(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024086467
(43)【公開日】2024-06-27
(54)【発明の名称】端部パーツ
(51)【国際特許分類】
B65D 25/04 20060101AFI20240620BHJP
F16B 5/07 20060101ALI20240620BHJP
【FI】
B65D25/04 Z
F16B5/07 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022201607
(22)【出願日】2022-12-16
(71)【出願人】
【識別番号】591006944
【氏名又は名称】三甲株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】山内 寿敏
【テーマコード(参考)】
3E062
3J001
【Fターム(参考)】
3E062AA01
3E062AB07
3E062AC01
3E062EA02
3E062EA07
3E062EB02
3E062EC05
3J001FA07
3J001FA09
3J001GA06
3J001GA07
3J001HA04
3J001HA07
3J001HA08
3J001HA09
3J001JB03
3J001JC13
3J001JD08
3J001KA05
3J001KA06
3J001KA07
3J001KA19
3J001KB05
(57)【要約】
【課題】板材の端縁に従来よりも嵌め込み易く、作業性を向上させることができる端部パーツを提供する。
【解決手段】端部パーツ(33A~33D、71)は、板材(34、53)における互いに対向する2つの側辺に平行な方向で延伸する第1壁部(331、731)と、第1壁部に対向して延伸する第2壁部(332、732)と、第1壁部と第2壁部とを連結する連結壁部(333、733)と、第1壁部および第2壁部を連結する複数の連結リブ(335)と、を備え、第1壁部は、端部パーツを板材に対して装着する方向である装着方向側の端縁の複数個所のそれぞれから装着方向に向かって傾斜して延びる複数の傾斜部(337)と、装着方向において複数の傾斜部のうちの互いに接近した端部どうしが結合された結合部(338)と、から形成された複数の山型形状部(336)を有する。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
板材の端縁を外側から覆うように前記板材に取り付けられる端部パーツであって、
前記端部パーツは、
前記板材における互いに対向する2つの側辺に平行な方向で延伸する第1壁部と、
前記第1壁部に対向して前記平行な方向で延伸する第2壁部と、
前記第1壁部と前記第2壁部とを連結する連結壁部と、
前記第1壁部および前記第2壁部を連結する複数の連結リブと、
を備え、
前記第1壁部は、
前記端部パーツを前記板材に対して装着する方向である装着方向側の端縁の複数個所のそれぞれから前記平行な方向の両側へ前記装着方向に向かって傾斜して延びる複数の傾斜部と、前記装着方向において前記複数の前記傾斜部のうちの互いに接近した端部どうしが結合された結合部と、から形成された複数の山型形状部を有する、
ことを特徴とする端部パーツ。
【請求項2】
複数の前記連結リブは、
前記第1壁部、前記第2壁部および前記連結壁部を連結する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端部パーツ。
【請求項3】
前記第2壁部は、前記装着方向における前記連結壁部からの第2長さが、前記第1壁部の前記装着方向における前記連結壁部からの第1長さよりも長くなるように形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載されている端部パーツ。
【請求項4】
複数の前記連結リブのそれぞれは、前記結合部の前記装着方向側の端縁よりも前記連結壁部側に位置する、
ことを特徴とする請求項3に記載の端部パーツ。
【請求項5】
複数の前記連結リブのそれぞれは、前記第1壁部の前記山型形状部の前記結合部から離れた谷型形状部の前記装着方向側の端縁よりも前記連結壁部側に位置する、
ことを特徴とする請求項4に記載の端部パーツ。
【請求項6】
前記第1壁部と前記第2壁部のうちの少なくとも一方は、前記第1壁部の前記山型形状部の前記結合部から離れた谷型形状部側において、複数の前記連結リブの間に設けられた内面側に突出する複数の係止突部を有し、
前記板材は、前記端縁に前記端部パーツが取り付けられた場合に、複数の前記係止突部に係止される複数の被係止部を有する、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の端部パーツ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板材の端縁に取り付けられる端部パーツに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、段ボール板等の厚紙体内部のトラス構造が露出する切断端に、プラスチックまたは金属製のシール枠(パーツ)を取り付け、さらに、厚紙体の縦縁に沿って、金属またはプラスチックの補強枠(パーツ)を取り付ける構成が記載されている。また、特許文献2には、プラスチック段ボールあるいは発泡プラスチック等で成形された組立板の周縁に係合溝を形成する。そして、内面側へ突出する係止リブを両外側端縁に有するU形溝を備えたパーツを組立板の周縁に嵌め込んで、各組立板を連結する構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公平02-042805号公報
【特許文献2】実開平06-085218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の構成では、プラスチック段ボールなどの板材の端縁にパーツを嵌め込み難く、作業性が低下するおそれがある。
【0005】
本発明の一態様は、板材の端縁に従来よりも嵌め込み易く、作業性を向上させることができる端部パーツを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る端部パーツは、板材の端縁を外側から覆うように前記板材に取り付けられる端部パーツであって、前記端部パーツは、前記板材における互いに対向する2つの側辺に平行な方向で延伸する第1壁部と、前記第1壁部に対向して前記平行な方向で延伸する第2壁部と、前記第1壁部と前記第2壁部とを連結する連結壁部と、前記第1壁部および前記第2壁部を連結する複数の連結リブと、を備え、前記第1壁部は、前記端部パーツを前記板材に対して装着する方向である装着方向側の端縁の複数個所のそれぞれから前記平行な方向の両側へ前記装着方向に向かって傾斜して延びる複数の傾斜部と、前記装着方向において前記複数の前記傾斜部のうちの互いに接近した端部どうしが結合された結合部と、から形成された複数の山型形状部を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、板材の端縁に従来よりも嵌め込み易く、作業性を向上させることができる端部パーツを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態1に係る端部パーツが取り付けられた仕切りを備える容器の一例を示す分解斜視図である。
【
図2】
図1の仕切りを容器本体に装着した一例を示す斜視図である。
【
図4】
図3の仕切りを表裏反転した状態を示す分解斜視図である。
【
図7】
図3のVI部分を下側から見た拡大斜視図である。
【
図10】
図8の各端部パーツを板材の端縁に取り付けた状態を示す平面図である。
【
図12】実施形態2に係る端部パーツが容器を構成する板材の端縁に組付けられた一例を示す斜視図である。
【
図14】
図12の端部パーツを内側から見た図であり、底壁の断面および連結片の一部を含む図である。
【
図15】
図12の端部パーツを内側から見た図であり、第1壁部を取り除いた図(断面図)である。
【
図16】端部パーツを板材の端縁に取り付けた場合における、
図14のXVI-XVI矢視断面図である。
【
図17】端部パーツを板材の端縁に取り付けた場合における、
図14のXVII-XVII矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る端部パーツについて、
図1~
図11に基づいて説明する。なお、図面には、XYZ系の三次元座標を併せて示しており、XY平面は水平面を規定し、Z軸は鉛直方向(Z軸負方向が重力方向)を規定している。
【0010】
[容器1の概略構成]
容器1の概略構成について
図1および
図2に基づいて説明する。
図1および
図2に示すように、容器1は、容器本体2と、容器本体2に設置可能な仕切り3とを備える。容器本体2は、上に開口部が設けられた箱型の構造物である。仕切り3は、板状の構造物であり、容器本体2の収容空間に設置することによって、収容空間を上下方向(高さ方向)に区切る(仕切る)ことができる。
【0011】
容器本体2は、底壁部20と、相対する第1側壁部21、22と、相対する第2側壁部23、24を含む。容器本体2は、平面視略矩形であり、具体的には平面視長方形を有しており、第1側壁部21、22同士は、底壁部20を挟んで対向する位置にあって平面視長方形の長辺側の側壁を構成する。第2側壁部23、24同士は、底壁部20を挟んで対向する位置にあって平面視長方形の短辺側の側壁を構成する。
【0012】
一方の第1側壁部21および他方の第1側壁部22のそれぞれの内面には、仕切り3を所定の箇所において支持するために上下方向(Z軸方向)に間隔をもって設けられた複数個の設置部として機能する凹部41が設けられている。具体的には、一方の第1側壁部21の内面には、外方(X軸正方向)に窪んだ凹部41が、Y軸方向に沿って異なる4箇所に設けられている。上下方向に延設された凹部41の下面が、下設置部411をなしている。凹部41の上下方向における中間位置には、上設置部44が設けられている。また、下設置部411および上設置部44は、他方の第1側壁部22の内面に設けられた外方(X軸負方向)に窪んだ凹部41にも同様に設けられている。
【0013】
一方の第1側壁部21および他方の第1側壁部22のそれぞれに配設された下設置部411同士は、高さが同じである。また、一方の第1側壁部21および他方の第1側壁部22のそれぞれに配設された上設置部44同士は、高さが同じである。下設置部411および上設置部44は、一方の第1側壁部21側に設けられている位置と、他方の第1側壁部22側に設けられている位置とが、Y軸方向に沿って線対称となる位置ではなく、Y軸方向にずれた位置に設けられている。一例では、容器本体2を平面視した場合の中心点を中心とした点対称の位置関係にある。
【0014】
また、仕切り3は、
図1に示すように、容器本体2の収容空間の形状に合わせて長方形を有し、長辺(Y軸)に沿った一対の端辺に、上述した各下設置部411または各上設置部44に載置可能な端部を含んでいる。具体的には、長辺(Y軸)に沿った一対の端辺のうちの一方の端辺31に、第1の端部35を含んでおり、第1の端部35は、一方の第1側壁部21に設けられた設置部(下設置部411と上設置部44)に載置可能である。
【0015】
また、一対の端辺のうちの他方の端辺32に、第2の端部36を含んでおり、第2の端部36は、他方の第1側壁部22に設けられた設置部(下設置部411と上設置部44)に載置可能である。一対の端辺31、32をY軸に沿って配置した状態において、第1の端部35と第2の端部36はそれぞれ、X軸に沿って外方に突出した突起状に形成された部分である。
【0016】
このような構造を有する仕切り3を、上述の下設置部411と上設置部44のうちの何れかの設置部に載置するかによって、収容空間をZ軸方向に仕切る(区切る)ことができる。例えば、
図2に示すように、上設置部44に仕切り3の第1の端部35および第2の端部36を載置することにより、仕切り3と底壁部20との空間と、仕切り3から上の空間とに収容空間を仕切ることができる。また、仕切り3は複数毎設置可能である。
図2の例では、収容空間を2段に仕切った態様を示しているが、この例に更に別の仕切り3を下設置部411に設置することで、収容空間は3段に仕切られる。
【0017】
[仕切り3の構成]
次に、仕切3の構成について
図1、
図3~
図11に基づいて説明する。
図1、
図3および
図4に示すように、仕切り3は、板材34と、板材34の端縁を外側から覆い、且つ、挟み込むように取付けられる端部パーツ33A~33Dとを備える。板材34は、中空部を備えた中空構造板材からなる。中空構造板材は、一例として、樹脂製段ボール、樹脂製発泡シート、樹脂製ハニカムボード等で構成される。端部パーツ33A~33Dは、一例として樹脂製である。なお、板材34は、中空部を備えた中空構造板材に限らず、中空部を備えていなくてもよい。
【0018】
端部パーツ33Aは、平面視長方形の板材34の長辺である一方の端辺31側に取り付けられ、第1の端部35が設けられている。端部パーツ33Bは、平面視長方形の板材34の長辺である他方の端辺32側に取り付けられ、第2の端部36が設けられている。端部パーツ33Cと端部パーツ33Dは、平面視長方形の板材34の一対の短辺側に取り付けられている。板材34の4辺のそれぞれに取り付けられた各端部パーツ33A~33Dは、板材34を挟み込むように取り付けられている。また、各端部パーツ33A~33Dは、板材34に対して着脱可能に取り付けられている。
【0019】
[端部パーツ33A~33Dの構成]
図5~
図7に示すように、端部パーツ33A~33Dは、断面コの字形の構造体で、板材34に対して装着する方向(以下、「装着方向」という。)に開放された開口が設けられている。具体的には、端部パーツ33A~33Dは、第1壁部331と、第2壁部332と、連結壁部333と、から構成されている。第1壁部331は、板材34における互いに対向する2つの側辺に平行な方向で延伸するように設けられている。第2壁部332は、第1壁部331に対してZ軸方向に対向して、板材34における互いに対向する2つの側辺に平行な方向で延伸するように設けられている。すなわち、第1壁部331および第2壁部332は、Y軸方向で延伸するように設けられている。連結壁部333は、第1壁部331および第2壁部332の装着方向に対して反対側の側縁を連結するように設けられている。
【0020】
図3~
図5に示すように、端部パーツ33Aの第1壁部331および第2壁部332は、各端部35に対応する部分が装着方向に対して反対側へ平面視略台形状に突出している。また、端部パーツ33Bの第1壁部331および第2壁部332は、各端部36に対応する部分が装着方向に対して反対側へ平面視略台形状に突出している。
【0021】
図5および
図8に示すように、端部パーツ33A~33Dは、第1壁部331、第2壁部332、および連結壁部333を連結する複数の連結リブ335が内面側に設けられている。なお、
図5および
図8には、端部パーツ33A、33Dを示しているが、端部パーツ33B、33Cも同様に、第1壁部331、第2壁部332、および連結壁部333を連結する複数の連結リブ335が内面側に設けられている。各端部パーツ33A~33Dに設けられた複数の連結リブ335は、装着方向に沿って設けられ、装着方向に対して直交する方向(長手方向)において略等間隔で配置されている。
【0022】
また、
図6および
図8に示すように、端部パーツ33A~33Dの第1壁部331の板材34への装着方向側の端縁には、装着方向に向かって突出する複数の平面視山型の山型形状部336が設けられている。複数の山型形状部336のそれぞれは、一対の傾斜部337と結合部338とから形成されている。
【0023】
傾斜部337は、第1壁部331の装着方向側の端縁の複数個所から、装着方向に対して直交する方向、つまり、装着する板材34の側辺に対して平行な方向の両側へ、装着方向に向かって傾斜して延びるように形成されている。結合部338は、複数の傾斜部337のうちの互いに接近した傾斜部337どうしの端部が結合して形成されている。また、結合部338は、平面視略円弧状に面取りされている。
【0024】
具体的には、
図8に示すように、各傾斜部337は、第1壁部331の装着方向側の端縁において、隣り合う一対の連結リブ335間の略中央位置のそれぞれから、第1壁部331の長手方向の両側へ、装着方向に向かって傾斜して延びている。そして、装着方向において互いに接近した傾斜部337の端部どうしが結合して結合部338が形成されている。複数の連結リブ335は、複数の山型形状部336のそれぞれの結合部338に対して、装着方向と反対側の位置に配置されている。
【0025】
また、複数の連結リブ335のそれぞれは、結合部338の装着方向側の端縁よりも連結壁部333側に位置している。また、連結リブ335の装着方向側の仮想延長線上を含む位置に山型形状部336の結合部338が配置されるようになっている。つまり、各連結リブ335に対応する部分を頂点として山型形状部336が設けられている。従って、各山型形状部336の装着方向側の端縁と、各連結リブ335の装着方向側の先端との間には、隙間が形成されている。
【0026】
更に、複数の連結リブ335のそれぞれは、第1壁部331の山型形状部336の結合部338から離れた谷型形状部339の装着方向側の端縁よりも連結壁部333側に位置している。つまり、谷型形状部339の装着方向側の端縁と、各連結リブ335の装着方向側の先端との間には、隙間が形成されている。
【0027】
また、
図8および
図9に示すように、端部パーツ33A、33Dの連結壁部333から第2壁部332の装着方向における端部までの長さは、第2長さL2である。また、連結壁部333から第1壁部331の装着方向における結合部338の端部までの長さは、第1長さL1である。第2長さL2は、第1長さL1よりも、長さL3だけ長くなるように形成されている。なお、
図8および
図9には、端部パーツ33A、33Dを示しているが、端部パーツ33B、33Cも同様に、第2壁部332の第2長さL2は、第1壁部331の第1長さL1よりも、長さL3だけ長くなるように形成されている。
【0028】
また、
図7~
図9に示すように、端部パーツ33A~33Dの第1壁部331および第2壁部332は、第1壁部331の山型形状部336の結合部338から離れた谷型形状部339側において、内面側に突出する複数の係止突部341を有している。係止突部341は、
図9に示すように、第1壁部331および第2壁部332にそれぞれ対向する位置に設けられている。係止突部341は、平面視においてY軸方向に延伸するように幅をもって形成されている。
【0029】
また、係止突部341は、複数の連結リブ335の間に設けられている。例えば、端部パーツ33Aの係止突部341は、
図8に示すように、3個の連結リブ335を挟んだ位置に配置されると共に、隣り合う連結リブ335の間の略中央位置に配置されている。また、端部パーツ33Dの係止突部341は、2個の連結リブ335を挟んだ位置に配置されると共に、隣り合う連結リブ335の間の略中央位置に配置されている。すなわち、端部パーツ33A~33Dにそれぞれ設けられた各係止突部341の間には、複数の連結リブ335が設けられており、その数は1つでもよいし、3つ以上であってもよい。
【0030】
図9に示すように、各係止突部341は、奥側(X軸負方向側)の壁面が、第1壁部331および第2壁部332のそれぞれの内面から所定高さ垂直に突設された後、装着方向側(開口側)へ向かって徐々にそれぞれの内面に近づくように傾斜している。また、
図7~
図9に示すように、第2壁部332の内面に形成された各係止突部341から連結壁部333までの間には、各係止突部341のY軸方向における長さよりも少し長い幅の平面視矩形状の貫通孔342が形成されている。
【0031】
また、
図3、
図4、
図7~
図9に示すように、板材34の各側辺部には、端部パーツ33A~33Dの各係止突部341が係止される複数の被係止部345が設けられている。また、板材34の各側辺部には、端部パーツ33A~33Dの各連結リブ335に対向する位置に、連結リブ335を挿入可能な切欠き溝状に形成された被係合部346が設けられている。
【0032】
また、
図3~
図8に示すように、端部パーツ33A、33Bは、装着方向に対して直交する長手方向(Y軸方向)の両端部が、第1壁部331、第2壁部332、及び連結壁部333を連結する連結側壁334により閉じられている。
【0033】
また、
図6~
図8に示すように、端部パーツ33C、33Dは、装着方向に対して直交する長手方向(X軸方向)の両端部から外側へ突出する連結突部340が形成されている。連結突部340は、第1壁部331と第2壁部332の装着方向に対して反対側の端縁部の間と連結壁部333とから、断面略矩形状で所定高さ(例えば、高さ3mm~7mm程度である、)突出している。各連結突部340は、端部パーツ33A、33Bの長手方向(Y軸方向)の端部を閉塞する連結側壁334の内面側へ挿入可能に形成されている。
【0034】
[端部パーツ33A~33Dの板材34への組付け]
次に、端部パーツ33A~33Dの板材34への組付けについて
図8、
図10及び
図11に基づいて説明する。先ず、作業者は、板材34の短辺側(Y軸方向側)の端縁を端部パーツ33C、33Dの第2壁部332に沿わせて配置する。このように配置した状態において、連結リブ335と被係合部346とは互いに対向する位置となる。そして、
図8に示すように、作業者は、第1壁部331の各山型形状部336の結合部338を板材34の端縁の各被係合部346に対してY軸方向に対向させた状態のまま、端部パーツ33C、33Dを板材34側(Y軸方向側)へ押し込む。このとき、端部パーツ33C、33Dの各係止突部341は、板材34の端縁を挟んだ状態で、各被係止部345に向かって押し込められる。
【0035】
これにより、板材34の短辺側の端縁が、第1壁部331の各山型形状部336の傾斜部337から徐々に端部パーツ33C、33Dの内側へ嵌まり込む。また、端部パーツ33C、33Dの各連結リブ335が対向する各被係合部346に挿入される。そして、
図10および
図11に示すように、端部パーツ33C、33Dの各係止突部341が、板材34の各被係止部345に係合して係止される。その結果、端部パーツ33C、33Dと板材34の短辺側(Y軸方向側)の端縁とが連結されて、端部パーツ33C、33Dが板材34の短辺側(Y軸方向側)の端縁に組付けられる。
【0036】
次に、作業者は、板材34の長辺側(X軸方向側)の端縁を端部パーツ33A、33Bの第2壁部332に沿わせて配置する。このように配置した状態において、連結リブ335と被係合部346とは互いに対向する位置となる。さらに、作業者は、端部パーツ33A、33Bの各連結側壁334の内面側を、端部パーツ33C、33Dの各連結突部340に対してX軸方向に対向させる。
【0037】
そして、
図8に示すように、作業者は、第1壁部331の各山型形状部336の結合部338を板材34の端縁の各被係合部346に対してX軸方向に対向させた状態のまま、端部パーツ33A、33Bを板材34側(X軸方向側)へ押し込む。このとき、端部パーツ33A、33Bの各係止突部341は、板材34の端縁を挟んだ状態で、板材34の端縁の各被係止部345に向かって押し込められる。
【0038】
これにより、板材34の長辺側の端縁が、第1壁部331の各山型形状部336の傾斜部337から徐々に端部パーツ33A、33Bの内側へ嵌まり込む。また、端部パーツ33A、33Bの各連結リブ335が対向する各被係合部346に挿入される。更に、端部パーツ33C、33Dの各連結突部340が、端部パーツ33A、33Bの各連結側壁334の内面側へ挿入される。
【0039】
そして、
図10および
図11に示すように、端部パーツ33A、33Bの各係止突部341が、板材34の各被係止部345に係合して係止される。その結果、端部パーツ33A、33Bと板材34の長辺側(X軸方向側)の端縁とが連結されて、端部パーツ33A、33Bが板材34の長辺側(X軸方向側)の端縁に組付けられる。その結果、端部パーツ33A~33Dは、各端部パーツ33A~33Dの両端部どうしが接続されて、板材34の周縁に枠体状に組付けられる。
【0040】
本実施形態1によれば、板材34の端縁に従来よりも嵌め込み易く、作業性を向上させることができる端部パーツ33A~33Dを提供することができる。特に、第1壁部331、第2壁部332および連結壁部333を連結する複数の連結リブ335を設置することで、端部パーツ33A~33Dの反り(第1壁部331と第2壁部332とが互いに近づく方向の変形)を軽減することができる。更に、板材34の端縁を端部パーツ33A~33Dに嵌め込む際に、作業者は、第1壁部331の複数の山型形状部336の傾斜部337から板材34を徐々に入れることができる。その結果、端部パーツ33A~33Dは、板材34の端縁に従来よりも嵌め込み易く、作業性を向上させることができる。
【0041】
また、山型形状部336の反り(第1壁部331と第2壁部332とが互いに近づく方向の変形)を軽減することができ、第1壁部331の複数の山型形状部336の傾斜部337から板材34をスムーズに入れることができる。その結果、端部パーツ33A~33Dは、板材34の端縁に従来よりも更に嵌め込み易く、作業性を向上させることができる。
【0042】
また、第2壁部332の連結壁部333からの第2長さL2は、第1壁部331の連結壁部333からの第1長さL1よりも長いため、板材34の端縁を第2壁部332に沿わせて配置し、容易に連結壁部333側へ押し込むことができる。その結果、端部パーツ33A~33Dは、板材34の端縁に従来よりも更に嵌め込み易く、作業性を更に向上させることができる。
【0043】
また、端部パーツ33A~33Dの複数の連結リブ335のそれぞれは、山型形状部336の結合部338の装着方向側の端縁よりも連結壁部333側に位置する。更に、端部パーツ33A~33Dの複数の連結リブ335のそれぞれは、谷型形状部339の装着方向側の端縁よりも連結壁部333側に位置する。
【0044】
これにより、端部パーツ33A~33Dに押し込められた板材34を、第1壁部331および第2壁部332の装着方向側の端縁部で挟み込むことができ、端部パーツ33A~33Dを組付けた板材34の強度を高めることができる。更に、複数の連結リブ335のそれぞれは、谷型形状部339の装着方向側の端縁よりも連結壁部333側に位置するため、端部パーツ33A~33Dの全長に亘って第1壁部331と第2壁部332とで板材34を確実に挟み込むことができる。
【0045】
また、第1壁部331および第2壁部332のそれぞれの内面側に設けられた係止突部341は、第1壁部331の山型形状部336の結合部338から離れた谷型形状部339に対向する位置に設けられている。これにより、第1壁部331と第2壁部332との間に板材34をある程度押し込んでから、端部パーツ33A~33Dの係止突部341を被係止部345に係止できる。その結果、作業者は、端部パーツ33A~33Dを板材34に取り付け易く、作業性の向上をはかることができる。また、板材34の端縁から端部パーツ33A~33Dが外れることを防止できる。
【0046】
〔実施形態2〕
次に、本発明の実施形態2に係る端部パーツについて、
図12~
図17に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0047】
[容器51の概略構成]
容器51の概略構成について
図12および
図13に基づいて説明する。
図12に示すように、容器51は、溝形形状の容器基体52の両端部を一対の端部パーツ71で閉塞してなる。容器基体52は、中空部を備えた中空構造板材からなる板材53を折り曲げてなる。
【0048】
図13に示すように、容器基体52は、長方形の底壁55と、底壁55の長辺から起立した一対の第1側壁56と、底壁55の短辺から起立しかつ第1側壁56より低い一対の連結片57とを有する。中空構造板材は、一例として、樹脂製段ボール、樹脂製発泡シート、樹脂製ハニカムボード等で構成される。端部パーツ71は、一例として樹脂製である。連結片57の上縁部には複数の切欠き溝状に形成された複数の被係合部346が形成されている。なお、容器基体52は、中空部を備えた中空構造板材に限らず、中空部を備えていなくてもよい。
【0049】
一対の第1側壁56には、持ち手孔58が1つずつ形成されている。これらの持ち手孔58は、容器51の長手方向で互いにずれた位置に設けられている。各持ち手孔58の開口縁には、補強パーツ58Aが取り付けられている。
【0050】
また、一対の第1側壁56のそれぞれの上縁には、補強レール59が装着されている。補強レール59は、例えば、アルミニウムなどの金属製であって、断面角U字形の溝状をなしている。補強レール59の全長は、第1側壁56の全長と同じになっている。また、補強レール59の長手方向の両端部と中央とには、補強レール59の一対の対向壁61を貫通する貫通孔62が形成されている。なお、補強レール59は、合成樹脂製でもよい。
【0051】
[端部パーツ71の構成]
図13に示すように、端部パーツ71は、容器基体52の端部開口を閉塞する第2側壁73の両側縁部から各連結突壁80が突出した平面視「コ」の字状をなしている。
図14に示すように、各連結突壁80は、上端部に、第1側壁56の上縁に装着された補強レール59の長手方向の端部が嵌め込まれる横断面においてZ軸負方向に開口する角U字形で、上端部が閉塞されたレール受容部80Aが形成されている。また、各連結突壁80は、レール受容部80Aの下端から下方(Z軸負方向)へ向けて延伸し、Z軸方向の断面視においてY軸負方向に開口する角U字形の溝状をなして、第1側壁56の短辺側の端縁が挿入される溝部80Bが形成されている。
【0052】
また、
図13~
図16に示すように、第2側壁73の下縁部は、二重壁構造になっている。具体的には、第2側壁73は、下縁部の内側の壁と、その下縁部を除いた全体の壁とを構成する第1壁部731と、横長の帯状をなして第2側壁73の下縁部の外側の壁を構成する第2壁部732とからなる。具体的には、第2壁部732は、第1壁部731から外側(Y軸方向)へ向けて延伸して形成されている連結壁部733を介して、第1壁部731より僅かに容器基体52に対して外側に設けられている。つまり、第2側壁73の下縁部は、第1側壁部731の下部と、連結壁部733と、第2壁部732とにより、Z軸負方向に開口が設けられた断面コの字形の形状を形成している。
【0053】
また、第2側壁73の両側縁部には、第2側壁73の上下方向全体に亘って延びる1対の第1縦リブ78Aが備えられ、それら第1縦リブ78A、78Aに第1壁部731および第2壁部732の両側部が接続されている。更に、第2壁部732の上端縁と第1壁部731との間を連結する連結壁部733が、1対の第1縦リブ78A、78Aの間に形成されている。従って、第2側壁73の下縁部の両側縁部は、1対の第1縦リブ78A、78Aによって閉塞される。また、連結壁部733は、横リブとしても機能する。
【0054】
従って、第1壁部731、第2壁部732および連結壁部733は、板材53の連結片57が下方から挿入される断面コの字形の構造体で、連結片57に対して装着する方向(以下、「装着方向」という。)に開放された開口が設けられている。また、第2壁部732の装着方向(Z軸方向)における連結壁部733からの長さは、第1壁部731の装着方向における連結壁部733からの長さよりも、長くなるように形成されている。
【0055】
また、
図14、
図15および
図17に示すように、第1壁部731、第2壁部732、および連結壁部733を連結する複数の連結リブ335が内面側に設けられている。複数の連結リブ335は、装着方向(Z軸方向)に沿って設けられ、装着方向に対して直交する方向(X軸方向)において略等間隔で配置されている。また、連結片57の上方側(Z軸方向側)の側辺部には、各連結リブ335に対向する位置に、連結リブ335を挿入可能な切欠き溝状に形成された被係合部346が設けられている。
【0056】
また、
図14に示すように、第1壁部731の連結片57への装着方向側の端縁には、(各連結リブ335に対向する部分を頂点として、)装着方向に向かって突出する複数の正面視山型の山型形状部336が設けられている。複数の山型形状部336のそれぞれは、一対の傾斜部337と結合部338とから形成されている。
【0057】
傾斜部337は、第1壁部731の装着方向側の端縁の複数個所から、装着方向に対して直交する方向、つまり、装着する連結片57の上辺に対して平行な方向の両側へ、装着方向に向かって傾斜して延びるように形成されている。結合部338は、複数の傾斜部337のうちの互いに接近した傾斜部337どうしの端部が結合して形成されている。一対の傾斜部337の装着方向側の端縁は、直線状に形成されている。また、結合部338は、正面視略円弧状に形成されている。
【0058】
従って、連結リブ335の装着方向側の仮想延長線上を含む位置に山型形状部336の結合部338が配置されるようになっている。(各山型形状部336の結合部338が、各連結リブ335に対向している。)また、複数の連結リブ335のそれぞれは、結合部338の装着方向側の端縁よりも連結壁部733側に位置している。さらに、山型形状部336の結合部338から離れた谷型形状部339の装着方向側の端縁よりも連結壁部333側に位置している。つまり、各山型形状部336の装着方向側の端縁と、各連結リブ335の装着方向側の先端との間には、隙間が形成されている。
【0059】
更に、複数の連結リブ335のそれぞれは、第1壁部731の山型形状部336の結合部338から離れた谷型形状部339の装着方向側の端縁よりも連結壁部733側に位置している。つまり、第1壁部731の谷型形状部339の装着方向側の端縁と、各連結リブ335の装着方向側の先端との間には、隙間が形成されている。
【0060】
[端部パーツ71の容器基体52への組付け]
次に、端部パーツ71の容器基体52への組付けについて
図14~
図17に基づいて説明する。先ず、作業者は、容器基体52の連結片57の上辺側(Z軸方向側)の端縁を端部パーツ71の第2壁部732に沿わせて配置する。これにより、
図15に示すように、連結片57の上辺側の端縁部に形成された各被係合部346が、端部パーツ71の各連結リブ335に対向して配置される。つまり、第1壁部731の各山型形状部336の結合部338が、連結片57の上辺側の端縁部に形成された各被係合部346に対向した状態で配置される。
【0061】
そして、作業者は、第1壁部731の各山型形状部336の結合部338を連結片57の上縁の各被係合部346に対してZ軸方向に対向させて、端部パーツ71を下側へ押し込む。これにより、
図16および
図17に示すように、連結片57の上方側の端縁が、第1壁部731の各山型形状部336の傾斜部337から徐々に端部パーツ71の内側へ嵌まり込む。また、端部パーツ71の各連結リブ335が対向する各被係合部346に挿入されて、端部パーツ71が連結片57の上方側(Z軸方向側)の端縁に組付けられる。
【0062】
その後、端部パーツ71を第1側壁56側へ回動して、各連結突壁80のレール受容部80Aに補強レール59の端部を嵌め込み、溝部80Bに第1側壁56の短辺側の端縁を挿入する。そして、各連結突壁80と、各連結突壁80の溝部80Bに挿入された第1側壁56の短辺側の端縁とを振動溶着などにより溶着固定して、端部パーツ71を容器基体52の端部開口を閉塞するように取り付ける。
【0063】
本実施形態2によれば、容器基体52の連結片57の上方側(Z軸方向側)の端縁に従来よりも嵌め込み易く、作業性を向上させることができる端部パーツ71を提供することができる。特に、第1壁部731、第2壁部732および連結壁部733を連結する複数の連結リブ335を設置することで、端部パーツ71の反り(第1壁部731と第2壁部732とが互いに近づく方向の変形)を軽減することができる。更に、連結片57の上方側の端縁を端部パーツ71に嵌め込む際に、作業者は、第1壁部731の複数の山型形状部336の傾斜部337から連結片57を徐々に入れることができる。その結果、端部パーツ71は、連結片57の端縁に従来よりも嵌め込み易く、作業性を向上させることができる。
【0064】
また、山型形状部336の反り(第1壁部731と第2壁部732とが互いに近づく方向の変形)を軽減することができ、第1壁部731の複数の山型形状部336の傾斜部337から連結片57をスムーズに入れることができる。その結果、端部パーツ71は、連結片57の端縁に従来よりも更に嵌め込み易く、作業性を向上させることができる。
【0065】
また、第2壁部732の連結壁部733からの長さは、第1壁部731の連結壁部733からの長さよりも長いため、連結片57の端縁を第2壁部732に沿わせて配置し、容易に連結壁部733側へ押し込むことができる。その結果、端部パーツ71は、連結片57の上方側の端縁に従来よりも更に嵌め込み易く、作業性を更に向上させることができる。
【0066】
また、端部パーツ71の複数の連結リブ335のそれぞれは、山型形状部336の結合部338の装着方向側の端縁よりも連結壁部733側に位置する。更に、端部パーツ71の複数の連結リブ335のそれぞれは、谷型形状部339の装着方向側の端縁よりも連結壁部733側に位置する。
【0067】
これにより、端部パーツ71に押し込められた連結片57を、第1壁部731および第2壁部732の装着方向側の端縁部で挟み込むことができ、端部パーツ71を組付けた連結片57の強度を高めることができる。更に、複数の連結リブ335のそれぞれは、谷型形状部339の装着方向側の端縁よりも連結壁部733側に位置するため、第2側壁73の横幅の全長に亘って第1壁部731と第2壁部732とで連結片57を確実に挟み込むことができる。
【0068】
[変形例1]
本実施形態では、端部パーツ33A~33Dの第1壁部331の装着方向側の端縁に形成された山型形状部336を構成する傾斜部337は、装着方向側の端縁が直線状に形成されていると説明したが、これに限るものではない。例えば、傾斜部337は、装着方向側の端縁が、連続する複数の波形で形成されるようにしてもよい。また、例えば、傾斜部337は、装着方向側の端縁が、装着方向に対する傾き角度が順番に大きくなる2つ以上の直線状に形成されるようにしてもよい。
【0069】
[変形例2]
また、例えば、本実施形態では、山型形状部336は、一対の傾斜部337と結合部338とを有する平面視山型に形成されているが、山型形状部336は、平面視波形に形成されてもよい。従って、端部パーツ33A~33Dの第1壁部331の装着方向側の端縁を、複数の平面視波形の山型形状部336が、端部パーツ33A~33Dの長手方向に連続して配置される構成にしてもよい。
【0070】
[変形例3]
また、例えば、本実施形態では、山型形状部336の結合部338は、装着方向において互いに接近した傾斜部337どうしを平面視略円弧状に結合したが、これに限らない。例えば、山型形状部336の結合部338は、装着方向において互いに接近した傾斜部337どうしの端部を、装着方向に対して略直交する平面視直線状に結合してもよい。例えば、山型形状部336を平面視台形状に形成してもよい。
【0071】
[変形例4]
また、例えば、本実施形態では、端部パーツ31A~33Dと、中空構造板材からなる板材34とから構成された仕切り3は、容器1を仕切る板状の構造物であるが、これに限らない。例えば、仕切り3は、端部パーツ31A~33Dの第1の端部35および第2の端部36を取り除いて、間仕切り、パーティション、衝立、容器用の蓋、または、容器用の蓋の一部などに使用できるように構成してもよい。また、例えば、仕切り3は、端部パーツ31A~33Dの第1の端部35および第2の端部36を取り除いて、運搬車の台盤、運搬車内の仕切り、運搬車のドアなどの一部分、または、運搬用パレットなどに使用できるように構成してもよい。
【0072】
[変形例5]
また、例えば、端部パーツ71の各連結突壁80において、溝部80Bを構成する外側壁部の幅を内側壁部の幅よりも所定長さ長くなるように形成し、内側壁部の装着方向側の端縁に複数の山型形状部336を形成してもよい。さらに、外側壁部と、内側壁部と、外側壁部と内側壁部とを連結する連結壁部と、を連結する連結リブを設け、連結リブのそれぞれを、結合部338(および谷型形状部)の装着方向側の端縁よりも連結壁部側に位置させてもよい。これにより、端部パーツ71の各連結突壁80は、第1側壁56の短辺側の端縁に従来よりも嵌め込み易く、作業性を向上させることができる。
【0073】
[変形例6]
また、例えば、補強レール59の第1側壁56の外側面に当接する外側壁部の幅を、第1側壁56の内側面に当接する内側壁部の幅よりも所定長さ、例えば、3mm~5mm程度長くなるように形成する。そして、補強レール59の内側壁部の装着方向側の端縁に、複数の山型形状部336を形成してもよい。これにより、補強レール59を第1側壁56の上縁に従来よりも嵌め込み易く、作業性を向上させることができる。
【0074】
[変形例7]
本変形例では、端部パーツ33A~33Dの板材34への他の組付けについて説明する。なお、説明の便宜上、端部パーツ33Aの板材34への組付けを説明するが、端部パーツ33B~33Dも同様に板材34への組付けが可能である。
【0075】
例えば、作業者は、先ず、端部パーツ33Aを板材34の側辺に対して斜めに対向するように配置する。そして、作業者は、端部パーツ33Aの各連結リブ335のうち、板材34の側辺に近い側の最端部の連結リブ335を板材34の端縁の被係合部346に位置合わせする。次に、作業者は、端部パーツ33Aの各連結リブ335のうち、板材34の側辺に近い側の最端部の連結リブ335の次に板材34に近い連結リブ335を、板材34の端縁の被係合部346に位置合わせする。
【0076】
続いて、作業者は、板材34の側辺に対して斜めになった状態の端部パーツ33Aを、山型形状部336の傾斜部337に板材34の端縁を沿わせて、被係合部346に位置合わせした連結リブ335の周囲から徐々に板材34側へ押し込む。そして、作業者は、端部パーツ33Aの各山型形状部336の結合部338を、板材34の各被係合部346に対向させて、各連結リブ335を対向する被係合部346に挿入し、仮連結状態とする。
【0077】
つまり、作業者は、端部パーツ33Aの各連結リブ335を被係合部346に挿入した状態で、第1壁部331と第2壁部332の装着方向側の端縁部で、板材34の端縁を挟み込む。
【0078】
続いて、作業者は、端部パーツ33Aを板材34側へ押し込み、端部パーツ33Aの各係止突部341を各被係止部345に係合させて係止する。これにより、作業者は、端部パーツ33Aを板材34の端縁に従来よりも嵌め込み易く、作業性を向上させることができる。
【0079】
[変形例8]
また、例えば、端部パーツ31A~31Dの各連結リブ335は、第1壁部331の各山型形状部336の結合部338の装着方向側の先端まで延びていてもよい。これにより、山型形状部336の反り(第1壁部331と第2壁部332とが互いに近づく方向の変形)を軽減することができ、第1壁部331の複数の山型形状部336の傾斜部337から板材34をスムーズに入れることができる。その結果、端部パーツ33A~33Dは、板材34の端縁に従来よりも更に嵌め込み易く、作業性を向上させることができる。
【0080】
[変形例9]
また、例えば、端部パーツ31A~31Dの第2壁部332の装着方向側の端縁は、直線状の形状に限られない。例えば、端部パーツ33A~33Dの第2壁部332の装着方向側の端縁を、複数の山型形状部336が、端部パーツ33A~33Dの長手方向に連続して配置される形状にしてもよい。これにより、端部パーツ33A~33Dは、板材34の端縁に従来よりも更に嵌め込み易く、作業性を向上させることができる。
【0081】
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0082】
33A~33D、71 端部パーツ
34、53 板材
331、731 第1壁部
332、732 第2壁部
333、733 連結壁部
335 連結リブ
336 山型形状部
337 傾斜部
338 結合部
339 谷型形状部
341 係止突部
345 被係止部
346 被係合部