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特開2024-865献立提示システム、献立提示方法及び献立提示プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000865
(43)【公開日】2024-01-09
(54)【発明の名称】献立提示システム、献立提示方法及び献立提示プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20230101AFI20231226BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20231226BHJP
【FI】
G06Q10/00
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022099820
(22)【出願日】2022-06-21
(71)【出願人】
【識別番号】000002196
【氏名又は名称】サッポロホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100176773
【弁理士】
【氏名又は名称】坂西 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100153040
【弁理士】
【氏名又は名称】川井 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 裕一
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼(坂本) 郁
(72)【発明者】
【氏名】富山 佳穂
(72)【発明者】
【氏名】河内 隼太郎
(72)【発明者】
【氏名】保坂 将志
(72)【発明者】
【氏名】田中(濱田) 結花
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA24
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】料理品目の組合せからなる献立のユーザによる作成を容易にする。
【解決手段】献立提示システムは、1以上の料理品目からなる献立を提示するシステムであって、料理品目に対しての選択入力を取得する選択入力取得部12と、選択入力に基づいて選択された料理品目の数である選択数を取得する選択数取得部13と、選択入力に係る料理品目の画像である料理画像を、選択数に応じたレイアウトで表示画面に表示させる表示部14と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上の料理品目からなる献立を提示する献立提示システムであって、
前記料理品目に対しての選択入力を取得する選択入力取得部と、
前記選択入力に基づいて選択された前記料理品目の数である選択数を取得する選択数取得部と、
前記選択入力に係る前記料理品目の画像である料理画像を、前記選択数に応じたレイアウトで表示画面に表示させる表示部と、を備える、
献立提示システム。
【請求項2】
複数通りの前記選択数のうちの第1の選択数に対応する料理画像のレイアウトにおける選択された料理品目のうちの第1の料理品目の料理画像の配置位置は、前記第1の選択数とは異なる第2の選択数に対応するレイアウトにおける前記第1の料理品目の料理画像の配置位置と異なる、
請求項1に記載の献立提示システム。
【請求項3】
複数通りの前記選択数のうちの選択数1に対応する料理画像のレイアウトにおける選択された料理品目のうちの第1の料理品目の料理画像の配置位置は、選択数1以外の選択数のうちの少なくとも一通りの選択数に対応するレイアウトにおける前記第1の料理品目の料理画像の配置位置と異なる、
請求項1に記載の献立提示システム。
【請求項4】
前記表示部は、前記選択数ごとに、前記選択数に応じた数の料理画像のそれぞれの配置位置を関連付けた情報であるレイアウト情報を参照して各料理画像を表示させ、
複数通りの前記選択数のうちの第1の選択数に対応するレイアウト情報における1以上の料理画像の配置位置のうちの少なくとも一つの料理画像の配置位置は、前記第1の選択数とは異なる第2の選択数に対応するレイアウト情報における1以上の料理画像の配置位置のうちの前記少なくとも一つの料理画像の配置位置と異なる、
請求項1に記載の献立提示システム。
【請求項5】
各料理品目は、料理のカテゴリに関する属性を示す料理属性情報に関連付けられており、
各料理品目又は各料理属性情報は、前記レイアウト情報において各選択数に関連付けられた1以上の配置位置のうちのいずれか一つの配置位置である配膳位置と関連付けられており、
前記表示部は、選択された前記料理品目に関連付けられている前記配膳位置、又は、該料理品目に関連付けられている前記料理属性情報に関連付けられている前記配膳位置に、当該料理品目の料理画像を表示させる、
請求項4に記載の献立提示システム。
【請求項6】
各料理品目又は各料理属性情報は、料理画像を表示画面に表示させたときのサイズを示す表示サイズ情報に関連付けられており、
前記表示部は、選択された前記料理品目に関連付けられている前記表示サイズ情報、又は、該料理品目に関連付けられている前記料理属性情報に関連付けられている前記表示サイズ情報に示されるサイズで、当該料理品目の料理画像を表示させる、
請求項5に記載の献立提示システム。
【請求項7】
各料理品目又は各料理属性情報は、料理画像を重畳させる器の画像の大きさを示す器サイズ情報に関連付けられており、
前記表示部は、選択された前記料理品目に関連付けられている前記器サイズ情報、又は、該料理品目に関連付けられている前記料理属性情報に関連付けられている器サイズ情報に示される大きさの器の画像に、当該料理品目の料理画像を重畳させる、
請求項5または6に記載の献立提示システム。
【請求項8】
各料理品目又は各料理属性情報は、料理画像を重畳させる器の種類を示す器種情報に関連付けられており、
前記表示部は、選択された前記料理品目に関連付けられている前記器種情報、又は、該料理品目に関連付けられている前記料理属性情報に関連付けられている前記器種情報に示される種類の器の画像に、当該料理品目の料理画像を重畳させる、
請求項5に記載の献立提示システム。
【請求項9】
各料理品目又は各料理属性情報は、カトラリーの種類を示すカトラリー情報に関連付けられており、
前記表示部は、選択された前記料理品目に関連付けられている前記カトラリー情報、又は、該料理品目に関連付けられている前記料理属性情報に関連付けられている前記カトラリー情報に示される種類のカトラリーを表した画像を、前記表示画面に表示させる、
請求項5に記載の献立提示システム。
【請求項10】
前記表示部は、前記表示画面中における前記料理画像を表示させるための一定の表示領域を示す配置領域画像を前記表示画面に表示させ、
前記レイアウト情報における前記料理画像の配置位置は、前記配置領域画像により示される表示領域内に設定される、
請求項4に記載の献立提示システム。
【請求項11】
前記レイアウト情報における前記料理画像の配置位置は、前記配置領域画像により示される表示領域内におけるローカルな位置として規定されている、
請求項10に記載の献立提示システム。
【請求項12】
1以上の料理品目からなる献立を提示する献立提示システムにおける献立提示方法であって、
前記料理品目に対しての選択入力を取得する選択入力取得ステップと、
前記選択入力に基づいて選択された前記料理品目の数である選択数を取得する選択数取得ステップと、
前記選択入力に係る前記料理品目の画像である料理画像を、前記選択数に応じたレイアウトで表示画面に表示させる表示ステップと、
を有する献立提示方法。
【請求項13】
コンピュータを、1以上の料理品目からなる献立を提示する献立提示システムとして機能させるための献立提示プログラムであって、
前記コンピュータに、
前記料理品目に対しての選択入力を取得する選択入力取得機能と、
前記選択入力に基づいて選択された前記料理品目の数である選択数を取得する選択数取得機能と、
前記選択入力に係る前記料理品目の画像である料理画像を、前記選択数に応じたレイアウトで表示画面に表示させる表示機能と、
を実現させる献立提示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1以上の料理品目からなる献立を提示する献立提示システム、献立提示方法及び献立提示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザに対して献立に関する情報を提供する技術が知られている。例えば、特許文献1には、食材の情報に基づいて、献立の候補となる献立情報をユーザの端末装置に送信するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-77235号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
献立は、複数の料理品目の組合せにより構成される。一回の食事における献立を作成するために、献立の候補となる料理品目を提示されたユーザは、提示された料理品目の各々を参照しながら、それらを組み合わせなければならず、献立の作成は容易ではなかった。
【0005】
そこで、本発明は、料理品目の組合せからなる献立のユーザによる作成を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示の第1の一側面に係る献立提示システムは、1以上の料理品目からなる献立を提示する献立提示システムであって、料理品目に対しての選択入力を取得する選択入力取得部と、選択入力に基づいて選択された料理品目の数である選択数を取得する選択数取得部と、選択入力に係る料理品目の画像である料理画像を、選択数に応じたレイアウトで表示画面に表示させる表示部と、を備える。
【0007】
上記課題を解決するために、本開示の第1の一側面に係る献立提示方法は、1以上の料理品目からなる献立を提示する献立提示システムにおける献立提示方法であって、料理品目に対しての選択入力を取得する選択入力取得ステップと、選択入力に基づいて選択された料理品目の数である選択数を取得する選択数取得ステップと、選択入力に係る料理品目の画像である料理画像を、選択数に応じたレイアウトで表示画面に表示させる表示ステップと、を有する。
【0008】
上記課題を解決するために、本開示の第1の一側面に係る献立提示プログラムは、コンピュータを、1以上の料理品目からなる献立を提示する献立提示システムとして機能させるための献立提示プログラムであって、コンピュータに、料理品目に対しての選択入力を取得する選択入力取得機能と、選択入力に基づいて選択された料理品目の数である選択数を取得する選択数取得機能と、選択入力に係る料理品目の画像である料理画像を、選択数に応じたレイアウトで表示画面に表示させる表示機能と、を実現させる。
【0009】
上記の側面によれば、選択された料理品目の料理画像が、選択数に応じたレイアウトで表示される。各料理画像は、選択された料理品目の数に応じて好適な位置に表示されるので、献立の内容の認識が容易である。従って、献立の作成が容易となる。
【0010】
第2の側面に係る献立提示システムでは、第1の側面に係る献立提示システムにおいて、複数通りの前記選択数のうちの第1の選択数に対応する料理画像のレイアウトにおける選択された料理品目のうちの第1の料理品目の料理画像の配置位置は、前記第1の選択数とは異なる第2の選択数に対応するレイアウトにおける前記第1の料理品目の料理画像の配置位置と異なることとしてもよい。
【0011】
上記の側面によれば、第1の料理品目の料理画像は、第1の選択数及び第2の選択数のそれぞれの場合において、選択数に応じた好適な配置位置に表示される。
【0012】
第3の側面に係る献立提示システムでは、第1の側面に係る献立提示システムにおいて、複数通りの前記選択数のうちの選択数1に対応する料理画像のレイアウトにおける選択された料理品目のうちの第1の料理品目の料理画像の配置位置は、選択数1以外の選択数のうちの少なくとも一通りの選択数に対応するレイアウトにおける前記第1の料理品目の料理画像の配置位置と異なることとしてもよい。
【0013】
上記の側面によれば、第1の料理品目の料理画像は、選択数1である場合及び選択数1以外の選択数である場合のそれぞれの場合において、選択数に応じた好適な配置位置に表示される。
【0014】
第4の側面に係る献立提示システムでは、第1の側面に係る献立提示システムにおいて、表示部は、選択数ごとに、選択数に応じた数の料理画像のそれぞれの配置位置を関連付けた情報であるレイアウト情報を参照して各料理画像を表示させ、複数通りの選択数のうちの第1の選択数に対応するレイアウト情報における1以上の料理画像の配置位置のうちの少なくとも一つの料理画像の配置位置は、第1の選択数とは異なる第2の選択数に対応するレイアウト情報における1以上の料理画像の配置位置のうちの少なくとも一つの料理画像の配置位置と異なることとしてもよい。
【0015】
上記の側面によれば、選択数ごとに料理画像の配置位置が設定されたレイアウト情報が参照されて、料理画像が配置される。これにより、各料理画像は、選択された料理品目の数に応じた好適な位置に表示されることが可能となる。
【0016】
第5の側面に係る献立提示システムでは、第4の側面に係る献立提示システムにおいて、各料理品目は、料理のカテゴリに関する属性を示す料理属性情報に関連付けられており、各料理品目又は各料理属性情報は、レイアウト情報において各選択数に関連付けられた1以上の配置位置のうちのいずれか一つの配置位置である配膳位置と関連付けられており、表示部は、選択された料理品目に関連付けられている配膳位置、又は、該料理品目に関連付けられている料理属性情報に関連付けられている配膳位置に、当該料理品目の料理画像を表示させることとしてもよい。
【0017】
上記の側面によれば、各料理画像は、当該料理品目又は料理属性に応じた配膳位置に配置されて表示される。従って、当該料理品目及び選択数において好適な配置位置に料理画像が配置される。
【0018】
第6の側面に係る献立提示システムでは、第5の側面に係る献立提示システムにおいて、各料理品目又は各料理属性情報は、料理画像を表示画面に表示させたときのサイズを示す表示サイズ情報に関連付けられており、表示部は、選択された料理品目に関連付けられている表示サイズ情報、又は、該料理品目に関連付けられている料理属性情報に関連付けられている表示サイズ情報に示されるサイズで、当該料理品目の料理画像を表示させることとしてもよい。
【0019】
上記の側面によれば、各料理画像は、当該料理品目又は料理属性に応じたサイズで表示される。従って、表示された料理品目の種類又は属性の認識が容易となる。
【0020】
第7の側面に係る献立提示システムでは、第5または6の側面に係る献立提示システムにおいて、各料理品目又は各料理属性情報は、料理画像を重畳させる器の画像の大きさを示す器サイズ情報に関連付けられており、表示部は、選択された料理品目に関連付けられている器サイズ情報、又は、該料理品目に関連付けられている料理属性情報に関連付けられている器サイズ情報に示される大きさの器の画像に、当該料理品目の料理画像を重畳させることとしてもよい。
【0021】
上記の側面によれば、各料理画像は、当該料理品目又は料理属性に応じた大きさの器の画像に重畳されて表示される。従って、器の大きさの認識を介して、表示された料理品目の種類又は属性の認識が容易となる。
【0022】
第8の側面に係る献立提示システムでは、第5~7の側面のいずれか一つの側面に係る献立提示システムにおいて、各料理品目又は各料理属性情報は、料理画像を重畳させる器の種類を示す器種情報に関連付けられており、表示部は、選択された料理品目に関連付けられている器種情報、又は、該料理品目に関連付けられている料理属性情報に関連付けられている器種情報に示される種類の器の画像に、当該料理品目の料理画像を重畳させることとしてもよい。
【0023】
上記の側面によれば、各料理画像は、当該料理品目又は料理属性に応じた種類の器の画像に重畳されて表示される。従って、器の種類の認識を介して、表示された料理品目の種類又は属性の認識が容易となる。
【0024】
第9の側面に係る献立提示システムでは、第5~8の側面いずれか一つの側面に係る献立提示システムにおいて、各料理品目又は各料理属性情報は、カトラリーの種類を示すカトラリー情報に関連付けられており、表示部は、選択された料理品目に関連付けられているカトラリー情報、又は、該料理品目に関連付けられている料理属性情報に関連付けられているカトラリー情報に示される種類のカトラリーを表した画像を、表示画面に表示させることとしてもよい。
【0025】
上記の側面によれば、各料理画像は、当該料理品目又は料理属性に応じた種類のカトラリーと共に表示される。従って、当該料理品目において使用されるカトラリーの認識が可能となる。
【0026】
第10の側面に係る献立提示システムでは、第4~9の側面いずれか一つの側面に係る献立提示システムにおいて、表示部は、表示画面中における料理画像を表示させるための一定の表示領域を示す配置領域画像を表示画面に表示させ、レイアウト情報における料理画像の配置位置は、配置領域画像により示される表示領域内に設定されることとしてもよい。
【0027】
上記の側面によれば、配置領域画像が表示され、各料理画像は配置領域画像に重畳表示される。配置領域画像が、例えば、料理が載置されるお盆等を表す画像により構成されることにより、選択された料理品目により構成される献立の外見の認識が容易になると共に興趣性の高い献立の画像を提示することが可能となる。
【0028】
第11の側面に係る献立提示システムでは、第10の側面に係る献立提示システムにおいて、レイアウト情報における料理画像の配置位置は、配置領域画像により示される表示領域内におけるローカルな位置として規定されていることとしてもよい。
【0029】
上記の側面によれば、配置領域画像の位置によらずに各料理画像が表示領域内に表示されるので、常に各料理画像を配置領域画像に重畳表示させることが可能となる。
【発明の効果】
【0030】
本開示の一側面によれば、料理品目の組合せからなる献立のユーザによる作成が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】献立提示システムの装置構成を示す図である。
図2】献立提示装置の機能構成を示すブロック図である。
図3】端末の機能構成を示すブロック図である。
図4】献立提示装置及び端末のハードウェア構成を示す図である。
図5】料理情報記憶部に記憶されている料理情報の構成及び記憶されているデータの例を示す図である。
図6】献立の候補の料理の料理画像を表示する表示画面例を示す図である。
図7図7(a)は、選択数が1である場合のレイアウト情報の構成を模式的に示す図である。図7(b)は、選択数が2である場合のレイアウト情報の構成を模式的に示す図である。図7(c)は、選択数が3である場合のレイアウト情報の構成を模式的に示す図である。
図8】表示属性情報記憶部に記憶されている表示属性情報の構成及び記憶されているデータの例を示す図である。
図9】選択数が1である場合における料理画像が表示された表示画面例を示す図である。
図10】選択数が2である場合における料理画像が表示された表示画面例を示す図である。
図11】選択数が3である場合における料理画像が表示された表示画面例を示す図である。
図12】献立提示システムにおいて実施される献立提示方法の処理内容を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0033】
図1は、献立提示システムの装置構成を示す図である。献立提示システム1は、1以上の料理品目からなる献立を提示するシステムであって、献立提示装置10を含んで構成される。献立提示システム1は、献立提示装置10と通信ネットワークNを介して通信可能に構成された端末20を含み得る。なお、図1では、3台の端末20が示されているが、端末20の数はこの限りではない。
【0034】
図2は、本実施形態に係る献立提示装置10の機能構成を示すブロック図である。献立提示装置10は、プロセッサ101を含むコンピュータにより構成され、機能的には、献立候補提示部11、選択入力取得部12、選択数取得部13及び表示部14を備える。これらの各機能部11~13は、図4を参照して説明されるプロセッサ101にプログラムP1(献立提示プログラム)が読み込まれて、そのプログラムが実行されることにより実現される。各機能部の説明は後述する。なお、本実施形態では、各機能部11~13が、献立提示装置10に構成されることとしているが、複数のコンピュータに分散して構成されることとしてもよい。
【0035】
また、献立提示装置10は、料理情報記憶部16、表示属性情報記憶部17及びレイアウト情報記憶部18といった記憶手段を備える。なお、これらの記憶部14,15,16は、図2に示す例では、献立提示装置10に構成されることとしているが、献立提示装置10からアクセス可能に構成された他の装置に献立提示システム1の要素として構成されてもよい。各記憶部の説明は後述する。
【0036】
図3は、本実施形態に係る端末20の機能構成を示すブロック図である。端末20は、ユーザにより操作され得る装置であって、献立提示装置10から料理画像及び献立の提示等される装置である。端末20は、プロセッサ101を含むコンピュータにより構成され、機能的には、選択入力受付部21、選択情報送信部22、画像情報取得部23及び提示部24を備える。これらの各機能部21~24は、図4を参照して説明されるプロセッサ101にプログラムP1(献立提示プログラム(端末用))が読み込まれて、そのプログラムが実行されることにより実現される。各機能部の説明は後述する。端末20を構成する装置は限定されず、例えば据置型又は携帯型のパーソナルコンピュータでもよいし、高機能携帯電話機(スマートフォン)、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末でもよい。
【0037】
図4は、献立提示装置10及び端末20のハードウェア構成の一例を示す図であって、献立提示装置10または端末20として機能するコンピュータ100を示す。
【0038】
一例として、コンピュータ100はハードウェア構成要素として、プロセッサ101、主記憶部102、補助記憶部103、および通信部104を備える。
【0039】
プロセッサ101は、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行する演算装置である。プロセッサの例としてCPU(Central Processing Unit)およびGPU(Graphics Processing Unit)が挙げられるが、プロセッサ101の種類はこれらに限定されない。例えば、プロセッサ101は専用回路の組合せでもよい。専用回路はFPGA(Field-Programmable Gate Array)のようなプログラム可能な回路でもよいし、他の種類の回路でもよい。
【0040】
主記憶部102は、献立提示装置10又は端末20を実現するためのプログラム、プロセッサ101から出力された演算結果などを記憶する装置である。主記憶部102は例えばROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)のうちの少なくとも一つにより構成される。
【0041】
補助記憶部103は、一般に主記憶部102よりも大量のデータを記憶することが可能な装置である。補助記憶部103は例えばハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発性記憶媒体によって構成される。補助記憶部103は、コンピュータ100を献立提示装置10又は端末20として機能させるためのプログラムP1と各種のデータとを記憶する。本実施形態では、献立提示装置10を実現させる献立提示プログラム、端末20を実現させる献立提示プログラム(端末用)は、プログラムP1として実装される。また、各記憶部14~16が献立提示装置10に含まれる場合には、各記憶部14~16は、主記憶部102、補助記憶部103及びその他の記憶素子のいずれかに構成されてもよい。
【0042】
通信部104は、通信ネットワークNを介して他のコンピュータとの間でデータ通信を実行する装置である。通信部104は例えばネットワークカードまたは無線通信モジュールにより構成される。
【0043】
献立提示装置10及び端末20の各機能要素は、プロセッサ101または主記憶部102の上に、対応するプログラムP1を読み込ませてプロセッサ101にそのプログラムを実行させることで実現される。プログラムP1は、献立提示装置10または端末20の各機能要素を実現するためのコードを含む。プロセッサ101はプログラムP1に従って通信部104を動作させ、主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを実行する。このような処理により、献立提示装置10及び端末20の各機能要素が実現される。
【0044】
プログラムP1は、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどの有形の記録媒体に固定的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、プログラムP1は、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。
【0045】
再び図2を参照して、献立提示装置10の各機能部及び各記憶部を説明する。献立候補提示部11は、献立の候補となる料理品目に関する料理画像等を端末20に送信し、表示させる。具体的には、献立候補提示部11は、料理情報記憶部16に記憶されている料理情報等を端末20に送信及び表示させる。
【0046】
図5は、料理情報記憶部16に記憶されている料理情報の構成及び記憶されているデータの例を示す図である。料理情報記憶部16は、各料理を識別する料理品目に関連付けて、レシピ、料理画像、料理属性、器種情報及びカトラリー情報等を記憶している。レシピは、当該料理品目の料理方法を説明する情報であり、例えば、テキスト等を含む。料理画像は、当該料理品目の外見を示す画像である。料理属性は、当該料理品目のカテゴリに関する属性を示す情報である。器種情報は、当該料理が盛り付けられる器の種別を示す情報である。カトラリー情報は、当該料理に用いられるカトラリーの種別を示す情報である。
【0047】
なお、図5に示される例では、料理属性として、主菜、副菜及び汁物といった例が示されているが、料理属性は、これらの例に限定されず、カレー類及びパスタ類等の複数種の料理をグループ化するものであってもよい。
【0048】
献立候補提示部11は、例えば、少なくとも料理品目及び料理画像を含む料理情報を、献立の候補として端末20に送信する。献立候補提示部11は、端末20から送信された検索条件に基づいて抽出した料理情報を端末20に送信してもよい。また、献立候補提示部11は、ユーザに対してレコメンドする料理品目を所定のレコメンド手法により抽出し、抽出した料理品目に係る料理情報を端末20に送信してもよい。また、献立候補提示部11は、料理情報記憶部16に記憶されている料理情報をランダムに抽出して、端末20に送信してもよい。
【0049】
図6は、後に詳述される端末20の提示部24により、端末20のディスプレイに表示された献立の候補の料理の料理画像を表示する表示画面例を示す図である。端末20の提示部24は、献立候補提示部11により送信された料理情報に基づいて、料理情報を表示画面D0に提示する。表示画面D0は、料理画像RPを含む。料理画像RPは、一例として、料理品目「味噌汁」の料理画像rp1、料理品目「生姜焼き」の料理画像rp2、料理品目「ほうれん草のおひたし」の料理画像rp3及び料理品目「ぶり大根」の料理画像rp4を含む。また、料理画像D0は、料理画像rp1~rp4のそれぞれに対する選択操作に応じて、レシピrm1~rm4が表示されるように構成されてもよい。
【0050】
再び図2を参照して、選択入力取得部12は、料理品目に対しての選択入力を取得する。具体的には、選択入力取得部12は、端末20において献立の候補として提示された複数の料理品目の中から所望の料理品目を選択するための選択入力を取得する。
【0051】
図6を参照して説明したように、端末20において献立の候補の料理の料理画像が提示されるので、端末20のユーザは、所望の料理品目を選択するための入力操作を行うことができる。そして、少なくとも選択入力に係る料理品目を識別する情報が端末20から送信され、選択入力取得部12は、端末20から送信された選択入力に係る情報を取得する。
【0052】
選択数取得部13は、選択入力に基づいて、選択された料理品目の数である選択数を取得する。具体的には、選択入力取得部12により料理品目に対する選択入力が随時取得されるので、選択数取得部13は、選択入力取得部12により取得された選択入力に係る料理品目の数を集計して、選択数として取得する。選択数取得部13は、料理品目に対する選択入力が行われていない状態においては、選択数として0(ゼロ)を取得してもよい。
【0053】
表示部14は、選択入力取得部12により取得された選択入力に係る料理品目の料理画像を、選択数に応じたレイアウトで表示画面に表示させる。本実施形態では、表示部14は、表示させる料理画像等のデータを端末20に送信することにより、端末20における表示画面に料理画像等を表示させる。以後において、「表示部14が表示対象を表示画面に表示させる」という表現は、表示部14が表示対象を表す情報を端末20に送信して、端末20の表示画面に表示対象を表示させることを意味する。
【0054】
選択数に応じた料理画像のレイアウトに関して、複数通りの選択数のうちの第1の選択数に対応する料理画像のレイアウトにおける、選択された料理品目のうちの第1の料理品目の料理画像の配置位置は、第1の選択数とは異なる第2の選択数に対応するレイアウトにおける第1の料理品目の料理画像の配置位置と異なることとしてもよい。
【0055】
具体的には、表示部14は、選択数ごとに、選択数に応じた数の料理画像のそれぞれの配置位置を関連付けた情報であるレイアウト情報を参照して各料理画像を表示させる。図7は、レイアウト情報記憶部18に記憶されているレイアウト情報の構成を模式的に示す図であって、図7(a)、図7(b)及び図7(c)はそれぞれ、選択数が1、2及び3である場合のレイアウト情報の構成を示す図である。
【0056】
図7(a)、図7(b)及び図7(c)に示されるように、複数通りの選択数のうちの第1の選択数に対応するレイアウト情報における1以上の料理画像の配置位置のうちの少なくとも一つの料理画像の配置位置は、第1の選択数とは異なる第2の選択数に対応するレイアウト情報における1以上の料理画像の配置位置のうちの少なくとも一つの料理画像の配置位置と異なる。
【0057】
レイアウト情報における料理画像の配置位置について、具体的に説明する。図7(a)に示されるレイアウト情報l1は、選択数が1である場合における、表示画面中における料理画像の配置位置1(p11)を含む。
【0058】
また、レイアウト情報l1は、表示画面中における料理画像を表示させるための一定の表示領域を示す配置領域画像drの位置を示す情報を含んでもよい。配置領域画像drは、料理の器を載せるためのプレート及びお盆等を模した画像であってもよい。
【0059】
レイアウト情報における配置位置は、表示画面に定められた座標系における座標により規定されてもよいし、配置領域画像drにより示される表示領域に定められたローカルな座標系における座標により規定されてもよい。
【0060】
図7(b)に示されるレイアウト情報l2は、選択数が2である場合における、表示画面中における料理画像の配置位置1(p21)、配置位置2(p22)を含む。選択数が1である場合のレイアウト情報l1における配置位置1(p11)は、選択数が2である場合のレイアウト情報l2における配置位置1(p21)、配置位置2(p22)のうちの少なくとも一つの配置位置と異なる。また、レイアウト情報l2は、配置領域画像drの位置を示す情報を含んでもよい。
【0061】
図7(c)に示されるレイアウト情報l3は、選択数が3である場合における、表示画面中における料理画像の配置位置1(p31),配置位置2(p32),配置位置3(p33)を含む。選択数が1である場合のレイアウト情報l1における配置位置1(p11)は、選択数が3である場合のレイアウト情報l3における配置位置1(p31),配置位置2(p32),配置位置3(p33)のうちの少なくとも一つの配置位置と異なる。また、選択数が2である場合のレイアウト情報l2における配置位置1(p21)、配置位置2(p22)のうちの少なくとも一つの配置位置は、選択数が3である場合のレイアウト情報l3における配置位置1(p31),配置位置2(p32),配置位置3(p33)のうちの少なくとも一つの配置位置と異なる。また、レイアウト情報l3は、配置領域画像drの位置を示す情報を含んでもよい。
【0062】
図5に示される料理情報を参照して説明したように、各料理品目は、料理のカテゴリに関する属性を示す料理属性情報に関連付けられていてもよい。表示部14は、料理属性に応じて料理画像の配置位置を決定してもよい。
【0063】
図8は、表示属性情報記憶部17に記憶されている表示属性情報の構成及び記憶されているデータの例を示す図である。表示属性情報記憶部17は、料理属性ごとの表示属性情報として、配膳位置を記憶していてもよい。配膳位置は、レイアウト情報において各選択数に関連付けられた1以上の配置位置のうちのいずれか一つの配置位置である。
【0064】
また、表示属性情報記憶部17は、料理属性ごとの表示属性情報として、表示サイズ情報及び器サイズ情報を記憶していてもよい。表示サイズ情報は、料理画像を表示画面に表示させたときのサイズを示す情報である。器サイズ情報は、料理画像を重畳させる器の画像の大きさを示す情報である。
【0065】
表示部14は、選択された料理品目に関連付けられている料理属性に関連付けられている配膳位置に、当該料理品目の料理画像を表示させてもよい。具体的には、表示部14は、料理情報記憶部16に記憶されている料理情報を参照して、選択された料理品目に関連付けられている料理属性を取得する。さらに、表示部14は、表示属性情報記憶部17に記憶されている表示属性情報を参照して、取得した料理属性に関連付けられている配膳位置を取得する。そして、表示部14は、選択数に応じたレイアウト情報に基づいて、取得された配膳位置に料理画像を表示させる。
【0066】
例えば、選択入力取得部12により料理品目「味噌汁」が取得された場合には、表示部14は、料理情報において料理品目「味噌汁」に関連付けられている料理属性「汁物」を取得する。さらに、選択数が例えば「2」である場合において、表示部14は、表示属性情報において料理属性「汁物」に関連付けられている配膳位置「配置位置2」を取得する。そして、表示部14は、レイアウト情報l2(図7(b))に基づいて、料理品目「味噌汁」の料理画像を、表示画面における配置位置2(p22)に表示させる。
【0067】
表示部14は、選択された料理品目に関連付けられている料理属性に関連付けられている表示サイズ情報に示されるサイズで、当該料理品目の料理画像を表示させてもよい。具体的には、表示部14は、料理情報記憶部16に記憶されている料理情報を参照して、選択された料理品目に関連付けられている料理属性を取得する。さらに、表示部14は、表示属性情報記憶部17に記憶されている表示属性情報を参照して、取得した料理属性に関連付けられている表示サイズ情報を取得する。そして、表示部14は、選択数に応じたレイアウト情報により示される配置位置に、取得した表示サイズ情報に示されるサイズで、料理画像を表示させる。
【0068】
例えば、選択入力取得部12により料理品目「生姜焼き」が取得された場合には、表示部14は、料理情報において料理品目「生姜焼き」に関連付けられている料理属性「主菜」を取得する。さらに、表示部14は、表示属性情報において料理属性「主菜」に関連付けられている表示サイズ情報「大」を取得する。そして、表示部14は、選択数に応じたレイアウト情報により示される配置位置に、料理品目「生姜焼き」の料理画像を、表示サイズ「大」に対応する所定のサイズで表示画面に表示させる。
【0069】
表示部14は、選択された料理品目に関連付けられている料理属性に関連付けられている器サイズ情報に示される大きさの器の画像に、当該料理品目の料理画像を重畳させてもよい。具体的には、表示部14は、料理情報記憶部16に記憶されている料理情報を参照して、選択された料理品目に関連付けられている料理属性を取得する。さらに、表示部14は、表示属性情報記憶部17に記憶されている表示属性情報を参照して、取得した料理属性に関連付けられている器サイズ情報を取得する。そして、表示部14は、選択数に応じたレイアウト情報により示される配置位置に、取得した器サイズ情報に示されるサイズの器の画像に、料理画像を重畳表示させる。
【0070】
例えば、選択入力取得部12により料理品目「ほうれん草のおひたし」が取得された場合には、表示部14は、料理情報において料理品目「ほうれん草のおひたし」に関連付けられている料理属性「副菜」を取得する。さらに、表示部14は、表示属性情報において料理属性「副菜」に関連付けられている器サイズ情報「小」を取得する。そして、表示部14は、選択数に応じたレイアウト情報により示される配置位置に、料理品目「ほうれん草のおひたし」の料理画像を、器サイズ「小」に対応する所定のサイズの器の画像に重畳させて、表示画面に表示させる。
【0071】
なお、本実施形態では、一例として、配膳位置、表示サイズ情報及び器サイズ情報等の表示属性は、料理属性に関連付けられており(図8、表示属性情報記憶部17)、料理品目は、料理属性を介して表示属性に関連付けられることとしているが、各種の表示属性が、料理品目に直接に関連付けられていてもよい。
【0072】
表示部14は、選択された料理品目に関連付けられている器種情報に示される種類の器の画像に、当該料理品目の料理画像を重畳させてもよい。具体的には、表示部14は、料理情報記憶部16に記憶されている料理情報を参照して、選択された料理品目に関連付けられている器種情報を取得する。そして、表示部14は、器種情報に示される器種の画像に料理画像を重畳表示させる。
【0073】
例えば、選択入力取得部12により料理品目「ぶり大根」が取得された場合には、表示部14は、料理情報において料理品目「ぶり大根」に関連付けられている器種情報「深皿」を取得する。そして、表示部14は、選択数に応じたレイアウト情報により示される配置位置に、料理品目「ぶり大根」の料理画像を、器種「深皿」の画像に重畳させて、表示画面に表示させる。
【0074】
表示部14は、選択された料理品目に関連付けられているカトラリー情報に示される種類のカトラリーを表した画像を、表示画面に表示させてもよい。具体的には、表示部14は、料理情報記憶部16に記憶されている料理情報を参照して、選択された料理品目に関連付けられているカトラリー情報を取得する。そして、表示部14は、カトラリー情報に示されるカトラリーの画像を表示画面に表示させる。
【0075】
例えば、選択入力取得部12により料理品目「パスタ(ボロネーゼ)」が取得された場合には、表示部14は、料理情報において料理品目「パスタ(ボロネーゼ)」に関連付けられているカトラリー情報「フォーク、スプーン」を取得する。そして、表示部14は、選択数に応じたレイアウト情報により示される配置位置に、料理品目「パスタ(ボロネーゼ)」の料理画像を表示させると共に、カトラリー「フォーク、スプーン」を表す画像を表示画面に表示させる。
【0076】
なお、本実施形態では、一例として、器種情報及びカトラリー情報は、料理情報において料理品目に関連付けられていることとしているが、器種情報及びカトラリー情報が、例えば、表示属性情報記憶部17において料理属性に関連付けられていることとしてもよい。この場合には、料理品目は、料理属性を介して、器種情報及びカトラリー情報に関連付けられることとしてもよい。
【0077】
ここで再び図3を参照して、端末20の各機能部について説明する。選択入力受付部21は、料理品目に対する選択入力を受け付ける。具体的には、提示部24が、献立提示装置10の献立候補提示部11により送信された料理情報を取得し、取得した料理情報を端末20の表示画面に表示させる(図6参照)。端末20において献立の候補の料理の料理画像が提示されるので、端末20のユーザは、料理画像等が表示された表示画面を参照して、所望の料理品目を選択するための入力操作を行うことができる。選択入力受付部21は、料理品目に対する入力操作を、選択入力として取得する。
【0078】
選択情報送信部22は、少なくとも選択入力に係る料理品目を識別する情報を、献立提示装置10に送信する。
【0079】
画像情報取得部23は、選択入力に係る料理品目等の情報の送信に応じて表示部14から送信された料理画像等を含む料理情報を取得する。
【0080】
提示部24は、画像情報取得部23により取得された料理情報に基づいて、選択入力に係る料理品目により構成される献立を表す画像を表示画面に表示させる。
【0081】
次に、図9図10及び図11を参照して、献立提示システム1における献立の提示処理を具体的に説明する。図9図10及び図11はそれぞれ、選択数が1、2及び3である場合における献立を表す画像が表示された表示画面例を示す。献立を表す画像は、少なくとも一つの料理画像を含んで構成される。
【0082】
図9図10及び図11は、順に、ユーザにより、料理品目「生姜焼き」、「ほうれん草のおひたし」、「味噌汁」が順次選択された場合における表示画面の遷移を表している。
【0083】
まず、図9を参照して、献立候補提示部11により提示された献立の候補の料理品目のうちの料理品目「生姜焼き」に対する選択入力が選択入力取得部12により取得されると、選択数取得部13は、取得された選択入力に係る料理品目の数である選択数「1」を取得する。
【0084】
表示部14は、料理情報において料理品目「生姜焼き」に関連付けられている料理属性「主菜」、器種情報「平皿」及びカトラリー情報「箸」を取得する。また、表示部14は、表示属性情報において料理属性「主菜」に関連付けられている、選択数1における配膳位置「配置位置1」、表示サイズ情報「大」及び器サイズ情報「大」を取得する。
【0085】
そして、表示部14は、選択数「1」に対応するレイアウト情報l1を参照して、料理品目「生姜焼き」の料理画像rp2を、配置位置1(p11)に、表示サイズ情報「大」に示される所定のサイズで、料理画像c11として表示画面D1に表示させる。
【0086】
また、表示部14は、料理画像c11を、器サイズ情報「大」に示されるサイズの器種「平皿」の画像d11に重畳して表示させる。また、表示部14は、料理画像を表示させるための表示領域を示し料理の器を載せるためのプレート及びお盆等を模した画像である配置領域画像plを、表示画面D1中の予め設定された位置に表示させてもよい。さらに、表示部14は、カトラリー情報「箸」を表すカトラリー画像ctを、配置領域画像plに重畳表示させてもよい。
【0087】
続いて、図10を参照して、献立候補提示部11により提示された献立の候補の料理品目のうちの料理品目「ほうれん草のおひたし」に対する選択入力が選択入力取得部12により取得されると、選択数取得部13は、取得された選択入力に係る料理品目の数である選択数「2」を取得する。
【0088】
表示部14は、料理情報において料理品目「ほうれん草のおひたし」に関連付けられている料理属性「副菜」、器種情報「小鉢」及びカトラリー情報「箸」を取得する。また、表示部14は、表示属性情報において料理属性「副菜」に関連付けられている、選択数2における配膳位置「配置位置2」、表示サイズ情報「小」及び器サイズ情報「小」を取得する。また、料理品目「ほうれん草のおひたし」の選択により選択数が1から2に変更されたので、表示部14は、料理品目「生姜焼き」の料理属性「主菜」に関連付けられている、選択数2における配膳位置「配置位置1」を再取得する。
【0089】
そして、表示部14は、選択数「2」に対応するレイアウト情報l2を参照して、料理品目「生姜焼き」の料理画像rp2を、配置位置1(p21)に、表示サイズ情報「大」に示される所定のサイズで、料理画像c21として表示画面D2に表示させ、料理品目「ほうれん草のおひたし」の料理画像rp3を、配置位置2(p22)に、表示サイズ情報「小」に示される所定のサイズで、料理画像c22として表示画面D2に表示させる。
【0090】
また、表示部14は、料理画像c21を、器サイズ情報「大」に示されるサイズの器種「平皿」の画像d21に重畳して表示させ、料理画像c22を、器サイズ情報「小」に示されるサイズの器種「小鉢」の画像d22に重畳して表示させる。また、表示部14は、図9に示される表示画面D1と同様に、配置領域画像pl及びカトラリー画像ctを表示させてもよい。
【0091】
なお、図9及び図10に示されるように、選択数1に対応する料理画像のレイアウトにおける選択された料理品目のうちの第1の料理品目の料理画像の配置位置は、選択数1以外の選択数である選択数2に対応するレイアウトにおける第1の料理品目の料理画像の配置位置と異なる。即ち、選択数1の場合の表示画面D1における料理品目「生姜焼き」の料理画像の配置位置は、選択数2である場合の表示画面D2における料理品目「生姜焼き」の配置位置と異なる。
【0092】
続いて、図11を参照して、献立候補提示部11により提示された献立の候補の料理品目のうちの料理品目「味噌汁」に対する選択入力が選択入力取得部12により取得されると、選択数取得部13は、取得された選択入力に係る料理品目の数である選択数「3」を取得する。
【0093】
表示部14は、料理情報において料理品目「味噌汁」に関連付けられている料理属性「汁物」、器種情報「お椀」及びカトラリー情報「箸」を取得する。また、表示部14は、表示属性情報において料理属性「汁物」に関連付けられている、選択数3における配膳位置「配置位置3」、表示サイズ情報「中」及び器サイズ情報「中」を取得する。また、料理品目「味噌汁」の選択により選択数が2から3に変更されたので、表示部14は、料理品目「生姜焼き」の料理属性「主菜」に関連付けられている、選択数3における配膳位置「配置位置1」、及び、料理品目「ほうれん草のおひたし」の料理属性「副菜」に関連付けられている、選択数3における配膳位置「配置位置2」を再取得する。
【0094】
そして、表示部14は、選択数「3」に対応するレイアウト情報l3を参照して、料理品目「生姜焼き」の料理画像rp2を、配置位置1(p31)に、表示サイズ情報「大」に示される所定のサイズで、料理画像c31として表示画面D3に表示させ、料理品目「ほうれん草のおひたし」の料理画像rp3を、配置位置2(p32)に、表示サイズ情報「小」に示される所定のサイズで、料理画像c32として表示画面D3に表示させ、料理品目「味噌汁」の料理画像rp1を、配置位置3(p33)に、表示サイズ情報「中」に示される所定のサイズで、料理画像c32として表示画面D3に表示させる。
【0095】
また、表示部14は、料理画像c31を、器サイズ情報「大」に示されるサイズの器種「平皿」の画像d31に重畳して表示させ、料理画像c32を、器サイズ情報「小」に示されるサイズの器種「小鉢」の画像d32に重畳して表示させ、料理画像c33を、器サイズ情報「中」に示されるサイズの器種「お椀」の画像d33に重畳して表示させる。また、表示部14は、図9及び図10に示される表示画面D1,D2と同様に、配置領域画像pl及びカトラリー画像ctを表示させてもよい。
【0096】
なお、図9及び図11に示されるように、選択数1に対応する料理画像のレイアウトにおける選択された料理品目のうちの第1の料理品目の料理画像の配置位置は、選択数1以外の選択数である選択数2に対応するレイアウトにおける第1の料理品目の料理画像の配置位置と異なる。即ち、選択数1の場合の表示画面D1における料理品目「生姜焼き」の料理画像の配置位置は、選択数3である場合の表示画面D3における料理品目「生姜焼き」の配置位置と異なる。
【0097】
次に、図12を参照して、本実施形態の献立提示システム1の動作の例について説明する。図12は、献立提示システムにおいて実施される献立提示方法の処理内容を示すフローチャートである。
【0098】
ステップS1において、選択入力取得部12は、端末20において献立の候補として提示された複数の料理品目の中から所望の料理品目を選択するための選択入力を取得する。
【0099】
ステップS2において、選択数取得部13は、選択入力に基づいて、選択された料理品目の数である選択数を取得する。具体的には、選択数取得部13は、選択入力取得部12により取得された選択入力に係る料理品目の数を集計して、選択数として取得する。
【0100】
ステップS3において、表示部14は、選択数に応じたレイアウト情報を参照する。そして、ステップS4において、表示部14は、選択数に応じたレイアウトで、選択入力に係る料理品目の料理画像を表示画面に表示させる。
【0101】
ステップS5において、料理品目の選択を終了するか否かを判断する。具体的には、献立提示装置10は、例えば、料理品目の選択を終了する旨の端末20からの明示的な指示入力、及び、選択された料理品目の数が予め設定された上限数に達したこと等に基づいて、料理品目の選択を終了することを判断してもよい。料理品目の選択を終了すると判断されなかった場合には、処理はステップS1に戻り、ステップS1~S4の処理が繰り返される。料理品目の選択を終了すると判断された場合には、処理は終了する。
【0102】
以上説明した本実施形態の献立提示システム1、献立提示装置10、献立提示方法及び献立提示プログラムによれば、選択された料理品目の料理画像が、選択数に応じたレイアウトで表示される。各料理画像は、選択された料理品目の数に応じて好適な位置に表示されるので、献立の内容の認識が容易である。従って、献立の作成が容易となる。
【0103】
また、本実施形態の献立提示システム1により構成されるサービスと同様の既存のサービスでは、献立に含められる料理品目の数が予め設定されている場合が多い。本実施形態の献立提示システム1では、ユーザにより料理品目が選択されるごとに、表示される料理品目(及び器)の数が増えるので、予め決められた料理品目の数に拘束されずに、ユーザが所望する料理品目の数及び内容を有する献立を作成することが可能となる。
【0104】
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【符号の説明】
【0105】
1…献立提示システム、10…献立提示装置、11…献立候補提示部、12…選択入力取得部、13…選択数取得部、14…表示部、16…料理情報記憶部、17…表示属性情報記憶部、18…レイアウト情報記憶部、20…端末、21…選択入力受付部、22…選択情報送信部、23…画像情報取得部、24…提示部、N…通信ネットワーク、P1…プログラム(献立提示プログラム)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12