(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024086363
(43)【公開日】2024-06-27
(54)【発明の名称】滑り止めシートの使用方法及び滑り止めシート
(51)【国際特許分類】
A47G 23/00 20060101AFI20240620BHJP
A47B 97/00 20060101ALI20240620BHJP
【FI】
A47G23/00 Z
A47B97/00 P
A47G23/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022201452
(22)【出願日】2022-12-16
(71)【出願人】
【識別番号】522490929
【氏名又は名称】株式会社彩巧
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡戸 志郎
(72)【発明者】
【氏名】久岡 恵美
【テーマコード(参考)】
3B115
【Fターム(参考)】
3B115AA16
3B115DB13
(57)【要約】
【課題】テーブルマットの位置ずれを長期間に亘って防止できる滑り止めシートの使用法を提供する。
【解決手段】テーブル90の上面90aとテーブルマット80の下面うちの一方の中央部に、粘着性を有する第1滑り止めシート10を貼り付ける工程と、粘着性を有する第2滑り止めシート21~24が第1滑り止めシート10の周囲に位置するように、テーブル90の上面90a又はテーブルマット80の下面に、第2滑り止めシート21~24を貼り付ける工程と、テーブルマット80をテーブル90の上面90aに配置する工程とを含む。
【選択図】
図2C
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テーブルの上面とテーブルマットの下面うちの一方の中央部に、粘着性を有する第1滑り止めシートを貼り付ける工程と、
粘着性を有する第2滑り止めシートが前記第1滑り止めシートの周囲に位置するように、前記テーブルの上面又は前記テーブルマットの下面に、前記第2滑り止めシートを貼り付ける工程と、
前記テーブルマットを前記テーブルの上面に配置する工程と
を含む滑り止めシートの使用方法。
【請求項2】
テーブルの上面とテーブルマットの下面うちの一方の中央部に、粘着性を有する第1滑り止めシートを貼り付ける工程と、
前記第1滑り止めシートの周囲に他の滑り止めシートを配置することなく、前記テーブルマットを前記テーブルの上面に配置する工程と
を含む滑り止めシートの使用方法。
【請求項3】
前記第1滑り止めシートには、少なくとも1つの開口が形成されている
請求項1又は2に記載される滑り止めシートの使用方法。
【請求項4】
テーブルの上面とテーブルマットの下面との間に配置するための滑り止めシートであって、
表面に粘着性を有し、
少なくとも1つの開口が形成された第1滑り止めシート部と、前記少なくとも1つの開口の内側に嵌められている、前記第1滑り止めシート部から分離可能な第2滑り止めシート部とを有している
滑り止めシート。
【請求項5】
テーブルの上面とテーブルマットの下面との間に配置するための滑り止めシートであって、
表面に粘着性を有し、
少なくとも1つの開口が形成されている
滑り止めシート。
【請求項6】
前記滑り止めシートは、その外周部に、前記滑り止めシートの外周縁の外側に向かって突出している複数の凸部を有し、
前記少なくとも1つの開口の内側の領域は、少なくとも部分的に、前記凸部に位置している
請求項4又は5に記載される滑り止めシート。
【請求項7】
前記滑り止めシートは、その外周部に、前記滑り止めシートの外周縁の外側に向かって突出している複数の凸部を有し、
前記少なくとも1つの開口の内側の領域は、前記凸部の縁の基端よりも内側に位置している
請求項4又は5に記載される滑り止めシート。
【請求項8】
前記少なくとも1つの開口として、複数の開口が形成され、
前記複数の開口は、サイズと形状のうち少なくとも一方が異なる複数種類の開口を含んでいる
請求項4又は5に記載される滑り止めシート。
【請求項9】
第1延伸部と、前記第1延伸部とは異なる方向に前記第1延伸部から延びている第2延伸部とを有し、表面に粘着性を有する第1滑り止めシート部と、
第3延伸部と、前記第3延伸部とは異なる方向に前記第3延伸部から延びている第4延伸部とを有し、表面に粘着性を有する第2滑り止めシート部とを含み、
前記第3延伸部が前記第1延伸部に沿って配置され、且つ前記第4延伸部が前記第2延伸部に沿って配置されるように、前記第1滑り止めシート部と前記第2滑り止めシート部とが組み合わされた滑り止めシートを準備する工程と、
前記第1滑り止めシート部と前記第2滑り止めシート部とを分離する工程と、
テーブルの上面とテーブルマットの下面うちの一方の中央部に、前記第1滑り止めシート部と前記第2滑り止めシート部の少なくとも一方を貼り付ける工程と、
前記テーブルマットを前記テーブルの上面に配置する工程と
を含む滑り止めシートの使用方法。
【請求項10】
テーブルの上面とテーブルマットの下面との間に配置するための滑り止めシートであって、
第1滑り止めシート部と、
第2滑り止めシート部と
を有し、
前記第1滑り止めシート部は、第1延伸部と、前記第1延伸部とは異なる方向に前記第1延伸部から延びている第2延伸部とを有し、表面に粘着性を有し、
前記第2滑り止めシート部は、第3延伸部と、前記第3延伸部とは異なる方向に前記第3延伸部から延びている第4延伸部とを有し、表面に粘着性を有し、
前記第3延伸部が前記第1延伸部に沿って配置され、且つ前記第4延伸部が前記第2延伸部に沿って配置されるように、前記第1滑り止めシート部と前記第2滑り止めシート部とが組み合わされている
滑り止めシート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、テーブルマットのテーブルに対する位置ずれを防止するための滑り止めシートに関する。
【背景技術】
【0002】
テーブルの表面(上面)を保護するためのテーブルマットが利用されている。テーブルマットのなかには、下面(テーブルへの設置面)にビーズコートが施されているものがある。すなわち、ミクロのビーズが下面に散りばめられ、コーティング材で固定されているテーブルマットがある。この様なコーティングにより、テーブルマットのテーブルへの過度な貼り付きを防止できる。ところが、この種のテーブルマットは、コーティングに起因してテーブルに対して滑りやすくなり、テーブルに対する位置がずれることがある。そのため、テーブルマットの位置ずれ防止のため滑り止めシートが、利用されている。従来の滑り止めシートは、目立ちにくいように小さく形成され、テーブルの四隅に配置される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
滑り止めシートをテーブルの四隅に配置する方法には、次のような課題がある。テーブルの清掃のために、使用者は滑り止めシートを剥がすことがある。例えば、テーブル上でこぼれた液体が、テーブルマットの外周部とテーブル上面との間にしみ込んだ場合、使用者は、テーブルマットの外周部をめくり上げて、滑り止めシートを一旦剥がした上で、液体を拭き取る必要がある。滑り止めシートの剥がし・貼り付けを繰り返すと、滑り止めシートの粘着性が低下し、滑り止めシートが徐々に機能しなくなる。そうすると、テーブルマットの位置が、テーブルから容易にずれてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示で提案する滑り止めシートの使用方法の一例は、テーブルの上面とテーブルマットの下面うちの一方の中央部に、粘着性を有する第1滑り止めシートを貼り付ける工程と、粘着性を有する第2滑り止めシートが前記第1滑り止めシートの周囲に位置するように、前記テーブルの上面又は前記テーブルマットの下面に、前記第2滑り止めシートを貼り付ける工程と、前記テーブルマットを前記テーブルの上面に配置する工程とを含む。
【0005】
本開示で提案する滑り止めシートの使用方法の別の例は、テーブルの上面とテーブルマットの下面うちの一方の中央部に、粘着性を有する第1滑り止めシートを貼り付ける工程と、前記第1滑り止めシートの周囲に他の滑り止めシートを配置することなく、前記テーブルマットを前記テーブルの上面に配置する工程とを含む。
【0006】
これらの方法によると、テーブルの清掃のために、テーブルマットの外周部がテーブルからめくり上げられた場合でも、第1滑り止めシートはテーブルの上面及びテーブルマットから剥がれない。その結果、第1滑り止めシートの粘着性が長期間に亘って維持され、テーブルマットの位置ずれを長期間に亘って防止できる。
【0007】
本開示で提案する滑り止めシートの一例は、表面に粘着性を有し、少なくとも1つの開口が形成された第1滑り止めシート部と、前記少なくとも1つの開口の内側に嵌められている、前記第1滑り止めシート部から分離可能な第2滑り止めシート部とを有している。
【0008】
本開示で提案する滑り止めシートの他の例は、表面に粘着性を有し、少なくとも1つの開口が形成されている。この例において、滑り止めシートは、第2滑り止めシート部を有していなくてもよい。
【0009】
テーブルとテーブルマットの中央部に配置する滑り止めシートのサイズを大きくすることで、テーブルマットの前後左右への位置ずれだけてなく、テーブルマットの回転を抑えることができる。従って、滑り止めシートのサイズは、従来の滑り止めシートよりも大きいのが望ましい。本開示で提案する滑り止めシートには開口が形成されているので、滑り止めシートのサイズを大きくしつつ、開口の位置やサイズを変えることで、滑り止めシートの硬さや貼り付き強度を部分的に又は全体的に調整できる。
【0010】
本開示で提案する滑り止めシートの使用方法の更に他の例は、第1延伸部と、前記第1延伸部とは異なる方向に前記第1延伸部から延びている第2延伸部とを有し、表面に粘着性を有する第1滑り止めシート部と、第3延伸部と、前記第3延伸部とは異なる方向に前記第3延伸部から延びている第4延伸部とを有し、表面に粘着性を有する第2滑り止めシート部とを含み、前記第3延伸部が前記第1延伸部に沿って配置され、且つ前記第4延伸部が前記第2延伸部に沿って配置されるように、前記第1滑り止めシート部と前記第2滑り止めシート部とが組み合わされた滑り止めシートを準備する工程と、前記第1滑り止めシート部と前記第2滑り止めシート部とを分離する工程と、テーブルの上面とテーブルマットの下面うちの一方の中央部に、前記第1滑り止めシート部と前記第2滑り止めシート部の少なくとも一方を貼り付ける工程と、前記テーブルマットを前記テーブルの上面に配置する工程とを含む。
【0011】
この使用方法によると、テーブルの清掃のために、テーブルマットの外周部がテーブルからめくり上げられた場合でも、第1滑り止めシート部はテーブルの上面及びテーブルマットから剥がれない。その結果、第1滑り止めシート部の粘着性が長期間に亘って維持され、テーブルマットの位置ずれを長期間に亘って防止できる。
【0012】
本開示で提案する滑り止めシートの更に他の例は、第1滑り止めシート部と、第2滑り止めシート部とを有する。前記第1滑り止めシート部は、第1延伸部と、前記第1延伸部とは異なる方向に前記第1延伸部から延びている第2延伸部とを有する。前記第2滑り止めシート部は、第3延伸部と、前記第3延伸部とは異なる方向に前記第3延伸部から延びている第4延伸部とを有する。前記第3延伸部が前記第1延伸部に沿って配置され、且つ前記第4延伸部が前記第2延伸部に沿って配置されるように、前記第1滑り止めシート部と前記第2滑り止めシート部とが組み合わされている。
【0013】
この滑り止めシートによると、滑り止めシートの保管や販売のための、滑り止めシート部の袋等への収納を容易化できる。また、滑り止めシートの形成過程で発生する端材を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1A】本開示で提案する滑り止めシートの使用方法の例を説明するための図である。
【
図1B】本開示で提案する滑り止めシートの使用方法の別の例を説明するための図である。
【
図2A】本開示で提案する滑り止めシートの例を示す図である。
【
図2C】
図2Aで示す滑り止めシートの使用を説明するための図である。
【
図3A】本開示で提案する滑り止めシートの例を示す図である。
【
図3B】
図3Bで示す滑り止めシートの使用を説明するための図である。
【
図4】本開示で提案する滑り止めシートの更に別の例を示す図である。
【
図5】本開示で提案する滑り止めシートの更に別の例を示す図である。
【
図6A】本開示で提案する滑り止めシートの更に別の例を示す図である。
【
図6B】
図6Aで示す滑り止めシートの使用を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下において、本開示で提案する滑り止めシートとその使用方法について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1A及び
図1Bは、本開示で提案する滑り止めシート1の使用方法を説明するための図である。同図で示すように、滑り止めシート1は、テーブル90の上面90aとテーブルマット80との間に配置するためのシートである。
【0017】
テーブルマット80は柔軟性を有する樹脂で形成される。テーブルマット80は、例えば、塩化ビニール樹脂で形成される。テーブルマット80の材料は、好ましくは、可塑剤が添加されている軟質塩化ビニール樹脂である。テーブルマット80の表面(上面及び下面)にはUVコーティングが施されてもよい。すなわち、テーブルマット80の表面には紫外線硬化型塗料でコーティングされてもよい。これによれば、テーブルマット80の長期間の使用において可塑剤がテーブルマット80の表面にしみ出すことを、防ぐことができる。その結果、その可塑剤がテーブル90に転写することを、防ぐことができる。テーブルマット80は、光透過性を有してよい。
【0018】
また、テーブルマット80の下面(テーブル90への設置面)には、更にビーズコートが施されるとよい。すなわち、ミクロのビーズが、テーブルマット80の下面に散りばめられて、コーティング材で固定されるとよい。こうすることによって、テーブルマット80とテーブル90との間に空気層が確保され、テーブルマット80とテーブル90との間に気泡が残ることを抑えることができる。
【0019】
滑り止めシート1は、その表面(上面及び下面)に粘着性を有する。滑り止めシート1は、例えば、柔軟性を有する基材層(例えば、エラストマーの層)と、基材の表面(上面及び下面)に塗布された粘着剤層とを有する。
【0020】
滑り止めシート1は、テーブルマット80よりも薄いシートであってよい。滑り止めシート1の厚さは、例えば、0.3mm以上、1.0mm以下であってよい。滑り止めシート1の厚さは、好ましくは、0.4mm以上、0.6mm以下であってよい。滑り止めシート1として、このような薄い材料を使用すると、滑り止めシート1に起因するテーブルマット80の凹凸を軽減できる。滑り止めシート1も、光透過性を有してよい。また、滑り止めシート1はクッション性を有するとよい。これによって、テーブル90の上面90aや、テーブルマット80の傷みを防止できる。滑り止めシート1の材料としては、例えば、持田商工株式会社製のTGシートを利用できる。
【0021】
図1Aで示すように、滑り止めシート1は、第1滑り止めシート10と、それぞれが第1滑り止めシート10より小さなサイズを有する複数の第2滑り止めシート21とを含む。滑り止めシート10・21のそれぞれが、粘着性を有する。滑り止めシート1の使用に際しては、テーブル90の上面90aの中央部に、第1滑り止めシート10を貼り付ける。ここで、「テーブル90の上面90aの中央部に第1滑り止めシート10を配置する」とは、上面90aの中心(直交する2本の中心線の交点C1、
図2C参照)が第1滑り止めシート10の外周縁10aの内側に位置するように、第1滑り止めシート10を配置することである。従って、テーブル90の上面90aの中心の位置と、第1滑り止めシート10の中心の位置は、必ずしも一致していなくてもよい。
【0022】
また、
図1Aで示すように、複数の第2滑り止めシート21が第1滑り止めシート10の周囲に位置するように、これらをテーブル90の上面90aに貼り付ける。複数の第2滑り止めシート21の位置は、テーブル90の上面90aの隅の近傍であってもよいし、上面90aの外周縁から内側に離れた位置であってもよい。また、複数の第2滑り止めシート21の位置は、
図1Aで示すように、上面90aの全体に分散していてもよいし、上面90aの一部の領域に集中していてもよい。
【0023】
最後に、テーブル90の上面90aとテーブルマット80の下面との間に滑り止めシート10・21が位置するように、テーブルマット80をテーブル90の上面90aに配置する。
【0024】
この方法によると、例えば、テーブル90の清掃のために、テーブルマット80の外周部がテーブル90からめくり上げられた場合でも、第1滑り止めシート10は上面90a及びテーブルマット80から剥がれない。その結果、第1滑り止めシート10の粘着性は長期間に亘って維持され、テーブルマット80の位置ずれを長期間に亘って防止できる。
【0025】
なお、
図1Aで示す例では、複数の第2滑り止めシート21が第1滑り止めシート10の周囲に配置されている。しかしながら、第2滑り止めシート21の数は、1つであってもよい。
【0026】
また、
図1Bで示すように、第1滑り止めシート10の周囲に他の滑り止めシートを配置することなく、第1滑り止めシート10だけが、滑り止めシート1として、テーブル90の上面90aの中央部に配置されてよい。つまり、滑り止めシート1は、第2滑り止めシート21を有していなくてもよい。
【0027】
他の例として、滑り止めシート10・21は、最初にテーブルマット80の下面に貼り付けられてもよい。そして、それらが貼り付けられたテーブルマット80が、テーブル90の上面90aに配置されてもよい。更に他の例として、第1滑り止めシート10は、最初にテーブル90の上面90aに貼り付けられる一方で、第2滑り止めシート21は、最初にテーブルマット80に貼り付けられてもよい。
【0028】
図2A~
図2Cは、滑り止めシート1の一例である滑り止めシート1Aの構造及び使用を示す図である。
【0029】
図2Aで示すように、滑り止めシート1Aは、第1滑り止めシート部10’と、複数の第2滑り止めシート部21’とを有している。各滑り止めシート部10’・21’がその表面に粘着性を有している。
図2Aで示す例において、第1滑り止めシート部10’は略円形である。第1滑り止めシート部10’の形状は、四角形や、三角形、ひし形などであってもよい。第1滑り止めシート部10’の形状は、五角形や、六角形などの多角形であってもよい。
【0030】
第1滑り止めシート部10’には、複数の開口11が形成されている。各開口11は、第1滑り止めシート部10’を、シートの厚さ方向に貫通している。複数の第2滑り止めシート部21’は、複数の開口11の内側にそれぞれ嵌められ、開口11の内側で保持されている。各第2滑り止めシート部21’は、
図2Bの二点鎖線で表されるように、第1滑り止めシート部10’から分離可能となっている。
【0031】
第2滑り止めシート部21’と開口11は、相互に対応する形状を有しており、第2滑り止めシート部21’は開口11の全体を閉塞している。このような滑り止めシート部10’・21’は、例えば、1枚の滑り止めシート1Aに、第2滑り止めシート部21’に対応した形状の切り込みを入れることで形成され得る。
【0032】
滑り止めシート1Aの使用に際しては、まず第2滑り止めシート部21’を第1滑り止めシート部10’から分離する。このとき、複数の第2滑り止めシート部21’の全てが第1滑り止めシート部10’から分離されてもよいし、それらの一部だけ(例えば6つの第2滑り止めシート部21’のうち3つだけ)が、第1滑り止めシート部10’から分離されてもよい。
【0033】
その後、
図2Cで示すように、第1滑り止めシート部10’を、第1滑り止めシート10として、テーブル90の上面90aの中央部又はテーブルマット80の下面の中央部に貼り付ける。すなわち、テーブル90又はテーブルマット80の中心(直交する2本の中心線の交点C1)が、第1滑り止めシート10の外周縁10aの内側に位置するように、第1滑り止めシート10を配置する。また、第2滑り止めシート部21’を、第2滑り止めシート21として、テーブル90の上面90a又はテーブルマット80の下面に貼り付ける。このとき、複数の第2滑り止めシート21は第1滑り止めシート10の周囲に配置される。最後に、テーブルマット80をテーブル90の上面90aに配置する。
【0034】
滑り止めシート1Aは、第1滑り止めシート部10’の表面(上面及び下面)を覆い、粘着層を保護するための保護フィルムと、複数の第2滑り止めシート部21’の表面(上面及び下面)をそれぞれ覆い、粘着層を保護するための複数の保護フィルムとを有していてよい。この場合、使用者は、最初に保護フィルムを剥がした上で、テーブルマット80又はテーブル90に、滑り止めシート10・21を貼り付けてよい。
【0035】
第2滑り止めシート21の粘着性が機能しなくなった場合でも、第1滑り止めシート10のサイズを大きくすることで、テーブルマット80の前後左右への位置ずれだけてなく、テーブルマット80の回転を抑えることができる。従って、第1滑り止めシート10のサイズは、従来の滑り止めシートよりも大きいのが望ましい。
【0036】
第1滑り止めシート10のサイズ(縦幅及び横幅)は、例えば、テーブル90の上面90aのサイズ(縦幅及び横幅)の1/10程度であってよい。第1滑り止めシート10のサイズ(縦幅及び横幅)は、例えば、5cm以上、20cm以下であってよい。第1滑り止めシート10のサイズ(縦幅及び横幅)は、好ましくは、10cm以上、20cm以下であってよい。第1滑り止めシート10のサイズ(縦幅及び横幅)は、更に好ましくは、10cm以上、15cm以下であってよい。
【0037】
このような開口11を有する第1滑り止めシート10によると、第1滑り止めシート10のサイズを大きくしつつ、開口11の位置やサイズを変えることで、滑り止めシート10の硬さや貼り付き強度を、全体的に或いは部分的に調整できる。例えば、開口11を形成することによって、第1滑り止めシート10は柔らかくなる。そのため、ロールから切り出した直後の湾曲しているテーブルマット80に、第1滑り止めシート10を貼り付けることが容易となる。
【0038】
また、第1滑り止めシート部10’から分離した第2滑り止めシート部21’の数や位置を変えることも可能である。例えば、第2滑り止めシート部21’を第1滑り止めシート部10’の近くに配置したり、第1滑り止めシート部10’から大きく離れた位置(テーブル90の外周部の近く)に配置できる。その結果、例えば、テーブル90の中央部における滑り止めと、テーブル90の外周部における滑り止めとのバランスを調整できる。
【0039】
なお、第1滑り止めシート10’の面積(開口11を除く領域の面積)は、複数の開口11の面積の合計よりも大きい。これによって、第1滑り止めシート10によるテーブル10及びテーブルマット80への貼り付き面積を確保できる。
【0040】
図2Aで示す例とは異なり、滑り止めシート1Aは、第2滑り止めシート部21’を有していなくてもよい。すなわち、第1滑り止めシート部10’の開口11に第2滑り止めシート部21’は嵌められていなくてもよい。また、第2滑り止めシート部21’の数は1つでもよい。
【0041】
図2Aで示すように、滑り止めシート1A(第1滑り止めシート部10’)は、その外周部に複数の凸部17Aを有している。複数の凸部17Aは、滑り止めシート1Aの外周縁10aに沿った方向に並び、外周縁10aの外側に向かって突出している。複数の凸部17Aは同じ形状及びサイズを有してよい。
【0042】
各凸部17Aの縁17aは、円弧状に湾曲していてよい。これによれば、凸部17Aの強度が確保し易くなる。なお、凸部17Aの形状はこれに限られない。凸部17Aは、例えば三角形であってもよい。この場合、凸部17Aの縁17aの頂部は鈍角を有してよい。この場合でも、凸部17Aの強度が確保し易くなる。
【0043】
開口11の内側の領域(言い換えれば、第2滑り止めシート部21’)は、凸部17Aの縁17aの2つの基端17bよりも内側に位置していてよい。すなわち、
図2Aで示すように、開口11の内側の領域の全体が、縁17aの2つの基端17bを結ぶ線L1よりも、内側に位置していてよい。開口11をこのような位置に形成することによって、凸部17Aの強度をより効果的に確保できる。また、開口11の位置は、滑り止めシート1Aの中心C2から半径方向に離れている。これによって開口11の数を確保することが容易となる。
【0044】
各開口11(言い換えれば、第2滑り止めシート部21’)の形状は、三角形や、四角形、円形、ハートマークの形状、矢印形状、十字形状など、種々の形状であってよい。開口11は、五角形や、六角形などの多角形であってもよい。
図2Aで示す例において、各開口11はハートマークの形状を有している。
【0045】
図2Aで示すように、滑り止めシート1Aは、滑り止めシート1Aの中心C2について回転対称の形状を有している。これによれば、滑り止めシート1Aの形成工程を容易化できる。例えば、開口11の内縁と第2滑り止めシート部21’の外縁との間に切り込みを入れる工程を、容易化できる。また、滑り止めシート1Aの使用時には、テーブル90に対する滑り止めシート1Aの向きについて自由度が高くなり、貼り付け作業を容易化できる。なお、滑り止めシート1Aは、線対称の形状を有していてもよい。この場合でも、滑り止めシート1Aを貼り付けるときの作業を容易化できる。
【0046】
図2Aで示す例において、滑り止めシート1Aは、同じ形状・サイズを有する6つの開口11を有している。これらは中心C2周りの周方向において等間隔で並んでいる。また、滑り止めシート1Aは、同じ形状・サイズを有する6つの凸部17Aを有している。従って、滑り止めシート1Aは、中心C2周りでの60度の回転によって自身に重なる(すなわち6回対称)。
【0047】
なお、開口11の数や形状は、
図2Aで示す例に限られない。例えば、第1滑り止めシート部10’の中央に1つの開口が形成されてもよい。この場合、開口は円形であってよい。
【0048】
図3Aは、滑り止めシート1の一例である滑り止めシート1Bを示す図である。
図3Bは、滑り止めシート1Bの配置の例を説明するための図である。これらの図では、これまで説明した滑り止めシート1・1Aの各部位に対応する部位に、同じ符号を付している。以下では、これまで説明した滑り止めシート1・1Aとの相違点を中心にして説明する。滑り止めシート1Bについて説明の無い事項は、滑り止めシート1・1Aと同様であってよい。
【0049】
図3Aで示すように、滑り止めシート1Bは、第1滑り止めシート部10’と、複数の第2滑り止めシート部21’~24’とを有している。第1滑り止めシート部10’には、サイズ及び/又は形状の異なる複数種類の開口11~14が形成されている。第2滑り止めシート部21’~23’の形状は、開口11~14の形状にそれぞれ対応している。第2滑り止めシート部21’~24’は、複数の開口11~14の内側にそれぞれ嵌められ、開口11~14の内側で保持されている。
【0050】
このように開口11~14の形状及び/又はサイズが異なるので、開口11~14の位置や数についての自由度を増すことができる。例えば、サイズの小さな開口を利用すると、開口の数を増すことが容易となる。
【0051】
図3Aで示すように、滑り止めシート1B(第1滑り止めシート部10’)は、複数の凸部17Bを有している。周方向における開口12の位置は、周方向における凸部17Bの位置に対応している。開口12の内側の領域、すなわち第2滑り止めシート部22’は、部分的に、凸部17Bに位置している。すなわち、開口12の内側の領域は、部分的に、凸部17Bの縁17aの2つの基端17bを結ぶ線L1よりも外側に位置している。この開口12によって、凸部17Bが曲がりやすくなり、テーブルマット80又はテーブル90から滑り止めシート1Bを剥がす作業を容易化できる。
【0052】
開口12の内縁は、凸部17Bの縁17aに合わせて湾曲していてよい。これによれば、凸部17Bの幅(開口12の内縁から凸部17Bの縁17aまでの距離)が過度に小さくなる位置が発生することを回避でき、凸部17Bの強度が確保し易くなる。
【0053】
一方、開口11の内側の領域、言い換えれば第2滑り止めシート部21’は、凸部17Bよりも内側に位置してよい。すなわち、
図2A等で示した例と同様に、開口11の内側の領域の全体が、凸部17Bの縁17aの2つの基端17bを結ぶ直線L1よりも内側に位置していてよい。また、開口11は、中心C2周りの周方向において隣り合う2つの開口12の間に位置していてよい。この場合、開口11のサイズは、開口12より小さくてよい。
【0054】
また、中心C2を中心とする周方向における開口11・12の位置は、周方向における凸部17Bの位置に対応している。これによると、開口11・12の位置を、滑り止めシート1Bの外周縁10aに近づけることができる。
【0055】
第1滑り止めシート部10’の面積(開口11等を除く領域の面積)は、複数の開口11~14の面積の合計よりも大きくてよい。これによって、第1滑り止めシート10によるテーブル10及びテーブルマット80への貼り付き面積を確保できる。
【0056】
図3Bで示すように、滑り止めシート1Bの使用に際しては、まず第2滑り止めシート部21’~24’を第1滑り止めシート部10’から分離する。このとき、複数の第2滑り止めシート部21’~24’の全てが第1滑り止めシート部10’から分離されてもよいし、複数の第2滑り止めシート部21’~24’の一部だけが、第1滑り止めシート部10’から分離されてもよい。
【0057】
その後、
図3Bで示すように、第1滑り止めシート部10’を、第1滑り止めシート10として、テーブル90の上面90aの中央部又はテーブルマット80の下面の中央部に貼り付ける。また、第2滑り止めシート部21’~24’を、第2滑り止めシート21~24として、テーブル90の上面90a又はテーブルマット80の下面に貼り付ける。このとき、複数の第2滑り止めシート21~24は第1滑り止めシート10の周囲に配置される。最後に、テーブルマット80をテーブル90の上面90aに配置する。
図3Bで示すように、複数の第2滑り止めシート21~24は相互に近接するように配置されてよい。
【0058】
図4は、滑り止めシート1の一例である滑り止めシート1Cを示す図である。この図では、これまで説明した滑り止めシート1・1A・1Bの各部位に対応する部位に同じ符号を付している。以下では、
図4を参照しながら、これまで説明した滑り止めシート1・1A・1Bとの相違点を中心にして説明する。滑り止めシート1Cについて説明の無い事項は、滑り止めシート1・1A・1Bと同様であってよい。
【0059】
滑り止めシート1Cは、第1滑り止めシート部10’と、複数の第2滑り止めシート部21’・23’とを有している。第1滑り止めシート部10’には、サイズ及び/又は形状の異なる複数種類の開口11・13が形成されている。第2滑り止めシート部21’・23’の形状は、開口11・13の形状にそれぞれ対応している。第2滑り止めシート部21’・23’は、複数の開口11・13の内側にそれぞれ嵌められている。
【0060】
滑り止めシート1C(第1滑り止めシート部10’)は、その外周部に、複数の凸部17Cを有している。中心C2周りの周方向における開口11の位置は、周方向における凸部17Cの位置に対応している。開口11の内側の領域、言い換えれば第2滑り止めシート部21’は、凸部17Cよりも内側に位置している。すなわち、開口11の内側の領域の全体が、凸部17Cの縁17aの両基端17bを結ぶ直線L1よりも内側に位置している。
【0061】
また、開口13の内側の領域、言い換えれば第2滑り止めシート部23’は、開口11よりも更に内側に位置している。すなわち、中心C2から開口13までの距離は、中心C2から開口11までの距離よりも小さい。
【0062】
滑り止めシート1Cの使用に際しては、滑り止めシート1A等同様に、まず第2滑り止めシート部21’・23’を第1滑り止めシート部10’から分離する。その後、第1滑り止めシート部10’を、第1滑り止めシート10として、テーブル90の上面90aの中央部又はテーブルマット80の下面の中央部に貼り付ける。また、第2滑り止めシート部21’・23’を、第2滑り止めシート21・23として、テーブル90の上面90a又はテーブルマット80の下面に貼り付ける。このとき、第2滑り止めシート21・23は、第1滑り止めシート10の周囲に配置されてよい。
【0063】
図5は、滑り止めシート1の一例である滑り止めシート1Dを示す図である。この図では、これまで説明した滑り止めシート1・1A・1B・1Cの部位に対応する部位には同じ符号を付している。以下では、
図5を参照しながら、これまで説明した滑り止めシート1・1A・1B・1Cとの相違点を中心にして説明する。滑り止めシート1Dについて説明のない事項は、滑り止めシート1・1A・1B・1Cと同様であってよい。
【0064】
滑り止めシート1Dは、第1滑り止めシート部10’と、複数の第2滑り止めシート部22’とを有している。第2滑り止めシート部22’の形状は、開口12の形状にそれぞれ対応している。第2滑り止めシート部22’は、複数の開口12の内側にそれぞれ嵌められ、それらを閉塞している。
【0065】
図5で示すように、滑り止めシート1D(第1滑り止めシート部10’)は、複数の凸部17Dを有している。凸部17Dは略三角形である。中心C2周りの周方向における凸部17Dの位置は、周方向における開口12の位置に対応している。開口12の内側の領域、すなわち第2滑り止めシート部22’は、部分的に、凸部17Dに位置している。すなわち、開口12の内側の領域は、部分的に、凸部17Dの縁17aの両基端17bを結ぶ線L1よりも外側に位置している。開口12のこの配置によれば、開口12よりも内側の領域(中心C2寄りの領域)を大きくできる。
【0066】
滑り止めシート1Dにおいて開口12は略ひし形に形成され、開口12の内縁は、凸部17Dの縁17aの延伸方向に沿った方向に延びている。これによれば、凸部17Dの幅(凸部17Dの縁17fから開口12の内縁までの距離D1)が過度に小さくなる位置が発生することを回避でき、凸部17Dの強度が確保し易くなる。
【0067】
図5で示す例では、凸部17Dは略三角形であり、凸部17Dの縁17aは2本の直線部17fを有している。開口12の内縁は、この直線部17fに合わせて直線的に形成されてよい。
【0068】
滑り止めシート1Dの使用に際しては、滑り止めシート1A等同様に、まず第2滑り止めシート部22’を第1滑り止めシート部10’から分離する。その後、第1滑り止めシート部10’を、第1滑り止めシート10として、テーブル90の上面90aの中央部又はテーブルマット80の下面の中央部に貼り付ける。また、第2滑り止めシート部22’を、第2滑り止めシート22として、テーブル90の上面90a又はテーブルマット80の下面に貼り付ける。
【0069】
図6A及び
図6Bは、本開示で提案する滑り止めシートの一例である滑り止めシート2Bを示す図である。
【0070】
図6Aで示すように、滑り止めシート2Bは、第1滑り止めシート部41’と、2つの第2滑り止めシート部42’と、第3滑り止めシート部43’と、2つの第4滑り止めシート部44’とを有している。
【0071】
第1滑り止めシート部41’は、相互に接続されている4つの延伸部41a~41dを有している。これらは相互に直交しており、全体として矩形を構成している。
【0072】
各第2滑り止めシート部42’は、2つの延伸部42a・42bを有している。これらも相互に直交している。すなわち、第2滑り止めシート部42’はL字形状を有してよい。2つの第2滑り止めシート部42’は、全体として矩形を構成するよう配置されている。
【0073】
第3滑り止めシート部43’は、相互に接続されている4つの延伸部43a~43dを有している。これらも相互に直交しており、全体として矩形を構成している。
【0074】
各第4滑り止めシート部44’は、三角形である。それらは互いに向き合うように配置され、全体として矩形を構成している。
【0075】
図6Aで示す例では、第2滑り止めシート部42’は第1滑り止めシート部41’の内側に配置されている。第2滑り止めシート部42’の各延伸部42a・42bは、第1滑り止めシート部41’の内縁に沿っている。第3滑り止めシート部43’は2つの第2滑り止めシート部42’の内側に配置されている。第3滑り止めシート部43’の各延伸部43a~43dは、第2滑り止めシート部42’の内縁に沿っている。第4滑り止めシート部44’は第3滑り止めシート部43’の内側に配置されている。これら滑り止めシート部41’・42’・43’・44’は全体として矩形を構成している。これによると、滑り止めシート2Bの保管や販売のための、滑り止めシート部41’~44’の袋への収納を容易化できる。また、滑り止めシート2Bの形成過程で発生する端材を低減できる。
【0076】
滑り止めシート2Bの使用に際しては、まず4種類の滑り止めシート部41’~44’を相互に分離する。その後、
図6Bで示すように、第1滑り止めシート部41’を、滑り止めシート41として、テーブル90の上面90aの中央部又はテーブルマット80の下面の中央部に貼り付ける。ここで、「滑り止めシート41を中央部に配置する」とは、滑り止めシート41の内側に中心C1が位置するように、滑り止めシート41を配置することである。
【0077】
また、第3滑り止めシート部43’を、第3滑り止めシート43として、テーブル90の上面90a又はテーブルマット80の下面に貼り付ける。このとき、第3滑り止めシート43は、第1滑り止めシート41の内側に位置していてよい。
【0078】
また、第2滑り止めシート部42’を、滑り止めシート42として、テーブル90の上面90a又はテーブルマット80に貼り付ける。第2滑り止めシート42は、例えば、第1滑り止めシート41の角部の外側を囲むように配置されてよい。また、2つの第4滑り止めシート44は、第1滑り止めシート31の角部の近傍に配置されてよい。
【0079】
以上説明した滑り止めシート1~1D・2Bの使用方法によると、テーブル90の清掃のために、テーブルマット80の外周部がテーブル90からめくり上げられた場合でも、少なくとも第1滑り止めシート10・31・41はテーブル90の上面90a及びテーブルマット80から剥がれない。その結果、第1滑り止めシート10・31・41の粘着性が長期間に亘って維持され、テーブルマット80の位置ずれを長期間に亘って防止できる。
【0080】
図2A~
図6Bを参照しながら説明した滑り止めシート1~1Dによると、第1滑り止めシート10のサイズを大きくしつつ、開口11~14によって、第1滑り止めシート10の硬さや貼り付き強度を、全体的に又は部分的に調整できる。例えば、開口11~14によって第1滑り止めシート10を柔らかくすることで、例えば、ロールから切り出した直後の湾曲しているテーブルマット80にも、滑り止めシート1~1Dを貼り付けることが容易となる。
【0081】
図6A及び
図6Bを参照しなが説明した滑り止めシート2Bによると、滑り止めシート2Bの保管や販売のための、滑り止めシート部10’・20’の袋等への収納を容易化できる。また、滑り止めシート2Bの形成過程で発生する端材を低減できる。
【0082】
本開示で提案する滑り止めシートの使用方法は、以上説明した例に限られず、種々の変更がなされてよい。また、本開示で提案する滑り止めシートも、以上説明した例に限られず、種々の変更がなされてよい。
【符号の説明】
【0083】
1A~1D・2B:滑り止めシート、10:第1滑り止めシート、10':第1滑り止めシート部、10a:外周縁、11~14:開口、17A~17D:凸部、17a:縁、17b:基端、21~24:第2滑り止めシート、21'~24’:第2滑り止めシート部、31:第1滑り止めシート、31a:第1延伸部、31b:第2延伸部、32:第2滑り止めシート、32a:第3延伸部、32b:第4延伸部、41:第1滑り止めシート、41':第1滑り止めシート部、41a~41d:延伸部、42:滑り止めシート、42':第2滑り止めシート部、42a・42b:延伸部。