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  • 特開-遠投コマセ籠 図1
  • 特開-遠投コマセ籠 図2
  • 特開-遠投コマセ籠 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024086511
(43)【公開日】2024-06-27
(54)【発明の名称】遠投コマセ籠
(51)【国際特許分類】
   A01K 97/02 20060101AFI20240620BHJP
   A01K 93/00 20060101ALI20240620BHJP
【FI】
A01K97/02 C
A01K97/02 A
A01K93/00 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022212905
(22)【出願日】2022-12-17
(71)【出願人】
【識別番号】516375311
【氏名又は名称】林 彰典
(72)【発明者】
【氏名】林 彰典
【テーマコード(参考)】
2B109
2B307
【Fターム(参考)】
2B109AA05
2B109AA11
2B307HA02
2B307HA09
2B307HA13
2B307HA31
2B307HA37
2B307HA51
2B307HB01
(57)【要約】
【課題】 遠投、カゴ、ウキ釣りにおいて、仕掛けを遠くまで飛ばすことが難しい、原因としてはウキの空気抵抗が大きいことにある、カゴ、ウキ、天秤を一体とすることによって、より遠投ができる投げ釣り仕掛けを提供する。
【解決手段】本発明の釣具は、反転籠に分離の仕掛けを設けウキと一体とすることで、反転籠の開口部をウキが塞ぐことで反転させ投入ができ、海面では反転が戻り図1の状態で釣り竿からの幹糸、反転軸の留金が一直線となり分離ができる準備ができ、釣り竿をシャクルことで分離、ウキは海面にとどまり反転籠は海中で反転してコマセを放出する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
断面が円形の上部筒と、断面が円形で内径が当該上部筒の外径より大きく当該上部筒を挿入する開口部ではない方の開口部が円錐形の有底部のある下部筒と、たまご型で流線型の上部に羽根を設け下部に環付のウキからなり、当該下部筒の有底部外側の接続部から長手方向に反転軸の形状で、当該反転軸のステンレス棒にサルカンを設け滑動し、かつ、ストッパーを設け間隔をとり折り返し先端に留金を連結し、当該上部筒を当該下部筒開口部に挿入、ウキが当該上部筒の開口部を閉塞した状況で、当該下部筒の留金通し孔、当該上部筒の当該留金通し孔、ウキの環内側、向かい側の当該上部筒の当該留金通し孔、向かい側の当該下部筒の当該留金通し孔に当該留金の通ることでウキと一体化することが特徴の遠投コマセ籠。
【請求項2】
当該上部筒は上部内側におもりを設け、当該下部筒内を長手方向、円周方向に摺動することを特徴とする請求項1に記載の遠投コマセ籠。
【請求項3】
当該反転軸の当該ステンレス棒に丸形おもりを設け滑動し、当該丸形おもりは当該遠投コマセ籠の動きによって移動し、もう一方の当該ステンレス棒のサルカンを塞ぎ、又は、サルカンを通すことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遠投コマセ籠。
【請求項4】
当該留金の両端はそれぞれ折り返し先端につめを設け筒から抜けない入り込まないことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の遠投コマセ籠。
【請求項5】
天秤のステンレス棒は当該下部筒の有底部外側の接続部から長手方向に沿い当該留金通し孔の部分において外に折れゴム管を設けゴム穴に当該留金を挿入して接続することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の遠投コマセ籠。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投げ釣りのコマセ籠に関する。
【背景技術】
【0002】
遠投、カゴ、ウキ釣りにおいて、投入時のウキの空気抵抗により目的とする棚に仕掛けを運ぶことが難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-217406号 公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コマセ籠とウキを一体化し遠投ができ、海面でコマセ籠とウキを分離し、目的の棚に到達するとコマセ籠からコマセが放出する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の釣具は、上記目的を達成するために断面が円形の上部筒と、断面が円形で内径が上部筒の外径より大きく上部筒を挿入する開口部ではない方の開口部が円錐形の有底部のある下部筒と、たまご型で流線型の上部に羽根を設け下部に環付のウキからなり、下部筒の有底部外側の接続部から長手方向に反転軸の形状で、反転軸のステンレス棒にサルカンを設け滑動し、かつ、ストッパーを設け間隔をとり折り返し先端に留金を連結し、上部筒を下部筒開口部に挿入、ウキが上部筒の開口部を閉塞した状況で、下部筒の留金通し孔、上部筒の留金通し孔、ウキの環内側、向かい側の上部筒の留金通し孔、向かい側の下部筒の留金通し孔に留金が通ることでウキと一体化する。
【0006】
上部筒は上部内側におもりを設け、下部筒内を円周方向に摺動して通し穴を開閉、長手方向に摺動して上部筒とウキの隙間をなくし、がたつきもなくす。
【0007】
反転軸のステンレス棒に丸形おもりを設け滑動し、丸形おもりは遠投コマセ籠の動きによって移動し、着水時、もう一方の当該ステンレス棒のサルカンを塞ぎ海面近くとどめ釣竿をシャクルことで留め金を抜く、また、反転時、サルカンを通すことで下部筒の有底部に移動しコマセを放出。
【0008】
留金の両端はそれぞれ折り返し先端につめを設け筒から抜けない入り込まない制限をする。
【0009】
天秤のステンレス棒は下部筒の有底部外側の接続部から長手方向に沿って留金通し孔の部分において外に折れ、ゴム管を設けることで当該留金の先端をゴム穴に挿入し接続ができ、かつ、当該留金を抜く強さを調整できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の投げ釣りの仕掛けは、風の影響もすくなく遠投が出来、投入のコマセの漏れもなく、コマセとハリスが同調する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の遠投コマセ籠の斜視図である。
図2】投入から回収までの流れを示し、(a)投入時の遠投コマセ籠の状態の図、(b)飛行時の遠投コマセ籠、幹糸、ハリスの状態の図、(c)着水しシャクリ前の海面の遠投コマセ籠の図、(d)シャクリ後のコマセ籠とウキの分離、コマセ籠の反転、コマセ籠からのコマセ放出の図である。
図3】本発明の遠投コマセ籠が動作後の分解した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図1に基づいて説明する。
【0013】
釣竿からの幹糸21には、ウキ止め25、シモリ玉24日、ウキ03のサルカン11、シモリ玉24・ウキ止め25を設け、ウキ03の環14と幹糸21のウキ03のサルカン11間に釣糸20を使い長くして幹糸21のウキ03のサルカン11に接続し三叉サルカン13へ結着、ハリス22は天秤06を経由、下部筒02の反転軸04のスナップ付サルカン12を、それぞれを三叉サルカン13へ結着する。
【0014】
上部筒01は下部筒02内を長手方向、円周方向に摺動させ、留金通し孔7を動かし反転軸04に連結した留金05をセットし易くしておく。
【0015】
図1の状態に持ち、上部筒01の上部の開口部1からコマセ30を入れ、上部筒01の上部の開口部1にウキ03をかぶせ蓋をする。
【0016】
反転軸04に連結した留金05をウキ03の環14内に通し、天秤06のゴム管16の穴に差し込み一体化する。
【0017】
上部筒01は円周方向に摺動させ下部筒02の側面の留金通し孔7を塞ぎ、長手方向に摺動させてウキ03との隙間をなくす。
【0018】
次に、本発明の実施の流れについて図2に基づいて説明する。
【0019】
釣糸20の絡み等を確認後、遠投コマセ籠を反転させて、幹糸21を下部筒02の下の反転軸04の接続部2側へ移動して図2(a)のようにして投入する。
【0020】
コマセ籠、幹糸21、ハリス22が図2(b)のように飛行、着水すると上部のウキ03と一体のため図2(c)の反転が戻った状態になり、反転軸04の丸形おもり18は、幹糸21に繋がるサルカン11をウキ03側に留め、釣竿をシャクルことにより留金05は天秤06のゴム管16から抜けウキ03の環14から外れコマセ籠からウキ03が分離する。
【0021】
コマセ籠は海中で反転し幹糸21のウキ止め25で設定した棚で止まり図2(d)のようにコマセ籠からコマセ30が放出しハリス22と同調する、後、回収となる。
【符号の説明】
【0022】
01 上部筒
02 下部筒
03 ウキ
04 反転軸
05 留金
06 天秤
1 開口部
2 接続部
3 連結部
4 有底部
5 空気抜き孔
6 貫通孔
7 留金通し孔
8 ステンレス棒
9 留金ツメ
10 おもり
11 サルカン
12 スナップ付サルカン
13 三叉サルカン
14 環
15 羽根
16 ゴム管
17 ストッパー
18 丸型おもり
19 スリット
20 釣糸
21 幹糸
22 ハリス
23 釣針
24 シモリ玉
25 ウキ止め
30 コマセ
31 サシエ
図1
図2
図3