは、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても上記参加者側の音入力に基づき所定の条件が満たされたか否かを判断する。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、上記第2ミュート機能ステップは、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても上記参加者側の音入力に基づき所定の条件が満たされたか否かを判断する。これにより、参加者側の終了操作がなされていない状態であっても上記参加者側の音入力に基づいて上記参加者による発言が開始されたと判断した場合に上記ミュート中発言抑制機能部の機能が実行される。これにより、参加者がミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生をより抑制できる。
【0055】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記第2ミュート機能ステップは、上記参加者側の音入力の継続時間の長さに基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、第2ミュート機能ステップは、上記参加者側の音入力の継続時間の長さに基づいて、上記参加者による発言が開始されたか否かを判断する。これにより、第2ミュート機能ステップは、参加者の発言の長さに基づいて、判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0056】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記第2ミュート機能ステップは、上記参加者側の音入力の周波数帯に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、第2ミュート機能ステップは、上記参加者側の音入力の周波数帯に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する。これにより、第2ミュート機能ステップは、例えば参加者の声が含まれやすい周波数帯に基づいて、音が参加者の発言か他の環境音であるか等を判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0057】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記第2ミュート機能ステップは、上記参加者側の音入力中の声の声色に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、第2ミュート機能ステップは、例えば参加者の声色に基づいて、参加者の発言を判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0058】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記第2ミュート機能ステップは、上記参加者側の音入力中の声の声紋に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、第2ミュート機能ステップは、例えば参加者の声の声紋に基づいて、参加者の発言を判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0059】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記情報処理装置を備えた、参加者から相手方参加者へのインターネットを介したウェブ会議を提供する情報処理システムが提供される。
【0060】
本発明の一実施形態において、好ましくは、上記情報処理システムを製造する製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0061】
本発明によれば、ミュート機能の実行中であることを参加者が自覚することができ、そのまましゃべり続けてしまうことを従来技術より低減できる情報処理装置、プログラム、ミュート機能提供方法、情報処理システム及び情報処理システムを製造する製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【
図1】本発明の第1実施形態による情報処理装置を備えた情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図2】本発明の第1実施形態による情報処理装置の制御部のブロック図である。
【
図3】本発明の第1実施形態による情報処理装置のモニタの画面において、音ミュートボタン、映像ミュートボタンのいずれも押下操作されていない状態を示す図である。
【
図4】本発明の第1実施形態による情報処理装置のモニタの画面において、音ミュートボタン及び映像ミュートボタンが押下操作されている状態を示す図である。
【
図5】本発明の第1実施形態による情報処理装置の音ミュート警告画面を示す図である。
【
図6】本発明の第1実施形態による情報処理装置におけるミュート機能提供方法を含む処理を例示するフローチャートである。
【
図7】本発明の第2実施形態による情報処理装置の制御部のブロック図である。
【
図8】本発明の第2実施形態による情報処理装置のモニタの画面において、音ミュートボタン、映像ミュートボタン、第2ミュート機能ボタンのいずれも押下操作されていない状態を示す図である。
【
図9】本発明の第2実施形態による情報処理装置におけるミュート機能提供方法を含む処理を例示するフローチャートである。
【
図10】本発明の第3実施形態による情報処理装置の制御部のブロック図である。
【
図11】本発明の第3実施形態による情報処理装置におけるミュート機能提供方法を含む処理を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0063】
次に、添付図面を参照して、本発明の第1実施形態による情報処理装置を説明する。本開示の実施形態は例示として説明され、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変形、変更及び置換ができることが当業者に明らかである。したがって、本発明は、開示の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、その形態及び詳細について、種々の変形、変更等が可能である。
図1は本発明の第1実施形態による情報処理装置を備えた情報処理システムの構成例を示す図である。
図2は本発明の第1実施形態による情報処理装置の制御部のブロック図である。
図3は本発明の第1実施形態による情報処理装置のモニタの画面において、音ミュートボタン、映像ミュートボタンのいずれも押下操作されていない状態を示す図である。
【0064】
図1に示すように、本発明の第1実施形態において、情報処理システム2は、情報処理装置1と、ルータ装置4とを備えている。情報処理装置1とルータ装置4とは有線または無線により通信可能に接続される。情報処理装置1はルータ装置4からインターネット3を介して、相手方参加者B側のルータ装置4及び情報処理装置1と通信可能に接続される。情報処理システム2は、情報処理装置1と、ルータ装置4とにより参加者Aと相手方参加者Bとがインターネット3を介してコミュニケーションするウェブ会議システムを提供する。情報処理装置1は、ルータ装置4又はインターネット3に接続されるように複数設けられてもよい。また、ルータ装置4は、サーバ装置等であってもよく、他のインターネット接続装置であってもよい。また、ルータ装置4は、省略され、情報処理装置1がルータ装置4等を介さずにインターネット3に接続されてもよい。情報処理システム2を製造する製造方法は、情報処理装置1と、ルータ装置4とを準備するステップと、情報処理装置1と、ルータ装置4とインターネット3に接続するように配置することで製造するステップを備えている。
【0065】
情報処理装置1は、参加者Aから相手方参加者Bへのインターネット3を介したウェブ会議(ウェブ会議サービス)に用いることができる。ウェブ会議は、インターネット3を介して映像と音声とを伝えることにより参加者が行う会議である。ウェブ会議は、ビデオ会議、テレビ会議、インターネット会議等とも称される。情報処理装置1は、ウェブ会議の参加者A及び/又は相手方参加者Bによって利用される電子機器である。情報処理装置1は、情報処理装置1側からウェブ会議を提供してもよい。情報処理装置1は、例えばノート型PC(Personal Computer)である。情報処理装置1は、デスクトップPC、電子計算機、スマートフォン、タブレット型端末、携帯情報端末等であってもよい。また、情報処理装置1には、ウェブ会議を利用するためのウェブ会議アプリケーションがインストールされている。情報処理装置1にウェブ会議アプリケーションがインストールされておらず、プログラム等がインターネットを介して他のサーバ等で実行され、情報処理装置1において表示されるブラウザ等でウェブ会議が提供されてもよい。
【0066】
情報処理装置1は、画像や映像を表示する画面を有するモニタ6と、音声等の音をウェブ会議から参加者A側に出力するスピーカ8と、参加者A側の音声等の音を入力信号としてウェブ会議に入力するマイク10と、参加者A側の画像や映像を撮影してウェブ会議に入力するカメラ12と、振動を発生させる振動発生部13と、スピーカ8、マイク10、カメラ12、振動発生部13等を制御する制御部14とを備えている。
【0067】
モニタ6は、ウェブ会議中にはインターネット3を介してウェブ会議に必要な情報を取得し、画面上に表示させる。モニタ6は、長方形状の画面領域を形成している。スピーカ8は、モニタ6に設けられ、ウェブ会議から受信した音声等の音を参加者A側に向けて出力するように構成されている。
【0068】
マイク10は、モニタ6に設けられ、参加者A側の音声等の音を入力し、ウェブ会議中に相手方参加者B側に向けてウェブ会議のアプリケーションを通じて伝達できるように構成されている。カメラ12は、モニタ6の上部に設けられ、参加者A側の画像や映像を撮影するように形成されている。振動発生部13が振動を発生させることにより、参加者が触覚的に情報処理装置1からの通知や警告を認識できる。
【0069】
制御部14は、モニタ6、スピーカ8、マイク10、カメラ12等と電気的に接続されている。これらの電気的な接続は、有線に限られず、その全体又は一部が赤外線通信、他の方式等の無線通信により接続されていてもよい。したがって、制御部14は、情報処理装置1内に限られず、ルータ装置4やインターネット3を介しルータ装置4等の別の場所に配置されていてもよい。例えば、制御部14は、インターネット3を介したルータ装置上にプログラムの形態で設けられていてもよい。
【0070】
本実施形態においては、制御部14は、CPU等の演算装置及びメモリ等の記憶装置を内蔵し、所定の制御プログラム等に基づいて電気的に接続された機器の制御を行うことができる。例えば、制御部14は、後述するように、ウェブ会議機能部としてウェブ会議を実行するプログラムを一時的に又は非一時的に記憶していてもよい。
【0071】
制御部14は、ウェブ会議を実行するウェブ会議機能部16を備えている。ウェブ会議機能部16は、参加者Aから相手方参加者Bへのインターネット3を介したウェブ会議を提供する。ウェブ会議のウインドウ画面27(
図3参照)は、ウェブ会議機能部16により実行されるアプリケーションウィンドウ29内に表示される。ウェブ会議機能部16は、基本的には、ウェブ会議中に画面27内において参加者Aから相手方参加者Bに映像及び音声を伝達すると共に、相手方参加者Bから参加者Aにも映像及び音声を伝達する。
【0072】
ウェブ会議機能部16は、参加者A側の音や音声を相手方参加者Bに聞こえない(出力させない又はそもそも参加者A側のマイクをOFFにして音を拾わない等方式を問わない)ようにする音ミュート機能を実行する音ミュート機能部18と、ミュート中発言抑制機能部19と、音ミュート警告部20と、を備えている。ウェブ会議機能部16は、さらに、参加者A側の画像及び映像等を相手方参加者Bに見えない(出力させない又はそもそも参加者A側のカメラをOFFにして映像を取得しない等方式を問わない)ようにする映像ミュート機能を実行する映像ミュート機能部22を備えている。
【0073】
音ミュート機能部18は、参加者A側の開始操作により音ミュート機能を開始させ、参加者A側の終了操作により音ミュート機能を終了させる。
【0074】
音ミュート機能部18は、参加者A側の音ミュートボタン25(
図3参照)を押下操作(開始操作)した場合に実行される。音ミュート機能部18が音ミュート機能を実行している状態において、
図4に示すように、音ミュートボタン25上に、比較的小さな斜線が表示される。音ミュート機能部18は、音ミュート機能の実行後、原則的には、参加者A側の音ミュートボタン25(
図3参照)が再度押下操作(終了操作)された場合に終了される。音ミュート機能が終了されると、音ミュートボタン25上の斜めの斜線表示が消され、音ミュート機能が実行されていないこと(マイクから音入力がなされていること)が分かるようになっている。
【0075】
映像ミュート機能部22は、参加者A側の映像ミュートボタン31(
図3参照)を押下操作(開始操作)した場合に実行される。映像ミュート機能部22が映像ミュート機能を実行している状態において、音ミュートボタンと同様に、映像ミュートボタン31上に、比較的小さな斜線が表示される(
図4参照)。
【0076】
次に、
図5に示すように、ミュート中発言抑制機能部19についてより詳細に説明する。
ミュート中発言抑制機能部19は、音ミュート機能部18による音ミュート機能の実行中に、参加者A側から音入力があるとき、所定の条件に基づいて、音ミュート機能が実行中であることを参加者Aが自覚できずに参加者Aがしゃべり続けてしまうことを抑制する。ミュート中発言抑制機能部19は、音ミュート機能部18によるミュート機能の実行中に、参加者側から音入力があるとき、所定の条件に基づいて、参加者Aによる発言が開始されたと判断して、音ミュート機能が実行中であることを参加者に気づかせやすくする警告を行う音ミュート警告部20を備えている。
【0077】
ここで、ミュート中発言抑制機能部19の音ミュート警告部20は、参加者Aによる音ミュート機能の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件として参加者A側の音入力に基づいて参加者Aによる発言が開始されたと判断した場合(所定の条件が満たされた場合)に参加者に気づかせやすくする警告を行う。
【0078】
ミュート中発言抑制機能部19の音ミュート警告部20は、所定の条件として参加者A側の音入力の継続時間の長さに基づいて、参加者Aによる発言が開始されたか否かを判断する。例えば、音ミュート機能部18は、参加者A側の音入力の継続時間の長さが一定時間以上、例えば、参加者A側の音入力の継続時間の長さが3秒以上、好ましくは2秒以上、更に好ましくは1秒以上の場合に、参加者Aによる発言が開始されたと判断する。音ミュート機能部18は、参加者Aによる発言が開始されたとの判断に基づいて参加者に気づかせやすくする警告を行う。
【0079】
ミュート中発言抑制機能部19の音ミュート警告部20は、所定の条件として参加者A側の音入力の周波数帯に基づいて、参加者Aによる発言が開始されたか否かを判断する。例えば、音ミュート機能部18は、所定の条件である音入力の周波数帯(音入力の平均の周波数帯)が、人の声の周波数帯を含むような100Hz乃至1200Hzの範囲内の周波数である場合に、参加者Aによる発言が開始されたと判断する。人の声と認識する周波数帯を幅で指定できるようにしてもよいし、予め幾つかの幅を選択肢として提示することでもよい。このときは、成人男性の声の周波数が約500Hzであり、成人女性の声の周波数が約1000Hzであることが参考になる。第2ミュート機能部26は、例えば参加者の声が含まれやすい周波数帯に基づいて、音が参加者の発言か他の環境音であるか等を判断できるので、参加者Aの発言の開始判断の予測精度を向上させることができる。第2ミュート機能部26は、参加者Aによる発言が開始されたとの判断に基づいて参加者に気づかせやすくする警告を行う。
【0080】
音ミュート警告部20は、所定の条件として参加者A側の音入力中の声の声色又は声紋に基づいて、参加者Aによる発言が開始されたか否かを判断してもよい。また、上記の所定の条件の全て又は任意のいくつかを組み合わせて所定の条件としてもよい。
【0081】
音ミュート警告部20は、視覚的な伝達手段により音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行う。また、音ミュート警告部20は、スピーカから発せられる音や音による警告等の聴覚的な伝達手段により音ミュート機能が実行中であることを参加者に気づかせやすくする警告を行ってもよい。また、音ミュート警告部20は、振動機能等の触覚的な伝達手段等により上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行ってもよい。
【0082】
音ミュート警告部20は、参加者A側の情報処理装置1のモニタ6又はウェブ会議内の画面27(アプリケーションのウインドウ画面)の画面領域100%のうち5%以上、10%以上、20%以上、30%以上、40%以上、50%以上、60%以上、70%以上、80%以上、90%以上又は100%の画面領域、例えば5%乃至100%の範囲内の画面領域、例えば10%乃至100%の範囲内の画面領域、例えば20%乃至100%の範囲内の画面領域等において音ミュート機能部18の音ミュートの実行中である警告画像を表示させる(上述の所定の画面領域を占める警告画像30を表示させる)ことにより音ミュート機能が実行中であることを参加者に気づかせやすくする警告を実行する。
ウェブ会議を頻繁に利用する5人を対象として模擬画面中の警告画像に直ぐ気付くかをテストしたところ、上記の定義で定まる警告画像の面積が表示画面の5%のときに3人は1秒以内に気付いた。これが10%のときに5人全員が1秒以内に気付いた。5人とも、5%でも見落とし抑制に有効であるが、これが20%であれば見落とす可能性は極めて低いという視覚的感覚を述べた。人間の、視覚に基づく注意能力が期待できる限界値を探るうえで参考になる。
【0083】
音ミュート警告部20による警告は、警告画像(通知画像)30により行われる。警告画像30の面積は、画面上に表示される警告画像30を囲み且つ、警告画像30にちょうど接する大きさの長方形であり、画面が長方形である場合には四辺が画面の四辺と平行な長方形(
図5において破線により示される長方形)の面積である。
図5に示すように、例えば、警告画像30が三角形の画像である場合も、三角形の各頂点が長方形の辺に接するようにしながら、三角形が収容される長方形の面積(破線の長方形の内側の面積)が警告画像の面積である。このような警告画像30の面積がモニタ6の画面領域全体の面積に占める割合が上述のように所定の割合となるので、音ミュート機能が実行中であることを、従来技術と較べて参加者に気づかせやすくすることができる。複数の文字や図形部分を含む場合には、警告画像30の面積は、これらの全てを包含するように接する大きさの長方形の面積である。
このような警告画像30によれば、従来のZoom(登録商標)、Teams(登録商標)、Meet(登録商標)等の表示よりも、参加者A自身が発言しながらもミュート機能の実行に気付きやすくできる。
【0084】
警告画像30は、モニタ6の画面又はウェブ会議内の画面27の領域の高さのうち10%以上、例えば10%乃至100%の範囲内の高さhとなるように形成される。警告画像30が比較的大きな高さを有するので、参加者に警告画像30を視覚的に気付かせやすくできる。このhの下限は、10%以上、20%以上、30%以上、40%以上、50%以上、60%以上、70%以上、80%以上、90%以上又は100%でもよい。
ウェブ会議を頻繁に利用する5人を対象として模擬画面中の警告画像に直ぐ気付くかをテストしたところ、hが10%のときに3人は1秒以内に気付いた。hが20%のときに5人全員が1秒以内に気付いた。5人とも、さらにhが30%であれば見落とす可能性は極めて低いという視覚的感覚を述べた。人間の、視覚に基づく注意能力が期待できる限界値を探るうえで参考になる。(この被験者5人は、上記と同じである。)
【0085】
警告画像30は、モニタ6の画面又はウェブ会議内の画面27の領域の幅の10%以上の幅、例えば10%乃至100%の範囲内の幅wを有するように形成される。警告画像30が比較的大きな幅を有するので、参加者に警告画像30を視覚的に気付かせやすくできる。このwの下限は、10%以上、20%以上、30%以上、40%以上、50%以上、60%以上、70%以上、80%以上、90%以上又は100%でもよい。
ウェブ会議を頻繁に利用する5人を対象として模擬画面中の警告画像に直ぐ気付くかをテストしたところ、wが10%のときに3人は1秒以内に気付いた。wが20%のときに5人全員が1秒以内に気付いた。5人とも、さらにwが30%であれば見落とす可能性は極めて低いという視覚的感覚を述べた。人間の、視覚に基づく注意能力が期待できる限界値を探るうえで参考になる。(この被験者5人は、上記と同じである。)
【0086】
警告画像30は、内部にエクスクラメーションマークを含んでもよい。参加者Aが何らかの異常が発生したと認識しやすく、参加者が警告画像30に気付きやすくできる。また、警告画像30は、
図5に示すように、「音ミュート」等の文字を含んでもよい。警告画像30は、画面全体(100%の画面領域)を占める画像であってもよく、例えば、モニタ6の画面又はウェブ会議の画面27全体をグレーアウトしたり、ブルーの画面として表示してもよい。また、警告画像30の一部を黄色や赤色などの色で着色してもよい。また、警告画像30の内部に、ハザードマークや停止マーク、進入禁止マーク等のマークを描いてもよい。また、警告画像30の一部又は全部が動く(例えばマークが左右に交互に傾くように動く等)ように設けられてもよく、また点滅するように設けられてもよい。
【0087】
制御部14は、ウェブ会議機能部16として、参加者Aから相手方参加者Bへのインターネット3を介したウェブ会議を提供するように情報処理装置1を機能させるプログラムを備えてもよい。このプログラムは、音ミュート機能部18として、参加者A側の音を相手方参加者Bに聞こえないようにする音ミュート機能を実行させ、音ミュート警告部20として、音ミュート機能部18による音ミュート機能の実行中に、参加者側から音入力があるとき、音ミュート機能が実行中であることを参加者Aに気づかせやすくする警告を実行させる。また、上記プログラムは、音ミュート警告部20として、参加者A側の画面領域のうち5%以上の画面領域において音ミュート機能の実行中である警告画像を表示させることにより音ミュート機能が実行中であることを参加者に気づかせやすくする警告を実行させる。なお、プログラムは、クラウド上に配置されてもよい。すなわち、プログラム等が参加者側の情報処理装置1にダウンロードされず、クラウド上で実行されてウェブ会議がインターネット上から提供されてもよい。当然のことながら、このようなプログラムは、ウェブ会議サービスを提供する会社から提供されることが多い。
【0088】
次に、
図6を参照して、参加者から相手方参加者へのインターネットを介したウェブ会議を提供する情報処理装置1におけるミュート機能提供方法を説明する。
図6は、ウェブ会議を提供する情報処理装置1におけるミュート機能提供方法を含む処理を例示するフローチャートである。
図6には、ウェブ会議を提供中に、音ミュートステップを実行させる処理、及び音ミュート警告ステップを実行させる処理が示されている。
【0089】
図6に示すように、制御部14は、ウェブ会議の実行開始の操作指令を受けると、スタートからS1へ進み、参加者Aから相手方参加者Bへのインターネット3を介したウェブ会議を提供する。制御部14は、ウェブ会議においては、参加者Aから相手方参加者Bに映像及び音声を伝達すると共に、相手方参加者Bから参加者Aにも映像及び音声を伝達する。よって、参加者Aと相手方参加者Bとはウェブ会議のアプリケーションソフトを介して音と映像によりコミュニケーションを図ることができる。
【0090】
S2において、制御部14は、参加者A側の音ミュートボタン25の押下操作(開始操作)がされたか否か、又は第2ミュート機能ボタン32の押下操作(開始操作)がされたか否かを判断する。
制御部14は、S2において、参加者A側の音ミュートボタン25又は第2ミュート機能ボタン32の押下操作(開始操作)がされた場合には、参加者Aが音ミュート機能を開始したい場合であると判断できるので、S3に進む。他方、制御部14は、参加者A側の音ミュートボタン25の押下操作(開始操作)がされない場合には、参加者Aが音ミュート機能を利用しない場合であると判断できるので、ウェブ会議を音ミュート機能を使用しない状態で実行した後、S2からエンドに進む。音ミュートボタン25の押下操作によれば続くS3において音ミュートステップが実行されることになる。
【0091】
S3において、制御部14は、音ミュートステップにより、参加者A側の音を相手方参加者Bに聞こえないようにする音ミュート機能を実行させて、S4に進む。この音ミュート機能の実行中には、音ミュートボタン25上に斜線が表示されるが、モニタ6内やウェブ会議の相手方の映像等を表示する画面27内には警告表示が現れないため、参加者は、相手方の映像等を見る行為を妨げられないようになっている。
【0092】
S4において、制御部14は、音ミュートステップによる音ミュート機能の実行中に、参加者A側のマイクから音入力等があるとき、所定の条件が満たされた場合に、S5に進む。
制御部14は、音ミュートステップによる音ミュート機能の実行中に、参加者A側のマイクから音入力等がなく、所定の条件が満たされていない場合に、S4に戻って判定を続ける。
【0093】
S5において、制御部14は、音ミュートステップによる音ミュート機能の実行中に、参加者A側のマイクから音入力等があるとき、所定の条件を満たす場合には、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者が自覚できずに上記参加者がしゃべり続けてしまうことを抑制するミュート中発言抑制ステップを実行する。制御部14は、例えば、ミュート中発言抑制ステップにおいて音ミュート機能が実行中であることを参加者Aに気づかせやすくする警告を行う音ミュート警告ステップを実行させる。制御部14は、音ミュート警告ステップにおいて、参加者A側の画面領域のうち5%以上の画面領域において音ミュート機能の実行中である警告画像を表示させることにより音ミュート機能が実行中であることを参加者に気づかせやすくする警告を実行させる。このように音ミュート警告ステップは、視覚的な伝達手段により上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくする警告を行っている。このように、制御部14は、ウェブ会議中において、S3の音ミュートステップによる音ミュート機能の実行中に参加者A側から音入力があるとき、S5の音ミュート警告ステップを実行させ、音ミュート機能が実行中であることを参加者Aに気づかせやすくすることができる。制御部14は、S5の実行後、S6に進む。
【0094】
S6において、制御部14は、音ミュートステップによる音ミュート機能の実行中に、参加者A側の音ミュートボタン25の押下操作(終了操作)がなされた場合には、S7に進み、音ミュート機能を終了させる。
S6において、制御部14は、音ミュートステップによる音ミュート機能の実行中に、参加者A側の音ミュートボタン25の押下操作(終了操作)がなされていない場合には、参加者の音ミュート機能の解除操作がまだ行われていないと判断するため、S4に戻る。
【0095】
S7において、制御部14は、音ミュートボタン25の押下操作(終了操作)がなされたことにより、音ミュート機能を終了させ、エンドに進む。
【0096】
制御部14は、音ミュート機能を終了させるとエンドに進み、会議の実行に戻る。会議の終了に伴って一連の処理は終了する。なお、会議が引き続き実行される場合には、制御部14は、スタートに戻り、引き続きウェブ会議を実行させる。
【0097】
上述した本発明の第1実施形態によれば、上記音ミュート機能部18による上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、ミュート中発言抑制機能部19の機能により、上記音ミュート機能が実行中であることを参加者に自覚させやすくすることができる。よって、音ミュート機能が実行中であるにも関わらず参加者がしゃべり続けてしまう事故の発生を従来技術より低減させることができる。
【0098】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、上記音ミュート機能部18による上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、音ミュート警告部20の警告により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。よって、音ミュート機能が実行中であるにも関わらず参加者がしゃべり続けてしまう事故の発生を従来技術より低減させることができる。
【0099】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、参加者の目に留まりやすい視覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0100】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、視覚以外の他の五感による聴覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0101】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、視覚以外の他の五感による触覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0102】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、上記音ミュート機能部18による上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、上記参加者側の情報処理装置1の画面領域のうち5%以上の画面領域において上記音ミュート機能の実行中である警告画像を表示することにより音ミュート警告部20の警告により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくすることができる。
【0103】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、ウェブ会議の画面27内において所定の高さh以上の高さを有する警告画像を表示させることにより、警告画像が目立ちやすくできる。これにより、音ミュート警告部20の警告により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくすることができる。
【0104】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、ウェブ会議の画面27内において所定の幅w以上の幅を有する警告画像を表示させることにより、警告画像が横方向において目立ちやすくできる。これにより、音ミュート警告部20の警告により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくすることができる。
【0105】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、音による聴覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0106】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、振動による触覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0107】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、上記音ミュート機能部18による上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、上記プログラムが、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者が自覚できずに上記参加者がしゃべり続けてしまうことを抑制するミュート中発言抑制機能部19を実行させることができ、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。よって、音ミュート機能が実行中であるにも関わらず参加者がしゃべり続けてしまうことを抑制することができる。したがって、参加者が音ミュート機能が実行中であることを気付かずに発言し続けてしまい再度同じ内容を説明することになる手間や時間の無駄を低減することができる。
【0108】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、上記音ミュート機能部18による上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者A側から音入力があるとき、上記プログラムが、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者Aに気づかせやすくする警告を情報処理装置1に実行させることができ、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者Aに気づかせやすくすることができる。よって、音ミュート機能が実行中であるにも関わらず参加者Aがしゃべり続けてしまうことを抑制することができる。
【0109】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、参加者の目に留まりやすい視覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0110】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、視覚以外の他の五感による聴覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0111】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、視覚以外の他の五感による触覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0112】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、上記音ミュート機能部18による上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、上記参加者側の情報処理装置1のウェブ会議内の画面領域のうち5%以上の画面領域において上記音ミュート機能の実行中である警告画像を表示することができ、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくすることができる。
【0113】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、ウェブ会議の画面27内において所定の高さh以上の高さを有する警告画像を表示させることにより、警告画像が目立ちやすくできる。これにより、音ミュート警告部20の警告により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくすることができる。
【0114】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、ウェブ会議の画面27内において所定の幅w以上の幅を有する警告画像を表示させることにより、警告画像が横方向において目立ちやすくできる。これにより、音ミュート警告部20の警告により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくすることができる。
【0115】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、音による聴覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0116】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、振動による触覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0117】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、上記音ミュートステップによる上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、ミュート中発言抑制ステップにより、上記音ミュート機能が実行中であることを参加者に自覚させやすくすることができる。よって、音ミュート機能が実行中であるにも関わらず参加者がしゃべり続けてしまう事故の発生を従来技術より低減させることができる。
【0118】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、上記音ミュートステップによる上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、音ミュート警告ステップの警告により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。よって、音ミュート機能が実行中であるにも関わらず参加者がしゃべり続けてしまう事故の発生を従来技術より低減させることができる。したがって、参加者が音ミュート機能が実行中であることを気付かずに発言し続けてしまい再度同じ内容を説明することになる手間や時間の無駄を低減することができる。
【0119】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、参加者の目に留まりやすい視覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0120】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、視覚以外の他の五感による聴覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0121】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、視覚以外の他の五感による触覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0122】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、上記音ミュート機能の実行中に、上記参加者側から音入力があるとき、上記参加者側の情報処理装置1のウェブ会議内の画面領域のうち5%以上の画面領域において上記音ミュート機能の実行中である警告画像を表示することにより音ミュート警告ステップの警告により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくすることができる。
【0123】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、ウェブ会議の画面27内において所定の高さh以上の高さを有する警告画像30を表示させることにより、警告画像が目立ちやすくできる。これにより、音ミュート警告ステップの警告により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくすることができる。
【0124】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、ウェブ会議の画面内において所定の幅w以上の幅を有する警告画像を表示させることにより、警告画像が横方向において目立ちやすくできる。これにより、音ミュート警告ステップの警告により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に視覚的に気づかせやすくすることができる。
【0125】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、音による聴覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に聴覚的に気づかせやすくすることができる。
【0126】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、振動による触覚的、触覚的な伝達手段により、上記音ミュート機能が実行中であることを上記参加者に気づかせやすくすることができる。
【0127】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、上記情報処理装置1を備えた、参加者から相手方参加者へのインターネットを介したウェブ会議を提供する情報処理システム2が提供される。
【0128】
さらに、本発明の第1実施形態によれば、上記情報処理システム2を製造する製造方法が提供される。
【0129】
次に、
図7乃至
図9により、本発明の第2実施形態による情報処理装置101を説明する。第2実施形態は、本発明による情報処理装置の音ミュート機能部118が第1ミュート機能部と第2ミュート機能部とを備えている例である。
図7は本発明の第2実施形態による情報処理装置の制御部のブロック図であり、
図8は本発明の第2実施形態による情報処理装置のモニタの画面において、音ミュートボタン、映像ミュートボタン、第2ミュート機能ボタンのいずれも押下操作されていない状態を示す図である。
図9は本発明の第2実施形態による情報処理装置におけるミュート機能提供方法を含む処理を例示するフローチャートである。
第2実施形態による情報処理装置101は、上述した第1実施形態による情報処理装置と構造がほぼ同じであるため、本発明の第2実施形態の第1実施形態とは異なる点のみを説明し、同様な部分については図面に同じ参照符号を付して説明を省略する。
【0130】
制御部114は、ウェブ会議を実行するウェブ会議機能部116を備え、ウェブ会議機能部116は、参加者A側の音や音声を相手方参加者Bに聞こえない(出力させない又はそもそも参加者A側のマイクをOFFにして音を拾わない等方式を問わない)ようにする音ミュート機能を実行する音ミュート機能部118を備えている。
音ミュート機能部118は、参加者A側の開始操作により音ミュート機能を開始させ、参加者A側の終了操作により音ミュート機能を終了させる第1ミュート機能部124と、参加者A側の開始操作により音ミュート機能を開始させ、参加者A側による音ミュート機能の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件が満たされた場合に上記ミュート中発言抑制機能部により上記参加者に気づかせやすくする警告を行うことがある第2ミュート機能部126と、を備える。第2実施形態においては、第2ミュート機能部126が第1ミュート機能部124とは別のモードを実行できるように設けられている。
【0131】
第1ミュート機能部124は、参加者A側の音ミュートボタン25(
図3参照)を押下操作(開始操作)した場合に実行される。音ミュート機能部118が音ミュート機能を実行している状態において、音ミュートボタン25上に、比較的小さな斜線が表示される(
図4参照)。第1ミュート機能部124は、音ミュート機能の実行後、原則的には、参加者A側の音ミュートボタン25(
図3参照)が再度押下操作(終了操作)された場合に終了される。音ミュート機能が終了されると、音ミュートボタン25上の斜めの斜線表示が消され、音ミュート機能が実行されていないこと(マイクから音入力がなされていること)が分かるようになっている。
【0132】
音ミュート機能部118の第2ミュート機能部126は、参加者A側の第2ミュート機能ボタン132(
図8参照)を押下操作(開始操作)した場合に実行される。第2ミュート機能ボタン132(
図8参照)が押下操作された場合にも、先ず音ミュート機能部118が音ミュート機能を実行する音ミュートステップ(詳細は後述する)が実行される。音ミュート機能が実行されている状態において、音ミュートボタンと同様に、第2ミュート機能ボタン132上に、比較的小さな斜線が表示される。第2ミュート機能部126は、音ミュート機能の実行後、参加者A側の第2ミュート機能ボタン132が再度押下操作(終了操作)された場合には、音ミュート機能を終了させる。第2ミュート機能部126は、音ミュート機能の実行後、参加者A側の第2ミュート機能ボタン132が押下操作(終了操作)されていない状態において、参加者側マイクの所定の音入力がある等に基づいた所定の条件が満たされた場合にミュート中発言抑制機能部119により上記参加者に気づかせやすくする警告を行う。第2ミュート機能部126は、ミュート中発言抑制機能部119の一部としても機能し、ミュート中発言抑制機能部119の機能を実行している。ミュート中発言抑制機能部119は、音ミュート機能部118による音ミュート機能の実行中に、参加者A側から音入力があるとき、所定の条件に基づいて、音ミュート機能が実行中であることを参加者Aが自覚できずに参加者Aがしゃべり続けてしまうことを抑制する。このように、第1ミュート機能部124及び第2ミュート機能部126の両方が設けられている場合には、第1ミュート機能部124の実行時には所定の警告が行われず、第2ミュート機能部126の実行時にのみ所定の警告が行われる。
【0133】
ここで、第2ミュート機能部126は、参加者Aによる音ミュート機能の終了操作がなされていない状態であっても参加者A側の音入力に基づいて参加者Aによる発言が開始されたと判断した場合にミュート中発言抑制機能部により上記参加者に気づかせやすくする警告を行う。
【0134】
第2ミュート機能部126は、所定の条件として参加者A側の音入力の継続時間の長さに基づいて、参加者Aによる発言が開始されたか否かを判断する。例えば、第2ミュート機能部126は、参加者A側の音入力の継続時間の長さが一定時間以上、例えば、参加者A側の音入力の継続時間の長さが3秒以上、好ましくは2秒以上、更に好ましくは1秒以上の場合に、参加者Aによる発言が開始されたと判断する。第2ミュート機能部126は、参加者Aによる発言が開始されたとの判断に基づいてミュート中発言抑制機能部により上記参加者に気づかせやすくする警告を行う。
ウェブ会議を頻繁に利用する5人を対象として模擬画面を見ながら警告音に直ぐ気付くかをテストしたところ、1秒以内に3人が気付き、2秒以内に5人全員が気付いた。5人とも、さらにこれが3秒であれば聴き落とす可能性は極めて低いという聴覚的感覚を述べた。人間の、聴覚に基づく注意能力が期待できる限界値を探るうえで参考になる。(この被験者5人は、上記と同じである。)
【0135】
第2ミュート機能部126は、所定の条件として参加者A側の音入力の周波数帯に基づいて、参加者Aによる発言が開始されたか否かを判断する。例えば、第2ミュート機能部126は、音入力の周波数帯(音入力の平均の周波数帯)が、人の声の周波数帯を含むような100Hz以上乃至1200Hz以下の場合に、参加者Aによる発言が開始されたと判断する。人の声と認識する周波数帯を幅で指定できるようにしてもよいし、予め幾つかの幅を選択肢として提示することでもよい。このときは、成人男性の声の周波数が約500Hzであり、成人女性の声の周波数が約1000Hzであることが参考になる。第2ミュート機能部126は、例えば参加者の声が含まれやすい周波数帯に基づいて、音が参加者の発言か他の環境音であるか等を判断できるので、参加者Aの発言の開始判断の予測精度を向上させることができる。第2ミュート機能部126は、参加者Aによる発言が開始されたとの判断に基づいて参加者に気づかせやすくする警告を行う。
【0136】
第2ミュート機能部126は、所定の条件として参加者A側の音入力中の声の声色又は声紋に基づいて、参加者Aによる発言が開始されたか否かを判断してもよい。また、上記の所定の条件の全て又は任意のいくつかを組み合わせて所定の条件としてもよい。
【0137】
次に、
図9を参照して、参加者から相手方参加者へのインターネットを介したウェブ会議を提供する情報処理装置101におけるミュート機能提供方法を説明する。
図9は、ウェブ会議を提供する情報処理装置101におけるミュート機能提供方法を含む処理を例示するフローチャートである。
図9には、ウェブ会議を提供中に、音ミュートステップを実行させる処理、及び音ミュート警告ステップを実行させる処理が示されている。
【0138】
制御部114は、ウェブ会議の実行開始の操作指令を受けると、スタートからS11へ進み、参加者Aから相手方参加者Bへのインターネット3を介したウェブ会議を提供する。S11は第1実施形態のS1と同様のため説明を省略する。
【0139】
S12において、制御部114は、参加者A側の音ミュートボタン25の押下操作(開始操作)がされたか否かを判断する。
制御部14は、S12において、参加者A側の音ミュートボタン25の押下操作(開始操作)がされた場合には、参加者Aが音ミュート機能を開始したい場合であると判断できるので、S13に進む。他方、制御部14は、参加者A側の音ミュートボタン25の押下操作(開始操作)がされない場合には、第2ミュート機能ボタンの押下操作がされるかを判断するため、S16に進む。
【0140】
S13において、制御部114は、音ミュートステップのうち第1ミュート機能ステップにより、参加者A側の音を相手方参加者Bに聞こえないようにする音ミュート機能を実行させて、S14に進む。この音ミュート機能の実行中には、音ミュートボタン25上に斜線が表示されるが、モニタ6内やウェブ会議の相手方の映像等を表示する画面27内には警告表示が現れないため、参加者は、相手方の映像等を見る行為を妨げられないようになっている。
S14において、制御部114は、音ミュートステップによる音ミュート機能の実行中に、参加者A側の音ミュートボタン25の押下操作(終了操作)がなされた場合には、音ミュート機能を終了させ、S15に進む。
S14において、制御部14は、音ミュートステップによる音ミュート機能の実行中に、参加者A側の音ミュートボタン25の押下操作(終了操作)がなされていない場合には、参加者が音ミュート機能を継続していると判断できるため、S14に戻る。
【0141】
S15において、制御部114は、音ミュートステップの第1ミュート機能ステップを、音ミュートボタン25の押下操作(終了操作)により終了させ、エンドに進む。
【0142】
S16において、制御部114は、参加者A側の第2ミュート機能ボタン132の押下操作(開始操作)がされたか否かを判断する。
制御部114は、S16において、参加者A側の第2ミュート機能ボタン132の押下操作(開始操作)がされたと判断する場合には、参加者Aが第2ミュート機能ボタンによるモードにより音ミュート機能を開始したい場合であると判断できるので、S17に進む。
他方、制御部114は、参加者A側の音ミュートボタン25に加えて第2ミュート機能ボタン132の押下操作(開始操作)がされない場合には、参加者Aが音ミュート機能を利用しない場合であると判断できるので、ウェブ会議を音ミュート機能を使用しない状態で実行した後、S16からエンドに進む。
【0143】
S17において、制御部114は、音ミュートステップのうち第2ミュート機能ステップにより、参加者A側の音を相手方参加者Bに聞こえないようにする音ミュート機能を実行させて、S18に進む。この音ミュート機能の実行中には、第2ミュート機能ボタン132上に斜線が表示されるが、モニタ6内やウェブ会議の相手方の映像等を表示する画面27内には警告表示が現れないため、参加者は、相手方の映像等を見る行為を妨げられないようになっている。
【0144】
S18において、制御部114は、音ミュートステップによる音ミュート機能の実行中に、参加者A側のマイクから音入力等があるとき、S19に進む。
制御部114は、音ミュートステップによる音ミュート機能の実行中に、参加者A側のマイクから音入力等がいまだないとき、参加者の発言によるミュート機能の解除の可能性が残っていると判断できるので、S18に戻る。
【0145】
S19において、制御部114は、音ミュートステップの第2ミュート機能ステップによる音ミュート機能の実行中に、参加者A側のマイクから音入力等があるとき、音ミュート機能が実行中であることを参加者Aに気づかせやすくする警告を行う音ミュート警告ステップを実行させる。制御部114は、音ミュート警告ステップにおいて、参加者A側の画面領域のうち5%以上の画面領域において音ミュート機能の実行中である警告画像を表示させることにより音ミュート機能が実行中であることを参加者に気づかせやすくする警告を実行させる。このようにして、制御部114は、ウェブ会議中において、音ミュートステップによる音ミュート機能の実行中に参加者A側から音入力があるとき、S19の音ミュート警告ステップを実行させ、音ミュート機能が実行中であることを参加者Aに気づかせやすくすることができる。制御部114は、S19の実行後、S20に進む。
【0146】
S20において、制御部114は、音ミュートステップによる音ミュート機能の実行中に、第2ミュート機能ボタン132の押下操作(終了操作)がなされた場合には、音ミュート機能を終了させるために、S21に進む。
S20において、制御部114は、音ミュートステップによる音ミュート機能の実行中に、参加者A側の第2ミュート機能ボタン132の押下操作(終了操作)がなされていない場合には、参加者が第2ミュート機能を引き続き継続したい可能性が残っていると判断できるので、S18に戻る。
【0147】
S21において、制御部114は、第2ミュート機能ステップにおいて参加者A側の第2ミュート機能ボタン132の押下操作(終了操作)がなされたことにより、参加者が音ミュート機能を終了させようとしていると判断できるので、音ミュート機能を終了させ、エンドに進む。
【0148】
制御部114は、音ミュート機能を終了させるとエンドに進み、会議の実行に戻る。会議の終了に伴って一連の処理は終了する。なお、会議が引き続き実行される場合には、制御部14は、スタートに戻り、引き続きウェブ会議を実行させる。
【0149】
このように、本発明の第2実施形態によれば、情報処理装置は、第1ミュート機能部124により、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作により上記音ミュート機能を終了させることができると共に、第2ミュート機能部126により、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件が満たされた場合に上記ミュート中発言抑制機能部119により上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせることがある。これにより、参加者が、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件に基づいてミュート中発言抑制機能部119により上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせることができ、参加者が上記音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制できる。例えば、参加者が、ウェブ会議において、音ミュート機能を使うけれども、再び発言に転じる可能性が高いような場合において、ミュート中発言抑制機能部119により、参加者が音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制しやすくできる。
【0150】
さらに、本発明の第2実施形態によれば、上記第2ミュート機能部126は、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても上記参加者側の音入力に基づき所定の条件が満たされたか否かを判断する。これにより、参加者側の終了操作がなされていない状態であっても上記参加者側の音入力に基づいて上記参加者による発言が開始されたと判断した場合に上記ミュート中発言抑制機能部119の機能が実行される。これにより、参加者がミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生をより抑制できる。
【0151】
さらに、本発明の第2実施形態によれば、第2ミュート機能部126は、上記参加者A側の音入力の継続時間の長さに基づいて、上記参加者Aによる発言が開始されたか否かを判断する。これにより、第2ミュート機能部126は、参加者Aの発言の長さに基づいて、判断できるので、参加者Aの発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0152】
さらに、本発明の第2実施形態によれば、第2ミュート機能部126は、上記参加者側の音入力の周波数帯に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する。これにより、第2ミュート機能部126は、例えば参加者の声が含まれやすい周波数帯に基づいて、音が参加者の発言か他の環境音であるか等を判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0153】
さらに、本発明の第2ミュート実施形態によれば、第2ミュート機能部126は、例えば参加者の声色に基づいて、参加者の発言を判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0154】
さらに、本発明の第2実施形態によれば、第2ミュート機能部126は、例えば参加者の声の声紋に基づいて、参加者の発言を判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0155】
さらに、本発明の第2実施形態によれば、参加者が、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件に基づいてミュート中発言抑制機能部119により上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせることができ、参加者が上記音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制できる。例えば、参加者が、ウェブ会議において、音ミュート機能を使うけれども、再び発言に転じる可能性が高いような場合において、ミュート中発言抑制機能部119により、参加者が音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制しやすくできる。
【0156】
さらに、本発明の第2実施形態によれば、参加者側の終了操作がなされていない状態であっても上記参加者側の音入力に基づいて上記参加者による発言が開始されたと判断した場合に上記ミュート中発言抑制機能部119の機能が実行される。これにより、参加者がミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生をより抑制できる。
【0157】
さらに、本発明の第2実施形態によれば、第2ミュート機能部126は、上記参加者側の音入力の継続時間の長さに基づいて、上記参加者による発言が開始されたか否かを判断する。これにより、第2ミュート機能部126は、参加者の発言の長さに基づいて、判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0158】
さらに、本発明の第2実施形態によれば、第2ミュート機能部126は、上記参加者側の音入力の周波数帯に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する。これにより、第2ミュート機能部126は、例えば参加者の声が含まれやすい周波数帯に基づいて、音が参加者の発言か他の環境音であるか等を判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0159】
さらに、本発明の第2実施形態によれば、第2ミュート機能部126は、例えば参加者の声色に基づいて、参加者の発言を判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0160】
さらに、本発明の第2実施形態によれば、第2ミュート機能部126は、例えば参加者の声の声紋に基づいて、参加者の発言を判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0161】
さらに、本発明の第2実施形態によれば、参加者が、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件に基づいてミュート中発言抑制ステップにより上記参加者に気づかせやすくする警告を行わせることができ、参加者が上記音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制できる。例えば、参加者が、ウェブ会議において、音ミュート機能を使うけれども、再び発言に転じる可能性が高いような場合において、ミュート中発言抑制ステップにより、参加者が音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制しやすくできる。
【0162】
さらに、本発明の第2実施形態によれば、上記第2ミュート機能ステップは、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても上記参加者側の音入力に基づき所定の条件が満たされたか否かを判断する。これにより、参加者側の終了操作がなされていない状態であっても上記参加者側の音入力に基づいて上記参加者による発言が開始されたと判断した場合に上記ミュート中発言抑制機能部119の機能が実行される。これにより、参加者がミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生をより抑制できる。
【0163】
さらに、本発明の第2実施形態によれば、第2ミュート機能ステップは、上記参加者側の音入力の継続時間の長さに基づいて、上記参加者による発言が開始されたか否かを判断する。これにより、第2ミュート機能ステップは、参加者の発言の長さに基づいて、判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0164】
さらに、本発明の第2実施形態によれば、第2ミュート機能ステップは、上記参加者側の音入力の周波数帯に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判断する。これにより、第2ミュート機能ステップは、例えば参加者の声が含まれやすい周波数帯に基づいて、音が参加者の発言か他の環境音であるか等を判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0165】
さらに、本発明の第2実施形態によれば、第2ミュート機能ステップは、例えば参加者の声色に基づいて、参加者の発言を判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0166】
さらに、本発明の第2実施形態によれば、第2ミュート機能ステップは、例えば参加者の声の声紋に基づいて、参加者の発言を判断できるので、参加者の発言状態の判断精度を向上させることができる。
【0167】
次に、
図10により、本発明の第3実施形態による情報処理装置201を説明する。第3実施形態は、本発明による情報処理装置の音ミュート機能部の第2ミュート機能部が音ミュート警告部による警告を行わずに音ミュート機能を終了させる例である。
図10は本発明の第3実施形態による情報処理装置の制御部のブロック図である。
図11は本発明の第3実施形態による情報処理装置におけるミュート機能提供方法を含む処理を例示するフローチャートである。
第3実施形態による情報処理装置201は、上述した第2実施形態による情報処理装置と構造がほぼ同じであるため、本発明の第3実施形態の第2実施形態とは異なる点のみを説明し、同様な部分については図面に同じ参照符号を付して説明を省略する。
【0168】
制御部214は、ウェブ会議を実行するウェブ会議機能部216を備え、ウェブ会議機能部216は、参加者A側の音や音声を相手方参加者Bに聞こえない(出力させない又はそもそも参加者A側のマイクをOFFにして音を拾わない等方式を問わない)ようにする音ミュート機能を実行する音ミュート機能部218を備えている。
音ミュート機能部218は、参加者A側の開始操作により音ミュート機能を開始させ、参加者A側の終了操作により音ミュート機能を終了させる第1ミュート機能部124と、参加者A側の開始操作により音ミュート機能を開始させ、参加者A側による音ミュート機能の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件に基づいて音ミュート機能を終了させる第2ミュート機能部226と、を備える。第3実施形態においては、第2ミュート機能部226が第1ミュート機能部124とは別のモードを実行できるように設けられている。
【0169】
音ミュート機能部218の第2ミュート機能部226は、参加者A側の第2ミュート機能ボタン132(
図8参照)を押下操作(開始操作)した場合に実行される。第2ミュート機能ボタン132(
図8参照)が押下操作された場合にも、先ず音ミュート機能部218が音ミュート機能を実行する音ミュートステップ(詳細は後述する)が実行される。音ミュート機能が実行されている状態において、音ミュートボタンと同様に、第2ミュート機能ボタン132上に、比較的小さな斜線が表示される。第2ミュート機能部226は、音ミュート機能の実行後、参加者A側の第2ミュート機能ボタン132が再度押下操作(終了操作)された場合には、音ミュート機能を終了させる。第2ミュート機能部226は、音ミュート機能の実行後、参加者A側の第2ミュート機能ボタン132が押下操作(終了操作)されていない状態において、参加者側マイクの所定の音入力がある等に基づいた所定の条件に基づいてミュート中発言抑制機能部により音ミュート機能を終了させる。第2ミュート機能部226は、ミュート中発言抑制機能部219の一部としても機能し、ミュート中発言抑制機能部219の機能を実行している。
【0170】
ミュート中発言抑制機能部219は、音ミュート機能部218による音ミュート機能の実行中に、参加者A側から音入力があるとき、所定の条件に基づいて、音ミュート機能が実行中であることを参加者Aが自覚できずに参加者Aがしゃべり続けてしまうことを抑制する。ミュート中発言抑制機能部219は、音ミュート機能の警告の実行を省略して又は音ミュート機能の警告を実行して、音ミュート機能を強制的に終了させることにより、参加者に音ミュート機能が実行されていたことを認識させる機能を有している。このように、第1ミュート機能部124及び第2ミュート機能部226の両方が設けられている場合には、第1ミュート機能部124の実行時には所定の警告が行われず、第2ミュート機能部226の実行時にのみ所定の警告が行われる。
【0171】
ここで、第2ミュート機能部226は、参加者Aによる音ミュート機能の終了操作がなされていない状態であっても参加者A側の音入力に基づいて参加者Aによる発言が開始されたと判断した場合にミュート中発言抑制機能部により音ミュート機能を終了させる。
【0172】
第2ミュート機能部226は、所定の条件として参加者A側の音入力の継続時間の長さに基づいて、参加者Aによる発言が開始されたか否かを判断する。例えば、第2ミュート機能部226は、参加者A側の音入力の継続時間の長さが一定時間以上、例えば、参加者A側の音入力の継続時間の長さが3秒以上、好ましくは2秒以上、更に好ましくは1秒以上の場合に、参加者Aによる発言が開始されたと判断する。第2ミュート機能部226は、参加者Aによる発言が開始されたとの判断に基づいてミュート中発言抑制機能部により音ミュート機能を終了させる。
【0173】
第2ミュート機能部226は、所定の条件として参加者A側の音入力の周波数帯に基づいて、参加者Aによる発言が開始されたか否かを判断する。例えば、第2ミュート機能部126は、音入力の周波数帯(音入力の平均の周波数帯)が、人の声の周波数帯を含むような100Hz乃至1200Hzの範囲内の周波数である場合に、参加者Aによる発言が開始されたと判断する。人の声と認識する周波数帯を幅で指定できるようにしてもよいし、予め幾つかの幅を選択肢として提示することでもよい。このときは、成人男性の声の周波数が約500Hzであり、成人女性の声の周波数が約1000Hzであることが参考になる。第2ミュート機能部226は、例えば参加者の声が含まれやすい周波数帯に基づいて、音が参加者の発言か他の環境音であるか等を判断できるので、参加者Aの発言の開始判断の予測精度を向上させることができる。第2ミュート機能部126は、参加者Aによる発言が開始されたとの判断に基づいてミュート中発言抑制機能部により音ミュート機能を終了させる。
【0174】
次に、
図11を参照して、参加者から相手方参加者へのインターネットを介したウェブ会議を提供する情報処理装置201におけるミュート機能提供方法を説明する。
図11は、ウェブ会議を提供する情報処理装置201におけるミュート機能提供方法を含む処理を例示するフローチャートである。
【0175】
第3実施形態におけるS11からS17までの処理は第2実施形態におけるS11からS17までの処理と同様であるので説明を省略する。
【0176】
S28において、制御部214は、音ミュートステップによる音ミュート機能の実行中に、参加者A側のマイクから音入力等があるとき、所定の条件に基づいて、参加者Aによる発言が開始されたと判断する場合に、S21に進む。このように、制御部214は、参加者Aによる発言が開始されたと判断する場合に、音ミュート警告ステップの実行を省略して、音ミュート機能を自動的に終了させるため、S21に進むことができる。このように、音ミュート機能が自動的に終了されることにより、音ミュート機能が実行中であることを上記参加者が自覚することができる。
制御部214は、音ミュートステップによる音ミュート機能の実行中に、参加者A側のマイクから音入力等がいまだないとき、第2ミュート機能ボタンの押下操作によるミュート機能の解除の可能性が残っていると判断できるので、S29に進む。
【0177】
S29において、制御部214は、音ミュートステップによる音ミュート機能の実行中に、第2ミュート機能ボタン232の押下操作(終了操作)がなされた場合には、音ミュート機能を終了させるために、S21に進む。
S29において、制御部214は、音ミュートステップによる音ミュート機能の実行中に、参加者A側の第2ミュート機能ボタン232の押下操作(終了操作)がなされていない場合には、参加者が第2ミュート機能を引き続き継続したい可能性が残っていると判断できるので、S28に戻る。
【0178】
S21において、制御部214は、第2ミュート機能ステップにおいて参加者A側の第2ミュート機能ボタン132の押下操作(終了操作)がなされたことにより、参加者が音ミュート機能を終了させようとしていると判断できるので、音ミュート機能を終了させ、エンドに進む。
【0179】
制御部214は、音ミュート機能を終了させるとエンドに進み、会議の実行に戻る。会議の終了に伴って一連の処理は終了する。なお、会議が引き続き実行される場合には、制御部214は、スタートに戻り、引き続きウェブ会議を実行させる。
【0180】
さらに、本発明の第3実施形態によれば、情報処理装置は、第1ミュート機能部124により、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作により上記音ミュート機能を終了させることができると共に、第2ミュート機能部226により、上記参加者側の開始操作により上記音ミュート機能を開始させ、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件が満たされた場合に上記ミュート中発言抑制機能部219により上記音ミュート機能を終了させることがある。これにより、参加者が、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件に基づいてミュート中発言抑制機能部219により音ミュート機能を終了させることができ、参加者が音ミュート機能の終了によりミュート機能が実行されていたことを認識すると共に、上記音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制できる。例えば、参加者が、ウェブ会議において、音ミュート機能を使うけれども、再び発言に転じる可能性が高いような場合において、ミュート中発言抑制機能部219により、参加者が音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制しやすくできる。
【0181】
さらに、本発明の第3実施形態によれば、参加者が、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件に基づいてミュート中発言抑制機能部219により音ミュート機能を終了させることができ、参加者が音ミュート機能の終了によりミュート機能が実行されていたことを認識すると共に、上記音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制できる。
【0182】
さらに、本発明の第3実施形態によれば、参加者が、上記参加者側の終了操作がなされていない状態であっても所定の条件に基づいてミュート中発言抑制ステップにより音ミュート機能を終了させることができ、参加者が音ミュート機能の終了によりミュート機能が実行されていたことを認識すると共に、参加者が上記音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制できる。例えば、参加者が、ウェブ会議において、音ミュート機能を使うけれども、再び発言に転じる可能性が高いような場合において、ミュート中発言抑制ステップにより、参加者が音ミュート機能が実行中であるにも関わらずしゃべり続けてしまう事故の発生を抑制しやすくできる。
【0183】
本発明を実施するための形態は上記に限定されるものではなく、さらなる他の変形例を適用することができる。
例えば、第3実施形態において、S28において、制御部214が参加者Aによる発言が開始されたと判断する場合に、音ミュート警告ステップの実行を省略して、S21に進む。これに対し、変形例として、S28において、制御部214が参加者Aによる発言が開始されたと判断する場合に、例えばS19に示すような音ミュート警告ステップを実行してから、S21に進んでもよい。
【0184】
さらに、他の変形例として、各実施形態における情報処理装置は、さらに、第2の映像ミュート機能を実行する第2映像ミュート機能部を備え、第2映像ミュート機能部は、第2の映像ミュート機能中に参加者A側の音入力がなされたと判断する場合には、映像ミュート機能を実行中であるという警告画像を表示させる又は自動的に映像ミュート機能を終了させて映像を表示させる処理を実行してもよい。また、このような情報処理装置を機能させるプログラム、このような情報処理装置を含むシステム、このような情報処理装置における映像ミュート機能提供方法が提供されてもよい。参加者A側の音入力がなされたと判断する基準は、本明細書中で音ミュートについて説明した全てが適用可能である。
【0185】
さらに、他の変形例として、各実施形態におけるウェブ会議において背景を不鮮明にするぼかし機能などを使用しているときに、参加者Aの背後又は横に参加者A以外の人その他のものがカメラに映った場合には、それを自動認識してカメラをオフとしてもよい。
【0186】
さらに、他の変形例として、各実施形態におけるプログラムは、サーバやPC等の記憶装置内に一時的に又は非一時的に記憶されているものに限られず、USBメモリ、SDカード、他の記録媒体内に記憶されていてもよい。
【符号の説明】
【0187】
1 :情報処理装置
2 :情報処理システム
3 :インターネット
18 :音ミュート機能部
19 :ミュート中発言抑制機能部
20 :音ミュート警告部
24 :第1ミュート機能部
26 :第2ミュート機能部
101 :情報処理装置
118 :音ミュート機能部
119 :ミュート中発言抑制機能部
124 :第1ミュート機能部
126 :第2ミュート機能部
201 :情報処理装置
218 :音ミュート機能部
219 :ミュート中発言抑制機能部
226 :第2ミュート機能部
A :参加者
B :相手方参加者